ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:63件の記事がありました
【検索ステータス】 
2022年10月21日
1 ロケット打ち上げ来年2月末に
 周辺地域協の臨時総会で発表  (スペースワン株式会社 )

 串本町田原~那智勝浦町浦神にまたがる民間ロケット射場「スペースポート紀伊」を運営するスペースワン株式会社(豊田正和代表取締役社長)=東京都=が19日、ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを来年2月末ごろに再延期することを公式発表した。

 同日、串本町サンゴ台のホテル&リゾーツ和歌山串本で開催のスペースポート紀伊周辺地域協議会(会長=下宏・和歌山県副知事)臨時総会に出席した同社の阿部耕三取締役が事業の経緯や現時点での進捗(しんちょく)と併せて報告したもので、国際情勢に伴う物流の停滞が想定以上で期待する時期に必要な部品が届かないなどの諸課題に苦慮し、それらの対処をすると今年12月末ごろの打ち上げは厳しいとの判断に至ったとして理解を求めた。

 同総会では初号機打ち上げ時の公式見学場の全体管理を担う株式会社JTBも報告に臨み、会場運営の概要や集客窓口とするホームページ「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ応援サイト」の事前登録状況やオフィシャルツアーに伴う宿泊施設の配分などを伝えた。

 今回の議事は2社の報告のみ。下副知事は「残念だが、現在の状況などを考えるとやむを得ないと思う。引き続き支援をし、ぜひとも初号機の打ち上げを成功させていただきたい」と総括した。

 当初の2021年度内から今年12月末ごろ目標、さらに来年2月末ごろ目標と再延期したことについて阿部取締役は「楽しみにしていただいた地元の皆さまには大変申し訳ないと思っています。引き続きご支援ご声援をお願いしたい」とコメント。来年2月末ごろという期日は関係各者と話し合う中で総合的に判断し示した目標で、実現に向け全力で取り組むとしている。

 発表を受け副会長の田嶋勝正・串本町長は「来年2月の閑散期にずれ、商売人は助かりファンも来やすい状況になると思う。渋滞対策などよりいっそう充実し、多くの方を迎える状況をつくっていきたい」。

 副会長の堀順一郎・那智勝浦町長は「期間が少し延びたところをうまく活用し、もっと盛り上げて多くの方々に喜んでいただけるような地域振興につなげる期間として前向きに捉えたい」とそれぞれ語った。

(2022年10月21日付紙面より)

臨時総会を開くに当たりあいさつする会長の下宏副知事=19日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
阿部耕三取締役
2022年10月21日
2 「笑いは世界の共通語」
 笑福亭鶴笑さんが講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で19日、全校生徒561人を対象に人権全体鑑賞会が開かれた。落語家でNPO法人「国境なき芸能団」代表の笑福亭鶴笑さんが、パペット落語などを通じて笑いを届け、難民キャンプで暮らす子どもたちや戦争、平和に対する思いを語った。

 鶴笑さんは笑福亭一門の落語家で、世代や国境、言語の壁を超えて世界中の人々が楽しめる新型落語「パペット落語」を考案。戦争や内乱、災害、疫病によって生活を破壊された人々や、紛争地で生まれ育った子どもたちに励ましの「笑い」を届けるためNPO法人を設立し、アフガニスタンやイラク、カンボジアといった国々へ赴いている。

 鶴笑さんは、枕として難民キャンプを訪れた経験を紹介し「最初は外国人への不信感からキャンプ内への立ち入りを拒否されたが、芸で子どもたちを笑わせたことがきっかけとなってコメディアンとして認めてもらえた」と語った。戦争の絶えない世界の現状を憂い「なぜ戦争が起きてしまうのか。いろんな人の意見を聞いて視野を広げて。人間らしさを取り戻すためにも笑いが大切。皆さんの家庭や学校生活に楽しい笑いがあふれるように」と語りかけた。

 手作りのパペットで1人4役を演じるオリジナルの落語「立体西遊記」では、登場人物たちの軽妙な掛け合いに、生徒たちに笑いが広がった。

 弟子の笑音(しょうと)さんも登場し、灯油シュポシュポやパイプ椅子、熊手、クレンザーボトルなど身近な素材を改造した手作りの笛を披露。塩ビパイプで作ったトロンボーンでは「ぞうさん」を演奏した。

 山田倫加さん(3年)は「初めて落語を聞いたが、面白かった。大学で海外のことを学びたいという思いが強くなった」。松下穂乃果さん(同)は「難民キャンプの話を聞き、海外でも落語が受け入れられて、笑ってもらえること、人と仲良くなれることを聞いて感動した」と話していた。

(2022年10月21日付紙面より)

パペット落語「立体西遊記」を披露する笑福亭鶴笑さん=19日、新宮市の県立新宮高校
塩ビパイプのトロンボーン演奏
落語を聞く生徒たち
2022年10月21日
3 国内2例目のヒトデ標本
 紀伊半島沖で採集の2種  (串本海中公園 )

