日本サッカー協会が必勝祈願 (熊野三山一寺 )
11月20日(日)に開幕する2022サッカーワールドカップカタール大会に向け、熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は26、27の両日、熊野三山一寺で日本代表の必勝祈願祭を営んだ。27日には新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で神事が斎行され、(公財)日本サッカー協会の田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、宮本恒靖理事らが参列。仁坂吉伸知事も激励に駆け付け、チームの健闘を願った。
熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里。その縁で、協会は2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。
熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体などで組織する熊野三山協議会は1984年に発足。熊野地方の文化財の保護、保全、調査研究などを進めているほか、上記の理由を基に「熊野とサッカー」をテーマに各種取り組みを遂行している。
祈願祭には田嶋会長をはじめとするサッカー関係者や仁坂知事、向井雅男副市長、熊野三山協議会関係者らが参列。巫女の「神なぎの舞」に続いて参列者らが玉串を供え必勝を祈願した。
田嶋会長は「7大会連続出場という歴史がある中で、監督・選手たちが勝ちにいきたいと本当に思っている大会。ドイツ、コスタリカ、スペインと、決して簡単な相手ではないが、勝ちたいという志と実力を兼ね備えたチームだと思っている。期待しているし、皆さんにも応援してもらいたい」と話していた。
1次リーグE組の日本の初戦は23日(水・祝)。強豪ドイツに挑み、コスタリカ、スペインと対戦する。
(2022年10月28日付紙面より)
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新宮城跡で「和傘の灯り」 (新宮YEG )
新宮市の新宮城跡で26日、新宮商工会議所青年部(新宮YEG、岩澤宣之会長)による「和傘の灯(あか)り2022~人と場所、未来へ想(おも)いを繋(つな)ぐ~」が始まった。30日(日)までの期間中、午後5時30分から9時(最終日は8時)にかけて、和傘や石垣のライトアップ、プロジェクションマッピングで城跡を鮮やかに彩る。
市内の文化財に目を向けることによって歴史・文化への理解を深めてもらう目的で2018年に初めて開催。まちの貴重な資源を広く発信することによって、交流人口を増加させ地域活性化につなげる狙いもある。
新宮城跡での実施は4回目で、今回は入り口から鐘の丸にかけて、約170本の和傘を設置。鐘の丸広場では白色の和傘30本をスクリーンに見立て、プロジェクションマッピングを展開している。また、鐘の丸の石垣にスポットライトを当て、秋の夜長に石垣が浮かび上がるように演出するなど、趣向を凝らした内容となっている。初日の26日には夕刻から多くの人が訪れ、カメラやスマートフォンで撮影するなどして幻想的な風景を楽しんでいた。
(2022年10月28日付紙面より)
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教育環境整備審議会が発足 (串本町 )
串本町教育環境整備審議会(山本誠士会長、委員10人)が26日、教育長諮問を受けるため発足した。この日は役場本庁で初会合があり、委員は年度内の答申を見据えて情報共有を図るなど今後の審議体制を整えた。
この審議会は過去、自治体合併により誕生した現串本町の教育環境整備を進めるに当たっての方向性を見いだすため2005年12月、教育長諮問により発足。町教育委員会は1年後に示された答申に沿い後の小中学校の統合を進めてきた。
答申から16年が経過し、その方向性を現在の社会情勢や学校教育制度に対応させる必要性を感じたことが今回の教育長諮問の事由。教育力の適正水準維持や格差なき教育を求める再編の方向性を得るため、委員の人選を進めて2回目となる同審議会発足にこぎ着けた。
委員は26年4月に統合予定の串本小と橋杭小を除く各小学校区(校区同一の場合は小・中学校区)と校区によらず町内全体枠から計10人を人選。会合で初顔合わせをし、潮﨑伸彦教育長は最近の予想以上の児童生徒数の減少や複式学級増を背景に見据えつつ改めて同審議会から方向性を得て今後の取り組みを進めたい旨を伝えた。
委員互選で山本会長(町内全体枠、串本青少年センター長、元学校長)、寺町忠副会長(大島小学校区、大島地区代表区長、元町議会議長)を選出し、代表して山本会長が潮﨑教育長の町立小中学校の統合再編についての諮問を受けた。
以降、同審議会事務局の町教委教育課から現在の児童生徒規模や複式学級の設置状況、28年度までの規模推計や小規模校の長短などの資料を提供。審議を始めるに当たっての各委員の意見交換もあり、現在の答申に基づく取り組み状況や統合を判断する児童生徒数の目安(実際はその基準はなく保護者の意向が主な目安となっている)、複式学級の長短などの確認や▽子どもが主役、保護者が準主役、地域はその応援をする立場という関係性を踏まえた上で統合の話し合いを進めるべき▽地域にも学校に対する思いがあり統合は時間をかけて取り組むべき―などの意見もあった。
今後は月1回程度会合を重ね、年度末の答申を目指す予定。審議期間が前回の半分となる点について同課は「統合の枠組みなど前回のような具体的な内容に至らずとも、今後の統合を進める上での筋道になる考え方を答申していただければ」と話している。
(2022年10月28日付紙面より)
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定例会で黒瀧さんから学ぶ (紀宝町民児協 )
紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)は、町福祉センターで10月定例会を開催。約20人が参加し、NPO法人あそぼらいつ(熊野市)の黒瀧一輝理事長(40)から子どもの権利を学んだ。
あそぼらいつは、全ての子どもたちに「子どもらに本来ある力」が輝く社会づくりを目指し、子どもの権利醸成に寄与することを目的に、2016年に設立。子どもの居場所づくり、小規模保育、子ども活動支援など11の事業に取り組んでいる。
黒瀧さんは、NPO法人子どもステーションくまの理事長、県少子化対策県民会議委員、熊野市民生委員児童委員の主任児童委員などを務めている。
