三佐木蜂伏4地区が合同訓練 (新宮市 )
新宮市の三輪崎、佐野、木ノ川、蜂伏の4地区は26日、合同で防災訓練を実施した。午前9時に訓練開始を知らせる放送が流れると、住民らはそれぞれ近くの避難所や高台に逃げた。その後各地区で給水訓練や防災講演などを行い、意識を高めた。
三佐木蜂伏地区の合同津波避難訓練は今年で4年目。隣接し合う四つの地域が合同で訓練をすることで地域一帯に防災行政無線の放送ができる。
佐野区では佐野会館で防災ビデオの上映と講演があった。参加者らは南海トラフの被害想定を映像で視聴し、市元防災担当理事の上野山巳喜彦さんから「当地方をおそった南海地震の歴史」の演題で話を聞いた。
前田道春・佐野区長は「区では災害発生後、役員が生きていれば裏方としていろいろとさせてもらう。発生時は皆さんがまず自分で逃げること。区としては災害発生前に講演や訓練をやることが努め。互いに助けあいながら発生に対応していきたい」とあいさつ。今後の課題に、参加していない区民にいかに参加してもらうかを挙げた。
三輪崎区では給水車による給水体験と家具倒壊の防災講座があった。住民らは専用の袋に水をくみ、実際に重さを確かめた。80代の女性は「みんなが参加しているので、しなければいけないと思うが、近くの場所にしか逃げられない。給水体験では、水は重たいと感じた」。
湊川大介・三輪崎区長は「相当数が参加してくれている。毎年同じような訓練をしているが、自らの命を助けるのは自分。簡単な作業の中にあることを分かってほしい」と話していた。
(2017年2月28日付紙面より)
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天満天神社で春の例大祭 (那智勝浦町 )
学問の神様として知られる菅原道真を主神とする那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)で25、26の両日、春の例大祭が営まれた。
25日の宵宮では天満交友会(久司益雄会長)が本殿前で獅子舞を奉納。射子たちが天神社祭礼伝統の「そもそも」と「大文字」を舞った後、ふんどし姿で天満海岸へ向かい、海水で身を清めた。
26日の本宮は、天満父母の会子ども神輿(みこし)の元気な「わっしょい」の声で始まった。式典で交友会が獅子舞を奉納し、祭典委員会(鈴木義利委員長)らの行列が地区内を練り歩いた。
続く的場式場のお弓行事では、統侍郎の津本芳光さんが直径約2㍍の的を射て邪気を払い、射太郎頭の森谷正直さんら射子が次々に矢を放った。的の中心に当たると、交友会が射手の家族を胴上げして祝った。餅投げでは的場に多くの住民らが詰め掛け、宙を舞う餅に手を伸ばしていた。
同町出身で20~30年ぶりにお宮参りしたという新宮市在住の溝原一悟さん(82)は「懐かしさに駆られて見に来ました。天神社に来ること自体が久しく、昔とはずいぶん雰囲気が変わった。懐かしさに涙が出る」と感慨にふけていた。
久司会長は「10年前会長になったときは土砂降りだった。今日は晴れただけでもうれしい」と喜んだ。
祭りを終えて鈴木委員長は「事故もなく終わり、ほっとしている。伝統ある祭りなので、これからも続けていきたい」と伝統の継承と発展を願っていた。
(2017年2月28日付紙面より)
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次年度当初予算案を発表 (古座川町 )
古座川町は24日、次年度当初予算案を発表した。一般会計案は総額を25億5330万円(対前年度比3億9670万円減)とする内容で、中学校まで給食費、高校生まで子ども医療費の無料化を拡大するといった新規事業を掲げている。町議会3月定例会は3月3日(金)午前9時、役場本庁議場で開会する。
同会計案の歳入に占める自主財源は3億8623万8千円。対前年度比1億1477万8千円減で、福祉基金や町営住宅基金からの繰り入れを抑えたのが主な要因という。他方、依存財源は21億6706万2千円で対前年度比2億8192万2千円の減で、本年度の大規模事業だった七川総合センター整備事業(2億1000万円)完了や県の森林・林業再生基盤づくり交付金6000万円の皆減を主な要因としている。
