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2019年06月22日
1 尊重し合える社会に
 男女共同参画実現に向け街頭啓発  (新宮市 )

 「男女共同参画週間」(23~29日)に合わせ、和歌山県職員、人権擁護委員、法務局職員らが21日、新宮市のイオン新宮店、串本町のAコープ紀南VASEOの2カ所で街頭啓発を実施した。チラシやメモ帳、ウエットティッシュなどの啓発グッズ計600組を買い物客たちに配布した。

 男女共同参画社会基本法は平成11年6月23日に施行された。基本理念は▽男女の人権の尊重▽社会における制度・慣行についての配慮▽政策等の立案および決定への共同参画▽家庭生活における活動と他の活動の両立▽国際的協調―の五つ。

 同週間は基本理念に対する国民の理解を深め、男女共同参画社会の実現に向けたさまざまな取り組みが行われる機運を醸成しようと平成13年から内閣府など主唱、地方公共団体など協力のもと実施されている。令和元年度のキャッチコピーは「男女共同参『学』」「知る 学ぶ 考える 私の人生 私がつくる」。

 新宮市橋本のイオン新宮店では、県職員、市職員、新宮人権擁護委員、法務局職員、ウィメンスタディズ熊野の村上惠美子代表ら約10人が啓発活動に参加。男女共同参画を呼び掛けるタスキを身に着け、買い物客らに物資を配布した。村上代表は「男女共同参画という言葉になじみがない人も多いですが、啓発活動を通じて知っていただければ。身近なところから、お互いが一人の人間として尊重し合える社会になればと思います。」と話していた。

 和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”では相談受付専用ダイヤル(電話073・435・5246)を開設しており、「お気軽にご相談ください」と呼び掛けている。受け付けは火~土曜日の午前9時から午後8時、日曜日は午前9時から午後4時30まで。

(2019年6月22日付紙面より)

啓発グッズを配布した=21日、新宮市橋本のイオン新宮店
2019年06月22日
2 「一生に一度の思い出」
 下里小がウミガメ放流会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)は20日、同町の玉の浦海水浴場でウミガメの放流会を開いた。参加した4~6年生51人が10カ月間生活を共にしたアカウミガメ4匹を見送った。

 同小が取り組む海洋教育の一環。例年5年生が同町太田川河口の砂州(通称・大浜海岸)で産卵したアカウミガメの卵を保護し、ふ化した子ガメを3週間から1カ月ほど飼育した後、放流してきた。昨年からはふ化した76匹のうち6匹を選び、10カ月間飼育する取り組みを始めた。子ガメの生存率を上げること、海洋教育の研究を深めることが目的。

 今回放流したウミガメは、昨年8月24日に同小のふ化場でかえったもので、ふ化直後の甲長は4㌢、体重は20㌘だった。飼育する中で2匹が死んでしまったが、残り4匹は甲長18㌢、体重1・3㌔まで成長した。

 放流会では飼育に協力してきた玉の浦リップルズクラブ(掛橋郁雄代表)の湊久和さんが「ウミガメたちはまだ子どもで泳ぐ力も弱いですが、これから海流に乗ってアメリカの方に行く。20年、30年たって日本の海岸に戻って来ることを願っています」とあいさつ。続いてウミガメを世話してきた6年生12人が「餌を食べてくれてうれしかった」「水替えや餌やりは大変だったが、安全に大きくなってくれてよかった」「さみしいけど一生に一度の思い出になった」など一人一人思いを語った。

 ウミガメはかごから出されるとゆっくりと海へ向かい、児童らは「頑張れ頑張れ」と声援を送りながら、泳いでいく子ガメを追い掛けた。息継ぎをする姿が見えると、思わず「かわいい」と笑顔がこぼれた。

 今年も5年生がウミガメの飼育に取り組む予定。大浜海岸で産卵が確認されれば、児童らが採卵に赴く。田中そらさん(5年)は「大変そうだけど、早くやってみたい」と話していた。

(2019年6月22日付紙面より)

子ガメとの別れを惜しむ=20日、那智勝浦町の玉の浦海水浴場
2019年06月22日
3 全国公募対象補助を縮小
 将来の負担増を見越して  (串本古座高校地域協議会 )

 串本古座高校地域協議会(会長・田嶋勝正串本町長)が19日、来年度以降の全国公募による県外からの入学者に対する補助金を住居費のみとすることを決めた。すでに入学し補助金を受けている生徒については、卒業まで従来の補助を保証するとしている。

