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2023年04月26日
1 弘法大師の命日しのび
 妙法山阿弥陀寺で御影供  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町南平野にある妙法山阿弥陀(あみだ)寺(谷宏之住職)で20、21の両日、弘法大師御尊像を前に、大師の命日をしのぶ法要「御影供(みえく)」があった。コロナ禍で数年間は一般参拝を中止していたが、今年は4年ぶりに通常通りに斎行された。

 弘法大師は真言宗の開祖・空海(774~835年)の別称で、同寺は空海が開山した寺院の一つに数えられており、平安初期に開創された。

 女人禁制のない仏域として、女性の信心を広く集めたことから「女人高野」とも呼ばれ、「御影供」と生誕日の法要「青葉祭」が年中行事とされている。

 20日夜は、室町時代の1509(永正6)年に建立された大師堂(県文化財)で、弘法大師御開帳護摩供が営まれた。

 町内外から多くの参拝者が集まり、約10㍍の長い大数珠「百万遍数珠」2本を参拝者が輪になって繰りながら般若心経を唱えた。

 三重県大紀町から家族と共に訪れた石倉里美さんは「コロナ禍前は毎年、お参りに来ていた。祖父母の供養をしてもらっている。こちらに来ると心が落ち着きます」と笑顔で話した。

 谷住職は「全ての宗教において、共通するのは祈り。人には必ず死が訪れる。それまでに日々、自分ができることや生きることをしっかりとやる。後はそれぞれの宗教や信じるものに任せるが、その際に祈りが必要。その時、人は強くなる。自分の方法で構わないので、功徳や供養になるように祈ってほしい」と語った。

 21日は、本堂で熊野地方の風習「お髪上げ」(納骨・納髪)や先祖代々の総供養も行われた。

  □     □

■大師堂や大師尊像

 大師堂は、創建当初からの姿を残している。国の重要文化財指定に向けて老朽化していた屋根の葺(ふ)き替えを終え2020年に、第一期の補修工事が完了している。

 また、御尊像は檜(ひのき)材寄木造(よせぎづくり)。このほどの解体修理で1451(宝徳3)年に完成し、京都高辻に住む大仏師・大進法橋と小仏師太夫法橋によって彫られたということが分かった。

 同寺では、重文指定に向けて今後も工事を進めていくとしている。

(2023年4月26日付紙面より)

大師の命日をしのび法要が営まれた=20日夜、那智勝浦町の妙法山阿弥陀寺
「百万遍数珠」を繰り、般若心経を唱えた
2023年04月26日
2 3年ぶり地玉の浜清掃
 宇久井海と森の自然塾  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井半島の自然保全活動を続ける「宇久井海と森の自然塾運営協議会」(湊谷幸三会長)は23日、3年ぶりに地玉(じごく)の浜の清掃活動を実施した。会員ら42人が汗を流した。

 「地玉の浜」は吉野熊野国立公園の特別地域に指定されている宇久井半島の一部で、約3億年前に形成された石英の粒「オルソコーツァイト」や地層の褶曲(しゅうきょく)、火成岩の岩壁などが観察できるスポット。新型コロナウイルス感染拡大により2020年3月以降清掃を実施できておらず、3年ぶりの開催となった。

 以前はペットボトルや空き缶、漁具といった漂着ごみが目立っていた同海岸だが、近年では海洋プラスチックごみ問題への認知の広がりから、地元住民や中学生、観光客らによる自主的な清掃の輪が広がり、きれいな状態が保たれている。

 この日もプラスチックごみはほとんどなく、清掃は流木の処理が主となった。会員たちは大きな流木をチェーンソーなどで運びやすい大きさに分けて処分。比較的小さなものは町指定ごみ袋で回収した。

 作業には同塾の会員でもある堀順一郎町長や瀧本雄之副町長も参加。休暇村南紀勝浦の職員や地域のボランティアも応援に駆け付けた。

 湊谷会長は「普段から清掃をしてくださる方がおり、浜は非常にきれいな状態。6月にも芝生の草取りを計画しており、また皆で活動できたら」と話していた。

(2023年4月26日付紙面より)

細かな流木を清掃する会員ら=23日、那智勝浦町の地玉の浜
チェーンソーで流木を処理
2023年04月26日
3 3季活用の魅力をアピール
 橋杭ビーチオープンフェス  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会が23日、串本町くじ野川にある橋杭園地でイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を実施し目下力を入れている同ビーチの春~秋3季活用の魅力をアピールした。

