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【検索ステータス】 
2017年12月30日
1 官公庁で仕事納め式
 6日間の休業に入る  

 官公庁で28日、仕事納め式があった。各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる活躍に期待の言葉を掛けた。ほとんどの官公庁は来年1月3日(水)まで6日間の休業となっている。

■新宮市



 新宮市役所で行われた式には屋敷満雄市議会議長、濵田雅美副議長をはじめ職員約60人が出席。田岡実千年市長はあいさつで、新庁舎完成や10月の台風災害、市長選を振り返った。「市政は市民のために」は職員一人一人がしっかりと業務を達成することで必ず実現するとし、「人は何のために生きていかれるのか」に対する哲学者の故・森信三さんの答えを紹介。「自分なりに解釈すると『人はどうすれば幸せに生きていかれるのか』で、答えは『自分の仕事を通して人や社会のために役立つこと』だと確信している。しっかりと仕事をし、生き生きと幸せに暮らせる好循環な社会を新宮市役所から発していきたい」と呼び掛けた。

 小谷充総務部長が今年一年に実施した主な事業などを紹介。向井雅男副市長は閉式の辞を述べ、最後は一本締めでお開きとなった。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、役場2階の大会議室で仕事納め式が開かれた。

 町歌斉唱後、町職員約80人を前に、寺本眞一町長が訓示した。職員にねぎらいの言葉を掛け、町長職2期8年間を振り返った。「いろいろな事業を駆け足で進めた中、可もなく不可もなくやってこられたのは皆さんのおかげだと思っている。今後も町を背負っていく立場として、他がより秀でて見えた時は本人が克服しなくてはならない。努力次第で職場も花開く。より信頼される役場になるように頑張って。退いた後は、町民として皆さんの活躍を期待しながら見守る」と話した。

 植地篤延副町長は、閉庁中の諸注意として「年末年始は行事も多いかと思うが、気を緩めず町職員の職責をしっかり自覚して飲酒や事故のないように」と求めた。

(2017年12月30日付紙面より)

職員らを前に田岡実千年市長があいさつ=28日、新宮市役所
全員で町歌を斉唱=28日、那智勝浦町役場
2017年12月30日
2 防火意識を高めて
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民たちが安心して新年を迎えることができるようにと新宮市消防本部(海野裕二消防長)と新宮市消防団(竹内由定団長)は28日から、年末警戒にあたっている。30日までの3日間、午後8時から午前0時まで市内を巡視する。

 火を使用する機会の多いこの時季に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区で巡視や防火広報に取り組んでいる。初日の28日には午後7時から市消防本部、同7時45分から熊野川消防出張所で出陣式があった。

 市消防本部での出陣式には、旧市内七つの消防団から計50人が参加。整列した団員たちを前に田岡実千年市長は「火災の発生しやすい状況であると思うので3日間よろしくお願いします」と述べ、1年間の活動に感謝した。

 屋敷満雄市議会議長が「警戒に当たっては体調管理に留意され、市民の皆さんが良き新年を迎えられるようよろしくお願いします」。濱口太史県議が「火事は気を付ければ防げる。新宮市民の安心安全のために、皆さんの活躍は必要なこと」。谷本克也新宮警察署長が「年末に火災が発生することのないよう、万が一発生した際は迅速、的確な対応で、警察と一緒になって活動していただきたい」と激励した。

 式後、団員たちは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中、担当地域へ出発した。竹内団長は「各分団、地域の皆さまに防火意識を高めてもらいたい」と話していた。

(2017年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ出発した=28日、新宮市
激励に耳を傾ける消防団員ら
2017年12月30日
3 アーケロン実物大模型完成
 水族館Bゾーンで展示始まる  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(野村恵一館長)で28日、史上最大のウミガメ「アーケロン」の実物大彫刻模型の展示が始まった。新春から始まる企画展「アーケロン・プロジェクト」の象徴展示物で、野村館長は「予想以上の出来栄えで感激している。触れながら大きさを実感してほしい」と呼び掛けている。