 この補助金は、同校が魅力化プロジェクトに基づいて取り組む入学者の全国公募を後押しするために導入した制度。県外から学生寮がない同校へ進学する生徒を対象にし、生活負担を軽減するため▽住居費▽食費▽交通費(帰省時)▽宿泊費(受験時)―の4系統で補助をしている。

 導入以降、同校の全国公募枠が定員の5%から10%に引き上げられ、最大で年間36人(12人×3学年)分1584万円(1人当たり最大44万円)を要する状況も見込まれるようになった。原資を按分負担することに不安を感じた串本町と古座川町は来年度以降の在り方を見定めるため今月4日、同協議会の正副会長として県の宮﨑泉教育長と話し合う機会を持ったが原資の按分負担に県教委が加わる考えが感じられず同枠の見直しにも即応しないとの見解を得るにとどまった。

 現状で9人が全国公募により在席しているがその数が同校の努力により将来的に増えれば喜ばしい反面、同協議会の負担も増す厳しい状況ともなるため、現体制の一期生が卒業するタイミングで補助の系統を住居費のみに縮小し当面の様子を見る判断を同協議会の委員に求めるに至った。

 この日は判断を間もなく始まる来年度の全国公募に間に合わせるため、串本町役場古座分庁舎で第2回会合を実施。補助金支給要項の改定案を協議し、委員からはこの制度は全国公募で来てほしいという地域の思いそのものだとして慎重な判断を求める声もあったが賛成多数で承認した。

(2019年6月22日付紙面より)

県との話し合いの結果や判断を委員に伝える田嶋勝正会長=19日、串本町役場古座分庁舎
2019年06月22日
4 座禅は「安楽の法門」
 円通寺で初の法話会  (紀宝町 )

 曹洞宗特派布教師による法話会が19日、紀宝町平尾井の普門山円通寺(山田耕治住職)で催された。本堂には約70人の善男善女が集まり、中野尚之老師の法話に耳を傾けた。

 中野老師は埼玉県川口市にある正覚寺の住職を務める傍ら、末期がんの病人が安らかな最期を迎えられるようお世話する「仏教者ビハーラの会」の会長や、修業僧の指導教化をする本山役寮などを務めている。1997年にはがんで家族を亡くした人の遺族会を立ち上げるなど心に寄り添う活動を続けながら、特派布教師として、全国各地で布教活動を展開している。

 地元僧侶が鳴らす鐘を合図に入場した中野老師は開口一番、「座禅は苦行ではなく『安楽の法門』である」と開祖・道元禅師の教えを紹介。素直に息を吸い、ゆったりと吐く呼吸法と姿勢を指導して全員が椅子に座ったままの座禅を体験した。

 「一行三昧(いちぎょうざんまい)」という教えにも触れた。「無心で一つの行いに、自分を忘れるほど打ち込む。この時は、生きながら仏になってはいないか。道元禅師が求めたのもこれではないか」「共に我慢してくれた仲間も一行三昧だ」と一つになる喜びを語った。さらに「相承(そうじょう)」という教えについて「大事な物を守り、受け継ぐこと。質を高め、心をしっかり保つことになる」などと述べ、幸せを確実なものにするために信心を深めるよう結んだ。

 円通寺で法話会が開かれるのは初めて。山田住職の提案に、寺総代の皆さんが応えて実現した。住職は「仏の心とは、慈悲をしてもそれが慈悲と知らぬとき。老師が末期がんの人に向かい合う時は、無心であったと思う」とあいさつし、法話が無私の善行に寄与するよう期待した。役員の一人、川内治さんは「寺を守ろう、きれいにしようとするのも仏の心と気付いた。良い話だった」と感動を口にした。

(2019年6月22日付紙面より)