 7~8月の海水浴場設置以外にもっと活用できないかという思いが高じ、2017年度から本格展開している同活用。現在は4~10月をシーズンとしてフリーマーケットや釣り大会などを積極誘致し、同協会自体は事業委託先のビーチハウス・ラパンを軸にしたシーズン中の飲食と各種マリンアクティビティーの提供を通してアウトドアレジャー拠点としての活発化を図っている。

 そのイメージをシーズンインに合わせて印象づける企画が同フェスタ。17年3月にシーズン直前のプレイベントとして初実施して以降、当日の天候や新型コロナウイルスの情勢で中止が続いたため、ほぼ6年ぶりの実施となった。

 今回は感染症予防の観点で密を誘いやすいステージを中止とし、体験企画とフリーマーケットで内容を構成した。体験は小学生限定の特別メニューを追加し全4種で組んだが、当日は雨こそ降らなかったもの風が強く▽BIG SUP▽特別メニュー「ふわっと体験パラグライダー」―は中止。▽シーカヤック▽特別メニュー「モデルロケット製作・打ち上げ」―は実施した。フリーマーケットも天候に伴うキャンセルがあり規模縮小となったが、適時来場者の注目と利用を集めた。

 同ハウスは水曜日と11~3月、過度の荒天日を除き午前9時~午後5時に営業している。各種マリンアクティビティーは▽シーカヤック▽フィッシングカヤック▽SUP▽BIG SUP―をレンタル提供していて、一部はツアー利用(指導者同行)の相談にも応じている。詳細は同ハウスの公式ホームページを参照。3季活用の問い合わせは南紀串本観光協会(電話0735・62・3171)まで。

(2023年4月26日付紙面より)

体験企画「シーカヤック」の様子=23日、串本町くじ野川の橋杭ビーチ
来場者の往来を集めるフリーマーケット
2023年04月26日
4 乗車マナー向上を呼びかけ
 JR新宮駅でキャンペーン  

 通学中の列車内や駅構内など、公共の場でのモラルとマナーの向上を呼びかける「きのくに・さわやかマナーアップキャンペーン」が25日朝、JR新宮駅で実施された。高校生や警察関係者ら約20人が、通学で電車を利用する高校生らに啓発グッズを配布した。

 学生が駅など公共の場所で座り込む、大声で騒ぐなどのマナー違反行為が横行して社会問題となった2003年から、春と秋の年2回実施している。この日は新宮高校生徒会の生徒ら7人と教職員が活動に参加。新宮警察署、少年補導員、少年相談センター職員、地域安全推進員らと共に、電車内における携帯電話の迷惑使用やごみのポイ捨てなど、迷惑行為の禁止やマナーの向上を呼びかけた。

 生徒会長の磯﨑咲良さん(3年)は「活動に参加するのは初めて。自身も通学で電車を利用しているが、新入生や一般の方が入りづらいと思うので入り口付近に立たないようにしている。みんなでマナーを守って気持ちよく電車を利用することができれば」。

 生活安全刑事課の中濱智厚警部補は「座り込みや携帯電話の迷惑使用など、マナー違反について再認識してほしい。高校生が参加してくれることによって、呼びかけがより身近なものになると思う。高齢者などには席を譲ってあげてください」と呼びかけていた。

(2023年4月26日付紙面より)

新宮高校の生徒らも参加し、電車内のマナーの向上を呼びかけた=25日、JR新宮駅
2023年04月26日
5 会員ら93人が競い合う 新宮支部グラウンドゴルフ潮岬大会 (県年金受給者協会)
2023年04月26日
6 王子サッカー教室が首位
 ホップリーグ3部東牟婁大会  
2023年04月26日
7 「みそ玉」作りに挑戦  子育てサロンつむぐ  (紀宝町 )
2023年04月26日
8 全国から新規就農相談、急増  新たな視点、功を奏す  (移住×ミカン産業 御浜町の取り組み① )
2023年04月26日
9 小学生向け特設コーナーも  こどもの読書週間に合わせ  (紀宝町立図書館 )
2023年04月26日
10 市民の健康長寿目指して  健康づくり地域推進員会が総会  (新宮市 )
2023年04月26日
11 連携して沿線の環境美化を  国道168号美化協議会が総会  
2023年04月26日
12 稚アユ放流「大きくなれ」  管内流域に1700㌔  (熊野川漁業協同組合 )
2023年04月26日
13 新議員に当選証書授与  選挙から一夜明け  (新宮市選管 )
2023年04月26日
14 満開のツツジ楽しむ  黒潮公園で花見のサロン  (高田福祉委員会 )
2023年04月26日
15 創作意欲高め裾野を広げる  潮岬で第9回工芸・絵画展  (串本町工芸美術家協会 )
2023年04月26日
16 小学生ら8人が打ち上げ  橋杭園地でロケット体験  
2023年04月23日
17 15人の新議員決まる
 新宮市議選  

