熊野川舟下りの乗客乗せて (新宮市 )
新宮市の熊野川町ふれあい公社がクラウドファンディングで資金を集めて製作した川舟が27日、初運航した。世界遺産の熊野川を楽しむ「熊野川舟下り」は同市熊野川町の道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」付近から熊野速玉大社近くの河原までの約16㌔を下る。
初運航のこの日は、あいにくの雨となったが、2便12人が出航。新造舟にはアメリカ人と香港人6人が乗り、熊野川を下った。昨年度の乗船客数は4563人(外国人2165)。本年度は4月と5月で1431人(同737)が乗船している。
製作にはインターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを活用し、142人の支援者から目標金額を上回る244万2000円を集めた。センターには新造舟の写真と共に支援者の名前が掲示されている。
舟は熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾川舟工房」の谷上嘉一さんに製作を依頼し、約2カ月かけて完成。進水式は5月24日に実施した。
熊野川川舟センターの森本博也センター長は「支援のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。雨になりましたが、大安のこの日を選び、川舟を運航することができて職員一同喜んでいます」と話していた。
乗船料金は大人3900円、4歳~小学生が2000円で団体割引、貸し切りもある。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。
問い合わせは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。
(2019年6月28日付紙面より)
健康増進計画PR進める (那智勝浦町保健対策推進協議会 )
那智勝浦町保健対策(健康づくり)推進協議会は24日、同町福祉健康センターで令和元年度の会議を開いた。役員改選では木下欣也会長、佐藤純造副会長が再任された。任期は2年。
協議会は同町の健康づくり対策を推進するため、国県の要綱に基づいて、各種健康診査事業や健康相談、保健栄養指導、食生活改善など地区衛生組織の育成や健康教育など、健康づくりのための方針を体系的・総合的に審議企画することを目的としている。
矢熊義人副町長が「人生100年時代が到来し、健康な状態で長生きすることが重要視されている。委員の方々には町民の皆さまの健康づくりや対策のために助言をいただいている。今後もよろしくお願いします」とあいさつ。事務局から平成30年度母子保健事業や予防接種事業報告、健康推進事業、精神保健・障害者関係事業の結果と本年度計画の報告があった。
国民の健康寿命延伸などの実現に向けた運動として国が行う「健康日本21」や和歌山県の「和歌山県健康増進計画」を受け、今年3月に「那智勝浦町健康増進計画」を策定したことを説明。保健所を中心に先進地の新宮市を除く、各町村なども同時に策定に向け動き出したという。事務局会議、策定委員会や住民グループ会議も開催し、健康に関するアンケートを20~74歳の町民に行った。4月にはA3のダイジェスト版を全戸配布している。完全版は役場や出張所、医療機関などで閲覧できる。
木下会長は「栄養や運動、健康管理など詳しい取り組みが策定された。計画倒れにならないようにわれわれも啓発に取り組んでいきたい」と述べた。
(2019年6月28日付紙面より)
津本自主防が訓練 (紀宝町 )
紀宝町の津本地区自主防災会(岡正成会長)は23日、津本防災センターで防災訓練を行い、約30人が参加した。防災講話で災害から命を守るすべを学び、災害時に役立つ新聞紙スリッパや簡易リュックサックなどを作った。
県防災対策部防災企画・地域支援課の防災技術指導員、宮田正人さんが講話。「自然災害を止めることはできない。できるだけの備えをし、さまざまな対策を講じて防災、減災に努めましょう。防災を“忘災”にしないで」と呼び掛けた。
