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2022年11月27日
1 上位入賞区を表彰
 新宮の速玉祭・早船競漕  (熊野速玉大社 )

 熊野速玉大社(上野顯宮司)で25日、例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」の御船祭(みふねまつり)・早船競漕(きょうそう)で入賞した出船区への表彰式が行われた。上り優勝を飾った王子区ほか、上り・下りの3位入賞区に賞状などが贈られた。

 3年ぶりの実施となった今年の早船競漕。コロナ禍で練習機会が少ない中、9隻の早船が勢いよくスタートし、上札場(かみふだば)を目指す約1・6㌔のコースで競い合った。上りでは、王子区が15分50秒のタイムで競漕を制した。

 上り①王子②阿須賀③丹鶴、下り①堤防②阿須賀③春日―が表彰を受けた。神職によるおはらいに続いて、王子区を代表して参列した山﨑聡光さんが玉串を奉てん。下地昌宏審判長から、上り表彰では各地区に賞状、盾、賞金が、下り表彰では1位に賞状と盾、2、3位に賞状が贈られた。

 各出船区への賞状、盾、賞金は、株式会社R.LinkCorporationの椋野玲史代表取締役会長から、御船祭を後世に伝え、繁栄させてほしいとの願いを込めて贈られた助成金によるもの。同社は例大祭斎行に当たり、御船祭の舞台となる上札場~下札場(しもふだば)、渡御ルート、御旅所周辺の整地にも協力した。

 賞状を受け取った山﨑さんは「純粋にうれしく思う。コロナ禍だが、やるからには勝ちたいという気持ちがあった。ベテラン勢が多く、連携が取れていたと思う。来年も優勝を目指したい」。

 下地審判長は競漕参加者をねぎらい「昨年から早船の修理などに協力いただいた」と関係者らに感謝。「来年もよろしくお願いします」と呼びかけていた。

 例大祭の様子はドキュメンタリー映像として特設サイト「まつりと 日本のまつり探検プロジェクト」にて配信予定。QRコードを読み取るかhttps://matsurito.jp/jump/jump1にアクセスを。

(2022年11月27日付紙面より)

王子区を代表し、山﨑聡光さん(右)が賞状を受け取った=25日、新宮市の熊野速玉大社
特設サイト「まつりと 日本のまつり探検プロジェクト」のQRコード
2022年11月27日
2 アンケート基に意見交換
 中学校統合場所など協議  (新宮市 )

 新宮市役所別館で25日夜、「緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会」(板谷貴史・城南中育友会長)の第2回会議が開かれた。市から委嘱を受けた学校・教育関係者ら13人の委員が出席。保護者アンケートなどを基に意見交換を行った。

 2007年、学校や幼稚園などの適正規模と配置などについて審議するために設置された市教育環境整備計画審議会は、多感な中学生の教育の充実や指導が難しくなることから、両校の2校を残すことを答申した。

 そんな中、08年に市総合計画において、10年後には両校とも適正規模から外れることが予想されるとして、統合をしていく方針が出された。方針を受け、中学校統合について再度検討が行われたが、当時は統合により適正規模を大きく上回ることが予想されることから統合は見送りに。適正規模から外れる10年後をめどに再度検討することとなっていた。

 現在の両校の生徒数は、緑丘中学校228人、城南中学校152人の計380人。千穂・丹鶴小学校、蓬莱・王子小学校が統合された小学校再編が完了した2013年度当時の489人と比較して109人(22・3%)減少している。学級数も緑丘中は8、城南中は6となっており、両校とも法律上の基準「12~18学級」、和歌山県基準の「9~18学級」の適正学級数を下回っている。

 開催に当たり、速水盛康教育長が関係者らの協力に感謝を伝え「皆さまの意見や質問を伺いながら今後のスケジュール案作成につなげていければ」とあいさつした。

 9月7日に開催された第1回委員会での委員らの提言を受け、市では9~10月にかけて緑丘・城南中学校、神倉・王子ヶ浜小学校の保護者らに対しアンケートを実施。配布対象世帯数778世帯中、86・88%に当たる676世帯から回収した。

 質問内容は、望ましいと思う学級数や統合により期待される面・心配される面、新しい学校づくりに向けて必要な取り組みなど。統合する場合、統合後の中学校に適している場所に関しては現緑丘中は321世帯、現城南中が57世帯、「どちらでもよい」が19世帯などとなった。

 統合に反対する意見としては▽問題を抱えている子どもが増えているのに統合する必要はない▽生徒同士で何かあったときに先生の目が届きにくくなるのでは―などがあった。

 当局からアンケートに対する説明を受け、委員らは「保護者が何も分からない状況でアンケートを取っている。市の方針を説明していないから反対意見も出てくるのでは」「反対の人の不安を払拭していく必要があるのでは」「ある程度のたたき台を」などと意見。

 速水教育長は「アンケートでは統合に対して『やや期待できる』といった意見が多く、望ましい学級数については3学級とする声が多かった。適正規模化を進めていくべきと裏付けられたのでは」。

