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2019年02月24日
1 互いの課題解決に向け
 農業と福祉の連携考える  (新宮・東牟婁 )

 新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会とみくまの農業協同組合は22日、那智勝浦町体育文化会館で「農福連携セミナー」を開いた。関係者ら約90人が来場し、農業と福祉を結び付けることで、互いの課題解決や地域活性化につなげる可能性を探った。

 特定非営利活動法人香川県社会就労センター協議会の髙橋英雄理事長は「障がい者と農業者の架け橋として」をテーマに講演。平成23年度から実施している事業者と同センター会員の福祉施設を結ぶ「共同受注窓口」の概要や運営、事業例を詳しく話した。

 県内136施設のうち約90の施設が同会員となっており、▽商業施設などでの「委託事業」▽ニンニクの収穫作業などの「農福連携事業」▽うどん箱折りや草刈りをする施設内外での「請負事業」▽バザールやネットショッピングを運営する「啓発イベント事業」▽和三盆、地元工芸品を取り入れた「共同開発商品」▽市営墓地の清掃、花壇の管理など、県市町からの「優先調達」―の六つの柱があり、会員施設の規模に合わせて仕事を振り分けている。29年度の全体の売り上げは7715万円で、うち「農福連携事業」の売り上げは約15%(1154万円)と、順調な伸びを見せている。髙橋理事長は「今後は工賃と技術的なレベルの向上が課題。30年度からは障害者だけでなく、生活困窮者や引きこもりの参加に取り組んでいる」と報告した。

 社会福祉法人ラーフ・障がい福祉サービス事業所やまももの石川浩久施設長が「農福連携を取り入れた工賃向上に向けての取り組み」と題し、作業事例や今後の課題について話した。

 みくまの農業協同組合営農経済部の和田司部長は「東牟婁地方の農業とJAの取り組み」をテーマに講演。同地方の気候・風土を生かした「JAみくまの」の取り組みを紹介した。

 人口減少、農業従事者の減少、高齢化の加速、耕作放棄地の増加、鳥獣被害の拡大など、今後ますます危機的状況に陥る可能性が高いと説明。農福連携は、障害者や生活困窮者の就労訓練や雇用、高齢者の生きがいや介護予防、農家の働き手の確保や地域農業の維持につながる可能性があるとし、「この地域に見合う連携の在り方を情報交換しながら進んでいけたらと考えます」と述べた。

(2019年2月24日付紙面より)

約90人が来場した農福連携セミナー=22日、那智勝浦町体育文化会館
2019年02月24日
2 プロの調理師が指導 勝浦小「キッズシェフ体験」 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)で21日、「キッズシェフ体験」が開かれ、6年生42人がプロの調理師から指導を受け、「ポークピカタ」や「さつまいものスープ」「とんぼしびのカルパッチョサラダ」を作った。

 調理技術の習得と、「食」に関する知識と関心を広げることを目的に、県調理師会が主催。新宮調理師会(会員28人)から里中陽互さん(徐福寿司)、倉本幹也さん(イル・ド・フランス)、平見一雄さん(たぬき屋)、中畑光史さん(葵鮨)が訪れ、調理前の手の洗い方から丁寧に教えた。

 手洗い講習で中畑さんは、ノロウイルスやインフルエンザウイルスについて説明し、「自分の体を守るだけでなく、他人にうつさない責任があります。ただし、汚れることは気にしすぎずに、きちんと手洗いをすること」と呼び掛けた。手洗い後にブラックライトを使った「手洗いチェッカー」で洗い残しを検査した。

 倉本さんは、メニューの説明の後、火を入れると変化する材料の形状、音や香りについて「五感を使って料理をすると上達します」と話し、児童らは熱心に調理に励んでいた。

(2019年2月24日付紙面より)

プロの調理師が丁寧に指導した=21日、那智勝浦町立勝浦小学校
モニターに手元を映し出し、包丁の使い方を指導する倉本幹也さん(左)
2019年02月24日
3 2施設の大規模改修を計画
 鵜殿、神内の福祉センター  (紀宝町 )

 紀宝町は2019年度から、鵜殿地区の町福祉センターと神内地区の神内福祉センターの大規模改修に取り組む。来年度予算に計上し、入札などを経て6月ごろから工事を開始する予定だ。

 旧紀宝町と旧鵜殿村が合併した06年以降、二つの福祉センターで機能を分担してきた。神内福祉センターは主にデイサービス機能の施設として活用し、町福祉センターは町社協の本部機能、学童保育などの機能を有している。

 両施設ともこれまで修繕はしたが大規模改修は初めてで、施設の長寿命化が目的。

 神内福祉センターは築33年が経過し、老朽化が進んでいるボイラーの更新、施設の利用に合わせた空調設備などの改修が必要だという。

 灯油式の冷暖房設備のため、ボイラーが壊れると施設全体の空調に影響が出る。今後、高効率エアコンに変更し、部屋ごとに設置してコスト面を含めた効率を上げる。

 合併前、成人式の会場として使用されていた大ホールは現在、デイサービスで利用されており、使用目的に合わせた施設改修を行う。天井を低くし、折り戸の壁を新たに設置する。

 町福祉センターは築26が経ち、建物本体や設備機器の老朽化が進み、雨漏りなどの防水対策や内装修繕、照明器具のLED化といった改修を計画した。

 建物の外部は外壁塗装、アスファルト防水、内部は壁クロス張り替え、天井補修、空調機器の取り替えなどに取り組む。

(2019年2月24日付紙面より)

鵜殿地区の紀宝町福祉センター
神内地区の神内福祉センター
2019年02月24日
4 感謝を込めて発表
 三輪崎小で6年生を送る会  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長、児童387人)で22日、6年生を送る会があった。各学年と教職員らが感謝を込めて歌や群読、合奏、合唱などを披露。子どもたちの発表する姿に保護者らは目を細めながら見守った。

 卒業生を温かく送り出そうとする場や子どもたちが発表する姿をより多く見てもらおうと、今年から保護者たちを招いた。

 拍手に迎えられて入場した6年生76人に芝﨑校長は「とても勉強し、運動もしていた。昼休みでも仲良くやっていたと思います。もうすぐ中学生。人生で最も大事な時期です。しっかり勉強やクラブ活動に励み、自分の目標を持って頑張ってください。この一年間三輪崎小学校を引っ張ってくれてありがとう」とあいさつした。訪れた保護者らには「全員が感謝の気持ちを込めて6年生を送り出してあげたいと思っています。どうか温かく見守ってあげてください」と呼び掛けた。

 在校生らは「お世話になりありがとうございました」「皆さんの頑張る姿は憧れです」などのメッセージを発表し、歌『ありがとうの花』『きみとぼくのラララ』やリコーダー奏などを披露した。教職員らによる合唱『未来へ』もあり、6年生たちは静かに耳を傾けた。

