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2022年07月26日
1 ラジオ体操で健康促進
 夏期巡回体操会に400人  (新宮市 )

 新宮市佐野の市民運動競技場(やたがらすサッカー場)で24日早朝、株式会社かんぽ生命保険、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟が主催、市、市教育委員会が共催する2022年度夏期巡回「ラジオ体操・みんなの体操会」があった。事前に申し込みした市民や近隣住民ら約400人が参加。ラジオ体操の模様はNHKラジオ第1で全国に生放送された。

 「ラジオ体操」は、かんぽ生命保険の起源である逓信省簡易保険局が1928年に「国民保健体操」として制定。日本放送協会(現NHK)のラジオ放送で広く普及した。

 体操の内容も51~52年に「ラジオ体操第一、第二」として再構成され、誰でも気軽に実践できる運動として、現在も多くの人に親しまれている。

 夏休みの早朝にラジオ体操を行う風景は日本の風物詩として広く浸透しており、7月20日~8月31日の期間、全国で行われる「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」は各会場で盛況を博している。

 毎朝、健康増進などを目的に11カ所の会場で約100人がラジオ体操に励む新宮市。ラジオ体操の普及奨励に寄与したとして、かんぽ生命保険、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟から、2019年にラジオ体操優良団体等表彰の府県等表彰、20年に近畿地方表彰を受けている。

 午前6時30分からの生放送を前に、田岡実千年市長が「市では、市民の皆さまの健康づくりや介護予防の観点からラジオ体操を推進し、市内11カ所で誰でも参加できるラジオ体操会の取り組みを行っている。まだ参加していない人も、今日をきっかけにぜひ始めていただければ。皆さんの元気を全国に届けてください」。

 続いて、かんぽ生命保険の坂口徳道・和歌山支店長、和歌山県ラジオ体操連盟の古谷多市会長、NHK和歌山放送局の渡辺康子局長がそれぞれあいさつを述べた。

 本番では、ラジオ体操 ピアノ奏者の能條貴大さんの演奏が響く中、参加者らは体操指導者の多胡肇さんのかけ声と動きに合わせてラジオ体操を実施。約10分間にわたって爽やかな汗を流した。

 毎朝、神倉小学校会場でのラジオ体操に参加していると話す勝田香代子さん(85)は「ラジオ体操にはずっと通っており骨密度測定結果も良好。ラジオ体操と毎日のウオーキングが元気の秘訣(ひけつ)ですね」と笑顔で話していた。

(2022年7月26日付紙面より)

約400人が参加した「ラジオ体操・みんなの体操会」の様子=24日朝、新宮市佐野
2022年07月26日
2 「ありがとう、また来てね」
 住民らが「にっぽん丸」お見送り  (新宮市 )

 225人の乗客を乗せ、クルーズ船「にっぽん丸」(総トン数2万2472㌧、全長166・65㍍、商船三井客船株式会社)が24日、新宮港に入港。夕方に同港を出港した。乗客らはそれぞれ観光バスやタクシーを利用し、1日かけて熊野地方の観光を楽しんだ。

 クルーズ名は「相馬港発着 夏の清水・新宮・青ヶ島周遊クルーズ」で行程は相馬(福島県)~清水~新宮~青ヶ島周遊~相馬。河北新報トラベルと日立ポートサービスがチャーターした。乗客全員に対して乗船の約1週間前と出発港(相馬港)で当日のPCR検査を実施。陰性を確認の上出港した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入港セレモニーは実施せず、平安衣装姿の女性や雅楽演奏が乗客をお出迎え。出港時には田岡実千年市長が「蘇(よみがえ)りの地 熊野」への来訪に感謝を述べ「この地は1日では回り尽くせないほどたくさんの見どころがあります。地域を挙げて皆さまを歓迎させていただきますので、二度三度と熊野・新宮へお越しください」とあいさつした。

 見送りに集まった市民らは、熊野水軍太鼓の太鼓演奏が響く中「さようなら、ありがとう、また来てね」と手を振って送り出し。乗客らは「ありがとう、また来るね」と返し、次の寄港地に向けて出港した。

 8月17日(水)には「ぱしふぃっくびいなす」が入港する予定。

  □     □

■「梛の木見送り隊」会員募集

 新宮市では、新宮港から旅立つクルーズ客船を見送る「梛(なぎ)の木見送り隊」の会員を募集している。問い合わせは新宮港クルーズ客船受入協議会(電話0735・23・3333、FAX0735・21・7422、市企業立地推進課内)まで。

(2022年7月26日付紙面より)

住民らが手を振る中、「にっぽん丸」が出港=24日、新宮港
2022年07月26日
3 宇宙関係の最新情報発信
 宇宙シンポジウムin串本  (和歌山県 )

 串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本で24日、イベント「第4回宇宙シンポジウムin串本」があり、民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」や国内の衛星事業などの最新情報が発信された。

 県主催のイベントで、同発射場の射点がある串本町から宇宙関係の情報を発信する趣旨で年1回実施。今回も新型コロナウイルス感染症予防対策として会場聴講を上限200人とし、別途オンライン聴講〈ライブ配信〉の機会を準備して事前申し込みを受け付けた。

 主催者を代表して仁坂吉伸知事は今年中の打ち上げ開始に向けた取り組みや今回の趣向を報告しつつ「われわれは和歌山、串本を舞台に新しい時代の宇宙開発がこれから始まるという歴史的な出来事の体験者。スペースワンのロケットのことを考えるとワクワクするが、今日は皆さんと共にこのワクワクを高めていきたい」とあいさつ。以降、中盤までは基調講演や報告、休憩を挟んで終盤はパネルディスカッションを実施した。

 基調講演の登壇者は▽淺田正一郎さん(株式会社Synspective執行役員)▽岡島礼奈さん(株式会社ALE代表取締役CEO)▽深堀昂さん(avatarin株式会社代表取締役CEO)▽豊田正和さん(スペースワン株式会社代表取締役社長)―の4人で、取り組んでいる事業の現況と展望を15~30分の持ち時間で紹介。

 加えて県立串本古座高校の清野健太郎君と雑賀和さん(ともに2年)がCGS部における宇宙振興活動や缶サット甲子園への挑戦、県産業技術政策課の大原眞晴課長が打ち上げ時の地域対策や打ち上げ応援サイトの設置、串本古座高校普通科宇宙探究コース開設の3点で報告を交えた。

 パネルディスカッションは東京大学大学院教授の中須賀真一さんがモデレーターを務め、淺田さん、岡島さん、深堀さん、スペースワン株式会社最高顧問の遠藤守さん、大原課長の5人に▽今後の宇宙産業への興味▽宇宙に関わろうと思ったいきさつ▽宇宙産業に必要な人材▽ロケット「カイロス」打ち上げへの期待と提案―などを問いかけて考えを探った。会場からの質問も若干受け付け、宇宙少年団の分団立ち上げに必要な事柄で遠藤さん、宇宙産業におけるエンターテインメントの展望で岡島さんが応答。最後に5人それぞれに射点がある地域へのメッセージを寄せて締めくくった。

