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2020年03月25日
1 休園前の学舎巣立つ
 王子幼稚園で卒園式  (新宮市 )

 今月末で休園が決定している新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)で24日、卒園式が開かれた。園児11人(男8、女3)は職員や保護者から祝福され通い慣れた学舎を巣立ち、新たな一歩を踏み出した。園児らは保護者に対し、「お父さん、お母さん、今まで育ててくれてありがとうございました。1年生になっても頑張ります」と感謝を述べ、手作りのメッセージカードと歌を贈った。

  □     □

■沿革や主な行事など



 1958(昭和33)年に誕生した王子幼稚園。ピーク時の79年には138人もの園児が在園し、子どもたちの元気な声が周辺地域を明るくしていた。

 83(昭和58)年に初めて入園者が100人を切り、微増微減が続いた。その後も少子化や保護者の働き方、生活環境などの変化もあり、入園児数は減少傾向へ。新年度の入園希望者がおらず、休園する運びとなった。

 同園所蔵の資料から主な行事を振り返ると▽69(昭和44)年9月の始業式ではプレハブ園舎を使用▽74(昭和49)年、王子小学校のマラソン大会に初参加▽同年8月プレハブ園舎取り壊し作業が開始され、王子青年会が奉仕で備品類を小学校へ運搬▽80(昭和55)年3月、太地町のくじらの博物館と植物園への卒園遠足▽93(平成5)年3月に新園舎竣工(しゅんこう)式、園児も出席▽2009(平成21)年6月、お茶ごっこ▽15(平成27)年3月、国体選手のなぎなた演技を見学▽18(平成30)年11月、焼き芋パーティー―など。

  □     □

■山本園長の思い



 同園では17(平成29)年度から同小の校長が園長を兼任することとなり、畑下圭喜・元校長が園長を務め、18(平成30)年度から山本園長が引き継いだ。

 山本園長は「児童にとっても、園児と交流することは多くのことを学ぶ良い機会になっていた。休園は大きな損失の一つ。遊びの中で学習していく幼稚園の姿は小学校にはない学びであり、私も勉強になった」。

 「卒園生の方々やご家族が幼稚園の良さを地域に伝えていただけたらありがたい。園児が増え、再園することを強く願っています」と話した。

 卒園する園児たちに対しては「素直に喜び、積極的な姿に元気をたくさんもらった。幼稚園で学んだことを小学校でも生かして、何事にも興味を持って取り組む姿勢を続けてほしい」と語った。

(2020年3月25日付紙面より)

さまざまな思いを胸に卒園する園児ら=24日、新宮市立王子幼稚園
修了証書を受け取った
2020年03月25日
2 美しい海岸よみがえる
 「宇久井海と森の自然塾」が地玉の浜清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井半島の自然保全活動を続ける宇久井海と森の自然塾運営協議会(玉置之一会長)は22日、同半島の地玉(じごく)の浜海岸で漂着物を取り除く清掃活動を実施し、会員ら45人が汗を流した。

 毎年この時期に実施する恒例作業。宇久井ビジターセンターから徒歩約20分の磯場には、台風など高波で打ち上げられた多くの漂着物があり、ごみの種別もペットボトル、空き缶、空き瓶、スプレー缶、ロープ、漁の浮きに使われた発泡スチロールなどさまざま。町指定ごみ袋で分別回収し、大きな流木は、のこぎりやチェーンソーで小さく切断して処分した。タイヤ4本も回収した。自然塾会員の西垣内茂さんは「大きなごみや外国製のペットボトルは昨年より減ったが、細かなごみやプラスチックごみがこんなに多いとは」と驚いていた。

 作業にはNPO大杉谷自然学校、休暇村南紀勝浦、那智宇久井郵便局からも応援に駆け付け、地道な手作業ながら海岸は見違えるほどきれいになった。

 ボランティア参加の40代女性=同町天満=は「時々ここへ遊びに来るが、ごみの量は気になっていた。これだけの人数だと片付くのも早い」と感心していた。ボランティアには中学生と高校生の2人も参加した。

 昼食時にはこの海岸でとれたフノリのみそ汁と、海岸で花開くハマダイコンが作業の疲れを癒やした。

(2020年3月25日付紙面より)

海岸の清掃作業に取り組む=22日、那智勝浦町宇久井の地玉の浜
2020年03月25日
3 「ちのと」の眺望に親しむ
 田並のさくら遠足2020  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場が20日、イベント「田並のさくら遠足2020」を開き事前に申し込んだ24人をクマノザクラ眺望の名所「ちのと」へといざなった。

 同劇場を営む林憲昭さん・澄蓮さん家族が地元住民から教わり、毎年訪れて愛(め)でている「ちのと」の山桜。その眺望場所一帯は山が深く切れ込み、山腹にある山桜の花盛りが一望できる景観に親しむ事ができる。

