大賞目指し投票呼び掛け (わたぼうし音楽祭 )
佐野駅から電車に乗って太地で降りる
雨の日はバス 晴れの日は歩いてハイツに帰る
道の駅を通る トンネルをくぐる
ガソリンスタンドを曲がる
ガソリンスタンドのおっちゃん
いつも手をあげてくれる
毎日僕はこんなにしています
仕事に行っています
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新宮市佐野の社会福祉法人いなほ福祉会ワークショップゆう(野々江美管理者)の利用者で太地町在住の野澤大輔さん(36)の作品「僕の一日」がこのほど、「~障害のある人たちの心を歌う~第46回わたぼうし音楽祭」(奈良たんぽぽの会主催)の「作詩・作曲の部」で入選を果たした。音楽祭の様子は8月1日(日)に動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信され、視聴者らの投票により各賞が決定される。
障害のある人が書いた詩にメロディーを付けて歌う同音楽祭は、1976年に奈良県で誕生した。生きることの喜びや悲しみ、命の尊さ、人間の素晴らしさなど、障害のある人たちが書く詩を通して、社会の理解と共感を深める目的で全国各地で開催されており、今年で46回目を数える。
45周年を迎えた昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で音楽祭はインターネットで開催。いまだ終息のめどが立たない情勢を鑑み、今年も昨年に引き続きネット上での開催となった。
熊野地方で活躍するフォークデュオ「ヤブシン」の藍田真一さんにギターを師事し、2013年に誕生したバンド「ハリケーン」でギターとボーカルを担当する野澤さんの元に、同音楽祭の入選通知が届いたのは5月下旬。「作詩の部」361点、「作詩・作曲の部」319点の応募数の中、初めての応募で見事、8組のファイナリストの1人に選ばれた。
歌詞では「今日はパンどんなけ焼くんかな?」「(バスに)いつものおばちゃん乗ってないな どうしたんかな? 病気かな? さびしくなった」「佐野で降りる 『おはよう』って声掛けてくれる うれしいな 今日も一日頑張ろう」「おやすみグナイ!! いい夢見てね」など、野澤さんの日常と、日々の中で感じたことなどを方言を盛り込みつつ紹介。伸びやかな声で歌い上げている。
一報を聞き「うれしかった」と笑顔を見せる野澤さん。「つい」応募してみたら入選した、とはにかみながらも「一生懸命作りました。投票お願いします」。
「第46回わたぼうし音楽祭」は8月1日午後2時からユーチューブ「わたぼうしチャンネル」で配信される。野澤さんは3時ごろ出演予定とのこと。野々管理者は「多くの人に応援していただければ」と視聴を呼び掛けている。
(2021年7月30日付紙面より)
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外来診療を休止、院長がコメント (那智勝浦町立温泉病院 )
那智勝浦町天満の町立温泉病院(山本康久院長)は29日、同病院に勤務する委託業者職員2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。現在、同病院では外来診療と救急患者の受け入れを休止している。
同病院によると、陽性が確認されたのは20代と30代の女性職員。20代女性は26日から咽頭痛があり、28日に同病院の発熱外来を受診。PCR検査の結果、陽性と判定された。
30代女性は無症状だったが、上記職員との接触歴があったため28日に同病院を受診し、PCR検査を受け陽性が分かった。20代女性は患者と直接接する業務には当たっていないが、30代女性は26日午後に整形外科外来の診察室で従事したという。
同病院では、当該職員と濃厚接触したと思われる職員については当面の間自宅待機を命じている。また、28日午後から救急を含む外来診療、新規入院の受け付けを中止し、当該職員の執務場所などの消毒作業を実施。院内に従事する全職員のPCR検査を実施し、全員の陰性を確認した上で療養環境が整い次第、外来診察・入院受け付けを再開していくとのこと。
同病院は、26、27日に外来受診などで病院を訪問した人で、発熱や風邪の症状がある人は同病院へ連絡するよう呼び掛けている。
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■山本院長コメント