 紀伊半島西南沖で採集されたイバラスナヒトデとケムシヒトデが標本に基づく記録として国内2例目となることがこのほど判明し、その報告論文が先月20日発行の学術誌「Biogeography」24号に掲載された。

 イバラスナヒトデは、串本海中公園センター水族館の平林勲係長が2019年12月30日に有田沖で展示生物の採集をしていた時に発見。見慣れないヒトデ類だったため水産研究・教育機構の木暮陽一主幹研究員に精査を求めたところ、沖縄県の1標本のみ記録されているイバラスナヒトデだと判明した。

 木暮主幹研究員は生体調査に加え過去に採集され標本として収蔵されている未同定種も対象として研究をしている専門家。1975年にすさみ町沖で採集され大阪市立自然史博物館に未同定種として収蔵されていた標本を昨年に見つけ、形態観察をした末に小笠原諸島兄島でのみ記録されるケムシヒトデだと判断。紀伊半島西南沖で採集されたこれらヒトデ類は貴重な標本と感じ、平林係長と連名で論文を書き学術誌掲載で公表するに至った。

 平林係長によるといずれも南方系に分布するヒトデ類で、公表により分布北限が紀伊半島へと更新される結果になったそう。木暮主幹研究員はこれら2種が採集される背景に越冬を含め生息可能な環境が紀伊半島沖で成り立っている状況を洞察し、いずれもこれまで本州には記録がなく貴重な標本だと評価している。

  □     □

ケムシヒトデの生体展示中



 以降、平林係長は今月3日に田並沖でのイセエビ刺し網漁で混獲された生物を調査中にケムシヒトデと思われる個体を見つけ、その場で交渉し譲り受けた。

 後に確かめたところ間違いなく、希少なヒトデ類として17日から館内Aゾーンで生体展示を始めている。平林係長は「木暮さんが論文で公表した直後に生きた状態で見つかったのはまさに奇跡。国内ではほぼ目にすることがないケムシヒトデを生体展示でじかに知ってもらいつつ、生態の解明にもつなげていきたい」と意気込んでいる。

 串本町沖での採集は初で、すさみ町沖で採集されて以来47年ぶりとなる標本記録。木暮主幹研究員は「生体展示をしているのは、自分が持つ情報の中では世界でも同館だけ。何を食べるかさえ分からないほど知見が乏しいが、餌が分かり飼育ストレスを小さくすれば長生きできると思う。ヒトデ類は脚光を浴びることが少ないが、海を描くとほぼ登場するほど意識されている生き物。うまく飼育できたら目玉の一つになると思う」と長期飼育の成功を期待して語った。

(2022年10月21日付紙面より)

串本町沖で採集されたイバラスナヒトデ(上)とケムシヒトデ(串本海中公園センター水族館提供)
生体展示中のケムシヒトデと観察する平林勲係長=18日、串本海中公園センター水族館
2022年10月21日
4 薬物乱用は駄目 那智中学校の生徒に啓発 

 新宮保健所による「薬物乱用防止等を目的とした校舎校門前早朝啓発活動」が19日、那智勝浦町立那智中学校であった。新宮保健所職員、新宮地区協議会所属の薬物乱用防止指導員、関係機関職員8人のほか、那智中生徒会の役員5人が参加。登校する生徒に啓発物資を手渡し、乱用防止を呼びかけた。

 近年、青少年による薬物乱用、特に大麻乱用が増加しており、令和3年の全国における、大麻事犯の20歳未満の検挙人員が994人、うち高校生が159人、中学生が8人となっている。「大麻は安全で依存性がない」などの誤情報も流れている。

 また、10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に関連する運動月となっている。これらのことから新宮保健所は昨年、下里中学校と新宮高校で啓発活動を実施、今回は2年目となる。那智中のほか、21日に新翔高校でも実施を予定している。

 那智中では、薬物乱用防止の啓発標語が書かれたポケットティッシュやばんそうこうのほか、薬と健康の週間の啓発ボールペンなどを配布。登校する生徒に対して「薬物乱用防止の啓発です」と伝えながら、啓発物資を手渡していた。受け取った生徒は標語を眺めるなどしながら、校舎へと入っていった。

 生徒会長を務める、2年生の小井谷美央さんは「麻薬を使ったり、犯罪に手を出したりしないよう、啓発活動を通して知ってほしい」と語った。新宮保健所衛生環境課の勝山亮さんは「薬物乱用は遠い世界、都会の出来事として捉えがちだが、インターネットなどで身近に危険があることを感じてもらえれば」と述べた。

(2022年10月21日付紙面より)

