熊野地方を舞台に6月1日(木)から4日(日)までの4日間、「第19回TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が開催される。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野主催、熊野新聞社など後援。
大会は1999(平成11)年に始まり、19回目。現在では「ツール・ド・北海道」、「ツアー・オブ・ジャパン」と並び国際自転車競技連合(UCI)公認の国内3大レースで、アジアツアーの一つ。国際ランキングの得点となるUCIレース(計324・1㌔)には、新宮市を拠点とする「キナンサイクリングチーム」など国内外から19チーム計112選手が出場。
同時開催される全日本実業団自転車競技連盟による「3デイズ・ロード・熊野」(計124・7㌔)、一般参加の市民レース「黒潮ロードレース」(計98・4㌔)のレースを含めると、約350人が出場する。
1日は、新宮市の市田川沿いでタイムトライアル。2日(金)の第1ステージは同市熊野川町の赤木川清流コース。3日(土)の第2ステージは三重県熊野市~御浜町の熊野山岳コース。4日の第3ステージは太地町の太地半島周回コース。2、3日には、UCIレース出場チームによるパレードも行われる。
開催にあたり角口賀敏実行委員長は地域の人たちの協力と支援に感謝し「自転車ブームというか、和歌山県にもサイクリングを含めて非常に力を入れていただいております。ツール・ド・熊野を通して、これからもいろんな形で地域の皆さんに、もっともっとブームが拡大していければと思っております」と話した。
今年のレースクイーンは、宅坊あやねさん(24)と奥野千奈津さん(20)の2人で、ともに新宮市出身で紀宝町在住。
宅坊さんは「国内3大レースの一つが地元で開催されていることを誇りに思うと同時に、地域の魅力を少しでも多く知ってもらいたい」、奥野さんは「田舎のまちで4日間開催されるので、多くの人に自然の魅力や空気の良さなど、いろんなところを見たり感じたりしてもらいたい」と話した。
今年も、恒例のフォトコンテストやインターネット中継も予定されている。
(2017年5月26日付紙面より)
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「新宮・勝浦100年の輝き」講演会 (ユーアイ会 )
新宮市井の沢のユーアイホテルに商品を納入する業者でつくる新宮ユーアイ会(杉本義和会長)と勝浦ユーアイ会(谷口拓也会長)は20日、講師に同市在住の郷土史家の中瀬古友夫さんを招き、講演会「新宮・勝浦100年の輝き」を同ホテルで開催した。
両ユーアイ会では地域に利益を還元するため、年に一度講演会などを催している。杉本会長は開会で「地域の歴史を知る講演の内容が、皆さんの知識の一つとしてお役に立てば」とあいさつした。
中瀬古さんは熊野地方の貴重な絵はがきや絵地図を収集しており、新宮市や那智勝浦町の学校や団体などで講演会を開いている。今回は新宮、勝浦の二つの町の明治から昭和に至る年表に、それぞれの町の様子を伝える絵はがきを配した資料を作成して講演した。
1913(大正2)年の新宮鉄道開通により、新宮から鉄路で勝浦まで木材を運んだ様子や熊野川のプロペラ船が誕生した経緯などを解説。鉄道の開通で人の往来が活発になり、海水浴の習慣が無かった新宮の人が三輪崎や宇久井の海水浴場に行くようになるなど交通の発達が生活の変化をもたらした。プロペラ船の就航により、勝浦で捕れたサンマを一日のうちに熊野川沿いの村々に届けることができ、十津川の人々の栄養改善になったという話も聞いたという。
中瀬古さんは「これまで勝浦、新宮でそれぞれに分けて講演してきたが、二つの町の年表を並べてみていくと互いが緊密に関係し合い、影響し合いながら、車の両輪のように発展してきた様子が分かってきた」と話した。
(2017年5月26日付紙面より)
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身体障害者連盟定期総会で (串本町 )
串本町身体障害者連盟(中野實会長、会員44人)の定期総会が21日、同町串本にある地域保健福祉センターで開かれた。任期満了に伴う役員改選で中野實会長(留任)ら新役員を選出。審議に先立って来賓同席した清野武志副町長に社会的障壁の解消を求める要望書を提出した。
開会にあたり中野会長は、前年度から施工された障害者差別解消法により地方自治体に社会的障壁に対する合理的配慮が義務化された点を振り返り、「障がい者の自立と共生社会実現のための具体的な取り組みを求めなければならない」として同連盟の取り組みへの協力を呼び掛けた。
来賓として清野副町長と堀登世・同町社会福祉協議会会長が同席し、代表して清野副町長は町職員時代に立ち上げに関わった自宅介護支援や福祉タクシーの制度について意見を聞き拡充したい考えを伝えつつ、田嶋勝正町長のメッセージを代読した。
