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2022年09月16日
1 「来年こそ」の思い込め
 厳かに本殿大前ノ儀  (三輪崎八幡神社 )

 新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。

 例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。

 大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。

 その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。

 総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。

(2022年9月16日付紙面より)

金幣やご神体を納め元宮へと向かう祭り関係者=15日、新宮市の三輪崎八幡神社
さまざまな思いを祈願した
2022年09月16日
2 初日は21人が申請で利用
 マイナカードの休日窓口  (古座川町 )

 古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。

 平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。

 この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。

 同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。

 同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。

 申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。

 マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。

(2022年9月16日付紙面より)

休日窓口を設けて申請の利便を図る町住民生活課の課員ら=11日、古座川町役場本庁
2022年09月16日
3 建設業の魅力に触れる
 奥瀞トンネル工事を見学  (北山中学校 )

 北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。

 奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。

 見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。

 この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。

 発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。

 3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。

 2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。

(2022年9月16日付紙面より)

工法について説明を受ける生徒ら=14日、三重県熊野市紀和町小森の奥瀞道路(Ⅲ期)2号トンネル内
見学会に参加した北山中学校の皆さん
2022年09月16日
4 特定健診受診率が県内1位
 各種取り組みで年々増加  (御浜町 )

 昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。

 受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。

 町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。

 本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。

  □     □

 町による受診率向上の取り組みは次の通り。

▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施

▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動

▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始

▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定

▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)

▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布

▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布

▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封

▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など

(2022年9月16日付紙面より)

御浜町による特定健診の様子(同町提供)
2022年09月16日
5 三輪崎剣道クラブが準優勝
 県下剣道優勝大会「守破離」  
2022年09月16日
6 新宮高校が全勝優勝
 第107回連盟秋季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2022年09月16日
7 JAみくまの旗が開幕
 学童軟式野球大会  
2022年09月16日
8 九龍島に上陸し間近に観察  ウオークツアー参加の11人  (南紀串本観光協会 )
2022年09月16日
9 議員定数削減案で意見交わす  新宮市議会  
2022年09月16日
10 4人が登壇、市の現状問う  新宮市議会一般質問②  
2022年09月16日
11 補正予算案など可決  9月定例会4日目  (那智勝浦町 )
2022年09月16日
12 初秋に目立つ赤  ゴンズイの実が色づく  
2022年09月16日
13 全児童の49.3%が登録  サマースクールの参加状況  (紀宝町 )
2022年09月16日
14 鵜殿西遺跡で発掘調査  紀宝町議会一般質問㊤  
2022年09月16日
15 最終日惜しみつつ水遊び  ウオータースライダー  (太地こども園 )
2022年09月16日
16 お悔やみ情報
  
2022年09月15日
17 新宮高校チームが初優勝
 高校生クイズ in English  (和歌山県 )

 和歌山市の和歌山マリーナシティで11日に開催された「第11回わかやま高校生クイズ in English」で、新宮市の県立新宮高校1年の小西汰知さん、藤野遥さん、川端天人さんのチームが初優勝を飾った。

 和歌山県、日本、世界に関する幅広い知識やなぞなぞを問う英語のクイズ大会で、和歌山県教育委員会主催。近畿大学附属新宮高校や県立新翔高校をはじめ、県内13校から33チーム96人が出場した。クイズは全て英語で出題・解答を行い、○×クイズの予選、早押し3問先取の準決勝を経て、4チームが決勝へ進出した。

 決勝戦は早押し5問先取で、新宮高校チームは県立桐蔭高校と4ポイントずつで並ぶ接戦となったが「私の目は三つあり、赤と青と黄色。私は誰?」というなぞなぞに協力して「traffic light(信号機)」と解答して優勝をつかんだ。

