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2019年06月30日
1 宗教文化を多角的に語る
 ガンボーニ教授が特別講演  (環境問題研究会 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)は28日、新宮市春日の市人権教育センターで6月特別例会を開いた。西洋近現代美術研究の第一人者として国際的に著名な美術史家であるジュネーブ大学のダリオ・ガンボーニ教授が「石と木、イメージと実在」をテーマに講演。約80人が聴講した。

 講演を前に、東京大学大学院の秋山聰教授がガンボーニ教授の経歴などを解説。講演のテーマであるアニコニズム(非図像主義=神や聖なる人物を絵画や彫刻で表すことを避ける行為)について説明した。アニコニズムにおいても許容される聖なるものとして、那智の滝などの自然物や、痕跡としての記号、偶然によって人や動物の形に見えるチャンス・イメージなどを示し、「アイコニズムとアニコニズムは対立すると思われがちだが、その境界は曖昧で濃度の違いではないか」と見解を述べた。

 ガンボーニ教授は、石や木などといったものからどのように神聖さが浮かび上がってくるのかを、アニコニズムとの関連について注目してきたと述べた。1864年にドイツの考古学者が、ギリシャ芸術の初期の頃の形態と見なし語るためにアニコニック、アニコニズムという語を提示したと説明。考古学者は、古代ギリシャ人は人をかたどった像を制作する以前から、木や石、柱、やりなどをパワーのシンボルとして用いたと信じていたと話した。

 神聖な場所は世界中に存在しており、その神聖さを主張してきたと述べた。伊勢の夫婦岩は、日本の原始のカップルであるイザナギノミコトとイザナミノミコトを体現しており、それ自身が作り上げた光景だと推測することができるとした。

 国宝建築の大家で東京家政学院大学・金沢美術工芸大学客員教授の松﨑照明さんは、熊野地方と奥州出羽三山との地図を比較し「熊野三山、特に新宮市は特別な地形。場所の神聖さとは要するに特別な地形ということ」。信仰する人が見つけた地であるのではと推測し、「こんなに素晴らしい、貴重な所だということを自覚してほしい」と話した。

 講演を聴講した速水盛康教育長は「本来持っている大地の力、そんなものが熊野にあると感じた。この歴史と文化の地新宮市を発信していく上で大きな力と発想を創造していくヒントを頂いた」と話していた。

(2019年6月30日付紙面より)

約80人が聴講した講演会の様子=28日夜、新宮市春日の人権教育センター
ダリオ・ガンボーニ教授
秋山聰教授
松﨑照明さん
2019年06月30日
2 祭りを安全、円滑に
 那智の扇祭り関係者らが協議会  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)社務所で28日、7月14日に営まれる例大祭「那智の扇祭り(火祭)」に向け、「令和元年例大祭斎行に関する協議会」が開かれた。

 扇祭りを安全、円滑に執り行うため、毎年開かれている。協議会には、保存会役員、観光協会、新宮警察署、交通指導員協議会、消防本部、消防団、奉仕者らが出席。祭典や参拝者受付、警備、救護などについて確認した後、昨年の反省点を踏まえて熱中症対策や駐車場の確保、交通整理、増加する外国人観光客への対応について協議した。

 祭り当日は那智山の駐車場が満杯になる午前10時30分から午後3時ごろまで一般車両の通行が規制されるため自家用車での参拝は注意が必要。臨時駐車場の大門坂駐車場と市野々小学校のグラウンドから、熊野交通がシャトルバスを運行する。

 今年は斎行日が3連休の中日に当たり、テレビ番組の影響で参拝者が増えていることなどから、例年よりも混雑が予想されるとの意見もあった。

 男成宮司は「今回は令和の時代が始まって初めての例大祭。御代替わりに奉祝の気持ちを込めて祭りを執り行いたい。皆さんの心を寄せ合い、熊野の神々にご嘉納いただき、参拝者の方々に称賛してもらえる祭りにしたい」と関係者らに協力を呼び掛けた。

 扇指奉仕者は、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、紀州勝浦漁業協同組合、熊野交通株式会社、那智ねぼけ堂、熊野第一交通株式会社、みくまの農業協同組合、宇久井漁業協同組合の8団体。組頭は、松本太一さんを代表に、地庵晋司さん、片山徹さんの3人が務める。

(2019年6月30日付紙面より)

関係者らが話し合った=28日、熊野那智大社
男成洋三宮司
2019年06月30日
3 全校生徒が福祉を学ぶ
 校舎内で車いすを操作  (相野谷中 )

 紀宝町立相野谷中学校(西村茂也校長)で27日、福祉体験学習があり、全校生徒15人が車いす体験を通して福祉の大切さを学んだ。

 総合学習の一環として毎年実施。おととしは高齢者の擬似体験、昨年は手話に取り組んだ。今年は町社会福祉協議会総務・地域福祉係の職員3人が訪問し、はじめに障害者駐車場スペースや車いすについて説明した。

 生徒は2人一組になり、車いすを操作した。校内の段差に沿って慎重に持ち上げたり、キャスターをゆっくり下げるなど、さまざまな課題に挑戦した。

 体験後は3グループで活動。模造紙に「車いすの人とコミュニケーションをとる」「介助者を信用する」「素早く動かれると怖かった」など気付いたことを書いた。

 全員の感想がそろった後、各グループで解決策を考えた。「落ちないためにシートベルトを使う」「声掛けをする」「階段をスロープにする」などの意見をまとめ、タイトルを付けてグループごとに発表した。

 同校には体育館と校舎を結ぶ階段にスロープが設置されている。以前、文化祭で行き来に苦労している高齢者を見た生徒が提案して実現した。

 継続して福祉に取り組むことで生徒の自覚が生まれ、崎上野和音君(3年)は「車いすを体験して介助する側、してもらう側の気持ちや大変さが分かった」と話していた。

(2019年6月30日付紙面より)

福祉への思いを模造紙に貼る=27日、紀宝町立相野谷中学校
車いす体験に取り組む生徒
2019年06月30日
4 大学の学びに触れる
 近大新宮高で出張講義  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)は28日、2年生124人を対象に近畿大学の出張講義を開いた。生徒は五つの講義から希望するものを選択して受講。大学の授業に触れた。

 高大連携の一環で進路選択の一助とする目的。現代社会で起こっているさまざまな出来事を身近なものとして受け止めるきっかけにと実施している。この日は▽建築学部▽理工学部▽経営学部▽総合社会学部▽国際学部―から5人の講師が来校。それぞれの分野で授業が行われた。

 総合社会学部の中川知宏准教授は「年齢と非行の関係から見る二つの非行少年タイプ」をテーマに40人の生徒に講義。アメリカの研究者が1993年に発表した論文を基にさまざまな形で年齢とともに発達していくと説明した。

 「発達とは体の機能が向上していくイメージがあるが、心理学では必ずしも身体的、心理的な機能の向上というわけではない。落ちていくことも踏まえて発達である」と話し、なぜ中学生の頃から非行に走り、高校生を過ぎると減少していくのかなどについて語った。

(2019年6月30日付紙面より)

中川知宏准教授(左)の講義に耳を傾ける生徒=28日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2019年06月30日
5 新会長に田邊毅一さん  那智勝浦ロータリークラブ  
2019年06月30日
6 遺跡の国史跡指定目指し  5人を城下町遺跡調査委員に委嘱  (新宮市 )
2019年06月30日
7 交通事故減少に協力を  県交安協新宮支部が総会  (新宮市 )
2019年06月30日
8 生徒全員が楽しめる学校に  城南中生徒会と育友会が懇談  (新宮市 )
2019年06月30日
9 周囲が連携しサポートを  学童期のけが予防とテーピング学ぶ  (新宮市スポーツ少年団本部 )
2019年06月30日
10 建物遺産で地域を応援  旧大前屋フェスタに300人  (新宮市 )
2019年06月30日
11 勇気ある行動に感謝  初期消火で玉中公子さんを表彰  (新宮市 )
2019年06月30日
12 労働災害を防げ  建設現場で安全パトロール  (新宮市 )
2019年06月30日
13 中身当てゲームなどに挑戦  スタンプラリー集会  (鵜殿小 )
2019年06月30日
14 お悔やみ情報
  
