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2017年10月29日
1 イチゴ、ハクサイ、キャベツ…
 台風21号、農業にも被害  (新宮市 )

 台風21号の豪雨は住宅や店舗だけでなく各地の農地にも被害を及ぼしている。新宮市熊野川町能城山本では、熊野川の支流赤木川が増水したため、水田や畑に泥や流木が入り、農業者らは除去作業に追われている。

 能城山本では、約35㌃の畑に設置していたイチゴのビニールハウス24棟が水没。作業員たちは24日から流木や草の撤去やイチゴの葉についた泥の洗い流し作業などに追われている。

 イチゴを栽培している児玉巌さん(80)=同町能城山本=は「ビニールをまだ張っていなかったから良かったが、2~3割はだめになった。今後はイチゴの病気による被害が怖いです」。流木の撤去作業などはあと3~4日はかかりそうで、毎年12月に実施している収穫は遅れる見込みだ。

 周辺の畑にも泥が入り、栽培されていたタカナ、ハクサイ、キャベツ、サツマイモなどがほぼ全滅となっている。

 町内各地の川沿いでは獣害防止の電気柵が川の水でなぎ倒されている。同町神丸では赤木川沿いの柵が100㍍以上にわたって倒れ、流木や草が絡まっている。畑を所有する下阪殖保さん(71)=同町能城山本=は「ここら辺の農業者はみんな途方に暮れています。今回の台風で農業を辞めてしまった人もいます」と話していた。

(2017年10月29日付紙面より)

イチゴのビニールハウスに絡まった流木など=27日、新宮市熊野川町能城山本
倒された電気柵
2017年10月29日
2 浸水被害の現状視察
 世耕弘成経産相が熊野地方へ  (台風21号 )

 世耕弘成経済産業相は28日、台風21号で被災した和歌山県内を視察した。被災地の現状や課題を、スピード感を持って把握し、早期の復旧・復興を実現させるのが目的。熊野地方では那智勝浦町と新宮市を訪れた。

 那智勝浦町では浸水被害を受けたいざかた通り商店街を訪れ、各商店の被害現状などを見て回った。新宮市では同市下田の精肉店や飲食店、同市磐盾の建設機械などを扱う店などを訪れ、浸水で壊れた機械類などの惨状を見て回り、店主らの声に耳を傾けた。同市下田の下岡精肉店を訪れた世耕経産相は当時の様子を聞き、代表の下岡豊さんに「お見舞い申し上げます。全力で取り組みます」と声を掛けた。下岡さんは「周辺の店舗も大きな被害を受けた。被災の状況をじかに見てもらって良かった」と話した。

(2017年10月29日付紙面より)

冠水被害を受けたいざかた通り商店街を視察する世耕弘成経済産業相=28日午前10時、那智勝浦町築地
新宮市内の浸水被害を受けた精肉店を視察=同日午前11時、新宮市下田
2017年10月29日
3 点火の儀で決意新たに
 なぎ看護学校で宣誓式  (新宮市 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(脇田堅二校長)で27日、看護宣誓式があった。今年4月に入学した1年生39人(女子26人、男子13人)が点火の儀などで看護師への決意を新たにした。

 1年生たちに有能な看護師を志す自覚を深めてもらうことを目的に毎年この時期に行っている儀式。厳粛な雰囲気の中、点火の儀などが行われ、キャンドルを手にした宣誓生たちが10グループに分かれ「私たちは積極的にコミュニケーションをとり、患者さんの心に寄り添う看護師になることを誓います」などと宣誓し、ナイチンゲール賛歌を斉唱した。

 脇田校長は「今日誓った言葉とこの舞台に立った自分自身を思い出して、できることから始めてみてください。一緒に一歩ずつ前に進んでいくことができればと思います」と式辞。

 在校生代表の松井智加さん(3年)が「今日のこの気持ちを忘れず、できることから懸命に取り組み、今日誓った看護師像に近づくことができるよう共に歩んでいきましょう」と祝いの言葉を述べた。

(2017年10月29日付紙面より)

ナイチンゲール賛歌を斉唱する宣誓生たち=27日、新宮市蜂伏
2017年10月29日
4 県立高校の募集定員   
2017年10月29日
5 被災者相談窓口を開設  台風21号で新宮市  
2017年10月29日
6 29日に接近、大雨に警戒  台風22号  
2017年10月29日
7 河川氾濫に不安も 新宮市、週末に台風22号が接近 
2017年10月29日
8 青年会議所の魅力テーマに  新宮・熊野JCが合同例会  
2017年10月29日
9 救急出動は991件 那智勝浦町、平成28年度の消防年報 
2017年10月29日
10 感激で涙の利用者も  わかば保育園が日好荘を慰問  (那智勝浦町 )
2017年10月29日
11 比丘尼姿で絵解き披露  岐阜県で新宮市をPR  
2017年10月29日
12 ワクワクしながら観劇  北山小・中学校でミュージカル公演  (北山村 )
2017年10月29日
13 冬のアレンジ楽しむ 新宮市、教養講座でプリザーブドフラワー 
2017年10月29日
14 アサマリンドウ  神倉神社で群生  
2017年10月25日
15 雰囲気だけでも体験して 荒天の中「あげいん熊野詣」 (那智勝浦町)

 平安時代の熊野詣でを再現する「あげいん熊野詣」(同実行委員会主催)が22日、那智勝浦町立市野々小学校の体育館で催された。台風21号の影響で予定を大幅に変更し、約100人が館内で行列をつくって歩いた。

 「あげいん熊野詣」は1985年から始まったイベント。34回と最も多く熊野を訪れたという平安時代末期の後白河法皇の「熊野御幸」をモデルにしている。華やかな衣装を着た女性を中心に、平重盛、平維盛など熊野詣でゆかりの武士に扮(ふん)した男性も加わって大門坂を歩くのが本来のイベント。

 今年は台風の影響で熊野那智大社と那智山青岸渡寺の参拝を中止するなど大きく短縮した。参加者は記念撮影した後、行列の雰囲気を体験してもらおうと体育館内を2周歩いた。神武天皇陵がある奈良県橿原市の職員4人もゲスト参加。後白河法皇役は県商工労働部の山西毅治部長が務めた。

 長雄正紘実行委員長は「台風さえなければ。いろんなことが重なったが、キャンセルは少なかった。また来年来てくれるきっかけになれば」と次回への期待を込めた。

(2017年10月25日付紙面より)

