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2018年11月23日
1 ランチで食べたいクジラ料理
 コウケンテツさん招き試食会  (和歌山県 )

 熊野灘捕鯨文化継承協議会(山西毅治会長)は20日、串本町役場古座分庁舎で鯨料理「くじらキッチン」の試食会を開催した。新宮市、那智勝浦町、串本町の飲食店5店舗が開発した新メニューを料理研究家のコウケンテツさん(44)や関係者らが試食した。

 同協議会は新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町で構成し、熊野灘エリアを訪れる観光客の消費拡大に向けて新たな観光商品の開発を行う事業者を支援している。「くじらキッチン」は取り組みの一環で、同エリアを訪れる観光客の中で、特に20~30代女性が「ランチタイムに食べたいと思う鯨料理」をコンセプトに開発するもの。9月末から10月中旬まで参加する事業者を募った。

 開発された商品は各事業者の店舗で販売や提供を予定している。提供店では共通ロゴマークの入ったタペストリーを掲げるほか、作成されるパンフレットで事業をPRする。

 この日は各事業者から料理の説明を受け、まずはコウさんが試食。調理方法や食材について事業者らと語り合い、料理の感想を述べた。集まった関係者らはそれぞれのメニューを味わった。

 コウさんはあいさつで食文化の重要性を訴え、新メニューについて「驚きしかない。それぞれの店の良さ、クジラの良さが表れていた。どのメニューも地元愛があり、工夫に富んでいてすごくおいしかった。これほどの料理を出すには相当、苦心されたと思う」と評価した。

□     □

 参加した5店舗と出されたメニューは次の通り。

■新宮市

▽まえ田「紀州まえ田の鯨寿司」

▽pizzeria koma「鯨肉のローストとピンクグレープフルーツのサラダピッツァ」

■那智勝浦町

▽鮮魚・創作和食・旨い酒bodai「鯨のカダイフ揚げ トマト大葉ソース」

■太地町

▽いさなの宿 白鯨「白鯨特製鯨パスタランチset」

■串本町

▽サンドリア「くじLoveすきドリア」

(2018年11月23日付紙面より)

料理について事業者と話すコウケンテツさん(右)=20日、串本町役場古座分庁舎
完成した各事業者の新メニュー
2018年11月23日
2 高血圧予防を学ぶ
 ゆうゆうクラブ女性部栄養講習会  

 新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)女性部(石原千里部長)による平成30年度栄養講習会が21日、同市熊野川町の総合開発センターで開かれた。

 市保健センターの保健師・植山綾子さんが「高血圧予防」をテーマに話を進め、市食生活改善推進協議会(栃尾眞喜子会長)の会員5人が減塩や食の重要性について説明した。

 女性部の17人が参加。はじめに石原部長が「高血圧予防についてしっかり話を聞いてください」とあいさつした。

 植山さんは、生活習慣病による高血圧の患者が全国で1000万人いる一方、3300万人が未治療といわれているとし、「自分の血圧を知り、早く気付いて予防することが大事」と述べた。

 高血圧の基準や種類(二次性高血圧、本態性高血圧)を説明した上で、「日本人の高血圧の90%が本態性高血圧で、生活習慣の見直しが必要。高血圧の症状は特に出ないが動脈硬化が進行する。動脈硬化は体への血液が行き届きにくくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす」と話した。

 肥満にならない体重管理や30分以上の有酸素運動をはじめ減塩、食事などのポイントを示し「野菜を積極的に取り、青魚類を食べるよう心掛けてほしい」と呼び掛けた。

 参加者は協議会の会員が作ったどら焼きとホットレモンを試食。会員は▽欠食は絶対に避ける▽動物性タンパク質を十分に取る▽魚と肉の割合は1対1くらいにする▽余暇活動を取り入れた運動週間を身に付ける―といった「食生活10の指針」を紹介した。

(2018年11月23日付紙面より)

どら焼きなどを試食する女性部の会員=21日、新宮市熊野川町の総合開発センター
2018年11月23日
3 防災航空隊と連携強化
 那智勝浦町消防が救助訓練  

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は21日、同町宇久井の地玉の浜で和歌山県防災航空隊との連携強化を目的にした訓練を実施した。消防本部の救急隊と消防隊、県防災航空隊から計19人が参加。隊員らが緊密に連携を取りながら、活動が困難な場所で救助訓練に取り組んだ。

 山菜採りに出掛けた男性2人のうち、1人が山林内で負傷し動けなくなり、消防に救急要請した―と想定して訓練した。救急隊が地玉の浜の斜面付近で負傷者の状況を調べ、航空隊に救助を要請した。消防隊が救助活動を支援。負傷者を浜まで運び、白浜空港から飛来した防災ヘリコプターが上空からワイヤで負傷者をつり上げて機内に収容した。

 関谷善文消防署長は「ヘリとの訓練は年に数回しかできないので大変貴重な訓練になった。若い隊員が多いので不測の事態に備えての訓練ができた。無線の交信が場所によって感度が落ちるので、携帯電話など違う道具を駆使しながら連携したい」と話した。

 近年は熊野古道歩きの入山者が増え、ヘリの出動までは必要ないが、救助要請は多いという。関谷署長は「時間が遅くなると事故になりやすい。入山の時は余裕を持った計画を立ててほしい」と話していた。

(2018年11月23日付紙面より)

地玉の浜から負傷者をつり上げる訓練=21日、那智勝浦町宇久井
救急隊、消防隊が連携しながら山林内の負傷者を救助
2018年11月23日
4 2分団に消防車両納車
 老朽化に伴い更新整備  (串本町 )