「あそぼらいつの実践」をテーマに「いろんな価値観が認められる世の中になり、大人の価値観を押しつける時代ではなくなった。大人と同等の権利を子どもにも位置付ける国際的な子ども権利条約もあり、次の世代に何ができるかを考えた時、子どもの権利を守ることが必要と考えた。子どもの権利の中でも特に遊ぶ権利を大事にしようと、あそぼらいつを設立した」と語った。
子どもには▽対等な人間として、尊厳をもって扱われる権利▽自分の感情と意見を持ち、それを表す権利▽考えを変える権利―などがあると紹介した。
0~2歳が対象の小規模保育「こぐま」には13人が通い「自己肯定感を育むため、毎日の散歩など野外活動を通して五感を大事にしている。五感は自分の存在が感じやすくなる」と伝えた。
子育て支援センター事業「ひよっこ」、熊野市ファミリー・サポート・センター事業、リトルファーマーズ事業、災害支援事業なども紹介し「子どもに特化した『子ども支援団体』として0歳から若者支援を中心とした社会福祉法人を目指します」と話した。
(2022年10月28日付紙面より)
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那智勝浦ゴルフ倶楽部
世界遺産プロレス熊野那智伝説 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の那智の滝・三重の塔前特設リングで16日、「世界遺産プロレス熊野那智伝説 那智の滝大会」が開催された。同町観光大使で「那智の滝」と名付けた得意技を持つプロレスラー・崔領二(さい・りょうじ)選手の他、総勢21人が力と技のぶつかり合いで観客を魅了した。
2007年の第1回大会から15年ぶりに実現。崔選手が代表を務めるランズエンドプロレスリングが主催し、那智山青岸渡寺、熊野那智大社、那智勝浦町、(一社)那智勝浦観光機構、勝浦ライオンズクラブ、南紀くろしお商工会、(一社)新宮青年会議所の後援を受けて開催にこぎ着けた。
開会に当たり髙木亮英住職が「世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』にもなっている当地は、古くから日本第一霊験所として多くの人々が訪れ、最高の修行の地とされてきた。選手、また参集の皆さまが心身ともに健全であられることを祈っている」とあいさつ。
試合前にはTeam雅龍によるよさこいや新宮ジュニアレスリングクラブの子どもたちの「ちびっ子プロレス体験」などの余興もあった。
地元からは古座川町の「闘う観光協会長」ことジャイアン貴裕選手が、KAMIKAZE選手、旭志織選手と共に第3試合「NCK世界6人タッグ選手権」に出場。観客から「負けるなジャイアン!」と声援が飛んだ。
第5試合では崔選手、ディラン・ジェイムス選手、兼平大介選手がほら貝とともに三重の塔から入場。土肥孝司選手、熊嵐選手、石切選手チームと1時間にわたる激闘を繰り広げ、最後は崔選手が「那智の滝」からの片エビ固めで勝敗を決した。
試合後、崔選手は「ここ熊野は蘇(よみがえ)りの地。全てを失った人、失敗を経験した人が、何度だって立ち上がり、やり直すことができる場所です。選手全員、熊野が、那智が大好きです。皆さんからもらった元気を、またこの地で恩返しがしたい」と熱く語った。
(2022年10月19日付紙面より)
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町道井田本線が1車線に (紀宝町井田 )
紀宝町は紀宝警察署と連携して、井田地区の町道井田本線(通称・旧国道)で車のスピードを抑えるため、グリーンベルトを整備。車道が狭くなったことから、同署は2車線から1車線に変更した。
整備、変更した区間は馬場地交差点から1・2㌔間。小中高校生の通学路、生活道路として車両、歩行者、自転車の利用が多く、以前から町に交通安全対策の要望があった。
要望を受け町では昨年度、紀宝署、井田区、井田小学校、矢渕中学校、井田保育所と協議し、グリーンベルト設置と1車線化を決めた。社会資本整備総合交付金事業として交通安全工事を進め、このほど完成した。
グリーンベルトは、運転者に歩行者や自転車が通行する道路だと分かるための緑色のカラー舗装。町では「緑の舗装でドライバーに注意を促しています。1車線になり、車道が1㍍狭くなりました。制限速度30㌔を守った安全運転をお願いします」と呼びかけている。
紀宝署は生活道路対策の一環として実施。「1車線にしたことで速度抑制につながったのか、今後検証していく。変化がなければ町、地元と協議して追加対策を考えていく。ドライバーは速度を落として歩行者、自転車利用者に気を付けて通行してください」とコメントした。
(2022年10月19日付紙面より)
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人権の花運動最優秀賞伝達 (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)で14日に第40回和歌山県人権の花運動写真コンテスト最優秀賞の伝達式があり、額装した賞状と作品が届けられた。
この運動は、和歌山地方法務局・県人権擁護委員連合会・県・県内全市町村・県人権啓発センターで構成する団体「県人権啓発ネットワーク協議会」が主催。博愛や思いやりを花言葉とするチューリップを人権の花と位置付け、みんなで育てることを通して協力や感謝の大切さや生命の尊さを実感し人権尊重思想を含めて情操を豊かに培う目的で県内の小学校(相当する学校を含む)へ通う児童に取り組みを推奨している。
その励みとして実施しているのが花盛りと育てた児童を撮影した写真を対象とするコンテスト。年1回作品を募集していて、今回は114校から応募があり10校を最優秀賞、40校を優秀賞、64校を奨励賞に選んで児童の頑張りをたたえている。
高池小の児童は新入生を迎える花としてチューリップを育てていて、本年度も園芸委員を中心に6年生10人で上級生が植えた苗を引き継ぎ、大切に育てて生き生きとした花を咲かせた。その写真を応募し、前年度に続いて最優秀賞に選ばれた。
この日は同法務局新宮支局の原宏和支局長と新宮人権擁護委員協議会の垣本正道会長が同町担当の人権擁護委員3人と一緒に来校。園芸委員4人が出迎え、原支局長から賞状、垣本会長から作品を受け取った。リーダーの原くるみさん(6年)は「去年の6年生と同じように自分たちももらえてうれしい。来年の6年生ももらえるよう、球根を植え頑張って育てたい」と喜びを語った。
そのような児童とじかに接して原支局長は「少人数なのに一生懸命育て、きれいに咲かせてくれてありがたい限り。これからも思いやりを大切にして育ってくれれば」、垣本会長は「この運動は支局長が伝えた花言葉『思いやり』に尽きる。その気持ちを大事にして来年も頑張って育ててほしい」と今後を期待した。
(2022年10月19日付紙面より)
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1月末まで漁続く (新宮市三輪崎 )