平安衣装姿で体育館内を歩く女性たち=22日、那智勝浦町立市野々小学校
2017年10月25日
16 駅舎に個性豊かな作品
 きのくに線のアート巡る  (紀の国トレイナート )

 JRきのくに線の駅舎を舞台に展開するアートプロジェクト「紀の国トレイナート」(同実行委員会主催)が開かれている。29日(日)は「アート鑑賞列車DAY」で、ラッピングデザイン列車が御坊駅を出発。新宮駅までを巡り、戻りは紀伊田辺駅まで運行する予定となっている。

 トレイナートは「トレイン(列車)」と「アート(芸術)」を組み合わせた造語で、きのくに線の駅舎にさまざまなジャンルのアーティストが作品を展開して楽しむイベント。地域の人々とアーティストが共に生み出した作品を鉄道がつなぎ、交流を深め、全世界から人々を引きつけて多種多様なネットワークがつながる場となることを目指している。

 15日は「JAZZ列車DAY」のテーマで紀の国トレイナート号が紀伊田辺駅を出発。御坊駅~新宮駅、新宮駅~紀伊田辺駅を運行した。JR新宮駅では昨年、ジャズトランペッターの唐口一之さんとコラボレーションした新宮高校吹奏楽部メンバーが乗客らを演奏で出迎えた。

 大阪府のデザイナー、河合進さんによる作品「水平線から手を振って」を使ったしゃぼん玉ワークショップもあった。子どもたちが魚型の作品を手に取り、尾ひれの部分に液を付けて手を振るとしゃぼん玉が作られた。

 和深駅~新宮駅間ではさまざまなアーティストによる作品が展開されている。紀の国トレイナート開催期間は29日(日)まで。

(2017年10月25日付紙面より)

新宮高校吹奏楽部の演奏に大勢の人たちが聴き入った=15日、JR新宮駅
しゃぼん玉を作る子どもたち
2017年10月25日
17 下里線運行スタート
 11月1日から町営バス  (那智勝浦町 )

 交通不便地域を解消しようと那智勝浦町は、町営バス下里線の運行を11月1日(水)から開始する。新路線の停留所となる同町役場下里出張所で20日、運行開始記念式典があった。太田地区の大江清一代表区長をはじめ路線内の各地区区長、運行委託事業者の株式会社クリスタルタクシー代表取締役・田中英司さんらが出席した。

 バスは浦神東から下里天満で折り返し、下里出張所で太田線と接合する。小匠方面、勝浦方面へは乗り換えが必要。浦神東~瀬田、粉白~下里西は「フリー乗降区間」となっており、国道や駐停車禁止区域などでなければ停留所以外でも合図を送ることで乗り降りができる。

 式典では寺本眞一町長のあいさつに続き、浦神西の並川廣区長が「地区の高齢者が喜んでいる。利用の多い高齢者目線での運行を」と求め、大江区長は中里地区の利用例などを示し「乗客が少ない日もあるかと思うが、無くてはならないもの」と述べた。

(2017年10月25日付紙面より)

寺本眞一町長(左)がセレモニーキーを田中英司代表取締役に手渡した=20日、那智勝浦町役場下里出張所
2017年10月25日
18 認定証を受け正式に認定
 橋杭岩が日本夜景遺産に  (串本町 )

 串本町は20日に栃木県足利市で開かれたイベント「夜景サミット2017in足利」に出席し、橋杭岩ライトアップの日本夜景遺産認定証を受けた。これにより正式認定となり、同町は「町を代表する観光資源にさらなる箔(はく)が付いた」と喜び、称号活用に意気込んでいる。

 この遺産は、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが年次的に自治体などから推薦を受け付けて選考認定している。本年度で13回目を数え、「橋杭岩ライトアップ」は同町の推薦により7月31日付で本年度の新規認定地候補として発表された。

 同町は認定証の受領が正式認定の条件とし、役場産業課の担当職員1人を同イベントに派遣。イベント会場でじかに授与を受けて称号を持ち帰った。区分は「ライトアップ夜景遺産」で、認定期日は上記発表日。同ビューローによる当面のアピール効果が期待できるが、中長期的には地元が称号活用を図るべきとし、同課はこの機に観光関係者との協議を深めてアイデアを練り上げたという。認定書は原本を役場本庁で保管し、写しを同駅に掲げて啓もうに資するとしている。

  □     □

本年度は11月3~5日



 本年度の橋杭岩ライトアップは11月3日(金・祝)から5日(日)まで3日間実施。点灯時間は午後5時15分~8時となっている。小雨決行、荒天中止。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界文化遺産登録(平成16年)を祝って初実施され、平成17年以降は同町が単独事業として継承。当初は単色だった光源が近年は多色化されるなど演出は年々充実していて、虹色に映ろう幻想的な光景で鑑賞を集めている。

 同遺産認定は本年度の同ライトアップの冠になっているが、具体的な祝賀企画は今月23日現在未定。問い合わせは役場産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2017年10月25日付紙面より)

日本夜景遺産に認定された橋杭岩ライトアップ(昨年の様子)。今年は11月3~5日に実施
日本夜景遺産認定証を手にする役場産業課の中裕幸さん=23日、串本町役場本庁
2017年10月25日
19 3部門で熱戦を展開 東牟婁地方中体連新人剣道大会 
2017年10月25日
20 2分け1敗で大会終える 新宮MTK、西日本OBサッカー連盟全域伊勢市大会 
2017年10月25日
21 13チームが2部門で熱戦
 那智勝浦町総体ソフトバレー  
2017年10月25日
22 「大雲取越」一部通行止め  台風21号による土砂崩れ  (那智勝浦町 )
2017年10月25日
23 新宮駅から串本駅間で運休  JRきのくに線  
2017年10月25日
24 子どもの安全を守る  きたやま保で交通安全教室  (北山村 )
2017年10月25日
25 1位に杉本将一さん  写連新宮支部10月例会  
2017年10月25日
26 雨に負けず5000人 にぎわった「紀宝町みなとフェス」 
2017年10月25日
27 秋の夜に親しむ 那智勝浦町、宇久井ビジターが観月会 
2017年10月25日
28 1年生になるのが楽しみ  太地小とこども園が交流会  
2017年10月25日
29 大泰寺で「秋うらら」 那智勝浦町、日舞とダンスにぎやかに 
2017年10月25日
30 串本町観光フォトコン 道の駅くしもと橋杭岩で本年度入賞作品10点を展示 
2017年10月25日
31 高松寺紀念碑訪問し報告も 豪州の歴史研究家夫妻が串本町来町 
2017年10月25日
32 開発者と共に英気を養う 古座川町保健福祉セで筋トレ交流会 
2017年10月25日
33 今回の選挙を振り返る 新宮市・田岡実千年市長インタビュー 
2017年10月25日
34 お悔やみ情報
  