三重県の災害リスクとして▽南海トラフによる地震・津波▽活断層による直下型地震▽台風などの風水害―を挙げた。
地震対策は自宅の立地環境や耐震状況、室内の対策、避難所へのルート確認、家族間の話し合いと役割分担、非常持ち出し袋の準備が大切とした。
新聞紙スリッパ、2枚の風呂敷やズボンとロープを使ったリュックサックの作り方を紹介。参加者は実際にスリッパとリュックサックを作り、使い心地を確かめた。
(2019年6月28日付紙面より)
サポーター養成講座に8人 (新宮市 )
新宮市地域包括支援センターは26日、同市の広角会館で「認知症サポーター養成講座」を開いた。8人の参加者を前にセンター職員が「認知症の理解と関わり~私たちにできること~」をテーマに講話した。
全国で認知症の症状がある人は約462万人で、75歳以上が12人に1人、85歳以上は3人に1人といわれている。今後、認知症の症状がある人は増加すると予想されている。
職員は、認知症は脳に起きた変化によって記憶障害(物忘れ)などが発生し、日常生活を送ることが困難になる状態であると説明。脳のしくみと働きを紹介し、「何かを見る、聞く、認識する、行動するといった全てにおいて大事なのは記憶である」と述べた。
認知症の原因や症状、種類などについて解説し、「認知症の人にとって焦りや不安はストレスのもと。人によっては興奮や怒りを覚える場合もあります。アルツハイマー型認知症であれば安心してもらえる環境と治療薬によって進行を遅らせることが可能な場合もあるため、周りの一人一人が認知症の症状を覚え適切な関わり方を学ぶことが必要」と早期診断、早期治療の大切さを訴えた。
認知症の人は何も分からなくなるものではなく、分かることもたくさんあるとし、「忘れてしまったこと、覚えていることは何かを自分たちも考え、理解しなければならない」と語った。
参加者は講話とDVD鑑賞を通して、認知症に対する理解を深めていた。
(2019年6月28日付紙面より)
市民向け講演会で岩崎順子さん (新宮市 )
新宮市健康長寿課は16日、市役所別館で市民向け講演会を開いた。いのちの講演家・岩崎順子さんが「ガンが病気じゃなくなったとき」を題目に講話。約90人が聴講した。岩崎さんは「優しさは悲しみから生まれる。それは人権の根本ではないか」と呼び掛けた。
岩崎さんは和歌山県海南市出身。著書に自宅で他界した夫をみとった経験をつづった『ガンが病気じゃなくなったとき』がある。命や人権、心、子ども、生と死、心の病気、震災、戦争などについて全国で1000回以上の講演経験がある。
開会に当たり田岡実千年市長が「講演会を通じて家族と話すきっかけになれば」とあいさつした。
岩崎さんは、がんで余命宣告を受けた男性が、「もう種を植えても仕方がない」と自分の畑で収穫した野菜を近所の人に配ったところ「おいしくて元気をもらった」と好評を得て以来、収穫した野菜を配り歩いているうちに自身まで元気になったという話や、30代で乳がんを患い両乳房を失った女性が乳がんカウンセリングを始め、同じ乳がんで苦しむ女性の心に寄り添いながら頑張っているといったエピソードを紹介。「がんが人間の生き方を変えることもある」と述べた。
肺がんにより他界した夫のがんが進行していく様子や、家族・親子間の心の触れ合いなど、みとりまでの経緯について話し、「人が死んでいくことはきれい事ではない。しかし死は悲しいだけではなく、人が亡くなっていく姿を見た人間にはその命を次の誰かに受け継いでいく役割がある」と語った。
大切な人の死は生きる力と知恵になっているとし、「インターネットの中に情報はたくさんあるが、生きる知恵に関する情報はない。人から人へ、心から心へ、魂から魂へ、ちゃんと顔を見て伝わっていくもの」。
介護をしている人に対して「一人で抱え込まないで。しんどいと思う気持ちは本気でその人をサポートしてきた証し」と語り掛けた。「人が亡くなると財産を奪い合おうとする家族や親族がいる。介護やみとりの時間を取り合うような世の中になれば」といった知人の言葉を紹介し、「介護の中に笑顔とユーモアを入れて、少し心を緩めて一歩を踏み出して」と呼び掛けた。
