開運暦の発送作業始まる (那智山青岸渡寺 )
那智勝浦町の世界遺産、那智山青岸渡寺(高木亮享住職)で12日、来年の「那智山開運暦」の発送作業が始まった。今月中に北海道から沖縄県までの全国各地の信者ら約1万8000人に発送する。
那智山開運暦はB6判32㌻。同寺の「如意輪観世音菩薩お前立ち」の像が表紙を飾る。方位吉凶図とその解説、九曜星の年齢と吉凶、1月から12月の運勢、二十四節気などの解説を掲載している。
高木亮英副住職は「来年は戌(いぬ)年。犬は従順で堅実を表すともいわれます。確実に着実に成長する良い年であるように願いを込めて発送作業をしています」と話していた。
希望者には1部300円(送料込み)で発送してくれる。問い合わせは〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地、那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001)まで。
(2017年11月14日付紙面より)
北山村で感謝祭と収穫祭
北山村のおくとろ公園で12日、「じゃばら感謝祭」と「じゃばらの里の収穫祭」が開催された。
感謝祭はジャバラの恵みに感謝するための神事で、公園敷地内の邪払神社で大馬神社(熊野市)の神職・山東美晴さんにより執り行われ、東牟婁振興局などからの来賓や山口賢二村長をはじめ約25人が参列した。
収穫祭は、新宮市、那智勝浦町、熊野市などから多くの観光客が訪れ、公園駐車場が満車になるほど盛況となった。舞台上では役場職員とよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のわんだーらんどが司会進行を務め、わんだーらんどによる漫才、ご当地ヒーロージャバライダーショーなどが繰り広げられた。
25を超える出店もあり、中でもジャバラを使用した「じゃばらバーガー」、「じゃばらうどん」、「じゃばらまぜそば」はおいしいと好評だった。ふるさと納税ブースでは、返礼品の国産牛肉、「じゃばら梅干し」、「じゃばら明太子」が来場者に振る舞われた。
収穫祭は午後4時ごろまで続き、来場者は「じゃばら早飲み大会」やしし鍋の振る舞いなどさまざまなイベントを楽しんだ。
奈良県から家族連れで来ていた一等航海士の藤原千尋さん(34)は「熊野地方の文化に興味があり、北山村にも来るようになりました。ジャバラ果汁の味が好きで、航海にも持っていくほど。去年はじゃばら早飲み大会で優勝しました」と笑顔で話していた。
(2017年11月14日付紙面より)
火災予防運動で総合訓練 (新宮市 )
秋の火災予防運動中の12日、新宮市消防本部は同市佐野の新宮港緑地で総合訓練を実施した。消防職員と市内11分団の団員158人が放水や礼式、資機材取り扱いの訓練に取り組んだ。
実災害に即した訓練を消防団員が主体となって行うことで、団員の技術の向上と知識の習得を目的としている。消防職員の訓練時の安全管理意識の向上を図る狙いもある。
人員報告後、整列した団員らを前に田岡実千年市長は「訓練を通し、資機材に慣れると共に相互の連携を取れるよう頑張ってほしい」。市消防団の竹内由定団長は「私たちのまちは私たちで守るという使命感の下に、安全で確実な行動が取れるよう地域防災の中核として向上できるように訓練をよろしくお願いします」とあいさつ。
放水訓練ではホースが破れた想定で交換する作業などにも取り組んだ。海野裕二消防長は「いずれの訓練も今後の消防活動に重要な役割を果たすもので、今後も訓練を重ね、来たるべき災害に備えていただきたい」と講評。台風21号、22号と相筋の火災に触れ、消防団の協力が必要不可欠だと話し「今後とも市民の安全、安心のため、消防団と本部の連携をさらに密にして消防防災体制の充実、強化に取り組みたい」と協力を求めた。
(2017年11月14日付紙面より)
第42回紀南吹奏楽のつどい (紀南地区吹奏楽連盟 )
串本町古座にある古座小学校体育館で11日、合同演奏会「第42回紀南吹奏楽のつどい」が開かれた。8校の吹奏楽ユニットが順次出演し、終盤では中学校と高校が各合同ユニットを結成し力強い演奏を響かせた。
この演奏会は、紀南地区吹奏楽連盟(新宅俊夫理事長)が主催。1967(昭和42)年、新宮商業高校(現・新翔高校)教諭だった故・植村俊平氏の呼び掛けで始まった地域合同行事で、今年は開始から半世紀という記念すべき節目にあたるが、県の演奏会と合同で実施されたり実施できなかったりした年があり、実施回数としては42回となっている。
当日は出演者を除き一般約150人が来場。新宅理事長のあいさつで開会し、潮岬中、緑丘中、光洋中、那智中、新翔高、近大附属新宮中・高、新宮高の各吹奏楽部(新翔高のみ吹奏楽同好会)が順次2曲ずつ披露した。中盤は今回最少となる5人ユニットで出演した新翔高が『ブラダン(ブラスバンド+ダンス)』という独自ジャンルを発表。今回最多となる28人ユニット(中学生14人、高校生14人)の近大新宮中・高が重厚かつ弾むような演奏を披露し、続く新宮高は26人ユニットで統制感に満ちた豊かな演奏を披露して、終盤への弾みをつけた。