2019年06月23日
15 12人の新議員決まる
 那智勝浦町議選  

6月23日21時25分確定【定数12】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,000中岩 和子71
953亀井二三男70
952城本 和男62
752曽根 和仁56
738金嶋 弘幸51
677加藤 康高49
630藤社 和美57
597東  信介60
592荒尾 典男65
500左近  誠78
492引地 稔治60
489森本 隆夫80
378松本 和彦49
140山本  勉72
33清水 俊幸59


当日有権者数 13,024人

投票者数 9,004人

無効投票数 82票

投票率 69.13%


2019年06月23日
16 犠牲者の魂を後世へ 「大逆事件」資料室が移転 (犠牲者を顕彰する会)

 「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会(二河通夫会長)は新宮市浮島の市保健センター前に「熊野・新宮『大逆事件』資料室」を移転した。22日に移転開設を記念し、「移転開設の集まり」を開催した。

 もともと「市まちなか観光情報センター」があった場所。情報センターの機能が旧チャップマン邸に移転したことに伴い、建物を利用する形となった。「大逆事件」資料室は昨年4月に同市千穂の浮島本通り沿いに開設。諸般の事情によりしばらく休館となっていた。

 「移転開設の集まり」には約50人が参加した。二河会長は「大石誠之助ならびに『大逆事件』で犠牲になった当地方の6人の魂を後世に伝えるべく、この場所を拠点に努力していかなければならない」とあいさつ。来賓の田岡実千年市長は「この資料室が私たちの新たな決意の象徴として、多くの皆さまにお越しいただき、多くの事を感じ取っていただけることを切に願います」と祝辞を述べた。

 式典に参加したノンフィクション作家の田中伸尚さんは「この場所からいろいろな事を発信していってほしい。『大逆事件』で犠牲になった26人の被害者全員にも目を向けてもらえれば」と述べた。同資料室長を務める栗林確さんが「この場所を基点に、自由・人権・平等に正面から向き合った人たちのことを語っていきたい」と閉会のあいさつをした。

(2019年6月23日付紙面より)

移転した「熊野・新宮『大逆事件』資料室」=22日、新宮市浮島
二河通夫会長
2019年06月23日
17 漁法のさまざま学ぶ
 宇久井中で地元漁師の授業  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)で17日、漁業を学ぶ授業があり、2年生22人が地元の漁師東信義さんの講義に耳を傾けた。

 宇久井中が取り組む海洋教育の一環で、20年以上続けられている。当初は3年生対象だったが、学校行事の関係で近年は2年生が聴講している。那智勝浦町の海で繰り広げられている漁業の歴史や取り組みを知り、ふるさとへの理解を深め、将来的な漁業後継者を育むことも目的の一つ。かつては事前学習と洋上体験を実施していたが、生徒数の増加や減船の影響で乗船体験が難しくなってきたため、2014年度以降は教室での学習主体に切り替えている。

 東さんは、地元の主だった漁法として、マグロやカツオを取るためのはえ縄、引き縄、一本釣り、イワシやサンマなどを取る棒受け網、ブリを中心に季節の魚を取る定置網、養殖などの仕組みを解説。ここ数年続く「黒潮蛇行」についても、海況図を使って詳しく説明した。また、漁業とともに営むホエールウオッチング業関連で、宇久井沖に来遊する鯨類についても触れた。

 奥平遙さん(14)は「定置網は宇久井ビジターセンターで見ましたが、他の漁法は知らなかった。クジラを見に行きたくなりました」と話していた。

(2019年6月23日付紙面より)

代表の女子生徒が感謝の言葉を述べた=17日、那智勝浦町宇久井
東信義さん
2019年06月23日
18 紀宝署管内で82人
 昨年の運転免許証自主返納者  

 近年、高齢者の運転による交通事故が増加し、全国的に運転免許証の自主返納を呼び掛ける動きが広まっている。当地方では「車なしでは生活できない」との声が圧倒的で、自主返納に不安を感じる高齢者も多い。

 自主返納は、加齢に伴う身体機能や判断力の低下などにより、運転に不安を感じて自主的に運転免許の取消し(全部取消しまたは一部取消し)を公安委員会に申請することができる制度で、1998(平成10)年4月の道路交通法改正により開始された。

 制度自体に年齢制限はないものの、昨年は紀宝警察署管内で82人、今年は5月末現在で65歳以上の高齢者56人が返納した。県内では昨年5677人が申請した。

 同署では、紀宝地区交通安全協会と共同で各季の交通安全運動期間中、紀伊自動車学校(御浜町)の協力を得て高齢者安全運転大会を開いている。また、老人クラブの会合に出向き、交通安全を呼び掛けている。

 横山哲也地域交通課長は「高齢ドライバーには身体能力の低下を把握してもらうことが大事。歩行者は横断歩道を渡る際に注意してもらいたい。夜間歩行時は反射材の着用を呼び掛けている」と話す。

 自主返納については「自信がなくなったときや家族から返納を勧められたら考えてもらいたい。返納は署員が出向くことや、代理も可能ですが、まずは警察に相談してほしい」。免許証に代わる身分証明書も警察で発行している。

(2019年6月23日付紙面より)

運転免許証の自主返納制度を説明する横山哲也地域交通課長(右)
2019年06月23日
19 幻想的な光に歓声  高田でホタル観察会  (新宮市 )
2019年06月23日
20 意思決定支援の必要性訴え  ケアマネ支援全体会議  (新宮市 )
2019年06月23日
21 一般質問に3議員  6月定例町議会  (太地町 )
2019年06月23日
22 優良事業所と管理者を表彰  安全運転管理者協議会が総会  (新宮市 )
2019年06月23日
23 楽しく電車のルール学んで  丹鶴幼稚園が旅育  (新宮市 )
2019年06月23日
24 一緒に楽しく交流  熊野川中生徒が杉の郷を訪問  (新宮市 )
2019年06月23日
25 災害の恐ろしさ学ぶ  京都市市民防災センターに出向き  (津本自主防 )
2019年06月23日
26 大人になっても住みたい町に  相野谷中で地域清掃活動  (紀宝町 )
2019年06月23日
27 甘いミカンを味わって  石本果樹園で収穫始まる  (紀宝町 )
2019年06月23日
28 学園生40人が清掃活動  ポイ捨て止めよう大行進  (ポンポコ学園 )
2019年06月23日
29 いよいよ23日投票迫る  那智勝浦町議選、5日間の短期戦の結果は  (開票終了は午後9時30分以降 )
2019年06月23日
30 お悔やみ情報
  
2019年06月20日
31 地域の活性化に向けて 南紀くろしお商工会女性部が表敬訪問 (新宮市)

 那智勝浦町の南紀くろしお商工会女性部(大林幸子部長、部員101人)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で東川智昭局長を表敬訪問した。

 女性部は本会事業の推進と商工業に携わる女性としての経営知識、教養を深め、商工業の総合的な開発を図り、社会福祉を増進することを目的に設置されている。この日訪れたのは大林部長、辻本圭子、中村美紀子両副部長の3人。同会の向井正樹事務局長と井藤嘉彦事務局次長も同行した。

 大林部長は5月に行われた総会で商工会の施策・事業に協力し地域振興、盲導犬育成の積極的な参加などの議案が承認されたことを報告。同町の観光についても触れ、「かつては遠洋漁業が盛んで活気があった。商店街も深夜まで開いており、多くの観光客などでにぎわっていた様子を思うと今の町は少しさみしいです。皆さんと協力し、少しでもにぎわいを取り戻せるよう頑張ろうと思っています。町の素晴らしさや宝を見つけて活性化につなげていきたい」と決意を語った。

 東川局長は「観光や振興を強化して地域を活性化させなければいけない。皆さんと一緒に連携し、より良くしていければ」と話した。

(2019年6月20日付紙面より)

東川智昭局長を訪れ報告した=18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年06月20日
32 園児らの七夕飾り登場
 仲之町商店街で飾り付け  (新宮市 )

 新宮市の仲之町商店街振興組合(福田一郎理事長)は19日、市内の幼稚園、保育園児が制作した七夕飾りをアーケードに飾り付けた。

 商店街の季節を彩る催しとして30年以上続けられている。王子、丹鶴の2幼稚園と、三輪崎、マリア、はまゆう、正明、新木、たづはら、白梅の7保育園が協力しており、各園の園児が制作した。大きさは縦約2㍍、横約4㍍。七夕にちなんだものをはじめ、似顔絵や絵本のキャラクターなど色とりどりの作品が並んだ。

