民生委員児童委員協が研修会 (新宮市 )
新宮市民生委員児童委員協議会(福田行男会長)は27日、市福祉センターで研修会を開いた。参加した約40人の委員を前に、和歌山県民生委員児童委員協議会の松下明会長が「民生委員児童委員の活動しやすい環境づくりに向けて」をテーマに話した。
松下会長は昨年、民生委員制度創設100周年記念事業として全民生委員、児童委員、民生委員児童委員協議会を対象に実施された「全国モニター調査」の結果から、民生・児童委員の現状や今後の課題などについて説明した。
「社会的孤立状態にある世帯への支援に関する調査」の結果から、「ゴミ屋敷問題」の3分の2は気付かれておらず、深刻化しているとした。「親の年金頼みで子が無職」のケースでは、子は親と同居していると思われがちだが、経済的には親の年金を頼っているが世帯は別であるケースも一定数あることが分かった。
松下会長は「多くの当事者は自らSOSを発しない。状況を認識できていない可能性に加え、SOSを発する意思や意欲が低い状態にある可能性もある」。民生委員が社会的孤立状態にある人を把握する機能を果たしているとしながらも「民生委員だけでは限界があり、かかる負担も大きい。今後はこれまで以上に地域や行政、関係機関などと協力し合い関わっていくことが必要」と述べた。
「民生委員・児童委員の活動および意識に関する調査」からは若年層委員が少数となっていること、全体の6割近くの委員が2期までに辞めてしまうことなどを報告。「いい伝統を伝えていくのが難しい状況」とした。意識調査からは「住民のプライバシーにどこまで踏み込んでいいのか戸惑う」などの回答があったと話し「個人情報を提供してくれないという話をよく聞く。地域の実情を把握することによって、私たちが情報を発していく立場にあるのではないか」と持論を述べ、個人情報の取り扱いについて注意喚起した。
松下会長はやりがいと負担感は表裏一体であり、解決はできなくても寄り添うことが大切と話し「お互いに尊重し合いながら、民生活動をより一層高めていただきたい」と研修を締めくくった。
(2018年11月29日付紙面より)
太地中でPTA防災学習 (太地町 )
太地町立太地中学校(城谷真司校長)で27日、初の「太地町PTA防災学習」があった。太地小・中PTA(岩口敦会長)が企画し、小・中学校や町、同町赤十字奉仕団(和田千明代表)が協力して開催。児童・生徒83人らは災害時の避難生活に必要な知識や技術を学び、防災意識を高めた。
同学習は参加者全員が防災について考え、行動し学ぶことで発生が予想される災害に備えることが目的で実施された。
生徒らは各学年に分かれて行動。▽1年生は体育館で避難時に個々の生活空間を確保するパーテーション設営▽2年生は調理室でアルファ米を調理し、パック詰め▽3年生は屋外でロケットストーブを使用した炊き出しとおにぎり作り―を学んだ。
中学校に到着した太地小学校(宮本礼子校長)の4~6年生児童に対し、生徒らがパーテーションの設営方法やその重要性を教えた。昼食は各班に分かれ、パーテーションの中で出来上がったおにぎりやアルファ米、PTAが作ったみそ汁を試食した。
鳥居亮汰君(太地中3)は「まきで米を炊いたのは初めて。勉強になった。災害時に生かせたら良いと思う」と述べ、神谷利空(りく)君(同)は「訓練をやってみて、災害時は素早い状況判断や自分から率先して行動することが大事だと改めて感じた」とコメント。田中椋智(りょうと)君(太地小6)は「パーテーション作りは避難したときにすごく役に立つと知った。炊き出しのご飯もおいしかった」と話した。
岩口会長は「訓練を通して個々のスキルアップにつながればうれしい。町は高齢者も多いので、災害時は子どもたちの力も重要になってくるはず。訓練では失敗しても構わないので、今後も継続していきたい」と語った。
その後は簡易スリッパ作りや片付け、町職員からの講評があった。
(2018年11月29日付紙面より)
大島小「島っ子フェスタ」 (串本町 )