檀家の皆さんが法話を傾聴=19日、紀宝町の円通寺
仏の心を説く中野尚之老師
2019年06月22日
5 33組が4部門に分かれて熱戦展開
 紀南バドミントン選手権  
2019年06月22日
6 優勝は岡本有正さん
 もみじ会6月月例杯  
2019年06月22日
7 楽しみ仲間を増やせれば
 ガールズサッカーフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2019年06月22日
8 3選手が近畿大会出場へ
 和歌山県空手道選手権大会  (拳武館新宮 )
2019年06月22日
9 伊藤梨花さんが準優勝
 第25回柔整師杯県下柔道大会  (紀宝柔道会 )
2019年06月22日
10 谷川知聖君インハイ出場
 県高校総体空手道競技の部  (近畿大学附属新宮高校 )
2019年06月22日
11 合同で救急救命法学ぶ  太地町、那智勝浦町赤十字奉仕団が研修  
2019年06月22日
12 文化複合施設運用など提言  新宮市議会一般質問(終)  
2019年06月22日
13 桒野稔近組合長を再任  苺生産組合が総会  (那智勝浦町 )
2019年06月22日
14 待ちに待った水遊び  潮岬こども園がプール開き  (串本町 )
2019年06月22日
15 鑑賞しながら交流重ねる  職員企画の高瀬会文化祭  (古座川町 )
2019年06月22日
16 入賞17作品発表し表彰  古座川町社協のもの忘れ川柳  
2019年06月22日
17 23億円規模の補正予算案など  町議会6月定例会24日開会  (串本町 )
2019年06月22日
18 自転車の安全な乗り方学ぶ  神内小で交安教室  
2019年06月22日
19 夏休み前にさっぱりと  カメ飼育プール清掃  (紀宝町ウミガメ公園 )
2019年06月22日
20 8議案承認して定例会閉会  紀宝町議会一般質問(終)  
2019年06月22日
21 子どもの成長を感じる  白梅保で保育参観  (新宮市 )
2019年06月22日
22 完成するのが楽しみ  高田小で梅ジュース作り  (新宮市 )
2019年06月22日
23 熊野の野山でテングチョウ乱舞  水場で大量吸水  
2019年06月22日
24 「投票を決めている」56人  有権者100人に聞く  (那智勝浦町議選 )
2019年06月13日
25 中高年齢者の就業促進図る
 生涯現役促進地域連携事業  (新宮市 )

 中高年齢者の就業促進を図る厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」に新宮市など全国14団体が選ばれた。雇用や就業促進に向けた取り組みを厚労省が支援し、先駆的なモデル地域の普及を図っていく。

 県内では初の取り組みで、市は昨年12月6日に関係機関と「新宮市生涯現役促進地域連携協議会」(田岡実千年会長)を設立した。5月7日には和歌山労働局と生涯現役促進地域連携事業の委託契約を締結した。2022(令和4)年3月31日(木)まで事業を展開していく。

 現在、中高年齢者などの雇用安定に関する法律(高年齢雇用安定法)で、企業に65歳までの雇用確保措置が義務付けられている。

 同事業は、“ニッポン一億総活躍プラン”に基づき、地域の実情に応じた中高年齢者の就業機会を確保することが狙い。地方自治体中心の協議会からの提案をもとに、地域で中高年齢者就労促進に資する事業を幅広く実施する。事業規模は各年度上限2000万円(市町村の場合)。

 市の事業タイトルは「『癒やしと蘇(よみがえ)りの地 熊野・新宮』におけるアクティブシニア生涯現役宣言~わがらのまちや!いっしょにやろらよ~」。

 重点業種を観光、農業、介護分野に絞り▽総合相談窓口の設置▽中高年齢者向け就労意識調査▽企業向け雇用ニーズ調査▽就労、社会参加情報提供サイトの開設、運営▽生涯現役セミナー、企業向けセミナー、中高年齢者向け合同企業説明会―などの事業を実施していく。対象者は働く意欲のある55歳以上の中高年齢者と人手不足を感じている事業者。

(2019年6月13日付紙面より)

事業実施スキーム
2019年06月13日
26 15人が素養向上に励む
 消防団員普通教育訓練  (串本町消防団 )

 串本町消防団(稲田賢団長)の消防団員普通教育訓練が9日と10日に同町総合運動公園雨天練習場であり、2日間計15人が礼式や消防操法などの指導を受け素養向上に励んだ。

 この訓練は、新入団員を対象にした基本の指導機会として年1回実施している。近年は本業の都合で参加できない新入団員もいるため、本年度は同訓練未経験団員19人を対象に9日(=休日)か10日(=平日)のいずれかで参加するよう求めて未経験の解消を目指したという。

 9日の同訓練には対象団員9人が参加。井道一馬副団長を訓練指揮者に立て、稲田団長は「気合を入れて指導を受けてほしい」と訓示を述べて同訓練を開始した。

 講師は同町消防本部職員が担当。指導項目は▽礼式▽ロープ結索▽消防操法(主にホースや筒先の取り扱い方)―などで、参加者は実践を交えて習得を目指した。稲田団長と井道副団長や交田啓二副団長、寺島正彦消防長ら同本部幹部職員も終始間近で立ち会い、適時マンツーマン指導を注ぐなどして参加者の実りある成果を後押しした。

(2019年6月13日付紙面より)

消防団員の規律と統制を支える礼式を学ぶ団員=9日、串本町総合運動公園雨天練習場
実践しながらロープ結索を教わる
2019年06月13日
27 街頭指導や取り締まりを強化
 11日を「横断歩道SOSの日」に  (三重県警 )