  □     □

年末打ち上げの姿勢崩さず



 会場地の関心が特に高いところで、豊田さんは「今年の年末(の打ち上げ開始)を目指し一丸で開発を進めている。何とかこのスピード感で作り上げたい」と発言。地域も含めた一丸で成功させて皆さまのお役に立ちたいとした。

(2022年7月26日付紙面より)

宇宙シンポジウムin串本パネルディスカッションの様子=24日、串本町サンゴ台
2022年07月26日
4 「飛び出しはしません!」
 井関保で交通安全教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立井関保育所(山田有美所長)で22日、和歌山県警察本部交通部交通企画課安全教育係(通称・ひまわり)による交通安全教室が開かれ、園児たちが楽しく交通ルールを学んだ。

 今後自転車に乗ったり友達と一緒に出かけたりすることが増える園児たちに、一つしかない命を守ってもらおうと、各園を巡って開催している。

 園児たちは「アロハ~」のかけ声でニャン太郎や警察官と一緒に南の島へ出発。いたずらをしてサルの城に捕まってしまった「しんちゃん」を助けるため、町中に散らばった信号機や交通標識を集めながら、▽道や駐車場で遊ばない▽道路の右側の歩道を歩く▽車に乗るときはチャイルドシートに座る▽自転車に乗るときはヘルメットをかぶる―などを学び、最後に「飛び出しはしません!」と約束した。

 同町を含む東牟婁郡の小中学校は、21日から夏休みに入っており、日中に子どもたちが遊びに出かけることが増えるこれからの時季は、ドライバー側も十分注意が必要だ。

(2022年7月26日付紙面より)

自転車に乗るときはヘルメットを=22日、那智勝浦町立井関保育所
「アロハ~」のかけ声で南の島に出発
2022年07月26日
5 家族連れらでにぎわう  飛雪の滝キャンプ場で「夏祭り」  (紀宝町 )
2022年07月26日
6 休日に家族で健診へ  歯と口の健康に意識  (紀宝町 )
2022年07月26日
7 機能的な都市活動確保のため  13人を都市計画審議委員に任命  (新宮市 )
2022年07月26日
8 きれいな花で楽しくアレンジ  プリザーブドフラワー教室に9人  (新宮市 )
2022年07月26日
9 歌声と演奏で盛り上がる  七彩会が夏の感謝祭ライブ  (太地町 )
2022年07月26日
10 夏の楽しいひととき  高田小中が親子学習会  (新宮市 )
2022年07月26日
11 宇宙シンポ運営などに協力  1年生やCGS部の応援隊  (串本古座高校 )
2022年07月26日
12 お悔やみ情報
  
2022年07月23日
13 名物の催しでにぎわう
 くじらに出会える海水浴場  (太地町 )

 太地町の名物となっている催し「くじらに出会える海水浴場」が22日、同町のくじら浜海水浴場で始まった。前日には準備に向けて、町立くじらの博物館(稲森大樹館長)の職員がハナゴンドウ2頭の搬入作業を行った。展示期間は8月16日(火)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、12㍍四方の網いけすから開放される。

 クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しで2008年から始まり今年で14回目。20年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。今年も感染防止対策で網いけすに特設ステージは設置しない。

 前日の21日は早朝から搬入作業を開始。元々は19日に予定されていたが、天候不良のためこの日に延期となっていた。森浦湾で飼育する2頭の鯨類の体温測定や血液検査を行い、異常の有無を確認した。

 その後、ボートに固定して海水浴場へ向かい、網いけすに搬入。クジラがいけすに慣れた後に、餌をあげて体調や状態が安定しているかをチェックした。

 今回、搬入されたのは飼育展示7回目で雌のサツキ(体長292㌢、推定体重410㌔、推定13歳)と、4回目で雄のシロ(体長296㌢、推定体重390㌔、推定26歳)。

 搬入を終えて、同館主任飼育員の富田史明さんは「無事に搬入できて良かった。ここ数年はコロナ禍でお客さまの足が遠のいていたが、今年も海水浴場がオープンできた。クジラと泳げる海水浴場は全国的にも珍しいので、多くの方々にクジラを間近で見て、楽しんでいただけたら」と話していた。

 オープン初日の22日には、シーズン中の安全とにぎわいを祈る安全祈願祭が勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司によって営まれた。その後、クジラの姿を一目見ようと、大勢の家族連れなどでにぎわった。

 大阪府堺市から家族で訪れていた40代男性は「インターネットで知って来た。本当にクジラが間近で見られて子どもたちも喜んでいる。来年もぜひ来たい」と笑顔で語った。

(2022年7月23日付紙面より)

今年も人気の催しが始まった=22日、太地町のくじら浜海水浴場
搬入作業の様子=21日、同所
2022年07月23日
14 命を守る土木建築の仕事
 キャリアアップ計画開始  (新翔高校 )

 新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で、夏休みを利用した2年生の総合的な探求活動「キャリアアップ計画」がスタートした。初日の21日には、生徒たちの職場見学や建設系の進路座談会が行われた。

 生徒自身で▽大学・専門学校のオープンキャンパス▽地元6企業の職場見学▽進路座談会▽新宮市役所の出前講座―から一つを選択し、自分の進路について考えを深めていく。

 進路座談会には、同校卒業生で夏山組土木分野の現場監督を務める前田建人さんが来校し、同校建設技術系列の生徒2人が今後の進路選択について相談した。

 前田さんは「災害時に『命の道』になるバイパス道路の橋台や橋脚など、大きな構造物を造ると達成感がある。就職して1年目は紀伊半島大水害のすぐ後で、河川の堤防修理の工事をしていた。その時に、地元の方々から『ありがとう』と声をかけてもらえ、しんどかったけれどやって良かった、自分たちの仕事が地元の方々の命を守ることにつながると実感した」と語り「高校の3年間は短いので、一日一日を大切に、勉強を頑張ってほしい」と話した。

 笠木舵希君は「小さい時から自然やものづくり、外でいることが大好きで、大工を目指している。漠然と○○組、○○建設という会社に就職するのかなと思っていたけれど、家を建てるには○○工務店や○○住宅という会社を目指す必要があることが分かった。資格についても知ることができ、大工になりたいという気持ちが強くなった」。立嶋矢真斗君は「父が建設系の仕事をしていて、興味があって建設技術系に進んだ。進路はまだ決めていないけれど、いろいろなことが知れて良かった」と話していた。

(2022年7月23日付紙面より)

建設系の進路座談会の様子=21日、新宮市の県立新翔高校
2022年07月23日
15 「八咫烏風鈴」音色響く コロナ終息、日本代表の健闘など願い (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で21日、「八咫烏(やたがらす)風鈴」の取り付け作業があった。神職や巫女(みこ)らが、神門前に設置された「八咫烏風鈴台」や手水(ちょうず)舎、社務所など境内に約100個の風鈴をつるした。風鈴はお盆過ぎまで設置予定。

 風鈴はもともと邪気払いとして使われており、同社では参拝者らに涼を感じるとともに、邪気を払い疫病退散や開運厄よけにつなげてもらおうと、2006年から設置している。南部鉄製の風鈴には、熊野地方の伝説「三体月」の模様が入っていて、八咫烏の絵が入った赤、青、黄、ピンク、白の5色の短冊を下げている。