 串本町消防防災センターで21日、串本町消防団(稲田賢団長)に対する消防車両の納車式があった。今回は和深分団(高尾拓次分団長)の消防ポンプ自動車と串本分団(泉博二分団長)の小型動力ポンプ軽積載車を更新整備。田嶋勝正町長から両分団長にキーが託され、代表して和深分団の高尾分団長は「一日も早く車両に慣れるよう訓練し、町民の生命と財産を守れるよう努力する」と応えた。

 和深分団の旧車両は平成8年に整備され、22年が経過。串本分団の旧車両は平成9年に整備され21年が経過。ともに老朽化したため、新車両に更新されることになった。

 納車式には両分団とも分団長以下4人が代表出席。稲田団長ら団本部役員と寺島正彦消防長ら職員が立ち会う中、両分団長にキーを渡した田嶋町長は「平成29年度は火災6件。本年度は現時点で10件の火災が発生している。一日も早く新しい車両に慣れ、いざというときに迅速に出動できる体制をつくってほしい」と奮起を期待した。

 式後は納車した和歌山日野自動車株式会社新宮営業所や山口商会新宮支店の職員が両分団に仕様の説明をし、主に旧車両にない変更点について質問を受けるなどした。

 和深分団の旧車両はオフロード車がベースだったが、新車両はトラックがベースのCD―Ⅰ型。両車両を比較したときの大きな変化の一つにカーブ走行時の安定性があり、今回の更新ではより迅速に現場へ急行しやすいというメリットがもたらされる形となった。

 串本分団の旧車両と新車両は時代相応の変化はあるが、小型動力ポンプの仕様(2サイクル)を含めほぼ同等の艤装(ぎそう)がされている。泉分団長は同ポンプの取り扱いについて念入りに確かめるよう指揮しながら新車両を預かった。

(2018年11月23日付紙面より)

納入した業者から新車両の説明を受ける団員ら=21日、串本町消防防災センター
2018年11月23日
5 みんな違っていいんだよ  サンコンさん招いて講演会  (紀宝町 )
2018年11月23日
6 子どもを心豊かに  共育フォーラム2018  (三重県教組紀南支部 )
2018年11月23日
7 野菜に興味を持って  三輪崎小学校で出前授業  (新宮市 )
2018年11月23日
8 思い込めた八咫烏配布 高齢者らが100体の張り子作成 (熊野本宮大社)
2018年11月23日
9 県の主要産品学ぶ  太地小でミカンの出前授業  
2018年11月23日
10 当事者であると認識を  教育講演会で速水盛康さん  (近大新宮高校・中学校 )
2018年11月23日
11 1位に西美晴さん  写連新宮支部11月例会  
2018年11月23日
12 新型電車が試運転  227系1000番台電車  (JR西日本 )
2018年11月23日
13 優秀賞に中西五三さん  新宮愛蘭会「第48回寒蘭展示会」  
2018年11月23日
14 さまざまなゲームを満喫  中央児童館で「こどもまつり」  (新宮市 )
2018年11月23日
15 企画参加者の話を聞く  潮岬でトークイベント  (森のちからⅩ )
2018年11月23日
16 身近なところから税考える  古座小6年生租税教室受講  (串本町 )
2018年11月23日
17 探索や火おこしに挑戦  大島中が通夜島で学習  (串本町 )
2018年11月23日
18 懸命にバトンつなぐ  王子ヶ浜小でふじだなリレー  (新宮市 )
2018年11月23日
19 お悔やみ情報
  
2018年11月18日
20 「いせえび祭り」盛況
 愛称決まり発表も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町水産振興会(片谷匡会長)は17日、同町築地の勝浦地方卸売市場で第9回「那智勝浦いせえび祭り」を開いた。町、町観光協会共催、南紀くろしお商工会、南紀黒潮広域水産業再生委員会ほか協賛。水揚げされたばかりの新鮮なイセエビの直売やイセエビ汁の振る舞いなどがあり、大勢の人でにぎわった。

 和歌山県は全国でも有数のイセエビの漁獲量を誇る。多くの人に同町産のイセエビを知ってもらい、地産地消の拡大を推進するのが目的。直売コーナーやイセエビ汁の無料配布には大勢の人が並んだ。イセエビの天丼やコロッケ、うどん、シチュー、ピザなどの販売をはじめ、紀南調理師会の会員らの調理実演や、イセエビのつかみ取りが来場者の注目を集めた。

 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の和歌山県住みます芸人「わんだーらんど」が司会を務めるステージでは、紀宝町鵜殿の熊野水軍太鼓、子どもたちのダンスチームやわかば保育園の園児らのダンスがにぎやかに繰り広げられた。

 青森県青森市から観光に訪れた中村敦さん(50)は「宿泊先のホテルでチラシを見て知りました。青森ではイセエビが取れないのでうれしいですね。イセエビ汁が楽しみです」と喜んでいた。

 10月に募集していた東牟婁地域産のイセエビの愛称は、選考の結果「南紀黒潮イセエビ」に決まった。

(2018年11月18日付紙面より)

開始前から大勢の来場者が集まった漁協の直売コーナー=17日、那智勝浦町築地
熊野水軍太鼓の熱演が会場を盛り上げた
2018年11月18日
21 やり切ることが大切
 松本章子さん招き講演会  (県内商工会議所女性会 )