 「アーケロン」は今から約6000万年前、恐竜時代最終期(中生代白亜紀後期)に生息していた種。ウミガメ類の遠い祖先にあたり、すでに絶滅しているが化石の出土で存在が知られている。

 野村館長(59)は一昨年の夏ごろ、企画展の構想を練る中で田辺市龍神村に工房を構えるチェーンソーアーティスト・城所ケイジさん(48)とのタイアップを着想。「やるからには大作を」と希望した城所さんに対し、野村館長が「ならばアーケロンだ」と答えたことでこの模型の製作が動き始めた。

 城所さんは今回、自身で調達した大ぶりの紀州杉4本から削り出した各パーツを組み合わせ、全長3・7㍍、全幅4・6㍍、全高1㍍の巨体を復元。最大のパーツとなる甲羅には古座川町産の紀州杉などを用いた。今年9月25日から各パーツの荒削りを始め、本制作前に野村館長と共に名古屋港水族館にある国内最大の骨格レプリカ標本を観察し、既存のフィギア模型を肉付けの参考にして高めた生体のイメージを11月24日以降の本制作で投影した。「生きたアーケロンの姿を木で再現するために全力を尽くし、今の自分なりにいいものが作れたと感じている」と出来栄えを語る。

 着想から2年余りの月日を経て形になった模型を見て野村館長は「過酷な恐竜時代を生き抜いたカメだと実感できる重要な展示物で、お客様にも必ず感動してもらえると思う。骨格やそのレプリカは世界中で展示されているが、実物大で生体を復元した模型は少なくとも日本ではここだけだと思う。カメ好きや恐竜好きの方はぜひ見てほしい」と話した。

ウミガメ保全の足掛かりに 企画展は1月1日から開始



 母体となる企画展は来年1月1日(月)から2019年12月29日(日)まで、同館Bゾーンで開かれる。「アーケロン」の生態と共に遠い子孫の現在のウミガメ類もまた絶滅の危機にひんしている状況を伝える内容で、野村館長は同模型をシンボルにしてウミガメの展示、繁殖、保全に力を入れる水族館としていっそうの保全活動に取り組みたいと意気込んでいる。

 同館は年中無休で、営業時間は午前9時~午後4時30分(夏季は午後5時まで)。入館料は大人1800円、子ども800円、幼児200円となっている。問い合わせは同公園センター(電話0735・62・1122)まで。

(2017年12月30日付紙面より)

「アーケロン」の実物大彫刻模型を紹介する城所ケイジさん(左)=28日、串本海中公園
2017年12月30日
4 平成29年主な出来事㊤  新宮市1月~6月  
2017年12月30日
5 喜びの分かち合いに ぐみの会、カレンダー売り上げ寄付 
2017年12月30日
6 一年の働きに感謝 那智勝浦町立温泉病院で仕事納め式 
2017年12月30日
7 社会を支える税金考える  明神小と三尾川小の6年生  (古座川町 )
2017年12月30日
8 繰り越し明許解消の努力を 古座川町役場、今年の通常業務締めくくる 
2017年12月30日
9 串本の海の『フク』集う 串本海中公園、トピックス水槽で正月展示 
2017年12月30日
10 奉仕に向けて稽古に励む 潮﨑本之宮神社、「お的祭り」の弓頭2人 
2017年12月30日
11 10期ぶり全産業「上昇」 和歌山県財務事務所、景況判断、中小企業は「下降」 
2017年12月30日
12 お悔やみ情報
  
2017年12月14日
13 拝殿工事本格的に
 境内施設整備事業  (熊野那智大社 )

 創建1700年記念境内施設整備事業による改修工事が進む那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で11日、男成宮司をはじめ工事関係者、那智勝浦町消防本部、同町教育委員会の職員らが集まり、年内から年明けにかけての作業工程や検討事項などを確認した。