2017年10月22日
35 新宮市長選は田岡さん、熊野市長選は河上さんが当選
 衆院選は二階さん、三ツ矢さんが当選  

新宮市長選挙 10月23日1時40分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
9,285田岡実千年56
7,562並河 哲次32


当日有権者数 24,960人

投票者数 17,128人

無効投票数 280票

投票率 68.62%

  □     □

熊野市長選挙 10月22日23時00分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
6,124河上 敢二61
2,270中田 征治74
1,367山本 良正57
690峪  照行63


当日有権者数 15,160人

投票者数 10,658人

無効投票数 203票

投票率 70.30%

  □     □

衆院選小選挙区・和歌山3区 10月23日2時01分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
109,488二階 俊博78
40,608楠本 文郎63


当日有権者数 263,656人

投票者数 157,615人

無効投票数 7,515票

投票率 59.78%

  □     □

衆院選小選挙区・三重4区 10月23日12時30分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
99,596三ツ矢憲生66
68,978藤田 大助41
15,724谷中 三好57


当日有権者数 312,991人

投票者数 188,899人

無効投票数 4,591票

投票率 60.35%


2017年10月22日
36 戦争のない世の中を
 戦没者追悼式で誓い新たに  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会(向井一雄会長)主催の新宮市戦没者追悼式が21日、市福祉センターであった。市内の戦没者遺族ら110人が参列し、先の大戦で国家のために犠牲となった諸英霊に対し追悼の誠をささげ、平和への誓いを新たにした。

 式典では向井会長が「戦争を知る世代が少なくなり、悲惨な戦争の記憶は時代とともに遠のいている。世界では依然としてテロや地域紛争が後を絶たず、多くの人が傷つき苦しんでおり、真の世界平和への道のりはいまだ遠い」と述べ「戦没された方の尊い犠牲と、ご遺族の皆さま方のたゆみない努力の上に築かれた今日の平和と繁栄を二度と手放してはならない」などと式辞。

 市遺族連合会の池上順一会長が、遺族を代表して「愛国の至情が今日に続く豊かな日本の礎となった。功績は亡き皆さまのご遺志の表れとしてわれわれ遺族の名誉とするところで、自由と平和を謳歌(おうか)できる今日があることに感謝するばかり。悲惨な体験を忘れがちであり、私も含め、知らない世代が多くなったが、辛苦と悲哀を後の世代が負うことはあってはならない。戦争のない世の中を後世に引き継いでいくよう尽力していく」と弔辞を述べた。来賓らの追悼の辞の後、参列者全員が菊の花を供えた。

(2017年10月22日付紙面より)

献花し手を合わせる遺族ら=21日、新宮市福祉センター
2017年10月22日
37 道路強化など要望
 西田町長が鈴木知事と意見交換  (紀宝町 )

 「知事と市町長の1対1対談」が16日、紀宝町防災拠点施設であり、鈴木英敬知事と西田健町長が地域の課題解決に向けて意見交換をした。

 町長が要望したのは災害時の孤立地区解消、福祉医療現物給付、地域振興や財政支援など。「浅里や北桧杖地区等県道が遮断されると孤立する地区解消のために代替道路や橋の建設を、水道整備がなされていない地区には格段の支援を」と求めた。

 知事は土砂崩れで通行止めの小船紀宝線について「6月には解除したい」と約束。県道の排水改善のため側溝整備にも取り組む姿勢を示した。地方創生交付金は早期の決定や事業要件の緩和など国に提案しているという。未就学児など福祉医療費助成の窓口無料化には、県から案を示す予定。老朽化した校舎の改築には単価の引き上げなど制度の改善を「国に要望したい」と回答した。

 知事は紀伊半島大水害後のタイムライン作成など町の姿勢を高く評価し、町長も新宮紀宝道路早期完成や熊野市から紀宝町間の高速道路事業化に意欲を述べた。

(2017年10月22日付紙面より)

課題解決に向け意見交換する鈴木英敬知事(左)と西田健町長(右)=16日、紀宝町
2017年10月22日
38 196人の児童の力作展示
 勝浦小学校で家庭科作品展  

 那智勝浦町立勝浦小学校で21日から、東牟婁小学校家庭科作品展が開かれている。22日(日)まで。

 東牟婁小学校家庭科教育研究会(羽山悦雄会長)が主催して年1回開催している。

 今回は196人の児童による200点以上の秀作を展示。手芸が中心で、手提げやクッション、ぬいぐるみなどの他、トマトの栽培の歴史や品種の特徴を調べた資料や、身近な植物を用いた草木染め作品と、その制作方法を合わせて展示したものもある。

 同会の担当者は「よく考えられた力作ぞろいで、『こんなアイデアがあるんだ』と感心させられます」と話している。

 22日は午前10時から午後4時まで開く予定だが、警報が出た場合は中止となる。

(2017年10月22日付紙面より)

児童が作った手芸作品などを展示=21日、那智勝浦町立勝浦小学校
2017年10月22日
39 末永いつながりを
 京都橘大と記念植樹  (那智勝浦町 )

 京都橘大学(京都市山科区)との交流を目に見える形で残そうと那智勝浦町は15日、記念植樹式を開き、細川涼一学長と寺本眞一町長がタチバナの苗木を植えた。強い雨の降る中、細川学長をはじめ同大学関係者らが訪れ、町との末永いつながりを誓った。

 苗は学校法人京都橘学園創立115周年、同大学開学50周年に那智勝浦町が贈った樫(かし)の木の返礼として届けられた。寺本町長は開会のあいさつで、平成13年から続くという同大学との交流を振り返り、「大切に育てて将来は町のシンボルツリーに」と期待を込めた。

 植樹には、同大学、町関係者のほか、那智勝浦町観光協会、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、那智勝浦町民宿組合、紀州勝浦漁業協同組合の職員らが出席した。