 チームリーダーの小西さんは「問題文が全然聞き取れない問いもあったが“three(3)”“shrine(神社)”“crow(カラス)”の三つの単語から『ヤタガラス』と答えることができ、ここから流れがつかめた」と振り返る。「英語が大好きで、同じESS部の2人を誘った。実用英語技能検定やTOEICにも挑戦しているが、最近は伸び悩んでいたので、県大会で優勝できてうれしい。将来は英語の教師になりたい」と目標を口にした。

 藤野さんは「これまでの優勝校は進学校ばかりで、まさか優勝できるとは思っていなかった。先生方に予想問題を作ってもらい、練習したおかげ」。川端さんは「他の2人に助けられた。いつか海外で働いてみたい」と語った。

 英語科の小川茜教諭は「引っかけ問題も多い中、3人で知恵を出し合い、チームで闘ったことが優勝につながったのでは」と話していた。

(2022年9月15日付紙面より)

(左から)藤野遥さん、小西汰知さん、川端天人さん=13日、新宮市の県立新宮高校
高校生クイズ大会会場の様子(新宮高校提供)
2022年09月15日
18 1万2千円の商品券
 全町民への配布を承認  (太地町議会 )

 太地町議会(水谷育生議長、10人)9月定例会が13日、太地町役場の議場で開会した。9人の議員が出席。町民1人当たり1万2000円の商品券配布事業費や、ドローン活用の映像販売の実証実験事業費などを含む、一般会計補正予算案などを可決承認した。会期は22日(木)までの10日間、一般質問は21日(水)から。

 新型コロナウイルスの感染で療養中の三軒一高町長に代わり、漁野洋伸副町長が議案の提案理由説明を行った。内容は報告2件、議案2件、決算認定7件であることを紹介。「詳細は各担当者より説明させる」と伝えた上で、慎重審議を呼びかけた。

 商品券配布事業は、国の交付金を活用したものであることが、町当局から説明があった。筋師光博議員は「事業の詳細は。執行はいつを予定か」と問うた。当局は「1人1万2000円分の商品券を2920人分、計上している。10月9日に配布を予定。使用期限は令和5年の1月15日まで。可決されたら、協力店舗を募集したい」と答えた。

 海野好詔議員は「(商品券ではなく)現金では駄目なのか」と確認。当局は「現金にしたいが、それだと国の基準で交付金対象にならない」と理解を求めた。

 ドローン活用事業についても町当局より、国の補助金を活用したものであることが報告された。森岡茂夫議員は「ドローン事業の内容はどういうものか」と質問。当局は「森浦湾でのシーカヤックの様子を空撮して、スマホに配信したり、シーカヤックやサイクリングの拠点にドローンで弁当を配達したりする事業を考えている」と伝えた。

 これを受けて漁野尚登議員は「お金をとるのか」と尋ねた。当局は「配信料や配達料を考えているが、今回はあくまで実証実験。アンケートをとるなどして検討する」と述べた。

 一般会計補正予算案は、3億2080万2000円を追加するものだった。全会一致で可決となった。

(2022年9月15日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した=13日、太地町役場の議場
2022年09月15日
19 現地実習で学びを生かす
 玉川大学観光学部の学生  (古座川町 )

 玉川大学観光学部リージョナルリーダーコースの1年生11人が7日から10日までの4日間、古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)協力の下でフィールドワークに取り組んだ。

 同コースの専門科目「地域創生プロジェクト」の一環。履修する11人は持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながらツーリズムによる地域活性化の手法を学んでいて、その学びを現地で生かす経験を積むためこのフィールドワークに臨んだ。

 同科目を担当する小林等准教授はテーマとして「古座川町の特定エリア(空き地)を活(い)かし、Z世代を対象に、地域が活性化する魅力あるアイデアをプレゼンせよ!」を設定。前年度に大学生対象スタディーケーションの実証実験に臨んだ経緯がある同協会に受け入れを求め、同協会は過去の実績を生かして場を整える協力をした。

