新宮市でワクチン集団接種開始
新宮市で25日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。この日会場となった市役所別館では、85~102歳の360人に対して接種が行われた。
65歳以上の高齢者を対象に先月から国内で開始されたワクチン接種。同市では接種会場を▽市役所別館▽佐野体育館▽熊野川総合開発センター▽市役所別館―に分け、接種・予約受付時期をずらすなどの対策を講じていたが、ワクチン供給量に限りがあること、供給が遅れていることなどから申し込み予約が殺到。コールセンターがつながりにくい状況が続き、同会場の接種には定員360人に対し2455人の申し込みがあった。
次の会場となる佐野体育館での接種〈1回目は5月9日(日)、申し込み予約は終了〉でも、定員360人に対し1374人が申し込んでおり、接種ボーダーラインは81歳以上となっている。なお、熊野川総合開発センター〈1回目5月23日(日)、定員180人〉は5月10日(月)から、次の市役所別館〈1回目6月6日(日)、定員360人〉は5月24日(月)からそれぞれ申し込み予約が開始する。熊野川総合開発センターでの接種は、定員を超えた場合、交通事情などの地域性を考慮し、熊野川・高田地域住民が優先となる。
この日の接種には、市職員70人、医師4人、看護師16人が被接種者の対応に当たった。会場内の混雑を避けるため15分刻みで被接種者を誘導。6時間かけて360人の接種が完了した。
市新型コロナワクチン接種推進室の山下泰司室長は「想像した以上にスムーズに接種いただけたと感じている。次の会場でもスムーズかつ安心安全にワクチンを受けていただけるように配慮していきたい」と話していた。
(2021年4月27日付紙面より)
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新型コロナワクチン集団接種 (串本町 )
串本町が24日、65歳以上の町民を対象にした新型コロナワクチンの集団接種を開始した。同町は年長優先で接種する考えで、今回は102歳~88歳の一部、計487人に通知。以降、ワクチン供給が決まり次第、接種希望者を供給数に割り当てて通知を送付するとしている。
同町12日の発表における65歳以上の町民数は7383人で、7日時点での接種希望者数は5422人(全体の約73%)。対してワクチンは第1弾487人分(1人2回で計算)と第2弾同数の供給が決まっていて、その枠で年長優先に基づき希望者へ順次通知をしている状況にある。
接種会場はくしもと町立病院で、同町は円滑に進めるため15日に運営訓練を実施。場慣れと課題抽出をし▽受け付けを時間内と時間外の二つに分ける▽医師の問診を3人体制に増強する―といった課題解消策を講じた体制で集団接種に臨んでいる。
その初回には選挙期間中で運営訓練に立ち会えなかった田嶋勝正町長も視察に訪れ、代表して午前9時~9時30分の接種希望者にあいさつし、接種と併せて引き続きの感染症予防を呼び掛け。以降は待ち時間を軽減するため指定時間を前倒しして受け付けを始め、集団接種を進めた。役場福祉課によると今回は計画した6時間枠(30分×12サイクル)にほぼ収まる形で終えられたという。
集団接種第1号となった和深在住の田野岡みほさん(90)は「痛みもなく、受けることができて良かった」とコメント。付き添いの次女・沼井恵美さん(68)によると母は一人暮らしをしていて「副作用も心配だけど、かかられたら大変」と話し、無事接種できたことにほっとしていた。
今回の接種者は3週間後の5月15日(土)に2回目の接種をする。第2弾の接種日は同月6日(木)、11日(火)、13日(木)、18日(火)に分散して1回目、その3週間後に2回目の接種を行う。同課の中田匠課長によると5月中旬ごろに1461人分の供給がある見込みで、期日が確認でき次第、通知の発送を進めるとしている。
この接種の相談や問い合わせは新型コロナワクチンコールセンター(電話0735・62・1560)まで。
(2021年4月27日付紙面より)
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ほたるを守る会が啓発看板 (紀宝町 )
紀宝町のほたるを守る会(蔵本一範会長)は25日、町内3地区7カ所にホタルの保護を呼び掛ける啓発看板を設置した。
ホタルが飛び交う美しく楽しい町を目指し、看板には「ホタルは自然環境のバロメーター」と書き、5月から6月中旬までホタル保護のため草を残していることを伝えた。
会員7人と町職員2人が3グループに分かれて作業し、ホタルが生息する井田川、神内川、相野川の各地区に掲げた。作業に合わせて、同町大里のふるさと資料館前などのビオトープの点検も行った。
同会では毎年、ホタルが飛ぶ5月1日から6月中旬まで、グループで「ほたる生息パトロール」に取り組んできたが、昨年から新型コロナウイルスの影響で個人パトロールに切り替えた。