串本町立大島小学校(布引伸幸校長、児童35人)が23日、同校体育館で「島っ子フェスタ」を開いた。家族や地域住民も来場して鑑賞する中、児童は準備や練習を重ねてきた舞台発表に臨んだ。
このフェスタは学習発表会に相当する公開行事で、テーマは「いきいきとつたえよう!自分たちの思い・学びを!」。開会に当たり鈴木琉生君(6年)があいさつをして来場を歓迎し、児童全員で駐日トルコ共和国大使館のハサン・ムラット・メルジャン大使から贈られた民族衣装を着てトルコ舞踊「ダーマット・ハライ」を踊って華やかに開演を飾った。
今年のクラス発表の内容は▽劇「十二支の始まり」4・5年生▽発表「海のかくれんぼ」1年生▽歌と劇「三年とうげ」2・3年生▽発表劇「大島の魅力発見」6年生―の四つ。館内の隅々にまで響き渡るしっかりとした声で発表し、観客は拍手を送って頑張りをたたえた。
クラス発表後は、歌『ハナミズキ』『もみじ』を児童一丸で合唱。世代を超えて親しまれている『もみじ』は、観客にも参加を呼び掛け全員で歌声を響かせた。
全ての発表を終え、布引校長は「練習の時に比べて今日の発表は格段に違い、舞台から観客に思いを伝えようという気持ちが感じられた」とたたえて、各クラスの発表を講評。この行事が学習発表会ではなく「島っ子フェスタ」と呼ばれているのは、児童の発表で大島全体が祭りのように盛り上がってほしいという先人の思いが込められているからだと振り返り、これからも大島の文化の一つとして同フェスタを続けていきたいと述べて締めくくった。
会場後方では児童全員の絵画や6年生の発表劇を形作った内容をまとめた壁新聞が展示され、休憩時などに鑑賞を集めた。
(2018年11月29日付紙面より)
下里小児童が熊野古道を散策 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)で27日、県世界遺産センターによる熊野古道学習があった。5、6年生31人が世界遺産の基礎知識や考え方、触れ方を学んだ。座学のあとは同町那智山の熊野古道、大門坂などを歩き、熊野三山や参詣道への理解を深めた。
世界遺産は、建築物や遺跡などの文化遺産、地形や生物、景観などの自然遺産、その両方を兼ね備える複合遺産に大別される。「紀伊山地の霊場と参詣道」は、文化遺産でありながら、紀伊山地の自然がなければ成立しなかった霊場と参詣道、それらを取り巻く文化的景観を主に評価された。
古道歩きでは、南紀熊野ジオパークガイドの会の会長で県世界遺産マスターの上野一夫さんらが、児童らに世界遺産としての全体像を知ってもらおうと、歴史や文化の説明だけでなく、那智山の自然環境や火山活動による地層についても話した。
大門坂の石畳に使われている石には、砂の生物「ゴカイ」などの生痕化石(生物の生活の証拠を残したもの)が見られることから、太古は海であったこと、昔の人が石に残した落書きなどを紹介。児童らは化石を見つけながら古道を歩き、青岸渡寺、熊野那智大社などを巡った。
(2018年11月29日付紙面より)
新宮市民スポーツ祭典バレー競技
三重県高校新人卓球大会で3位 (紀南高校 )
県中学校新人卓球大会 ( )
コウケンテツさん招き試食会 (和歌山県 )
熊野灘捕鯨文化継承協議会(山西毅治会長)は20日、串本町役場古座分庁舎で鯨料理「くじらキッチン」の試食会を開催した。新宮市、那智勝浦町、串本町の飲食店5店舗が開発した新メニューを料理研究家のコウケンテツさん(44)や関係者らが試食した。
同協議会は新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町で構成し、熊野灘エリアを訪れる観光客の消費拡大に向けて新たな観光商品の開発を行う事業者を支援している。「くじらキッチン」は取り組みの一環で、同エリアを訪れる観光客の中で、特に20~30代女性が「ランチタイムに食べたいと思う鯨料理」をコンセプトに開発するもの。9月末から10月中旬まで参加する事業者を募った。
開発された商品は各事業者の店舗で販売や提供を予定している。提供店では共通ロゴマークの入ったタペストリーを掲げるほか、作成されるパンフレットで事業をPRする。
