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2020年03月29日
1 避難路完成「ありがとう」
 王子地区住民らが市長、議長を訪問  (新宮市 )

 新宮市王子町にこのほど、住民の悲願であった避難路が完成した。王子権現親睦会・自主防災の会(古川重民会長)の歴代会長や地域住民らが約20年にわたり要望を続けていたもの。27日には同会有志10人と濵田雅美市議会議員が新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長と前田賢一議長、東原伸也副議長に悲願達成に対する感謝を伝えた。

 王子町1丁目付近では、近くに避難所である王子ヶ浜小学校がありながらも、最短距離であるNHK新宮ラジオ中継放送所横の道は人1人が通れる幅員しかなく、避難路として機能していなかった。住民や同会は道の拡幅を求めて十数年にわたり市に対して要望活動を行っており、並行して避難訓練を重ねて検証を続けてきたという。

 同町出身である濵田議員の後押しもあり、同会は平成26年、市議会に陳情書を提出。議員改選に伴い翌年に再度提出した陳情書が平成28年9月定例会において採択され、晴れて事業化。3カ年で事業は進み、27日に工事が終了した。総事業費は約6000万円。交付税算入率が70%の緊急防災・減災事業債制度を活用している。

 避難路は4月1日(水)から使用開始。避難路としてだけではなく、消防車や救急車などの往来にも利用される。古川会長は「住民の要望や濵田議員の協力もあり立派なものができました。緊急車両も入れるようになった。避難路を使わないことにこしたことはないが、20年近く諦めずに活動を続けてきて良かった」と感謝を示し「新型コロナ感染症が終息すれば、完成セレモニーを兼ねた避難訓練を実施したい」。

 濵田議員は「避難訓練を重ねて拡幅の必要性を理論づけてくれたので声を上げやすかった。今まで避難を諦めていた地域の高齢者の方が『これなら避難できそう』と話してくれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべ「これを機に、他の海岸沿いの危険地域にも対策を。命を守る施策を諦めるわけにはいかない」と決意を新たにした。

(2020年3月29日付紙面より)

拡幅工事が完了した避難路=27日、新宮市王子町
田岡実千年市長らを訪問し感謝を伝えた=同日、新宮市役所
2020年03月29日
2 防災拠点施設の整備進む
 紀宝町ウミガメ公園に隣接  (国交省 )

 国土交通省紀勢国道事務所は、紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」に隣接する防風林で防災拠点施設の整備を進めている。伐採と整地作業が進み、来年度、国の予算が付けば防災備蓄倉庫の発注に取り掛かる。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災で震度7の地震と巨大津波により東日本一帯が甚大な被害を受けた。近い将来、中部地方でも東海・東南海・南海地震など南海トラフを震源とする巨大地震の発生が予測されている。

 このことから、同事務所では津波による甚大な被害が想定される太平洋沿岸部(熊野灘地域)での救援・救護活動、緊急物資の輸送などを迅速に行うため、復旧・復興を見据えた地震防災に関する道路啓開を実行するため防災拠点を計画した。

 施設は防風林の一部で約9000平方㍍。防災備蓄倉庫、災害時の避難場所を整備する。地域の防災拠点として非常電源を確保し、道路の規制情報や被災情報などの提供も行う。

 施設の地盤高は10・43~13・26㍍で、三重県が発表した津波浸水予測によると町の最高津波高が12・46㍍に及ぶことから、約1~3㍍の盛り土を行う。また、町では飲料水や貯水槽、避難タワーなど安全安心な道の駅となるよう整備の検討を進めていく。

(2020年3月29日付紙面より)

防災拠点施設の建設工事が進む=紀宝町井田
2020年03月29日
3 観光やまち歩きの拠点として
 設備充実の観光案内所が開所  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は28日、JR紀伊勝浦駅前の旧キヨスク跡に設置した観光案内所を開所した。デザイン性のある施設内には充実した設備が整い、観光や商店街の総合案内、まち歩きの拠点として国内外の観光客に対応する。営業は午前9時から午後6時までで年中無休。

 案内所は空き店舗だった旧キヨスク跡をJR西日本和歌山支社の協力を得て、ジェイアール西日本デイリーサービスネットから無償譲渡されたもので、土地も無償貸与。その後、観光庁の補助制度を活用しリニューアルした。

