ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:87件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年04月25日
1 色川茶畑が降霜により打撃
 県内各地でも被害  (那智勝浦町 )

 「こんなことは10年に1回くらいではないか。収穫量はどうしても落ちてしまう」―。そう話すのは那智勝浦町熊瀬川にある農事組合法人両谷園の岡洋祐代表だ。10日早朝、一番茶収穫前の色川地域で発生した降霜(こうそう)によって両谷園のメンバーや取り引きする生産者の茶畑の茶葉に枯死(こし)被害が相次いだという。

 両谷園は同地域在住の榎本静夫さんが1983年に無農薬の茶の栽培を行う自園自製の茶工場を創設。一番茶を使った「上ほうじ茶」や「ほうじ茶」、「大雲取」などの煎茶が町内外から人気で、個人やスーパーなどに販売している。

 当日、被害に気付いた岡代表らは茶畑各所を回り状況を確認。その後、メンバーらで被害に遭い変色した箇所や良い葉も含めて枝をそろえることで木の成長を合わせる整枝を行った。

 被害を調査した東牟婁振興局では、今年は暖かく例年より木の成長も早かったことから新芽に霜の被害が出たと見解を示した。

 和歌山県農林水産部によると、10日の降霜によって県内では同町に加え、白浜町日置川の茶に新梢(しんしょう)しおれや枯死が。さらに梅では、田辺市と上富田町で果実陥没、傷果(しょうか)、落果、新梢しおれの被害が発生しているという。21日現在、県内全体で被害面積が84・5㌶、被害総額が8022万1000円と報告されている。

 同部職員は「2010年に霜の被害は発生しているが、近年は今回のような被害はなかった。適正な温度管理のために暖かい空気を防霜ファンなどで送ることが対策となる」。

 岡代表は整枝を終えた茶畑を見つめ「われわれも含め生産者の方々にとって1年かけて育てた木なのでショックは大きいと思う。自分たちが行った方法が木にとって正しいかはまだ分からない。木をリセットした形となった。品質が落ちなければありがたい」と語った。

(2021年4月25日付紙面より)

降霜被害があった色川地域の茶畑=21日、那智勝浦町熊瀬川
変色した茶葉
2021年04月25日
2 「県民へのお願い」内容変更
 緊急事態宣言発出を受け  (和歌山県 )

 和歌山県は23日、東京都・京都府・大阪府・兵庫県に「緊急事態宣言」が発出されたことを受け、「県民の皆様へのお願い」の内容を見直した。

 3度目の発令となる緊急事態宣言。期間は25日から5月11日(火)まで。また、「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域に愛媛県が追加された。

 これを受け、和歌山県は「大阪府、兵庫県、京都府、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、宮城県、沖縄県への不要不急の外出を控える」の項目に愛媛県を追加。「政府対策本部が『まん延防止等重点措置』の区域を指定している期間」を「政府対策本部が『緊急事態措置を実施すべき区域』等を指定している期間」に変更した。

 県では引き続き▽カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える▽在宅勤務(テレワーク)の積極的な活用―などを呼び掛けている。

(2021年4月25日付紙面より)

2021年04月25日
3 大水害から10年、念願の高台完成
 テープカットで竣工祝う  (紀宝町鮒田 )

 2011年の紀伊半島大水害から今年で10年。相野谷川の氾濫により甚大な被害を受けた紀宝町鮒田地区の高台に一時避難場所が完成し、23日に竣工(しゅんこう)式が行われた。避難場所(約850平方㍍)は海抜20㍍に位置し、今後は鮒田区、鮒田自主防災会と町が連携を深めながら消防車庫の設置など整備計画を進めていくという。

 式では西田健町長、東口高士・鮒田区長、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の川尻竜也所長、町議会の向井健雅議長、萩野進也・総務産業常任委員長がテープカットし、竣工を祝った。

 西田町長は、当時の被害を振り返り「人の命が一番を基本に、安全安心な町づくりに取り組む」とあいさつ。東口区長は高台整備に感謝し「町では日本で最初のタイムラインを策定し、鮒田区でも生活タイムラインをつくった。これからもこの地区で防災の取り組みを頑張りたい」と述べた。

 大水害時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が4棟、大規模半壊が127棟、半壊が41棟、土砂による全壊1棟など181棟が被害を受けた。区では水害を教訓に2018年、高台用地を確保。熊野川で掘削した土砂を活用して紀南河川国道事務所が整備し、今年3月末に完成した。

 想定を超える浸水に備え、一時避難場所より高い海抜60㍍の地点にも避難場所を整備した。

(2021年4月25日付紙面より)

テープカットで一時避難場所の竣工を祝う=23日、紀宝町鮒田
2021年04月25日
4 未成年飲酒防止訴える
 新宮小売酒販組合らが街頭啓発  

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で未成年者飲酒防止・飲酒運転撲滅キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約20人が買い物客らにチラシとティッシュを配った。

 毎年4月は「未成年者飲酒防止強調月間」。和歌山県全体では2000年から、新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを実施している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させる▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律(未成年者飲酒禁止法)がある―を挙げている。

