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2017年05月24日
1 流祖に同好会設立を報告
 江戸千家家元が菩提寺で  (新宮市 )

 茶道江戸千家10代家元、川上宗雪(そうせつ)さん(71)=東京都台東区=が22日、流祖の菩提(ぼだい)寺、新宮市の本廣寺を訪れ、江戸千家新宮同好会の設立を報告した。戦後途絶えていた新宮での流派復活に家元は「良い報告ができました」と喜んでいた。

 家元は全国連合不白会役員会の一行約50人と21日から23日の3日間の日程で流祖の故郷を訪問。市内で役員会を開いたほか、熊野三山一寺を参拝し、本廣寺で法要と呈茶を行った。

 法要の後、清水文雅(ぶんが)住職は、6年前の紀伊半島大水害後、会員らから送られたお見舞いに感謝し、「不白が見た風景がそのまま残っているところもあると思います。今後の活動に資することを祈ります」とあいさつした。

 同好会の会員は現在10人。家元は「新宮の皆さんには、ぜひ江戸の茶を習いに集まってもらいたい」と呼び掛けた。

 同寺には江戸千家の流祖、茶聖・川上不白(ふはく)=(1719~1807年)が1797年に先祖供養のために建立した法華経を一字ずつ書き写した6万9384個の小石を埋納しているという「書写妙法蓮華経印塔」(和歌山県指定文化財)がある。

(2017年5月24日付紙面より)

供養塔の前で手を合わせる川上宗雪家元=22日、新宮市の本廣寺
流祖菩提寺での法要=同
2017年05月24日
2 漁業者代表し御簾を奉納 県漁連が熊野那智大社へ (那智勝浦町)

 和歌山県漁業協同組合連合会(木下吉雄会長)は21日、創建1700年大祭に向けて準備が進む熊野那智大社(男成洋三宮司)の本殿第四殿に御簾(みす)を奉納した。奉納式では祝詞の奏上、みこによる神楽「那智の滝舞」があった。県漁連の片谷匡副会長、丸山一郎参事が参列し、玉串を納め、男成宮司から感謝状が手渡された。

 第四殿は、同大社の主神である熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を祭っており、本殿の6社殿の中では最も大きい造りだという。丸山参事は「百年に一度の光栄な機会に、大漁と海上安全を願い漁業者の代表として奉納させていただいた」と話していた。

 7月14日(金)の例大祭「那智の扇祭り」は御創建1700年例大祭として営む。

(2017年5月24日付紙面より)

男成洋三宮司(右)、片谷匡副会長(中央)、丸山一郎参事=21日、熊野那智大社拝殿
感謝状を受け取る片谷副会長
2017年05月24日
3 聖護院門主が修復開眼供養
 大峯奥駈道の行仙宿で  (新宮市 )

 ボランティア団体「新宮山彦ぐるーぷ」(川島功世話人代表)が管理する奈良県下北山村にある山小屋「行仙宿」の行者堂の仏像「役行者尊像」の修復が済み、安置された行者堂で17日、京都市左京区の本山修験総本山・聖護院の宮城泰年門主と同院5人の山伏が仏像の修復開眼供養を行った。同会員と関係者ら約50人は喜びを分かち合い、護摩だきで家内安全などを祈った。

 修験道の開祖といわれる「役小角(えんのおづぬ)」の仏像で、行者堂の新築時、本尊として平成2年に聖護院から譲り受けた。この仏像の中から、作られた当時に書かれた「願文文書」が見つかった。標高約1000㍍の気温や湿度の厳しい環境下で傷みがひどくなったため、昨年7月に性根抜き供養を行った後、奈良市秋篠仏所の浅村朋伸仏師(41)に修復を依頼した。文書は浅村さんが修復作業中に仏像を解体した際、見つけたという。内容を調べた宮城門主によると、仏像は元禄15(1702)年に天下泰平や国土安全などを願い、理正院の鵜飼行家によって作られたもので、後西天皇第7皇子・聖護院第37代門主の道尊親王が開眼供養を行った由緒ある仏像だという。文書の原本は、聖護院資料室に保管する。