 和歌山県内商工会議所女性会は16日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で講演会を開いた。講師で(株)おはなはん代表取締役の松本章子さん(77)が、▽人の役に立って喜んでもらうことをやり切る▽やり続けてきた人は幸せになる力を持っている▽文句は絶対言わない。反省すれば解決する―など妻、母、経営者としての人生観を語った。

 平成30年度若手後継者等育成事業の一環で、約70人が参加。本年度幹事商工会議所を務める新宮商工会議所女性会の丹羽美穂会長が「今日の講演は女性会活動の参考になる。女性会としてさらなる親睦を深めてください」とあいさつした。

 松本さんは、120歳まで生きることが夢だと言い、「努力しないと長生きしない。私は努力が大好きで、これからも努力をしたい」。女性としていつまでも若々しくきれいでいたいと強く思うことが大切で、決めたことをやり切るエネルギーが自分を元気に若くしてくれると笑顔で話した。

 クリーニング店の一人娘として大切に育てられ、両親から生き方、考え方を学んだ。23歳で結婚、25歳でお好み焼き店を開業。店名「おはなはん」はNHK朝の連続ドラマの題名にちなんだ。「焼きたてのおいしいお好み焼きを食べてもらいたい」と試行錯誤の末、生カップお好み焼きを誕生させた。

 家事を怠ることなく嫁、妻、母、経営者の4役をこなしてきた。「食事の用意、洗濯、掃除全てやり切った。家庭が基盤となって経営できた。お客さんに満足してもらうために何をすべきか考え続けた」と振り返った。

 どん底を3回経験したが「たくさんの人に支えられ助けてもらった。お客さんの役に立てるから頑張れた」。今は海外に目を向けた経営戦略が夢だという。

 「自分以外全てがお客さん」。感謝の大切さを伝え、参加した女性会員らに「思い続けることが大切。一つのことを決めたらやり切ってほしい」とエールを送った。

(2018年11月18日付紙面より)

講演を聴く商工会議所女性会の会員ら=16日、新宮商工会議所
人生観を語る松本章子さん
丹羽美穂会長
2018年11月18日
22 天然記念物のナベヅル飛来
 2羽の個体、つがいの可能性も  (那智勝浦町 )

 特別天然記念物であるナベヅル2羽が15日、那智勝浦町中里の田んぼに飛来した。

 ツル目ツル科ツル属のナベヅルは全長約1㍍の冬鳥。毎年、鹿児島県や山口県に渡り、水田や河川などに生息する。環境省レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定され、世界中の推定個体数が約1万2000羽といわれている。

 中里在住で地元猟友会に所属する坂本和彦さん(66)は自宅近くの田んぼで多発するシカの獣害を警戒していたところ、ナベヅルを発見した。「珍しい鳥だと思った。これまでも近くでハクチョウやコウノトリが来たと聞いていたが、まさかツルだったとは。昔から鳥が好きだったのでうれしい」と話した。

 日本野鳥の会和歌山県支部所属の中井節二さんによると、ナベヅルは2~3年の周期で熊野地方に飛来し、御浜町で多く目撃されている。過去には同町で越冬した個体も確認されているという。中井さんは「つがいの可能性もある。発見しても刺激を与えないように、できるだけ近づいての撮影などは控えていただけたら。この地での滞在や個体のためにも、静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。

(2018年11月18日付紙面より)

飛来した2羽のナベヅル=16日、那智勝浦町中里
2018年11月18日
23 大泰寺で「秋の寺宝展」  18日まで、那智勝浦町  
2018年11月18日
24 映画鑑賞し意識高める  人権啓発映画上映会  (太地町 )
2018年11月18日
25 糖尿病への取り組み  マグロのイルミネーションを点灯  (勝浦ライオンズクラブ )
2018年11月18日
26 焼きたてを味わう  くろしお児童館で焼き芋作り  (新宮市 )
2018年11月18日
27 千年後へ思い込め プラチナプリント写真奉納 (熊野本宮大社)
2018年11月18日
28 写真連盟が合同展 18日まで、新宮市の蓬莱体育館 
2018年11月18日
29 地域の課題見つけ学習  生徒らが調査結果発表  (新宮高校 )
2018年11月18日
30 フジを支える棚を建て替え  新宮市の「浮島の森」で  
2018年11月18日
31 特選に日浦寛人さん 写連紀南支部県本部顧問審査10月優秀作品 
2018年11月18日
32 お悔やみ情報
  
2018年11月14日
33 世界平和に祈りをささげ
 外国人3人が臨時神職として奉仕  (熊野速玉大社 )

 新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(上野顯宮司)で12日、世界平和の祈り「特別祈願祭」が初めて執り行われた。田岡実千年市長、屋敷満雄市議会議長、市議、関係者ら約40人が参列し、平和への祈りをささげ、外国人3人が臨時神職として神事を奉仕した。

 訪日外国人に、神事体験を通じて日本人の礼儀正しさ、熊野の神秘性、奥深さをより深く感じてもらい、装束を付けて職員として体験してもらうことで、日本の精神文化の一端を感じてもらうことが目的。

 オーストラリア人のマービン・エストレラードさん(30)、シンガポール人のレイナ・オンさん(35)と通訳でアメリカ人のティム・デットマーさん(57)が奉仕した。

 祈願祭では手水の儀、修祓の儀などを行い、同市熊野川町で栽培された「熊野川ヤタガラス米」を奉納。神楽、玉串拝礼が厳かに営まれた。

 3人は臨時神職として手水の作法、おはらいの意味と受け方について学んだ上で、火入れの儀、神前にお供えを献ずる伝供の作法、玉串拝礼など神道の礼儀作法を体験。神職と共に世界の平和・安寧の祈りをささげた。

