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2022年08月13日
1 「癒やし・励まし」願い込め
 熊野川でサプライズ花火  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、岩澤宣之会長)は11日夜、熊野速玉大社下の河川敷で「癒やし・励ましの打ち上げ花火」を実施した。約350発の大輪の花が夜空に浮かび、散歩をする人やドライバーらの目を楽しませた。

 コロナ禍で迎える3年目の夏。感染拡大防止の観点から熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)をはじめとしたさまざまなイベントが中止となる中、市民の「癒やし・励まし」となるようにとの思いを込めて、おととし、昨年に引き続き企画した。

 3密を回避するため、今年も事前の公表を行わずにサプライズで実施。午後8時に突然打ち上がった花火は約15分間にわたって市街地や川面を照らし、道行く人からは感嘆の声や拍手が上がっていた。

 新宮城跡を散歩していた40代男性は「いつも通り散歩していたら河原から花火が上がった。(偶然見られて)ラッキー。夏のいい思い出になった」と笑顔。

 岩澤会長は「新型コロナの影響で多くの人が我慢を強いられている。子どもたちや大人も楽しみにしていた1年に1回の新宮花火大会も中止になった。ささやかではあるが、今日の花火が少しでも癒やしや励ましになれば」と話していた。

(2022年8月13日付紙面より)

夜空に花火が打ち上がった=11日夜、新宮市の熊野川河川敷
2022年08月13日
2 熊野がアート一色に
 国内外13組が滞在し制作  

 国内外のアーティストが熊野地域に滞在しながら作品制作・展示をするアートイベント「KUMANONISUMU(クマノニスム)!2022」が熊野市で始まった。およそ1カ月をかけて制作された作品が空き店舗や旧校舎などを生かして展示されており、市内がアート一色に染まっている。14日(日)まで。

 イベントを仕掛けたのは同市飛鳥町出身でオーストリア・ウィーン在住のアーティストえのもとひささん。10年ほど前に初めて故郷で作品展示をしたのをきっかけに、2017年に海外から2人を迎え、初めて「クマノニスム」を開催。今回はキュレーターが企画運営に入り、オーストリアから8人と東京から1人、地元からもアーティストを迎え、旧神上中学校と記念通り商店街(チャレンジショップ、シャッターアート)、市文化交流センターの4カ所で展示している。

 えのもとさんは、過疎が進む地元の現状を目の当たりにし、アートで力になれないかとイベントを考案した。「入国制限など実現には多くのハードルがあった」が、オーストリア連邦芸術文化省やクラウドファンディングなどを通して資金援助も受け、開催へ道筋をつけた。

 アーティストらは長い滞在を通して、日常の中で住民と交流してきた。「熊野の人たちはアートに関心を持ってくれることが多く、双方にとって面白い経験になったのではと思う」。「子どもたちにもアートやアーティストと触れ合い、文化や習慣の違いを知ってもらう機会になればうれしい」。

 記念通り商店街の空き店舗を市が貸し出す「チャレンジショップ」では、エマ・クリングさんとローレンツ・クナートさんが熊野の日常の中で布に目を向けた写真や絵などを展示している。シャッターの廃材や使われなくなった布団など限られた材料を空間に配置し、世界観を表現した。二人は「本のようにした作品もあるので手にとり、ページを開いてみて。熊野は素晴らしい。でも、とても暑い」と笑っていた。

 各会場の展示時間など詳しくはホームページ(https://www.interact-projects.net/)へ。

(2022年8月13日付紙面より)

熊野での日常を切り取った作品が並ぶ=熊野市木本町の記念通り商店街
2022年08月13日
3 家族連れでにぎわい
 海水浴場や自然プール  ( )

 お盆休みを前に、熊野地方各地の自然プールや海水浴場が、家族連れの帰省客や観光客でにぎわっている。

 太地町の名物の「くじらに出会える海水浴場」は7月22日の開設以来、5482人が利用(8月9日現在)。特に午前11時と午後1時のクジラの開放の時間帯は大勢でにぎわっている。

 一方、3年ぶりに開設した新宮市の高田第1・第2自然プールでは、7月15日以来、累計2806人が利用(8月9日現在)。新型コロナウイルス感染拡大前には及ばないものの、第1プールには平日でも40人、休日には200人を超える人々が訪れている。