 統合後の場所を現緑丘中とする案で年度内にスケジュール案を作成していくとし「皆さんの不安を軽減できるように努めたい」などと理解を求めた。

(2022年11月27日付紙面より)

中学校の統合に向け、意見交換した=25日夜、新宮市役所別館
2022年11月27日
3 熊野川河口大橋を見学
 工事方法や内部の様子  (橋を架ける会 )

 熊野川河口に橋を架ける会(会長=田岡実千年新宮市長)は25日、国土交通省と工事業者の協力の下、「新宮紀宝道路の現場見学会」として、熊野川河口大橋を見学した。会員や新宮市と紀宝町の職員など、約60人が参加。概要説明を受けた後、橋の上部や内部を見学した。

 一般国道42号新宮紀宝道路は、紀宝町神内から新宮市あけぼのに至る、延長2・4㌔、幅員12㍍の自動車専用道路。熊野川河口大橋はその一部で、熊野川をまたぐ橋長821㍍の橋となる。熊野川河口大橋は新宮市側と三重県側の両方から工事が行われており、すでに橋脚は全て設置され、道路となる上部が両側から延びてきている。

 見学に先立ち、国交省紀南河川国道事務所の渡邉泰伴所長があいさつ。「(熊野川河口大橋は)もう少しで橋桁がつながるところ。今日は橋の工法や、橋桁の中を見てもらえる。令和6年秋の完成に向けて頑張りたい」と語った。

 田岡会長もあいさつ。「熊野川河口に橋を架ける会は、平成16年に組織。民間の方もおり、熱心に年何回か要望活動をしていただいたおかげで、このように夢の架け橋ができつつある。民間の方々の尽力のおかげで実現したと思う。これまで活動、ありがとうございます。見学会が有意義になることを祈る」と話した。

 国交省の職員が改めて、工事の概要を説明。橋の上部はとりあえず来年の1月か2月にはつながること、その後も工事は続き、完成は2024年秋を目指していることなどが伝えられた。

 この後、見学に出発。橋の上部を歩いて感触を確かめた。国交省や工事業者より「(新宮市の)最大津波高想定は14㍍だが、この橋の上は20㍍以上」などが紹介された。橋の内部にも入り、内部を貫通して引っ張るケーブルでコンクリートの重さを支えていることも解説を受けた。

 新宮市蓬莱から訪れた、民間会員の70代男性は「素晴らしいし、すごい。橋の幅広さにびっくりしたし、中のケーブルも初めて見た。橋を造るのは大変と感じた。完成を期待したい」と話した。

(2022年11月27日付紙面より)

見学に先立ちあいさつをする田岡実千年会長=25日、新宮市あけぼのの熊野川河口大橋の工事現場
2022年11月27日
4 災害備蓄食品など配布
 千穂第一地区福祉委員会  (新宮市 )

 新宮市の千穂第一地区福祉委員会(玉置裕委員長)は25日、区内に暮らす65歳以上の住民を対象に、同市の神倉老人憩いの家で災害備蓄食品など100袋を配布した。

 同委員会は住民同士の交流を目的に、サロンやホウ酸団子作り、神倉小学校への雑巾寄贈などの活動に取り組んでいる。例年は「ふれあいいきいき交流会」で住民が集う場を設けているが、新型コロナウイルスの再拡大を受け、物品の配布に切り替えた。

 福祉委員たちは検温や手指消毒などの感染症対策を取りつつ、訪れた住人たちに乾パンやインスタント雑炊、水、カイロ、防災ブック、サロンの案内などを入れた袋を手渡していった。

 会場では「お久しぶり」「元気やった?」と近況報告をする姿も見られ、平田利子さん(88)は「回覧を見て、近所の方3人と一緒に来た。普段から備蓄はしているが、それに加えようと思う」と語った。

 玉置委員長は「今年こそ交流会を開きたいと思っており、残念ではあるが、少しでも生活や防災に役立ててほしい」と話していた。

(2022年11月27日付紙面より)

