夏休み木工教室に150組 (新宮市 )
新宮木材協同組合(植松浩理事長)と木材界の若手で組織する紀南木材新緑会(野中亮伸会長)は28日、同市あけぼのの新宮木材会館で「夏休み親子木工教室」を開催した。約150組の親子や家族連れが参加し、会場にトントンカンカンと金づちとのこぎりの音を響かせた。
夏休みの恒例行事となっており、今年で41回目を迎えた。木工工作を楽しみながら木の良さを知ってもらうのが目的。会館敷地内にはウバメガシ、ナギ、クマノザクラ、ヒノキ、スギの苗や、切り出した丸太などが展示され、新緑会のメンバーがそれぞれについて解説し、木への理解と親しみを啓発した。
今年は「壁掛けプレート」か「可動シェルフ」のどちらかを選んで工作。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら作品作りに取り組んだ。
昨年に続き参加したという右京篤樹君(9)は「去年より難しかった。でも楽しかった」と完成した可動シェルフを手に笑顔。母親の明枝さんは「普段、木に触れることも一緒に工作することもないので親にとっても新鮮です」と感想を述べた。
野中会長は「新宮市は木材の町。木を通して親や家族間のつながりを深める機会にしていただけたら」と話していた。
(2019年7月30日付紙面より)
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熊野川と市田川を清掃 (河川愛護月間 )
河川愛護月間(毎年7月)に合わせ国土交通省や「河川を美しくする会」などは28日、新宮市と紀宝町で「熊野川・市田川クリーンキャンペーン」を実施した。地域住民ら約300人が参加し、1㌧以上のゴミを回収した。
新宮市の熊野川右岸と市田川では、1982(昭和57)年から続く活動で今年37回目。紀宝町の熊野川左岸は2004(平成16)年に始まり15回目。昨年は西日本豪雨の影響で中止となっている。今年は当初、14日に予定されていたが新宮市に洪水警報、紀宝町に大雨警報が発令されていたため延期となっていた。
熊野川右岸での活動に参加した田岡実千年市長は「今日は天候に恵まれて良かった。世界遺産の熊野川を、市民一人一人が自分たちの川として大切にしていただきたいという啓発も込められている。参加に心から感謝します」とあいさつ。参加者たちはごみ袋を手に、河川敷に放置されたビニール袋や空き缶などを集めた。
市の周辺を流れる河川を美しくすることを目的に1982年に結成された「河川を美しくする会」の榎本義清会長は「ごみを捨てない、川をきれいにするといった意識の啓発も兼ねてのクリーンキャンペーンも37回目。多くの市民の方や各団体の方々にご参加いただきありがたく思います。増えている観光客に、きれいな熊野川を見ていただけたらうれしい」と話した。
(2019年7月30日付紙面より)
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串本町潮岬、潮岬観光タワーの隣で建設が進んでいた南紀熊野ジオパークセンター(鈴木博之センター長)が27日、待望のオープンを迎えた。仁坂吉伸知事と関係者や来賓ら約170人が式典に臨んで開館を喜び、その後は早速訪れた一般来館者も加わり館内は多くの人出でにぎわった。
このセンターは、世界ジオパークを目指すに当たっての中核施設としておととし春から県が建設を進めてきた。木造2階建ての本館と同平屋建ての作業棟、20台分の駐車場などがあり、展示資料なども含めた総事業費は約7・4億円。館内では専門員に加え、南紀熊野ジオパークガイドの会も基本2人のシフト体制で常駐し案内する仕組みも備えている。
この日の開館は正午からとし、先立って本館映像室+セミナー室で式典を実施。仁坂知事は「南紀熊野ジオパークをこれからも盛り上げる上で最大の拠点が出来上がった。この場所を中心にして今後の研究、教育、案内を進め、展示を通して県民はもとより全国民、全世界にジオパークとは何か、その趣旨は何か、南紀熊野ジオパークの特色とは何かを理解していただければ」などと今後を期待しながらあいさつし、同パークエリア10市町村を代表して田嶋勝正町長は同センターを基本にして世界ジオパークを目指す決意を掲げた。
来賓を代表して衆議院和歌山3区の二階俊博議員、県議会の岸本健議長、環境省自然環境局の鳥居敏男局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長が今後の展開に期待しつつ祝辞。仁坂知事から展示内容に貢献した海洋研究開発機構と益富地学会館に感謝状を贈呈し、鈴木センター長と本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が「この拠点から各ジオサイトへ行きたくなる運営に努める」と思いを示しながら今後の方向性を報告した。
南紀熊野ジオパークガイドの会を代表して築山省仁さんと福辻京子さん、県立串本古座高校CGS部の原山河君(2年)と鈴木颯太君(1年)の4人が開館の節目に決意を宣言し、仁坂知事らあいさつした6人によるテープカットでオープンを祝った。
式典に先立って潮岬節保存会が郷土芸能、式典後は潮岬小5、6年生とグループ「GEONG(ジオング)」がジオソングを披露。初日の人出を見込んで同ガイドの会も常駐人数を増やし、各展示コーナーに1人つく形で内容の紹介に努めた。
同センターの内装や展示の詳細は24日付11面を参照。開館時間は午前9時~午後5時で、年末年始(12月29日~1月3日)のみ休館する。オープンと同時に同パーク推進協議会と同パークガイドの会の各事務局が同センター事務室へ本移転し、世界ジオパーク認定を目指す振興にいっそうの勢いがつく展開も同センターを拠点にして目指すという。問い合わせは同センター(電話0735・67・7100)まで。