 同町によると、改修床面積は66・90平方㍍で建設費が1414万2700円。内訳は設計管理業務委託費が192万5000円、工事請負費が1221万7700円となっている。設計管理業務を株式会社建築工房くまのが、施工は有限会社紀宝工業が実施した。

 全国で駐車場事業を展開するタイムズのコインパーキングが町内3カ所に順次整備される。利用者にはポイントが発行され、同案内所で商品券に変換できる仕組みも進めていくという。

 施設内はヒノキや町の朝日や夕日などをイメージした暖色系の壁紙を利用し、親しみやすい空間を演出している。町の観光をPRする動画を映し出すデジタルサイネージや、英語や中国語に対応した2基の観光案内ロボット、約100種類のパンフレット類を充実させた。

 案内所には町観光協会と南紀勝浦温泉旅館組合の職員が常駐する。インバウンド対策としては国際交流員を増員し、2人体制で外国人観光客に対応する。

 この日は新型コロナウイルス感染予防のため、開所式典は中止となった。堀順一郎町長は「現在はコロナウイルスの感染拡大により、町も経済的に疲弊しており、早期の終息を切に願っています。案内所についてはJRさんや各関係者さまのご協力に感謝している。終息後は那智勝浦観光機構が中心となり、町を挙げてお客さまをお出迎えしていきたい」と語った。

(2020年3月29日付紙面より)

観光案内所が開所した=28日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅前
初の観光客が訪れた
2020年03月29日
4 さらなる普及に努める  熊野川小にガス器具など寄贈  (県エルピーガス協会 )
2020年03月29日
5 那智勝浦観光機構が設立  活性化や国内外の誘客図る  (那智勝浦町 )
2020年03月29日
6 よりきれいな町に  たばこ組合新宮支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2020年03月29日
7 優しく強い子になって  たづはら保で卒園式  (新宮市 )
2020年03月29日
8 「こんなに大きくなりました」  天満保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2020年03月29日
9 ラインで新型コロナ対策サポート  三重県  
2020年03月29日
10 新年度もコロナ対策継続  山中富行さんを再任  (紀宝町教委 )
2020年03月29日
11 教職員の人事異動 和歌山県教育委員会 
2020年03月29日
12 3月定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2020年03月29日
13 推奨3コースなど紹介  サイクリングマップ作成  (古座川町観光協会 )
2020年03月29日
14 お悔やみ情報
  
2020年03月17日
15 卒園控え思い出づくり
 休園前最後のお別れ会  (新宮市立王子幼稚園 )

 本年度を最後に休園となる新宮市立王子幼稚園(山本眞也園長)で16日、お別れ会があった。卒園を迎える園児11人がダンスやゲームで楽しいひとときを過ごし、園生活での思い出をつくった。

 同園は園児数の減少と、応募者が少なかったことから本年度で休園措置となった。お別れ会は園児の思い出づくりの機会にと、卒園式前に毎年行われていた催し。

 子どもたちは「椅子取りゲーム」「ジャンケン列車」「腕相撲」「コマ回し大会」など、さまざまなゲームに挑戦。○×ゲームでは園にちなんだ問題が出され、「どっちかな?」と迷いながら移動して正解を発表するたびに歓声を上げ盛り上がった。

 お菓子バイキングもあり、園児は籠に用意されたお菓子を一人ずつ袋に入れていき、職員や友達と会話を弾ませて仲良く味わった。会の後は園庭でドッジボールをしてにぎやかに過ごした。

 丸山紗生(さき)ちゃん(6)は「ドッジボールが楽しかったです。幼稚園でみんなと会えなくなるのは少し寂しい。1年生では、鉄棒が上手になりたい」。

 山邉智也君(6)は「みんなで話をしながらお菓子を食べてうれしかった。小学生になったら、友達をいっぱいつくって勉強を頑張りたい」と話していた。

 同園は1958(昭和33)年1月9日に開園。開園式には51人の園児が出席した。ピーク時の79(昭和54)年には、138人の園児がいたという。

(2020年3月17日付紙面より)