 設置作業には約10人が参加し、リフトなどを使って取り付けた。七夕の7月7日(日)まで飾る予定で、福田理事長は「園の見学や、土日には親子で見に来てくれます。歩いてもらうことで商店街がにぎわってくれれば」と話していた。

(2019年6月20日付紙面より)

カラフルな作品を取り付けていく組合員=19日、新宮市の仲之町商店街
2019年06月20日
33 両生徒運営で鑑賞や共演
 串本中と連携しコンサート  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(左近晴久校長、生徒266人)の第1体育館で18日、同校と串本町立串本中学校(濱崎和司校長、生徒117人)の両生徒運営によるコンサート「子供たちの輝くメロディー~ヴァイオリンとともに~」があり、両生徒教職員ら約400人がプロの演奏の鑑賞や共演に親しんだ。

 このコンサートは、同高校地域協議会(田嶋勝正会長)が誘発した中高連携の一機会。「中学生に同高校を身近に感じてもらう」という狙いに賛同してくれたバイオリニストの荒井雅至さんとピアニストの小宮康裕さんを招く段取りをし、今回は同高校と隣接する串本中に連携のきっかけを提供した。

 これを受けて両校は、生徒同士が連携し主体的に運営するコンサートを構想し、両生徒会と荒井さんが実現に必要な事柄を話し合い、コンサート名の立案や看板製作、プログラム編成や司会進行などを役割分担して準備。共演内容の事前練習や直前のリハーサルもこなして本番の運営に臨んだ。

 同高校吹奏楽部部長の浅野瑠花さん(3年)が歓迎のあいさつ、串本中の濵中瑛太郎君(3年)がプロ2人の紹介をして開演。同高校の仁木愛里さん(1年)と串本中の岡村文音さんと谷口琉綺さん(共に3年)が司会進行を担当し、荒木さんらは序盤にバイオリンやピアノの著名曲、中盤に映画音楽などを演奏し、終盤は各校のリクエストに応えて串本中は校歌斉唱、同高校は吹奏楽部との合同演奏、荒井さんが作詞・作曲した楽曲『みどりのひかりの中で』の全員合唱などで音楽による一体感も共有した。

 約90分のコンサートを経て、両生徒を代表し串本中生徒会の芝真珠会長(3年)が「私たちも12月の合唱コンクールで今日の演奏に負けないぐらいすてきなハーモニーを奏でたい」と述べ、貴重な機会を届けてくれたことに感謝して締めくくった。

 自分たちが企画したコンサートでプロの演奏を目の当たりにした芝会長は「2人とも指の動きが早くてすごいと思ったし、そうして奏でる音楽がとてもきれいで、今までで一番いい演奏会だった」と率直な印象をコメント。

 浅野部長は「動きの細やかさも印象的だったけれど、音の表現がとてもしっかりしていて正直すごい演奏としか言えない。これから始める地域のイベントやコンクールに向けた活動に動きと音をリンクさせる練習を組み込めたら良いかもと思った」と語った。

(2019年6月20日付紙面より)

荒井雅至さんや小宮康弘さんと共演する串本古座高校吹奏楽部=18日、県立串本古座高校
荒井さんが作詞・作曲した楽曲『みどりのひかりの中で』を合唱する両生徒
2019年06月20日
34 薬のリスクやリウマチ語る
 髙見医師(紀南病院)が公開講座で  (紀宝町 )

 市民公開講座~病気を知ろう~が16日、紀宝町の生涯学習センターまなびの郷であった。西久保公映医師(西久保内科クリニック=御浜町)が司会し、髙見勇一郎医師(紀南病院リウマチ科=同)が薬のリスクやリウマチについて語った。主催はアステラス製薬㈱。紀南医師会が後援した。

 最初のテーマはサプリメントの広告や、食物添加剤、薬剤、添加物などの副作用を取り上げた週刊誌の記事。内容について因果関係を推定するが疫学的には意味のないものが多いと説明し、薬の副作用はメリットとデメリットを比較するよう提言した。コンドロイチンやグルコサミンについては効果があるとした論文もあるが、多くの研究によれば膝や股の痛み軽減には寄与しないとされている。

 リウマチ患者が風邪をひく、あるいはいつもと違う痛みを感じた場合は重大な疾患が隠れているかもしれず、早めの受診を勧め、「リウマチは遺伝するか?」の疑問には「遺伝するのは20人に1人ぐらい。心配するレベルではない」と説明した。質疑応答もあり、会場から治療薬や自分の症状について質問が相次いだ。リウマチを患っているという熊野市の男性は「百姓をしている。78歳になったが、まだ頑張らねば」と講演に参加した理由を語った。

(2019年6月20日付紙面より)

公開講座に参加した皆さん=16日、紀宝町の生涯学習センターまなびの郷
講演する髙見勇一郎医師
2019年06月20日
35 接戦制し串本中が大会連覇
 第70回紀南中学校バレーボール大会  
2019年06月20日
36 会長に櫻田総一郎さん  新宮ライオンズクラブ新役員  
2019年06月20日
37 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問①  
2019年06月20日
38 美しい海を守れ  環境省や新宮市の取り組み  
2019年06月20日
39 純白のハマユウ  新宮・孔島で咲く  
2019年06月20日
40 消防士の仕事を学ぶ  三輪崎小4年が社会科見学  (新宮市 )
2019年06月20日
41 水の感触に親しむ  王子ヶ浜小でプール開き  (新宮市 )
2019年06月20日
42 家庭に水が届くまで  宇久井小、浄水場の仕組みを学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年06月20日
43 室内でも元気いっぱい  あったカフェが運動会  (串本町 )
2019年06月20日
44 方向性確かめ結束固める  串本古座川支部が総会など  (県市町村年金者連盟 )
2019年06月20日
45 プロの演奏を間近に鑑賞  中央公民館でコンサート  (古座川町 )
2019年06月20日
46 防災対策などただす  紀宝町議会一般質問①  
2019年06月20日
47 海水浴場全て「適」  和歌山県の調査で  
2019年06月20日
48 期日前投票始まる  立候補者は15人で確定  (那智勝浦町議選 )
2019年06月18日
49 「がん」が生き方を変える
 市民向け講演会で岩崎順子さん  (新宮市 )

 新宮市健康長寿課は16日、市役所別館で市民向け講演会を開いた。いのちの講演家・岩崎順子さんが「ガンが病気じゃなくなったとき」を題目に講話。約90人が聴講した。岩崎さんは「優しさは悲しみから生まれる。それは人権の根本ではないか」と呼び掛けた。

 岩崎さんは和歌山県海南市出身。著書に自宅で他界した夫をみとった経験をつづった『ガンが病気じゃなくなったとき』がある。命や人権、心、子ども、生と死、心の病気、震災、戦争などについて全国で1000回以上の講演経験がある。

 開会に当たり田岡実千年市長が「講演会を通じて家族と話すきっかけになれば」とあいさつした。

 岩崎さんは、がんで余命宣告を受けた男性が、「もう種を植えても仕方がない」と自分の畑で収穫した野菜を近所の人に配ったところ「おいしくて元気をもらった」と好評を得て以来、収穫した野菜を配り歩いているうちに自身まで元気になったという話や、30代で乳がんを患い両乳房を失った女性が乳がんカウンセリングを始め、同じ乳がんで苦しむ女性の心に寄り添いながら頑張っているといったエピソードを紹介。「がんが人間の生き方を変えることもある」と述べた。

 肺がんにより他界した夫のがんが進行していく様子や、家族・親子間の心の触れ合いなど、みとりまでの経緯について話し、「人が死んでいくことはきれい事ではない。しかし死は悲しいだけではなく、人が亡くなっていく姿を見た人間にはその命を次の誰かに受け継いでいく役割がある」と語った。

 大切な人の死は生きる力と知恵になっているとし、「インターネットの中に情報はたくさんあるが、生きる知恵に関する情報はない。人から人へ、心から心へ、魂から魂へ、ちゃんと顔を見て伝わっていくもの」。

 介護をしている人に対して「一人で抱え込まないで。しんどいと思う気持ちは本気でその人をサポートしてきた証し」と語り掛けた。「人が亡くなると財産を奪い合おうとする家族や親族がいる。介護やみとりの時間を取り合うような世の中になれば」といった知人の言葉を紹介し、「介護の中に笑顔とユーモアを入れて、少し心を緩めて一歩を踏み出して」と呼び掛けた。

