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2017年08月18日
1 雨の中、炎の軌跡
 伝統の「佐野柱松」勇壮に  (新宮市 )

 五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事「佐野柱松」が16日夜、新宮市佐野の新宮港緑地公園であった。スギで作られた御柱(おんばしら)上部に取り付けた籠目掛けて火のついた松明(たいまつ)を投げる勇壮な儀式には、雨の中多くの注目が集まった。

 柱松は戦時中に一時中断。1948年に佐野青年会が再開したものの、資金や人手の不足から59年に再び途絶えていた。93年に現在の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)が祭りを復活させて今回で25周年を迎える。

 一部プログラムを変更し、サニーサイド・ジャズ・オーケストラの演奏、くろしお児童館の子どもたちの創作踊りなどがステージを盛り上げた。新宮市三輪崎出身の小阪芳史さんの氷の彫刻の実演では、名古智美さんのバルーンアートと共演し、火の鳥をイメージした作品を完成させた。25周年記念花火をはじめ約600発の花火が空に大輪の花を咲かせた。

 御柱の籠への松明投げ入れに成功した那智勝浦町宇久井の浦山昌嗣さん(50)には米が贈られた。浦山さんは「何回か参加しています。めっちゃうれしいですね。楽しいですよ。このような祭りは長く続いてほしいです」と喜んでいた。子ども松明投げは三輪崎小5年の植田里希丸君が投げ入れ、「初めて参加しました。うれしいです」と笑顔を見せた。

 瀬古会長は「柱松も今年で25回目を迎えます。柱松が永遠に続いていけますよう、会員一同一生懸命頑張ってまいりますので、ご協力をお願いいたします」とあいさつし、区民や企業、雨の中訪れた人たちに感謝した。

 来賓の田岡実千年市長は地元の活性化につながっており、実行委員会に敬意と感謝を表した。前田道春佐野区長は「催しが1年でも長く続いていくように、皆さま方にお願いしながら協力していきたい。柱松実行委員会員の皆さまに、区民を代表して感謝とお礼を申し上げる」と述べた。

(2017年8月18日付紙面より)

御柱の籠目掛けて松明が投げられた=16日夜、新宮市佐野
2017年08月18日
2 宇井大和選手が市長表敬
 日本代表としての活躍誓う  (新宮市 )

 トルクメニスタンで開かれる第5回アジアインドア&マーシャルアーツゲームズ(9月17~27日)へ日本代表として出場する新宮市出身で早稲田大学2年の宇井大和選手(新宮高校卒)が15日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に大会での健闘を誓った。

 宇井選手はレスリング男子グレコローマンスタイル66㌔級で出場。市役所へは同大レスリング部監督の太田拓弥さん、新宮高校レスリング部監督の籔中(やぶ・あたる)教諭とともに訪問した。

 宇井選手は1年時に全日本大学グレコローマン選手権、2年生になった今年4月のJOCジュニアオリンピックカップで優勝したことなどが選考委員会で評価され代表入りを決めた。

 田岡市長は「4月のJOC杯での優勝おめでとうございます。9月のアジア大会、優勝目指して頑張ってほしいと思います。健闘を祈っています」と激励。

 宇井さんは「シニアの大会に日本代表として出場するので恥ずかしい試合はできないと思う。大会に向けて一生懸命練習して、いい結果を残せるようにがんばりたい」と応え、「まだ全日本で優勝できるような選手ではないので、まずは学生の大会で圧倒的に勝てるようになってから、全日本でも勝って五輪に出られるように頑張りたい」と五輪への思いも話した。

 太田監督は宇井選手について「シニアとしては初めての大会。今までよりレベルが上がり、相当厳しい戦いになる。アジアも、韓国、イラン、ソビエト系の国などレベルの高い国が多いので簡単には勝てないが、まず1試合勝って、3位決定戦ぐらいまで進み、試合数を1試合でも多くやって経験を積んでもらいたい」とアジア大会に向けて話した。

(2017年8月18日付紙面より)

田岡実千年市長(左)にアジア大会出場を報告する宇井大和選手。宇井選手の右から太田拓弥早大監督、籔中新宮高校監督=15日、新宮市役所
2017年08月18日
3 カメルーンでの活動を報告
 海外協力隊の小林千華さん  (串本町 )

 青年海外協力隊平成27年度1次隊の隊員として2年間、カメルーン共和国に派遣された同町古座の小林千華さん(27)が17日、田嶋勝正町長に報告した。

 小林さんは70日間の候補生養成を経て平成27年7月に同国へ。ニョン・ソー県初等教育事務所に配属され、2年間の支援をして29年6月末に帰国した。派遣中の目標は、情操教育を理解し自主的に実践する教員を増やすこと。主役は教員で自分はその支援者という考えで一歩下がった姿勢を貫き、1年目は6校、2年目は5校を巡回する形で支援を注いだという。

