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2021年10月13日
1 初期消火の重要性再確認
 新宮市庁舎別館で消防訓練  

 新宮市庁舎別館で11日、同館勤務の職員を対象にした消防訓練があった。新宮消防署職員3人が協力。高齢者相談センター職員ら10人が訓練を通して初期消火の重要性を再確認した。

 地域職業訓練センターとして1982年に建設され2011年3月に市に移管。19年1月に「別館」として開所し「高齢者相談センター」としての業務を開始した同館においては、消防計画により年1回以上の訓練が必要とされている。

 この日の訓練は、1階の給湯室から出火したと想定。消防への通報や初期消火、来館者の避難誘導など一連の流れを確認した。

 訓練開始に当たり、赤木博伯総務課長が「別館では、平時勤務する職員数も限られているため、火災発生時は一人一人の消火活動がより重要なものになってくる。いざというときに備えて有意義な訓練にできれば」とあいさつした。

 訓練終了後には同署職員が同所駐車場で消火器の種類や能力、注意点、取り扱い方法を指導。同館職員らは「屋外の場合は風上から、屋内の場合は周囲が見えなくなるため、背面に退路の確保を」などと説明を受け、訓練用消火器を用い、実践をもって使い方を再確認した。

 全行程終了後、同署職員らは「人の命を救うため、そして初期消火を早めるためにも火災発生時にはまず周囲に知らせることが大事」「これからも訓練を重ね、非常放送の適切な活用を」「日頃からイメージし、連携して落ち着いた行動を」などと講評。同館職員らは消火器の位置を再確認するなどして防火に対する意識を新たにした。

(2021年10月13日付紙面より)

消防署職員の指導を受け、消火器の取り扱い方法を再確認した=11日、新宮市庁舎別館
2021年10月13日
2 厳かに祭神への礼つなぐ
 各神社の秋祭り最盛期に  (串本町 )

 串本町内にある各神社の秋祭りシーズンが最盛期を迎えた。昨年に続き今年も新型コロナウイルス感染症の情勢により神事のみとする神社が大半。厳かに式典を営んで祭神への礼をつなぎ、来年以降の再興を期す状況となっている。

 同町内は秋に例大祭を営む神社が多く、その大半が獅子舞の奉仕を受け継ぐ特色もある。その最盛を迎えるのがスポーツの日(10月第2月曜日、今年に限りオリンピック実施に伴い7月に変更)を伴う連休で、各地区で獅子のお囃子(はやし)が響き渡るなど神事前後も秋祭りの余韻を引くところとなっている。しかしながら今年は実施の在り方を決める時季に感染拡大第5波と直面し、稽古や準備が積み難く神事のみとする判断が相次いだ。

 大字串本・サンゴ台を氏子区域とする潮﨑本之宮神社は10日を本祭日とし、総代会と獅子舞を受け継ぐ東西南北の4氏子会代表者のみ参列して神事を営む形を取った。兼務する下里神社の山本貞夫宮司を斎主に迎え、吉村健三総代長ら19人が参集。午前10時に本殿前で式典を営み、玉串と二礼二拍手一礼の所作をささげて祈願した。

 神酒や直会(なおらい)は感染予防のため中止。獅子舞は例年4氏子会で年当番を持ち回っているが、昨年以降例大祭の当番奉納が成るまで巡りに当たる南氏子会で保留しているという。吉村総代長は「今後は大人同様に子どもの対策も進み、獅子舞も練習できると思う。2年続きの中止で大変だろうが、来年こそはいつも通りにしたい」と思うところを語った。

 同神社に先だって出雲地区の朝貴神社は午前9時に神事のみ執行。地区や総代会や出雲獅子舞保存会の代表13人が兼務する田並八幡神社の坂成正人神主を迎えて式典に臨み、普段は閉ざしている本殿を開扉して神饌や祝詞、一同で玉串をささげて礼をつないだ。