(2019年6月18日付紙面より)

約90人が講演に耳を傾けた=16日、新宮市役所別館
岩崎順子さん
2019年06月18日
50 地域で助け合って生きて
 岩崎順子さんが講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は15日、町体育文化会館で在宅医療・介護連携推進事業講演会を開いた。いのちの講演家・岩崎順子さんが「介護する人 される人 心の橋渡し~私は病気の○○さんではありません~」をテーマに講演。約50人が聴講した。

 開会に当たり、矢熊義人副町長が「高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、地域の医療・介護の関係団体が連携して包括的かつ継続的な在宅医療が提供できるよう求められている」とあいさつ。岩崎さんは「友達とコーヒーを飲みながら話すように、顔を見ながら話を聞いていただければ」と呼び掛けた。

 岩崎さんは講演会で出会った、当時60代の男性が母親をみとったエピソードを話した。母親に甘えることのできなかった男性が認知症の母親に心を寄せるまでの経緯を紹介し、「男性は、最後は『お母ちゃん、もう頑張らなくて良いよ。ありがとう』と見送ることができた、と報告してくれた」と述べた。

 男性は認知症が進行してどこを見ているのか分からない状態の母親が、亡くなる3日前に、男性のことをじっと見ていたという体験をしたことにも触れ、「男性は、母親のまなざしは自分が子どもの時に見せてくれた母親のまなざしだったと言っていた。認知症でも年を取ったとしても病気だったとしても、母親が子どもを思う気持ちは変わらないのでは」と語った。

 男性から「介護は大変だが、その気持ちを自分だけで辛抱していたらしんどい。抱え込まないでほしいと講演会を通じてみんなに伝えてほしい」と告げられたと話し、「市町村には窓口がある。相談すれば道は開ける。一人で抱え込まないで」と訴えた。

 岩崎さんは2011年の紀伊半島大水害についても触れ、夫をみとった自身の経験から「大切な人を亡くすと体がもぎ取られた気持ちになる。でも死は悲しみだけではない。目には見えないけど、生きる力と知恵になって心の中で一緒に生きてくれていると信じている」と語った。

 最後に同町で経験した地域住民らとの触れ合いについて紹介し、「那智勝浦町は私にとって優しい町。こんな町で講演をさせてもらえるのは幸せなこと。肩肘張って生きている地域よりも、助け合って生きている地域の方が幸せでは」と講演を締めくくった。

(2019年6月18日付紙面より)

約50人が講話に耳を傾けた=15日、那智勝浦町体育文化会館
2019年06月18日
51 弘法大師の誕生祝う
 妙法山阿弥陀寺で「青葉祭り」  (那智勝浦町 )

 女人高野として知られる妙法山阿弥陀寺(谷宏之住職)=那智勝浦町南平野=で15日、弘法大師の誕生を祝う青葉祭りが営まれた。本堂では西国三十三所霊場お砂踏みと先祖供養、大師堂では四国八十八カ所霊場お砂踏みと護摩祈とう法会が行われ、荒天の中次々と参拝者が訪れた。

 同寺は平安初期の815(弘仁6)年、弘法大師こと空海上人が妙法山で修行し、西方にある極楽浄土への入り口として開いたとされる。お砂踏みは布袋に入った札所の砂を踏むことで、霊場参拝と同じ功徳が得られるといわれる。

 1509(永正6)年に建てられた大師堂(県指定文化財)では、弘法大師42歳の姿と伝えられる等身大の大師尊像が開帳された。御詠歌と鐘の音が響き、お砂踏みの参拝者が手を合わせて堂内を歩いた。アジサイの花で飾られた花御堂(はなみどう)も設けられた。

 参拝を終えた三重県尾鷲市の西平(にし・たいら)さん(84)と妻の伸代さんは「元気なうちは毎年お参りしたい」と笑顔を見せ、「ここの御詠歌が聞きたくて雨風が強くても必ず来ています」と話す女性もいた。

 厄よけ大師としても信仰の厚い大師尊像は、この後(公財)美術院の国宝修理所で解体修理を予定しており、次回の開帳は4月20・21日に営まれる「御影供」となっている。

(2019年6月18日付紙面より)

弘法大師堂での法会=15日、那智勝浦町南平野
「お砂踏み」をする参拝者
2019年06月18日
52 町の名所を美しく
 弁天島に100人が奉仕  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の大勝浦区にある弁天島で16日、「弁天島クリーン作戦」があった。午前10時の干潮を待って大勢の参加者が弁天島に渡り、町の名所を美化した。

 地区住民らの弁天島を守る会と弁天島保存会、南紀くろしお商工会中部支部、なちかつ古道を守る会のメンバー、周辺企業の社員、町職員、子どもたちを含め町民約100人が参加。漂着した流木やごみを拾い集め、周辺の草刈りを行った。二手に分かれ、お蛇浦(じゃうら)方面への遊歩道の清掃も行った。

 堀順一郎町長は「東京での調べによると勝浦で一番有名なのが那智の滝、熊野那智大社の次が弁天島だと聞きました。パワースポットとして名高いそうです。多くの人が訪れ、願いがかなうよう気持ちを込めて掃除したい」とあいさつ。勝浦1区の裏東芳樹区長は「皆さんのおかげで年々ごみは減少しています」と感謝し、熱中症への注意を呼び掛けた。

 同町宇久井の吾妻亜弓さんは「子どもを連れて行けると聞き参加しました。島に渡ったのは初めてですが良い所ですね」と話していた。

(2019年6月18日付紙面より)

強まる日差しの下、美化に励む住民ら=16日、那智勝浦町
2019年06月18日
53 下里中が男子団体3位に 全国ならずも近畿大会出場決める (県中学校空手道選手権)
2019年06月18日
54 串本が優勝し近畿大会へ
 JCカップ少年少女サッカー和歌山大会  
2019年06月18日
55 中村君2季連続全国へ
 和歌山県中学校空手道選手権大会  (太地中学校 )
2019年06月18日
56 農を守る予算確保に向け  農業農村整備の集い  
2019年06月18日
57 2年連続で減少  県新設法人動向調査  
2019年06月18日
58 現実的な洪水避難考える  「減災カフェ」で実用減災学  (新宮市 )
2019年06月18日
59 上陸と産卵を心待ちに  青年部らがふ化場付近の草刈り  (王子ヶ浜を守る会 )
2019年06月18日
60 「ミニ四駆」など楽しむ  熊野模型クラブが展示会  (新宮市 )
2019年06月18日
61 さまざまな催しでにぎわう  3商店街で消費者感謝デー  (新宮市 )
2019年06月18日
62 お口のばい菌やっつけろ  井田保育所で歯磨き指導  
2019年06月18日
63 学力向上に読書を  キナン私募債活用で図書カード贈呈  (御浜町 )
2019年06月18日
64 各学年が保護者と白熱  授業参観でドッジボール  (相野谷小 )
2019年06月18日
65 防災は「ただいま」を言うこと  元中学校教諭が東日本大震災語る  (紀南P連20周年記念 )
2019年06月18日
66 6部門で103ペア競う  第39回ソフトテニス大会  (串本セントラルクラブ )
2019年06月18日
67 地域と一緒にプール清掃  大島区や大島小ら約40人  (串本町 )
2019年06月18日
68 観光貢献し活動アピール  道の駅でCGSフェスタ  (串本古座高校 )
2019年06月18日
69 お悔やみ情報
  
2019年06月16日
70 思いが再燃する会目指し
 経営者塾卒業生が100人会  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)が次世代の経営者育成のため取り組んできた「しんぐう信金TKC経営者塾」の卒業生でつくる「しんぐう信金経営塾100人会」の総会が14日、新宮市新宮のホテルニューパレスで開かれた。若手経営者らが集まり、昨年度の決算報告などを承認したほか、懇親会で親睦を深め合った。

 TKC経営者塾は地域の再生を担う若手経営者らを対象にしたプログラムで、向山税務会計事務所の向山俊也所長を講師に2012(平成24)年にスタート。外部から日本総合研究所主席研究員で『里山資本主義』の著書でも知られる藻谷浩介さんら多彩な講師を迎え、幅広い経営の知識を学んできた。同会は卒業生が100人になったことから、17(平成29)年7月に発足した。