 同事業の概要は、拝殿の改修および銅板屋根葺き(ふき)替え工事、拝殿、鳥居、宝物殿、長生殿、手水(ちょうず)舎などの塗装工事、祈願所、社務所の改修および塗装工事となっており、総事業費は1億6500万円。事業期間は平成31年12月31日まで。

 年内に拝殿の銅板は全て外され、年明けに傷みのひどい向拝(ごはい=一般参拝所)を解体する。日本建築工藝設計事務所の1級建築士・川村浩一さんによると、向拝部分は新しく建てるのではなく柱など使えるものは残し、再度組み立てる重要文化財と同等の改修になるという。

 しばらくは拝殿が足場で囲まれた状態になるため、同大社では斎館の利用や臨時参拝所の設置などを検討している。男成宮司は、来年7月の式年例大祭までには拝殿が使えるようにと話し、「工事の方やお参りの方の安全を第一に、無事の竣工(しゅんこう)にお力添えを」と呼び掛けた。現場で工事関係者らと、屋根の造作や参拝客への配慮などについて細やかに打ち合わせをした。

 同事業奉賛の問い合わせは同大社境内施設整備事業奉賛会(電話0735・55・0321)まで。

(2017年12月14日付紙面より)

工事関係者と打ち合わせをする男成洋三宮司=11日、那智勝浦町の熊野那智大社
作業足場に覆われた拝殿
2017年12月14日
14 地域の魅力が一堂に
 熊野ええもん祭り  (熊野エリア商工青年部協議会 )

 熊野エリア商工青年部協議会(福本友樹会長)は10日、新宮市のスーパーセンターオークワ南紀店で広域商工フェア「熊野ええもん祭り」を催した。地域の特産品を扱った露店21店が軒を連ね、ステージショーなどでにぎわった。

 同イベントは今年初開催。和歌山県と三重県の商工会議所、商工会が集まる場所を作り、熊野地域全体の交流人口増加と経済発展を目的に企画した。

 開会のあいさつで福本会長は「イベントや講演、セミナーを通して、広域の皆さんが集まって生まれる力はとても大きなものだと感じました。県と市町村の垣根を越えることで熊野が発展できたら。どうぞ楽しんで」とイベントにかける思いを語った。

 会場内にはウミガメとの触れ合いコーナーや三重県熊野市のご当地キャラ「にいひめちゃん」のエアトランポリン、水上遊具「アクアボール」の体験コーナーが設けられた。露店ではマグロやクジラ、じゃばら、木工品といった特産品を販売し、市内の飲食店も自慢の一品を振る舞った。

 ステージでは熊野水軍太鼓保存会の太鼓演奏をオープニングに、新宮市立緑丘中学校吹奏楽部がなじみの曲を奏でた。熊野エリア内各地区のパフォーマンス団体のダンスや紀北町のご当地ヒーロー「KIHOKU戦隊アババイン」の戦隊ショーもあり、会場を盛り上げた。

 商品券が当たるミカン早食い競争では小学生、女性、男性の部に分かれて皮をむくところから指定の個数を食べ終わるまでのタイムを競い合った。

 男性の部で1位となった新宮市下田在住の大江和貴さん(29)は「とてもおいしいミカンでした。いかに皮を早く向き、飲み込むか工夫したことが結果につながったのだと思う」と喜んだ。

(2017年12月14日付紙面より)

生産地出身者の意地をかけたミカン早食い競争=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店駐車場
2017年12月14日
15 外国の視点から価値観を探る
 生徒立案のグローバル講演会  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校串本校舎(愛須貴志校長、左近晴久教頭、生徒284人)で11日、グローバル講演会が開かれた。学校ではなく生徒が主体になって立案した初の試みで、今回はクラブ活動「CGS部」のトルコ班が串本町総務課に勤務するトルコ人女性アイシェギュル・アルカンさんを講師として迎え、対談形式で質問を寄せるなどした。