町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息しており、蔵本会長は「今年は桜の開花が早かったので、ホタルも今月下旬から飛び始めるかもしれない。ホタルが飛び交う美しく楽しい町のためにも活動を継続していきたい」と話していた。
(2021年4月27日付紙面より)
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那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長、生徒78人)で23日、「図書館オリエンーション」が開かれた。学校司書の米地紗織里さん、小笠原若穂さん、羽根沙織さんの3人が講師を務め、1年生30人に図書の分類方法や探し方、借り方、返し方などを教えた。
学校司書は、小・中学校図書館の環境整備などを行う専門職員のこと。同町では図書館のイメージを改善し、子どもたちが本を読んでみようと思える環境づくりを行うという森崇教育長(当時)の方針の下、新宮・東牟婁地方の先陣を切って2015年度から学校司書を配置している。
現在は3人が活動。月3回ほどの頻度で町内10校の小中学校を巡回し、図書整理や新刊の選定、お薦め本のポップ作り、図書館の利用啓発などの業務に当たり、他市町村の司書らと読書の推進に関わる活動共有や情報交換をしている。
下里中の図書館は玄関を入ってすぐのロビーにあり、約5000冊を所蔵。オリエンテーションでは米地さんが「みんなで図書館マスターになろう!」と呼び掛け、日本十進分類法(NDC)による図書の分類やジャンルごとの本棚の場所、本を並べる順番などを解説。「私をみつけて!本探しゲーム」では、生徒たちが四つのヒントを基に指定の本を探した。
杉本彩華さん(1年)は▽ジャンルは数学▽ナゾトキがいっぱい!▽作者は有名大学出身▽作者のお兄さんがメンタリスト―の四つのヒントから「ひらめき王子松丸くんの ひらめけ! ナゾトキ学習」を探し出し、「ヒントを見てどの本かは分かったけれど、どこにあるか探すのが大変だった」と話していた。
(2021年4月27日付紙面より)
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新宮は延長戦の末敗れる (春季近畿高校野球和歌山県予選 )
ジュニアクイーンズレスリング選手権 (新宮高校 )
県立新宮高校レスリング部の中川夏希さん(3年)が10、11の両日に開催された全国大会、JOCジュニアオリンピックカップ「令和3年度ジュニアクイーンズカップ・レスリング選手権大会」(東京都・駒沢オリンピック公園総合運動場)に出場し、ジュニアの部53㌔級で3位に入賞した。
この大会での同校女子入賞は初で、顧問の藪中教諭は「コロナの影響により学校の休校や女子の大会がしばらく中止となっており、実戦感覚を養えずにつらい時期を過ごしていたように感じます。モチベーションを保つのも難しかったと思う中、努力の結果がこの成績につながった。自分のことのようにうれしいです」とたたえた。
ジュニア競技の質的向上と、オリンピックや世界選手権大会で活躍できる選手の発掘・育成が狙い。2009年まで「全日本女子レスリング選手権大会」で行われていたが、シニア部門が「全日本選抜レスリング選手権大会」に吸収されたため、残ったカデット以下を独立した大会として翌10年に改称された。
昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止。今年は小学生、中学生の両部門を取りやめ、カデット(04~05年生まれの者)とジュニア(01~03年生まれの者)のみの開催となった。
ジュニアの部53㌔級には11人が出場した。中川さんは2回戦から登場し、2―0で勝利。準決勝で大会を制した藤波朱理さん(三重県・いなべ総合学園高)に敗れたものの、伝統の新宮高校レスリング部に新たな歴史を刻んだ。
中川さんは日頃、指導してくれる藪顧問や周囲の人たちへの感謝を述べ「小学生以来、2度目の全国出場で結果には少し安心しました。1年半ぶりの大会で不安と焦りが大きく緊張した。それに伴って自分が思っている技が出せないなど、納得のいく試合ができませんでした。今後は技術の向上も高めたいですが、メンタル面を強化していければ」と話していた。
(2021年4月16日付紙面より)
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大勝浦で「弁天祭」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の大勝浦地区にある弁天島で14日、弁天祭が営まれた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から祭りを守り継ぐ弁天島保存会(猪飼伸、宏(こう)両代表)の役員5人が参列し、神事のみの斎行となった。