 9日に訪れた小林英資(えいすけ)君(6)、隼生(はやせ)君(3)兄弟は「魚が見えた」「捕まえたい!」と笑顔。父親の伸崇さんは「自分も子どもの頃から両親に連れられて高田に来ていた。11年前の紀伊半島大水害でこの辺りも様変わりし、もう元に戻らないかもと思ったが、今こうして子どもたちを連れてこられて感慨深い」と話していた。

(2022年8月13日付紙面より)

クジラと触れ合う=9日、太地町のくじら浜海水浴場
自然プールで遊ぶ兄弟=9日、新宮市の高田第1自然プール
2022年08月13日
4 盆前を過ごす利用集める
 潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )

 串本町の潮岬望楼の芝キャンプ場の有料開放が11日から始まった。今期は14日(日)まで開放する計画で、盆前をアウトドアで過ごす人の利用を集めている。

 本年度から諸事情で既設エリアの無料開放を休止している同キャンプ場。同芝管理運営委員会(田仲康慧会長)と町が協議して定める繁忙時の対応・有料開放のみがテント泊できる機会となっていて、小学生1人1泊1000円の協力金(キャンプごみの引き取りや広大な芝地の管理経費などに充当)を得て環境省の許可に基づき芝地の東側一帯をテント設営場所として管理し提供している。

 無料開放の休止に伴い、有料開放の受け付けは期間前日の午後4時から実施。1時間ほど待つ利用者もいる中、10日は22人を先行して受け入れ、11日は131人が同キャンプ場駐車場そばに設けている現地受け付けに利用を申し出た。

 新型コロナウイルスの感染拡大第7波のさなかだが、国の行動制限がないことにより同委員会は県の感染予防対策認証を受け、そのガイドラインに沿って午前8時~午後6時に現地受け付けを設けて対応に当たっている。例年のこの時期は日に200人前後の利用があり、それに比べると行動制限がないといっても勢いは例年ほどではないという。

 田仲会長は期間終盤にかかる台風8号の影響を注視しつつ、他方で現に利用者が集まる状況にできる限り応えたい考え。最近増えている自動二輪車用の臨時駐車場を新たに設けるなど利便を高めつつ、委員交代制で期間中の運営に当たっている。

 期間中の同キャンプ場利用の問い合わせは現地受け付けまで。期間外の問い合わせは同委員会事務局の町産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2022年8月13日付紙面より)

有料開放期間に入りテントが並ぶ望楼の芝の東側一帯=11日、串本町潮岬
2022年08月13日
5 さらなるレベルアップに
 体育文化会館でレスリング強化合宿  (那智勝浦町 )
2022年08月13日
6 ロケット事業で地域振興  内容学ぶワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年08月13日
7 食品セットを無料配布  帰省中の学生なども対象  (紀宝町 )
2022年08月13日
8 「あなたが防ぐ電気事故」  8月は電気使用安全月間  (電気工事工業組合 )
2022年08月13日
9 町立小中学校の方向性探る  学校規模検討委員会を設置  (古座川町 )
2022年08月13日
10 違法な抗議活動を監視  追い込み漁前に現地警戒所  (太地町 )
2022年08月13日
11 お悔やみ情報
  
2022年08月09日
12 貴重な生原稿、見つかる
 中上健次顕彰委員会に寄贈  (新宮市 )

 中上健次顕彰委員会はこのほど、新宮市名誉市民で芥川賞作家の中上健次(1946~92年)の生原稿の寄贈を受けた。6日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で発表があり、故人の妻のかすみ(紀和鏡〈きわ・きょう〉)さん、長女の紀さんは寄贈者に対し「大切に取ってくださっていてありがたい。心から感謝したい」と話した。

 寄贈を受けたのは、中上初期の小説「修験」の直筆生原稿。雑誌「文芸」(74年9月号)初出、「化粧」(78年3月、講談社)に収録されている。原稿用紙に書かれたものは数が少なく珍しい資料であるとともに、同顕彰委員会で所蔵するもののうち2番目に古い資料となる。同顕彰委員会では現在、約100点の作品(コピー含む)を所蔵しているという。

 寄贈者は東京都在住の長谷川阿貴(あき)さん。父の故・川西政明さん(1941~2016年)が所蔵していたもので、川西さんは大学卒業後に河出書房新社へ入社。72年に退社し文芸評論家として活躍した。中上に関する記述としては「中上健次を読む」(「本を読む 同時代の作家に関する十四章」82年、集英社)、「安部公房から中上健次まで」(「昭和文学史 下巻」2001年、講談社)がある。

