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2022年07月20日
1 海洋国・日本の発展願い 「海の日」記念式典 (勝浦海事事務所)

 近畿運輸局勝浦海事事務所(中川洋所長)は「海の日」の18日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で「『海の日』記念式典」を開いた。中川所長は海事関係の業務に長年、貢献した事業者に贈られる近畿運輸局長表彰と、勝浦海事事務所や紀南海運協会、公益社団法人近畿海事広報協会、東牟婁地方美育協会が共催する令和4年第65回「海と船の絵画表彰」の受賞者をたたえ、表彰状を手渡した。

 「海の日」は海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日として制定された祝日。全国で「海の日」の理解と周知を図るため、さまざまな行事が開かれている。

 勝浦海事事務所長表彰の絵画は新宮・東牟婁地方の小中学生の作品595点の中から9人が選ばれた。

 中川所長は受賞者に対して祝いの言葉を贈り、「安心安全の確保は私たちにとって最大の使命。皆さまにはさらなる海洋国・日本の発展と、希望と誇りのある地域の発展にご尽力をお願いします」と式辞。

 表彰状の授与後、来賓として出席していた酒井清崇東牟婁振興局長、田岡実千年新宮市長、堀順一郎那智勝浦町長、紀南海運協会の藤原岳典会長が祝辞を述べた。

 受賞者を代表し、近畿運輸局長表彰を受賞した勝浦船渠株式会社の川渕稔さんが「栄えある表彰、深く感謝しています。小中学生による絵画展の優秀作品が表彰されたことは、子どもたちの未来にとって、大変意義のあること。受賞を機に微力だが、業界の発展と社会に貢献できるように努力してまいります」とあいさつした。

 町立勝浦小学校1年の長野暖大君は「初めて漁港へ見学に行って、マグロを見た。表彰してもらってうれしかった」。

 市立緑丘中学校3年の福岡沙弥さんは「一点透視法とデペイズマンの技法で描いた。アンコウの色塗りに力を入れました。表彰していただき、うれしい。きれいな海であってほしいのでできることはやっていきたいです」と語った。

(2022年7月20日付紙面より)

「海の日」記念式典に出席した受賞者や関係者の皆さん=18日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島
中川洋所長から賞状を受け取る受賞者
2022年07月20日
2 地域の活気を取り戻したい
 役場本庁で「ミニ御船」展示  (古座小 )

 串本町立古座小学校(山路教代校長)が19日、役場本庁に河内(こうち)神社例祭「河内祭」で用いる御舟の模型「ミニ御船」を設置した。新型コロナウイルスの情勢で3年にわたり例祭が規模縮小となる中、地域の活気を取り戻したいという思いで展示。この日は児童を代表して6年生が手分けして飾り付けを仕上げた。

 この模型は、古座川流域で実際に使われていた夏船を鯨船風に改装し、屋形を組んだ構造。飾り付けは古座小児童が七夕集会の延長で取り組んでいて、おととしと昨年は例祭の規模縮小に伴い実施を見送ったが、さかのぼると20年以上続く歴代児童伝統の取り組みとなっている

 今年は5、6年生が中心になって長引く情勢に対して自分たちにできることはないかと考え、3年ぶりにお披露目することを決めたという。設置場所の旧役場古座分庁舎は現在リノベーション中のため、1週間前に役場本庁へ模型を移動。この日は6年生10人が山路校長ら教職員と一緒に来庁し、七夕集会で使った笹飾りを新しいササにつけ直し模型に飾り付けた。

 河内会の一員となり御舟運航時に船内で奏される御舟謡(みふねうた)の練習を小学3年生からしているなどで特に縁が深い谷口海心君は「河内祭が早くできるようになり、その時は自分も御舟を鮮やかに飾って乗りたい」、同じく森口海晴君は「御舟謡はまだ全部覚えきれていないけど、もし乗れるならぜひ乗りたい」と御舟行事再開への思いを語った。

 展示期間は今月末まで〈鑑賞できるのは29日(金)まで〉で、模型と一緒に河内祭の解説パネルや展示の趣意書も展示。山路校長は「少しの間だが皆さまに楽しんでいただけたら」と呼びかけている。

(2022年7月20日付紙面より)

模型「ミニ御船」を飾り付ける古座小の児童や教職員=19日、串本町役場本庁
児童を代表して飾り付けをした6年生の皆さん
2022年07月20日
3 熊野、災いからの再生
 国際熊野学会シンポジウム  (新宮市 )

 国際熊野学会(山本殖生代表委員)は16日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で2022年度国際熊野学会大会(シンポジウム)を開催した。明治大学名誉教授で副代表委員の金山秋男さんが「根源的な癒(いや)しへ―熊野と一遍―」をテーマに基調講演。登壇者らの事例報告や意見交換会があり、約60人の参加者らは癒しの霊場の意義を考える機会とした。

 同学会は、熊野三山が鎮座し、日本の原郷ともいわれる熊野と全国各地に点在する熊野に関わる歴史・文化・環境などの研究の推進を目的としている。

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今回は「癒しの霊場・熊野―災いからの再生」をテーマに、コロナ禍の今、さまざまな人々の救済霊場として歩んできた熊野を舞台に、多くの災いを乗り越えよみがえってきた人々の歴史と信仰を振り返った。

 開会に当たり、山本代表委員は「金山先生の講演を基軸に、熊野の癒し・再生をみんなで検証していけたら」とあいさつした。

 金山さんは「中世の時代、法然、親鸞、一遍などさまざまな宗教家が登場し、生まれてきたからには必ず訪れる生老病死に対し、どう超えるか、どう救われるかと向き合った。12~13世紀あたりの宗教家にとって一番の問題点だった」。

 熊野本宮大社で熊野権現の神勅を受けたと逸話が残る時宗の開祖・一遍上人について「捨聖」「遊行」「踊り念仏」と尊称されるとし、救済幅を理論付けて無限拡大を図ったと解説した。

 「あらゆる信仰も拒絶しないところから始まった」信仰の旅は「二河白道」「十一不二偈」などの感得、「三心」(「至心に」「信楽して」「わが国に生まれんと欲して」)という高い壁に対して悩み、熊野山中での僧との出会いなどを経て回心を果たしたなどと説明。

 「一遍の発想では、四の五の言わずに念仏を唱えればいいという考え方で、一つの宇宙観に達している」。「一遍上人語録」から「よろづ生きとしいけるもの、山河草木、ふく風たつ浪の音までも、念仏ならずといふことなし」の一文を紹介し「日本人には元々自然(じねん)思想がある。新たな救いを日本から世界に発信していかなければならない」と締めくくった。

 事例報告では山本代表委員が「中世の熊野詣(くまのもうで)における救済儀礼」、くまの体験企画代表の内山裕紀子さんが「熊野古道伊勢路を支える人々」、歌人の小黒世茂さんが「歌につむぐ癒しの風土:熊野」をテーマにそれぞれ話した。

 山本代表委員は、熊野詣には皇族、貴族だけでなく社会的弱者も多く参詣したと説明し、小栗判官蘇生の湯と伝えられる湯の峰温泉や熊野参詣における救済伝説、慣習、仕掛けなどを紹介。「熊野三山はさまざまな人々の救いの霊場として信仰されていた。とりわけ社会的弱者への救済儀礼が息づいていた。中世最大の魂の救済霊場として機能していた」と述べた。

(2022年7月20日付紙面より)

約60人が出席した国際熊野学会シンポジウムの様子=16日、新宮市の「丹鶴ホール」
山本殖生代表委員
金山秋男さん
2022年07月20日
4 献血への協力呼びかける
 愛の血液助け合い運動  (新宮市 )

 7月の「愛の血液助け合い運動」月間に合わせ、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店でも16日、和歌山県赤十字血液センターの職員らによる啓発活動があった。駐車場では献血バスによる採血も受け付け、多くの買い物客が協力した。

 厚生労働省が都道府県、日本赤十字社と協力して実施する運動。国内の血液事業を安定的・継続的に維持し、血液製剤の国内自給を確保することが目的。血液製剤はがん(悪性新生物)治療や手術に不可欠だが、長期保存できず、人工的につくることもできない。近年では少子高齢社会の影響で献血可能人口(16~69歳)が減少しており、将来の安定供給に支障を来す恐れがあるとされている。

 あいにくの雨の中、職員らはプラカードを持って店先に立ち、店内放送でも血液事業への理解と協力を呼びかけた。

 県赤十字血液センター献血推進課の木村太祐主事は、新型コロナウイルス感染再拡大が今後の活動に与える影響を懸念しつつ「雨の中、午前11時時点で22人もの方に協力いただいた。大変ありがたい。手術などに必要とされる血液製剤を確保していくため、今後も協力をお願いしたい」と話していた。

(2022年7月20日付紙面より)