歳出に占める人件費は職員53人分4億6469万9千円、物件費は5億5491万6千円、公債費は3億6230万3千円。投資的経費の総額は1億5287万3千円で、内訳は普通建設事業費1億5148万3千円、災害復旧費139万円となっている。歳入歳出の諸区分が占める割合は=別図=の通り。
特別会計案は7会計(国民健康保険、国民健康保険七川診療所、同明神診療所、へき地診療所、簡易水道事業、介護保険、後期高齢者医療)合計で15億9235万4千円、対前年度比1億1267万6千円減。一般会計と特別会計案を合わせた次年度当初予算総額は41億4564万4千円で、対前年度比2億8402万円減としている。
同町が掲げる次年度一般会計当初予算案における主な新規・拡充・重点施策事業は次の通り。項目後のかっこ内は予算額。
【新規事業】
■子育て事業拡充
▽保育料軽減=保育料を見直し(階層により無料化および2分の1軽減)、子育て世代の負担軽減を図る。前年度当初予算歳入額857万円を262万6千円と設定し、子育て世帯負担の軽減分を一般会計で補う。
▽給食費無料化拡充(724万4千円)=学校給食の無料化を現行の小学生から中学生まで拡大。
▽子ども医療費助成拡充(435万8千円)=医療費の無料化対象を現行の15歳から18歳まで拡大。
■移住定住者新築住宅等補助事業(400万円)=移住や定住を目的とした住宅の新築もしくは購入に対し、上限を1000万円として総額の8%分を補助する。年5件と想定し予算額を設定。
■入院時室料市町村間差額補助事業(300万円)=医療機関所在市町村民と古座川町民の入院時室料の差額(上限2000円/日、最大で90日分18万円まで適用)を補助し負担を軽減する。
【継続事業】
■読書活動推進事業(391万4千円)=町域の図書環境の充実と活用推進を図る。
■学校教育地産地消推進事業(67万円)=ジビエ料理を用いた食育を図る。
■高齢者生活福祉センター改修事業(3000万円)=同センター「ささゆり」の外壁や屋根の塗装などをし機能強化に努める。
■地域包括ケアシステム推進事業(2093万円)=同システム構築の推進を図る。
■福祉車両購入等助成事業(30万円)=障がい者や高齢者の社会参加を促すため、福祉車両の購入や相応の改造に対し上限10万円の補助をする。
■町道改良事業(4500万円)=町道山申線改良事業(3500万円)と同池田線改良事業(1000万円)の2件。
■有害鳥獣捕獲事業(1633万5千円)=町域における有害鳥獣のサル、シカ、イノシシ、アライグマなどの駆除に対し補助を行う。
■有害鳥獣捕獲従事者確保事業(118万8千円)=同従事者を継続確保するため狩猟登録などの費用を一部助成する。
■ジビエ振興協議会補助事業(100万円)=同協議会事業を促進する。
(2017年2月28日付紙面より)
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みつの活性化協が試食会
みつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)は25日、新宮市熊野川町日足の熊野川温泉さつきで「熊野川料理試食会」を開いた。地域住民ら約70人が参加し、地元産野菜などを使った料理34種類を味わいながら交流を深めた。
市社会福祉協議会と協力しながら地元食材を使った配食サービス・交流ランチの定期開催を検討していて、試食会はその一環。住民たちは食後、配食サービスの必要性や料理の味に関するアンケートに記入した。
地元で採れたキュウリ、タカナ、シイタケなどを巻いた「みつの巻」、「揚げ出しサトイモ」など玉置達子・熊野川ふるさとキッチン代表らが考案したメニューをバイキング方式で提供。「ほうじ茶プリン」「芋ようかん」などのデザートもあった。
町内各地区で高齢者対象のサロンは定期的に開催されているが、全町内会員らが集う場は意外に少ない。下阪会長は「こういう場を定期的に設けることができれば、皆さんの元気のもとにもなると思います」