議事に先立って町への要望があり、中野会長は六つある事項の中でも特に平成25、27年度にも掲げた▽国道42号潮岬西口~東口間歩道の環境整備▽公共施設(文化センターと町立体育館)のトイレ整備―を口頭で強調して要望書を提出。清野副町長は▽歩道は国に引き続き要望する▽トイレは担当課に指示し早急に取り組む―と述べて受け取った。
議事では事業関係諸議案を審議し承認。本年度は同連盟独自のグラウンドゴルフ大会を秋に開くことを出席会員31人で確認した。役員改選では中野会長、川嶋七郎副会長、平松節子副会長の3役を留任とし、他に理事6人を置くことを決めた。
要望事項は上記2点と▽JR串本駅へのエレベーター設置(障がい者と高齢者の利用の観点から)▽コミュニティバスの車いす用リフト付き車種の停留所の増設▽公的機関への手話通訳者の配置や聴覚障がい者の緊急時連絡手段の構築など▽災害時要支援者に対する個別避難計画の早急の作成や福祉避難所との協定状況の周知など―となっている。
(2017年5月26日付紙面より)
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三輪崎鈴島でチゴガニ
新宮市三輪崎の鈴島で引き潮時、無数のチゴガニ(稚児蟹)たちが巣穴から出て、一斉にハサミを上げ下げしている=写真。ユーモラスな動きは、万歳やダンスをしているようにも見え、訪れる人たちを楽しませている。
6~8月の繁殖期を中心に行う「ウエービング」と呼ばれる行動。時折、隣の個体に近づいたり、離れたりしながら白色の両はさみを波打つように振っている。雄が行う求愛行動、他の個体に対する威嚇行動など諸説あるが、理由ははっきりと分かっていないという。
甲幅1㌢ほどのチゴガニは東京湾から九州、朝鮮半島などの干潟に生息する。背中は茶色で、腹側は水色。
(2017年5月26日付紙面より)
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「生命の駅伝」出発式 (新宮市 )
がんと闘う人を励まし、研究を支援する目的で行われている「第23回生命(いのち)の駅伝」の出発式が19日、新宮市立光洋中学校(宮本雅史校長、生徒210人)であった。「EKIDEN for LIFEの会」(太田正隆会長)主催。生徒の中から希望者約150人が約1㌔を伴走した。
出発式で生徒会長の小谷颯志君(3年)が生徒らの募金への協力に感謝し「光洋中生徒会としては、これからも生命の駅伝に協力していきたい」とあいさつ。募金を生命の駅伝実行委員会の上村眞由さんに手渡した。
事務局の北出恭子さんは「私も胃がんで胃を摘出しました。早期発見で今またボランティアに参加させてもらっていることをすごくうれしく思います」と述べ、家族にも検診を勧めるよう呼び掛けた。
駅伝は、がん研究資金を募るためにカナダ人の義足ランナー、テリー・フォックスが「希望のマラソン」として143日かけて5373㌔走ったことにちなむ。95年に「テリーフォックスラン日本」として開始した。活動を通じ、三重県にがん医療センターを設立することを目標としている。
ランナーは中学校をスタートし、東牟婁振興局や新宮市役所など回りながら熊野市役所まで走った。
(2017年5月20日付紙面より)
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若者の政治参加意識の向上を目的に、新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)で18日、和歌山県議会議員と高校生との意見交換会が初めて開かれた。議員5人と高校生15人が参加し、議会に関する質問や「地域と高校生徒のふれあい」をテーマに話し合った。
公職選挙法の改正で選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受け、若者の率直な意見を聞き取る場をつくり、政治参加意識を高めようと開いた。今年3月に亡くなった故・浅井修一郎・県議会議長が発案。議会改革の一環として企画され、「議会改革検討委員会」で検討されてきた。
本年度は試行として同県等委員会メンバーを参加者とし、この日は服部一・県議会副議長、長坂隆司議員、山本茂博議員、多田純一議員、森礼子議員が参加。新宮高校からは生徒会を中心に1年生から3年生までの有志メンバーらが集まった。
服部副議長がコーディネーターを務め、意見交換では生徒らから議会への疑問や高速道路、県の理想像、議員を志したきっかけなどへの質問があった。「地域の子どもや高齢者と高校生が関わる機会をどのように持てばよいか」という問い掛けには、「ボランティアや個人活動、慰問活動など、自分から出掛けていき、得意なことを生かして自ら動く」「市や自治体が実施する避難訓練や祭りなどの行事に積極的に参加する。地域の行事では若い力が求められている」とアドバイスを送った。
議員からは高校生に「住んでいる所を将来どんなふるさとにしていきたいか」「選挙権を与えられた際の投票の基準」「自分自身、ここは人に負けないという自信があるものは」「反抗期はあったか」などの質問があり、生徒らは自分の率直な意見を伝えていた。
意見交換会で気付いたことを聞かれた生徒は「もう少し個別に話したり、自由な形で話せるようにしたらもっといいと思う」などと提案する場面もあった。