弁天祭は一年で最も潮が引く旧暦の3月3日に合わせて実施しており、干潮時には磯伝いに歩いて島へ渡ることができる。例年は多くの参列者が商売繁盛や大漁、芸能の上達などを祈願する祭りで餅まきも盛大に行われている。
弁天島は古くから「勝浦三景」の一つに数えられる景勝地で、島には「白蛇弁天」が祭られている。近年ではパワースポットとしても注目を浴びており、町外からも参拝者が訪れている。先日も大阪府在住の女性らから祠(ほこら)と祭壇の寄贈があった。
この日は祭りの前に役員が島周辺を清掃。勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、役員が玉串をささげた。髙橋宮司は「年に1度のお祭り。海の安全や豊漁、商売繁盛に加え、コロナの終息を祈願しました」と話した。
保存会の宏代表は「コロナ禍の中で祭典が無事にできたことをお喜び申し上げます。今回は私たちに世代交代してから初めての例大祭。今後も可能な限り続けていきたい」。
兄の伸代表は「来年はコロナも終息し、通常通りに盛大にできればうれしい」と語った。
(2021年4月16日付紙面より)
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交通課員ら春交安の一環で (串本警察署 )
串本警察署が12日にJR串本駅前で自転車安全利用街頭啓発、13日に串本町の商栄会通りと新町通りの交差点で子ども見守り活動(=街頭指導)に取り組み、子どもの通学を交通事故から守る機運醸成に努めた。
春の全国交通安全運動(6~15日)に基づく諸行事の一環で、いずれも児童生徒の下校時間帯をターゲットにして実施した。
自転車安全利用街頭啓発は同署交通課の課員2人に加え、きのくにさわやかマナーアップキャンペーンで協働関係にあるJR串本駅の三輪順平駅長も協力。3人チームで学生や自転車利用者に啓発物資を配り、後でその内容を確かめるよう呼び掛けて関心を促した。
物資には2019年4月施行の県自転車の安全利用の促進に関する条例に明記された自転車利用者等の責務や促進する県の責務を紹介するチラシを同封。自転車は車両の一種でルールやマナーの順守が利用者に求められることや、交通事故を起こした場合に被害者への賠償責任が発生することを伝えて安全運転に努めることの大切さを考え意識してもらう内容となっている。
13日は同署交通課の宮井大輔課長ら5人が小雨決行で交差点一帯に立ち、交差点は歩行者の横断を最優先とすることを交通整理によりドライバーへ意識付けた。宮井課長によると幹線から外れた交差点だが交通量が多く、かつ通学路になっている点で交通事故の危険度が高いため今回の街頭指導に踏み切ったという。
この日は可搬式オービス(速度違反自動取締装置)を持ち込み、ゾーン30の意識付けも試みる計画だったが、雨天のため中止。取り締まりは実施できなかったが、この行動を通して危険相応に機運が高まることを願い、できる活動を展開した。
(2021年4月16日付紙面より)
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紀宝町山歩き部会に22人が参加
紀宝町山歩き部会は11日、新宮市熊野川町嶋津で筏師(いかだし)の道を散策するツアーを開催。最高齢86歳を含む22人が約4・5㌔を3時間かけて歩いた。
筏師はかつて、北山川流域で伐採された木を筏に組み、熊野川を経て下流の新宮まで運んだ。筏師が下流から自宅まで歩いた山間の道が「筏師の道」と呼ばれ、70年ほど前まで使われていた。
北山川の筏は600年以上の歴史があり、激流を下る筏師の技術は全国でも有名だったという。
嶋津は三重県と奈良県の県境にある和歌山県の小さな飛び地で北山川沿いの山村。嶋津観光協会の平野皓大さんが案内した。参加者は嶋津で筏師の歴史を学びながら、山を越えて対岸の熊野市紀和町木津呂にあった渡し場まで歩いた。
毎月楽しみにしていると言う参加者は「コロナ禍で外出する機会が少なくなってきているので、こうして月に1度集まって歩くのはとてもありがたい」と話していた。
次回の山歩き部会は、尾鷲市の馬越峠からおちょぼ岩を歩く健脚コースを予定しているという。
(2021年4月16日付紙面より)
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熊野那智大社で「桜花祭」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。
平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。
神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。
男成宮司は「昨年の桜花祭は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下の中で営んだ。現在も東京や大阪でまん延しているが、そんな中でも季節の移ろいは変わらず、春を迎え桜が咲いている。厳しい状況だが桜を愛(め)でる気持ちになっていただけたら。今後も感染防止に注意し、一日も早い終息を心から祈念しています」と語った。