(2019年7月30日付紙面より)
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柱松本番に向け実行委員会 (新宮市 )
新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は28日、「佐野柱松」(8月16日開催)の周知のため、のぼり旗立てとポスター貼りをした。同会メンバーたちがのぼり旗、ポスターとも100ずつ用意し、佐野区を中心に各所へ設置した。
佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが、58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。6月初旬から寄付集めを開始し、たいまつ作りなどの準備を進めてきた。
瀬古会長(57)は「27回目を迎え、令和になって初めての祭り。メンバー全員、新たな気持ちで準備を進めています。当日は晴天の下で開催できることを願っています」と話していた。
当日は新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館の子どもたちによる踊りやアイスカービングのステージ、花火などを予定している。
(2019年7月30日付紙面より)
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全国高校軟式野球選手権和歌山大会
第35回泉北空手道選手権大会 (拳武館新宮 )
県民体育大会に出場し15人が入賞 (少林寺拳法南紀熊野スポ少 )
那智勝浦海水浴場が海開き
那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で20日、海開きを迎え、同海水浴場で安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。町や消防、警察、観光関係団体ら約20人が参列。熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。期間は8月25日(日)まで。
矢熊会長は「ビーチは町の宝の一つ。町と協力し、特性を生かして魅力を発信していきたい」とあいさつ。堀順一郎町長は海開き前に実施したクリーン作戦への感謝を述べ、「このビーチは県内有数の海水浴場。夏をきっかけとし、季節問わずに地域外の方々に来ていただける仕組みづくりが必要になる。シーズン中は安心安全を心掛け、事故がないように協会の方々にご協力をお願いします」と話した。
神事の後は地元の子どもたちが「冷たい」「楽しい。もっと泳ぎたい」など海ではしゃいで遊ぶ場面も。続いて、小学生を対象とした海開きイベント「ビーチフラッグでお菓子をGetしよう!」が開かれた。多くの児童が参加し、催しは盛り上がった。
同海水浴場では期間中、8月11日(日・祝)に同町花火大会、12日(月・振休)に真夏のメリークリスマスが開催されるほか、昨年も好評だった水上遊具「ウオーターパーク」が9日(金)~18日(日)に設置される。問い合わせは那智勝浦町観光協会(電話0735・52・5311)。
(2019年7月21日付紙面より)
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ボランティアスクール開講 (みくまの支援学校 )
新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(植野博之校長)で20日、同校主催のボランティアスクールの開講式があった。障害のある子どもたちが地域で豊かに育っていくために理解をより深めてもらおうと毎年夏に開いている。8月7日(水)まで、5回にわたり講座や児童生徒との交流を予定している。
今年は高校生ら15人の申し込みがあり、この日は10人が参加した。植野校長は「児童生徒の自立を社会参加を目指して、少しでもできる力を育てることが当校の目標。積極的に関わって学んでください」とあいさつ。
「世の中にはいろいろな子ども、さまざまな人がいるが、相手を理解し多様性を認め合い、その人の良いところを見つけることが大事。ボランティアスクールを有意義なものに」と呼び掛けた。
参加者らの自己紹介ではそれぞれが「兄が(同校に)お世話になっていた」「昨年も参加したが受けられなかった講座があった。前回接した子たちに会いたいと思った」「夏休みに何かに挑戦したいと思った」などと参加のきっかけを話した。
第1回の講座では、中学部主事の福山喜一郎教諭が「みくまの支援学校と障害のある子どもの理解」をテーマに話した。同校では個人の障害に合わせた「自立活動」の授業を展開しているなどと説明。スライドショーを使った授業風景の紹介もあった。
「障害」には「心身機能の障害」と「社会的障壁(バリア)」があると述べ、「二つが互いに影響し合い『障害』がつくり出される。多数派の人に合わせて社会がつくられている結果、少数派の人は不便さを抱えている。しかし、生活のしづらさは環境の整備と周りの人の理解や協力で減らすことができる」などと話した。講座終了後、参加者らは校内施設を見学し学びと理解を深めた。
(2019年7月21日付紙面より)
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自殺対策計画を策定 (那智勝浦町 )
那智勝浦町はこのほど、自殺対策を推進するための「那智勝浦町自殺対策計画~笑顔のまち那智勝浦を目指して~」を策定した。日本は自殺死亡率が主要先進国と比較し高いことから国、和歌山県は先進国の水準を目指しており、同町でも同様に10年間で30%以上減少させることを目標に定めた。