(2019年6月18日付紙面より)
岩崎順子さんが講演 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は15日、町体育文化会館で在宅医療・介護連携推進事業講演会を開いた。いのちの講演家・岩崎順子さんが「介護する人 される人 心の橋渡し~私は病気の○○さんではありません~」をテーマに講演。約50人が聴講した。
開会に当たり、矢熊義人副町長が「高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域の医療・介護の関係団体が連携して包括的かつ継続的な在宅医療が提供できるよう求められている」とあいさつ。岩崎さんは「友達とコーヒーを飲みながら話すように、顔を見ながら話を聞いていただければ」と呼び掛けた。
岩崎さんは講演会で出会った、当時60代の男性が母親をみとったエピソードを話した。母親に甘えることのできなかった男性が認知症の母親に心を寄せるまでの経緯を紹介し、「男性は、最後は『お母ちゃん、もう頑張らなくて良いよ。ありがとう』と見送ることができた、と報告してくれた」と述べた。
男性は認知症が進行してどこを見ているのか分からない状態の母親が、亡くなる3日前に、男性のことをじっと見ていたという体験をしたことにも触れ、「男性は、母親のまなざしは自分が子どもの時に見せてくれた母親のまなざしだったと言っていた。認知症でも年を取ったとしても病気だったとしても、母親が子どもを思う気持ちは変わらないのでは」と語った。
男性から「介護は大変だが、その気持ちを自分だけで辛抱していたらしんどい。抱え込まないでほしいと講演会を通じてみんなに伝えてほしい」と告げられたと話し、「市町村には窓口がある。相談すれば道は開ける。一人で抱え込まないで」と訴えた。
岩崎さんは2011年の紀伊半島大水害についても触れ、夫をみとった自身の経験から「大切な人を亡くすと体がもぎ取られた気持ちになる。でも死は悲しみだけではない。目には見えないけど、生きる力と知恵になって心の中で一緒に生きてくれていると信じている」と語った。
最後に同町で経験した地域住民らとの触れ合いについて紹介し、「那智勝浦町は私にとって優しい町。こんな町で講演をさせてもらえるのは幸せなこと。肩肘張って生きている地域よりも、助け合って生きている地域の方が幸せでは」と講演を締めくくった。
(2019年6月18日付紙面より)
妙法山阿弥陀寺で「青葉祭り」 (那智勝浦町 )
女人高野として知られる妙法山阿弥陀寺(谷宏之住職)=那智勝浦町南平野=で15日、弘法大師の誕生を祝う青葉祭りが営まれた。本堂では西国三十三所霊場お砂踏みと先祖供養、大師堂では四国八十八カ所霊場お砂踏みと護摩祈とう法会が行われ、荒天の中次々と参拝者が訪れた。
同寺は平安初期の815(弘仁6)年、弘法大師こと空海上人が妙法山で修行し、西方にある極楽浄土への入り口として開いたとされる。お砂踏みは布袋に入った札所の砂を踏むことで、霊場参拝と同じ功徳が得られるといわれる。
1509(永正6)年に建てられた大師堂(県指定文化財)では、弘法大師42歳の姿と伝えられる等身大の大師尊像が開帳された。御詠歌と鐘の音が響き、お砂踏みの参拝者が手を合わせて堂内を歩いた。アジサイの花で飾られた花御堂(はなみどう)も設けられた。
参拝を終えた三重県尾鷲市の西平(にし・たいら)さん(84)と妻の伸代さんは「元気なうちは毎年お参りしたい」と笑顔を見せ、「ここの御詠歌が聞きたくて雨風が強くても必ず来ています」と話す女性もいた。
厄よけ大師としても信仰の厚い大師尊像は、この後(公財)美術院の国宝修理所で解体修理を予定しており、次回の開帳は4月20・21日に営まれる「御影供」となっている。
(2019年6月18日付紙面より)
弁天島に100人が奉仕 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の大勝浦区にある弁天島で16日、「弁天島クリーン作戦」があった。午前10時の干潮を待って大勢の参加者が弁天島に渡り、町の名所を美化した。