 かすみさんの元に長谷川さんから生原稿を所有しているとの文書が届いたことを機に寄贈の運びとなった。原稿は400字詰め原稿用紙20枚分。なお、川西さんが中上を担当していたのか、またなぜ原稿を所有していたのかについては不明とのこと。

 冒頭は万年筆だが途中からはボールペンで書かれていることから、かすみさんと紀さんは「途中でインクが切れたのだと思う。1日で仕上げた原稿では」と推測する。

 当時は出版社によっては原稿が戻ってこないケースもあり、中上が没後30年を迎える節目の年に原稿の発見に至ったことに対してかすみさんは「いろいろな意味で貴重な発見。作品を振り返るきっかけにもなった」と感謝。

 顕彰委員でもある文芸評論家の高澤秀次さんは「『修験』は中上の最初の短編集『化粧』の冒頭を飾る短編。『化粧』は『熊野集』や『千年の愉楽』にもつながる実験的な試みが見られる短編集となっている。紀州の風土も見え隠れする。そんな生原稿が発見されたことは価値があることだと思う」と話していた。

 なお、原稿は同施設内市立図書館「中上健次コーナー」で、秋ごろの公開を予定している。

(2022年8月9日付紙面より)

短編小説「修験」の生原稿が見つかった=6日、新宮市の「丹鶴ホール」
原稿の解説をする(左から)高澤秀次さん、中上かすみさん、中上紀さん
2022年08月09日
13 演奏や紹介で一体感を共有
 創立65周年記念コンサート  (串本分屯基地 )

 航空自衛隊串本分屯基地(中津洋紀司令)の創立65周年記念コンサートが7日に紀南文化会館=田辺市=であり、約900人が中部航空音楽隊(五味渕敦隊長)による演奏などを通して一体感を共有した。

 1957年4月の空自9082部隊展開を創立として歴史を紡ぐ同基地。現在は太平洋方面の対空警戒監視や災害対応を主任務とし、現在65周年の節目を迎えている。

 地域との縁も重んじ、新型コロナウイルスの情勢で最近は休止しているが平年は年1回の一般公開などを実施し、祭事や訓練、交通安全啓発など地域行事へも積極参加。これらつながりを感謝の思いを持って確かめる機会としているのが5年周期で取り組む創立記念事業となっている。

 この日開いたコンサートは式典(今後実施の見込み)と対で定例化している行事で、静岡県浜松市を拠点とする同音楽隊が出演。同基地の招待者と一般の事前申込者が来場し、2部構成で8曲、アンコールに応えて2曲を鑑賞した。

 同基地はコンサートと併せて活動紹介ブースも設け、同基地の軽装甲機動車など装備品や航空自衛隊の任務詳細などを隊員の適時解説を交えて伝えるパネル展示、航空機関係のポスター・フォルダーの進呈で来場者との接点を重ねた。自衛隊和歌山地方協力本部もブースを設け、ミニ制服試着体験やイベント紹介(8月26、27日に新宮港で開く自衛隊サマーフェスタ<護衛艦くまのの寄港など>の宣伝含む)などで接点を後押しした。

 同基地招待で来場し、代表して同音楽隊に花束を贈って感謝した県立串本古座高校吹奏楽部の深石みどりさん(2年)は「想像を超えて圧倒されるすごい演奏で、ソロ演奏もかっこ良かった。自分たち(=同部)は少人数なので、迫力を出すために圧倒するような演奏を心がけたいと思いました」とコメント。会場受付で来場者を一通り出迎えた中津司令は「65年間、串本の地で任務に当たれたのは地域皆さまの協力あればこそのたまもの。今後も地域と協働し、国民の安全安心のための活動をしていきたい」とこのコンサートに寄せる思いを語った。

(2022年8月9日付紙面より)

中部航空音楽隊を招いて開いた串本分屯基地創立65周年記念コンサート=7日、紀南文化会館
来場者を迎える中津洋紀司令(左)
コンサートと併せて開いた活動紹介ブース
2022年08月09日
14 土砂災害の学び深める
 恒例の夏休み企画14日まで  (土砂災害啓発センター )

 那智勝浦町市野々の和歌山県土砂災害啓発センター(稲田健二所長)は14日(日)まで、小学生以上を対象とした夏休み企画を開催している。事前予約が必要な「砂防えん堤の見学と石積み体験」と「雲の模型の製作ワークショップ」に加え、随時実施している「土石流について学ぼう」の三つの企画が用意されている。