「ジャンケン列車」で盛り上がる園児ら=16日、新宮市立王子幼稚園
息の合ったダンスを披露
2020年03月17日
16 渚の会が初の清掃活動
 町内の海岸の環境守る  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の住民有志によって発足された「かつうら渚(なぎさ)の会」(猪飼伸会長、会員35人)が15日、同町勝浦のお蛇浦(じゃうら)周辺の海岸で初の清掃活動を実施した。20人が集まり、町の名所である同所で発泡スチロールやプラスチックごみなどの回収に汗を流した。

 同会は町内の海などを定期的に清掃活動することで、景観や環境を保持し、啓発していくことを目的に発足された。今後も2カ月に1回は活動を行うという。

 この日はお蛇浦や26日(木)に営まれる弁天祭を控えた弁天島周辺の範囲で作業。両所は町民や観光客にも人気の名所であり、外国人もよく訪れているという。

 地形的にもごみが漂着しやすいことから、これまでも近隣住民や町内のボランティア団体「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)などが長年、有志で清掃に取り組んでいる。

 猪飼会長は「勝浦の良い魚も釣れ、景観も良い。できるだけそのきれいな海を子どもから孫、子孫へとつなげていけたら」。

 今後については「同町の各所の海で活動していきたい。要請があればほかの団体の方々のご協力もしていきたい」と語った。

(2020年3月17日付紙面より)

渚の会が景観保持のために初の清掃活動に取り組んだ=15日、那智勝浦町のお蛇浦
猪飼伸会長
2020年03月17日
17 樹木医と一緒に親しむ
 タイプ木ガイドツアー  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)主催のクマノザクラのタイプ木ガイドツアーが14日にあり、約60人が満開を迎えたタイプ木などに親しむ一助として参加した。

 同協会が展開する帯企画「古座川桜フェア」=29日(日)まで=の一環。新型コロナウイルス感染症の拡大予防機運が広まる一方、タイプ木は開花が進むにつれ断続的ながらも町内外からの観賞を集めている状況で、その後押しとして計画通り取り組むこととした。

 樹木医・矢倉寛之さんをガイドとして迎え、午後1時30分と3時の2回、同協会事務所がある道の駅虫喰岩を拠点にして実施。前半は38人が参加し、矢倉さんは分類の考え方や町域にはヤマザクラとクマノザクラの2種類が野生種としてあり両者が開花時期をずらして共存していることが異なる種と考えるきっかけになったこと、その両者の交雑は起こり得る仕方のないことだがソメイヨシノやオオシマザクラなどよそから持ち込んだ品種との交雑は絶滅に追い込む危険があるとし植樹の責任の重さを参加者と一緒に実感する機会も持った。

 道中の山腹には時間差や色彩の濃淡もさまざまなクマノザクラが開花し、クローンのソメイヨシノが一斉に咲き出すのに対し野生種のクマノザクラは1本1本に個性があると説明。お気に入りの1本を決めてよく観察し、他の木はどう違うのだろうと比較して個性への理解を深めてもらえればとした。また陽樹のクマノザクラはたき木を得るための伐採後に新天地を得て種をつないできたが、最近はその機会がなく植林ではない場所は極相林に向け遷移が進んでいる。クマノザクラの多くが窮屈そうに生えているのは他の木との競争に負けているからだとし、今後どう残していくかが考えるべき課題の一つであることも示唆した。

 この日のタイプ木は、多少雨に打たれたもののほぼ満開。利用した人は木の全体や花を手持ちのカメラで撮影するなどしながら観賞した。

 矢倉さんは「生態系のことを考えて植樹をすることをきちんと認識するためには、ペットを山に捨てないのと同じように理解することが必要」と今回の案内に込めた思いをコメント。「きれいだと思うのはもちろん、プラスアルファでじゃあそのきれいさを守っていくには何が必要かをそれぞれの言葉で話してもらえたら、今日の観察会は有意義になると思う」と参加者の今後を期待した。

 同フェアにおける同協会主催行事はこの日のツアーで終了。同協会事務所内では関係企画として、同協会カレンダーの原画を担当したフォトグラファー・濵口恵美さんによるクマノザクラの写真展を引き続き開いている。その他取り組みとして、同町小川にあるKii Gardenのスイセンの広報や案内に協力している。問い合わせは同協会(電話0735・70・1275)まで。

(2020年3月17日付紙面より)