日本の自殺者数は1998年に急増し、以降14年連続で3万人を超える状態が続いた。2006年に自殺対策基本法が制定され、わずかに減少傾向となったが、国際的に見ても日本の自殺死亡率が高かった。そのため、国が16年4月に自殺対策基本法の改正により「誰もが自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指し、自殺対策のより一層の推進と具体的・実行的な計画の必要性が明記されたことを受け、同町でも計画の策定に至った。
同町の自殺死亡者数は09~17年までで45人。11年には大幅に減少し、15年までは横ばい傾向だったが、16、17年と増加。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、最も自殺者が多かった10年には45・1で17年が37・6となった。全国、和歌山県でも減少傾向となった。
性別では14~17年では15年を除き、男性より女性のほうが自殺死亡率は高い。年代別では30、50代以上の自殺死亡率が全国や県と比較すると高い。60代以上は特に高くなっている。19歳以下の年代の自殺死亡者はいない。
職業別では無職者(主婦、失業者および年金・雇用保険等生活者以外の無職者)が40%と最も高くなっており、学生・生徒等および失業者にはいない状況となっている。
同町では「笑顔のまち那智勝浦を目指して」を基本理念として、▽啓発・教育の充実▽精神保健医療サービスの充実▽相談体制の充実▽人材の育成▽地域におけるネットワークの強化▽職場環境の整備・充実▽自殺リスクの高い要因への取組―などを具体的な施策として総合的に展開するという。
榎本直子福祉課長は「町民の皆さまが笑顔で暮らしていけるように計画を進めていきたい」と述べ、同町自殺対策委員の委員長を務める矢熊義人副町長は「昨年、和歌山県は自殺率がワースト1位だった。本町でも策定した自殺対策計画の基本理念を基に本腰を入れて取り組んでいかないといけない」と語った。
(2019年7月21日付紙面より)
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一般社団法人「熊野新宮ミュージアム」(池上順一代表理事)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で設立発表をした。熊野新宮の歴史文化を継承、発信し、郷土愛を育むとともに次世代への橋渡しを行う目的。池上代表理事は「法人化を機に、『オール新宮』を合い言葉に活動を展開していければ」と思いを語った。
前身となった新宮市民ミュージカル実行委員会(髙由香代表)は、演技や踊りなど、個別に活動をしていた人が共に活動できればとの思いから2010年に「新宮市民ミュージカル」を立ち上げた。翌年、紀伊半島大水害が起こったが「市民に楽しいことを届け盛り上げたい」と12年に市内の名所や民話などをテーマにしたミュージカル『丹鶴(にづる)』を初演。16年に新宮ライオンズクラブ(新宮LC)が企画した市民ミュージカル『天(あめ)の剣(つるぎ)を託された男~熊野三党の祖 高倉下命(たかくらじのみこと)』で脚本、演出、舞台指導などを担当した。
「いつか法人化を」と考えていた髙さんに、新宮LC会員有志が賛同したことにより実現。今月8日に登記が完了した。現在LC会員を含む19人が理事として名を連ねており、池上さんは「30人くらいまで増やすことができれば」と意気込みを語る。
今後はプレイベントとして新宮秋まつりに参加する予定だ。髙さんは「時代行列をしながら中央通りを踊り歩き、広く市民にアピールしたい。ミュージカルを通して水野家入部400年を周知する計画なども予定している」と述べた。
舞台発表以外にも熊野を発信する展覧会や郷土に関する講演会も展開していくとし、「願いはいろいろな人が舞台に参加したり見たりして熊野新宮の歴史を伝えていってくれること。郷土愛を育み、後世に伝えていくのが使命だと思っている」と話していた。
「熊野新宮ミュージアム」は26日(金)午後7時から、同市の旧チャップマン邸で設立総会を開く。市民に活動趣旨などを説明するとともに、サポーターとなる会員を募る。メンバーらは「ご興味を持たれた方、ご賛同いただける方はぜひとも会場にお越しください」と来場を呼び掛けている。
(2019年7月20日付紙面より)
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熊野那智大社例大祭振り返り (那智勝浦町 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は18日、同町のホテルなぎさやで「熊野那智大社例大祭(那智の扇祭り)反省会」を開いた。関係団体の代表ら34人が参加。改善点を模索するとともに来年度の例大祭のさらなる繁栄や安全な運営について誓い合った。
男成宮司は「天候が心配だったが還御祭まで雨は降らなかった。ご奉仕の方々の思いが天に通じたのではないか」と述べ、「今年は令和初の例大祭であり、新しい御代。滝の水量も多く、幻想的な霧が周囲を包み、その中で祭りが執り行われた。大勢の拝観者にお越しいただき、素晴らしい祭りを見せることができた。神さまのご加護とご奉仕いただいた方々、関係者の皆さまに感謝しています」とあいさつした。
各担当を務めた出席者が祭り当日の状況などを報告。神役、扇指からは「扇を一斉に立てる場面は場所の関係で参拝客に見せられなかったのが残念。来年は見てもらえると思う」「拝観席にはご高齢の方も多い。椅子を置いていただけたら」「おもてなしの問題を1年かけて考えていきたい」。警備、報道関係からは「警備本部には主催者側がいないと連携が取りにくい」「満車などを知らせる看板を増設し、現状より手前側で観光客に周知しては」「女性1人が転倒、大たいまつを持った男性1人がやけどを負ったが現場での処置のみで対応できた。救急搬送はなかった」「大社が発行した腕章(取材許可証)を持たずに報道スペースにいる者もいた。今後、腕章がない者はすぐに退出してもらうほうがよいのでは」などの意見や指摘が挙がった。
