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2022年11月25日
1 みんなに感動与えて
 新嘗祭とサッカー必勝祈願祭  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で23日、「新嘗祭(にいなめさい)」と、同日夜に2022サッカーワールドカップカタール大会で初戦を迎える日本代表チームの必勝祈願祭を営んだ。自然の恵みに感謝するとともに、日本代表選手らの健闘を願った。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年に取れた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。神前に穀物などがささげられ、上野宮司が祝詞を奏上。巫女(みこ)たちが「浦安の舞」を奉納した。

 必勝祈願祭には、地元のサッカー愛好家や新宮サッカースポーツ少年団の子どもたちも参列した。

 なお、先月27日には、(公財)日本サッカー協会の田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、宮本恒靖理事らが同大社を訪れ、チームの健闘を祈願。同協会では、日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里である熊野において、2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。

 神事に参列した子どもたちは「今日の相手(ドイツ)はかなり強いけど全力で頑張ってほしい。ヤタガラスが見守ってくれると思います」と笑顔。

 上野宮司は「新嘗祭では全国からお供えいただいた新穀をお供えさせていただき、天恵に感謝しました」。

 ワールドカップに関して「スポーツを通して世界が一つになり感動を分け合うのは素晴らしいこと。世界平和を願う祭典に参加できる日本を誇らしく思う。ヤタガラスの力を頂き、けがのないように頑張って感動する試合を見せてほしい」と思いを語った。

 なお、同日に行われたドイツ戦において、日本代表はドイツ代表に2―1で勝利。27日(日)にコスタリカ、12月1日(木)にスペインと対戦する。

(2022年11月25日付紙面より)

みんなで日本代表の健闘を祈願=23日、新宮市の熊野速玉大社
新嘗祭では自然の恵みに感謝した
2022年11月25日
2 恵みに感謝し豊作願う
 熊野那智大社で新嘗祭・献穀講祭  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。

 同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら18人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 祭りでは男成宮司が祝詞を奏上し、正装した2人の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の大江清一さんらが玉串をささげた。

 大江さんは「近年は異常気象が続いており、農家にとっては不安がある。本日は来年の豊作を祈願するとともに、皆さまが安心して暮らせるように、新型コロナウイルス終息も祈りました」と話していた。

(2022年11月25日付紙面より)

来年の豊作や新型コロナウイルス終息などを祈願した=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
巫女が浦安の舞を奉納した
2022年11月25日
3 新宮駅に絵馬を寄贈 月に祈るウサギを描く (熊野本宮大社)

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は21日、新宮市徐福のJR新宮駅(坂本純一駅長)を訪れ、九鬼宮司が来年のえと「癸卯(みずのとう)」を描いた絵馬を寄贈した。坂本駅長は「毎年頂き、ありがたい」と感謝を述べた。

 新宮駅は毎年、熊野三山の各大社から絵馬の寄贈を受け、ホームに飾っている。来年の「癸卯」の絵馬を届けたのは熊野本宮大社が一番早かった。新宮駅に届けた絵馬は五角形となっており、大きさは周囲の木枠を除いた画面の最大部で横が103㌢、縦が80㌢となっている。

 熊野本宮大社は新宮駅のほか、いずれもJRで紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅などにも絵馬を寄贈している。各駅のある市町のイメージで背景の色を変えており、新宮駅は「海・山・川」などの自然をイメージした緑だった。月を仰いで祈るウサギが描かれ、「祈」「安全」「平和」「コロナ終息」などの文字も揮毫されている。

 九鬼宮司は「串本町でロケットの打ち上げが予定されていることから、月は宇宙と熊野がつながるイメージで描いた。新宮駅に来られる方の安全、新型コロナの終息、世界の平和などをウサギが祈っているイメージ。来られる方を笑顔でお迎えし、熊野の良さを発信していただければ。絵馬が熊野三山をイメージされるきっかけになり、それぞれに足を運んでいただければ幸い」と語った。

 坂本駅長は「このような素晴らしい絵馬を頂き、ありがたい。新宮駅を訪れる人に見ていただき、当地方を回っていただいて、これまでコロナ禍で辛抱してきたところもあると思うので、今後は皆さんが飛躍していただけるような年になればと思う。絵馬を見て、熊野三山や熊野古道に足を運んでいただければ」と述べた。

(2022年11月25日付紙面より)

