ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:31件の記事がありました
【検索ステータス】 
2017年12月30日
1 官公庁で仕事納め式
 6日間の休業に入る  

 官公庁で28日、仕事納め式があった。各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる活躍に期待の言葉を掛けた。ほとんどの官公庁は来年1月3日(水)まで6日間の休業となっている。

■新宮市



 新宮市役所で行われた式には屋敷満雄市議会議長、濵田雅美副議長をはじめ職員約60人が出席。田岡実千年市長はあいさつで、新庁舎完成や10月の台風災害、市長選を振り返った。「市政は市民のために」は職員一人一人がしっかりと業務を達成することで必ず実現するとし、「人は何のために生きていかれるのか」に対する哲学者の故・森信三さんの答えを紹介。「自分なりに解釈すると『人はどうすれば幸せに生きていかれるのか』で、答えは『自分の仕事を通して人や社会のために役立つこと』だと確信している。しっかりと仕事をし、生き生きと幸せに暮らせる好循環な社会を新宮市役所から発していきたい」と呼び掛けた。

 小谷充総務部長が今年一年に実施した主な事業などを紹介。向井雅男副市長は閉式の辞を述べ、最後は一本締めでお開きとなった。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、役場2階の大会議室で仕事納め式が開かれた。

 町歌斉唱後、町職員約80人を前に、寺本眞一町長が訓示した。職員にねぎらいの言葉を掛け、町長職2期8年間を振り返った。「いろいろな事業を駆け足で進めた中、可もなく不可もなくやってこられたのは皆さんのおかげだと思っている。今後も町を背負っていく立場として、他がより秀でて見えた時は本人が克服しなくてはならない。努力次第で職場も花開く。より信頼される役場になるように頑張って。退いた後は、町民として皆さんの活躍を期待しながら見守る」と話した。

 植地篤延副町長は、閉庁中の諸注意として「年末年始は行事も多いかと思うが、気を緩めず町職員の職責をしっかり自覚して飲酒や事故のないように」と求めた。

(2017年12月30日付紙面より)

職員らを前に田岡実千年市長があいさつ=28日、新宮市役所
全員で町歌を斉唱=28日、那智勝浦町役場
2017年12月30日
2 防火意識を高めて
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民たちが安心して新年を迎えることができるようにと新宮市消防本部(海野裕二消防長)と新宮市消防団(竹内由定団長)は28日から、年末警戒にあたっている。30日までの3日間、午後8時から午前0時まで市内を巡視する。

 火を使用する機会の多いこの時季に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区で巡視や防火広報に取り組んでいる。初日の28日には午後7時から市消防本部、同7時45分から熊野川消防出張所で出陣式があった。

 市消防本部での出陣式には、旧市内七つの消防団から計50人が参加。整列した団員たちを前に田岡実千年市長は「火災の発生しやすい状況であると思うので3日間よろしくお願いします」と述べ、1年間の活動に感謝した。

 屋敷満雄市議会議長が「警戒に当たっては体調管理に留意され、市民の皆さんが良き新年を迎えられるようよろしくお願いします」。濱口太史県議が「火事は気を付ければ防げる。新宮市民の安心安全のために、皆さんの活躍は必要なこと」。谷本克也新宮警察署長が「年末に火災が発生することのないよう、万が一発生した際は迅速、的確な対応で、警察と一緒になって活動していただきたい」と激励した。

 式後、団員たちは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中、担当地域へ出発した。竹内団長は「各分団、地域の皆さまに防火意識を高めてもらいたい」と話していた。

(2017年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ出発した=28日、新宮市
激励に耳を傾ける消防団員ら
2017年12月30日
3 アーケロン実物大模型完成
 水族館Bゾーンで展示始まる  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(野村恵一館長)で28日、史上最大のウミガメ「アーケロン」の実物大彫刻模型の展示が始まった。新春から始まる企画展「アーケロン・プロジェクト」の象徴展示物で、野村館長は「予想以上の出来栄えで感激している。触れながら大きさを実感してほしい」と呼び掛けている。

