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【検索ステータス】 
2022年09月28日
1 大畑覚氏が無投票で3選
 御浜町長選  

 任期満了に伴う御浜町長選挙が27日告示され、現職の大畑覚氏(71)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、大畑氏が無投票で3回目の当選を果たした。


2022年09月28日
2 目指せ、安全運転!
 自動車教習所でドライブコンテスト  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は26日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で「シニアドライバーセーフティドライブコンテスト」を開催した。65歳以上の高齢ドライバー24人が参加。実車や学科試験などに挑み、安全運転の大切さを再認識する機会とした。

 「秋の全国交通安全運動」(21~30日)の取り組みの一環として同署が企画して今年で2回目の実施。一般的に年齢を重ねることにより身体機能が変化するといわれる中、高齢者世代のドライバーに自身の運転特性を理解し、把握してもらうことを目的としている。

 なお、県内では8月末現在で人身交通事故は896件発生しており、うち高齢者ドライバーが関係する事故は303件(約34%)で、新宮署管内では44件中16件と、約36%を占めている。

 また、今年に入って管内では3件の死亡事故が発生しているが、うち2件が80代の高齢者ドライバーによる単独事故となっている。

 開催に当たり、嶝口知宏交通課長が管内の交通情勢や開催趣旨について説明。新型コロナウイルス感染症と熱中症予防に対する協力を呼びかけ「楽な気持ちで安全第一で臨んでいただければ」とあいさつした。

 参加者らは3班に分かれ、実際の仮免許学科試験や実車試験、反応速度や俊敏性、動体視力などを計測した。試験・測定後には人形を使用した衝突実験を見学。交通課交通係の山元洋輔警部補は事故を減らすために「かもしれない運転」「見えるなら見る、見えないなら速度を落とす」などを心がけるよう呼びかけた。

 また、日産プリンス和歌山販売㈱新宮店と㈱スズキ自販和歌山新宮営業所による安全運転サポート車の展示や紹介もあった。

 試験と計測結果は点数化され、上位3人に表彰状が贈られた。閉会に当たり、田原署長は「免許証の返納も必要だが、車がないと不便といった地域の実情もある。今日のコンテストを通して気付きを得、安全に運転していただければ」と講評した。

 コンテストで見事1位となった那智勝浦町の山下伯親(のりちか)さんは「コンテストなので普段より安全運転に努めたが、これを励みに今後、一層の安全運転を心がけたい」と話していた。

(2022年9月28日付紙面より)

各種計測器で反射神経などを確認=26日、那智勝浦町宇久井
人形を使った衝突実験の様子
2022年09月28日
3 だから読書はおもしろい 読書推進フォーラム開催 (新宮市)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で25日、令和4年度読書推進フォーラム「だから読書はおもしろい!~読書を通して育む『ことば』の力~」が開催された。167人が来場し、絵本ライブやシンポジウムに熱心に耳を傾けた。

 開会に当たり和歌山県教育庁紀南教育事務所の大堀和美所長は「秋と言えば読書。読書は言葉を学ぶだけでなく、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かにする、私たち人間がより深く生きていく上では欠かせないこと。大人から子どもまで、読書の面白さについて考える機会となれば」とあいさつ。

 絵本作家・長谷川義史さんによる絵本ライブでは、最初に「たこやきのたこさぶろう」を朗読し、即興で「和歌山うまいもんのうた」を制作。絵を描きながら落語「うなぎにきいて」を披露した。

 沖縄県出身の安里有生さんの詩を基にした「へいわってすてきだね」を朗読し「私たち大人が、子どもたちに生きていく状況をバトンタッチするのだから、最低限戦争にならないようにしなければ。その大切さを小学1年生の男の子の詩が教えてくれた。絵本を読んでもらうのは、大人にとってもいい経験。そういう機会が増えればうれしい」と結んだ。

 一般社団法人熊野新宮ミュージアムはアトラクションとして朗読劇「鳩ぽっぽ誕生秘話~東くめと基吉 夫唱婦随の大仕事~」を上演。佐藤春夫記念館の辻本雄一館長をコーディネーターに迎えたシンポジウム「ことばの力で想像力を~読書のむこうでみんなとつながる~」もあった。

 親子4人で参加した田古良真有香さんは「子どもが寝る前には、毎晩絵本の読み聞かせをしている。3歳の娘に『赤ちゃんってなんで生まれてくるの?』と聞かれた時に『おへそのあな』を読んだことがある。温かい絵で、改めて長谷川先生の声で読んでいただき、とても楽しめた」と話していた。

(2022年9月28日付紙面より)

絵本「たこやきのたこさぶろう」を朗読=25日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」
2022年09月28日
4 多くの来場者でにぎわう
 勝浦ナイトマーケット2022  

 那智勝浦町の駅前本通り商店街と南紀くろしお商工会青年部(由谷恭兵部長)は24日夜、駅前本通りやいざかた通り、勝浦地方卸売市場で「勝浦ナイトマーケット2022」を開催した。7月末に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、延期となっていた催しには多くの来場者が訪れ、にぎわった。

 夏の思い出づくりの場や商店街の周知、活性化を目的に実施され、今年で2回目。来場者はコロナ対策として、会場入り口で検温とアルコール消毒終了後、蛍光性のブレスレットを着用。そのほか、マスク着用やごみの持ち帰りなどの協力を呼びかけた。

 催しは「食べる」「見る」「遊ぶ」のブースに分け、豊富な飲食販売やジャンピングホエール、ヨーヨー釣りなどに加えて、地域で活動する各グループによるダンス披露やめはり音頭などが盛大に行われた。

 また、会場内には大漁旗が掲げられたほか、町内や太地町の園児、児童、生徒が「夏の思い出」をテーマに絵を描いたちょうちんがいざかた通り商店街にライトアップされた。

 駅前本通り商店会の中西毅会長は「若い方々の企画・立案・実行の力がすごい。これだけ多くの人たちが勝浦の通りに集まるのはうれしい。めはり音頭を盛大にやっていただけるのも昔に回帰するよう」と話した。

 催しを中心的に計画・実行してきたのは「Cafeアマアイ」の鳥羽山恭平さんと「kitchen nicori」の奥田裕也さんの2人。

 鳥羽山さんは「1度延期となり、急きょ開催する形となったため、出店者さんも本来より減ってしまった。しかし、コロナも減って晴天の下、開催できた。多くの人でにぎわうことができて結果的に良かったと思う」。

 奥田さんは「延期もあって、当初は1000人規模の来場者を想定していたが、それ以上の来場があって手応えを感じた。コロナの関係で現在はテイクアウトの形式だが、その場で飲食できるようにするなど、その年の状況に合わせてイベントの形を変えていきたい」と語った。

 串本町から家族と訪れた30代男性は「友達から聞いて家族で来た。楽しいイベントです。コロナに注意しながら、今後は各地でもどんどんイベントをやっていってほしい」と話していた。

(2022年9月28日付紙面より)

盛大ににぎわった勝浦ナイトマーケット2022=24日夜、那智勝浦町の駅前本通り商店街
ダンスステージも盛り上がった
家族連れで楽しめる催しも多くあった
子どもたちが描いたちょうちんのライトアップ
2022年09月28日
5 地域全体で町をきれいに
 老ク連250人が奉仕活動  (新宮市 )

 新宮市老人クラブ連合会(上廣正幸会長)は「老人の日・老人週間」の全国一斉奉仕活動に合わせて27日朝、浮島の森駐車場や鴻田会館周辺、緑ヶ丘会館前など市内17カ所で清掃活動を行い、同会に所属する約250人が参加した。

 清掃奉仕は「花のある町、ゴミのない町」をテーマに実施。美しい環境で公共施設を利用してもらおうと毎年、草引きやごみ拾いの活動に取り組んでいる。

 同市神倉の県立新宮高校旧校門前では、西道楽天会(河上政方会長)のメンバー19人が手分けして周辺の草を引き、協力しながら紙くずや落ち葉、空き缶を拾うなどして汗を流した。