坂本純一駅長(左)に絵馬を寄贈する九鬼家隆宮司=21日、新宮市徐福のJR新宮駅
2022年11月25日
4 大輪が夜空と水面彩る
 多くの来場者が花火楽しむ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は22日夜、同町の勝浦湾・渡の島で「海の章」と題し、関西初となる新色「エメラルドグリーン」の花火を打ち上げ、同町の秋の夜空に大輪を咲かせた。合計2000発が打ち上げられ、多くの見物人から拍手や歓声が上がった。

 3年連続で中止となった那智勝浦町花火大会に代わるイベントとして町独自で計画。花火大会の実施を望む町民の声を受け、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるとともに、町の活性化につなげることが目的だという。

 イベントでは15分間の花火を2度に分けて披露するもので、初回の13日には「山の章」と題し、紅葉と那智の滝しぶきの競演を表現した花火が打ち上げられた。

 2回目は20日に実施予定だったが、天候不良でこの日に延期となった。町職員らは見物場所付近に待機し、来場者の安全確認や交通誘導に努めていた。

 午後8時、美しい光の大輪が夜空と勝浦湾の水面(みなも)を彩った。その光景を見物したり、写真や動画に収めようとする来場者の姿が多く見られた。終了の際は大きな拍手が送られた。

 この日、家族と共に見物に訪れていた同町湯川に住む清水弘治さんは「間近で見ることができ、迫力があった。とてもきれいだった。温泉街で花火が3年間ないのは寂しい。少しずつでも、コロナ禍以前の日常に戻ってくれればうれしい」と話していた。

(2022年11月25日付紙面より)

大輪が町の夜空と勝浦湾の水面を彩った=22日夜、那智勝浦町の渡の島
2022年11月25日
5 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部11月例会  
2022年11月25日
6 友好関係の深化図る  室根・熊野交流の会が訪問  (新宮市 )
2022年11月25日
7 マイナンバーや学校統合など議論  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委 )
2022年11月25日
8 163点の力作展示  県美術展覧会、ジュニア美術展覧会  (新宮市 )
2022年11月25日
9 熊野・自然との共生  「丹鶴ホール」で熊野学パネル展  (新宮市 )
2022年11月25日
10 税を理解し支え合う心を  山﨑千晴さんが租税教育推進協議会会長賞受賞  (三輪崎小 )
2022年11月25日
11 演奏やダンスで表現  成川小で音楽発表会  (紀宝町 )
2022年11月25日
12 詳細な計画ルート示す  「紀宝熊野道路」説明会で  (国交省 )
2022年11月25日
13 厳かに神事執り行う  烏止野神社、神内神社で例大祭  (紀宝町 )
2022年11月25日
14 管内流域へ4万粒分散放流  七川漁協アマゴ発眼卵  (古座川町 )
2022年11月25日
15 税の習字入賞4人を表彰  会長みずから橋杭小訪ね  (新東租税教育推進協 )
2022年11月25日
16 児童生徒ら表現の魅力体験  明神中体育館でアートWS  (WACSS )
2022年11月25日
17 秋はお芋づくしだね!  太地こども園で焼き芋  (太地町 )
2022年11月25日
18 親子ドッジボール楽しむ  神倉小3年生学年行事  (新宮市 )
2022年11月25日
19 今度は自分が読み聞かせ 下里中で練習スタート (那智勝浦町)
2022年11月25日
20 お悔やみ情報
  
2022年11月20日
21 飛躍と繁栄の1年に
 来年のえと「卯」の色紙  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「癸卯(みずのとう)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に日本がますます栄えるようにと「弥栄(いやさか)」の文字を書き添えている。今月中に1300枚を完成させる予定。

 色紙には仲むつまじい親子のウサギと色鮮やかな初日を配した那智の滝が描かれている。原画は8月ごろに完成した。

 同社によると、癸卯は恵みの雨によって草木が生い茂り、地面を覆う状態を示す。ウサギは勢いよく飛び跳ね、多産で成長が早く、繁栄の象徴であるとともに、新たな年が飛躍と繁栄の1年となるよう願いが込められているという。

 18日は同大社斎館で、男成宮司が色紙に文字を書き入れ、巫女(みこ)が社印を押して仕上げた。

 男成宮司は「コロナも3年目。感染はいまだ終息せず、国内でも厳しい状況。新しい1年は災害や感染もなく、皆さまが健康で幸せであることを祈り、描きました」と語った。

 社頭での授与は19日から行い、発送は11月下旬からを予定。1枚2000円。送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき(〒649―5301那智勝浦町那智山1、熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、または同大社ホームページで受け付けている。