 「アーケロン」は今から約6000万年前、恐竜時代最終期(中生代白亜紀後期)に生息していた種。ウミガメ類の遠い祖先にあたり、すでに絶滅しているが化石の出土で存在が知られている。

 野村館長(59)は一昨年の夏ごろ、企画展の構想を練る中で田辺市龍神村に工房を構えるチェーンソーアーティスト・城所ケイジさん(48)とのタイアップを着想。「やるからには大作を」と希望した城所さんに対し、野村館長が「ならばアーケロンだ」と答えたことでこの模型の製作が動き始めた。

 城所さんは今回、自身で調達した大ぶりの紀州杉4本から削り出した各パーツを組み合わせ、全長3・7㍍、全幅4・6㍍、全高1㍍の巨体を復元。最大のパーツとなる甲羅には古座川町産の紀州杉などを用いた。今年9月25日から各パーツの荒削りを始め、本制作前に野村館長と共に名古屋港水族館にある国内最大の骨格レプリカ標本を観察し、既存のフィギア模型を肉付けの参考にして高めた生体のイメージを11月24日以降の本制作で投影した。「生きたアーケロンの姿を木で再現するために全力を尽くし、今の自分なりにいいものが作れたと感じている」と出来栄えを語る。

 着想から2年余りの月日を経て形になった模型を見て野村館長は「過酷な恐竜時代を生き抜いたカメだと実感できる重要な展示物で、お客様にも必ず感動してもらえると思う。骨格やそのレプリカは世界中で展示されているが、実物大で生体を復元した模型は少なくとも日本ではここだけだと思う。カメ好きや恐竜好きの方はぜひ見てほしい」と話した。

ウミガメ保全の足掛かりに 企画展は1月1日から開始



 母体となる企画展は来年1月1日(月)から2019年12月29日(日)まで、同館Bゾーンで開かれる。「アーケロン」の生態と共に遠い子孫の現在のウミガメ類もまた絶滅の危機にひんしている状況を伝える内容で、野村館長は同模型をシンボルにしてウミガメの展示、繁殖、保全に力を入れる水族館としていっそうの保全活動に取り組みたいと意気込んでいる。

 同館は年中無休で、営業時間は午前9時~午後4時30分(夏季は午後5時まで)。入館料は大人1800円、子ども800円、幼児200円となっている。問い合わせは同公園センター(電話0735・62・1122)まで。

(2017年12月30日付紙面より)

「アーケロン」の実物大彫刻模型を紹介する城所ケイジさん(左)=28日、串本海中公園
2017年12月30日
4 平成29年主な出来事㊤  新宮市1月~6月  
2017年12月30日
5 喜びの分かち合いに ぐみの会、カレンダー売り上げ寄付 
2017年12月30日
6 一年の働きに感謝 那智勝浦町立温泉病院で仕事納め式 
2017年12月30日
7 社会を支える税金考える  明神小と三尾川小の6年生  (古座川町 )
2017年12月30日
8 繰り越し明許解消の努力を 古座川町役場、今年の通常業務締めくくる 
2017年12月30日
9 串本の海の『フク』集う 串本海中公園、トピックス水槽で正月展示 
2017年12月30日
10 奉仕に向けて稽古に励む 潮﨑本之宮神社、「お的祭り」の弓頭2人 
2017年12月30日
11 10期ぶり全産業「上昇」 和歌山県財務事務所、景況判断、中小企業は「下降」 
2017年12月30日
12 お悔やみ情報
  
2017年12月13日
13 共に前を向き生きよう
 PTA連合会で高部知子さん講演  (那智勝浦町 )

 新宮・東牟婁PTA連合会は10日、那智勝浦町体育文化会館で講師に精神保健福祉士の高部知子さんを招き教育講演会を開催した。同町PTA、同町青少年センターが共催。高部さんはテレビドラマ『積木くずし』などの出演で知られるが、芸能界引退後に慶應義塾大学を卒業。認証心理士、浄土宗の教師などの資格も持つ。「共に生きるということ」を演題に依存症を中心に語った。