 境内前を飾る地区内6区(東・西・南・北・中・権現)の大のぼりは掲げず、獅子舞の奉納や道行きも中止。平澤正代表区長は「今は区民安全が一番の願い。出雲の祭りはよそに出ている出身者が戻るだけに、神事のみとする判断をせざるを得なかった」と語り、コロナ禍の一日も早い終息を今後に見据えた。

(2021年10月13日付紙面より)

総代会や氏子会の代表者が参列して祭神への礼を尽くす=10日、潮﨑本之宮神社
本殿を開扉して式典に臨む地区や総代会などの代表者=同日、朝貴神社
2021年10月13日
3 「ありがとう、また来てね」
 太鼓演奏で「飛鳥Ⅱ」見送る  (新宮市 )

 クルーズ船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万444㌧、全長241㍍、郵船クルーズ株式会社)が11日、約10カ月ぶりに新宮市の新宮港に入港。201人の乗客たちが一日かけて熊野地方の観光を楽しんだ。

 クルーズ名は「横浜 結航路 秋の新宮・四日市クルーズ」で、行程は横浜~新宮~四日市~横浜。新型コロナウイルスワクチン接種を乗船客全員の乗船条件とし(未接種の場合は乗船の3、4日前にもPCR検査を実施)、乗船の1週間前と前港(横浜港)の出港当日にもPCR検査で陰性を確認している。

 入港時には平安衣装や雅楽演奏によるお出迎え、新宮市と近隣の観光協会による地元特産品販売があった。

 午後5時の出港時には本年度初のお見送りイベントもあり、熊野水軍太鼓の勇ましい演奏が響く中、梛(なぎ)の木見送り隊のメンバーらが「さようなら、ありがとう、また来てね」と手を振った。乗船客からも「ありがとう」の垂れ幕や「またくるで」との返事があった。

(2021年10月13日付紙面より)

熊野水軍太鼓の演奏で出港見送る=11日、新宮市の新宮港
2021年10月13日
4 聴覚障害や手話学ぶ
 児童が福祉学習  (太地町社会福祉協議会 )

 太地町社会福祉協議会(岡本研会長)が福祉教育推進校に指定している太地町立太地小学校(海野文宏校長)で8日、本年度2回目の福祉学習があった。聴覚に障害のある尾田京子さんを講師に迎え、社会福祉法人美熊野福祉会の大代聖子さんが手話通訳を務めた。4年生児童13人は耳が不自由なろう者の生活の工夫や困り事などを知るとともに、コミュニケーションの方法などを学んだ。

 福祉学習は児童がさまざまな人の立場や人生を体験することで、課題を自身で考えて福祉への学びを深めることを目的に実施されている。

 1回目は全盲の体験や点字学習を学んだ。岡本会長は「手話を学ぶ人が増えれば、耳が不自由な方が快適に生活できるようになる。勉強頑張ってください」とあいさつ。

 尾田さんは耳が不自由になったのは2~3歳の時だったことや、母親が懸命に自身を育ててくれたことを紹介。親元を離れ、和歌山市のろう学校での学びや寮生活、洋裁を習得して仕事に従事してきたことを説明した。

 大代さんはろう者とのコミュニケーション方法として、手話や筆談、口話、身ぶり、空書があること、「海」や「指」など、口の形が似ている言葉については身ぶりを付け足すことで伝えやすくなること、筆談の際は長く丁寧に書くと伝わりにくいため、簡潔に書くことなどを教えた。

 続いて、紙に書かれた物を身ぶりや口話で尾田さんに伝えるゲームなどに取り組み、あいさつなどの手話も覚えた。

 大代さんは「耳が聞こえない方は工夫しながら生活しています。伝えたいと思う気持ちが大事。困っている方がいれば、いろいろな方法で助けてあげてください」。

 尾田さんは「皆さん、身ぶりや手話がすごく上手だった。今日の気持ちを忘れずにお会いしたときはよろしくお願いします」と伝えた。

 学習後、山門咲紀さんは「私は耳が聞こえない人にお会いしたことがなかった。今日習ったことをしっかりと覚えて、困っている人がいれば助けたいです」と話した。

 海野校長は「体験や実際に接する機会がないと大きな壁ができてしまう。耳が不自由な方々が身近で生活されていることを学び、今後は実践につなげてもらいたい」と語った。

(2021年10月13日付紙面より)