 神門近く、頂部に八咫烏の模型があしらわれている「八咫烏風鈴台」(高さ約3㍍)には88個の風鈴がつるされ、風がそよぐたびに涼しげな音を響かせていた。風鈴は同大社周辺の商店など、約70軒にも飾られた。

 今年は、静かな中で風鈴の音色を感じてもらおうと、例年より設置数を減らした。新型コロナウイルス感染症の早期終息を願うとともに、八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークでもあることから、今年11月21日から12月18日にかけて開催予定のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会に出場する日本代表チームの健闘も祈願した。

 風鈴設置に当たり、九鬼宮司は「新型コロナの一日も早い終息を願っています。熊野地方を訪れた時、熊野の香りや風とともに、風鈴の音色も感じてもらえれば」と話していた。

(2022年7月23日付紙面より)

「八咫烏風鈴台」に風鈴を取り付ける巫女=21日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2022年07月23日
16 区役員代表参列で礼尽くす
 池野山八坂神社で夏季祭典  (古座川町 )

 古座川町池野山にある八坂神社の夏季祭典が17日にあり、護持する上部区(橋本尚視区長)と池野山区(垣秀志区長)の役員が代表参列して礼を尽くした。

 区境付近に鎮座する同神社は両区が氏神社として護持していて年2回、上部区が主奉仕する夏季祭典と池野山区が主奉仕する秋季祭典(火焚祭)を営むなどして信仰を注いでいる。主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。夏季祭典は例年であれば奉幣神事を営み上部区の獅子舞の奉納や道行きも伴う主たる例祭に位置づけられているが、おととしと昨年に続いて今年もこれら奉仕は自粛。役員の代表参列で大前の儀のみ営んで今後へ礼をつなぐこととした。

 前日の強雨も収まり真夏の日差しが降り注ぐ好天に恵まれた本祭日。上部区からは4人、池野山区からは3人が大前の儀に代表参列し、直前の準備に奉仕した両区十数人が境内などから見守った。古座神社の石田保宮司が出仕して祝詞を奏上し、橋本区長ら上部区の役員、次いで垣区長ら池野山区の役員が玉串や二礼二拍手一礼の所作をささげて祈願した。奉幣神事はしなかったが、祭壇に両区の幣を奉って今年の神気をあやかった。

 3年続いて神事のみとする形となり、橋本区長は「今年は獅子舞の稽古をしようと思っていたが、最近の新型コロナウイルス感染拡大で断念せざるを得なくなった。緩やかだが人口減が進む中での獅子舞の再興は大変だと思うが、獅子舞をまた絶やすことはしたくない。願うところは早くコロナが終息し、普通の生活を取り戻したいという一心」、垣区長は「思うところは皆さんと同じ。上野山区はこの祭りの次に盆行事があるが、今年も追善踊りは取りやめて灯籠焼きだけ営む。一堂に会することは、地域としてまとまる上で大事。これらが平常通りやれるようになれば」とそれぞれ向こう一年に願うところを語った。

(2022年7月23日付紙面より)

夏季祭典の大前の儀に臨む上部区と池野山区の役員ら=17日、古座川町池野山
2022年07月23日
17 近大新宮、8強ならず
 高校野球和歌山大会  
2022年07月23日
18 東牟婁地方中学校総体(終)
 バスケットボール・バレーボール  
2022年07月23日
19 1位に野中誠一さん  写連紀南支部7月例会  
2022年07月23日
20 楽しい夏の思い出に  夏祭りや夕涼み会  (新宮市、那智勝浦町 )
2022年07月23日
21 最終日に安全運転呼びかける  汐入橋交差点などで夜間啓発  (那智勝浦町 )
2022年07月23日
22 昆虫は何を食べるの?  宇久井ビジターCで企画展  (那智勝浦町 )
2022年07月23日
23 友達と共同生活送る  新木保でお泊まり保育  (新宮市 )
2022年07月23日
24 橋杭園地での貢献たたえる  株式会社人見建設に感謝状  (串本町 )
2022年07月23日
25 近畿で優勝し全国初進出  詩舞講師の尾代きみさん  (哲泉流 )
2022年07月23日
26 丸太のベンチを設置  大里桜愛好会ら自然プールに  (紀宝町 )
2022年07月23日
27 顧客の財産を守るために  三十三銀行で特殊詐欺防止訓練  (熊野警察署 )
2022年07月23日
28 「安全な歩行呼びかけたい」  横断歩道ハンドサインキャンペーン  (紀宝署 )
2022年07月23日
29 感染急拡大で「アラート」発出  感染防止行動の徹底呼びかける  (三重県 )
2022年07月23日
30 刑法犯認知件数、大幅に減少  総会で山﨑、伊藤さんら表彰  (紀宝地区防犯協会 )
2022年07月23日
31 涼をもたらすハツユキソウ  新宮市のタウンガーデン  
2022年07月23日
32 お悔やみ情報
  
2022年07月23日
33 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第51回】みそ汁パワーで夏を乗り切れ  

 梅雨も明けて、いよいよ夏がやってきました。子どもが夏休みに入ったり、何かと忙しくなるご家庭も多いのではないでしょうか?

 先日、面白い記事を読みました。島根県立益田高校のサッカー部が、「みそ汁プロジェクト」なるものを始めたという記事です。サッカーの練習後に、みんなで1杯のみそ汁を飲むというのを続けることで、腸内環境の改善を検証するというものです。1カ月後、部員の腸年齢は、全体の平均で1・16歳若くなったそうです。試合中、足をつる選手がいなくなったという話もあります。これら全てがみそ汁の効果か、というとそれは分かりませんが、みそ汁が健康にいいのは確かです。

 最近「腸活」というキーワードをよく耳にするようになりました。腸は第二の脳といわれるとも言いますね。腸内環境が良ければ、免疫力も高く、体の調子が良くなるというものです。腸活の基本は、「プロバイオティクス」という腸に有益な菌を摂取すること。つまり善玉菌と呼ばれるものです。皆さんご存じの乳酸菌やビフィズス菌です。食品ではヨーグルトやみそ、キムチ、納豆などがそれに当たります。そしてこの「プロバイオティクス」を働かせるためには、「プレバイオティクス」という善玉菌の餌も一緒に摂取する必要があるのです。「プレバイオティクス」とは、食物繊維やオリゴ糖を含む食品のこと。野菜や果物、豆類、きのこ類などがこれに挙げられます。

 もうお分かりでしょうか? みそ汁にはこの両方が含まれているのです。つまり腸にいい要素が一気に取れる料理ということになりますね。

 みそ汁は、一時期塩分過多だと敬遠されていた時期もありますが、今その健康効果が再び注目を集めています。厚生労働省の研究によると、みそ汁をたくさん飲んでいる人ほど乳がんの発生率が低いそうです。乳がんの発生率は「みそ汁1日1杯以下」の人よりも、「1日2杯」の人で26%、「1日3杯以上」の人で40%も減少しているという結果でした。胃がんの死亡率も、毎日みそ汁を飲む人と全く飲まない人では48%違うという研究結果もあります。さらに老化防止や血圧低下・睡眠の質向上など、さまざまな健康効果が発表されているのです。そして、みそにはナトリウムイオンが豊富に含まれているので、熱中症予防にも効果があります。