 今時期に咲いているのはクマノザクラではないかと直感した澄蓮さんは、基本野生種としてにわかな話題になった2年前に古座川町長追在住の樹木医・矢倉寛之さんに相談。期待通りの答えを得て、以降「ちのと」を広く紹介したいという思いで前年度からこのイベントに取り組むようになった。

 当日は同劇場へ集合し、案内役の矢倉さんも合流。田並川沿いの田並上集落奥まで車で移動し、その先は歩いて約1・4㌔先にある「ちのと」の眺望場所を目指した。道中に点々と自生するクマノザクラを間近に観察し、矢倉さんは自身の研究の経緯や分類学の視点、クマノザクラの花序の特色や同定時に注目する部分などを解説。お気に入りの一本を見つけてよく観察しほかのクマノザクラなどとの違いを確かめながら理解を深める筋道を立てて関心を促した。

 眺望場所に到着後は、古田にある農家カフェ「つくる」の仕出し弁当を味わいながら小休憩。林夫妻によるワークショップも体験して折り返し、同劇場へ戻って解散した。

(2020年3月25日付紙面より)

「ちのと」の山桜の眺望に親しむ参加者ら=20日、串本町田並上
道中のクマノザクラを観察しながら矢倉寛之さんの解説を受ける
2020年03月25日
4 「自分たちでできることから」 各事業所に手作りマスク配布 (美熊野福祉会)

 社会福祉法人美熊野福祉会(森常夫理事長)は19日、各事業所(杉の郷、杉の郷えぼし寮、虹、ゆず、ワークランドそら、法人本部)の職員らに手作りマスクを配布した。職員や地域ボランティアが新型コロナウイルスなどの感染症予防のために308枚を制作。色とりどりの手作りマスクが、各事業所に明るい風を吹き込んでいる。

 同法人では現在、マスクやアルコール消毒液を全体に供給しており、業者にも発注済みとのことだが、今後のマスク不足に備え、このほど職員と10人の地域ボランティアにマスクの制作を依頼した。マスクの着用徹底により、利用者や来客の健康や不安払拭(ふっしょく)に最大限の注意を払っている。

 手作りマスクの利用は「待っているより自分たちにできることをやろう」という思いによるもの。橋上慶一・本部事務局長は「手作りマスクは職員やボランティアの皆さんが、善意で1枚1枚一生懸命縫い上げてくださったもの。大切に使わせていただいています」と感謝を示す。

 同法人の障害者自立支援施設「ワークランドそら」が運営する「cafeそら」(新宮市佐野)では、玄関に消毒液を設置。手作りマスクを着けた職員、利用者らが調理や接客に当たっている。橋上事務局長は「最善の策を取っています。ぜひ、多くの方々に安心してご来店いただき、楽しい食事の時間を過ごしてほしい」と願いを込めた。

(2020年3月25日付紙面より)

手作りマスクを着けて業務に当たる=23日、新宮市佐野のcafeそら
職員やボランティアによる色とりどりの手作りマスク
2020年03月25日
5 南紀園の規約改正めぐり  3月議会定例会  (新宮市議会 )
2020年03月25日
6 県企業への影響9割超に  第2回新型コロナアンケート  (和歌山県 )
2020年03月25日
7 ミツバツツジを植樹  新宮港振興会が「緑の募金」事業で  (新宮市 )
2020年03月25日
8 異動規模は例年並み  新宮・東牟婁地方関係の人事  (和歌山県 )
2020年03月25日
9 他に先駆けて開花進む  一枚岩のソメイヨシノ  (古座川町 )
2020年03月25日
10 3月定例会一般質問②  古座川町議会  
2020年03月25日
11 紀宝町人事異動   
2020年03月25日
12 1年生になっても頑張ります  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2020年03月25日
13 お悔やみ情報
  
2020年03月20日
14 思い出を胸に巣立つ
 新宮市や那智勝浦町などの小学校で  (卒業式 )

 新宮市と那智勝浦町の各小学校で19日、卒業式が行われた。児童たちは校長から卒業証書を受け取り、思い出が詰まった母校を巣立っていった。北山村では北山小学校の3人が卒業した。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から各校ではマスク着用の上、規模を縮小するなどして実施した。

  □     □

■新宮市



 新宮市では神倉99人、王子ヶ浜48人、三輪崎72人、高田3人、熊野川14人の計236人が卒業した。三輪崎小では芝﨑勝善校長が一人一人に卒業証書を手渡して、最上級生として自覚ある行動とパワーで下級生をリードしてくれたと語り、「人と人が共に生きる社会で大切なものの一つがあいさつです。これから進むそれぞれの中学校で不安なこともあると思いますが、『笑顔であいさつ』を忘れず、夢に向かって進んでください」と送り出した。

