太地町議選
7月30日20時50分確定【定数10】
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
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当 | 487 | 山下 雅久 | 71 | 無 | 現 |
当 | 229 | 塩崎 伸一 | 67 | 無 | 現 |
当 | 211 | 福田 忠由 | 40 | 無 | 現 |
当 | 203 | 花村 計 | 43 | 無 | 現 |
当 | 191 | 漁野 尚登 | 60 | 無 | 現 |
当 | 178 | 久原 拓美 | 69 | 無 | 現 |
当 | 172 | 三原 勝利 | 79 | 無 | 現 |
当 | 171 | 山本真一郎 | 60 | 無 | 現 |
当 | 168 | 森岡 茂夫 | 66 | 無 | 新 |
当 | 149 | 水谷 育生 | 60 | 無 | 現 |
120 | 水野 隆司 | 56 | 無 | 現 |
当日有権者数 2,838人
投票者数 2,298人
無効投票数 19票
投票率 80.97%
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金融機関防犯協議会が総会 (新宮警察署 )
新宮警察署管内金融機関防犯協議会(会長・重岡友次紀陽銀行新宮支店長)の総会が28日、新宮警察署3階会議室であった。本年度事業計画、予算案などを承認したほか、上地剛史・同署生活安全刑事課長が講話した。
開会で重岡会長は高齢者を狙う悪質な特殊詐欺の発生が後を絶たないとし「管内でも、今年に入り2件が認知されている。金融機関から引き出されるケースが大半。私たちが現場に携わる最後のとりでとして、住民が被害に遭うことのないよう、お客さまに対する積極的な声掛けや職員に対する啓発など、犯罪防止を目的とした情報交換はもとより、住民に対する防犯意識の高揚を図っていきたい」とあいさつ。
県暴力団追放条例について、条例制定以降、金融機関が相互協力し、新宮署をはじめ関係機関と連携を密にしてきたと述べ、今後も基本理念である「暴力団を恐れない」「資金を提供しない」「暴力団を利用しない」に沿って暴力追放に取り組みたいと呼び掛けた。
谷本克也・新宮警察署長は、刑法犯認知件数は県内、新宮署管内で減少傾向にあると述べた。これから夏場にかけ街頭での犯罪が増えることから警戒したいと話した。
県内では金融機関を対象とした強盗未遂事件が1件発生したとし、特殊詐欺は多く発生していることから「未然防止ということで対策しているがなかなか被害防止はできない」と協力を求めた。
「一昨年から全件110番制度ということで、65歳以上の高齢者、100万円以上の高額出金の場合は通報してもらうよう進めている。ご理解とご協力をいただきたい。最近は若い人の被害もある。被害を最小限にしていきたい」と訴えた。
(2017年7月30日付紙面より)
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飛竜山神州院で大護摩会式 (新宮市 )
新宮市横町の宗教法人飛竜山神州院(平見順孝院主)は28日、同院で不動明王大護摩会式を開いた。大勢の信者が集まり、平見院主らが護摩木をたきあげた。
平見院主が仏の世界に導かれ、初めて護摩木をたいたのが1985年の7月28日だったこと、お不動様の縁日が28日であることなどを受け、5年前から年1回、大護摩会式を開いている。
式では聲明(しょうみょう)を唱えながら行者が入堂。行者らはほら貝を吹き、鐘や太鼓を鳴らして経を唱え、燃えさかる炎の中に護摩木を重ねた。信者らが火を受け、本尊に合掌し、数珠を授かって式は終了した。
平見院主は2014年5月1日から17年5月3日までの1100座の水行を終えたことや自身の体調にも触れ「頑張っていくので、これからもご指導、ごべんたつを」と語り掛けた。数珠に関し「腕に二重にして巻いてください。お不動様が力を下さると思います」と述べた。
「災害などのないように、また、気持ちや心、病気などをお不動様の炎で清めていただければ」と話していた。
(2017年7月30日付紙面より)
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8小学校児童がリーダー研修会
和歌山県教育委員会は27日、太地町公民館で「和歌山県小学生リーダー研修会(東牟婁地方)」を開いた。古座、潮岬、太地、宇久井、勝浦、三輪崎、神倉、王子ヶ浜の8小学校から児童会役員40人が参加し、「よりよい学校づくりのために」をテーマに議論を交わした。