 みそ汁は、冷蔵庫で半端に余ったお肉や野菜を入れられるので、私はよく作ります。毎日食卓に出していると、ないとき娘に「あれ? おみそ汁は?」と言われることもあります。いりこやカツオ、昆布でだしを必ず取らなきゃいけないということはありません。野菜を入れて、コトコト煮れば、野菜のだしで十分おいしいおみそ汁ができます。キュウリとツナと豆腐で火を使わずに、冷汁にすることもあります。冷たいみそ汁もおいしいですよ! 腸にも、健康にもいいおみそ汁! ぜひ、毎日みそ汁を飲んで、これからの暑い夏を乗り切ってみてください。そして、お子さんにもみそ汁パワーを教えてあげてください。

(2022年7月23日付紙面より)

2022年07月22日
34 安全と産業振興願う
 海の記念日で安全祈願など  (新宮港振興会 )

 新宮港内の企業などでつくる新宮港振興会(垣内宏会長)は20日、同港や黒潮公園で「海の記念日」に伴う事業を展開した。港湾関係企業や新宮市、県職員など関係者約60人が参加。清掃活動や避難訓練に取り組んだほか、安全祈願祭では海の安全や産業振興、新型コロナウイルス感染症の早期収束などを祈願した。

 「海の記念日」(海の日、現在は7月第3月曜日)に合わせて毎年実施している恒例行事で、国土交通省認定の「みなとオアシス新宮」の重要な活動の一つとしても登録されている。

 おととしと昨年は新型コロナウイルスの感染状況を鑑み中止に。約3年ぶりの開催となったこの日、港湾関係者らが黒潮公園に集い、猛暑の中清掃美化活動に汗を流した。

 清掃終了間際には、港内に避難を呼びかけるアナウンスが流れ、震度5以上の地震が発生したとの想定の下、参加者らは海抜約10㍍の高台へ。有事の際の避難経路を再確認する機会とした。

 訓練後には第3号公共岸壁に場所を移して安全祈願祭を斎行。熊野速玉大社の佐藤仁迪権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上した。

 神事に先立ち田岡実千年市長があいさつ。同振興会や参加者に感謝を伝え、今年3月に逝去した小池㬎二(けんじ)・新宮港埠頭株式会社元代表取締役に敬意を示した。

 近い将来に発生が予想されている東海、東南海、南海地震などに対して、訓練の積み重ねは意義深いものであると評価するとともに、港湾関係者の末永い安全と安心、発展を祈念した。

 神事を終え、垣内会長は「美化活動や緑化活動に対するご理解、ご協力のおかげで、公園には多くの人々が癒やしを求めて訪れてくれている。今後も活動を続けていきたい」とさらなる協力を呼びかけ「安全祈願祭には新型コロナの収束などを願って多くの人が参列してくれた。私も一日も早い収束を祈願しました」と話していた。

(2022年7月22日付紙面より)

新型コロナウイルスの収束などを願い玉串をささげる参列者ら=20日、新宮港
無事や繁栄を祈願した
2022年07月22日
35 文豪ゆかりの地訪ねる 大阪文学学校が夏季合宿 (熊野地方)

 一般社団法人・大阪文学協会「大阪文学学校」の学生らは17、18の両日、熊野地方で夏季合宿を開催した。学生や学校関係者ら約40人が参加。名誉市民・佐藤春夫や中上健次のゆかりの場所を訪れ、文豪の息吹を感じる機会とした。

 同学校は、詩人の故・小野十三郎氏を校長に1954年に創立。以来、68年にわたって多くの詩人や作家、評論家、芸術家などの参加や協力の下、暮らしの中に埋もれている文学(文章)表現への夢と、創作活動に関わる喜びを求め続けている。現在、37都道府県416人が在籍している。

 夏季合宿は40年間にわたって続いている恒例行事。学生委員会が主体となって企画しており、近畿圏内を中心に毎年実施している。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回は、「熊野三山総巡りと新宮」と題し、新宮市を中心とした文学ツアーを展開。

 検温やバス車内の換気、車内での飲食やカラオケを禁止とするなどの感染対策を講じながら、2日間で熊野三山や市立佐藤春夫記念館、中上健次コーナーを配する市立図書館などを見学し知見を深めた。

 宿泊地の「民宿ふじ」(同市三輪崎)では特別講義もあり、佐藤春夫記念館の辻本雄一館長が中上健次について講話。なお、中上は1978年7月に同学校で講演を行っている。

 辻本館長は、今年は佐藤春夫生誕130年、中上健次没後30年の年であると紹介。年譜を基に同学校で講演を行った78年あたりが中上の重要な期間であったと述べ、「紀州サーガ」3部作のベースとなる実父との関わりや「熊野大学」発足に至る経緯、映画「火まつり」と小説「火まつり」制作秘話、自身との関わりなどについて話した。

 同学校の小原政幸事務局長は「新宮市は神話の舞台という観点でも興味がある。佐藤春夫記念館を訪れ、やはり文学的にすごい人だと圧倒された。また、かつて中上健次が当学校で講演した時の講義録は残っているが、その詳細を知ることができて良かった。この文学ツアーを機に、若い人にも中上文学に目覚めてほしい」と話していた。

(2022年7月22日付紙面より)

文豪ゆかりの場所を巡った=17日、新宮市立図書館
2022年07月22日
36 240人が尺八の響きに親しむ 3年半ぶりに文化自主事業 (串本町)

 串本町文化自主事業「辻本好美尺八コンサート串本町公演」が18日に文化センターであり、スタッフ含め約240人(主催者発表)が新型コロナウイルス対策を意識しつつ鑑賞に親しんだ。

 同事業実行委員会(西野政和会長)と教育委員会(潮﨑伸彦教育長)が主催する、同センターの有効活用を目的として1994年から重ねている舞台芸術鑑賞企画。例年は年1回の頻度で実施しているが新型コロナ感染拡大以降は中止や計画自体がままならない状況が続き、今回は2019年1月に京都フィルハーモニー室内合奏団を招いて以来の実施となった。

 今回は橋本市出身の尺八奏者・辻本さんの県内公演に連動する形で計画し、同対策として同センター大ホールの席数を半分の300席に抑えてチケットを販売。当日はマスク着用や入場前の検温、手指消毒など同対策への協力を条件として来場を受け付けた。

 開会に当たり西野会長は「生の芸術に触れるこの事業をこれからも充実、発展させたい」と思いを掲げてあいさつ。辻本さんはパーカッショニスト・池田安友子さんやギタリスト・YUTAKAさんとユニットを組んで出演し、約2時間にわたり演奏を重ねた。

 辻本さんは父であり尺八奏者の辻本公平さんに刺激を受けて高校時代から同じ道を歩み始め、2016年にメジャーデビュー。奏者としてはその前後で活動をしていて、国内外での公演やメディア出演などを通して幅広い世代にその響きを伝えている。今回の公演では尺八の楽曲のみならず他のジャンルの楽曲や自曲も奏でて、身近に尺八をアピールするなどした。