 日本とは違った文化を持つ外国を肌で感じ、外国人から見た日本や串本町の印象を聞いて今まで気付かなかった串本の価値観を探り見つけるのが今回の同講演会の狙い。同班は事前にアルカンさんと打ち合わせを重ね、前半は講演、後半は対談とする内容を計画して本番を迎えた。

 同班メンバーの上屋敷希美さんと北千優さん(共に2年)が司会進行を担当。アルカンさんは自己紹介やふるさとアイドゥン県にいる家族やまちの特色、日本に来たきっかけや背景にある両国友好を育んだ二つの出来事、殉難将士慰霊碑をトルコ人に代わって守ってくれていることへの感謝やトルコ共和国の成り立ちと文化などをざっくばらんに語り、生徒が関心を持つ糸口とした。

 後半の対談は伊森安美さんと岡地舞さん(共に1年)が聞き手になり、▽なぜ日本で働こうと思ったのか▽日本に来て驚いたことや困ったこと▽アルカンさんから見た日本や串本のいい所―などをテーマに掲げて質問。併せて事前に実施した生徒アンケートの結果を発表し、7~8割が串本は「住みやすい」「好き」といっているのに6割弱が「町外に出たい」と思っていることへの印象も尋ね、アルカンさんは「まずは自分のやりたいようにするのがいいが、(町外へ出る理由で)串本には何もないからという考えはなくした方がいい」と答えた。

 アルカンさんは最後に「高校時代はとにかく(今すべきことに)頑張りながら将来の夢を見つけ、その未来の筋道の中でふるさとも大切にしてほしい」とメッセージを送って講演を終了。質疑応答を経て始終を見守った愛須校長は「国民性の違いが分からないと誤解が生まれてしまう。互いの国の常識を知るという点で、今日の話は良かったと思う」と講評。将来どこへ行くことになってもアルカンさんのようにふるさとを語れる大人になることを期待しながら会を締めくくった。

(2017年12月14日付紙面より)

CGS部による対談形式の質問に答えるアイシェギュル・アルカンさん(右)=11日、県立串本古座高校串本校舎
2017年12月14日
16 楽しく運動習慣を
 健康づくりポイント事業  (和歌山県 )

 和歌山県は10月から「健康づくり運動ポイント事業」を開始している。自治会活動や個人の運動活動にポイントを付け、地域ぐるみで楽しく競いながら運動習慣の定着を目指す取り組み。専用ウェブサイトに登録するなどして毎日の運動の実績を報告するとポイントがたまり、ランキング上位者には賞状と賞品が進呈される。

 元気で長生きをするためには栄養、運動、休息が必要になるが、運動面では歩く人が少なく、2012年の国民健康栄養調査では和歌山県の1日あたりの歩数で、男子がワースト2位、女子はワースト10位だった。事業は楽しみながら運動を継続し、地域ぐるみで運動習慣の定着を図る目的。

 申し込みは8月から開始し、10月から事業がスタートした。今後は毎年実施していく予定で、個人参加と自治会、グループ参加があり、年度末までの間ランキング形式で競う。申請方法はウェブと専用用紙があり、18年1月末には専用アプリが登場する予定だ。1日8000歩以上のウオーキングで1ポイント、30分以上のスポーツで1ポイントの換算。ラジオ体操やゴルフ、ダンスなどさまざまな項目がある。自治体参加では会主催のイベント参加で2ポイントが付与され、草刈りや溝掃除なども得点の対象になる。

 月ごとの歩数や運動内容をウェブで入力、もしくは記録表を県に郵送するか、市町村健康づくり担当課に提出して実績を報告することでランキングに反映される。当地方では10月末時点で新宮市や串本町の自治会、個人では200人以上が登録している。担当課では「運動がおっくうな人にも楽しみながら取り組んでもらいたい」。児玉征也・東牟婁振興局長は各地で行われるラジオ体操や元気クラブしんぐうなどの活動を挙げ「当地方はポテンシャルが高く、県内でもトップに入るのではないか」と話していた。