試食した打越太さん(79)=同町上長井=は「全ておいしかったけど、豚肉の野菜巻きが一番おいしかった。定期的に開催してくれればまた楽しみが増えますね」。田岡実千年市長は「おふくろの味で、どれもとてもおいしかった。地域の方がたくさん集まっていて有意義な会だと思います」と話した。
(2017年2月28日付紙面より)
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第59回串本バドミントン競技大会
クリニックと対抗戦で交流深める (和歌山県サッカー協会 )
新宮市議会の文化複合施設建設に係る遺構発掘調査および都市再構築戦略事業調査特別委員会(上田勝之委員長、12人)が22日、新宮市井の沢のセンタービルであった。委員たちから市民会館と旧丹鶴小学校の解体が終了した建設予定地から見える新宮城跡の景観を街づくりに生かしてほしいとの声があがった。
濵田雅美副委員長は、船町から見える新宮城跡大手門付近の風景に感動したと述べ、「一度建物を建ててしまうと半世紀は今見える風景が隠れてしまう。先のことを考えるともったいない」と指摘。田岡実千年市長は同じ声を多くの市民から聴いていると述べ、市民会館跡地のスペースはそのまま残ると説明した。
濵田副委員長は、ホールと図書館の建設は必須とした上で、今の景観を残すために熊野川寄りの丹鶴体育館を解体し、跡地にホールを建設できないかと質問。楠本秀一教育長は「非常に難しいと思う」。田岡市長は「体育館はいろいろな方が使っていて、地域のコミュニティーの場としても使われているので、解体しないと決めています」と回答した。
市は今のところホールの席数を1000席にするとしているが、委員からの要望に応え、「大概算」と前置きした上で、費用の比較表を示した。800席にすると本体工事費が1億2000万円、年間ランニングコスト400万円、600席にすると本体工事費が1億7000万円、ランニングコストが500万円の減額となっている。
並河哲次委員はランニングコストなどを抑えてソフト面にお金を使った方がよいと述べ、「1000席では施設の維持だけで四苦八苦の状況。800席の方が現実的」と指摘。田岡市長は「文化のまちとして、文化の拠点としてこのホールで有意義な活動をしていただくためにも必要な経費」と説明した。
大石元則委員は「1000席にする根拠は」と質問。田岡市長は「質の高い興業をするときは600、800席では開催できないということで現状の席は確保したい」と回答。辻本宏委員は「人口が減る中、800席が精いっぱいだと思う。質の高い興業が年間どれだけできるのか」と疑問を投げ掛けた。
(2017年2月24日付紙面より)
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光洋中でみくまの支援学校の講話 (新宮市 )
新宮市立光洋中学校(田中信幸校長)で22日、1年生61人を対象にした出前授業があった。県立みくまの支援学校から福山喜一郎教諭が来校し、「みんなの理解や手助けで障がいのある人が生活しやすくなる」と呼び掛けた。
福山教諭は校内の施設について、幅の広い廊下は車いすも通りやすく、転倒時のけがを軽減するため木製の床、教室の表示はひらがなやイラストを交えているなどの工夫を説明。中学部の学校生活を映像で紹介した。
障がいについて「体や脳が傷つき、生活をするために必要な力が弱くなったり、元に戻らなくなった状態」と話した。分かっている原因はほんの一部で、ほとんどが不明だと述べた。
相手の言っていることや気持ちが分かりづらかったり、自分の考えや気持ちを言い表すことが苦手など、障がいのある人が生活の中で困っていることを挙げ、ゆっくりと分かりやすく身ぶりを交えて話し掛けたり、聞く際は急がせずに言葉が出てくるのを待ってほしいなどと対応の例を話した。
光洋中は2年生が毎年みくまの支援学校と交流学習をしている。
(2017年2月24日付紙面より)
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ゆうゆうクラブ女性部の講演会 (新宮市 )
新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)女性部(石原千里部長)は21日、同市福祉センターで健康づくり講演会を開いた。『楽しい音楽療法』をテーマに約90人が和歌山音楽療法研究所の多田佳世子理事長、宮井愛子さん、旭美好子さんらと歌いながら体を動かし楽しいひとときを過ごした。