新宮市の三輪崎漁港で18日、今期のイセエビが初水揚げとなった。前年比では少ないものの、まずまずの漁獲量だった。漁は来年の1月末まで続く。
和歌山県資源管理課によると、イセエビは5月1日から9月15日までが禁漁期間のため、9月16日ですでに解禁となっている。ただ実際の漁期は資源保護の関係で地域ごとに異なり、三輪崎では今期は17日に初めて刺し網を仕掛けていた。
三輪崎ではかつて、12軒がイセエビ漁を行っていたが、今では6軒となっている。18日はこの6軒の家族など50人ほどが集まっていた。沖から船で運ばれてきた刺し網を引き揚げ、網にかかったイセエビを採取。針の先が逆Jの字に折れ曲がった「カギ」と呼ばれる道具を用いて、足や触覚が折れないように、丁寧に取り外していた。
網から外したイセエビは計量し、サイズごとに選別した。この日の水揚げ量は90㌔強だった。昨年は200㌔程度あったため、半分以下という。水揚げしたイセエビはいけすに入れて海に戻し、元気を取り戻した後日に競りを行うとのこと。
三輪崎漁業協同組合の海野義尊代表理事組合長(72)は「昨年はそこそこ量があったが、今年は少ない。宇久井や古座も少ないと聞く。イセエビだけでなくアワビなども少ない。黒潮が遠い関係で水温が上がり、藻が枯れていった影響ではないか」と話した。
(2022年10月19日付紙面より)
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「ロケット展」が開幕 (那智勝浦町 )
串本町と那智勝浦町の共催で開催中の「宇宙ウィーク2022」のイベントの一つである「宇宙と星とロケット展」のオープニングセレモニーが14日、那智勝浦町天満の体育文化会館であった。両町代表者などがテープカットを行い、開催を祝った。ロケット模型の展示などが、16日(日)まで続く。
「宇宙ウィーク2022」は、串本町田原のスペースポート紀伊でのスペースワンのロケット発射に向け、気運を高めるもの。12日から16日の期間中に両町で、展示や体験、講演など、さまざまなイベントが実施される。
「宇宙と星とロケット展」では同会館で、スペースポート紀伊から発射されるロケット「カイロス」の模型や、カイロス実物大の18㍍の垂れ幕、解体移動式の小型プラネタリウム、宇宙服、人工衛星模型などが展示される。予約不要で参加無料、開館時間は午前9時から午後6時、ただし16日のみ午後5時までとなっている。
オープニングセレモニーには、那智勝浦町の堀順一郎町長、串本町の平井治司副町長、勝浦こども園の5歳児14人、コニカミノルタプラネタリウムの藤掛曜平副社長などが参加した。
堀町長はあいさつで「ロケット発射による波及効果を高めたい。(イベントは)地域振興に役立てたり、子どもらに興味を持ってもらうことが目的。多くの子どもが宇宙に興味を持ち、よく知ってもらう機会になれば」と話した。
(2022年10月15日付紙面より)
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新宮市観光協会(里中陽互会長)による、観光功労者表彰式が13日、新宮市徐福の熊野御坊南海バスであった。2団体と個人2人に対して表彰状を手渡し、観光振興に向けたさらなる協力を呼びかけた。
新宮市の観光振興に貢献した個人や団体を表彰することにより、観光の発展やサービスの向上を図ることを目的としたもので、毎年実施している。表彰式は例年であれば同協会の通常総会に先立って行われていたが、コロナ禍の影響で書面決議となったため、別に場を設けた。
今回は、団体の部で新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)とくまの鐵道倶楽部(中瀬古友夫代表)、個人の部で下地正規さん(熊野観光開発)と山野上晶子さん(熊野御坊南海バス)が選ばれた。新宮信金の浦木理事長は所用のため、和平幸勝業務部長が代理で出席した。
表彰に先立ち、里中会長があいさつ。新型コロナの水際対策の緩和や「全国旅行支援」のスタートなどに言及。「観光の回復が期待される。新宮市でも外国人観光客などを見かけるようになり、戻り出していると感じている。一日も早く災禍を乗り越え、再興に努力したい」と力を込めた。受賞者に対しては「今後も培った知識、経験を発揮し、新宮市の観光振興に尽力をお願いします」と呼びかけた。
この後、里中会長が受賞者に対し、表彰状と記念品を手渡した。受賞者を代表して和平業務部長が、浦木理事長の謝辞を代読。「このような場で表彰していただき、ありがとうございます。受賞を励みに、今後も魅力ある新宮市のイメージアップのため、微力ながら業務に精進していきます」と述べた。
(2022年10月15日付紙面より)
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防災学習で避難所運営 (鵜殿小 )
紀宝町立鵜殿小学校(前田幸利校長)で13日、県教育委員会の学校防災アドバイザーによる防災学習があり、6年生39人が災害時の避難所運営の中で自分たちにできることを考えた。
鵜殿小では学年ごとにさまざまな防災学習に取り組んでおり、今回は県教委教育総務課学校防災・危機管理班の学校防災アドバイザー・大須賀由美子さんを講師に迎えた。避難所で起こるであろう問題を考え、小学生の自分たちに何ができるのかを考えてもらうのが狙い。
大きな災害が起こったときの避難所運営について、三重県では市町、施設管理者、住民の3者で運営することになっているが、「役場など行政の職員もけがをしているかもしれないし、やらなければいけない他の仕事がたくさんあり、避難所は自分たちで運営しなければいけません」と説明。
電気や水道、ガスが止まり、多くの人と共同生活を送る避難所では、乳幼児、高齢者、外国人、着替えや授乳をする女性など「気を付けてあげた方がいい人がたくさんいる」と伝え、「皆にできることはたくさんある。まず何に困っているか聞いてあげて。これまで大人に助けてもらうこともあったと思うけれど、人を助けられる人になってください」と呼びかけた。
児童らは4人ほどのグループになり、カードで避難所運営を考える「避難所なんナン?」に挑戦。トイレや食事をテーマに「あったらいいな」と思うものや場所をたくさんのカードの中から選び、友達と意見を交わした。これを踏まえて、自分たちにできることを具体的に話し合った。
食事については、乾パンなど似たメニューが続くため、「温かく栄養のある食事も大切」と結論付け、自分たちが取り組めることとして、材料を調理場に運んだり、調理を手伝ったり、料理を運んだり、後片付け用のごみ箱を用意したり、食事の時間を伝えたりすることができるなどと発表し、考えを巡らせていた。
(2022年10月15日付紙面より)
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東牟婁議員連盟協議会設立 (南紀熊野ジオパーク )
