総会で代表者らが協議 (南紀熊野ジオパーク )
南紀熊野ジオパーク推進協議会(会長・仁坂吉伸知事)は25日、太地町公民館で平成31年度の総会を開いた。古座川町観光協会が協議会に加入したことや7月にオープンを控えた串本町潮岬の南紀熊野ジオパークセンターの紹介、日本ジオパークとして再認定を受けた審査結果の報告があった。
公務で欠席の仁坂会長に代わり、沼田久博副会長(白浜観光協会長)があいさつ。事務局から平成30年度の事業報告などが行われた。平成31年度事業計画案では▽保全と整備▽地域活性会策の創出▽教育への活用▽観光資源としての活用▽連携と協働―を挙げた。保全と整備面では、学術専門委員会の開催や公募型研究助成を行い、地域活性化策の創出では、ガイドブックの増刷・配布、会員制交流サイト(SNS)により活動状況などの情報を発信する。ガイドの養成については、スキルアップ講座の開催やガイドの担当エリア拡大講座を実施することなどを解説した。
事務局は南紀熊野ジオパークの拠点となる南紀熊野ジオパークセンターがオープンすることで、客の流れが変わると話した。旅行会社も関心を持っているとし、「センターに来てもらうだけでなく、各サイトを周遊してもらえるよう、旅行会社に提案していく。県の観光部局や各観光協会と協力して進める」と述べた。
協議会に入会した古座川町観光協会からは「それぞれの市町村の枠を超え、ジオの本質に迫る一助になれればと思います」と抱負を語った。
日本ジオパークの再認定の審査結果では、事務局がエリア外にもかかわらず、地域住民の活動が活発であり、学術専門委員会が科学的なバックアップをしていること、ジオパークガイドの自主的な活動やガイドスキルが評価されたと説明した。改善すべき点としては、住民のニーズに応じた活動支援体制の強化、多面的なモニタリングの実施などを挙げた。
(2019年4月27日付紙面より)
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勝浦LCがMVP賞 (ライオンズクラブ国際協会335-B地区第65回年次大会 )
ライオンズクラブ国際協会335―B地区(会員6726人)の第65回年次大会が20日、白浜町の白浜会館で開かれ、約1600人が参加した。同大会で地区ガバナー表彰があり、164クラブの中から勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)がMVP賞を受賞した。ヘルプマークの普及などの奉仕活動が評価された。
会場で表彰を受けた戸間会長は24日、「ノミネートはされていたが受賞するとは想像もしていなかったので驚いた。日頃の活動が評価され、素直にうれしい。これからも勝浦LCを広く知っていただけるよう地道に努力していく」と喜びを語った。
同クラブは1962(昭和37)年に結成。翌年に日本で413番目のクラブとして国際協会の認証を受けた。青少年の健全育成と献血活動を柱とし、少年スポーツ大会の開催や献血奉仕などに取り組んでいる。また、5年ごとに記念事業を実施しており、昨年は認証55周年を記念し、那智勝浦町立井関保育所へ6輪避難車、同町立温泉病院に開院記念碑を寄贈している。
(2019年4月27日付紙面より)
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牟婁保護司会の本年度総会が25日、串本町役場古座分庁舎内であった。役員改選があり、生熊和道会長を再任とする役員体制案を承認。更生保護サポートセンター牟婁を拠点にした一層の会務隆盛を意識しつつ、事業関連諸議案を承認して初動を固めた。
保護司は、犯罪や非行に陥った者の更生支援を目的として法務大臣が委嘱する無報酬の非常勤国家公務員。牟婁保護司会は同日現在、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町の保護司28人で構成され、協議や研修による資質の向上に加えて、更生保護女性会と両輪で社会を明るくする運動(社明運動)の中軸となって啓発諸行事を展開し、さらに警察と連携して薬物乱用防止活動にも協力するなどの社会貢献にも力を入れている。
開会に当たり生熊会長は、同センターの稼働や更生保護制度施行70周年記念大会などを目下の関心事として挙げ、これら勢いを持って令和元年度を明るい時代にしたいという思いを掲げてあいさつした。続く議事では近々勇退となる北地五男保護司を議長に立て、前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し承認した。
本年度事業計画と併せて、定例研修会など和歌山保護観察所との連携活動計画の確認や中学校担当保護司の人選も実施。那智勝浦分会(那智勝浦町と太地町)、古座川分会、串本分会や会下4部会(総務・研修・犯罪予防活動・協力組織の各部会)の活動報告も行い、会の現状を出席した保護司全員で把握した。
役員改選は各分会が選出した同会理事の互選で後述する体制案を承認。事務所を会長宅から同センターへ変更することの規約改正や、社明運動において中央推進委員会委員長メッセージは誰が代読しているかといった情報交換もするなどした。
閉会に当たり清水俊跋・前副会長が、旧太田川小学校が掲げていた二宮尊徳の句「可愛くば、五つ数えて三つほめ、二つ叱ってよき人となせ」は保護司にも通じるものがあるのではと触れつつあいさつをして締めくくった。この日は和歌山保護観察所長と牟婁地区担当主任官も同席し、顔合わせを兼ねてあいさつした。
(2019年4月27日付紙面より)
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近大新宮中学校が田植え体験 (新宮市熊野川町 )
近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)は25日、新宮市熊野川町三津ノ地区の田んぼで田植え体験をした。1年生34人はみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、コシヒカリの苗を植えた。
ふるさと教育の一環として、市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に今年で4回目の取り組み。地元農家と協力し、体験を通じて地元への愛着を深め、手植えによる体験を行うことで農家の人たちへの感謝の気持ちと、米を大切にする心を養う。
田んぼは2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた場所にあり、地域活性化のため積極的に取り組んで、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒たちに伝える狙いもある。
生徒らは下阪会長が所有する広さ0・7㌃の田んぼに横一列に並び、「ヌルヌルする」「足が抜けない」などと会話をしながら丁寧に植えていった。
山根玄士君は「田植えの経験は2回目。少し疲れたけど楽しかったです。自分たちの手で苗を植えて、稲刈りの体験もするので実感が持てて愛着も湧く。立派に育ってほしいです」。
下阪会長は「上級生が育てた米を下級生が味わうことを繰り返し、受け継がれているので、生徒たちはつながりを大事にしていると感じています。体験することでコミュニケーションの一つにもなってほしい」。
池上校長は「下阪会長をはじめ、農家の皆さんに毎年協力していただき、感謝しています。体験を通じていろんな苦労があることを知り、人や食への感謝を忘れないでもらえれば」と話していた。
(2019年4月27日付紙面より)
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健康づくり地域推進員会が総会 (新宮市 )
新宮市健康づくり地域推進員会(松岡文子会長・会員48人)は23日、市保健センターで総会を開いた。33人が出席し、30年度の活動や決算報告などがあったほか、本年度の活動計画や予算など4議案を承認した。
同会は市長の委嘱を受け地域ぐるみの健康づくりを目指して活動している。研修会や講演会の開催、健康づくりのためのウオーキングやフォークダンス、ゆる体操、元気体操などに取り組んでいる。運動習慣をつくることを目的に「いきいき健康市民ウオーク」も毎年開催している。