予防医学の観点からさまざまな楽器を使い「歌う」「演奏する」「聴く」の3要素を生かして脳の活性化と老化防止を図る目的。懐かしい童謡などを歌うことで記憶を呼び覚ます力が付けられ、簡単な体操を交えることで脳を活性化させる狙いもある。
多田理事長は自身と新宮との縁を紹介。軽快なトークに乗せ、美しい歌声を響かせた。参加者らはピアノ伴奏に合わせ誰もが知っている童謡や懐かしの曲を歌った。手の運動を交え、ハンドベル、鳴子、太鼓から木製のしゃもじなどさまざまな楽器や音に触れながら笑顔あふれるにぎやかな時間を過ごした。
参加者の新屋幸子さんは「楽しかったです。癒やされました。短い時間でしたが楽しかった」。多田理事長は「音楽療法はこのように大人数でするものではありません。しかし、一人暮らしの高齢者は出無精で孤立しがち。この場に来て、音楽療法を通じ、声を出して笑ってほしいと思っています。笑うことは生きるために大事です」と話していた。
石原部長は開会にあたり「(音楽療法は)脳の活性化や老化防止、健康長寿に効果的で私たち高齢者にとって大事なこと」とあいさつ。女性部の活動でのアイデアや提案を呼び掛けた。
(2017年2月24日付紙面より)
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杉尾ガス店も発動機託す (県エルピーガス協会 )
和歌山県エルピーガス協会南紀支部(苔原信夫支部長)が22日、古座川町にガスコンロ4台とガス炊飯器1台を寄贈した。併せて串本町西向にある杉尾プロパンガス店(杉尾廣店長)が出力0・9kVAのガス発電機1台を託し、そろって「町の防災力向上に役立ててほしい」と申し出た。
同支部は災害時に避難場所となる集会所など公共施設のガス器具を安全な状態に保ちたいという思いで6年前、寄贈に取り組み始めた。以降も管内各市町村に順次最新の器具を託していて、今回で各市町村一巡の節目になるという。
今回贈ったガス器具はいずれもプロパンガス用で、コンロは市販のガステーブルタイプ、炊飯器は炊き出しを想定した2升炊きタイプ。発電機は親子2代61年にわたって地域の皆さまのお世話になっていることへのご恩返しとして託したという。
この日は古座川町役場本庁で贈呈式があり、苔原支部長と杉尾店長がそれぞれ、寄贈目録を出張で不在の町長に代わり仲本耕士副町長に手渡した。仲本副町長は「紀伊半島大水害では600軒ほどが水につかり生活に困難をきたした。来る大地震はそれ以上の影響が考えられ、日頃からどういう備えが必要かを研究してはいるが、行政だけでは無理な事柄もある。皆さん方のお力を頂きながら協力の体制をつかんでいきたいと思うので今後ともよろしくお願いします」と述べ、寄贈に感謝した。
今回で管内各市町村を一巡したが、同支部は限られた予算内での取り組みであるが故にまだまだ支援し足りない領域があるとし、今後も引き続きできる支援を続けていきたいと話していた。
(2017年2月24日付紙面より)
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職員研修で有識者ら講演 (新宮市 )
新宮市の職員研修が16、17の両日、同市井の沢の新宮商工会議所であった。市文化複合施設管理運営検討委員会委員長の堀内秀雄・和歌山大学名誉教授と建設計画策定を支援している株式会社シアターワークショップの伊東正示・代表取締役が講演し、文化複合施設を「新宮市発展の拠点と考えてほしい」と奮起を促した。
複合施設は市民会館と旧丹鶴小学校跡地に建設する計画。建設予定地から貴重な遺跡が出土したことから、別の土地に建設すべき、予定通り建設すべきなど、さまざまな意見が市民から出ている。田岡実千年市長はできる限り遺跡を残して予定地に建設する方針を示している。
建設スケジュールは平成29~30年度で基本設計と実施設計の策定と遺跡発掘調査。31~32年度で建設工事。33年3月完成で、引っ越しなどを経て33年6月ごろのオープンを予定。運営主体は30年に決める。