東牟婁郡5町村の議会議長が13日、南紀熊野ジオパーク東牟婁議員連盟協議会を設立した。互選により串本町議会の鈴木幸夫議長が会長に着任。各議会と同パーク推進協議会の情報交換や連絡調整を図り、相互連携の推進と各地域の持続的な発展、加えてジオパークの理念の普及拡大を目指すという。
同議員連盟協議会は、昨年秋ごろに必要性を感じた串本町議会が同パーク内にある他の市町村議会へ働きかけて設立を目指してきた団体。結果、まずは東牟婁郡内で立ち上げて実績を積み、その成果をもってさらなる裾野の拡大を目指す方向で動き出す形となった。
この日は串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターで設立総会を開き、規約や本年度の事業計画と予算を定め互選で鈴木会長以下、古座川町議会の谷久司議長と太地町議会の水谷育生議長が副会長、那智勝浦町議会の荒尾典男議長と北山村議会の久保學議長が監事と役員体制を固めて設立へとこぎ着けた。
引き続き設立報告会を開き、東牟婁郡町村議会議長会主催の全議員研修会参加のため同センターへ集まった各町村議会の議長を除く議員40人と来賓の谷洋一県議会議員、串本町の田嶋勝正町長、東牟婁振興局の酒井清崇局長、県環境政策局の田堀国浩局長が出席。来賓からの期待を受けつつ役員体制を報告し、代表して監事の久保議長が設立を宣言した。
会長の鈴木議長は南紀熊野ジオパークと同協議会設立の経緯を報告しつつ「本協議会の勉強会や意見交換会を通じて東牟婁郡内各議会の緻密な連携を図り、さらなる盛り上げを構築していきたい」と思いを掲げ、同協議会を軸とした今後の結束を求めた。
□ □
全議員研修会は同協議会事業を取り入れる形で実施。同センターの福村成哉副主査研究員が「ジオパークの魅力と活用~大地と人々の関わり~」を演題に掲げて登壇し、ジオパークの概念や経緯、南紀熊野ジオパークの成り立ちや人々の暮らしとの関わり、目下展開中のさまざまなジオパーク活動などを伝えて議長も含めた出席議員の理解を深めたという。
(2022年10月15日付紙面より)
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総合スポーツ大会グラウンドゴルフ (ゆうゆうクラブ )
全日記念イベント4年生大会
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で11日夜、例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」の神事の一つ「御船祭(みふねまつり)・早船競漕(きょうそう)」(16日)の旗番抽選会が行われた。上野宮司をはじめとする神職、審判委員、出船9地区のメンバーらが出席する中、地区の代表者らがくじを引いてスタート位置を決めた。
例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける。
早船競漕の開催は実に3年ぶり。9隻の早船は9日早朝に蔵から出され、各出船区では本番に向けて練習が行われている。
抽選に先立ち、上野宮司は「日本には重要無形民俗文化財がたくさんあるが、速玉大社の例大祭は連綿とした気の遠くなるような歴史があり先人たちが守ってきた。われわれはそれを受け継いでいる。この重みをご理解いただき、神様のお供をできて良かったと思えるよう信仰心をあつくしてほしい」。
「祭りの本当の重要な部分を背負っていただきながら、コロナ感染防止、そして事故やけがのないように安全第一でお願いしたい」と呼びかけた。
審判委員が競漕時の注意事項などを説明した後、くじを引く順番を決める予備抽選、船番抽選、旗番抽選が行われ、各区ごとに13人分の検査キットが配布された。
神迎えの喜びを表す早船競漕は16日(予備日は23日)午後4時30分ごろ、旧丹鶴小学校下の熊野川河原に設けられた下札場(しもふだば)からスタート。熊野川をさかのぼり約1・6㌔上流にある御船島を3周し、同市相筋河原の上札場(かみふだば)を目指す。
3年前の2019年は、堤防区が15分2秒のタイムで優勝した。
(2022年10月13日付紙面より)
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串本中1年ロケット講座で (県宇宙教育研究会 )
串本町立串本中学校(濱﨑和司校長)の1年生36人を対象にしたロケット講座が11日にあり、生徒はモデルロケット「アルファⅢ」を組み立てて打ち上げる体験をし、ロケット「カイロス」初号機打ち上げへの期待感を高めるなどした。
この講座は、県宇宙教育研究会(会長=笹井晋吾・県立桐蔭中学校・高校長)が学校教育における指導ノウハウを構築するため前年度から重ねている試行の一環。本年度も串本中1年生と串本西中2年生に協力を求め、昼休みを挟む改良を加える形で準備した。
当日はモデルロケットの指導講師ライセンス取得間もない串本中の太田昇教諭が初主導し、指導経験豊富な同研究会の藤木郁久事務局長らが補佐。本年度は2人一組でなく全員にモデルロケットを割り当て、生徒は4時間目に接着剤を使った工程を終えるまで組み立てを進め、昼休み中に接着剤を乾かしエンジンとパラシュートを詰めるなどして仕上げた。
以降は潮岬にある望楼の芝へ移動し、射点4カ所に分かれて順々に打ち上げ。ミスがあればその場で原因を考えつつ、全員が発射を体験した。
岡志(いっし)さん(13)は「接着するところがちょっと難しかったけど、何とか作れた。打ち上がったけれどパラシュートが最後まで開かなくて、ずっと『開け!』と思っていた」と感想を述べ、「今度こそ成功させたい」とリベンジに意欲。吉田美月(みづき)さん(13)は「モデルロケットを作るのは初めて。細かな作業が難しくてちゃんと飛ぶか心配したけど、1回で打ち上げに成功し、パラシュートもうまく開いてうれしかった」と話し「機会があればまたやってみたい」と興味を高めていた。
その後はドローンによる記念撮影なども体験して終了。藤木事務局長は「串本へは何度も来ている。会うことがあったらまた一緒に学ぼう」、太田教諭は「次は技術の時間で自作のロケットを作り、打ち上げにチャレンジできたらと思う」と今後の目標を生徒と共有して締めくくった。串本西中2年生は13日に協力する予定。
(2022年10月13日付紙面より)
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三輪崎支所に防災出張窓口開設 (新宮市 )
新宮市三輪崎の市役所三輪崎支所で12日、防災出張窓口が開設された=写真。14日(金)までの3日間にわたって市防災対策課の職員1、2人が常駐。2011年の紀伊半島大水害のパネル展示や「紀伊半島大水害 豪雨」のDVD上映を行うほか、ハザードマップの見方や防災行政無線放送のメール配信サービスの登録方法、防災に向けた各種事業の説明などを行う。