■登録方法

 登録方法は①専用ホームページ「わかやま健康ポイント」よりウェブで申請②県庁健康推進課ホームページ(http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/041200/index.html)から様式をダウンロードし、郵送するか市町村健康づくり担当課に提出する。ランキングはウェブ上で毎月公表する。

(2017年12月14日付紙面より)

多くの県民の参加を呼び掛けている
2017年12月14日
17 太地拳和会、2週連続の大会で好成績 オレンジ杯では岡本さん5連覇達成 
2017年12月14日
18 蓬莱フレンズが4度目の優勝
 第14回太地いさなカップ  
2017年12月14日
19 説明会に現職含め2陣営  1月28日投開票、紀宝町長選  
2017年12月14日
20 初日は4人が登壇  新宮市議会一般質問  
2017年12月14日
21 楽しくテニスしよう  神倉小学校で県協会ジュニア教室  (新宮市 )
2017年12月14日
22 地元の工場を見学  太地小3年生が那智黒総本舗へ  
2017年12月14日
23 親子で季節の和菓子作り  王子幼稚園で家庭教育学級  (新宮市 )
2017年12月14日
24 約100人が市内歩く 新宮市、宮井戸などをウオーク 
2017年12月14日
25 本格的なホールで成果披露 古座川町、おとなのピアノ教室発表会 
2017年12月14日
26 高知県から人権風船届く  三尾川小がさっそく返事  (古座川町 )
2017年12月14日
27 望楼の芝でクロカン大会 潮岬中、小中連携で潮岬小も参加 
2017年12月14日
28 イエスの誕生祝って  天満保でクリスマス発表会  
2017年12月14日
29 お悔やみ情報
  
2017年12月06日
30 におわないブリで新商品
 地元と健康にこだわり開発  (新宮港埠頭 )

 新宮市三輪崎の新宮港埠頭株式会社食品部(シングウポートフーズ)はこのほど、地元にこだわった食材で作ったブリ商品を開発した=写真。今月9日(土)午前10時から正午まで、港内の株式会社食縁本社工場前で初めて地元販売する。

 近畿大学技術の養殖プレミアムブリ「におわないブリ」を使用した商品。168時間かけて製造している薫製は、生ハム風と照り焼き風の2種類。切り身はプレーン、照り焼き、みそ漬け、酒かす漬けの4種類。刺身用ブロック、しゃぶしゃぶ用などもある。

 安全、安心をモットーに、いずれの商品も化学調味料や食品添加物を一切使用しておらず、しょうゆは新宮醤油、酒かすは尾﨑酒造など、地元産を使用している。

 同社は1978(昭和53)年9月30日に設立された新宮市の第三セクター。これまで新宮港を中心とした港湾運送、船舶代理店、貨物運送を主たる事業としてきたが、日本の「食」の多様性に注目し、食品部を設置。稚魚生産から加工販売までの「なまず養殖事業」もスタートしていて、来年の夏ごろの販売開始を予定している。

 小池けん二社長は「私のモットーは、常に先を見据え新しい視点を持つこと。人口減少・少子高齢化の波がこの地方でも大きな社会問題となり、産業の衰退は地方都市の活力を疲弊させています。この地域の新たな活力と産業の振興を図り、雇用の場を作ることが必要。地域の特産を目指した事業を興し、全国展開を図りながら、さらに地域社会に貢献する会社を育てたいと考えています」と話している。

(2017年12月6日付紙面より)

※ 小池けん二社長の「けん」は、「濕」のさんずいを取り除いた字


2017年12月06日
31 被災者に税の減免説明
 新宮税務署が説明・相談会  (新宮市 )

 新宮税務署は4日、新宮市の新宮商工会議所で「雑損控除等説明会」を開いた。台風21号などで被害を受けた人を対象とする説明会で、同市などで多くの被害があったことから開催した。被災した場合の所得税の減免制度や、住宅や家財の損失額の計算方法などについて説明した。