この研修会は自主的、実践的によりよい学校づくりに参画する児童を育成するため、教育支援事務所がある県内5会場で実施している。各校児童の交流と自主的に発表する経験を積んでもらう狙いがある。中学生にも同様の狙いで県中学生熟議を催している。太地町が会場に選ばれるのは昨年に続いて2回目。
児童らは8班に分かれて自己紹介を済ませた後、各校の取り組みをまとめた。学校行事と児童会の取り組みを書いた2種類の付箋から「つながり作りを深める活動は何か」を議題に意見を書いた付箋をポスター用紙に貼りだした。「学校のあいさつ運動で児童だけでなく地域の人も対象にする」「全校児童で集まる機会を増やし、つながりを強める」など、まとめた内容を班ごとに発表した。
県教育庁東牟婁教育支援事務所の水上茂秀所長は各校の代表児童に修了書を渡し、「みんな学校に帰ったらリーダーになる。自分の考えを積極的に発表し、よりよい学校づくりに取り組んで」と話した。
新宮市・王子ヶ浜小の児童会長、大川夢乃さん(6年)は「潮岬小が縦割り班で1年から6年まで交流を深めていて、いいと思いました。他校では七夕や節分など季節の行事を取り入れているので王子ヶ浜でも取り入れたいです」と話した。
(2017年7月30日付紙面より)
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11団体が伝統芸能披露 (熊野那智大社 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は15日から17日まで、創建1700年を記念して記念奉納行事を営んだ。地域内外の11団体が招待され、境内の特設舞台で歌や舞踊などを奉納した。
15日と16日の午前中は、新宮・東牟婁地域の郷土芸能団体が、歌や舞、演奏を披露した。16日午後は、雅楽寮日本雅友会が雅楽を奉納し、17日には、地元の2舞踊団体が舞を納めた。舞台前には参拝者が集まり、趣あふれる演舞に見とれていた。
15日に「御舟謡(みふねうた)」と「出し」「入舟端唄」を奉納した河内祭御舟謡保存団体河内会の片山潔会長は「1700年という重厚な空気を感じた。練習も6月中ごろから5月20日に早め、毎週月・水・金曜日に取り組んだ。みんなよく声が出て、満足のいく出来だったと思う」と話した。
郷土芸能、雅楽、日本舞踊奉納に参加した団体は次の皆さん。
【15日】
河内祭御舟謡保存団体河内会(串本町)
高芝の獅子舞保存会(那智勝浦町)
くじら踊り保存部会(太地町)
熊野曼荼羅太鼓(新宮市)
【16日】
勝浦舟謡保存会(那智勝浦町)
三輪崎郷土芸能保存会(新宮市)
宇久井神社宇久井青年会(那智勝浦町)
熊野水軍太鼓保存会(紀宝町)
雅楽寮日本雅友会
【17日】
西川流舞踊団
友雪会
(2017年7月19日付紙面より)
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那智勝浦町のわかば保育園(山田眞理子園長、園児86人)に12日、プラスチック製のブロック玩具「LaQ(ラキュー)」の遊び方を指導する「LaQ博士」こと善積良介さんが訪れ、子どもたちに作る楽しさを教えた。
LaQは日本の玩具メーカーが製造・販売している。正方形と正三角形の基本パーツと、つなぐ役目のジョイントパーツで構成する小さなプラスチック製のブロック。多種多様なものを作ることができる。
園児たちは善積さんから楽しい話を聞きながら、「こま」を作り、誰のこまが一番長く回るか競争した。
善積さんは「上手に作るこつは、一つのものを作ったら、改造し自分で考え工夫することが大切」と教えた。
山田園長は「博士の作った作品はすごいね」と園児たちと楽しく話し合った。
(2017年7月19日付紙面より)
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22日の稲荷神社祭礼に向け (西向青年公道会 )
串本町西向にある稲荷神社の祭礼が22日(土)に本祭を迎える。獅子舞を奉納する西向青年公道会(渡瀬裕基会長)は1日から日曜を除く連夜の稽古を開始。14、15日にはてんぐ役の衣装付けもするなど大詰めに差し掛かっている。
同神社は西向小と隣り合う山腹に位置し、上ゲ地区と原町区の氏神社として護持されている。例祭日は7月22日。揺るぐことなく今日まで伝統を貫いていて、今年は原町区下部地区が軸になって式典準備が進んでいる。
同会は1日、西向多目的集会所を宿にして獅子出しをした。稽古時間は午後7~9時としているが、会員は納得がいくまでその日の練習を重ねるため超過することもしばしばあるという。てんぐ役は昨年に引き続き雑賀望さん(8)がササラてんぐ、木下累君(8)が玉獅子を務める。共に経験2年目で、会員より一足早く6月5日から練習を始め、週当たりの練習頻度を3、4、5日と段階的に上げ、獅子出し後の稽古に合流した。