 「直前の計画がコロナで中止を余儀なくされた経緯があり今回も実施が危ぶまれたが、情勢を見据えフル(600席)とはいかなかったがすることとした」と3年半ぶりの実施のいきさつを語る西野会長。「生の芸術に触れる機会が少ない地域性を踏まえ官民一体でこの事業に取り組んできた。人口減に伴う担い手の減少で運営は年々大変になっているが、串本が自慢できるモデル事業の一つとしてこれからも続けていきたい」と思うところを語った。

(2022年7月22日付紙面より)

尺八を軸にした演奏を響かせる奏者・辻本好美さんら=18日、串本町文化センター
辻本好美さん
2022年07月22日
37 朝日浴びながら体動かす
 東正寺で夏恒例の「ラジオ体操」  (紀宝町鵜殿 )

 紀宝町鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ)(片野晴友住職)で21日早朝、毎夏恒例の「ラジオ体操」が始まった。夏休み中の子どもから大人まで町内外から約20人が境内に集まり、朝日を浴びながら気持ち良く体を動かした。

 29年目を迎えた今年は8月31日(水)まで毎日、午前6時30分から開始する。

 初日は早朝から夏の青空が広がり、毎年参加する小学生や中学生らも徒歩や自転車などで訪れた。出席表に名前を書いた後、ラジオ放送に合わせて体操をした。

 片野住職は「町外の子どもも参加してくれている。期間中は無休を目指して開催します。誰でも気軽に参加してください。早起きして一緒に体操しましょう」と呼びかけている。

(2022年7月22日付紙面より)

ラジオ体操に取り組む参加者=21日、紀宝町鵜殿の東正寺
2022年07月22日
38 東牟婁地方中学校総体②
 野球・サッカー・柔道・ソフトテニス  
2022年07月22日
39 木本、シードの三重に敗れる
 高校野球三重大会  
2022年07月22日
40 初のビアガーデン盛り上がる  北山村  
2022年07月22日
41 たくましいど根性カボチャ  西岡稔さんの畑で収穫  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
42 大きく元気なヒマワリに  熊野川小1、2年生が種まき  (新宮市熊野川町 )
2022年07月22日
43 中元の幸運富くじ抽選実施  当選券は27日から引き換え  (串本町商工会 )
2022年07月22日
44 交通事故防止に努めて  御浜町の道の駅で広報啓発活動  
2022年07月22日
45 過去最多の248人が登録  サマースクール始まる  (紀宝町 )
2022年07月22日
46 「簡単で楽しい!」  中央児童館「つくってあそぼう」  (新宮市 )
2022年07月22日
47 グンバイヒルガオが開花  宇久井半島の海岸で  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
48 自分たちで初期消火を  宇久井地区で防火訓練  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
49 お悔やみ情報
  
2022年07月17日
50 防災機能高めた新庁舎
 三輪崎支所で落成式  (新宮市 )

 新宮市三輪崎で16日、市役所三輪崎支所新庁舎落成式と施設見学会があった。田岡実千年市長や市議会議員、消防団関係者、地元自治会長、工事関係者らが出席。施設の完成を祝うとともに、19日(火)からの業務開始に向け士気高揚を図った。

 大規模災害発生時においても、地域の防災拠点施設としての役割を十分に果たすことをコンセプトの一つに、優れた耐震性を確保。1階に三輪崎支所、2階に市消防署三輪崎消防派出所と消防団三輪崎分団詰所を配置するとともに、非常用自家発電設備や600㍑の燃料タンクを設置。災害時には施設内の非常用電源接続機器に3日間の電源供給が可能となる。

 津波一時避難スペースも確保されており、2階屋上(海抜16㍍)に約140平方㍍、1階屋上(同12㍍)約80平方㍍の計約220平方㍍に約440人の避難者の受け入れが可能。駐車場北側には消防本部において、60立方㍍の耐震性貯水槽を埋設している。

 また、期日前投票や確定申告の会場としても使用予定の多目的スペースや、窓口には車いす対応のローカウンター、オストメイト対応の多目的トイレを配備している。

 敷地面積は1170・48平方㍍、建築面積249・34平方㍍、延床面積388・11平方㍍。鉄筋コンクリート造りで駐車台数は10台、株式會社中村一級建築士事務所が設計。株式会社海邊組が建築、共栄電設株式会社新宮支社が電気、株式会社仲西水道工事店が機械の施工を請け負った。

 なお、旧三輪崎支所庁舎は完成から55年、三輪崎消防吏員派出所は建築後69年が経過していた。

 式典では、田岡市長が市民と関係者の協力に感謝し「より一層市民の皆さまのご期待に添うべく、安全・安心のまちづくりに全力を傾注したい」とあいさつ。

 地元選出の濱口太史県議は、旧庁舎や派出所の思い出を振り返りつつ「施設の完成を機に、地域が盛り上がっていくことを期待している」と祝辞を述べた。

 施工業者への感謝状贈呈後には田岡市長、濱口県議、酒井清崇・東牟婁振興局長、榎本鉄也市議会議長、中谷健兒消防団長がテープカット。閉会に当たり、榎本議長が「市議会としても当局とともに、地域に愛される施設となるよう努めていきたい」と誓いを新たにした。

(2022年7月17日付紙面より)

テープカットなどで落成を祝った=16日、新宮市三輪崎
新庁舎全景(新宮市提供)
2022年07月17日
51 新宮港の危機管理
 関係機関が情報共有  

 田辺海上保安部(真部克彦部長)や新宮警察署(田原正士署長)などで組織する、新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が14日、和歌山県東牟婁振興局であった。19人が参加、新宮港におけるテロ対策強化について意見を交わした。

 田辺海保や新宮署のほか▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部―の代表者で組織する。会合は何もなければ年1回、およそこの時期に実施している。

 開会に当たり、新宮港港湾危機管理担当官である、田辺海保の真部部長があいさつ。「今回は各機関から、新宮港港湾管理の取り組みを説明いただき、その内容を共有し、自由に議論いただき、今後に生かしていきたい。われわれ関係機関の連携もさらに深まるものと思う」と話した。

 コロナ禍に関して、日本では外国人観光客の受け入れが徐々に再開されており、今後は新宮港での外国客船の入港が再開すると思われること。世界各国でも大規模イベントが少しずつ再開していること。国内の観光地で客足が戻りつつあることなどを説明した。

 一方で、アメリカ独立記念日の銃乱射事件、安倍晋三元首相の銃撃事件、ロシアのウクライナ侵攻にも言及。「(これらが)われわれの港湾危機管理を含め、さまざまな活動にどのような影響が及ぶのかは知れないが、新宮港における危機管理は、関係機関と連携し、一丸となり、守り抜いていきたい」と語った。

(2022年7月17日付紙面より)

あいさつする真部克彦部長=14日、和歌山県東牟婁振興局
2022年07月17日
52 詐欺被害撲滅呼びかける
 見守り隊と紀南高生が街頭啓発  (紀宝、御浜町 )

 「特殊詐欺撲滅の日」の15日、紀宝町と御浜町で街頭啓発活動があった。両町のスーパーで啓発チラシを配布し、来店者に声かけするなどして地域ぐるみで詐欺被害撲滅を呼びかけた。