 全員で「旅立ちの日に」を合唱した後、卒業生代表の福田美心(みこ)さんが教職員や学校関係者、保護者らに感謝の気持ちを伝え、「これから私たちは夢に向かって歩んでいきます。小学校で学んだことを胸に刻み、力強く生きていきます」と別れの言葉を述べた。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では勝浦45人、宇久井33人、下里12人、市野々4人、色川3人の計97人が卒業。宇久井小では山本健策校長が卒業証書を手渡し、卒業生の頑張りをたたえた。課題に対する集中力の高さ、下級生への素晴らしい接し方など担任教職員の言葉を紹介し、「つらいことがあっても、おなかいっぱいご飯を食べて、寝て、力をためて、何度でも挑戦する。君たちならできるはず。活躍を祈っています」とエールを送った。

 卒業生は全員で答辞を読み、教職員や給食調理員、子ども見守り隊、保護者など、学校生活を支えてくれた多くの人に感謝した。「真っすぐ前を向き、希望を胸に夢に向かって一歩一歩歩んでいきます」と結び、「旅立ちの日に」を合唱。保護者たちはわが子の姿をカメラに収め、涙を浮かべていた。

 23日(月)には太田小学校(尾﨑卓子校長)の6年生5人が卒業式を迎える。

(2020年3月20日付紙面より)

拍手で迎えられ入場する児童たち=19日、新宮市立三輪崎小学校
卒業証書を受け取る児童=同日、那智勝浦町立宇久井小学校
2020年03月20日
15 乗組員や観光客に対応
 勝浦漁港公衆トイレ供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年2月末に同町築地の勝浦漁港に完成した勝浦漁港公衆トイレなどの利用を19日正午に開始した。船員専用浴室など、設備が充実したトイレ施設は同漁港に寄港するマグロ漁船の乗組員(船員)や、観光客らの利用に向けて建設された。

 町によると、これまでは同漁港に隣接するにぎわい市場にはトイレはなく、その近くにある足湯施設「海の湯」のトイレのみだった。また、乗組員用のシャワー室も新冷蔵庫施設建設のため撤去。浴場を無料開放していた勝浦シーハウス熊野灘も営業時間帯のみの利用だったため、深夜や早朝に寄港する乗組員にとっては利用しづらい状況にあったという。

 トイレ施設の建設は、観光客の利便性向上とマグロ漁船乗組員へのサービスの一環。建築面積は68・14平方㍍。▽男子トイレ(大便器1基、小便器2基)▽女子トイレ(大便器2基)▽多目的トイレ(大便器1基、オストメイト、ベビーチェア、おむつ替えシート)―が設置されており、5台分の専用駐車場もある。

 水揚げなど同漁港に寄港した乗組員が24時間利用できる浴室にはシャワー室が3室、浴室が1室あり、ドライヤーやロッカー、シャンプー、リンス、ボディソープも完備。最も多いインドネシアの乗組員に対応した看板も設置している。設計監理費含め建設費は約4260万円。隣接のにぎわい市場や足湯施設らと統一感を持たせたデザインとなっている。

 担当する農林水産課は「多くの乗組員の皆さまが那智勝浦町へ来ていただけるようにシャワーなどを整備させていただいた。トイレについても観光客や一般の方々に利用していただけたら」と語った。

(2020年3月20日付紙面より)

公衆トイレなどの利用が開始された=19日、那智勝浦町の勝浦漁港
設備が充実したトイレ
船員専用の浴室
2020年03月20日
16 感謝と決意掲げて巣立つ 町立小学校一斉に卒業式 (串本町・古座川町)

 串本町や古座川町の小学校が19日、新型コロナウイルスの感染防止策を講じて一斉に卒業式を営んだ。串本町では119人(男子67、女子52)、古座川町では14人(男子9、女子5)が卒業証書の授与を受け、感謝や決意を掲げて巣立ちの時を迎えた。

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)は同町中央公民館で同式を営み、在校生代表の5年生と教職員、家族が見守る中で6年生11人(男子7、女子4)が卒業証書の授与を受けた。大畑校長は将来の夢やこれから取り組みたいことにコツコツと努力して頑張ること、そして詩「赤い花白い花」を紹介して自分らしく周りの人の事も考えられる人になってほしいと11人の今後に願った。

 5年生は11人への憧れの思いを明かしつつ「友達を大切にして勉強や運動に頑張ってほしい」と送る言葉を寄せ、11人は在校生への思いや先生ら学校職員や家族への感謝を示して「中学校に行っても小学校での学びを忘れず新しい友達とも仲良くして頑張る」と決意を掲げた。児童はそれぞれの思いを歌に乗せて交わし合って、別れの節目をつけた。

 他の小学校の卒業生数は▽明神小1人▽三尾川小2人▽串本小27人▽橋杭小5人▽潮岬小37人▽出雲小4人▽串本西小16人▽大島小7人▽西向小8人▽古座小12人▽田原小3人―となっている。

(2020年3月20日付紙面より)

感謝と決意を掲げて卒業の時を迎える6年生(古座川町立高池小学校提供)
2020年03月20日
17 ご祭神の案内板を設置
 熊野速玉大社  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)はこのほど、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ、イザナギノミコト)、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ、イザナミノミコト)をはじめとした十二柱のご祭神の拝殿に案内板を設置した=写真。

