佐野区、大雨の影響で (新宮市 )
新宮市佐野区内を流れる荒木川の取水堰(ぜき)付近の護岸部分2カ所が21日の大雨の影響で崩れた。前田道春区長は「地域の人たちは次に雨が降り増水すれば水があふれ出すのではないかと不安がっている」と話している。
崩れた場所は同区の天御中主神社からやや下流の護岸の一部。同日は未明から雨が降り、梅雨前線を伴う低気圧の影響で、雨量は合計367㍉を記録していた。発見した区民は「22日の午前11時ごろ見に行ったら落ちており、驚いた。水が出たら漬かってしまうかもしれない。住民も不安に思っている」と話した。
和歌山県は22日の夕方に現地を確認。翌23日には県職員と復旧工事に携わる業者が共に現地を見て、工事の手法などを協議した。取水関付近は土のうを積むなどして仮復旧、上流部分に関しては付近の樹木などを伐採し状況を確認後、対応していく予定。県内でも雨の影響でさまざまな被害が出ている。
前田区長は「雨で崩落していると地域住民から連絡を受けた。佐野農業実行組合も田畑への影響を心配している。県と話し合い、早急に対策を講じてほしいと申し入れた」と話した。
(2017年6月25日付紙面より)
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1年生がヒラメ稚魚を放流 (勝浦小 )
那智勝浦町の那智湾の砂浜で23日、ヒラメ稚魚1000匹の放流があり、町立勝浦小学校の1年生44人がペットボトルの入れ物に稚魚を小分けしてもらい海に放した。
勝浦小の体験学習を兼ねて開かれている恒例の放流会で、児童らは県職員からヒラメの特徴なども教わり、「ヒラヒラしているところは何?」「さわってもいいかな」などと質問しながら放流までの間にヒラメを観察。放流後は「元気に大きく育ってね」と手を振り見送った。
ヒラメ稚魚の放流は、栽培漁業の拡大を図るため、町が紀州勝浦漁業協同組合に委託し毎年行っている。串本町の県南部栽培センターで3月1日と同月3日にふ化した稚魚を、同漁協が体長約10㌢前後まで中間育成。宇久井漁協、勝浦漁協、和歌山東漁協那智支所・浦神支所の管轄海域で約6万匹を放流した。
東牟婁振興局農業水産振興課の白石智孝さんは、「日高町の調査海域で、放流した個体から例年300万円程度の水揚げがある。漁獲されなかった放流魚も卵を産み、資源の減少を防ぐ役割がある」と期待を込め語った。
(2017年6月25日付紙面より)
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非戦、平等を願い遠松忌 (新宮市 )
新宮市大橋通の淨泉寺(山口範之住職)で24日、真宗大谷派主催の「遠松忌法要」が営まれた。大勢の市民らが参列し、非戦・平和を唱え、差別と戦った同寺12代住職、高木顕明師(1864~1914年)の遺徳をしのんだ。
「前(さき)を訪(とぶら)う 今、この時代に聞く非戦・平等の願い」をテーマに毎年営まれている法要は、1998(平成10)年に滋賀県大津市の本證寺で有志らが第1回を営み、翌年から新宮市で開かれている。今年20回目で、2000(平成12)年から同派が主催している。
市民らは、市内の南谷墓地にある顕明師顕彰碑での勤行後、淨泉寺本堂で営まれた法要に参列。池田士郎・天理大学名誉教授の講演や演劇「彼の僧の娘 高代覚書」(作・演出、嶽本あゆ美さん)の鑑賞、懇親会などもあった。
顕明師は新宮出身の医師・大石誠之助(1867~1911年)らとともに非戦、平和を唱えて活動していたが、明治天皇暗殺を企てたとして「大逆事件」(1910年)に連座し無期懲役となった。無念の中、14(大正3)年6月24日に秋田刑務所で自ら命を絶った。事件を受け、顕明師は同派から追放されたが、96(平成8)年に処分取り消しとなり、名誉が回復されている。
(2017年6月25日付紙面より)
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第42回紀宝地区防犯少年野球大会 (紀宝町 )
横綱・日馬富士関ら伊勢ヶ濱部屋の力士が18日、来年創建2050年を迎える田辺市本宮町の熊野本宮大社に手形を奉納し、来場所からの活躍を誓った。横綱は「美しい自然の中にある神社を気持ち良く参拝させていただきました。名古屋場所に向けてパワーをもらいました」と話した。
同社の崇敬者の紹介で、伊勢ヶ濱部屋の親方(元横綱・旭富士)、日馬富士関、大関・照ノ富士関、安美錦関が正式参拝した。3力士のほか、宝富士関、誉富士関、照強関と同部屋の10両以上の力士の手形を押した板(縦30㌢、横180㌢)を奉納した。
部屋に対し、お札、勝守(かちまもり)、挑花などを贈呈した九鬼家隆宮司は「熊野は悩み、立ち止まった時に自分を見つめ直す場所といわれています。これからの部屋の発展、相撲業界の発展を祈ります」とあいさつ。親方は「みんなで夏場所に向けて一日一日いい相撲をとっていければ」と話した。
同社には大勢の見物人が訪れ、力士らは気さくに記念撮影に応じていた。一行は参拝の後、白浜町の特別養護老人ホームを慰問した。
一行と歓談した九鬼宮司によると、横綱は熊野について詳しく、「熊野古道を歩いてみたい」と話していたという。「いつも身に着けていたい」と個人的にも「勝守」を入手した。
九鬼宮司は「現役の横綱に参拝していただき、来年のご創建2050年を迎えるにあたり力を頂いた。来場所はぜひ優勝していただきたい」と話した。
(2017年6月20日付紙面より)