 同グループ結成当時の世話人代表・玉岡憲明さん(93)は、大勢の参加を喜び「仏像はこれからも大切に祭り続けていく。きっと功徳をいただけると思うので、ここへおいでの時にはぜひお参りを」と呼び掛けた。供養を終えた宮城門主は「行仙宿までの険しい道が、どこもきれいに掃き清められていた。奉仕の精神に充ちあふれた皆さんの気持ちを大変ありがたく思った」と感謝した。

 新宮市で昭和49年に結成された同ぐるーぷは、明治維新後の神仏分離・修験道廃止令により、放置され荒廃していた南奥駈道を刈り開き、路面を再生。休憩や避難所となる山小屋の新築や改築、整備を行った。ほぼ毎週、南奥駈道と山小屋の点検、清掃、周辺の植生保護にも取り組んでいる。

(2017年5月24日付紙面より)

聖護院僧侶らと新宮山彦ぐるーぷ会員、参列者=17日、行仙宿山小屋
一人ずつ護摩木を火に入れる
2017年05月24日
4 カヌーで川面から美化貢献
 古座川クリーンアップ大作戦  (古座川町 )

 カヌーツーリングを楽しみながら環境保全に貢献するイベント「第17回古座川クリーンアップ大作戦」が21日、古座川町相瀬~月野瀬の古座川流域であり、一般参加者69人が軽トラック2台分相当のごみ回収に貢献した。

 このイベントは、串本アウトドアフェスティバル実行委員会(宇井晋介会長)が主催。南紀熊野体験博(1999年)時に体験と貢献、二重の達成感を得られるイベントとして実施され、以降はカヌーレンタル事業を展開する古座観光協会が軸になって継承する形で今日まで回を重ねている。

 今回は道の駅一枚岩前~南紀月の瀬温泉ぼたん荘前の流域(全長約13㌔)をコース設定して参加を呼び掛けた。開会式は道の駅一枚岩前で行われ、宇井会長は「クリーンアップということで掃除もしていただくが、皆さんが何より先に楽しみ、安全にお帰りいただくのがこちら側の願い。ぜひお気を付けてトライしてほしい」とあいさつ。同町を代表して仲本耕士副町長が「古座川ファンが集まり環境美化に協力いただくことに心から御礼申し上げたい。晴天の下で事故なく楽しんでほしい」と期待し、参加を歓迎した。

 南紀熊野ジオパーク推進協議会後援の関係で、同パークガイドの会南エリアの芝﨑浩子代表が流域の特色ある地質や地形を紹介。初心者講習を経て午前9時30分、古座川街道やどやの会の室實生会長によるほら貝の吹鳴を合図にして出発した。スタッフ艇を含めた数十艇が分散しないようゆっくりとまとまって川を下り、参加者は自主的に目に触ったごみを預かった網袋に入れコースのところどころで待機するスタッフに引き渡した。

 コース半ばの鶴川橋そばの河原で休憩を取り、スタッフから炭火焼きにした干物や平天、サザエやナガレコ(=トコブシ)とおにぎりなどを昼食として差し入れた。

 数十艇規模での移動はカヌーが盛んな古座川でもまれな状況。古座観光協会のカヌーレンタルも多数利用され、色とりどりのカヌーで川面に彩りを添える様子を狙うアマチュアカメラマンらも多く川沿いに詰め掛け、イベントの光景を撮影するなどしながら見守った。

(2017年5月24日付紙面より)