服部副議長は「意見を活発に出してくれ、反応も良かった。生徒が意見を出しやすいよう、今後の会の在り方をもう少し検討する必要を感じました。感じている、思っていることが伝わったと思う。関心を持ってくれてありがたい」。
生徒会長の藏本梨奈さん(3年)は「緊張しましたが、お互いの意見を話し、私たちのためにもなりました。今後、生徒会を通じ学校内の生徒の意見を出し合い、新宮のために何かできないかという働き掛けができればいいなと思いました」と感想を語り「政治を身近に感じました。話す場がもともと少なかったので、今回の場で距離が縮まり、自分たちの意見も反映してもらえるんだなと感じました。選挙にも行きます」と述べた。
畑校長は「生徒たちは少し緊張していましたが、議員たちから地域貢献の大切さなどを聞き、社会に接するいいきっかけになったと思います。社会で活躍する大人と話をすることで、自分の意見を話すいい機会になったと思います」と話していた。
(2017年5月20日付紙面より)
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ジオガイドら通夜島調査 (串本町 )
串本町須江沖にある通夜島で18日に地域資源調査があり、南紀熊野ジオパークガイドら18人が地質と植生の2面から島一帯の特色を探った。
通夜島は神功皇后と応神天皇の一行が一夜を明かしたと伝えられ、その故事をなぞらえる水門(みなと)神社祭礼「水門祭」の旧御旅所だったことで知られる。旧大島村から旧串本町、現串本町へと公有地として受け継がれ、民間事業者に貸し出され熱帯植物の栽培地となっていた時期もあったが2003(平成15)年に明け渡され、現在は無人島になっている。
地域資源としては北岸区域13・7㌶が2005(平成17)年にラムサール条約登録湿地に認定されているが、この日の調査はジオパークの観点から魅力を発掘するのが狙い。和歌山東漁業協同組合須江支所の通夜島活用への期待も踏まえて南紀熊野ジオパークガイドの会南エリア(芝崎浩子代表)が計画し、当日はガイドや南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員の中屋志津男さん、県自然環境室や同町産業課、串本町観光協会や古座観光協会、リゾート大島や熊野新聞社の各関係者が参加した。
資料調査はしたが上陸は初めてという中屋さんは▽地質的に熊野カルデラ由来と考えらえる火砕流の造形(流紋岩質火砕岩層)が見られる▽地形的に島上部が平地「海岸段丘」になっている―といった二つの特色があると参加者に事前解説し、前半はその象徴となる場所を観察した。
先だって12日に大辺路刈開き隊や同町地域おこし協力隊、環境省やリゾート大島が刈り開いたルートに沿って移動し、その道中には往時の作業小屋や祠(ほこら)も複数点在。上陸地点で地質的な特色、その反対側の浜で地形的特色を観察し、後者では目の前に広がる波食棚や海食台といった平たい海岸が隆起して海岸段丘ができるという大地の営みを、各地形の実物を見ながら感じられるといった魅力の発見があった。
昼食休憩後は既存のスダジイや熱帯植物と栽培管理を離れて野生化したワシントンヤシなどさまざまなヤシ類などで覆われた島内を巡り、眺望に秀でた岩棚などを確かめた。
南紀熊野ジオパークガイドの会の上野一夫会長は「串本には平見と呼ばれる場所が多いが、これらは海岸段丘を意味する。陸繋(りくけい)島も含めてそのような地形がよくわかる岩棚も発見の一つだった。中屋先生が話された特色も含めた今日の収穫を生かし、通夜島を訪れるツアーを年に何回か計画していければと思う」とこの日の成果を振り返った。
(2017年5月20日付紙面より)
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地震から命守る減災セミナー (太地町 )
太地町の一級建築士事務所「熊野くらし工房」の森岡茂夫さんは17日、同町公民館で第2回減災セミナー「地震から命を守る」を開いた。日本建築家協会の災害対策委員として活動した森岡さんは、全国の被災地で得た知識と経験を町民の防災に役立ててもらおうとセミナーを企画し、今年3月にスタートさせた。2回目は「命を守る『倒さない・燃やさない・逃げ切る』」がテーマ。
南海トラフの巨大地震、東海・東南海・南海3連動地震の国の被害想定を挙げて講演を進めた。南海トラフ巨大地震の死者想定は32万3000人にも上り、「死者率」は南海トラフで74%、3連動地震で47%といずれも太地町が第1位となっている数字を示した。森岡さんは「この通りだと私のふるさとは消滅してしまう。対策を」と語り、家屋の倒壊、家具の転倒などを防ぐ「倒さない」、火災の発生を防ぐ「燃やさない」、津波から「逃げ切る」の三つのキーワードを掲げて防災対策を呼び掛けた。
電気が復旧し、倒壊家屋に通電した際に発生する「通電火災」の防止には建築家協会が考案した感電ブレーカーを紹介。ガスコンロは2008年に法制化された安全センサーを説明した。受講者に帰宅後に各家庭でセンサーが付いているかどうか確認を呼び掛け、古い家屋が多い同町では社会福祉協議会などと連携しての安全チェックを提案した。