開会に当たり松岡会長が「人生100歳時代といわれているが、年齢を重ねても生き生きとした毎日を過ごすには健康が大事。一人で健康づくりをしていくことは大変だが、地域の仲間と共に取り組むことはとても重要」などとあいさつ。地域一体となった健康づくりへの活動にさらなる協力を呼び掛けた。
田岡実千年市長は、市が策定した「一笑健康しんぐう」に触れ「健康長寿への取り組みは行政だけではかなわない」と感謝を述べた。「一人一人の活動によって健康長寿を目指していただけるように、そしてご自身も楽しくご活躍いただくとともに、ずっと健康で過ごされることを願います」とあいさつした。
本年度は、健康づくりの啓発や各種健診・がん検診の受診と地域住民への奨励に加え、健康管理に関する講演会や「いきいき健康!市民ウオーク2019」(12月7日予定)、市民ウオーク下見、交流会、人権研修会などの事業を計画している。
事務局は昨年実施した「一笑健康しんぐう」の中間評価の報告をし、朝食を取ることや意識して体を動かすことの大切さなどについて説明した。
(2019年4月26日付紙面より)
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ラジオ公開収録も (那智勝浦町立図書館 )
那智勝浦町立図書館は17日、開館40周年を記念して「今日は一日図書館三昧!!」を開催した。図書館ボランティア団体「よむよむ」が絵本の読み聞かせを実施したほか、FMかしま「ルイスの“本”のひととき」のラジオパーソナリティーを務めるルイスこと内野安彦さんが同図書館を訪れ、ラジオの公開収録や講演会も行われた。
1979(昭和54)年4月17日に開館した同図書館は、昨年4月に図書館システムを導入するなど、「考える図書館」として新たな取り組みにも力を入れている。
町教育委員会の尾﨑元博さんと元・学校司書の徳廣麻衣さんがフルートとギターを演奏して催しがスタート。岡田秀洋教育長は「図書館は本を貸し出す機能だけではない。人づくりや町づくりの機能を果たすことで図書館が生きてくる。今日は今後の50周年、60周年にどう向かっていけばよいかを考えるきっかけになれば」と話した。
20年以上、図書館ボランティアとして活動を続ける「よむよむ」が絵本の読み聞かせや笑いを織り交ぜながら同町の歴史などを説明した。
ラジオの公開収録では、茨城県のスタジオと内野さんがトークを展開。「よむよむ」の伊藤松枝さん、山縣いずみさん、図書館ボランティア団体「りぼん」の尾鷲愛子さんらが参加し、自身らの活動や図書館の取り組み、同町の魅力などを紹介した。内野さんは「こちらの図書館が今日、お誕生日なので参上しました。講演会のテーマにコミュニティーとあるが、那智勝浦町の皆さんは今、僕やラジオとつながっています。これも大切なコミュニティーです」とコメントした。
収録後、有田川町の絵本まちづくり協会が自主制作した『コウタともりのオニカッパ』を披露し、絵本を寄贈した。最後は内野さんが講師を務めた講演会「ルイスの熊野漫遊記~ラジオと図書館コミュニティ~」があり、催しは終始、盛り上がった。
羽山悦雄館長は「40年前にこれほどの図書館を造るのはすごい。今後は課題解決のために積極的に町の情報を集め、それらを発信していけるように努めたい」と語った。
(2019年4月26日付紙面より)
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大島小児童がERC訪問 (串本町 )
串本町立大島小学校(布引伸幸校長)の4~6年生15人が24日、同町姫にあるエルトゥールルリサーチセンター(ERC)を見学した。
同センターは、2007年から15年まで行われたエルトゥールル号遺品発掘調査で得た遺品を保存処理する現地拠点。引き揚げた遺品総数は8130点あり、高度な処理を要する1606点はトルコ共和国ボドルムにある専門機関へ送り、残りをERCで順次処理している。
ERCのチーフを務める考古学者ベルダ・リエドさんは、5月に駐日トルコ共和国大使館が開く行事に夫婦で出席する機に作業を進めるため、夫のトゥファン・トランルさんに先駆け23日に来日。2週間の作業期間を持つ中で、大島小の見学を受け入れることとし24日に迎えるに至った。
作業が始まったばかりで準備が十分整っていないため、今回は処理体験を除いた内容でERCの活動を紹介。リエドさんは同調査におけるERCの位置付けと脱塩処理やロットナンバーによる整理と記録といった作業を説明し、実際にどのような遺品を引き揚げたかを実物や資料を交えて伝えた。砲丸など一部は手袋越しで触れる機会も提供した。児童は重さ13㌔の砲丸を持ち上げたり船釘の大きさや重さに驚いたりしながら、数々の遺品に興味津々。訪問3回目となる山本瑠南さん(6年)は「エルトゥールル号のことは学校でも勉強しているけど、今日は実際に遺品を見たり触ったりして、昔のことだったんだなぁと感じられて勉強になった」と感想を述べた。
処理作業は体験できなかったが、ロットナンバーでどのように遺品を整理しているかを実際に調べてみたり、小さな釘にまで記されているロットナンバーを同じ大きさで書くことに挑戦したりして活動の雰囲気を体験。リエドさんは現地の子どもが見学に来てくれたことを喜び、今後も訪ねることを希望して紹介を締めくくった。
(2019年4月26日付紙面より)
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守る会が出前授業 (神内小 )
紀宝町のほたるを守る会(蔵本一範会長)は22日、同町立神内小学校(道中朋孝校長、児童60人)で出前授業を実施した。蔵本会長、矢熊敏男副会長、山口和洋さんが全校児童にホタルの生態や保護活動などを紹介した。
同会はホタルの保護や繁殖、環境美化を目的に24年前に組織。ホタルが飛び交う美しく楽しい町を目指し、生息調査や繁殖に適した環境づくりを進めている。
出前授業は町内全小学校で取り組んでおり、神内小では1~3年生の低学年と4~6年生の高学年に分けて実施。低学年の授業で道中校長は「ホタルは神内でも見ることができる。しっかり勉強してほしい」と話した。
矢熊さんは「ホタルはきれいな水や空気が大好き。たくさん飛ぶと人間にも優しい町になる。捕まえて持ち帰らず、自然の中で見てください」。
5~6月にゲンジボタル、6~7月にヘイケボタルとヒメボタルが飛ぶことを挙げ、「3種類とも神内神社近くで見ることができる」。その見分け方を解説した。
高学年の時間で山口さんは、「ゲンジボタルは桜が散って最初の雨の日の2日後から、毎日の平均気温の合計が500度に達した日の午後8時ごろから飛び始めるという説がある」と紹介。矢熊さんは「もうすぐゲンジボタルが飛び始めます。地区内で見かけたら守る会に連絡してください。皆さんもホタルの調査員になってください」と呼び掛けた。
(2019年4月26日付紙面より)
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県中学校バスケット選手権紀南予選
春季近畿地区高校野球和歌山県予選
県中学校サッカー選手権地方予選
新宮市議選
4月21日22時18分確定【定数15】
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
---|---|---|---|---|---|
当 | 1,341 | 松畑 玄 | 47 | 無 | 現 |
当 | 1,271 | 上田 勝之 | 53 | 無 | 現 |
当 | 1,163 | 岡﨑 俊樹 | 34 | 無 | 新 |
当 | 1,075 | 久保 智敬 | 61 | 公 | 現 |
当 | 1,053 | 三栗 章史 | 55 | 無 | 元 |
当 | 985 | 大西 強 | 75 | 無 | 現 |
当 | 955 | 竹内 弥生 | 58 | 無 | 新 |
当 | 945 | 榎本 鉄也 | 62 | 公 | 現 |
当 | 909 | 濵田 雅美 | 53 | 無 | 現 |
当 | 904 | 前田 賢一 | 71 | 無 | 現 |
当 | 896 | 東原 伸也 | 53 | 自 | 現 |
当 | 836 | 松本 光生 | 68 | 無 | 現 |
当 | 834 | 福田 讓 | 69 | 無 | 現 |