色さまざまな数十艇のカヌーで彩られた古座川=21日、古座川町相瀬
2017年05月24日
5 順位決定戦経て県出場チーム決定へ
 U-12ホップリーグ  
2017年05月24日
6 串本古座、新宮が三回戦へ
 県高校総体サッカー  
2017年05月24日
7 三度目の奉納演武会
 不二流体術新宮道場が熊野速玉大社で  
2017年05月24日
8 地道な統計調査たたえ 那智勝浦町・久保泰子さんに藍綬褒章伝達 
2017年05月24日
9 交信可能か各地で実験 那智勝浦町「いで湯ハムクラブ」災害に備え 
2017年05月24日
10 住民と行政つなぐ相談員 太地町・長尾宝代さんに感謝状 
2017年05月24日
11 懐かしの物語を楽しむ 太地町、サンテ・ヴィラージュで読み聞かせ 
2017年05月24日
12 予選に向け選手らを激励  近大新宮高校で壮行会  
2017年05月24日
13 おいしい離乳食紹介 上野山こども園、未就園児の食育講座 
2017年05月24日
14 谷口公子部長ら新役員選出 串本町老連、文化センターで女性部総会 
2017年05月24日
15 県知事から高校生にエール 串本古座高校両校舎生徒ら特別講演受講 
2017年05月24日
16 初夏の日差しにも負けず  新宮市の中学校で体育祭  
2017年05月24日
17 ユキノシタ咲く  国道168号沿い  
2017年05月24日
18 新部長に広沢篤さん  南紀くろしお商工会青年部が総会  (那智勝浦町 )
2017年05月21日
19 熊野川濁水の原因は?
 風屋、二津野の両ダムを視察  (新宮市観光協など )

 新宮市観光協会と新宮商工会議所青年部の会員ら約20人が18日、十津川村にある風屋、二津野の両ダムを視察した。ダムを管理、運営する電源開発株式会社の社員らに世界遺産である熊野川の濁水は、観光や漁業関係者への影響が大きいと訴え、生態系調査を含めた対策を強く求めた。

 熊野川の濁水は2011年の9月の紀伊半島大水害以降、長期化している。電源開発は対策の一環として現在、風屋ダムで表面取水設備の改造工事を実施している。ダム湖内の清水部分の活用範囲を広げることなどを目的にした工事で、今月中に第一期の工事を終え、11月から再開し、来年5月末に完了する予定。

 工事でダムの水を抜いているため、あらわになっている最高で約10㍍のシルト(沈泥)の堆積状況も見学。電源開発は、工事の影響で濁度が高くなっていると理解を求めた。工事の間にシルトを除去できないのか、との問いに電源開発は、地盤が軟弱なため重機が入れないと回答した。

 会員らは新宮市熊野川町椋呂の十津川第二発電所から出ている濁水現場も視察し、発電停止を含めた対策を強く訴えた。電源開発は、山腹崩壊した箇所から川に流入している土砂が濁水の根本的な原因とし、会社としてはできる限りの対策を進めていると理解を求めた。

 同青年部は今年4月、濁水対策強化を求める5016人の署名を携え、自民党本部、国交省、電源開発で陳情活動を実施している。

(2017年5月21日付紙面より)

二津野ダムを視察する一行=18日、十津川村
あらわになっているダムに堆積したシルト=同
2017年05月21日
20 治安防災の新たな拠点に
 新庁舎の完成祝い式典  (新宮警察署 )

 新宮市新宮(通称広角)に移転した新宮警察署新庁舎の竣工(しゅんこう)式が19日、同署で開かれた。宮沢忠孝本部長ら県警幹部をはじめ、県議会議員、管内市町村の首長ら関係者約60人が出席し、庁舎完成を祝った。

 新庁舎は海抜35㍍の高台に建設された。鉄筋コンクリート地上3階、地下1階建て。敷地面積は6764平方㍍で、延べ床面積は約3353平方㍍となっており、敷地内には待機宿舎24戸が併設されている。総事業費は約29億円。

 1階には署長室の他、警務課、会計課、地域課、交通課など。2階は生活安全刑事課など、3階には警備課、大会議室、道場を配置し、地下には射撃場を設けている。災害時の地域の防災拠点として耐震性の強化を図り、地球環境に配慮した太陽光発電システムを導入。市民相談室を設け、バリアフリーに努めている。2015年9月に着工し、今年3月6日から業務を開始している。