講演後の質疑応答で会場の職員から、遺跡と施設建設の優先順位について意見を求められた伊東さんは「市民一人一人の意見が一つになるわけがない。いろんな要素の中で一つを選択しなければならない。住んでいる人が一番幸せになる方法は何かを考えていかねばならない」。堀内さんは、全国から人が集まるほど価値のある遺跡かどうかを鑑定してもらう必要があると述べ、遺跡を保存するなら有利な交付金をもらわない覚悟が必要と述べた。
将来の市財政を考えると運営は指定管理者制度を活用した方がよいのではないかと質問があり、伊東さんは「指定管理の方が安くなると思われているが、そうではない。誰がやろうが、金額はそんなに下がるものではない」と答えた。
伊東さんは「今はまだまだ準備段階。プロセスが大事で、市民、職員としての立場での皆さんの参加が不可欠。われわれはホールを造るプロですが、新宮市のアマチュア。両方のノウハウを一緒にすれば、新しい文化、新しい施設につながっていくと思う」。
堀内さんは「図書館は地域の情報文化の顔。文化ホールができれば、まちが活性化するというものでもないが、駅前や商店街、地域の活性化につながるホールでなければ造る意味がない」と建設に全庁あげて取り組むよう訴えた。
(2017年2月19日付紙面より)
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大阪学院大野球部が来町 (那智勝浦町 )
大阪学院大学硬式野球部(西山正志監督、町田卓大主将)が17日、春季キャンプで那智勝浦町に訪れた。ホテル浦島に宿泊し、旧グリーンピア南紀野球場を練習拠点に27日(月)まで滞在する。
同部は大阪府吹田市の千里山グラウンドをホームに、関西六大学リーグに加盟している。本年度は春の新人戦で優勝、秋の新人戦では準優勝まで勝ち上がった。
数年前から暖かな気候の同町を春季キャンプの場にしており、今年は精鋭53人と練習に励む。22日(水)、23日(木)には、新宮市のくろしおスタジアムで白鴎大学野球部と交流試合を行う予定。
町入りのこの日、役場と観光協会、旅館組合の関係者らが観光バスターミナルで横断幕を掲げて選手たちを出迎えた。
寺本眞一町長は「この時期になると、皆さんが来ることをわれわれと町民も心待ちにしている。今年こそ皆さんの運動量と技術で関西六大学を制覇していただければ。われわれも精いっぱい応援したい」と期待を寄せた。
ホテル浦島の成田安弘社長は「暖かな勝浦で、春のリーグ戦に向けて頑張ってください」とエールを送った。
平安衣装をまとった女性から花束の贈呈もあり、受け取った町田主将は「昨年は悔しい思いをした。今年のリーグ戦では優勝できるように、しっかり練習します」と意気込みを語った。
(2017年2月19日付紙面より)
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歴史民俗資料館で神倉小
新宮市立神倉小学校(山本眞也校長)の3年生100人が17日、同市阿須賀の市立歴史民俗資料館を訪れ、昔の生活と道具を学んだ。中谷利夫館長が展示している洗濯板、人力車、ランプなどを紹介し、昔の人の苦労について話した。
洗濯たらいと洗濯板について館長は、鎌倉時代から使われていたと紹介。「現在は水道の栓をひねれば、すぐに水が出ますが、昔は井戸からくみ上げた水を使ったり、井戸のない家は近くの谷や川からバケツや木の桶(おけ)に水を入れて運んできていたので、仕事が大変でした」と話した。
今月は神倉小学校のほか、市内では王子ヶ浜小学校、市外では那智勝浦町立下里小学校と串本町立田原小学校が来館。本年度中に熊野市立新鹿小学校と同市立井戸小学校の児童たちも見学に訪れる予定。
(2017年2月19日付紙面より)
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19日「雪まつり」前に到着
那智勝浦町役場前に18日、翌19日に開かれる「第22回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラックで運ばれた。メイン会場の役場駐車場には雪山が築かれ、午後から開放。早速、子どもたちが雪遊びに歓声を上げた。