 観賞後には1年生からプレゼントが贈られ、会場は大きな拍手に包まれた。訪れた保護者は「気持ちが伝わる素晴らしい会だった。日頃、学校で過ごす子どもたちの姿を見ることが少ないので感謝しています。今後もこのような機会が増えてくれれば」と話していた。

(2019年2月24日付紙面より)

3年生が披露した合奏「パフ」=22日、新宮市立三輪崎小学校
1年生がプレゼントを手渡した
2019年02月24日
5 後期入試に14人  近大新宮  
2019年02月24日
6 命を守る第一歩として  防災ミニ集会開催  (那智勝浦町 )
2019年02月24日
7 セミナー通し交流図る  新宮で3LOMが合同例会  
2019年02月24日
8 15歳の決意を表明  宇久井中学校で立志式  (那智勝浦町 )
2019年02月24日
9 事業推進会議と体験講習  42人が参加し新宮で開催  (県内商工会議所女性会 )
2019年02月24日
10 貝岐さんが県代表でスピーチ  全国消防団員意見発表会  
2019年02月24日
11 脂質異常症予防の3品  きほう食の会が栄養教室  
2019年02月24日
12 南京玉すだれで熊野を表現  鵜殿でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年02月24日
13 卒業遠足で楽しい思い出 ボウリング大会で白熱 (鵜殿小)
2019年02月24日
14 お悔やみ情報
  
2019年02月22日
15 後継者育成のきっかけに
 植木剪定講習  (シルバー人材センター )

 公益社団法人和歌山県シルバー人材センター連合会主催の剪定(せんてい)作業に係る後継者育成事業「植木剪定講習」が20日、新宮市高田の高田グリーンランドで開講した。新宮市と那智勝浦町からシルバー会員9人が参加。22日までの3日間、剪定の基本などを受講する。

 県内では高齢化などの理由で植木剪定作業を行う会員が減少している。依頼数が多いにもかかわらず、技能と知識の取得に時間がかかり、後継者が育っていない現状がある。後継者育成のきっかけとなることを目的に、県内では有能な技術を持つ会員を講師に、広域的かつ継続的な講習の実施に取り組んでいる。

 開講式で同センター連合会の下直正・事務局長は「剪定においては技術者が減っているが、この講習がとっかかりになれば」とあいさつ。「けがのないように頑張ってください」と呼び掛けた。

 参加者らは開講式の後、同会員の榎本敬二さんと阪口賢治さんから、体調の悪い時は無理をしない、はさみなど用具の管理方法、有害毛虫の対処法などの安全講習を受けた。21日は同市の丹鶴城公園内で、はさみや電動バリカンの実習を交えながら剪定作業をした。

 全講義を受講した参加者には最終日に修了証書が渡される。

(2019年2月22日付紙面より)

電動バリカンなどの使い方を教わる受講者ら=21日、新宮市の丹鶴城公園
シルバー会員の榎本敬二さんが安全講習などを行った=20日、新宮市高田
2019年02月22日
16 植物のことを知ろう
 環境問題研究会例会  (新宮市 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)の2月例会が20日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。日本自然保護協会・日本シダの会会員の大洞浩一さんが「きのくに植物ものがたり」をテーマに話した。

 この日の例会は、参加者らの質問に大洞さんが答える形で進行。春に薄黄色の花を房状につけるクスノキ科のアオモジに関して質問を受けた大洞さんは「芳香があることから、つまようじの材料となる。オスとメスの木があり、薩摩地方ではなくてはならない樹木」などと返した。

 ブドウ科のヤブガラシやカミヤツデ、アレチウリなどの外来種に関しては「生物は環境が良ければ繁殖する。生物にとってはいかに繁殖するかが命題」。外来種の研究者もいるが、毎年多くの種が入ってきているため研究が追い付いてないとし、外来種はむやみに植えないよう注意を呼び掛けた。

 日本では約300年前からシダの研究が始まっていると述べ、和歌山県におけるシダ研究の第一人者・畔田翠山(くろだ・すいざん、1792~1859年)を紹介。翠山は紀州藩医で本草学者だった。資料は未発刊だが、武田科学振興財団に膨大な資料が残っていると話した。翠山の没後に出てきた南方熊楠(1867~1941年)に大きな影響を与えたとされ、めったに他人を褒めることのなかった熊楠が翠山に関して「よほど優れたるもの」と記していることなどを話した。

 大洞さんは、現在までに約180万種の生物に名前が付けられているが、南米やブラジル、東南アジアの深い山奥や深海などには、名前の付いていない生物が100万種以上いると推測されていると話し、「野生植物を観測し始めて、その面白さが分かった。毎日表情も違うし、出掛けると新たな発見がある。われわれは植物を食べて生きている。もっと植物について知りましょう」と呼び掛けた。

(2019年2月22日付紙面より)

大洞浩一さんがシダや熊野地方の植物について話した=20日、新宮市の井の沢隣保館
2019年02月22日
17 収穫したヒジキなど調理
 西向小で食推の食育教室  (串本町 )

 串本町立西向小学校(山本誠士校長)の4、5年生を対象にした食育教室が19日、同校であった。4年生が収穫した姫産ヒジキを食材にした調理実習が主な内容で、外部講師の食生活改善推進員が提案したレシピに沿って調理し味わった。

 同校の歴代4年生は、総合的な学習の時間の一環で姫産ヒジキを収穫し、地域に伝わる製法にならって釜ゆでして天日干しし、長期保存できる乾燥ヒジキにする体験をしている。乾燥ヒジキは毎秋開かれる西向子どもまつりで地域に提供。その余りを同町食生活改善推進協議会が出張開講している食育教室を受講しつつ味わっている。

 本年度の4年生は少人数のため、前年度に同教室を受講した5年生も応援参加。同協議会からは堀順子会長ら会員7人と同協議会事務局の保健師と栄養士各1人が来校し、四つのグループに分かれて調理実習に取り組んだ。

 堀会長が準備した今回のメニューは▽ヒジキハンバーグ(煮込みハンバーグ)▽ヒジキそぼろごはん(おまぜ)▽ヒジキとツナのサラダ▽野菜の減塩みそ汁―の4品。2グループは調理過程が複雑なヒジキハンバーグ、他2グループは残りの3品を担当。児童は会員らから包丁の使い方や段取りを教わりながら食材を下ごしらえし、各品30人分を調理した。

 ヒジキハンバーグを調理した藪根龍青君(4年)は「(ハンバーグのたねを)どれぐらい混ぜたらいいのかがよく分からなくてちょっと難しかったけど、作り方はだいたい分かった。自分たちで収穫したヒジキの料理を食べるのがとても楽しみ」と笑顔。