 宮沢本部長は新庁舎を「和歌山県警察の運営指針『県民の期待と信頼に応える強さと優しさを兼ね備えた警察』のイメージと合致するものとなった」と感謝。「施設整備は警察活動の基盤であり、職員の士気を高揚させるもの。社会情勢の変化は目まぐるしく、警察活動もますます多岐にわたってきているが、県警察として、新庁舎竣工を機に、決意を新たに一丸となって治安維持という崇高な職務の遂行にまい進いたす所存」と式辞。

 公安委員会の大桑堉嗣委員長は「新庁舎の完成を機に公安委員会としても安全安心な和歌山の実現に向けより一層努力していきたい」とあいさつ。県警察本部の田原裕史・会計課長が新宮警察署概要と工事の経過報告をした。

 児玉征也・東牟婁振興局長は「県民の警察に対する期待はますます大きくなっている。県としては高性能な資機材等を活用した捜査力の強化を図っていくが、署員の皆さまには新たな拠点ができたことを契機に、課せられた職務の重要性を改めて認識していただき、管内の治安維持、県全体の治安を守ってほしい」と仁坂吉伸県知事の祝辞を代読した。

 和歌山県議会の服部一副議長は「新宮警察署が管轄する地域は世界遺産を有する観光地で、たくさんの方々の安全安心を堅実に守っていく必要がある。新庁舎完成を契機に、改めて、課せられた職務の重大性を再認識し、地域の安心安全のため、より一層のご活躍を」。

 柴山克彦・近畿管区警察局総務監察部長は「立派な庁舎が完成したことは近畿管区としても喜ばしい。署員各位には、署長を中心に、地域の方々や観光で訪れた方々の安全安心を確保するため、警察の諸業務を確実かつ効果的に推進し、地域社会の治安維持に一層精励して」と呼び掛けた。

 谷本克也・新宮警察署長は「治安防災の新たな拠点として新庁舎が完成し、施設と設備の近代化が図られたことは大変意義深く、一同気持ちを新たに、一層の業務の効率化とスピード化を図り、それぞれの治安課題に真摯(しんし)かつ着実に取り組んでいく。地域の皆さまとの連帯をより深くしつつ、治安の針路をけん引し、安全で安心して暮らせる社会の実現に傾注する」と謝辞を述べた。

(2017年5月21日付紙面より)

宮沢忠孝本部長が式辞を述べた=19日、新宮市の新宮警察署
宮沢忠孝本部長
谷本克也署長
2017年05月21日
21 熊野の古式捕鯨
 櫻井敬人学芸員が講演  

 太地町歴史資料室学芸員でニューベッドフォード捕鯨博物館顧問学芸員の櫻井敬人(はやと)学芸員が17日夜、新宮市の井の沢隣保館であった環境問題研究会5月例会で講演した。江戸時代の捕鯨家、太地角右衛門の古文書などを資料に熊野灘各地で行われていた捕鯨の様子を紹介した。

 熊野灘での捕鯨は太地、三輪崎、古座だけでなく、田辺や志摩でも行われていた。角右衛門は、セミ、ザトウ、コク、マッコウ、ナガス、カツオの6種類で行っていたと書いている。

 太地では、ザトウを網にからめてモリで突く漁法を開発。三輪崎では岸近くに来るコクをモリで付いていた。沖を通るマッコウは比較的捕まえやすく、カツオやナガスはあまり捕っていなかったという。

 古式捕鯨の様子を描いた古い絵を見ると、網が必要ないセミを網で捕っているものがあったり、古座での漁を太地と書いていたりするものがあるという。どの地区での漁の様子かは船のマークで判断できる。三つの輪が重なったマークは、三輪崎の船と思われるが、まだ確定はしていない。

 船には扇、北斗七星、赤いタケノコ、鳳凰(ほうおう)などの絵がカラフルに描かれているが、意味は分かっていない。櫻井さんは、熊野の捕鯨文化は未知の部分が多いと述べ、津波被害を避けるため、少しでも高い場所に資料を保存すべきと訴えた。