ろう者の生活や工夫を学んだ=8日、太地町立太地小学校
尾田京子さん(右)が講師を務め、大代聖子さんが手話通訳した
2021年10月13日
5 コスモス咲き始める  神内神社周辺の休耕地に  (紀宝町 )
2021年10月13日
6 子育て施策などで意見交換  メダリスト武田美保さん迎え  (紀宝町 )
2021年10月13日
7 京城跡で文化遺産を学ぶ  1年生が文化祭での発表に向け  (相野谷中 )
2021年10月13日
8 要望書について意見交換  区役員と実行委員会が合同会議  (新宮市高田区 )
2021年10月13日
9 樽神輿や行列が町を歩く  飛鳥神社例大祭  (太地町 )
2021年10月13日
10 260本ほぼ売り尽くす  CGS部開発の万能だれ  (串本古座高校 )
2021年10月13日
11 お悔やみ情報
  
2021年10月08日
12 市民生活向上に貢献
 模範高齢者3人を表彰  (新宮市 )

 新宮市役所で6日、「令和3年度模範高齢者表彰式」が開かれた。田岡実千年市長が井口夫佐子さん(88)、河原良子さん(86)、森下喜久さん(75)の3人を表彰し、長年にわたる地域奉仕活動の功績をたたえた。

 他の模範となる活動を続けている市内在住者を各団体が推薦し、表彰する取り組み。例年はゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)の「『愛の日』ゆうゆうクラブ芸能大会」に合わせて実施するが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、昨年に引き続き関係者のみの開催とした。

 表彰状を手渡した田岡市長は「各地域、各分野でご尽力を賜り、市の発展にも貢献いただき、誠にありがとうございます」と感謝。人口減少・少子高齢化が進む市で、高齢者が住み慣れた地域で自立して生活を営んでいけるよう包括的な支援体制を構築していくことの重要性に触れ、「行政だけでは力の及ばない課題もあり、皆さま方の知恵と経験をお貸しいただきたい」と話した。

 来賓の榎本鉄也市議会議長は「きめ細やかな活動で、地域の発展と市民生活の向上に貢献をい

ただきましたこと、心から感謝と敬意を表します。これからも変わらずお元気で、豊富な経験を生かして市の発展にお力添えを」と祝辞を述べた。

 表彰を受けた井口さんは「これまで丹鶴婦人会の活動に参加させていただき、慰問で日本舞踊を披露したりしてきました。元気なうちは、まだまだ頑張りたい。新型コロナが収まったら、また活動していきたいと思っています」と語っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

模範高齢者表彰を受けた皆さん(前列)=6日、新宮市役所(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月08日
13 事業計画や活動内容を説明
 体育文化会館で会員向け報告会  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は6日、那智勝浦町の体育文化会館で、会員(サポーター)向けの活動報告会を実施した。2020年度の活動内容や21年度の事業計画の詳細を説明した。報告会は8月開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。

 理事長の堀順一郎町長があいさつし、観光機構から、20年度の事業報告があった。昨年7月末に解散した観光協会から一部業務を引き継ぎ後、宿泊や飲食、文化財・歴史、観光資源・体験、物販・特産品、交通、施設・環境整備の専門部会を設立したとし、町内外組織との連携や町民説明会も行ってきたと話した。

 実施した主な事業として▽町より引き継いだ宿泊旅行の統計調査▽モバイルアンケートを行い、旅行者の動態調査▽Wi―Fi(ワイファイ)ビーコンを使用して来訪者の回遊率調査▽21年度に向けての準備としてウェブサイトのアクセス解析▽観光住民満足度調査▽プロモーション事業▽ウェブサイト制作▽オンライン生マグロツアーなどのイベントの開催―などを挙げた。