 この日、同組合以外に参加したのは、新宮市立少年相談センター、新宮料理飲食業組合、フランチャイズチェーン協会、(株)オークワ、紀南酒造組合などの皆さん。

 啓発活動は、ソーシャルディスタンスの確保や手指消毒、「なるべく声を発さない」などの新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施。

 辻理事長の開会宣言の後、マスクと手袋を着用した参加者らは「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」「年齢が確認できない場合は、新宮小売酒販組合加盟店は酒類の販売はいたしません」とエンドレステープが流れる中、買い物客らに啓発物資を渡した。

 強調月間に当たり、辻理事長は「未成年者はまだ体ができていないため辛抱いただきたい。お酒は二十歳になってから楽しんで」と呼び掛け。

 新型コロナの影響で規模縮小となった啓発活動や、小売店や飲食業など多くの事業者が長引くコロナ禍により売り上げ減などにあえぐ現状に対し「多くの事業者が苦労していると思う。コロナが終息し、みんなでワイワイとお酒を楽しめる日が早く来れば」と話していた。

(2021年4月25日付紙面より)

買い物客らに未成年飲酒防止を訴える=23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年04月25日
5 矢渕中、紀宝柔道会が活躍
 松阪市スポ少交流柔道大会  
2021年04月25日
6 優勝は久司雅代さん
 なちかつGGCクラブ大会  
2021年04月25日
7 玉置裕さんが新委員長に  千穂第一地区福祉委員会が総会  (新宮市 )
2021年04月25日
8 自費PCR検査に助成  紀宝町が上限1万円を  
2021年04月25日
9 紫と白の競演を期待  フジの花が新緑に映える  (那智勝浦町南平野 )
2021年04月25日
10 きれいなお花がいっぱい  丹鶴幼稚園がお散歩  (新宮市 )
2021年04月25日
11 お悔やみ情報
  
2021年04月22日
12 引き継ぎ、未来に生かそう
 防災マップ制作から6年  (新宮市中央児童館 )

 「きっかけは東日本大震災でした」―。新宮市野田の中央児童館に展示されている防災マップを見つめながら、同館の職員はそうつぶやく。防災マップは2015年、当時の小学3年生以上の児童らが児童館行事の一つ「町たんけん」で町中を歩き、調査して制作したものだ。

 同館が取り組んでいた「町たんけん」。子どもたちに自分の住む町を実際に歩いてもらい「自分たちが暮らしているまちには何があるのか」を知ってもらうことを目的に実施していた。

 「これは何?」。町たんけんに参加した児童が指さしたのは海抜を示す表示だった。児童の疑問から、職員らがふるさとの地形や高低差が気になりだした矢先、東日本大震災が発生した。

 職員は「自然災害が恐ろしいものであると理解しつつもどこか非現実なものだと思っていた。でも報道で衝撃的な光景を目の当たりにし、私たち職員はもちろん、子どもたちも災害が身近なものであると感じたようです」。

 以降、「町たんけん」という遊びの要素を取り入れながら、災害発生時の避難場所の把握や自分の身を守る意識を養って子ども目線で調べることを目的に防災マップの制作に着手した。

 子どもたちは館内で地図帳を広げると地理や高い建物、海抜、危険と思われる場所をチェック。数グループに分かれてカメラを手にしながら職員たちと一緒に計3回、市内を調べたという。集めたデータは地図に海や川、主要道路などを色付けして分かりやすくし、シールや写真で表示した。

 巡回バスを利用して遠方にも足を向けた。映像や新聞で震災の様子を見聞きし、災害時に海抜の低い所にいた場合にどうすればいいかなども話し合った。職員の「自分の身は自分で守ることが大事」の言い聞かせに、参加した子どもたちは熱心に耳を傾けていたという。

 当時、小学5年生だった参加者の一人・下古谷律武君(近大新宮高2年)は「あの体験を機に視点や意識が変わったと思う。海抜や危険な所を意識して歩くようになった」と振り返る。

 「みんなで協力してマップを作った。完成した時はうれしかったし楽しく新鮮な気持ちだった。自分の足で歩いて防災意識を高めるのはとてもいいこと。小さい子たちにも経験してほしい」。

 東日本大震災、そして紀伊半島大水害から10年。防災マップの制作から6年が経過した今、児童らが自らの命を守るため、そして防災意識向上のために、地図の更新やさらなる情報が期待される。

 しかし、時はコロナ禍。職員は防災マップの更新について具体的な計画は未定であるとしながらも「個人的には機会を見つけていつか再び実施することができれば」と話している。

(2021年4月22日付紙面より)

6年前に子どもたちが制作した防災マップ=新宮市の中央児童館
2021年04月22日
13 親子で楽しめる体操指導
 地域活性化起業人が初業務  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域子育て支援センター「にこにこキッズ」(戸塚ゆう子センター長)が同町福祉健康センターで実施している「すくすくワークショップ」に20日、先日赴任した地域活性化起業人の島田匡平さんが訪れ、親子で楽しめる体操を指導した。ワークショップに参加した7組17人の親子は笑顔で体操を楽しんだ。