森岡さんは「国の想定を最後まで読むと、しっかり対応すれば被害は5分の1になると書かれている。対策を積み重ねれば被害は小さくできる。みんなで知恵を合わせて未来を守ろう」と呼び掛けた。
20日は同会場で午後1時30分から同4時30分まで「津波からの逃げ地図づくりマスター講座」を開催する。問い合わせは同事務所(電話0735・29・7986)まで。
(2017年5月20日付紙面より)
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「にっぽん丸」が入港 (新宮市 )
大型客船「にっぽん丸」(全長166・6㍍、2万2472㌧)が17日午前9時ごろ、新宮市の新宮港に入港した。福岡県の博多港から乗船してきた観光客305人は、バスやタクシーに乗り込み、熊野三山や伊勢神宮へ向かった。同日午後5時ごろ出港する。
今回のクルーズ名は「新緑の和歌山 南紀新宮クルーズ」(2泊3日)。次は博多港。歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は古来、よみがえりの地として多くの人が訪れている聖地。今でも多くの観光客が訪れています。今日一日、熊野の自然と歴史、文化を堪能してください」とあいさつし、二宮悟志船長らに花束を贈呈した。
岸壁では平安衣装の女性らによる出迎え、ミカンやさんまずしなどの地元物産販売のほか、地元で採れたサトイモのコロッケの振る舞いがあった。出港時には「熊野水軍太鼓」が演奏で見送る。
■梛の木見送り隊募集
新宮市企業立地推進課は「新宮港梛(なぎ)の木見送り隊」の会員を募集している。会員特典あり。今後の入港予定は、6月2日(金)「飛鳥Ⅱ」(午前9時入港、午後5時出港)、18日(日)「ぱしふぃっくびいなす」(午前9時30分入港、午後6時出港)となっている。
問い合わせは同課(電話0735・23・3333)まで。
(2017年5月18日付紙面より)
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延命寺で鍋島摩利支天大祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町宇久井の鳳凰山「延命寺」(西昭嘉住職)で12日、鍋島摩利支天(なべしままりしてん)大祭が営まれた。宇久井区役員や宇久井漁業協同組合員ら約60人が参列し、海上安全や大漁満足を祈願した。
宇久井湾の西側にある鍋島に祭られている摩利支天の大祭で、毎年5月の「亥の日」に開催している。西住職によると、摩利支天はもとがインドの神で、原語のMarici(まりし)は太陽や月の光の意味があり、光線から立ち上る陽炎(かげろう)は実体がないため、自在の神通力を持っていると考えられた。イノシシにまたがり、弓矢を引いた姿で、日本では武士の守護神として、護身、隠れ身、財宝獲得、論争勝利などを祈願されてきた。宇久井では1769年に、鍋島に安置して水軍が祭ったと考えられている。その後、漁師や漁業関係者の信仰の対象となったという。
西住職は「南紀州で摩利支天を祭っているのは宇久井地区が唯一です。地域の繁栄を支えてくださっていることに参拝者一同感謝しております」と話していた。
前日に、西住職と同寺役員7人が船で鍋島に渡り、祈とうと清掃を行った。
(2017年5月18日付紙面より)
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愛好者80人が望楼の芝で (串本町 )
串本町潮岬にある望楼の芝で16日、第3回健康太極拳合同鍛錬会があり、愛好者ら約80人が芝地の一角で一丸となって実践に取り組んだ。
この鍛錬会は、同町健康太極拳協会主催、同町教育委員会後援。串本町やその近隣の愛好者が集い大自然の「気」を健康づくりに役立てる場として、年1回の頻度で開いている。
この日は前回に引き続いて同芝を会場にし、▽新宮はまゆう教室(小西ちか子師範)▽紀宝教室(柳本常盤師範、奥平信子師範)▽ピーアップシングウ▽順心の会▽なごみ▽串本教室(大澤順子師範)▽岩淵太極拳教室(浅川すま子師範)―に通う生徒の中の希望者が参加。取り組みに関心を持った流派上位の役員2人も駆け付けて鍛錬会に加わったという。
メイン講師は地元の大澤師範が務め、他師範2人が補佐。緩やかな流れの音楽に合わせ本場中国で太極拳を普及させるために形作られた型「24式太極拳」を実践。併せて大澤師範から気功の型の紹介もあり、24式とは違った太極拳の側面として習得に努めるなどした。
同鍛錬会の世話役を務める鈴木清同協会理事は「大自然の気を健康維持に役立ててくれれば何より。私たちが太極拳に取り組むのは健康づくりが目的で、この鍛錬会が薬とは違う代替療法として太極拳に取り組むことへの励みになれば」と願い、今後の同鍛錬会継続にも意欲を見せていた。
(2017年5月18日付紙面より)