神事の後、参列者には桜餅が振る舞われた。
(2021年4月15日付紙面より)
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電話がつながりにくい状況 (新宮市 )
新宮市で25日(日)から始まる新型コロナワクチン集団接種の予約受け付けが12日から始まった。初日、翌日ともにコールセンターには電話が殺到しつながりにくい状況に。そういった現状を鑑み、市新型コロナワクチン接種推進室では「接種は予約先着順ではないため、慌てず焦らずに予約を」と呼び掛けている。
65歳以上の高齢者を対象に12日から国内各地で始まったワクチン接種。政府は6月末までに全高齢者約3600万人分を市区町村に配布し終える計画としている。
市では現在、接種・予約受け付け時期をずらして【別表①】①市役所別館②佐野体育館③熊野川総合開発センター④市役所別館―での集団接種を予定。
各会場360人(③熊野川総合開発センターは180人)が定員。現在予約を受け付けているのは①市役所別館のみで予約受け付け期間は16日(金)まで。
①市役所別館②佐野体育館に関しては、定員を超えた場合は高年齢順で受け付けを確定する。受け付けが確定した場合、予約に漏れた場合いずれについても通知が送付される。
コールセンター(電話0120・89・5070)がつながらない場合はFAX(0120・79・5070)もしくは市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)・公式LINE(ライン)でも予約可能。FAXの場合は▽FAX番号▽電話番号▽名前▽生年月日(西暦)▽接種券番号(10桁数字)▽希望する接種会場(現在は①のみ)―を記入する。
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個別接種については5月上旬を予定しているが、個別接種が可能な医療機関は現在調整中で予約も受け付けていないため、同推進室では、基礎疾患のある人や接種に不安のある人の相談とは別に、かかりつけ医に対する個別接種の可否や接種日、予約などの問い合わせは通常業務に支障をきたす可能性があるため控えるよう呼び掛けており、「調整でき次第、予約方法と併せてお知らせしたい」としている。
(2021年4月15日付紙面より)
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UMOUプロジェクト (紀宝町社協 )
紀宝町社会福祉協議会は三重県共同募金会の「UMOU(うもう)プロジェクト」に協力しており、昨年の募金額が2年連続で三重県内1位となった。
町社協では2014年から活動し、現在は町の協力を得ながら年間を通して羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。昨年の実績は4万3600円だった。
このプロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。
製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。
町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。
(2021年4月15日付紙面より)
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四村川などに稚アユ放流 (熊野川漁業協同組合 )
アユ釣りシーズンを前に、熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は14日、管内流域に稚アユ計1350㌔を放流した。
この日放流したのは、大塔川450㌔、赤木川上流200㌔、高田川150㌔、三越川100㌔などで、田辺市本宮町の四村川では、同組合四村川地区の森俊博さんら約10人が体長7~10㌢の稚アユ450㌔を3カ所に分けて丁寧に放していった。
森さんは「前日の雨の影響もなく、放流を終えることができて安心しました。稚魚のサイズも大きめだったので、無事に大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスの影響もあるので、アユ釣りが解禁になった際には感染症対策をしっかり施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。
(2021年4月15日付紙面より)
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ホップリーグ東牟婁ブロック大会が開幕
スポ少野球東牟婁予選が開幕