(2022年11月20日付紙面より)

人々の幸せなどを祈願しながら作業が進められた=18日、那智勝浦町の熊野那智大社斎館

2022年11月20日
22 「ためらわないで!189(いちはやく)」
 各所でオレンジリボン運動  (新宮市 )

 児童虐待防止を訴える街頭啓発「オレンジリボン運動」が19日、新宮市内で行われた。新宮市子育て支援センターやわかやま子育てサポートネットワーク、主任児童委員など市子育て支援ネットワーク参加機関の11人が、市内大型スーパー2店舗で児童虐待早期発見を訴えるチラシや啓発グッズを買い物客らに配布した。

 厚生労働省では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、家庭や学校、地域などの社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、児童虐待防止のための広報・啓発活動などの取り組みを実施している。

 オレンジリボン運動は2004年に栃木県で児童2人が虐待を受け、命を落とした事件をきっかけに、翌年、同県の団体「カンガルーOYAMA」が児童虐待防止を目指して始まった。NPO法人児童虐待防止全国ネットワークなどの協力を得て活動を全国に広めている。

 今年の標語は「『もしかして?』ためらわないで!189(いちはやく)」。厚生労働省では、自身が出産や子育てに悩んだとき、虐待かもと思った際には児童相談所虐待対応ダイヤル(電話189)へ連絡するよう呼びかけている。連絡は匿名で行うことが可能。

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった街頭啓発では、関係者らが買い物客にチラシとポケットティッシュを配布し、活動趣旨への理解を呼びかけた。

 市子育て推進課の嶋田香苗さんは「子どもたちが笑顔で過ごせるように、地域で子育てできる環境をつくっていきたい。お父さん、お母さんのさまざまな悩みが悲しいことにつながっていくケースもある。人ごとではなく、みんなで子どもを守る視点を持っていただければ」と話している。

(2022年11月20日付紙面より)

買い物客らに児童虐待の早期発見などを呼びかけた=19日、新宮市橋本のイオン新宮店
2022年11月20日
23 大輪、秋の夜空埋め尽くす
 伝統花火存続のための打上花火  (熊野市 )

 3週連続花火のフィナーレを飾る「伝統花火存続のための打上花火」が18日、熊野市の鬼ヶ城を舞台に繰り広げられた。熊野大花火大会の鬼ヶ城大仕掛けをほうふつとさせる彩色千輪や地爆花火が多くの見物客を魅了した。

 新型コロナウイルスの影響で2020年から中止となっている熊野大花火大会の伝統存続と花火事業者を支援しようと、熊野市観光協会(中平孝之会長)が主催。8月から9月末にかけて寄付金を募ったところ、目標の1500万円を大きく上回る協力があった。

 300年以上の歴史と伝統を誇る熊野大花火は、海上と鬼ヶ城を舞台に、鬼ヶ城大仕掛けや三尺玉海上自爆など全国屈指の花火大会として知られている。

 この日は打ち上げ花火で幕開け。彩色千輪は漆黒の秋の夜空を一瞬のうちに極彩色の世界へと変えた。最後を飾った地爆花火は、岩場から花火が扇状に開いた瞬間、光、音の衝撃が七里御浜の砂利浜を震撼(しんかん)させた。

 日本一の呼び声も高い爆風とごう音が体中に響き渡り、浜に集まった見物客から拍手と歓声が上がった。

(2022年11月20日付紙面より)

熊野の夜空を染める彩色千輪=18日、熊野市木本町
ごう音が響く名物の地爆花火
2022年11月20日
24 自転車活用し観光資源巡る
 モニターツアーに首都圏から10人  (新宮市 )

 新宮市は17~19日の3日間、市内でEバイク(電動アシスト自転車)を使用したモニターツアーを実施した。首都圏から10人が参加。熊野古道・大雲取越や熊野速玉大社、新宮城跡などを自転車で巡り、市内の観光資源を満喫した。

 自転車観光の推進を目指し「市自転車活用推進事業」を進めている同市。今年2月、信金中央金庫が実施する地域創生支援スキーム「SCBふるさと応援団(企業版ふるさと納税)」において、新宮信金の推薦により2021年度の寄付対象事業に同市を選定。同事業への活用にと1000万円を寄付した。