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休耕田にヒマワリの種まく (熊野川フラワーツーリズム協 )
熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は18日、新宮市熊野川町西敷屋の休耕田にヒマワリの種をまいた。町内4地区、約4㌶の土地に約25万~40万本分をまく予定。9月10日(日)には「ひまわりまつり」を予定しており、下阪会長は「花の咲く町になってくれれば」と話していた。
同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地に種をまいている。この日は会員と地域住民らが参加。縄に付いた目印を頼りに手作業でまいたり、種まき機を使ったりしながら協力して取り組んだ。
西敷屋在住で協議会会員の辛嶋彰さん(76)は「この地区は特に高齢化が進み、休耕田が増えています。維持していくには活性化につながる花作りなどをしなければ集まる機会も少ない。できる限り、続けていきたいです」。
土地の所有者の向井地數廣さん(85)は「昨年はきれいでみんなが褒めてくれた。盆の時期に見られるようにと今年はまく時期をずらしました。きれいに咲いてくれれば」。種をまいた70代の地元の女性は「花が咲くときれいだった。植えるだけでなく初めから手伝うことができればいいんですけれど…。男性たちが大変だと思います」とほほ笑んだ。
熊野川行政局の山本茂博・住民生活課長(56)は「大変でしたが地元の人も一生懸命で、事務局としても地元のことには協力したいです。花が咲くのが楽しみ。今後とも地域の人たちと一緒に頑張って熊野川町を元気にしたい」。
下阪会長は「時々種があれば欲しいという人もいる。また、種を使ってと送ってくれる人もいます。県外からも問い合わせがあるよう。今年もひまわりまつりを大々的にやりたいです」と語った。
7月9日(日)午前9時ごろからは平野地区での種まきボランティアを募集しており、協力を呼び掛けている。
(2017年6月20日付紙面より)
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串本町有田にあるJR紀伊有田駅で5日から14日まで、「紀の国トレイナート2017」関係の作品制作があった。昨年に続き和歌山市在住のアーティスト・画家まつおさん(30)が作品を描き込み、一段とにぎやかさが増した。
この制作は同トレイナートの一企画『駅舎アート』の一環。画家まつおさんは昨年初参加したアーティストで、『え、こんなところにこんな駅?』と題して同駅における作品制作を担当している。
イベントは毎年秋に開かれているが、画家まつおさんはその時期が多忙なため今回は一足早く作品制作に取り組んだ。駅舎線路側の壁面をキャンバスにし、高さ約1・9㍍、幅約3・6㍍の新作を水性ペンキで描き込み。14日に完成させ「串本の海の中」と名付けた。
画家まつおさんは3月から始まった串本海中公園水族館と紀の国トレイナート実行委員会による企画展「海をかりる展」(同館内で実施中)の序盤の展示を担当。その時に串本の海を自身の目でじかに確かめ、後に野村恵一館長からシュノーケリング観察によるサンゴの紹介も受けた。新作はその成果を投影し感謝する思いで描いたという。
持ち味とする規則正しい曲線や円の表現とサンゴの描写で串本の海を形作り、アオリイカやトビウオ、ナマコやウミガメ、セミエビや各種熱帯魚など実際にいる生き物を描き加えた。
新作とは別に、昨年作にもサンゴを重ね描いて串本の海らしさを強めた。制作中は自身の知り合いと下校中の串本西小児童が訪ねてくれたそうで、子どもが自分の絵を見て魚の名前を言い当ててくれるのがうれしかったという。制作後も作品を楽しんでもらえるよう、子どもに好評のオリジナルキャラクター『まるぞう』を随所に描き足し、「串本の海と子どもをもっと身近にする作品になった」と仕上がりを振り返る。
今年の制作はひと段落したが、「トレイナートが続く限りこの作品を発展させたい」と画家まつおさん。「この作品はきれいだけで終わらせたくない。紀伊有田駅へ来たらこの辺りのことが一通り知れる。そんなエンターテイメント性を出していきたい」と語った。
14日現在、同トレイナート2017の日程や詳細な内容は未発表。紀伊有田駅については一足早く今年の作品が完成し、画家まつおさんは「自分はいないけれど、多くの皆さんに鑑賞してもらい楽しんでもらえれば」と期待した。
(2017年6月20日付紙面より)
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三輪崎小学校でプール開き (新宮市 )
新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長)で19日、プール開きがあった。6年生62人が1年ぶりの水の感触を楽しんだ。
プール掃除は9日に実施した。19日の同市の気温は午前9時の時点で27・5度、10時には29・6度を記録しており、太陽が輝く絶好のプール日和となった。
水着に着替えた児童らは準備体操でしっかりと体をほぐした。足を水につけ、頭から徐々にならしていき、水につかると「冷たい」「きゃー」と歓声が上がった。水の中で歩いたり、泳力を確認したり、児童らはうれしそうに取り組んでいた。