雨の中、買い物客らが献血に協力=16日、新宮市のスーパーセンターオークワ南紀店
2022年07月20日
5 矢倉甚兵衞さん会長に着任  串本RC  
2022年07月20日
6 8月1日の開通式後に供用  サンゴ台中央線未供用区間  (串本町 )
2022年07月20日
7 見方を教わり答えを考える  三尾川小クマノザクラ学習  (古座川町 )
2022年07月20日
8 木本がベスト16に  3回戦は三重と対戦  (高校野球三重大会 )
2022年07月20日
9 有・貴・串、悔しい敗退  高校野球和歌山大会  
2022年07月20日
10 獅子神楽や舟謡を奉納  勝浦八幡で神明社の例祭  (那智勝浦町 )
2022年07月20日
11 自然の中でバシャバシャ  太田小が川で水泳授業  (那智勝浦町 )
2022年07月20日
12 全国大会に向け士気高める  新宮剣友会が市長表敬  (新宮市 )
2022年07月20日
13 今年もヒマワリの種まき  開花は9月下旬の予定  (新宮市熊野川町 )
2022年07月20日
14 地域の仕事と仕組み学ぶ  三輪崎小3年生が社会科校外学習  (新宮市 )
2022年07月20日
15 四国北上台風に注意  和大客員教授が解説  
2022年07月20日
16 持続可能なまちづくりとは  SDGsで地方創生学ぶ  (新宮高校 )
2022年07月20日
17 安全な歩行など学ぶ  夏休みを前に交通安全教室  (紀宝町 )
2022年07月20日
18 みんなで夜店を楽しむ  5歳児の夕涼み会  (井田保 )
2022年07月20日
19 恒久平和への願い新たに  戦没者追悼式で遺族ら冥福祈り  (御浜町 )
2022年07月20日
20 お悔やみ情報
  
2022年07月17日
21 防災機能高めた新庁舎
 三輪崎支所で落成式  (新宮市 )

 新宮市三輪崎で16日、市役所三輪崎支所新庁舎落成式と施設見学会があった。田岡実千年市長や市議会議員、消防団関係者、地元自治会長、工事関係者らが出席。施設の完成を祝うとともに、19日(火)からの業務開始に向け士気高揚を図った。

 大規模災害発生時においても、地域の防災拠点施設としての役割を十分に果たすことをコンセプトの一つに、優れた耐震性を確保。1階に三輪崎支所、2階に市消防署三輪崎消防派出所と消防団三輪崎分団詰所を配置するとともに、非常用自家発電設備や600㍑の燃料タンクを設置。災害時には施設内の非常用電源接続機器に3日間の電源供給が可能となる。

 津波一時避難スペースも確保されており、2階屋上(海抜16㍍)に約140平方㍍、1階屋上(同12㍍)約80平方㍍の計約220平方㍍に約440人の避難者の受け入れが可能。駐車場北側には消防本部において、60立方㍍の耐震性貯水槽を埋設している。

 また、期日前投票や確定申告の会場としても使用予定の多目的スペースや、窓口には車いす対応のローカウンター、オストメイト対応の多目的トイレを配備している。

 敷地面積は1170・48平方㍍、建築面積249・34平方㍍、延床面積388・11平方㍍。鉄筋コンクリート造りで駐車台数は10台、株式會社中村一級建築士事務所が設計。株式会社海邊組が建築、共栄電設株式会社新宮支社が電気、株式会社仲西水道工事店が機械の施工を請け負った。

 なお、旧三輪崎支所庁舎は完成から55年、三輪崎消防吏員派出所は建築後69年が経過していた。

 式典では、田岡市長が市民と関係者の協力に感謝し「より一層市民の皆さまのご期待に添うべく、安全・安心のまちづくりに全力を傾注したい」とあいさつ。

 地元選出の濱口太史県議は、旧庁舎や派出所の思い出を振り返りつつ「施設の完成を機に、地域が盛り上がっていくことを期待している」と祝辞を述べた。

 施工業者への感謝状贈呈後には田岡市長、濱口県議、酒井清崇・東牟婁振興局長、榎本鉄也市議会議長、中谷健兒消防団長がテープカット。閉会に当たり、榎本議長が「市議会としても当局とともに、地域に愛される施設となるよう努めていきたい」と誓いを新たにした。

(2022年7月17日付紙面より)

テープカットなどで落成を祝った=16日、新宮市三輪崎
新庁舎全景(新宮市提供)
2022年07月17日
22 新宮港の危機管理
 関係機関が情報共有  

 田辺海上保安部(真部克彦部長)や新宮警察署(田原正士署長)などで組織する、新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が14日、和歌山県東牟婁振興局であった。19人が参加、新宮港におけるテロ対策強化について意見を交わした。

 田辺海保や新宮署のほか▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部―の代表者で組織する。会合は何もなければ年1回、およそこの時期に実施している。

 開会に当たり、新宮港港湾危機管理担当官である、田辺海保の真部部長があいさつ。「今回は各機関から、新宮港港湾管理の取り組みを説明いただき、その内容を共有し、自由に議論いただき、今後に生かしていきたい。われわれ関係機関の連携もさらに深まるものと思う」と話した。

 コロナ禍に関して、日本では外国人観光客の受け入れが徐々に再開されており、今後は新宮港での外国客船の入港が再開すると思われること。世界各国でも大規模イベントが少しずつ再開していること。国内の観光地で客足が戻りつつあることなどを説明した。

 一方で、アメリカ独立記念日の銃乱射事件、安倍晋三元首相の銃撃事件、ロシアのウクライナ侵攻にも言及。「(これらが)われわれの港湾危機管理を含め、さまざまな活動にどのような影響が及ぶのかは知れないが、新宮港における危機管理は、関係機関と連携し、一丸となり、守り抜いていきたい」と語った。

(2022年7月17日付紙面より)

あいさつする真部克彦部長=14日、和歌山県東牟婁振興局
2022年07月17日
23 詐欺被害撲滅呼びかける
 見守り隊と紀南高生が街頭啓発  (紀宝、御浜町 )

 「特殊詐欺撲滅の日」の15日、紀宝町と御浜町で街頭啓発活動があった。両町のスーパーで啓発チラシを配布し、来店者に声かけするなどして地域ぐるみで詐欺被害撲滅を呼びかけた。

 紀宝町高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)は、同町鵜殿の主婦の店で啓発活動を実施。「コロナの影響で売り上げが減り困っている」と電話勧誘で金額に見合わない商品を売りつけるトラブルが急増しているとして、注意するよう買い物客に求めた。

 国民生活センターによると「新型コロナウイルスの影響で商品が売れないので支援してほしい」、強引に「買ってもらわないと困る」などと勧誘され、海産物を購入したが、金額に見合わない商品が届いたという相談事例がある。代金引換で一方的に商品が届くこともあるという。

 トラブルに巻き込まれないポイントとして▽おかしいと感じたらはっきり断る▽クーリングオフ制度の利用▽一方的に届いても支払わず、受け取らない―などを挙げている。

 不審な電話や訪問に関する相談は紀宝警察署(電話0735・33・0110)、紀宝町地域包括支援センター(電話0735・33・0175)、消費者ホットライン(電話188)まで。

 御浜町では、防犯ボランティア団体として活動する紀南高校生徒会の役員7人、同町防犯委員、紀宝警察署の署員らが参加し、パーク七里御浜ピネで実施。生徒らは「特殊詐欺に気を付けてください」などと来店者に呼びかけ、還付金詐欺に注意するよう求めるチラシなどを配布した。

 同署によると、6月末現在、架空料金請求詐欺24件(被害額約9320万円)、オレオレ詐欺11件(同約1990万円)など59件(前年同期比9件増)の特殊詐欺が発生し、被害総額は約1億5080万円(同約6450万円増)に上った。

 管内では5月13日に架空請求詐欺があり、10万円の被害が発生した。

(2022年7月17日付紙面より)

買い物客に呼びかける隊員=15日、紀宝町鵜殿の主婦の店
啓発活動に参加した紀南高校生徒会の役員ら=同日、御浜町阿田和
2022年07月17日
24 期間中の安全や活気を祈願
 ブルービーチ那智が海開き  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は16日、那智勝浦町浜ノ宮のブルービーチ那智で海開きに伴う安全祈願祭を営んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から来賓は招待せず、機構の清水貞吾理事長や堀順一郎町長、町職員らのみで神事が執り行われた。遊泳期間は8月16日(火)まで。

 雨の中、神事は熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン中の安全と活気を祈念した。

 同町によると、感染症対策として、ウオータースライダーなどは設置しない。

 シャワーや更衣室は使用できるが、密を回避するためロッカーの間引きや屋外に簡易的なシャワーを準備し、消毒液も配備する。また、水難事故を防ぐために海上と陸上に監視員を配置するとしている。

 堀町長は「県内でも有数のビーチを活用していく。水難事故がないように協力いただきたい」。

 藤原健一事務局長は「イベントなどは実施できないが、ご家族で海や温泉を楽しんでいただけたら」と話した。

 清水理事長は「海開きとなって、町の繁忙期である夏が始まる。コロナの感染状況は不安だが、感染防止や水の事故に注意しながら、夏の思い出をつくていただけたら」と語った。

 遊泳時間は午前9時から午後4時30分まで。駐車場は西側(熊野体験博跡地)約150台、東側(JR那智駅側)約100台が駐車可能で有料1台500円。8月17日(水)以降は無料。同ビーチ以外では粉白地区の玉の浦海水浴場が遊泳できる。

(2022年7月17日付紙面より)

遊泳期間中の安全などを祈願した=16日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2022年07月17日
25 近大新宮が初戦突破  新宮は日高中津に敗れる  (高校野球和歌山大会 )
2022年07月17日
26 学校をきれいに  三輪崎小学校で溝掃除  (新宮市 )
2022年07月17日
27 福井さんの水墨画集完成  個展も25日まで開催中  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
28 夏のにぎわいを願う  円満地公園でプール開き  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
29 妊娠・出産・育児を学ぶ  那智中学校で「命の授業」  (那智勝浦町 )
2022年07月17日
30 高垣光汰君が全国大会へ  陸上競技選手権に向け表敬訪問  (新宮市 )
2022年07月17日
31 3年ぶりに全ての諸祭儀斎行  那智の扇祭り(火祭)  (熊野那智大社 )
2022年07月17日
32 特殊詐欺を未然に防ぐ  百五銀行熊野支店と対応の職員に感謝状  (熊野警察署 )
2022年07月17日
33 「ピラティス」を体験  寺子屋広場でエクササイズ  (紀宝町 )
2022年07月17日
34 自分たちのまちをきれいに  相野谷中が清掃活動  (紀宝町 )
2022年07月17日
35 救急車到着までの措置を  1年生が救急救命法学ぶ  (矢渕中 )
2022年07月17日
36 お悔やみ情報
  