 減塩みそ汁は子どもに味わいを伝えるために取り入れた食推定番のメニュー。仕上がった4品は冷めないうちにその日の昼食として味わった。

(2019年2月22日付紙面より)

食生活改善推進協議会員らと一緒にヒジキを食材にした調理に挑戦=19日、串本町立西向小学校
ハンバーグのたね(左)やおまぜの具の調理に一生懸命の4年生ら
2019年02月22日
18 「まぐろ祭り」の今後
 実行委員らが反省会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のまぐろ祭り実行委員会(会長=花井啓州・観光協会長)は20日、同町商工会館で「第25回まぐろ祭り」(1月26日開催)の反省会を開いた。協議に先立ち、会場で募った海難遺児募金とマグロ重量当てクイズの投票用紙販売の金額計8万1100円を花井会長から紀州勝浦漁業協同組合女性部の北郡千満子部長に託した。

 花井会長からイベントを支えた各団体への感謝の言葉が述べられ、会場各コーナーの概要報告があった。続く協議で、同委員会事務局は、数年来の課題だったというマグロの供給に関わる人員や、準備場所の不足などにより、従来通りの内容で開催するのは困難との見通しを示した。

 こうした見解から、実行委員会および事務局の再編も議題に挙がり、まぐろ祭りの開催意義や運営の改善が議論された。今後については、長年にわたり同イベントに従事した関係各団体が準備内容などを見直し、再び協議の場を持つことになった。

 今年のまぐろ祭りは昨年と同数の1万3000人(主催者発表)の来場。会場で実施したアンケートでは計244人の言葉が集まり、内容については「非常に良い」が111人、「良い」が113人、「普通」が12人。寄せられた意見は、多かったものから順に▽駐車場が少ない▽トイレが整備されていない▽マグロ販売をスムーズに▽中落ち配布、じゃんけん大会が無くなったのが残念―などがあった。

(2019年2月22日付紙面より)

「第25回まぐろ祭り」反省会=20日、那智勝浦町商工会館
実行委員会の花井啓州会長(右)から海難遺児募金を預かる北郡千満子部長
2019年02月22日
19 那智勝浦町が町新記録
 串本町は地元勢トップの8位に入賞  (市町村対抗ジュニア駅伝競走大会 )
2019年02月22日
20 熊野での練習を公開
 市長表敬では新体制報告し活躍誓う  (キナンサイクリングチーム )
2019年02月22日
21 地域で楽しいひととき  千穂第2地区がふれあい交流会  (新宮市 )
2019年02月22日
22 仙人風呂が今期終了  大塔川の増水で流出  
2019年02月22日
23 熊野川大洪水から学ぶ  「減災カフェ」で実用減災学  (新宮市 )
2019年02月22日
24 釈迦の遺徳をしのび  宗応寺で「涅槃会」営む  (新宮仏教会 )
2019年02月22日
25 ようこそ小学校へ  保育所園児の体験入学  (那智勝浦町 )
2019年02月22日
26 小学校生活を学ぶ  王子ヶ浜小で体験入学  (新宮市 )
2019年02月22日
27 収穫を楽しみに  潮岬幼稚園3、4歳児がジャガイモ植え  (串本町 )
2019年02月22日
28 30ホールでプレーに臨む  主催大会「冬季グラウンド・ゴルフ大会」  (潮岬青少年の家 )
2019年02月22日
29 大水害から生まれた絆  紀宝町の津本自主防が県代表で発表  
2019年02月22日
30 デジタル無線の使い方確認  児童たちも友達と通信  (相野谷小 )
2019年02月22日
31 かわいい制服でお出迎え  お店やさんごっこ  (相野谷保 )
2019年02月22日
32 お悔やみ情報
  
2019年02月13日
33 国の繁栄など祈る
 神倉神社で紀元祭  (新宮市 )

 「建国記念の日」の11日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で「紀元祭」が営まれた。同大社役員や神倉神社奉賛会役員ら約20人が参列し、国の繁栄などを祈った。

 2月11日は1872(明治5)年に、初代天皇とされる神武天皇が即位した日として「紀元節」となっていたが、第2次世界大戦後に廃止され、1966(昭和41)年の祝日法改正で「建国記念の日」として復活した。

 この日の神事では、佐藤仁迪(ひとふみ)権禰宜(ごんねぎ)の祝詞奏上に続いて、みこが鈴払いの儀。杉本義和・同大社崇敬会長、濱口太史県議、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長ら参列者たちが神前に玉串を供え、「雲にそびゆる高千穂の」で始まる唱歌『紀元節』と国家を斉唱した。

 同神社には皇室の祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)と建国の功臣・高倉下命(たかくらじのみこと)が祭られている。『神武天皇紀』(日本書紀)には、紀元前3年6月に狭野(さの)を越えて「熊野神邑(くまのみわのむら)に到り、旦(すなわち)天磐盾(あまのいわたて)に登りて」と記されており、この天磐盾が神倉山といわれている。

(2019年2月13日付紙面より)

唱歌『紀元節』を斉唱する参列者=11日、新宮市の神倉神社
みこによる鈴払いの儀
2019年02月13日
34 国際交流育む10年
 「ブルーム訪問記」を無料配布  (太地町 )

 太地町国際交流協会(会長・宇佐川彰男教育長)は、同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームとの国際交流を記した同町立太地中学校の生徒らの訪問記をまとめた。8日から同協会(太地町公民館事務所)で無料配布している。同協会の青少年交流事業10周年記念に発行した。

 この事業は2008(平成20)年から始まり、毎年のように相互交流を重ねてきた。本のタイトルは「オーストラリア・ブルーム訪問~交流記2008→2018~」で、ラクダに乗った子どもたちがケーブルビーチを行く姿が表紙になっている。ホームステイの日常や体験から得た国際理解、祖先への思いが写真とともにつづられ、成人した第1回の参加者、和田貴子さんらの寄稿もある。

 100年以上前にブルームには同町から多くの移民が渡り、シロチョウガイ(=南洋真珠の母貝)採取の潜水作業員として従事した。現地には大規模な日本人墓地がある。ブルームの真珠養殖産業の発展に大きく貢献したことから、1981(昭和56)年に太地とブルームは姉妹都市提携を結んだ。

 イルカ追い込み漁を批判的に描いた「ザ・コーヴ」(2009年第82回アカデミー賞受賞)公開当時、姉妹都市提携の破棄が議決されたが、撤回された。ブルーム住民らが破棄に反対した背景がある。

 「オーストラリア・ブルーム訪問~交流記2008→2018~」の問い合わせは、同協会事務所(電話0735・59・2335)まで。

(2019年2月13日付紙面より)


2019年02月13日
35 雨にひるまず奉仕重ねる
 水門神社例大祭「水門祭」  (串本町 )