 同センターは毎年、内容を変えながら夏休み企画を実施。近年、全国各地や県内で発生している土砂災害について専門知識を持った職員が詳細などを解説する。

 「砂防えん堤の見学と石積み体験」では、同センター近くにある砂防えん堤「鳴子谷川1号堰堤」を見学し、えん堤で用いられる工法である石積みの施工体験ができる。14日までの期間、連日午前10時30分から実施。定員は10人。

 「雲の模型の製作ワークショップ」は、雲を分類した10種類の模型を製作するもの。気象予報士の資格を持つセンター職員が解説し、実物の転倒ます型雨量計を使って、雨や雨の観測についての説明も行われる。実施日は11日(木・祝)、14日で、いずれも午後1時から90分程度。小学高学年以上が対象で、小学生の場合は保護者同伴が必要。定員は5組。

 期間中に申し出があれば、随時実施する「土石流について学ぼう」では、土石流の様子や砂防えん堤の効果が理解できる土石流模型装置を使用して、実験を行う。

 センター内には同町井関在住で紀伊半島大水害語り部の防災士・久保榮子さんの体験紙芝居や土砂災害の実例など解説をしたパネル、小中学校における防災学習感想文などの展示もある。

  □     □

■初日の様子は



 初日となった6日午前には太地町立太地小学校に通う花村瑛斗君(6年)と森栞那(かんな)さん(2年)が「砂防えん堤の見学と石積み体験」「土石流について学ぼう」に参加した。

 同センターの筒井和男さんが、2011年に甚大な被害を発生させた紀伊半島大水害や各地で起きた土砂災害を動画や写真で説明し、砂防えん堤の効果を伝えるために土石流模型装置で実験した。

 実際に砂防えん堤を見学後、えん堤に用いる工法を学ぶために再びセンターへ。2人は修景工模型に、発泡スチロール製の石とコンクリートに見立てたクッション材を置きながら、石積み体験に取り組んだ。最後は工事看板に自身らの名前を書き、記念撮影をして体験は終了となった。

 花村君は「砂防えん堤がないと本当に怖いと思った。いろいろな対策をしていることや石の積み方などもよく分かりました」と笑顔で語った。

 筒井さんは「土砂災害の危険性や砂防えん堤の効果を知ってもらうとともに、土砂災害を引き起こす雨や気象にも興味を持っていただけたら。お気軽にご参加ください」と話している。

 申し込みは名前(ふりがな)、連絡先、希望イベント、日程、人数を記入し、FAX(0735・29・7534)または、メール(e0806041@pref.wakayama.lg.jp)で申し込む。問い合わせは土砂災害啓発センター(電話0735・29・7531)まで。

 雨天時はセンター内のみでの説明となり、大雨警報などが発表された場合は中止となる。

(2022年8月9日付紙面より)

石積み施工体験に取り組んだ参加者=6日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
きいちゃんも登場し記念撮影
2022年08月09日
15 2年連続関西大会へ 新宮高校吹奏楽部が快挙 (新宮市)

 新宮市の県立新宮高校吹奏楽部(亀谷覚史顧問、尾鷲心部長)が、6日に和歌山市で開かれた第58回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で金賞を受賞。2年連続で県代表に選出され、20日(土)に京都コンサートホール(京都府)で開催される関西大会へ駒を進めた。

 部員たちは6日夜、新宮高校に帰校後に結果発表を受け、これまで一緒に音楽を作り上げてきた仲間やOB・保護者らと喜びを分かち合った。

 演奏曲は「生命(いのち)のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」。新型コロナウイルス感染拡大の世情を受けて作曲された曲で、不条理に立ち向かって未来を切り開く姿、命の尊さや生きることの美しさを表現している。

 尾鷲部長は「体調不良でコンクールに出場できなくなった部員から『かわいい後輩たちともう一回一緒に演奏したいから、関西大会に連れて行って』と言われ、約束を果たせて本当に良かった」。

 亀谷顧問は「今年は新型コロナで思うように練習もできず、しんどいことも多かったが、ステージ上で音楽を心から楽しむ部員たちの姿に感動した。2年連続の関西大会出場は、創部以来初では。和歌山県人として、いい音楽を届けたい」と涙をにじませて話していた。

(2022年8月9日付紙面より)