4月23日23時55分確定【定数15】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,276大石 元則68
1,213湊川 大介61
1,007榎本 鉄也66
995竹内 弥生62
945東原 伸也57
933濵田 雅美57
911三栗 章史59
900榎本 友子63
882福田  讓73
877大西  強79
821中山 忠吏53
740百村 匡洋35
675吉良 康利50
668大坂 一彦59
539月輪 匡克55
535小川 峰男73
511岡﨑 俊樹38
※案分票は小数点以下切り捨て。

当日有権者数 22,712人

投票者数 14,567人

無効投票数 139票

投票率 64.14%


2023年04月23日
18 20歳未満の飲酒、ダメ! 小売酒販組合らが街頭啓発 (新宮市)

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅全国統一キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約50人が買い物客らにチラシと啓発物資を配った。

 毎年4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。和歌山県小売酒販組合連合会では、致酔性・依存性を有する酒類を販売する立場から、この月を中心に広報啓発活動を展開し、20歳未満の者の飲酒を中心とするアルコール関連問題の現状を県民に伝えるとともに、組合員の意識高揚を図るため、2000年から街頭キャンペーンを実施。新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを展開している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させるおそれがある▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律がある―を挙げている。

 この日、街頭啓発には同組合のほか新宮市や新宮警察署、大阪国税局、新宮税務署、新宮納税協会などが参加した。

 辻理事長は、活動参加に感謝を伝え「今日は天候にも恵まれた。私はお酒を売る立場だが、20歳未満の飲酒と、飲酒して運転してはいけないということを強くアピールしていきたい」などと開会宣言。

 河野武・新宮税務署長は「これからはコロナの取り扱いも変わってくる。酒販組合も盛り上がっていくためにも今日の啓発が素晴らしいものになれば」。井田昌樹・新宮警察署長は「警察としても、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の取り締まりに力を入れていきたい」。

 田岡実千年市長は「お酒は20歳になってからというルールと、飲んだら乗らないということを皆さんと共に啓発していきたい」とそれぞれあいさつした。

 「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」などと放送が流れる中、参加者らは買い物客らに啓発物資を配布。ルール順守の重要性を訴えかけた。

 また、この日は高校生に運動の趣旨を伝えようと早朝、通学時間に合わせてJR新宮駅でも啓発を展開。近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会も活動に参加し、電車から降りてくる高校生に「20歳未満の飲酒はやめよう」と呼びかけた。

(2023年4月23日付紙面より)

街頭キャンペーンに参加した皆さん=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を手渡し、ルールの順守を訴えた
早朝には、高校生に対し運動の趣旨を伝えた=同日、JR新宮駅
2023年04月23日
19 4年ぶりの花火開催決定
 台船使わず那智漁港で打ち上げ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町花火大会実行委員会(串俊男会長)は20日、令和5年度の第1回実行委員会を同町役場で開いた。新型コロナウイルスの影響で、中止となっていた夏の風物詩である花火大会が今年8月11日(金・祝)、4年ぶりに開催されることが決定した。会合では、台船を使用せず、最大号数を5号玉とした花火を、那智漁港の突堤から打ち上げるなどの事務局案が承認された。

 同大会は平成19年に町民手作りの花火大会として復活し、夏の恒例行事となっている。コロナ禍で、第13回の大会開催後は中止となっていた。

 会合の冒頭で、大会長の堀順一郎町長や同実行委員会の串会長は、町民に喜んでもらえる大会を実施したい旨を伝えた。

 今大会では、天候と海況による延期や中止のリスクを減らすため、台船を使用しないこと、それにより、約140万円の削減ができることがメリットとして挙げられた。

 デメリットでは、保安距離の観点から、従来の最大号数「10号玉」の打ち上げができず、最大が5号玉になることや、那智漁港側に来場者が集約、代替駐車場確保の必要性などがあるとした。