当院に勤務する職員2名が新型コロナウイルスに感染したことが判明しました。このことを受け、7月28日午後より救急を含む外来診療・新規入院の受け付けをすべて中止しています。
当該職員は現在入院中で、当該職員と濃厚接触したと思われる職員は当面の間自宅待機を命じました。また当該職員が業務を行った場所などの消毒作業を実施したほか、院内に従事するすべての職員のPCR検査を実施しています。
全員の陰性を確認し、療養できる環境が整いましたら、外来診療・入院受け付けを再開します。この間、患者さまをはじめ多くの方々にご迷惑をおかけしますが、院内感染を防止するための措置ですので、何とぞご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
また、7月26、27日に当院へ来られた方で、発熱や風邪の症状などがある方は、当院へご連絡ください。
入院・外来に来られる皆さまに、これまで通り安心して診療を受けていただけるよう、院内感染防止を一層徹底してまいります。
(2021年7月30日付紙面より)
第3次地域福祉(活動)計画に向け (紀宝町 )
紀宝町と町社会福祉協議会は、今後5年間の福祉向上につながる「第3次地域福祉(活動)計画」策定に向けて、26日、町福祉センターで第1回合同委員会を開いた。今後のスケジュールを確認し、研修会やグループワークで委員同士が福祉への理解を深めた。
地域福祉(活動)計画は「みんながふだんのくらしをしあわせに感じるまちへ」を基本理念とし、2010年度に初めて策定。5年ごとに見直しを進め、第2次計画は16~20年度に実施した。
新型コロナウイルス感染症により、今後、新しい生活様式へ移行するとともに、地域福祉活動も「ウィズコロナ」に対応した新たな取り組みが求められている。
第3次計画はこれらを踏まえ、来年度からの5年間に地域福祉の課題解決に取り組み、誰もが安心して暮らし続けることができる地域づくりを進めるもの。12月までに素案をまとめ、来年1月の第3回合同会議で最終確認する。
委員は住民代表や町内外の各組織の代表ら27人で構成し、策定委員会と作業部会でそれぞれ(活動)計画を進める。策定委員会は皇學館大学現代社会学部の大井智香子准教授を委員長、町民生委員児童委員協議会の濵口啓会長を副委員長、作業部会は町ボランティア・市民活動センターの久原章作さんを委員長、町民生委員児童委員協議会の樫山恵美さんを副委員長に選出した。
第1回合同委員会で町福祉課の池田英治課長が「地域福祉にご理解とご協力を」とあいさつ。町社協の木下起査央会長は、12月までの完成を目指して協力を呼び掛けた。
グループワークでは「コロナ禍で施設に入所する家族に会えない」「新型コロナウイルスに対応した防災訓練や避難所運営も大切」「デジタル化が進むが、福祉は人と人との対話が大事」「いま一度、原点に戻って家族や福祉について見直す時期ではないか」などの意見があった。
(2021年7月30日付紙面より)
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警備員配置し工事が開始 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は27日、役場庁舎玄関前に9台分の駐車場設置のための整備工事を開始した。それに伴い庁舎玄関入り口の一部を閉鎖し、庁舎前の町道は午前9時から午後5時までの間、通行止めとなる。
同工事は庁舎にある花壇と玄関の旧スロープを撤去し、駐車場となだらかなスロープを新設するもので、工期は9月22日(水)まで。予算は948万9000円で今年の3月議会で可決された。
同町によると、これまでの旧スロープは古く、急な傾斜だったことから現在の基準に合わせたものを設置するという。また、駐車場は紀陽銀行の現金自動預払機(ATM)側に屋根が完備された障害者用駐車場を1台分、通常タイプの駐車場を8台分設置するとした。
工事期間中は警備員を配置し、周辺の安全確認を行う。車椅子での来庁者に対しては警備員が町に連絡を入れ、仮スロープを用いて町職員がサポートなどに当たるという。
同町では「工事期間中は町民の皆さまにご迷惑をお掛けいたしますがご了承ください」と話している。
(2021年7月30日付紙面より)
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コロナ禍での「那智の扇祭り」 (熊野那智大社 )