 河上会長は「天候の心配もありましたが、無事に清掃を終えることができ安心しました。落ち葉や雑草はどうしても多くなるが、以前に比べると年々、紙くずや空き缶などは格段に少なくなった。日頃から住民の皆さんの美化意識やマナーの良さの表れ。これからも地域全体で『自分たちの町をきれいにする』という気持ちを忘れず、通りがかった人たちが爽快な思いになってもらえるような景観を保っていきたい」と話していた。

(2022年9月28日付紙面より)

新宮高校周辺で清掃に汗を流す西道楽天会の皆さん=27日、新宮市神倉
2022年09月28日
6 山口酒店が優勝 第182回職場対抗ボウリング大会 
2022年09月28日
7 13チームが熱戦展開
 第75回ダブルス大会  (紀南テニス協会 )
2022年09月28日
8 矢口樹君が優勝に貢献
 鶴岡一人記念大会  (南紀ボーイズ )
2022年09月28日
9 今後の電子帳簿保存は  くろしお商工会セミナー  (那智勝浦町 )
2022年09月28日
10 海ごみゼロに向け清掃  かつうら渚の会  (那智勝浦町 )
2022年09月28日
11 最高齢の坂下さんを祝福  三軒町長が南紀園訪問  (太地町 )
2022年09月28日
12 福島県の只見中3年生と交流  ユネスコつながりでCGS部  (串本古座高校 )
2022年09月28日
13 4組競い「海ぼうず」優勝  第24回6人制バレー大会  (串本町バレーボール協会 )
2022年09月28日
14 第3回定例会一般質問④  串本町議会  
2022年09月28日
15 家族ら注目する中競う  田原小が運動会を挙行  (串本町 )
2022年09月28日
16 筆走らせ「ありがとう」  子育てサロンで己書体験  (紀宝町 )
2022年09月28日
17 初めてのウミガメ甲羅磨き  若手県職員「幸結び隊」が参加  
2022年09月28日
18 大正琴の美しい音色に拍手  カフェいっぷく亭で演奏会  (紀宝町 )
2022年09月28日
19 3選目指す現職のみ立候補  2期連続の無投票当選か  (御浜町長選 )
2022年09月28日
20 お悔やみ情報
  
2022年09月27日
21 大輪の花、秋の夜空に
 追善供養花火をする会  (新宮市熊野川町 )

 「熊野川追善供養花火をする会」は24日夜、新宮市熊野川町能城山本(のきやまもと)で追善供養の花火を打ち上げた。地元住民や車中から花火を観覧していた人らは、夜空に咲いた約640発の花火に拍手や歓声を送った。

 紀伊半島大水害(2011年)の犠牲者を含む、多くの人々の供養のためにと彼岸の時期に企画し開催。いまだ収束のめどのたたない新型コロナウイルス感染症の収束や、またコロナ禍の影響を受ける人々に対する元気づけに対する願いも込められている。

 同町では、水害から10年の節目を迎えた昨年、「供養花火をする会」が犠牲者を追悼しようと花火の打ち上げを企画。「今年も花火をしてほしい」といった多くの声を受けて実施に至った。開催に向けて250を超える近隣の企業や個人から寄付が集まったという。

 なお、同会では23日に熊野川ドームさつきで歌やダンスによるイベントを企画していたが、台風15号の接近に伴い大雨警報が発表されたことから、イベントの開催を取りやめた。

 花火は十数㌶の田んぼの真ん中から打ち上げられた。スターマインや6号玉が光のショーを繰り広げ、地域住民らは夜の秋空を彩る大輪の花に見入っていた。

 翌25日には、町民らが早朝から花火打ち上げ地点周辺で清掃活動を実施。有志約40人が参加し、花火の燃えかすなどを拾い集め美化活動に汗を流した。

 同会の下阪殖保さんは「花火の恒例行事化を望む声も多い。行政も協力してもらえればありがたい」。

 池上順一さんは「熊野川町は生きている、それを示したいとの思いから、下阪さんをはじめとした人々が町のために動いてくれている。そういう気持ちが大事。花火の打ち上げはみなさんの協力がないとできないこと。ささやかながら地元への感謝を示し、恩返しをする機会になったと思う。来年もみんなで花火を打ち上げることができたら」と話していた。

(2022年9月27日付紙面より)

夜空に大輪の花火が打ち上がった=24日夜、新宮市熊野川町
清掃活動に参加した皆さん=25日、同町
2022年09月27日
22 JSTO月例会で活動紹介
 CGS部代表チームで発信  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校CGS部が22日、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)の月例会ゲストとして情報発信をする機会を得た。同協会は22~25日に東京ビッグサイトであったツーリズムEXPOジャパン2022内の自ブースを会場に設定し、同部はウェブ会議システムで参加。会員など旅行業界の関係者が情報を受け止める形となった。

 この情報発信は、JSTOの新津研一代表理事から月例会ゲストの誘いを受け応えたことで実現した機会。部員を代表して雑賀和さん、鈴木美咲子さん〈以上2年〉、鈴木紅瑠魅さん、竹本芽生さん、森大地さん、水本琉那さん〈以上1年〉がチームを結成し、「本州最南端での地域活性化の挑戦~CGS部の挑戦~」と題した内容を準備して情報発信に臨んだ。

 CGSは地域包括的支援(Community General Support)の略称。高校生がどのように地域を知り課題を見つけて支援をしているかについて、万能だれの商品化や防犯灯点検などの実績を織り交ぜて伝えた。

 そのように活動の傾向を示唆した上で同協会からの希望に応え、スペースポート紀伊のロケット打ち上げに向けたロケットラーメンなどのメニュー開発や「カイロス君」バッジ制作などの取り組みも紹介。今後は交流サイト(SNS)による打ち上げのライブ中継も目指していると予告し、実現時の視聴も呼びかけるなどした。

 発信先のツーリズムEXPOジャパン会場は期間の前半に業界関係者、後半に一般を対象にして公開される仕組み。旅行業界に関わる人に情報を受け止めてもらえて光栄、と心境を語る雑賀さんは串本町を知らない皆さんに少しでも魅力が伝わればという思いで今回の情報発信に臨んだと振り返り、主軸のCGS部活動について「かしこまった話ではなく、雑談の中で(本州最南端には)こんな高校があると話していただけたらうれしい」とコメント。鈴木さんは今回の情報発信をきっかけにし、気軽に串本へ来てくれる人が増えることを今後に期待した。

(2022年9月27日付紙面より)

ウェブ会議システム越しでCGS部の活動を紹介する部員=22日、県立串本古座高校
2022年09月27日
23 デジタル技術の広がりは
 若手国際フォーラム  (新宮市・東京大学 )

 新宮市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は25日、同市浮島の浮島児童館での対面とオンラインを併用して「東大人文・若手国際フォーラム」を開催した。同大学の大向一輝准教授が基調講演。同大学助教で地域連携担当の太田泉フロランスさんが進行役を務め、留学生らが研究報告をした。

 同市と同大学大学院人文社会系研究科・文学部は昨年3月に連携協定を締結。東京大学と共に人文学を応用しての地域振興や交流促進、地域連携活動などを図っている。

 このたび、留学生ら約10人は同大学文学部長・人文社会系研究科長の秋山聰さんらと共に23日に熊野入り。26日にかけて新宮市や那智勝浦町、三重県熊野市などを訪れ「熊野体験研修」を行った。フォーラムは研修のプログラムの一つとして実施するもので、留学生らが自らの研究や熊野地方についての印象を語り、それぞれの国や地域への理解を深めることを目的に開かれた。

 フォーラム開催に当たり、田岡実千年市長は「大都市にはない何かを感じ取っていただき、今後の研究活動に役立てていただければ。また、母国に戻られてからも、この地での体験を発信いただければ」とあいさつ。

 秋山さんは、同大学と市が連携協定締結に至った経緯や活動を振り返り「当大学には優秀な留学生がたくさんいる。そんな人たちが熊野を体験し、熊野の人と交流することで緩やかながら大きな波及効果があると思う」と期待を寄せた。

 大向准教授は「熊野学の未来:デジタル技術による支援に向けて」をテーマに講演。デジタル技術にできることやその方向性、役割などを説明し▽文字▽地図▽3D―の各分野の研究や活用に展開しうるデジタル技術の広がりについて解説した。