2人とも振り付けは一通り覚え、今は全体的にもっと上手に舞えるよう頑張っているという。来る奉仕に向け雑賀さんは「最後に刀を持って(獅子と駆け引きした末に)ひゅっと上げるところをかっこよく見せられるよう頑張りたい」、木下君は「玉獅子は(舞全般の)形がかっこいい。それがしっかり出るように頑張っているところを見てほしい」と語る。
宵宮は午前9時20分、本祭は午前8時20分に宮奉納をし、以降は辻回りに臨む。式典後に同神社参道で行う奉納と本祭午後8時ごろにJAみくまの西向支所前で行う総神楽は2日間の辻回りの見せ場となっている。
祭礼に向け渡瀬会長(32)は「新人1人も加わり、みんなが仕事を持つ中で稽古に打ち込んできた。地元はもちろん、他地区の方も含め多くの皆さんに成果を見てもらい、楽しんでほしい」と語った。
(2017年7月19日付紙面より)
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休耕田にヒマワリの種まく
熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は16日、新宮市熊野川町能城山本の休耕田3・5㌶にヒマワリの種をまいた。町内4地区、約4㌶の土地に約25万~40万本分をまく予定。下阪会長は「今年も種をまけることがうれしい。参加してくれた人たちが懸命にしてくれて助かっています。一角には迷路を作りたい」と話していた。
同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地に種をまいている。この日は会員と新宮商工会議所青年部、社会福祉協議会職員、行政局職員、地域住民らやボランティアなどが大勢参加。縄に付いた目印を頼りに手作業でまいた。9月10日(日)には「ひまわりまつり」を予定している。
西典久さん(39)は「毎年来ており、楽しくやっています。花が咲いたら見に来ます」。娘の柚綺さん(6)は「楽しい。いっぱい咲いてほしい」と話していた。
下阪会長は「順調に育ち、きれいな花を咲かせてほしい。みんなに花が会ってくれれば」と語った。
(2017年7月19日付紙面より)
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もみじ会が7月月例杯
東牟婁地方中学校総体バドミントン
高校野球三重大会
流域対策連で電発に要望
熊野川流域対策連合会(会長・田岡実千年新宮市長)の総会が11日、同市井の沢の新宮商工会議所であった。熊野川の維持流量の増加を求める要望があり、電源開発株式会社(Jパワー)は「電力の安定供給に貢献するためにも現行流量を継続したい」と理解を求めた。
連合会は、熊野川を世界遺産にふさわしい景観の川とするため二津野ダム河川維持流量を現状の2・4㌧毎秒から5・0㌧毎秒に変更してほしいと要望している。上流のダムを管理するJパワーは、世界唯一の「川の参詣道」としての重要性は十分認識しているとした上で理解を求めた。
新宮市議会の屋敷満雄議長は「熊野川の環境を考えると水量が足りない」と追及。Jパワーは、河川環境とエネルギーのバランスに配慮するために河川管理者の国土交通省や経済産業省と共に昭和63年に作った「発電ガイドライン」に沿って流量を決めており、変更の場合は両省との相談が必要と回答した。
風屋ダムの表面取水設備改造工事に伴う粉じんや濁水対策を求める訴えに対してJパワーは「さまざまな対策を講じているが、至らぬ点もあり迷惑をかけています」と謝罪した。
紀南漁業協同組合の佐田美知夫組合長は「濁水は改善してくるといっているが悪くなり、ヘドロが出ている。もう少し真剣にやってほしい」と訴えた。Jパワーは「特に昨年の冬から春にかけては、改造工事の件で通常にも増して濁水が流れました。来春、工事が終了。個々に相談させていただきたい」と述べた。
総会では本年度事業計画など4議案を全て承認。田岡会長は「紀伊半島大水害前の状況を取り戻そうと関係機関一丸となって取り組んでいますが、まだまだ課題が多くあるとの認識。上流部、下流部が違う課題を抱えていますが、一致団結して取り組むことが大切」
副会長の西田健・紀宝町長は「水害前の熊野川に戻ることを期待し、心待ちにしている」。顧問の濱口太史・和歌山県議は「濁水で観光や漁業面で痛手が出ているが、何とか清流を取り戻していきたい」。顧問の大久保孝栄・三重県議は「流域に住む住民の安心、安全な対策をとって、南海トラフ地震対策にも声を高めて頑張っていきたい」とあいさつした。