 寄付金を元に、市では2カ年にわたって事業を展開。本年度はBESV(ベスビー)社製10台、ブリヂストン社製4台の計14台のEバイクを導入した。

 行われたツアーは、観光庁の補助事業「看板商品創出事業」として実施。市では大手旅行会社を活用して市内のサイクリングルートの策定および旅行プラン造成を行っており、先日には台湾からの旅行客を対象に実施したという。今回は大都市圏から一般ユーザーを募集。モニターツアーはこれが最後で、市では今後、一般向けの貸し出しを行うとともに、ツアープランの策定などを展開していく。なお、週明けから、市観光協会において貸し出しを開始する予定としている。

 古道歩きや滝巡りなどのトレッキングや「瀞峡めぐり」も交えて開催。秋の好天の下、参加者らは市内の史跡や自然を楽しんだ。千葉県から参加した、自転車愛好家の藤田洋治さんは「(高田の)桑ノ木の滝が見応えがあって良かった。新宮市は太平洋岸自転車道の拠点の一つなので、また訪れると思います」と話していた。

(2022年11月20日付紙面より)

Eバイクで市内各所を巡った=19日、神倉神社前
2022年11月20日
25 らんちゅうが日本一に  那智勝浦町の濱田英明さん  
2022年11月20日
26 取り組み方針などに意見  警察署協議会定例会議  (新宮署 )
2022年11月20日
27 ドタバタこどもイベント 近大新宮吹奏楽部の演奏会も (新宮市)
2022年11月20日
28 紅葉楽しみ清掃に汗流す  たばこ商業協同組合紀南支部  (古座川町 )
2022年11月20日
29 児童が地域の偉人学ぶ  学校運営会が全面協力  (神倉小学校 )
2022年11月20日
30 児童生徒ら音楽や屋台を楽しむ  美熊野福祉会が色川小中で  (那智勝浦町 )
2022年11月20日
31 タイへ5.9㌧を輸出  富裕層に人気「三重南紀みかん」  (JA伊勢 )
2022年11月20日
32 秋空の下、元気いっぱいに  うどの幼稚園が遠足へ  
2022年11月20日
33 合奏や演劇、歌など成果を披露  保護者招き「神内小のつどい」  
2022年11月20日
34 お悔やみ情報
  
2022年11月15日
35 待望の大輪が夜空彩る
 花火打ち上げに歓声と拍手  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は13日夜、同町の勝浦湾・渡の島で「山の章」と題し、紅葉と那智の滝しぶきの競演を表現した花火を打ち上げ、秋の夜空に大輪を咲かせた。町民待望の花火が合計2000発打ち上げられ、多くの見物人から拍手や歓声が上がった。

 3年連続で中止となった那智勝浦町花火大会に代わるイベントとして町独自で計画。花火大会の実施を望む町民の声を受け、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるとともに、町の活性化につなげることが目的だという。

 町ではマスク着用や来場者間の適切な距離の確保など、新型コロナウイルスの感染対策を行うよう注意喚起し、役場や勝浦漁港立体駐車場などの駐車場も準備した。

 この日は、午後まで雨が降り続いたことから開催を心配する町民の声も聞かれたが、夕方には雨もやみ、無事開催に至った。

 午後8時、ごう音が鳴り響き、美しい光の大輪が町の夜空を彩った。その光景に見入る多くの来場者の姿があった。15分間の光のショーが終わると、会場からは大きな拍手が送られた。

 堀順一郎町長は花火打ち上げ事業を発表した定例記者会見の際に「花火を打ち上げて、沈んだ町の雰囲気を明るくしたい」とコメントしている。

 この日、家族と共に見物に来ていた同町立市野々小学校6年の小賀実樹君は「久しぶりの花火。すごくきれいだった。20日の花火もまた来たいです」と笑顔で話していた。

 20日(日)午後8時にも実施する予定で、その際は関西初となる新色のエメラルドグリーンを含めた合計2000発を披露するとしている。

(2022年11月15日付紙面より)

勝浦湾の秋の夜空を大輪が彩った=13日夜、那智勝浦町の渡の島
2022年11月15日
36 3年ぶり火たきや獅子舞
 下部区の神戸神社で例祭  (古座川町 )