 細川学長は「京都市、滋賀県とも本学は交流があるが、ここまで長く緊密な関係は、那智勝浦町が随一。パートナーに選んでいただきありがたい。今後も堅固な関係を」と感謝した。

(2017年10月22日付紙面より)

タチバナの苗を植える細川涼一学長(左)と寺本眞一町長=15日、那智勝浦町の大門坂駐車場
出席者で記念撮影
2017年10月22日
40 創建1700年祝い 熊野那智大社、厳かに奉納行事 
2017年10月22日
41 本州上陸の恐れも  22、23日にかけ台風21号  
2017年10月22日
42 いよいよ有権者の出番  熊野市長選、現職ら4候補が審判を待つ  
2017年10月22日
43 経済政策など争点に  衆院選三重4区、自民優位か、希望、共産が阻止狙う  
2017年10月22日
44 国民の審判はいかに  衆院選和歌山3区、22日、舌戦終え投開票  
2017年10月22日
45 交通ルール守って安全に  勝浦認定こども園で「ひまわり」が教室  (那智勝浦町 )
2017年10月22日
46 ハーモニカの音色楽しむ 山下伶さんが天満保育園でコンサート 
2017年10月22日
47 ヨシノアザミ  神倉神社などで  
2017年10月22日
48 かじ取り役は誰に  新宮市長選、22日、有権者の審判  
2017年10月18日
49 早船は阿須賀2連覇 雨の中、勇ましく例大祭 (熊野速玉大社)

 国重要無形民俗文化財(重文)の熊野速玉大社(上野顯宮司)例大祭は16日、雨の中、神輿(みこし)渡御式と御船祭・早船競漕(きょうそう)が営まれた。

 熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の神霊が神馬に乗った「ヒトツモノ」に先導されて市内を巡り、熊野大橋上流の「神遷(うつ)し場」で朱塗神幸船に遷されると、旧丹鶴小学校裏河川敷の下札場から9隻の早船が一斉にスタート。上流にある御船島を3周回り、上札場を目指す約1・6㌔のコースで競い、阿須賀区が15分22秒の記録で昨年に続き優勝した。阿須賀区のとも取りを務めた栗栖達也さん(43)は「スタートが悪ければ焦ってしまうこともあっただろうが、スタートが上手に決まり先頭に立つことができたのはできすぎだった。そこで優勝を確信した。勝って当たり前みたいにいわれていたので、2連覇に関してはプレッシャーもあった」と話した。

 熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所では、前日同様に御旅所神事が営まれた。

■早船競漕の結果

【上り】

①阿須賀②王子③千穂④相筋⑤丹鶴⑥堤防⑦神倉⑧明神⑨春日

【下り】

①丹鶴②王子③堤防④阿須賀⑤春日⑥神倉⑦明神⑧相筋⑨千穂

(2017年10月18日付紙面より)

早船競漕のスタート=16日、新宮市の熊野川
熊野速玉大社を出て市内を練り歩く神輿=16日、新宮市上本町
2017年10月18日
50 近大新宮高校が特別賞
 自転車鍵掛けコンテストで  (新宮市 )

 和歌山県警察本部が今年5月8日から9月30日に掛けて実施した「きしゅう君の自転車鍵掛けコンテスト」で、新宮市の近畿大学附属新宮高校(川合廣征校長)が特別賞を受賞した。16日には同校で表彰伝達式が行われ、高校生徒会の湯﨑翔貴副会長(2年)は「一人一人が意識を持ち、取り組んでくれてうれしい。努力が無駄にならなかった」と語った。

 コンテストは生徒らによる啓発活動を通じ、校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催し。高校生の鍵掛け意識の向上を図り、自転車盗を減少させようと、昨年に続いて実施された。今回は県内22校23校舎がエントリー。施錠率と啓発活動などの取り組み状況を総合的に評価され優秀校が選ばれた。11日に和歌山県民文化会館で開催された「安全・安心まちづくり県民大会」で表彰式が行われたが、近大新宮高校は出席できなかったため、伝達式が開かれた。

 同校は校内だけでなく、新宮警察署と協力しての街頭啓発活動も実施した。式には県警本部の生活安全企画課犯罪抑止総合対策室の﨑口忠室長が訪れ湯﨑君に賞状を手渡した。和歌山県内では9月末現在で738件の自転車盗が発生し、うち高校生の被害は262件で全体の35・5%を占める。﨑口室長は県内の状況を紹介し「引き続き施錠をし、被害に遭わないようにしてほしい」。

 湯﨑君は「警察と合同や生徒のみの啓発があり、一人一人に声が通るよう意識しました。今後も活動が広がり、つながっていけば」。川合校長は「働きかけにより防犯意識が高まり、事件事故を未然に防ぐ意識の高揚につながれば」と話していた。

(2017年10月18日付紙面より)

﨑口忠室長(右)から賞状を受け取る湯﨑翔貴君=16日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2017年10月18日
51 よみがえりの聖地として
 熊野那智大社で奉祝記念行事  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社御創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業実行委員会は14日、同町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)拝殿と別宮飛瀧神社で、「~甦りの旅は、祈りの熊野から~」をテーマに記念行事「熊野の祈り」を開いた。雨天のため内容は一部変更となったが、祈りの祭典やさまざまな奉納行事があった。

 飛瀧神社では同町の川上邦子舞踊研究所が、『熊野に生きる・・・祈りの道』をテーマに、創作舞踊を奉納。滝をバックに川上代表と門下生が、華やかな迫力ある踊りで参拝客らを魅了した。

 午後5時から大社拝殿に会場を移し、ピアニストの中野雅子さんによるオープニング演奏の後、花井啓州実行委員長(同町観光協会会長)が「本日の『熊野の祈り』を機に、日本はもとより、世界に向けて自然の恵みに感謝する心と祈りの姿をよみがえりの聖地、熊野那智山から発信したい」とあいさつ。来賓の寺本眞一町長が祝辞を述べた。

 祈りの祭典として、同大社神職が祝詞を奏上し『浦安の舞』を奉納。代表で花井委員長が玉串をささげた。続いて那智山青岸渡寺(高木亮享住職)の高木亮英副住職ら熊野修験による山伏問答などの法要があった。