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田辺市長野の長野古城梅(ごじろうめ)振興会(竹内豊代表)は16日、同市本宮町の熊野本宮大社へ収穫したばかりの梅を奉納し、業界の発展を祈願した。
古城梅は長野発祥の希少品種。実の色が美しく「青いダイヤ」と呼ばれていて、ほとんどが梅酒として消費されている。本格的な収穫は今月20日ごろから約10日間で、約350㌧の収穫を見込んでいる。
「ごじろ」に語呂を合わせ、一昨年から毎年5月16日に奉告祭が営まれている。今年は竹内代表ら会員9人のほか、田辺市やJA紀南の職員ら合計15人が参列した。
竹内代表(77)は「今年も出来栄えは良いです。今年は古城梅という名前が付けられて80年の節目。PRに力を入れていきたい」。九鬼家隆宮司は「梅はミカンとともに和歌山を代表する果物。多くの方に召し上がっていただき、業界の発展とともに生産者の方々のご安泰をお祈りいたします」と話した。
(2017年5月18日付紙面より)
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青葉杯ソフトテニス大会
女子小学生チーム「SMILE.E.T」
第61回近畿ソフトテニス選手権大会
東くめ・基吉夫妻の朗読劇公演 (新宮市 )
新宮市の蓬莱体育館で13日、朗読劇「鳩ぽっぽ誕生秘話~東くめと基吉 夫唱婦随の大仕事~」(新宮市民ミュージカル実行委員会主催)の公演があった。同市の名誉市民、東くめと夫の基吉が夫婦二人三脚で童謡の作詩に取り組んだ姿を感動的に伝え、観客約300人の心を打った。
明治10年に生まれた東くめの生誕140周年を記念した公演。日本で最初の口語体による幼稚園唱歌を作り、昭和37年に新宮市名誉市民になった。JR新宮駅前には功績をたたえた『鳩ぽっぽ』の歌碑とモニュメントがあり、正午の時報では市内に同歌が流れる。
総勢30人以上の市民らが出演した。ストーリーテラーをはじめ、東くめ、基吉、滝廉太郎役の出演者が登場し、代表曲『鳩ぽっぽ』や『お正月』の誕生ストーリーが語られた。光幸コーラスや出演者らの合唱、器楽バンド「ムジカキッチン」の生演奏もあった。
東基吉・くめ夫妻の孫の東陽一さん(81)と妻の佐久良さん(77)もゲストとして滋賀県大津市から訪れた。陽一さんは「基吉の絵があった。あんな基吉は見たことがないので感激した」。
佐久良さんは「くめおばあちゃんそのままのようだった。新宮じゃないとできない企画で、夫婦で取り上げてもらったのは初めて。この公演は後々残ると思う」と感激していた。
実行委員会の髙由香委員長は「練習不足でどうなるかと思ったが、思った以上の出来になりました。みなさんに東くめ、基吉夫妻の功績を伝えられて、ほっとしています」と成功を喜んだ。学校での公演にも意欲を示した。
(2017年5月16日付紙面より)
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遺族ら戦没者に鎮魂の祈り (太地町 )
太地町護国神社慰霊祭が13日、飛鳥神社で行われた。あいにくの雨天とあって神事は社務所で営まれたが、遺族関係者たち約50人が参列して平和と幸福の共存を願いながら、母国繁栄の礎を築いた英霊に感謝の誠をささげた。
同町での慰霊祭は、遺族の死亡や高齢化もあってしばらく途絶えていた。この事態を憂慮した、遺族を中心とした有志が友の会(久原拓美会長)を立ち上げて復活させ、今年で第8回を迎える。現在の会員は約40人。
式典は国歌を斉唱し、黙とうをささげて始まった。髙橋正樹宮司が祝詞をあげ、遺族一人一人が神前に白菊を供え、改めて不戦を誓いながら、愛する家族とふるさとへの思いを胸に、戦地で倒れた戦没者の冥福を祈った。
先の大戦で父を失った奥村祥子さん(72)は「昭和20年4月に招集され、9月に満州で亡くなった。抑留中の行進で泥水を飲み、赤痢にかかってそのまま放置されたようで、死んだ場所も分からない」と話し、非業の最期を遂げた父の無念を思いやった。
久原会長は「戦後72年たつが、悲しみは忘れられない。平和と命の尊さを伝えるのが、われわれの務め」とあいさつし、世界平和の実現に願いを込めた。
(2017年5月16日付紙面より)
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串本町総合運動公園で公式戦 (関西サッカーリーグ )
串本町サンゴ台にある総合運動公園多目的グラウンドで14日、関西サッカーリーグ公式戦1部前期第3節「アルテリーヴォ和歌山―レイジェンド滋賀FC戦」が開かれた。観客361人(公式発表)が注目する中、後半46分で和歌山の角島康介選手がゴールを決め、スコア1―0で和歌山が勝利をつかみ取った。
同リーグはアマチュアサッカーの第2層、全国9地域で結成されているグループの1つ。アルテリーヴォ和歌山は2007年、Jリーグ(プロサッカー)参画を目標にして発足したチームで、現在はサッカー関西リーグ1部8チームの一角として、最高峰のJFL昇格を目指すさなかにある。
おととし、昨年は同リーグで優勝して全国地域リーグ決勝大会に進出するなど、関西でも特にJFLに近いチームへと成長し、今季も第1、2節と連勝する快進撃で優勝を狙っている。