 紀宝町高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)は、同町鵜殿の主婦の店で啓発活動を実施。「コロナの影響で売り上げが減り困っている」と電話勧誘で金額に見合わない商品を売りつけるトラブルが急増しているとして、注意するよう買い物客に求めた。

 国民生活センターによると「新型コロナウイルスの影響で商品が売れないので支援してほしい」、強引に「買ってもらわないと困る」などと勧誘され、海産物を購入したが、金額に見合わない商品が届いたという相談事例がある。代金引換で一方的に商品が届くこともあるという。

 トラブルに巻き込まれないポイントとして▽おかしいと感じたらはっきり断る▽クーリングオフ制度の利用▽一方的に届いても支払わず、受け取らない―などを挙げている。

 不審な電話や訪問に関する相談は紀宝警察署(電話0735・33・0110)、紀宝町地域包括支援センター(電話0735・33・0175)、消費者ホットライン(電話188)まで。

 御浜町では、防犯ボランティア団体として活動する紀南高校生徒会の役員7人、同町防犯委員、紀宝警察署の署員らが参加し、パーク七里御浜ピネで実施。生徒らは「特殊詐欺に気を付けてください」などと来店者に呼びかけ、還付金詐欺に注意するよう求めるチラシなどを配布した。

 同署によると、6月末現在、架空料金請求詐欺24件(被害額約9320万円)、オレオレ詐欺11件(同約1990万円)など59件(前年同期比9件増)の特殊詐欺が発生し、被害総額は約1億5080万円(同約6450万円増)に上った。

 管内では5月13日に架空請求詐欺があり、10万円の被害が発生した。

(2022年7月17日付紙面より)

買い物客に呼びかける隊員=15日、紀宝町鵜殿の主婦の店
啓発活動に参加した紀南高校生徒会の役員ら=同日、御浜町阿田和
2022年07月17日
53 期間中の安全や活気を祈願
 ブルービーチ那智が海開き  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は16日、那智勝浦町浜ノ宮のブルービーチ那智で海開きに伴う安全祈願祭を営んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来賓は招待せず、機構の清水貞吾理事長や堀順一郎町長、町職員らのみで神事が執り行われた。遊泳期間は8月16日(火)まで。

 雨の中、神事は熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン中の安全と活気を祈念した。

 同町によると、感染症対策として、ウオータースライダーなどは設置しない。

 シャワーや更衣室は使用できるが、密を回避するためロッカーの間引きや屋外に簡易的なシャワーを準備し、消毒液も配備する。また、水難事故を防ぐために海上と陸上に監視員を配置するとしている。

 堀町長は「県内でも有数のビーチを活用していく。水難事故がないように協力いただきたい」。

 藤原健一事務局長は「イベントなどは実施できないが、ご家族で海や温泉を楽しんでいただけたら」と話した。

 清水理事長は「海開きとなって、町の繁忙期である夏が始まる。コロナの感染状況は不安だが、感染防止や水の事故に注意しながら、夏の思い出をつくていただけたら」と語った。

 遊泳時間は午前9時から午後4時30分まで。駐車場は西側(熊野体験博跡地)約150台、東側(JR那智駅側)約100台が駐車可能で有料1台500円。8月17日(水)以降は無料。同ビーチ以外では粉白地区の玉の浦海水浴場が遊泳できる。

(2022年7月17日付紙面より)

遊泳期間中の安全などを祈願した=16日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2022年07月17日
54 近大新宮が初戦突破  新宮は日高中津に敗れる  (高校野球和歌山大会 )
2022年07月17日
55 学校をきれいに  三輪崎小学校で溝掃除  (新宮市 )
2022年07月17日
56 福井さんの水墨画集完成  個展も25日まで開催中  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
57 夏のにぎわいを願う  円満地公園でプール開き  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
58 妊娠・出産・育児を学ぶ  那智中学校で「命の授業」  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
59 高垣光汰君が全国大会へ  陸上競技選手権に向け表敬訪問  (新宮市 )
2022年07月17日
60 3年ぶりに全ての諸祭儀斎行  那智の扇祭り(火祭)  (熊野那智大社 )
2022年07月17日
61 特殊詐欺を未然に防ぐ  百五銀行熊野支店と対応の職員に感謝状  (熊野警察署 )
2022年07月17日
62 「ピラティス」を体験  寺子屋広場でエクササイズ  (紀宝町 )
2022年07月17日
63 自分たちのまちをきれいに  相野谷中が清掃活動  (紀宝町 )
2022年07月17日
64 救急車到着までの措置を  1年生が救急救命法学ぶ  (矢渕中 )
2022年07月17日
65 お悔やみ情報
  
2022年07月16日
66 厳かに、檜扇開帳
 夏の風物詩「扇立祭」  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で14日、「扇立祭(おうぎたてまつり)」が営まれた。神職が速玉宮前で高さ1・5㍍、幅1・65㍍の檜扇(ひおうぎ)を開帳。大社関係者らが無病息災や家内安全などを願い神前に玉串をささげた。

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ祭り。神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子の無病息災や五穀につく虫を追い払って豊作を願う。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物。現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わる。ヒノキの木目の美しさを生かしながら花鳥風月が描かれており「熊野檜扇」と称される。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもの。本殿用は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製した。

 今年の扇立祭は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年同様、神事のみを斎行。上野宮司が祝詞を奏上し巫女(みこ)らが「扇舞(浦安の舞)」を奉納した。

 未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんによる献花もあり、神事終了後に上野宮司から神納証が手渡された。

 上野宮司は、扇立祭の歴史について触れ「扇を通した珍しい祈りの形を経験してほしい」とあいさつ。

 神道が仏教と結ばれて神仏習合として興った熊野権現信仰に言及し「宗教は違えど世界の平和や安寧への祈りは同じ。私たちは人間のためだけに祈るのではなく、人間が侵してきた自然環境や地球のために祈りをささげなくてはならない」と思いを語った。

(2022年7月16日付紙面より)

神職によって檜扇が開帳された=14日、新宮市の熊野速玉大社
未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんが献花した
2022年07月16日
67 生マグロや市場の魅力知る
 商品化に向けモニターツアー  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は13日、那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で、「那智勝浦 生まぐろ市場競り(入札方式)ガイドツアー」のモニターツアーを実施した。町内外から参加した8人は市場を見学しながら、NACKT公認ガイドから漁法や競りの説明を受け、生マグロの魅力を知るとともに見識を深めた。

 紀州勝浦産の生マグロの魅力を全国に発信すべく、今回の催しを企画。本格的なツアーの発売開始に先駆け、近隣在住の人々を対象にモニターツアーを実施。1回目は10日に実施し、9人が参加。この日が2回目となった。

 モニターツアーでは、紀州勝浦産の生マグロの魅力を近隣住民に伝え、アンケートの回答を基に、この企画を良い商品に仕上げることや、町民には観光事業に興味や関心を持ってもらい、観光地としての町に対する町民の誇り(シビックプライド)の醸成を図ることを目的としている。