 特別祈願祭は来年1~11月の第4月曜日に毎月1回開催する予定だという。

 上野宮司は「熊野を訪れてくれた外国人の方と世界の平和を祈る神事を執り行った。作法を学び、真摯(しんし)に心から祈りの形と心を理解していただいた。3人に心から感謝したい」と述べた。

 マービンさんは通訳を介し「世界平和を祈る貴重な経験になった」。レイナさんは「人生で一度しかない経験で、大事な記憶にしたい」と話していた。

(2018年11月14日付紙面より)

厳かに特別祈願祭が執り行われた=12日、新宮市の熊野速玉大社
左からレイナ・オンさん、マービン・エストレラードさん、ティム・デットマーさん
2018年11月14日
34 刺股の使い方など学ぶ
 杉の郷防犯研修で職員ら  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町赤木の指定障害者支援施設「杉の郷」(橋上慶一施設長)は9日、施設隣の赤木集会所で防犯研修を開いた。職員26人が新宮警察署生活安全刑事課の岩口幸司巡査部長と天野川匡佐子警部補らから刺股の使い方などを学び、安全意識を高めた。

 2016年7月に神奈川県相模原市で発生した殺傷事件を受け、美熊野福祉会は同会の各施設で職員対象の研修を実施している。森常夫理事長は「監視カメラや刺股などハード面は整備した。研修は毎年行わなければいざというときに対応ができない。事件を忘れないようにし、心構えをしていきたい」とあいさつ。

 岩口巡査部長は施設内外の警戒を常に行うことやあいさつなど声掛けの重要性を伝えた。入館証の導入、視界を妨げるようなものは置かないことなどもアドバイス。「利用者の安全確保は大切だが、職員の安全を確保した行動を」と呼び掛け、不審な人には2人以上で、十分な距離を保って接することなどを訴えた。

 「日頃から定期的に訓練し、行動をあらかじめシミュレーションしておくことが大切」と話し、刺股の使い方では顔を向けて威嚇することや、2人以上で対処する際の動き方などを指導した。手首をつかまれた際などの離脱の方法も教え、職員らは繰り返し練習していた。

 加藤さとみ支援課長は「毎年同じことを教わりますが、年に1度では忘れている部分もある。訓練が必要だと改めて思いました」と話していた。

(2018年11月14日付紙面より)

指導を受け、実際に訓練をする職員ら=9日、新宮市熊野川町の杉の郷
2018年11月14日
35 生徒ら24人が成果を披露
 ピアノ教室第18回発表会  (古座川町公民館 )

 古座川町中央公民館で10日、おとなのためのピアノ教室の第18回発表会が開かれた。講師の岡田祥子さんと生徒合わせて24人が一曲集中で練習した楽曲を披露し、約100人が鑑賞し拍手でたたえるなどした。

 この教室は、同町公民館(富田正弘館長)が単年度開講している生涯学習教室の一つ。弾きたい曲を弾けるようになって演奏を楽しむという独特のレッスンスタイルが特色で、順を追って基礎を積み重ねることなく初めから気に入っている楽曲に挑戦できる内容が人気の要因になっている。本年度の生徒もクラシックや歌謡曲など多彩な音楽ジャンルから選曲し、岡田さんのアドバイスを得ながら練習に打ち込んできた。

 経年で掲げているキャッチフレーズ「もしもピアノが弾けたなら」の染物で飾られた舞台を準備して観客を迎え、主催者を代表し富田館長があいさつをして開会。プログラムは2部構成で、1部冒頭では森田裕司さん・貴久子さん夫妻が連弾を披露し、以降は生徒のソロ演奏が続き、貴久子さん伴奏によるラジオ体操第1で体を動かしながら休憩に入った。第2部冒頭は永楽明子さんと岡田さんが連弾で楽曲『涙そうそう』を奏で、全員で合唱。生徒のソロ演奏を経て最終は岡田さんの演奏披露で締めくくった。

 生徒は恒例になっている川柳を披露し、人柄の一端をのぞかせて場を和ませながら出演。緊張して途中で指が止まることも多々あったが、諦めず最後まで弾き通して観客の拍手を受け発表の印象や達成感を声にして次の出演者と交代した。

(2018年11月14日付紙面より)

第1部で連弾を披露する森田裕司さん・貴久子さん夫妻=10日、古座川町中央公民館
2018年11月14日
36 元気いっぱい「火の用心」
 幼年消防クラブがパレード  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町で12日、秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴う恒例の防火パレードが行われた。町立勝浦認定こども園(井沼弘子園長)の幼年消防クラブ、消防本部の署員や消防団員、保護者ら約100人が参加し、町内で火災予防を呼び掛けた。

 パレードは9日に開催予定だったが、雨天で延期となっていた。

 役場玄関前で出発式が開かれ、堀順一郎町長は家庭内での火災警報器の設置を勧め、「防火は年中、気を付けてほしい。幼年消防クラブの皆さん、パレードで元気いっぱい火災予防をPRしてください」とあいさつ。続いて、幼年消防クラブの4、5歳児32人が誓いの言葉を述べ、鼓笛隊の演奏が行われた。

 園児たちは堀町長らからまといを受け取り、パレードがスタート。観光バスターミナルまで行進した。鼓笛隊の演奏のほか、拍子木も勢いよく打たれ、火災予防の徹底を呼び掛けた。保護者以外にも観光客や住民らも園児の姿を一目見ようと足を止めて見送った。