2022年07月16日
37 厳かに、檜扇開帳
 夏の風物詩「扇立祭」  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で14日、「扇立祭(おうぎたてまつり)」が営まれた。神職が速玉宮前で高さ1・5㍍、幅1・65㍍の檜扇(ひおうぎ)を開帳。大社関係者らが無病息災や家内安全などを願い神前に玉串をささげた。

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ祭り。神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子の無病息災や五穀につく虫を追い払って豊作を願う。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物。現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わる。ヒノキの木目の美しさを生かしながら花鳥風月が描かれており「熊野檜扇」と称される。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもの。本殿用は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製した。

 今年の扇立祭は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年同様、神事のみを斎行。上野宮司が祝詞を奏上し巫女(みこ)らが「扇舞(浦安の舞)」を奉納した。

 未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんによる献花もあり、神事終了後に上野宮司から神納証が手渡された。

 上野宮司は、扇立祭の歴史について触れ「扇を通した珍しい祈りの形を経験してほしい」とあいさつ。

 神道が仏教と結ばれて神仏習合として興った熊野権現信仰に言及し「宗教は違えど世界の平和や安寧への祈りは同じ。私たちは人間のためだけに祈るのではなく、人間が侵してきた自然環境や地球のために祈りをささげなくてはならない」と思いを語った。

(2022年7月16日付紙面より)

神職によって檜扇が開帳された=14日、新宮市の熊野速玉大社
未生流笹岡の家元・笹岡隆甫さんが献花した
2022年07月16日
38 生マグロや市場の魅力知る
 商品化に向けモニターツアー  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は13日、那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で、「那智勝浦 生まぐろ市場競り(入札方式)ガイドツアー」のモニターツアーを実施した。町内外から参加した8人は市場を見学しながら、NACKT公認ガイドから漁法や競りの説明を受け、生マグロの魅力を知るとともに見識を深めた。

 紀州勝浦産の生マグロの魅力を全国に発信すべく、今回の催しを企画。本格的なツアーの発売開始に先駆け、近隣在住の人々を対象にモニターツアーを実施。1回目は10日に実施し、9人が参加。この日が2回目となった。

 モニターツアーでは、紀州勝浦産の生マグロの魅力を近隣住民に伝え、アンケートの回答を基に、この企画を良い商品に仕上げることや、町民には観光事業に興味や関心を持ってもらい、観光地としての町に対する町民の誇り(シビックプライド)の醸成を図ることを目的としている。

 公認ガイドの後呂孝哉さんと山縣弘明さんが同行し、この日は後呂さんがガイドを担当。参加者はガイドの声が聞き取りやすいように、軽量無線機を取り付け、ツアーに臨んだ。

 後呂さんは、▽生マグロの町だが、那智勝浦町船籍のマグロ漁船がない▽同町は生マグロが水揚げされる町▽マグロには八つの種類がある▽同町で水揚げされるマグロはビンチョウが7割、キハダが2割、メバチが1割▽クロマグロは数%のみ▽マグロの見分け方▽はえ縄漁業はサステナブルでエコな漁法でマグロにとってもストレスが少ない―などと解説した。

 同町下里から参加した60代男性は「普段見る景色だが、説明を受けることで港の魅力を知った。面白いと思う。マグロと温泉の町をすぐに体験できる良いツアーになれば」。

 機構の南條絢子さんは「元々は無料で案内していたものだが、さまざまなところから商品化してはとのご意見を頂き、企画に至った。オンラインまぐろ祭りの成功も踏まえ、今後も紀州勝浦産のマグロの魅力を発信していきたい。今年秋ごろには商品化できれば」と話していた。

 3回目は18日(月・祝)に予定しているが、新型コロナウイルスの影響から延期の可能性もあるとしている。

(2022年7月16日付紙面より)

商品化に向けモニターツアーを実施=13日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場周辺
ガイドから説明を受けながら競りや市場の様子を見学した
2022年07月16日
39 町内ほぼ一巡して意識喚起
 社明運動啓発パレード実施  (古座川町 )

 古座川町社会を明るくする運動実施委員会(委員長=西前啓市町長)が15日、啓発パレードを挙行した。アナウンスを流しながら車両2台で町内をほぼ一巡。町民の同運動趣旨に対するいっそうの意識喚起を図った。

 この運動は、国民を挙げて犯罪や非行の未然防止に努めるとともに犯罪や非行をした人の更生について理解を深め、それぞれの立場で力を合わせて犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くため法務省が主唱。毎年7月をその強調月間としていて、本年度は72回目の実施となっている。

 同委員会は新型コロナウイルスの情勢を鑑み、期間初日恒例の街頭啓発は人対人の接触を避けるため自粛。のぼりを掲げるなど非接触の取り組みで意識付けを図り、期間半ばのこのパレードで意識に弾みをつける流れで同運動の趣旨に対する町民の機運醸成を目指している。

 当日は牟婁保護司会の生熊和道会長と事務局担当の尾崎昇保護司、串本青少年センターの山本誠士センター長と福田實指導員が啓発員として参加。出発に当たり西前町長は安倍晋三元首相銃撃の件に思いをはせ、都会や地方に関係なく犯罪や非行が起こらない社会実現を目指さなければならないと見据えてパレードの成果を期待し仲本耕士副町長と共に啓発員を送り出した。

 パレードには町広報車と同センターの自主防犯活動自動車(通称・青パト)を使用。役場本庁を起点・終点とし小川、七川、三尾川(みとがわ)、明神、高池の順で町内を一巡した。

(2022年7月16日付紙面より)

社会を明るくする運動のパレードに出発する広報車両=15日、古座川町役場本庁
2022年07月16日
40 「パートナー」の生態観察
 下里小3年生がクジラ学習  

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の3年生8人は13日、太地町立くじらの博物館を訪れ、「パートナー」の鯨類の背びれや体色を観察した。

 海洋教育の一環で、児童がハナゴンドウ、オキゴンドウ、コビレゴンドウ、カズハゴンドウ、マダライルカ、スジイルカ、カマイルカ、シワハイルカの8種類とパートナーを組み、詳しく生態を観察していく。

 児童たちは、クジラショーで大きなゴンドウクジラがジャンプする姿を楽しんだ後、マリナリウムやイルカショープールでクジラやイルカの体重・体長・模様・背びれの形を記録した。

 玉井愛那(えな)さんは「パートナーはマダライルカで9、10歳くらい。生まれた時は体に模様がないけれど、大きくなったら出てくるそうです」。下向薪登君は「オキゴンドウは大人になると体重2㌧になるけれど、博物館のはまだ700㌔くらいの子どもらしいです」と話し、互いに学んだことを共有していた。

(2022年7月16日付紙面より)

間近でイルカを観察=13日、太地町立くじらの博物館
2022年07月16日
41 無事故で多くの利用目指し  高田自然プールで安全祈願祭  (新宮市 )
2022年07月16日
42 保護司と交流深める  那智勝浦地区更生保護女性会  (那智勝浦町 )
2022年07月16日
43 スイカ栽培方法に脱帽  さらにびっくりの事実  (那智勝浦町 )
2022年07月16日
44 安心安全な社会の実現を  関係団体が交通安全呼びかけ  (新宮市 )
2022年07月16日
45 訪問先出身の生徒も後押し 出前型の進学説明会始める (串本古座高校)
2022年07月16日
46 感染防止対策の徹底を  3市町が合同メッセージ  (熊野・南郡 )
2022年07月16日
47 学年縦割り班で楽しむ  井田小でウオークラリー  (紀宝町 )
2022年07月16日
48 県大会出場チーム出そろう  中学校総合体育大会  (熊野・南郡 )
2022年07月16日
49 町民ら47人が献血に協力  尊い命を救うために  (紀宝町 )
2022年07月16日
50 レザークラフトに挑戦  子育てサロンで母親ら  (紀宝町 )
2022年07月16日
51 生徒らへのアンケートを提案  紀南地域高等学校活性化推協  
2022年07月16日
52 代替イベントを提案  紀宝みなとフェス、今年も中止  
2022年07月15日
53 3年ぶりに諸祭儀全て斎行
 「那智の扇祭り」  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、例大祭「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が営まれた。おととし、昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小して実施したが、今年は人数制限や斎行時間の変更があったものの、3年ぶりに諸祭儀が例年通り執り行われた。

 扇祭りは、大社にまつられている12柱の神々を12体の扇神輿(みこし)にうつし、那智の滝前に里帰りさせて神霊、神力を奮い起こして、万物の生成発展を祈る神事。12本の大たいまつの炎で扇神輿を清める場面が見どころであることから「火祭」とも呼ばれている。

 本社大前の儀や御田植式、渡御祭などを斎行後、一行は別宮を目指した。

 大たいまつに火が付けれられると、白装束と烏帽子(えぼし)をまとった氏子が「ハリャ、ハリャ」と威勢の良い掛け声とともに参道を往復。重さ約30~50㌔にもなる大たいまつ12本が勢いよく燃え盛り、拝観者らを魅了した。