大規模災害発生時においても、地域の防災拠点施設としての役割を十分に果たすことをコンセプトの一つに、7月19日に開所した三輪崎支所新庁舎。
新庁舎開設以降の防災出張窓口の開設は初めてで、これまで本庁舎で実施していた災害展示の一部を移設展示することで11年前の大水害を思い起こしてもらい、地域住民に防災意識を高めてもらうことを目的としている。
さらに、ハザードマップの正しい見方を周知することで自宅の災害リスクを認識してもらい、リスク軽減に向けた▽住宅耐震改修▽木造住宅耐震診断▽ブロック塀等耐震対策―の耐震事業や、避難のために宿泊した市民の宿泊料金を助成する「旅館等宿泊避難支援事業」の紹介も実施している。
なお、「旅館等宿泊避難支援事業」は本年度から実施期間を通年とし、割引額をこれまでの1泊上限2000円から3000円に増額して展開。市が「レベル3 高齢者等避難」「レベル4 避難指示」のいずれかを発令していることなどが要件となる。
出張窓口設置に当たり、同課の上田紘大さんは「大水害発生当時のことを思い出していただき、ハザードマップで災害リスクの把握を」。竹田和之課長は「防災への興味が高まっているように感じる。今後もこういった機会を設けていければ」と来庁を呼びかけている。
(2022年10月13日付紙面より)
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太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)の例大祭宵宮が8日夜に、本宮が9日に営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、稚児行列や子ども神輿(みこし)を中止するなど、行事を縮小して斎行した。宵宮では、樽(たる)神輿の渡御(とぎょ)が行われ、行列が太地水産共同組合から出発し、同神社を目指した。
宵宮は水産共同組合で頭屋祭を終えた後、行列が出発。今年も神輿練りはなかったが、江戸時代初期に新宮市の阿須賀神社から分霊を受け、樽に入れて運んだ故事に由来する樽神輿や参列者が、暗くなった町内を歩いた。
沿道には渡御の様子を一目見ようと訪れた町民の姿も見られた。その後は宵宮本殿祭が行われた。
翌朝の本宮では雨天のため、寄水(きすい)地区へは行かず、行列は水産共同組合から飛鳥神社へ向かった。
到着後の本殿祭では髙橋宮司が豊漁や町の繁栄などを祈願して祝詞を奏上し、参列者らが玉串をささげた。
例大祭を終えると、雨脚が強くなったため、社務所内で記念撮影を実施。その後、寄水青年同志会と東新青年同志会が獅子神楽を奉納した。
祭典頭主の塩崎伸一さんは「滞りなく無事に宵宮を終え安心した。渡御の際、見学する町民の皆さんの姿を見て町の伝統ある祭りを待っていてくれたのだと感じた。翌日の本宮でも同じだが、地域の繁栄や平穏無事はもちろん、新型コロナが一日も早く終息し、来年こそは従来の祭りが斎行できることを祈りたい」。
髙橋宮司は「規模縮小やあいにくの天気となったが、無事に斎行できて良かった。来年こそは例年通り、明るくにぎやかに神輿の練りができればありがたいです」と語った。
(2022年10月13日付紙面より)
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熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=15日(土)、16日(日)=に向け、巫女(みこ)役による神鎮めの舞「鈴剣(すずけん)の舞」の練習が進んでいる。4日、同大社双鶴殿で行われた練習では神楽人の津越宏之さん(78)から指導を受け、巫女役の2人の少女が足運びを確認するなどした。
国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける同祭は、同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。
渡御式では、新宮の鍛冶職の末裔(まつえい)が神楽人を務め、巫女役の童女2人が神鎮めとして「鈴剣の舞」を舞う。
今年、巫女役を務めるのは野尻帆夏さん(神倉小4)と濵中千颯さん(同)。「昨年の舞を見て自分もやってみたいと思った」と巫女役を引き受け、9月13日に練習を開始した。
2回目の練習日となったこの日、2人は初めて衣装を身に着け、本番さながらの稽古に励んだ。
衣装を身にまとった2人は「きれい」と感想。「足の運びが難しい。本番は緊張すると思うけど頑張る」と意気込みを見せ、祭り当日に向けて真剣な表情で動作を確認するなどした。
津越さんは「きれいに舞えている。タイミングも合っている」と太鼓判を押し「祭りはまち全体で支えていかないといけない。巫女役はなかなかない機会。本番は頑張ってほしい」と期待を寄せた。
(2022年10月6日付紙面より)
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大杉谷自然学校が講演会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町体育文化会館で1日夜、NPO法人大杉谷自然学校(大西かおり学校長)主催の講演会があった。「熊野古道伊勢路巡礼旅復活プロジェクト」で伊勢から那智勝浦町の熊野那智大社・那智山青岸渡寺まで200㌔を旅している4人の女性たちが、旅で得た感動や気付きを語った。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」未登録エリアである伊勢路北部の追加登録を応援し、その可能性を探ることを目的とするプロジェクト。同学校の大西学校長、張暁玲(ちょう・しゃおりん)さん、熊野那智ガイドの会の生熊みどりさん、アトリエちきゅうの道の絵地図作家・植野めぐみさんの4人が中心となって歩き、多くの人々がサポートしている。
一行は台風の影響を受けつつも、9月20日に伊勢路の起点である玉城町田丸を出発。10月1日に那智勝浦町へ到着した。
大西学校長は、旅で出合った景観や泊まった宿、ハプニングなどについて講話。新宮市のまち並みについて「車で通ったことはあったけれど、歩いた印象は全く違う。歩いてこそ、町が醸し出す文化的な雰囲気を感じることができる」と振り返った。
パネルディスカッションではイコモス文化の道国際学術委員博士の伊藤文彦さんが加わり、巡礼旅の魅力について深めた。伊藤さんは「旅をした4人の感想を聞くと、巡礼路そのものではなく、宿での食事や峠での声のかけ合い、地域の人々との出会いついて語っていた。歩くことをベースとしたさまざまな人との出会いやそこで得る気付きこそが重要。同じく道の世界遺産であるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路では、スポーツの一種として歩き始める人が多いが、長い距離を歩き、旅の仲間と会話をする中で心境に変化が生まれ『巡礼者』となっていく」と述べた。