那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が営まれた。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、行事を一部中止し、規模を縮小。神職や祭典関係者など50人で静かに神事が斎行された。
扇祭りは、大社にまつられている12柱の神々を12体の扇神輿(みこし)にうつし、那智の滝前に里帰りさせて神霊、神力を奮い起こし、万物の生成発展を祈る神事。
サカキに紙垂(しで)を取り付けた御幣(ごへい)12本に御霊(みたま)をうつして木製の辛櫃(からひつ)に納め、参列者が担いだ。昨年は中止となった扇神輿と大たいまつだが、今年は2体ずつが出された。
本社大前の儀、渡御祭の後は子の使い、前駆神職、馬扇、大たいまつ、扇神輿、辛櫃、神職の順で滝を目指した。
飛瀧(ひろう)神社に到着後は別宮大前の儀が斎行された。男成宮司が五穀豊穣(ほうじょう)や国の繁栄などを願うとともに、コロナの終息に祈りを込めて祝詞を奏上した。その後、本殿で還御祭が営まれた。
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13日夕方には宵宮祭が本殿で営まれた。その後、境内に設置された田楽舞台で五穀豊穣を祈る「那智の田楽」の奉納があった。
田楽は室町時代に流行した田楽踊りを伝える貴重な文化遺産として、「那智田楽保存会」が古来の姿を伝えている。
1976年に国の重要無形民俗文化財、2012年にユネスコの無形文化遺産に登録。今年は一度途絶えた田楽が復興し100周年を迎える。
昨年はコロナ対策で大和舞とともに中止となったが、今年は田楽のみ実施。舞人は新調された舞台で22節の演目を踊り、その様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信された。
男成宮司は「『那智の田楽』は世界に誇る伝統芸能。次の世代に伝え続けていかなくてはならない。お祭りに来ることができない方のためにも今後のライブ配信も検討している」と話した。
(2021年7月15日付紙面より)
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接種後実施の検査結果発表 (くしもと町立病院 )
くしもと町立病院が13日、新型コロナワクチン接種済みの職員147人が新型コロナウイルスに対する抗体を獲得したと判断できる検査結果を得たことを発表した。
医療従事者など優先接種を3月上旬~4月上旬に実施した同病院。接種後最初の健康診断時に新型コロナウイルスの抗体検査を提示し、承諾した職員を対象に実施して同病院臨床検査部が結果を取りまとめた。
同部の亀井聡技師長によると、この抗体検査はおおむね接種から1~2カ月後のタイミングで実施。用いたロシュ社の抗体定量検査試薬の指標に基づき147人全員が抗体を獲得、うち143人が感染症回復期の血漿(けっしょう)分析から得た発症予防可能な量以上に高まっていると判断した。後者に含まれない4人のうち、2人は諸事情で1回のみ接種、他2人は免疫抑制剤などの治療を受けていると要因を解析。接種済みの職員全員が抗体検査を受けておらず断定できないため、ほぼ全員が抗体を獲得していると今回の取りまとめを結論づけている。
結果からは若い年齢層ほど抗体量が高まる傾向もうかがえるという。同接種では若い年齢層で2回目の接種後に副作用(発熱など)が強く出る傾向があり、亀井臨床検査技師長はこれら傾向の相関を示唆しつつ「1~2日の発熱などで打たないより、副反応を踏まえて打った方が後に安心できると思う」と見解を示した。
同病院事務部の名田倍也事務長は広く言われている接種後の変化と同じ結果が院内でも得られたとし、この発表が町民の安心材料となり8~9月に行う一般(16~64歳)対象集団接種において若い世代を含む町民多数が抗体を獲得する展開を期待している。
同部は獲得量が低かった職員を対象に接種3カ月後の再検査、147人全員を対象に同6カ月後の再検査をして抗体量の変化を追跡する考え。併せて同じ年齢層で抗体量の偏差が生じる要因の分析も進めたいとしている。他方、同病院としては変異株の出現など情勢を見据えてこの結果に安心することなく、従来と同等かそれ以上の感染予防対策継続を意識するとしている。
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くしもと町立病院は、新型コロナワクチン接種後の抗体獲得状況の確認を目的にした抗体検査の希望を受け付けている。