 最後に、元NHKキャスターで語り部の平野啓子さんが、『熊野那智大滝と日本人の心の物語』と題して、古代日本の神話など、語りの世界を繰り広げた。物語はイザナギ、イザナミ両神の出会いの場面から始まり、ユーモアを交えながらの平野さんの語りに来場者が聞き入った。

 祭り見学が趣味という三重県志摩市の大城美由紀さん(37)は「平安衣装を着てみたかった。雨で残念でしたが今日のような記念の日に来れてとてもうれしい。ご縁を感じます」と笑顔で話していた。

(2017年10月18日付紙面より)

語り部の平野啓子さん(左)とピアニストの中野雅子さん=14日、那智勝浦町の熊野那智大社拝殿
2017年10月18日
52 礼式や心肺蘇生法を実践
 古座川町消防団実働訓練  

 古座川町消防団(前田稔団長、団員112人)の実働訓練が15日に町民体育館であり、団員51人が出席して礼式や自動体外式除細動器(AED)操作を含む心肺蘇生法の実践に取り組んだ。

 この訓練は、消防署員指導の下で技術向上を目指す全体訓練として年1回実施。断続的に行われていた分団単位での定例訓練がない今は、出初め式と並んで団員の士気を高める好機にもなっている。

 例年、蔵土多目的広場を拠点にして午前に礼式、午後に放水の各訓練項目に取り組んでいるが、本年度は当日雨天のため屋内で開く形となった。

 実施にあたり駆け付けた西前啓市町長は「緊急時の対応には難しい現状もあろうが、こういった訓練で技術を身につけ町民が安心して暮らせるよう尽力を願いたい」と述べて激励。前田団長は「天候が悪くいつもより短い時間での実施なので、頑張ってよく勉強してほしい」とし、鋭意実践を促した。

 指導は団と連携関係にある串本町消防本部古座消防署や同七川分駐所の署員6人が担当。訓練時間は3時間とされ、団員は2組に分かれ入れ替わる形で礼式と心肺蘇生法を署員から教わり、実践して技術の習得に努めた。

 同訓練の始終を見守った前田団長は「年1回なので一度に全部を身につけるというのは難しいだろうが、ちょっとずつでも知っていけばそれが現場で役に立つものだ。団員は火事ばかりでなく、時には人命救助が必要とされる場面に遭遇することもあり得る。今日はそういう面で一人でも多くの団員に学んだことを頭の片隅に留め置いてほしい」と団員に期待するところを語った。

(2017年10月18日付紙面より)

消防署員の指導を受け礼式を実践=15日、古座川町民体育館
AEDを含む心肺蘇生法の手順を教わる団員
2017年10月18日
53 山根和子さんが優勝
 もみじ会が10月コンペ  
2017年10月18日
54 地元勢4人が入賞
 和歌山県中学校秋季陸上競技大会  
2017年10月18日
55 団体は古座、大島が優勝
 東牟婁地方中学校新人ソフトテニス大会  
2017年10月18日
56 園児・児童に獅子舞披露 太地町、東新青年同志会がこども園へ 
2017年10月18日
57 地域に寄り添い見守りを 新宮市、橋本会館でふれあいサロン 
2017年10月18日
58 多くの投票呼び掛ける  衆院選、選管が啓発  (新宮市 )
2017年10月18日
59 石垣記念館で作品展  太地町の絵画グループ筆島会  
2017年10月18日
60 みんなで作り上げる  北山村で村民運動会  
2017年10月18日
61 人口減少、財政など4項目  新宮市長選候補者アンケート㊤  
2017年10月18日
62 特選に野中誠一さん 写連紀南支部県本部顧問審査9月優秀作品 
2017年10月18日
63 伝統の獅子舞を奉納 古座川町、三尾川八幡神社で例祭 
2017年10月18日
64 区民ら地縁者一同に競う 古座川町、第13回小川地区大運動会 
2017年10月18日
65 学校を挙げて部員を応援 大島中ソフトテニス部、県予選に進出 
2017年10月18日
66 期日前投票始まる 新宮市長選、21日まで、初日は732人 
2017年10月18日
67 お悔やみ情報
  
2017年10月17日
68 雨が降る中厳かに 熊野速玉大社の例大祭 (新宮市)

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭」が15日、午前に行われた「本殿大前ノ儀」で幕を開けた。

 大勢の氏子らが参列。雨が降るあいにくの天候の中、日曜日ということもあり大勢の観光客に見守られながら、上野宮司が祝詞を奏上し、4人のみこが世界遺産登録記念御神楽の「神なぎの舞」を奉奏した。弓矢八幡(白浜町)の鎮魂放生会による神楽の奉納も行われた。

 午後からは、速玉宮の祭礼で主神の速玉大神(はやたまのおおかみ)の神霊が神馬で渡る特殊神事の神馬(しんめ)渡御式が営まれた。

 御霊を上野宮司が懐に抱き、弓、剣などの神宝を手にした神職や神子、稚児らとともに阿須賀神社へと向かった。阿須賀神社での神事後、御霊を神馬に奉安して速玉大社へと還御。本殿に奉安して神事が行われた後、再び神霊を神馬へと遷(うつ)し、御旅所へと渡御した。

 熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所では、「杉ノ仮宮」に神霊が遷されると、神子が「鈴剣の舞」を舞って神霊を鎮めた後、掛魚(かけうお)や「オミタマ」という特別な神饌(しんせん)などが供えられ、赤々と燃え盛るたいまつの明かりを受けて、上野宮司が祝詞を奏上。神恩感謝、皇室、国家の安泰と世界平和への祈りがささげられた。

 今年の神子は、紀宝町立井田小学校6年の大江歩心(あこ)さん(12)と森倉みのりさん(11)が務めた。

(2017年10月17日付紙面より)

御霊を奉安した神馬が阿須賀神社を出発し熊野速玉大社へと向かう=15日、新宮市阿須賀の阿須賀神社
御旅所神事で祝詞を奏上する上野顯宮司=15日、熊野川河原の乙基の御旅所
2017年10月17日
69 雨の中踊りにぎわう
 会場や内容変更し開催  (新宮秋まつり )

 新宮市の駅前広場と中央通りで15日、「新宮秋まつり」が開催された。参加団体は雨の中、熱気あふれる創作踊りを披露した。同日開催予定だったお祭り新宮節、熊野速玉大社での子どもみこしや手踊り、新町一丁目会場での創作踊りは雨天のため中止。プログラムも一部変更しての実施となった。