高校合同演奏では部員少数で単独演奏ができなかった串本古座高も加わり49人ユニットを結成。中学校合同演奏と共にこの日一番の重厚な演奏を2曲ずつ響かせ、大きな盛り上がりと同連盟の西野政和副会長のあいさつで会を締めくくった。
同連盟には社会人ユニットの那智勝浦吹奏楽団も所属しているが、前回に続いて今回も団員がこの日に合わせてそろわず出演を見合わせた。
(2017年11月14日付紙面より)
県高校ハンドボール新人大会
高校レスリング新人大会
県高校空手道新人大会
公益社団法人日本食品衛生協会は10月31日、台風21号の豪雨で大きな被害を受けた新宮市にマスク、使い捨て手袋などの救援物資を届けた。受け取った市社会福祉協議会の向井一雄会長は「大変ありがたい。心からお礼を申し上げたい」と感謝した。
同協会下部団体、和歌山県食品衛生協会新宮支部の中畑光史支部長と里中陽互副支部長が市福祉センターを訪れ、物資を直接手渡した。中畑支部長は「新宮市内は大変な状況になっていますので、少しでもお役に立てれば」と述べた。
物資の内容は▽使い捨て手袋(200枚入り、2箱)▽マスク(50枚入り、4箱)▽手洗い石けん(250㍉㍑入り、12本)▽アルコール消毒液(1㍑入り、12本)。
物資は市福祉センターに設置している災害ボランティアセンターなどを通じて被災者たちに渡す予定。
向井会長は「被災者には一人暮らしの高齢者も多く、浸水した家屋では衛生面でも心配があります。地域のために率先して働くことは社会福祉協議会の使命です」と話していた。
(2017年11月2日付紙面より)
「世界津波の日」前に各地で訓練 (和歌山県 )
「世界津波の日」(5日)を前に、1日、県内全域で地震・津波避難訓練が実施された。国や県、市町村、教育機関、自治会などが取り組み、適切な避難行動の定着を図った。
「世界津波の日」は2015年12月に国連総会で制定された。和歌山県の偉人、濱口梧陵が安政南海地震の際に稲むらに火をつけることで津波から多くの命を救い、その後私財を投じて堤防を築堤したことで村を復旧、復興に導いた故事にちなんでいる。
新宮市立神倉小学校(山本眞也校長、児童541人)では午前10時に地震の発生を知らせる放送が流れた。児童らは机の下に素早く身を隠すなどして安全を確保。その後防災頭巾を着用して3階まで避難した。
山本校長は「地震が起きたときには揺れが収まるまで身の安全を確保し、収まれば少しでも高いところへ逃げ切ることが大切」と述べ、「津波てんでんこ」の意味や「釜石の奇跡」を紹介。「自分の命は自分で守るということを心にとどめておいて」と呼び掛けた。
「世界津波の日」の趣旨を伝え、津波防災の意識を高めるなどを目的に、10月下旬から11月中旬にかけて訓練や研修会、講演会などが各地で行われている。
(2017年11月2日付紙面より)
熊野那智大社でえと色紙
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「戊戌(つちのえいぬ)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に「穏和(おんわ)」の文字を書き入れている。今月中旬までに1400枚を完成させる予定。
色紙は7月に原画を仕上げた。紀州犬の親子とキイジョウロウホトトギスが描かれ、「穏和」の文字が書き添えられている。「穏和」の言葉には激しく変動する世の中にあって、静かで落ち着いた世界であってほしいという願いが込められている。文字は全て手書きで、10月中旬から書き始めた。
この日は、男成宮司が文字をしたためた色紙にみこ2人が社印を押し、「たとう紙」に封入した。
男成宮司は「和歌山ということから、忍耐強く、穏やかで忠誠心が強い紀州犬を描きました。来年は平成30年と節目を迎える。人も社会も穏やかで落ち着いた年になれば」と色紙に込めた願いを語った。
発送は今月15日(水)予定。色紙1枚2000円、送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき、またはFAXで受け付けている。〒649―5301 那智勝浦町那智山1 熊野那智大社(FAX0735・55・0643)。
(2017年11月2日付紙面より)
第13回串本町小学校陸上記録会が10月31日に総合運動公園であり、9校の5、6年生が一堂に集まって記録計測に臨み共に挑戦する同世代との親交を深めるなどした。
同町教育研究会(山本隆介会長)が主催する秋恒例の体育行事。本年度は6年生98人と5年生83人を参加対象にして開会し、大会長の山本会長は力を出し切り友達づくりも意識して挑戦する、来賓の潮﨑伸彦教育長は高い目標を持ち友達を応援する姿勢をそれぞれ呼び掛けて全力の挑戦を促した。
実施種目は▽100㍍走▽走り幅跳び▽走り高跳び▽ソフトボール投げ▽800㍍走―の五つで、100㍍走は全員参加。風はやや冷ためだが雲一つない晴天に恵まれ、児童個々の全力の挑戦が仲間の声援や保護者らの観戦を集めた。計測は午後まで続き、今回は10人が大会新記録を出したことが閉会時に発表され、皆で健闘をたたえた。同研究会小学校体育部会の堀口德正部長が閉会のあいさつを述べて締めくくった。
(2017年11月2日付紙面より)
全国高校サッカー選手権和歌山大会 (新宮の相手は和歌山南陵に決まる )
全国高校ラグビー和歌山大会