19日は午前8時30分から「熊野朝市」、同9時から屋台村がオープン。同9時30分から太地町の「いさな太鼓」の演奏でステージアトラクションが始まる。大道芸のパフォーマンスや団体バザーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが展開される。
当日は、周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関の利用を呼び掛けている。臨時駐車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くの駐車場、ホテル浦島駐車場に設置。ここから15分おきに出る無料シャトルバスが利用できる。シャトルバスに乗ると消防グッズ、自衛隊グッズ、千葉県勝浦市や徳島県勝浦町の物産などが当たるスタンプラリーに参加できる。会場のトイレは同町商工会館の利用が便利。
(2017年2月19日付紙面より)
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しんぐう元気フェスタ (新宮市 )
新宮市ボランティア・市民活動センター(西田晴胤会長)は12日、市福祉センターで「第12回しんぐう元気フェスタ'17」を開催した。踊りや歌などステージのほか、各種体験教室、食べ物販売があり、大勢の人でにぎわった。
企業とボランティアなどが協働で取り組んでいる毎年恒例のイベント。会場では、南紀手話サークル「虹」の手話教室、新宮市観光ガイドの会の絵解きなど各コーナーに親子連れが詰め掛けた。「おまぜ」などの販売には行列ができていた。
ステージでは「Team雅龍」「THE透来夢」「ハラウ フラ オ カウイオナラニ」が踊りを披露したほか、「ハリケーン」のバンド演奏、みくまの農協のスコップ三味線、マジックサークル「青い鳥」の手品などがあった。
開会式で西田会長は「元気なまちというのはそこに住んでいる人たちが毎日の生活を楽しんでいるまち。楽しく日常を過ごすことが積み重なりまちの元気につながる」と語り「今日はボランティアや市民がこんな風に楽しんでいるとみんなで分かち合い、いい一日にしたい」とあいさつ。田岡実千年市長は「人と人との支え合い、助け合いが、誰もが心豊かに過ごせるまちにつながる。今後も皆さんとそのようなまちをつくっていきたい」と呼び掛けた。
(2017年2月14日付紙面より)
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30周年記念の施設見学会 (新宮市 )
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所(水野浩次事務所長)は12日、新宮市あけぼのにある市田川排水機場の見学会を開いた。市田川に面した4町内会と県立新翔高校の生徒、市消防本部職員、市職員ら26人が参加し、排水機場の仕組みとその働きを学んだ。
国土交通省では、完成から一定期間を経過した治水施設について、地域の人に施設の生い立ちや役割、水害リスクを再認識してもらう「アニバーサリープロジェクト」を推進している。市田川では、昭和57年の洪水被害を契機に水門と排水機場の整備が始まり、61年に完成した。今年度で完成から30年を迎えるため、見学会を開催した。
あいさつで水野事務所長は「近年ゲリラ豪雨という言葉を聞く通り、雨の降り方も変わってきている。河川の災害は毎年全国各地でみられており、こうした施設はこれから重要になる。紀伊半島大水害の経験を生かして、皆さまと協力して減災に努めたい」と話した。
講演では、調査第一課の大橋幸一郎さんが市田川の治水施設の役割と効果について話した。市田川は水量の多い熊野川の洪水位よりも低い位置を流れているため逆流が起こりやすく、これを防ぐために、横13㍍縦8・2㍍の水門2門と合計で毎秒17・1立方㍍排水できる3基のポンプで水の出入りを管理していると説明。平成13年に起きた12時間雨量265㍉の豪雨で浸水被害を0にするなど効果の大きさを語った。地震津波対策も備えており、震度5弱以上または大津波警報を受信すると緊急自動閉鎖システムが作動すると話した。