 串本町大島にある水門(みなと)神社の例大祭「水門祭」が9日に本祭を迎えた。今年は半ばから雨に見舞われたが、祭員一同ひるまず諸奉仕を重ねて区内外から集まった人々の注目を集めた。

 東牟婁地方でも屈指の数の奉仕奉賛を誇る同神社の例大祭「水門祭」は近年、2月第2土曜日を本祭日として営まれている。大島区内4組で当番組を持ち回るのが慣例だが、人口減に伴い当番組を軸にしつつ祭典保存会(吉田隆会長)を軸にし、区全体で営む形が定着している。

 今年は南中組(宮下漁次組長)が当番を務め、午前9時30分に同神社で御前の儀を執行。大島区民会の稲田賢区長(69)を筆頭に猪野久次宮主(69)や責任役員らと漁方、さらに田嶋勝正町長や航空自衛隊串本分屯基地の吉村雅美司令ら来賓も多数参列して主祭神に礼を尽くした。

 引き続き弓頭の滝本虎之介君(18)と稲田駿也君(17)がお的の儀に臨み、作法を交えて計12本の矢を的中。その後の的は引きちぎられ、門先の魔よけとして観客らに配られた。お的の儀以降は境内で大座の儀があり、当番組の亭主役衆が御前の儀参列者を酒と魚で接待。並行して青年団体「大同会」(吉田龍会長)が獅子舞を奉納した。

 雨はこの頃から降り始め、以降の奉仕は時間を繰り上げながら進行した。正午前に主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)の渡御が始まり、主祭神の神霊が白丁役に担がれて大島港へ向かい、その先は当船で御旅所がある苗我島を目指した。

 御旅所で神事とお的の儀を営んだ後、当船は矢倉甚兵衛さん邸を海上から遥拝して帰港。大島港では南中組選出の役者を伴った渡御の一行が扇子や軍配を振りかざして当船を招く行事「つるの儀」を営んで出迎えた。みやびやかな衣装を着た稚児役が注目を集める中、商人役の伊勢谷英克さん(44)が口上と競りを繰り広げて活気あふれる大島を描き出した。

 当船の出港を警護した櫂伝馬(かいでんま)「鶽(はやぶさ)」「鳳(おおとり)」は船上から餅をまき、大同会の吉田会長から「魂込めて死力を尽くして伝馬をこげぇ!」と激励を受け、艫櫂(ともかい)持が宣誓で応えて大島港~串本間を1往復する競漕(きょうそう)に臨んだ。先着したのは「鶽」で、艫櫂持の山下翔也さん(20)は「最初は鳳が先行したが、折り返しは僕らが先でそのままゴールした。チームワークの良さが本番で発揮できたのが勝因。みんなの一丸のおかげだと思う」と喜びを語った。

 競漕後は歳の節目を迎えた区民による餅まきがあったほか、同港内では複数の屋台や区内に施設を有する縁でアクアマリンふくしまの移動水族館車「アクアラバン」も利用を集めた。

 当船の帰港後、同港内に据えられたおヤマ(枝葉と神鏡を飾った構造物)が倒され、区内の若者が神鏡を雄々しく取り合い。港外に持ち出した者は豊漁の利益があると信じられ、今年は真っ先につかんだ若者が他をかわして一気に港外へ駆け抜ける展開となった。その後は大島郵便局前で獅子屋台の大練りがあり、おヤマ跡での獅子舞披露は天候不良のため中止となり、この大練りが今年最後の見せ場となった。大同会は夕方から獅子舞の道行きを始め、翌10日まで区内各所で地下舞わしや屋固めを重ねた。

 天候には恵まれなかったが、無事今年の例大祭を終える形となり、同神社祭典保存会の吉田会長(59)は「最近は大島の中だけでなくよそに出た者にも祭りに参加してもらっている。休みとはいえ早く帰してやることを考えると、多少天気が悪くてもやったろかと考えるし、やる方は大変だが早回しで進めたりもする。今年は雨に見舞われたが、心配した大きなけがもなく終えられて何よりだ」と語った。

(2019年2月13日付紙面より)

主祭神の渡御。櫂伝馬の警護を伴い大島港を出港する当船=9日、串本町大島
2019年02月13日
36 体験やステージにぎわう
 第14回しんぐう元気フェスタ  (新宮市 )

 新宮市ボランティア・市民活動センター(岡鼻崇会長)は11日、市福祉センターで「第14回しんぐう元気フェスタ'19」を開催した。ステージや各種体験、販売があり、大勢の人でにぎわった。

 企業とボランティアなどが協働で取り組んでいる毎年恒例のイベント。会場では工作や絵手紙教室、スポーツ吹き矢、餅つきなど各コーナーに多くの親子連れが詰め掛けた。ラーメンやフランクフルト、焼きそばなどの飲食ブースには行列ができていた。

 ステージでは「Team雅龍」「ハリケーン」「THE透来夢」「マジックサークル青い鳥」「みくまの農業協同組合」「ANIANI PRODUCTION」「ハラウ フラ オ カウイオナラニ」「緑丘中学校吹奏楽部」らが踊りやバンド演奏、手品などを披露した。

 開会式で岡鼻会長は関係者や参加者に感謝を述べ、「イベントを通じて、多くの団体同士が交流し、団体の紹介やPRをすることによって収益事業にもつながってくる。この活動が今後も長く続くように、参加している皆さまと一緒に、知って、見て、楽しんで一日を過ごしてください」。来賓の田岡実千年市長は「地域のつながりが希薄になっているといわれているが、いろんな企業、団体、子どもから高齢者までさまざまな方が集えるイベントが開催されることをうれしく思う。新宮市政のモットーは、市民の誰もが元気で心豊かな町づくり。イベントがそのきっかけになっていけば」とあいさつした。

(2019年2月13日付紙面より)

さまざまな団体が会場を盛り上げた=11日、新宮市福祉センター
2019年02月13日
37 大台ブルーリバーが優勝
 第10回イオン・バンビカップバレー  
2019年02月13日
38 親子で楽しくはつらつと
 ファミリーフットサルフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2019年02月13日
39 緩やかな回復傾向  県内経済情勢1月判断  
2019年02月13日
40 先輩ママたちと交流  町民センターで教室や相談など  (那智勝浦町 )
2019年02月13日
41 食中毒予防学び実践を  新宮食品衛生協会が講習会  
2019年02月13日
42 地域住民説明に160人  文化複合施設建設に理解求め  (新宮市 )
2019年02月13日
43 みんなで音楽を楽しむ  熊野川町赤木でジョイントライブ  (新宮市 )
2019年02月13日
44 春の勝利目指し選手ら合宿  いなべ総合学園が来新  
2019年02月13日
45 元気に「いらっしゃい」  佐野保でお店やさんごっこ  (新宮市 )
2019年02月13日
46 自慢のなれずし食べ比べ  各地からファン64人集う  (新宮市 )
2019年02月13日
47 地域一体で交流深める  丹鶴地区ふれあい交流会  (新宮市 )
2019年02月13日
48 安全で有効な利用を  6年生がインターネット学習  (成川小 )
2019年02月13日
49 3部門で熱戦繰り広げる  第13回紀宝町民卓球大会  
2019年02月13日
50 笑いは健康の源  「まなびの学級」閉講講座  (紀宝町 )
2019年02月13日
51 旧暦1月7日迎え信心注ぐ  耳の地蔵など石仏群例祭  (古座川町 )
2019年02月13日
52 お悔やみ情報
  