福祉委員たちが袋を手渡す=25日、新宮市の神倉老人憩いの家
配布した災害備蓄食品
2022年11月27日
5 一枚岩の紅葉進む  古座川町  
2022年11月27日
6 来年こそ従来通りに  廣津野神社で例大祭  (新宮市 )
2022年11月27日
7 有効的な活用目指し  職員らがドローン講習  (新宮市 )
2022年11月27日
8 発心門王子~三軒茶屋を案内  三里小5、6年生が語り部  (田辺市本宮町 )
2022年11月27日
9 奉納行事や催しにぎわう  11年目の熊野姫まつり  (那智勝浦町 )
2022年11月27日
10 愛好者92人が釣果を競う  第11回串本エギング大会  (南紀串本観光協会 )
2022年11月27日
11 認知症への接し方教わる  串本中2年生が講座受講  (串本町 )
2022年11月27日
12 ワイナイナさん迎え教わる  串本町チームの選手候補ら  (ジュニア駅伝 )
2022年11月27日
13 税の大切さを分かち合う  税作文表彰式〈串本会場〉  (新宮納貯組合連・新宮税務署 )
2022年11月27日
14 紀勢自動車道の建設促進を  国交省などへ要望  
2022年11月27日
15 雨の中、交流イベント満喫  恒例の黒潮海童まつり  (熊野市 )
2022年11月27日
16 安心社会へ新たな挑戦  連合紀南地協が定期大会  
2022年11月27日
17 子どもの感性伝わる1400点  紀南児童生徒図画習字作品展  
2022年11月27日
18 芳香蒸留水で香り楽しむ  福田さん招いてハーブ蒸留体験  (紀宝町立図書館 )
2022年11月27日
19 6年生が心を一つに  鵜殿小で音楽発表会  (紀宝町 )
2022年11月27日
20 瀧谷泰さんが総合優勝  紀州愛蘭会の寒蘭展  (新宮市 )
2022年11月27日
21 住民がトンネル見学  奥瀞道路の工事現場  (北山村 )
2022年11月27日
22 自分のベストを尽くす  ジュニア駅伝チームが練習開始  (那智勝浦町 )
2022年11月27日
23 県民の審判やいかに  27日、いよいよ投開票  (和歌山県知事選 )
2022年11月23日
24 LGBTQへ理解と支援を
 レインボーリボン週間  (新翔高校 )

 新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で21日、性的マイノリティー(LGBTQ)への理解と支援の輪を広げようと「レインボーリボン週間」が始まった。全校生徒298人がリボンを身に着け、生まれ持った身体の性と心の性が異なるトランスジェンダーの当事者である丸山都さんの講話に耳を傾けた。

 さまざまな社会問題や難病に対するさりげない支援や賛同を表明する「アウェアネス・リボン(気付きのリボン)」を参考に、教職員らがリボンを制作して配布した。

 講演の冒頭、丸山さんは生徒たちに「好きな色は何ですか?」と問いかけ、性的指向について▽レズビアン(女性同性愛者)▽ゲイ(男性同性愛者)▽バイセクシュアル(両性愛者)▽アセクシュアル(無性愛者)▽ヘテロセクシュアル(異性愛者)―など多様な人々がいることを説明。性自認についても、Xジェンダー(男性でも女性でもない)、シスジェンダー(身体の性と心の性が一致している)、クエスチョニング(性が決まっていない)といった言葉を解説した。

 自身のカミングアウト後に「ええやん、マルはマルやから」という友人の言葉に救われたと語り、「セクシュアリティーは『好きな色は何?』という問いと一緒。一人一人違うから面白い。LGBTQの象徴である虹色のもので理解者であることを示してくれたら、すごく心強い」と呼びかけた。

 中村美優さん(3年)は「ヘテロセクシュアルやシスジェンダーなど、自分が普通と思っていたことにも名前があることを知った。最近は男女関係なく好きな制服を着られる世の中になっていると思う。LGBTQの方々のことを身近に感じられた」と話していた。

(2022年11月23日付紙面より)

リボンを身に着けた生徒たち=21日、新宮市の県立新翔高校
丸山都さん
2022年11月23日
25 元プロ選手から上達授かる
 高宮和也さん迎えて指導会  (串本ベースボールクラブ )

 串本町を拠点にして活動するクラブチーム「串本ベースボールクラブ」(湊健次監督)が20日、元プロ野球選手の高宮和也さん(40)を迎えて指導を受ける機会を得た。

 中学生を対象にして今年1月から活動を本格化し、4月1日付で県軟式野球連盟に登録した同チーム。現在は3年生1人、2年生1人、1年生9人が毎週土・日曜日に旧串本古座高校古座校舎、同火曜日に総合運動公園雨天練習場で練習に打ち込んでいる。湊監督ら指導陣は将来に生かせる体力、人間力(精神力)、技術力を託して希望する進路(高校など)へ送り出すことを見据えてその環境を支えている。

 大阪府出身の高宮さんは、他球団を経て2013~17年に阪神タイガースに所属していた元プロ野球選手。現役時代は投手として活動し、現在は引退しスポーツ用品店所属アドバイザリースタッフとして後進の育成に力を注いでいる。そのことを知る指導陣とのつながりで、今回の機会が実現したという。

 高宮さんはピッチングやキャッチ、バッティングとグローブのメンテナンス方法などを指導。バッティングでは素振りの取り組み方やミスを少なくする動作を紹介し、一人一人の実践を見て修正指導を注ぎ選手は目に見える上達を授かっていた。

 最年長の小堀敬太郎君(3年)は「プロ野球選手に教わるのは初めてで、とにかくすごいこと。投げ方を見てもらい教えていただいたことはとてもためになりました」とコメント。高宮さんは「野球には必ず勝ち負けがついてくる。皆さんは中学生なので、好きな野球への楽しさも大事だが一つのミスで勝てるものが勝てなくなるなどワンプレーに対する厳しさ(=緊張感)も徐々に知ってほしい。野球は個人スポーツではなくチームスポーツ。それぞれがカバーしあう中でのワンプレーの大切さを少しでも伝えられれば」と限られた時間の中で特に託したい思いを語った。