当 | 769 | 屋敷 満雄 | 72 | 無 | 現 |
当 | 754 | 大坂 一彦 | 55 | 無 | 新 |
752 | 大石 元則 | 64 | 無 | 現 | |
648 | 池田 稔夫 | 50 | 無 | 新 | |
341 | 月輪 匡克 | 51 | 無 | 新 | |
299 | 栗須 政志 | 68 | 無 | 新 |
当日有権者数 24,237人
投票者数 16,905人
無効投票数 174票
投票率 69.75%
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礼殿の改修終え奉告祭 (熊野那智大社 )
創建1700年記念境内施設整備事業による改修工事が進む那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、礼殿(幣殿と拝殿)や授与所などの改修工事が終わり、竣工(しゅんこう)奉告祭が営まれた。塗り直された朱塗りの建物とふき替えられた銅板の屋根が輝いた。
同大社の男成宮司をはじめ奉賛会、神社役員、県や町の職員、工事関係者が参列し完成を祝った。
同事業の概要は、礼殿の改修および銅板屋根ふき替え工事、拝殿、鳥居、宝物殿、長生殿、手水(ちょうず)舎などの塗装工事、祈願所、社務所の改修および塗装工事となっている。事業期間は12月31日(火)まで。
礼殿は1941年の建築で、雨漏りなどにより木材の傷みが進んでいたことから、2017年11月に工事着工。重要文化財と同等の改修が施された。改修により本殿を臨む幣殿の扉が開かれ、柱や壁面を朱色などで塗り直した。増築が重ねられ多重構造となっていた授与所の屋根は建築当時に近い形に戻し、軒先を伸ばして雨の日の参拝に配慮した。
男成宮司は「事業は年末まで続きますが、中心施設である拝殿が無事竣工となった。皆さん方や多くの崇敬者のご協力のおかげです」と感謝。「理由は定かではないが、二十数年閉じられていた扉を開けたので、本殿側が見えるようになった。拝殿本来の形かと思います」と話した。
整備事業では引き続き、鳥居や建物の塗装などが進んでおり、同大社別宮・飛瀧(ひろう)神社の祈願所の改修も予定している。
(2019年4月21日付紙面より)
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1隻で12本の漁獲など (勝浦地方卸売市場 )
国内有数の生鮮マグロ基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場でクロマグロが次々と揚がっている。18日のクロマグロの水揚げは計18本。19日には19本揚がり、ひき縄漁で取れた40~60㌔の小物35本の水揚げもあった。
高知県の益丸(19㌧、松島基晴船長)は、勝浦港の約500㌔沖で操業。140~200㌔台のクロマグロ12本を漁獲した。うち6本は1回の操業で取ったという。松島船長は「15年前は20本くらい釣れていた。今年は(クロマグロの)出足は遅かったが、5月の連休明けまで頑張りたい」と話していた。
(2019年4月21日付紙面より)
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ブルーム・レセプションパーティー (太地町 )
太地町公民館で19日夜、同町と姉妹都市提携を結んでいるオーストラリア・ブルームからの学生ら13人を歓迎するレセプションパーティーが開かれた。町関係者やホームステイ先のホストファミリーらがもてなし、親睦を深めた。
町教育委員会の宇佐川彰男教育長が「ブルームの皆さまにはしっかりと太地を好きになってもらいたい。今日は町民と歓談して楽しい一日にしてください」とあいさつ。山本真一郎町議会議長の乾杯でパーティーが開始された。用意された食事を取りながら、学生と町民が会話や記念撮影するなど交流を楽しんだ。
学生らが舞台に上がり、日本語で自己紹介。これまでにも太地に訪れている教師のマイケル・レイクさんは「太地町とブルームは大切な関係。この交流が長く続くことを祈っております」と語った。
同町からは「鯨踊り」と寄水青年同志会による獅子舞が披露され、ブルーム一行は「ショットガン」「ソルトウォーターカウボーイ」の2曲を熱唱し、拍手が送られた。
(2019年4月21日付紙面より)
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タウンガーデンにこいのぼり
「こどもの日」(5月5日)を前に、新宮市保健センター横の花壇「タウンガーデン」へ一足早くこいのぼりが掲げられた=写真。花壇を管理するボランティアグループ・タウンガーデン(平田裕子代表)が毎年設置しており、6匹が悠々と青空を泳いでいる。
20日に会員とボランティアら約20人が作業をした。午前中に市内から切って運び出した約16㍍の竹に滑車を付け、こいのぼりを掲げた。敷地内にはチドリソウやポピー、ノースポール、モッコウバラ、シレネなど、色とりどりの季節の花が咲いている。平田代表は「四季折々の花と共に、少しでも楽しんでもらえれば」と話していた。
(2019年4月21日付紙面より)
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市内各所で熱い舌戦 (新宮市議選 )
新宮市議会議員選挙(21日投開票)は、15議席を巡って現職12、元職1、新人6の計19人が激しい戦いを展開している。各陣営とも「票の行方が全く見えない。ふたを開けてみないと分からない」と気を引き締めている。
選挙人名簿登録者数は13日現在で2万4697人(男1万1254、女1万3443)。期日前投票開始2日間で1781人が投票した。前回の市議選(2015年)では6日間で有権者数2万5227人の約26%にあたる6758人が期日前に投票。2日間では前回より589人多くなっており、勢いが総投票数の上昇に反映されるかも注目される。期日前投票は20日(土)まで。
今回選挙に立候補しなかった現職3人と、任期中に辞職した2人の票を合わせた3979票の行方も注目されている。浮動票の行方も当落に大きな影響を与えそうなだけに、各候補とも選挙カーや徒歩などできめ細かく市内を回っている。
現職候補の一人は「大混戦が予想される。新しい人が出てくると現職は影響をもろに受ける」。ベテラン現職候補者は「どの程度の票が一体どこに流れるのか。全く想像がつかない。怖い」と戦々恐々だ。対して新人候補者は「地道に頑張るだけ。新宮市はこのままではつぶれてしまう。もっと危機感を持つべきだ」、「これからが本番。気持ちは高揚している。挑む気持ちで頑張るだけ」と意気込みを見せている。
一方、まちの有権者からは「行動力のある人に票を投じたい。見えない活動、努力をしている人こそ評価すべきだと思う」などといった声も聞かれる。何が一票の決め手となるのか。その行方が見えないまま、熱い舌戦は続く。
(2019年4月18日付紙面より)
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新宮・東牟婁消費生活相談窓口
新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村が連携して詐欺や悪質商法などの相談を受け付ける「新宮・東牟婁地域消費生活相談窓口」がこのほど、昨年4月から今年3月までの相談件数や、実際に相談のあった事例をとりまとめた。
相談件数は209件。年齢では70歳以上が54件で一番多く、男性77件、女性120件、行政・企業が12件となっている。相談内容は昨年同様、架空請求や個人情報を盗む目的のフィッシング行為など、詐欺のような事例が多数を占めている。
最も多かったのが「運輸・通信サービス」に対する相談で「宅配業者をかたった個人情報を盗む目的の再配達メール」や「大手ネット通販会社の会員登録料未納との架空請求メール」など。次点は▽「消費料金未納との訴訟通告書のはがき」などの商品一般▽「注文した覚えのない商品が大手ネット通販サイトから届いた。サイトに問い合わせると見知らぬ者のアカウントからの注文であった」などの教養娯楽品▽「高齢の母親が電話勧誘により高額な健康食品を契約していた。1週間のうちに大量に送られてきている」などの食料品▽「葬儀費用の積み立てと思っていたものが、掛け捨ての保険契約となっていた」などの金融・保険サービス▽「給湯機関連の契約トラブル」などの土地・建物・設備―と続いている。