 この日はJICA国際協力推進員の足立朋美さんや和歌山青年海外協力協会の談儀善弘会長も立ち会う中、小林さんはプレゼンテーション資料を交えて2年間の活動状況を報告した。1年目は「とにかく慣れる。何でも挑戦する」を意識して現場理解に奔走し、2年目は「広めるより深める」を意識。配属先のサポートを得て意欲的な教員を対象にした情操教育リーダー養成講習会を開き研究授業、討議会といった日本の仕組みを伝えたことや、運動会運営ワークショップを通して巡回先の1校、ンガラン小学校が関心を示しカメルーン人自身の自主的実践で実現したことは嬉しい成果だとした。情操教育に役立つ教材冊子をフランス語で自主制作して託したことも、実物を交えて報告した。

 2年間の支援を通して小林さんは▽諦めない▽信じる▽楽しむ―ことの大切さを実感したと振り返り、今後は教職復帰かさらなる国際貢献のいずれかで進みたいと総括。田嶋町長は「報告を受けて充実した2年間を送ったと感じ、カメルーンの皆さんだけでなく小林さん自身も成長したように思う。その貴重な経験を生かすことを期待して、今後も頑張ってほしい」と小林さんの活動をねぎらった。

(2017年8月18日付紙面より)

2年間の活動を報告する小林千華さん(前列左)=17日、串本町役場
2017年08月18日
4 頑張れ、ボウズハゼ
 高田川で岩壁登り  

 「川のアルピニスト」と呼ばれているボウズハゼが新宮市の高田川で群れになって垂直の岩壁を登っている=写真。何度も流されながら上流を目指している。

 関東地方以西の太平洋側から琉球列島に分布するスズキ目ハゼ科の魚。体長は5~10㌢。初夏に産卵し、川で生まれた稚魚は海に下り、次の春に川に帰ってくる。餌を求めて群れで川の流れに逆らって泳いでいく習性がある。

 吸盤状の口と腹びれを巧みに使って、垂直の岩壁でも登ることができる。餌は海ではプランクトン、川ではコケなど。寿命は4~6年で、川の上流などの岸に穴を掘り冬眠する。頭が丸いことからこの名が付いた。

(2017年8月18日付紙面より)


2017年08月18日
5 全国出場報告し健闘誓う
 少林寺拳法南紀熊野スポーツ少年団  
2017年08月18日
6 それぞれの決意を胸に
 全国中学生空手道選手権大会に出場  
2017年08月18日
7 矢渕中吹奏楽部が金賞  県コンクールB編成の部で  (紀宝町 )
2017年08月18日
8 サンタクルーズ市訪問の中学生が出発 7泊の研修で交流深める (新宮市)
2017年08月18日
9 協力して会場をきれいに  柱松実行委員らが片付け  (新宮市 )
2017年08月18日
10 故人しのび手合わす  勝浦・天満地区などで盆行事  
2017年08月18日
11 滝越えに挑むボウズハゼ 古座川町小川の渓流瀑「滝の拝」で 
2017年08月18日
12 イワダレソウ  宇久井の海岸で  
2017年08月18日
13 お悔やみ情報
  
2017年08月17日
14 若者の地元就職を促進
 ふるさとUターンフェア  (新宮市 )

 「ふるさとUターンフェア企業説明会2017」が15日、新宮市福祉センターであった。来春卒業予定の大学生、短大生を中心にUターン就職を考えている人が来場し、地元企業の人事担当者らから説明を受けた。

 進学などで遠方へ出て行く人にとって地元での就職先の求人情報を得る機会が少ないことから、地元での就職先の情報を提供し、若者の地元雇用・就職を促進しようと帰省中の時期を狙って毎年盆に開いている。

 新宮市、新宮商工会議所、那智勝浦町、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会からなる「ふるさとUターンフェア実行委員会」主催。25回目の今年は26社(募集枠135)と二つの相談コーナーが参加した。昨年は28社(募集枠151)が参加。38人が訪れ、5人が内定を決めている。

 会場内に企業ごとのブースを設け、前半と後半で入れ替わった。それぞれ担当者が個別相談を受け付けた。リクルートスーツなどに身を包んだ参加者たちはパンフレットなどに目を通し、興味のある企業のスペースで話を聞いていた。

 新宮市出身の湯川貴生さん(21)は「市消防本部に入りたいと思っており、説明会があると聞いて参加しました。知らないことがあったので、詳しく説明してくれて理解できました」。井戸正樹さん(21)は「いろいろと、職場の中のことを聞けて良かったです。説明を聞き、より一層消防本部に入り、市のために働きたいと思いました」と話していた。

(2017年8月17日付紙面より)

地元の26社が相談コーナーを設けた=15日、新宮市福祉センター
各コーナーで話を聞く来場者ら=同
2017年08月17日
15 電話を受けるときは慎重に 日好荘で特殊詐欺防止講話 (那智勝浦町)