 目的地であるバスターミナル到着後、鼓笛隊が迫力ある演奏を披露し、大きな拍手が送られた。

 井沼園長は「幼年消防クラブは今年で11年目。この日のためにみんなが一生懸命に練習を重ねてきた。多くの方々に見てもらうことで自信となり、今後の園児の成長につながります」と感謝を述べた。同町消防本部の湯川辰也消防長は「園児たちの元気な掛け声や演奏が町中に響くことで、多くの住民も火事には注意していただけると思う」と話し、「今年は建物火災が3件。今後も活動を通して火事のない町をつくっていきたい」と語った。

(2018年11月14日付紙面より)

元気いっぱい火の用心を呼び掛けた=12日、那智勝浦町
2018年11月14日
37 JAPAN、クローバーAが優勝
 秋季ソフトバレー大会  (那智勝浦町体協ソフトバレー部 )
2018年11月14日
38 3大会で金メダル9個
 9、11月の大会で延べ26人が入賞  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2018年11月14日
39 計画立て夢をかなえて  女性対象に再就職支援セミナー  (新宮市 )
2018年11月14日
40 大門坂石碑を清掃活動  那智勝浦RC会員が奉仕  
2018年11月14日
41 6色のビオラ飾る  新宮商工会議所女性会  
2018年11月14日
42 工事請負契約を可決  天満地区倉庫が来年完成予定  (那智勝浦町 )
2018年11月14日
43 85点の力作並ぶ  太田川蘭友会が展示会  (那智勝浦町 )
2018年11月14日
44 太田邦生さんが優勝  那智寒蘭会第53回展示会  
2018年11月14日
45 本格的な演劇に大喜び  王子ヶ浜小で観劇会  (新宮市 )
2018年11月14日
46 身を守るすべを学ぶ  三輪崎小育友会が親子護身術体験  (新宮市 )
2018年11月14日
47 感謝の気持ちを込めて  第15回虹まつりにぎわう  (新宮市 )
2018年11月14日
48 落ちアユの「せぎ漁」見学  熊野川の伝統漁法を学ぶ  (田辺市本宮町 )
2018年11月14日
49 「もっと聞きたい」  語り部の佐藤さんの昔話  (太地小 )
2018年11月14日
50 絵本の楽しさ伝える  新宮高校よみかたりボラ  (はまゆう保を訪問 )
2018年11月14日
51 「愛着障害」テーマに  自立支援協子ども部会が研修  
2018年11月14日
52 ピアサポートを養成  事例交えて学び深める  (県精神保健福祉家族会連合会 )
2018年11月14日
53 木葉神社を歌う楽曲奉納  演歌歌手の小芝陽子さん  (串本町 )
2018年11月14日
54 舞踊団と出雲小のワークショップなど  イベント「森のちからⅩ」  (串本町 )
2018年11月14日
55 お悔やみ情報
  
2018年11月09日
56 新宮城跡ツアーを視察
 南紀熊野ジオパーク現地審査  (新宮市 )

 日本ジオパーク委員会は7日、新宮市や那智勝浦町などで南紀熊野ジオパークの現地審査を実施した。

 両市町と太地町、古座川町、串本町、北山村、白浜町、上富田町、すさみ町、奈良県十津川村の10市町村で構成する南紀熊野ジオパークは2014年8月28日に日本ジオパークに認定された。

 4年に1度、再認定の現地審査を受ける必要があり、今回、審査員3人が来訪。地質遺産の保全、活用の仕組みと取り組み、前回審査時からのジオパーク活動の進展などを審査した。

 6日にすさみ町、串本町を訪問。7日は那智勝浦町の「まちなかジオツアー」、新宮市で毎月1回開いている「時空の旅」を視察した。

 「時空の旅」はジオパークガイドの石坂容子さん、福辻京子さんが紹介した。「川の参詣道」として世界遺産となった熊野川で平安時代の上皇や貴族たちが利用した川舟に乗り、江戸時代の石垣が残る新宮城跡などを巡るツアーで2016年から始まった。

 石坂さんが「この城跡の魅力は石垣にある。石の加工や配置などで時代が分かる。石垣は城を守るものか、城主の権力と財力を示すものか、じっくり見てほしい」などと話し、新宮城跡を案内した。

 審査員は各所で質問するなど、石垣に興味を示していた。視察後、福辻さんは「ガイドで大事なのは終わりの時間。今回は開始時間が予定より遅れたが、予定通り終わった。この日のために10回ほど下見し、審査員が何に興味があるのか探りながら案内できた。安全に終えることができて良かった」と話していた。

 日本ジオパーク委員会による再認定の判断は来年1月18日(金)に公表される予定。

(2018年11月9日付紙面より)

案内を受けながら新宮城跡を巡る審査員ら=7日、新宮市
2018年11月09日
57 新宮で人権問題学ぶ 滋賀実行委がスタディーツアー 

 部落解放・人権政策確立要求滋賀県実行委員会(以下、滋賀実行委)の会員18人が6、7の両日、人権研修のため新宮市を訪れた。会員らは「大逆事件の犠牲者顕彰碑」や「中上健次生誕の地碑」、神倉神社、佐藤春夫記念館などを見学しながら同市の歴史や文化を学び、人権問題について理解を深めた。

 滋賀実行委は会員の人権学習の一環として毎年「人権スタディーツアー」を実施している。向井雅男副市長が「人権社会の確立に向け、皆さまと共にまい進していきたい」と田岡実千年市長のあいさつを代読。「今回の研修が実り多いものとなれば」と一行を歓迎した。