 案内板の設置は昨年の暮れ。社務所に「どこにどの神様が祭られているのか」といった質問が多く寄せられていたことから設置に至ったという。案内板には神々の名前のほかにも、簡単な説明文も添えられている。

 同大社によると、新型コロナウイルス感染症の影響で3月上旬をピークに参拝客が激減したとしながらも「最近では少しずつ参拝者数も増え、意識的には次の段階に来たと感じます」。「よみがえりの地・熊野」をPRすることによって、地域活性化に寄与することができればと話していた。

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■4月3日にさくら祭り

 同大社境内で4月3日(金)午前11時から、「新宮神社例祭・さくら祭り」を斎行する。例年は祭典終了後に餅まきを実施していたが、今年は新型コロナウイルス感染症予防の観点から、正午より餅を配布する。

(2020年3月20日付紙面より)


2020年03月20日
18 危機関連保証が発動  中小企業に金融支援  (和歌山県 )
2020年03月20日
19 住宅地、商業地とも下落  和歌山、三重県地価公示  
2020年03月20日
20 新型コロナや町長の方針など議論  那智勝浦町議会一般質問①  
2020年03月20日
21 適正な衛生管理に向け  6月からHACCP制度化  (新宮食品衛生協会 )
2020年03月20日
22 4月1日付人事異動を内示①  行政職とこども園・保育所職  (串本町 )
2020年03月20日
23 小学校での夢や目標を発表  5歳児9人のお別れ会  (成川保 )
2020年03月20日
24 児童94人が学びや巣立つ  全5小学校で卒業式  (紀宝町 )
2020年03月20日
25 お悔やみ情報
  
2020年03月19日
26 337人が春をつかむ
 県立高校で合格発表  (和歌山県 )

 和歌山県の県立高校で18日、一般入学試験の合格発表があった。新宮・東牟婁地方では新宮、新翔、串本古座高校で337人が合格した。

 発表は午前10時、一斉に各校内の掲示板などに張り出されるとともに、新型コロナウイルス感染拡大予防として、受験者や中学校関係者用に設けられた県ホームページにも掲載された。緊張した面持ちで待っていた受験生たちは、自分の受験番号を見つけると友人と抱き合うなどして合格を喜んだ。

 各校の合格者数は新宮高校全日制173(定員200)人、定時制7(同40)人、新翔高校96(同120)人、串本古座高校61(同120)人だった。

 新宮高校に合格した女子生徒は「合格は信じていましたが、不安だったのでとてもうれしく安心しました。サッカー部に入ってクラブ活動と勉強を両立させて頑張りたい」。新翔高校に合格した生徒は「掲示板を見るまで緊張しました。理科は得意ですが、英語が苦手でたくさん勉強した。部活ややりたいことは、これから探そうと思います」と期待を込めて話していた。

 定員に満たなかった高校の追加募集は24日(火)に出願受け付け、26日(木)に学力検査、30日(月)に合格発表を行う予定。

(2020年3月19日付紙面より)

合格を喜ぶ受験生ら=18日、県立新宮高校
緊張した面持ちで合格を確認=同日、県立新翔高校
合格を確認し笑顔を見せた=同日、県立串本古座高校
2020年03月19日
27 感染予防こなして教室へ
 小中学校午前の授業再開  (古座川町 )

 古座川町立の5小中学校が18日、午前の授業を再開した。先月28日以降、19日ぶりに登校した児童生徒は新型コロナウイルス感染症予防対策をこなしつつ、3学期に節目をつける学校生活に臨んでいる。

 同町教育委員会は国の要請を受けて今月2日以降、学校を当面休みとしつつ再開のめどを模索。校長会の考えや保護者の声、学校医3人の意見を総合的に勘案し、今回の対応を16日付で児童生徒の保護者に通知した。

 その内容は18日、19日(木)、23日(月)、24日(火)と期日未定だが春季休業期間中の離任式がある日の計5日間を3月の登校日とするもの。今後の状況により変わる場合があるとしつつ、午前のみ授業を行うとしている。学校給食やクラブ活動は引き続き休止となっている。

 同町立明神小学校(速水和美校長、児童12人)の児童は事前に学校が配ったマスクをして登校。げた箱前で先生に迎えられ、互いに元気かどうかを確かめ合いながら手をアルコールで消毒しそれぞれの教室へ入った。その後は集会を開いて今回の対応中の過ごし方について説明を受け、授業に臨んだ。

 19日は卒業証書授与式で4年生以下は自宅待機となり、24日は修了式、期日未定の日は離任式があるため、授業に臨める回数には上限が伴うのが実情。速水校長は中道悟教育長の意に準じ、児童が3学期の節目をしっかりとつけ、進級して迎える新しい年度を意識できるよう努めるとしている。

(2020年3月19日付紙面より)

アルコール消毒をこなして各教室へ向かう児童=18日、古座川町立明神小学校
2020年03月19日
28 史上最高を更新
 令和元年観光入込客総数  (和歌山県 )