 飛瀧(ひろう)神社に到着後は別宮大前の儀で男成宮司が五穀豊穣(ほうじょう)や国の繁栄などを願うとともに、コロナの終息に祈りを込めて祝詞を奏上。その後は御田刈式、那瀑(なばく)舞が行われ、本殿で還御祭が営まれた。

 また、渡御祭の様子はユーチューブでライブ配信された。

  □     □

■宵宮祭の様子



 13日夕方には宵宮祭が本殿で営まれた。その後、境内に設置された田楽舞台で、3年ぶりとなる町立市野々小学校の児童による大和舞(稚児舞)と「那智田楽保存会」が現代に伝える「那智の田楽」の奉納があった。

 田楽は室町時代に流行した田楽踊りを伝える貴重な文化遺産として、同保存会が古来の姿を伝えている。1976年に国の重要無形民俗文化財、2012年にユネスコの無形文化遺産に登録された。

 感染防止の観点からどちらも宵宮のみの奉納となったが、多くの関係者や参拝客らが見物し、その様子をカメラなどに収めていた。

(2022年7月15日付紙面より)

3年ぶりに例年通りの渡御が行われた=14日、那智勝浦町の飛瀧神社
宵宮で「那智の田楽」が奉納された=13日、熊野那智大社
2022年07月15日
54 労働災害防止に向け
 建設工事関係者連絡会議  (新宮・東牟婁地方 )

 建設工事における災害の一層の減少を図ろうと、厚生労働省和歌山労働局新宮労働基準監督署(嶋本輝樹署長)は13日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で建設工事関係者連絡会議を開催した。新宮・東牟婁地区の公共工事発注機関、建設関係団体、災害防止行政機関の約20人が出席。取り組み紹介や意見交換を行った。

 会議は、3者がより緊密な連携を図ることで災害防止対策の取り組みを推進することを目的に毎年開かれている。

 冒頭で嶋本署長は、2021年の建設業における休業4日以上の労働災害は前年同様9件だったが、うち1件の死亡災害が発生していると説明。「今年に入ってからは6月末現在で4件で、前年同時期より1件減少しているが引き続き労働災害防止への取り組みが重要」と説明。

 工事現場災害の減少を図るため、熱中症防止対策や建設業の働き方改革の取り組み推進などに対する協力を呼びかけ「発注者や施工業者、われわれ労働安全行政機関などが相互に連携して労働災害の防止を進めていくための情報交換などを活発に行い、実りある会議にしていければ」とあいさつした。

 乾孝行監督・安衛課長が、管内の建設工事における災害発生状況を説明したほか、労働災害発生時には刑事上、民事上、行政上、補償上、社会的な責任が生じるとし、現場において▽通路、足場安全対策▽建設機械の安全対策▽安全施工サイクルの推進▽気象状況の変化に伴う措置―などの安全管理が必要とした。

 23年までに死亡災害を15%以上、死傷災害を10%以上減少させることを目標とした「第13次労働災害防止計画」や「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」、建設現場での新型コロナウイルス感染防止対策、適切な器具の使用などについて案内した。

 紀南河川国道事務所や紀伊山系砂防事務所、東牟婁振興局串本建設部・農林水産振興部林務課、新宮市、那智勝浦町、古座川町、太地町などが公共工事の現状や労働災害防止に係る取り組みなどを紹介した。

(2022年7月15日付紙面より)

約20人が出席した建設工事関係者連絡会議=13日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
嶋本輝樹署長
2022年07月15日
55 自然の水域に体を慣らす
 高池小が小川の瀬で川水泳  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長、児童63人)が13日、古座川支流小川の明神橋そばの瀬で川水泳に取り組んだ。

 泳げる川が行動範囲にあるという自然の豊かさに恵まれた同町。夏場に川で涼を取る子どもも多く、その地域性が本格化する前に教員による安全管理下で体を慣らすため町内の小学校はそれぞれに川水泳の機会を取り入れている。

 高池小は当初、月野瀬の少女峰前(古座川本流の瀬)で実施する予定だったが、ここ数日の雨天で水が濁っていたため急きょ前述した瀬に場所を変更。天気は上々で、スクールバスによるピストン輸送で赴いた児童は、先生から注意事項の説明を受けた後、自由行動で川に親しんだ。

 深みにはまらないようにと先生が張った規制線より河原側、足が届く範囲で水浴びや水泳をしてプールとは違う自然の水域に体を慣らした。

 平年は夏休み期間に来町する川崎市ふれあいサマーキャンプの同世代と交流する中で川遊びを主導するためのリハーサル的な意味合いもあるが、本年度も新型コロナウイルス感染予防のため同町から川崎市へ赴くふれあい訪問事業も含めて交流の予定はなし。同町教育委員会によると明神小と三尾川小は14日にそれぞれ定めている水泳場(高池小は今回、明神小の水泳場を臨時で利用した)で川水泳に取り組むという。

(2022年7月15日付紙面より)

川水泳で自然の水域に体を慣らす高池小の児童=13日、古座川町川口
2022年07月15日
56 感染減少の取り組みも
 町への移住者増を報告  (紀宝町区長会 )

 町内14地区と町で組織する紀宝町区長会(会長・辰巳尚鵜殿区長)は12日、同町役場大会議室で定例会を開いた。西田健町長は、昨年度、町への移住者が50人だったと報告し「移住者の皆さまを温かく迎え入れる体制を取っていただければ」と呼びかけた。新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていることを挙げ「若い世代が感染している。少しでも感染者を減少させていく体制づくりに取り組んでいきたい」と示した。

 定例会には各区の区長、役場職員が出席。役員改選に伴い、会長に辰巳区長、副会長に鮒田区の東口高士区長を選任。各課の担当職員が町の関連事業などを説明した。

 新型コロナに関連し、担当課長は「感染状況、三重県の指針、イベント基準を基に町新型コロナ対策本部会議で協議をする中で、各種事業の開催や公共施設の開設などについて検討し、感染対策を講じての実施、中止や延期の判断をしている。各地区の催しも地区で話し合いをして検討してもらいたい」と伝えた。

 辰巳会長は「町内でコロナ感染者が増えている。マスク、手洗いなどを続けてほしい」と求めた。

(2022年7月15日付紙面より)

区長会であいさつする西田健町長(右)=12日、紀宝町役場
2022年07月15日
57 熊野古道に小ぶりな花  ヒメヒオウギズイセン  
2022年07月15日
58 事故防止への意識養う  三輪崎小で交通安全教室  (新宮市 )
2022年07月15日
59 樹紀ちゃんの誕生日祝い  多くのファンが勝浦へ  (那智勝浦町 )
2022年07月15日
60 新会長に庵野了嗣さん  那智勝浦ロータリークラブ  
2022年07月15日
61 より良い学校づくりを  城南中でオンライン生徒総会  (新宮市 )
2022年07月15日
62 ゲッカビジン開花  新宮市  
2022年07月15日
63 親子の触れ合いに歓声  ブルーベリーの収穫体験  (大野保育所 )
2022年07月15日
64 世界平和やコロナ終息祈る  補陀洛山寺で土用護摩祈とう  (那智勝浦町 )
2022年07月15日
65 音楽やマジックで楽しいひととき  支援センター虹でお楽しみ会  (新宮市 )
2022年07月15日
66 美化経験し貢献考える  田原海水浴場で浜清掃  (串本古座高校 )
2022年07月15日
67 約12年越しで整備完了へ  古座川町真砂―大川区間  (国道371号 )
2022年07月15日
68 カラフル模様に大変身  ボディペインティング楽しむ  (うどの幼 )
2022年07月15日
69 甲羅もプールもピカピカに  夏休み前にウミガメ公園  (紀宝町 )
2022年07月15日
70 早朝から清掃作業に汗流す  讃寿会が中曽公園で  (紀宝町 )
2022年07月15日
71 「先生の仕事は大変」  2年生9人が職場体験学習  (相野谷中 )
2022年07月15日
72 電波と光について学ぶ  防衛大学校が出前講義  (新宮高校 )
2022年07月13日
73 サインして「ありがとう」
 三輪崎小を推進校に指定  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)はこのほど、新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)を「サイン+(プラス)サンクス運動推進校」に指定した。「令和4年わかやま夏の交通安全運動」(11~20日)初日の11日、田原署長が同校を訪れ指定書を交付した。

 同運動は、横断歩道を渡るときに歩行者が手を上げる(サイン)などして、運転者への横断する意思を明確に伝えることに加え、停止した運転者に対し「ありがとう」(サンクス)の気持ちを会釈などで伝えることで、運転者に横断歩行者保護の意識を向上させ、横断歩行者事故を抑止することを目的としている。

 運転者とアイコンタクトをする習慣が身に付くことにより、安全確認の徹底を図ることができ、運転者にとっても感謝を伝えられることによって「止まって良かった」という気持ちから、横断歩行者保護の意識の継続性につながる効果が見込まれる。

 また、横断歩道の手前で車が止まってくれたという経験を重ねることで、子ども自身が運転者となった際に、横断歩道における歩行者優先の意識の定着を図る狙いもある。

 和歌山県警ではこのたび、運動を強力かつ広く展開するため、通学などにおいて横断歩道を渡る機会が多い小学生に積極的に取り組んでもらおうと、県内12署管内13校を推進校に指定した。新宮署管内では同校のほか、串本町立古座小にも指定書が交付された。

 なお、県警によると、信号機のない横断歩道で手を上げない場合、40台中2台の車しか停止しなかったが、手を上げた場合には40台中34台の車が停止したという。しかしながら、「信号機のない横断歩道における車の一時停止率」(2021年JAF調べ)によると、和歌山県は18・4%で全国ワースト5。停車率は年々上がっているが、全国平均(30・6%)には遠い状況となっている。