同連合会は和歌山、三重、奈良3県の熊野川流域14市町村の首長や議長ら60人で組織。熊野川水系の汚濁防止などを目的に要望活動などを展開している。
(2017年7月13日付紙面より)
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補陀洛山寺で土用護摩祈とう (那智勝浦町 )
那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(高木亮享住職)で10日、土用護摩祈とう、先祖供養法要があった。高木亮英副住職が先祖の名が記された塔婆木を読み上げ、「家内安全」「健康長寿」「心願成就」など参列者の願いが書かれた護摩木をたき上げた。
世界遺産に指定されている本堂では、本尊で国の重要文化財でもある像、「三貌十一面千手千眼観世音菩薩(190㌢、香木造立像)」が開帳された。開帳法要は、この日も含め1月27日の立春大護摩供星祭、5月17日の渡海上人供養の春まつりと年3回営まれる。
高木副住職は「本日はありがたい観音様の功徳が高いご縁日。一日で4万6000日分のご利益がいただけます。観音様の人に対する思いやり、慈しみのみ心に近づいて、平和で和やかに過ごせますよう」とあいさつした。毎年必ず参拝しているという同町の大谷敏子さん(75)は「観音様を見ると心が洗われます。家族ともども元気でいられることに感謝しています」と話していた。
(2017年7月13日付紙面より)
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ママカラワークショップ (古座川町 )
古座川町高池にある上部集会所で9日、イベント「ママカラワークショップ」があり、乳幼児とその家族ら約100人が盛りだくさんの体験を楽しんだ。
同町子育て支援センターを利用する母親有志のグループ「ママカラーズ」(髙尾素子代表)主催、同町教育委員会後援。幼い子どもを持つ家族が気軽に集い、楽しみながら交流を深められる場を町内にもっと増やしたいという思いを込めて計画した自主イベントで、手作りのポスターやチラシを掲示するなどして周知を図り本番を迎えた。
当日はゲストの那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)の演奏会で開会。紀伊半島東南部を代表する社会人吹奏楽団の生演奏を間近に鑑賞し、アニメのキャラクターお面やエビ、カニの作り物といった同団こだわりの出し物を見て名前を声に出しながら盛り上がった。
司書として活躍する同町地域おこし協力隊の土井麻由さんらによる絵本の読み聞かせ会を経て、ママカラ企画の体験コーナーがスタート。おにぎりや野菜ケーキの調理体験や振る舞い、手形アートや毛玉シュシュの体験、魚釣りゲームやパフォーマー仲江孝丸さんによるバルーンアートなどがあり、参加した家族らは混雑を避けながら各体験を楽しんだ。
会場には子ども服や子ども向けのおもちゃなどの無料リサイクルコーナーも。会場から人があふれるほどの盛況を見せ、髙尾代表は「メンバーに聞くと町外からも来てくれていたようで、この機にお互い知り合えればと思う。『今日はママカラーズがイベントしているけれど次は私たちがしたい』というお母さん方が出てきてくれるとうれしい」と今後に期待しつつ運営に励んでいた。
(2017年7月13日付紙面より)
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14日「那智の扇祭り」へ準備整う (那智勝浦町 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で11日、「那智の扇祭り」(14日・金)を前に扇神輿(みこし)張替報告祭が営まれた。熊野十二所権現の神霊をうつす扇神輿は、高さ約6㍍、幅約1㍍の細長い形で「那智の大滝」を表しており、毎年祭り前に張り替えられる。
早朝から白装束の氏子29人が集合し、男成宮司の見守る中、伝統の製法で6、7番の神輿から作業に取り掛かった。扇の長さが神輿を張る寸法の基本になっていることや縫い糸の長さも決まっていることなど、作り方のほとんどが口伝によるため先輩が後輩に手順や作法を指導しながら作業が進められた。
扇神輿は細長い枠に赤い緞子(どんす)を365本の竹くぎで留め、32本の日の丸が描かれた扇や8面の白銅鏡などを飾り付けて仕上げる。神輿1体は1カ月を意味し、12体で1年を、32本の扇は1カ月の30日と、残る2本が月の満ち欠けを、365本の竹くぎは1年の日数を表している。8面の白銅鏡は「神威八紘(あまねく広く輝かすの意味)」といわれている。
(2017年7月13日付紙面より)