(2017年5月21日付紙面より)

講演する櫻井敬人学芸員=17日夜、新宮市の井の沢隣保館
2017年05月21日
22 熊野ネイチャーフォトクラブ4月作品  講師・和田久士氏講評  
2017年05月21日
23 納期は5月31日 紀南県税事務所、自動車税などの納税呼び掛け 
2017年05月21日
24 さまざまな催しにぎわう 新宮市、4商店街で消費者感謝デー 
2017年05月21日
25 24人の児童が入部 新宮市、王子ヶ浜少年消防クラブ結成式 
2017年05月21日
26 「苦い」「おいしい」口々に  王子幼稚園でお茶ごっこ  (新宮市 )
2017年05月21日
27 晴天のグラウンドに熱気  7中学校で初夏の体育祭  
2017年05月21日
28 『普陀洛記』刊行  新宮市出身・大畑等さんの遺稿句集  
2017年05月21日
29 ガクウツギの花  国道168号沿いで  
2017年05月21日
30 お悔やみ情報
  
2017年05月14日
31 読書活動の成果たたえ
 ブックマーマに文部科学大臣賞  (太地町 )

 絵本の読み聞かせや影絵などの活動を長年続けている太地町のボランティアグループ「ブックマーマおはなしの会」(和田千明代表)はこのほど、子どもの読書を推進する活動が顕著な学校や図書館、読み聞かせ団体などに贈られる文部科学大臣表彰を受けた。同会のメンバー4人は12日、同町役場を訪れ、三軒一高町長、山下雅久議長、山本真一郎副議長、宇佐川彰男教育長らに受賞を報告した。

 「子どもの読書の日」(4月23日)にちなみ、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「子どもの読書活動推進フォーラム」で表彰を受けた。

 ブックマーマは2003年10月に発足。04年から小学生、05年から園児対象に読み聞かせを始めた。小学校では月2回全学年の児童対象に、太地こども園では月1回活動している。太地中学校では生徒が行う読み聞かせの指導もしている。同会が調べたところ、現在の中学2年生は小学校の6年間で158冊もの本の読み聞かせを受けたことが分かったという。影絵では、大阪市東淀川区の瑞光寺にあるクジラの骨で作られた「雪鯨(せつげい)橋」(鯨橋)の物語を手作りし、太地小が修学旅行で同寺を訪れるきっかけともなった。現在は和田代表、坂野真佐子さん、清水文さん、由谷節さんと那智勝浦町の濱口櫻さんが中心となって活動している。

 和田代表は「フォーラムの事例発表会を聞いて、子どもたちの成長を願って地道に活動をしている人たちが全国にいることが分かりました。すごく刺激されました」と話し、「太地町では4カ月児健診のブックスタートで2冊の本が贈られ、3歳半の健診時にも1冊プレゼントしてくれます。活動の中で一人一人の子どもに関わった思い出があります」と語った。三軒町長らとの懇談の中で会員からは司書の配置の要望などもあった。

 宇佐川教育長は「今までの苦労が実った。とても喜ばしい。太地では、ブックマーマといさな文庫が活動してくれている。これからも支援していきたい」と述べ、三軒町長は「子どもは町の宝物。次の世代を担う子どもたちのため、ボランティアで活動されてきたことが認められた。喜びでいっぱいであり、敬意を表したい」と活動をたたえた。

(2017年5月14日付紙面より)

文部大臣表彰を受けた「ブックマーマおはなしの会」の皆さん(前列)=12日、太地町役場
2017年05月14日
32 奉祝メッセージ花火募る
 7月14・15日、勝浦湾で打ち上げ  (那智勝浦町 )

 熊野那智大社創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年を迎え、那智勝浦町では記念行事が始まっている。南紀くろしお商工会で12日、那智山奉祝記念事業実行委員会主催の「記念メッセージ花火」について第1回会議があり、関係者らが運営内容や当日の警備態勢について話し合った。