同窓口は「トラブルに巻き込まれ不安に思うときや、身近な人が被害に遭っていると感じたときはご相談を」と呼び掛けている。
窓口は新宮市役所3階商工観光課内。開設時間は土・日・祝日と年末年始を除く午前9時から午後4時まで。電話は消費者ホットライン188(いやや)か、0735・29・7176(直通)へ。ホットラインは日によって別の相談窓口につながる場合がある。
(2019年4月18日付紙面より)
4回の操業で7本漁獲も (勝浦地方卸売市場 )
勝浦近海国内有数のマグロはえ縄船の基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場でクロマグロのまとまった水揚げが続いている。4回の操業で、クロマグロ7本を釣り上げた宮崎県の第一海伸丸(19㌧、児玉博船長)は17日、100㌔超えの大物を次々と水揚げした。
海伸丸は2016年1月24日に417㌔(当時は、勝浦市場過去最大)の大物を釣り上げている。児玉船長は「やはりクロマグロは手応えが違う。操業は12回ぐらいが普通。一本逃がしたのが悔しいが、鮮度には自信がある」と話した。7本のうち1本は314㌔の大物で㌔価1万300円の高値がついた。
勝浦市場のクロマグロのシーズンは5月まで。市場関係者によると、漁価も高いところで安定しているという。近日の入港予定にも、勝浦近海で操業中のはえ縄船からクロマグロの漁獲情報が届いており、シーズン終盤に向け豊漁に期待が高まっている。
(2019年4月18日付紙面より)
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田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で16日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園でみこらが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。
音無茶は、平安時代に熊野を訪れた京都の貴族が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内40戸約4㌶で栽培している。昨年の一番茶の収穫量は約1500㌔で、製品化されたのは300㌔前後。茶葉はペットボトル飲料やアイスクリームなどの加工品としても販売されている。
白衣に赤いたすき姿のみこ1人と大社敬神婦人会役員ら5人が、祓戸(はらいど)王子近くの茶園(約10㌃)で新芽を摘み取った。大社は毎年、収穫した一番茶を皇室に献上している。本格的な茶摘みは5月上旬を予定している。
JAみくまの熊野川営農センターの内野智文センター長は「今年は霜の影響も少なく収穫量は例年並み。おいしいお茶ができそう」。九鬼宮司は音無茶の生産に感謝し、祭の由来を、全国、一人でも多くの人に音無茶を通して熊野の素晴らしさを知ってもらいたいという思いで始まったと紹介。県内外からの参拝客に対して「和歌山県にはミカンや梅もあるが、熊野には音無茶もあるということを知っていただき、道の駅などで見掛けた際にはぜひ手に取っていただければ」と呼び掛けていた。
(2019年4月18日付紙面より)
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県婦人バレーボール選手権大会
クラブユースサッカー
平成31年度スクラッチ杯 (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
県スポーツ少年団野球大会郡予選
期日前投票初日は898人 (新宮市議選 )
任期満了(30日)に伴う新宮市議選(21日投開票)の期日前投票が始まっている=写真。初日の15日は898人(男369、女529)が投票した。前回の市議選(2015年4月)初日より607人多かった。
初日投票者の内訳は、市役所1階ギャラリーが871人(男352、女519)、熊野川行政局2階会議室が27人(男17、女10)。受け付けは20日(土)までで、時間は市役所が午前8時30分から午後8時まで、行政局が午前8時30分から午後7時まで。
毎選挙とも後半になるほど投票者数が増える傾向にあるが「今回は初日にしては多かった」と市選挙管理委員会職員。
90代の母と共に期日前投票をした70代女性は「一票を無駄にしたくないので期日前投票をしています。地域をちゃんとしてくれるような人を自分で選んでいます。新人が多く出て活性化されるのはいいですが、どういう人か分からない。自分に合えば入れますし、そうでなければ違う人に入れますね。市が良くなってほしいです」と話していた。
(2019年4月17日付紙面より)
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太田の郷でフリマ初開催 (那智勝浦町 )
那智勝浦町南大居の交流センター太田の郷で13日、初のフリーマーケットが開催された。主催したのは同町地域おこし協力隊の谷口真実さんと太田地区集落支援員の青山愛美さんの2人。豊富な品物の数々が並び、町内外からの来場者でにぎわった。
谷口さんと青山さんは太田地区の良さや太田の郷の利活用、ランチバイキングで有名な「太田川のめぐ味」の存在を周知することを目的にフリーマーケット開催を決意。1000円の参加費で出店でき、500円相当の太田川のめぐ味の手作り弁当付きであることを打ち出し、参加者を募集。結果、予定していた30店舗を超え、三重県や串本町から40店が集まった。服や食器、アクセサリーや小物、射的などのさまざまな品物や催しがそろい、来場者らは買い物を楽しんだ。
谷口さんは「これまでマルシェの開催はあったがフリマは初。40店舗も集まってくれて感謝しています。お客さまが来るかは不安だったが、にぎわってくれてうれしい。太田の良さを分かっていただけたら」と語った。青山さんは「すごい。予想通り、多くの方が来てくれた。成功したと思います。今年秋か来年くらいに2回目の開催を企画しています」と催しの盛況ぶりを喜んだ。
NPO太田の郷の石田一事務局長は「若い2人が企画してくれた。まさかこんなに多くの出店者やお客様が集まるとはびっくりした。近隣の方はもちろん、若い世代の方もたくさん来てくれ、太田が活気づいた」とコメント。串本町から訪れた日浦伸一さん(54)は「こちらには何度か来ている。フリーマーケットが好きなので来てよかった。服を買いました」と話した。
(2019年4月17日付紙面より)
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田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭が15日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれ、神を移したみこしと時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。
主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。
本殿祭には約400人が参列。修祓(しゅばつ)、祝詞奏上などに続き、九鬼宮司が四方を榊(さかき)の風によってはらい清め、太陽を迎える新作神楽の男舞「熊野」を舞った。その後、神木の榊を手にした神職を先頭に、修験者やみこら約300人の行列が続いた。ほら貝や笛の音、「わっしょい」の掛け声などが響き、大勢の人たちが見守った。
大斎原では地元中学生が『大和舞』『巫女舞』を奉納し、子どもたちによる御田植神事や父と子の八撥(やさばき)神事が行われた。熊野修験者の大護摩、餅ほりもあり、多くの人でにぎわった。
九鬼宮司は「5月から令和という日本の船出が始まります。しっかりと時間をつないでいくことが大切であると実感しています」と語った。
「世界とともに日本の在り方を共有しながら、皆さんそれぞれが人生の歩み方を改めて確認する年であってほしい」と話していた。
(2019年4月17日付紙面より)