この日は各事業者から料理の説明を受け、まずはコウさんが試食。調理方法や食材について事業者らと語り合い、料理の感想を述べた。集まった関係者らはそれぞれのメニューを味わった。
コウさんはあいさつで食文化の重要性を訴え、新メニューについて「驚きしかない。それぞれの店の良さ、クジラの良さが表れていた。どのメニューも地元愛があり、工夫に富んでいてすごくおいしかった。これほどの料理を出すには相当、苦心されたと思う」と評価した。
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参加した5店舗と出されたメニューは次の通り。
■新宮市
▽まえ田「紀州まえ田の鯨寿司」
▽pizzeria koma「鯨肉のローストとピンクグレープフルーツのサラダピッツァ」
■那智勝浦町
▽鮮魚・創作和食・旨い酒bodai「鯨のカダイフ揚げ トマト大葉ソース」
■太地町
▽いさなの宿 白鯨「白鯨特製鯨パスタランチset」
■串本町
▽サンドリア「くじLoveすきドリア」
(2018年11月23日付紙面より)
ゆうゆうクラブ女性部栄養講習会
新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)女性部(石原千里部長)による平成30年度栄養講習会が21日、同市熊野川町の総合開発センターで開かれた。
市保健センターの保健師・植山綾子さんが「高血圧予防」をテーマに話を進め、市食生活改善推進協議会(栃尾眞喜子会長)の会員5人が減塩や食の重要性について説明した。
女性部の17人が参加。はじめに石原部長が「高血圧予防についてしっかり話を聞いてください」とあいさつした。
植山さんは、生活習慣病による高血圧の患者が全国で1000万人いる一方、3300万人が未治療といわれているとし、「自分の血圧を知り、早く気付いて予防することが大事」と述べた。
高血圧の基準や種類(二次性高血圧、本態性高血圧)を説明した上で、「日本人の高血圧の90%が本態性高血圧で、生活習慣の見直しが必要。高血圧の症状は特に出ないが動脈硬化が進行する。動脈硬化は体への血液が行き届きにくくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす」と話した。
肥満にならない体重管理や30分以上の有酸素運動をはじめ減塩、食事などのポイントを示し「野菜を積極的に取り、青魚類を食べるよう心掛けてほしい」と呼び掛けた。
参加者は協議会の会員が作ったどら焼きとホットレモンを試食。会員は▽欠食は絶対に避ける▽動物性タンパク質を十分に取る▽魚と肉の割合は1対1くらいにする▽余暇活動を取り入れた運動週間を身に付ける―といった「食生活10の指針」を紹介した。
(2018年11月23日付紙面より)
那智勝浦町消防が救助訓練
那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は21日、同町宇久井の地玉の浜で和歌山県防災航空隊との連携強化を目的にした訓練を実施した。消防本部の救急隊と消防隊、県防災航空隊から計19人が参加。隊員らが緊密に連携を取りながら、活動が困難な場所で救助訓練に取り組んだ。
山菜採りに出掛けた男性2人のうち、1人が山林内で負傷し動けなくなり、消防に救急要請した―と想定して訓練した。救急隊が地玉の浜の斜面付近で負傷者の状況を調べ、航空隊に救助を要請した。消防隊が救助活動を支援。負傷者を浜まで運び、白浜空港から飛来した防災ヘリコプターが上空からワイヤで負傷者をつり上げて機内に収容した。
関谷善文消防署長は「ヘリとの訓練は年に数回しかできないので大変貴重な訓練になった。若い隊員が多いので不測の事態に備えての訓練ができた。無線の交信が場所によって感度が落ちるので、携帯電話など違う道具を駆使しながら連携したい」と話した。
近年は熊野古道歩きの入山者が増え、ヘリの出動までは必要ないが、救助要請は多いという。関谷署長は「時間が遅くなると事故になりやすい。入山の時は余裕を持った計画を立ててほしい」と話していた。