 古座川町高池の下部区内にある神戸神社(石田保宮司)の例祭「火焚(ひたき)祭」が12日に宵宮、13日に本祭を迎えた。13日は雨天のため芳流館内で営む形となったものの、大枠は3年ぶりに例年通り奉仕。火たきの奉仕や互盟社(瀧本功社長)の獅子舞奉納などが多くの地縁者らの拝観を集めた。

 この神社は芳流館そばにあり、神木(シイノキ)の股の間を本殿とするなど古代の信仰を宿している。発祥不明だが例祭は数百年続くと口伝され、大前の儀に古代の清めはらい「湯立神事」が伝わっている点も長大な歴史を物語っている。

 現在は下部区(堤正博区長)が氏神社として護持し、例祭は11月15日に近い日曜日を本祭日として執行。新型コロナウイルスの情勢でおととしと昨年は火たきや獅子舞の奉仕を断念し、神事のみで信仰をつないできた。

 宵宮の午後5時に宵宮祭があり、火たきの当番組が神火を頂いて境内に積み上げたたき木に火入れした。たき木は大人の背丈ほどに丸太を積み上げ火付きをよくするため板材などで周囲を覆った構造。その芯まで火が通ると煙もほぼ収まり、炎が時折数㍍の高さまで際立って立ち上がった。

 当番組や手伝う子どもが丸太などを投げ加えて火勢を保つ中、当家宅や区長宅の地下舞わしを経て宮上りした互盟社がたき木に幣の舞と乱獅子を奉納。以降も当番組が夜通し火たきを続けた。

 本祭の大前の儀は午前9時から実施。明け方まで心配した雨がほぼ降らず火たきの余熱で釜湯を沸かすことができ、これを館内へ持ち込み湯立神事も含めて執り行った。儀式後は互盟社が宵宮に続いて獅子舞を奉納して締めくくった。

 3年ぶりに獅子舞奉納の機会を得て瀧本社長(42)は「この祭りも絶やしてはいけないもの。みんな久しぶりで最初こそできるかなという感じだったけれど、集まってくれてここまでできたので感無量です」とコメント。堤区長(70)は「区内の人口が少なくなり年寄りも多くて大変だが、これからもこの行事が続けられるよう頑張りたい。そのために区民皆さまのもろもろの安全を願いたい」と思うところを語った。

(2022年11月15日付紙面より)

境内に積み上げたたき木に火入れして火たきを開始=12日、古座川町高池の神戸神社
宵宮夜半の境内で獅子舞を奉納する互盟社
湯立神事に臨む堤正博区長(左)ら代表参列者=13日、古座川町高池の芳流館
2022年11月15日
37 約8年越しの完成を祝う
 こども園の新園舎竣工式  (串本町 )

 串本町が13日、くしもとこども園新園舎の竣工(しゅんこう)式を挙行した。2014年の保護者による署名提出から数えて約8年越しで実現した、老朽化と津波浸水の課題をクリアする新施設。計画通りに完成し、来年1月4日(水)の保育開始を前に関係者一同で完成を喜んだ。

 この施設は串本町串本338番地の1、町道サンゴ台中央線の新設区間(西の岡~サンゴ台)沿いに位置。定員150人の幼保連携型認定こども園(子育て支援センター1室を内包)を主用途として設計され、建物は県産木材「紀州材」も活用した木造1階建てで延べ床面積約1843平方㍍。こども園用地と職員駐車場を合わせた敷地面積は約1万190平方㍍で、建設事業費は約10億5801万円という。

 式典には田嶋勝正町長ら町の関係幹部職員、県議会や町議会の議員、同園保育教諭と園児を代表してひばり組(5歳児)や保護者、歴代園長や工事関係者ら約80人が出席。田嶋町長は新園舎完成までの経緯を振り返り、何より同園の職員や園児が現園舎で毎月のように避難訓練をして備え続け、保護者も長い時間を待ち続けてくれたことに感謝しつつ「これからも子育て支援をまちづくりの柱の一つとすることで、この園舎はその拠点となる。今後とも議会やご父兄をはじめ皆さまの力を借りて、住みよく子どもたちを育てやすいまちづくりを進めていきたい」と式辞を述べた。

 株式会社阿波設計事務所、株式会社岡本設計、株式会社小森組への感謝状贈呈を経て、来賓の県議会・佐藤武治議員と町議会・鈴木幸夫議長が祝辞。ひばり組が園歌を元気に響かせテープカットで完成を祝った。