 全国4800社に及ぶ熊野神社のリストから住所を緯度・経度に変換し地球儀ソフトに落とし込んだ日本地図を紹介し「4800社と軽く言うが、地図に落とし込んでみると日本列島を隙間なく埋め尽くしていることが分かる」。

 3Dの世界への技術の転換に関して、メタバース(3次元の仮想空間やそのサービス)における熊野曼荼羅(まんだら)絵解きの世界を実演。「ある程度の知識がないと活用につながらない。対象と向き合うのは人の役割。共通のテーブルとしてのデジタル技術だと思う」としながらも「遠隔で絵解きを再現するのは可能だが、熱量や意志、コミュニケーションを備えた熊野比丘尼(びくに)の代わりはできない」と付け加えた。

(2022年9月27日付紙面より)

大向一輝准教授がデジタル技術の活用方法などについて講話した=25日、新宮市の浮島児童館
対面とオンラインを併用して行われたフォーラムの様子
2022年09月27日
24 新しい風を吹かせよう
 3年ぶり中高合同の近大新宮祭  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)で25日、近大新宮祭(文化行事の部)が開催された。全校生徒477人がクラス行事や舞台発表などを通じ、今年のテーマである「新風」を表現した。

 本年度は3年ぶりに中高合同で、保護者の観覧も受け入れて実施。文化行事の部は24、25日の2日間にわたって開催を予定していたが、台風15号の影響で1日目のオープニングセレモニー・クラブ発表を延期し、2日目のクラス行事のみを先に開いた。

 高校生徒会の田岡結会長は「『新風』には、新型コロナウイルス感染拡大前と同じ活気を取り戻し、新型コロナ後の状況も取り入れたこれまでにない新しい取り組みをしようという思いを込めた。中高一緒になって楽しみましょう」と校内放送であいさつ。

 体育館では中学生の映像作品や劇の発表があり、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える「クリスマスの奇跡」や海洋プラスチックごみ問題を訴える「プラ島太郎」など、時節を捉えた作品が多く見られた。

 高校のクラス行事では、教室に近大マグロの巨大オブジェやフォトスポットなどが登場。絵の具やゴーカートを使ったアトラクションや脱出ゲーム、縁日など多彩な催しがあり、学年やコースを超えて生徒たちが交流した。近大新宮祭の様子は、後日写真で紹介する予定。

(2022年9月27日付紙面より)

第1次世界大戦の戦場に「きよしこの夜」が響く=25日、近畿大学附属新宮高校・中学校
海洋プラスチックごみを拾うアトラクション
2022年09月27日
25 初秋に鮮やかな色彩添える  各地でヒガンバナ花の盛り  (串本町・古座川町 )
2022年09月27日
26 一通りの手順教わり経験  三尾川小児童らが稲刈り  (古座川町 )
2022年09月27日
27 近大新宮が二次予選進出  秋季高校野球県大会  
2022年09月27日
28 福祉や財政など問う  太地町議会一般質問  
2022年09月27日
29 1位に西美晴さん  写連新宮支部9月例会  
2022年09月27日
30 シュウカイドウ咲く  遊歩道沿いでひっそりと  (那智の滝 )
2022年09月27日
31 「いつまでもお元気で」  高田地区福祉委員会がプレゼント贈呈  (新宮市 )
2022年09月27日
32 自然の恵みに感謝ささげる 熊野本宮大社で「献湯祭」 (田辺市本宮町)
2022年09月27日
33 元気いっぱい運動会  幼稚園や保育所などでシーズン始まる  (新宮市・那智勝浦町 )
2022年09月27日
34 バスケット作り楽しむ  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2022年09月27日
35 「戦争は人の心が荒れ果てる」  中田重顕さんを迎え講演会  (熊野市 )
2022年09月27日
36 秋空の下、地域一体で楽しむ  相野谷地区で合同運動会  (紀宝町 )
2022年09月27日
37 新翔高男子Bが優勝  新宮弓友会主催の月例射会  
2022年09月27日
38 古き良き日本の名作楽しむ  3年ぶりの日本優秀映画祭in南紀熊野  (那智勝浦町 )
2022年09月27日
39 新宮市登場の単行本発売中  漫画家・やまさき拓味さん  
2022年09月27日
40 お悔やみ情報
  
2022年09月25日
41 川原家を組み立てよう!
 少年少女発明クラブに20人  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は24日、和歌山県立新翔高校悠久館で「川原家を組み立てよう!」を開催した。市内の小学生の会員約20人が参加。同校の中岸速人教諭が講師を務め、川原家の組み立てや座学を通してその歴史を学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動をしており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内の小学4~6年生を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 熊野川の川原にはかつて、くぎを使用しない組み立て式住宅「川原家」からなる集落「川原町」が存在。洪水が迫ると解体され、水が引くと再び組み立てられた。

 筏(いかだ)による木材輸送や川舟を使って交易をする多くの人が行き交い、最盛期には150軒を超える建物があったとされる。そのにぎわいは1935年ごろまで続いたといわれている。

 中岸教諭は、スライドを使って川原家の歴史や組み立て方法などについて説明。「昔の新宮川原では大雨によって洪水が発生し、そこで暮らしていた人々はそれによって苦しめられていました。そんな中で生まれたのは川原家です」などと話し「川原家が記録として残っているのは新宮市だけ。新宮市に生まれたのだからぜひ覚えておいて」と呼びかけた。

 座学後には、中岸教諭から具材の名称などの説明を受けながら組み立てを開始。学年ごとに役割を分担し、力を合わせて川原家を完成させた。組み立てた川原家はみんなで解体。かつて、いかに素早く解体する必要があったかを体験を通して学んだ。

 峪悠都君(王子ヶ浜小4)は「川原家のことは今日初めて知りました。解体する時間が早かったのでびっくりした」と話していた。

(2022年9月25日付紙面より)

完成した川原家の前で=24日、県立新翔高校
協力しながら組み立てた
2022年09月25日
42 熊野修験、復興の礎
 「修験ルネッサンス」完成披露  (新宮市 )

 「『修験ルネッサンス』上映委員会」は22日夜、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で、長編ドキュメンタリー映画「修験ルネッサンス」(カラー/84分/2022年)の完成披露上映会を開催した。市内外から約300人が来場し、映画を通して熊野修験に対する理解を深める機会とした。

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺・髙木亮英住職が熊野修験を復興してから今年で35年。「熊野から」「熊野から ロマネスク」「熊野から イントゥ・ザ・新宮―明治の闇『大逆事件』を乗り越えて―」の3部作を手がけた田中千世子さんが制作・監督を手がけた。

 田中さんが自ら修験に参加し、熊野修験の復興に尽力した「新宮山彦ぐるーぷ」や熊野修験の活動を数年にわたり撮影・取材した記録映像を軸に、ダンテの「神曲」のエッセンスを絡めた独自性豊かな作品に仕上がった。

 上映会は熊野修験の髙木智英さんと成田佳子さんによるほら貝で幕開け。田中さんは「私の好きな熊野地方で栄え、そして復活した熊野修験に興味を持ち、参加しながら作品を作った」と制作に至った経緯を説明。

 田中さんの友人で、絵画・アニメーション制作を担当した畔蒜(あびる)多恵子さんは「ダンテと詩と音楽と落語、そして修験をミックスして監督の世界が展開されていく。楽しんでください」と呼びかけた。

 髙木住職は「いろいろな宗教が重なり合って形成されているのが熊野信仰であり熊野修験。そして熊野信仰は開放的であり、神・仏の前では全ての人が平等であると、上皇・法皇から貴族、武士、庶民に至るまでありとあらゆる人を受け入れてきた」。

 修験者にとっては熊野という所は最高の霊場であり聖地であったとし、修験者が山に分け入ることによって精神的にいったん死に、そして修行を終えた後は仏となるといった「擬死再生」という概念から、「よみがえりの地」といわれるゆえんの一端であると説明した。