(2018年11月23日付紙面より)
老朽化に伴い更新整備 (串本町 )
串本町消防防災センターで21日、串本町消防団(稲田賢団長)に対する消防車両の納車式があった。今回は和深分団(高尾拓次分団長)の消防ポンプ自動車と串本分団(泉博二分団長)の小型動力ポンプ軽積載車を更新整備。田嶋勝正町長から両分団長にキーが託され、代表して和深分団の高尾分団長は「一日も早く車両に慣れるよう訓練し、町民の生命と財産を守れるよう努力する」と応えた。
和深分団の旧車両は平成8年に整備され、22年が経過。串本分団の旧車両は平成9年に整備され21年が経過。ともに老朽化したため、新車両に更新されることになった。
納車式には両分団とも分団長以下4人が代表出席。稲田団長ら団本部役員と寺島正彦消防長ら職員が立ち会う中、両分団長にキーを渡した田嶋町長は「平成29年度は火災6件。本年度は現時点で10件の火災が発生している。一日も早く新しい車両に慣れ、いざというときに迅速に出動できる体制をつくってほしい」と奮起を期待した。
式後は納車した和歌山日野自動車株式会社新宮営業所や山口商会新宮支店の職員が両分団に仕様の説明をし、主に旧車両にない変更点について質問を受けるなどした。
和深分団の旧車両はオフロード車がベースだったが、新車両はトラックがベースのCD―Ⅰ型。両車両を比較したときの大きな変化の一つにカーブ走行時の安定性があり、今回の更新ではより迅速に現場へ急行しやすいというメリットがもたらされる形となった。
串本分団の旧車両と新車両は時代相応の変化はあるが、小型動力ポンプの仕様(2サイクル)を含めほぼ同等の艤装(ぎそう)がされている。泉分団長は同ポンプの取り扱いについて念入りに確かめるよう指揮しながら新車両を預かった。
(2018年11月23日付紙面より)
外国人3人が臨時神職として奉仕 (熊野速玉大社 )
新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(上野顯宮司)で12日、世界平和の祈り「特別祈願祭」が初めて執り行われた。田岡実千年市長、屋敷満雄市議会議長、市議、関係者ら約40人が参列し、平和への祈りをささげ、外国人3人が臨時神職として神事を奉仕した。
訪日外国人に、神事体験を通じて日本人の礼儀正しさ、熊野の神秘性、奥深さをより深く感じてもらい、装束を付けて職員として体験してもらうことで、日本の精神文化の一端を感じてもらうことが目的。
オーストラリア人のマービン・エストレラードさん(30)、シンガポール人のレイナ・オンさん(35)と通訳でアメリカ人のティム・デットマーさん(57)が奉仕した。
祈願祭では手水の儀、修祓の儀などを行い、同市熊野川町で栽培された「熊野川ヤタガラス米」を奉納。神楽、玉串拝礼が厳かに営まれた。
3人は臨時神職として手水の作法、おはらいの意味と受け方について学んだ上で、火入れの儀、神前にお供えを献ずる伝供の作法、玉串拝礼など神道の礼儀作法を体験。神職と共に世界の平和・安寧の祈りをささげた。
特別祈願祭は来年1~11月の第4月曜日に毎月1回開催する予定だという。
上野宮司は「熊野を訪れてくれた外国人の方と世界の平和を祈る神事を執り行った。作法を学び、真摯(しんし)に心から祈りの形と心を理解していただいた。3人に心から感謝したい」と述べた。
マービンさんは通訳を介し「世界平和を祈る貴重な経験になった」。レイナさんは「人生で一度しかない経験で、大事な記憶にしたい」と話していた。
(2018年11月14日付紙面より)
杉の郷防犯研修で職員ら (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川町赤木の指定障害者支援施設「杉の郷」(橋上慶一施設長)は9日、施設隣の赤木集会所で防犯研修を開いた。職員26人が新宮警察署生活安全刑事課の岩口幸司巡査部長と天野川匡佐子警部補らから刺股の使い方などを学び、安全意識を高めた。