同グラウンドでの公式戦実施は2015年の紀の国わかやま国体以来ほぼ2年ぶりで、同リーグ公式戦は初。開始に先だって田嶋勝正町長は両チームに「串本町も最近は子どもたちの間でサッカー熱が盛り上がっていて、皆さんの試合から大きな収益を得ると思う。ケガなく素晴らしい試合に期待したい」とあいさつし、寺町忠町議会議長と共に試合を見届けた。
両チーム選手はこの日午前に同所で親善試合に臨んだ串本ジュニアフットボールクラブ(串本JFC)とアルテリーヴォ湯浅の各メンバーによるエスコートで入場し、午後1時にキックオフを迎えた。
試合は45分ハーフ。終盤まで攻守相譲らずの均衡が続く中、角島選手は相手ゴール前でのせめぎ合いへ差すように潜り込んでボールを捉え、相手ゴールへと送り込んだ。以降の得点はなく、同和歌山が今季初ホームの試合で3連勝を決める結果になった。
試合後、白方淳也キャプテンや角島選手のインタビューに続いて坂元要介監督は「期待に応える選手がいるので、こういう結果は当然。このまま勝ち進んで全勝で優勝できるのはうちしかない。まずはそこを目指したい」と意気込みを掲げ、サポーターら観客の応援に感謝した。
ハーフタイムでは串本町トルコ文化協会が民族舞踊を披露。会場周辺では同和歌山のグッズ販売に加え地元からの軽飲食提供もあり、試合前などで利用を集めた。午前に行われたエキシビションマッチは串本JFCが10―0で勝利した。
(2017年5月16日付紙面より)
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育てる会が北山川へ
熊野川ノボリを育てる会(大植康宏会長、会員12人)は13日、熊野市紀和町木津呂の北山川にノボリ(サツキマス)の稚魚を5000尾放流した。雨の中、会員の家族ら約30人が参加し、体長約7㌢の稚魚をバケツで川へ放した。
奥熊野地方の豊かな自然、文化、歴史を全国にPRするとともに河川愛護精神を高めようと三重、奈良、和歌山3県の有志が1998年に結成した団体。放流事業は会員や企業の寄付金で行っていて、今回23回目になる。
放流した稚魚は降海し、40㌢ほどに成長して川へ帰ってくる。2005年には体長64㌢、3・7㌔のノボリが紀宝町瀬原で釣り上げられた。
大植会長は「近年釣果はよくありません。昨年は特にダメでした。ウの被害や川の濁りなど理由はいろいろ言われていますが、本当の原因は分かりません」と話していた。
ノボリは降海し川へ帰ってくるサツキマスの熊野地方での呼び名。赤い斑点がある河川残留型をアマゴと呼ぶ。
(2017年5月16日付紙面より)
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B級学童軟式野球大会支部大会
ブックマーマに文部科学大臣賞 (太地町 )
絵本の読み聞かせや影絵などの活動を長年続けている太地町のボランティアグループ「ブックマーマおはなしの会」(和田千明代表)はこのほど、子どもの読書を推進する活動が顕著な学校や図書館、読み聞かせ団体などに贈られる文部科学大臣表彰を受けた。同会のメンバー4人は12日、同町役場を訪れ、三軒一高町長、山下雅久議長、山本真一郎副議長、宇佐川彰男教育長らに受賞を報告した。
「子どもの読書の日」(4月23日)にちなみ、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「子どもの読書活動推進フォーラム」で表彰を受けた。
ブックマーマは2003年10月に発足。04年から小学生、05年から園児対象に読み聞かせを始めた。小学校では月2回全学年の児童対象に、太地こども園では月1回活動している。太地中学校では生徒が行う読み聞かせの指導もしている。同会が調べたところ、現在の中学2年生は小学校の6年間で158冊もの本の読み聞かせを受けたことが分かったという。影絵では、大阪市東淀川区の瑞光寺にあるクジラの骨で作られた「雪鯨(せつげい)橋」(鯨橋)の物語を手作りし、太地小が修学旅行で同寺を訪れるきっかけともなった。現在は和田代表、坂野真佐子さん、清水文さん、由谷節さんと那智勝浦町の濱口櫻さんが中心となって活動している。
和田代表は「フォーラムの事例発表会を聞いて、子どもたちの成長を願って地道に活動をしている人たちが全国にいることが分かりました。すごく刺激されました」と話し、「太地町では4カ月児健診のブックスタートで2冊の本が贈られ、3歳半の健診時にも1冊プレゼントしてくれます。活動の中で一人一人の子どもに関わった思い出があります」と語った。三軒町長らとの懇談の中で会員からは司書の配置の要望などもあった。
宇佐川教育長は「今までの苦労が実った。とても喜ばしい。太地では、ブックマーマといさな文庫が活動してくれている。これからも支援していきたい」と述べ、三軒町長は「子どもは町の宝物。次の世代を担う子どもたちのため、ボランティアで活動されてきたことが認められた。喜びでいっぱいであり、敬意を表したい」と活動をたたえた。
(2017年5月14日付紙面より)