 式後は町民向けに内覧会も実施。同園を預かる湯口いづみ園長はまずもって東日本大震災以降特に意識し続けていた津波に伴う高台への避難の不安がなくなる点、また年長と年少が別棟で職員、園児とも互いが見えにくい現園舎が一棟となることで流れが分かりやすくなる点で新園舎の完成を喜んでいる。

 今後は現園舎で保育を続けつつ機能移転作業を進め、新園舎での保育開始を目指す。

(2022年11月15日付紙面より)

テープカットなどでくしもとこども園新園舎の完成を祝う一同=13日、串本町串本
新園舎内の遊戯室
2022年11月15日
38 学習の成果や演劇を発表
 相野谷中、矢渕中が文化祭  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷中学校(谷川進悟校長、生徒34人)は12日、矢渕中学校(立嶋信雄校長、生徒211人)は13日にそれぞれ文化祭を開催。両校の生徒たちが学習の成果や演劇を発表した。

 相野谷中学校は昨年に続き、半日開催としたものの、保護者らを招き体育館で開いた。

 谷川校長が「全ての力を結集して素晴らしい文化祭にしてください」とあいさつ。木本高校吹奏楽部による招待演奏で開幕し、フィンガー5の「学園天国」を演奏し、ダンスを繰り広げた。西城秀樹の「ヤングマン」、指揮者、タンバリン体験でも盛り上がった。

 文化祭のテーマは「全力 挑戦 笑顔~We can make smile~」。1年生が「福祉体験学習で学んだこと」、2年生が「ショクタイSOUL」、3年生が「前と後」と題して学年発表した。

 最後は全員で「君の隣にいたいから」「花は咲く」の2曲を合唱。教員や保護者らが生徒たちの成長を見守り、温かい拍手を送った。

 矢渕中学校は、町生涯学習センターまなびの郷で開催。「新時代の幕開けだ~! ~主役は全校~みんなで創る最高の矢渕の文化祭」をテーマに、吹奏楽部による演奏で開幕した。

 各学年を代表して松下明日香さん(1年)が「多様性に対する理解」、東美緒さん(2年)が「いじめのない社会へ」、得能朱里さん(3年)が「壁のない世界へ」を演題に作文発表した。

 1年生は、地域住民らを講師に迎えて踊りや生け花、茶道などを教わる「地域に学ぶ」の成果を発表、2年生は職場体験を演劇で発表した。

 3年生は舞台劇「それぞれの想い『ぬちどぅたから』~未来につなぐ為に~」を披露。戦争の悲惨さ、命の尊さを改めて訴えた。

 午後からは合唱コンクールを繰り広げた。作品展示は、矢渕中の各教室、廊下で16日(水)、17日(木)、18日(金)に行う。午前9時から午後5時までで、最終日のみ午後1時まで。

(2022年11月15日付紙面より)

全校合唱を披露する生徒たち=12日、紀宝町立相野谷中学校
矢渕中学校3年生による舞台劇=13日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
2022年11月15日
39 アベンジャーズ(混成)、クローバーA(女子)がV
 那智勝浦町総体ソフトバレー  
2022年11月15日
40 新宮が熱戦を制す
 2位三輪崎、3位串本と県大会へ  (バレーボール県下小学生男女選手権地方予選 )
2022年11月15日
41 ガラガラ抽選楽しむ  蓬莱地区で住民交流会  (新宮市 )
2022年11月15日
42 開催テーマを決定  全国棚田サミット実行委  (那智勝浦町 )
2022年11月15日
43 まちに手話を広げよう!  啓発イベントで南瑠霞さん  (新宮市 )
2022年11月15日
44 写真で地域の魅力を発信  新宮市観光カレンダー販売中  
2022年11月15日
45 季節外れのサクラ  満開ならず、来年に期待  (那智勝浦町 )
2022年11月15日
46 「税」の認識深めて  「税の習字」など展示中  (新宮税務署 )
2022年11月15日
47 竹中さん(緑丘中)の「めはり餅」店頭に  福田屋菓子店で限定販売  (新宮市 )
2022年11月15日
48 保育所などで砂の補充  地域貢献で建設業組合  (紀宝町 )
2022年11月15日
49 中高生3選手が準優勝  ブラジリアン柔術の大会で  (K友会 )
2022年11月15日
50 避難所運営などに取り組む  御浜町で総合防災訓練  
2022年11月15日
51 「こども食堂」開店  佐野会館で初の試み  (新宮市 )
2022年11月15日
52 お悔やみ情報
  