大野咲空君(11)は「水が冷たかった。時間が少なかったのと、プールが浅い」。川上颯心君(11)は「楽しかった。冷たさもちょうど良かったし、面白かった」と笑顔を見せていた。
(2017年6月20日付紙面より)
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第23回JA杯ソフトバレー大会
第36回紀南陸上競技選手権大会
熊野川本来の清流の恵みと活力を次世代に残すことを目的とする「美しき熊野川100年会議」の設立総会が11日、新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターであった。基本理念や本年度活動計画などを決め、会長には麻野吉男さんを選んだ。
総会には田辺市、新宮市、紀宝町、太地町などから約20人が出席。基本理念を「世代と地域を越えて英知を集め、長期的な視点に立ってさまざまな課題解決に取り組んでいく息の長い活動を目指す」などとした。本年度の活動計画は▽葦船製作と乗船体験・熊野川下り▽大日山植樹▽川の清掃&芋煮会▽川の生き物観察会▽熊野川経済研究会。
麻野会長は、熊野川上流にダム建設の話が出た昭和20年代、当時の知事は建設に大反対していたが、国の大きな流れに屈し、現在に至っていると説明。会長就任にあたっては「最後の奉公ができればと思っています」と述べ、さまざまな人や団体との同じところを探していく本当の文化運動をやりましょう、と協力を呼び掛けた。
城和生・副会長は「熊野川が清流であることが熊野の神々のご意志ではないかと思っている」。安原克彦・事務局長・会計は「100年続く会議の基礎をつくるためには井の中のカワズにならないようにしなければならない」。高栖浩史・会計監査は「本当にダムがなくなれば、清流に戻るのかなど、勉強するきっかけになれば」とあいさつした。
(2017年6月13日付紙面より)
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男の人の料理教室 (太地町 )
太地町住民福祉課と町地域包括支援センターは9日、町公民館で男の人の料理教室を開いた。8人が参加し、「海の幸」をテーマに4品を作った。
5年ほど前から始められた恒例行事で、簡単料理で健康的な食生活ができる「技」を磨いてもらい、今後の食生活に役立ててもらおうと年4回催している。男性は地域イベントへの参加が少ないことから、男性限定にすることで気軽に参加してもらい、地域交流を深めてもらう狙いもある。
メニューは作りやすさを重視しており、今回はアジのロール焼き、アカイカの煮つけ、豚バラ肉の野菜巻き、みそ汁を作った。アジはDHAが豊富に含まれ、ブタはビタミンを豊富に含む。海鮮食材は漁協スーパーで仕入れた。
講師は栄養士の中山恵さんをはじめ同センターと住民福祉課の職員3人が務めた。参加者は、認知症予防の講座を受けた後3班に分かれ、協力して調理を進めた。試食は参加者全員で卓を囲み、出来たて料理に舌鼓を打った。
2回目の参加だという寺西敏次さん(61)は「普段は奥さんに作ってもらっています。出来上がった料理もおいしかったので、また家でも作れたら」と話した。
(2017年6月13日付紙面より)
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古座観光協会(室宣行会長、会員75人)の定期総会が9日、串本町中湊にある神保館で開かれた。役員改選があり、理事の互選で室会長を選出した。その他事項で役場産業課から町域の観光振興を包括する共同体立ち上げの提案があり、協議を進めることを承認した。
開会にあたり室会長は、カヌーレンタル事業が外国人のツアーメニューとして注目されるチャンスを迎えていて、自然を生かし流域の企画とも連携したイベントやカヌーによる語り部ツアーなどいっそうの振興策を模索していることを報告しつつあいさつ。来賓の田嶋勝正町長は、すさみ串本道路の工事が本年度末から着工の見込みにあることを報告し、「今から何を売り出すかを固めるべきだ」として同協会と共に方策を考えたいとし、総会実施を祝った。
議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度事業計画関係では外国人観光客対応の強化策について質問があり、計画外の取り組み事項として意識し、例年並みの内容(新規に通年でクルーズ船誘致活動と古座道の駅推進活動を始める)で取り組むこととした。カヌーレンタル事業の28年度実績は3211人。対27年度比で1・5%の微増だった。
共同体の立ち上げは同席した濵地弘貴産業課長の提案で、CM撮影や旅番組ロケ(番組名「遠くへいきたい」7月2日(日)午前7時放送)など昨今撮影が多い背景には、3カ年計画で能動する同課課員の積極的な売り込みがあるとし、動けば反応が得られる事例として例示。高速の延伸や世界遺産追加登録など串本には今いい風が吹いている時にバラバラで頑張るのは惜しいとし、今後の同協会や串本町観光協会のステップアップとして新たな枠組みの協議を申し出た。串本町観光協会は総会時に間に合わず以降の役員会で提案したそうで、協議の準備が進んでいるという。
(2017年6月13日付紙面より)
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熊野川町で「さつまいも体験農園」 (みつの地域活性化協議会 )