 和歌山県は、令和元年観光客動態調査で、総数・日帰り客数・宿泊客数とも前年より増加し、うち、総数・日帰り客数が史上最高を記録した平成28年を上回ったと発表した。また、外国人宿泊客数も過去最高となった。

 県が発表した観光入込客総数は約3543万3000人(前年比102・4%)で日帰り客数は約2993万1000人(同102・5%)、宿泊客数は550万2000人(同101・7%)。うち外国人宿泊客数は約50万2000人(同104・7%)だった。

 昨年は7、8月の天候不順や台風の接近などで、夏季の観光入込客総数が前年に比べ減少したものの、例年にない長期間のゴールデンウイークや、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録15周年記念キャンペーン、ねんりんピック紀の国わかやま2019の開催などが奏功し、年間の総数・日帰り客数は史上最高に、宿泊客数も前年を上回る結果となった。

 10月からの羽田―南紀白浜線の航空機材大型化や改元に伴う各地での記念イベントの実施、1年を通じて高野山・熊野地域をはじめ、県内各地が多くのメディアに取り上げられたことも影響したと分析する。

 宿泊客数は田辺市本宮町(前年比121・7%)、旧串本町(同115・8%)などが好調。那智勝浦町は大型宿泊施設のリニューアル工事の影響で、前年比72・9%となった。

 外国人宿泊客数に関しては、中国市場が白浜町などで好調に宿泊客数を伸ばし、前年比31・5%増と過去最高を記録。欧米豪市場も引き続き好調で、高野山・熊野の世界遺産エリアを中心に、前年比16・6%増と堅調に推移。韓国市場においては、日韓関係の悪化の影響を受け、前年比43・7%減と宿泊客数が大幅に減少した。

 観光地別では、世界遺産エリアの高野町や田辺市、新宮市、そして白浜町などで過去最高を記録した。一方で、耐震工事の影響や団体ツアーの減少により、那智勝浦町などで宿泊客数が減少した。

 県では、世界的メディア(CNN、BBC、ロンリープラネットなど)との共同キャンペーンや海外プロモーション、メディア取材・エージェント下見支援などの継続的な誘客対策に加え、東京五輪やワールドマスターズゲーム2021関西など、多くの外国人観光客の訪日が見込まれる機会を捉え、引き続き海外からの観光客の誘客を進めるとしている。

(2020年3月19日付紙面より)


2020年03月19日
29 管内児童の交通安全に
 レッスンバッグを寄贈  (JAみくまの )

 みくまの農業協同組合(JAみくまの、村上幸弘組合長)は17日、太地町公民館にある教育委員会を訪れ、反射板付きレッスンバッグの寄贈式を開いた。村上組合長が宇佐川彰男教育長に対し、今春町立太地小学校に入学する新1年生14人分のバッグを贈った。同町含む管内22校342人の児童らに対し、各教育委員会を通じて届けられる。

 JA共済の交通事故対策活動の一環として、毎年実施している。児童を交通事故から守り、安心して暮らせる地域社会づくりに貢献することを目的に交通事故対策事業費を活用している。おととしは那智勝浦町、昨年は新宮市で寄贈式があった。

 この日は村上組合長のほか、共済部の向井和央部長、内田和宏課長、岡本光正太地支所長が同席した。

 村上組合長は「地域の宝である子どもたちの交通安全に役立てていただけたら幸いです」と語った。

 バッグを受け取った宇佐川教育長は「JAみくまのさんにはいつもお世話になっている。有効に使わせていただきます」と感謝を述べた。

(2020年3月19日付紙面より)

村上幸弘組合長(左)からレッスンバッグを受け取った宇佐川彰男教育長=17日、太地町公民館
2020年03月19日
30 次期町長選立候補する意向  質問受け現職・西前啓市氏  (古座川町 )
2020年03月19日
31 広報きほうが2年連続の特選  県広報コンクールの広報紙部門で  
2020年03月19日
32 2週間ぶり笑顔の再開  放課後児童クラブ「きほっこ」  (紀宝町 )
2020年03月19日
33 長年の功績をたたえ  和歌山県消防功労者を発表  
2020年03月19日
34 町益考えごみ処理業務委託  22年から開始予定  (太地町清掃センター )
2020年03月19日
35 冬の収穫が楽しみ  人気の「シイタケ菌打ち体験」に64人  (那智勝浦町 )
2020年03月19日
36 お悔やみ情報
  
2020年03月14日
37 「いつか笑顔で開催を」
 恒例演奏会、中止の判断  (新宮高校吹奏楽部 )

 和歌山県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問、山門由奈部長)は、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、22日(日)に同校体育館で開催を予定していた「第39回定期演奏会」を中止すると決定した。

 同校吹奏楽部は、コンクールやコンテストに出場するほか、イベントへの参加や小学校訪問演奏などを通して演奏活動を行っている。この時季恒例の定期演奏会は、趣向を凝らしたステージを一目見ようと保護者や地域住民、吹奏楽ファンなどが多数訪れる人気の催し。卒業生の引退セレモニーとしても位置付けられている。