啓発物資を手渡す生徒会の役員ら=19日、那智勝浦町立那智中学校
2022年10月21日
5 挑戦者として全力で挑む
 初の近畿大会に向け練習に励む  (近大新宮 )
2022年10月21日
6 髙塚恒輝さんが全国3位
 とちぎ国体レスリング競技  (新宮高校 )
2022年10月21日
7 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2022年10月21日
8 新入団員らに辞令交付  令和4年第2回消防団員任命式  (新宮市 )
2022年10月21日
9 道路脇にツユクサ  極小の青花が鮮やか  
2022年10月21日
10 今年もアサギマダラ飛来  高津気の「休憩所」に数羽  (那智勝浦町 )
2022年10月21日
11 卒業生らに働く意義教わる  行事「ジョブコレクション」  (串本古座高校 )
2022年10月21日
12 貴重な野鳥の群れに笑顔  秋のバードウオッチング  (御浜町 )
2022年10月21日
13 各学年の授業を見学  人権教育推進協議会  (紀南高校 )
2022年10月21日
14 会場周辺で清掃に取り組む  紀宝わくわくフェスを前に  (紀宝町 )
2022年10月21日
15 褒める、叱るの心理学を学ぶ  紀宝町で子育て支援講演会  
2022年10月21日
16 お悔やみ情報
  
2022年10月16日
17 本殿大前ノ儀で幕開け 厳かに「新宮の速玉祭」 (熊野速玉大社)

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が15日午前、秋晴れの空の下で約170人の参列者に見守られながら「本殿大前ノ儀」で厳かに幕を開けた。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島(みふねじま)を廻(まわ)る「神輿渡御式」からなる。

 おととし、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一般参列を呼びかけず神職と神社関係者のみで執り行った大前ノ儀だが、今年は3年ぶりに広く参列を呼びかけ。感染対策に万全を期した状態で斎行された。

 上野宮司の祝詞奏上の後、2人の巫女(みこ)が世界遺産登録記念御神楽の「神なぎの舞」を奉奏。参列者が玉串を奉奠(ほうてん)した。午後からは神馬渡御式が営まれ、神馬と一行が阿須賀神社までの道のりを渡御した。

 大前ノ儀を終えた上野宮司は「苦しく、厳しい世の中ではあるが、秋晴れの下でこうして例大祭を斎行できることに感謝したい」などとあいさつ。参列者に感謝を伝えた。

 16日の神輿渡御出立は午後3時30分から。4時30分ごろから、神幸用船(しんこうようせん)、諸手船(もろとぶね)、斎主船がゆかしく御船島を廻る御船祭(みふねまつり)を斎行。9地区による勇壮な早船競漕(きょうそう)も3年ぶりに行われる。

(2022年10月16日付紙面より)

玉串を奉奠する上野顯宮司=15日、新宮市の熊野速玉大社
「神なぎの舞」を奉奏する巫女たち
2022年10月16日
18 例会で米山奨学生が卓話
 那智勝浦ロータリークラブ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、庵野了嗣会長)は13日、那智勝浦町天満のホテルサンライズ勝浦で第2921回例会を開催。韓国出身で米山奨学生のイ・チャングンさん(30)が卓話し、「自分の道」と題して自身の現況やロータリークラブとの出会いなどを語った。

 この日は、那智勝浦RCの会員に加え、新宮ロータリークラブ(新宮RC)から福田一郎会長と幹事の瀬古伸一郎さん、イさん、堺おおいずみロータリークラブで米山学友小委員会委員長などを務める新本憲一さんら16人が出席した。

 米山奨学生は日本のロータリアン(会員)の寄付金を財源に国内の大学・大学院で学ぶ私費外国人留学生に対して奨学金を支給する制度。本年度は全国で898人、累計で2万2878人を受け入れているという。

 庵野会長が「本来ならこれまでと同様、米山奨学生のイさんには学校で講話をしていただきたかったが、コロナ禍のため、会員のみの卓話となった」とし、出席者に感謝を述べた。

 現在、大阪芸術大学工芸学科に通うイさんは、自身が生まれ育った韓国を紹介し、拾った光学ガラスを通した光に感動したことがガラスへの興味の始まりだったと説明。

 その後、長崎県の平和公園にある母子像に感銘を受け、日本の美を学びたいと思ったことが来日のきっかけだと話した。

 世界最高峰のガラス工芸大賞「ラコウ賞」を受賞するガラス工芸作家の山野浩さんを尊敬するイさんは「山野さんもアメリカで学び、日本のアイデンティティーを大切にし作品を作っている。私も韓国的なアイデンティティーと日本の美を合わせたいと思った」と作品づくりへの思いを述べた。

 大学で学ぶ焼き物や加工、接着などの用法や自身の作品について解説。自らの仮面(ペルソナ)を脱いで、日本と完全に融合できていなかったことに苦しんだこともあったと告白した。

 イさんはロータリークラブとの出会いによって、時間や心のゆとりができたとし、多くの先入観も次第になくなっていったと振り返った。

 その後、原点であるガラスや光、影などに改めて立ち返り、作品づくりに没頭したとし「ガラスという素材の魅力を生かし、皆さんにポジティブな影響を与えることのできるパブリックアートを作っていきたい」と意気込みを語った。