 高部さんは「依存症は覚醒剤、大麻などがまず挙げられ、自分とは関係ないと思ってしまいがちですが、誰もが患うかもしれない身近な疾患」と語り、特にアルコール依存症についての危険性を訴えた。覚醒剤は、やせられる薬として肌に貼る「パッチ」が出回り、若い女性が使ってしまう例も増えているという。薬物依存の治療は対応する精神科にかかることが大切で、治療が遅れたり、知識のない病院にかかったりすると悪化すると指摘した。

 依存対象との出会いは10代が多く、原因となるのは怒鳴る、拒絶するなどの心理的な虐待が一番多いが、「実は過干渉も多いのです。面倒を見過ぎ、期待され過ぎ、かまわれ過ぎてつらかったと話す子どもがいます」と話した。依存症の治療後に使ってはいけないとされる「3D言葉」も紹介。これは相手を否定する「でも」、言い訳の「だって」、後ろ向きな「どうせ」の三つ。「子どもとの会話で、3D言葉を使っていないでしょうか」と話した。

 依存症になった子どもは▽自信が持てない▽人を信じられない▽本音を言えない▽見捨てられ不安が強い▽孤独で寂しい―この五つの言葉を必ず挙げるという。「依存症は病気です。必ず精神科へかかってください。一対一で向き合うとお互い大変です。当時者を囲む応援団を作りましょう。そして、継続的に関わっていきましょう」と呼び掛けた。

 高部さんは講演の最後にサン・テグジュぺリの小説「星の王子さま」の「愛とは互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである」という言葉を紹介。「恋愛でも家族でもそうですが、互いを見つめ合ってしまうと欠点が見えて気になって、問題が出てきます。共に生きるこつは、一緒に正面を見て、同じ方向を向いていくこと」と話した。

(2017年12月13日付紙面より)

精神保健福祉士として活躍する高部知子さんの講演に耳を傾けた=10日、那智勝浦町体育文化会館
高部知子さん
2017年12月13日
14 作業安全呼び掛ける
 新宮労基が勝浦市場で  (那智勝浦町 )

 繁忙期を迎える那智勝浦町築地の勝浦卸売市場で11日、新宮労働基準監督署(森美大署長)が和歌山県漁業協同組合連合会(木下吉雄会長)と合同で作業安全パトロールを実施した。

 管内の休業4日以上の労働災害は10月末現在で前年同期比約28%増となっている。増加傾向が顕著な製造業に対する取り組みとして、勝浦市場には多くの事業者が集まることから、実施場所に選ばれた。

 パトロールは、転倒災害防止とフォークリフトなどの荷役作業の安全確保に重点が置かれた。同署の職員らは、市場周辺のフォークリフトを一台ずつ点検し、運転免許証と特定自主検査を受けているかなどを確認。歩行者と混在する場所での運転注意や荷の結束などを呼び掛けた。転倒防止については、傾斜などで転倒しやすい場所へのステッカーや看板などによる注意喚起を促した。

 森署長は「慣れによる不注意に気を付けて、基本手順を周到してもらうよう声を掛けた。今日の実施内容を各事業者が自分の店や工場に持ち帰り展開してもらえれば」と話した。

(2017年12月13日付紙面より)

作業安全パトロールを実施=11日、那智勝浦町築地の勝浦卸売市場
仲買業者らに安全の声掛け
2017年12月13日
15 近代建造物残す視点考える
 串本町で世界遺産セミナー  (県世界遺産センター )

 和歌山県世界遺産センター主催講座「第4回世界遺産セミナー」が10日に串本町文化センターであり、20人が近代建造物を後世に残す上で大事な視点を考える機会を得た。

 このセミナーは、「紀伊山地の霊場と参詣道」の良好な保存と適切な活用を円滑に進める目的で平成19年度から実施。本年度は九度山町、上富田町、橋本市、串本町の4会場を計画し、この日はその最終の開講にあたる。

 講師は元県教育委員会文化遺産課保存班長でもある建築史家・西山修司さん。「熊野地域の魅力あふれる近代の建造物」を演題に掲げて登壇し、世界遺産とともに近代建造物も良好に残すべきという視点で一石を投じた。