 同チームの活動は前述した時間帯で随時見学できる。クラブチームなので加入時は入会金と月謝が必要。興味が湧いたら最寄りの指導陣へ声をかけてほしいという。

(2022年11月23日付紙面より)

バッティングの実践指導を注ぐ高宮和也さん=20日、県立串本古座高校第二体育館
2022年11月23日
26 よりよい運行に向け意見交換
 デマンド運行2年経過し  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで21日、同町地域における公共交通に関する意見交換会があった。昼・夜の2回に分けて実施。市職員がデマンドタクシーの運行実績などについて説明し、町民が意見を届けた。

 同町では、民間事業者の路線バスをはじめ行政バスの利用実績が少ないといった現状を鑑み2020年10月、公共交通を再編。路線バス(玉置口線、篠尾〈ささび〉線)、行政バス、熊野川診療所送迎(敷屋方面)を廃止し、事前予約制の乗り合いタクシー(デマンドタクシー)を導入した。

 意見交換会は、デマンドタクシー運行開始から2年が経過するに当たり、よりよい運行に向けて町民意見を聴取するもので、運行開始以降、初の実施となった。なお、デマンドタクシーは現在、運賃は1回(片道)100円均一で、同町内全域および一部町外(高津橋バス停、熊野市役所紀和庁舎)を1日最大8便運行している。

 市によると、利用者は増加しており、1日当たり9人が乗車(令和3年度は7人)した。通院(診療所、23・2%)や通学(28・2%)目的の利用が多く、また21年4月のダイヤ改正に伴いバス乗り換えによる利用も増加しているという。

 職員の説明を受け、町民からは「子どもが通学でデマンドタクシーを利用しているが、ここ1週間は時間が合わずに送り迎えをしている。便数を増やすことは」「観光客が使っていいのかは別だが、北山方面の観光地に行く手段がない」。

 「子どもも高齢者もまとめてデマンドタクシー。通学に関しては子ども中心に考えてほしい」「料金をプラスしてもかまわないので、市街地や本宮町まで行ってもらえれば」などの意見が上がった。

 対し、市は「多様な機能を持たせることは理想だが離して考える必要がある」「市を越えることのハードルの高さがある。町内を安く、ということに重きを置いている。今のデマンドタクシーに付加するのは現状では難しい」などと説明しつつ「公共交通の利便性を上げることと公共交通を利用できない人の支援が一つのポイント」「住民施策として、教育部局や福祉部局など、全体で取り組んでいく必要があると感じている」などと理解を求めた。

 「診療所へ行く人が多いが、便の間が1時間半空いている便もあり乗り継ぎのために待つ場合もある」とし、増便や寒さを防ぐための乗り場へのついたて設置などの処置を求める声もあった。

(2022年11月23日付紙面より)

市職員が運行実績などを説明し町民の意見を聞いた=21日、熊野川総合開発センター
2022年11月23日
27 生マグロの魅力に触れる
 ガイドツアーにドイツ人  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は18日、那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で、「生まぐろ競り(入札方式)ガイドツアー」を実施した。ドイツから参加した8人(同行ガイド含む)は市場で漁法や競りの説明を受けるなどして、生マグロの生態や魅力に触れた。

 紀州勝浦産の生マグロの魅力を国内外に発信するために企画されたもので、今年7月にモニターツアーを行い、発売に至っている。

 機構によると、海外からの同ツアーへの予約はこれまでにもあったが、コロナ禍などの事情から実施に至らず、今回が初だという。

 参加者は軽量無線機を取り付けて市場でマグロの入札や漁船を見学。機構の塩地真子さんが説明し、旅行会社BCT―Touristikの久保田智子さんが通訳した。

 塩地さんはマグロの種類や同町で水揚げされるビンチョウマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、クロマグロを紹介。マグロ漁の種類にも触れ、同町で行われているはえ縄漁は、マグロに傷やストレスを与えず、持続可能な方法であるなどを説明した。

 その後一行はにぎわい市場に移動し、ツアーのオプション「まぐろのっけ寿司体験」に取り組んだ。株式会社ヤマサ𦚰口水産の職員が自社の事業やマグロについて説明した。

 生マグロや同社の「もちメバチマグロ」、「もちビンチョウマグロ」の切り身とシャリが並べられた皿が各自に用意され、それぞれが好きな食べ方で楽しんだ。その後は同社からサービスで、マカジキの切り身の提供もあった。

 久保田さんは「このようなツアーはドイツの方にも需要があると思う。お客さまもとても喜んでいました」。

 ツアーに参加したヴォルフガング・シュヴァルツバッハさん(75)は同町やツアーについて、「勝浦は美しい所。ツアーでは見たことがないマグロなどが見られて、面白かった。種類の違うマグロを食べ比べることができた。他の魚が食べられないと思うくらい、とてもおいしかった」と笑顔で話していた。