 災害などで住宅や家財に被害があった場合、雑損控除か災害減免法によって所得税の軽減免除を受けられる場合がある。どちらか有利な方を選ぶことができ、確定申告の際に必要書類を添付して申請する。インターネットで申告書が作成できる国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を使う際にも、被害のあった家財などの損失額を入力することで、条件に合わせて雑損控除か災害減免法の有利な方を選択できる。

 説明会では全般的な説明の他に、個別相談の時間も設けられ、申告会場に持参できる損失額計算個票の用紙も配られた。確定申告の期間は2月16日(金)からとなるが、同署では被災者を対象に事前対応も予定している。

 担当の同署個人課税部門の統括国税調査官・山田耕士さんは、「申告の時期には混雑も予想されます。まずは説明会にお越しください」と話した。

 この説明会・個別相談会は今後、5日と7日(木)に同所で、14日(木)に那智勝浦町築地の南紀くろしお商工会で開かれる予定。時間は説明会が午後1時30分~2時30分、個別相談会が午後2時30分~5時。夜間の説明会が午後6時~7時。

(2017年12月6日付紙面より)

個別相談会の様子=4日、新宮市の新宮商工会議所
2017年12月06日
32 記念の年熊野の魅力発信 奉祝式年大祭協が協力呼び掛け (本宮大社創建2050年)

 来年、創建2050年を迎える田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の式年大祭を盛り上げようと組織された「熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年大祭推進協議会」(榎本長治会長)は2日、大社瑞鳳殿で総会を開き、来年の主なイベントの事業計画案などを承認した。

 協議会は今年9月に組織。熊野本宮観光協会、田辺市熊野ツリーズムビューローなどさまざまな団体、企業など30を超える団体で組織。奉祝期間を誘客の絶好の機会として捉え、さまざまなイベントを展開し、熊野の魅力を発信しようと事業に取り組んでいる。

 本宮大社の例大祭は例年4月13日から15日に行われているが、来年は11日(水)から15日(日)までを日程として奉祝式年大祭として営む。期間中には歌手の山川豊さんや水森かおりさんらの歌唱奉納などがある。

 例年8月に行われる「八咫(やた)の火祭り」は10月13日(土)に日程を変更し、式年大祭とは別に公募した稚児による湯登神事を行う。

 3月には博物学者、小説家の荒俣宏さん、5月には演出家の宮本亜門さん、秋には作詩家の及川眠子さんの講演を計画。宝物殿の特別拝観なども予定している。

 協議会では大祭記念ロゴを製作し、ピンバッジやのぼり、記念ポロシャツの製作も進めており、さまざまなPR活動を展開していく。

 総会で協議会顧問の九鬼宮司は「地元の高校生も祭りに参加したいという声もあり、うれしい。皆さんと新たな祭りができればと考えている。何かが生まれてくると確信している」とあいさつ。榎本会長は「2050年のお祝いだけでなく、熊野の良さを発信する大きな機会と捉え、地域の観光振興につなげられたらと思う」と話し、「参加していただける団体、企業を募集している。本宮大社へ問い合わせてほしい。いろいろな方々に参加してもらい、一緒に盛り上げていきたい」と呼び掛けた。

(2017年12月6日付紙面より)

来年の事業計画などを決めた協議会総会=2日、田辺市本宮町の熊野本宮大社瑞鳳殿
2017年12月06日
33 新任の駐日トルコ大使が来町
 町長らに感謝届け親交深める  (串本町 )

 駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン特命全権大使(58)一行が4日、串本町の田嶋勝正町長や同町立大島小学校(山本隆介校長、児童36人)を表敬訪問し、トルコ軍艦エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花するなどした。