 そのほか▽予算はコロナ禍も考慮し、協賛金や寄付金の集まりが予想できないため、前回より約400万円減額して計上▽昨年同様に今年秋・冬ごろに、町主催の花火大会を開催▽夏の花火は「追善供養」、秋・冬の花火は「観光誘客」が目的▽プロポーザルは行わず、昨年秋の大会を担当した岐阜県の業者に随意契約を行う―などの事務局案が示された。協議の結果、全て承認となった。

 委員からは「4年ぶりなので、観光の起爆剤となるためにも、他地域に負けないものにしてほしい」「前回は10号玉をどれくらい打ったのか」「最大5号でも、大きくきらびやかに見せる業者じゃないといけない」「業者はこれまで通りに2年ごとのプロポーザル方式で選ぶべきでは」などの意見が挙がった。

 事務局は「打ち上げ位置の変更や寄付金減額などに伴う予算も考慮しつつ、大会の詳細や花火の構成は、業者や実行委員会と協議し、進めていく」「前回は10号玉は20発」「今回は最大が5号玉。発数は維持し、きらびやかに演出したい」「昨年11月の花火はプロポーザル方式で前述の業者に決定した。この業者の当町における実績を考慮し今回、事務局案を提出した」と答えた。

 業者の選定では、事務局案について多数決で賛否を問い、賛成多数で承認された。なお、大会の開催は町ホームページで周知するほか、協賛金の協力なども呼びかけていくとした。

(2023年4月23日付紙面より)

4年ぶりの花火大会開催が決定(2019年の大会の様子)
花火大会の詳細について協議=21日、那智勝浦町役場
2023年04月23日
20 リサイクル本コーナーを設置
 まなびの郷、ふるさと資料館に  (紀宝町 )

 紀宝町立図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。5月31日(水)までで、気に入った本があれば持ち帰りできる。

 利用対象は紀宝町内在住、在勤に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、検温、手指消毒などに協力すること。

 役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。現在、両施設に並ぶリサイクル本は雑誌、文庫本、手芸本などで、今後さまざまなジャンルの本を追加するという。

 初日の22日、まなびの郷には雑誌や小説、盆栽大百科、総合百科事典など1000冊近くが並び、訪れた人たちは目当ての本や気に入った本を持ち帰っていた。

 開館時間は、まなびの郷が午前9時から午後9時まで、ふるさと資料館は水曜日~日曜日の午前9時30分から午後2時30分まで。

 問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2023年4月23日付紙面より)

リサイクル本が並ぶまなびの郷ふれあいゾーン=22日、紀宝町鵜殿
2023年04月23日
21 地元勢が団体・個人で活躍
 三輪崎少年剣道大会  
2023年04月23日
22 1位に池上徹さん  写連新宮支部4月例会  
2023年04月23日
23 再エネ100%目指す  宣言に参加、和歌山で初  (三和建設株式会社 )
2023年04月23日
24 勧誘受け加入を検討  新入学生にクラブ紹介  (新翔高校 )
2023年04月23日
25 健康づくりの案内役に  会員に協力を呼びかけ  (新宮市食生活改善推進協 )
2023年04月23日
26 京城跡の形状などを紹介  パンフレットを配布中  (紀宝町 )
2023年04月23日
27 親子で音楽、楽しんで  子育て支援セでコンサート  (紀宝町 )
2023年04月23日
28 ウツボが釣れたぁー!!  下里小が春の磯遊び  (那智勝浦町 )
2023年04月23日
29 17人に有権者の審判  いよいよ23日、投開票  (新宮市議選 )
2023年04月18日
30 新宮市内をハイキング
 JR西と東海がイベント  

 JR西日本とJR東海の合同ハイキングイベントとして、「世界遺産のまち新宮・熊野のまちなみめぐり」が15日、新宮市であった。雨天の中、参加者が順次、JR新宮駅に降り立ち、新宮市内の観光名所を歩いて巡った。