 田原署長は「子どもたちが笑顔で横断歩道を渡ることができる社会になってほしい」。指定書を受け取った嶋田校長は「子どもたちの安全が第一。児童の安全につながるように学校としても取り組んでいきたい。推進校指定を機に、さらに啓発に努めていきたい」と意気込みを語った。

(2022年7月13日付紙面より)

「サイン+サンクス運動推進校」に指定した=11日、新宮市立三輪崎小学校
田原正士署長(左)が嶋田雅昭校長に指定書を手渡した
2022年07月13日
74 治水事業推進に向け協力求める
 熊野川改修促進期成同盟会が総会  (新宮市 )

 熊野川改修促進期成同盟会(会長・田岡実千年新宮市長)の令和4年度通常総会が8日、新宮市役所別館であった。本年度事業計画など4議案を承認。本年度は、国土交通省や関係機関に予算確保や直轄河川事業促進などを要望していくことを確認した。

 同会は熊野川流域の水害防除と円滑な土地利用で地域発展に寄与することを目的に1981(昭和56)年11月に設立。国直轄区間河川の整備工事推進を目的に要望活動などを展開している。会員は新宮市、紀宝町の両首長、議会議員らが務める。

 田岡市長は11年前に甚大な被害を発生させた紀伊半島大水害に触れ、同盟会として総合的な治水対策のため、関係機関に改めて要望活動を行っていくとし、「新宮川水系河川整備基本方針」の見直しから河川整備計画が今年3月に策定されたことについて、各関係者らの尽力に感謝を述べた。

 大規模災害以降は、国が行う熊野川本川や支川での治水事業や市田川の排水機場のポンプ増強工事が実施されているとし、浸水被害の軽減につながるものと期待しているとした。

 気候変動などの影響で、地域住民は不安を抱えながら出水期を過ごしているとし、「今後とも新宮川水系河川整備計画に基づき、さらなる治水事業や南海トラフ巨大地震などの対策を推進していただきたい。流域住民の安全・安心を確保するため引き続き、皆さま方にはご協力をお願いします」と話した。

 続いて、来賓を代表して東牟婁振興局新宮建設部の久保浩也部長が祝辞を述べた。

 議案の承認後、副会長の西田健紀宝町長は「今後も河川整備計画にのっとり、力を合わせて住民の安心安全や美しい自然景観を守っていきたい」と述べ、閉会のあいさつとした。

  □     □

 紀南河川国道事務所の岡崎慎一副所長が、紀伊半島大水害を含む新宮水系における過去の洪水の詳細や水害後から取り組んできた災害復旧作業、河川激甚災害特別緊急事業、治水事業による河道掘削の効果、河口砂州の閉塞(へいそく)によって水位が上昇した事案、掘削土砂の有効事例、河口砂州が増水時に早く開口するために掘削工事を進めてきたなどを紹介した。

 そのほか、基準地点である相賀において、2万2000立方㍍毎秒の流量を安全に流下させることなどを目標とした新宮川水系(熊野川)河川整備計画を今年3月には策定したと報告。

 同水系の治水事業としては▽市田川特殊堤や相野谷川排水機場、市田川水門について耐震対策が完了▽鮒田水門などは引き続き耐震対策を行う▽国が令和元年度より、市田川排水機場で10・9立方㍍毎秒のポンプ増強に着手しており、本年度も実施する―などを説明した。

(2022年7月13日付紙面より)

熊野川改修促進期成同盟会通常総会の様子=8日、新宮市役所別館
会長の田岡実千年市長
2022年07月13日
75 サンゴの一斉産卵を確認
 担当の平林勲さんが観察  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)が11日、串本の海を代表するテーブル状のイシサンゴの一種・クシハダミドリイシの一斉産卵を観察したことを発表した。

 世界最北限とされるサンゴ群落を有する串本の海の豊かな生態系を展示のコンセプトとする同館。イシサンゴ類担当として産卵シーズンに夜半~深夜の潜水観察を重ねている平林勲さんによると、海中観光船乗り場先約50㍍の海域に定着するクシハダミドリイシの群体が9、10日の2日間にわたり一斉産卵。タイミングとしてはおおむね例年並みで、やや小規模だが産卵中は暗い海中に吹雪が舞うようにバンドル(=精子と卵が入ったカプセル上の放出物)が幻想的に漂ったと印象を語る。

 今年はじかに観察できなかったがクシハダミドリイシに先んじて産卵が始まる傾向にあるスギノキミドリイシも先月下旬に一斉産卵したと見られ、バンドルを放出した後の状態を確認済み。今後もエンタクミドリイシなど他のサンゴの産卵が予想されるそうで、平林さんは「7月いっぱいは観察を続ける。串本の海に関わる一人として少しでも長く、豊かなサンゴの海を見続けられれば」と話している。

(2022年7月13日付紙面より)

9日に観察したクシハダミドリイシの一斉産卵の様子(串本海中公園センター水族館提供)
2022年07月13日
76 落語「熊野詣」披露
 亡き師の作、門弟継ぐ  (新宮市 )

 五代目桂文枝門弟落語会が9日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」であった。桂小文枝さんの「熊野詣」など、5人の落語家が落語を披露した。約250人が来場、軽快な語りを楽しんだ。

 新宮市、新宮市教育委員会の主催。新宮市丹鶴ホールオープニングイヤー事業として実施した。「熊野詣」は故・五代目桂文枝さんの名作となる。

 演目は、桂小文枝さんの「熊野詣」のほか▽テレビ和歌山に出演している桂枝曾丸(しそまる)さんの「欲盛通販」(和歌山弁落語)▽桂坊枝さんの「がまの油」▽桂かい枝さんの「堪忍袋」▽桂小きんさんの「米揚げ笊(いかき)」―があった。

 熊野詣では、桂小文枝さんが、よどみない語りを披露。もともとは25分から30分ぐらいの話を、オリジナルの部分も加え、50分程度に延ばした。父子が京都を旅立ち、熊野詣をする話で、熊野三山はもちろん、熊野比丘尼(びくに)や八咫烏(やたがらす)、梛(なぎ)の小枝、那智の滝なども登場する。

 観客は、身近な場所で展開する物語に引き込まれた様子で、熱心に見入っていた。他の出演者の落語もそれぞれが愉快なもので、観客は大いに笑い、盛んな拍手で称賛していた。

 桂小文枝さんは公演後に「熊野詣をやるのは3回目。順番もあるので、話の流れを2、3回やって覚えた。田辺の宿の話を入れたり、最後の落ちも変えた」などと説明。落語「熊野詣」について「残すためにも、広めていった方がいいと思う。20分ぐらいに縮め、笑いが増えるように手を加えて、(落語家)みんなが熊野詣をやって、残してもらえるよう願う」と話した。

 落語「熊野詣」は、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された2004年ごろに、熊野三山協議会が五代目桂文枝さんに創作を依頼して誕生した。創作に際し、何度も熊野を訪れ、ヘリコプターで上空から眺めるなどして、2年をかけて練り上げたという。

(2022年7月13日付紙面より)

「熊野詣」を披露する桂小文枝さん=9日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2022年07月13日
77 新記録を目指して
 東牟婁地方中学校総体陸上競技  
2022年07月13日
78 練習やゲームで汗を流す
 バドミントン講習会  (串本町体育協会 )
2022年07月13日
79 31人が昇級を果たす
 剣道級位審査会  
2022年07月13日
80 南紀がベスト16入り
 報知旗争奪関西さわやか大会  
2022年07月13日
81 紀南は初戦で敗れる  全国高校野球三重大会  
2022年07月13日
82 カレー頬張り、笑顔広がる  ふれあい子ども食堂  (紀宝町 )
2022年07月13日
83 元気に体動かし、笑顔広がる 初の大運動会に30人 (紀宝町)
2022年07月13日
84 「紀宝町の姿」分かち合おう  町地域福祉活動推進委員会  (町社協 )
2022年07月13日
85 新翔が出場辞退  高校野球和歌山大会が開幕  
2022年07月13日
86 税の役割や重要性学ぶ  光洋中で租税教室  (新宮市 )
2022年07月13日
87 自分と相手守る知恵付けて  1年生対象に性教育講座  (新翔高校 )
2022年07月13日
88 親子で工作やスイカ割り  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年07月13日
89 砂州掘削工事が奏功  熊野川河口の開口広がる  
2022年07月13日
90 アメリカフヨウ並ぶ  花ぶり見事、色鮮やか  (新宮市 )
2022年07月13日
91 2組のカップルが誕生  婚活イベントinオープンガーデン  (南紀くろしお商工会女性部 )
2022年07月13日
92 O型の献血協力呼びかける  和歌山県赤十字血液センター  
2022年07月13日
93 農地施用でCO2削減  新宮発電所のバイオ炭  
2022年07月13日
94 音楽に合わせ体動かす  蓬莱地区で介護予防健康体操  (新宮市 )
2022年07月13日
95 田岡市長を表敬し懇談  新宮ロータリークラブ  (新宮市 )
2022年07月13日
96 本の修理方法を学ぶ  ボランティア団体が指導  (新宮市 )
2022年07月13日
97 古座小を推進校に指定  サイン+サンクス運動  (新宮警察署 )
2022年07月13日
98 ドライバーの意識喚起図る  わかやま夏交安運動始まる  (串本町 )
2022年07月13日
99 楽しくゼリー作りに挑戦  浮島児童館で料理教室  (新宮市 )
2022年07月13日
100 漁業発展など願う  金刀比羅神社で例大祭  (太地町 )
2022年07月13日
101 ビャクレンの花咲く  新宮市宝珠寺で  
2022年07月13日
102 落ち着いて逃げる意識を  那智中で火災避難訓練  (那智勝浦町 )
2022年07月13日
103 増田さんが光風会展入選  会友推挙も果たす  (太地町 )
2022年07月13日
104 お悔やみ情報
  