 公認ガイドの後呂孝哉さんと山縣弘明さんが同行し、この日は後呂さんがガイドを担当。参加者はガイドの声が聞き取りやすいように、軽量無線機を取り付け、ツアーに臨んだ。

 後呂さんは、▽生マグロの町だが、那智勝浦町船籍のマグロ漁船がない▽同町は生マグロが水揚げされる町▽マグロには八つの種類がある▽同町で水揚げされるマグロはビンチョウが7割、キハダが2割、メバチが1割▽クロマグロは数%のみ▽マグロの見分け方▽はえ縄漁業はサステナブルでエコな漁法でマグロにとってもストレスが少ない―などと解説した。

 同町下里から参加した60代男性は「普段見る景色だが、説明を受けることで港の魅力を知った。面白いと思う。マグロと温泉の町をすぐに体験できる良いツアーになれば」。

 機構の南條絢子さんは「元々は無料で案内していたものだが、さまざまなところから商品化してはとのご意見を頂き、企画に至った。オンラインまぐろ祭りの成功も踏まえ、今後も紀州勝浦産のマグロの魅力を発信していきたい。今年秋ごろには商品化できれば」と話していた。

 3回目は18日(月・祝)に予定しているが、新型コロナウイルスの影響から延期の可能性もあるとしている。

(2022年7月16日付紙面より)

商品化に向けモニターツアーを実施=13日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場周辺
ガイドから説明を受けながら競りや市場の様子を見学した
2022年07月16日
68 町内ほぼ一巡して意識喚起
 社明運動啓発パレード実施  (古座川町 )

 古座川町社会を明るくする運動実施委員会(委員長=西前啓市町長)が15日、啓発パレードを挙行した。アナウンスを流しながら車両2台で町内をほぼ一巡。町民の同運動趣旨に対するいっそうの意識喚起を図った。

 この運動は、国民を挙げて犯罪や非行の未然防止に努めるとともに犯罪や非行をした人の更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くため法務省が主唱。毎年7月をその強調月間としていて、本年度は72回目の実施となっている。

 同委員会は新型コロナウイルスの情勢を鑑み、期間初日恒例の街頭啓発は人対人の接触を避けるため自粛。のぼりを掲げるなど非接触の取り組みで意識付けを図り、期間半ばのこのパレードで意識に弾みをつける流れで同運動の趣旨に対する町民の機運醸成を目指している。

 当日は牟婁保護司会の生熊和道会長と事務局担当の尾崎昇保護司、串本青少年センターの山本誠士センター長と福田實指導員が啓発員として参加。出発に当たり西前町長は安倍晋三元首相銃撃の件に思いをはせ、都会や地方に関係なく犯罪や非行が起こらない社会実現を目指さなければならないと見据えてパレードの成果を期待し仲本耕士副町長と共に啓発員を送り出した。

 パレードには町広報車と同センターの自主防犯活動自動車(通称・青パト)を使用。役場本庁を起点・終点とし小川、七川、三尾川(みとがわ)、明神、高池の順で町内を一巡した。

(2022年7月16日付紙面より)

社会を明るくする運動のパレードに出発する広報車両=15日、古座川町役場本庁
2022年07月16日
69 「パートナー」の生態観察
 下里小3年生がクジラ学習  

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の3年生8人は13日、太地町立くじらの博物館を訪れ、「パートナー」の鯨類の背びれや体色を観察した。

 海洋教育の一環で、児童がハナゴンドウ、オキゴンドウ、コビレゴンドウ、カズハゴンドウ、マダライルカ、スジイルカ、カマイルカ、シワハイルカの8種類とパートナーを組み、詳しく生態を観察していく。

 児童たちは、クジラショーで大きなゴンドウクジラがジャンプする姿を楽しんだ後、マリナリウムやイルカショープールでクジラやイルカの体重・体長・模様・背びれの形を記録した。

 玉井愛那(えな)さんは「パートナーはマダライルカで9、10歳くらい。生まれた時は体に模様がないけれど、大きくなったら出てくるそうです」。下向薪登君は「オキゴンドウは大人になると体重2㌧になるけれど、博物館のはまだ700㌔くらいの子どもらしいです」と話し、互いに学んだことを共有していた。

(2022年7月16日付紙面より)

間近でイルカを観察=13日、太地町立くじらの博物館
2022年07月16日
70 無事故で多くの利用目指し  高田自然プールで安全祈願祭  (新宮市 )
2022年07月16日
71 保護司と交流深める  那智勝浦地区更生保護女性会  (那智勝浦町 )
2022年07月16日
72 スイカ栽培方法に脱帽  さらにびっくりの事実  (那智勝浦町 )
2022年07月16日
73 安心安全な社会の実現を  関係団体が交通安全呼びかけ  (新宮市 )
2022年07月16日
74 訪問先出身の生徒も後押し 出前型の進学説明会始める (串本古座高校)
2022年07月16日
75 感染防止対策の徹底を  3市町が合同メッセージ  (熊野・南郡 )
2022年07月16日
76 学年縦割り班で楽しむ  井田小でウオークラリー  (紀宝町 )
2022年07月16日
77 県大会出場チーム出そろう  中学校総合体育大会  (熊野・南郡 )
2022年07月16日
78 町民ら47人が献血に協力  尊い命を救うために  (紀宝町 )
2022年07月16日
79 レザークラフトに挑戦  子育てサロンで母親ら  (紀宝町 )
2022年07月16日
80 生徒らへのアンケートを提案  紀南地域高等学校活性化推協  
2022年07月16日
81 代替イベントを提案  紀宝みなとフェス、今年も中止  
2022年07月14日
82 白馬北小へのお土産作り
 3年ぶりの来町に向けて  (太地小 )

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)の5、6年生19人は12日、3年ぶりに同町を訪れる姉妹都市・長野県白馬村の白馬北小学校の児童へ手渡すお土産として、オルカ(シャチ)型のオカリナ「おるかりな」の絵付けをした。

 白馬村と太地町は1984年に姉妹都市提携を結び、翌85年から両校の交流がスタート。太地小の4年生が冬に白馬村を、白馬北小の5年生が夏に太地町を訪れ、互いのふるさとで友情を育んできた。

 交流は本年度で3年ぶり36回目。新型コロナウイルス感染拡大によって交流がかなっていなかった白馬北小の5、6年生111人が26日(火)~28日(木)に来町し、太地小児童と一緒に町立くじらの博物館見学や磯遊びをする。

 この日は同町の民芸工房「抱壺庵(ほうこあん)」の小出勝彦さんが講師を務め「もらって喜ぶ姿を想像しながら丁寧に色を塗って」とあいさつ。児童は1人6個の「おるかりな」を爽やかな青や虹色に塗り、虎柄や水玉模様など個性的な作品に仕上げた。

 山下みつきさん(5年)は「お父さんも小学生の時、白馬村に行ったと聞いた。いっぱい話したいし、友達もつくりたいし、クジラに興味を持ってほしい」。稲森杏樹さん(同)は「パソコンで調べた白馬の風景は、どこも雪がいっぱい。交流の日が楽しみ」と目を輝かせた。

 小出さんは「私の息子も小学生の時に白馬村と交流し、その時にできた友達と今でも家族ぐるみの交流が続いている。今の子どもたちにも、そんな一生の友達ができたら」と話していた。

(2022年7月14日付紙面より)