 11人は四つのグループに分かれ、初日は合同で南紀熊野ジオパークセンターや町内にある虫喰岩(むしくいいわ)、一枚岩、滝の拝などのジオサイトを見学。2日目はグループそれぞれの小テーマに基づいて現地の現況を調べ、バーベキュー交流会を開いて住民との意見交換にも取り組んだ。3日目は古座川ジビエ山の光工房を見学し、現地でできる体験に選択参加。以降は発表の準備に専念した。

 4日目は南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館でグループごとにプレゼンテーションを実施。現況から課題を抽出し、フィールドワークのテーマに沿って解決策の提案をするという流れを基調にして発表を重ねた。様子は会場聴講とオンライン聴講の2系統で伝え、現地や同大学の関係者が質問や感想、意見を寄せて11人の経験を後押しした。

 現地を代表して同町地域振興課の下村賢一課長、同協会の鈴木会長と須川陽介理事(前会長)が講評。それぞれの立場から感じた事柄を伝え、提案に感謝するなどした。

 現地実習を終えて小林准教授は「学びを生かす経験は大学の4年間にとどまらず、以降の人生においても役に立つ。非日常がある場所を訪ねてみたり人脈につながったりと今回はいい経験をさせていただき、学生は久しぶりに旅の良さも感じられたと思う」と語った。

  □     □

※Z世代=生まれた時点でインターネットやデジタル技術があり親和性が高い世代。現時点のおおむね10~25歳を指す。

(2022年9月15日付紙面より)

現地の課題を抽出し解決策を関係者に提案する学生ら=10日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館
2022年09月15日
20 県内温泉の活性化を
 わかやま12湯サミット  (那智勝浦町 )

 「第2回わかやま12湯サミットin南紀勝浦温泉」が12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で開かれた。和歌山県内の12温泉地の旅館ホテルの女将(おかみ)を中心に、関係者52人が参加。県内温泉地の活性化を目指し情報を交換し、交流を深めた。

 わかやま12湯推進協議会(青木査稚子会長)の主催。県の温泉の魅力PRなどのために2020年に組織した団体で、女将が前面に立ち、温泉地のある市町村や観光協会、観光地域づくり法人(DMO)などと連携して活動を行っている。

 加盟の温泉地は▽わかやま温泉▽みなべ温泉▽白浜温泉・椿(つばき)温泉▽すさみ温泉▽串本温泉▽龍神温泉▽川湯温泉▽渡瀬温泉▽湯の峰温泉▽南紀勝浦温泉▽湯川温泉▽太地温泉。第1回のサミットは昨年10月に、田辺市の龍神温泉で開いていた。

 今回は、多くが浴衣姿での参加だった。各温泉地の女将など女性4人が語るパネルディスカッションが「注目される和歌山の温泉のここが好き‼」をテーマに開催された。自分がいる温泉地ではなく、他所の温泉地をアピールするという条件があった。

 「渡瀬や川湯など山あいの温泉は、雨でも山がきれい」「椿は白浜ほど開けていなくて、人に温かみがある」「いろんな人が友人のように話しかけてくれる。地元の人との交流が魅力の一つ」「川湯は出た後も体がずっとぽかぽかする」「湯川は化粧水にずっとつかっている感じ」などの意見があった。

 パネルディスカッションに先立ち、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員も務める和歌山大学の後誠介客員教授による「わかやま 温泉の謎を解く」の講演もあった。「温泉は岩石を煎じ詰めた漢方薬のようなもの」「もとは雨水。100年以上前の水が温泉となっている」などと伝えた。

 同町の堀順一郎町長のあいさつもあった。「意見交換など行い、県全体で誘客できるような取り組みにつながれば」と述べた。

(2022年9月15日付紙面より)