結果発表を受け笑顔の部員たち=6日、新宮市の県立新宮高校
2022年08月09日
16 没後30年、中上健次を語る①  熊野大学で講師陣ら  (新宮市 )
2022年08月09日
17 夏の一夜に思い出づくり  わかば保でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2022年08月09日
18 対策施しフラワーアレンジメント  坂下富貴子さんが指導  (太地町社会福祉協議会 )
2022年08月09日
19 10人が姿勢学び座禅組む  「くまっこ」夏休み特別企画  (新宮市熊野川町 )
2022年08月09日
20 棚田にかかしが登場  丸山千枚田に並ぶ  (熊野市 )
2022年08月09日
21 最少人数で金賞、県代表に  3年ぶり「東海吹奏楽コンクール」へ  (矢渕中吹奏楽部 )
2022年08月09日
22 お悔やみ情報
  
2022年08月05日
23 導入に向け実証実験
 「HONBIKE」感想聞かせて  (新宮市観光協会 )

 新宮市徐福の市観光協会で、話題の電動自転車「HONBIKE(ホンバイク)」の実証実験が行われている。ClickHoldings株式会社よりプロモーションを兼ねて貸し出しを受けており、現在一般向けにレンタルを展開。8月末までの実験を経て、導入の是非などを検討していくという。

 同社が事業展開する電動アシスト自転車。バッテリー内蔵タイプでデザイン性が高く、チェーンのないクローズ式シャフトドライブを採用している。5段階の電動アシスト付きで、ペダリングに合わせて自動で出力をコントロールする。

 ハンドル箇所に収まる形状の液晶ディスプレーではスピードメーター機能も搭載。防水性も高く、年間を通して天候に左右されないところも魅力だ。

 同観光協会には7月から3台を配置。これまで関係者や職員らで実証実験を行ってきたほか、先月24日に新宮港にクルーズ船「にっぽん丸」が入港した際には岸壁でモニター貸し出しを実施したところ、利用者から好評を得たという。

 実証実験は今月末までを予定しており、1500円(3時間まで、1日の場合は2000円)でレンタルすることが可能。山本大輔事務局長は「導入後にどういう料金設定をしていくかも課題。利用された方々からの感想も聞きたい。ぜひご利用を」と呼びかけている。

(2022年8月5日付紙面より)

導入に向け実証実験を行っている=3日、新宮市徐福の市観光協会
電動自転車「HONBIKE」
2022年08月05日
24 特殊詐欺未然防止に貢献
 コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は3日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ファミリーマート新宮あけぼの店員の中川佳代さん(45)に感謝状を贈った。

 中川さんは7月11日、同店に来店し5万円分の電子マネーを購入しようとしていた市内の50代男性客に応対。高額の電子マネーの購入を不審に思い男性客に使用目的を確認したところ、詐欺の可能性が高いと感じ、男性の同意を得て警察へ通報した。

 通報を受け駆け付けた警察官が確認したところ、男性はパソコンがウイルスに感染し、復旧のためには5万円の電子マネーを購入する必要があると電話で告げられたなどと説明。購入後、電子マネーの番号を被疑者へ送ろうとしていたという。

 電子マネーの種類や購入方法を把握していなかった男性客の様子を見てピンときたと話す中川さん。男性客に対し「詐欺の可能性が高い」と説明するなど、機転を利かせた行動により、特殊詐欺被害の未然防止につないだ。

 中川さんは「日頃からインターネットなどで情報を得ており、気にかけるようにしていた。店舗からも普段から指導を受けていました。特殊詐欺を未然に防ぐことができて良かった。これからも不審に感じたときは積極的に声かけしていきたい」と笑顔。

 感謝状を手渡した田原署長は、中川さんの勇気ある行動に感謝を伝え「警察官一人一人がATMなどにいるわけではなく、警察官の目だけでは詐欺を未然に防ぐのは難しい。不審に感じたときはすぐに連絡してほしい。一人でも多くの被害の防止につながれば」と話していた。

 今年の県内の特殊詐欺被害認知件数(6月末現在)は41件で前年同期比で6件の増となっている。被害額は6318万4555円。還付金詐欺が減少している一方でオレオレ詐欺や預貯金詐欺、架空料金請求詐欺が増加の傾向にある。新宮市内でも本年度に入って1件の特殊詐欺が発生している。

(2022年8月5日付紙面より)

感謝状を受けた中川佳代さん(左)と田原正士署長=3日、新宮市あけぼの
田原署長が感謝状を手渡した
2022年08月05日
25 日本の伝統文化に親しむ
 光洋中1年生が着装とマナー  