2016年7月に神奈川県相模原市で発生した殺傷事件を受け、美熊野福祉会は同会の各施設で職員対象の研修を実施している。森常夫理事長は「監視カメラや刺股などハード面は整備した。研修は毎年行わなければいざというときに対応ができない。事件を忘れないようにし、心構えをしていきたい」とあいさつ。
岩口巡査部長は施設内外の警戒を常に行うことやあいさつなど声掛けの重要性を伝えた。入館証の導入、視界を妨げるようなものは置かないことなどもアドバイス。「利用者の安全確保は大切だが、職員の安全を確保した行動を」と呼び掛け、不審な人には2人以上で、十分な距離を保って接することなどを訴えた。
「日頃から定期的に訓練し、行動をあらかじめシミュレーションしておくことが大切」と話し、刺股の使い方では顔を向けて威嚇することや、2人以上で対処する際の動き方などを指導した。手首をつかまれた際などの離脱の方法も教え、職員らは繰り返し練習していた。
加藤さとみ支援課長は「毎年同じことを教わりますが、年に1度では忘れている部分もある。訓練が必要だと改めて思いました」と話していた。
(2018年11月14日付紙面より)
ピアノ教室第18回発表会 (古座川町公民館 )
古座川町中央公民館で10日、おとなのためのピアノ教室の第18回発表会が開かれた。講師の岡田祥子さんと生徒合わせて24人が一曲集中で練習した楽曲を披露し、約100人が鑑賞し拍手でたたえるなどした。
この教室は、同町公民館(富田正弘館長)が単年度開講している生涯学習教室の一つ。弾きたい曲を弾けるようになって演奏を楽しむという独特のレッスンスタイルが特色で、順を追って基礎を積み重ねることなく初めから気に入っている楽曲に挑戦できる内容が人気の要因になっている。本年度の生徒もクラシックや歌謡曲など多彩な音楽ジャンルから選曲し、岡田さんのアドバイスを得ながら練習に打ち込んできた。
経年で掲げているキャッチフレーズ「もしもピアノが弾けたなら」の染物で飾られた舞台を準備して観客を迎え、主催者を代表し富田館長があいさつをして開会。プログラムは2部構成で、1部冒頭では森田裕司さん・貴久子さん夫妻が連弾を披露し、以降は生徒のソロ演奏が続き、貴久子さん伴奏によるラジオ体操第1で体を動かしながら休憩に入った。第2部冒頭は永楽明子さんと岡田さんが連弾で楽曲『涙そうそう』を奏で、全員で合唱。生徒のソロ演奏を経て最終は岡田さんの演奏披露で締めくくった。
生徒は恒例になっている川柳を披露し、人柄の一端をのぞかせて場を和ませながら出演。緊張して途中で指が止まることも多々あったが、諦めず最後まで弾き通して観客の拍手を受け発表の印象や達成感を声にして次の出演者と交代した。
(2018年11月14日付紙面より)
幼年消防クラブがパレード (那智勝浦町 )
那智勝浦町で12日、秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴う恒例の防火パレードが行われた。町立勝浦認定こども園(井沼弘子園長)の幼年消防クラブ、消防本部の署員や消防団員、保護者ら約100人が参加し、町内で火災予防を呼び掛けた。
パレードは9日に開催予定だったが、雨天で延期となっていた。
役場玄関前で出発式が開かれ、堀順一郎町長は家庭内での火災警報器の設置を勧め、「防火は年中、気を付けてほしい。幼年消防クラブの皆さん、パレードで元気いっぱい火災予防をPRしてください」とあいさつ。続いて、幼年消防クラブの4、5歳児32人が誓いの言葉を述べ、鼓笛隊の演奏が行われた。
園児たちは堀町長らからまといを受け取り、パレードがスタート。観光バスターミナルまで行進した。鼓笛隊の演奏のほか、拍子木も勢いよく打たれ、火災予防の徹底を呼び掛けた。保護者以外にも観光客や住民らも園児の姿を一目見ようと足を止めて見送った。
目的地であるバスターミナル到着後、鼓笛隊が迫力ある演奏を披露し、大きな拍手が送られた。
井沼園長は「幼年消防クラブは今年で11年目。この日のためにみんなが一生懸命に練習を重ねてきた。多くの方々に見てもらうことで自信となり、今後の園児の成長につながります」と感謝を述べた。同町消防本部の湯川辰也消防長は「園児たちの元気な掛け声や演奏が町中に響くことで、多くの住民も火事には注意していただけると思う」と話し、「今年は建物火災が3件。今後も活動を通して火事のない町をつくっていきたい」と語った。