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望楼の芝運営委が連日作業 (串本町 )
串本町潮岬にある望楼の芝でこのほど、キャンプ場有料期間に向けた芝刈りが始まった。喫緊では27日(土)~5月6日(月・振休)の10日間が有料期間となっていて、東側一帯を間に合わせる方向で段階的に作業を進めるという。
この芝刈りは、潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)による管理作業。今年は8日に始めたそうで、日曜を除く毎日、上限を4時間として取り組んでいる。
13日は委員8人が午前8時から作業にかかり、個人持ちの使い慣れた草刈り機や同委員会所有の芝刈り機で本州最南端の火祭り以降、奔放に伸びた芝を草丈約1㌢で刈りそろえた。
上限4時間は委員の大半が還暦超えで、体に無理をかけたくないという田仲会長の考えに基づく取り決め。天候に恵まれ順調に回数を重ねれば23日(火)の県、町、同委員会合同作業で芝地の東半分の芝刈りは完了する見込みで、その後は引き続き西側一帯の刈り込みに取り掛かるという。
本年度は近隣事業者に配慮し、有料期間時の利用料(=清掃協力金)を1人1泊1000円前後に改める予定。同キャンプ場駐車場での車中泊や日帰り利用も1泊扱いで受け入れる。期間中は環境省の許可を得て芝地の東側一帯をキャンプ場として開放し、期間外に開放されている無料キャンプ場は共同給水場とする。利用料収益を活用しキャンプで出たごみの引き受けを行うなどの仕組みは従来通り。
例年にない動きとして、本年度は新たに芝地西側そばの民宿裏に臨時駐車場所を確保し、使用する日の日中は男性の委員が交代制で車両誘導に当たる対応を検討中。5月1日(水・祝)早朝に「令和元年の初日の出」観望者の来訪が見込まれていて、委員によると日の出の位置から推して観望場所は芝地の南東一帯になるそう。少しでも見やすくするため、手がつけられる範囲で通景伐採をし水平線からの日の出が見える範囲を広げる対応も進めているという。
同キャンプ場利用時の注意事項は関係チラシの裏面を参照。同チラシは同町公式ホームページの新着情報欄にあるリンク先からダウンロードで入手できる。問い合わせは同委員会事務局(電話0735・62・0557、役場産業課内、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。
(2019年4月17日付紙面より)
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新宮の相手が高野山に決まる
県少年サッカー東牟婁ブロック予選
統一地方選挙の前半戦である和歌山県議会議員選挙が7日、投開票された。定数2に対し3人が立候補していた東牟婁郡選挙区では、自民現職の谷洋一さん(70)と無所属新人の佐藤武治さん(64)が当選を果たした。谷さんは7回目の当選。佐藤さんと敗れた無所属新人の水口崇さん(60)は、ともに元串本町議。古座川町、北山村、太地町、那智勝浦町の開票結果が出た時点では水口さんが721票差で佐藤さんをリードしていたが、最終の串本町の開票で逆転。佐藤さんが19票差という僅差で勝利し、初の県政入りを果たした。
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谷さんは那智勝浦町の選挙事務所で集まった支援者らと共に開票を待った。当確の知らせが入ると支援者らと握手を交わし、喜びを分かち合った。
支援者を前に谷さんは「7期目という、当初考えてもいなかったところまでやってきた。感謝に尽きる」と述べ、「今の時代は有言実行でなければいけない。各市町村の首長とタッグを組み、東牟婁の発展を一つの枠に県へのパイプ役として頑張っていく」とあいさつ。
「引き続き『半島性からの脱却』を元に、明日から実行に取り組む」と意欲を見せ、「農林水産や観光、防災においては遅れている地方道路の整備が重要。既存の道の改良、高速道路へのつなぎ、津波や高波対策の堤防の整備など、スピード感を持って進めていく」と話した。
前地俊秀後援会長は「6期24年の実績と経験を生かし、頑張ってくれるはず」とあいさつ。谷さんの弟・良洋さんの孫・鍋割美織莉ちゃん、瑠菜ちゃんが花束を贈呈。堀順一郎・那智勝浦町長の祝辞の後、清水重延・自民党那智勝浦町支部長が音頭を取り、万歳三唱した。
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佐藤さんの選挙事務所は開票終盤まで続いた劣勢から一転、地元・串本町の票を加えた独自集計で僅差の勝利を確信し、にわかに沸き返った。
自身の後継として支持した前芝雅嗣県議、串本町の田嶋勝正町長と結城力町議、古座川町の西前啓市町長が期待を注ぎ、佐藤さんは支持に感謝し「紀南を元気にすると言った限りは、それにまい進していきたい」とあいさつ。妻・やよ美さんと共に孫から花束を受け、万歳三唱や乾杯で支持者と喜びを共にした。
佐藤さんは来る任期に向け「自分は前芝県議の後継者であり、まずこれをしっかりとやる。子どもを育てる環境づくりとして、(町村が)若者を呼び込む施策をできるよう取り組む。観光は東牟婁全体を一つの枠と考え、各町村の関係者と連携して元気にしたい」などと語り、「応援してくれた東牟婁の人のため、死に物狂いで日々自分の力を出し切りたい」と力を込めた。
後継の当選を喜んだ前芝県議は「観光や子育てなど、たくさんある課題を満遍なくやっていただきたい。彼は十分やってくれると思う」と活躍を期待した。
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■水口崇さん敗戦の弁
水口さんの選挙事務所では、僅差での敗北が決まったことを水口さん本人が報告。支持者らは落胆の表情を浮かべた。
水口さんは「票は僅差だが、敗戦は敗戦。これまで支えていただいた皆さまに大変、申し訳ない。当選されたお二人には材料のそろった紀南地方を明るくしていただきたい」と述べ、今後については「現時点で政治の世界から離れている。一度、外部から町政や県政を見させていただきたい」と語った。
(2019年4月9日付紙面より)
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「高円宮賜杯第39回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」への出場権を懸けて戦う、和歌山県大会(5月18、19日/伊都支部)に向けた東牟婁支部大会の準決勝が6日、決勝戦が7日に新宮市佐野の市民運動競技場で実施された。和歌山県軟式野球連盟東牟婁支部(池田富保理事長)の学童部(大西浩二部長)が主催。
6日の準決勝で神倉少年野球クラブが勝浦ヤンキースに、串本オーシャンズが那智勝浦少年野球クラブに勝利し、7日の決勝戦へと駒を進めると同時に、県大会への出場権を獲得。7日の決勝戦では、神倉が串本を逆転勝利で下し、優勝を決めた。
決勝戦後に行われた閉会式で大西学童部長は「大会での5試合中、3試合がコールドゲームとなりましたが、今日の決勝戦は、素晴らしい試合を見せてもらいました。県大会でも頑張ってきてください」と講評し、選手の健闘をたたえた。
優勝した神倉の杉岡大飛主将は「優勝できて最高の気分です。優勝に向けての練習が大変だった。県大会では、優勝して全国大会に出ます」と話した。
(2019年4月9日付紙面より)
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新宮市元鍛治町の合気道熊野塾道場(須川勉道場長)で7日、「合気道開祖 植芝盛平(もりへい)翁 50年祭」が営まれた。翁の偉業と功績を長く後世に伝承するため、国内外の合気道関係者96人が参列し翁の遺徳をしのんだ。
植芝盛平翁(1883~1969年)は西牟婁郡西ノ谷村(現田辺市)生まれ。柔術や剣術など各武術の修行成果を独自の精神哲学でまとめ直し、「和合」などを理念とする合気道を創始した。昭和初期に新宮市の久保嘉弘氏が合気道の素晴らしさに感動し、翁を招いたことがきっかけとなり1928(昭和3)年から同市で合気道の稽古が始まった。
熊野塾道場初代道場長の引土道雄氏(1923~2004年)は翁が没した4月26日を大切な日と捉え、毎月26日に欠かさず御霊魂祭を執り行い、毎年4月には年祭を営んでいた。熊野塾道場では現在も引土氏の遺志を受け継ぎ、御霊魂祭や年祭を催している。