 新宮市立光洋中学校(榎本由香校長)の1年生54人は7月27、28の両日、同校で内閣府認定公益社団法人全日本きものコンサルタント協会装道礼法きもの学院分院苅屋きもの学院の苅屋企世子さんと吉田由香さん、坂上こふ美さんから、浴衣の着装とマナーを学んだ。

 授業は総合学習の一環で行われ、昨年とおととしは新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となっていた。27日にはA組27人が授業に励んだ。

 この日は、B組27人が実施。苅屋さんはマネキンを使用して着方や帯の結び方の手本を見せた。生徒は男女に分かれ、苅屋さんらに教わりながら着装を体験。女子は半幅帯で重ね文庫結び、男子は角帯を使い貝の口結びに挑戦し、説明に耳を傾けながら取り組んだ。最後はお辞儀の仕方や立礼、座礼などの礼儀作法を学び、苅屋さんたちに感謝を込めてお礼を伝えた。

 浪花茜音(あかね)さん(13)は「今まで浴衣を着る機会はあったけど、自分で着装したのは初めて。帯結びが難しくて悪戦苦闘しましたが、教わりながら完成したのを見るときれいな形で美しかったです。教わったことを忘れないでいたい」。竹村翼冴(つばさ)さん(12)は「違和感がなく着心地が良かったので、豊かな気持ちになりました。貝の口結びが上手にいかなかったけど、貴重な経験ができた」と語った。

 苅屋さんは「3年ぶりに行うことができ、元気で明るい1年生に出会えてうれしかったです。授業を通じて日本の伝統文化に触れ、内面からの美しさを大切に大きく成長してもらえれば」と話していた。

(2022年8月5日付紙面より)

授業を受けた1年B組の生徒と講師の皆さん=7月28日、新宮市立光洋中学校
苅屋企世子さん(中央)らから着装やマナーを教わった
2022年08月05日
26 オレンジの花で認知症啓発
 9月の花盛り目指し育てる  (串本町 )

 串本町が4日、役場本庁で認知症啓発企画「オレンジガーデニングプロジェクト」に基づく花の苗植えに取り組んだ。地域の理解を深める取り組みで、世界アルツハイマー月間に当たる9月中の花盛りを目指して育てるという。

 このプロジェクトは、「認知症になっても希望をもって自分らしく暮らし続けられる社会」の実現を目指す取り組みの一つとして全国規模で実動の輪が広がっている。認知症啓発のシンボルカラー・オレンジ色の花が咲く植物を育てて住民の趣旨に対する優しさを高めるのが狙い。思いを同じくする同町もその動きに乗り、先んじて協力してくれる個人や団体にオレンジ色の花が咲くヒマワリの種を配って育ててもらっているという。

 この日は役場本庁に飾る分を準備。田嶋勝正町長や認知症看護認定看護師資格を持つくしもと町立病院の寺島真由美看護師長、認知症サポーター資格を持つ町福祉課職員やシニアエクササイズ活動で健康維持に励む住民有志計10人が手分けしてプランターやポットに前述したヒマワリやマリーゴールドの苗を寄せ植えして仕立てた。

 マリーゴールドはすでに咲き始めていて、ヒマワリは9月中に咲く見込み。資格を生かして中学生など次世代への指導も始めている寺島看護師長は「認知症を知り関心を持ち、知りたいことや気になることがあったら相談してみようと思ってもらえるきっかけになれば」と成果を期待し、そのための相談先として町には地域包括支援センター(電話0735・62・6005)や同病院地域医療連携室(電話0735・62・7878)などがあることをアピールした。

(2022年8月5日付紙面より)

手分けしてオレンジ色の花が咲く苗を寄せ植え=4日、串本町役場本庁
2022年08月05日
27 好記録目指し真剣に  ギネス世界記録からの挑戦状  
2022年08月05日
28 バーチャルウオーターって?  調べてみようSDGs  (こども新聞 )
2022年08月05日
29 県内各地で巡回パネル展  8月は北方領土返還運動全国強調月間  
2022年08月05日
30 華やかなカノコユリ咲く  那智勝浦町中里の付近で  
2022年08月05日
31 ゲームや花火で夏を満喫 市野々小学校で夏祭り (那智勝浦町)
2022年08月05日
32 アカウミガメの卵を展示  館内のトピックス水槽で  (串本海中公園 )
2022年08月05日
33 技術など身に付け海中観察  子どもスノーケリング体験  (潮岬青少年の家 )
2022年08月05日
34 部員ら上浦海岸で清掃奉仕  合宿受け入れへの感謝込め  (大阪偕星学園高ハンドボール部 )
2022年08月05日
35 PCR検査費用、全額助成  新型コロナ対策の独自事業  (紀宝町 )
2022年08月05日
36 熊野リトルが優勝  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2022年08月05日
37 津波からの避難場所も計画  防災拠点の整備進む  (紀宝町 )
2022年08月05日
38 進路への学習意識高める  新翔高でオープンスクール  (新宮市 )
2022年08月04日
39 高校生活に期待膨らませる
 新宮高校でオープンスクール  (新宮市 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で3日、オープンスクールがあり、新宮・東牟婁郡内の21校から中学生297人が訪れた。中学生たちは2グループに分かれて体験授業やクラブ体験に参加し、高校生活に期待を膨らませた。