心を込めて絵付けをする児童=12日、太地町立太地小学校
2022年07月14日
83 高速道、一日も早い全面開通を
 早期実現求め決議採択  (高速自動車道紀南延長促進協 )

 高速自動車道紀南延長促進協議会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が11日、新宮市役所別館であった。関係者約60人が出席し本年度事業計画など5議案を承認。紀伊半島を一周する近畿自動車道紀勢線の早期実現などを求める決議文を満場一致で採択した。

 同協議会は御坊市、田辺市、新宮市、日高郡、西牟婁郡、東牟婁郡の17市町村40団体で組織。各機関への要望などを展開している。

 2019年度、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の新規事業化が決まり、紀伊半島を一周する高速道路全ての未事業化区間が事業化。今年5月には「新宮道路」の用地幅杭設置式が行われ、自治体関係者らが一日も早い道路の完成に向け団結を図った。

 総会の開催に当たり、田岡市長は「高速道路の整備は地域の活性化や地域課題解決の礎として、国土強靱(きょうじん)化、地方創生、地域の安全・安心につながるものと確信しており、全ての区間がつながってこそ、その機能・効果が最大に発揮されるもの」とあいさつ。「今後も紀伊半島一周高速道路の早期完成や4車線化の推進のため、地元対策などといった役割をしっかり果たしていきたい」と協力を呼びかけた。

 顧問の濱口太史・県議会議員は「かつて夢のまた夢であった高速道路の完成の気配を感じている。いち早い完成に向けて予算をつけていただくこと、また完成したあかつきには地域活性化につながるようなまちづくりや仕掛けづくりが急務であり、それは私たちに課せられた使命」。

 参与の笠野匡材・県土整備部道路局道路政策課長は「着実に事業が進展しているのが関係各位のご尽力のたまもの。県としても、用地取得の推進など事業が円滑に進むよう、そして大阪・関西万博の効果が最大限に発揮できるよう、一層の事業推進を図りたい」とそれぞれあいさつした。

 本年度は▽近畿自動車道紀勢線などの整備促進▽整備促進の啓発―などの事業を計画している。

 決議は「地方創生、国土強靱化、地域の安全・安心を推進し、ストック効果を早期に発揮させるため『紀伊半島一周高速道路』と『印南~南紀田辺間の4車線化』について、大阪・関西万博の効果を最大限に発揮するための事業推進に配慮を」などとする内容で、新宮青年会議所理事長代理の片山晴基副理事長が朗読。酒井清崇・東牟婁振興局長に手渡された。

 議案審議後には、同道路整備状況の説明もあり、近畿地方整備局紀南河川国道事務所がすさみ串本道路や串本太地道路、新宮道路の進捗(しんちょく)状況などについて解説した。

(2022年7月14日付紙面より)

関係者約60人が出席した総会の様子=11日、新宮市役所別館
2022年07月14日
84 子育てしやすい職場環境を整備
 美熊野福祉会を「くるみん」認定  (和歌山労働局 )

 和歌山労働局(小島敬二局長)は、新宮市で障害者支援施設などを運営する社会福祉法人美熊野福祉会(溝口順理事長)を「子育てサポート企業(くるみん認定企業)」に認定した。11日、同市佐野の同法人本部で交付式が行われ、小島局長が溝口理事長に認定通知書を手渡した。

 次世代育成支援対策推進法に基づく認定制度。策定した行動計画に定めた目標を達成するなど、子育て支援に関する取り組みが一定の要件を満たした場合、申請により「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができる。

 なお認定企業は、認定マーク(愛称・くるみん)を商品や広告、求人などに付け、子育てサポート企業であることを広くPRすることが可能。企業イメージの向上や、優秀な人材の採用・定着につながる利点もある。11日現在、県内では同法人含めた21企業が「くるみん」に、3企業が「プラチナくるみん」の認定を受けている。なお、当地域では社会福祉法人黒潮園に続き2企業目。

 190人中、83人の女性を雇用する同法人。計画期間(2020年4月1日~22年3月31日)中に▽男性職員の育児休業取得者を1人以上、女性職員の育児休業取得率を80%以上とする▽ワークライフバランス実現のため、月に1回ノー残業デーを設定し、年次有給休暇の取得率を70%以上とする―を目標に定め、男性の育児休業取得者2人、女性の育児休業取得率100%を達成。

 また、20年4月から週に1回ノー残業デーを実施しており、21年度の有給取得率は82%となるなど子育てしやすい職場環境整備に取り組み、目標を達成した。

 通知書を交付した小島局長は、これまでの取り組みに敬意を示し「育児休業取得率や年次有給休暇取得率も素晴らしい実績を上げている。県内企業の模範として、今後も一層積極的に、子育てと仕事の両立支援、ワークライフバランスの推進に取り組んでいただけることを期待しています」と祝辞を述べた。

 溝口理事長は「認定は大変うれしく思う。今後もより一層、子育て支援、就労支援に努めていきたい。地域の子どもたちの支援にも少しずつ力を入れていければ」と気持ちを新たに。

 「男性職員が育児休暇を取得するのはためらいもあると思うが、取得しやすい職場づくりが大事。時代背景なども視野に入れ、地道に広報活動を行っています」。同法人の橋上慶一事務局長は「男性職員の育児休業取得、年次有給休暇の取得率も職員の協力が必要。そして法人全体で職員を支えていくことが大切だと思います」と話していた。

 なお、同法人は昨年度に、若者の採用・育成に積極的で若者の雇用管理状況などが優良な中小企業を認定する「ユースエール認定企業」の認定も受けている。

(2022年7月14日付紙面より)

小島敬二局長(左)が溝口順理事長(中央)に「くるみん」認定通知書を手渡した=11日、新宮市佐野の美熊野福祉会
くるみんマーク
2022年07月14日
85 絵の具を使いにぎやかに
 丹鶴幼でフィンガーペイント  (新宮市 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(尾﨑卓子園長、園児39人)で12日、「フィンガーペイント」があった。園児たちは手に絵の具を付け、絵を描くなどして楽しいひとときを過ごした。

 子どもたちに開放的な遊びでにぎわってもらおうと実施。15日(金)に予定している「ボディーペイント」に向け、絵の具に慣れてもらう狙いもある。この日は、全園児が各教室に分かれて行った。

 「ほし組」の教室では、5歳児16人が教職員から説明を受けると、五つのテーブルに分かれて一斉にフィンガーペイントを開始。赤、黄、青のカラフルな水洗いのしやすい絵の具を使って、手で思い思いの絵や模様などを描き友達や教職員と「先生、見て!」「絵の具だらけ」「ヌルヌルする」などと会話をしながらにぎわった。終了後は手に着いた絵の具を水で洗い流し、みんなで協力して後片付けに取り組んだ。

 尾﨑園長は「子どもたちの楽しそうな姿が見られました。コロナ禍で行動の制限を余儀なくされる中でも、成長していく上で経験が重要。手や体を動かし発達を促すためにも、感染と熱中症対策を取りながらできる限りの催しを開いていければ」と話していた。

(2022年7月14日付紙面より)

フィンガーペイントを楽しむ園児=12日、新宮市立丹鶴幼稚園
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