 那智勝浦町湯川の日好荘デイサービスセンターで9日、施設利用者を対象に特殊詐欺防止の講話が開かれ、約10人が参加した。

 講師は県警察特殊詐欺防止アドバイザーの大山擴さんと更谷正人さん。最初に特殊詐欺の手口が分かる啓発ビデオを見た。

 被害者の70%以上が65歳以上の女性。手口で多いのは「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「還付金詐欺」の順で、新宮署でも還付金詐欺などが発生している。県内では7月末で57件、1億3400万円の被害が出ているが、実際には詐欺に遭っても届け出がされていないものもあるという。

 特殊詐欺防止アドバイザーは啓発用のビラを配布したり、水際対策として銀行窓口での声掛けの徹底などを指導している。昨年県内では14件、4500万円の被害を防ぐことができた。アドバイザーの大山さんは「特殊詐欺の手口を覚えておいてください」と呼び掛け▽怪しいと思ったらすぐ警察に電話▽一人のとき、お金のことで不安になる電話があったら誰かに相談を▽届いたはがきの裏に裁判にかけるなどの記事が書かれている場合はほとんどがうそ▽怪しい電話は携帯へもかかる―などの注意事項を挙げた。

 大山さんは「私たちは特殊詐欺被害ゼロを目指しています。皆さんも十分気を付けて今日の話をどこか頭の隅に入れておいてください」と講演を締めくくった。

(2017年8月17日付紙面より)

特殊詐欺防止の啓発ビデオを見る参加者=9日、那智勝浦町湯川
特殊詐欺防止について参加者に語り掛ける大山擴さん(左)と更谷正人さん(右)
2017年08月17日
16 区内の初精霊を迎え送る
 各地で盆踊り行事にぎわう  (串本町・古座川町 )

 盆の時期を迎え、串本町や古座川町の各地で初精霊を迎え送る盆踊り行事がにぎわいを見せた。

 古座川町の池野山区(垣秀志区長)は道の駅虫喰岩駐車場にやぐらを組み、14、15の2日間にわたって夜半の盆踊り行事を営んだ。今年の区内の初精霊は17人。やぐら周りに初精霊の灯籠を掲げ、14日は適時休憩をはさみながら約一時間、区役員らの生歌や太鼓に合わせて地踊りなど盆踊りの輪を描いた。

 会場の一角には子供向けに金魚すくいやくじ引きといった夜店コーナーもあり、景品がなくなるまで絶えず挑戦を集めた。この日の終盤では追善供養があり、翌15日の終盤は遺族らが灯籠焼きをして初精霊を送り出した。

 串本町の中湊区(生熊和道区長)は14日夜、古座小運動場で盆踊り行事を営んだ。今年の区内の初精霊は3人と例年になく少なめで、生熊区長は故人への黙とうを求めつつ開会あいさつ。初精霊の灯籠が掲げられたやぐらを囲み、日の丸扇2本をかざして舞う地踊りを最初と最後の演目として約一時間、老若男女問わず踊り続けた。

 会場の一角では青年会「英進社」が金魚・メダカ・ウナギすくいやヨーヨーつり、綿あめや焼きそば、フランクフルトなどの夜店を出し、浴衣や夏の軽装で訪れた子どもやその家族を歓迎した。行事終盤では福引抽選会も行い、一喜一憂のにぎわいを分かち合った。

(2017年8月17日付紙面より)

区役員らの生歌で地踊りを舞う区民ら=14日、古座川町池野山
扇2本をかざし故人をしのびながら地踊り=14日、串本町中湊
2017年08月17日
17 河川環境に優しく
 精霊送り「水辺の灯火」  (新宮市 )

 環境保護に配慮した精霊送り「水辺の灯火(ともしび)」(同実行委員会主催)が15日夜、新宮市の熊野大橋下流の熊野川河川敷で開催され、300体の灯籠とちょうちんが並んだ。

 盆は先祖の霊を敬い、感謝をささげる大切な行事で「精霊送り」は古くからの風習だが、供え物のトレーやラップなどの使用や有毒ガスを発生させる野焼きが環境汚染の原因になりつつある。同実行委員会では河川環境を守るため、供え物の量を少なくして持ち帰ることなどを市民に呼び掛ける目的で水辺の灯火を始めた。

 午後7時30分から市内の遍照院の谷敏朗住職、清閑院の後藤大道住職、瑞泉寺の麻谷正彦住職による読経、焼香と位牌(いはい)のたき上げが行われた。参列者らは次々に焼香し手を合わせていた。

 実行委員会の品田顕二郎さんは「皆さんの協力もあり、定着してきてうれしい。今後は高校生ら若い人たちにボランティアでの参加も呼び掛けていきたい。自然環境と伝統行事について考えてもらうきっかけになると思う」と話していた。

(2017年8月17日付紙面より)

熊野川の河川敷にともされた手作り灯籠=15日、新宮市
2017年08月17日
18 地域の若者ら力合わせ 那智勝浦町、井関・八反田合同盆踊り大会 
2017年08月17日
19 み霊乗せ船で送る 熊野本宮大社、大斎原河原で精霊萬燈祭 
2017年08月17日
20 平和のともしび絶やさぬよう 新宮市、忠魂碑前で戦没者慰霊祭 
2017年08月17日
21 「ほうき踊り」奉納 紀宝町、井田観音で納涼盆踊り 
2017年08月17日
22 世界遺産の熊野川彩る  新宮花火大会にぎわう  
2017年08月17日
23 働く人に触れ気付き得る  潮岬中2年生の職場体験  (串本町 )
2017年08月17日
24 ハマナデシコ  三輪崎の鈴島で  
2017年08月17日
25 お悔やみ情報
  