 最後は福田会長のあいさつで締めくくった。

(2022年10月16日付紙面より)

那智勝浦ロータリークラブの例会が開かれた=13日、那智勝浦町のホテルサンライズ勝浦
庵野了嗣会長
イ・チャングンさん
2022年10月16日
19 路線維持に向けて課題共有
 「新宮白浜区間部会」を設置  (紀勢本線活性化促進協議会 )

 新宮市役所別館で「鉄道の日」の14日、紀勢本線活性化促進協議会「新宮白浜区間部会」の設置および第1回部会が開催された。新宮市~白浜町の沿線自治体や和歌山県、JR西日本和歌山支社などから約20人が出席。沿線の活性化に向けて課題を共有するなどした。

 JR西日本は今年4月、1日の輸送密度2000人未満の区間として、紀勢本線新宮―白浜間の収支状況などを公表。同区間の輸送密度は1日当たり1085人(令和元年度)、平均収支率は19・0%(平成29年度~令和元年度)と、コロナ禍前においても厳しい利用状況であったことが明らかになった。

 さらに将来的にもさらなる厳しい状況が見込まれる中、路線の維持に向けて沿線市町村、県、JR西日本が課題を共有し、地域全体の移動特性やニーズを踏まえた、沿線地域や駅周辺の活性化、利用促進などを行うため、9月22日に部会を設置するに至った。

 構成団体は▽新宮市▽白浜町▽すさみ町▽那智勝浦町▽太地町▽古座川町▽北山村▽串本町▽和歌山県▽JR西日本和歌山支社▽和歌山大学紀伊半島価値共創基幹―で、事務局は白浜町総務課内。

 ①鉄道の利用実態の推移と今後の環境変化の共有②地域全体の移動特性やニーズの把握③鉄道の必要性・持続性の確認・合意④路線維持のための地域や駅周辺の活性化、利用促進などの具体的方策⑤県、各市町村の法定協議会などへの報告―を協議していく。

 この日は現状と課題の共有や部会の運営方法、事業計画などが議題となった。開会に当たり、開催地となった新宮市の向井雅男副市長が、部会設立は沿線自治体にとって意義深いことであるとし「沿線人口の減少、少子高齢化、道路整備の進展、コロナ禍の影響など、公共交通機関を取り巻く環境は大変厳しいものがある。地域住民の生活道路として、また他に類を見ない豊富な観光地への誘客促進について課題を共有し、幅広い議論と検討を行っていければ」とあいさつした。

 続いて、JR西日本和歌山支社の松田彰久副支社長が、平均通過人員(輸送密度)、乗車人員、列車本数の推移やこれまでの取り組みなどを説明。「自動車に比べてきめ細かな移動ニーズにお応えできていない。大量輸送という観点で鉄道の特性が十分に発揮できていないことから地域のお役に十分に立てていない」などと課題に触れ「今よりも利用しやすい最適な地域交通を地域の皆さまと共に創りあげていきたい」と話した。

 事務局は、利用促進に向けた各市町村や県の取り組みなどを紹介。和歌山大学紀伊半島価値共創基幹の西川一弘准教授が「地方のローカル鉄道を考えるために」と題して、現状や鉄道の目的、役割などについて話し「大ピンチを大チャンスに変えるためには目的指向の議論と実践を丁寧にかつ急いでやらなければならない」と提起した。

 同部会は今後、より詳細な利用状況などのデータを基にニーズの確認や分析などを行い、協議や取り組みを進めていく。

(2022年10月16日付紙面より)

紀勢本線新宮白浜区間沿線自治体などが出席した部会の様子=14日、新宮市役所別館
2022年10月16日
20 特殊詐欺の被害防止呼びかけ
 見守り隊と紀南高生が街頭啓発  (紀宝、御浜町 )

 「全国地域安全運動」(11~20日)期間中の14日、紀宝町と御浜町で街頭啓発活動があった。両町のスーパーなどで啓発チラシを配布し、来店者に声かけするなどして地域ぐるみで詐欺被害撲滅を呼びかけた。

 運動は、安心して暮らせる地域社会の実現を図ることが目的で、「特殊詐欺の被害防止」など三つを重点に掲げている。

 紀宝町高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)は、13人が鵜殿郵便局や主婦の店など町内4カ所に分かれて啓発活動した。

 高齢者を被害から守る取り組みで、毎月15日に実施。偶数月の15日に年金が振り込まれるため、特に注意を促す狙いがある。この日は、強引な勧誘や内容を確認してから契約することなどを記したチラシを配った。