地区住民らの弁天島を守る会と弁天島保存会、南紀くろしお商工会中部支部、なちかつ古道を守る会のメンバー、周辺企業の社員、町職員、子どもたちを含め町民約100人が参加。漂着した流木やごみを拾い集め、周辺の草刈りを行った。二手に分かれ、お蛇浦(じゃうら)方面への遊歩道の清掃も行った。
堀順一郎町長は「東京での調べによると勝浦で一番有名なのが那智の滝、熊野那智大社の次が弁天島だと聞きました。パワースポットとして名高いそうです。多くの人が訪れ、願いがかなうよう気持ちを込めて掃除したい」とあいさつ。勝浦1区の裏東芳樹区長は「皆さんのおかげで年々ごみは減少しています」と感謝し、熱中症への注意を呼び掛けた。
同町宇久井の吾妻亜弓さんは「子どもを連れて行けると聞き参加しました。島に渡ったのは初めてですが良い所ですね」と話していた。
(2019年6月18日付紙面より)
JCカップ少年少女サッカー和歌山大会
和歌山県中学校空手道選手権大会 (太地中学校 )
熊野川町で介護予防の取り組み (新宮市 )
新宮市熊野川町内で熊野川地域包括支援センターが行う介護予防教室が地域に広がっている。高齢者が介護状態にならないよう丈夫な心身をつくろうと5年前から実施しており、これまでに同町33地区中、計20地区(合同の地区もあり)で開いている。半年間、毎月1回のペースで手軽にできる体操や口腔(こうくう)ケア、認知症予防講話、栄養講習などを指導する。
同センター職員が区長会や地区の集まりなどで紹介・提案し、希望する地区で活動してきた。▽運動機能▽口腔ケア▽認知機能▽低栄養予防―の四つを柱としている。
同町では地区と市社会福祉協議会が協力して「ふれあいいきいきサロン」を開いており、介護予防教室がきっかけでサロンを始めた地区もあるなど、介護予防だけでなく交流や見守りとしての効果もあるという。
同センターの岡崎久子さんは「みんなで集まり取り組むことで、互いに声を掛け合い継続した効果も期待できる。教室を始めてから健康に気を付けるようになり、病院に行ったという人や、区で血圧計と体重計を用意した所も。合同で実施している地区もあり、残りの全地区を回ることを目標に、1度実施した地区ではフォローアップ教室を行うことも考えたい」と話していた。
現在は日足相須・椋井と上長井で実施している。13日午後には日足相須集会所で、8人が県理学療法士協会の岸尾俊尚さんと西畑将史さんから運動を中心とした介護予防を学んだ。講師は、運動の効果に年齢は関係ないことや筋力を鍛える必要性、継続した運動の大切さなどを教えた。
参加者からは「教わることができて良かった」「毎日ラジオ体操をしているが全然違う」「映像をもらえればサロンなどの集まりで自分たちでもできるのではないか」などの感想が上がった。
(2019年6月15日付紙面より)
太地小で梅ジュース作り
太地町立太地小学校(宮本礼子校長)の5年生7人は12日、和歌山県から届いたウメを使ってジュース作りをした。
県は地産地消の取り組みの一環で平成24年から県内の小学校、特別支援学校の給食や家庭科の教材として県の主要農水産物を提供している。今年は県内小学校と特別支援学校249校に356箱のウメを送った。
ウメには食欲増進と疲労回復、食中毒防止などの効果がある。県の代表的な品種に南高梅があり、実の大きさと種の小ささ、皮の薄さなどが特徴。梅ジュースや梅酒造りに適しているという。和歌山県はウメの収穫量日本一を誇る。田辺地域を中心に栽培され、昨年度は全国のおよそ65%にあたる約7万3200㌧を収穫した。
太地小には、ウメ約10㌔が送られた。子どもたちは容量1・8㍑の瓶10本にウメと砂糖、酢を加え、梅ジュースの仕込みをした。児童たちは1人1㌔ずつ配られたウメの下ごしらえをしながら「早く飲み比べがしたい」と完成を楽しみに作業に取り組んだ。
約2週間後には梅ジュースの原液が出来上がる。完成品は7月に行われる白馬村との交流で、ウエルカムドリンクとして振る舞われる。
(2019年6月15日付紙面より)
古座区の御舟謡「河内会」 (串本町 )