パネルディスカッションでは他の温泉地の魅力を紹介
2022年09月15日
21 東紀州選抜が初優勝  三重県中学生軟式野球選抜大会  
2022年09月15日
22 「町の役に立てたかな」  子ども議会の要望に応じ点検  (紀宝町 )
2022年09月15日
23 3人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2022年09月15日
24 参加した生徒の感想紹介  サマーボランティアスクール  (太地町 )
2022年09月15日
25 海外協力隊が見たネパール  19日まで、太田の郷で写真展  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
26 命を守るための工夫を  勝浦小5年生が防災学習  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
27 往時の現物交え魅力伝える  「那智大滝」記念展始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年09月15日
28 長期の訪問で姿勢を学ぶ  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2022年09月15日
29 町の発展祈り晴天の下、斎行  勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
30 文化ホールの改善点は?
 より良い運営に向けアンケート  (新宮市「丹鶴ホール」 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が昨年10月にオープンし、来月で開館1年を迎える。開館1周年を節目とし市では現在、これまで施設内文化ホールを使用した個人や団体などに対してアンケートを実施しており、募った意見を基に今後の管理運営の見直しなどに反映していく構えだ。

 同施設は東に新宮城跡、北に熊野川を望む現在地に建設され、昨年10月3日に華々しくオープンの日を迎えた。

 貸館としても使用される文化ホールは立ち見席などの利用により最大人員1142人を収容できる大型ホール。客席を全て収納することで平土間パターンに転換できるなど、イベントに合わせて客席パターンを変えられる汎用(はんよう)性の高さを誇る。

 文化ホールの令和3年度貸館使用率は平均59・4%で、土・日・祝日のみでは72・2%。コロナ禍における開館・運営となったが、さまざまなイベントを通して多くの人に利用されている。

 市ではこれまで、来場者らに対するアンケートは実施していたが、貸館利用者に対して意見を募るのは今回が初めて。アンケートを通して満足度調査やニーズ把握などを行うことを目的としている。

 質問は、良い・悪いところや施設の使い勝手、料金、清掃状況、職員や技術スタッフの対応などに関してで、回答期限は今月末。

 開館1年を迎えるに当たり、文化振興課の栗林圭一課長は「できる部分、できない部分含めてこれまでも改善は重ねてきた。頂いた意見を基に、できる限り利用者に寄り添える施設を目指していければ」と思いを語る。

  □     □

■改善に向け、民間も



 タイミングを同じくして、施設および文化ホールの有効的な利活用に向けて声を上げようとする動きもある。

 市文化複合施設管理運営検討委員会元委員長の関康之さんは、開館1年を経過するに当たり、市内を中心とした文化関係の団体などに対し意見を聴取。意見交換などを通して、利用環境や改善案などをまとめる方針だ。

 関さんは「ボランティアとしてイベントに協力した際、改善すべき課題があると感じた。今後、地元だけでは活用しきれなくなると思う。当地方への観光を兼ねて文化ホールのイベントに参加してもらうことも視野に入れ、利活用の可能性を増やしていく必要があるのでは」。

 また、文化ホールを使用したことのある団体関係者は「スタッフのスキルなどは素晴らしいと感じた。しかし、使用料金や備品、終了時間の制約など課題もあると思う。運営面での改善を期待したい」と話していた。

(2022年9月14日付紙面より)

「丹鶴ホール」内の文化ホール=新宮市下本町
来月開館1年を迎える「丹鶴ホール」
2022年09月14日
31 神事のみ営んで礼つなぐ
 古座神社など例祭を執行  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)の例祭が10日に宵宮、11日に本祭を迎えた。昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、今年も神事のみで奉仕。併せて9日に境内社・住吉神社例祭、11日に九龍島(くろしま)神社例祭(遙拝〈ようはい〉神事)も執り行い、礼を今後につないだ。

 古座神社は旧古座浦域を代表する聖域で、現在は応神天皇、素盞嗚尊(すさのおのみこと)と海神3神(底筒男命〈そこつつのおのみこと〉・中筒男命〈なかつつのおのみこと〉・表筒男命〈うわつつのおのみこと〉)などをまつり古座区が護持している。近世には八幡社だった経緯があり、例祭は旧暦8月15日に近い日曜日(奉仕の都合により古座小運動会と重なる場合は2番目に近い日曜日)を本祭日にして営んでいる。普段は閉ざされている参道鈴門を開いて山腹にある本殿を直接参拝できる年間で唯一の機会ともなっている。