 このワークショップは毎月、未就園児とその保護者を対象に実施しており、毎回、同町の民生委員が協力している。

 工作後に体操などを行う内容で、これまでにクリスマスリースや雪だるまなどを作成。この日はこいのぼりを作った。

 総務省が推進する地域活性化起業人は三大都市圏にある民間企業などの社員が知見を生かして一定期間、地方自治体で地域独自の魅力や価値の向上につながることを目的に活動するもの。

 株式会社ルネサンス=東京都=の社員である島田さんは同町福祉課に所属し、世代間の交流による子どもから大人までの体力増進や高齢者の健康づくりなどを行うという。

 今回が初の業務となった島田さんは、これまでのキャリアで培った知識や技術を生かし、自身が考案した体操を紹介。足裏などを刺激する「ふれあい」や、子どもを太ももに乗せて両者がバランスを取る「お膝の上でバランス」などの方法を参加者に教え、親子間で触れ合いの時間を過ごした。

 戸塚センター長は「専門家の方に教えていただけるのはありがたい。せっかくの機会なのでいろいろ教えていただき、皆さまには親子で健康に過ごしていただけたら」。

 島田さんは「お母さまもお子さまも楽しんでいただけて良かった。機会があれば今後もいろんな種目をやっていきたい。今後も皆さまとコミュニケーションを取り、お子さまの体の悩みなども聞いて成長のお手伝いをさせていただきたい」と語った。

 来月のワークショップは5月18日(火)、19日(水)の午前10時から「おさんぽカタツムリ」を実施する。

(2021年4月22日付紙面より)

島田匡平さん(右端)が考案した体操を指導した=20日、那智勝浦町の福祉健康センター
ワークショップではこいのぼり作りに励む
2021年04月22日
14 屋内へ会場移し初実施
 古座街道青空マルシェ  (古座川町 )

 古座川町高池地内で17日、イベント「古座街道青空マルシェ」があった。当日は雨天に見舞われ、最寄りの屋内へ会場を移して実施。17店舗が並び、密を避けるなど各自対策をして訪れる人々の注目と利用を集めた。

 やまさき屋旅館のおかみ、山﨑美知子さんが過去の物産市世話役経験を生かし、心機一転で取り組み始めた交流企画。地元や近隣で扱う品物にこだわりを持つ人に出店を呼び掛け、実現を目指してきた。

 初の実施となるこの日はイベント名に掲げた青空に恵まれなかったが、山﨑さんは経験を生かして館内と道向かいにある芳流館互盟社を屋内会場に設定して雨天ながらも実施へとこぎ着けた。

 車両販売など一部屋外となったが、移せる出店は全て屋内へ許容した。手狭になることへの対応として手指消毒などの状況を整え、来場者もマスク着用に加え密の回避に協力をしながら場を楽しんだ。

 弦楽器を弾きこなすシンガー・ソングライター藍田真一さんのミニライブが呼び水となり、来場の波は序盤に集中。山﨑さんは「若い子がのぼりを立てたり雨の中で交通整理をしてくれたりと快く手伝ってくれ、出店を希望した皆さんも雨やコロナと言いつつほぼ集まってくれた。このつながりがとてもありがたく、盛況になってよかったと思う」と状況を喜び、「この日を選んだのは私。雨になってしまったところは申し訳なかったと思う。次は晴れの日にしたい」と今後の継続実施に意欲を示していた。

(2021年4月22日付紙面より)

芳流館互盟社内で開かれた藍田真一さんのミニライブ=17日、古座川町高池
感染症予防対策を意識しつつ出店者との交流に親しむ来場者
2021年04月22日
15 弘法大師の命日しのび
 妙法山阿弥陀寺で御影供  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南平野にある妙法山阿弥陀(あみだ)寺(谷宏之住職)で20、21の両日、弘法大師御尊像を前に、大師の命日をしのぶ法要「御影供(みえく)」が静かに営まれた。

 御影供は例年、多くの参拝者でにぎわう法要。今年は昨年と同様、前夜のお逮夜(たいや)とともに、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から参拝者へは事前に書面などで自粛を呼び掛けた。

 そのため、20日は総代のみが参列。僧侶4人が読経し、谷住職が護摩木をたきあげた。

 同寺によると、御尊像は檜(ひのき)材寄木造(よせぎづくり)。このほどの修理で1451(宝徳3)年に完成したことが分かり、京都高辻に住む大仏師・大進法橋が彫ったものだという。

 創建当初からの姿を残す弘法大師堂は、国の重要文化財指定に向けて現在、第一期の補修工事が完了。今後も工事を進めていくとしている。

 弘法大師は真言宗の開祖・空海(774~835年)の別称で、同寺は空海が開山した寺院の一つに数えられている。

 女人禁制のない仏域として、女性の信心を広く集めたことから「女人高野」とも呼ばれ、「御影供」と生誕日の法要「青葉祭」が年中行事とされている。

 谷住職は「世の中の平和と幸せをご祈とうしました。今年も寂しい形となったが、来年は多くの皆さまにお集まりいただけるようになれば」と語った。

(2021年4月22日付紙面より)