 塩地さんは「現在は日本人のお客さまの利用が多いツアー。しかし、海外個人旅行(FIT)が解禁となり、国内にも外国人観光客の方が増えてきた。今後はオプションを強化して選択肢を広げ、有力な商品に仕上げていきたい」と語った。

(2022年11月23日付紙面より)

活気ある市場を見学する参加者=18日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
生マグロを楽しんだ
2022年11月23日
28 串本と古座の事業所で販売  来年版の町観光カレンダー  (南紀串本観光協会 )
2022年11月23日
29 9人75点の力作並ぶ  無銘会が初の寒蘭展  (太地町 )
2022年11月23日
30 16歳、初めての献血へ  高校生約70人が協力  (近大新宮 )
2022年11月23日
31 海沿いにツワブキの花  熊野地方各地で咲く  
2022年11月23日
32 手作り長椅子を寄贈  三重建労新宮分会青年部  
2022年11月23日
33 納税者になる決意や提言 税についての作文表彰式 
2022年11月23日
34 1人5000円分を配布  「紀の宝商品券」25日から発送  (紀宝町 )
2022年11月23日
35 マジックショー楽しむ  「青い鳥」かわりない会に訪問  (紀宝町 )
2022年11月23日
36 一足早くサンタの制作  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2022年11月23日
37 ウミガメの食事風景も映像で  伊藤柊也さんを迎えてのお話会  (紀宝町立図書館 )
2022年11月23日
38 軒先で干し柿作り  季節の風物詩  
2022年11月08日
39 緑化を終え、利用開始
 木戸浦グラウンド  (那智勝浦町 )

 5月末から緑化事業を行っていた那智勝浦町の木戸浦グラウンド。芝生の養生期間を経て1日から、利用が再開した。6日には地元スポーツ少年団のサッカーチームが真新しい芝生の上で練習に励む姿が見られた。

 芝生化は町が進める体育文化会館周辺の公園化事業の一環で、町内外から人々が集える憩いの場とすることが目的。同会館や周辺には津波避難タワーが完成し、安全性向上にもつながっている。

 工事はグラウンド内15カ所にスプリンクラーを設置。バックネットから45㍍周辺は土のグラウンドとして残し、約1万800平方㍍の芝生化を行った。

 7月18日にはグラウンドを利用する各団体や関係者など約100人が参加し、芝生の植え付けに取り組んだ。その際は各団体からは「緑が一面に広がることを夢見ている」「芝生化で、グラウンドが今までと違う印象になるのが楽しみ」などの声が上がっていた。

 町によると、今後は同会館横の枯山水部分に遊具などを設置し、ゲートボール場側をスケートボードなどが行える環境とする計画も視野に入れているという。

 堀順一郎町長は「緑化事業のため、7月からグラウンドが利用できない状況にあり、町民の皆さまにはご迷惑をおかけした。新しい芝生を、多くの皆さまにご利用いただけたら幸いです」と話していた。

(2022年11月8日付紙面より)

緑化を終え、利用が再開された=6日、那智勝浦町の木戸浦グラウンド
関係者が集まり芝生を植え付ける様子=今年7月撮影
2022年11月08日
40 3年ぶり、150人が快走
 第15回那智勝浦町熊野古道ヒルクライム  

 NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」(角口賀敏理事長/株式会社キナン会長)は6日、3年ぶりに「那智勝浦町熊野古道ヒルクライム」を同町内で開催した。約150人が快走し、標高差567㍍の激しいコースで競い合った。

 催しは例年、当地方での自転車レースの周知や普及などを目的に行われていたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から2019年を最後に中止となっていた。

 大門坂駐車場から妙法山阿弥陀寺前までの9・5㌔を舞台に実施。▽小学生▽男子中学生以上▽同20歳代▽同30歳代▽同40歳代▽同50歳代▽同60歳代▽女子―の各種目で開かれた。

 新宮市を拠点に活動する「キナンレーシングチーム」のトマ・ルバ選手、新城雄大選手、山本大喜選手、花田聖誠選手、小出樹選手の5人がゲストライダーとして参加した。

 第15回を迎えた開会式では、大会長の堀順一郎町長が「例年に比べて短い距離ということもあり、短期決戦になるとは思います。けがなく、レースを楽しんでもらいたい。その後は、時間があれば温泉や食事など、那智勝浦を満喫していただきたい」とあいさつ。

 角口理事長は多くの参加に感謝し「自転車レースを通じて、さらなる普及と活動に努めていきますので応援よろしくお願いします」と語った。

 参加者は同駐車場前で集まると、堀町長の合図とともにスタート。神々が宿るとされている熊野古道沿いの公道で、何度も繰り返されるアップダウンを攻略しながら懸命に駆け上がった。

(2022年11月8日付紙面より)

懸命に坂を駆け上がる参加者=6日、那智勝浦町
レース前には開会式が行われた
2022年11月08日
41 道の駅で2行事にぎわう
 健康イベント・消防フェア  (串本町 )