神事は須川道場長が斎主を務めた。修祓(しゅばつ)の儀や大祓(おおばらい)詞奏上、斎主祝詞奏上などの後、須川道場長に続いて公益財団法人合気会合気道本部道場の植芝充央道場長、翁と縁が深い熊野本宮大社の九鬼家隆宮司、引土己名子(みなこ)さん、田岡実千年市長らが玉串をささげた。
翁のひ孫にあたる植芝道場長は「合気道は現在140カ国に広まっているが、開祖のことをここまで大事にしてくれる道場は他にはない。今後も思いを大切に稽古に励んでください」。九鬼宮司は「次の世代へ合気道の精神的なものを伝えていってほしい。熊野地方の学校でも、合気道を授業の一環として取り入れ、地域の方々に普及を」とあいさつ。
須川道場長は「われわれは微力だが、みんなの力でこの歴史的な道場の発展を」と呼び掛け、謝辞とした。
(2019年4月9日付紙面より)
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鵜殿地区で「かわりない会」 (紀宝町 )
紀宝町鵜殿の鵜殿老人憩いの家「讃寿荘(さんじゅそう)」で8日、新地域支援事業「かわりない会」(牧戸光彦会長)がスタートした。
地域での見守りを目的とした紀南介護保険広域連合の事業。住民が中心となった通所サービスで、町内では鵜殿地区が最初に取り組んだ。
鵜殿老人クラブ讃寿会の会員19人が世話人を務める。毎週月曜日午前10時から午後1時まで鵜殿地区の高齢者が集まり、昼食などを楽しむ。
この日は開所式を行い、世話人と利用者を前に牧戸会長は「見守りと集いの場を週1回開催することになった。昔のあいさつだった『かわりないかい?』を名称にした。この会はみんなで準備して、みんなで後片付けまでします。協力して取り組みましょう」とあいさつ。事業を支援する町地域包括支援センターと町社会福祉協議会の職員が事業内容などを説明し、世話人を紹介した。
この後、利用者を迎えてレクリエーションに取り組んだ。看護師の山下たか子さんがグーパー運動やボールを使った体操などを指導し、参加者は楽しく頭と体を動かした。最後は全員でテーブルを囲んで昼食を取り、楽しいひとときを過ごした。
(2019年4月9日付紙面より)
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和歌山県議選・東牟婁郡選挙区 (三重県知事選は現職・鈴木英敬さんが3選 )
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
---|---|---|---|---|---|
当 | 7,795 | 谷 洋一 | 70 | 自 | 現 |
当 | 5,708 | 佐藤 武治 | 64 | 無 | 新 |
5,689 | 水口 崇 | 60 | 無 | 新 |
当日有権者数 32,836人
投票者数 19,461人
無効投票数 269票
投票率 59.27%
□ □
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
---|---|---|---|---|---|
当 | 615,281 | 鈴木 英敬 | 44 | 無 | 現 |
70,657 | 鈴木加奈子 | 79 | 無 | 新 |
※案分による小数点以下の票は切り捨て。
当日有権者数 1,485,622人
投票者数 693,558人
無効投票数 7604票
投票率 46.68%
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近大新宮高校・中学校で入学式 (新宮市 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)は6日、同校体育館で平成31年度入学式を開いた。中学校34人、高校116人が新しい学校生活をスタートさせた。
新入生を前に池上校長は「近大新宮と所属するクラスを好きになってください。そうすれば充実感が湧き、工夫しようとすることにより自分が好きになります」と式辞。
「紀南地方唯一の私立進学校で学ぶ喜びと誇りを持つことを期待しています。失敗や壁に当たることもあると思うが、教職員一同、全力でフォローできる体制を取りたい」と述べた。
高校生徒会長の内田采実(ことみ)さん(3年)は何事にも積極的に取り組むことが大切とし、「悩みや相談があれば遠慮することなく打ち明けて。楽しく笑顔あふれる学校生活を送りましょう」と歓迎の言葉を贈った。
新入生を代表し、前田一成君(中学1年)と岡地優希君(高校1年)が「この緊張感を忘れず、心を優しくたくましくすることに努めながら、自分が進む道を見つけ出せるよう努力します」と宣誓した。
(2019年4月7日付紙面より)
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「竹の子ウオッチング」スタート (宇久井海と森の自然塾 )
休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットの「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が5日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。宇久井地区を中心とした有志の女性16人(児童2人を含む)がトップを切って旬のタケノコを掘り、その料理を味わった。期間は6月16日(日)までの毎週日曜日を予定している。
この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾」が主催する人気企画の一つ。センター前から5分ほどの竹やぶに移動し、初参加の東口ひかるさん(6)と上地すずかさん(8)=ともに新宮=は、祖母の手助けでつるはしを振って掘り返したタケノコに「うわ!かわいい」と感動。2人ともタケノコ料理が「大好き」だそうで、収穫を喜んだ。タケノコを公平に分配した後は休暇村に移動。温泉で汗を流して煮物、揚げ物、酢の物、汁物など、さまざまに調理した料理を味わった。
今月中はモウソウダケ、5月になればハチク、同月下旬から6月にかけてはマダケが収穫でき、参加申し込みは2日前まで電話で受け付ける。作業しやすい服装で、持ち帰り用の袋と入浴用のタオルは各自持参。参加費は大人2500円、中学生以下と10人以上の団体は2200円となる。4月下旬から始まる大型連休中は日程変更もあるので注意が必要。
申し込み、問い合わせはビジターセンター(電話0735・54・2510)まで。受付時間は午前9時~午後5時。水曜日休館。
(2019年4月7日付紙面より)
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サ市訪問団お別れパーティー (新宮市 )
新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)訪問団とのフェアウェル(お別れ)パーティーが5日夜、市福祉センターで開かれた。サ市の生徒たちとホストファミリー、関係者らは食事や出し物などで楽しいひとときを過ごした。生徒らは7日朝、母国に向け新宮を出発する。
訪問団は先月29日に来新し、約1週間滞在。14~16歳の生徒11人(男子9人、女子2人)と引率者3人の計14人がホストファミリー宅に宿泊しながら日本文化の体験や地元の中学生、高校生らとの交流などに取り組んだ。
パーティーでは、県立新宮高校琴部による演奏があった。多くの料理が並び、参加者たちは歓談しながら別れを惜しみ、思い出をつくった。サ市引率者のゲイル・マッカラムさんはさまざまな体験や温かく迎えてくれたホストファミリーなど多くの人への感謝を述べた。
姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は来年で姉妹都市関係が45周年を迎えることに触れ、高校生のホームステイやインターンの派遣を予定していると紹介した。
訪問団を通じて初めて日本を訪れたカイル・ニー君(14)は「いろんな見学や体験をさせていただき感謝しています。中でもホストファミリーと出掛けた下北山村の『桜まつり』が思い出です。日本は静かでみんな親切。また来たいと思います」と感想を話していた。