 新宮秋まつりは、市、新宮商工会議所、市観光協会でつくる実行委員会が主催。熊野速玉大社例大祭を盛り上げる目的で始まった商工祭を前身として、20年以上続く催し。

 昼の部は新宮駅前広場、夜には中央通りで華やかな踊りが披露され、通りには雨の中多くの見物人が訪れた。各団体の踊り子が入り混じった総踊りもありにぎわった。

(2017年10月17日付紙面より)

中央通りを会場に総踊りで盛り上げた=15日夜、新宮市
2017年10月17日
70 選手候補26人合同練習開始
 ジュニア駅伝串本町チーム  

 和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会に向けて14日、串本町チームの合同練習が同町サンゴ台にある総合運動公園で始まった。同日現在、小学5年生~中学3年生26人が選手候補として参加。久保浩子監督ら指導の下、週1回の同練習や週5回の自主練習、町内近隣の長距離走大会出場や大会コース試走などの経験を積んで出場を目指すという。

 この大会は、青少年のスポーツ振興と健全育成、青少年の目標達成のための地域活性化を図る目的で年1回(2月の第3日曜日)、紀三井寺公園~県庁間10区21・1㌔コースを設定し、市町村ごとに小学5年生~中学3年生で結成したチームを参加対象にして実施。1市町村あたり1チーム(通称・選抜チーム)を順位認定対象とし、2チーム目以降はオープン扱いで記録計測のみ行う仕組みになっている。

 串本町チームは近年、選抜とオープンの2チームを結成して出場。前年度の選抜チームは歴代最高となる記録1時間12分45秒で8位に入賞し、オープンチームも歴代記録をさらに縮める成績を収めて町域に大きな喜びをもたらした。同時に県内町勢の筆頭になり、選手層が厚く上位入賞の常連になっている市勢をいかに上回るかが今後の挑戦における大きな関心事になっている。

 本年度の合同練習は、これまでより1カ月早いタイミングで開始。久保監督がかねて希望してきた前倒しで、より高いチームワークの醸成が狙いだという。

 旧来は11月下旬に合同練習を始めていたが、間もなく度胸づけのために取り入れている町内近隣の長距離走大会出場のシーズンを迎えてしまう。今回はその前にしっかりと醸成を図るとし、継続参加を目指す選手候補が年間を通して自主的に練習に励んでいることから前倒しは可能、とチームを支える同大会串本町実行委員会も判断したことで実現した。

 合同練習の開始にあたり、副団長候補の潮﨑伸彦教育長がチームを激励。久保監督は「前回よりさらに1秒短縮」を全体目標として位置づけ、そのためにどう頑張るかを選手候補個々に発表させて指導を始めた。この日は▽ウオーミングアップ(1200㍍ランニング)▽フォームトレーニング▽1000㍍記録計測▽クールダウン―に取り組み、久保監督の采配で山本人和君(串本中3年)を男子キャプテン、濱中凜さん(潮岬中3年)を女子キャプテンに指名するなどした。

 本年度は将来の選手を目指す小学4年生以下の参加も受け入れ。同実行委員会事務局によると選手候補は今後も数の増減が見込まれるなど流動的なため、来年1月末ごろの結団時に選手を確定するとしている。

(2017年10月17日付紙面より)

ウオーミングアップをこなすジュニア駅伝串本町チームの選手候補=14日、串本町サンゴ台
トレーニング後、一丸で1000㍍の記録を計測
2017年10月17日
71 串本・古座が優勝
 東牟婁地方中学校新人大会野球大会  
2017年10月17日
72 川村淳二さん(男子)、深瀬美知代さん(女子)が優勝
 新宮市民スポ祭グラウンドゴルフ大会  
2017年10月17日
73 緊張感の漂う中で
 新宮市民スポーツ祭典弓道競技の部  
2017年10月17日
74 不正薬物などの密輸防止を  大阪税関「取締強化期間」  
2017年10月17日
75 木の恵みに感謝 新宮木協、第58回木霊塔建立供養式 
2017年10月17日
76 県知事賞に竹本莉菜さん  MOA美術館児童作品展  (新宮市 )
2017年10月17日
77 子育て支援や防災など 熊野市長選、現職ら4人が名乗り激戦に 
2017年10月17日
78 木立に獅子舞のはやし響く 串本町くじ野川、富二橋神社例祭 
2017年10月17日
79 にぎわい見せた2日間 太地町、飛鳥神社例大祭 
2017年10月17日
80 現職、新人の一騎打ち 新宮市長選、雨の中、選挙戦がスタート 
2017年10月17日
81 お悔やみ情報
  
2017年10月14日
82 サロン活動通じた見守り
 福祉委員が研修会  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は12日、市福祉センターで福祉委員研修会を開いた。約40人が「サロンを通して行う見守りについて」をテーマに講話を聞き、「ワールドカフェ」形式で、グループで話し合った。

 福祉委員は高齢者や障害者など福祉問題を抱えている人たちに福祉情報を提供し、問題の解決を図っていくボランティア。福祉問題の発見や情報の伝達、ネットワークづくりなどを行い、気軽に楽しく福祉のまちづくりを推進するなどの活動を行う。

 この日は同協議会の生活支援コーディネーター・西典久さんが、現在は介護予防や高齢者の社会参加の促進で支え合える地域づくりが求められていると説明。組織的な見守り体制の重要性と福祉委員の役割、サロン活動も見守りの一つであると見守りの在り方について紹介した。

 ワールドカフェは参加者が各テーブルに分かれて数人で話し合い、時間交代で代表者以外がテーブルを移動する。移動した人たちはその場の代表者から前の議論の要点を聞いて議論を深めることを繰り返し、最後に各代表者が全員にまとめの報告をするという討論の方法。参加者らは「サロンを通してより良い見守りをするには?」のテーマに沿って自分たちの地域での活動を交えながら話し合った。

 「人とのつながりを広げ、隣近所を誘い合わせて楽しい瞬間を作る」「他地区サロンと交流」「サロンを開く場所がほしい」「イベント後に茶話会を開く」などアイデアや課題、声掛けの大切さや新しい参加者を呼び込む方法も挙がり、飲み物やお菓子を口にしながら和やかな雰囲気で意見を出し合っていた。

(2017年10月14日付紙面より)