(2018年11月14日付紙面より)
秋季ソフトバレー大会 (那智勝浦町体協ソフトバレー部 )
9、11月の大会で延べ26人が入賞 (新宮ジュニアレスリングクラブ )
太地町からアメリカへ移住した人々やその子孫たちで組織する在米太地人系クラブ(脊古正純代表)の訪問団41人を歓迎するパーティーが5日、同町公民館で開かれ、訪問団と町民合わせて約110人が集まった。久しぶりに再会する親戚らが昔話に花を咲かせるなど、会場は温かい雰囲気に包まれた。
明治以降、アメリカ・カリフォルニア州のターミナル島に移住した太地の先人たちは、マグロ缶詰製造などで成功し、ピーク時には県内各地や静岡県などから約3000人の移民を集めた。1915年に「在米太地人会」が結成され、終戦後の56年には「太地人系クラブ」に名称を変更。一世の高齢化などから2006年に解散。08年に太地町から調査団が派遣された際に再結成の話が持ち上がり、11年に再結成された。15年に結成100周年を迎え、太地町から80人の代表団が訪米するなど交流が続いている。
今回の訪問は3日から7日までの日程。4日は「第33回太地浦くじら祭」にも参加した。団体で太地を訪れるのは初という。
開会式で宇佐川彰男教育長は同クラブの歴史を紹介し「アメリカと太地の人々の絆が続くように、中学生や高校生の派遣も考えたい。今日は親睦を深めましょう」とあいさつ。脊古代表は「下は6歳、上は90歳代までの訪問団。太地町の皆さんが100%何から何までやってくれた。一緒に食事ができてうれしい」と感謝した。会場ではマグロの解体ショーもあった。
小学校5年の時に渡米した森本仁千さん(69)は「くじら祭が素晴らしかった。漁船に乗船した体験は忘れられない。太地は元気な町だ」、新宮高校卒業後、18歳で渡米した宮川勝揮さん(78)は「アメリカで想像していた何倍もの歓迎をしてくれた。日本語の分からない三世、四世もみんな満足しているように感じる」と喜んでいた。
脊古代表は「二世はもう90代。今は五世までいる。今回、若い人に募集をかけてみたところ、自分のルーツを知りたいという声が多く上がり、これだけの訪問団になった。みんな来て良かったと言ってくれた。交流を続けたい」と話していた。
(2018年11月7日付紙面より)
ペップトーク講演会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町教育委員会は3日、同町体育文化会館で「心に響くコミュニケーション・ペップトーク やる気を引き出す魔法の言葉」講演会を開催した。同町民総合体育大会40回記念講演会で、スポーツ少年団の指導者やスポーツクラブの参加者ら84人が聴講に訪れ、トレーナーズスクエア株式会社の代表取締役社長、岩﨑由純さんの講演に耳を傾けた。
ペップトークとはアメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のメッセージ。ペップは「元気、活気、活力」の意味で、ペップトークは緊張や不安をやる気に変える「前向きな背中の一押し」の言葉。
岩﨑さんはアメリカのスポーツ現場で学んだ経験を生かし、実例を示しながら、ユーモアあふれる語り口で紹介した。
「選手は技術や体力を磨いて試合に臨む。指導者は言葉の力を磨く。どれだけ選手にパワーを与えられるかが指導者だ。日本人は言霊のパワーを知っている」と述べ、ペップトークの特徴を▽短く▽分かりやすく▽肯定的な言葉を使う▽魂を揺さぶる▽人をその気にさせる―などを挙げた。
「ミスするな。この試合に負けたら走らせるぞと試合前に選手に言っては駄目。これでは勝って大喜びしている姿は想像できない」と語り、「イメージは実現化する。してほしいこと、成功や勝利をイメージさせることが大切」と訴えた。