 打ち上げ場所は勝浦湾内の渡ノ島埠頭(わたのしまふとう)で、7月14日(金)と15日(土)の2回。午後8時から約20分間。小雨決行。荒天の場合14日は翌日に延期、15日は中止する。両日ともに名前とメッセージを読み上げて花火15発を一発ずつ打ち上げ、スターマイン491発も用意する。

 メッセージ花火は一口1万円(税込み)。文字数は80字以内。創建草創への祝い、誕生日、応援、プロポーズなど内容は自由となっている。希望者は申込書を那智勝浦観光協会ホームページからダウンロードして、必要事項を記入の上、同委員会事務局へFAXまたは持参するとよい。受付期間は今月22日(月)から6月30日(金)までで、抽選により1日15発まで。他府県からの応募も受け付ける。

 問い合わせは那智山奉祝記念事業実行委員会(那智勝浦観光協会内、電話0735・52・5311、FAX0735・52・0131、ホームページhttp://www.nachikan.jp)まで。

(2017年5月14日付紙面より)

開催当日の警備態勢を確認=12日、南紀くろしお商工会
2017年05月14日
33 「ヨイハ」の声元気よく
 三輪崎小5年が鯨踊り練習  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校の5年生76人は12日、同校体育館で地区の伝統舞踊「鯨踊り」を学んだ。三輪崎郷土芸能保存会の濱口仁史会長指導のもと、「ヨイハ」の掛け声で元気よく練習に励んだ。

 5年生は毎年、運動会で鯨踊りを披露する。5月の初めには同保存会から踊りの歴史などを学び、6年生や教員の振り付け指導も受けた。運動会当日のおはやしは、保存会が奏でる。同校では濱口会長が小学生だった50年近く前から、鯨踊りが踊られているという。

 子どもたちは濱口会長から「周りの人と動きを合わせて、ヨイハの掛け声を元気に」とこつを教わり、綾棒(あやぼう)の持ち方から手の動きまでをじっくり練習した。

 学級委員の山﨑昴明君は「足が疲れた。だいぶ覚えたので、本番には間に合いそう」。

 同じく学級委員の宮本彩音さんは「6年生に教わったときより、よく理解できた。本番はしっかり踊れそう」と話した。

 子どもたちの練習を見た濱口会長は「ほぼ初めての練習でこれだけ仕上がれば大丈夫。運動会当日が楽しみ」と上達の早さに驚いていた。

 鯨踊りは、県の無形民俗文化財に指定されている。扇子を持って鯨を追い込む場面を表した「殿中踊り」と銛(もり)に見立てた綾棒で鯨を突く動きを再現する「綾踊り」の2種類がある。児童たちは綾踊りを舞う。

(2017年5月14日付紙面より)

細かな動きまでしっかり練習した=12日、新宮市立三輪崎小学校
鯨踊りの所作を教える濱口仁史会長
2017年05月14日
34 なちC(男子)、なちE(女子)が優勝
 第28回夏季ソフトバレーボール大会  
2017年05月14日
35 蓬莱フレンズが優勝 ナガセケンコー旗支部予選 (2位勝浦川丈とともに県大会出場へ)
2017年05月14日
36 王子サッカー教室が優勝
 第5回トルベリーノカップキッズ大会  
2017年05月14日
37 英語で自己紹介しよう  城南中で英会話教室  (新宮市 )
2017年05月14日
38 絵と花と呈茶楽しむ 14日まで、那智勝浦町体文で「展示祭」 
2017年05月14日
39 ウミガメが喜ぶ浜を 下里小、大浜海岸でクリーン作戦 
2017年05月14日
40 親子でアイガモ見学 新宮市、14組が「くろしおで遊ぼう」 
2017年05月14日
41 元気いっぱい「こいのぼり集会」  下里保育所でゲームなど楽しむ  
2017年05月14日
42 ハルノタムラソウ  新宮市相賀で