 メルジャン大使は先月17日に着任した新任の特命全権大使。今回の訪問は公務に就くにあたって慣例になっているあいさつ回りを兼ねた視察の一環で、インジ・メルジャン夫人と通訳者としてボアチ・ウリケル専門官を連れ3人で来町した。

 南紀白浜空港で役場総務課職員と合流し、公用車で同町入り。役場本庁で表敬を受けた田嶋町長は「町民を代表して歓迎する。エ号の遭難は悲しい事故だったが、当時の救難活動が今の日本とトルコの友好を築いた柱と言ってもらえることを私たちはうれしく、誇りに思っている。今も清掃や献花をしながら587人の殉難将士をお守りしているので安心してほしい。これからいいお付き合いをさせていただきたい」と述べ、メルジャン大使は「何よりもまず将士を大切にしてくれていることに感謝する。われわれも祖先への思いを胸に友好を作る努力をし、町長ともよい機会を作りたい」と応えた。

 「次の来町時には町長と一緒にダイビングに挑戦したい」など後の懇談も弾む中、田嶋町長は歓迎の一端で記念楯や日本トルコ友好マスコットキャラクター「まぐトル」のぬいぐるみ、町独自の友好のあかしとしている同碑レリーフをかたどったピンバッジなどを贈って親交を深めた。

 同町立大島小学校では、山本校長と6年生の造隼瑠菜さんがあいさつし、6年生の伊勢谷連さんと中西基樹君が花束を贈って来校を歓迎。一同で同碑とともに受け継がれる追悼歌を披露した。

 メルジャン大使は「皆さんや役場の方々が両国の国旗を振って迎えてくれたことが、串本に来て何より感動していることだ」と歓喜。同碑の清掃などを通して殉難将士を大切に守ってくれている児童を『もっとも美しい花で飾られたような友好の架け橋』とたたえて感謝し、交流の記念にと文具を贈るなどした。

 表敬後は樫野崎を訪ね、田嶋町長夫妻や樫野区の岩谷知道区長の代理で高山カヤ子さんとともに同碑に献花。メルジャン大使夫妻は樫野崎園地にある建国の父・アタテュルク像への献花を来町にあたって希望したそうで、同町も応えて段取りし実現した。併せて樫野埼灯台やトルコ記念館、遭難地点とされる岩礁(通称・船甲羅)を視察し現地説明を受けるなどした。

 夜は田嶋町長主催の歓迎夕食会に出席。町内に宿泊し翌5日に串本海中公園センターを視察するなどして同大使館がある東京へ戻った。

(2017年12月6日付紙面より)

田嶋勝正町長を表敬訪問するメルジャン大使(左から2人目)=4日、串本町串本
大島小の児童と交流する一行=4日、串本町須江
2017年12月06日
34 子の成長を願って  木葉神社「祢んねこ祭り」にぎわう  (串本町田原 )
2017年12月06日
35 年末年始のお役立ち本貸し出し  新宮市立図書館に特設コーナー  
2017年12月06日
36 カットや着付け学ぶ 県美容業生活衛生同業組合新宮支部、岩見悠紀子さん招き講習会 
2017年12月06日
37 お巡りさんの仕事知る  三輪崎、はまゆう保育園児が見学  (新宮警察署 )
2017年12月06日
38 いつまでも元気に  北山村で「げんき祭り」  
2017年12月06日
39 いざかた通りにぎやかに  なちかつクリスマスパーティー  (那智勝浦町 )
2017年12月06日
40 養殖学への理解深める  近大新宮高が水産実習  
2017年12月06日
41 本州最南端で400人競う  第18回串本グラウンド・ゴルフ交歓大会  (串本町 )
2017年12月06日
42 ふるさとの自慢の味伝えたい JA紀南、幼小中に梅干しとミカン贈る 
2017年12月06日
43 駅東口の土地寄付  福岡さん新宮市へ  
2017年12月06日
44 災害ごみ費など審議  新宮市12月議会開会  
2017年12月06日
45 お悔やみ情報