2017年08月15日
26 夜の熊野川を彩る
 新宮花火大会に5万人  

 熊野徐福万燈祭(第55回新宮花火大会)が13日夜、新宮市の熊野速玉大社下の熊野川河川敷であった。打ち上げ花火約5000発、仕掛け花火約20基が夜の熊野川を彩り、約5万人(主催者発表)の観客を魅了した。

 新宮仏教会による初精霊供養、流し燈籠などの後、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、山口泰郎・新宮徐福協会代表理事、関康之・新宮商工会議所会頭、屋敷満雄・市議会議長の5人が導火線に点火し、仕掛け花火スターマインが夜空に一斉に打ち上がった。

 熊野川河川敷には約150㍍にわたって夜店が並び、子どもらでにぎわった。

(2017年8月15日付紙面より)

水上スターマイン=13日夜、新宮市
大勢の人でにぎわう夜店=同
2017年08月15日
27 夜空に大輪咲き乱れる
 那智勝浦町花火大会  

 那智勝浦町花火大会(大会長・寺本眞一町長)が12日夜、那智湾で開かれた。この日は盆の連休と重なったこともあり、約4万5000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約5000発の花火を楽しんだ。

 町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で11回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で、締めには音楽に合わせて大玉花火を連発した。

 会場周辺には開催前から人だかりができ、浴衣姿の来場者も見られた。色とりどりの花火が打ち上がると、「どん」という音とともに衝撃波が伝わり、歓声が上がった。

 初めて那智勝浦の花火大会を見たという京都府京都市から来た伊藤大輔さん(32)、久美さん(30)夫妻とその子どもの蒼輔君(2)、花ちゃん(0)は「曲に合わせて花火が打ち上がっていたのが印象的。最高の花火で、京都から来たかいがありました」と喜んでいた。

(2017年8月15日付紙面より)

肩を寄せて花火を眺める来場者=12日、那智勝浦町の那智湾
2017年08月15日
28 まちのすべてを情報発信
 古座川商店プロジェクト  (古座川町 )

 古座川町のあらゆるものを発信する「古座川商店」を立ち上げるプロジェクトがこのほど、クラウドファンディングの開始を機に公に動き出した。まちの情報発信力強化を目指す試みで、年内の同商店開設を目指して発起人3人が挑戦している。

 町内にある全ての人や物産や事柄を情報発信し、多くの人々に古座川を伝えてファンを作り、究極的には移住推進を図ることまで視野に入れたプロジェクト。発起人はもりとよ商店を営む出身者・森武志さん(41)、農園を営む出身者・松林秀哲さん(42)、デザイン会社を営むIターン者・岩倉昂史さん(23)の3人で、日頃の商売で培った感覚で顧客と地域の架け橋になる仕掛けを思い描いている。

 「古座川商店」は、メディアとショップの2機能を兼ね備えた運営形態。メディアとしては地域の日常や生活の知恵を紹介し、住民が観光客の興味をくんで地域情報を伝えるような温かみのある情報発信の仕組みを、物産販売では既存の物産品にとどまらずテナガエビや高齢者仕込みの漬け物、町民同士で分け合っている旬の味覚やアウトドアレジャー体験など、町内で得られるあらゆるものを商品として並べる仕組みを見据えている。

 これら仕組みをまずはネットショップとして実現し、将来的には実店舗も構えて生み出したファンが町域を訪ねる筋道づけを目指している。

 発起人代表の森さんが数年前に同プロジェクトの発端となる構想を持つようになり、同級生の松林さんやプランニングに秀でた岩倉さんと意気投合したことで「古座川商店」プロジェクトへと発展。内容周知を兼ねてクラウドファンディング(アドレスhttps://camp-fire.jp/projects/view/37281)による資金調達を試みるに至った。

 調達期限は10月24日(火)。町域ならではの各種リターンを設定して不特定多数からの支援を求めていて、究極は空き家1軒のリターン(99万8000円、リフォーム必須)も掲げている。

 構想加速の引き金は、インターネット上における同町のアピールの弱さに対する3人の共感。「現状は町外に優しくない」と評価した3人は、商売人視点で相手への優しさと運営を支える収益性を意識してこのプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングは資金調達というよりも、事前にファンを作りその信頼や期待を力にして一緒に挑戦したいという思いで試みているという。

 構想を公に打って出る段階に入り、森さんは「物より人に光を当て、古座川町に住む誰もが前を向いて生活する仕組みにしていきたい。そのことが町の価値を高め、生きがいや移住を増やす町の価値の高まりにつながると思う」と同プロジェクトに込める思いを語った。

(2017年8月15日付紙面より)