2022年11月13日
53 透視図で天守よみがえる
 栢木隆さん、鳥瞰図など作画  (新宮市 )

 愛知県尾張旭市在住の栢木(かやき)隆さんがこのほど、浅野時代の新宮城の鳥瞰(ちょうかん)図や、水野時代の天守透視図などを制作した。栢木さんは2019年に水野時代の鳥瞰図なども制作。異なる時代の鳥瞰図が完成したことで、各時代の城や城下町の様子をよりイメージしやすくなり、また江戸城や和歌山城を参考にした天守透視図は、当時の優美な姿を現在に伝える貴重な資料の一つとなりそうだ。

 栢木さんは、日本古城友の会会員。近世城郭の鳥瞰図を多く手がけ、高い評価を受けている。同会の機関紙「城と陣屋」シリーズ「新 紀伊新宮城」(1999年発行)では、著者として名を連ねている。

 なお、栢木さんの「新宮城出丸推定復元図」は、江戸時代後期の「新宮城下絵図」、「日本林政史」(32年農林省発行)とともに、元新宮城復元対策委員の倉本隆之さんが、新宮城の模型を制作した際の参考資料にもなっている。

 「紀州熊野新宮浅野右近大夫忠吉居城古図」(広島県三原市立図書館蔵)などを参考にした浅野時代の鳥瞰図には「松ノ丸(三ノ丸)」がなく、また、水野時代には見ることのできない、斜面を移動する敵の動きを阻止する役割を持つ「登り塀(石垣)」が描かれている。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮半島の倭城(わじょう)の防備を固めるために採られた手法である「登り塀」は彦根城や洲本城、米子城などに残されており、中国・朝鮮半島・日本の築城交流史がうかがえる貴重な遺構として研究が進められている。

 天守透視図は、幕府の江戸城富士見櫓(やぐら)を模倣したと推測し制作。栢木さんは「江戸城をまねできたのは、水野氏が徳川の外戚であることなどから優遇された可能性がある。これに近いものがあったのでは」と話す。透視図には現在、市有形民俗文化財に指定されている「城内太鼓」(現在は市立神倉小学校で保管)も描かれている。

 鳥瞰図、透視図の原画は現在、元新宮城復元対策委員で和歌山城郭調査研究委員の小渕伸二さんの下で保管されており、小渕さんは「水野と浅野の時代の違いが一目で分かる資料で違いに驚かされた。水野家は浅野時代を土台に、より強固な守りの城造りをしていることが分かる」。

 城の復元に関しては、いまだ設計図や写真は見つかっていないとしながらも「(天守透視図は)どのような城があったのか想像できるいい資料。あの有名な松本城(長野県)より大きく、江戸城と同じ城が新宮にあった。幕府として、陪臣となった水野家に対して悪いことをしたと思ったのか、江戸城と同じ城を造ってもおとがめなしだった。水野家と徳川家の関係性も見える、貴重で面白い資料」と話している。

(2022年11月13日付紙面より)

江戸城富士見櫓などを参考とした新宮城天守透視図
栢木隆さんが浅野時代の新宮城の鳥瞰図を制作(上)。下は水野の時代のもの
2022年11月13日
54 那智の滝源流域を保全
 基金活用、所有者と協定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は10日、同町役場で、那智の滝の源流域に約217㌶の山林を所有する、大阪市の松本林業株式会社(松本𠮷正代表取締役社長)と、保全に関する協定書を交わした。同社は今後20年にわたり、同町の基金を活用して、保全活動を行うことになる。

 那智の滝の源流域は約500㌶あり、4者が所有、その1者が松本林業となる。活用するのは、2001年に設置された「那智の滝源流水資源保全事業基金」。協定は、源流域の森林保全を通じて水源養成機能の改善、および保水力向上を目的としている。

 同町は、大学教授などの有識者で組織する「那智の滝保全委員会」に、適切な保全方法の調査研究を諮問し、答申を得ている。この答申に従い、作業を進めることになる。具体的には、森林土壌の流失防止や、倒木および流木などの除去、雑木の植樹などの作業を行う。雑木は那智原始林でも見られる在来種などとする。

 堀順一郎町長と松本社長が協定書に署名、押印した。松本社長は「那智の滝を守っていくことは、代々次世代に引き継ぐべき特別な事で、協定の締結は光栄で身の引き締まる思い。町の発展のために微力ながら尽くす所存」と語った。堀町長は「那智の滝は熊野信仰の象徴であり、町の顔、保全して守っていきたい。理想の山につなげる第一歩。良い山にしていきたい」と述べた。