この検査は、同町が接種するファイザー社製の新型コロナワクチンが産出を促す抗体に着目した手法。結果が陽性で示される値(=抗体価)が15以上であれば発生を予防するだけの抗体がついていると考えられるという。
利用は2回目の接種から3週間以上経過していることが条件。対象は目的に沿って利用したい人全般で、検査方法は血液検査、検査料4000円(税込み)は自費負担となっている。
利用は任意。申し込みや問い合わせは同病院(電話0735・62・7111、平日午前8時30分~午後2時)まで。
(2021年7月15日付紙面より)
紀宝子ども元気塾で工作
紀宝町学校支援本部「元気キッズ」主催の紀宝子ども元気塾が10日、同町の鵜殿ふれあい会館で開かれ、小学生が科学工作教室で物作りを楽しんだ。
町内の小中学生を対象に、一年間を通して行う登録制の教室。科学工作と生け花、陶芸の「3つの教室」を来年3月まで続ける。新型コロナウイルス感染防止のため、3密(密閉・密集・密接)回避などの対策を徹底。できるだけ少人数での開催としている。
この日は、7人が参加。同町成川の岡部俊雄さんが講師を務め、前回に続いて「電子ホタル」をテーマに掲げた。
トランジスタ回路を使って発光ダイオード(LED)を光らせる工作で、子どもたちは配線にチャレンジ。土台に草花を取り付け、夜空をイメージした黒色のボードも組み合わせて完成させた。
ホタルの生息地がある紀宝町。スイッチを入れるとLEDが点灯・点滅し、保護者も一緒に「ホタルが舞っているみたい」と大喜びしていた。
岡部さんは「子どもの頃から工作に親しみ、科学の不思議に触れてもらえれば」と話していた。
(2021年7月15日付紙面より)
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マナーアップ推進活動スタート (新翔高 )
新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で14日、自転車マナーアップ推進リーダー活動がスタートした。新宮警察署から委嘱を受けた吹奏楽部(木下綾子部長、部員40人)とバドミントン部(小田原楓真部長、部員14人)が正門に立ち、登校してくる生徒にあいさつをしながら反射板や鍵などの啓発物資を手渡した。
自転車マナーアップ推進リーダーの委嘱は、2015年の道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受けて県内で初めて実施し、今年で7回目を迎える。
同校では自宅や駅から全校生徒312人の約4分の1が自転車で通学しており、朝のあいさつ運動を通じて登校時の自転車・歩行者マナー向上や「自転車安全利用五則」の周知を図る。生徒らの安全を守るため▽イヤホンをして運転しない▽傘を差して運転しない▽スマートフォンを見ながら運転しない▽二人乗り運転をしない▽校門では自転車を降り、自転車を押して駐輪場に行く▽自転車に鍵をかける▽歩きながらスマートフォンを見ない―の七つも呼び掛けている。
この日は部員や顧問約30人が参加し、週2回のあいさつ運動に取り組む生徒会も協力。「ちゃんと鍵をかけて」「反射板を使って」と声を掛けた。木下部長は「校内でも校外でも、安全にルールを守ってほしい」。小田原部長は「自転車に鍵をかけることで、盗難防止に貢献できたら」と語った。
部員らは今後も毎月第2、4水曜日に活動を継続していく。
(2021年7月15日付紙面より)
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なちかつGGCペア大会 (那智勝浦町 )
塩崎・倉脇組も3位と健闘 (近畿ソフトテニス選手権大会 )
わかやま夏の交通安全運動 (新宮市 )
和歌山県、交通事故をなくする県民運動推進協議会など主催の「わかやま夏の交通安全運動」が11日から始まった。20日(火)まで▽子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保▽自転車の安全利用の推進▽歩行者などの保護をはじめとする安全運転意識の向上▽飲酒運転の根絶―を重点とし、県民に注意を呼び掛ける。
夏季の行楽などによる交通量の増加、暑さからくる疲れや気の緩みなどによる夏特有の交通事故が多発する時期を捉え、交通ルールの遵守(じゅんしゅ)と正しい交通マナーの実践を習慣づけることにより交通事故の防止を図ることを目的に、県内各地で啓発活動などが展開される。