 7日の研修では同市春日の市人権教育センター(春日隣保館)で、佐藤春夫記念館の辻本雄一館長が「大逆事件」について講話した。辻本館長は1891(明治24)年にロシア皇太子が襲撃された「大津事件」がきっかけとなり刑法73条(大逆罪)が成立したと説明。以降、明治期の「幸徳秋水事件」、大正期の「虎ノ門事件」、昭和期の「朴烈(パクヨル)・金子文子事件」、「李奉昌(イボンチャン)事件(桜田門事件)」の四つの大逆事件が起こった。辻本館長は「少なくとも三つは冤罪(えんざい)。中でも大石誠之助ら熊野・新宮の関係者が巻き込まれた明治の大逆事件は規模が大きかった」と述べた。

 大逆事件で検挙された誠之助を中心とする関係者らが「紀州グループ」と称されるゆえんについて、辻本館長は「権力の側の命名であってそういうグループが実在したわけではない。危険グループの一掃といった捏造(ねつぞう)になりかねない。彼らはそれぞれの個を基調として時代の動向に時にはあらがい、時には押し流されながら、若者特有の悩みや煩悶(はんもん)を抱えつつ生きていただけ」と語った。

 辻本館長は誠之助が名誉市民となったいきさつやその人柄、思想などを紹介。成石平四郎や高木顕明、峯尾節堂ら他の犠牲者についても説明し、研修に参加した会員らは熱心にメモを取るなどして真剣に耳を傾けていた。

(2018年11月9日付紙面より)

フィールドワークを通じて人権問題を学んだ=6日、新宮市春日
講話に耳を傾ける部落解放・人権政策確立要求滋賀県実行委員会の会員ら=7日、春日隣保館
2018年11月09日
58 活動通じ温かな気持ちに
 城南中でオレンジリボン授業参観  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)は7日、各学年を対象に授業参観を開き、「オレンジリボン」の授業を実施した。4年目になる取り組みで保護者らが見守る中、生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 オレンジリボンキャンペーンは2004年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。会場となった体育館には3日の文化祭で教職員や保護者らから集まった子どもたちへのメッセージカードが飾られた。森浦展行教諭が授業を進行し、子育てあんしんネットしんぐうの会員らと、市社会福祉協議会の大谷康央事務局長が見学に訪れた。

 2年生の授業では森浦教諭が社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色と意味を説明した。生徒らは協力してオレンジリボンのバッジを作り、カードにメッセージを記入した。最後は生徒を代表して玉置七彩(ななせ)さんがあいさつし、授業が終了した。

 大谷事務局長は「地域と学校がつながることで、一つのきっかけができてくれれば」。子育てあんしんネットしんぐうの川嶋ひとみ委員長は同校の積極的な取り組みに感謝し「『虐待』という言葉は重たいですが、皆が笑顔で相手を思いやる気持ちを忘れないでくれれば」。

 森浦教諭は「温かい気持ちになってもらい、一人で抱え込まずに誰にでも相談してもらえれば」と話していた。

(2018年11月9日付紙面より)

オレンジリボンを作る生徒ら=7日、新宮市立城南中学校
2018年11月09日
59 要救急搬送の目安を説明
 つばき園舎で小児科講座  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院小児科による公開講座が6日に串本町立くしもとこども園つばき園舎であり、保護者や保育教諭ら約30人が医療機関への救急搬送が必要な子どもの症状などへの理解を深めた。

 この講座は、同病院と地域を身近にする取り組みの一環として前年度から始まった。同病院の勤務医が講師登壇する点を特色にして回を重ねていて、本年度は3回目、前年度からの通算で7回目の実施になるという。

 講師は同病院小児科医員の草野信義さんで、演題は「急ぐ症状・急がない症状」。名田倍也・同病院事務部事務長のあいさつを経て登壇し、新宮・東牟婁地方において小児科医は「絶滅危惧種」と対比できるぐらい数が少なく対応力が限られている点を前置きし、すぐに治療が必要な子どもが円滑に受診できる医療環境づくりへの理解と協力を求めて話を進めた。

 急ぐ症状を判断する目安について▽発熱▽咳や鼻水▽下痢や嘔吐▽皮疹▽けいれん▽頭をぶつけた―といった主訴別に説明。これらの目安は日本小児科学会のサイト「こどもの救急」でも示され、小児救急相談(電話#8000、平日午後7時~翌日午前9時、土・日・祝日午前9時~翌日午前9時)もあるので迷ったときは利用してほしいとアピールした。

 目安に該当した場合が急ぐ症状であり救急搬送が必要だが、けいれんの目安に該当した場合については自家用車で運ぶのは危険(運転者が子どもに気を取られて運転を誤る可能性が高い)なのですぐに救急車を呼ぶよう呼び掛けた。

 草野さんは「(小児科医は)皆さんのためにありたい」と改めて思いを掲げ、診療時間内は気軽な来院、診療時間外や日曜応急診療時は事前に電話連絡をすることへの協力を求めた。余った時間で質問にも気さくに答えて、地域との歩み寄りを深めた。

(2018年11月9日付紙面より)