 感染症拡大防止に向け、各地の小・中・高等学校で臨時休校措置が取られる中、同校では2月28日に急きょ卒業証書授与式を実施。見送る在校生、巣立ちを祝う保護者や来賓がいないばかりか、入場曲もない、校歌斉唱もない、「音のない」卒業式となった。

 亀谷顧問や部員らは、世界的な社会混乱の中、「少しでも明るい話題を提供できれば」との思いから状況が好転することを期待し準備を進めてきた。臨時休校に入り、クラブ活動が休止になってからは「卒業生を送り出したい」との思いから、山門部長や副部長らと電話やメールで連絡を取り合い「規模の縮小はやむを得ない。しかし開催を目標に、前向きに準備を」と打ち合わせを続けたという。

 中止の判断は、今月11日に決定した春の選抜高校野球中止と、世界保健機関(WHO)のパンデミック宣言を受けたもの。亀谷顧問は、決定は人命を最優先に判断したもので仕方がないとしながらも「みんな頑張って練習してきた。卒業生に最後の見せ場をつくってあげられなかったことが悔やまれる」と苦しい胸の内を明かす。

 卒業生や各パートの紹介、演奏会の曲目や演目などを盛り込んだ自信作のパンフレットと消化しきれない思い出だけが残った。パンフレットに関しては、状況の改善が見込まれる4月以降に希望者に配布するという。

 亀谷顧問は「いつの日か笑顔で演奏会を開催することができれば」と、感染症の終息と社会的混乱の収束に期待を寄せた。

(2020年3月14日付紙面より)

あえなく中止となった定期演奏会を周知するポスター
2020年03月14日
38 秋に地域保健福祉セ内へ
 図書館が来年度に仮移転  (串本町 )

 串本町図書館が今年の秋に地域保健福祉センターへ仮移転する。同町は来年度当初予算で移転改修事業費3840万円を計上し、同町議会3月定例会は12日の本会議で承認。所管する同町教育委員会教育課は来年度早々に同センター内の改修工事の入札をし、年末の現施設敷地返還を間に合わせるとしている。

 同館は現在、串本小学校の北隣にある旧園舎を利用する形で開館している。敷地は借地で年末に返還期限を迎えるため、同町はかねて適した本移転先を模索してきたが現時点でめどが立たず。南海トラフを震源とする大地震に伴う津波の到達が懸念されるものの、利便性を過度に損なうことがなく、すでにバリアフリー済みで改修経費も抑えられる同センターに仮移転して返還を間に合わせることとした。

 本年度中に仕上がる設計では、同センター1階のロビーと食堂を図書館フロアとして確保しているそう。年末の返還期限から逆算して4月に改修工事の入札をして着手。9月ごろに引っ越しを始め、完了次第現施設を解体撤去して敷地を所有者に返す流れで進める。引っ越しは1カ月前後を要するとし、この間は休業とし利用者に理解と協力を呼び掛けるという。

 南海トラフ巨大地震を前提にした同町津波ハザードマップにおける地域保健福祉センターの津波浸水深は5~10㍍。同じく県津波災害警戒区域図における同センターの津波浸水深は約6㍍で、現施設も約3㍍となっている。今回の仮移転では浸水の懸念が拭い去れないため、被災による損失が許されない貴重な蔵書は仮移転を機に高台にある空き施設で一時保管し、その他の蔵書を同センター内に並べて閲覧や貸し出しに資することを考えているという。

 同課は「新庁舎、こども園、統合小と大きな事業が続く中、図書館もと言い出しにくいのが実情。移転後は町立体育館や文化センターなどと共用する駐車場が使えて、今以上に利用しやすくなる」と話し、仮移転後の利用の活発化を期待しながら来年度の仮移転を見据えている。

(2020年3月14日付紙面より)

仮移転先の地域保健福祉センター=11日、串本町串本
現施設。年末までに更地にして敷地を所有者に返還するという
2020年03月14日
39 災害時の役割を話し合う
 紀宝町でボラコ養成講座  

 2011年の紀伊半島大水害の際、2週間にわたり紀宝町で災害ボランティアセンターの活動に携わった県社会福祉協議会の山口訓広さんが12日、町福祉センターで講演した。昨年10月の台風19号で被害を受けた栃木市での活動を振り返り「社協は地域とのつながりが強み。被害を知ってもらうことも大切」と伝えた。

 14人が参加した第6期災害ボランティアコーディネーター(ボラコ)養成講座の第4回講座で、山口さんは台風被害の概要を説明。12日に関東地方を通過し、全国で死者約100人、負傷者約400人、全壊家屋約3300棟などの被害があった。

 栃木市では床上・床下浸水が計7583棟あり、山口さんは23日から1週間、市災害ボランティアセンターで運営支援に取り組んだ。「受付や現地調査など、その地域に応じたルールで活動した」などと話し、泥出し作業や運営支援など活動の様子を写真で紹介した。