 神事と併せて古座青年会が獅子舞、河内会が御舟謡(みふねうた)、同神社が子どもみこによる浦安の舞を奉納するのが例年の慣例となっているが、おととし、昨年に続いて今年も感染予防のため見送り、参道鈴門の開扉や鈴門以外の境内ちょうちんの飾り付けも参拝の密を避けるため休止。代表参列による神事のみで営むこととした。

 大前の儀は11日午前10時から社務所で執り行い、古座区、古座青年会、古座獅子会、河内会、勇進会、和歌山東漁業協同組合古座支所、氏子総代、責任役員の代表8人らが石田宮司と共に参列。石田宮司と代表8人で玉串をささげ二礼二拍手一礼の所作で信仰を注いだ。引き続き境内で九龍島神社に向かって遙拝神事も営んだ。住吉神社例祭は9日夜半、社務所で関係者のみ参列する形で執り行った。

 今年から稽古を再開した古座青年会と河内会に対し、子どもみこの奉仕は3年続いて稽古も含めて見送り。石田宮司は対象とする小学4年生前後の世代の意識の希薄化を心配しつつ「来年は一から立て直すつもりで臨む」と継続の思いを掲げつつ、今年の奉仕に努めていた。

(2022年9月14日付紙面より)

社務所で本殿大前の儀に臨む代表参列者ら=11日、古座神社
住吉神社例祭(上)や九龍島神社例祭の様子
2022年09月14日
32 土砂災害調査研究を発表
 シンポジウムに600人  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局、大規模土砂災害対策技術センター(以後、大規模センター)、和歌山県、那智勝浦町は10日、同町の体育文化会館で紀伊半島大水害から11年「大規模土砂災害対策技術センターシンポジウム~紀伊半島から新たな砂防技術を全国へ~」を開催した。仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、和歌山、三重、奈良3県の市町村長や議員などが出席し、事前申込者も含め約600人が来場。オンラインでも実施されたシンポジウムでは斜面崩壊研究の成果や最新技術の活用などについて発表され、パネルディスカッションも行われた。

 はじめに、国土交通省水管理・国土保全局砂防部の三上幸三部長が大規模土砂災害対策技術の発展などの地域防災力の向上のために、大規模センターを設置したとし「今後も数多くの機関と連携し、地域に密着した活動を行っていく」とあいさつ。

 仁坂知事は同水害の犠牲者に触れ「尊い命は帰ってこない。最も被害の大きかった那智勝浦町でシンポジウムが実施できるのは感慨深い。災害発生時は研究成果を生かし、命が失われることを食い止められるよう祈っております」。

 堀順一郎町長が「悲しみと教訓を忘れることなく、後世に伝えていかなくてはならない。シンポジウムを防災減災の向上につなげていただけたら」と話した。

 大規模土砂災害対策研究機構の委員長で京都大学農学部の小杉賢一朗教授が「大規模土砂災害対策技術センターの提供するフィールドにおける斜面崩壊研究の成果とその活用の可能性~地下水観測からわかりつつある土砂災害の予測方法~」を講演した。

 一般的に土砂災害の発生には雨水の浸透・流動に伴う地下水位の上昇が大きな誘因の一つになるとし、観測結果を効果的な避難につなげ、人的被害を防止・軽減していくことが重要と主張。

 小杉教授は「紀伊半島大水害時の最大時間雨量や積算雨量を超過したら非常に危険」「紀伊半島大水害後に初めて経験する規模の豪雨になったら危険が相対的に大きい」「明確な根拠に基づく適切な避難につながる可能性が考えられる」と訴えた。

 続いて、大規模センターのセンター員で国土技術政策総合研究所の竹下航さんが映像で、深層崩壊の仕組みを解説。同センターの副センター長で、近畿地方整備局紀伊山系砂防事務所の山本悟司所長が「ドローン最新技術活用」「自動化施行」について説明した。