期間中の12日、新宮市橋本のイオン新宮店で行われた決起集会では、市交通事故をなくする市民運動推進協議会、市交通指導員会協議会、新宮警察署、市交通安全母の会などの関係団体から約50人が参加。新型コロナウイルス感染症対策のため手袋着用の上、買い物客らに物資を配布。交通安全を呼び掛けた。
市交通事故をなくする市民運動推進協議会副会長の清岡幸子・市交通指導員協議会長は「誰もが安全に安心して暮らせる交通事故のない社会を目指し、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの遵守を訴えていきたい」とあいさつ。
楠間慎也交通課長は「管内では交通事故件数は減少しているが死亡事故が1件発生している。飲酒運転が絡む事故も3件発生しており厳しい状況にある」と説明し、横断歩行者優先の意識付けの推進と、飲酒運転をさせない環境づくりへの協力を呼び掛けた。
管内では今年に入って26件の人身事故が発生しており(前年比10件減)、うち死者1人、傷者31人。また6、7月で計4件の飲酒運転を検挙した(いずれも11日現在)。
(2021年7月13日付紙面より)
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補陀洛山寺で土用護摩祈とう (那智勝浦町 )
那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(故・髙木亮享住職)で10日、土用護摩祈とうがあった。例年、多くの参拝者が集まるが、昨年と同様に新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から規模を縮小し僧侶のみで営んだ。髙木亮英副住職らが護摩をたき上げ、人々の幸せや無病息災、コロナ終息を祈った。
世界遺産に登録されている本堂では、国重要文化財の本尊「三貌十一面千手千眼観世音菩薩」が開帳され、髙木副住職らが読経し、護摩壇で祈とうが行われた。
開帳法要はこの日も含め、1月27日の立春大護摩供星祭祈祷会(きとうえ)、5月17日の渡海上人供養の春まつりの年3回営まれている。
髙木副住職は「今日お参りするとご本尊の御利益を頂き、4万6000日参ったことになる功徳の高いありがたい日。皆さまの幸せと安寧、コロナ終息、世の中の平穏無事を祈りました」と語った。
(2021年7月13日付紙面より)
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先月17日時点の町民対象に (串本町 )
串本町が9日、町民1万5326人を対象にして生活支援商品券の交付を始めた。1人につき7000円分(100円券70枚)を託す内容で、担当の役場産業課は積極活用を呼び掛けている。
この商品券は、コロナ禍の影響を受ける住民生活と地域経済をともに支援する目的で交付。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を原資にして計画し、町議会第2回定例会で予算承認を得て準備を進めてきた。
対象者にはあらかじめ引き替えはがきを送って通知し、同日から8月9日(月・振休)までの間に最寄りの郵便局(初日のみ江田、田子、樫野の各集会所と旧養春小で臨時交付窓口を開設)で同商品券と引き換えるよう求めている。引き替え方法は同はがきを参照。
同商品券の有効期限は11月30日(火)で、取扱参加店舗約280店舗で利用でき内訳は交付時に一覧表を併せて配る形で伝えている。店舗まで赴きやすいよう、前回同様にコミュニティバスの運賃としても使える仕組みとしている。
同商品券の交付は3回目で、今回の対象となる町民決定の基準日は6月17日。交付総額は1億728万2000円相当で、同課はこの規模で目的を達成できるよう、過去2回(約99%利用)同様の協力を求めている。問い合わせは同課(電話0735・62・0558)まで。
(2021年7月13日付紙面より)
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「那智の扇祭り」前に氏子が奉仕 (熊野那智大社 )
熊野那智大社(男成洋三宮司)の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が13日に宵宮(よいみや)、14日(水)に本祭を迎える。祭りを目前に控えた11日、同大社で扇神輿(みこし)2体と馬扇の張り替え作業が行われ、氏子ら16人が奉仕した。