 目的は▽卒業生100人が束となる力を結集し、地域社会の繁栄に貢献する▽経営者塾の活動を通じて経営者としての見識・視野を広げ、個々の事業にて結果を出す▽塾生同士のネットワークを広げ親睦を深め切磋琢磨(せっさたくま)し、経営者として成長する―など。

 開会に当たり、浦木理事長が「原点回帰をベースに、3年後の新宮信用金庫設立100周年、さらなる100年を。地域のために必要とされる金融機関を目指していきたい」とあいさつ。総会では会長に就任した野中工務店の野中亮伸代表が「塾生として講義を受けていた時はワクワクした熱い気持ちが燃えていたと思う。その思いが再燃するような会に。さらに一歩踏み込んで、次の世代がワクワクするような会にしていけたら」と述べた。

 新しい取り組みとして▽勉強会や講演会など学びの場を設ける▽会員同士の親睦を図る懇親会の開催▽企画事業―の3本の柱を掲げ、「足並みをそろえるのは難しいかもしれないが、個々の意見が反映される会にしていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2019年6月16日付紙面より)

総会に参加した若手経営者ら=14日、新宮市のホテルニューパレス
2019年06月16日
71 発達・知的障害における精神症状
 なんなんネットが研修会  (新宮市 )

 東牟婁地方の精神医療、保健、福祉関係者で組織する南紀の心の医療・保健・福祉をなんとかしよらネットワーク(通称・なんなんネット、屋敷満雄代表)は14日、新宮市新宮の社会福祉法人熊野緑会・第二なぎの木園で専門的知識研修会を開催した。南紀医療福祉センターの精神科医、小崎有理さんが「発達障害、知的障害における精神状態」を題目に講演。両障害の特徴や詳細について、会員や職員らは知見を深めた。

 小崎さんは「そもそも障害とはそれ自体が悪いわけではない。本人の生きてきた社会や文化の違いや生活水準からのずれ。私たちはそういうずれを診察している」と述べた。

 発達障害は知的障害、自閉スペクトラム、学習障害が単独でなく、てんかんや睡眠障害など合併して現れることが多いと解説。さらに発達障害は二次障害である抑うつ障害群や強迫症などの精神障害を起こしやすいとした。

 知的障害は軽度の場合は小・中学校以降に気付かれやすいが、知的な高さと生活の困難は比例しないとし、「知的障害の人の中にも二次的に精神症状や行動上の問題が起こることがある」。精神症状では幻覚、幻聴、心因性難聴などで、行動上では過食、ゲーム依存、ギャンブル依存などを挙げた。

 発達障害と知的障害は環境の影響を受けやすいとし、さまざまな情報を吸収する力が弱いとしながらも「両障害は脳の機能障害だが、関わり方次第で成長する」と語った。

 その後、症例や薬物治療を紹介。当事者の困り事を探ることが必要とした上で、▽見通しを立て、決まったスケジュールを過ごす▽本人にとって心地よい環境を探す▽頼ってよい人を探す▽正しい対処法を教える▽本人にとってリラックスできる楽しい活動を見つける―などが重要と話した。

 小崎さんは貧困や孤独は福祉で、病気や不安などは医療で、本人の障害特性は保育教育社会で対応できると述べた。また、いつもと違うと感じた際は医師に相談することを勧めた。地域での支援については身近に支えてくれる家族や友人、同僚などを増やし、一人で抱え込まず、経済的支援や情報を増やすことを提案した。その後、質疑応答があった。

(2019年6月16日付紙面より)

研修会が開かれた=14日、新宮市新宮の社会福祉法人熊野緑会・第二なぎの木園
2019年06月16日
72 架空請求のはがき多数届く
 見守り隊が注意呼び掛ける  (紀宝町 )

 紀宝町内の家庭などに4月から今月にかけて「地方裁判所管理局」と名乗る機関から「特定消費料金未納に関する訴訟最終告知のお知らせ」と書かれたはがきが多数届いている。

 はがきには「貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として、訴状が裁判所に提出されました事を御通知致します」「給料差押え及び動産、不動産の差押えを強制的に履行させて頂きます」などと記載されている。

 「プライバシー保護の為、本人様からご連絡戴きますようお願い申し上げます」とし、ほかに相談せず本人から連絡するよう強調している。住所は東京都千代田区霞が関で、局番は東京の03から始まっている。

 こういった特殊詐欺被害を防止しようと、町高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は年金支給日に毎月1回、町内で啓発活動を実施している。

 今月は14日に鵜殿郵便局、主婦の店、相野谷郵便局、JA伊勢紀宝支店、成川交番前で活動した。実際に届いたはがきや、架空請求に注意する内容のチラシを配布した。

 チラシには▽地方裁判所がはがきで訴状を送ることはない▽訴状は特別送達と記載された封書で郵便職員が手渡しすることが原則で、ポストに投函された訴状はがきは架空請求―などと記し、注意を呼び掛けている。

 小田原代表は「架空請求のはがきが多数、町内に届いている。だまされないように注意してほしい」と話していた。

  □     □

 架空請求と思われるはがきや電話があった際の相談窓口は次の通り。

▽紀宝警察署(電話0735・33・0110)

▽紀宝町産業振興課(電話0735・33・0336)

▽同町地域包括支援センター(電話0735・33・0175)

▽消費者ホットライン(電話188)

(2019年6月16日付紙面より)

詐欺被害防止のチラシを配布する見守り隊=14日、紀宝町の鵜殿郵便局
2019年06月16日
73 希望の火種になるよう願い
 大たいまつ作り進む  (「那智の扇祭り」を前に )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で7月14日(日)に営まれる例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形文化財)を前に、神事で使う大たいまつ作りが進んでいる。10日(水)までに12本を完成させる。

 同大社・宮大工の嶌﨑(しまさき)和真さん(37)と技手(ぎて)の林能永(よしなが)さん(53)が、3月中旬から作業を進め、現在6本まで完成した。

 大たいまつは直径3㌢ほどのヒノキの木材を束ねて作る。12本それぞれに大きさが異なり、一番大きなものは高さ70㌢、柄の部分を含めると140㌢。直径は50㌢で、重さは50㌔もある。

 嶌﨑さんは「令和の時代が希望にあふれた新しい時代になってほしい。たいまつの火が希望の火種になるよう願いを込めて作っています」と話していた。

(2019年6月16日付紙面より)

仕上げの作業で木材を外に曲げる=14日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年06月16日
74 命を守れるような処置を  丹鶴幼で救急救命講習会  (新宮市 )
2019年06月16日
75 観光や防災対策など  那智勝浦町の課題(終)  (那智勝浦町議選を前に )
2019年06月16日
76 体操服ぬらし掃除に励む  三輪崎小でプール掃除  (新宮市 )
2019年06月16日
77 地域の昔話に夢中  きたやま保で絵本読み聞かせ  
2019年06月16日
78 「いっぱい採れたよ」  王子幼稚園がスモモ狩り  (新宮市 )
2019年06月16日
79 人形劇の世界を楽しむ  宇久井保に人形劇団クアパパ  (那智勝浦町 )
2019年06月16日
80 海とマグロに親しむ  下里小が勝浦漁港で  (那智勝浦町 )
2019年06月16日
81 地域の課題など取り上げる  本会議で一般質問  (三重県議会 )
2019年06月16日
82 思い出のひとときに  親子でトートバッグ作り  (紀宝町 )
2019年06月16日
83 小中学校の教科書を展示  紀宝町は「まなびの郷」で  
2019年06月16日
84 スポーツボイス広めたい  インストラクター・森まりかさん  (紀宝町 )
2019年06月16日
85 熊野のアップサイドとは  経営塾100人会で藻谷さんが講演  
2019年06月16日
86 お悔やみ情報
  
2019年06月14日
87 「世界の熊野・新宮」と言える街に 新宮市観光協会が総会 

 新宮市観光協会(里中陽互会長)は12日、新宮商工会議所で総会を開き、本年度の事業計画案などを承認した。

 里中会長は「寄せてくる観光の大波を、共に手を携えて乗り切り、『世界の熊野』、『世界の新宮』と胸を張って言える街にしていきたい」と協力を願い、「皆さまから貴重なご意見を賜り、より一層観光を新宮市の重要な産業として確立させたい」とあいさつした。

 本年度事業は▽観光客誘致のための宣伝活動▽まちなか観光推進事業▽水野家入部400年記念事業への協力▽世界遺産登録15周年事業▽クルーズ客船受入事業の共催▽南紀熊野ジオパーク事業・日本遺産「鯨とともに生きる」への協力―など。事業費は1943万1000円(前年比256万3000円減)。