操作室とポンプ室、災害対策用機械を見学した後、熊野川河道浚渫(しゅんせつ)工事について説明。浚渫船などを使って川底を掘ることで、川の流下能力を高めていると話した。
(2017年2月14日付紙面より)
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水門神社例祭「水門祭」 (串本町 )
串本町大島、水門(みなと)神社の例祭「水門祭」=県指定無形民俗文化財=が11日に本祭を迎えた。寒さ厳しくも晴天に恵まれる中で数々の奉仕奉賛が活気づき、区内外から多くの拝観者も集めてにぎわった。
通夜島で一夜を明かし大島港に迎えられた主祭神「誉田別命(ほんだわけのみこと、応仁天皇)」の故事にちなんだ渡御(とぎょ)祭を軸とする祭礼。神社名の由来にもなっている恵まれた水利を生かし海路「江戸―大坂航路」の中継港として栄えていた時代の息吹も随所に宿し、東牟婁地方屈指の多彩さを誇る数々の奉仕奉賛で形作られている。
10日夜の宵宮祭を経て、11日の本祭は未明の太鼓打ちから始まった。同神社では御前の儀、お的の儀、大座の儀が順次営まれ、境内では大島区の青年団体「大同会」が獅子舞を奉納した。
正午過ぎには主祭神を島へお連れする渡御が営まれ、同神社を出御した主祭神は祭典諸役と共に当船で苗我島の御旅所へ向かった。大島港出港までの警護を務めた大同会の櫂伝馬「鳳」「鶽」は、当船帰港までの間に洋上から餅をまき、大島―串本間往復3・8㌔の海路で競漕(きょうそう)も繰り広げた。沖合の風にまかれて時折進路を外しながらもしぶきを上げてこぎ進み、「鳳」組が先着して歓喜する結果となった。
年の節目を迎えた人々による餅まきを経て、大島港では陸で待つ区長や神職、氏子総代らと祭典諸役が「お山」(神鏡を納めた木組みの仮宮)の周りを3周。みやびやかな和装の稚児が家族や拝観者の注目を集めた。一行の最後尾では商人役が口上を述べ、競りを繰り広げる演技で場をにぎやかした。
扇を振って帰港する当船を迎える「ツルの儀」を営んだ後、「お山」が倒され今年一年の豊漁を願う若衆が荒々しく中の神鏡を探り合い。最初につかんだ若衆が全速力で持ち逃げした。「お山」跡では大同会が獅子舞を奉納して場のにぎわいを治めた。数々の奉仕は還御祭や納鏡の儀、夜の大座の儀を経て終了。大同会は翌12日まで獅子舞の道中舞わしを続けた。
今年の例祭の当番区は北組が務め、奉仕奉賛の全体を水門神社祭典保存会が祭典委員長の仲立ちを得ながら取りまとめた。一連の奉仕奉賛を終え、吉田隆保存会長(57)は「今年も少ない人数ながらよく頑張ったと思う。大島に生まれ育った者はこの祭りをしなければならない、という気持ちは老いも若きも一緒。毎年ながら大変だったけれど、まあ無事に終わって何よりだしお互いにご苦労さんと言いたいところ。そのようなみなのまとまりが今後も続いてほしい」と願っていた。
(2017年2月14日付紙面より)
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那智勝浦町下里の下里神社(山本貞夫宮司)で11日、お弓祭りが営まれた。的の裏の鬼の字を矢で射抜くことで邪気を払い、五穀豊穣(ほうじょう)や大漁などを祈願する。剣道形奉納、お弓行事があり、多くの拝観を集めた。
境内に設けられた弓場で午前10時30分、山本宮司の祝詞奏上、玉串をささげる神事に続き、下里剣友会(尾鷲俊和会長)の剣士が剣道基本技を奉納。掛け声とともに木刀を振るった。お弓行事では、下里中学校の沖平源喜君(3年)、江﨑亮介君、小川裕斗君、清原楓雅君、藤本茂宏君、横嶋雄大君(2年)が射手、草下悠陽君、横嶋翔君(1年)の2人が矢拾い役となり奉仕。狩衣(かりぎぬ)姿の射手6人が2人1組で、2巡。1本を的中させた。時折強い風が吹く中、矢が的を射抜くと集まった人たちが拍手を送った。
行事の後の的とシイの木は、門先の魔よけとして拝観者らが持ち帰った。
尾鷲会長は、「毎年祭りに向けて、子どもたちは一生懸命練習している。今日は寒い中よく頑張ってくれた」と話していた。
(2017年2月14日付紙面より)
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