 三重県警は6月から、毎月11日を「横断歩道SOSの日」に設定した。横断歩道での事故を減らすことが狙いで、街頭指導や取り締まりをさらに強化する。

 県警では毎月11日を「交通安全の日」として啓発活動などを実施してきたが、より交通安全の意識を高めてもらおうと新たに「横断歩道SOSの日」を設けた。

 「SOS」は「さわやかな 横断で スマイル」の頭文字をとったもの。横断歩道を通行する車両や歩行者の交通指導、広報啓発活動などを重点的に行う。

 6月11日には県内18警察署が初の啓発活動を展開。紀宝警察署(岡田智治署長)は紀宝地区交通安全協会(久保正会長)と合同で実施した。

 同町鵜殿の主婦の店に6人が集まり、来店者に啓発チラシを配布し、「横断歩道SOSの日」の周知を図った。

 同署地域交通課の横山哲也課長は「自動車は横断しようとする歩行者がいたら手前で必ず一旦停止し、歩行者を安全に横断させてください。歩行者は横断前に必ず左右の安全確認をしてください」と呼び掛けている。

(2019年6月13日付紙面より)

「横断歩道SOSの日」を周知した=11日、紀宝町鵜殿の主婦の店
2019年06月13日
28 環境美化に70人が奉仕
 北浜海岸クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町北浜で12日、環境美化活動「北浜海岸クリーン作戦」があった。集合場所の海のホテル一の滝駐車場には午前8時30分に70人以上が集まった。

 那智湾に沿った遊歩道と那智大橋までの臨海通りの美化活動で、毎年この時季に行っている。同町の町民有志でつくる「なちかつ古道を守る会」と南紀くろしお商工会中部支部、北浜地区、南紀勝浦温泉旅館組合、町観光協会、役場建設課共催。

 出発前に古道を守る会の太田耕二代表が作業計画を説明。堀順一郎町長は大勢の参加に感謝の言葉を述べた。太田代表は「海岸沿いでは自然に返らないプラスチックなどを中心に回収を。熱中症に気を付けてください」と呼び掛け、商工会が用意した飲み物を参加者に配った。

 一斉に出発した参加者たちは集合場所から海岸沿い、県道沿いに分かれ、道路や海岸に落ちているごみを拾い集め、草を刈るなどして周辺を美化した。遊歩道を散歩中の名古屋からの夫婦は、地域ぐるみのローラー作戦に感心し、「とても素晴らしいことですね。朝から気持ちが良いです。頑張ってください」と話していた。

(2019年6月13日付紙面より)

草を刈り、ごみを拾い集めながら体育文化会館方面に進む参加者=12日、那智勝浦町北浜
2019年06月13日
29 夏空の下で記録に挑戦
 第38回紀南陸上競技選手権大会  
2019年06月13日
30 医療介護の現状知って  三輪崎出身の医師・濱口政也さん  (新宮市 )
2019年06月13日
31 県内林業の実情をPR  東京都で「木の国・和歌山 紀州材展」  
2019年06月13日
32 立候補予定者は15人  選挙の準備始まる  (那智勝浦町議選 )
2019年06月13日
33 明るく元気で住みよい町に  老人クラブ連合会が理事会  (那智勝浦町 )
2019年06月13日
34 親子で「いただきます」  新木保で給食参観  (新宮市 )
2019年06月13日
35 ルール守る大切さ学ぶ  城南中でキッズサポートスクール  (新宮市 )
2019年06月13日
36 各国のダンスを学ぶ  フォークダンス巡回講習会  (新宮市 )
2019年06月13日
37 楽しく知識を深める  太地小がくじら学習  (太地町 )
2019年06月13日
38 串本の歴史的名所を巡る  春秋ツアー第三弾で15人  (南紀串本観光協会 )
2019年06月13日
39 テントを張って集団活動  グループキャンプで小学生37人  (県立潮岬青少年の家 )
2019年06月13日
40 ごみ処理施設改修分担など  町議会6月定例会始まる  (古座川町 )
2019年06月13日
41 社会人選手に基本を教わる  第3回ソフトテニス講習会  (串本町テニス協会 )
2019年06月13日
42 町内の愛好者68人が競う  池野山で町長杯グラウンドゴルフ大会  (古座川町 )
2019年06月13日
43 役場有志ら漂着ごみ回収  田原海水浴場で清掃活動  (串本町 )
2019年06月13日
44 住民目線の意見求めて  協議会委員5人を委嘱  (串本警察署 )
2019年06月13日
45 映画「たまご」の思い広げる  田並劇場で町域初の上映会  (串本町 )
2019年06月13日
46 働く喜びや厳しさ学ぶ  2年生5人が職場体験学習  (相野谷中 )
2019年06月13日
47 犯罪や非行のない地域に  社会を明るくする運動  (紀宝町 )
2019年06月13日
48 お悔やみ情報
  