新宮市熊野川町の営農団体、農産加工組合などから成る「みつの地域活性化協議会」(下阪殖保会長)は10日、同町神丸の休耕田で「さつまいも体験農園」を開催した。10組が参加し、サツマイモの苗の植え付けとおやつの試食をした。
同会は地域資源を生かした魅力ある地域づくり活動に取り組んでいる。「体験農園」は休耕田を活用し、自然豊かな熊野川の魅力を感じながらサツマイモ栽培や加工を体験してもらおうと開いた。全4回で、苗の植え付けやシェフに習うサツマイモ料理、収穫祭、加工を予定している。
参加者らは東牟婁振興局の村畑恵一さんから栽培の説明などを聞き、畑の表面をシートで覆い雑草を生えにくくする「マルチング」を協力して実施。その後、指導を受けながら1組当たり長さ6㍍の2畝に約40本の苗を植え付けていった。畑にはこの他、協議会メンバーらが植えた苗約1500本もある。
作業後は「熊野川ふるさとキッチン」のメンバーらがサツマイモを使って作ったまんじゅうと蒸しパンの2種類のおやつを味わった。
夫の卓也さん(40)、息子の蒼真君(3)と参加した今井結花さん(33)は「畑仕事をする機会もなく、体験してみたいと思いました。ちょっと暑かったですが、楽しかったです。たくさんなってくれれば」。
下阪会長は「楽しみながらやってください」とあいさつ。「おいしさを一緒に味わえればと思います」と話していた。
(2017年6月13日付紙面より)
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那智勝浦ゴルフ倶楽部5月度月例杯
卓球部女子が県予選会学校対抗で3位入賞
県高校総体バドミントン
県高校陸上競技対校選手権大会
11月19日、第6回天空ハーフマラソン
第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。
大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。
実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。
大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。
スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。
参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。
申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。
(2017年6月9日付紙面より)
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後輩らがPVで加藤先輩に声援送る
サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。
その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。
試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。
観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。
観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。
新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。
(2017年6月9日付紙面より)
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「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。
授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。
(2017年6月9日付紙面より)
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宮本学さん迎えて学習会 (田原小 )
串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。
現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。
今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。
映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。
この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。
(2017年6月9日付紙面より)
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高田川などで太公望
熊野地方の熊野川や古座川、太田川流域で1日、アユ漁が解禁された。この日を待ちわびていた太公望たちが、夜明けとともに釣り糸を垂らした。
熊野川漁業協同組合は今年、熊野川各支流に稚魚を約4・1㌧放流している。内訳は▽高田川700㌔▽赤木川1200㌔▽大塔川850㌔▽四村川800㌔―など。組合は「今年は例年より天然遡上(そじょう)が多い。四村川と赤木川で良い形のアユが見られると聞きました」。