2022年07月07日
105 旬のモモでデザート作り
 県産「白鳳」を小学校へ  (和歌山県 )

 和歌山県は5日、県内の小学校および特別支援学校に、旬の「モモ」の提供をスタートさせた。6日には、那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で、1、2年生23人が「白鳳」の果肉を使ったひんやり冷たいモモのデザート作りに挑戦した。

 和歌山県が誇る農林水産物の利用拡大に向けた「学校給食での和歌山産品利用拡大戦略アクションプログラム」(2022~26年)の趣旨に沿い、県内の小学校、中学校、特別支援学校の給食や学習教材に果物や鯨肉、魚などを提供している。

 モモは古事記や桃太郎の物語、桃の節句などにも関わる果物で、邪気を払う力を持つといわれる。和歌山県は西日本最大の産地であり、1625(寛永2)年に紀州藩主・徳川頼宣の命を受け、苗木を植えたのが栽培の始まりとされている。

 果実には、糖尿病や動脈硬化、アルツハイマー病などの生活習慣病や老化予防に効果があるといわれるビタミンEが含まれ、腸内環境を改善する食物繊維も豊富だ。

 エプロンに着替えた児童たちは、ボウルでモモと牛乳風味のプルプルゼリーを作り、上に果肉をトッピング。冷蔵庫で冷やし、5時間目に味わう予定にしている。

 桃井梛柚愛(なゆら)さん(2年)は「混ぜるのも、道具を洗うのも全部楽しかった。和歌山県でモモが有名なのは知らなかったけれど、食べるのが楽しみ」。畑下杏さん(同)は「家でもデザートを作ったことがある。モモは酸っぱくてちょっと苦手だけれど、今日のは甘いかも」と話していた。

(2022年7月7日付紙面より)

初めての調理実習にチャレンジする1年生=6日、那智勝浦町立下里小学校
和歌山県産の「白鳳」
2022年07月07日
106 強い日差しの下ごみ拾い
 たばこ組合紀南支部  (新宮市 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は6月30日、新宮市三輪崎の黒潮公園で清掃活動を実施した。強い日差しが照りつける中、会員11人が熱中症や新型コロナウイルス感染対策を取りつつ、周辺のごみを拾った。

 同組合女性部(大谷敏子部長)が中心となり、日本たばこ産業株式会社(JT)の「ひろえば街が好きになる運動」の一環として、25年間継続している地域貢献活動。年間26回のペースで行い、マナー向上やたばこのポイ捨て禁止、未成年者の喫煙防止を呼びかける。

 オレンジ色のベストとサンバイザーを身に着けた会員たちは、紙くずや吸い殻、ペットボトルなどを集めて汗を流した。

 7月には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である那智勝浦町の大門坂でも清掃を予定している。

  □     □

■2021年度のたばこ税



 たばこの価格には、国たばこ税、地方たばこ税(県たばこ税・市町村たばこ税)、たばこ特別税、消費税の4種類の税金が含まれる。

 同支部によれば、本紙エリアの市町村に納められた2021年度のたばこ税は▽新宮市2億2457万円▽那智勝浦町1億2805万円▽太地町358万円▽古座川町444万円▽串本町1億1756万円▽北山村297万円▽田辺市5億6966万円―に上る。また、和歌山県には県たばこ税として10億7856万円を納めている。

 大谷部長は「皆さまの生活に、たばこ税も役立っていることを知っていただけたら」。塩崎支部長は「昔に比べ、たばこの吸い殻も減り、きれいになった。納めている税を活用して町に喫煙所を設けるなど、互いに過ごしやすい環境づくりに役立てていただきたい」と話していた。

(2022年7月7日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん=6月30日、新宮市の黒潮公園
細かなごみを拾い集める
2022年07月07日
107 障害は人でなく社会にある
 中学生が福祉学習  (太地町社会福祉協議会 )

 太地町社会福祉協議会(岡本研会長)が福祉教育推進校に指定している太地町立太地中学校(山田貴也校長)で4日、本年度1回目の福祉学習「聴覚障害の理解・コミュニケーション方法・実践・障害者への合理的配慮」があった。東牟婁新宮聴覚障害者協会の須川陽一さんを講師に迎え、社会福祉法人美熊野福祉会の大代聖子さんが手話通訳を務めた。全校生徒37人は耳が不自由なろう者の生活の工夫や困り事を理解するとともに、コミュニケーションの方法などを学んだ。

 福祉学習は児童や生徒がさまざまな人の立場や人生を体験し、課題を自身で考えて福祉への学びを深めることが目的。

 今回の学習では「聞こえない人とのコミュニケーション方法を知る」「聞こえない人の日常生活の工夫や困っていることを知る」「手話は言語であることを学ぶ」ことが狙い。

 新宮市生まれの須川さんは聴覚の障害から、市内の幼稚園では受け入れが難しいため、和歌山県立和歌山ろう学校幼稚部へ入学。家族との別れや発音の練習、苦しかった寮生活を振り返った。

 中学生時代、なぜ聞こえないのかと疑問が湧いたとし、「治らないことが分かり、たくさん泣いた。その後は手話を広め、聞こえない人の不便をなくすために活動してきた」と述べた。

 宅配便などの不在通知の対応、交通事故での警察などへの説明、コロナ禍によるマスク着用で口元が分からないなど、困まり事や解決できた事案についても話した。

 コミュニケーション方法では手話や筆談、口話、身ぶり、空書があることを説明。口の形が似ている言葉は身ぶりを付け足すことや筆談時は簡潔に書くほうが伝わりやすいとした。そのほか、手話を紹介し、顔や体の表情も伝えるためには効果的とした。

 大代さんは、障害のある人への差別をなくすことで障害の有無にかかわらず、共に生きる社会を目指す障害者差別解消法や障害者への合理的配慮、今年3月に同町議会で可決された太地町手話言語条例について説明。

 「昔は体が不自由であることなどが障害とされていた。今は本人でなく、社会に障害があるという形に変化している。皆さんにもできることがあります」と話した。

 須川さんは「僕も手話が恥ずかしい時があったが、大切な言語。聞こえない人が困っていたら身ぶりや口話で助けてあげてください」と語った。

 川端崇晴君(3年)は「耳が聞こえない方の苦労や生活の内容を知らなかった。これからは、聞こえない方が困っていたら自分から進んで助けてあげたい」と話していた。

(2022年7月7日付紙面より)

聴覚障害や障害者への合理的配慮について学んだ=4日、太地町立太地中学校
東牟婁新宮聴覚障害者協会の須川陽一さん
2022年07月07日
108 将来に生かせる実力託す  串本ベースボールクラブ  (串本町 )
2022年07月07日
109 22年間の貢献に首相感謝  元委員の小田豊彦さんに  (古座川町 )
2022年07月07日
110 2度目の清掃・美化に汗  ボランティア・サポート・プログラム  (那智勝浦町 )
2022年07月07日
111 美しい城・新宮城の魅力  75周年記念式典で水島さんが講演  (新宮市 )
2022年07月07日
112 ムクゲが参拝を出迎え  下和田諏訪神社の境内  (那智勝浦町 )
2022年07月07日
113 ウミガメの上陸地を守ろう  「海亀を守る会」らが清掃活動  (新宮市 )
2022年07月07日
114 ピアノの音色響き渡る  2教室による「響演」  (御浜町 )
2022年07月07日
115 「町の自然を紹介したい」  移住・定住支援員に福田由美子さん  (紀宝町 )
2022年07月07日
116 中岸厤理事長を表彰  地域福祉への貢献たたえ  (田辺市本宮町 )
2022年07月07日
117 お悔やみ情報
  
2022年07月06日
118 牛乳パックで灯籠作り
 「七夕願いよ 届け」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で先月末より始まった「七夕願いよ 届け」。勝浦八幡神社七夕実行委員会は7日(木)の本番に点灯させる牛乳パック灯籠作りを3日、神社社務所と大勝浦漁民集会所で開催した。大人や子ども50人以上が参加し作業を行い、夜7時30分ごろに試験点灯させた。

 催しはコロナ禍の中、同委員会の上松資弘さんが「悩みや願いを集め、心のよりどころとなる場をつくりたい」との思いから髙橋宮司に相談し、昨年、初開催。願いなどを書く木製短冊や筆記用具が準備されており、7日当日まで無料で参加できる。午前8時から午後8時まで。

 この日、上松さんの友人や和歌山県神道青年会、神社関係者らが協力し、駐車場管理や灯籠作りを教えた。

 参加者は二つの会場に分かれ、牛乳パックに好きな絵を描き、カッターを使うなどして完成させた。また、髙橋宮司が用意した風鈴に絵や願い事を描いて、ちょうず舎につるした。

 同日夜、参加者は再び神社に集まった。LEDキャンドルを牛乳パック灯籠に入れて、明かりをともした。竹灯籠や竹明かりもともされた。

 羽山心奈(ここな)さん(勝浦小5)は「楽しい。短冊に願いを書いてつるしました。来年も参加したい」。

 友人の脇口芽吹(いぶき)さん(同)は「短冊に『みんなが健康でいられますように』と書いた。7日も来たい」と話した。

 髙橋宮司は「集まってくれてありがたい。当日は神社に足を運んでほしい」。

 上松さんは「多くの方が集まってくれて良かった。7日はぜひ、短冊をつるしに来ていただけたら」と話していた。

 今年は七夕の笹の受け取りも行い、7日午後6時30分から七夕祭が営まれる。この日は渋滞回避のために、町立勝浦小学校近く、お蛇浦(海)側のホテル浦島駐車場が午後6時から9時まで開放される。