救急搬送が必要な子どもの症状を主訴別に説明する草野信義さん=6日、串本町串本
2018年11月09日
60 事業主に労働保険加入呼び掛け  新宮労働基準監督署  
2018年11月09日
61 懸垂幕やのぼりで呼び掛け  期日前投票は9日から  (和歌山県知事選 )
2018年11月09日
62 アルベルト・コンタドール氏がキナン本社を来訪  ツール・ド・フランス元王者  
2018年11月09日
63 食に感謝し楽しく交流  北山小でふれあい収穫祭  (北山村 )
2018年11月09日
64 多くの発表や催し楽しむ  来場者ら親睦深める  (宇久井地区ふれあい食事会 )
2018年11月09日
65 3クラブが近畿大会進出 秋の大会などで部員健闘 (串本古座高校)
2018年11月09日
66 歌の鑑賞や斉唱に親しむ  太地メイコール訪問公演  (古座川町 )
2018年11月09日
67 蜂蜜しぼりや芋掘り体験  主催事業で子どもら34人  (潮岬青少年の家 )
2018年11月09日
68 学習や練習の成果を披露  中学校で文化祭・学習発表会  (新宮・東牟婁地方 )
2018年11月09日
69 熱い舌戦がスタート  現職、新人の一騎打ちの公算  (和歌山県知事選、IR誘致や人口減争点に )
2018年11月09日
70 お悔やみ情報
  
2018年11月08日
71 グラウンドゴルフ大会に向け話し合い
 熊野川ふれあい交流事業実行委員会  (新宮市熊野川町 )

 熊野川ふれあい交流事業「第9回グラウンドゴルフ大会」協力委員説明会が6日、新宮市立熊野川中学校で開かれた。主催の同事業実行委員会協力委員や社会福祉協議会職員、同中生徒会メンバーら約30人が出席し、14日(水)に開催する大会当日の日程や役割分担などを話し合った。

 大会は一人暮らしなどによる引きこもりを防ぎ、仲間づくりや健康、生きがいづくりを目的に地域住民が主体となって開いている。毎年60歳以上の地域住民ら100人以上が集まる恒例行事で、昨年に続き同中生徒と教職員がスタッフ兼プレーヤーとして参加、交流する。

 説明会で木村康史実行委員長は中学生の協力に感謝を述べ「成功を収められるよう頑張りたい。中学生には昨年も協力いただき、喜んだところ。子どもが少ない地域なので、これを機会に交流を持てればいいかと思う」とあいさつ。

 社協の大谷康央事務局長は「地域と学校がつながりを深めるためにも協力を。社協としても地域福祉の課題に取り組んだり、行事や交流会を住民と一緒に協力していきたい」と呼び掛けた。

 出席した生徒会の中川怜大会長(2年)は「進行の役に立てるよう頑張ります」。垣本翼副会長(2年)は「大会をよりよくできるよう協力したい」と語った。

 この日は来年3月に予定しているふれあいお楽しみ会の内容についても話し合った。

(2018年11月8日付紙面より)

地域住民や中学生らが出席した委員会の様子=6日、新宮市立熊野川中学校
2018年11月08日
72 子どもの学びに変化
 「ネット社会」の子育て講座  

 和歌山県教育委員会は那智勝浦町教育委員会と共催で4日、同町体育文化会館を会場に「みんなで子育て!ネットワーク講座」を開いた。子育て中の保護者、子育て支援や子どもに関わる活動をしている人などを対象にした全2回の講座。今回は「ネット社会との関わり方」をテーマに和歌山大学教職大学院教育学部の豊田充崇教授が話した。

 2015年に中学生の長時間ゲームプレー率が第1位、スマートフォンの利用率が高いなど県のデータを示した上で、子どもたちが夢中になっている新しいゲームを実際にスクリーンに映し出しながら説明。「ネット依存は薬物、アルコール依存と同じ。ゲームは楽しみの一つと捉えることができればいいが、それしかないとなると問題」と注意を促した。

 ネット上に撮影した画像や写真を送る「投稿系サイト」も紹介。簡単に投稿できるが、店舗内の冷蔵庫に入る動画や線路に侵入した写真など社会的に悪い影響があった投稿は外国で保存され、日本からは消せなくなっている例などを話し、「一生を棒に振る可能性がある。投稿は一瞬、後悔は一生」と呼び掛けた。

 使い方を誤れば怖いツールではあるが、政府が提唱する人工知能などによる新たな技術革新社会「ソサエティー5・0」計画や県が進めるプログラミング教育などで人材育成に利用されている側面も説明した。

 学習素材がネット上にあふれていて、子どもたちがそれらを利用して自主的に学んでいる例も示し、ネット社会の発展による学び方の変化も解説した。

 豊田教授はネット依存にならないために▽使用ルールを決める▽使用履歴をつける▽スマホ以外の活動を促す―などを掲げながらも、「わが家のルールを決めても70%以上が形骸化しているデータもある。徹底させることが難しい。守りやすいルールを決め、現実的なペナルティーも設定しておくこと」と述べ、「うまく使えば人材育成とともに地域活性化につながる。間違えば人生を棒に振る」と話した。

 ネットワーク講座の2回目は12月16日(日)午後2時から4時まで、いさな文庫の山田てるみ代表が「子育てと絵本」について講演する。会場は同じく町体育文化会館。講座の申し込みは東牟婁教育支援事務所(電話0735・21・9637)まで。

(2018年11月8日付紙面より)

タブレットで実際にゲームを体験する参加者ら=4日、那智勝浦町体育文化会館
2018年11月08日
73 区内の高台や危険を確認
 児童生徒と住民が一緒に  (西向小中CS )