2019年02月09日
53 大護摩供や火渡り
 神倉神社で御燈祭り翌日祭  (新宮市 )

 新宮市の神倉神社で7日、飛竜山「神州院」(平見順孝院主)=同市横町=による御燈祭(おとうまつ)り奉祝翌日祭、大峯秘法「採燈大護摩供火生三昧(火渡り)」が営まれた。境内には大勢の信者らが参列し、炎に向かって一心に心願成就を祈った。

 平見院主が、熊野速玉大社の故・上野元(はじめ)名誉宮司から御燈祭りの翌日7日に神倉神社で大護摩供を行う許可を受け、今年で32回目。同神社での開催は最後となった。

 厳粛な雰囲気の中、行者たちが「ほら貝」「剣」「弓矢」などを使った神事を営んだ後、境内に組んだ護摩檀に火を放ち、燃え盛る炎に向かって経を唱え、信者たちの願いが書き込まれた護摩木を投げ入れた。

 行者らが護摩檀を崩して檀木を境内に敷き詰めた炭の上に並べ、火渡りの行を準備。田代順佳副住職が渡り終えた後、約20人の行者らをはじめ、参列していた熊野速玉大社の上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長、中山忠吏・神倉青年団長らが渡った。参列していた信者や一般客も次々と渡り、身を清めた。

 参列した上野宮司は今年の御燈祭りについて「マナーが良くなってきているものの、一部の上がり子の目に余る行為に心を痛めています。一人一人が意識を持ち、伝統の祭りを素晴らしいものにしてもらいたい。翌日清掃では新宮ロータリークラブをはじめ、わかば園、神州院、市観光協会など多くの方々に協力していただき感謝しています」。

 平見院主は「全員で一致団結し、必死で走り抜けたような気持ち。みんなが頑張ってくれ、充実感のある32年間でした。昭和の終わりに護摩供を開始し平成の最後に終わることになったのは昨年、お不動様からお告げがあった。結願を迎えることになったのはお不動様のご意向に添えたからです。今後、自分自身、行を通してその理由を教えられると思います」と話していた。

(2019年2月9日付紙面より)

行者たちによる大護摩供=7日、新宮市の神倉神社
一般の参列者も参加した火渡り
2019年02月09日
54 安心安全な運営目指し 南の国の雪まつり実行委員会 (那智勝浦町)

 第24回商工祭「南の国の雪まつり」(17日開催)に向けた第2回実行・運営(合同)委員会が7日、那智勝浦町商工会館であった。実行委員長である森川起安・南紀くろしお商工会長や顧問の中岩和子町議会議長など各組織から実行委員ら約40人が出席。まつり本番に向け、催しの円滑な運営のために最終確認などが行われた。

 雪まつりは町内外の多くの団体が集まり、町の商業活性化や地域振興などを目的とし、毎年、多くの来場者でにぎわいを見せている。

 森川実行委員長は「今回は平成最後の商工祭。第25回に向けて弾みのあるものにしたい。駐車に関する問題など実行委員会からも呼び掛けてください。ルールを守り、安全安心を最優先に心掛けてほしい」とあいさつ。中岩顧問は「皆さまのご協力でまつりが盛大に開催されている。ご協力お願いします」と語った。

 各団体が自己紹介と自身の出展ブースの紹介を行い、事務局が本番のスケジュールや注意点を説明した。例年と同じくシャトルバスが運行されるが、今回は混雑時の対応策として午前8時~11時と午後1時~3時にピストン運行すると述べた。シャトルバスの乗降場所は▽那智漁港▽パルスイン前▽木戸浦浦島駐車場▽中西商店前▽茶が浦―の5カ所と説明した。

 その後は各団体から意見や質問が挙がり、町区長連合会の大江清一会長が「皆さまが職責を全うしていただくことで安心安全な町の一大イベントの雪まつりが成功となります」と締めくくった。

 雪まつりは17日(日)午前8時30分~午後3時に開催される。優勝者には豪華賞品が当たる「南の国早押しバトル」やマグロ汁の振る舞い、地元の魚や野菜などの販売、さまざまなアトラクションや餅まきなど、盛りだくさんの催しとなっている。

 実行委員会では当日の混雑が予想されることから、公共交通機関での来場を呼び掛けている。

(2019年2月9日付紙面より)

本番に向け話し合った=7日、那智勝浦町商工会館
森川起安実行委員長
2019年02月09日
55 センター常駐などを確認
 ガイドの会が31年度総会  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークガイドの会(上野一夫会長、会員104人)の平成31年度総会が6日、串本町役場古座分庁舎であった。本年度から同パークセンターへの常駐が始まることや自主運営化の必要性を確認しあったほか、ガイドの会に寄せられた依頼の会員周知の在り方や『南紀熊野ジオパークガイド』と名乗る条件の見直しなどで活発に意見を交わすなどした。

 この会は、同パーク推進協議会が実施した養成講座を修了し『南紀熊野ジオパークガイド』として公認を受けたメンバーで結成する団体。前回の総会で会計年度を1~12月に改めたため、今回は平成31年度の通常総会となる。この日は出席26人、委任41人で総会が成立し、上野会長や県自然環境室の岡田和久室長のあいさつを経て前年度と本年度の事業関係諸議案を審議した。

 承認した内容には年会費の変更が含まれ、旧来65歳未満2000円、65歳以上1500円だったところ、保険料を完全に賄うため一律2500円に増額する。本年度から新たに▽7月開所予定の同パークセンターに常時2人が詰め(12月29日~1月3日を除く毎日8時30分~17時15分)館内案内や各種紹介を行うためのシフト編成とその運営▽県自然環境室が有する事務局機能を同会に引き継ぎ自主運営化(宇久井海と森の自然塾運営協議会のような収益事業に適した形への移行)―を進めることなども確認しあった。

 同環境室は同センターへのガイド常駐は県が同会に委託する事業であり、委託費として年額528万8000円が計上されると説明。当初予算には上がっていないが、今月2、3日に開催された同パークこどもスクールの第3回実施に向けた原資として国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」と同協議会に助成の申請を行う考えも示した。