2019年06月06日
49 青学児童120人来熊
 「さるびあ丸」で11回目  (新宮港 )

 東京都渋谷区の青山学院初等部6年生120人と引率教諭ら21人の計141人を乗せた「さるびあ丸」(全長120・54㍍、4992㌧)が5日午前8時ごろ、新宮市の新宮港へ入港した。速水盛康・市教育長、東牟婁振興局の田堀国浩・地域振興部長らの歓迎を受けた一行は、バス3台に分乗し熊野古道などへ向かった。同日午後6時に出港する予定。

 修学旅行を兼ね同校が毎年実施している洋上小学校の一環で、おととしに続いて11回目の来港。一行は5月29日に東京を出港し、横浜、高知、種子島、福江島、壱岐、門司へ寄港し、新宮に入港した。この後は館山を経て東京へ帰る。

 船内での歓迎セレモニーで、速水教育長は熊野が聖地であると紹介し「人と自然がつくった聖地熊野を思う存分体験して」。田堀部長は「この地でいい思い出、楽しい思い出をつくり、人生の中でまた訪れてもらえればうれしい」とあいさつし、記念品を贈った。

 児童代表は「熊野古道や那智の滝を楽しみにしてきた。感謝しながら熊野の歴史や文化を学びたい」と元気にあいさつし、バスに乗り込んだ。

(2019年6月6日付紙面より)

入港したさるびあ丸=5日、新宮市三輪崎
セレモニーの様子
2019年06月06日
50 正しい認識の促進図る
 職員に向け人権学習会  (関西電力新宮事業所 )

 新宮市野田の関西電力新宮事業所(加山和也・新宮担当部長)で4日、職員を対象にした人権学習会があった。市人権政策課の谷嗣弘さんが、性別や性的少数者(LGBT)など性的マイノリティーについて講話をし、45人の職員が人権問題について学びを深めた。

 同事業所では、人権問題に対する正しい認識と理解の促進を目的に、定期的に人権学習会を開いている。

 谷さんは、性的マイノリティー問題は、職場や家庭、地域社会においても無関係ではなく、身近に迫ってきていると話した。性的マイノリティーは全体の3~5%といわれており、増加傾向にあるとした。

 「こういった問題が私たちのすぐそばにあることを知っていただき、理解して行動してほしい」と述べ、LGBTについて解説。最近では、自分の性に確信が持てない「Q(クエスチョニング)」を加え、LGBTQとされていることなども話した。

 婚姻適齢について定めた民法731条では「男は、18歳に、女は、16歳にならなければ、婚姻をすることができない」とあるとし、「憲法には両性の同意に基づくという前提があるが、共に18歳とはなっていない」と述べた。

 現在日本で同性婚は合法化されていないが、2015年に東京都渋谷区で初めて施行された、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める条例「パートナーシップ制度」について説明。現在は東京都世田谷区、中野区、三重県伊賀市、沖縄県那覇市などの自治体がパートナーとして権利を行使できるように定めていることなどを紹介した。

 職員らは啓発DVDを通じ、学校や職場などで起こっている性的マイノリティーに対する差別の現状などを学んだ。谷さんは「多数が普通で、少数が普通ではないという意識が偏見や差別を生む。少数の人が普通ではないという概念を持たないように職場づくり、社会づくりに生かしてほしい」と講話を締めくくった。

(2019年6月6日付紙面より)

45人の職員が人権問題について学びを深めた=4日、新宮市野田の関西電力新宮事業所
2019年06月06日
51 海と陸、広い視野で結ぶ
 東京農業大学と包括連携協定  (太地町 )

 太地町(三軒一高町長)、同町漁業協同組合(脊古輝人代表理事組合長)、太地水産共同組合(岸野知夫理事長)と東京都世田谷区の東京農業大学(髙野克己学長)は5月15日、包括連携協定を締結した。産業や教育など幅広い分野で相互協力する協定で、三軒町長は「鯨の学術都市を目指す町として研究者は不可欠。大学との連携は非常に喜ばしい」と話した。