 体育館では、広報委員会の伊藤志歩さん(2年)、冨田萌々花さん(同)、坂口りおさん(同)が動画で学校紹介。クイズも交え、4万冊超の蔵書がある独立した図書館や、創立120周年記念に改装したばかりの多目的食堂施設「リレー・スクエア」、夏バテ対策の食堂新メニューのしそジュース、焼きたてパンなどが買える購買部、多彩なクラブ活動などの魅力や特色を伝えた。

 中学生たちはそれぞれの希望に沿い、数学や英語、生物、物理、倫理、公共などさまざまな授業を受講。英語のコミュニケーションゲーム「Line up in Order」や、ペットボトルとガラス玉を使ったタマネギの細胞観察などで、高校の学びを体験した。

 参加した中学生たちは「『自由って最高』という面白そうなタイトルだったので倫理を受けたが、思っていたよりも難しく、高校ではこんなことを勉強するんだと分かった」「新宮高校がいいなと思っていて、生物の授業も楽しかった」「高校では吹奏楽部に入りたい。見学も楽しみ」などと話していた。

(2022年8月4日付紙面より)

広報委員会が学校紹介=3日、新宮市の県立新宮高校
生物の体験授業を受ける中学生
2022年08月04日
40 串本の海にじかに親しむ
 第46回マリンスクールで  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センターが1日にイベント「第46回マリンスクール」を開き、町内の小学5、6年生14人が同館職員と一緒に串本の海にじかに親しむ経験をした。

 海への理解と興味をより一層深めるとともにそのためのグループ活動を通して自主性と協調性を培う目的で、同センターオープン翌年の1972年からおおむね年1回の頻度で実施(未実施年があるため実施回数は経年より少なくなっている)している同スクール。

 例年は1泊2日(テント泊)で夏休み期間中に実施しているが、おととしと昨年は新型コロナウイルスの情勢により中止。今年は自炊やテント泊の要素を差し引くなど感染予防の工夫をして計画し、参加を呼びかけた。

 メイン講師は同センター水族館職員の平林勲さんが担当し、他の職員も活動を支援。前半は参加者が過去に遠足などで親しんできた施設の見学や飼育体験、アカウミガメの放流に取り組んで串本の海へのイメージを高め、昼食休憩を経て後半は同センター前に広がる錆浦海岸で磯観察に臨んだ。

 14人は平林さん組と同職員の佐久間夢実さん組に分かれて小さな潮だまりや潮間帯、魚類も取り残されるほど大きな潮だまりを巡り、魚類や貝類や甲殻類、棘皮動物の仲間(ウニ類、ヒトデ類、ナマコ類)といった生き物を採集。大きな潮だまりでは網を持ってシュノーケリングによる採集にも挑戦した。

 採集後は平林さんから生き物の名前を教えてもらいながらじっくり観察。行動観察と題し、ヤドカリがどのようにして背負う貝を選ぶかも観察して確かめた。

 参加者の道井渚由さん(5年)は「磯観察が楽しくて、ソラスズメダイ10匹ぐらいの群れがいてきれいだった。アカウミガメが泳いでアメリカまで行くことは知らなかったのでびっくりしたし、勉強になった」とコメント。平林さんは「串本の海の素晴らしさにじかに触れ、何かを感じて今後親しむ機会にしてもらえれば」と参加した児童の今後を期待した。

(2022年8月4日付紙面より)

シュノーケリングで磯の生き物採集に挑戦=1日、串本町有田
平林勲さんから名前や特徴を教わりながら採集した生き物を観察
2022年08月04日
41 図書管理システム導入 夏休み中に太田小・下里中で (那智勝浦町)