樹木医の矢倉寛之さんと一緒に満開を迎えたタイプ木を観賞する利用者=14日、古座川町池野山
2020年03月17日
18 動画でウミガメの魅力紹介
 YouTubeチャンネル開設  (紀宝町ウミガメ公園 )

 国内外で新型コロナウイルス感染症の影響が広がる中、紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」も25日(水)まで営業時間を短縮した。一方、臨時休校で自宅学習中の子どもたちにウミガメの魅力や知識を伝えようとYouTube(ユーチューブ)公式チャンネル「紀宝町ウミガメ公園」を開設し、新たな取り組みにも挑戦している=写真

 動画を見た子どもたちにウミガメや環境問題に興味を持ってもらおうと、地域おこし協力隊で飼育員の伊藤柊也さんと本紙が合同で企画した。

 16日現在、「ぶくぶくするアカウミガメ」「世界一可愛い餌の取り合い」「呼ぶと来るスッポンモドキ」など、伊藤さんが撮りためていた動画がアップロードされている。

 伊藤さんは「ずっと観察していないと見られない瞬間や啓発授業の様子も紹介していくつもり。ぜひチャンネルを見てください。新型コロナ終息後にはウミガメ公園に足を運んでほしい」と話している。

 チャンネルは、YouTubeで「紀宝町ウミガメ公園」と検索する。

 同公園の飼育プールは24日(火)まで改装工事中だが、園内の屋外プールでウミガメと触れ合うことができる。飼育プールでは、普段アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイを観察できる他、ネコザメなどの海洋生物や数種類の淡水ガメを展示している。ウミガメの保護啓発、ストランディング(死亡漂着)個体調査、混獲個体の保護、上陸・産卵調査にも力を入れている。

  □     □

■営業時間短縮

 紀宝町ウミガメ公園は25日まで、全館の閉館時間を午後3時とする。1階の情報共有コーナーは午後5時まで開放する。

 これまでもアルコール消毒液の設置や接客時のマスク着用などの対策をして業務に当たっていたが、10日に三重県内で新たな感染者5人が確認されたことにより、今回の措置に踏み切った。

 23日(月)時点で状況の改善が見られない場合は、町役場と協議の上、期間を延長する可能性もある。

(2020年3月17日付紙面より)


2020年03月17日
19 園庭駆け抜けシュート  飯盛保でサッカー教室  (紀宝町 )
2020年03月17日
20 6000体が市内を彩る  熊野街道ひなめぐり  (熊野市 )
2020年03月17日
21 新型コロナ詐欺に注意  県警防犯メールでも注意喚起  
2020年03月17日
22 春の山菜芽吹く  ツクシが顔を出す  
2020年03月17日
23 18日から午前の授業を再開  16日付で保護者へ文書通知  (古座川町 )
2020年03月17日
24 お悔やみ情報
  
2020年03月13日
25 望まぬ受動喫煙なくす
 4月から原則屋内禁煙へ  

 健康増進法の改正に伴い、4月1日から全国で原則屋内禁煙が義務化となる。昨年7月に病院や学校、行政機関を対象に原則敷地内は禁煙となっていたが、4月からは飲食店や職場、事業所などでも屋内禁煙となるほか、喫煙室の標識掲示の義務や未成年の喫煙エリアへの立ち入り禁止などが施行されるなど、受動喫煙を防止するための対策が一層強化される見通しだ。

 東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、2018年7月に健康増進法の一部を改正する法律が成立。同法律により原則屋内施設の全面禁煙が初めて法制化された。

 4月から、飲食店に対して①店内禁煙②喫煙専用室設置(飲食不可)③加熱式たばこ専用の喫煙室設置(飲食可能)④店内一部に喫煙可能室を設置(飲食可能)⑤店内の全てで喫煙可能(飲食可能)―の五つの分類が生じ、喫煙可能とする場合には標識を掲示するほか、喫煙可能室の設置に当たり、最寄りの保健所への届け出が必要となる。違反すると指導や命令、罰則などが適用される場合もある。

 店舗ごとの対応条件としては▽2020年4月1日時点で営業している店舗である▽資本金または出資の総額が5000万円以下▽客席面積が100平方㍍以下―の条件のうち、一つでも当てはまらない店舗については原則①となり、一定の基準を満たした場合には②、③の設置も可能。