 JR西日本は「ふれあいハイキング」、JR東海は「さわやかウォーキング」の名称で、同様のハイキングイベントを沿線各所で実施しており、今回は合同実施することになった。双方ともに参加者カード(アプリ)があり、参加するとポイントが付与される。たまると景品と引き換えてもらえる。

 今回は、スタート、ゴールともに新宮駅とするコースで、距離は約5㌔。徐福公園、阿須賀神社、新宮城跡、仲之町商店街、香梅堂、熊野速玉大社、神倉神社、浮島の森を巡って新宮駅へと戻る。所要時間は約2時間20分を見込んだ。

 合同企画ということもあり、通常より多めの参加ポイントが付与された。名古屋方面、大阪方面の両方面からの参加を見越して、受付時間は午前8時50分から午後0時10分までとなっていた。両方面からの特急到着時間を念頭にした時間設定だった。配布する記念品も用意されていた。

 雨天ということもあり、参加者は分散して訪れた。受付でマップを受け取り、コースへと出発した。愛知県名古屋市から参加した、会社員の瀬王清隆さん(44)は「この(さわやかウォーキング)イベントにはよく参加している。今回は、せっかく世界遺産の場所に来たので、神社をゆっくりと参拝しながら巡ろうかな」と話した。

 また、新宮駅のホームでは「子供制服体験」も行われた。JR西日本とJR東海の両方の制服が用意され、子どもが試着を、保護者が撮影を楽しめるようになっていた。

  □     □

■出店で特産品販売も



 イベントの実施に合わせ、新宮市観光協会による「しんぐう駅マルシェ」も開かれた。柏堂切畑屋、観光協会と徐福公園、瀞峡めぐりの里熊野川、エンゼルが出店し、菓子や軽食、地域特産品などを販売してにぎわせた。

(2023年4月18日付紙面より)

案内を受け出発するハイキング参加者=15日、新宮市徐福のJR新宮駅
しんぐう駅マルシェで特産品を販売した
2023年04月18日
31 地域や子どもたちに感謝 春の例大祭締めくくる「渡御祭」 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が16日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれ、神を移した神輿(みこし)と時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。

 主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。

 今年は、新型コロナウイルス感染対策を講じつつも、4年ぶりに従来の規模で斎行。なお、渡御祭は15日に斎行予定だったが、雨天のため日程を変更して執り行われた。

 神木の榊(さかき)を手にした神職を先頭に、天狗(てんぐ)や修験者、稚児など約200人の行列が続いた。ほら貝や笛の音が響く中、4年ぶりとなる子ども神輿、桜神輿、本神輿が「わっしょい」の掛け声とともに渡御。参道やまちなかには、地域住民や観光客らの笑顔が広がった。

 大斎原では地元小中学生が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉納し、子どもたちによる御田植神事、父と子の八撥神事が行われた。熊野修験道の採燈大護摩、餅ほりもあり、多くの人でにぎわった。

 斎庭神事を終え、九鬼宮司は「多くの方々に協力いただき、コロナ禍以前の形で斎行することができた」と関係者や地域住民、参列者らに感謝。

 「全国的に少子化が進むが、本祭は子どもの協力がないと成り立たない。子どもたちには改めて感謝を伝えたい」と拍手を送った。

(2023年4月18日付紙面より)

総勢約200人の行列が渡御=16日、田辺市の熊野本宮大社
2023年04月18日
32 「テントサウナ最高」
 飛雪の滝キャンプ場で体験会  (紀宝町 )

 サウナテントの聖地、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で16日、サウナ体験会「Hisetsu Sauna Festival」が開かれた。サウナ初体験の来場者らが、深いリラックス状態になることを意味する〝整う〟を堪能した。

 春の二大イベントの第2弾。高温のロシア式サウナ「モルジュ」、フィンランド式サウナ「サボッタ」など3種類のテントサウナを無料で体験できる催し。お菓子と飲料水のプレゼントもあった。

 キャンプ場は2019年2月からフィンランド製のテントサウナを導入し、大自然の中で体験できるサウナとして注目を集めている。

 この日は晴天に恵まれ、訪れた人たちは30分ほどのテントサウナで汗を流し、水風呂代わりの滝つぼに入り、ここでしかできない体験を満喫した。体験した男性は「テントサウナも滝つぼも初めて。最高に気持ち良かった」と話していた。