(2022年10月6日付紙面より)
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新宮駅で出発式 (JR西日本 )
新宮市徐福のJR新宮駅で5日、JR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の一般運行出発式があった。同列車は同日午前9時50分、乗客を乗せて京都駅に向けて出発した。
観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。
2年目となる紀南コースは3日から運行を開始。海側座席を倍増するなど進化。停車駅でのお出迎えや特産品の販売、観光パスポート進呈など「おもてなし」を充実させ、さらに鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っていく予定としている。
運転開始初日は京都駅を午後9時15分に出発。多くの観光客を乗せ、翌4日の午前9時37分に新宮駅に到着した。昨年は7月16日に運行を開始し、12月22日までの約5カ月間で延べ3000人が乗車。今回は来年3月8日(水)までの間で、夜・昼行それぞれ36本の運行を予定している。
出発式では、白手袋を装着した田岡実千年市長、酒井清崇・東牟婁振興局長、坂本純一・新宮駅長、三浦俊夫・北山村観光課長が見送りに臨んだ。列車は、旗やカメラを手にした関係者や地元住民、「きいちゃん」「めはりさん」らに見送られながら新宮駅を後にした。
田岡市長は「昨年に引き続き、今年も多くの人を熊野・新宮にお運びいただけることになりありがたい。地域を気に入っていただき二度三度と訪れていただけることを願っています」。
JR西日本の金岡裕之・和歌山支社長は「昨年は地元のおもてなしも好評だった。今年は車内で紀中エリアの特産品販売を追加するなどバージョンアップを図った。紀南地方は熊野三山や特異な景勝地があり魅力的な場所。海や山など、自然の魅力を全面に出してPRしていけたら」と述べ、同列車への乗車を呼びかけていた。
次回の運行日は7日(金)。午後9時15分に京都を出発し、8日(土)午前に当地方入りする。
(2022年10月6日付紙面より)
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消防防災セで町長特別点検 (串本町消防本部 )
串本町消防本部(寺島正彦消防長)が3日、サンゴ台にある消防防災センターで町長特別点検を受け士気の向上を図った。
消防職員としてふさわしい厳格さや端正さ、気力の充実に努めていかなる号令にも即応するため、同本部の職員は日々姿勢、服装、消防手帳を点検し気持ちを引き締めて業務に当たっている。
職員間で点検者を立てて毎日実践し、月1回は署長や分註所長、年2回(4月と10月の最初の平日)は消防長が点検者を務めてその緊張感を一層高めている。その取り組みを知った田嶋勝正町長は2016年4月に消防長点検を初観閲。17年4月には着任まもない消防団の稲田賢団長と共に、当時の北地稔消防長に続いて点検を後押しした経緯もある。
寺島消防長によると、新型コロナウイルスにより消防行政が止まることはないにしても専科教育や研修会など消防力向上の機会の多くが停滞し、出動待機・緊急出動中の職員を除いて全員が参加する消防長点検も感染予防の観点で実施し難い状況が続いた。新型コロナワクチン接種が進み社会情勢が徐々にウィズコロナへ移ろう中、同本部も変革の起点を得るため本来の消防長点検の実施を決断。消防職員が一丸となってその第一歩を踏み出すため、消防長の任命権を持つ町長に特別点検を求めるに至ったという。
同センターへ招かれた田嶋町長は過去の経験を思い起こし、同本部の段取りに沿って参加した職員一人一人の姿勢や服装、消防手帳を点検。「消防はチームや組織で業務に臨むことが大半。一人の乱れが全体を乱し、時に同僚の命を危険にさらすことさえある」と述べ、常に自分を律し緊張感を持って日々の業務に当たるよう求めた。
併せて今後の大きな転機として古座消防署の高台移転を挙げ、住民の安全安心を確保し地域の防災力を向上する上で必要という判断で町議会も予算を承認したと報告。「久し振りの町長点検に来たが、皆さん規律良く受けていただきうれしく思う。これからもいっそう頑張ってほしい」と講評して今後の前進を後押しした。
(2022年10月6日付紙面より)
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日本一周の福浪弘和さん、熊野へ
「人力車を通して笑顔をつなぎたい」―。兵庫県明石市の福浪弘和さんは、人力車を走らせて日本一周を目指している。3月13日に兵庫県を出発。大阪、京都、滋賀、奈良を巡り、7月20日に和歌山県に到着。9月下旬に熊野地方入りした福浪さんは10月2日、新宮市の熊野速玉大社境内にある新宮道場に立ち寄り、新宮剣友会(宮戸伸之会長)の剣士たちを人力車に乗せ、交流を図った。
福浪さんと人力車との出会いは2019年。観光で訪れた東京は浅草で初めて人力車に乗り、その目線の高さや車夫との会話を楽しんだ経験から人力車に心を奪われた。
「地元の人にも感動を味わってほしい」との思いから、地元に戻って約190万円で人力車を購入。明石市内で無料で引き始めたところ、全国から多くの人が人力車を経験しようと福浪さんの元を訪れた。
多くの人との出会いから「人力車でつなぐ笑顔の輪」をテーマに旅を計画。元々、旅が好きだったことから当初は3年半ほどの予定で日本一周を企てた。
行く先々で、出会った子どもたちを人力車に乗せ、地域の人たちとの交流を深める福浪さん。「予定では今頃、東北地方にいるはずなのですが」と笑顔を見せる。
和歌山県入りしてからは、約1000人の人を人力車に乗せた。夏休み期間だったこともあり、1日に複数回、福浪さんを訪ねてくる子どももいた。「予定通りいかなくても、人との出会いが旅の醍醐味(だいごみ)。さっきも(川原家横丁の店舗の主人から)ミカン持ってけ、って。人の温かさを感じる。本当に楽しい」。
ちなみに、げた履きのフルマラソンで3時間58分43秒のギネス記録も所持する福浪さん。新宮市で子どもたちと触れ合った後、数日後に人力車を引いて三重県入りする予定で「ワクワクする。毎日が修学旅行。人力車で笑顔になってほしい。姿を見かけたら声をかけて」と呼びかけている。
(2022年10月5日付紙面より)
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体育文化会館の休憩スペース (那智勝浦町 )
那智勝浦町はこのほど、体育文化会館1階ロビーの「休憩スペース」に本棚を設置した。本棚には図書館の廃棄本が並べられており、休憩時などに読書が楽しめる配慮となった。