 協会会員の隅地洋さんは「市にとって観光振興の具体的な目標、その方法は何なのか。曖昧にしたまま進めてしまうと、何をすべきか分からず、結果として活動が停滞し、目標と外れた方向へと向かってしまう」と指摘。

 「行政や観光協会、さらには市民挙げての共通目標と、それを実現するために必要な方策を生かす重要な取り組みが必要」と訴え、市と連携して真剣に取り組み、議論し、具現化し、観光振興を支える体制の形成を提案。

 それに対して森本祐司専務理事は「提案いただいているワーキンググループや特別委員会のような形で、協会内に組織をつくるなど前向きに検討して、皆さまに発表させていただきたい」と応えた。

 議事前には、観光功労者として熊野交通株式会社志古船舶営業所の山合忍さん(45)を表彰。業務の都合により山合さんが欠席したため、塩崎陽統括部次長が代理で表彰を受けた。「今回の受賞を励みとして、新宮市また南紀地方の観光発展のため、微力ではございますが業務に一層精励したい」との謝辞を代読した。

(2019年6月14日付紙面より)

本年度の事業計画案などを審議し承認した=12日、新宮商工会議所
里中陽互会長
2019年06月14日
88 小・中の連携深める
 城南中と王子ヶ浜小が研修会  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)と王子ヶ浜小学校(山本眞也校長)は12日、合同の研修会(二校研)を開いた。同小の教職員30人が城南中を訪れ、公開授業の見学、全体会、分科会を通じて教育活動の情報を交換した。

 王子ヶ浜小に通う児童のほとんどが城南中に進学することから、両校の連携を深め、継続的な教育活動を展開することが目的。今回を含め年3回実施する。

 公開授業では、本年度から中学校で「特別の教科」になった道徳の授業を見学。全体会では、中田校長のあいさつに続き、教職員紹介があった。参加者らで各学年の様子を共有した。分科会では「人権・防災安全部」「学力向上部」「生徒指導部」に分かれ、それぞれのテーマで話し合った。

 中田校長は「生徒たちは懐かしい小学校の先生に会えるのを楽しみにしていた。小学校では1年早く道徳が教科化したので学べることが多いのでは」。山本校長は「落ち着いてしっかり授業を受けていた印象。小学校と中学校は同じ校区にあっても、対象年齢や学級担任制と教科担任制などさまざまな違いがある。しっかり情報交換していきたい」と話していた。

 第2回二校研は、8月1日(木)に王子ヶ浜小学校で実施する予定。

(2019年6月14日付紙面より)

小・中の教職員が情報交換=12日、新宮市立城南中学校
道徳の授業を見学
2019年06月14日
89 働く知識と心構え学ぶ
 熊野川中2年生が職業講話  (新宮市熊野川町 )

 新宮市立熊野川中学校(吉田元紀校長)で12日、職業講話があった。同校の2年生6人が、同町日足の池上石油・プロパンの池上順一さんから働くための心構えや知識などを学んだ。

 働く人の話を聞き、仕事の楽しさや厳しさを学び職業に対する理解を深めようと、職場体験を前に毎年行われている。

 池上さんは、江戸時代には職業が制限されていたため、代々父親の仕事を継いでいたと説明。自身の家系も先祖代々、日足で約400年暮らしており、曽祖父の代までは紺屋(染め物)をしていた。父親の代になると、終戦後にパン屋、菓子やジュースの卸し屋などを経て現在の会社を営んでいると紹介した。これまでの商売でうまくいかなかった要因として「商品には寿命がある。物自体でなく地域で商品としての寿命が尽きた」と語った。

 池上さんは生徒に夢を尋ね「好きな職業に就くために、仕事内容や自分はどうすればいいのかなど、いろんな情報を集めることが大事。皆さんは自分の力で好きな仕事を探し選んでいくと思いますが、それに向けての努力や覚悟も必要であることを忘れないでください」と呼び掛けた。

(2019年6月14日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒=12日、新宮市立熊野川中学校
池上順一さん
2019年06月14日
90 今年産の釜炊き作業始める
 姫ひじき生産組合加工場で  (串本町 )

 串本町の姫ひじき生産組合(堀喜代子会長)が11日、同組合加工場で3~4月に収穫した姫産ヒジキの釜炊きを始めた。今年の収量は乾燥重量で2・6㌧と例年になく少なめ。当面は梅雨時期の晴れ間に合わせて作業を進め、特産品「姫ひじき」として出荷するという。

 古くから良質のヒジキが育つことで漁が活発な同町東岸域。中でも姫の磯場は長く柔らかく味も良いヒジキが採れることで知られ、同組合が特産品「姫ひじき」を生産していることで地域内外に親しまれている。

 長らくの食用により地元に根付いた伝統製法でおいしく炊き上げ、天日干しして乾燥保存できるようにしたのが特産品「姫ひじき」。その要の調理となるのが直径、深さとも約1㍍ある鉄釜で60㌔を4時間余りかけて炊き続ける釜炊で、11日は雨天だったが翌12日の好天を見越して今年のヒジキを初炊きした。12日は昨年のヒジキを早朝から1回炊き、釜の熱が抜け切る前に今年のヒジキを入れて4時間30分ほど炊いた。

 今年産の釜炊きは1年余り寝かせた去年産とは炊き方が若干違うそうで、色味が淡くふっくらと仕上がるのが特色。釜から出した後はそのまま天日干しで乾燥させ、雑藻などの混ざりものを取り除く手間も掛けて袋詰めし「姫ひじき」として出荷する。

 堀会長は「ここ最近は4㌧ほど採れていたが、今年はヒジキの育ちが鈍く厳しい不作。周りもそのような状況で、県水産試験場からは黒潮の接岸の遅れが影響したと聞いている。姫は場所にもよるが育ちが良く、釜炊きした後の柔らかさと味の良さはいつも通り」とコメント。一日でも早く待ってくれているファンに届けようと鋭意生産に励んでいる。

 「天日干しする前の『姫ひじき』もおいしい。ごまのドレッシングがお薦め」―。地元では釜炊き後の「姫ひじき」をサラダパスタ風に味わう食べ方も親しまれているそうで、炊き上がる頃に同組合を訪ねれば天日干し前の「姫ひじき」も販売するという。同組合の加工場は旧養春小学校そばにある。

(2019年6月14日付紙面より)

釜炊きした今年産の「姫ひじき」を鉄釜からすくい上げる=12日、串本町姫
2019年06月14日
91 1位に濵口さんの「皐月の出会い」  熊野ネイチャーフォトクラブ6月例会  
2019年06月14日
92 園と保護者連携して交流  マリア保で園庭バーベキュー  (新宮市 )
2019年06月14日
93 親子で仲良く手作り  中央児童館で「お味噌をつくろう」  (新宮市 )
2019年06月14日
94 楠原さんらが優良従業員表彰  和歌山県観光連盟  
2019年06月14日
95 太地町に図書カード寄贈  「さんぎんCSR私募債」を活用  (株式会社キナン )
2019年06月14日
96 支え合いのまちづくり  光洋福祉サロンに30人  (新宮市 )
2019年06月14日
97 お米は食生活の基本  色川小が田植え体験授業  (那智勝浦町 )
2019年06月14日
98 ザリガニ釣り楽しむ  たづはら保5歳児が本宮町で  
2019年06月14日
99 水道水はどうできる?  高田小3、4年生が社会科見学  (新宮市 )
2019年06月14日
100 観光客や住民喜ばせたい  花てまりの会が花植え  (那智勝浦町 )
2019年06月14日
101 青年部員ら上浦海岸美化  “絆”感謝運動の一環で  (串本町商工会 )
2019年06月14日
102 作品「旭日橋杭岩」を寄贈  大阪の画家・河合福三さん  (串本町 )
2019年06月14日
103 奥歯もしっかり磨こう  親子歯磨き教室  (うどの幼稚園 )
2019年06月14日
104 綱引きなど各種競技で白熱  紀南、木本両高校で体育祭  
2019年06月14日
105 熱中症に気を付けて  応急手当普及員らが啓発活動  (那智勝浦町 )
2019年06月14日
106 お悔やみ情報
  