 キャンプ場では、29日(祝・土)~5月6日(土)のゴールデンウイーク期間中、千葉、東京、京都、大阪、兵庫などからの宿泊客でコテージやテントサイト、研修室の宿泊施設、テントサウナの予約が全て埋まっているという。

(2023年4月18日付紙面より)

テントサウナを楽しむ=16日、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場
2023年04月18日
33 企業協賛得て800㌔
 七川漁協が稚アユ放流  (古座川町 )

 古座川町の七川漁業協同組合(中田善和組合長)が14日、管内流域で稚アユ800㌔の放流に取り組んだ。

 県内水面漁業協同組合連合会が事業委託する、資源増強を目的とした取り組み。七川漁協は600㌔を標準としてその年の放流量を計画しているが、今年も大手釣り具メーカー「株式会社シマノ」が協賛し200㌔分を上積みして稚アユを調達した。

 この日は組合員ら約30人が集合。届いた稚アユを▽古座川本流400㌔▽古座川支流平井川300㌔▽同支流添野川100㌔―と割り当て、手分けして放流用ホースやバケツリレーでそれぞれの河川各所へ分散放流した。

 県内水面漁連によると、今回の稚アユは海産と人工産が半々で、おおむね体長約10㌢、体重8㌘強、匹数に換算して10万匹弱。中田組合長は海産を本流、人工産を支流に充てて様子を観察し、必要であれば冷水病対策アユの追加放流も検討するとしている。

 七川漁協管内のアユはアマゴと並ぶ管理対象魚で、今年の漁(友釣り)の解禁日は6月3日(土)と設定。中田組合長は「ここ最近の取り組みで本漁協の認知も年々広まってきている。伴って増える釣り客の皆さまのための環境を保つことは並大抵の努力ではないが、組合員一同で頑張っている。今年も管内流域へご来場いただき、満足していただければ何より」と話し、この日の放流の指揮に励んでいた。

 七川漁協管内でアユ漁をする場合は、七川漁協が発行する鑑札が必要(日券2000円など、18歳以下は年齢が確認できる書類提示で無料)。問い合わせは管内の赤いのぼりを立てたおとり店や七川漁協(電話0735・77・0063)まで。

(2023年4月18日付紙面より)

届いた稚アユをバケツに小分けする七川漁協の組合員ら=14日、古座川町添野川
川に放流する
2023年04月18日
34 新宮が3回戦進出
 近大新宮は初戦敗退  (春季高校野球和歌山県予選 )
2023年04月18日
35 6チームが頂点目指す
 スポ少野球東牟婁大会が開幕  
2023年04月18日
36 670人が熱戦を展開
 第24回三輪崎少年剣道大会  
2023年04月18日
37 今日はタケノコパーティー  宇久井小学校の5年生  (那智勝浦町 )
2023年04月18日
38 不正大麻・けしを撲滅  発見したら通報を  (新宮保健所 )
2023年04月18日
39 カマツカの花が満開  昆虫の訪花も多く  (那智勝浦町 )
2023年04月18日
40 こいのぼりを制作  手形や絵のうろこ貼る  (中央児童館 )
2023年04月18日
41 黄色い花が鮮やかに満開  大江敏之さん宅のツツジ  (那智勝浦町 )
2023年04月18日
42 木本、タイブレークで敗れる  春季東海地区高校野球三重県大会  
2023年04月18日
43 通学路歩きながら学ぶ  紀宝署が1年生に指導  (神内小 )
2023年04月18日
44 高齢者の支援事業開始  タクシー券や購入費など補助  (紀宝町 )
2023年04月18日
45 会員47人が技量を競う  田辺で射撃大会  (県猟友会東牟婁支部 )
2023年04月18日
46 杉山亮さんを迎えてライブ  こどもの読書週間にちなんで  (かんりん文庫 )
2023年04月18日
47 1週間の激戦に突入  定数15に17人立候補  (新宮市議選 )
2023年04月18日
48 お悔やみ情報
  
2023年04月13日
49 裸形上人しのび茶を供える
 那智山青岸渡寺で開山祭  (那智勝浦町 )

 西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で9日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人(らぎょうしょうにん)をしのび、髙木住職や髙木智英副住職らが読経し茶が供えられた。コロナ禍だった近年は、感染防止の観点から役員のみの参列となっていたが、今年は会員や一般の参列もあった。また、茶席も設けた。