(2019年4月7日付紙面より)
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新宮高校で入学式 (新宮市 )
新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)で5日、入学式があった。178人の新入生が期待と緊張感を胸に高校生活の第一歩を踏み出した。
式で前田校長は新元号である令和の時代と共に高校生活を送ることになるとし、「勉学はもちろん、クラブや生徒会、ボランティア活動など皆さんの多くの夢や希望が詰まっている。一人一人が主体性を持ち、ひた向きに努力し将来に向かって一歩一歩力強く歩んでいくことを期待しています」と式辞。
新入生を代表し、桃井陸翔君は「勉学やクラブ活動などに強い意志を持って取り組み、何事にも積極的に挑戦して精いっぱい学び、努力することを誓います」と宣誓した。
同校振学会の杉浦日出夫会長は桜の木に例え、「皆さんの心の中に根をしっかりと張ってほしい。根を張った桜は倒れません。成長し大きな木になり花を咲かすことができる。土台を固め頑張ってください」。
同窓会の夏山晃一会長は「目標を見つけ、その気になってほしい。その思いを持つとどうするべきか考えるようになる。人間の潜在能力は無限。この高校生活をしっかりと過ごしてください」と祝辞を述べた。
(2019年4月6日付紙面より)
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花てまりの会が花壇整備 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の花作りボランティアで構成される「花てまりの会」(おお木博子会長、会員26人)は1日、同町浜ノ宮のシンボルパーク跡地(那智勝浦町海浜公園)にある花壇の手入れを実施した。
昨年12月にチューリップ340球を花壇内の24カ所に分けて植えた。4色のうち、現在はピンクと赤が咲いており、こぼれ種から育ったクリサンセマムと共に見頃を迎えている。
同会は観光客や町を訪れる人たちを花で迎えようとJR紀伊勝浦駅裏や町体育文化会館、漁港の足湯周辺などの花壇の手入れに尽力している。作業日は毎月1、15日の午前8時30分から取り組んでいる。
シンボルパーク跡地では5~6月ごろから夏の花であるマリーゴールドなどを植え、三季に分けて種類の違うものを植えている。
おお木会長は「毎年、同じにならないように工夫して植えている。多くの花で観光客などを出迎えたい。皆さんに見てもらえたら」と話す。また、懸念する点として、大門坂駐車場にある花壇の花をシカが食べ、踏み荒らしてしまう獣害や町内の人目に付きやすいごみ、シンボルパークの利活用などを挙げ、「せっかく多くの方々が町に来てくれるのだから、少しでもきれいして、活性化につなげてほしい」と訴えた。
今後、同会では共に活動をするメンバーの募集や育成も視野に入れ、活動を続けていく方針。
(2019年4月6日付紙面より)
※ おお木博子代表の「おお」は、左側が「羽」の下に「令」、右側が「寛」
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高瀬会高瀬地区合同花見会 (古座川町 )
古座川町高瀬に本部を置く社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)が3日、高瀬橋そばで第35回高瀬会・高瀬地区合同花見会を開き、来賓やゲスト、スタッフを含め約160人が花盛りを迎えたソメイヨシノの下で季節を楽しむひとときを過ごした。
同法人最初の施設・特別養護老人ホーム古座川園ができた当時から続く春恒例の催し。夏の盆踊りや秋の運動会などと並んで四季折々の楽しさに親しむ機会として、高瀬地区の高齢者も招待しながら毎年欠かさず開いている。
今年も同橋そばの桜並木沿いにある高瀬会ログハウスを会場にして実施。同法人を代表して切士理事長は新しい元号が令和と決まったことに触れ「その時代は前の時代の人がつくるということを新聞で見たが、確かに昭和は大正の人、平成は昭和の人がつくってきた。令和は平成の人が頑張ってくれるんだろうなと期待している。お日様の下でおいしいお弁当を頂き、楽しい手踊りを見て桜を愛(め)でながら平成を振り返り楽しいひとときを過ごしてほしい」とあいさつ。来賓を代表して同町の仲本耕士副町長はクマノザクラをはじめとするサクラのまち古座川町の自然環境や新しい元号を話題にしつつ「時代は変われど、安心して暮らせる古座川町でありたい。そのための施策に頑張るので、皆さまも日々穏やかに過ごしてほしい」と述べ、同町の巽寿久健康福祉課長や串本町の中田匠福祉課長らも列席して開宴を祝った。
愛でる対象のソメイヨシノは、昨年の台風で1本が倒れて失われたものの残る木は満開の花盛り。強風にあおられ、はらはらと花びらが舞う中、序盤は町内の日本舞踊連「あすま会」と同町婦人団体連絡協議会の有志22人が『さくら音頭』『皆の衆』で踊りの輪を描き、体に覚えのある利用者も輪に加わって一緒に盛り上がった。
中盤以降は花を愛でながら弁当を味わい、カラオケで歌声を響かせるなどの余興を交えて時節柄のソメイヨシノに親しむひとときを過ごした。
(2019年4月6日付紙面より)
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田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の春の例大祭「本宮祭」(13~15日)に向け、同大社敬神婦人会有志5人による、祭りで授与する菊を模した造花「挑花(ちょうばな)」作りが大詰めを迎えている。授かれば無病息災などの御利益があるという縁起物で、祭りまでに約600本を作る。
挑花は直径約15㌢、高さ約60~90㌢。昨年秋ごろから大社氏子総代会が材料集めなどの準備を始め、年明けから婦人会有志たちが花を作っている。赤、白、黄などの紙を花びらや葉の形に切って、接着剤などで貼り付けて完成させる。
この日作業に取り組んだ岡本ミチさん(74)=作業歴約30年=と中道松子さん(89)=同歴約20年=は「挑花は本宮祭になくてはならない物で、どうしても作らなくてはいけない。心を込めて作っています」と制作に対する思いを語り、「誰にでも作れるようだが、そうでもない。根気が必要で、作ってくれる人は貴重な存在です」と話した。
例大祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)が本宮に鎮座する際に「我を祀るに母神(イザナミノミコト)をも同じく祀れ」と言ったという故事が起源。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、花を奉じて鼓、笛、旗をもって祭りを営むようになったと社伝に記されている。
15日(月)午後1時からの渡御祭(とぎょさい)で、木箱に無数の挑花を挿して飾った4基がみこしなどと共に真名井社(まないしゃ)を経て、旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで歩く。かつては旧社地での神事が終わると氏子が挑花を奪い合ったが、現在は餅投げの赤餅と引き換えている。
大社氏子総代会の榎本隆文会長(67)は「挑花は本宮大社の例大祭のシンボルの一つ。制作に当たり、協力いただいている皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。例大祭の最後を締める餅まきは15日午後3時ごろです。一人でも多くの人に、縁起物の『挑花』を授かってもらえれば」と話した。
(2019年4月6日付紙面より)
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官公庁で辞令交付式
官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に、地域活性化のために一丸となって職務に取り組もう、と奮起を促した。