 最後は筑波大学の内田太郎教授がコーディネーターを務め、5人のパネリストと共に「紀伊半島大水害からの技術開発、今後の方向性~災害予測、危機管理、流域監視と防災教育~」と題して、パネルディスカッションに取り組んだ。

 近畿地方整備局の渡辺学局長のあいさつをもってシンポジウムが締めくくられた。

 会場では大規模センターの紹介、調査研究成果を紹介したパネルや、那智川の事業実施状況の映像紹介などが展示された。

(2022年9月14日付紙面より)

紀伊半島大水害から11年が経過し、大規模土砂災害対策技術センターシンポジウムが開催された=10日、那智勝浦町の体育文化会館
多くの来賓や人々が出席した
2022年09月14日
33 伝統芸能のあや踊り
 太地小で練習スタート  (太地町 )

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)で伝統芸能の「あや踊り」の練習がスタートした。12日には民芸保存会くじら踊り部会の鈴木崇試副会長と高野和昌さんが来校し、4~6年生39人に振り付けを教えた。

 古式捕鯨発祥の地である同町の県指定無形文化財「くじら踊り」は、クジラが捕れたときなどの祝い事の際に船上で踊る座踊り。綾棒(あやぼう)をもりに見立てて打ち振る「あや踊り」と、もろ肌脱ぎになって太鼓のリズムに合わせて踊る「魚踊り」の二つがある。

 児童が踊るあや踊りには、1~3年生用の簡易バージョンと、より大人が踊るものに近い高学年バージョンがある。高学年バージョンには綾棒を回転させながら投げる動作などがあり、今年初めて挑戦する4年生は苦戦しながらも5、6年生の動きを追いかけて練習。体育館に太鼓と唄が響いた。

 練習の成果は、10月29日(土)に開催される太地小学校の運動会で披露する予定だ。

(2022年9月14日付紙面より)

綾棒を持って練習する4年生=12日、太地町立太地小学校
振り付けを教える高野和昌さん(左)と鈴木崇試副会長
2022年09月14日
34 最優秀賞2点など決まる  小中学生ポップコン発表  (串本町 )
2022年09月14日
35 議員の倫理感などめぐり論争  新宮市議会  
2022年09月14日
36 小中学生の力作を審査  熊野を描こう絵画作品展  
2022年09月14日
37 高池小学校が最優秀賞  人権の花写真コンテスト  
2022年09月14日
38 秋を知らせる赤い花  那智勝浦町でヒガンバナ  
2022年09月14日
39 穏やかに過ごせる場に  王子おやつサロンがマスク入れ作り  (新宮市 )
2022年09月14日
40 キノコや粘菌を観察  県立博物館がイベント  (那智勝浦町 )
2022年09月14日
41 団子作りやゲーム楽しむ  中央児童館で「お月見のつどい」  (新宮市 )
2022年09月14日
42 地震発生時の行動考える  神内小で防災体験学習  (紀宝町 )
2022年09月14日
43 保険給付費、毎年増加  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年09月14日
44 ワクチン接種事業費など計上  令和4年第3回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2022年09月14日
45 船上から復旧状況を見学  東防波堤のクルージング  (紀宝町 )
2022年09月02日
46 初日は強風で漁獲ならず
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(小畑充規組合長、20人)の漁船12隻が午前5時15分ごろに太地漁港を出港した。しかし、強風の影響から、船団は約40分後の5時55分に帰港。初日の漁獲には至らなかった。

 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されている同町。反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対処するため、和歌山県警が特別警戒本部現地警戒所を、海上保安庁が臨時駐在所を町内に設置。連携して例年、警備に当たっている。

 県警や海保によると、おととし、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で国外の活動家は確認されていない。また、反捕鯨活動家の違法行為はないが、ドローンを用いて上空から漁の様子を撮影する事例もあったという。近年では交流サイト(SNS)を活用した活動が確認されているとした。