 ロシアのウクライナ侵攻や、バス内への置き去りにより幼い子どもが命を落としているといった現状に触れ「世知辛い世の中だが、修行を通じて人に対する思いやり、優しさ、慈しみの心といった本来の人間性、人間らしさをよみがえらせ、また、そういう御心(みこころ)を知っていただき、平和で明るく、和やかな世の中であることを願うばかり」。

 「35年間、山に分け入り『山林抖擻(さんりんとそう)』をしてきたが、多くの方からのお力添えとご加護を頂いて今日を迎えることができた。上映を通してそういう部分も見ていただければ」と述べ、田中さんや関係者、来場者らに対し感謝を伝えた。

(2022年9月25日付紙面より)

約300人が視聴した=22日夜、新宮市の「丹鶴ホール」
髙木亮英住職
田中千世子監督
2022年09月25日
43 59歳以下にも4回目接種券送付
 オミクロン株対応ワクチン  (紀宝町 )

 紀宝町は、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン接種を26日(月)から開始する。初回(1、2回目)接種が完了した12歳以上で、最終接種から5カ月以上経過している人が対象。1人1回接種できる。

 使用するオミクロン株対応ワクチンは、12歳以上がファイザー社製、18歳以上はファイザー社製かモデルナ社製を選ぶことができる。町では接種期間を来年3月31日まで延長した。

 現在は▽既に4回目接種の対象者(60歳以上、基礎疾患を有する人、医療従事者など)のうち、4回目を未接種の人▽3回目接種が終了し、5カ月以上が経過した12歳以上▽3回目接種券を持っている12歳以上▽4回目接種を従来型ワクチンで接種した人(5回目接種)―が対象となっている。

 3回目接種が終了した18~59歳の対象者には順次、接種券を発送する予定で、町生涯学習センター「まなびの郷」での集団、町内医療機関での個別のいずれかで接種できる。

 集団接種は10月9日(日)から始まる予定。集団・個別とも、町ワクチン接種専用ダイヤル(電話0735・33・0363)で予約を受け付ける。

 町では「予約開始日は電話がつながりにくくなりますが、必ず予約ができるように予約枠を設定しています。ご理解をお願いします」としている。

(2022年9月25日付紙面より)

紀宝町に届いたオミクロン株対応のワクチン=22日、同町役場
2022年09月25日
44 熊野謎解きめぐり寄贈
 那智勝浦ロータリークラブ  

 那智勝浦ロータリークラブ(庵野了嗣会長)は22日、会員でもある後誠介・和歌山大学客員教授の著書「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」を、那智勝浦町と太地町の教育委員会に寄贈、役立ててもらえるよう呼びかけた。

 かつて新宮市の教育長を務めた人物から「良い本だからぜひ寄贈を」と求められ、実施に至った。那智勝浦町には90冊、太地町には10冊を手渡した。庵野会長と森岡一朗幹事が両教育委員会に出向いた。

 那智勝浦町教育委員会の岡田秀洋教育長は「地域のことを知る、ふるさと教育を進めるのは大切。こういうものを教材にするなどの取り組みを進めている。学校にも紹介し、子どもが見られるようにしたい。地域の成り立ちや生活を一冊にまとめ、分かりやすく書いた本は少ない。ありがたい」と感謝を伝えた。

 森岡幹事は「郷土愛を培ってもらえるよう、頑張ってほしい。高齢の方で興味を持つ人もいる。高齢者向けの施設で置いてもいいかも」などと勧めた。同町教委は町内の小中学校に配布するほか、町全体で活用できそうな場所を検討して置きたいとの考えを示した。太地町教育委員会では、不在の宇佐川彰男教育長に代わり、漁野文俊教育次長が受け取った。

 庵野会長は「地元のことが詳しく書いてある。子どもが喜んでくれることが一番ありがたい」などと述べた。

(2022年9月25日付紙面より)

寄贈本を持つ庵野了嗣会長(右)と岡田秀洋教育長=22日、那智勝浦町教育委員会
漁野文俊教育次長に本を手渡す=同日、太地町教育委員会
2022年09月25日
45 ツリガネニンジン咲く  新宮市の三輪崎墓地付近  
2022年09月25日
46 目指す理想の看護師像とは  看護系希望生がミニ医療ゼミ  (近大新宮 )
2022年09月25日
47 地域猫活動に理解を  市民らが市長に要望  (新宮市 )
2022年09月25日
48 タマスダレが群生  空あおぎ一斉に咲く  
2022年09月25日
49 47年のネパール生活語る  那智勝浦町出身の和田正夫さん  
2022年09月25日
50 第3回定例会一般質問③  串本町議会  
2022年09月25日
51 串本中と古座小が先陣切る  秋の運動会シーズン始まる  (串本町 )
2022年09月25日
52 全国屈指の強豪校が熱戦  女子高校野球大会が開幕  (熊野市 )
2022年09月25日
53 夏と秋の空間アート広がる  森の侵略 みんなで作る星空  (熊野市 )
2022年09月25日
54 赤ちゃんはどこから来る?  性や命の伝え方考える  (紀宝町 )
2022年09月25日
55 1位に垣本正道さん  写連紀南支部9月例会  
2022年09月25日
56 親子で楽しく種目に挑戦  ちびっこくらぶ「うんどうかいごっこ」  (新宮市 )
2022年09月25日
57 下古谷兄弟、予選突破  兄弟そろって本選出場  (日本クラシック音楽コンクール )
2022年09月25日
58 お悔やみ情報
  
2022年09月23日
59 協力が成功と楽しさの源 「彩雲祭」2年ぶり単独開催 (新宮高校)

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒562人)で22日、文化祭「第29回彩雲(あやぐも)祭」が開かれた。行事テーマは「今できることを全力で!~『協力』が成功と楽しさの源~SDGsとともに」。文化クラブによるステージなどがあり、生徒たちがさまざまな催しを楽しんだ。

 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で規模を縮小し、文化祭と体育祭を1日で実施したため、文化祭を単独開催するのは2年ぶり。

 学校行事にさまざまな規制がかかる中「一度きりの高校生活で、今できる最大限のことを全力でやり遂げたい。持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールに向け、自分たちにできることを考えたい」との思いを込めて開催した。

 オープニングセレモニーでは、玉置七彩生徒会長が「1、2年生は初めての文化祭。手探りながら、全校生徒が一生懸命準備に携わってきた。思いっきり楽しみ、自己の成長の場にしましょう」とあいさつ。尾﨑玄多・行事企画運営委員長は「今年は文化祭を1日開催ができて本当にうれしい」と語り、動画を通じて文化祭を楽しむための七つのルール▽体調が悪いときは無理せず参加を見合わせる▽大声を出さず、3密を避ける▽教室は常に換気―などを呼びかけた。

 文化部のステージでは、吹奏楽部が今年のコンクール曲「生命(いのち)のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」などを演奏。放送部による星新一の「ある夜の物語」、詩「道程」の朗読、琴部の「虹」「千本桜」の演奏、書道部のパフォーマンスなどが会場を盛り上げた。

 午後には各クラス、生徒会、委員会によるアトラクションや展示があり、SDGsに関連した企画が多く見られた。

(2022年9月23日付紙面より)

オープニングセレモニーで吹奏楽部が演奏=22日、新宮市の県立新宮高校
2022年09月23日
60 センサリーボトルを工作
 すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域子育て支援センター(戸塚ゆう子センター長)は12、13の両日、同町福祉健康センターで「すくすくワークショップ」を開いた。町内で子育て中の親子らが参加し、センサリーボトルを作った。

 センサリーボトルとは透明の瓶にオイルやビーズ、ラメ、カラーセロハンなどを入れ、ゆっくりと揺らめく様子を楽しむおもちゃ。「安らぎのジャー」「魔法のビン」とも呼ばれる。

 この日はペットボトルと洗濯のり、カラフルなジェリービーズなどを使って工作。子どもたちは好きな色のフェルトボールを選んでペットボトルに入れ、浮いたり沈んだりする様子を不思議そうに眺めた。

 南知希君(3)と参加した母親の準子さんは「色がきれいで、集中して作ってくれたと思う。最近はおもちゃだけではなく、他の子どもたちに興味を持ち始めたようで、遊んでいるところを近くに見に行ったりしています」と話していた。