 同大学は3キャンパス(世田谷・厚木・オホーツク)6学部を擁する。小中高の附属校を含めたグループの学生数は約2万人となっている。全国75の地方自治体や企業・団体、教育・研究機関との連携活動実績を有し、各地の主な取り組みは▽6次産業化の推進▽鳥獣害対策▽機能性食品の成分分析および土壌診断▽森林・バイオマス資源の利活用▽地域体験実習などによる人材育成▽Iターン・Uターン推進▽里山景観保全活動▽遊休荒廃農地再生▽地域資源を活用した商品開発―など。

 4者歩み寄りの背景に、同大学生物産業学部・小林万里教授の太地町訪問があった。小林教授は、オホーツク海のアザラシの食害による漁業被害の対策を求め2017年に太地町の追い込み漁を視察した際、町の施策に感銘を受け、同大学に連携を提案。髙野学長が今年3月に来町し連携締結の運びとなった。

 髙野学長は「陸のことばかりではなく、広い視野を持たなくてはならない。学生たちにとって、海と関わりの深い太地町の漁業者や地域住民と交流することは有意義。グローバルな時代に、できることを一緒に考えていきたい」と話している。

 調印式は同大学内で行われた。協定に先んじて、町は町立くじらの博物館での学芸員実習を受け入れている。今後もインターンシップや就職を視野に入れた学生交流、同大学の学園祭への出品による鯨肉の普及を目指す。また、山野、公園管理などの学術支援を生かした地域活性化を相互恩恵の成果として見込んでいる。

(2019年6月6日付紙面より)

調印後、協定書を手にする髙野克己学長(左から2人目)ら=5月15日、東京都世田谷区(提供写真)
2019年06月06日
52 結成30年目の歌声披露 文化セで第6回演奏会 (串本コーロびおれった)

 串本町を拠点とするコーラスグループ「串本コーロびおれった」(山本ちづき団長、団員30人)が2日、同町文化センターで発表会「第6回演奏会」を開き結成30年目の歌声を約400人の観客に披露するなどした。

 同グループは、1990(平成2)年に結成した女声合唱団。基本毎週日曜日の午後にレッスンに励み、串本町や新宮市、さらには全国区の大会に出演して成果を発表。賛助出演や慰問もこなすなど練習に発表と活発な活動を続けている。

 自主公演となる発表会は「したい時にする」という考え方で不定期に計画していて、今回は2016(平成28)年5月の第5回以来3年ぶりの実施になる。

 当日は大ホールの席の約3分の2が埋まる盛況を得て開演。熊谷綾子さんの指揮、客演の藤里香世さんや団員の坂本久美子さんによるピアノ伴奏で4部構成20曲を発表した。第1部と第2部は純粋なコーラス発表で、「歌う」から「響かせる」へと徐々にハーモニー豊かな曲へと移行して展開を盛り上げた。第3部は初の試みで団員が考えた出し物を織り交ぜ、観客と一緒に歌う楽しみを共有。第4部は女声合唱とピアノのための組曲『桜の花びらのように』の全曲披露に挑戦し、ドラマ・坂の上の雲の主題歌『Stand Alone』を響かせた。

 曲の合間では熊谷さんが団員の目指すところ、山本団長が30年目の節目の心境と新たに仲間を歓迎したいという思いを語る場面も。プログラム終了後、団員から指揮とピアノ伴奏に感謝する花束を贈り、サプライズでさらに1曲を歌って締めくくった。

 おおむね1年前から今回の発表会を意識して練習を重ねてきたという同グループ。退場する観客を感謝して送り出した山本団長は「うまく歌えるか心配な曲もあったけれど、なんとかこなせてほっとした。初めて試みた第3部の趣向も良かったと大勢の皆さんから言っていただけて、団員も一段と意欲が湧いたと思う。次の発表会はいつ、とは言えないけれどこれからもよろしく見守ってほしい」と心境を語った。

(2019年6月6日付紙面より)