 「運営支援を通してスピード感や柔軟性、地域とのつながり、情報発信などの課題が見つかった」と問題提起。支援現場を想定し、参加者は「ボランティアが来ない、連絡が取れない」など住民の声にどう対応するかグループで考えた。

 各グループからは「災害範囲が広く、ニーズが多くて優先順位をつけてしまうと思う」「被災者にニーズが変わっていないか確認する必要がある」などの意見があった。

(2020年3月14日付紙面より)

コーディネーターの役割を話し合う参加者=12日、紀宝町福祉センター
2020年03月14日
40 串本JFCが優勝
 第1回Kスポーツカップ  
2020年03月14日
41 串本JFCが関西大会へ
 JA全農杯全国小学生選抜サッカーIN関西和歌山県大会  
2020年03月14日
42 電子看板導入見合わせ  総務建設委員会でコロナ対策など  (新宮市議会 )
2020年03月14日
43 最終日に1人登壇  新宮市議会一般質問③  
2020年03月14日
44 ロケットやDMOなど議論  令和2年度一般会計予算案可決  (那智勝浦町議会 )
2020年03月14日
45 次期町長選への立候補表明  町議会議員の橋本尚視氏  (古座川町 )
2020年03月14日
46 特殊詐欺を未然に  コンビニ勤務の2人に感謝状  (熊野警察署 )
2020年03月14日
47 新宮、串本署長が交代  和歌山県警春の人事異動  
2020年03月14日
48 お悔やみ情報
  
2020年03月06日
49 おひなさまでにぎわいを
 駅とターミナルに飾り付け  (那智勝浦町 )

 南紀勝浦ひなめぐり実行委員会(中照策委員長)は4日、JR勝浦駅と那智勝浦町築地のバスターミナルにひな人形を設置した。国内外で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった「第8回南紀勝浦ひなめぐり」に代わり、町の活性化やにぎわいを図ろうと委員会のほか、町、町観光協会、南紀勝浦温泉旅館組合、南紀くろしお商工会らが協力。多くの人が行き交う町内二カ所で飾り付けに取り組んだ。展示は4月3日(金)まで。

 NPO法人ACT勝動のメンバーを中心に結成された委員会は2011年の紀伊半島大水害による被害からの復興を願い、催しを開始。落差133㍍の那智の滝にちなみ、1万3300体のひな人形を飾り付け、毎回多くの来場者でにぎわってきた。

 この日は委員会の瀧川久哉さん、加藤康高さん、中西太さん、塩崎友美さんらが参加。各団体と共にバスターミナルの二つのショーウインドーに人形を飾った。駅改札口にはひな壇を設置した。

 中委員長は「コロナウイルスの影響で小規模になったが、少しでも町の活性につながればうれしい」。

 人形は熊野曼荼羅(まんだら)の絵解きをする姿や、木製の舟に乗ったものなど、同町ならではの飾り付けとなっている。「ターミナルに飾った人形は木製の『木目込み人形』をメインにしている。その中には淡嶋神社から頂いた歴史ある人形もあるので、ぜひ見に来ていただけたら」と呼び掛けている。

 なお、委員会によると、今後の催しは委員会を含む町や町観光協会、南紀勝浦温泉旅館組合、南紀くろしお商工会などで実行委員会を新たに組織し、運営していく方針だという。4月以降、さらに協議を進めていく予定。

(2020年3月6日付紙面より)

町ならではの飾り付けが行われた=4日、那智勝浦町のバスターミナル
協力して準備に取り組んだ
駅利用者を迎えるひな壇
2020年03月06日
50 艫太船を交えて歴史検証
 笠島遺跡の企画展始まる  (串本町 )

 串本町文化センターで5日、企画展「笠島遺跡から徐福、高塚の森に繋(つな)がる歴史検証ロマン」が始まった。期間は4月5日(日)までで、感染症予防のため当面は開館中の随時公開のみ行うとしている。

 この企画展は、研究集積拠点を目指して先月発足した南紀文化クラスター推進協議会の南紀串本笠島遺跡・徐福・高塚の森研究部会(木村正治部会長)が主催。主な展示物は▽京都府立丹後郷土資料館から借りた艫太船(ともふとぶね、全長約7・7㍍)▽木村部会長の30余年来の個人研究の成果からまとめた徐福―笠島遺跡―高塚の森の相関を伝えるバナー幕(全長約7㍍)▽日中国交正常化30周年記念製作映画「徐福さん」―で、同展の趣意文書やアンケートも準備して期間中の鑑賞を促している。

 昭和30年代半ばの笠島遺跡発掘調査で出土した遺物の中で特筆の存在となっているのが、約1800年前の構造船の一部と思われる船底材や舷側板などの構造材。艫太船は昭和44年発行の同調査報告において構造材から構造船の全長を推定する上での目安とされた船で、実物を見ることで構造材からの構造船のイメージを具体的に膨らませ、さまざまな意見を動かす成果を狙っている。