大師の命日をしのび法要が営まれた=20日夜、那智勝浦町の妙法山阿弥陀寺
2021年04月22日
16 下里・宇久井合同が優勝 東牟婁中学校選手権大会サッカー競技 
2021年04月22日
17 髙塚君、稗田君が全国で躍動
 県レスリング新人大会で活躍  (新宮高校 )
2021年04月22日
18 串本オーシャンズが優勝
 第41回マクドナルド・トーナメント  
2021年04月22日
19 本の整理に汗流す  ボランティア有志が協力  (新宮市 )
2021年04月22日
20 川柳で新宮を元気に  入賞作品を紹介  (新宮ボラセン )
2021年04月22日
21 さわかみオペラが植樹祭  土砂災害啓発センターで  (那智勝浦町 )
2021年04月22日
22 多くの人の協力に感謝  勝浦LC献血奉仕活動  
2021年04月22日
23 ヤマドリゼンマイ立派な姿に  浮島の森のシンボル  (新宮市 )
2021年04月22日
24 10周年記念曲がカラオケ全国配信  「ぬくもり」の加藤裕和雄さん  (那智勝浦町 )
2021年04月22日
25 昔ながらの田植え体験  熊野川小の児童22人が  (新宮市 )
2021年04月22日
26 役場庁舎で4回目の分散勤務  新型コロナ感染防止対策  (紀宝町 )
2021年04月22日
27 カメの生態などを紹介  29日からユーチューブで  (ウミガメ公園 )
2021年04月22日
28 高齢者施設で優先接種始まる  3市町9施設の利用者らに  (熊野市・南牟婁郡 )
2021年04月22日
29 3小学校の児童の協力得て  本年度2回目の稚アユ放流  (古座川漁業協同組合 )
2021年04月22日
30 お悔やみ情報
  
2021年04月16日
31 中川夏希さんが全国3位
 ジュニアクイーンズレスリング選手権  (新宮高校 )

 県立新宮高校レスリング部の中川夏希さん(3年)が10、11の両日に開催された全国大会、JOCジュニアオリンピックカップ「令和3年度ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会」(東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場)に出場し、ジュニアの部53㌔級で3位に入賞した。

 この大会での同校女子入賞は初で、顧問の藪中教諭は「コロナの影響により学校の休校や女子の大会がしばらく中止となっており、実戦感覚を養えずにつらい時期を過ごしていたように感じます。モチベーションを保つのも難しかったと思う中、努力の結果がこの成績につながった。自分のことのようにうれしいです」とたたえた。

 ジュニア競技の質的向上と、オリンピックや世界選手権大会で活躍できる選手の発掘・育成が狙い。2009年まで「全日本女子レスリング選手権大会」で行われていたが、シニア部門が「全日本選抜レスリング選手権大会」に吸収されたため、残ったカデット以下を独立した大会として翌10年に改称された。

 昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止。今年は小学生、中学生の両部門を取りやめ、カデット(04~05年生まれの者)とジュニア(01~03年生まれの者)のみの開催となった。

 ジュニアの部53㌔級には11人が出場した。中川さんは2回戦から登場し、2―0で勝利。準決勝で大会を制した藤波朱理さん(三重県・いなべ総合学園高)に敗れたものの、伝統の新宮高校レスリング部に新たな歴史を刻んだ。

 中川さんは日頃、指導してくれる藪顧問や周囲の人たちへの感謝を述べ「小学生以来、2度目の全国出場で結果には少し安心しました。1年半ぶりの大会で不安と焦りが大きく緊張した。それに伴って自分が思っている技が出せないなど、納得のいく試合ができませんでした。今後は技術の向上も高めたいですが、メンタル面を強化していければ」と話していた。

(2021年4月16日付紙面より)

ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権ジュニアの部53㌔級で3位に入った中川夏希さん=14日、県立新宮高校レスリング場
2021年04月16日
32 商売繁盛や終息を祈願
 大勝浦で「弁天祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島で14日、弁天祭が営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から祭りを守り継ぐ弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)の役員5人が参列し、神事のみの斎行となった。

 弁天祭は一年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施しており、干潮時には磯伝いに歩いて島へ渡ることができる。例年は多くの参列者が商売繁盛や大漁、芸能の上達などを祈願する祭りで餅まきも盛大に行われている。

 弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祭られている。近年ではパワースポットとしても注目を浴びており、町外からも参拝者が訪れている。先日も大阪府在住の女性らから祠(ほこら)と祭壇の寄贈があった。

 この日は祭りの前に役員が島周辺を清掃。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、役員が玉串をささげた。髙橋宮司は「年に1度のお祭り。海の安全や豊漁、商売繁盛に加え、コロナの終息を祈願しました」と話した。

 保存会の宏代表は「コロナ禍の中で祭典が無事にできたことをお喜び申し上げます。今回は私たちに世代交代してから初めての例大祭。今後も可能な限り続けていきたい」。

 兄の伸代表は「来年はコロナも終息し、通常通りに盛大にできればうれしい」と語った。

(2021年4月16日付紙面より)

神事が執り行われた=14日、那智勝浦町の弁天島
参列した役員
2021年04月16日
33 子どもの通学守る機運醸成
 交通課員ら春交安の一環で  (串本警察署 )