 近代建造物は幕末から昭和初期にかけて作られた近代(西洋)建築、近代和風建築、近代化遺産を包括する用語で、西山さんは▽稲村亭・潮岬灯台・樫野埼灯台(串本町)▽互盟社・司馬遼太郎別荘・北大演習林庁舎(古座川町)▽懸泉堂・紀南教会(那智勝浦町)▽旧西村伊作邸・旧チャップマン邸・旧新宮郵便局(新宮市)▽山口家住宅(北山村)―などの物件があることを紹介。

 これらを残すべきとする理由を観光客と地域住民の両視点から探り、『物件に宿る歴史や文化を住民が大切にすることが地域の誇りにつながり、その先に観光が見えてくる』という一筋道が考えられることを示唆した。

 他方、近代建造物には必ず所有者がいて、残すにあたっては所有者の気持ちをくむ姿勢が何より大事だと意見。所有者もつぶしたくないから近代建築物が残っているが、維持管理が限界に達すれば所有者の判断でぱっと消えてしまうことも起こる。そうなる前に残したいと考える地域の人は①早く声を上げ②皆で支える体制を作り③所有者の尊厳を(第一に)守る―という動きをすべきだとした。「そのような住民の動きは、学者がいくら意見しても動かない行政をじっとしていられなくする」とも述べ、いかに住民の動きが大事かを諭しながらこれからの実践を促した。

(2017年12月13日付紙面より)

近代建造物を残す上で大事な視点を説き伝える西山修司さん=10日、串本町文化センター
2017年12月13日
16 夜の楼門が幻想的に 新宮市の徐福公園 

 新宮市徐福の徐福公園の楼門が11日夜から赤、青、黄などとさまざまな色に変化し、幻想的な雰囲気を醸し出している=写真。来年1月10日(水)まで。

 徐福とつながりの深い阿須賀神社が世界遺産に追加登録されたことを記念して昨年初めて実施。新宮市出身の空間デザイナー畑秀樹さんの演出で、発光ダイオード(LED)の照明器具を使用している。

 楼門は普段からライトアップされているが、この時季限定で時間とともに色が変化するよう設定。時間は午後5時30分から9時まで。

 同公園の昨年度の来園者は3万802人。設置した市商工観光課は「クリスマスムードを盛り上げるとともに年末年始に増える観光客や帰省客に喜んでもらえれば」と話している。

(2017年12月13日付紙面より)

2017年12月13日
17 地元勢近畿大会出場へ
 県高校空手道新人大会兼近畿大会予選  
2017年12月13日
18 単複ともに準優勝 熊野川中2年の立石真也君、和歌山ジュニアテニスオータムステージ 
2017年12月13日
19 高齢者保護に尽力を 紀宝警察署、県公安委員長も出席し協議会 
2017年12月13日
20 星座観察やカプラ遊び  「みえこどもの城」がまなびの郷に  (紀宝町 )
2017年12月13日
21 安井直人さんの指導受け  練習初日「合唱団はまゆう」  (新宮市 )
2017年12月13日
22 旅客輸送の繁忙期前に  勝浦観光桟橋で安全総点検  
2017年12月13日
23 尾田ひかる巡査が好成績  和歌山県警察剣道大会で  (新宮警察署 )
2017年12月13日
24 真空のパワー学ぶ 紀宝町、親子で「わくわく科学教室」参加 
2017年12月13日
25 ボーイスカウトもお手伝い 新宮市、タウンガーデンのイルミネーション 
2017年12月13日
26 入学前にゲームを通して 三輪崎小5年生と三佐木地区の5歳児交流 
2017年12月13日
27 500人でごみ拾い 新宮市、城南校区クリーン作戦 
2017年12月13日
28 災害復興支援チャリティーに思い込め  川上邦子舞踊研究所「太陽に踊る」  
2017年12月13日
29 頑張りに温かい拍手  勝浦認定こども園とわかば保育園で発表会  
2017年12月13日
30 作家が手作りの逸品直販 串本町、南紀クラフトフェア潮岬 
2017年12月13日
31 お悔やみ情報