(2022年11月13日付紙面より)

協定書を持つ松本𠮷正代表取締役社長(左)と堀順一郎町長=10日、那智勝浦町役場
2022年11月13日
55 黄色く色づいた果実を収穫
 特産のマイヤーレモン  (紀宝町 )

 紀宝町井田の園地で町特産「マイヤーレモン」の収穫が最盛期を迎えている。農事組合法人紀宝マイヤーレモン生産組合(杉浦利也代表理事)では、6軒の生産者が計5㌶で栽培。来月下旬までに60㌧ほどの収穫を見込んでいるという。

 マイヤーレモンはオレンジとレモンとの自然交雑で誕生したといわれる品種。実はやや丸みがあり、果皮が緑色になる10月ごろから収穫を開始し、今の時期は黄色く色づいている。熟するとオレンジ色になる。

 果汁はビタミンC、果皮にはポリフェノールが含まれるといわれ、爽やかな酸味と風味のある万能なヘルシーフードだ。

 同町では年々、生産者が増え、大量注文があった際、組合員が協力して対応している。果汁にした加工品の受注が多く、今シーズンは県内外に約12㌧を出荷する予定。果実の粉末商品化にも取り組んでいる。

 組合員の男性は「今年は雨が多くてみずみずしい果実に仕上がり、豊作となった。マイヤーレモンは皮が薄く果汁が多いので、加工品に向いている。生でもおいしいので、多くの皆さんに食べてもらいたい」と話していた。

(2022年11月13日付紙面より)

園地でマイヤーレモンの収穫が最盛期=11日、紀宝町井田
2022年11月13日
56 地震が起きたら垂直避難
 那智中学校で津波避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で10日、南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練があった。全校生徒142人が校舎屋上まで避難し、改めて日常生活での備えについて考える機会とした。

 町の津波ハザードマップによれば、南海トラフ巨大地震が起こった場合、同校には浸水深2~5㍍の津波が押し寄せる可能性があり、校舎はレベル2の緊急避難先に指定されている。今回は保護者参加の訓練を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、生徒のみで実施した。

 地震を知らせる校内放送が鳴ると、生徒たちは一斉に机の下に潜り込む「シェイクアウト訓練」に入り、地震がやむと2カ所の階段で屋上まで逃げた。

 岡校長は「避難完了まで2分、安否確認終了まで2分30秒と素晴らしい結果。地震が起きたら垂直避難という原則が身に付いている」と講評し、教職員が持ち出した防災バッグの中身や学校の備蓄品について解説した。

 ビデオ視聴では、東日本大震災(2011年)発生時に岩手県の釜石東中学校の生徒たちが率先して地域住民に避難を呼びかけた「釜石の奇跡」を題材に学習していた。

(2022年11月13日付紙面より)

頭部を保護して屋上へ避難=10日、那智勝浦町立那智中学校
2022年11月13日
57 楽しく音楽であそぼう!  子育て支援センターが育児講座  (新宮市 )
2022年11月13日
58 議員定数削減案など審議  総務建設委で議論進める  (新宮市議会 )
2022年11月13日
59 文化の秋に合唱や演劇 各地の中学校で文化祭 (那智勝浦町、太地町)
2022年11月13日
60 見上げる高さ 皇帝ヒマワリ  新宮市のタウンガーデン  
2022年11月13日
61 交通事故を疑似体験  スタントマンが再現  (新翔高校 )
2022年11月13日
62 中学生の目線で当局質す  恒例の模擬議会開会  (太地町 )
2022年11月13日
63 車いすの困難を知る  児童が体験教室を受講  (神倉小学校 )
2022年11月13日
64 3年ぶりに現地開催  まぐろ祭り、来年1月  (那智勝浦町 )
2022年11月13日
65 職員や一般の利用も  「もぐもぐ託児所」本格始動  (太地町地域福祉センター梛 )
2022年11月13日
66 珍魚釣りで串本の海実感  グローカルの2年生14人  (串本古座高校 )
2022年11月13日
67 町内小学生の作品を展示  税に関する習字と絵はがき  (まなびの郷 )
2022年11月13日
68 夜の海面彩る大輪の花  18日は彩色千輪、地爆花火も  (熊野市 )