2019年06月07日
107 令和初の天空ハーフマラソン
 11月17日開催、7月1日から受け付け開始  

 第8回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)の開催が11月17日(日)に決まり、新宮市役所で6日、記者発表が行われた。

 大会は紀伊半島大水害からの復興と地域の活性化を願い、発生翌年の2012年にスタート。自動車専用道路(一般国道42号那智勝浦新宮道路)を走る非常に珍しいコースで、アップダウンは激しいが、コースから見える太平洋や熊野の山々の眺望がランナーに感動を与えている。

 会見で大会長兼実行委員長の田岡実千年市長は「官民一体となっておもてなしの心でランナーを迎えさせていただき、『参加して良かった』と言っていただけるような大会を目指したい」と述べた。

 表彰式終了後には、出場者を対象とした地域の特産物などが当たる抽選会を予定。ゲストランナーは現在調整中で、決定次第発表する。

 スタート時間は3㌔が午前9時40分、10㌔が10時、ハーフが10時30分。各種目とも男女別に総合1位から8位まで、年代別に上位3人を表彰。ゴール地点では平安衣装を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す他、熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども用意する。

 参加費はハーフ(高校生以上)が4500円、10㌔(中学生以上)が4000円、3㌔は中学生以上が3500円で小学生が2000円。例年通り全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイト(RUNNET、スポーツナビDo)や専門誌(ランナーズ)にも掲載予定。

 申込期間は7月1日(月)から10月4日(金)まで。昨年は、北は北海道、南は沖縄県まで31都道府県から2257人がエントリーし、2078人が出場。2058人が完走した。

 副大会長の堀順一郎那智勝浦町長は「令和元年という新しい時代の幕開け、世界遺産登録15周年ということで、大きな節目の年だと思う。熊野三山では御朱印なども普段とは違う形で行われているので、ご家族も含めて前後に歩いたり、三山をお参りいただいたりと、周辺を散策する楽しみもあるので、PRしていければ」と話した。

(2019年6月7日付紙面より)

大会の概要を発表する大会長の田岡実千年新宮市長(右)=6日、新宮市役所
2019年06月07日
108 森林環境譲与税基金設置など
 会見で6月議会提出の議案説明  (新宮市 )

 新宮市は6日、市役所で定例記者会見を開き、11日(火)開会の市議会6月定例会に上程する市一般会計補正予算など6議案を発表した。会期は27日(木)までの17日間、一般質問は18日(火)から21日(金)までの4日間を予定している。

 議案は条例4、予算1、その他1。一般会計の補正額は3132万6000円で、補正後の予算総額は178億6589万8000円となる。内訳は昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性を対象に、抗体検査および予防接種を実施する「個別予防接種事業」が520万円の増。地方譲与税の一つである森林環境譲与税を財源とし、長期森林管理方針の作成および森林所有者への意向調査のために1004万2000円を補正。併せて「森林環境譲与税基金」を設置し、1608万4000円の積み立てを行う。

 市森林環境譲与税基金条例の制定、市重度心身障害児者医療費の支給に関する条例の一部改正や、高田保育所の新高田会館への移転に伴う保育所条例の一部改正、市火災予防条例の一部改正などの各議案を提出する。

 田岡実千年市長は、農林水産省が森林吸収源対策に係る地方財源を確保するために創設した森林環境譲与税について「比較的森林面積が広い市にとってはありがたい。譲与税を有効活用し、さらに森林の整備、活性化をしっかりと行っていくために基金を創設したい」と話した。

(2019年6月7日付紙面より)

6月定例会の議案などを説明する田岡実千年市長=6日、新宮市役所
2019年06月07日
109 3年連続東海総体へ
 県総体で準優勝  (紀南高校女子卓球部 )

 全国高校総体(インターハイ)と東海高校総体の予選会を兼ねた三重県高校総体卓球競技が1、2日、伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢で開かれた。女子学校対抗の部で御浜町の県立紀南高校が準優勝し、3年連続で東海総体への出場を決めた。

 県総体は優勝校に全国総体、上位4校に東海総体への出場権が与えられる。学校対抗の部はシングルス4戦、ダブルス1戦の5戦で3勝したチームが勝利となる。女子は34校が出場し、4ブロック8~9チームによる予選トーナメントで上位4校を決めた。

 紀南は3年の檜作もえさん、南咲良さん、竹田真子さん、尾﨑萌音さんと2年の濱矢優香さんの5人。昨年も同じメンバーで東海大会に出場した。

 初日の予選トーナメントはシードで出場し、2回戦で津、3回戦で四日市四郷にいずれも3―0で勝利。予選決勝は桑名に3―1で勝ち、ベスト4に入った。

 2日目の上位4チームによるリーグ戦では、優勝した白子に敗れたが高田、神戸に競り勝ち2勝1敗の成績を収めた。

 わずか5人の部員ながらも、3年生は春秋通じて5季連続の東海大会出場を手にした。檜作主将は「応援してくれた家族、顧問、監督のおかげで準優勝できた」と振り返り、「東海総体で上位進出を目指したい」と抱負を語った。

 東海総体卓球競技は静岡県の湖西市アメニティプラザで22日(土)に開幕する。

(2019年6月7日付紙面より)

県高校総体で準優勝した紀南高校女子卓球部=5日、御浜町の紀南高校
2019年06月07日
110 全日本など進出を町長に報告 ソフトテニスの前向日葵さん (串本町)

 串本ジュニアソフトテニスクラブに所属する前向日葵(ひまり)さん(潮岬小6年)が5日、田嶋勝正町長に全日本小学生選手権大会(以下全日本大会)と近畿小学生選手権大会(以下近畿大会)に出場することを報告して激励を受けた。

 前さんは印南ジュニアソフトテニスクラブ所属の濵本琴心(ことみ)さん(印南小6年)とペアを組んで5月4、5日に金屋テニス公園であった県小学生選手権大会(以下県大会)に出場。64組中3位となり、全日本大会と近畿大会の出場資格を得た。併せてこの成績により和歌山県団体Aチームの1組となり、両大会は個人戦と団体戦で挑むという。

 前さんは1年生の時に姉の挑戦に憧れてソフトテニスを始め、その当時の縁で4年生の時からクラブの違いを超え濵本さんとペアを組んでいる。今は週1回の頻度で印南ジュニアソフトテニスクラブへ通い、濵本さんと合同練習。前さんが過去にも全国規模の大会に出場した経験があり、そのレベルを思い出しながら近畿大会はベスト8、全日本大会は一勝でも多くと目標をより頑張りやすい形に切り替えつつ、県大会で課題を感じたラリー展開時の粘りの向上に励むさなかにある。

 報告を受けた田嶋町長は、前さんが専門誌の表紙に載ることに憧れていることを受け「優勝したら町の広報誌の表紙で町民に伝える」と約束。「小さな頃からスポーツに打ち込むと、仲間や根性などいろいろなものが得られる。続けていれば評価もついてくるのでぜひがんばってほしい。プレッシャーもあるだろうが、まずは気楽に挑戦してほしい」と激励した。

(2019年6月7日付紙面より)

全日本、近畿の各大会進出を報告する前向日葵さん(左から3人目)=5日、串本町役場本庁舎
2019年06月07日
111 子どもたち元気いっぱいに  那智勝浦町立5小、保育所が運動会  
2019年06月07日
112 和歌山県が全国初の導入  遠隔救急支援システム  
2019年06月07日
113 新会長に速水洋子さん  新宮商工会議所女性会が総会  
2019年06月07日
114 年受協新宮支部が総会  前年度の反省生かし事業計画など話す  
2019年06月07日
115 2テーマの講演聞く  南葵音楽文庫が定期講座  (新宮市 )
2019年06月07日
116 薬物乱用の危険性訴え  更生保護女性会が協力  (太地中学校 )
2019年06月07日
117 「ありがとう、またきてね」  探査船「ちきゅう」が出港  (新宮市 )
2019年06月07日
118 水野家子孫モニカさんに親書  入部400年記念事業  (新宮市 )
2019年06月07日
119 心を込め故郷をきれいに  熊野川中がクリーン作戦  (新宮市熊野川町 )
2019年06月07日
120 聖谷定三会長を再選  紀宝町公民館連絡協議会  
2019年06月07日
121 甘い誘いに乗らないように  相野谷中で薬物乱用防止教室  
2019年06月07日
122 技術向上を目指して  経験の浅い団員対象に基礎訓練  (消防協会紀南支会 )
2019年06月07日
123 ジャズサウンドに親しむ  中央公民館でコンサート  (古座川町 )
2019年06月07日
124 食事療法で健康寿命延ばす  ライオンズクラブ講演会  (串本町 )
2019年06月07日
125 第一京丸を塗り直し  7月下旬完成見込み  (太地町 )
2019年06月07日
126 お悔やみ情報
  