 串本町立西向小学校(山本誠士校長、児童53人)や同町立西向中学校(山下哲治校長、生徒25人)の校区内で2日、防災活動「一時避難場所巡り」があり、児童生徒と住民が一緒になって最寄りの高台や危険な場所を確かめて回った。

 この活動は、西向小・中コミュニティスクール(西向小中CS、東義隆会長)が主催。将来の発生が高い確率で予測されている大地震や伴う津波への備えとして、住んでいる区内の緊急避難場所や避難路として使えない恐れがある場所をあらかじめ把握し、併せて日頃の防災意識を高める目的で年1回、両校と地域の合同行事として実施している。児童生徒はさらに、地域の一員としての自覚を持ち、自分たちにできることを考えることも目的にして毎回参加している。

 当日は校区内各区単位で活動グループを結成し、児童生徒は住んでいる区のグループに参加。3~6カ所の津波緊急避難先を実際に訪ねて確かめ、その道中で住民らは児童生徒に危険な場所や知っておいてほしい事柄を伝えるなどした。

 岩渕区(山本進区長)は児童4人と住民8人でお互いに自己紹介をした後、▽成就寺▽護国神社跡▽カジヤ谷―の各高台を巡った。原町区(船井鉄司区長)は生徒がリーダーとなって▽老人憩いの家(旧西向幼稚園の向かい)▽西向小裏山▽同神社跡―を巡り、船井区長は同家が土砂災害警戒時の避難場所になったことを覚えておくよう、一緒に行動した機に児童生徒へ呼び掛けていた。

(2018年11月8日付紙面より)

自己紹介をし合ってグループの一体感を高める岩渕区=2日、串本町西向
護国神社跡(海抜21㍍)を訪ねた原町区グループ
2018年11月08日
74 12月2日に清掃活動
 熊野川河口付近で  (新宮市王子ヶ浜を守る会 )

 環境美化やアカウミガメの保護活動などに努める市民団体「新宮市王子ヶ浜を守る会」(速水渉会長)は6日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局の地下第1会議室で王子ヶ浜の清掃計画について協議した。

 清掃は12月2日(日)午前9時から実施し、同市王子ヶ浜の王子ヶ浜信号から熊野川河口までの範囲で不燃ごみ、太い流木を集める。小雨決行、雨天の場合は中止とする。

 協議には同会をはじめ、環境省、国交省、和歌山県、新宮市の職員ら17人が出席。清掃作業には重機や運搬車両などが必要で、県が業者に一部を手配する。速水会長は国交省に車両2台、重機2台の手配を要請した。市には30~50人の人的協力を求めた。焼却は同会が管理するとした。

 あいさつに立った速水会長は「台風による流木の処理はボランティアで行っていた。今後は県、国交省、市、環境省が力を合わせて努力しないと解決しない」。海岸管理者の和歌山県が主導して取り組むよう求めた。

 県に対し、公共工事入札業者がボランティアに積極的に参加する仕組みを作ってほしいとした。

 準備などについて話し合った後、同会は環境省、国交省、県、市に対し熊野川の濁水対策として抜本的な対策に至っていないとして質問書を提出。次回開催までに文書での回答を求めた。

 紀伊半島環境保護推進協議会の中平敦代表は「熊野川の今の濁りより、震度7の地震による上流ダムの決壊が怖い。ダムは速やかに撤去すべき」。冒頭には、特殊車両の運搬に関し緊急課題を提言し、「公共工事は国民の生命と財産を守ることが目的で、事故のないように進めることが大事。今後、河口大橋の建設が始まると特殊車両の扱いも注意しないといけない」と述べた。

(2018年11月8日付紙面より)

清掃計画について話し合う出席者=6日、東牟婁振興局
関係機関に協力を求める速水渉会長(右)
2018年11月08日
75 アルマボーラが優勝
 トルベリーノカップ4人制大会  
2018年11月08日
76 上位進出を目指して
 県なぎなた秋季大会・県高校選手権  
2018年11月08日
77 プレー通じ親睦深める
 年金友の会グラウンドゴルフ大会  (JA三重南紀 )
2018年11月08日
78 得失点差で串本が1位 2位の宇久井と共に県大会へ (関西小学生サッカー県大会地区予選)
2018年11月08日
79 ネクストが優勝
 那智勝浦町総合体育大会軟式野球  
2018年11月08日
80 練習の成果発揮し自己新目指す
 新宮市民スポ祭陸上競技の部  
2018年11月08日
81 顔を合わせて楽しい時間 高田ふれあい交流会 (新宮市)
2018年11月08日
82 知事のメッセージを伝達  子供・若者育成支援強調月間  (那智勝浦町 )
2018年11月08日
83 湯めぐりチケット発売中  温泉むすめと初コラボ  (南紀勝浦温泉 )
2018年11月08日
84 鉄道マナーや仕事を学ぶ  正明保育園5歳児が「旅育」  (新宮市 )
2018年11月08日
85 本番当日に向け清掃活動  委員や地区住民ら多数参加  (ゆかし潟祭りに向け )
2018年11月08日
86 食で防災意識高める  丹鶴幼と王子幼が合同防災給食  (新宮市 )
2018年11月08日
87 注目を受け全力で挑む 串本町小学校陸上競技記録会 
2018年11月08日
88 1カ月練習して記録計測  潮岬幼「みんなでリレー」  (串本町 )
2018年11月08日
89 秋晴れのクジラの町にぎわう  「第33回太地浦くじら祭」  
2018年11月08日
90 木本を三重県推薦校に選出  来春の選抜高校野球大会  (21世紀枠 )