今年3月末に内装改修を終えた同館。研修室を改修した「アクア」と「ウエーブ」の2室も完備。体を動かしたり、ストレッチマシンを使用するための部屋となった。
「高齢者を中心とした町民健康増進事業」の一環であり、堀順一郎町長が掲げる同会館周辺の公園化構想も含め、さまざまな年齢層が集える場所を目指す第一歩として行われたという。
休憩スペースは勉強や会話などを楽しむことができる憩いの場として整備。テーブルといすが設置され、誰もが利用できる。
そのほか、同町出身でロサンゼルス、ベルリンの両オリンピックの棒高跳びで銀メダルを獲得した西田修平氏と同町出身で日本サッカーの開祖・中村覚之助氏らの功績をたたえる名誉町民ブースもある。さらには佐藤春夫の「秋刀魚の歌」や町歌が展示されている。
同町教育委員会によると家族連れなどの幅広い利用も目指しているという。設置した本棚には今後、児童図書も並べて、和室の開放も予定しているという。
担当者は「大人から子どもまで、さまざまな年齢層、家族連れ、多くの方々に広く利用していただけたら。今後は地域ふれあいネットワークの活動や、子どもの居場所づくりの場などにも使用できないかも検討しています」と話していた。
(2022年10月5日付紙面より)
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「特急くろしおサイクル」 (JRきのくに線 )
JRきのくに線白浜―新宮間で1日、特急「くろしおサイクル」の運行が始まった。6号車をサイクリスト専用車両とする新たなサービスで、西日本旅客鉄道株式会社和歌山支社の松田彰久副支社長は「普通列車以上の快適性と利便性で利用を伸ばしていきたい」と意気込んでいる。
「きのくに線サイクルトレイン」は昨年9月に御坊―新宮間で導入した、追加料金不要で普通列車に自転車をそのまま持ち込めるサービス。以来6000人を超える利用を集めるなど好評を得る一方で▽本数が少ない▽混んでいるときに気兼ねする―といった声もあり、検討した末に空いている資源を有効活用する意味も込め「特急くろしおサイクル」の運行を始めることにしたという。
特急くろしおは京都・新大阪―白浜間の乗車率が高いため普通列車より区間が短くなるが、6号車をサイクリスト専用車両とすることで他の乗客への気兼ねの課題は解消。1人分の料金で横並び4席(伴い1車両の定員は15人となる)を使用でき、普通列車利用時にはない専用カバーを乗車駅改札で借りてつけ座席に立てかけて固定する手間が加わるが特急列車の持ち味である快速さや快適さで利便性は一段と向上している。
同日の特急「くろしおサイクル1号」は7人が利用し、うち6人が串本駅で降車し改札へ専用カバーを返却してツーリングへと出発した。6人と同乗し駅舎外まで送り出した松田副支社長は「普段電車に乗らない方に乗っていただくのが大切だと思っています。例えば普通電車のサイクルトレインで40年ぶりに列車に乗ったというお声もあり、需要を掘り起こすことができたと私たちもうれしく思うところ。この特急も同じようにより多くの方に使っていただけるよう活性化できれば」と今後を見据えて語った。
「特急くろしおサイクル」の利用可能駅は白浜駅、串本駅、紀伊勝浦駅、新宮駅の四つ。最繁忙期(正月やゴールデンウイーク)に運行しない日があり、まれに1号車へ変更する場合がある。詳細はきのくに線サイクルトレイン公式サイトで確認してほしいという。
(2022年10月5日付紙面より)
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企業版ふるさと納税で寄付 (那智勝浦町 )
大阪市に本社を置く機械部品メーカーの株式会社サントウが、企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)で那智勝浦町に500万円の寄付をした。同制度を利用した町への寄付は今回が初で、3日には那智勝浦町役場で同社代表取締役の瀬田令二さん(67)へ感謝状の贈呈式が開かれた。
企業版ふるさと納税とは、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに企業が寄付をした場合に、税制上の優遇措置を受けられる仕組み。
瀬田さんは同町北浜出身で、県立新宮商業高校(現・新翔高校)を卒業後、第三銀行(現・三十三銀行)へ就職。勝浦支店、大阪支店で10年ほど勤めた後、鉄工所の経理職を経て、1988年に独立して歯車などを製造する有限会社三頭産業を創業した。
新型コロナウイルス感染拡大によって全国的にマスク不足が深刻だった2020年5月には、町に不織布マスク1万枚を寄贈するなど、ふるさとへの貢献を行ってきた。
瀬田さんは児童・生徒数の減少が進む町の現状を憂い「那智勝浦町まち・ひと・しごと創生推進計画」の「活気ある産業で雇用が生まれるまちづくり」に使途を指定して寄付。「これからも仕事を頑張り、また寄付や支援をさせていただきたい」と語った。
堀順一郎町長は「大変ありがたい。町が元気になるよう大切に活用していく。会社設立から今まで、大変なご苦労をされてきたと伺い、私自身も励みになった」と感謝を述べた。
(2022年10月5日付紙面より)
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常設エコ広場が開設 (新宮市 )
新宮市役所第4駐車場(JR新宮駅側)内に常設エコ広場が開設した。開設日時は市役所開庁日(土・日・祝日と年末年始除く)の午前9時~午後4時。
市内171カ所にある通常のエコ広場の時間帯(地区ごとに異なるが、基本的に午前7時~8時)に広場に行けない人や、クリーンセンターまで行く手段(車など)がない人のため、また、資源物収集量の増加による燃やせるごみの減量化と市民の利便性向上を図ることが目的。
「エコ広場の常設」は田岡実千年市長が昨年の市長選の折に公約に掲げており、本年度当初予算において「常設エコ広場運営事業」として835万8000円が計上。可決を経てコンテナなどを収納するための倉庫を建設するなどして運営開始へつなげた。
なお、常設エコ広場には開設時間中、市民生活課の職員1人が常駐。ごみの分別や捨て方などについて案内する。
運用初日の3日、多くの市民が缶や瓶、新聞紙などを持ち込み、職員の案内を受けながら品目ごとにごみを捨てていた。
カセット式ガスボンベなどを持ち込んだ同市野田在住の大竹文子さんは「今までクリーンセンターに持ち込みしていたけどとても便利になった。お友だちにも教えてあげたい」と笑顔。
田岡市長は「常設エコ広場開設に当たっては、多くの市民から要望があった。今日からスタートすることができ、大変うれしくありがたい。住みやすいまちづくりを目指して、今後も生活に密着した施策を行っていきたい」と述べ「三佐木・蜂伏地区にも必要だと感じている。まずは様子を見てから検討していきたい」と話していた。