2019年06月05日
127 一日も早い開通目指し
 熊野川河口に橋を架ける会総会  

 熊野川河口に橋を架ける会(会長・田岡実千年新宮市長)は3日、新宮市役所別館で令和元年度総会を開いた。約40人が出席し、関係機関への要望活動を盛り込んだ本年度事業計画など5議案を承認した。役員改選では会長の田岡市長をはじめ、副会長の西田健紀宝町長らを再任した。

 田岡市長は「工事については、目に見える形で進んでいる。3月には紀伊半島一周高速道路の事業化が決まり、地方創生の道と言っても過言ではないこの道路が、一日でも早く完成するように頑張っていきたい」と協力を呼び掛けた。

 同会は、地域の産業発展、住民生活の向上、国道の渋滞解消、災害時の救援道路の確保などを目的に河口大橋の建設を促進するため関係機関への要望活動や情報収集などを実施している。新宮市、紀宝町、海岸道路の建設を促進する会、架橋虹の会、熊野川河口大橋建設促進議員連盟、新宮商工会議所、新宮市観光協会、新宮木材協同組合、新宮港振興会で構成している。

 本年度は▽国、和歌山県、三重県など関係機関への要望▽各種道路整備関連イベントや大会への参加、協力▽道路整備関連予算の情報収集▽他の関連道路事業の情報収集および調査―の事業を展開していく。事務局からは、事業状況などについての報告があった。

 顧問の濱口太史県議は「形として見えてきたのは行政、民間合わせて声を一つにして県や国に熱望し一つ一つ前に進んできた結果であり、前から活動されている皆さんや、会ができた当時から力を尽くしてくれた方々のおかげ。一日でも早くつぼみにして、開通という花を咲かせるために今後も一丸となって頑張っていきたい」。

 閉会に当たり、副会長の西田町長は「新しい時代の幕開けとともに、地域の扉をしっかりと開く熊野川河口大橋の早期完成のために、協力を図りながら取り組んでいきたい」と思いを込めた。

(2019年6月5日付紙面より)

約40人が出席した総会の様子=3日、新宮市役所別館
2019年06月05日
128 三村フェスタにぎわう ステージや出し物ずらり (北山村)

 北山村下尾井のおくとろ公園で2日、第1回北山三村フェスタが開催された。同フェスタ実行委員会主催。北山村、下北山村、上北山村の特産品市や各種体験、読み聞かせやステージなどがあり、大勢でにぎわった。

 北山三村が村や県域を越えて連携するきっかけにと企画した催し。「三村でイベントをすれば、楽しさが三倍になる」ことを感じられるようなものにしたいという思いから初めて開いた。

 特産品や野菜が並ぶ市、フリーマーケット、飲食店による出店の他、筏の展示、ラフティングやカヌーでのダム湖遊覧や木工体験などがあり、来場者らは思い思いに買い物や体験を楽しんだ。

 子ども専用ブースでは絵本や紙芝居の読み聞かせに親子連れらが集まった。雑談ブースには村の過去の写真が展示され、トークショーなどもあった。地元バンドの演奏や太鼓などのステージに、来場者らは拍手を送った。

 実行委員長の葛城健也・北山村観光協会長は「この地域を盛り上げようと行う企画。今日は皆さま見て聞いて食べて一日楽しんでください」とあいさつし、協力に感謝した。

(2019年6月5日付紙面より)

和太鼓演奏でオープニング=2日、北山村下尾井のおくとろ公園
葛城健也実行委員長
2019年06月05日
129 高齢者を詐欺から守る
 見守り隊が演劇で啓発  (子安サロン )

 紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は3日、同町神内の神内会館で行われた子安サロンで「消費者被害防止啓発寸劇」を初披露した。

 同隊は2011年度に発足し、設立当時から寸劇に取り組んでいる。新作は「オリンピック詐欺編」と題し、チケットに関する詐欺を取り上げた。

 演劇は、オリンピック協会を名乗る団体から町内在住の75歳女性、紀宝町子さんに「オリンピック開会式の優先チケットが当選したので購入しませんか」との電話があった場面から始まった。

 町子さんは電話で断ったが、数日後、チケット販売業者から「高額でオリンピックチケットを買い取っている」との電話があった。その後、再度電話のあった同協会からチケットを買い、代金20万円を振り込んだ。

 いずれの団体も同じ詐欺グループで、町子さんの元にチケットが届くことはなくだまされたことに気が付いた。誰かに相談すれがよかったと後悔したという内容。

 演劇後、町社会福祉協議会の職員は町内で発生した詐欺の事例を挙げ、「この電話、怪しいかも」と思ったら警察、町地域包括支援センター、消費者ホットライン(118番)に相談するよう呼び掛けた。

 小田原代表は「啓発劇は今後も町内各地のサロンで披露していきます。オリンピックのチケット発売がもうすぐ始まるので、詐欺に気を付けてほしい」と話していた。

(2019年6月5日付紙面より)

子安サロンで詐欺被害防止を呼び掛ける寸劇=3日、紀宝町神内の神内会館
2019年06月05日
130 ムギの脱穀を初体験
 宇久井小4年、昔ながらの手順で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(山本健策校長)の4年生15人が3日、同町の宇久井ビジターセンター園地内でオオムギの脱穀作業を体験した。

 「宇久井海と森の自然塾運営協議会」の支援で毎年実施している同校独自の恒例授業。ムギは昨年11月に種をまき、5月9日に刈り取った。脱穀は雨のために今日まで延期された。同協議会の畑づくりスタッフの泉紀二さんらが見守る中、児童たちは足踏み脱穀機で脱穀したムギを木づちでたたき、ふるいにかけてごみを取り除いた。

 昔ながらの作業は児童らに新鮮な感動を与えたようで、石橋琴音さんは「暑かったけど楽しかった」と笑顔で話した。

(2019年6月5日付紙面より)

脱穀作業を体験する児童たち=3日、那智勝浦町宇久井
2019年06月05日
131 5種目入賞で総合3位
 少林寺拳法紀南熊野少年少女拳士大会  (南紀熊野スポーツ少年団 )
2019年06月05日
132 速水、谷口選手がインターハイへ
 県高校総体レスリング  
2019年06月05日
133 地元勢姿消す
 県高校総体サッカー競技  
2019年06月05日
134 莊司理彩さんが準優勝
 三重県中学生柔道体重別選手権大会  (矢渕中 )
2019年06月05日
135 リズム遊びや交流楽しむ  熊野川地区おやこサロン  (新宮市 )
2019年06月05日
136 新議長に松本光生議員  紀南環境衛生施設事務組合臨時会  
2019年06月05日
137 管内7人に委嘱状  第1回新宮警察署協議会  
2019年06月05日
138 功労者3人を表彰  交通事故をなくする会総会  (新宮市 )
2019年06月05日
139 色とりどりの花を届ける  天満保が「花の日」の恒例行事  (那智勝浦町 )
2019年06月05日
140 感謝の気持ちを込めて  セレモニーホールなちで人形供養  (那智勝浦町 )
2019年06月05日
141 設立100年目指して  熊野美術協会展表彰式  (新宮市 )
2019年06月05日
142 文化協会長賞など110点  第54回南紀会書作展授賞式  (新宮市 )
2019年06月05日
143 会員20人で23点を出品  H&R串本で会員作品展  (黒洋画会 )
2019年06月05日
144 時短を図り午前中に熱戦  総区協賛で出雲小運動会  (串本町 )
2019年06月05日
145 本年度第1回の発行始まる  商工会プレミアムお買物券  (串本町 )
2019年06月05日
146 「焼きいも大会楽しみ」  サツマイモ苗を植える  (相野谷小 )
2019年06月05日
147 草刈り作業に25人参加  「虫おくり行列」を安全快適に  (丸山千枚田 )
2019年06月05日
148 「あいさつ運動」など継続  青少年育成町民会議  (紀宝町 )
2019年06月05日
149 「命を守る仕事体験したい」  2年生が職場体験学習  (矢渕中 )