古座川商店プロジェクトに取り組む(左から)岩倉昂史さん、森武志さん、松林秀哲さん=11日、古座川町高池
2017年08月15日
29 学校給食米の収穫始まる
 1年分約15㌧の納入目指す  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、会員21人)の学校給食米収穫が12日から始まった。本年度は1年分約15㌧納入を目指し、会員一丸で収穫に励むという。

 同組合は平成21年度から、学校給食における地産地消推進に協力し、町内産コシヒカリの納入に取り組んでいる。前年度は全町規模の学校給食が本格化し、年間需要は約4倍(約4㌧→約15㌧)に急増。さすがに即応は難しく、まずは2~3学期分の約11㌧の納入を目指した。

 本年度は新たに4人を組合員として迎え21人体制で学校給食米の生産を始めた。新たに再興した休耕地はないが、組合員増強により耕作面積が3・5㌶増え、同組合全体で約22㌶まで拡大し、この体制で年間需要をまかなうことを目指している状況だ。

 この日は組合員の坂本渡さん(64)が同町高富にある町営住宅そばの水田を稲刈り。収穫した米の全量を学校給食米に充てるそうで、「『子どもたちがおいしいと言ってくれている』と学校給食センターも喜んでいる。今年も2学期最初の給食から新米を味わってもらえるよう頑張りたい」と意気込んで、約30㌃分を同日中に収穫した。

 今年は全体的に豊作傾向だそうで、同組合は約1カ月がかりで収穫の適期を迎えた水田から順次稲刈りを進める。収穫期を迎えて山下組合長(67)は「組合として目指しているのは、年々増える耕作放棄地を少しでも減らしながら安心安全でおいしい学校給食米を届けること。まずは一昨年までのように、年間の必要量を組合でまかなえるよう努めたい」と話した。

(2017年8月15日付紙面より)

学校給食米納入に向け収穫に励む坂本渡さんと見守る山下敏文組合長=12日、串本町高富
2017年08月15日
30 48人が合格
 日本水泳連盟主催泳力検定  
2017年08月15日
31 平和への感謝を胸に
 新宮と向陽が第3回定期戦を開催  
2017年08月15日
32 杉浦政次さん個人表彰 那智勝浦町、天満ラジオ体操の会 
2017年08月15日
33 徐福の遺徳しのぶ  供養式典に50人参列  (新宮市 )
2017年08月15日
34 「架け橋になれるよう」 サ市訪問の中学生が新宮市長らと懇談 
2017年08月15日
35 肌荒れや老化予防に期待  熊野産クロモジの有効成分で特許取得  
2017年08月15日
36 学習の成果を発揮  ECC教室合同発表会  
2017年08月15日
37 見て!泳げたよ  くしもとこども園プール参観  
2017年08月15日
38 故郷への誇り胸に 本宮町、新成人を祝う会に22人 
2017年08月15日
39 お悔やみ情報
  
2017年08月09日
40 「三踊の会」舞を奉納
 創建1700年を祝い  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で6日、舞踊指導者で構成する「三踊(さんよう)の会」による創建1700年を祝う舞の奉納があった。

 会のメンバーは西川友千恵さん(日舞)、川上邦子さん(現代舞踊)、竹中みどりさん(フラ)の3人。いずれもこの地方の先駆者的存在で、尾鷲市から串本町間で多くの踊り手を育ててきた。午後6時すぎのスタートにもかかわらず、拝殿には約100人の関係者や一般の人たちが集まり、3人の踊りに見入った。

 奉納は竹中さんがフラの打楽器イプヘケで大王をたたえる曲「カラカウア」を演奏して始まり、川上さんが熊野の地で守られ、今があることにお礼の気持ちを込めて「熊野に生きる ありがとう」を静かに、時には躍動的に全身で生の喜びを表現した。竹中さんは笑顔を絶やさず、柔らかな動きで世界の平和を祈念しつつ、「ハナレイ・ムーン」を。西川さんは、神の前で踊れる光栄を胸に秘め、りんとした舞いで「四君子」をみやびに表現。三者三様の踊りで大社の歴史と存在に、改めて感謝を表現した。踊り終えた3人は「この年まで踊れ、本当に幸せ」「緊張したが神を感じた」「踊りがあったから、熊野が好きになった」などと、それぞれに思いを語った。

 男成宮司は三踊の会に感謝状を授与。「素晴らしい踊りの奉納」とたたえながら「踊りは神にささげるところから始まったと思う。道を究められた先生方だが、さらに高みを目指してご精進を」と一層の活躍を願った。

(2017年8月9日付紙面より)

熊野に感謝を込め、トップに踊る川上邦子さん=6日、那智勝浦町の熊野那智大社
竹中みどりさん「ハナレイ・ムーン」
西川友千恵さん「四君子」
2017年08月09日
41 各地で自主避難相次ぐ
 台風5号、紀伊半島通過  