 実証事業として取り組んだブルービーチ那智によるグランピング事業について、宿泊数は目標値を達成したと説明。コロナ禍もあり、宿泊売上は未達成だったが、今回のマーケティングや会員制交流サイト(SNS)の活用などを駆使すれば、新規の若者世代の来町も見込めると見解を示した。

 観光機構の堀千寿子さんは、日帰りは若者が多く、宿泊は高年齢層が多いと説明。若い世代をターゲットにした宿泊プラン作成やSNSなどの情報発進によって宿泊増につなげるられるとした。

 また、土産・買い物や交通、情報提供の点において満足度が低いこと、町を誇りに思う「シビックプライド」が下がっていることも挙げた。堀さんは「観光地に住んでいる町民の皆さまが幸せで、町が潤うことが重要」と話した。

 21年度の事業報告では村井弘和事務局長が、観光機構は現時点で観光地域づくり法人(DMO)の候補DM0であるが、今年7月29日に本登録となるための申請を国に行ったと説明。

 本登録となれば、補助金などを含めて国から支援の幅も広がるとし、今後は時代の変化を的確に捉えた組織運営を行っていくと報告した。

 同町において大きな催しであるツナカップやマグロ祭り、あげいん熊野詣に加え、「ニューノーマル」や「サスティナブル」をキーワードに環境省の補助金を活用し、オンラインで町長とアドベンチャーツーリズムやONSENガストロノミーウオークモニターツアー、ナイトサファリテストマーケティングなども行うという。

 着地型旅行商品の開発では、以前から人気のある「神秘ウオーク」のリブランドを行い、富裕層向けおよびインバウンド向けの旅行商品として内容を磨きあげるとした。

 教育旅行向け体験型商品開発では町内事業者、外部専門家の協力を得て、ホテル浦島での「SDGs謎解きクイズラリーや那智高原・野生動物観察ツアー、ビーチクリーニング体験などを進めていくと方針だ。

 今後の実証事業としては「お寺ワーケション実証事業」と題し、寺泊の専門家を招き、同町の定光山大泰寺でモニターツアーの計画をあるとした。

 活動報告や事業計画について、質疑応答の時間が設けられた。

(2021年10月8日付紙面より)

活動報告などに耳を傾ける会員ら=6日、那智勝浦町の体育文化会館
堀順一郎理事長
2021年10月08日
14 グラウンドに元気な姿
 スポーツ少年団が活動再開  (紀宝町 )

 緊急事態宣言が解除されたことから、紀宝町スポーツ少年団(木村学本部長)に所属する各団体は10月から活動を再開した。

 県スポーツ少年団から県内各市町のスポーツ少年団に活動前の検温や換気、アルコール消毒といった感染症対策と健康管理の徹底などを求める通知があり、これに沿った形で再開に至った。

 紀宝町スポーツ少年団には軟式野球、サッカー、ソフトテニス、卓球、剣道、柔道、空手、合気道、柔術の9競技に15団体が所属。8月23日から活動自粛を求めていた。

 小学2~5年生の15人が所属する軟式野球の鵜殿アスナローズは、3日から鵜殿運動場で練習を再開。6日は学校が終わった夕方から集まり、キャッチボールやバッティング練習などに汗を流した。

 今後は週4日、練習と練習試合を予定しており、清田愛希主将(5年)は「休みの間は家で素振りをしていた。グラウンドで練習できて楽しい。これから練習試合もあるので、頑張ります」と張り切っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

練習を再開した鵜殿アスナローズのメンバー=6日、紀宝町の鵜殿運動場
グラウンドで打撃練習に励む
2021年10月08日
15 串本町内各所で建設活発 DX生かして完成目指す (すさみ串本道路)