 開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。

 献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部が行った。献炭は湊宗巳さんが、献茶は大江宗恵さんが務めた。

 法要後、関宗重幹事長は「無事に献茶法要を終えることができて、感謝しています。2年前にも規模を縮小してお茶席を設けましたが、今年は感染症対策に努めながら、正式な形としてのお茶席を6年ぶりに設けることができました。皆さまに春のひとときをお過ごしいただければ幸いです」と話した。

 髙木住職は開山祭や献茶の歴史について解説し「仏道も茶道も、日々怠ることなく、心の研さんに努めていくもの。新緑の芽が出る季節の中、茶道裏千家淡交会南紀支部の皆さまに献茶を執り行っていただいた。本日はありがとうございました」と語った。

 その後、同寺の信徒会館に場所を移し、茶席が設けられた。

(2023年4月13日付紙面より)

献茶式の様子=9日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
髙木亮英住職らが読経
茶席が設けられた
2023年04月13日
50 オリンピック、現実に感じて
 高橋尚子さんが走り方を指導  (熊野市 )

 シドニー五輪女子マラソン金メダリストで国民栄誉賞を受賞した高橋尚子さんによる「ランニングクリニック」が9日、熊野市営陸上競技場であった。地元中学生ら約50人を指導し「オリンピックは手に届かないものではない。『こんなに近くにあるもの』と現実に感じて、これからも頑張って」と激励した。

 熊野ロータリークラブ(齋藤友紀会長)の50周年記念事業。青少年の健全育成と地域の子どもたちに喜んでもらおうと開催。参加者を前に齋藤会長が「高橋さんがシドニーで金メダルを取った時は、先日のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と同じくらい日本中が盛り上がった。高橋さんはその後もQちゃんスマイルで全国に笑顔と元気を広げてくれた。今日は皆さんの笑顔を熊野から全国へ広げてください」とあいさつした。

 高橋さんは「熊野は初めて。海も山もあって本当にすてきな所。スポーツ選手が強くなる秘訣(ひけつ)は環境が大切で、自然があって食べ物がおいしくて、人が温かいところ。まさに熊野が当てはまると感じる」と話し、動的ストレッチやコーディネーショントレーニングなどのウオーミングアップを紹介した。

 走り方について「教科書のようなフォームでなくてもいい。骨格もそれぞれ違うので自分に合った走り方をすることがポイント。私と三重県出身の金メダリスト・野口みずきさんのフォームも違う」などと伝えた。

 トップ選手の共通点として▽目線は少し下▽しっかりした腕振り▽腰をなるべく高く保つ―を挙げ、ウオーキングとジョギングで確認してほしいと呼びかけた。

 専門的な動きやトレーニングも指導し、参加した中学生らは金メダリストから直接アドバイスを受けるなど、実践的な練習を意欲的にこなした。

(2023年4月13日付紙面より)

指導する女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん=9日、熊野市営陸上競技場
走り方を教わる中学生ら
2023年04月13日
51 モデル観光地に選定
 奈良南部・和歌山那智勝浦エリア  (那智勝浦観光機構 )

 観光庁が高付加価値旅行者の誘客に向けて集中的な支援を行う「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりモデル観光地公募事業」にこのほど、モデル観光地として「奈良南部・和歌山那智勝浦エリア」が選定された。全国から11カ所の地域が選ばれ、那智勝浦町は奈良県南部とともに一つの地域として選定された。

 観光庁では昨年5月に、高付加価値旅行者の地方への誘客に必要な課題や取り組みを、ウリ(高付加価値旅行者のニーズを満たす滞在価値)、ヤド、ヒト(地方への送客、ガイド、ホスピタリティ)、コネ(海外高付加価値層とのネットワーク、情報発信)とアシの五つの観点から、「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりアクションプラン」として取りまとめた。

 インバウンドの本格的な回復を見据え、消費額増加、地方への誘客をより重視することに観点を置きこのたび、総合的な施策を集中的に講じるモデル観光地の選定に至った。

 観光庁によると、高付加価値旅行者は訪日外国人旅行者全体の約1%(29万人)にすぎないものの、消費額の約11・5%(5523億円)を占めていたという。しかし、大都市圏での買い物消費が多く、地方での消費が少なかったことを受け、地方への誘客を促進することで、地方創生への貢献につなげることとしている。