熊野十二所権現の神霊をうつす扇神輿は高さ約6㍍、幅約1㍍の細長い形で「那智の大滝」を表しており、例年祭り前に張り替えられる。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から扇神輿は取りやめとなったが、今年は2体のみ出されることとなった。
当日は本殿で奉告祭を営んだ後、口伝で残された伝統の製法で張り替え作業に取り掛かった。扇神輿は細長い木の枠に赤い緞子(どんす)を365本の竹くぎで止め、32本の日の丸が描かれた扇や8面の白銅鏡などを飾り付ける。
8面の白銅鏡は「神威八弦絃(あまねく広く輝かすの意)」といわれている。扇神輿は1カ月を意味し、12体で1年を、32本の扇は1カ月の30日と残る2本は月の満ち欠けを、365本の竹くぎは1年の日数を表しているという。
氏子らは声を掛け合いながら協力して扇神輿や馬扇を仕上げていった。
男成宮司は「2年ぶりに2体だけだが、扇神輿を出すことができ、良かった。意義を感じる」。
来年の例大祭については「本来は12体全て出して斎行したい。来年はこれまで通りのお祭りができれば」と語った。
(2021年7月13日付紙面より)
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那智勝浦町観光振興応援団有志はこのほど、紀の松島遊覧船の存続や紀の松島の観光価値の認知を促進するために「紀の松島見どころまっぷ」を作成した。絵地図作家の植野めぐみさんが作画し、遊覧船から見える各名所や歴史などが満遍なく紹介されている。
以前、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)で観光資源の磨き上げを担当していた応援団有志代表の齋藤滋さん。自身が事務局を務めた世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会でイベントプロデュースや各種マップ作成などに尽力してきた。
まっぷは今年3月20日から作成に着手。6月14日に2500部を印刷・納品した。作画料や印刷費などを含めた計約36万円は、齋藤さんが協議会に所属当時のプロデュース人件費の一部を寄付した。まっぷの裏面は協議会が作成したJR紀伊勝浦駅周辺の名所が記された「わがらの紀伊勝浦駅お散歩まっぷ」になっている。
応援団有志によると、同町の国道42号沿いには串本町などのように、海岸造形を眺望できる場所はないが、遊覧船から紀の松島をはじめ吉野熊野国立公園のダイナミックな海岸造形を見ることができる。それらを説明したマップがなかったことも作成に至った理由の一つという。
まっぷには「海岸造形」「島の名称」「平家伝説」「数々の海岸の自噴泉」「補陀落渡海を含む歴史伝承」などの内容が収められている。多くの島名については、資料によって記述内容が異なるため参考資料名を表記。完成したまっぷは紀の松島観光株式会社や宿泊施設、観光案内所、太地町の町立くじらの博物館、その他協力先に配布した。
齋藤さんは遊覧船存続には、個人観光旅行者の取り込みと地元住民の乗船促進が必要とし、市街地の無料・低価格な駐車場整備が必須と主張。町では観光客の利便性向上を目的とした公共地の駐車場の有効活用がほとんどされていないと指摘した。
まっぷや遊覧船については「町民の方々にも紀の松島の自然景観や歴史伝承価値を認識していただき、年1回は遊覧船に乗ってもらえたら。児童や生徒の課外学習にも利用していただきたい。また、太地町への二次交通の一つとしての認知と活用や、観光客の方には吉野熊野国立公園のダイナミックな海岸造形がこの町では、海から見られることを知っていただき、乗船が促進されることを期待します」と語った。
なお、まっぷの版権は齋藤さんが所持している。
(2021年7月7日付紙面より)
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地域経済活性化商品券配布 (古座川町 )
古座川町が4日、地域経済活性化商品券の配布を始めた。3月3日時点で住民登録されている町民2569人それぞれに1万円相当を託す内容で、町職員が11日(日)までに対象者を一巡訪問して届け、12日(月)から10月31日(日)までの間、町内の47店舗(移動販売含む)で利用できるという。
この配布は、新型コロナウイルスにより影響を受けている地域経済の活性化を目的とし、国の同ウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して実施。対象となる町民1人につき1万円相当(500円券20枚)を託す形で準備を進めてきた。