 串本町くじ野川にある道の駅くしもと橋杭岩で3日、イベント「健康増進イベント」「消防フェア」があり、旅客や住民の利用でにぎわいを見せた。

 「健康増進イベント」は町産業課が明治安田生命保険相互会社の包括連携協定に基づく協賛を得て実施した企画。同社は地域貢献事業の一つ「みんなの健活プロジェクト」の一環で野菜摂取レベルや血管年齢をチェックする機会を提供し、同課は同社の啓発物資にボトルドウオーター「串本の水」2本を添えて利用者に配ったり誘い水にして利用を促したりして後押しした。

 同協定は昨年8月に町―同社間で締結。このイベントの実施は昨年11月に続いて2回目で、社員の一人として参加した同社新宮営業所の小堂和彦所長は「健康推進はもちろん、大勢の皆さまと接するこの機に地域のいいところも伝えて串本にリピートしてもらえるような貢献もできれば」と話し、応対に励んでいた。

 「消防フェア」は同駅の指定管理者が町消防本部に協力を求めたのがきっかけで始まった企画で、おととし、昨年と社会情勢により中止したため3年ぶりの実施。同本部は防火・防災意識を促す目的で▽消防車・救急車の展示〈撮影可〉▽消防車による放水体験▽訓練用水消火器による取り扱い体験▽住宅用火災報知器の紹介▽県の地震体験車「ごりょう君」による揺れの体験―といった各コーナーを設け、同駅は場の提供に加えロケットサイダーなどの進呈品を準備して往来する人々の利用を促した。

 町のマスコットキャラクター「まぐトル」も時折登場して子どもやその家族らの興味を引き、利用を後押し。その様子を見守った寺島正彦消防長は「このような形で(守るべき)地域の皆さまと接するのは久しぶりで、気持ちにいっそうの熱が入るような気分。これから寒く、乾燥する時季に差しかかる。地域の皆さまには防火・防災意識、そして新型コロナやインフルなど感染症予防の意識を高めていただければ」と願うところを語った。

(2022年11月8日付紙面より)

イベント「健康増進イベント」チェックコーナーの様子=3日、道の駅くしもと橋杭岩
イベント「消防フェア」会場
放水体験の様子
2022年11月08日
42 自然の恵みに感謝
 「じゃばらの里の収穫祭」盛況  (北山村 )

 北山村青年会(中康行会長)主催の「じゃばらの里の収穫祭2022」が5日、同村下尾井のおくとろ公園で開催された。秋晴れの空の下、村内外から大勢の家族連れらが来場。ステージイベントやグルメ、買い物などを満喫した。

 同村の特産品であるじゃばらの収穫を祝って開催する恒例のイベント。昨年は「紀の国わかやま文化祭2021」の地域文化発信事業として実施されており、従来の形での開催は実に3年ぶりとなった。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、会場ではステージ前の座席配置に当たって間隔を空けるなどの対策を講じ、来場者らにマスク着用や手指消毒への協力を呼びかけた。

 総勢70人以上がエントリーした恒例企画の大縄跳び「飛び地でジャンプ」では「国土交通省チーム」が77回を記録し見事優勝。ステージは「○×クイズ」や同村のヒーロー「じゃばライダー」のショー、抽選会などで盛り上がりを見せたほか、HanaHanaフラのメンバーがフラダンスで会場に花を添えた。

 会場内にはじゃばら製品や唐揚げ、フルーツサンド、焼き菓子、フリーマーケットなどの販売コーナーや体験コーナーなども設けられ、400食限定の「じゃばらバーガー」、500食限定の「無料しし鍋配布」には多くの人が行列を作った。

 中会長は「天候に恵まれ、多くの人に来場いただいた。3年ぶりの開催となったが、コロナ禍前よりも盛況に感じられてありがたい。今年の開催を機に来年、再来年へとつなげていきたい」と話していた。

(2022年11月8日付紙面より)

抗アレルギー成分「ナリルチン」でカフンアーク(花粉悪)を撃退するじゃばライダー=5日、北山村のおくとろ公園
2022年11月08日
43 パンジーとハボタンに衣替え  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2022年11月08日
44 中学生が一流のプレー学ぶ  パナソニック津アドバンス招き  (バレーボール )
2022年11月08日
45 「地球はオーケストラ」  写真家・寺沢さん迎えて講演会  (紀宝町立図書館 )
2022年11月08日
46 近大新宮決勝進出ならず  全国高校サッカー和歌山大会  
2022年11月08日
47 森浦大輔投手が代表初登板  野球「侍ジャパン」強化試合  (新宮市出身 )
2022年11月08日
48 外国人の姿ちらほら  各所で旅行者数が増加  (那智勝浦町 )
2022年11月08日
49 無鑑査賞など表彰  第17回新宮市展最終日に  
2022年11月08日
50 植樹に向けクマノザクラ学ぶ  太田の郷で勝木さんが講演  (那智勝浦町 )
2022年11月08日
51 不思議な海の生物に親しむ  秋の磯遊びに親子5人  (那智勝浦町 )
2022年11月08日
52 感謝を込め手を合わせる 淡交会南紀支部が茶筅供養 (新宮市)
2022年11月08日
53 これから、冬の装い  タウンガーデンで花の植え替え  (新宮市 )
2022年11月08日
54 観光名所や瀞峡を巡る サイクリングと川舟ツアー (新宮市)
2022年11月08日
55 かつてのにぎわいをアゲイン  広角地区で運動会  (新宮市 )
2022年11月08日
56 3日間計で3100人が見物  橋杭岩ライトアップ実施  (串本町 )
2022年11月08日
57 新調まもない獅子舞を奉納  古田・地主神社の例祭で  (串本町 )
2022年11月08日
58 お悔やみ情報
  