 串本警察署が12日にJR串本駅前で自転車安全利用街頭啓発、13日に串本町の商栄会通りと新町通りの交差点で子ども見守り活動(=街頭指導)に取り組み、子どもの通学を交通事故から守る機運醸成に努めた。

 春の全国交通安全運動(6~15日)に基づく諸行事の一環で、いずれも児童生徒の下校時間帯をターゲットにして実施した。

 自転車安全利用街頭啓発は同署交通課の課員2人に加え、きのくにさわやかマナーアップキャンペーンで協働関係にあるJR串本駅の三輪順平駅長も協力。3人チームで学生や自転車利用者に啓発物資を配り、後でその内容を確かめるよう呼び掛けて関心を促した。

 物資には2019年4月施行の県自転車の安全利用の促進に関する条例に明記された自転車利用者等の責務や促進する県の責務を紹介するチラシを同封。自転車は車両の一種でルールやマナーの順守が利用者に求められることや、交通事故を起こした場合に被害者への賠償責任が発生することを伝えて安全運転に努めることの大切さを考え意識してもらう内容となっている。

 13日は同署交通課の宮井大輔課長ら5人が小雨決行で交差点一帯に立ち、交差点は歩行者の横断を最優先とすることを交通整理によりドライバーへ意識付けた。宮井課長によると幹線から外れた交差点だが交通量が多く、かつ通学路になっている点で交通事故の危険度が高いため今回の街頭指導に踏み切ったという。

 この日は可搬式オービス(速度違反自動取締装置)を持ち込み、ゾーン30の意識付けも試みる計画だったが、雨天のため中止。取り締まりは実施できなかったが、この行動を通して危険相応に機運が高まることを願い、できる活動を展開した。

(2021年4月16日付紙面より)

啓発物資を配り自転車の安全利用の意識を促す啓発員=12日、JR串本駅前
交差点での歩行者最優先をドライバーに印象付ける署員=13日、串本町串本
2021年04月16日
34 嶋津で筏師の道を散策
 紀宝町山歩き部会に22人が参加  

 紀宝町山歩き部会は11日、新宮市熊野川町嶋津で筏師(いかだし)の道を散策するツアーを開催。最高齢86歳を含む22人が約4・5㌔を3時間かけて歩いた。

 筏師はかつて、北山川流域で伐採された木を筏に組み、熊野川を経て下流の新宮まで運んだ。筏師が下流から自宅まで歩いた山間の道が「筏師の道」と呼ばれ、70年ほど前まで使われていた。

 北山川の筏は600年以上の歴史があり、激流を下る筏師の技術は全国でも有名だったという。

 嶋津は三重県と奈良県の県境にある和歌山県の小さな飛び地で北山川沿いの山村。嶋津観光協会の平野皓大さんが案内した。参加者は嶋津で筏師の歴史を学びながら、山を越えて対岸の熊野市紀和町木津呂にあった渡し場まで歩いた。

 毎月楽しみにしていると言う参加者は「コロナ禍で外出する機会が少なくなってきているので、こうして月に1度集まって歩くのはとてもありがたい」と話していた。

 次回の山歩き部会は、尾鷲市の馬越峠からおちょぼ岩を歩く健脚コースを予定しているという。

(2021年4月16日付紙面より)

山歩き部会のツアーに参加した皆さん(同部会の福田将志さん提供)
熊野の歴史が詰まった筏師の道を歩く(同提供)
2021年04月16日
35 家族2人の感染を確認  御浜町で新型コロナウイルス  
2021年04月16日
36 道路標識確認の徹底を  小学生の登下校時間帯に  (新宮市 )
2021年04月16日
37 5月20日から休館へ  移転に向けボランティアも募集  (新宮市立図書館 )
2021年04月16日
38 鮮やかなテッセンの花  新宮市街地で見頃  
2021年04月16日
39 「春の花束できたよ」  中央児童館でミニブーケ作り  (新宮市 )
2021年04月16日
40 国家平安とコロナ終息願い  福島県の佐藤さん、般若の木彫り奉納  (熊野速玉大社 )
2021年04月16日
41 宿泊特化して地域と協業  道の駅ホテル開業迎える  (串本町 )
2021年04月16日
42 感染症対策呼び掛ける  西田町長がメッセージ  (紀宝町 )
2021年04月16日
43 こいのぼりの「つるし飾り」  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2021年04月16日
44 ツツジが見頃迎える  新宮港第二期緑地帯で  
2021年04月15日
45 終息祈願し浦安の舞奉納
 熊野那智大社で「桜花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。

 平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。

 神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。

 男成宮司は「昨年の桜花祭は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の中で営んだ。現在も東京や大阪でまん延しているが、そんな中でも季節の移ろいは変わらず、春を迎え桜が咲いている。厳しい状況だが桜を愛(め)でる気持ちになっていただけたら。今後も感染防止に注意し、一日も早い終息を心から祈念しています」と語った。

 神事の後、参列者には桜餅が振る舞われた。

(2021年4月15日付紙面より)

滝前で浦安の舞が奉納された=14日、那智勝浦町の飛瀧神社
2021年04月15日
46 集団接種「慌てず予約を」
 電話がつながりにくい状況  (新宮市 )