意見を出し合う福祉委員ら=12日、新宮市福祉センター
2017年10月14日
83 「カメさん元気でね」
 90匹を王子幼稚園児らが放流  (王子ヶ浜を守る会 )

 新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)は13日、同市の王子ヶ浜でウミガメ放流会を開いた。市立王子幼稚園の園児ら30人が子ガメ90匹を放流し「カメさん元気でね」と見送った。

 守る会は今年6月14日の初上陸、初産卵から8月10日までに10頭の上陸、7頭の産卵を確認し、860個の卵を保護した。この日は7月20日に採取した卵からかえったウミガメを放流。現時点で623個の卵から308匹がふ化しており、237個の卵が残っている。

 速水会長、来賓の田岡実千年市長、紀南河川国道事務所新宮川出張所の横山孝吉所長、熊野自然保護官事務所自然保護官の金子郎さんのあいさつの後、園児らは子ガメを手に乗せてもらい「かわいい」とにっこり。優しく地面に下ろすと、子ガメはゆっくりと海に向かって歩き出した。

 浅山來羽心(くうみ)さん(6)は「子ガメは泳いで入るみたいにばたばたしていて面白かった。何年後かにまた戻ってきてほしい」と笑顔を見せた。

 速水会長は「毎年の事ですが、協力を頂き放流会ができた。天気が心配でしたが、滞りなく、無事に放流できうれしく思っています。これから子どもたちが成長したときに、王子ヶ浜にアカウミガメの産卵地があるというふるさとを思い出してもらえれば」と話していた。守る会は昨年、王子ヶ浜で20頭の上陸と11頭の産卵を確認。1159個の卵を保護し、約785匹がふ化した。

(2017年10月14日付紙面より)

ウミガメを放流する園児ら=13日、新宮市王子ヶ浜
みんなで「ウェルカメー」とあいさつ
2017年10月14日
84 海外からファンも 濱口祐自さん船上ライブ (那智勝浦町)

 那智勝浦町の勝浦港にある櫂(かい)伝馬保存会集会所前で7日、ギタリストの濱口祐自さんによる船上ステージライブがあった。熊野、関東、九州地方などの国内だけでなく、オランダ、アメリカ、オーストラリアから約100人のファンが集まり、情緒あふれる港町の景色とギター演奏を楽しんだ。

 昨年に続く2回目のコンサートで、勝浦八幡神社例大祭の後、10月に開催。地元では恒例となった友人の林宣行さんのあいさつでスタートした。中盤には弟の濱口起年さん(櫂伝馬保存会会長)も登場し、歌を披露した。

 この日は、「妙法の夕暮れ」など、30代の頃に作曲した数曲を演奏する場面もあった。近年の濱口さんのライブでは珍しい選曲で、長年のファンから歓声が上がっていた。

 新宮市の松村貴代さんは「CDで何度も聞いていますが、ライブでのアレンジが毎回新鮮。音楽に対する真摯(しんし)な姿勢が感じられます」と話していた。

 イギリス出身で選曲家として国内で活躍中のピーター・バラカン氏が監修する音楽祭「LIVE MAGIC!」(=21、22日・東京恵比寿ガーデンプレイス)に出演が決まっている濱口さん。新作を待つファンも多いという。当日の会場では、未発表曲のアナログEP盤を発売する。

 次回地元での活動は29日(日)、同町下和田の大泰寺内で開催する野外コンサート「紀伊半島FUNKY SUMMIT」への出演を予定している。問い合わせは(電話090・3055・8734)まで。

(2017年10月14日付紙面より)

ササ飾りをあしらった船で演奏する濱口祐自さん(左)と濱口起年さん=7日、那智勝浦町の勝浦港
国内外から多くの観客が同町を訪れた
2017年10月14日
85 陸上種目で自己に挑戦
 町内小学校連合運動会  (古座川町 )

 古座川町一雨にある明神小学校運動場で11日、町内小学校連合運動会があり5、6年生34人が陸上各種目で自己記録に挑戦した。

 この運動会は、同町教育会(濵地久夫会長)と同町教育委員会(和田充旦教育長)が主催。児童の体位、体力の向上と児童相互の親交を目的として年1回開いている陸上競技記録会で、本年度は5、6年生を対象にし3校から34人が参加した。

 開会にあたり和田教育長はそれぞれの学校で練習した成果を発揮し『より早く、より高く、より遠くへ』を目指して全力を尽くすよう呼び掛けた。児童を代表して高池小6年の後口幸弘君が宣誓し、明神小6年の松林水濡君のリードでラジオ体操をこなして各種目の記録計測に移った。

 児童は全員参加の100㍍走を経て、走り幅跳びや走り高跳び、ソフトボール投げや800㍍走に挑戦。終盤では34人が3校混合の4組に分かれてリレーに挑んだ。この日は家族や地域住民も観戦に詰めかけ、注目や声援で児童の挑戦を後押しした。

 閉会式では各種目上位成績者の記録をみんなでたたえ合い、濵地会長は「あきらめず競技に臨む姿勢がよかった。その頑張りを明日からの学校生活にも生かしてほしい」と期待のあいさつを寄せて締めくくった。

(2017年10月14日付紙面より)

フィールド種目「走り高跳び」に挑む児童=11日、古座川町一雨
2017年10月14日
86 市民スポ祭硬式テニス
 19組が参加し熱戦繰り広げる  
2017年10月14日
87 県大会への出場権目指し
 中体連新人大会バドミントン競技  
2017年10月14日
88 ねんりんピックで準優勝
 新宮・東牟婁勢の選手も大いに貢献  
2017年10月14日
89 団体上位3校が県大会へ
 東牟婁地方中学校新人卓球大会  
2017年10月14日
90 みんなで楽しい時間過ごす 新宮市、老人保健施設みさきで運動会 
2017年10月14日
91 発達段階に合わせた接し方を  太地こども園で子育て講座  
2017年10月14日
92 はまゆう園へ笑顔の訪問 新宮市、浮島児童館の子どもたち 
2017年10月14日
93 心込めた弁当届ける  高齢者らへ勝浦地区福祉委員  (那智勝浦町 )
2017年10月14日
94 体育祭に力みなぎる  新宮市内高校・中学校  
2017年10月14日
95 夕暮れ時の交流にぎわう  古座川町明神で「おむすびまつり」  
2017年10月14日
96 みんなの運動会  田並保育所の運動会  (串本町 )
2017年10月14日
97 園児たち元気いっぱい  高池保育所の運動会  (古座川町 )
2017年10月14日
98 「愛あるこども園へ」  上野山こども園で運動会  (串本町 )
2017年10月14日
99 ツルニンジン  熊野川町の山で  
2017年10月14日
100 熊野地方で舌戦展開  衆院選和歌山3区の2候補  
2017年10月14日
101 お悔やみ情報
  