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新宮市立佐藤春夫記念館(辻本雄一館長)には全国各地の研究者などから全集未収録のエッセー、詩、紀行文などの資料が続々と集まっている。辻本館長は「全集が出た当時、もう作品は出尽くしたと思われていましたが、もう1巻作れるくらいの作品が集まってきています」と話している。
『定本佐藤春夫全集』(臨川書店)は、1999年3月から2001年9月までに別巻2巻を含め全38巻発刊された。全集未収録の作品は、全国各地の研究者のほか、新宮市立図書館が春夫ファンなどからの情報をもとに国会図書館から取り寄せている。辻本館長は「これらの資料を将来的に本にして出版できれば」と話している。
1945年発行の『公論12月号』で春夫は「ジャーナリストと文学者との相違」「永井荷風を思う」などの文芸時評を書いている。詩人で童話作家の宮澤賢治(1896~1933年)の作品『グスコーブドリの伝記』については「荒唐無稽な物語でありながら人生の真実が哀切に織り込まれて音楽か何かのように読者に迫るのは驚くべきものがある」などと書いている。辻本館長は「長野県佐久市に疎開中に書いた文章だと思うが、まだあまり知られていなかった宮澤賢治の先駆的な評価と言える」
『山陽新聞』(1932年1月1日)には、アメリカの小説家オー・ヘンリー(1862~1910年)の作品『最後の一葉』の翻訳を掲載。辻本館長は「芥川龍之介の薦めでオー・ヘンリーを読み出したということはエッセーに書いているが、これで具体的に証明された」と話した。
写真家・木村伊兵衛(1901~74年)が撮影したタバコを吸う自身の写真については『写真雑誌アサヒカメラ正月増大号』(1934年1月)で、「目の前にふわりと煙が浮かんでいるあたりが実に面白いと気に入りました」などと書いている。
1946年発行の『公論1・2月合併号』では「自分は敗戦の第一の原因として現代日本文化の低劣を数えるものである。自分は日本の文化を必ずしも低劣とは考えない。けれども現代の日本に関する限り残念ながら甚だ低劣なるを感じた」と嘆いている。
1960年発行の『月刊週末旅行6月号』では「木の国頌」と題して、「僕は少年時代に故郷を出てしまって故郷の山川を探る暇もなく都門の悪い空気と塵(ちり)にまみれている生涯なのである。早くあの清浄秀麗な天地の中に帰って老を養いたいものだ」と書いている。
(2017年7月8日付紙面より)
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日本郵便が御創建1700年記念 (那智勝浦町 )
日本郵便株式会社近畿支社(大阪市中央区・矢﨑敏幸支社長)のオリジナルフレーム切手「熊野那智大社・御創建一千七百年」の販売開始に先立ち6日、熊野那智大社(男成洋三宮司)で記念贈呈式があった。日本郵便から8人と、受贈者3人が参列した。
正式参拝の後、矢﨑支社長が切手1シートを男成宮司、寺本眞一那智勝浦町長、花井啓州那智勝浦町観光協会会長にそれぞれ手渡した。「伝統ある1700年目の年に、作成できたことは私どもの誇り。那智勝浦町の観光振興のお役に立てれば」とあいさつ。男成宮司は「多くの方にお求めいただき、信仰とご神徳が広まることを願います」と述べた。
切手は創建1700年を機に作られ、熊野那智大社や那智の滝、扇祭りなど名勝や催しを題材にしたもの。82円切手10枚が1シート(1300円・税込)になっており、那智勝浦町を中心に、簡易郵便局を除く近隣81局の郵便局で限定販売している。販売数は1050シートでうち50シートは「郵便局のネットショップ」でも購入が可能となっている。
(2017年7月8日付紙面より)
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JICA研修で樫野視察など (串本町 )
国際協力機構(JICA)の国別研修に参加するトルコ共和国の行政官一行が6日、串本町を訪ね町長表敬や樫野崎の視察に臨んだ。
訪れたのはイスタンブル県のアクギュン・ジョラウ副知事ら12人。同研修「地域開発に係る地方行政官の能力開発プロジェクト」に参加していて、プログラムの一環でトルコ軍艦エルトゥールル号が遭難した地・樫野崎をじかに見届けるため来町した。
先だって表敬を受けた田嶋勝正町長は「127年前の出来事で始まった友好を誇りに思い、毎月慰霊碑に献花して亡くなられたトルコの軍人の皆さまに哀悼の意を表している。これからも守り続けるので安心してほしい」と述べ、来町を歓迎。