 新宮市で25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の予約受け付けが12日から始まった。初日、翌日ともにコールセンターには電話が殺到しつながりにくい状況に。そういった現状を鑑み、市新型コロナワクチン接種推進室では「接種は予約先着順ではないため、慌てず焦らずに予約を」と呼び掛けている。

 65歳以上の高齢者を対象に12日から国内各地で始まったワクチン接種。政府は6月末までに全高齢者約3600万人分を市区町村に配布し終える計画としている。

 市では現在、接種・予約受け付け時期をずらして【別表①】①市役所別館②佐野体育館③熊野川総合開発センター④市役所別館―での集団接種を予定。

 各会場360人(③熊野川総合開発センターは180人)が定員。現在予約を受け付けているのは①市役所別館のみで予約受け付け期間は16日(金)まで。

 ①市役所別館②佐野体育館に関しては、定員を超えた場合は高年齢順で受け付けを確定する。受け付けが確定した場合、予約に漏れた場合いずれについても通知が送付される。

 コールセンター(電話0120・89・5070)がつながらない場合はFAX(0120・79・5070)もしくは市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)・公式LINE(ライン)でも予約可能。FAXの場合は▽FAX番号▽電話番号▽名前▽生年月日(西暦)▽接種券番号(10桁数字)▽希望する接種会場(現在は①のみ)―を記入する。

  □     □

■医療機関での接種予約はまだ



 個別接種については5月上旬を予定しているが、個別接種が可能な医療機関は現在調整中で予約も受け付けていないため、同推進室では、基礎疾患のある人や接種に不安のある人の相談とは別に、かかりつけ医に対する個別接種の可否や接種日、予約などの問い合わせは通常業務に支障をきたす可能性があるため控えるよう呼び掛けており、「調整でき次第、予約方法と併せてお知らせしたい」としている。

(2021年4月15日付紙面より)

「慌てずに予約を」と呼び掛けている=13日、新宮市役所別館
【別表①】
【別表②】
2021年04月15日
47 募金額、2年連続県内1位に
 UMOUプロジェクト  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は三重県共同募金会の「UMOU(うもう)プロジェクト」に協力しており、昨年の募金額が2年連続で三重県内1位となった。

 町社協では2014年から活動し、現在は町の協力を得ながら年間を通して羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。昨年の実績は4万3600円だった。

 このプロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2021年4月15日付紙面より)

今年もUMOUプロジェクトへの協力を呼び掛けている紀宝町社会福祉協議会
2021年04月15日
48 大きな成長を願い
 四村川などに稚アユ放流  (熊野川漁業協同組合 )

 アユ釣りシーズンを前に、熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は14日、管内流域に稚アユ計1350㌔を放流した。

 この日放流したのは、大塔川450㌔、赤木川上流200㌔、高田川150㌔、三越川100㌔などで、田辺市本宮町の四村川では、同組合四村川地区の森俊博さんら約10人が体長7~10㌢の稚アユ450㌔を3カ所に分けて丁寧に放していった。

 森さんは「前日の雨の影響もなく、放流を終えることができて安心しました。稚魚のサイズも大きめだったので、無事に大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスの影響もあるので、アユ釣りが解禁になった際には感染症対策をしっかり施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。

(2021年4月15日付紙面より)

稚アユを放流する組合員=14日、田辺市本宮町の四村川中流
2021年04月15日
49 8チームが熱戦を展開
 ホップリーグ東牟婁ブロック大会が開幕  
2021年04月15日
50 9チームが出場し熱戦
 スポ少野球東牟婁予選が開幕  
2021年04月15日
51 手拍子で盛り上がる  吹奏楽部がランチタイムコンサート  (新宮高校 )
2021年04月15日
52 手縫いの雑巾を寄贈  千穂第一地区福祉委員が神倉小に  (新宮市 )
2021年04月15日
53 総健歌謡クラブが寄付  災害時の復興事業財源に  (那智勝浦町 )
2021年04月15日
54 歴史守り新たな市場目指す  髙岡商店が農林水産大臣賞受賞  (新宮市 )
2021年04月15日
55 動機、公約、力点を聞く  串本町議選候補者アンケート  
2021年04月15日
56 質問5項目で考えを聞く  串本町長選候補者アンケート  
2021年04月15日
57 立候補者2人の横顔紹介  決意や目指す将来を聞く  (串本町長選 )
2021年04月15日
58 組合議会議員を選出  紀宝町議会が臨時会  
2021年04月15日
59 地震・津波から身を守る  うどの幼稚園で避難訓練  
2021年04月15日
60 「黎明が丘」を語る  中田重顕さんと阪本浩子さんが御浜ローカルラボで  (御浜町 )
2021年04月15日
61 お悔やみ情報
  
2021年04月09日
62 消防・防災セン建設に向け
 関係者らが安全祈願祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の駿田山に建設される消防・防災センター(以後、センター)の安全祈願祭が6日、同所で営まれた。施工主である有田郡有田川町の株式会社ケイズが主催。堀順一郎町長ら関係者が参列し、工事の無事を祈願した。