3年ぶりの発表会で歌声を響かせる串本コーロびおれったの皆さん=2日、串本町文化センター
創意工夫の趣向を交えて歌う楽しさを観客と共有する団員
2019年06月06日
53 選挙管理委員の労ねぎらい  下市昇一さんを町長表彰  (太地町 )
2019年06月06日
54 本年度事業などを承認  熊野歴史研究会が総会  (新宮市 )
2019年06月06日
55 障害者の自立支援に  一人暮らし体験「Passo」  (新宮東牟婁地方 )
2019年06月06日
56 楽しく和紙を手作り  みくまの支援学校で紙すき体験  (新宮市 )
2019年06月06日
57 新会長に坂下裕一さん  身体障害者連盟が総会  (那智勝浦町 )
2019年06月06日
58 タマネギの収穫を体験  3事業所と農福連携  (新宮市熊野川町 )
2019年06月06日
59 哲泉流小寺友香さん1位に  県吟士権者大会の第1部で  
2019年06月06日
60 全国、近畿出場に届かず  県消防救助技術会の結果  (串本町消防本部 )
2019年06月06日
61 2年目は17人体制で初動  シルバー人材セが総会  (古座川町 )
2019年06月06日
62 第21回ツール・ド・熊野   
2019年06月06日
63 事業化区間の早期完成を  近畿自動車道紀勢線建促期成同盟会総会  
2019年06月06日
64 今年は10月20日に開催  紀宝みなとフェスティバル  
2019年06月06日
65 勇退議員2人があいさつ  一般会計補正予算など承認  (那智勝浦町臨時議会 )
2019年06月06日
66 お悔やみ情報
  
2019年06月02日
67 開港40周年など祝う
 地球深部探査船「ちきゅう」入港  (新宮港 )

 新宮港40周年記念実行委員会は1日、新宮市三輪崎の新宮港で開港40周年と新宮港みなとオアシス登録を記念し「新宮港みなとフェスタ」を開催した。記念行事の一環として同港には地球深部探査船「ちきゅう」(国立研究開発法人海洋研究開発機構=JAMSTEC=所有)が入港。今回で約10年ぶり3回目となる船内一般公開には、親子連れなど多くの人が訪れた。

 「おかえりなさい『ちきゅう』! 入港記念セレモニー」をもってイベントは幕開け。同実行委員会委員長の垣内宏・新宮港振興会長が「『ちきゅう』の活躍は南海トラフの地震発生メカニズムの研究やメタンハイドレートの資源開発研究など、まるで近しい友人の地球規模での活躍を見るがごとく心強く、私たち地球人のためにさらなる研究にまい進していただきたい」と歓迎した。

 同実行委員会副委員長の田岡実千年市長は「ちきゅう」の寄港とJAMSTECの取り組みに感謝を述べ、「南海トラフ地震発生帯掘削計画が終了した今、研究成果が巨大地震発生のメカニズムを解明し、私たちの命を守る防災につながることを念願し、未知の領域へのさらなる勇敢な取り組みに期待します」とあいさつ。倉本真一・研究プラットホーム運用開発部門部門長と、小林猛将船長に歓迎の花束を手渡し、記念品を交換し合った。

 倉本部門長は「10年前の一般公開時、10歳だった少年少女は成人している。その間、われわれも一生懸命やってきた。この2日間で研究の成果と船の中を見ていただけたら喜びもひとしおです」と感謝を示した。

 イベント会場には新宮港関連啓発ブースが設けられたほか、フラダンスや歌などのステージイベントもあり、多くの来場者でにぎわった。

 「ちきゅう」の一般公開は2日(日)の正午からも実施される。先着順、時間指定不可。午前10時からは新宮港エリア「みなとオアシス」登録記念セレモニーが開催されるほか、アンパンマンショーなどのステージイベント、ふれあい動物園、餅・菓子ほり、物産販売なども催される。

(2019年6月2日付紙面より)

「ちきゅう」一般公開には多くの人が列をなした=1日、新宮市三輪崎の新宮港
船内を見学する来場者ら=同
2019年06月02日
68 アウラール選手が第1ステージ優勝
 スプリント決着制し  (ツール・ド・熊野 )

 第21回ツール・ド・熊野の第1ステージ「赤木川清流コース」が5月31日、新宮市熊野川町で行われ、オールイス・アウラール選手(マトリックスパワータグ)が2時間12分23秒のタイムで優勝した。2位には岡篤志選手(宇都宮ブリッツェン)、3位には中井唯晶選手(シマノレーシング)が入った。

 今年はコースが一部変更になった。山岳賞の懸かる登りを新たに設定し、1周17・2㌔と約1㌔延長した。レースは17・2㌔を4周と変則2周(15・4㌔+16・2㌔)の100・4㌔になった。

 市役所前からのパレード走行を経てスタート地点に着いた選手らは、隊列を組み直し、下宏和歌山県副知事の合図でスタートした。

 レースは、スタート直後に抜け出した4人の先頭集団に3周目で後続集団が追い付き約20人の先頭集団を形成。その後メイン集団との差が3分に広がった。終盤には8人の追走集団が飛び出すものの、先頭集団に追い付くことができず、メイン集団と先頭集団との差はさらに広がり6分を超えた。

 最終回に入っても先頭集団の19人からは誰も抜け出せないまま、勝負はゴール前のスプリント勝負に持ち込まれ、アウラール選手がフィニッシュラインを通過する前にガッツポーズを決めるほどに後続を引き離してゴール。