 その他、南紀串本観光協会と大江戸温泉物語南紀串本が昨秋に展開した地質関係ツアーにおいて、その依頼が会員全体に周知されず同協会に属する会員6人だけで対応した件が同会の前年度実績にある点で質問があり、依頼の会員周知の考え方が各エリアリーダーから説明された。

 公認を受けているのに規約上の条件を満たさないと『南紀熊野ジオパークガイド』を名乗れない煩わしさを改善し、同会の趣旨に沿う活動であれば名乗れるよう規約の改正を求める意見もあったほか、那智勝浦町のまちなかジオツアー実行委員会と同会の連携を求める声もあり、上野会長は役員会における検討課題とした。

(2019年2月9日付紙面より)

総会を開くに当たりあいさつする上野一夫会長=6日、串本町役場古座分庁舎
2019年02月09日
56 10俵分の餅をまく
 御燈祭り翌日祭で神倉奉賛会  

 新宮市立神倉小学校のグラウンドで7日、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)による「御燈祭(おとうまつ)り翌日祭の餅まき」があった。会場は大勢の人でにぎわった。

 餅まきには神倉青年団員のほか、市教育委員会の速水盛康教育長も加わった。グラウンド内の3カ所に設置した台から奉賛会関係者らでついた餅と厄よけ祈とうの餅など、合わせて約10俵(600㌔)分がまかれた。子ども専用のスペースも設けられ、お菓子まきも行われた。

 この餅まきで、一連の祭り関連行事は終了。中山忠吏・神倉青年団長(49)は「大きなけがもなく良い祭りでした。上がり子に火を与える大役や開門もスムーズに進み、青年団としての任務は遂行できたかと思います」。

 猪飼会長(76)は「たくさんの人でにぎわってくれて良かったです。けがもなく祭りを無事に終えることができ安心した一方で、マナーについては少しですが課題の残る部分もあった。上がり子、見学者の皆さんのさらなる意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2019年2月9日付紙面より)

餅まきに多くの人が訪れた=7日、新宮市立神倉小学校グラウンド
2019年02月09日
57 身近な世界遺産を歩こう  NPO法人熊野が古道体験  
2019年02月09日
58 県防災ナビに新機能  一般会計総額5531億円  (和歌山県当初予算案 )
2019年02月09日
59 寒さに負けず力走  北山小学校がマラソン大会  (北山村 )
2019年02月09日
60 ヘアカットの技術学ぶ  岩見さん招き「レイヤーカット」テーマに  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2019年02月09日
61 遊び心を大切に  東牟婁老人クラブ指導者研修会  
2019年02月09日
62 民謡、三味線を楽しもう  新宮市健人大学2月講座  
2019年02月09日
63 操作や機能じっくり教わる  文化セでスマホ講座開く  (串本町公民館 )
2019年02月09日
64 練習の成果を示して弾み  大同会稽古納め「衣装つけ」  (水門祭 )
2019年02月09日
65 男女シングルスで熱戦  杉井杯争奪卓球大会  
2019年02月09日
66 サポート会員の活動学ぶ  紀宝町ファミサポセンター講習会  
2019年02月09日
67 低学年がハープ演奏を体験  高学年はスマホ安全教室  (神内小 )
2019年02月09日
68 お悔やみ情報
  
2019年02月08日
69 熊野に春呼ぶ御燈祭り
 新宮市神倉神社  

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。今年は1703人(主催者発表)の上がり子(祈願者)たちが神倉山に集まり、中腹にあるご神体「ゴトビキ岩」の下で御神火を授かり、538段の石段を下った。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る、全国でも珍しい女人禁制の火祭り。2016年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された。

 白装束に荒縄を巻き、わらじを履いた男たちがかざしたたいまつの炎が滝のように流れ、山肌を赤く染めた。

 新宮高校3年の宇佐川楓人君は「火は熱かったけど、毎年上っていて楽しい」、王子ヶ浜小学校4年の新谷悠大君は「今年は寒くなく上りやすかった。来年も上りたい」。1歳3カ月の息子と上った東勇太さんは「子どもも泣かずに下りてくることができ、最高でした」と話していた。

(2019年2月8日付紙面より)

上がり子たちが次々と山を下りる=6日、新宮市の神倉神社
午後8時に神倉神社の山門が開いた
2019年02月08日
70 滞在時間などの課題研究
 裾野市観光協会が那智山視察  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の那智山へ3日、静岡県の裾野市観光協会(秋山清美会長)18人が視察研修に訪れた。那智勝浦町観光協会が熊野那智大社や青岸渡寺などを案内した。

 研修は、地元に本流3本(雄滝)と支流(雌滝)の2本からなる県指定天然記念物「五竜の滝」がある裾野市の観光協会から、日本一の落差を持つ那智の滝や那智山の神社仏閣を視察したいとの申し出があり、実施に至った。

 同協会では観光客の滞在時間の延長などを課題としており、那智勝浦町の観光地やその取り組みを確認して解決や今後の観光業務に生かすことを目的として研修を実施した。一行は熊野那智大社や青岸渡寺を参拝し、土産物屋などを視察後に滝へと向かった。

 秋山会長は「裾野市の五竜の滝はこちらのように神社仏閣がない。いかに滞在時間を延ばすかが課題」と述べ、「やはり日本一の滝は高さがあって良い。滝があって神社仏閣ができ、世界遺産へとつながっていると聞いた。取り組みも含め、勉強させていただいた」と語った。

 那智勝浦町観光協会の堀克也事務局長は「世界遺産15周年の年。熊野古道や那智大社、青岸渡寺をしっかりと見ていただけたら。滝つながりの裾野市さんにとって、今後に生かしてもらえる点があればうれしい」と語った。

(2019年2月8日付紙面より)

裾野市観光協会の皆さん=3日、那智勝浦町那智山
2019年02月08日
71 出火受け寺宝を持ち出し
 西向の成就寺で防火訓練  (串本町 )

 串本町西向にある成就寺(大崎實宗住職)で6日、防火訓練があった。雨天のため、今回は本堂や庫裏で通報と寺宝の運び出しのみ実践。消防署員から訓練実施のきっかけになっている文化財防火デーの趣旨や消火器の説明、日頃の備えに対する助言を受けるなどして防火意識を高めた。

 この訓練は、同町教育委員会が毎年の文化財防火デーに合わせて実施の調整をしていて、古座地区では同寺と古座の善照寺が交互に隔年で取り組んでいる。同寺は江戸中期に活躍した絵師・長沢芦雪(ろせつ)の襖(ふすま)絵などを所蔵していた(現在は県立博物館に預けている)経緯があり、他にも寺宝や本尊、過去帳など後世に伝えるべき品を数多く所蔵。それらを火災から守る観点で責任役員ら檀家にも参加を呼び掛けて取り組んでいる。