関係者らが安全祈願祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町天満の駿田山に建設される消防・防災センター(以後、センター)の安全祈願祭が6日、同所で営まれた。施工主である有田郡有田川町の株式会社ケイズが主催。堀順一郎町長ら関係者が参列し、工事の無事を祈願した。
センターの建設は、救助や防災の要となる町消防本部が南海トラフ巨大地震の津波浸水域に位置していることに伴うもの。
担当課によると、現在は町役場が災害対策本部となるが、地震や津波による被害を受けた際は町立勝浦小学校が本部になるという。完成後はセンターがその役割を担う。
センターは鉄筋コンクリート造の一部鉄骨造2階建て。庁舎棟などの延べ床面積が1632・22平方㍍。鉄骨造5階建てで敷地面積が180平方㍍の訓練塔や鉄骨造3階建ての63平方㍍ある補助訓練塔も建設される。
工事費用は2019年度は設計業務委託費が9166万9000円で用地購入費が5457万5000円。20年度は造成工事予算額が3億6000万円で建設工事予算額が7億6500万円。通信機器整備予算額が6000万円で設計監理業務が2440万円。
造成工事は昨年4月末に着工。建物部分の工事は今月10日から開始し、22年3月中に完成予定。
祈願祭には同社の北畑貴行代表取締役や設計・監理を行う同町築地の株式会社清水設計事務所の清水重延代表取締役、堀町長、荒尾典男町議会議長、下地将仁消防団長、楠本實須崎区長、赤井一成朝日区長らが参列。
熊野那智大社(男成洋三宮司)の前田直紀権禰宜(ごんねぎ)と勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司が神事を斎行した。
堀町長は「各事業者さまには一日も早い完成に向け、安心安全で工事を進めていただけたら」とあいさつ。
湯川辰也消防長は「センター建設によって初動体制が整うことは大変有意義。町のさらなる安心安全を守っていきたい」。北畑代表取締役が「工事は安全第一を心掛け、気を引き締めながら進めていきたい」とそれぞれ話した。
(2021年4月9日付紙面より)
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ダイバーら4カ所に設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が7日、串本町の袋港沖にあるダイビングポイント4カ所にアオリイカ向けの産卵床を設置した。
ダイビング客に人気があるシーンの一つ、アオリイカの産卵を身近にする取り組み。併せて藻場が減少する中での資源増強の成果が見込める点で日本釣振興会が協賛し、設置のノウハウを持つ同組合が労を負う形で毎年実施している。
今年も前日に広葉樹の枝を3㍍前後の長さで切り出し、10本程度の束にして産卵床を手作り。当日はダイバー9人が産卵床を持って2隻に分乗し、手分けして▽住崎▽備前▽グラスワールド▽イスズミ礁―の各海底に沈めて固定した。
同組合イベント係の中井嘉昭さんによると、手間がかかる天然木での手作りにこだわるのは、万が一流出しても自然に戻りやすいという既存環境への配慮による。設置期間は今年の卵がすべてふ化するまでで、7月中旬ごろに引き上げる予定という。
(2021年4月9日付紙面より)
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宗応寺で「花まつり」法要 (新宮仏教会 )
新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は8日、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で降誕会(ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職たちがお経をあげ、お釈迦(しゃか)様の誕生を祝った。
「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ、2月15日)、成道会(じょうどうえ、12月8日)と共に三大法会の一つとして重んじられている。
お釈迦様の母は出産が近づき、土地の習慣に基づいてカピラ城の東にある実家に向かう途中、ルンビニーの花園で休まれ、体を洗い、花を採ろうとされた時にお釈迦様を出産したと伝わっている。天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたことが「甘茶」の由来となり、ルンビニーの花園をかたどり「花御堂」となったといわれている。
法要を終え、白井会長は「新型コロナウイルスの感染者がまた増えてきたが、会員が集まってなんとか法要することができた。法要を通して、こんな時だからこそ余計に命の尊さに気付き供養することができて良かったと思っています」と話していた。
なお、法要後に実施している市内老人ホームへの慰問は、新型コロナ感染拡大防止の観点から昨年に引き続き取りやめとした。