新宮市高田の高田川では初日、約20人の釣り人が川に入った。午前5時から8時30分までに15~18㌢のアユを13匹釣り上げていた瀬田貴文さん(37)は「アユはたくさんいますが、今日は水量が少ないですね」。
高田川は2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、稚アユの遡上が減ったことから、組合は対応策として昨年10月、川内に初めてアユの産卵場を設置。卵を持ったメスとオスの成魚合わせて約4000匹を放流した。高田川監視員の稲生達雄さん(57)は「アユの数は去年より確実に多い。今後もっと良くなっていくと思います」と話していた。
(2017年6月2日付紙面より)
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歯と口の健康週間を前に (太地町 )
太地町の町立くじらの博物館で1日、飼育するクジラの歯磨きが始まった。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんで毎年行われているイベントで、11日(日)まで。
コビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウの3頭が口を開けて並び、飼育員がブラシで歯を磨いた。
クジラの歯は食性によって違い、コビレゴンドウは上下のあごに約30本、ハナゴンドウは下あごのみに約10本、オキゴンドウは上下で約40本あるという。かみ砕く臼歯はなく、餌を捕まえて飲み込む。学芸員の稲森大樹さん(32)は「クジラ、イルカの歯は面白い。近くで見ることでクジラへの興味を持ってもらい、歯磨きの大切さも学んでもらえればうれしい」と語った。
歯磨きを体験した同町の大石遥斐君(5)は「楽しかった。うまく磨けたと思います。自分でも歯磨きを続けます」と話していた。
1日3回実施する。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。
(2017年6月2日付紙面より)
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町民生児童委員総会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町民生児童委員協議会(岡本美智子会長、委員56人)は5月31日、町福祉健康センターで平成29年度総会を開いた。昨年度の事業報告と今年度の計画が上程され、出席した委員36人から承認を受けた。
開会のあいさつで岡本会長は「住民から寄せられる相談も複雑かつ多様化している。横の連携を密に、共に活動し育つことが力量を深める。私たちは行政の協力者であり、住民の代弁者。安全で安心できる福祉と守られた人権の町づくりのために、住民の心のよりどころになれるよう支え合っていきたい」と協力を求めた。
寺本眞一町長は「全国で児童の虐待や放置、少年犯罪の多発など社会や家庭の子育て機能が低下し、子どもとその家族を巡る問題が深刻化している。福祉の向上と子どもたちのために、さらなる協力をお願いします」と話し、新温泉病院やクリーンセンターなど今後の町の取り組みにも触れた。
今年度は、民生委員制度創設100年記念全国大会が7月に東京で、和歌山大会が10月に和歌山市で催される。
(2017年6月2日付紙面より)
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串本ロイヤルで総会開く (串本町観光協会 )
串本町観光協会(島野利之会長、会員156人)が5月31日、串本ロイヤルホテルで平成29年度通常総会を開いた。高速道路延伸に伴う観光客の増加を見据え、地域資源の磨き上げと魅力発信の強化を今後の挑戦課題として強く意識しつつ本年度の事業計画を固めた。
前年度は従来の諸事業に加え、橋杭海水浴場のアウトドアレジャー拠点化による3シーズン活用の素地構築や各種体験メニューをアピールする企画「自然体験まつり」の実施など、今後に向けた取り組みにも力を入れた同協会。
その成果を持って本年度の方向性を決める通常総会を迎え、島野会長は「体験型、滞在型の観光にもっと力を入れる必要がある。串本町が持ち得るもの全てを磨き上げ、魅力をお届けしてたくさんの方に来ていただけるよう頑張らなければならない」と思いを掲げ、古座観光協会や商工会青年部、町や県、会員や町民らが一体となって取り組むことや今後の新たな試みへの協力を求めるなどした。
来賓を代表して田嶋勝正町長は、高速延伸の見通しを伝えて開通後に増える旅客をいかに地域経済につなげるかが重要だと提言。前芝雅嗣県議会議員も串本町の特徴を生かした誘致に励んでほしいと期待を寄せ、両者とも力を合わせて頑張りたいと歩み寄った。児玉征也東牟婁振興局局長や濵地弘貴産業課長も列席した。
続く議事では事業関係の諸議案を審議し承認した。役員改選はなし。本年度事業計画では各地域資源に応じた具体的な集客活動を重視し、関係イベントについては▽串本まつりの開始を告げるイベント「海水浴まつり」の名称を「橋杭ビーチサマーフェスタ」に改め内容も一新する▽イベント「ラブ太平洋串本エギング大会」の予算を他の釣り大会にも振り分ける―などの点を確かめた。
(2017年6月2日付紙面より)
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