一行を代表してジョラウ副知事は「祖先を葬り今も守ってくれている経緯に対し、感謝を示したい。長年の見守りが友好の要になっていると、私たちも思いを共有している。今後もより強い形で継続することを願ってやまない。今日は研修の中でも特に心に残る大事な日、という思いを持って串本へ来た」と述べ、その後は各行政官が来町記念の品を贈るなどして友好を深め合った。
樫野崎では役場総務課の案内で殉難将士慰霊碑を礼拝し、樫野崎灯台やトルコ記念館などを視察。カフラマンマラシュ県エルビスタン郡のトゥンジャイ・アクコユン郡長は「私たちはこの地に眠る祖先を決して忘れない。曾祖父にあたる人々の思いをお互いに受け継ごうとする心が今、そしてこれからの日本とトルコの友好につながっていくと思う。役場で旗を振っての歓迎、また駐車場からここに来るまでごみ一つなく、串本の皆さんのその心遣いに感謝申し上げたい」と語った。
同プロジェクトの研修期間は2日から22日(土)までの21日間。6日は神戸市で日本の防災体制や復興について解説を受けたそうで、来町後は白浜町で宿泊し7日に東京都渋谷区にある在日トルコ共和国大使館を表敬、10日以降は同研修の主舞台・北海道で関係諸事の視察や表敬をこなす。トルコ共和国内務省とJICAは計4回のプロジェクト実施を計画していて、今回は3回目。次回は来年1月に行うという。
(2017年7月8日付紙面より)
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熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)の総会が6日、新宮市のステーションホテル新宮であり、一昨年6月から実施している全国熊野神社分布調査(第2次)の途中経過が報告された。残り9県を残してすでに前回を985社上回る4120社となっていて、最終的には5000社近くになりそうだ。
鈴木俊朗幹事が経過を報告した。前回の調査は1993~98年に実施。今回は平成の大合併に伴い、住所が変更している神社があるため、所在地確認を主な目的としている。現在までの結果によると、福島県が最も多く442社、次いで千葉県347社、埼玉県222社、岩手県219社となっている。寺本眞一・那智勝浦町長は「結果を本にまとめてはどうか」と提案。事務局は「成果はまとめていきたいと思っている」と回答した。
この日承認された本年度事業計画には▽八咫烏(やたがらす)と神木・梛(なぎ)のルーツ調査▽中村覚之助の日本サッカー殿堂入りに向けたPR▽熊野那智大社御創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業への協力▽熊野本宮大社御創建2050年記念事業への協力―などが盛り込まれた。
本宮大社の九鬼家隆宮司が、各社寺が記念の年を迎えるとし、「熊野三山一寺の宮司と住職が集まってパネルディスカッションをしてはどうか」と提案し、幹事会で検討することになった。
協議会は1984年発足。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体、民間団体などで組織している。
(2017年7月8日付紙面より)
扇立祭に備え虫干し (速玉大社 )
熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」(14日)に備え、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は4日、祭り当日に各殿で開帳する桧扇7握を虫干しのため蔵から出した。
神前に立てられた桧扇に神が降臨し、氏子の病気や五穀に付く虫を追い払うという信仰から始まった祭り。室町時代の作品と伝わる桧扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に国宝の桧扇が18握あり、そのうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野桧扇」と呼ばれている。
祭りで使用されている桧扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが描いた。作製は故鮒田和往さん。
■祭り当日の行事
祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の桧扇を開帳する。奉賛行事として境内特設舞台では午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと演歌歌手の紀の川良子さんと小芝陽子さんの歌謡ショー。大禮殿入口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引き大会、午後6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り。参集殿前では午後5時30分から熊野速玉大社敬神婦人会によるお茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。