 御浜町では、防犯ボランティア団体の紀南高校生徒会(東涼会長)の役員7人、紀宝警察署の署員が参加し、パーク七里御浜ピネで実施した。

 生徒たちは「特殊詐欺に気を付けてください」などと来店者に呼びかけ、全国地域安全運動、特殊詐欺の手口などを記したチラシと啓発物品を配布した。

 同署によると、9月末現在、県内で87件(前年同期比3件減)の特殊詐欺が発生、被害総額は約2億8990万円(同1億6150万円増)に上った。このうち、架空請求詐欺が36件で最も多く、被害総額は約2億1610万円となった。管内では5月13日に架空請求詐欺が1件あり、被害額は10万円だった。

(2022年10月16日付紙面より)

鵜殿郵便局を訪れた人にチラシを配布=14日、紀宝町鵜殿
啓発活動に取り組んだ紀南高校生徒会役員ら=同日、御浜町阿田和
2022年10月16日
21 親子で触れ合い楽しむ  ベビーマッサージに6組  (新宮市 )
2022年10月16日
22 錦色に輝く美しい生物  脇地さんが神倉神社で発見  (新宮市 )
2022年10月16日
23 迫力あるサウンド響く  「丹鶴ホール」で「桃源郷」  (新宮市 )
2022年10月16日
24 シルバー事業の周知図る  人材セ会員らが奉仕活動  (新宮市 )
2022年10月16日
25 おなか元気でいいウンチ  ヤクルトが宇久井小で授業  (那智勝浦町 )
2022年10月16日
26 木材業界の発展を祈る  第63回木霊塔建立供養式と移転竣工式  (新宮木協 )
2022年10月16日
27 特産品「新姫」の収穫始まる  11月までに26㌧見込む  (熊野市 )
2022年10月16日
28 秋空の下、遊具で遊び  秋の遠足でさつき公園へ  (井田保育所 )
2022年10月16日
29 上野さん、山口君が県代表に  選抜チームで全国に挑む  (矢渕中 )
2022年10月16日
30 心を一つに完全燃焼!  下里小・こども園合同運動会  (那智勝浦町 )
2022年10月16日
31 お悔やみ情報
  
2022年10月14日
32 下小児童が獅子舞学ぶ
 下里祭典部が来校し鑑賞会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長、児童71人)で12日、下里祭典部(太田進祭典部長)ら11人による獅子舞鑑賞会があった。獅子舞の歴史や違いなどの解説後、実際に二つの演目を披露し、児童から拍手が送られた。

 鑑賞会はもともと、3年生の地域学習の一環で獅子舞を学ぶ講話を予定していたが、祭典部の好意で獅子舞披露が決定し、全校で鑑賞することとなった。

 太田祭典部長は獅子舞について▽中国が起源とされている▽伝わった地域によって、獅子舞の特色が違う▽シカやトラの舞もある▽下里、高芝、下里天満の獅子舞も獅子頭の顔や笛、太鼓なども違う▽下里は雌獅子、高芝は雄獅子▽20年前の調査では全国で約8000種類の獅子舞がある▽同じ獅子舞はない―などと説明した。

 さらに下里地域の獅子舞の歴史自体も詳細は分かっていないことや全国的に子どもの数も減少し、獅子舞に携わる人も減っていることに触れた。

 同祭典部によると、例年は下里神社例大祭の際には同校の児童らが子ども神輿(みこし)の綱を引き、笛や太鼓で祭りに参加しているという。コロナ禍となってから3年間は、実施されていない。

 演目「神宮の舞」後の「天狗(てんぐ)の舞」では、同校5年の中地将斗君が天狗として参加。見事な舞を披露して場を盛り上げた。

 太田祭典部長は「今回の鑑賞会で獅子舞に興味を持っていただけたらありがたい。コロナ禍で皆さんと一緒に練習ができていない。僕らはこれからも獅子舞を続けていくので、参加が可能となったときはぜひ、祭りや獅子舞に参加してください」と呼びかけた。

 泉校長は「コロナで何年もお祭りができていない。子どもたちが参加して地域の伝統を受け継いでいってほしいと思います」と話した。

(2022年10月14日付紙面より)

天狗役の中地将斗君と下里祭典部による獅子舞が披露された=12日、那智勝浦町立下里小学校
鑑賞会終了後、記念撮影
太田進祭典部長
2022年10月14日
33 外国人、再来の兆し
 水際対策が大幅緩和  

 入国者数の上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁されるなど、新型コロナウイルスの水際対策が11日より、大幅に緩和された。新宮市熊野川町の小口自然の家でも、外国人旅行客の宿泊予約が入り出すなど、明るい兆しが見え始めている。

 外国人観光客の受け入れはコロナ禍に伴って、6月に添乗員付きツアー客限定で上限を2万人、9月に添乗員を伴わないツアー客も認め上限を5万人とするなど、徐々に緩和していた。ただし個人の外国人旅行客は認められていなかったため、熊野古道を歩く目的の個人旅行客が多い本紙エリアでは、客足が戻るところまでは至っていなかった。