新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、医療職、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合い市政を推進していかなければならない。そのためには皆さんのお力が何より重要」と訓示。
新規採用職員には「現場はあなた方の斬新な発想と、活気に満ちあふれた熱意を心待ちにしている」と激励。「大きな志を存分に発揮し、新宮市を元気なまちにしていきましょう」と呼び掛けた。
新規採用職員を代表して、防災対策課の下川翔太さんが「公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」などと誓いを述べた。
(2019年4月2日付紙面より)
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熊野水軍太鼓保存会が成果を披露 (紀宝町 )
熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)=紀宝町=は3月30日、紀宝町の生涯学習センター「まなびの郷」で地域への感謝と練習の成果を発表する「熊野水軍祭」を催した。
同保存会は1996年、三重祭り博覧会開催に合わせて設立された和太鼓集団で、今年で23年目を迎える。水軍祭は第9回を迎え、保存会が指導する熊野水軍子供太鼓も登場し、大人顔負けのばちさばきで大勢の聴衆を魅了した。福祉施設のグリーンプラザ、アプローチ、わかば園作業所も共催し、ロビーで福祉バザーを同時開催した。
演奏は保存会が編曲した『波動』でスタートし、全8曲を披露。激しく強い演奏で大海原や熊野の大地を表現し、尺八の競演もあって感動が会場を包んだ。「太鼓の演奏会は初めて」という熊野市波田須町の男性(70)は「カラオケより夢中になった。ええのう」と感心していた。
廣里代表は「来て良かったと思う太鼓を打ちたい。平成最後の水軍祭を、ごゆっくりご覧ください」とあいさつ。西田健町長は「水軍太鼓は郷土芸能の域にある。末永くかわいがってもらえれば」と呼び掛けた。
保存会ではメンバーを募集中。保存会は高校1年生以上、子供太鼓は小学3年生から中学3年生まで。同町鵜殿港内の練習場で、保存会は火、木、土曜日の週3回、子供太鼓は金曜日に、それぞれ午後7時から9時まで練習する。問い合わせは同町役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。
(2019年4月2日付紙面より)
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串本町中湊にある串本古座高校古座校舎で3月30日、101年続いた学校史を締めくくる最後の行事「古座高校~古座校舎ラストオープンデー」があり、卒業生やその家族、教職員や地域住民約500人が思い出の学び舎に別れを告げる節目とした。
この行事は、新たな利活用の計画もなく、3月末で門扉が閉ざされることになった同校舎と親しむ最後の機会として、地元の卒業生と同校舎教職員6人が同デー実行委員会を立ち上げて計画した。
閉校舎式が同月1日の卒業証書授与式に引き続いて営まれたが、平日で行きたくても行けなかったという声があったことが実施のきっかけ。実行委員はわずか1カ月弱の準備期間の中でできる趣向を練り上げ、県教職員組合第5支部の協賛を活用して新聞折り込みでチラシをまくなどして周知を図り、同校舎にゆかりがある全ての人の来場を呼び掛けた。
序盤は実行委員を代表して山本昭隆さん(75)=第14回卒業生・元学校長〈平成13~16年度〉=が担任、森武志さん(43)=第46回卒業生=が日直となり、趣向「最後のH.R.」を体育館で実施。森さんのナレーションによるスライドショーで101年の歩みを振り返り、その一端で旧古座高等女学校と串本古座高校の校歌も紹介され、卒業生が口ずさむなどした。
その後は山本さんが閉校舎を飾る講話を述べ、昭和の時代の学校長を務めた山口博正さんも登壇して思いを語った。雜賀克彦さん(第11回卒業生)の指揮、濵口むつみさん(第19回卒業生)の伴奏で全卒業生1万5380人の8割強を輩出した旧古座高校の校歌を斉唱。サプライズで教職員の新宅俊夫さんが作り上げたBGMとメッセージ付きのスライドショーを披露し、最後は餅まきで大きな活気を誘った。
式後は谷口克朗さん(59)=第30回卒業生=の進行で「最後の大掃除」を実施。昭和34年生まれ以降(還暦前)の卒業生一丸で式場を撤収しフロアにモップ掛けをするなどした。
本館3階の教室が開放され、多くの卒業生が懐かしい席に着いて「最後の期末試験」と題したアンケートに節目の思いを書き記し、黒板に別れのメッセージを書き込むなどした。同校舎が昨年6月から続けてきた卒業生のメッセージボードの最終受け付けも実施。教職員が閉校舎に伴う大掃除中に見つけた旧古座高校の帽章や胸章を配り、創立90周年記念校歌CDの残り(200枚程度)も実費負担を得ながら配った。
体育館内にはスライドショーで用いた各学校の校舎写真を引き伸ばして展示し、趣向の合間に観賞を集めた。また教室は一部だが廊下やグラウンドなどは全て開放され、同級生や青春時代を共に過ごした先輩後輩で思い思いの場所を陣取り最後の記念撮影をする姿も終了間際まで続いた。
3月末が日曜日となったため、門扉はこの行事の終了を経て閉ざされる形となった。実行委員の残り3人は生熊和道さん、和田春也さん、橋本尚視さん。6人の中心的役割を担った山本さんは「こんなに大勢の皆さんが集まりお別れをしてくれたおかげで、形式でなく心のこもったお別れ会をできて良かったと思う。同窓生の母校を思う心が結集したいい会となり、計画した者として大変ありがたかった」と感無量の思いを語った。
(2019年4月2日付紙面より)
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政府は1日、「平成」に代わる新たな元号を「令和(れいわ)」と発表した。菅義偉官房長官が午前11時40分ごろ「令和」と書かれた額を掲げた。元号を改める政令は皇太子さまが新天皇に即位される5月1日(水・祝)に施行され、午前0時に平成から令和に切り替わる。
菅官房長官は「万葉集の梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文にある『初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす』から引用したもの」と語った。日本の古典に由来する元号は初めて。考案者、「令和」以外の元号案と数は明らかにしない。
午前9時30分ごろから有識者らによる「元号に関する懇談会」を開き、案を提出。衆参両議院の正副議長の意見を聞き、全閣僚会議で元号を改める政令を閣議決定した。
正午ごろ、安倍晋三首相は記者会見で談話を発表し、新元号について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明。
「万葉集は日本最古の歌集であるとともに、幅広い階層の人が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書。悠久の歴史と香り高い文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたいという願いを込め、決定した」。
「文化を育み、自然の美しさをめでることができる平和な日々に心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ちあふれた新しい時代を国民の皆さまと共に切り開いていく。決定に当たり決意を新たにしている」とし、「この新しい元号も広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくことを心から願っている」と語った。
1918(大正7)年生まれの新宮市仲之町の廣田千代子さん(101)は新元号について「難しい言葉ですが、皆さんが調べて付けられたのだから、いい名前だと思います」。戦争で家族を亡くした思い出を振り返り「私たちが若い頃は、心にいつも鉢巻きを巻いていた時代。引き続き戦争がなく、平和な時代であることを願います」と話していた。
(2019年4月2日付紙面より)
グラウンドゴルフ三和大会
準決勝は6日、決勝は7日に実施 (県軟連東牟婁支部学童部 )