反省会後は直会(なおらい=懇親会)が開かれ、出席者は食事や会話を楽しみながら親睦を深めた。
男成宮司は「4月に竣工(しゅんこう)された拝殿以外の箇所は工事中だった。今年中には終了する予定なので全て竣工された状態で来年のお祭りを迎えることができる。お祭りは皆さまのご協力があってできる。伺ったご意見は改善すべきところは改善しながら来年の例大祭のご奉仕のために備えさせていただきたい」と語った。
(2019年7月20日付紙面より)
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上野山区が連絡会議を設置 (串本町 )
串本町の上野山区(住吉節郎区長)が18日、古座福祉センターで福祉関係施設防災連絡会議を開いた。区内に数多い社会福祉施設と同区間の連携を強める取り組みで、住吉区長は「今後も年2回程度の話し合いの機会を持ち、自主防災会も各施設を見学して理解を深めて上野山全体の地域防災力を高めていきたい」という。
上野山区は南海トラフ巨大地震にあっても津波が到達しない立地にあり、その安心感で薄れがちな防災意識を高めるため2年前に自主防災会を立ち上げ鋭意防災啓発に努めている。そのような活動の一端で気に掛かったのが、区内に数多い社会福祉施設。同日現在▽上野山にしき園(38床)▽かもめ園(40人)▽上野山こども園(160人)▽古座学童保育所にこにこひろば(40人)▽通園らっこ(10人)▽ふわり(40人)―の6施設があり、仮に日中の大地震が発生すると各施設職員も含め区民数(471人、3月末現在)に匹敵する数の集団と一緒に局面を乗り切らなければならない状況が生まれる。そのときの互助を図る上で同区は日頃から顔の見える関係づくりが必要だと直感し、この日の連絡会議を開くに至った。
当日は同区と区内6施設の関係者が一堂に会し、関係する役場職員も同席。住吉区長は津波が届かない区内における区民の自助と各施設の速やかな事業再開や安定的継続に向けた備えが大切だとし、その先で区と施設の互助を形にしたいという思いを掲げ、併せて同区は同町の防災倉庫も有することで周辺地区からも多くの避難者が集まり、そこに社会福祉施設が集中している状況も示唆して地域防災力向上に向けた協力を求めた。
以降は東日本大震災のデータから参考になる内容、各施設の規模や古座地区内4区(上野山、古座、中湊、津荷)の人口構成といった今後の話し合いの素地となる情報を共有し、互いに自己紹介をし合った後は▽区内の備蓄状況の確認(各施設事前アンケートの集計結果報告と役場、同区の報告)▽大地震発生時における事業運営の方向性(一課題として提案)▽役場の福祉避難所運営の考え(説明と意見)▽今後の運営(自主防災会の各施設見学希望など)―といった項目で話し合いを重ねた。
(2019年7月20日付紙面より)
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小中学校で一斉に終業式 (新宮・東牟婁 )
新宮市と東牟婁郡の公立小中学校で19日、一斉に終業式が行われ、約1カ月の夏休みに入った。
新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長、児童370人)では、体育館に集合し全員で校歌を斉唱した。芝﨑校長は良い夏休みにするため「手伝いをする」「時間を決めて遊ぶ」「勉強する」のポイントを挙げ、「生活リズムを壊さずに、楽しい夏休みを過ごしてください」と呼び掛けた。
児童会代表の鈴木ひなたさん(6年)は「いよいよ楽しい夏休みですが、水や交通事故の危険もあります。くれぐれも気を付けて楽しく過ごしましょう」とあいさつ。
6月に転入した児童と着任した教員の紹介が行われた。規則正しい生活や交通ルールを守る、水の事故や火遊びに気を付けるなどの指導もあり、児童は教員の話に耳を傾けた。同校では夏休み期間中も学校プールを開放する。
同日は県立新宮高校で夏休み前アセンブリーがあった。県立新翔高校、近畿大学附属新宮高校・中学校は24日(水)に終業式や全校集会を開く。
(2019年7月20日付紙面より)
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陸上、卓球
3消防本部が合同潜水訓練 (新宮市 )
新宮市消防本部(内野井愼搾署長)、那智勝浦町消防本部(関谷善文署長)、串本町消防本部(岡貞次署長)は17日、新宮市三輪崎の新宮港三輪崎岸壁ケーソンヤードで合同潜水訓練を実施した。潜水隊員たち17人は各本部の垣根を越え、連携を深めながら訓練に取り組んだ。
毎年、各消防本部の管轄エリアで順番に訓練が行われており、「顔の見える関係」を構築し、消防本部相互の連携強化や各隊員の士気の高揚、潜水技術の向上を図る目的。昨年は同市で開催予定だったが、台風の発生により中止となった。
3消防署を代表し、内野井署長が「本日の訓練は隊員の安全、潜水技術の向上はもとより、各消防本部の資機材や装備の確認など情報交換にもつながっている。各隊員の顔や名前を覚えてもらう良い機会」と述べ、「夏本番となるため、水の事故も増加する。この訓練を通じてさらなるスキルアップを行い、地域の安心・安全の確保に務めてもらいたい」とあいさつした。
隊員らは準備体操後、装備を整え、各班ごとに海へ入水。「ドルフィン泳法往復訓練」や「垂直素潜り」、水中で慌てずもやい結びなどのロープワークを行う「水中結索」、約20㌔の酸素ボンベなどの重機材を背負って10分間泳ぎ続ける「全装備泳法」などを実施した。