 ワークショップは未就園児と保護者を対象に、毎月実施している。10月は18日(火)と19日(水)にハロウイーンの工作をする予定だ。申し込みは同センター(電話0735・52・0224)まで。

(2022年9月23日付紙面より)

揺らめくボールを見つめる=13日、那智勝浦町福祉健康センター
2022年09月23日
61 合同で災害パネル展実施
 新宮警察署と串本海保署  (串本町・古座川町 )

 新宮警察署(田原正士署長)と串本海上保安署(内海浩一署長)の合同による災害パネル展示が21日、串本町文化センターと古座川町中央公民館の2会場で始まった。いずれも30日(金)までの実施で、日々の防災意識を高める一助として目を通してもらえればとしている。

 旧串本警察署と串本海上保安署の取り組みを継承しての実施で、地域住民のさらなる防災意識の向上を図ることが目的。展示物は写真や啓発ビラなどで、警察活動や海上保安活動の様子や同活動越しに見る被災地の状況を伝えて普段の防災意識を高める構成としている。

 串本海上保安署のパネルの内容は阪神淡路大震災以降の主だった大規模災害における活動紹介で2会場ともほぼ共通。新宮署のパネルの内容は2会場で異なっていて、串本町会場は令和元年台風19号と平成30年西日本豪雨と平成23年紀伊半島大水害、古座川町会場は同大水害と東日本大震災となっている。

 合同の災害パネル展実施は2018年に旧串本警察署と串本海上保安署が取り組んで以来約4年ぶり。趣旨が近しい連携として約2年前に合同で津波防災の街頭啓発をした経緯もあり、こちらも災害パネル展実施期間の初日にオークワ串本店前、29日(木)に同古座川店前で継承実施するとしている。物資は災害時の海上保安活動の概要と津波緊急避難時の確認事項や非常持ち出し品を伝える啓発ビラなど。ビラは100セットを準備し新宮警察署と串本海上保安署の各署員5人で手分けして住民へ配り、その説明で防災意識を促した。

 新宮警察署警備課の谷英人課長は「防災週間から少し遅れてしまったが、今は台風シーズンに当たるので何とか9月中には実施し皆さんの防災意識を高めたかった」とこれら啓発活動実施の思いをコメント。同時に串本海上保安署との関係を幅広く深め、両署連携による災害対応力を強化していければと両署の内部的な狙いも見据えて語った。

(2022年9月23日付紙面より)

新宮警察署と串本海上保安署の合同による災害パネル展会場=21日、古座川町中央公民館(上)、串本町文化センター(下)
合同で津波防災の街頭啓発に臨む新宮警察署と串本海上保安署の署員=同日、串本町串本
2022年09月23日
62 かんきつの新規就農を支援
 「農地バンク」の活用呼びかける  (御浜町 )

 高齢化や担い手不足で耕作放棄地が課題となる中、「年中みかんのとれるまち」がキャッチフレーズの御浜町は、町内でかんきつを栽培する新規就農者を募っている。

 「農地バンク」への支援も行っており「現在、農地バンクには売りたい、貸したい農地がたくさん登録されており、これらの農地を耕作していただける方を募集しています。兼業などで農業をしたい方は、ぜひご活用ください。農地の売買や貸借の交渉も役場がお手伝いさせていただきますので、お気楽にご連絡ください」と呼びかけている。

 農地バンクは、農地の売買、貸借を希望する所有者などから申請のあった情報をホームページや窓口で公開し、農業を営むことを目的として、農地の利用を希望する人に紹介する制度。

 町ではホームページを開設し、登録されている農地や農地登録までの流れなどを紹介している。「御浜町農地バンク」で検索を。問い合わせは農林水産課(電話05979・3・0517)で受け付けている。

 町では、みかん農家としての就農や移住希望者に向けた新しいパンフレットを作製。Iターン、Uターンでみかん農家になった就農者や、移住者の声を紹介した。

 役場1階町民プラザではみかん農家のインタビュー映像を流し、町長室前にも紹介パネルを設置しており、農林水産課の担当職員は「かんきつ栽培に興味のある方はご相談ください」と話している。

(2022年9月23日付紙面より)

御浜町がかんきつの新規就農者を募集=御浜町役場
御浜町が作製したパンフレット
2022年09月23日
63 3大会で上位入賞果たす
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2022年09月23日
64 「道の駅なち」や人口減など問う  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2022年09月23日
65 全議案可決で閉会  那智勝浦町議会9月定例会  
2022年09月23日
66 お金の大切さ、学ぼう  「おみせやさんごっこ」に19人  (新宮市の「ベストパートナー」 )
2022年09月23日
67 橋杭海水浴場前で街頭啓発  秋の全国交安運動始まる  (串本町 )
2022年09月23日
68 テイクアウトで30食完売  恒例の「ふれあい子ども食堂」  (紀宝町 )
2022年09月23日
69 百歳高齢者に祝い状  3市町では25人  (熊野・南郡 )
2022年09月23日
70 クズの花が盛り迎える  秋の七草の一つ  
2022年09月22日
71 秋の交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など  

 正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「秋の全国交通安全運動」が21日から始まった。30日(金)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の歩行者事故などの防止および飲酒運転の根絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底」を重点に取り組んでいく。

 新宮市では運動初日の21日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年市長)、市交通指導員協議会、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署など関係者約70人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会と出発式を開いた。

 運動展開に先立ち、市民運動推進協議会の清岡幸子副会長は「交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心し暮らせる新宮市として、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの遵守を訴え、各種広報を行っていく」。

 7月から、県と県警が連携し、横断歩道における歩行者保護の取り組みを推進する「サイン+サンクス運動」が実施されていることを紹介し「車を運転する際には横断歩行者優先の徹底を意識して」と呼びかけた。

 酒井清崇・東牟婁振興局長は「交通事故のない安全で安心なまちづくりは全ての県民、市民の願い。交通事故をなくしていくため、引き続きご尽力を」。

 田原正士・新宮警察署長は、交通事故につながりやすい交差点関連の交通違反や重大な事故に直結しやすい横断歩行者妨害や飲酒運転に対して取り締まりを行うとともに、自転車による悪質な違反に対する指導と取り締まりの強化、「サイン+サンクス運動」周知のための広報などを展開していくと強調。

 「引き続き、歩行者の安全確保、飲酒運転をさせない、交通事故を起こさせない環境づくりに取り組んでいただき、交通事故減少の機運が高まることを期待している」とあいさつした。

 決起集会後には関係者に見送られながら取り締まり部隊が出発。参加者らは啓発物資やのぼりを手に、買い物客らに交通安全を呼びかけた。

(2022年9月22日付紙面より)

取り締まり部隊を見送る関係者ら=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を配布し交通安全を呼びかけた
2022年09月22日
72 支え合いの仕組み学ぶ
 高田小中が「赤い羽根共同募金」の授業  (新宮市 )

 新宮市立高田小中学校(山本健司校長、児童4人、生徒6人)で15日、「赤い羽根共同募金」についての授業があった。市社会福祉協議会地域福祉部の植地美貴さんと東雄大さんらが来校。取り組みの意義や募金を通した支え合いの仕組みなどについて講話した。

 10月1日(土)から全国一斉に始まる「赤い羽根共同募金運動」に先立ち、子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらう目的で実施。同校での授業を皮切りに、市内の小学校を巡回し授業を展開する計画としている。

 共同募金は、戦後間もない1947年に市民が主体の民間運動として始まりその後、現在の社会福祉法に基づき、地域福祉の推進のために活用されている。

 現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。

 植地さんと東さんは、共同募金を呼びかける羽には赤や緑、青、黄、黒、白、水色の7種類があると紹介。「全て人に関わる募金で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されます」と話した。

 同募金の成り立ちを紹介した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ「子ども食堂やサロン活動、高齢者へのお弁当の配布など、困った人たちだけではなく、まちづくりをしたいと思っている人の応援にも使われます」などと説明。さまざまな活動を支えているその役割について理解を求め「赤い羽根絵はがきコンクール」参加への協力を呼びかけた。

 共同募金について認識を深めた子どもらからは「まちのいろいろな取り組みを支えていることを知った。勉強になった」「支え合い、助け合う優しい気持ちはすてきだと思う」などと感想を発表した。