古座川河口域の祭礼「河内祭(こうちまつり)」が7月27日(土)に宵宮、28日(日)に本祭を迎える。奉仕5カ区の一つ、古座区では御舟謡(みふねうた)保存会「河内会」(片山潔会長)が今月12日から稽古を開始。受け継ぐ8曲を歌い切る喉を仕上げるため、ほぼ連夜の練習に励んでいる。
「河内祭」の御舟謡は、同区が出船する御船の中で歌う近世の流行歌。元々は11曲あったとされるが、受け継ぐ過程で3曲の符号を失ってしまい、同保存会は残る▽出し▽入舟はうた▽こうてい▽御曹子▽花揃へ▽おやまくどき▽あづま▽やしま―を御船が航行するときに歌い響かせている。
稽古初日現在の会員数は12人。うち11人が御船2隻に分乗し、歌声を響かせる奉仕をするという。この日は稽古に先立って総会を開き、今年の稽古の日程と内容や着実な保存のため御舟謡の録音にも取り組むことなどを承認。続く稽古では酒類で喉を潤わせながら、▽出し▽入船はうた▽こうてい―の3曲を通し練習して今後の練習への弾みをつけた。片山会長は「この奉仕はみんなで助け合ってやるしかない」と語り、その思いを会員と分かち合いながら一丸の奮起を促している。
「河内会」の稽古場は古座区内にある勇進会館で、日曜日と荒天日を除く連夜午後7時に集まって1時間前後歌声を響かせている。会員の増強と次世代への継承を図るため、稽古は常時公開。「興味がある人はいつでも見学に来て歌声を聴いていただき、できそうならぜひ『河内会』に入ってほしい」と呼び掛けている。
今年の稽古期間は6月12日から7月24日(水)まで。「河内祭」では宵宮午後の渡御と夜半の夜ごもり、本祭午前の島周りなど御船が航行するときにその歌声を聴くことができる。問い合わせは直接稽古場まで。
(2019年6月15日付紙面より)
熊野那智大社「紫陽花祭」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、梅雨の無病息災を祈り、自然の恵みへ感謝をささげる「紫陽花(あじさい)祭」が営まれた。
神事では神前にアジサイを供え、男成宮司が祝詞を奏上。アジサイの小枝を手に、2人のみこが「豊栄の舞」を奉納した。雨模様の中たくさんの参拝者が訪れ、その様子を見守った。
東京都小笠原諸島の父島から訪れた打込みゆきさん(54)は「季節の花を持って舞うみこさんを初めて見て、とても美しかった。衣装も素敵だった」と話した。
祭典後、旧宮司職舎前の「紫陽花園」が一般公開された。6月末まで自由に鑑賞できる。職舎付近や参道、車道沿いにもガクアジサイ、ヤマアジサイ、タマアジサイなど約10種類2000株のアジサイが咲き、参拝者を楽しませている。
(2019年6月15日付紙面より)
新高弓道部OB会「第7回百射会」
和歌山県空手道選手権 (剛柔流空手道志彰会 )
スポーツウェルネス吹矢大会 (那智勝浦町体育協会 )
県中学校空手道選手権
熊野川河口に橋を架ける会総会
熊野川河口に橋を架ける会(会長・田岡実千年新宮市長)は3日、新宮市役所別館で令和元年度総会を開いた。約40人が出席し、関係機関への要望活動を盛り込んだ本年度事業計画など5議案を承認した。役員改選では会長の田岡市長をはじめ、副会長の西田健紀宝町長らを再任した。
田岡市長は「工事については、目に見える形で進んでいる。3月には紀伊半島一周高速道路の事業化が決まり、地方創生の道と言っても過言ではないこの道路が、一日でも早く完成するように頑張っていきたい」と協力を呼び掛けた。
同会は、地域の産業発展、住民生活の向上、国道の渋滞解消、災害時の救援道路の確保などを目的に河口大橋の建設を促進するため関係機関への要望活動や情報収集などを実施している。新宮市、紀宝町、海岸道路の建設を促進する会、架橋虹の会、熊野川河口大橋建設促進議員連盟、新宮商工会議所、新宮市観光協会、新宮木材協同組合、新宮港振興会で構成している。
本年度は▽国、和歌山県、三重県など関係機関への要望▽各種道路整備関連イベントや大会への参加、協力▽道路整備関連予算の情報収集▽他の関連道路事業の情報収集および調査―の事業を展開していく。事務局からは、事業状況などについての報告があった。