その後は要救助者の救助、物品を捜索するなどの事案詳細を記した封筒を引き、それぞれのケースに応じて各消防署が実践的に取り組む「スクーバ潜水による想定訓練」も行われた。
(2019年7月19日付紙面より)
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後誠介さんが防災の心得など講話 (環境問題研究会 )
環境問題研究会(植松晴孝会長)の7月例会が17日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。和歌山大学災害科学教育研究センター客員教授の後誠介さんが「想定外の豪雨災害に備える」をテーマに講話。災害原因や防災の心得などについて話した。
後さんは2011年9月に発生した紀伊半島大水害から8年が経過すると述べ、▽あっという間に避難できなくなる!▽避難するタイミングは?▽新宮市街地の弱点は?▽紀伊半島大水害3つの不思議?―の4項目に分けて話した。報道などでは「あっという間に避難できなくなった」といった被災者の声が多いとし、その共通点について紀伊半島大水害時の那智勝浦町での聞き取りや当時の記録などを参考に解説した。
那智勝浦町市野々地区の魚の首橋上流付近では、午前2時の段階で寝る準備をしていたが2時15分に外の音が変化し激しく波打ち水位が急上昇、緊急避難した。車で通過した2時30分過ぎに県道が80㍍崩壊したという。
魚の首橋下流側では、わずか40分足らずで家に孤立したとし「土砂で河川が浅くなったり流木が引っかかったことにより水位が急上昇した。土砂災害が破局的な災害を招く」と話した。
植生などによって維持されている森の保水力には限界があると主張し、限界を超えると斜面崩壊が発生、流出する土砂とともに樹木が破壊力を増大させると述べた。短時間の集中豪雨や長時間の連続降雨、遮水帯の存在する地盤などを限界をもたらす原因であるとし、紀伊半島では山間部で土砂災害警戒情報が出たときには下流で洪水の危険性が高いと説明。「土砂災害警戒情報が出たら避難するタイミングの最終段階」と呼び掛けた。
新宮市街地においては旧熊野大橋付近が標高10・5㍍、池田付近8・1㍍、王子ヶ浜の市道9・4㍍に対し、新宮高校前交差点が標高4・8㍍、元蓬莱小学校南側3・7㍍、第一王子橋西付近が3・2㍍と、内陸側の標高が低く、かつては低湿地が広がっていたと解説。水はけの悪い土地であり、土石流を起こしやすい火成岩体であると述べた。
深層崩壊などの大規模崩壊地と土石流発生地の分布を地図で示し、「大規模崩壊は北向き斜面で多発。崩壊・土石流は南向き斜面で多発した。紀伊半島大水害時、雨量が最も多かった北山川上・中流域では崩壊の規模と頻度は低かった」。数千年前に地震が多発していた付加体が現在の紀伊半島を形成しているとし、大規模崩壊が起こりやすい要因であると説明した。
(2019年7月19日付紙面より)
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串本JFCの2チーム (串本町 )
串本ジュニアフットボールクラブ(串本JFC、植芝満代表)の2チームが16日、田嶋勝正町長に県大会を突破して関西大会や近畿地区予選へ進出したことを報告し激励を受けた。
串本JFCが県大会を勝ち抜いて上位大会に進出するチームを輩出したのは、2年前の第3回JCカップU―11少年少女サッカー大会近畿地区予選以来。
今回は6年生主体チーム(北川大志キャプテン)が第13回オークワカップWTV小学生サッカー大会兼第43回県小学生サッカー選手権大会で3位になり、日本ハムカップ関西少年大会(9月7、8日に大阪府堺市のJグリーンで実施)の出場権を獲得。5年生主体チーム(嶋﨑立晟キャプテン)が第5回JCカップU―11少年少女サッカー大会の県予選で優勝して近畿地区予選(7月27日に奈良県橿原市の公苑陸上競技場で実施)の出場権をつかみとり、二重の躍進で串本JFCの関係者らに歓喜をもたらしている。
報告は田嶋町長を表敬訪問する形であり、竹田伸監督や岡村環統括コーチと2チームの選手計22人が出席。代表して北川キャプテンは「初めての関西大会なので一勝でも多く勝てるよう頑張る」。嶋﨑キャプテンは「目標は全国大会に出場すること」とそれぞれに意気込みを示した。
田嶋町長は選手一人一人に得意な事柄を聞き、「フィールドに立つ8人それぞれの得意が合わさって一つの力になり、この成績に結びついたと思う。個人が頑張れば、チーム全体の力はさらに上がる。チームも個人も両方大事にして挑み、いい成績を出してまた報告にきてほしい」と述べて健闘を期待した。
(2019年7月19日付紙面より)
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熊野川流域対策連合会が総会 (新宮市 )
熊野川流域対策連合会(会長=田岡実千年新宮市長)は17日、新宮市役所別館で総会を開いた。関係者ら約100人が出席する中、本年度事業計画など4議案を審議し全て承認した。
本年度事業計画は▽国および3県など関係機関との熊野川流域に関する協議を推進▽関係機関への要望活動の実施▽熊野川流域の調査研究―など。予算は125万2000円(前年比18万6000円増)。
冒頭、田岡会長は九州では記録的な大雨により、196万人に避難指示・避難勧告が出たと述べ「全国的に大雨による被害が報道されており、改めて自然の驚異を思い知らされる。治山治水、濁水問題など、熊野川の課題が残される中、流域全体で一致団結し、一日も早い諸課題の解決に向けて取り組むことが大切」と協力を求めた。
顧問の濱口太史・和歌山県議会議員が「地域にとって心のよりどころである熊野川の自然と安全を取り戻す取り組みを、一丸となって訴えていきたい」とあいさつした。