 この日、のぼりなどを掲げた動物愛護の活動家ら数人の姿は確認できたが、県警職員らが待機する東の浜駐車場では目立った混乱はなかった。

 帰港後、小畑組合長は「台風の影響で風が強く戻ってくることになった。しかし、初日に出港できて良かった。コロナ禍で、今年1年は厳しい年になると思うが、しっかり水揚げができるように頑張りたい。明日は今日よりも天気が良いと思うので、通常通り操業したい」と語った。

 なお、漁期はクジラ類が来年4月末、イルカ類が来年2月末までとなっている。

(2022年9月2日付紙面より)

鯨類追い込み漁が解禁となり、出港する太地いさな組合の船団=1日早朝、太地町の太地漁港付近
2022年09月02日
47 前年度決算など認定
 公設市場事務組合議会  

 新宮周辺広域市町村圏事務組合議会の第2回定例会が8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場であった。11人の議員が出席、2021年度の同組合の一般会計決算を認定したほか、同市場で取り扱う青果・水産について報告を受けた。

 同組合は、新宮市と東牟婁郡の市町村で組織、公設市場を運営している。組合議会はその市町村の首長や議長などで構成される。今回は一般会計決算のほか、市場事業特別会計決算の認定についても審議。組合議会議長選挙も行われた。

 開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。コロナ禍の現状について「観光や飲食は厳しい状況が続いている。春先は明るい兆しが見えてきたように思われたが、第7波が襲来し、新宮保健所管内も過去最高の新規感染者数を記録するなど、予断を許さない状況が続いている」と説明。

 「とはいえ、地域経済を支えるためには、ウィズコロナの考えに沿った対応も必要かと思う。当面はしっかりと感染予防対策を行いながら観光誘客などに努め、ひいては、市場の取り扱いの増大にもつなげたい。広域圏の皆さんとは一丸となり対応していきたい」とまとめ、協力を求めた。

 一般会計決算は▽歳入が692万4264円▽歳出が592万5515円―。特別会計決算は▽歳入が7397万5146円▽歳出が5732万56円―だった。全会一致で認定となった。青果・水産の状況について、7月末現在の対前年比で▽青果は数量で7・9%の減、金額で1・4%の増▽水産は数量で7・0%の減、金額で4・8%の増―となった。新宮水産の業務報告もあった。

 議長はもともと、堀順一郎那智勝浦町長が務めていたが、町長選挙が行われた関係で空席となっていた。副議長が推薦、出席議員の異議もなく、堀町長を再任することが決まった。

(2022年9月2日付紙面より)

一般会計決算などを審議した=8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場
2022年09月02日
48 防犯灯の維持管理を支援
 CGS部が堀笠嶋区内で  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校CGS部が8月31日、同校が所在する堀笠嶋区内の防犯灯点検ボランティアに取り組み始めた。この日はどこに防犯灯があるかを東敏洋区長ら区役員と一緒に確かめる作業に着手。同時進行でその情報をあらかじめ準備したリストや地図へ落とし込み、まずは全体把握を目指すという。

 CGS部は高校生による地域包括的支援(Community General Support)を活動の趣旨とするクラブ。同ボランティアは高齢化の進展相応に大変さが増している同区の防犯灯維持管理の支援を目的とした新たな活動で、その実践を通して地域とじかに関わり課題を共有した上で自分たちにできることを考える発想を部員個々に培う狙いもあるという。

 そのため避難路整備や樫野埼灯台一般公開と同様、部内班に縛られない全体活動として位置付け。この日は部員13人が東区長から堀笠嶋区が管理する防犯灯の数や設置方法、維持管理の現状などで話を聞き、以降は東区長組、松本英明副区長組、出嶋正人会計組に分かれて同校の最寄りにある21基の防犯灯の位置や状態を確かめた。