(2022年9月22日付紙面より)

新宮市社会福祉協議会職員らが共同募金の取り組みについて話した=15日、市立高田小学校
支え合いの仕組みに理解を深める児童・生徒ら
2022年09月22日
73 どんな意見も大切に
 「こどもかいぎ」で話し合う  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワークは17日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「こどもかいぎ」を初開催した。自由に話し合いができる場が設けられ、参加した町内の小学生10人がさまざまな発言を行った。

 教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。

 「こどもかいぎ」は、対話の重要性を知るとともに、人の意見を大切に扱い、互いを尊重する機会につなげることなどを目的に実施。この日のファシリテーターは井藤朋子さんとPon(ポン)さん、山﨑佳子さんの3人が務めた。

 井藤さんらは「みんなが安心できる『場』」「どんな意見も大切に(話そうとしている人に耳を傾ける。反対意見もOK)」「パスもあり」の3点を大事にしてほしいと説明。

 テーマに「こんな学校だったらいいな」「大人と子ども、どっちがいい?」「もやっとすること」などを上げ、児童発信の質問や疑問についても話し合った。

 「こんな学校だったらいいな」のテーマでは「廊下で走ったらだめ」「連絡帳を毎日書かないといけない」など学校のルールについて触れ、児童は「先生だって走っているのになぜ?」「家にメールで送ってくれれば」などの活発な意見が上がった。

 「こどもかいぎ」を終えた児童は「先生に言えないことも話すことができた」「学校のルールで、もやっとしたことが言えて気持ちが晴れた」「みんなの意見と自分の意見を比べられた。自分の思っていることと違うことがあると分かった」などの感想を述べた。

 井藤さんは「社会には戦争や環境破壊、貧困などの問題がある。解決できない原因の一つに対話ができていないことが挙げられると思う」。

 対話については「対話はお互いのリスペクトという根っこが一番大事。対話がうまくできていくと、人との関わりや生きることがもっと楽しく自由に、豊かになるはず。たくさん発言してくれたのでうれしかった。次回の検討もしています」と語った。

(2022年9月22日付紙面より)

「こどもかいぎ」で対話楽しむ=17日、那智勝浦町の教育センター
声を掛け合い緊張をほぐした
2022年09月22日
74 僕らの米は「世界一う米」
 太田小でバケツ稲収穫  (那智勝浦町 )

 台風一過の晴天が広がった20日、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の5、6年生7人が、5月から育てていた「バケツ稲」の刈り取りをした。

 「バケツ稲」はバケツで育てるイネのこと。狭いスペースでも米作りに挑戦でき、土作りや日々の水やり、成長観察、害虫対策、収穫、脱穀など全ての工程を体験できることが特徴だ。JAグループによる食農教育の一環で、JAみくまのの協力を得て昨年から挑戦している。

 児童は5月、それぞれのバケツに5本のコシヒカリの苗を植え「世界一う米(まい)」「新潟になんて負けないぞう米」「ひかる米」「クロミマイ」「ケバブ米第二合」などと命名。昨年はイナゴの食害を受けた経験から、自作の防虫ネットを張って保護してきた。

 この日は1㍍ほどに成長したイネを鎌で収穫し、手すりにはさ掛け。片付け作業では、バケツの底までびっしりと張った根を観察した。

 今年の米の出来について、6年生は「去年よりもいいと思う。4合くらいになったらいいな」「去年、潮岬青少年の家のキャンプから帰ってきたら、穂が全滅していた。今年はパイプを組み立ててネットを張った」と話していた。

 29日(木)に脱穀し、最後はおにぎりにして全員で味わう予定で、「シンプルに塩味がいいな」などの声があった。

(2022年9月22日付紙面より)

稲穂を持って記念撮影=20日、那智勝浦町立太田小学校
バケツからイネを刈り取る
2022年09月22日
75 第3回定例会一般質問②  串本町議会  
2022年09月22日
76 家族らの応援受け頑張る  明神小中が合同で運動会  (古座川町 )
2022年09月22日
77 平均変動率減少続く  下落幅は3年ぶりに縮小  (基準地価 )
2022年09月22日
78 ロケット事業や那智の水を質問  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2022年09月22日
79 最終プレゼンに熱こもる  「道の駅なち」の魅力生かす  (武者修行プログラム™ )
2022年09月22日
80 地域に伝わる歴史学ぶ  三輪崎小5年生が「鯨踊り」の授業  (新宮市 )
2022年09月22日
81 思い出の人形600体を供養  曹洞宗の若手僧侶ら  
2022年09月22日
82 正しい交通マナーの実践を  秋の全国交安運動を前に出発式  (紀宝警察署 )
2022年09月22日
83 秋空の下、リレーなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2022年09月22日
84 お悔やみ情報
  
2022年09月18日
85 日ト両国参列得て追悼式典
 トルコ軍艦遭難慰霊碑前で  (串本町 )

 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑前で16日に追悼式典があり、トルコ共和国側と日本側合わせて約50人が同碑一帯に眠るエルトゥールル号(以下エ号とする)の将士に哀悼を示し両国の友好を確かめ合った。

 エ号は1890(明治23)年9月16日、嵐により樫野沖の暗礁に乗り上げて爆沈。587人が殉難する中、当時の島民の献身により69人が救助され全員が母国への帰還を果たした。

 追悼式典は年1回、遭難の日に同町が主催。おととし、昨年はオンライン環境を取り入れ規模を抑えつつ営んだが、今年は国歌と同碑追悼歌を静聴とした以外はほぼ例年同様に挙行した。トルコ共和国側からの来賓招待で在日大使館のエメル・デリノズ・テキン一等参事官やハビブ・イゼット・ゾールオール武官、在名古屋総領事館のウムット・リュトフィ・オズデュルク総領事ら、町側から田嶋勝正町長夫妻を筆頭に町議会の鈴木幸夫議長ら議員や教育委員、大島地区の3区長や町内外の関係個人や団体代表者、一般参拝者が参列した。

 岐阜ファーティヒモスク・イマームによる礼拝を経て、田嶋町長は「私たち串本町民はこの地に眠る殉難将士の御霊(みたま)をお守りし、大島島民が示した利他の精神を継承する。歴史を風化させることなく、日ト友好の架け橋のまちとして両国の友好の一助となることを誓う」と式辞。テキン一等参事官は「串本の皆さまとご一緒にエ号の出来事に思いをはせるため、殉難将兵たちが安らかに眠るこの地に立つことができたことを誇りに思う」と胸中を語って古今紡がれる友好関係への感謝を掲げ、参列一同順次献花した。

 地元樫野区の髙山カヤ子区長(75)はどのような形であろうと区民は9月16日のことを忘れないとし、「去年よりも参列者が少し多くなり、眠っている将士の方々もきっと心強く思ってくれていると思う」と今年の式典を喜んだ。

(2022年9月18日付紙面より)

慰霊碑に献花する田嶋勝正町長夫妻ら=16日、串本町樫野
2022年09月18日
86 ジオ的観点からふるさと知る
 熊野川中で「瀞峡めぐり」事前学習  (新宮市 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)で16日、国の特別名勝・天然記念物に指定されている瀞峡(瀞八丁)を舟で巡る「瀞峡めぐり」の事前学習があった。南紀熊野ジオガイドの平野皓大さんが来校し、地域の観光資源の魅力を伝えた。事前学習を踏まえ、同校1、2年生は21日(水)に「瀞峡めぐり」を体験する予定。

 ふるさと学習の一環として実施。ジオ的観点を通して、地域の名所を知ってもらうことを狙いとしている。

 瀞峡は、和歌山、三重、奈良の3県にまたがる景勝地で、大正時代にプロペラ船が瀞峡―新宮町(現新宮市)間を往来し、昭和40年代にはウオータージェット船が登場。多くの観光客を絶勝の地へと運んだ。現在は(一財)熊野川町ふれあい公社が川舟を活用した「瀞峡めぐり」を運営している。

 平野さんは、ジオパークの概要や「私たちはプレートの沈み込みで生み出された三つの種類の大地がつくった場所で生活しています」など、南紀熊野ジオパークの成り立ちを説明。