 小口自然の家で総務を担当する竹本慎介さん(53)によると、今回の規制緩和に伴い、個人の外国人旅行客の予約が増え始めたという。いずれも古道歩きが目的で、1泊を予定。国籍はオーストラリアが多いと話す。11日現在の予約数は昨年、おととしと比べ、3割から4割増しとのこと。「これで少しでも活気が戻れば」と期待を寄せる。

 感染拡大中は宿泊客に、ソーシャルディスタンスの確保、アルコールによる手指消毒などを呼びかけてきた。「今後もこれらを継続し、感染予防に努めながら受け入れをしていきたい」と述べた。

(2022年10月14日付紙面より)

外国人観光客の再来を待ち望む=12日、新宮市熊野川町の小口自然の家
2022年10月14日
34 効果的な情報発信教わる
 「宇宙ウイーク」始まる  (串本町 )

 串本町と那智勝浦町の合同企画「宇宙ウイーク2022」が12日から始まった。この日は串本町文化センターでワークショップがあり、事前に申し込んだ一般14人と同町のロケット推進事業関係者がロケット「カイロス」打ち上げの情報発信を効果的にする視点を教わるなどした。

 両町は「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」の立地となっている自治体。その縁で連携し目前に迫る打ち上げに向けた機運醸成を図るために計画したのが、展示やワークショップなど複数のイベントから成るこの合同企画で、この日から16日(日)までの5日間にわたり両町それぞれに会場を設けて順次イベントを実施する。

 その先陣を切る形となった初日のワークショップは①講演「映えるロケット写真とライブ動画配信のコツ」(講師はアソビシステム株式会社チーフプロデューサーの畔柳涼吏さん)②講演とグループワーク「外国人の目から見た串本・那智勝浦の魅力」(講師は株式会社しいたけクリエイティブ取締役の本郷アリーさん)―の2本立てで、日中午後と夜の2回実施。畔柳さんは交流サイト(SNS)による情報発信で「いいね」やフォローを得るために意識したい視点、本郷さんはジャパントラベルアワード選考委員長として制度推進する「感動地」を世界に伝える上で押さえたい視点に軸足を置いて持論を託すなどして、今後の打ち上げを地域資源とした振興の取り組みを後押しした。

 13日以降のイベント概要は両町で9月下旬に回覧配布され主要観光拠点でも入手できる告知リーフレット、または両町公式ホームページ上の告知を参照。ワークショップは会場がある自治体窓口への事前申込者対象だが、14日(金)から16日(日)まで実施する展示(串本町文化センターで「宇宙アートギャラリー展」、那智勝浦町体育文化会館で「宇宙と星とロケット展」)は午前9時~午後6時〈最終日は午後5時まで〉に随時無料で観賞できる形となっている。

(2022年10月14日付紙面より)

初日のワークショップの様子(上は①の講演、下は②の講演とグループワーク)=12日、串本町文化センター
2022年10月14日
35 両地域の絆確かめ合う
 姉妹都市ブルームと交流  (太地中学校 )

 太地町立太地中学校(山田貴也校長)で12日、姉妹都市のオーストラリア・ブルームにあるセント・メアリーズ・カレッジとのオンライン交流が開かれた。太地中からは3年生15人が参加し、日本語と英語を交えて互いの地域の絆を確かめ合った。

 19世紀末ごろからシロチョウガイ採貝などのために太地からブルームへ渡った移民の歴史が基になり、1981年に姉妹都市提携が結ばれた。2008年から青少年教育交流事業が開始され、中高生が互いの地域を訪問してホームステイ。新型コロナウイルス感染拡大で行き来ができない中でも、セント・メアリーズ・カレッジからはオーストラリア国旗、太地中からは千羽鶴を送って交流を続けてきた。

 交流では、川端崇晴さん(3年)が「送っていただいた大きな国旗を教室に飾っている。手紙の『頑張って』という言葉に元気づけられた。ブルームとの良い関係性が永久に続くよう願っている」と英語であいさつした。

 町歴史資料室の学芸員・櫻井敬人さん、外国語指導助手のエリン・ケリーさんのサポートを受け、生徒たちの自己紹介からスタート。「好きな日本食は?」には「カツうどん」、「放課後はどんなふうに過ごすの?」には「犬とビーチに散歩に行く」「演劇クラブに行く」などの返答があった。太地中生徒によるオンラインホームステイでは、中学生の一日を英語で紹介。ブルームからは、現地の「真珠祭り」で生徒たちが平和を願って灯籠を流す様子を映した。

 宇佐川彰男教育長は「ブルームとの交流は、町の教育方針の三本柱である国際交流、地域学習、主権者教育の重要な一部。一度仕切り直しが必要だが、ぜひ訪問を再開させたい」と話していた。

(2022年10月14日付紙面より)