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7月14・15日、勝浦湾で打ち上げ (那智勝浦町 )
熊野那智大社創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年を迎え、那智勝浦町では記念行事が始まっている。南紀くろしお商工会で12日、那智山奉祝記念事業実行委員会主催の「記念メッセージ花火」について第1回会議があり、関係者らが運営内容や当日の警備態勢について話し合った。
打ち上げ場所は勝浦湾内の渡ノ島埠頭(わたのしまふとう)で、7月14日(金)と15日(土)の2回。午後8時から約20分間。小雨決行。荒天の場合14日は翌日に延期、15日は中止する。両日ともに名前とメッセージを読み上げて花火15発を一発ずつ打ち上げ、スターマイン491発も用意する。
メッセージ花火は一口1万円(税込み)。文字数は80字以内。創建草創への祝い、誕生日、応援、プロポーズなど内容は自由となっている。希望者は申込書を那智勝浦観光協会ホームページからダウンロードして、必要事項を記入の上、同委員会事務局へFAXまたは持参するとよい。受付期間は今月22日(月)から6月30日(金)までで、抽選により1日15発まで。他府県からの応募も受け付ける。
問い合わせは那智山奉祝記念事業実行委員会(那智勝浦観光協会内、電話0735・52・5311、FAX0735・52・0131、ホームページhttp://www.nachikan.jp)まで。
(2017年5月14日付紙面より)
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三輪崎小5年が鯨踊り練習 (新宮市 )
新宮市立三輪崎小学校の5年生76人は12日、同校体育館で地区の伝統舞踊「鯨踊り」を学んだ。三輪崎郷土芸能保存会の濱口仁史会長指導のもと、「ヨイハ」の掛け声で元気よく練習に励んだ。
5年生は毎年、運動会で鯨踊りを披露する。5月の初めには同保存会から踊りの歴史などを学び、6年生や教員の振り付け指導も受けた。運動会当日のおはやしは、保存会が奏でる。同校では濱口会長が小学生だった50年近く前から、鯨踊りが踊られているという。
子どもたちは濱口会長から「周りの人と動きを合わせて、ヨイハの掛け声を元気に」とこつを教わり、綾棒(あやぼう)の持ち方から手の動きまでをじっくり練習した。
学級委員の山﨑昴明君は「足が疲れた。だいぶ覚えたので、本番には間に合いそう」。
同じく学級委員の宮本彩音さんは「6年生に教わったときより、よく理解できた。本番はしっかり踊れそう」と話した。
子どもたちの練習を見た濱口会長は「ほぼ初めての練習でこれだけ仕上がれば大丈夫。運動会当日が楽しみ」と上達の早さに驚いていた。
鯨踊りは、県の無形民俗文化財に指定されている。扇子を持って鯨を追い込む場面を表した「殿中踊り」と銛(もり)に見立てた綾棒で鯨を突く動きを再現する「綾踊り」の2種類がある。児童たちは綾踊りを舞う。
(2017年5月14日付紙面より)
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第28回夏季ソフトバレーボール大会
第5回トルベリーノカップキッズ大会
「鯉のぼり祭り」にぎわう (新宮市熊野川町 )
熊野川フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は3日、新宮市熊野川町の日足道路バイパス下で「熊野川地域物産展鯉(こい)のぼり祭り」を開催した。約600人(主催者発表)が来場し、にぎわった。
2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害で大きな被害を受けた熊野川地域を元気づけるために始まり、今年で5回目になる。昨年まで同町田長(たなご)の道の駅・瀞峡街道熊野川周辺で催していたが、会場確保の困難さからバイパス下に変更した。今年はこいのぼり約80匹を道の駅と日足地区に分けて設置した。
こいのぼりの下には多くの家族連れが訪れ、記念写真を撮っていた。露店では地域の産品が販売され、ステージでは地元団体がダンスパフォーマンスを披露し、来場者を楽しませた。イベントの最後には餅まきが行われた。
下阪会長は「こいのぼりを分けたことで皆さんの期待に添えられなかったのではと思ったが、非常にたくさんの人が来てくれた。また来年もやりたい」と盛況を喜んだ。
(2017年5月5日付紙面より)
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新宮警察、補導員らが啓発
「オレオレ詐欺」などの特殊詐欺被害を防止しようと、新宮警察署警察官と少年補導員らは4月29日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で街頭啓発をした。約10人が店頭でチラシとポケットティッシュを配布し、買い物客らに注意喚起をした。
和歌山県では3月末までに27件の特殊詐欺被害が発生しており、被害金額は7512万円。前年同期と比べて13件、3440万6120円の増加となっている。新宮市内では1件が警察に届けられている他、市役所職員をかたる還付金詐欺の電話があった。