 同委員会は「渋滞緩和のために、お子さんやご家族連れの方は午後7時10分ごろから、大人の方は午後8時以降に来ていただけると幸いです」と呼びかけている。

 問い合わせは勝浦八幡神社(電話0735・52・1646)まで。

(2022年7月6日付紙面より)

試験点灯で幻想的な空間を演出=3日夜、那智勝浦町の勝浦八幡神社
7日の本番に向けて牛乳パックで灯籠を作成

2022年07月06日
119 締結後初の対面交流
 岩手県一関市が表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市の友好都市・岩手県一関市の佐藤善仁市長らは1日、新宮市役所を表敬訪問した。田岡実千年市長らとあいさつを交わし、情報交換などを行った。

 両市は昨年7月21日に友好都市提携を締結。田岡市長と勝部修・一関市長(当時)がオンラインを通して提携盟約書に調印し、友好関係の深化を誓い合った。なお、対面での交流は提携締結後、初となる。

 一関市は岩手県の最南端、仙台市と盛岡市の中間に位置するまちで、面積1256・42平方㌔㍍で人口11万679人(3月31日現在)。

 室根山(むろねさん)中腹に鎮座する室根神社は、熊野速玉大社と熊野本宮大社の熊野神をそれぞれに祭る2社殿から成る。両市の交流は熊野神の縁によるもので、1996年に熊野三山協議会が室根神社を訪問して以降、約25年にわたり交流してきた。

 2018年1月には田岡市長と屋敷満雄市議会議長(当時)が勝部市長を訪問。10月の熊野神勧請(かんじょう)1300年室根神社特別大祭を契機に、親交をさらに深めてきた。

 この日、一関市から佐藤市長をはじめ、勝浦伸行・市議会議長、小岩邦弘・一関商工会議所会頭ら9人が来訪。田岡市長や市議会の榎本鉄也議長、東原伸也副議長、屋敷議員、向井雅男副市長らが迎えた。

 田岡市長は「人口が減少する中、交流人口を増やしていきたい。新型コロナウイルス感染状況が落ち着いたら、市民から希望者を募って訪問団として一関市を訪れたい」とあいさつし来訪を歓迎。

 佐藤市長は「友好都市として、経済面や産業面、いろいろな幅の持たせ方があると思う。さまざまな面で意見を交換させていただければ」と述べた。

 あいさつを経て両市は情報交換。歓談を通して、お互いの歴史や文化などについて理解を深め合った。

(2022年7月6日付紙面より)

情報交換などを通して今後の関係の深化を図った=1日、新宮市役所
2022年07月06日
120 安全祈願祭を営み海開き
 橋杭・田原の両海水浴場  (串本町 )

 串本町のくじ野川にある橋杭海水浴場と田原にある田原海水浴場が2日、海開きを迎えた。この日は南紀串本観光協会(島野利之会長)主催の安全祈願祭があり、関係者代表一同で遊泳期間中の無事故と活発な利用を願うなどした。

 先月29日に遊泳区域を設置し、密にならない目安として約4㍍間隔の幅くいを打ち込み。町は公式ホームページで海水浴場等における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策ガイドラインを公表(新着情報6月21日付リンク先参照)し、利用前に一読し個々の対策を心がけて利用するよう呼びかけている。

 安全祈願祭には同協会、町、町議会、町教育委員会、県議会、串本海上保安署、新宮警察署、東牟婁振興局串本建設部、同町商工会(橋杭のみ)、県水上安全協会(同)、くじ野川区(同)、橋杭婦人会(同)、田原区(田原のみ)、遊泳期間中の監視業務に当たるSP警備保障の各代表者が参列。橋杭は古座神社の石田保宮司、田原は木葉神社の井谷正守宮司が出仕して神事を営み、参列一同で玉串をささげて祈願した。

 橋杭ではテープカットやフラダンスの披露もあった。橋杭の参列者を代表して田嶋勝正町長は「町が一番盛り上がるのは夏。コロナに注意して多くの皆さまに串本の夏を満喫してもらえれば」、田原の参列者を代表して佐藤武治・県議会議員はこの場所がロケットの公式見学場としても注目され今後ますます利用が進むと展望を見据えてあいさつ。島野会長は「コロナ対策に十分注意しつつチャレンジし、皆さんがトラブルなく思い出を持ち帰れるよう運営に努めたい」と意気込みを掲げて、遊泳期間中の参列一同の協力を図った。

 遊泳期間は両海水浴場とも8月31日(水)まで、遊泳時間は午前9時(田原は午前10時)~午後5時、荒天など諸事情で臨時休場する場合がある。橋杭の最寄りの駐車場は遊泳期間中有料(軽・普通乗用自動車1000円など)となる。問い合わせは南紀串本観光協会(電話0735・62・3171)または町産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2022年7月6日付紙面より)

橋杭海水浴場の安全祈願祭=2日、串本町くじ野川
田原海水浴場の安全祈願祭=同日、串本町田原
2022年07月06日
121 防災情報などの活用を
 集中豪雨にも注意が必要  

 6~10月は、集中豪雨や台風などで川が増水しやすい「出水期」と呼ばれる時期。今年は「最短の梅雨」となったが、今後は台風時の大雨に加え、局地的な集中豪雨を引き起こす「線状降水帯」にも注意が必要だ。

 線状降水帯は、次々と発生した積乱雲が数時間にわたって同じ場所にかかり続けることで、集中的に雨を降らせ、災害の危険性が高くなる。最近では「平成26年8月豪雨(広島)」「平成29年7月九州北部豪雨」「令和2年豪雨」などの災害が発生した。

 気象庁は、大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる「キキクル」(危険度分布)をホームページで公開している。

 雨による災害の危険度を色分けし、地図上にリアルタイム表示するもの。色分けは危険度の高い順に「災害切迫」(黒色)、「危険」(紫色)、「警戒」(赤色)、「注意」(黄色)、「今後の情報等に留意」(白色)の5段階。大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを地図上で視覚的に知ることができる。

  □    □

■早めの避難行動と避難準備



 紀宝町では「日頃から雨の降り方や河川の水位情報に気を配り、危険を感じたら早めの避難を心がけ、避難する場所やタイミングを家庭内で話し合っておきましょう」と呼びかけており、「広報きほう5月号」に洪水マップを折り込み、全戸配布した。

 避難準備をはじめ、大雨への警戒や早めの避難といった風水害への備えがより重要となるため、戸別受信機の電池確認や町防災メール配信サービスへの登録を求めている。bousai.kiho-town@raiden2.ktaiwork.jpにメールすると返信が届く。

(2022年7月6日付紙面より)


2022年07月06日
122 リュメルが全勝優勝 第75回社会人大会 (紀南バレーボール連盟)
2022年07月06日
123 双子の松實兄弟、全国3位に
 2大会で小中学生が活躍  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2022年07月06日
124 産業廃棄物の不法投棄発覚  十津川村が管理する残土場で  
2022年07月06日
125 市の花・ハマユウ咲く  新宮市三輪崎の孔島  
2022年07月06日
126 見た目は良いが厄介者  オーシャンブルー繁殖  (那智勝浦町 )
2022年07月06日
127 学ぶ姿勢や感謝忘れず  花芸安達流プロ会員が企画研究会  (新宮市 )
2022年07月06日
128 願い事書いた短冊つるす  勝浦こども園で笹飾り付け  (那智勝浦町 )
2022年07月06日
129 骨密度で健康確認  測定会と栄養相談  (新宮市 )
2022年07月06日
130 一般対象の集団接種始まる  コロナワクチン〈4回目〉  (串本町 )
2022年07月06日
131 橋杭ビーチの作品を描く  依頼受け画家まつおさん  (串本町 )
2022年07月06日
132 第2回定例会一般質問  古座川町議会  
2022年07月06日
133 かき氷で夏気分満喫  「七夕祭り」を楽しむ  (かわりない会 )
2022年07月06日
134 仲間と共に力出し尽くす  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2022年07月02日
135 夏の無病息災祈る
 熊野三山で茅の輪くぐり  

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれた。参拝者たちは「茅(ち)の輪くぐり」で半年間の災厄をはらい清め、夏の疫病退散と新型コロナウイルス感染症の終息などを願った。

 12月31日(大晦日(おおみそか)の大祓)と年2回営まれる、上代から伝わる儀式。「夏越大祓式」では、社会全般の不浄をはらい除き、不慮の事故や災害に巻き込まれることのないよう、また日々重なる災厄を清め、夏に向かい疫病にかかりやすくなる時季を無事に過ごせるように願いを込める。

 「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳(ちとせ)の命のぶというなり」という唱え歌があり、3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、約120人の参列者が大祓詞(おおはらえのことば)を唱え、人形(ひとがた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移した。人形は全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃に納められ、神職がはらった。

 続いて参拝者たちは、上野宮司や唐櫃(からひつ)を担いだ神職らの後に続いて境内に設けられた直径約2㍍の茅の輪を8の字に3回くぐり、夏の無病息災を願った。

 上野宮司は、本土復帰50周年の年に当たり、先月23日に沖縄県で営まれた「慰霊の日」を振り返り「沖縄では異国の文化の中で暮らすことで、日本の慶(よろこ)びの歌を歌うこともできなかった」。