2017年10月08日
102 伝統の舞を奉納
 塩竃神社で秋の例大祭  (那智勝浦町浦神 )

 那智勝浦町浦神の塩竃(しおがま)神社(井谷正守宮司)で7日、秋の例大祭が営まれた。境内では勇義社(畑下昭一社長)が伝統の獅子舞を奉納し、豊漁や家内安全などを祈願した。

 祭りは160年以上の歴史を持ち、東地区から西地区へ獅子屋台を船で運ぶ習わしがある。獅子舞は12の舞があり、中でも「とび天狗(てんぐ)」は浦神の大きな特徴とされている。昭和43年から途絶えていたが、畑下圭喜祭典部長らが中心となって平成8年に復活した。

 この日は波の影響から、陸路で獅子屋台を運んだ。神社周辺では地元の女性で結成された「祭り盛り上げ隊」によるバザーが設けられ、参拝者にうどんや焼き鳥などを振る舞った。

 父が笛、弟が天狗役だという獅子舞役の小川裕斗君(中3)は「獅子舞は3年目。獅子を回すのに憧れて始めました。最初は鈴が重くて大変でしたが、うまくなったと思います。今も難しいと感じるのは獅子の頭をかんで支えることです。舞は緊張もしますが、楽しさのほうが大きいです」と話した。

(2017年10月8日付紙面より)

境内で獅子舞を奉納する=7日、那智勝浦町浦神の塩竃神社
2017年10月08日
103 子どもたちの様子を共有
 城南中学校で学年懇談会  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(速水盛康校長)は4日~6日、学年ごとに育友会懇談会を開いた。保護者らは担当の教職員から子どもたちの学校生活の説明を受け、情報を交換、共有した。

 保護者と教職員が互いに理解を図る目的で、2014年から各学期で実施している。最終日の6日には3学年の懇談会があった。保護者、教職員ら約20人が参加し、職場体験や校内キャンプでの生徒らの様子を収めた映像を視聴した。担当の職員から学年の様子や進路について説明を受け、みんなで生徒らに関して話し合った。

 学年部長の巽式子さんは「スライドを見ていると子どもの成長を感じます。今日の映像は子どもたちが作ったということで、だんだん大人になってきたなと思いました。意見交換ができることはありがたいです」と話していた。

(2017年10月8日付紙面より)

保護者や教職員らで話し合った=6日、新宮市立城南中学校
2017年10月08日
104 歴史学習や櫂制作も
 N高校生6人が熊野川体感塾で体験  (紀宝町 )

 角川ドワンゴ学園=沖縄県つるま市=運営のN高等学校職場体験開校式が2日、紀宝町役場であった。昨年に続き2度目。男女各3人計6人の生徒が6日まで、主に同町北桧杖の熊野川体感塾で谷上嘉一塾長から熊野川と川舟の歴史を学び、川舟の櫂(かい)制作にも取り組んだ。

 同町では地域創生事業の一環として、県内外の学生をインターンシップ生として受け入れている。

 N高校は昨年4月に開講した通信制高校。東京代々木や大阪心斎橋など6カ所に通学コースを設けている。

 役場での開校式で、生徒たちは「歴史のロマンを伝えたい」「船が好き」「体験の英語での情報発信に興味」など志望動機を語り、男子生徒の屋根にタッチするジャンプ力や女子生徒の歌、逆立ちなど特技を披露して和やかな雰囲気に。西田健町長は「本町もみんなで考え、まちづくりを進めている。体験が新しい考え方のきっかけになり、この町で頑張る気持ちになってもらえれば」と期待した。

 谷上塾長は「ハードな作業だが、青春の思い出になれば」と歓迎。生徒たちは町内で民泊し、5日に学習成果をインターネットに英語で投稿。6日には同町役場で修了式を行った。

(2017年10月8日付紙面より)

開会式で記念撮影する生徒たち(前列から6人)=2日、紀宝町役場
2017年10月08日
105 チラシの原画決まる
 まぐろ祭り実行委員会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の冬の一大イベント「第24回まぐろ祭り」(実行委員長・花井啓州観光協会会長)の実行委員会が5日、同町役場で開かれ、来年の開催は1月27日(土)に決まった。同委員会でイベントのプログラムなどを話し合った後、原画選考会でPR用チラシの原案を選んだ。

 応募者の年齢層は9歳から82歳と幅広く、全国から集まった172点を花井実行委員長らが審査。優秀賞には福井県の神門絹代(こうど・きぬよ)さんの作品が選ばれた。福島県会津若松市の市立一箕(いっき)中学校からは130点の応募があった。同市の小中学校からは、毎年作品が送られてくるという。

 優秀賞のほかに実行委員長賞1点、佳作3点が選ばれた。優秀作を表紙に、裏面にプログラムを入れて1万2000枚を印刷し全国へPRしていく。

(2017年10月8日付紙面より)

全国から届いた172点の作品を審査=5日、那智勝浦町役場
チラシの表紙になる優秀作を持つ花井啓州実行委員長
2017年10月08日
106 優しい心を持って 新宮市、くろしお児童館で「お花をいけましょう」 
2017年10月08日
107 熊野川で船の勉強  太地小6年生がジェット船体験  
2017年10月08日
108 南紀地方の「昭和時代」がよみがえる  『写真アルバム 紀南の昭和』発刊  
2017年10月08日
109 歌やゲームで触れ合う  太田小児童が「ゆうゆう」で  (那智勝浦町 )
2017年10月08日
110 大又国有林の今昔語る  企画展で保色山を豊かな保安林にと呼び掛け  (熊野市文化交流センター )
2017年10月08日
111 新宮東牟婁で2人  第29回危険業務叙勲  
2017年10月08日
112 アケボノソウ  熊野川町の渓流沿い  
2017年10月08日
113 和歌山3区は一騎打ちか  衆院選、二階氏、楠本氏が立候補へ