 台風5号は7日午後3時30分ごろ和歌山県北部に上陸し、熊野地方にも激しい雨を降らせた。那智勝浦町では天満地区薬師谷付近の4世帯に避難勧告が発令され、田辺市本宮町では午後1時に大塔川の水位が上昇、川湯地区の30世帯に避難指示が出された。同日午後7時ごろまでには雨もやみ、避難発令も全て解除された。8日午前11時現在、大きな被害の情報は入っていない。

 気象庁によると7日の雨量は三重県御浜町で206・5㍉を観測、古座川町西川276・0㍉、新宮市で165・5㍉だった。

 那智勝浦町では7日午前8時40分に町内6地区に避難準備・高齢者等避難開始が発令され、市野々小学校に13人、福祉健康センターに9人、体育文化会館に7人の計29人が避難した。新宮市では旧新宮市内7カ所、旧熊野川町内に14カ所の避難所を開設。午後1時には33世帯47人が避難した。

 古座川町では平井地区11人をはじめ、町内の10カ所の避難所に計28人が避難した。串本町では田原、古座、姫、串本、上田原の5地区で9世帯10人が避難した。

 関西電力によると那智勝浦町で40戸、古座川町で20戸が停電した。

 県の調べでは田辺市神子浜で80歳の女性が風にあおられ転倒して軽症、和歌山市西浜で76歳女性の原動機付き自転車が風にあおられ軽乗用車と接触して骨折するなど人的な被害が出ている。日高川高津尾の鳴滝歩道橋つり架線が断線するなど物的被害も県北部に集中している。

 気象庁によると台風5号は8日午前8時現在、新潟県糸魚川市の北西約40㌔にあって、北北東へ1時間に25㌔のゆっくりした速さで進んでいる。

(2017年8月9日付紙面より)

避難準備・高齢者等避難開始が発令され、お年寄りらが避難=7日午前10時30分、那智勝浦町立市野々小学校
2017年08月09日
42 炎が夏の夜彩る
 にぎわった「紀和の火祭り」  (熊野市 )

 熊野市紀和町小川口の北山川河川敷で5日、「紀和の火祭り」が催された。近づく台風の影響が心配されたが、主催者発表で約3500人が炎の祭典を楽しんだ。実行委員会(岡本尚委員長)が主催した。

 午後6時には夜店がオープン。紀和特産のキジ肉の手羽焼きなど地元特産品が並び、ビアガーデンも人気を集めた。高さ20㍍の柱に取り付けた籠に燃えるたいまつを投げ込む「柱まつり」では、50人の若者がたいまつをくるくると回しながら籠をめがけ、次々に放り投げた。たいまつが命中すると、中に仕掛けられた花火が火を噴き、周囲を明るく照らし出して来場者から大きな拍手が送られた。

 この行事は、あらゆる災害をたいまつとともに夜空に放つことで、いかだ流しのいかだ師たちの安全や無病息災、豊漁、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う伝統行事。一時途絶えていたが、有志が復活させ、今年で29回目。ソーラン踊りや地元出身のプロ歌手紀の川良子さんのミニコンサートなどに続いて、幕末に住民が作った木製大砲「北山砲(づつ)」の発射や打ち上げ花火もあった。

 河上敢二熊野市長は過疎高齢化が進む紀和町に「スポーツ人口が増えている」と喜び、岡本委員長は「今から本当の火祭り。見てね」と気勢を上げた。

(2017年8月9日付紙面より)

夜の河川敷で繰り広げられる炎の祭典=5日、熊野市紀和町小川口
夜空にごう音を響かせた北山砲
2017年08月09日
43 史実を取り巻く情勢を知る
 福竜丸歴史展関係イベント  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎で5、6の2日間、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」関係イベントが開かれた。6日の対談では東京都立第五福竜丸展示館の市田真理学芸員と同展を監修した仲江孝丸実行委員が語り合った。仲江実行委員は「国連の核兵器禁止条約採択のきっかけがビキニ事件であり、それを世界に知らしめたのが第五福竜丸。建造の地の一人として次の世代にそう語り継げるよう今後も取り組む」と思いを掲げた。

 福竜丸の歴史展実行委員会(藤田勝彦会長)主催、同町教育委員会後援。同展は1日から6日まで同庁舎1階ロビーであり、マグロ漁船第五福竜丸の前身であるカツオ漁船第七事代丸を建造した古座造船所や立地・字中洲の歴史と第五福竜丸が被ばくしたビキニ事件から核兵器禁止条約採択までの経緯を並列させた構成で史実を伝えた。

 併せて5日は同庁舎3階大会議室で映画上映があり、約80人がドキュメンタリー作品「放射線を浴びたX年後」を鑑賞。太平洋域における核実験の影響、とりわけ第五福竜丸以外の被ばく漁船や船員らがどのような扱いを受けその後を生きたかを遺族の心境談話も交えて知る機会を持った。

 6日の講演と対談は約40人が聴講した。藤田会長のあいさつを経て始まった講演では、東京都立第五福竜丸展示館の市田学芸員が「第五福竜丸の航海はつづく」と題して登壇。

 今年2月のマーシャル諸島(=実験場となったビキニ環礁を含む海域)における聞き取り調査の成果として現地の人々の実直な思いを伝達し、7月に国連交渉会議で採択された核兵器禁止条約との対比で「陸揚げされ海を進むことはもうないが、核兵器のない未来に向けて今も航海を続けている」と現在の第五福竜丸を位置づけた。