 避難誘導灯や街路灯、家庭の屋外灯など他の照明と混同しないよう、実物比較で防犯灯の特徴も確認。区役員と一緒に区内を巡る延長で、順路沿いにある津波避難タワーや避難路についても説明を受け把握に努めた。

 東区長と一緒に確認しにまわった井沼希さん(2年)は「防犯灯にはいろんな種類があって堀笠嶋区の皆さんは昔からやっているんだなと知ることができて良かった。自分は防犯灯の位置を確かめて地図に記録したが、これは自分たちだけでなく地域の皆さんにも知ってもらうための取り組みになると思う」と活動の印象をコメント。

 同区は現在71基の防犯灯を維持管理していて、残る50基も近日中に確かめる計画。全容把握後の情報はウェブ上のオープンデータとして公開して共有を図り、区の維持管理担当者や同部の部員など特定少数に限らず利用するみんなの目で日々の点検ができる状況の定着を目指すという。

(2022年9月2日付紙面より)

東敏洋区長と一緒に防犯灯を確かめる串本古座高校CGS部員ら=8月31日、串本町串本
2022年09月02日
49 犠牲者の鎮魂安霊など祈り
 熊野速玉大社で復興慰霊祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、紀伊半島大水害復興慰霊祭が営まれた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長ら大社関係者が参列。上野宮司が大水害の犠牲者の鎮魂などを願って祝詞をささげた。

 当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から今年で11年。毎年、この時期に慰霊祭を執り行っている同大社では、今年は月首祭に合わせて斎行。犠牲者の鎮魂安霊や人々の心の復興、経験を基にした防災意識のさらなる向上などを願った。

 上野宮司の祝詞に続き、巫女(みこ)が国の平穏無事、国民の安寧を願う「浦安の舞」を奉納。参列者らがさまざまな思いを胸に、神前に玉串をささげた。

 上野宮司は「魂の安らぎのためには、『今』を一生懸命に、世のため人のために生きていくことが大事。その延長線の中で自然の恵みと試練を経験しながら世の中を良くする努力をしていくといった使命を改めて持たなければ」とあいさつ。

 昨今の自然環境に憂慮し、旧ソ連の最後の指導者で東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元大統領の逝去にも言及。「小さなことでも、地球のためにできることを考えていく必要がある。また、災害だけではなく人間の手によって生まれた悲しみは人間の手によってなくさなければ」と思いを語った。

(2022年9月2日付紙面より)

上野顯宮司ら神職と関係者らが玉串をささげた=1日、新宮市の熊野速玉大社
巫女らが浦安の舞を奉納
2022年09月02日
50 8月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年09月02日
51 くしもと町立病院が優勝
 ソフトボール大会紀南地区予選  (和歌山県病院協会 )
2022年09月02日
52 森浦馨介君が全国・近畿へ
 全日本卓球選手権和歌山県予選会など  
2022年09月02日
53 感染対策施し楽しく踊る  蓬莱地区でサロン「民謡」  (新宮市 )
2022年09月02日
54 フル出力での運転開始  木質バイオマス発電所  (エフオン新宮 )
2022年09月02日
55 田んぼの雑草「オモダカ」  那智勝浦町南大居  
2022年09月02日
56 ずっしり実った稲穂収穫  「太田の郷」が稲刈り  (那智勝浦町 )
2022年09月02日
57 個性あふれる作品展示  きよもんで第4回弁天画会展  (那智勝浦町 )
2022年09月02日
58 元気なあいさつが響く  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
2022年09月02日
59 防災への考え 全国で発表  JRC部4人が活動報告  (紀南高 )
2022年09月02日
60 「主人公は子どもたち」  ブロック別研修講座  (熊野市 )
2022年09月02日
61 2学期がスタート  各小中学校で始業式  (熊野市・南郡 )
2022年09月02日
62 アンケート内容を議論  紀南地域高等学校活性化推進協  
2022年09月02日
63 目標見据え学校生活再開  町立小中学校2学期始業  (串本町・古座川町 )
2022年09月02日
64 お悔やみ情報