「『廊下を走るな』ではなくて『廊下を静かに歩こう』」など肯定的な言葉を使う必要性を強調。「質問に答えられないときは『どうして分からないの』と責める否定質問ではなく、『どこまで分かっているか教えて』の肯定質問で」などと述べ、積極的な言葉という意味の造語「ポジティ語」を提案した。
できなかったプレーの事実をまず受け入れ、その時の状況や精神的状態などをしっかり聞く「傾聴力」をつけ、悪かった点は改善点として良い意味に捉える「とらえ方変換」をし、やってほしいという「してほしい変換」に変え、やればできると「背中の一押し」をするなど、選手育成のステップを説明。選手の成功を信じて指導すると選手は期待に対して潜在意識で反応する「ピグマリオン効果」なども解説した。
「誰かの夢の実現や目標の達成を応援する人が『ドリームサポーター』。それは子どもにとっては親や兄弟、先生、指導者」と来場者に呼び掛けた。
(2018年11月7日付紙面より)
第43回紀南吹奏楽のつどい (紀南地区吹奏楽連盟 )
串本町文化センターで4日、合同演奏会「第43回紀南吹奏楽のつどい」があった。過去最多の9団体が出演。今回は500人規模の鑑賞を集める中、各団体個別や中高別、合同で演奏を響かせた。
この演奏会は、紀南地区吹奏楽連盟(木村享照理事長)が主催。1967(昭和42)年に旧新宮商業高校の故・植村俊平教諭が呼び掛けて始まり、以降は同連盟や前身の県吹奏楽連盟紀南支部により年1回の頻度で計画されている。荒天に伴う中止や持ち回りで開かれる県吹奏楽祭に置き換わった年もあり、実施は43回目。県内では最も歴史のある地方合同の演奏会だという。
今年は同連盟結成50周年に当たり、その記念事業に位置付けて計画した。出演は▽緑丘中▽光洋中▽那智中▽潮岬中▽新宮高▽新翔高▽串本古座高▽近大附属高中▽那智勝浦吹奏楽団―の各吹奏楽部員や同団員で、総勢約150人(主催者発表)。序盤~中盤は各団体個別(新翔高と串本古座高を除く)による演奏披露で、部員は2曲、団員は3曲(他にサプライズ楽曲1曲)を発表した。終盤は中高別に合同ユニットを編成し、中学生は楽曲『情熱大陸メインテーマ』『宝島』、高校生は楽曲『ヤングマン』『サンバ・エクスプレス』で力強く演奏を響かせた。
日頃の活動成果を披露して相互交流し、集団活動をする力と演奏技術の向上を図るのが今回のつどいの目的。開会に当たり同連盟の西野政和副会長は同連盟結成50周年の節目を支える経験豊かな先生の指導を受けてさらに活躍することを部員らに期待し、閉会に当たり木村理事長は「いろいろな活動の中から吹奏楽を選び、演奏し鑑賞するという吹奏楽を通してわれわれはこのようにつどいをしている。このご縁を大切にし、これからもいい紀南のまちを一緒につくっていければと考えている。皆さま、本日はありがとうございます」と述べて締めくくった。
(2018年11月7日付紙面より)
新宮市共同募金委員会
社会福祉法人和歌山県共同募金会新宮市共同募金委員会(会長・田岡実千年市長)による今年度2回目の赤い羽根共同募金運動が4日、市内4カ所であり、市社会福祉協議会、高校生、有志ボランティアが買い物客らに募金を呼び掛けた。
赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動で、新宮市では「ささえ愛募金」「MACHI(まち)サポート募金」「新宮いのちの募金」の「3つの活動募金」として呼び掛けている。昨年度の実績額は計411万8422円で、今年の目標額は450万円。
新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前では、新宮高校の生徒らが街頭募金運動を展開した。
同協議会の大谷康央事務局長は「赤い羽根共同募金は自分の町を良くし、地域課題を解決するために活用されます。来年3月末まで取り組んでいきます。協力をお願いします」と呼び掛けている。
(2018年11月7日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
新宮剣友会が例大祭に合わせ奉納試合
12月1日に準決勝、決勝
新人大会全4部門で近畿出場権獲得 (新宮高校弓道部 )