 庫裏の炊事場から出火した想定で同訓練を始め、大崎住職夫妻が「火事だ」と叫んで本堂に居合わせた檀家らに出火を伝え、119番通報をしている間に檀家らは手分けして堂奥から寺宝に見立てた箱をすぐに外へ持ち出せる位置まで運んだ。

 過去の訓練では、寺宝を門外まで運び出した後に駆け付けた消防が放水を行うところまでを一連の流れとしているが、今回は屋内対応のみ。境内で取り組んでいる初期消火の練習も雨で行えないため、今回は堂内で消火器の種類や取り扱い方、日頃の管理で注意すべき点(本体の劣化や蓄圧式の場合はガス圧の低下など)の説明を受けた。

 講評では、通報、初期消火、避難誘導に加え寺宝の持ち出しもある状況は住職夫妻だけでは対処しきれないとし、責任役員への速やかな連絡体制をあらかじめ考えておき、対処するときの役割分担も意識した方がよいなどの助言があり、大崎住職も助言を重々受け止めて同訓練を締めくくった。

 この日は串本地区の無量寺でも文化財防火デーにちなんだ防火訓練が行われた。

(2019年2月8日付紙面より)

出火を受け本堂の奥から寺宝(模擬箱)を持ち出し=6日、串本町西向の成就寺
消火器の取り扱いなどで説明を受ける
2019年02月08日
72 1次産業の再起が地域を創生
 紀宝町げんき塾講演会  

 紀宝町げんき塾による講演会が1日、同町役場2階大会議室で開かれた。塾生ら約20人が参加し、三重大学の西村訓弘副学長から話を聞いた。

 元気塾は地域活動のリーダーや担い手の発掘・育成を図るとともに担い手間のネットワークを構築することを目的に、2017年4月に発足。20人が所属し、インスタグラムで町の情報を発信している。3月24日(日)には同町大里の田代公園で「げんき塾マルシェ」を開催する。

 講演のテーマは「まちのリーダーづくりとリーダー達との取り組み事例について」。三重県は29市町のうち四日市市、津市、鈴鹿市など北部6市で全人口の67%を占める一方、高齢化率は南部が高いと説明した。

 西村さんは「北部と南部で生じる生活格差が、日本の大都市と地方の縮図と重なる。南部(地方)は本当に駄目なのか」と述べた上で、県南部の農業、漁業の現状を解説した。

 「地方の景色は変わっていないが、社会背景が変わったことを受け止めるべき」。県内各地の取り組みを紹介した上で、「地域内流通の考え方を理解し、創造していくことが強い農業、漁業を実現し、1次産業の再起が地域を創生し、地域からの強い経済成長を生み出す」と示した。

 地方で活躍するために必要な考え方として「先入観を捨て、自身のインスピレーションを信じて生きること」と伝えた。

(2019年2月8日付紙面より)

県内の取り組みなどを聞く塾生ら=1日、紀宝町役場大会議室
西村訓弘さん
2019年02月08日
73 美しい海を未来に  企画展「よしくまの海」開催中  (宇久井ビジターセンター )
2019年02月08日
74   
2019年02月08日
75 74人が合格  近大新宮高前期入試結果  
2019年02月08日
76 下里小が優良校に  ウミガメ保護や清掃活動評価  (那智勝浦町 )
2019年02月08日
77 無事終了の感謝も込めて  関係者らが御燈祭り後の清掃活動  
2019年02月08日
78 デンマーク駐日大使が来熊 新宮市長訪問し御燈祭り見学 
2019年02月08日
79 御燈祭りはこんなんやで!  図書館講座で山本殖生さん  
2019年02月08日
80 心身清めいざ御燈祭りへ 王子ヶ浜で海中みそぎ 
2019年02月08日
81 42事業所で勤労観を培う  1年生がインターンシップ  (串本古座高校 )
2019年02月08日
82 親子で命を守る約束  大島保育所で交通安全教室  (串本町 )
2019年02月08日
83 慣習の趣旨を教わり体験  ぼたん荘で節分豆まき会  (古座川町 )
2019年02月08日
84 経験者に続き弾みつける  つるの儀の商人役が練習  (水門祭に向け )
2019年02月08日
85 トマトの苗は細いものを  野菜作りのコツを紹介  (鵜殿図書館 )
2019年02月08日
86 途絶えた伝統、復活に光  炭焼き職人・地案光徳さん  (紀宝町 )
2019年02月08日
87 お悔やみ情報
  
2019年02月05日
88 「福は内、鬼は外」
 那智山両社寺で節分行事  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で3日、熊野那智大社の節分祭や那智山青岸渡寺の節分会(せつぶんえ)が営まれ、境内や堂内に「福は内、鬼は外」の声が響き渡った。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)では午前8時に節分祭、以降2回にわたって節分祭鬼追い追儺式(ついなしき)があった。午前10時の式には大勢の大檀那(だんな)=特別崇敬者=が参列し、内庭で神事が執り行われた。

 古式にのっとった衣装と鬼の面を付けた役人役が社殿の鈴門柱に進み、福升に入った豆をまいた後、鈴門の基礎石を鬼やらい用具(先の割れた竹)で3回打ちながら「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱える式を務めた。

 境内では神職がお弓の儀に臨み、「鬼」と朱書きされた的に矢が当たると拍手と歓声が起こった。男成宮司や大檀那らが宝物殿から豆まきをし、厄災を払って地域に春を呼んだ。

 那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では、本尊の秘仏「如意輪観世音菩薩(ぼさつ)」が開帳され、午前7時から午後3時ごろまで、節分会を順次営んだ。大勢の人々が次々と訪れる中、髙木住職がかみしもを着た参列者の名前を一人ずつ読み上げ、所願成就を祈った。続いて「七難即滅、七福即生」と詠唱し、内陣に向けては「福は内」、反対を向いて「鬼は外」と豆をまき、一年の健勝や家内安全を願った。

(2019年2月5日付紙面より)

宝物殿から豆をまく男成洋三宮司ら=3日、熊野那智大社
本堂で豆をまく信者ら=3日、那智山青岸渡寺
2019年02月05日
89 目で見る熊野の近代史
 歴探スクールで中瀬古友夫さん  (新宮市 )

 新宮市教育委員会など主催の「歴史探訪スクール第6回講座」が2日、市福祉センターであった。熊野学研究委員会委員の中瀬古友夫さんが「目で見る新宮・熊野の近代史(5)」をテーマに、明治後期から大正時代に発行された「熊野百景写真帖」について、写真などを交えて解説した。