同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の11カ寺で構成している。
(2021年4月9日付紙面より)
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官公庁で辞令交付式
官公庁で1日、辞令交付式があり、新年度がスタートした。熊野地方の各自治体の首長たちは、昇任した幹部職員や新規採用職員らを前に「地域のために一致団結して職務に」などと奮起を促した。
新宮市では、田岡実千年市長が課長以上の管理職員、新規採用職員などと分けて人事発令通知書を一人一人に手渡した。幹部職員には「極めて厳しい時期ではありますが、全ての職員が一致団結し、課題に向き合いまちづくりを推進していかなければならない。そのためには皆さんのリーダーシップが何より重要」と訓示。
医療職に対し「地域の厳しい現状を認識し、連携を持って患者目線の診療を。コロナ禍の中、自身の健康にも留意を」。主幹・課長補佐・係長昇任者に「皆さんが持つ力の全てを結集し、組織の中心から新宮市をより良いまちに」と呼び掛けた。
また、23人の新規採用職員に対しては「まずは目の前の仕事を着実にこなしながら幅広い情報や知識を吸収し、一日も早く市民から信頼される職員に」と期待を込め、「皆さんの市職員としての一歩が、市の輝かしい未来の原動力になるものと確信している」とエールを送った。
新規採用職員を代表し、尾子瑞希さんが「地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行する」と宣誓書を読み上げ、新生活の一歩を踏み出した。
(2021年4月2日付紙面より)
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校舎などの老朽化に伴い (紀宝町 )
老朽化が進む紀宝町立矢渕中学校の大規模改修が始まった。工期は12月末までを予定しており、現在は工事のための準備に取り掛かっている。
現校舎は1974年に建設され46年が経過。町では施設の長寿命化、防災機能強化を図り、安全・安心の向上を進めるとともに、教育環境のさらなる充実を図るため大規模改修を計画した。
今後、管理教室棟、技術室棟、屋内運動場、柔剣道場の改修を予定しており、内外壁、屋根、天井の塗装、トイレの洋式化、照明器具のLED化、強化ガラスへの取り換えなどを行う。
グラウンドはバックネットと防球ネットを改修し、周辺施設は生徒用駐輪場、来客用駐車場の増設を行うという。
町教育委員会では「工事は長期間になるため、生徒、教職員の安全に配慮して進めていく」としている。
(2021年4月2日付紙面より)
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少女バレーの瀧野智惠子さん (串本町 )
串本少女バレースポーツ少年団代表兼監督の瀧野智惠子さん(67)が3月31日、串本町の田嶋勝正町長から令和2年度県スポーツ少年団顕彰の表彰状伝達を受けた。
この顕彰は昨年6月22日に創設された制度で、県内のスポ少の指導や育成に10年以上貢献した指導者を県スポ少本部長名でたたえることを趣旨とする。
瀧野さんは1991年から串本少女バレースポ少における指導に打ち込み、以来30年にわたって数多くの選手を育みその家族に成長の喜びを広げてきた。現在は同町スポーツ少年団の本部長や東牟婁地方スポーツ少年団連絡協議会の副会長も務め、他の指導者の範となりスポ少活動の発展と振興にも貢献。同町教育委員会が推薦し、それら実績を総合的に評価され同制度初年度の顕彰(伝達時は「第一号」と表現)を受けるに至ったという。
伝達は同日午後1時30分に町長室であり、田嶋勝正町長は「顕彰の第一号という栄えある受賞をうれしく思う。子どもたちのため、地域発展のため今後も頑張ってほしい」とますますの活躍を期待。
瀧野さんは「新たな顕彰の第一号ということでとてもうれしい。すてきな賞を頂いたことはすでに保護者も知っていて、県スポ少創立50周年で受賞した時のように祝ってもらえるのかなと今から楽しみにしています」「串本の保護者はいい方ばかりで、いつも助けてくれる。私と選手と家族が三位一体になって頑張ってこられたのは保護者のおかげだと毎年感謝しています」と受賞の喜びを語った。
懇談では、30年来の経験で培った厳格なるも堅実に達成感を選手と家族に託す指導方針やその反響、初の経験となる4、3年生7人チームの現況やそのような状況でも夏休み期間恒例の主催大会「本州最南端串本町少女バレーボール交流大会」の実施を目指していることを報告。田嶋町長は今後の団員増を祈りつつ、県内外から参加があり県大会以上の規模となっている主催大会実施時は町も協力するので相談してほしいと歩み寄った。
(2021年4月2日付紙面より)
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