 吉野熊野国立公園内にあり、南紀熊野ジオパークエリアでもある瀞峡について「マグマの熱で硬くなった地層が削られて今の地形になりました」。

 かつては新宮からプロペラ船で観光客を輸送していたことや、鉱山や炭鉱があったことなどから大変なにぎわいを見せていたとし「河原にはお店もいっぱい並んでいた。三反帆(さんだんぼ)や木材を運ぶ筏(いかだ)も行き交っていた」と、大地が形成した歴史や文化の盛り上がりを紹介。「昔は栄えていたんだということを思い出しながら『瀞峡めぐり』を楽しんで」と呼びかけた。

(2022年9月18日付紙面より)

ジオ的観点からふるさとを学習=16日、新宮市立熊野川中学校
平野皓大さん
2022年09月18日
87 移住定住支援を拡充
 「空き家バンク」の新事業も  (紀宝町 )

 紀宝町は本年度から、「空き家バンク制度」の物件充実を図ることを目的に、各自治会と連携した「空き家バンク登録奨励金事業」や「空き家バンク登録促進助成事業」、住宅取得を支援する「住宅購入支援事業」「空き家改修支援事業」を進めている。

 人口減少・少子高齢化に歯止めをかけるため、町では地域活性化や空き家の利活用促進、移住定住希望者への支援制度を拡充させてきた。

 2014年度から開始した「空き家バンク制度」は延べ62件の物件登録があり、37件が成約し、22組40人が町外からの移住だった。

 移住定住、子育て支援を続けてきた結果、19年と21年を比較した30~40代の転入超過率の改善幅が東海4県で4位になるなど、成果が表れてきた。

 町では「今後も全庁挙げて紀宝町を移住先として選んでいただける、住み良いまちづくりを推進し、引き続き、人口社会減、自然減対策の取り組みを継続したい」としている。

 各種事業への問い合わせは役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

  □     □

 主な事業は次の通り。

■空き家バンク登録促進助成金事業

 空き家バンクに物件を登録する際、空き家の清掃や家財道具などの残置物の搬出・処分などを町内業者に委託する場合の費用を一部助成。対象は空き家バンクに登録を行う家主で、助成額は上限3万円で対象額の2分の1。

■空き家改修支援事業

 購入した空き家の改修工事を町内建設業者の施工で行う際の工事費用の一部を助成する。助成額は上限10万円で対象額の3分の1。町商工会商品券を給付する。

■町内住宅購入支援事業

 町内で新築、中古問わず住宅を購入した人に購入費用の一部を助成する。助成額は5万円(購入額を上限)で、義務教育終了前の子ども1人につき5万円を加算し、町商工会商品券を給付する。

(2022年9月18日付紙面より)

空き家バンクに登録されている物件(紀宝町提供)
住宅から見える風景(同提供)
2022年09月18日
88 小型車を無料貸し出し
 まちなか観光の実証実験  (太地町 )

 太地町は15日より、2人乗りの小型電気自動車を使った「ちょいノリ旅」の実証実験を始めた。観光客などに対して無料で車両を貸し出し、町内散策に利用してもらう。28日(水)までで、ニーズや適正価格、行き先などを調べ、事業化の可能性を探る。

 太地町は内閣府から、未来技術社会実装事業を行う地方自治体の一つとして採択を受けており、その一環となる。同事業は、未来技術を活用した地方創生の提案を募集したもの。この事業として「ちょいノリ旅」のほか、自動運転車による町内巡回や、ドローン活用ビジネスの実証実験なども行っている。

 「ちょいノリ旅」は、まちなか観光の促進を目指すもの。車両はJR太地駅に置いてあり、駅内の観光案内所で利用の受け付けと貸し出しを行う。利用の場合は事前予約を求めているが、借り受けの希望があり、予約が入っていない場合は即日でも貸し出す。

 利用時間は午前8時30分から午後4時までで、利用していいのは太地町内のみ。充電時間は2時間必要で、電気と利用時間の残量が十分であれば、1日に複数人に貸し出すこともあり得る。

 使用車両は、トヨタのC+pod。後部座席がなく、車長が短い。オートマチックで、最高速度は時速60㌔。クーラー使用時で約75㌔の走行が可能となっている。利用には、普通自動車運転免許が必要。また台風接近など荒天時は、貸し出しを中止する場合がある。予約は、太地町観光案内所(電話0735・59・3131)。前日の午後5時まで受け付ける。

 なお「ちょいノリ旅」の実証実験は、太地町が単独で費用負担して実施する。要する費用は、車両レンタル代の十数万円のみ。実証実験の結果、事業化の可能性があるとなれば、内閣府を経由して関係省庁の人材が派遣され、使用できる補助金を紹介してもらえるなど、助言が受けられる。

 また事業化するにしても、町事業として、委託管理事業として、関係法人で行うなど、さまざまな選択肢が考えられるという。

(2022年9月18日付紙面より)

無料で貸し出される、まちなか観光用の2人乗り小型電気自動車=16日、JR太地駅
2022年09月18日
89 サフランモドキ咲く  新宮市三輪崎の岩肌  
2022年09月18日
90 全産業の現状判断「下降」超  和歌山県の経済動向  
2022年09月18日
91 和歌山には19~20日最接近か  高波、暴風などに警戒  (台風14号 )
2022年09月18日
92 小鷺愛空さん最優秀賞  天石東村記念書道作品展  
2022年09月18日
93 さまざまな海を表現  「写真を楽しむ写真展 うみ」  (太地町立石垣記念館 )
2022年09月18日
94 来年への思い込め斎行  宇久井神社例大祭の宵宮  (那智勝浦町 )
2022年09月18日
95 県知事賞など22賞選出  児童生徒木工工作コンクール  
2022年09月18日
96 教育支援などに1千万円寄付  R.Linkに紺綬褒章伝達  (御浜町 )
2022年09月18日
97 お悔やみ情報
  
2022年09月14日
98 文化ホールの改善点は?
 より良い運営に向けアンケート  (新宮市「丹鶴ホール」 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が昨年10月にオープンし、来月で開館1年を迎える。開館1周年を節目とし市では現在、これまで施設内文化ホールを使用した個人や団体などに対してアンケートを実施しており、募った意見を基に今後の管理運営の見直しなどに反映していく構えだ。

 同施設は東に新宮城跡、北に熊野川を望む現在地に建設され、昨年10月3日に華々しくオープンの日を迎えた。

 貸館としても使用される文化ホールは立ち見席などの利用により最大人員1142人を収容できる大型ホール。客席を全て収納することで平土間パターンに転換できるなど、イベントに合わせて客席パターンを変えられる汎用(はんよう)性の高さを誇る。

 文化ホールの令和3年度貸館使用率は平均59・4%で、土・日・祝日のみでは72・2%。コロナ禍における開館・運営となったが、さまざまなイベントを通して多くの人に利用されている。

 市ではこれまで、来場者らに対するアンケートは実施していたが、貸館利用者に対して意見を募るのは今回が初めて。アンケートを通して満足度調査やニーズ把握などを行うことを目的としている。

 質問は、良い・悪いところや施設の使い勝手、料金、清掃状況、職員や技術スタッフの対応などに関してで、回答期限は今月末。

 開館1年を迎えるに当たり、文化振興課の栗林圭一課長は「できる部分、できない部分含めてこれまでも改善は重ねてきた。頂いた意見を基に、できる限り利用者に寄り添える施設を目指していければ」と思いを語る。

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■改善に向け、民間も



 タイミングを同じくして、施設および文化ホールの有効的な利活用に向けて声を上げようとする動きもある。

 市文化複合施設管理運営検討委員会元委員長の関康之さんは、開館1年を経過するに当たり、市内を中心とした文化関係の団体などに対し意見を聴取。意見交換などを通して、利用環境や改善案などをまとめる方針だ。

 関さんは「ボランティアとしてイベントに協力した際、改善すべき課題があると感じた。今後、地元だけでは活用しきれなくなると思う。当地方への観光を兼ねて文化ホールのイベントに参加してもらうことも視野に入れ、利活用の可能性を増やしていく必要があるのでは」。