 センターの建設は、救助や防災の要となる町消防本部が南海トラフ巨大地震の津波浸水域に位置していることに伴うもの。

 担当課によると、現在は町役場が災害対策本部となるが、地震や津波による被害を受けた際は町立勝浦小学校が本部になるという。完成後はセンターがその役割を担う。

 センターは鉄筋コンクリート造の一部鉄骨造2階建て。庁舎棟などの延べ床面積が1632・22平方㍍。鉄骨造5階建てで敷地面積が180平方㍍の訓練塔や鉄骨造3階建ての63平方㍍ある補助訓練塔も建設される。

 工事費用は2019年度は設計業務委託費が9166万9000円で用地購入費が5457万5000円。20年度は造成工事予算額が3億6000万円で建設工事予算額が7億6500万円。通信機器整備予算額が6000万円で設計監理業務が2440万円。

 造成工事は昨年4月末に着工。建物部分の工事は今月10日から開始し、22年3月中に完成予定。

 祈願祭には同社の北畑貴行代表取締役や設計・監理を行う同町築地の株式会社清水設計事務所の清水重延代表取締役、堀町長、荒尾典男町議会議長、下地将仁消防団長、楠本實須崎区長、赤井一成朝日区長らが参列。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)の前田直紀権禰宜(ごんねぎ)と勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を斎行した。

 堀町長は「各事業者さまには一日も早い完成に向け、安心安全で工事を進めていただけたら」とあいさつ。

 湯川辰也消防長は「センター建設によって初動体制が整うことは大変有意義。町のさらなる安心安全を守っていきたい」。北畑代表取締役が「工事は安全第一を心掛け、気を引き締めながら進めていきたい」とそれぞれ話した。

(2021年4月9日付紙面より)

玉串をささげる株式会社ケイズの北畑貴行代表取締役=6日、那智勝浦町の駿田山
堀順一郎町長も工事の無事を祈願した
2021年04月09日
63 袋港沖にアオリイカ産卵床
 ダイバーら4カ所に設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が7日、串本町の袋港沖にあるダイビングポイント4カ所にアオリイカ向けの産卵床を設置した。

 ダイビング客に人気があるシーンの一つ、アオリイカの産卵を身近にする取り組み。併せて藻場が減少する中での資源増強の成果が見込める点で日本釣振興会が協賛し、設置のノウハウを持つ同組合が労を負う形で毎年実施している。

 今年も前日に広葉樹の枝を3㍍前後の長さで切り出し、10本程度の束にして産卵床を手作り。当日はダイバー9人が産卵床を持って2隻に分乗し、手分けして▽住崎▽備前▽グラスワールド▽イスズミ礁―の各海底に沈めて固定した。

 同組合イベント係の中井嘉昭さんによると、手間がかかる天然木での手作りにこだわるのは、万が一流出しても自然に戻りやすいという既存環境への配慮による。設置期間は今年の卵がすべてふ化するまでで、7月中旬ごろに引き上げる予定という。

(2021年4月9日付紙面より)

天然木で手作りしたアオリイカ向けの産卵床を海底に固定するダイバー=7日、串本町の袋港沖(串本ダイビング事業組合提供)
2021年04月09日
64 お釈迦様の誕生祝う
 宗応寺で「花まつり」法要  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は8日、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で降誕会(ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職たちがお経をあげ、お釈迦(しゃか)様の誕生を祝った。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ、2月15日)、成道会(じょうどうえ、12月8日)と共に三大法会の一つとして重んじられている。

 お釈迦様の母は出産が近づき、土地の習慣に基づいてカピラ城の東にある実家に向かう途中、ルンビニーの花園で休まれ、体を洗い、花を採ろうとされた時にお釈迦様を出産したと伝わっている。天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたことが「甘茶」の由来となり、ルンビニーの花園をかたどり「花御堂」となったといわれている。

 法要を終え、白井会長は「新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきたが、会員が集まってなんとか法要することができた。法要を通して、こんな時だからこそ余計に命の尊さに気付き供養することができて良かったと思っています」と話していた。

 なお、法要後に実施している市内老人ホームへの慰問は、新型コロナ感染拡大防止の観点から昨年に引き続き取りやめとした。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の11カ寺で構成している。

(2021年4月9日付紙面より)

誕生仏に甘茶をかけ手を合わせた=8日、新宮市千穂の宗応寺
法要後、マスクを外し記念撮影に応じた新宮仏教会
2021年04月09日
65 明日への第一歩に  川上邦子舞踊研究所46周年に感謝の舞い  (那智勝浦町 )
2021年04月09日
66 新入団員らに辞令交付  令和3年第1回消防団員任命式  (新宮市 )
2021年04月09日
67 歌と演奏で新入児歓迎  きたやま保育所に1人入所  
2021年04月09日
68 一斉に1学期スタート  小中学校、高校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2021年04月09日
69 健康目指しゆかし潟散策  勝浦千歳連合会  
2021年04月09日
70 楽しい学校生活始まる 町立小中学校で入学式 (那智勝浦町)
2021年04月09日
71 ミニゲームで白熱 ふれあいサロン牡丹 (紀宝町)
2021年04月09日
72 中学校生活への期待を胸に  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2021年04月09日
73 串本町の令和3年施政方針④   
2021年04月09日
74 気持ち引き締め踏み出す  町立小中学校一斉に始業  (串本町・古座川町 )
2021年04月09日
75 お悔やみ情報
  