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)と下里中学校(布引伸幸校長)の図書室で現在、夏休みを利用した図書管理システムの導入作業が行われている。バーコードの貼り付けや図書整理を経て、新学期からは順次、本の貸し出しや返却などの作業をパソコン上で行うことができるようになる予定だ。

 太田小学校の現在の蔵書は5175冊、下里中学校は5199冊で、これまでは貸し出しカードへの記入などによって本の管理をしていた。

 両校で導入するのは「お気軽図書館」という小規模図書館向けのシステム。バーコードリーダーによる本の貸し出し、返却、予約、利用者管理の機能を完備し、本の情報(書誌データ)に基づく検索や貸し出し記録の分析を行うこともできる。

 現在は夏休みを利用し、那智勝浦町の学校司書や教職員が手分けし、分類記号を記した3段ラベルやバーコードの貼り付け作業をしている。

 学校司書の米地紗織里さんは「町内小中学校の図書管理システム導入は、現在の2校が最後。本の管理が非常に簡単になり、子どもたちの読書環境づくりの面からも、大きな一歩となると思う」と語る。

 お気軽図書館のシステムでは、児童・生徒や教職員、地域住民といった利用区分ごとに貸出冊数や期間を調整することも可能。太田小は今後、地域住民向けの図書室開放や貸し出しを行うことも視野に入れているという。

(2022年8月4日付紙面より)

バーコードの貼り付けを行う=1日、那智勝浦町立太田小学校
教職員らが分担して作業=7月25日、那智勝浦町立下里中学校
2022年08月04日
42 剣道通して交流図る
 グロッサンさん一家が訪問  (新宮道場 )

 新宮市の熊野速玉大社境内の新宮道場に7月31日、フランス在住のグロッサン・ガブリエルさん(41)一家が訪問した。一家は、同道場で練習を行う新宮剣友会(宮戸伸之会長)に所属する剣士たちと共に同大社で正式参拝を行い、稽古を通して交流を図った。

 「新宮を剣道の聖地に」「楽しく伝統文化を継承したい」との思いから、国内外から訪問者を受け入れている同会。フランスで、家族で剣道に打ち込むガブリエルさん、妻で和歌山県出身のなつきさん(42)、息子のガスパー・楓雅さん(14)は夏のバカンスを利用して毎年日本を訪れており、なつきさんの母校である県立和歌山東高校などで研さんに励んでいるという。

 6段錬士の腕前を誇り、フランス女子ナショナルチームのコーチも務めるなつきさんと現在5段のガブリエルさんとの出会いは高校生の時。剣道の稽古のために同校を訪れたことがきっかけで結ばれた。

 なつきさんの両親と知り合いだったことも縁となり、これまでにも剣道を通して交流を育んできた一家と宮戸会長。新宮市への訪問は初めてで、今回の来日は11日(木・祝)に橋本市で実施される楓雅さんの昇段審査も兼ねている。楓雅さんはフランスの中学生の部で優勝を飾るほどの腕前で「昇段審査目指して頑張りたい。和歌山の海や川で泳いだりして、バカンスも満喫したい」と話していた。

 正式参拝を終え、ガブリエルさんたちは新宮剣友会の剣士たちと打ち込み稽古などに汗を流し、剣道を通して交流を深めた。

 宮戸会長は「交流を通して、剣道の素晴らしさをお互いに感じてもらいたい。この地が剣道の聖地になるために、これからも多くの人に声をかけて熊野に来たい人を増やすことができれば。今日の交流はその第一歩だと思います」と思いを語った。

(2022年8月4日付紙面より)

ガブリエルさん(前列中央)、なつきさん(左隣)、楓雅さん(同)。正式参拝を終えて=7月31日、熊野速玉大社
稽古に汗を流し、交流を深めた=同日、新宮道場
2022年08月04日
43 ウナギ石漁の仕掛けを作る  高池小4年が潤野の河原で  (古座川町 )
2022年08月04日
44 和気あいあいと作業  チームくまのがわがしそジュース作り  (新宮市熊野川町 )
2022年08月04日
45 本宮館でフォトコン写真展  南紀熊野ジオパーク  
2022年08月04日
46 「好きなもの」写真に撮ろう  市長の子どもカメラ教室  (新宮市 )
2022年08月04日
47 伝統の「熊野大花火」守りたい  11月に代替花火計画、寄付金募る  (熊野市観光協会 )
2022年08月04日
48 お悔やみ情報