 2025年春の開通を目指す国道42号すさみ串本道路―。串本町内でも各所で工事が進み、国土交通省が推進するインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーションの略称、デジタル技術による変革の概念)も生かして建設が活発さを見せている。

 この道路は、すさみ南インターチェンジ(IC)―串本IC間を結ぶ延長19・2㌔、幅員12㍍、完成2車線、第1種第3級の自動車専用道路として設計され、国の直轄で建設が進む状況にある。

 串本町役場庁舎のサンゴ台地内への高台移転に合わせて連絡道の部分供用が始まり、併せて町道サンゴ台7号線も全線供用となったことで身近さが一気に増した同IC。現在は複数の建設機械が稼働し土砂搬出も活発な状況を眺めることができ、現場の入り口付近には概要を示すイメージ看板も掲げられ開通への期待感を高めるところとなっている。

 いち早く橋脚が形になり仮組みの昇降路が久しく設置されている国道371号との立体交差付近では釜郷原川橋の建設が進み、最寄りの二色地内でも仮橋組み上げ中と一帯は町内でも特に工事の進捗(しんちょく)を実感しやすい場所となっている。

 国土交通省紀南河川国道事務所によると、今年3月末時点の進捗率は50%。トンネルは16本中4本が貫通済みで、1本が施工中、5本が発注済みという。報道関係者向けの現場見学会を5日に開いてそれら状況を伝えつつ、まして同省近畿地方整備局も推進本部を立ち上げて取り組むインフラ分野のDXをアピール。建設業界の人材不足など直面する課題を若手の参入も見据えて乗り越えるためのDXに沿った現場を案内し、変革が進む印象を強く伝えた。過日、木下建設株式会社が同町立串本西中学校へ体験提供したICT建機操縦や調査用ドローン操縦なども、DXに通じる変革事例だという。

 防災、医療、産業と多面的な恩恵が期待される道としてインフラ分野のDXを生かしつつ完成が目指される一方、同町も同IC最寄りに立地を想定して地域活性化のための拠点施設設置構想を打ち出して共に歩を進めるところとなっている。

2021年10月8日付紙面より)

造成が進む串本IC(仮称)の現場=5日、串本町役場から臨む
二色地内の建設現場=5日、串本町二色
2021年10月08日
16 ホドイモが花咲く  宇久井半島で秋が真っ盛り  
2021年10月08日
17 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品を紹介㊦  
2021年10月08日
18 アフリカの太鼓に触れる  高田小・中でワークショップ  (新宮市 )
2021年10月08日
19 安心して参拝できるよう  コロナ対策のコーティング作業  (熊野速玉大社 )
2021年10月08日
20 秋の一日を活発に  宇久井半島でオオキンカメムシ  (那智勝浦町 )
2021年10月08日
21 秋空の下、地域で交流 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)
2021年10月08日
22 天然成分で寄生虫駆除?  水産学会発表に向け実験  (近大新宮 )
2021年10月08日
23 3教科で全国との差縮まる  全国学力テストの結果公表  (熊野市 )
2021年10月08日
24 「地域に感謝」、足跡を紹介  創立60周年記念パネル展  (紀南高校 )
2021年10月08日
25 9人が受検し全員合格  第2回漢字能力検定で  (ECC串本教室 )
2021年10月08日
26 健康づくりの輪広めたい  公民館西向支館体操教室  (串本町 )
2021年10月08日
27 第3回定例会一般質問②  古座川町議会  
2021年10月08日
28 雨上がりの空に「虹」を  近大新宮祭盛り上がる  
2021年10月08日
29 生き物に興味を持って  三輪崎小1年生が「生きもの大すき」の授業  (新宮市 )
2021年10月08日
30 お悔やみ情報
  