 前述の条件全てに当てはまる、既存の経営規模の小さな飲食店(既存特定飲食提供施設)に対しては、経過措置として①~③に加え④、⑤も可能。しかし⑤では従業員を含む20歳未満の入店や立ち入りが不可となる。

 また、喫煙専用室などの基準については「出入り口において室外から室内に流入する空気の気流が毎秒0・2㍍以上である」「たばこの煙が室内から室外に流出しないよう、壁、天井などによって区画されている」「たばこの煙が屋外または外部の場所に排気されている」ことが設けられており、加熱式たばこ専用喫煙室、シガーバー、換気装置などの設置、改修など受動喫煙防止対策に取り組む店舗などに対する助成金制度もある。

 和歌山県では、新型コロナウイルス感染症の対応などにより、店舗や県民に対する周知に遅れが出ている状況だという。東牟婁振興局保健福祉課は「対応は各店舗で異なるので確認を」と呼び掛けている。届け出や喫煙可能を示す標識などは県ホームページからダウンロードできる。

 問い合わせや相談は同振興局(電話0735・22・8551)の保健福祉課へ。

(2020年3月13日付紙面より)

標識の掲示などが義務化される

2020年03月13日
26 3.11の犠牲者を追悼
 議会中に黙とうささげる  (新宮市議会 )

 新宮市議会(前田賢一議長、15人)3月定例会期中の11日、議員や市職員ら出席者は議場において約1分間の黙とうをささげ、東日本大震災の犠牲者を追悼した。

 震災から今年で9年。一般質問を中断した上、午後2時46分に前田議長の呼び掛けで黙とうが行われた。新宮市は震災で甚大な被害を受け多大な犠牲者が出た宮城県名取市と姉妹都市提携を、気仙沼市と交流都市協定を締結している。

 名取市では死者911人、行方不明者65人(2011年当時)。気仙沼市では死者1143人(うち関連死109)、行方不明者214人(18年現在)。両市とも震災に伴う津波や火災などで壊滅的な被害を受けた。

(2020年3月13日付紙面より)

議会議員や職員らが黙とうをささげた=11日、新宮市役所
2020年03月13日
27 丹鶴幼稚園で避難訓練
 東日本大震災から9年  (新宮市 )

 2011年の東日本大震災から9年を迎えた11日、新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児66人)で地震と津波を想定した避難訓練があった。全園児が市保健センター横のタウンガーデンまで逃げ、絵本を通じて災害から身を守る方法を学んだ。

 同園では毎月1、2回、地震や火災、不審者などを想定した避難訓練を実施している。急な災害に対応できるよう、事前に予告せずに訓練を行うなど、徐々に難易度を高くして取り組んできた。

 この日は午前10時に地震を知らせる放送が鳴った。外で遊んでいた園児は園庭中央に集まり、室内では机の下に入って頭を守った。園庭で人数を確認した後、急いでタウンガーデンまで逃げた。園舎に戻ると、東日本大震災の被災経験を基に描かれた絵本「つなみのえほん ぼくのふるさと」を教職員が読み聞かせた。ライフジャケットの着用練習もあった。

 下岡園長は「食事中や幼稚園から帰るときなど、地震がいつ起こるかは誰も教えてくれない。震災のとき、釜石市では諦めずに少しでも高いところに逃げた人の命が助かった」と紹介し、命と体を守るよう呼び掛けた。

(2020年3月13日付紙面より)

絵本の読み聞かせに真剣に耳を傾ける園児=11日、新宮市立丹鶴幼稚園
ライフジャケットを着る園児たち
2020年03月13日
28 新年度予算などただす  新宮市議会一般質問②  
2020年03月13日
29 ドローンの飛行禁止条例可決  3月定例会で17議案を審議  (太地町議会 )
2020年03月13日
30 就職関連情報を発信  企業ガイドブックを作製  (和歌山県 )
2020年03月13日
31 卒園前の思い出づくり  恒例の焼き肉パーティー  (わかば保 )
2020年03月13日
32 犠牲者への哀悼示す  東日本大震災の節目迎え  (串本町・古座川町 )
2020年03月13日
33 全議案可決して閉会  紀宝町議会定例会  
2020年03月13日
34 臨時休校24日まで延長  小学校卒業式は予定通り  (熊野市・南郡 )
2020年03月13日
35 お悔やみ情報