2022年11月03日
59 みんなでつくろう!わがらのまち
 地域支え合いフォーラム  (新宮市 )

 新宮市と市社会福祉協議会は1日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で令和4年度地域支え合いフォーラム「みんなでつくろう! わがらのまち~しんぐうで暮らし続けるために今できること~」を開催した。113人が基調講演や取り組み発表などを通して、地域における支え合いの大切さについて再認識する機会とした。

 同フォーラムは、地域に必要な支え合いについて理解を深めることを目的に開催。市では「住み慣れた地域で生き生きと暮らしたい」という市民の思いを実現するため、地域包括システムの構築を目指している。

 開催に当たり、田岡実千年市長は「高齢化が進む中、幸いにも新宮市には地域を支えてくださっている方が多くいる。今後も住み慣れた地域で生き生きと暮らし続けることができるよう、皆さまと一緒にまちづくりを進めていきたい」とあいさつした。

 基調講演では、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの池田昌弘理事長が「つれもていこらよ お隣さん♪♪ ~支え合いは近所から~」を題目に講話した。

 気心知れた友人同士でお互いに気にかけ合い、それぞれができることで支え合う「支え合いの三角関係」を紹介し「個別支援の強化は孤立化支援となる危険性も。近所との関係も壊さないなどつながりを豊かにする地域づくりの支援が重要」。

 「制度やサービスは整ったが、つながりの断捨離が進んでいる」と危機感を示し、支え合いの必要性を次の世代に伝えていくことも必要とした。

 喫茶店文化が定着する東海地方では、喫茶店が通いの場、安否確認の場、健康チェックの場ともなっていると解説。「支え合い」とは「適度な迷惑のかけ合い」であるとし「支えられ上手になるためには支え合うことの意味の実感や支えられる訓練が必要」「孤立しないために今あるつながりを切らないだけではなく、新たなつながりも意識を」と述べた。

 コロナ禍において派生した、工夫を凝らした自発的な活動や「役割」の重要性、地域の取り組みなどを紹介し「目指すはほどよく迷惑をかけ合える仲間を育み、制度やサービスを活用しながら支え合って暮らし続けられる地域の実現」と締めくくった。

 取り組み発表では、協議体「わがら広角」の木下進会長が立ち上げのきっかけや設立趣旨、活動方針、今後の活動予定などを発表。「若い世代の地域への関わりが地域活性化の特効薬」などと話した。

(2022年11月3日付紙面より)

「わがら広角」の木下進会長やメンバーらが取り組みを発表=1日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
113人が支え合いの重要性を再確認した
池田昌弘理事長
2022年11月03日
60 知事メッセージを伝達
 子ども・若者の育成支援  (新宮市 )

 内閣府が進める「子供・若者育成支援推進強調月間」に合わせた、知事メッセージの伝達式が1日、新宮市役所であった。木村康史・東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会会長(新宮市推進委員)が、田岡実千年市長に仁坂吉伸和歌山県知事のメッセージを伝達、育成支援への協力を求めた。

 和歌山県は、内閣府に合わせて11月を強調月間とし、その一環として毎年、子供・若者育成支援巡回活動隊が、県内市町村を表敬訪問して知事メッセージを伝達している。今年のメッセージでは、ニートやひきこもり、児童虐待、いじめ、不登校、有害情報の氾濫、新型コロナウイルスの不安に伴う孤立や孤独などで、子どもや若者をめぐる問題がより深刻化していることに言及。

 この対策として、若者の就労やヤングケアラーに対する支援、青少年が安全安心にインターネット利用できる環境整備などを推進していくとし、活動への協力を求めている。

 新宮市の伝達式は、木村会長のほか、新宮市推進委員の畑林守さん、新宮市立少年相談センターの横山政博さん、事務局の稲垣克明さんが訪れた。木村会長が知事メッセージを代読し、田岡市長に手渡した。

 田岡市長は「子どもが生き生きと元気に成長するには、家庭、学校、地域の教育の三位一体が理想。引き続き、地域の皆さんの協力を賜り、立派な子どもに育てていただければ。市としてもそれを支援したい」と話した。