コロナ禍の情勢により当初計画した期日より若干ずれこむ形となったが、4日は仲本耕士副町長や中道悟教育長ら町職員約40人が休日返上で参集し、手分けして高池・明神・小川地域の対象者に届けた。三尾川(みとがわ)・七川地域は11日(日)に届ける予定。当日不在時は商品券の代わりに不在票を投函(とうかん)する形で後日引き渡しの段取りをつけている。
実施に当たり西前町長は「町民も心待ちに待っていると思う。商品券の配布と兼ねて安否確認も含めて声掛けをし、2分でも3分でも話をして(職員と町民の交流を深めながら)今日一日頑張ってほしい」と呼び掛け、職員の気持ちを引き締めた。
同商品券の取扱店はその趣旨を伝えるポスターを張り出して町民にアピールをしている。商品券は釣り銭が出ない仕組みで、会計を補助する形で活用してほしいという。印刷している使用期間初日が「6月21日」となっているが、配布のずれ込みにより「7月12日」に変更となっている。利用時は商品券裏面に氏名を記入してほしい(あらかじめ記入しておくと便利)という。
問い合わせは役場地域振興課(電話0735・72・0180)まで。
(2021年7月7日付紙面より)
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大雨に備え「ハザードマップ」で
3日に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流。現在も警察や消防、自衛隊による救出や捜索活動が続いている。
2日夜から3日朝、関東地方の太平洋側で記録的な大雨となり、熱海市に土砂災害警戒情報が発令された。土砂災害警戒情報は、大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況時に発表される。
全国の各市町では、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の位置や避難場所、避難経路などを記載した「土砂災害ハザードマップ」を作成し、住民に配布するなどして日頃から災害に備えた確認を呼び掛けている。
紀宝町は各地区の土砂災害ハザードマップを作成。避難に役立ててもらうため、全地区での完成に向けて取り組みを進めている。
マップには警戒区域や避難場所を記した地図のほか、土砂災害、避難に関する情報などを掲載。避難する際は「周囲の状況や雨の降り方にも注意し、町から避難勧告などが発令されていなくても、土砂災害の前兆現象(湧き水・地下水の濁り・渓流の水量の変化など)に気付いたときなど、少しでも危険を感じたら躊躇(ちゅうちょ)することなく自主避難をお願いします。日中の雨風が激しくならないうちに余裕を持って安全な場所へ避難してください」と求めている。
町ではタイムライン(事前防災計画)発動に備え、消防団などと連携して水防点検や各課での行動確認といった事前準備に取り組んでいる。
(2021年7月7日付紙面より)
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神倉小学校図書室に展示 (新宮市 )
新宮市立神倉小学校の図書室内にある「ヤタガラス子ども未来ハウス」で現在、市立図書館ボランティアの石垣幸代さんが制作した絵本の粘土細工が展示されている。
石垣さんは「子どもの絵本離れが進む中、立体化したら興味を持つきっかけになるかも」と考え、2001年に粘土細工制作をスタート。絵本の表紙や印象的な場面を題材に最初は年1~2作品を作っていたが、次第に毎月1作品を制作するようになった。
これまで毎月市立図書館に展示していたが、市文化複合施設「丹鶴ホール」への移転に向けた休館に伴い、知人の紹介を受けて神倉小学校に展示することになった。
現在展示しているのは、「てぶくろ」や「おつきさまってどんなあじ?」「からすのパンやさん」「ピノキオ」「ねずみのよめいり」などを題材にした作品で、絵本も一緒に見ることができる。
同所は7月末までの毎週土曜日午前9時~午後1時に一般開放されており、粘土細工の観覧も可能。入り口は同校の地域ボランティア玄関。利用時は新型コロナウイルス対策としてマスクを着用。学校横の駐車場に限りがあるため、できるだけ徒歩や自転車で来室する。
石垣さんは「粘土細工を見て、その絵本を読んでみようと思ってもらえたら何よりうれしい」と話していた。
(2021年7月7日付紙面より)
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