川端崇晴さんがあいさつ=12日、太地町立太地中学校
セント・メアリーズ・カレッジの生徒と交流
2022年10月14日
36 大矢・小林組が優勝
 新宮市民スポ祭ソフトテニス大会  
2022年10月14日
37 中平さん、雜賀さんが優勝
 スポーツ祭典グラウンドゴルフ大会  (新宮市 )
2022年10月14日
38 木の大切さを知る  林業学ぶ特別授業  (北山小学校 )
2022年10月14日
39 特選に垣本正道さん  写連紀南支部9月優秀作品  
2022年10月14日
40 販売の工夫など学ぶ  三輪崎小3年生が社会科授業  (新宮市 )
2022年10月14日
41 保護者や友達招いて定演  那智中学校吹奏楽部  
2022年10月14日
42 ブルームワークスが熱唱  防災福祉コンサート  (太地町 )
2022年10月14日
43 12年ぶりの花園目指す  15日の県大会1回戦に  (木本高校ラグビー部 )
2022年10月14日
44 にぎやかに運動会遊び  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2022年10月14日
45 来年2月に開催を予定  第14回社協つれもてまつり  (紀宝町 )
2022年10月14日
46 柿の生産など教わる  県出前授業で高池小6年  (古座川町 )
2022年10月14日
47 最先端の地震研究を紹介  センターで特別パネル展  (南紀熊野ジオパーク )
2022年10月14日
48 廃材を生かして風力発電  西向在住の畑上耕三さん  (串本町 )
2022年10月14日
49 踊りで活気あふれる  「お祭り新宮節」盛り上がる  (新宮秋まつり )
2022年10月14日
50 お悔やみ情報
  
2022年10月09日
51 トンネル貫通、みんなで祝う
 奥瀞道路(Ⅲ期)  (北山村 )

 現在、開通に向けて工事が進む奥瀞道路(Ⅲ期)の1号トンネル(同村下尾井)で7日、貫通見学会があった。北山村立北山小学校(松本広明校長)の1~4年生19人が参加し、掘削が完了したトンネル内を見学。大型ブレーカによる貫通の瞬間を目撃した児童らは、万歳をして掘削完了に喜びを表現した。

 延長3・4㌔の奥瀞道路(Ⅲ期)は、開通した奥瀞道路(2008年開通)と奥瀞道路(Ⅱ期、15年開通)の延伸区間となる道路で、16年度に事業化。両区間とも災害時や緊急時における交通機能を確保するとともに、沿線地域の活性化と交流促進を図るために計画された道路で、奥瀞道路(Ⅲ期)の完成によって、これらの機能や効果をさらに高め、災害に対する強靱(きょうじん)な道路ネットワークを確保し、救急医療活動の支援や地域などの発展に寄与するものと期待されている。

 全長481㍍の1号トンネルの掘削は、佐藤工業(株)奥瀞1号トンネル作業所が施工。5月から準備を行い6月上旬から本格的に掘削を開始。約4カ月半の作業を経て、晴れて貫通の日を迎えた。

 各自ヘルメットと長靴を装着した児童らは貫通発破の後、トンネル内に進入。同社職員や国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所職員らの案内を受け「コンクリートロボット」「タイヤショベル」「ドリルジャンボ」などの重機を間近で見学。トンネルが貫通される様子を目の当たりにし「貫通した」などと感嘆の声を上げて拍手を送った。

 見学会を企画した同社の東田研次・奥瀞1号トンネル作業所長は「作業に当たり、地元の人にご迷惑をおかけした。見学会に参加いただくことで、少しでも地元の方々に貢献できると思った。皆さんに喜んでいただけてやりがいに結び付きました」と話していた。

 今後、覆工などの作業を経て完成に至る。なお、奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期は現在未定となっている。

(2022年10月9日付紙面より)

トンネルの貫通をみんなで祝った=7日、北山村
トンネルが貫通する様子を見守った
2022年10月09日
52 性教育の基本は家庭
 もとだてかづこさんが講話  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦小学校で7日夜、同校育友会(加味根央人会長)主催の講演会「今どきの性教育~子ども達に伝えてほしい性の話~」が開かれた。児童の保護者や教職員ら約40人が参加し、同町でかづこ助産院を営むもとだてかづこさんから近年の性教育に関する動向を学んだ。

 もとだてさんは思春期保健相談士、性情報リテラシー教育協会認定講師などの資格を持ち、科学的根拠に基づいて性や人権、ジェンダー観、幸福などについて学ぶ「包括的性教育」の重要性について教育現場で発信を続けている。

 この日は「なぜ子どもと性について話すのに抵抗があるのかというと、大人も正しい性についての教育を受けてこなかったからでは?」と問いかけ、日本の性教育の歴史を解説。2023年から全国の小中高校で「生命の安全教育事業」が展開されるなど、性教育の機運が高まっている現状を述べた。