(2022年11月3日付紙面より)

伝達に訪れた木村康史会長(右)、畑林守推進委員(左)と田岡実千年市長=1日、新宮市役所
2022年11月03日
61 指導受け技術向上に励む
 消防団が本年度実働訓練  (古座川町 )

 古座川町消防団(樫原一好団長、団員105人)が10月30日、蔵土(くろづ)多目的広場で本年度の実働訓練に取り組んだ。

 団員の技術向上を目的として年1回、串本町消防本部の古座消防署・同署七川分駐所職員に指導協力を求めて実施している同訓練。四つある分団が合同で取り組む数少ない機会の一つでもあり、相互親交による消防団としての統制強化や個々の士気高揚を図る側面も帯びている。

 3年前は雨天のため町立体育館で礼式を中心に屋内実施し、以降新型コロナウイルスの情勢でおととしは中止、昨年は分団単位で機関点検を兼ねた放水訓練を実施。屋外の同広場へ集まって取り組むのは4年ぶりで、当日は団員53人(団長を含む)が参加したという。

 実施に当たって西前啓市町長が駆け付け、管内の安全を担保し町民が安心して生活できるようしっかりと訓練に取り組む姿勢がありがたいと感謝を示しつつ激励。引き続き同団事務局の総務課・濵野悦子課長と共に同訓練の様子を視察した。

 樫原団長は同訓練の側面の狙いを意識付けつつ、消防署職員の指導を今後の活動に生かすよう訓示。以降は各分団と同団女性部の5組に分かれて▽礼式▽ホース延長▽ロープ結索―の3項目で指導を受けた。本年度は技術の幅を広げるため、長らく項目の定番だった機関点検を兼ねた実放水をロープ結索に置き換えて重点的に教わり、習熟に励んだという。

(2022年11月3日付紙面より)

各分団、女性部単位で礼式の指導を受ける団員=10月30日、古座川町蔵土
2022年11月03日
62 駅舎防災複合施設が佳作受賞
 第67回「鉄道建築協会賞」  (太地町 )

 一般社団法人鉄道建築協会が実施する令和4年度第67回「鉄道建築協会賞」の作品部門において先月21日、太地町の駅舎防災複合施設整備(JR太地駅)が佳作に選出された。和歌山県内では同町のみの受賞となった。

 鉄道に関連する企業などで組織される同協会。毎年、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品や論文業績に対し賞を授与して、その業績を顕彰している。

 賞状には同町と、設計・監理を行ったジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社、施工した谷地建設株式会社の名前が記されている。

 同町によると、ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社が応募し、今回の受賞に至ったという。

 太地駅は駅と観光、防災の機能を兼ねた住民待望の施設として、昨年5月末に竣工(しゅんこう)。鉄骨造2階建で敷地面積が987・77平方㍍、延べ床面積が435・11平方㍍。

 町から多くの人々が移住したアメリカカリフォルニア州のターミナルアイランドの駅や街並みに着想を得てデザインされた施設だ。

 受賞を受け、三軒一高町長は「私の記憶では町長3代にわたって完成した駅。これから10年をかけて、駐車場や公園などの駅前整備が進められていく。そのための買収も始まるため、今後は計画通りの形へと変化していく。受賞は本当に良かった。幸先の良い知らせです」と話していた。

(2022年11月3日付紙面より)

太地町の駅舎防災複合施設整備(JR太地駅)が「鉄道建築協会賞」(作品部門)で佳作に選ばれた=10月31日、太地町役場
応募した完成図(透視図)=太地町提供
2022年11月03日
63 かわいい衣装でダンス  ハロウィーン遊びを楽しむ  (井田保 )
2022年11月03日
64 書道パフォーマンスも披露  3年ぶりの「文化祭」楽しむ  (紀南高校 )
2022年11月03日
65 火がおこる仕組み学ぶ  本年度2回目の「わくわく科学教室」  (紀宝町 )
2022年11月03日
66 人とのつながりを大切に  飯盛自主防、3年ぶりに訓練  (紀宝町 )
2022年11月03日
67 人権教育の視点から実践報告  太田小で教育研究発表会  (那智勝浦町 )
2022年11月03日
68 地域の魅力を内外に  自然風景などの写真展  (新宮ユネスコ協会 )
2022年11月03日
69 守ろう人権なくそう差別  町内各所で人権・同和啓発  (那智勝浦町 )
2022年11月03日
70 競技の普及につなげる  ニュースポーツ体験会  (那智勝浦町 )
2022年11月03日
71 本紙エリアで2人受章  令和4年秋の褒章  
2022年11月03日
72 木山さんの畑で芋を収穫  潮岬こども園4、5歳児  (串本町 )
2022年11月03日
73 当局謝罪受けつつ2案可決  町議会第5回臨時会開会  (古座川町 )
2022年11月03日
74 公共での木造・木質化を要望  木材利用推進キャラバン活動  (古座川町・串本町 )
2022年11月03日
75 お悔やみ情報