顧問の濱口太史県議は「形として見えてきたのは行政、民間合わせて声を一つにして県や国に熱望し一つ一つ前に進んできた結果であり、前から活動されている皆さんや、会ができた当時から力を尽くしてくれた方々のおかげ。一日でも早くつぼみにして、開通という花を咲かせるために今後も一丸となって頑張っていきたい」。
閉会に当たり、副会長の西田町長は「新しい時代の幕開けとともに、地域の扉をしっかりと開く熊野川河口大橋の早期完成のために、協力を図りながら取り組んでいきたい」と思いを込めた。
(2019年6月5日付紙面より)
北山村下尾井のおくとろ公園で2日、第1回北山三村フェスタが開催された。同フェスタ実行委員会主催。北山村、下北山村、上北山村の特産品市や各種体験、読み聞かせやステージなどがあり、大勢でにぎわった。
北山三村が村や県域を越えて連携するきっかけにと企画した催し。「三村でイベントをすれば、楽しさが三倍になる」ことを感じられるようなものにしたいという思いから初めて開いた。
特産品や野菜が並ぶ市、フリーマーケット、飲食店による出店の他、筏の展示、ラフティングやカヌーでのダム湖遊覧や木工体験などがあり、来場者らは思い思いに買い物や体験を楽しんだ。
子ども専用ブースでは絵本や紙芝居の読み聞かせに親子連れらが集まった。雑談ブースには村の過去の写真が展示され、トークショーなどもあった。地元バンドの演奏や太鼓などのステージに、来場者らは拍手を送った。
実行委員長の葛城健也・北山村観光協会長は「この地域を盛り上げようと行う企画。今日は皆さま見て聞いて食べて一日楽しんでください」とあいさつし、協力に感謝した。
(2019年6月5日付紙面より)
見守り隊が演劇で啓発 (子安サロン )
紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は3日、同町神内の神内会館で行われた子安サロンで「消費者被害防止啓発寸劇」を初披露した。
同隊は2011年度に発足し、設立当時から寸劇に取り組んでいる。新作は「オリンピック詐欺編」と題し、チケットに関する詐欺を取り上げた。
演劇は、オリンピック協会を名乗る団体から町内在住の75歳女性、紀宝町子さんに「オリンピック開会式の優先チケットが当選したので購入しませんか」との電話があった場面から始まった。
町子さんは電話で断ったが、数日後、チケット販売業者から「高額でオリンピックチケットを買い取っている」との電話があった。その後、再度電話のあった同協会からチケットを買い、代金20万円を振り込んだ。
いずれの団体も同じ詐欺グループで、町子さんの元にチケットが届くことはなくだまされたことに気が付いた。誰かに相談すれがよかったと後悔したという内容。
演劇後、町社会福祉協議会の職員は町内で発生した詐欺の事例を挙げ、「この電話、怪しいかも」と思ったら警察、町地域包括支援センター、消費者ホットライン(118番)に相談するよう呼び掛けた。
小田原代表は「啓発劇は今後も町内各地のサロンで披露していきます。オリンピックのチケット発売がもうすぐ始まるので、詐欺に気を付けてほしい」と話していた。
(2019年6月5日付紙面より)
宇久井小4年、昔ながらの手順で (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井小学校(山本健策校長)の4年生15人が3日、同町の宇久井ビジターセンター園地内でオオムギの脱穀作業を体験した。
「宇久井海と森の自然塾運営協議会」の支援で毎年実施している同校独自の恒例授業。ムギは昨年11月に種をまき、5月9日に刈り取った。脱穀は雨のために今日まで延期された。同協議会の畑づくりスタッフの泉紀二さんらが見守る中、児童たちは足踏み脱穀機で脱穀したムギを木づちでたたき、ふるいにかけてごみを取り除いた。
昔ながらの作業は児童らに新鮮な感動を与えたようで、石橋琴音さんは「暑かったけど楽しかった」と笑顔で話した。
(2019年6月5日付紙面より)
少林寺拳法紀南熊野少年少女拳士大会 (南紀熊野スポーツ少年団 )
県高校総体レスリング
県高校総体サッカー競技
三重県中学生柔道体重別選手権大会 (矢渕中 )