 子どもたちを性に関する知識から遠ざける従来の性教育を「大人世代が、人間と性の関係を履き違えている」と批判。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国際セクシュアリティ教育ガイダンスなどを示しつつ「正しい知識を教わった子どもたちは、自分を守る行動を取ることができる。性教育の基本は家庭であり『自分の疑問に答えてくれる』という信頼関係が重要。子どもから性について聞かれたときは、うそをつかず、ごまかさず、正直に話しましょう」と呼びかけた。インターネット上のゲームや交流サイト(SNS)を介した犯罪が増えていることにも言及し、大人世代が知識をアップデートしていく必要性を訴えた。

 性教育に関連するお薦めの本の展示もあり、保護者たちが手に取って目を通していた。

(2022年10月9日付紙面より)

保護者らに講話するもとだてかづこさん=7日、那智勝浦町立勝浦小学校
性教育に関する本の展示
2022年10月09日
53 マイ防災マップを作ろう 3年生と保護者が学年活動 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(前田幸利校長)は6日、3年生の学年活動の一環として「防災学習」を実施。3年生38人と保護者が地震から命を守るすべを学び、防災かるたに取り組んだ。

 学年活動は新型コロナウイルスの影響で2年間中止となっていたが、3年ぶりに再開。新たな取り組みとして、対象学年の保護者を招き、子どもと一緒に学ぶ機会を設けた。年度末までに各学年でそれぞれの学習授業を行う。

 3年生の学年活動は体育館で行い、県教育委員会の学校防災アドバイザー、渡邊喜内さんが防災講話。「南海トラフ地震は県内で震度5以上、熊野地域で6以上と想定されている。津波は伝わる速度が速く、繰り返し襲ってくる。揺れの大きさに関係なく地震が起きたら高台に逃げることが大事。普段から家族と避難場所などを話し合おう」と述べた。

 「保護者が教えるのではなく、子ども自身が気付くことが大切。子どもと一緒に通学ルートを下見し、避難する場所や危険箇所などを調べ、危険回避能力を高めてマイ防災マップを作ってほしい」と呼びかけた。

 日頃の備えが重要とし「自分の命は自分で守れる人、周りの人を助けられる人、早く正しい判断ができる人になってほしい」と求めた。

 講話後、児童と保護者が一緒に防災かるたに取り組み、「あなどるな自然の猛威、破壊力」「海からの距離より高さ逃げる基準」「過去で得た防災知識未来を守る」などのかるたを取り合い、楽しく知識を増やした。

(2022年10月9日付紙面より)

防災かるたで災害への知識を深める3年生と保護者=6日、紀宝町立鵜殿小学校
地震・津波について学ぶ
2022年10月09日
54 演奏で「銀河」お出迎え
 近大新宮吹奏楽部がJR新宮駅で  

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部(大川夢乃部長、部員28人)が8日、JR新宮駅で特別急行列車「WEST EXPRESS 銀河」を出迎え、ウエルカム演奏を披露した。

 「銀河」は西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が期間限定で運行する長距離列車で、鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っている。同校は「ふるさと学習」や希望生による「地域ゼミ」など、教育活動の中で観光や地域活性化について学ぶ場を提供しており、学校側からおもてなしへの協力を打診したという。

 部員たちは「銀河」到着に合わせて「銀河鉄道999」の演奏をスタート。パフォーマンスも交えて「Let’s Swing!!」を披露し、駅員や市民らと共に乗客をもてなした。

 大阪府から乗車した北野登志寛さん(26)と目黒佳奈さん(24)は「電車が好きで、やっとチケットが取れた。橋杭岩を見たり、この地域のお弁当で朝食を取ったり演奏をしていただいたりと、列車の旅はすごくよかった。那智の滝や熊野古道を巡る予定」と話していた。

(2022年10月9日付紙面より)

「銀河鉄道999」を演奏する吹奏楽部=8日、新宮市のJR新宮駅
2022年10月09日
55 近大新宮、初の近畿大会へ  県二次予選、決勝進出  (秋季高校野球 )
2022年10月09日
56 口腔ケアの基礎知識学ぶ  介護職員ら対象に講習会  (新宮市 )
2022年10月09日
57 本紙エリアで5人受章 第39回危険業務従事者叙勲 
2022年10月09日
58 三重県選抜大将で東海大会に  紀宝柔道会の畠虎仁朗君  
2022年10月09日
59 本宮道の語り部、初認定  案内可能コースは20に  (熊野古道 )
2022年10月09日
60 意外とある?経済的な子育て支援  児童手当は総額200万円に  
2022年10月09日
61 広島・森浦投手が日本代表に  侍ジャパンシリーズ2022  (新宮市出身 )
2022年10月09日
62 静岡県への義援金募集開始  新宮市の福祉センターで  
2022年10月09日
63 「花や海の絵で安らいで」  植地貞夫さんが個展  (那智勝浦町・喫茶「きよもん」 )