2021年10月06日
31 「ヨイハ」の声響く
 三輪崎小5年生が鯨踊り練習  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)の5年生58人は4日、同校で地元三輪崎の伝統的な「鯨踊り」を学んだ。三輪崎郷土芸能保存会の濱口仁史会長、引本博也さん、屋敷博一さん、堀口和也さん、江川大二郎さん、尾畑徹さんの6人が来校して指導。体育館には児童の「ヨイハ」の声が響いた。

 鯨踊りは和歌山県の無形文化財。扇子を持って鯨を追い込む場面を再現した「殿中(でんちゅう)踊り」と、竹製で両端に房が付いている銛(もり)を模した「綾棒(あやぼう)」で鯨を突く動きを繰り返す「綾踊り」の2種類がある。同校では毎年5年生が運動会で「綾踊り」を踊っており、今年は30日(土)に披露する。

 子どもたちは先月21日に同保存会から踊りの歴史や法被の由来などを事前に学習。保存会員に踊りを教わるのは本年度2回目で、18日(月)に最後の練習を行う。運動会本番では、保存会が太鼓や歌などお囃子(はやし)で参加する。

 この日は前回の復習を行うと、クラス、男女別に分かれて会員の指導を受け練習。その後の全体練習の成果を確認し、濱口会長は「動きを確認しながら周りとそろえることが大切。間違っても構わないので元気よく踊り、『ヨイハ』の声も大きく出してください」と呼び掛けた。

 上西颯(そう)君(11)は「分かりやすく教えてくれて楽しい。みんな真剣に頑張っているので、練習で上手になって本番では完璧に踊れるようになりたい」。

 濱口会長は「子どもたちの踊りを覚えようとする意欲と吸収力に驚き、感心しました。祭りが2年連続で縮小し、奉納行事が中止になってしまったため、運動会では地域の方が喜んでくれるような力いっぱいの踊りを披露してもらえれば」と話していた。

(2021年10月6日付紙面より)

綾棒を手に踊りの練習に励む児童=4日、新宮市立三輪崎小学校
濱口仁史会長
2021年10月06日
32 幸せ願い秋季大祭粛々と
 花の窟神社「お綱掛け神事」はまたも中止に  (熊野市 )

 熊野市有馬町の花の窟(いわや)神社(山川均宮司)は2日、秋季大祭を粛々と営み、平安の世を祈念した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大を予防するため、「お綱掛け神事」は、昨年の秋の大祭から引き続いての中止に。山川宮司が祝詞を奏上し、市立有馬小学校5年の赤土優さんと高見杏さんが浦安の舞を、同じく和田桃果さんと武田智沙さんが豊栄の舞と乙女の舞を奉納した。境内にはしめ縄と紅白の幕が張り巡らされ、参列した皆さんは、しめ縄に触れて全ての幸福が得られるように願いを込めた。

 神社総代の小西隆博さん(81)は「総代役員ら内々の祭事となってしまった。『お綱掛け』ができないのは心残りだが、無事に開けるのは皆さんのおかげ」と神事を営めることに感謝。春の大祭には、県無形文化財指定のお綱掛け神事の復活を望んだ。同神社はイザナミノミコトとカグツチノミコトを祭神とし、日本書紀にも記述があって日本最古の神社として知られる。

(2021年10月6日付紙面より)

有馬小児童が舞を奉納=2日、熊野市有馬町の花の窟神社
2021年10月06日
33 一丸で池をきれいに
 生徒とチームくまのがわが清掃作業  (熊野川中学校 )

 新宮市立熊野川中学校(松本潤校長)で4日、「熊中の池・大掃除大作戦」があった。全校生徒22人と教職員、地域住民組織「チームくまのがわ」のメンバー約10人が協働で池の掃除に取り組んだ。

 池は同校体育館横にあり、広さ約30平方㍍。1970年代の現校舎建設時に造られ、2011年の紀伊半島大水害で浸水した。水源から山水が循環しなくなったことで底に泥がたまり、その後、有志生徒が清掃したが汚れを取りきることができなかった。