議事終了後、電源開発㈱西日本支店が、要望に対する回答や、ダム運用と情報伝達の改善、熊野川の濁水長期化軽減対策などを報告した。二津野ダムのバイパストンネル設置計画について、計画を進める上で土砂の流下がダム下流に及ぼす影響を調査するために今冬から置土試験を実施すると説明。濁水改善や生物、魚類の生息環境の多様化などの効果が期待されるとした。
また、活動内容の共有や地域との積極的なコミュニケーションを図ることなどを目的に「地域広報グループ」を設置したことを報告。広報ツールの作成や地元自治体への配布、ダムを活用した地域おこしイベントの企画や実行などの活動をしていくと説明した。
閉会に当たり、副会長の西田健・紀宝町長が「多くの課題があるが、意見を募りながら要望活動を続けていきたい」とあいさつした。
同連合会は和歌山、三重、奈良3県の熊野川流域14市町村の首長や議長らで組織。新宮川水系の汚濁防止など現状改善に関すること、および地元水資源の利用などについて必要な事業を行うことを目的に活動している。
(2019年7月19日付紙面より)
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サッカー、バレーボール
太地町の金刀比羅(ことひら)神社=通称こんぴらさん=(髙橋正樹宮司)で13日、夏の例大祭が営まれた。過疎地域神社活性化推進委員会が主催。神事後は大人・子どもごとに餅まき・菓子まきが盛大に行われた。
同神社は1798(寛政10)年、太地角右衛門頼徳が讃岐国(香川県)の金刀比羅神社から勧請した。昭和30年代は熊野地方で唯一の金刀比羅神社として広域から大勢の人々が参拝に訪れた。境内には出店も並び、奉納相撲も行われるなどにぎわったが近年は祭典のみとなっていた。
同神社と同町の飛鳥神社は神社本庁から過疎地域神社活性化推進施策の指定を受けたことから、町内の各種団体などで委員会をつくり、祭りを盛り上げようと景品付きの餅まきなどを企画し、町民参加の祭礼が昨年、復活した。
例大祭の式典には三軒一高町長、太地漁協の脊古輝人組合長、塩﨑伸一同神社責任総代ら、和歌山県神社庁からは庁長の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司が参列した。
神事後に九鬼庁長は「過疎化している地域において神社を再興し、活性化につなげることが過疎地域神社活性化推進施策。皆さまの思いで神社や地域が元気になるように頑張っていただきたい」とあいさつ。三軒町長は「段々とにぎわってきた。地域が盛り上がってきてくれてうれしい」と話した。
髙橋宮司は同神社の歴史を説明し、太地水産共同組合から鈴緒3本の奉納についての感謝を述べた。「雅楽道友会の先発隊が東京から駆け付けてくれた。太地の神社で雅楽あっての大祭は感極まるものがあった。太地の繁栄を祈るお祭りは今後も継続していきたい」と語った。
餅まき・菓子まきでは多くの住民らが参加し大いに盛り上がった。参加した細野りらさん(太地小4年)は「餅まき自体初めてで楽しかった。また来たいです」と笑顔で語った。
なお、例大祭で雅楽を奏でた雅楽道友会による「雅楽鑑賞会」が同日午後7時から町公民館で実施される。
(2019年7月14日付紙面より)
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最終答申案など調整 (新宮城復元対策委 )
新宮城の復元を目的に、懸賞事業の実施などについて検討、意見交換を行う「第6回新宮城復元対策委員会」(須川倍行委員長、委員12人)が12日、新宮市役所会議室であった。「新宮城復元にかかる資料収集のための懸賞事業」「水野家入部400年記念事業との連携」の諮問内容について最終答申案を調整。同委員会は11月の「水野家入部400年記念事業」の終了をもって解散することなどを決定した。
開会に当たり、須川委員長が「懸賞事業の方もうれしいニュースは入ってこないが、同じく事業を実施している高松城(香川県高松市)や丸亀城(同県丸亀市)の調査を含め、活路を見出せたら」とあいさつした。
資料収集のための懸賞事業について、当局から▽懸賞事業の効果的かつ積極的な広報の実施▽懸賞事業の継続実施▽新宮城の早期復元および整備事業の推進―の提言があった。市内外、国内外問わず創意工夫をもって積極的に広報活動を実施し、懸賞事業は必要に応じて内容を見直した上で募集期間に捉われず継続することや、新宮城の早期復元は、文化財担当者の増員など体制強化による復元に向けた早期計画策定、早期着手に向け取り組んでいく。
整備事業に関しては、石垣など破損個所などの修復、城跡周辺の樹木伐採などの景観整備を進めていくとした。委員からは「国や県から知見のある人の出向に向けての取り組みを積極的にしていくべきでは」などの意見があり、最終答申案に盛り込むことを決定した。
記念事業との連携に関しては、併せて懸賞事業の広報を実施することや新宮城ゆかりの人々との交流や絆を深めること、新宮城への市民理解、復元に向けた機運を高めるため、啓発の強化やふるさと教育の一環として市の歴史を学び、郷土愛の醸成を図ることなどを提言した。
事務局から、水野家入部400年記念事業「水野家と新宮城下町」の実施日や事業内容、タイムスケジュールなどの説明もあった。開催日を11月9日(土)、10日(日)とし、記念式典やシンポジウム、交流自治体PR展示、入城ウオーク、物産展などを予定していると報告。記念事業に係る関連イベントの説明もあった。
委員らは10月に香川県を訪問し、高松城や丸亀城を視察する予定。
(2019年7月14日付紙面より)
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わかやま夏交安始まる (串本警察署 )