2021年04月04日
76 本番に向け接種態勢強化
 集団接種会場運営訓練を実施  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町の体育文化会館で新型コロナウイルスワクチンの接種会場運営訓練を実施した。医師、看護師、保健師、町消防本部、町職員や町老人クラブ連合会有志合わせて約80人が参加。同館アリーナで会場設備の配置を行い、受付や模擬接種などの動線を確認し、本番環境を想定した訓練に取り組んだ。

 同町では先月、接種会場の設営確認などを実施したほか、役場庁舎1階に「新型コロナウイルスワクチン接種に関するお問い合わせ窓口」を設置。3月22日には接種が優先される75歳以上の町民3639人に対して新型コロナウイルスワクチン接種券を送付している。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。同町では16歳以上が1万3232人(3月1日現在)で、そのうち65歳以上は6413人。現在、75歳以上の接種希望者は1598人で接種は高齢順で実施するという。

 19日(月)から22日(木)までの4日間、1日120人をめどに1回目の接種を行うとし、それ以降の接種時期は未定としている。

 この日の訓練は▽受付(問診票の記入がない場合は記入する)▽保健師による問診▽医師の診察▽ワクチンの模擬接種▽待機―の流れで行われた。また、待機中に副反応であるアナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定した訓練にも取り組んだ。

 訓練に協力した町老連の峰武久会長は「あらかじめ訓練していれば本番は円滑に接種ができる。そういう意味では良い経験になった」と語った。

 訓練を視察した堀順一郎町長は「待機時間を快適に過ごしていただくためにテレビなどを設置することも検討している。今回出たさまざまな課題を研究したい。各団体と意見交換してよりスムーズに接種が行えるように対策や態勢を強化して進めていきたい」と話した。

(2021年4月4日付紙面より)

ワクチンの模擬接種を行う=2日、那智勝浦町の体育文化会館
アナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定し訓練
2021年04月04日
77 みんなでコロナ乗り越えよう
 小中高生が応援ボード作る  (紀宝町社協 )

 「手洗い、マスクをしよう」「健康でいるためにみんなでしっかり予防しよう」「今できることを考えてそれをめいっぱい楽しもう」。みんなで新型コロナを乗り越えようと、紀宝町社会福祉協議会が3月31日に開催した町福祉センターでのボランティアスクールに参加した小中学生12人と、県立木本高校JRC部(市川芹部長)の部員が応援ボードを手作りした。

 今月中旬まで町福祉センターと神内の神内福祉センター、鵜殿の主婦の店「アプローチ」に飾る。

 ボードは「新緑の緑」「桜のピンク」「青空の青」の3種類で、1グループ8~9人で取り組んだ。小中学生は高校生にアドバイスをもらいながら、花や動物、植物などをかたどった用紙にメッセージやイラストを書き込んでいった。顔写真も貼り付け、子どもたちの思いが詰まったボードが完成した。

 県内JRC部で最多の部員を有する木本高校。県内8校JRC部で組織する三重県青少年赤十字高等学校連絡協議会に属し、メンバーと医療従事者への感謝や応援の気持ちを込めたメッセージパネルを作成して伊勢赤十字病院に贈呈した。

 同協議会のリーダーで、この日のボラスクールに参加した西那朋香さんは「小中学生と作った応援ボードを通してコロナについて考える良い機会になったと思う」と話していた。

(2021年4月4日付紙面より)

小中学生と高校生が作った応援ボード=3月31日、紀宝町福祉センター
2021年04月04日
78 春の日の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら約30人が参列し、桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社はおととし、御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を行った。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿した巫女(みこ)たちが、桜の木を背に優雅に「浦安の舞」を奉納した。

 神事を終え、上野宮司は「また全国的に感染者が増え始めているが、できる限り徐々に通常の祭りの形に戻していきたい」と思いを語り「参列者の皆さまにも新型コロナ対策に気を付けていただき、厳粛にお祭りを営むことができた。心も希望新たに新しい年度を迎えることができて良かった」と話していた。

 祭典終了後には、関係者らにより、参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2021年4月4日付紙面より)

巫女たちが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた
2021年04月04日
79 新型コロナアンケート結果  新宮商工会議所  
2021年04月04日
80 コロナ関連詐欺などの相談238件  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2021年04月04日
81 熊野地方への誘客見据え  リムジンバス増便開始  (熊野御坊南海バス )
2021年04月04日
82 力一つに書道パフォーマンス  第12回恵苑書院展で生徒ら披露  (新宮市 )
2021年04月04日
83 楽しい園生活がスタート  新宮市・那智勝浦町で入園式  ( )
2021年04月04日
84 熊野古道謎解きノート  県が小中学生用に作成  
2021年04月04日
85 10カ月ぶりの大会楽しむ  グラウンドゴルフペア大会  (紀宝町 )
2021年04月04日
86 8日に聖火リレー  熊野市内を5人のランナーが  
2021年04月04日
87 お悔やみ情報