 今回の公募は、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)が事業の代表として申請を行った。今後は、奈良南部の代表主体である「奈良県ビジターズビューロー」をはじめ、和歌山県、同町役場やその他連携先事業者と共に、県を超えて広域に連携を図り、事業を進めていくという。

 清水貞吾理事長は「紀南・熊野エリアには、世界遺産の『紀伊山地の霊場と参詣道』、はえ縄漁法による水揚げ日本有数の『紀州勝浦産生まぐろ』、豊富な泉質を誇る『温泉』がある。ワールドクラスのポテンシャルを秘めた観光素材の魅力を発信し、世界中の旅行者から選ばれる観光地を目指すために『地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりアクションプラン』で観光地戦略を描き、持続可能な観光地づくりを目指して当地域の観光による発展に取り組んでまいります」と話している。

(2023年4月13日付紙面より)

2023年04月13日
52 65艇67人が釣果に挑む
 カヤックフィッシングT  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭ビーチで9日、釣り大会「第3回全日本カヤックフィッシングトーナメント」があり65艇67人が周辺海域での釣果を競い合った。

 この大会は、主に串本町や日本海~瀬戸内海一帯で活動するプロアングラー・山岡一信(ファンキー山岡)さんが同トーナメント実行委員長を務める形で主催。友人でありカヤックフィッシングの普及と活発化に力を入れる南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長に共感し、プロとして活躍するきっかけの多くをくれた同町への恩返しの思いで回を重ねている。

 おととし9月に第1回実施を目指したが荒天中止となり、昨年4月に第2回を計画し初実施。その実績を素地にして第3回を計画し、前回より2割増しのエントリーを得て実施へとこぎ着けた。

 当日は橋杭岩越しに昇る朝日を見届けつつ開会式を挙行し、午前6時に山岡実行員長によるホーン吹鳴で一斉に出艇。参加者は指定された海域内でポイントを見定め釣りに臨んだ。

 10時~11時20分を帰着・検量時間とし、今回は強風に伴う苦戦を強いられる状況ながら参加者の半数(33人)が最大2尾まで釣果を申告。重量制による集計の結果、大阪府堺市から初参加した柑本哲志さんが第3回優勝の栄冠をつかみ取った。申告魚はヒラメ(長寸57㌢、重量1・7㌔)とエソ(長寸64㌢、重量2・18㌔)で、総重量は3・88㌔。「今日は波が荒く大変だったが、思いにも寄らなかった大物が釣れて驚いた」と串本の海で競技に臨んだ印象を語った。

 釣果上位5人の表彰に加え、レディース賞や串本賞など特別賞の贈呈や協賛品争奪じゃんけん大会も実施。集計中は昼食休憩を経て山岡実行委員長やその仲間によるトークショーもあり、山岡実行委員長はこのトーナメントを始めたいきさつと実際に運営をして感じている大変さ、その大変さを乗り越える上で仲間の支えや協賛がいかにありがたく感謝しているかを明かしつつ、第4回以降の継続の思いを掲げて引き続きの支持と参加を求めるなどした。

(2023年4月13日付紙面より)

ホーン吹鳴を合図にして競技開始=9日、串本町くじ野川の橋杭ビーチ
表彰を受けた釣果上位5人と山岡一信実行委員長(左)
2023年04月13日
53 最長5年間にわたって支給  活力あふれる若者定住応援金  (紀宝町 )
2023年04月13日
54 課題見据え、4期目の決意  東紀州選挙区、3氏に当選証書  (三重県議選 )
2023年04月13日
55 「筏師の道」を訪ねる  つり橋やトロッコ道も歩く  (紀宝町山歩き部会 )
2023年04月13日
56 中学校給食が再開  人員確保、安定供給へ  (那智勝浦町 )
2023年04月13日
57 国公立大学へ25人合格  新宮高校の進路実績  
2023年04月13日
58 多くのことに挑戦して  みくまの支援学校で入学式  (新宮市 )
2023年04月13日
59 日舞や演奏で釈迦誕生祝う  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2023年04月13日
60 天神社と行者講が合同祭典  下部の町津波避難総合セで  (古座川町 )
2023年04月13日
61 GW前完了目指し進める  望楼の芝で芝刈り始まる  (串本町 )
2023年04月13日
62 新たな道を歩み始める  北山小・中学校で入学式  
2023年04月13日
63 お悔やみ情報