啓発では「だまされないで!こんな電話は詐欺です!」の言葉と具体的な手口が書かれたチラシを配布した。
署では「レターパックかゆうパックでお金を送ってください」「医療費の還付金があります。携帯電話を持ってキャッシュコーナーへ行ってください」「あなたの銀行口座が不正に使われています」などの電話は詐欺の疑いが強いとして、警察相談電話(#9110)や新宮警察署(0735・21・0110)などへの相談を呼び掛けている。
上地剛史・生活安全刑事課長は「詐欺の手口を知っていただき、電話がかかってきたらすぐに警察に相談してほしい」と話していた。
この日は県特殊詐欺被害防止アドバイザーの2人が啓発に参加。アドバイザーは今年4月に県警が導入した制度で、警察OBの10人が任命されている。県警本部に4人、岩出、田辺、新宮に2人ずつ配置されており、自治体などと協力しながら集まりやサロン活動の場などでの出前講座を中心に詐欺被害の防止に向けて取り組んでいく。
(2017年5月5日付紙面より)
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過去最高の利用に地元も驚く (串本町 )
ゴールデンウイーク(GW)も後半に差し掛かり、串本町域の各観光地がにぎわいのピークを迎えている。望楼の芝キャンプ場は3日、過去最高の利用者数249張り795人を記録。ずらりと並ぶテントの華やかな光景に地元住民も驚きの声を上げた。
本州最南端、望楼の芝は先月29日からキャンプ場の有料期間を迎えていて、東側一帯がテント設営場所となっている。潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)によると、GW前半は29日に67張り115人、30日に40張り60人、1日に55張り77人、2日に59張り95人の利用を集め、二輪車による来場者が多かったという。GW後半は土、日曜日を含めると5連休になる日の巡り。3日は一気に数が増え249張り795人に達した。潮岬観光タワーの大橋究未店長も「今日はいつにも増して多い」と感心しながら様子をうかがっていた。
過去の実績におけるピーク時のテント数は150張り前後。この日は当初設定した広大な設営場所でも収容しきれなくなり、同委員会は午後に急きょ西側へ範囲を数十㍍ほど拡大する対応を取った。大小、形もさまざまなテントが密に並び、田仲会長は「利用者からは高速が延びて来やすくなったという声を聞いている。こんなに集まるとは予想していなかった」と驚きながら、対応にあたっていた。
期間中は一人600円の清掃協力金を預かり、期間外は持ち帰りとなるキャンプごみを町の指定に基づいて分別した上で引き受け。処分を業者委託するとともに同芝の芝刈り経費などに充て、繁忙を迎えても気持ちよく、繁忙を過ぎても前と変わらない整然とした環境を保つことに活用している。今期は7日(日)まで、日帰りを含め設営場所や駐車場(キャンピングカー)利用者から協力を得るとしている。
マイカー観光客が集まる道の駅くしもと橋杭岩は、橋杭漁港敷地の臨時駐車場所まで車が並ぶ盛況を見せている。3日午後は潮時にも恵まれ橋杭岩から陸側はほぼ露出。磯に降りて岩のすぐそばまで近づき、間近に観察し記念撮影に臨む観光客の姿も目立った。
(2017年5月5日付紙面より)
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勝浦護国神社で例祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)境内にある勝浦護国神社の例祭が3日に営まれた。戦没者、殉職消防団員の遺族や関係者、来賓らが参列し、国の平和と安寧を願い、英霊の冥福を祈った。
勝浦護国神社は日露戦争以降の大戦に出兵、消防団員として尊い命を国にささげた258柱を祭っている。例祭は1955(昭和30)年に始まり、現在も勝浦6区で結成する同神社奉賛会(会長・濵邊誠治第3区区長)、遺族会(井本武雄会長)、髙橋宮司の奉仕により、絶やすことなく営まれている。
式典では髙橋宮司が祝詞を奏上し、258柱の名前を読み上げた。寺本眞一町長の追悼の言葉を植地篤延副町長が代読し、「戦後71年が過ぎ、国民のたゆみない努力で復興を遂げた。世代が替わっても、この平和が多くの尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。消防団員の郷土を思う不屈の精神をたたえながらも痛惜の念が消えることはないが、明るく住みよい那智勝浦を目指し進んでいく」と述べた。勝浦舟謡保存会による舟歌の奉納があり、出席者らが順に白菊を献花した。式典後は、勝浦獅子神楽保存会が神楽を奉納した。
(2017年5月5日付紙面より)
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和歌山マスターズ陸上競技選手権大会
県中学校ソフトテニス選手権郡予選
東牟婁地方中学校バレーボール選手権