 同校の学校運営協議会で、「池をきれいにしたい」という生徒たちの思いを知った協議会長の木村康史さんが、「いつまでも自分たちの町で元気に楽しく過ごす」ことを目的に活動しているチームくまのがわでの協力を申し出て19年から生徒と地域住民との交流として行われている。前日には事前にメンバーが池の水抜きや水源の確保などの準備を行った。

 長靴を履いた生徒らは注意事項や説明を受けると池の中に入り、3グループに分かれて作業を開始。「水の色が違う」「強くこすらないと落ちない」などと会話をしながら一丸となってデッキブラシで汚れを落とした。

 生徒会長の仲一華さん(2年)は「きれいな池でコイが過ごしやすくなってほしいと思いながら掃除をした。いつも地域の皆さんに協力していただいてありがたく思います。いろんな交流で、もっと皆さんと仲良くなりたいです」。

 木村さんは「子どもたちの一生懸命に取り組む姿が見られました。学校と地域が連携を取り、関係を築けているのが熊野川地区の良いところ。今後も交流し、より強い絆を深めていきたい」と話した。

 松本校長は「地域の方々が学校を愛してくれており、大変ありがたい。生徒たちにとっても将来、皆さんと一緒に掃除に励んだことなどを思い出し、愛校心が芽生えるのではないかと思います。さまざまな交流を通じて、これからも地域とのつながりを大切にしていければ」と感謝していた。

(2021年10月6日付紙面より)

協力して池の掃除に取り組む生徒と地域住民=4日、新宮市立熊野川中学校
2021年10月06日
34 「貴婦人」が咲き始める
 キイジョウロウホトトギス  (熊野那智大社 )

 熊野那智大社(男成洋三宮司)で、キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)が咲き始め、鮮やかな黄色い花が参拝者らの目を楽しませている。

 キイジョウロウホトトギスはホトトギス属の植物の一つ。紀伊半島南部の固有種で、山中の湿った崖に生え釣り鐘形の花を付ける。「ジョウロウ(上臈)」には「貴婦人」や「高僧」などの意味があることから「山里の貴婦人」とも呼ばれる。

 古くから鑑賞価値の高いものとされることから採集され、それが減少の原因の一つとなっている。紀州藩が編さんした「紀伊続風土記」の「黄杜鵑草(きのほととぎすそう)、那智山中に産する奇品なり」とあるのは本種のこととされている。

 和歌山県、奈良県で絶滅危惧Ⅱ類、三重県で絶滅危惧Ⅰ類に分類されている。3日現在では全てのキイジョウロウホトトギスが開花している状態ではなかったが今後、見頃となるもよう。

 巫女(みこ)の西山千遥さんは「きれいで珍しい花だと思うので、多くの参拝者さまに見ていただけたらうれしいです」と話していた。

(2021年10月6日付紙面より)

キイジョウロウホトトギスが咲き始めた=3日、熊野那智大社境内
池近くの花も見頃までもう少し
2021年10月06日
35 正しくチャイルドシートを  交通ルールも学ぶ  (飯盛保 )
2021年10月06日
36 感染対策継続し、来館者迎える  緊急事態宣言解除後、初の週末  (ウミガメ公園 )
2021年10月06日
37 22人が熊野市の観音道歩く  半年ぶりに「山歩き部会」  (紀宝町 )
2021年10月06日
38 課題解決に貢献を  株式会社キナンが内定式  
2021年10月06日
39 依存せず生きる自信を  城南中で薬物乱用防止講座  (新宮市 )
2021年10月06日
40 迅速な水難救助のために  陸と海で連携して訓練  (那智勝浦町消防本部 )
2021年10月06日
41 ハロウィーン気分感じて  タウンガーデンに季節の飾り  (新宮市 )
2021年10月06日
42 「開催できることに感謝」  近大新宮祭体育行事の部  
2021年10月06日
43 第3回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2021年10月06日
44 愛好者172人が競う 第17回秋季グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2021年10月06日
45 お悔やみ情報