 同協議会の須賀事務局長は「艫太船に酷似する、という当時の結論から先へ進むには、現にある構造材からさらにイメージを膨らませて意見を交える必要がある。その足掛かりとするのが今回の展示。この機会に町民の皆さんも一緒にイメージを湧かせて、地元の遺跡への関心を高めてほしい」と反響を期待。

 約1800年前の日本は弥生時代。笠島遺跡の構造材はさらに数百年前に渡来した徐福らがもたらした高度な技術の影響を受けた可能性を想像させるとし、今回の展示がその検証を進めて串本古代史の新たな一ページを開くことにつながればと思い描いている。

 その影響の先で高塚の森の検証も進めて二つの遺跡を文化財として仕上げるのが同協議会の目標で、その世界観の基軸が木村部会長のバナー幕となっている。展示内容の解説を希望する人は事前に木村部会長(電話090・3161・6801)へ連絡してほしいという。

(2020年3月6日付紙面より)

企画展をアピールする木村正治部会長(左)と須賀安紀事務局長=4日、串本町文化センター
2020年03月06日
51 次世代型ホームヘルパー講座
 受講者に資格修了証  (紀宝町 )

 次世代型ホームヘルパー講座の最終講座が4日、紀宝町福祉センターであった。全3回を受講した15人に紀南介護保険広域連合が「紀南地域訪問型サービスA」に従事できる資格修了証を発行した。

 訪問型サービスAは身体介護を必要としない生活援助のみのサービスで、調理、掃除、ごみ出し、買い物代行などを行う。介護保険法一部改正により2015年にスタートした「介護予防・日常生活支援総合事業」の一環で、17年に全国の事業所で開始された。

 2月21日の初回講座では町地域包括支援センター長の岡本こずえさんが高齢者の身体的・心理的特徴、高齢者に多い病気、支援の心得などを説明した。「家族間での声掛け、近所、友人とのつながりを大切にすることが精神的機能の低下防止につながる」と述べた。

 28日の第2回講座は傾聴同好会代表の開発道代さんが傾聴について講話。「大切なのは表情とうなずき」とし、「傾聴は対応者の心に入ること。『おじゃまします』との気持ちを持ってほしい。謙虚な心で聞くと人生観が広がると傾聴力が伸びていく」と語った。参加者は2人一組で向き合い、互いの話を聞き合った。

 最終講座は町社協の中野大さんがアルツハイマー病やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、脳血管性認知症など認知症を引き起こす主な病気や具体的な症状を紹介。認知症患者の尊厳にも触れ、障害を補いながら、さりげなく支援する方法を話した。

(2020年3月6日付紙面より)

資格修了証を受け取る受講生=4日、紀宝町福祉センター
2020年03月06日
52 新たな一歩、力強く
 小中学校で卒業式  (太地町 )

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長)と太地中学校(山田貴也校長)で4日、卒業証書授与式が行われた。両校共に在校生と教職員が出席し、小学校では16人、中学校20人の新たな一歩を祝福した。

 式典は新型コロナウイルス感染予防のため、国の指標に基づき規模を縮小した。児童一人一人に卒業証書を手渡した宮本校長は「本来であれば保護者の皆さんに門出を祝い見守っていただきたかった。申し訳ない。来賓の方々にも自粛をお願いした」と経緯を述べ、「急な事態でしたが、子どもたちは変わらぬ笑顔で式に挑み、堂々と卒業証書を受け取ってくれました」と感謝した。

 出席した教員も「力強く夢や希望を語る様子が誇らしかった」と賛辞を送った。この日は、在校生の修了式も行った。

 同町では臨時休校に係る保護者の準備や、児童・生徒と教員の心情などに配慮し、政府から要請のあった日から3日間の猶予を設けた。

 5日から春休みまでを臨時休校とし、小・中学校の始業式は4月8日(水)実施の見込み。

(2020年3月6日付紙面より)

一人一人に卒業証書が手渡された=4日、太地町立太地小学校(同校提供)
別れを惜しみ涙ぐむ生徒たち=4日、太地町立太地中学校(同校提供)
2020年03月06日
53 令和2年度予算大綱③  新宮市・田岡実千年市長  
2020年03月06日
54 3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  
2020年03月06日
55 東牟婁地方入賞者  書初競書会中央作品展  
2020年03月06日
56 「熊野古道」に関わる  熊野川小が卒業遠足で溝普請  (新宮市熊野川町 )
2020年03月06日
57 町民の健康づくりを支援  第4回生活習慣病予防教室  (那智勝浦町 )
2020年03月06日
58 表情や冬景色の作品並ぶ  H&R和歌山串本で二人展  (串本町 )
2020年03月06日
59 公社員2人が金銭着服  ホテル瀞流荘と湯ノ口温泉で  (熊野市 )
2020年03月06日
60 お悔やみ情報