 また、文化ホールを使用したことのある団体関係者は「スタッフのスキルなどは素晴らしいと感じた。しかし、使用料金や備品、終了時間の制約など課題もあると思う。運営面での改善を期待したい」と話していた。

(2022年9月14日付紙面より)

「丹鶴ホール」内の文化ホール=新宮市下本町
来月開館1年を迎える「丹鶴ホール」
2022年09月14日
99 神事のみ営んで礼つなぐ
 古座神社など例祭を執行  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)の例祭が10日に宵宮、11日に本祭を迎えた。昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、今年も神事のみで奉仕。併せて9日に境内社・住吉神社例祭、11日に九龍島(くろしま)神社例祭(遙拝〈ようはい〉神事)も執り行い、礼を今後につないだ。

 古座神社は旧古座浦域を代表する聖域で、現在は応神天皇、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と海神3神(底筒男命〈そこつつのおのみこと〉・中筒男命〈なかつつのおのみこと〉・表筒男命〈うわつつのおのみこと〉)などをまつり古座区が護持している。近世には八幡社だった経緯があり、例祭は旧暦8月15日に近い日曜日(奉仕の都合により古座小運動会と重なる場合は2番目に近い日曜日)を本祭日にして営んでいる。普段は閉ざされている参道鈴門を開いて山腹にある本殿を直接参拝できる年間で唯一の機会ともなっている。

 神事と併せて古座青年会が獅子舞、河内会が御舟謡(みふねうた)、同神社が子どもみこによる浦安の舞を奉納するのが例年の慣例となっているが、おととし、昨年に続いて今年も感染予防のため見送り、参道鈴門の開扉や鈴門以外の境内ちょうちんの飾り付けも参拝の密を避けるため休止。代表参列による神事のみで営むこととした。

 大前の儀は11日午前10時から社務所で執り行い、古座区、古座青年会、古座獅子会、河内会、勇進会、和歌山東漁業協同組合古座支所、氏子総代、責任役員の代表8人らが石田宮司と共に参列。石田宮司と代表8人で玉串をささげ二礼二拍手一礼の所作で信仰を注いだ。引き続き境内で九龍島神社に向かって遙拝神事も営んだ。住吉神社例祭は9日夜半、社務所で関係者のみ参列する形で執り行った。

 今年から稽古を再開した古座青年会と河内会に対し、子どもみこの奉仕は3年続いて稽古も含めて見送り。石田宮司は対象とする小学4年生前後の世代の意識の希薄化を心配しつつ「来年は一から立て直すつもりで臨む」と継続の思いを掲げつつ、今年の奉仕に努めていた。

(2022年9月14日付紙面より)

社務所で本殿大前の儀に臨む代表参列者ら=11日、古座神社
住吉神社例祭(上)や九龍島神社例祭の様子
2022年09月14日
100 土砂災害調査研究を発表
 シンポジウムに600人  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局、大規模土砂災害対策技術センター(以後、大規模センター)、和歌山県、那智勝浦町は10日、同町の体育文化会館で紀伊半島大水害から11年「大規模土砂災害対策技術センターシンポジウム~紀伊半島から新たな砂防技術を全国へ~」を開催した。仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、和歌山、三重、奈良3県の市町村長や議員などが出席し、事前申込者も含め約600人が来場。オンラインでも実施されたシンポジウムでは斜面崩壊研究の成果や最新技術の活用などについて発表され、パネルディスカッションも行われた。

 はじめに、国土交通省水管理・国土保全局砂防部の三上幸三部長が大規模土砂災害対策技術の発展などの地域防災力の向上のために、大規模センターを設置したとし「今後も数多くの機関と連携し、地域に密着した活動を行っていく」とあいさつ。

 仁坂知事は同水害の犠牲者に触れ「尊い命は帰ってこない。最も被害の大きかった那智勝浦町でシンポジウムが実施できるのは感慨深い。災害発生時は研究成果を生かし、命が失われることを食い止められるよう祈っております」。

 堀順一郎町長が「悲しみと教訓を忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。シンポジウムを防災減災の向上につなげていただけたら」と話した。

 大規模土砂災害対策研究機構の委員長で京都大学農学部の小杉賢一朗教授が「大規模土砂災害対策技術センターの提供するフィールドにおける斜面崩壊研究の成果とその活用の可能性~地下水観測からわかりつつある土砂災害の予測方法~」を講演した。

 一般的に土砂災害の発生には雨水の浸透・流動に伴う地下水位の上昇が大きな誘因の一つになるとし、観測結果を効果的な避難につなげ、人的被害を防止・軽減していくことが重要と主張。

 小杉教授は「紀伊半島大水害時の最大時間雨量や積算雨量を超過したら非常に危険」「紀伊半島大水害後に初めて経験する規模の豪雨になったら危険が相対的に大きい」「明確な根拠に基づく適切な避難につながる可能性が考えられる」と訴えた。

 続いて、大規模センターのセンター員で国土技術政策総合研究所の竹下航さんが映像で、深層崩壊の仕組みを解説。同センターの副センター長で、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長が「ドローン最新技術活用」「自動化施行」について説明した。

 最後は筑波大学の内田太郎教授がコーディネーターを務め、5人のパネリストと共に「紀伊半島大水害からの技術開発、今後の方向性~災害予測、危機管理、流域監視と防災教育~」と題して、パネルディスカッションに取り組んだ。

 近畿地方整備局の渡辺学局長のあいさつをもってシンポジウムが締めくくられた。

 会場では大規模センターの紹介、調査研究成果を紹介したパネルや、那智川の事業実施状況の映像紹介などが展示された。

(2022年9月14日付紙面より)

紀伊半島大水害から11年が経過し、大規模土砂災害対策技術センターシンポジウムが開催された=10日、那智勝浦町の体育文化会館
多くの来賓や人々が出席した
2022年09月14日
101 伝統芸能のあや踊り
 太地小で練習スタート  (太地町 )

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)で伝統芸能の「あや踊り」の練習がスタートした。12日には民芸保存会くじら踊り部会の鈴木崇試副会長と高野和昌さんが来校し、4~6年生39人に振り付けを教えた。

 古式捕鯨発祥の地である同町の県指定無形文化財「くじら踊り」は、クジラが捕れたときなどの祝い事の際に船上で踊る座踊り。綾棒(あやぼう)をもりに見立てて打ち振る「あや踊り」と、もろ肌脱ぎになって太鼓のリズムに合わせて踊る「魚踊り」の二つがある。

 児童が踊るあや踊りには、1~3年生用の簡易バージョンと、より大人が踊るものに近い高学年バージョンがある。高学年バージョンには綾棒を回転させながら投げる動作などがあり、今年初めて挑戦する4年生は苦戦しながらも5、6年生の動きを追いかけて練習。体育館に太鼓と唄が響いた。

 練習の成果は、10月29日(土)に開催される太地小学校の運動会で披露する予定だ。

(2022年9月14日付紙面より)

綾棒を持って練習する4年生=12日、太地町立太地小学校
振り付けを教える高野和昌さん(左)と鈴木崇試副会長
2022年09月14日
102 最優秀賞2点など決まる  小中学生ポップコン発表  (串本町 )
2022年09月14日
103 議員の倫理感などめぐり論争  新宮市議会  
2022年09月14日
104 小中学生の力作を審査  熊野を描こう絵画作品展  
2022年09月14日
105 高池小学校が最優秀賞  人権の花写真コンテスト  
2022年09月14日
106 秋を知らせる赤い花  那智勝浦町でヒガンバナ  
2022年09月14日
107 穏やかに過ごせる場に  王子おやつサロンがマスク入れ作り  (新宮市 )
2022年09月14日
108 キノコや粘菌を観察  県立博物館がイベント  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
109 団子作りやゲーム楽しむ  中央児童館で「お月見のつどい」  (新宮市 )
2022年09月14日
110 地震発生時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年09月14日
111 保険給付費、毎年増加  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年09月14日
112 ワクチン接種事業費など計上  令和4年第3回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年09月14日
113 船上から復旧状況を見学  東防波堤のクルージング  (紀宝町 )