 日本人は人間だけではなく、生きとし生けるもの全てに神を感じて暮らしてきた民族であると述べ「未来に向かって日本の祈りを伝えていきたい。万物を大事にする心を宿して健康に留意し、元気に過ごしていただきたい」と参拝者らに呼びかけた。

(2022年7月2日付紙面より)

健康などを祈願し茅の輪をくぐった=6月30日、熊野速玉大社
今年の夏も健康に過ごせますように
2022年07月02日
136 食文化ミュージアムに選定
 観光拠点の道の駅たいじ  (太地町 )

 地域の食文化を学び・体験する機会につなげようと文化庁が取り組む「食文化ミュージアム」の認定施設にこのほど、太地町の道の駅たいじ(〆谷(しめたに)和豊駅長)が選定された。町の玄関口であり、観光拠点の一つでもある同施設。認定への喜びの声や取り組み、今後について取材した。

 文化庁では地域ごとの特色のある食や受け継がれてきた食の技術や、多様な食文化に関する学び、体験の提供に取り組む博物館、道の駅などの施設に関する情報を集約。ウェブ上の仮想のミュージアム「食文化ミュージアム」において一体的に発信し、実際に各施設に足を運んで地域の食文化を学び・体験する機会につながることを目指している。

 道の駅たいじの担当で、今回のミュージアムに応募した山本広樹さんによると、鯨と共に生きる文化や町のPRのために応募したという。

 認定について「素直にうれしい。クジラに対する認知度の向上や食べたことがない人、懐かしく思う人にも食べていただく機会になってほしい。調理のハードルも低い、クジラ料理を自身の家庭で実践していただくことも目的です」と話した。

 同施設ホームページの直売所紹介部分では、クジラ肉の調理例なども確認できる。誰もが手軽にクジラ料理調理に触れられる工夫も行っている。

  □     □

■那智黒ソフトを販売



 これまで同施設では、那智勝浦町にある天満牧場の牛乳を使用したソフトクリームが人気を博していた。しかし、今年3月末に同牧場が乳業を廃業したため、人気メニューが廃版となった。

 代わりとなる商品を模索・検討し、「那智黒あめ」で有名な同町森浦の株式会社那智黒総本舗に打診。同社では2014年に那智黒ソフトクリームを開発し、那智山の直営売店でのみ販売をしていた。

 同社専務取締役の坂野雄紀さんは「このソフトは那智黒あめを感じることができるものに仕上げた商品。当初は本社での販売も検討していたが、観光拠点である道の駅のほうが太地町のPRにつながると思い、置いていただくことになった。こだわりの商品なのでぜひ、食べていただけたら」と話している。

 山本さんは、那智黒ソフトクリームはソフトクリーム全体で、最も人気があり、売り上げ貢献につながっているとした。コーンタイプだけでも、4月から6月9日現在で1300本を販売するほど評判だという。価格は380円。

  □     □

■今後の展望は



 同施設の目玉のイベントである朝市。さまざまな商品が並び、コロナ禍以前は多くの来場者でにぎわっていた。体験型の催しも含め、感染状況を注視しながら、開催していきたいとした。

 今後は、感染症対策の継続、家庭で調理可能なレストランのメニュー開発やホームページの充実、課題である地場の野菜・果物の取り扱い強化にも力を入れるとした。

 山本さんは「お客さまも戻りつつある。そのためか、鯨ハムやクジラの大和煮もよく売れており、クジラの町としてはありがたい。また、地域の福祉施設のパンやひじきの取り引きもある。広く、大きく地産地消を捉えていくことが今後、重要になるのでは」と語った。

(2022年7月2日付紙面より)

食文化ミュージアムに選定された=太地町の道の駅たいじ
那智黒ソフトなど売れ筋商品をPRする山本広樹さん
2022年07月02日
137 上ノ丁の失われた絵柄も判明
 御舟の旧陣幕の内容を確認  (古座川河内祭保存会 )

 古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が6月29日、串本町古座にある古座漁村センターで御舟の旧陣幕の内容確認をした。

 御舟の陣幕は鯨船上に組んだ屋形部分に施す装飾具の一つで、両舷それぞれの絵柄で3枚、船尾1枚、へさき1枚から成る。現在用いているのは1995(平成7)年に新調したもので、古座の御舟と櫂伝馬(かいでんま)は地内3分区(上ノ丁、中ノ丁、下ノ丁)がそれぞれに建造して伝えているため陣幕も3組ある(うち上ノ丁の1組は部分焼損した状態で保管中)。

 以前のものは引き継ぎの不調で久しく所在不明となっていたが、今年6月初旬に勇進会が祭船倉庫で保管する小伝馬を点検した折に庫内から見つかったという。

 この日は県文化遺産課の藤森寛志主査や町教育課の田村浩平主査も状態確認のため立ち会い。杉本会長と南道房男さんが保管箱に収められた旧陣幕を広げ並べた結果、1937(昭和12)年新調の中ノ丁と下ノ丁の旧陣幕一式と新調年の記載がない上ノ丁の旧陣幕3枚(両舷分のみ)があることが分かった。上ノ丁の一世代前の旧陣幕は依然として所在不明という。

 藤森主査によると、河内祭の御舟行事自体が国の重要無形民俗文化財指定を受けているので旧陣幕もその枠内で保存対象になるそう。文化財として新たに指定する線は考えにくいが、今後この行事を保存していく上で原初の形を継承するよう求めていく立場から言えば原初に近い形を持つ点で旧陣幕には価値があるという。

 杉本会長は所在判明を喜び、以後このようなことが無いよう耐震性ありとされる同センター3階倉庫で保管し引き継ぎの記録を残すそう。今回の確認における最大の発見は上ノ丁の旧陣幕。一式ではないが両舷ともそろっていて一世代前の所在不明により焼損で失われた状態になっている絵柄がより原初に近い形で判明した。杉本会長は江戸末期~明治初期の陣幕ではないかと上ノ丁の旧陣幕を洞察し、「段ボールではなく樟脳(しょうのう)を詰めたプラスチックケースで大事に保管し、将来の新調へつなげていきたい」と気を引き締めて語った。

(2022年7月2日付紙面より)

見つかった旧陣幕の内容を確かめる杉本喜秋会長(左から3人目)ら=6月29日、串本町古座
2022年07月02日
138 避難所運営の課題対応
 職員が図上訓練で備え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は6月30日、同町役場で、職員を対象にした避難所運営図上訓練を行った。4人が参加、避難所となる学校の絵や想定される事態を記したカードを使い、どう運営すべきかを学んだ。

 同町は災害発生時に備え、避難所ごとに担当職員を決めている。避難所運営図上訓練はできるだけ同一避難所の担当者で実施。このため、別日にも別担当者が行う。この日は主に宇久井小中学校や、色川小中学校の担当者が参加した。

 和歌山県が作製した、オリジナルの災害対応シミュレーションゲームを用いて避難所運営を図上訓練した。模造紙大の紙に避難所となる学校の俯瞰(ふかん)図が描かれており、避難者の受け入れを行いながら課題やトラブルに対応していくというもの。正しい対応をするほどポイントが上がる。

 参加者は各自が▽施設管理/保健衛生▽総務/要配慮者▽食料物資/被災者管理▽情報/ボランティア―の班長となり、各分野を担当した。課題やトラブルはカードに記されており、内容によっては3択問題となっていた。開設からの時間も、1日目、2~3日目、4日~1週間と分かれており、起こる課題やトラブルも時間経過に準じたものとなっていた。

 「トイレを使わせてほしい、もう我慢ができない」「駐車場を設置するのに適した場所は」「避難者名簿を作るために記載してもらう事項は」「授乳室の設置はどこに」などの課題やトラブルがあった。参加者は、3択問題の場合は解答を、設置場所問題は学校内のどこに設置するかを話し合い、決定していた。適切な解答ほどポイントが高く、不適切なら0㌽となっていた。

 税務課の疋田晋一さんは「災害が起きたときは対応に追われ、目の前のことだけになりそうだが、今日のゲームは俯瞰して建物や人の状況が見られる。どういうところに気を付けるべきかが分かりやすく学べた。いざというときに生かしたい」と話した。

(2022年7月2日付紙面より)

適切な配置について話し合う=6月30日、那智勝浦町役場
2022年07月02日
139 喫茶アリスが優勝 第179回職場対抗ボウリング大会 
2022年07月02日
140 新宮、決勝進出ならず
 県学童女子選手権大会  
2022年07月02日
141 濱口さんの演奏響く  「いさなの宿 白鯨」  (太地町 )
2022年07月02日
142 新役員などを承認  和歌山自治会連合が総会  
2022年07月02日
143 地元の風景など力作並ぶ  1日からAB絵画倶楽部展  (那智勝浦町 )
2022年07月02日
144 労働災害を未然に防げ  新宮労基がパトロール  (新宮市 )
2022年07月02日
145 犯罪や非行のない地域に  社会を明るくする運動で街頭啓発  (新宮市 )
2022年07月02日
146 医療機関に直接予約を  ワクチン4回目接種、予約開始  (新宮市 )
2022年07月02日
147 給食調理の様子などを教わる  西向小1~3年が食育講座で  (串本町 )
2022年07月02日
148 技術維持のため稽古開始  高池下部の芳流館互盟社  (古座川町 )
2022年07月02日
149 第2回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2022年07月02日
150 七夕飾り作り楽しむ  紀宝町でママサークル  
2022年07月02日
151 1年生が手話を学ぶ  塩﨑さん夫妻招き、福祉体験学習  (相野谷中 )
2022年07月02日
152 約2年ぶりに活動再開  きほう食の会が栄養教室  
2022年07月02日
153 お悔やみ情報