 「熊野百景写真帖」は、現在も同市内で営業を続ける久保写真館の久保昌雄さんが、明治33(1900)年に製作。皇室に献上された。同年には官製はがきの私製が認可され、同写真館では絵はがきの販売も始まった。

 同写真館は大正2(1913)年以降、同写真帖や、改訂版「紀伊熊野百景」の一般販売を開始。熊野地方の風景などを積極的に紹介した。中瀬古さんは「定価12円とあり、当時にしてはとても高額。広告や時刻表なども掲載されており、ガイドブックとしての色合いも濃く見られる。版を重ねるごとに内容も充実していった」と解説。旧浦神小学校の廃校の際に見つかった、同校が所持していた「紀伊熊野百景」には脱落した写真も多くあり、中瀬古さんは「当時は貴重な教材として使われていたのではないか」と予想した。

 中瀬古さんは、昨年9月に文化財保護審議会の研修として福井の一乗谷朝倉氏遺跡、三国湊を視察したことについても触れ、保存や展示の様子を報告した。遺跡は芝生や砂利を敷き一部を復元しており、朝倉氏の館周辺の遺構はそのまま保存されているなどと説明した。

 講座終了後、本年度同スクールの閉講式があり、速水盛康教育長が皆勤賞の9人に記念品を贈呈。「皆さんの熱心なご聴講により、無事に閉講することができた。熱意と一体感が感じられる情報提供の場として、来年度も重要な探訪スクールと位置付けて実施していきたい」とあいさつした。

(2019年2月5日付紙面より)

熱心に耳を傾ける聴講者ら=2日、新宮市福祉センター
中瀬古友夫さん
2019年02月05日
90 一本の綱から幸福を
 花の窟神社で「お綱かけ神事」  (熊野市 )

 熊野市有馬町の「花の窟(いわや)神社」(山川均宮司)で2日、春の例大祭が営まれ、一本の綱を引くことで、全ての幸福が得られるという県の無形民俗文化財「お綱かけ神事」が行われた。

 同神社は日本書紀に記述があり、日本最古の神社ともいわれる。国指定文化財と世界遺産に登録され、神事は、同神社に葬られているイザナミノミコトの魂を鎮めるために始まったとされ、毎年2月2日と10月2日に行われる。

 午前10時の花火を合図に神事が始まり、長さ約170㍍の大綱の一端が白装束の氏子たちの手でご神体の上にくくりつけられ、もう一端は信者や地元の人たちの手で国道42号を挟んだ七里御浜海岸の波打ち際まで引っ張られ、移動しながら神社を囲う形で境内の支柱にしっかりと固定された。

 1日から早稲田大学オープンカレッジフィールドワークでこの地を訪れている一行14人も神事に参加した。「初めて」という都内在住の松元浩子さん(58)は「熊野古道もお綱引きも、東京では伝えられていない。こういう神社は、どんどん全国に発信すればよいのに」と話していた。

(2019年2月5日付紙面より)

多くの参拝者と氏子が大綱を引く=2日、熊野市有馬町の七里御浜海岸
2019年02月05日
91 全国初のシステム導入へ
 タイムラインの進化版  (紀宝町 )

 紀宝町は2014年度、災害が発生する前にあらかじめ取るべき対策を時間ごとに決める「タイムライン」(事前防災行動計画)を導入し、台風発生時などに運用してきた。現在は、町全体と浅里、大里、鮒田の3地区で運用しており、今後、他の地区にも広げていく計画。今年4月からは、町内各地区の避難所に専用タブレットを配布し、最新の情報を確認しつつ、住民自らが発信できる新システムを構築する。町や地区ごとの行動計画の進捗(しんちょく)状況などが共有できるタイムラインの進化版で全国初の取り組みとなる。

 タイムラインは、台風発生時などの行動を事前に時系列で組み立てておくもの。甚大な被害を受けた11年9月の紀伊半島大水害を教訓に、紀宝町が全国に先駆けて導入した。

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所、同省中部地方整備局紀勢国道事務所、気象庁津地方気象台と行政、警察、消防、消防団など関係団体が連携して活用してきた。

 災害時には町防災拠点施設が災害対策本部になる。各担当がタイムライン表に記入し、情報共有しながらステージ1~5の行動項目に沿って運用する。

 台風が発生した場合、約5日前から行動を開始。ステージ1では情報収集や施設の点検を行う。紀宝町が台風の予報円に入り大雨が予想された際はステージ2に移行する。

 警報が発表されるとステージ3、避難判断水位に到達するか土砂災害警戒情報が発表されるとステージ4、台風が最接近、河川氾濫危険水位の超過、氾濫発生でステージ5に移る。

  □     □

■新システム

 新システムを導入することで、タブレットやスマートフォンなどで進捗状況の入力や確認が可能となる他、避難者数の入力、地区別の雨量、水位、避難所の開設状況、気象情報なども確認できる。

 各地区と町との情報共有がより早くなる。刻々と変化する状況を瞬時に把握できるようになる。

 町では運用開始後、出水期の6月までに訓練を実施する予定だという。

(2019年2月5日付紙面より)

2019年02月05日
92 1月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2019年02月05日
93 高学年チームが3位と健闘
 和歌山少年ラグビー大会  (新宮RFC )
2019年02月05日
94 46チームが太地町を疾走
 総合優勝は新宮高校陸上部  (くじら浜公園駅伝大会 )
2019年02月05日
95 山田直史さんが優勝
 もみじ会1月月例杯  
2019年02月05日
96 西垣戸農園part2が優勝 第139回職場対抗ボウリング大会 
2019年02月05日
97 佐野・和田組が優勝
 第12回ミックスダブルス大会  (紀南テニス協会 )
2019年02月05日
98 JAPAN、なちBが優勝
 那智勝浦町体協冬季ソフトバレー大会  
2019年02月05日
99 目標金額大きく達成  川舟クラウドファンディング  (新宮市 )
2019年02月05日
100 住民の手で町の美化を  港花壇にハマボウ植える  (那智勝浦町 )
2019年02月05日
101 協力し合い鬼退治  きたやま保育所で節分行事  
2019年02月05日
102 節分の由来や文化を知る  中央児童館で「節分のつどい」  (新宮市 )
2019年02月05日
103 熊野地方各地で節分行事   
2019年02月05日
104 「高く揚がって」  井田小低学年児童がたこ作り  (紀宝町 )
2019年02月05日
105 「なれずし」販売に長蛇の列  元気やで!浅里なれ寿しまつり  (紀宝町 )
2019年02月05日
106 渡御関係の役者を決める  神社社務所でおみくじ祭  (水門祭 )
2019年02月05日
107 決意掲げて気を引き締める  串本町チームが結団式挙行  (ジュニア駅伝 )
2019年02月05日
108 お悔やみ情報