わかやま夏の交通安全運動が11日から始まった。期間は20日(土)までの10日間。串本警察署(中弥泰典署長)管内では12日に3カ所で街頭啓発があり、往来するドライバーや住民に物資を配って交通安全意識を促すなどした。
この運動は、県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が春秋の全国交通安全運動の合間を縫うように夏と冬の年2回主唱。県警察本部を軸にして関係行事を計画し、県内の交通安全機運の高揚を促している。
同署管内では同協議会串本地区連合会が11日に期間初日恒例の街頭啓発をする予定だったが、当日雨天のため規模を縮小して12日に実施。同連合会事務局の東牟婁振興局串本建設部と串本町役場総務課と同署の各職員、交通指導員や同町交通安全母の会会員合わせて15人が同町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場に集まり、同署職員が国道42号を南進する車両を同駐車場へ誘導し、他が啓発物資を配って安全運転などを呼び掛けた。
この日はすさみ町の道の駅すさみで県警交通部高速道路交通警察隊と東西両振興局などによる街頭啓発、古座川町のオークワ古座川店で同署と同町役場総務課による自転車安全運転啓発も実施。後者の啓発では5人が自転車安全利用五則(自転車は車道が原則・歩道は例外、車道は左側を通行、歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行、安全ルールを守る、子どもはヘルメットを着用)や3年以内に2回以上摘発されると自転車運転者講習の受講が命じられる危険行為14種類などを伝える啓発チラシを含む物資を配って、適正な利用への理解と実践を促した。
同署管内では16日(火)に飲酒運転撲滅啓発、18日(木)に横断歩道啓発も予定している。場所はいずれもオークワ串本店前。今期の運動重点は▽子供と高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽横断歩道における歩行者優先の徹底―の5点。
(2019年7月14日付紙面より)
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那智勝浦町で朝の街頭啓発
那智勝浦町では「夏の全国交通安全運動」中の12日、同町天満のAコープ前や汐入橋交差点付近で朝の街頭啓発があった。堀順一郎町長をはじめ町職員、消防本部、町交通安全指導員協議会、新宮警察署の署員ら22人が集まった。
例年、交通量の多い通勤時間に合わせて実施していたが、さまざまな年代に啓発しようと開始時間を午前9時30分に繰り下げた。堀町長はあいさつで、運動の重点の一つである「横断歩道における歩行者優先の徹底」を呼び掛け、「町内に限ったことではないが、歩行者が遠慮がちに車の通過を待つ様子を多々見掛ける。勝浦は海外からの観光客が年々増えている。海外では歩行者優先が浸透しているため、安全のためにも町全体で優先通行を徹底していただきたい」と述べた。
交通安全指導員協議会の塩﨑一男会長があいさつした後、参加者らは横断幕を掲げ、ドライバーや買い物客らに運動の重点を掲載したチラシや啓発物資を配った。午後4時からは自転車利用者に安全な利用を呼び掛ける活動を展開。合計で290セットの啓発物資を配った。
この後は18日(木)午後6時30分ごろから甫子浦交差点で夜間街頭啓発を予定している。
(2019年7月14日付紙面より)
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観光桟橋で旅客船点検 (那智勝浦町 )
夏の行楽シーズンを控え、国交省和歌山運輸支局勝浦海事事務所(吉武愼二所長)は5日、那智勝浦町の観光桟橋で旅客船安全総点検を実施した。
同事務所では、年末やゴールデンウイークなど多客期前に、旅客輸送の安全確保と事故の未然防止を目的に管内の旅客航路事業者の船舶に対して点検を実施している。
この日の検査対象は、紀の松島観光(株)の観光船「くじら号」、(株)浦島観光ホテルの送迎船「第三浦島」、(株)中の島の送迎船「中の島」の3隻。▽航路の安全性▽安全管理規定の順守状況▽非常時の脱出手順▽救命設備の備え付け―の4項目を重点的に検査し、安全指導を行った。勝浦海事事務所職員3人、近畿運輸局職員3人が3社の関係者立ち会いの下、救命器具や船舶検査証書などを確認した。
点検を終えて吉武所長は「点検結果はおおむね良好だった」と伝え、「旅客船運転の最大の使命は安全の確保です。今後も無事故運行を継続していただいて、安全・安心を提供していただければ」と呼び掛けた。
紀の松島観光の専務取締役・加藤康高さんは「一番大事なのは安全。何十年も事故のないことにおごらず、繁忙期に備えて万全の体制を整えたい」と話した。
同日午後には(株)串本海中公園センター、4日には熊野交通(株)がそれぞれ点検を受けた。
(2019年7月6日付紙面より)
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熊野三山協議会が総会
熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は4日、新宮市役所別館で総会を開き、本年度事業計画など2議案を承認した。
同協議会は1984(昭和59)年発足。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体、民間団体などで組織する。一体となって熊野地方の文化財の保護、保全、調査研究などを進めている。
熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる中村覚之助の古里。その縁で協会は2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。田岡会長は「昨年度、協議会においては歴史講座や熊野三山シンポジウムなど、さまざまな事業を行い、その活動内容は当協議会ならではだったのでは」とあいさつ。先のFIFA女子ワールドカップ日本代表選手必勝祈願祭の協力に感謝を示した。
オブザーバーとして出席した東川智昭・東牟婁振興局長は「熊野地方と日本サッカーの関係について、積極的にPRし、サッカー協会の幹部が必ず必勝祈願に来るという深い関係を作ってくれた」と敬意と感謝を示した。今年は世界遺産登録15周年という記念すべき年であり、ねんりんピックも開催されると述べ「県内外に情報発信しながら、多くの人に当地方に来ていただけるようにアピールしていきたい」と述べた。
本年度事業計画には、熊野三山の神鳥・八咫烏と神木・梛(なぎ)のルーツ調査や、中村覚之助の日本サッカー殿堂入りに向け関係団体と協力し積極的にPRしていくこと、ヤタガラスカップサッカー大会への協賛、世界遺産15周年事業への協力と記念品の製作などを盛り込んだ。
事務局からは、全国で熊野権現の勧請(かんじょう)が最も多い(第2次調査で437社)福島県の熊野神社を訪ね、災害に直面した熊野神社に参拝し慰霊と交流を行うことや、福島県復興のシンボルである新生Jヴィレッジ(日本サッカーのナショナルトレーニングセンター)を訪問し、ヤタガラスを通じた日本サッカー協会との絆を深める調査交流事業予定などの報告があった。
(2019年7月6日付紙面より)
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ねんりんピックに向け (串本町 )
第32回全国健康福祉祭和歌山大会(ねんりんピック紀の国わかやま2019、11月9~12日実施)に向け、串本町内の小・中学校で「選手団応援メッセージのぼり」の制作が進んでいる。参加する都道府県と政令指定都市の特産品や方言をデザインに盛り込み、児童や生徒が分担して原画を描いている。
全国健康福祉祭(ねんりんピック)は、60歳以上の人々を中心としたスポーツと文化の総合的な祭典。1988年の開催以来、年1回47都道府県が持ち回りで開いている。
今年の和歌山大会で、同町、新宮市、田辺市、上富田町の4市町は、サッカー交流大会の開催地となっている。同大会には43都道府県と16政令指定都市の計60チーム(和歌山県は2チーム)が参加する予定で、選手・関係者約2000人の来県を見込んでいる。串本町では、20チームがプレーする。
ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会事務局によると、小中学生によるのぼり旗の制作は昨年の富山大会、おととしの秋田大会でも実施しており、和歌山大会でも取り入れることになったという。
同町立潮岬小学校(山本隆介校長)では3日、6年生37人が、宮城県、山梨県、滋賀県、広島県、徳島県、福岡県、沖縄県、仙台市、神戸市、熊本市の10旗を制作。3、4人で班になり、事前学習で調べた各地域の特産品や県章・市章などの情報をA3の紙にまとめた。担当地域や同町の方言で「頑張れ」のメッセージを書いた後は、色マジックや色鉛筆を使い、ブドウやずんだ餅、めんたいこ、サケ、サトウキビ、鳴門金時、琵琶湖、神戸ポートタワー、熊本城、厳島神社などのイラストを描いた。字が見えやすいように太字にするなど工夫を凝らしていた。
この日一番に完成したのは仙台市担当の班だった。班長の堀敦哉君は「仙台には行ったことがないけど、都会のイメージがある。一度行ってみたくなった。みんなで協力しながら調べ物をし、柄を完成できて楽しかった」とコメント。担任の吉村昌晃教諭は「子どもたちが頑張って作ったのぼり旗。ぜひ楽しみにしていてください」と話した。
児童や生徒の絵は縦150㌢、横40㌢の旗にプリントし、大会時に同町総合運動公園多目的グラウンドや各チームのテントに設置して選手らをもてなすという。
(2019年7月6日付紙面より)
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紀宝町保健対策協議会
紀宝町保健対策協議会が4日、同町役場大会議室であった。町の保健事業計画を協議し、11月24日(日)に「健康チェックデー」の開催を決めた。
同会は町民の健康で豊かな生活の向上を図ることを目的に行政、議会、医師、体育協会、教育関係、老人クラブ、各種団体、商工会、保健活動推進員などで組織。
委員25人が出席し、はじめに西田健町長があいさつ。「町では『子どもはまちの宝、高齢者はまちの誇り』をスローガンに各種事業を推進してきた。健康寿命の延伸、自殺予防、災害対策などの健康課題が増え、4月から健康づくり推進課をみらい健康課としてスタートした。子どもから高齢者まで支援し、安心して健やかに暮らせる町づくりを目指している」と述べた。
続いて、平成30年度町保健事業の実施結果を報告。健康チェックデーの開催や特定健診受診拡大対策、新規の介護予防事業、自殺対策行動計画の実施など本年度の事業計画を協議した。
委員からは「保健対策をしていると思うが、紀宝町の子どもやお年寄りは元気に過ごしているのか」「町内で特定健診受診者が減っている」などの質問や意見があった。
健康チェックデーは各種健診、検査・測定が受けられることに特化し、自分の体の状態をさまざまな角度からチェックすることができるイベント。昨年度は約400人が来場した。
本年度は「みらい健康マイレージ」の対象イベントとなる。「はかって、わかって、きづいて、健康にかわる」をテーマに町保健センターで開催し、血液検査、糖尿病セルフチェック、歯と口の健診、骨健康度測定などを実施する。
(2019年7月6日付紙面より)
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