 続く対談で仲江さんは字中洲の歴史や古座造船所がカツオ漁船第七事代丸を建造した経緯など、市田さんは第五福竜丸被ばく後の調査が打ち切られた時の状況やその後も続いた太平洋での核実験の経緯などを報告した。

 会場からは大腸がんになる日本人が多いことと核実験の因果関係を問う質問などがあり、市田さんは「長期被ばくについては誰も責任が負えず、誰も評価できないのが現実」としつつ、後の調査で明らかになった放射性物質拡散状況を示す資料の一部を示し、当時はとんでもない環境汚染があったことを示唆するなどした。

 一連のイベントを終えて藤田会長は「この地で第五福竜丸の前身、第七事代丸が建造され、原水爆禁止運動の礎になっているという経緯を改めて認識する機会になった。この成果をしっかりと次世代へつなぎ、一日も早く核のない世界を作る一端にできれば」と語った。

(2017年8月9日付紙面より)

対談に臨む仲江孝丸実行委員(左)や市田真理学芸員(中)ら=6日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月09日
44 太地拳和会、4部門で6人が入賞 第17回伊都地方少年空手道大会 
2017年08月09日
45 競技通じて交流深める 紀南JYサッカーフェスティバル 
2017年08月09日
46 軽快なジャズの音色響く 熊野那智大社で県立医科大が奉納演奏 
2017年08月09日
47 充実した学校生活を  近大新高でオープンスクール  (新宮市 )
2017年08月09日
48 上地房子さんが受賞  栄養関係功労者厚生労働大臣表彰  
2017年08月09日
49 うれしい声に厳しい指摘も 那智山奉祝記念事業実行委員会、メッセージ花火反省会 
2017年08月09日
50 和太鼓の熱い演奏  響鼓in熊野2017  (熊野市 )
2017年08月09日
51 療育キャンプで交流  新宮市障害児者父母の会  
2017年08月09日
52 地域住民と交流深め 新宮市、杉の郷が盆踊り大会 
2017年08月09日
53 和田利文会長が着任  串本RC新役員体制  
2017年08月09日
54 トルコへの関心の幅広げる 串本RC、例会にアルカンさん招く 
2017年08月09日
55 巡視船からウミガメ放流 串本海上保安署、串本まつり協賛の体験航海 
2017年08月09日
56 本州最南端に夏の活気  第13回串本まつり  
2017年08月09日
57 夏祭りで楽しく交流 みくまの支援学校、ボランティアスクールで高校生ら 
2017年08月09日
58 お悔やみ情報
  
2017年08月03日
59 マグロ看板でおもてなし
 いざかたネオン会がリニューアル  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町内で最初にネオンサインが設けられたことから名付けられた同町築地の「いざかたネオン会」(鈴木努会長)は通り沿いのマグロの看板をリニューアルした。同会では「マグロの町の情緒を盛り上げ、観光客をおもてなししたい」とアピールしている。

 同町築地の勝浦地方卸売市場近く、いざかた通り商店街のアーケードを勝浦漁港方向へ抜けた所にある商店街で、マグロ料理、かまぼこ、たばこ、洋服、土産物、電器店などさまざまな店が並ぶ。現在は16~17店が加盟している。

 かつては地域内に旅館もあり、昭和の高度経済成長期には宿泊客らが浴衣で町を歩き、マグロ漁船の乗組員らも町中の商店を訪れるなど活気にあふれていた。昭和63年12月にネオン会を組織。平成11年に18基の街灯を設け、同町のシンボルであるマグロの看板を取り付けた。

 約20年が経過し、海風に耐えてきたマグロの看板は色あせ、ポールの接続部などにさびが出た。このため、会員が協力して改修することにした。工事は7月28日にほぼ終わり、加盟店の店主らが完成を祝った。

 鈴木会長は「マグロの町、勝浦の情緒を観光客や買い物客に少しでも感じてほしい」と話し、「苦しい商売事情ではありますが、『一歩とはいわず、せめて半歩でも前進』を合言葉に頑張っています」と意気込んでいた。

(2017年8月3日付紙面より)

看板の完成を祝ういざかたネオン会の店主ら=7月28日、那智勝浦町築地
2017年08月03日
60 マナー良く食べよう
 キッズクッキング教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワーク実行委員会(玉置之一委員長)と町食生活改善推進協議会(塩﨑いつ子会長)は7月28日、町教育センターでなちかつキッズクッキング教室を開いた。町内の1~6年生15人が参加し、料理の作り方と魚料理の食べ方を学んだ。

 同実行委員会では、休日や放課後に子どもたちの居場所を提供する「放課後子ども教室」として料理教室をはじめ、さまざまな教室を催している。

 近年、魚の骨を自分で取って食べる子どもが少なくなってきたことから、今回の教室では、家庭でよく食べられているアジの焼き魚の食べ方と調理を教える。講師は、食推の会員5人が担当した。