 地元キナンサイクリングチーム勢では、山本大喜(まさき)選手の11位がトップだった。

(2019年6月2日付紙面より)

ゴール前でのスプリント勝負を制し優勝したマトリックスパワータグのオールイス・アウラール選手(中央)=5月31日、新宮市熊野川町
2019年06月02日
69 地震津波タイムライン策定に向け
 29日に検討会の発足式  (紀宝町 )

 紀宝町は地震津波発生後の行動を事前に決めておく「地震津波タイムライン」を本年度内に策定する。全国初の取り組みで、7月下旬に検討会を立ち上げる。29日(土)には町生涯学習センターまなびの郷で検討会に向けた発足式を開催する。午後2時開会、入場無料。

 各団体が連携して被害を最小化すること、可能な限り安心・安全な避難生活を考えることを目的に、地震津波発生後の各段階で何をすべきかを整理し、タイムライン(事前防災行動計画)にそれぞれの行動を盛り込む。

 町民防災会議の四つのブロック会議で意見を聞き、それぞれの地域の考えを反映させる。発足式までに各会議で説明会を開催する。5月31日に町保健センターで開かれた井田・神内地区の第1ブロック会議では、NPO法人環境防災総合政策研究機構の草野富二雄さんが内容を説明した。

 計画への理解を求め、「地震津波発生後に安心で安全な生活を送るためには、地域との連携や支援を計画に盛り込むことが重要。皆さまの考えを役場の行動計画に反映させることを目的としたタイムライン検討会にご協力を」と呼び掛けた。

 検討会は町、自主防災組織、国土交通省、津地方気象台、三重県などで組織し、来年1月までに4回の会議を開く。

 6月29日の発足式では検討会について説明し、南海トラフ地震対策、地震津波タイムラインの必要性などをテーマにした講演会を行う。

 役場総務課防災対策室では「多くの皆さまに参加してもらいたい」と話している。問い合わせは同室(電話0735・33・0335)まで。

(2019年6月2日付紙面より)

地震津波タイムラインの説明を受ける=5月31日、紀宝町保健センター
2019年06月02日
70 待望のアユ漁解禁
 高田川などで太公望  

 熊野地方の熊野川や古座川、太田川流域で1日、アユ漁が解禁された。この日を待ちわびていた太公望たちが夜明けとともに釣り糸を垂らした。

 熊野川漁業協同組合は今年、赤木川1080㌔、大塔川770㌔、四村川720㌔など熊野川各支流に稚魚を計3・7㌧放流した。組合は「今年の天然遡上(そじょう)は平均並みのようです」と話している。

 新宮市の高田川ではアユの遡上が年々減少。2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、追い打ちをかけた。アユは生まれた川へ帰ってくる習性があることから、組合は対応策として2016年から川内に産卵場を設置している。昨年10月には卵を持った雄と雌の成魚合わせて3000~4000匹を放流した。

 高田川に釣り仲間4人と訪れ、午前5時から約3時間で15~17㌢のアユを約20匹釣り上げていた山下孝一さん(61)=那智勝浦町宇久井=は「前日の午後から場所を取って待っていました。この時期になると、毎年季節感を感じ『いよいよか』と楽しくなります」と話していた。

(2019年6月2日付紙面より)

アユ釣りを楽しむ人たち=1日、新宮市高田
釣り上げられたアユ
2019年06月02日
71 会長に大江清一さんを再任 区長連合会総会 (那智勝浦町)
2019年06月02日
72 人権意識の高揚を目指し  新宮市人権尊重委員会が総会  
2019年06月02日
73 新会長に矢熊義人副町長 那智勝浦町観光協会が総会 
2019年06月02日
74 本の世界を楽しむ  高田小で初の読み聞かせ  (新宮市 )
2019年06月02日
75 色とりどりの作品並ぶ  SweetRoomが初の展覧会  (新宮市 )
2019年06月02日
76 晴天の下で汗を流す  勝浦小で運動会  (那智勝浦町 )
2019年06月02日
77 事業確かめ当局と懇談も  区長連合会が通常総会などに臨む  (串本町 )
2019年06月02日
78 花火予算1100万円増  中平孝之会長を再任  (熊野市観光協会 )
2019年06月02日
79 再送信局増設を計画  デジタル対応戸別受信機  (紀宝町 )
2019年06月02日
80 サツマイモの苗植え  JA伊勢が出前授業  (鵜殿小 )
2019年06月02日
81 お悔やみ情報