(2017年7月5日付紙面より)
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社会を明るくする運動啓発 (新宮市 )
第67回「社会を明るくする運動」強調月間に伴う街頭啓発が3日、県内各市町村であった。市、県、紀南保護司会、市更生保護女性会の会員らが市内4カ所に分かれてチラシなどを配布。犯罪や非行のない明るい社会を築こうと買い物客らに協力を呼び掛けた。
非行の防止と罪を犯した人たちの更生に対し理解を深め、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な運動。
決起集会で紀南保護司会の谷敏朗会長は「安全で安心な国づくりのためには、犯罪や非行をした人を地域から排除したり、孤立させるのではなく、適切な『仕事』や『居場所』の確保を通じて、責任ある社会の一員となるよう支えていくことが大切」などと安倍晋三首相のメッセージを代読。
田岡実千年市長は「現代社会において、地域の皆さんが共に支え合うまちづくり、運動のサブタイトルにある『地域のチカラ』はこれからのまちづくり全ての根幹となる。過ちを犯した人が立ち直り、再び犯罪に手を染めることなく、共に地域の一員として暮らしていける、市民誰もが願う安心して暮らせる地域社会の実現に向け、共に力を合わせ、啓発活動に取り組みたい」と協力を呼び掛けた。
この日は県薬物乱用防止指導員新宮地区協議会など主催の「ダメ。ゼッタイ。」普及運動も合同で実施した。
(2017年7月5日付紙面より)
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7月恒例の町内一斉清掃 (古座川町 )
古座川町(西前啓市町長)で2日早朝、町内一斉清掃「古座川のおおそうじ」があり、各地で町民らがごみ拾いや草刈り、回収したごみの分別に励んだ。
古く青年会が取り組んでいた美化奉仕から発展した7月第1日曜日恒例の町民行事。清流古座川や地域の環境保全を意識し実践する機会として平成3年度から取り組むようになり、半夏生の草刈りと併せて地元の美化を図る形が定着している。
ここ2~3年は梅雨らしい天候下での実施が続いていたが、今年は中休みの好天に恵まれ各地で草刈り機の音がこだまし、幹線道路沿いを歩いてごみを拾い集める姿や池野山区では壮年会が清掃の勢いに乗って池野山公園の水辺の草刈りにも取り組むなどしていた。
町民が集めたごみは町内に保養所「経徳庵」を持つ和歌山トヨタグループやみくまの農業協同組合、社会福祉法人高瀬会、南紀月の瀬温泉ぼたん荘、役場の各職員や各区役員約80人で結成した回収・分別班が手分けして町域各地から運搬。洞尾の広場に集めて金属類、ガラス類、不燃ごみ類、可燃ごみ類に分け、総量は2㌧車約4台分に達した。
午前11時前には一連の作業が一段落し、西前町長は「(人口減や高齢化の進展に伴い)年々お手伝いいただける方の数が減るのを感じる中、ここでは各種団体が大勢参加していただき感謝している」と述べて同キャンペーンを締めくくった。自宅周辺で励んだ町民に向け「おかげさまでここに集まるごみも随分と減り、毎年のことながら地域に浸透しているんだなと感じる。今日は町民総出で頑張っていただき、皆さんにお礼を申し上げたい」と語った。
(2017年7月5日付紙面より)
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高田川でヨシノボリの群れ
新宮市の高田川で体長4㌢ほどのヨシノボリ(葦登)が群れになって激流の岩場を懸命に登っている=写真。何度も流されながら果敢に挑戦している。
「葦にも登る」という意味でこの名が付いたハゼ科の魚。吸盤状の腹びれを巧みに使って、垂直の岩壁でも登ることができることから、ボウズハゼとともに川のアルピニストと呼ばれている。肉食性で、水生昆虫やミミズ、エビ、魚の卵や稚魚などを食べる。
エサ場を求めて毎年この時季から岩場を登り始める。高田川では上流でより吸盤の強いオオヨシノボリとルリヨシノボリ、下流でシマヨシノボリが見られる。
(2017年7月5日付紙面より)
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熊野ラグビースクールカップ
県スポ少総合競技大会剣道競技 (中学生の部優勝、小学生の部3位に )