 参加者は町の栄養士から魚の食べ方について講習を受けた後、調理室で講師サポートの下、炊き込みご飯、キュウリとトマトのサラダ、夏野菜のみそ汁、アジのホイル焼きの4品を作った。包丁の扱いや野菜の切り方を教わった。出来上がった料理は、講座の内容を思い出しながら丁寧にじっくり味わった。

(2017年8月3日付紙面より)

包丁の扱い方を教わる児童=7月28日、那智勝浦町教育センター
2017年08月03日
61 全国枠含め100人参加
 本年度オープンスクール  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の本年度オープンスクールが1日にあり、中学3年生12校100人が同校の学校生活を体験した。

 高校進学を控えた世代に一足早く次のステージの学校生活を伝え、憧れを持って意欲的に受験に臨むきっかけを提供する夏休み恒例の行事。今回は近隣11校99人に加え、全国募集枠関係で大阪方面からも1校1人の参加があり、左近晴久教頭は「百聞は一見に如かずという言葉があるように、しっかりと高校生活を感じてほしい」と呼び掛けて来校を歓迎したという。

 序盤は生徒会執行部による学校紹介で、本年度から始まった3コース制やクラブ活動、学校生活(主要行事など)の状況などを伝えた。中盤は授業体験で、参加者は▽国語▽社会▽数学▽理科▽英語▽保健体育▽商業―の7教科を選択受講。今回は初の試みで在校生が授業者(教員)の補助役として加わり、授業後半では在校生と参加者がじかに懇談する機会も設けて同校への関心を促した。

 終盤はクラブ体験・個別相談で、構築過渡期のCGS部を除く11クラブが参加者を受け入れた。一番人気は弓道部、二番人気は吹奏楽部で、部員は体験紹介をしつつ「高校生になって、新しいことを始めたくて入部した」など参加者の気になる事柄にも応えるなど親身に体験を歓迎していた。個別相談は学校生活全般について親身に質疑応答するなどした。

(2017年8月3日付紙面より)

一番人気を集めた弓道部のクラブ体験の様子=1日、県立串本古座高校串本校舎
2017年08月03日
62 楽しく防災知識活用
 くまっこで秘密基地作り  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町保健センター内の子ども広場くまっこは1日、同センターで夏休み特別企画「くまっこサバイバル 秘密基地をつくっちゃおう!」を開いた。小学1年生~6年生17人がダンボールで工夫を凝らした秘密基地を作った。

 くまっこは子どもたちを地域全体でたくましく心豊かに育てようと2011年7月に開設。放課後の子どもたちの居場所づくりに取り組んでいる。基地作りは災害時の避難所運営でパーティションを作る際などに使われるダンボールアレンジ術を活用した。説明を聞いた子どもたちは早速取りかかり、思い思いにアレンジを加えていった。

 窓に色の付いたセロハンを貼ったりドアを作ったり、紙テープをカーテンに見立て、ポストやインターホンを作るなど協力しながら和気あいあいと完成させた。新聞紙でコップを作り完成後はみんなで乾杯した。

 10歳の女の子は「いろんなものがダンボールで作れて楽しかった。ポストに顔を描きました。たくさん遊びたい」と話していた。この日はイベント開始前にくまっこでのルールを子どもたちで話し合う会議もあり、復興記念公園に行く際の約束事を考えた。

(2017年8月3日付紙面より)

ダンボールを組み合わせていく子どもたち=1日、新宮市熊野川町日足の保健センターさつき
2017年08月03日
63 神倉、3年ぶり2度目の優勝 第8回イオン新宮店専門店会少年野球大会 
2017年08月03日
64 矢野義隆さん(Aクラス)、中道厚さん(Bクラス)優勝
 那智勝浦ゴルフ倶楽部の7月度月例杯  
2017年08月03日
65 岡屋敷さん2年連続近畿へ
 県中学校総体卓球競技の部  
2017年08月03日
66 台風5号、時速約10㌔で北西へ   
2017年08月03日
67 親子連れでにぎわう  鵜殿小で夏休み楽しむ教室  
2017年08月03日
68 グランプリに坪内裕樹さん  TOUR・de・熊野フォトコン  
2017年08月03日
69 主体的に学び深める  近大新宮「サイエンスラボ」  
2017年08月03日
70 夏の夕べ楽しむ 那智勝浦町、ルピナスで「納涼祭」 
2017年08月03日
71 老若男女でにぎわう 太地町、南紀園で夏祭り 
2017年08月03日
72 14事業所の協力得て励む  潮岬中2年生が職場体験  
2017年08月03日
73 森の大切さ考え恩恵満喫 わかやま市民生協、どんどろの森でイベント 
2017年08月03日
74 親子で作品作りに夢中 新宮市、夏休み木工教室に150人 
2017年08月03日
75 タラノキの花  熊野川町相須で  
2017年08月03日
76 お悔やみ情報