分別品目は通常のエコ広場と同様で、燃やせるごみを除く18品目。燃やせるごみと長辺30㌢以上の粗大ごみ(家電製品など)の持ち込みはできない。資源物は事前に分別・洗浄すること。開設時間外は資源物の持ち込みはできない。また、倉庫前は駐停車禁止。駐車スペースに車を止めてから利用を。
分別について不明な点は、生活環境課(電話0735・23・3333、内線2001、2003)まで。
(2022年10月4日付紙面より)
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「第13回町民舞踊祭」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町民舞踊祭実行委員会(田中喜世実行委員長)と町文化協会(後誠介会長)は2日、同町の町体育文化会館で3年ぶりとなる「第13回町民舞踊祭」を開催した。おととし、昨年は新型コロナウイルスの影響から中止となった日本舞踊の祭典。今年は西川流友華会から始まり、若柳流若吉会まで7団体が舞台を彩った。なお、西川流友彩の会は都合により、欠演となった。
同舞踊祭は日舞の魅力を広く伝え、日々の練習の成果を披露することが目的。
文化協会の後会長は「大人の舞踊には、大人ならではの微妙な心情の深い味わいがあり、子どもの舞踊にはかわいらしさがある。あでやかな舞踊を楽しみながら、ぜいたくな秋のひとときをお過ごしください」とあいさつ。
舞踊祭では子どもから大人までの出演者が次々に登場し、さまざまな人生模様などを表現した。多くの保護者や関係者が来場し、動画撮影する人や拍手で応援する姿が見られた。
串本町から訪れた50代女性は「新聞で知った。出演者に知人はいないが、日舞に興味があったので来ました。皆さんの踊りが素晴らしかったです」と話していた。
田中実行委員長は「300部のプログラムを用意していたが、全く足りないほど、多くの方が来場してくれた。無事、終えることができて良かった。来年はさらに勉強を重ねて、開催したい」と話していた。
□ □
舞踊祭には毎年、各地からさまざまな団体が特別出演として参加し、会場を盛り上げている。
今回は三重県鈴鹿市から、加藤訓峯(さとみね)会主率いる加藤流訓峯会のメンバー10人が出演した。
津軽三味線の全国大会・団体部門において、優勝を果たしている訓峯会が「秋田甚句」「津軽タント節」などを披露。力強く、美しい音色を会場に響かせ、会場からは大きな拍手が送られた。
□ □
出演団体は次の通り。
【出演団体】
▽西川流友華会▽藤紀流藤紀和会▽坂東流勝浦柳蛙(りゅうあ)会▽宇久井千弘会▽哲泉流清流支部▽西川流友千恵会▽若柳流若吉会
【特別出演】
加藤流訓峯会
(2022年10月4日付紙面より)
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秋晴れの下、2年半ぶり斎行 (花の窟神社 )
熊野市有馬町の花の窟(いわや)神社(山川均宮司)で2日、秋季例大祭が斎行された。2年半ぶりに県無形民俗文化財の「お綱掛け神事」が復活。綱に触れると御利益があるとされ、秋晴れの下、県内外から多くの人が訪れた。
同神社は高さ約45㍍の巨岩をご神体とし、毎年春と秋の2回、例大祭を実施。農作物の収穫に感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願するお綱掛け神事は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年10月から中止が続いていた。今年は感染状況が落ち着いてきたため、人数制限をして開催した。
午前10時の花火を合図に開始。白装束の氏子が、花や扇で飾った長さ約170㍍の大綱の片方を巨岩の一番上に結び付けた。参拝者らがもう片方を持ち、近くの国道42号を渡って七里御浜海岸まで引っ張った後、境内南隅の支柱に固定した。
いずれも有馬小学校5年の光山智彩さんと前東子さんが浦安の舞、西美有さんと細川果純さんが豊栄の舞を奉納し、厳かな雰囲気に包まれた。
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コロナ禍で、ここ2年は自粛していた「お白洲(しらす)引き行事」も有馬町で同日開催され、祭りムード一色となった。
お白洲引き実行委員会(和田仁祭典委員長、西村茂之実行委員長)の主催で、七里御浜海岸の白石を花の窟神社に奉納する行事。感染拡大防止のため、規模を縮小した。
法被姿などの参加者が威勢よく花車を引き、伊勢音頭や餅まきも盛り上がった。
和田祭典委員長は「3年ぶりに行うことができた。好天にも恵まれ、本当にうれしい」と笑顔を見せていた。
(2022年10月4日付紙面より)
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保健セの健康教室で40人 (串本町 )
串本町保健センター主催の健康教室が9月29日に役場本庁舎であり、田嶋勝正町長と事前に申し込んだ40人が口腔(こうくう)フレイル予防をテーマにして学ぶ機会を得た。
町民の健康増進を目的として毎年開いている同教室。今回は前述したテーマでくしもと町立病院公開講座を役場へ招致する内容を計画し、町民に受講を呼びかけた。
当日は田嶋町長が65歳以上町民の要支援・要介護認定率が県平均より高い(前年度実績で全体の24・2%)一方で支援・介護の担い手不足が社会問題化している現状を伝え、「フレイルは早期に発見し適切な療法を行えば十分に改善していけるという。今日の受講でいろいろ勉強をしていただければ」と呼びかけて開会。
同病院は「いつまでもお口から食べられるように~食べることに関わる専門職の視点~」と題したシンポジウムを準備し、リハビリテーション部の岸尾俊尚技師長〈理学療法士〉によるコーディネートで秋山裕由院長代理〈内科医〉、看護部の吉田裕子さん〈摂食・嚥下(えんげ)障害看護認定看護師〉、リハ部の江川泉さん〈言語聴覚士〉、栄養部の大屋舞依子さん〈管理栄養士〉がそれぞれの専門性を発揮して基調講演。口腔フレイルの概念やその状況からの悪化で懸念される誤嚥(ごえん)性肺炎などの生活支障、対局にある健康へ向かうためのトレーニングや日々の口腔衛生管理、元気の源である栄養をしっかり摂取するための食生活の工夫を一連の情報として紹介した。
終盤では質疑応答の時間もあり▽加齢に伴う味覚低下への対処方法▽声の出しにくさやかすれは口腔フレイルの初期現象(呼吸が弱まっている)でこの段階から早めに受診や予防を目指すのが良いこと▽好みだが健康維持のため控えている高栄養食品は一口なら過剰摂取にならないので控えるよりむしろ食の楽しみとして食べた方が心身に良いこと▽むせたりたんが出た場合に何科を受診すればいいかが分かりにくい(大半は内科でその診断によりより適切な科が推奨される)―といったやりとりがなされた。
(2022年10月4日付紙面より)
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