熊野川河口に橋を架ける会総会
熊野川河口に橋を架ける会(会長・田岡実千年新宮市長)は10日夜、新宮市福祉センターで平成29年度総会を開いた。田岡会長は、長年の悲願であった河口大橋を含む一般国道42号新宮紀宝道路の工事が本年度から本格化すると述べ、「今年度も国や県、地域に対して河口大橋の必要性を強力に訴えていき、道路予算の確保と河口大橋の早期完成に向け、これまで以上の活動を展開してまいりたい」と会員らに協力を呼び掛けた。
平成25年度に新規事業化された新宮紀宝道路は、近畿自動車道紀勢線の一部を構成する和歌山県新宮市あけぼのから三重県紀宝町神内に至る延長2・4㌔の自動車専用道路。輸送時間の短縮、救急医療活動の支援、渋滞緩和による地域相互の振興と発展、東海・東南海・南海地震などの災害時の救命活動や地域復興の支援に寄与することなどが期待されている。
田岡会長は本年度事業費として14億6000万円(和歌山11億円、三重3億6000万円)の予算が付いていると紹介。「われわれの夢の実現が一歩一歩現実のものとなってきているように感じる」と述べた。
顧問を代表して藤根正典・三重県議会議員が4月に三重県が紀宝町と協力して用地買収プロジェクトチームを結成したと述べ、「引き続き、私たち顧問も皆さまとしっかりと手を取り合って、早期実現に向け、しっかりと協力させていただきます」とあいさつした。
国や県への要望活動などの昨年度事業報告、各種道路整備関連イベントへの参加など本年度事業計画、184万5000円(前年度比27万1000円減)の本年度予算など5議案を承認した後、副会長の西田健紀宝町長が閉会のあいさつ。「平成16年に本会が発足した当初は河口に橋が架かるのかという思いで要望活動が始まったのですが、皆さまの熱意が国や県を揺るがし、事業化となりました。できるだけ早く河口大橋を完成させることが大事ですが、どうしても地権者の皆さま方にご理解をいただけなければ、なかなか工事は進みません」と協力を呼び掛けた。
(2017年5月12日付紙面より)
新宮市民生委員児童委員協議会は8日、同市の熊野川町保健センターさつきで「熊野川地区おやこサロン」を開いた。未就園児と保護者が音楽に合わせて触れ合い遊びをし、読み聞かせを楽しんだ。
おやこサロンは、乳幼児、未就園児の保護者の交流の場。熊野川地区は住宅地が点在し、保育所に入園するまでの期間は子ども同士、親同士の交流の機会が少ないことから毎月1回実施している。
この日は市保健センターの職員らが訪れ、遊びを指導。『どうぶつたいそう1・2・3』で体をほぐし、『からだがピアノになりました』では原曲のトルコ行進曲に合わせて、お母さんが子どもの体をなでたりくすぐったりして触れ合った。手遊び、大型絵本『いないいない…ばあ!』を聞いた後はいろいろなおもちゃで遊んでいた。
次回は6月5日(月)午前10時ごろからを予定している。
(2017年5月12日付紙面より)
1年生対象に「チューターの日」 (近大新宮高校 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校(川合廣征校長)は10日、中高一貫コース1年生50人とフロンティアコース1年生64人を対象に「チューターの日」を実施した。教員が自身の経験などをもとに生徒に語り掛けた。
「チューター教員」は個別指導教員の意味で、同校では生徒の個性などを総合的に判断し、担任以外の各教員が生徒を担当している。生徒一人一人の性格や価値観、生活や学習意欲などの状況を把握し、充実した学校生活を送れるよう的確な指導を行う。
「チューターの日」は各チューター教員から大学時代の研究内容や学生時代の勉強法や進路決定のポイントなどの体験談を聞く機会として設けられている。教員らは自身の体験をもとに話を進め、生徒らは耳を傾けていた。
(2017年5月12日付紙面より)
第1回移住者様向け研修会 (県ふるさと定住センター )
古座川町直見にある県ふるさと定住センター(尾添宏進センター長)の主催事業「第1回移住者様向け研修会」が10日、同センター圃(ほ)場で開かれた。テーマは「番茶と簡単なウーロン茶作り体験」で、本年度着任の尾添センター長の希望で移住者を含む住民全体を受け入れた。22人が茶摘みに挑戦し、収穫した茶葉で加工方法を体験した。
本年度も100万人のふるさと回帰・循環運動推進・支援センター=東京都=が委託運営することになった同センター。この研修会は地域に根差す生活の知恵を移住者に紹介する趣旨で開いていて、本年度は3回の実施を計画しているという。
開会にあたり、尾添センター長は委託の経緯や職員体制、業務内容を簡潔に紹介しつつ「今回はいろいろな生活をされている方がいらっしゃると思う。今日の研修を通してコミュニケーションを図り仲良く和気あいあいとやっていただければ」とあいさつ。
西比古次指導員が研修内容の説明をし、茶摘みの基本「一芯二葉」の意味や国内で主流の煎茶と県内で親しまれる番茶、ウーロン茶と紅茶の違い(同じ茶葉を使うが加工の違いで種類が分かれる)を伝えた。
体験指導は「鮎のたなみや」のおかみ・東英子さんが担当。番茶は「釜煎(い)り→茶揉(も)み→天日干し」の順で仕上げるのが特色で、この日は一通りの要領を紹介した。参加者は釜煎りの順番待ちを利用し、簡単なウーロン茶作りとしてナイロン袋に摘みたての茶葉一つかみを入れ吐息で膨らませて密封放置する方法も体験した。
昼食休憩時には南部鉄器の鉄釜で仕込んだ茶がゆや漬け物、東さんからの差し入れで朝採りしたタケノコの素焼きの振る舞いもあった。
今回は串本町地域おこし協力隊のアイシェギュル・アルカンさんや中村慎也さんも参加。古座川ジビエ知らせ大使としても活躍する和歌山住みます芸人「ワンダーランド」の番組ロケも入るなど、過去になくにぎやかな研修となり、尾添センター長(56)は「期待した通り地元と移住の皆さんが仲良く楽しく研修してくれてうれしく思う」と自身初の研修会実施を喜んだ。
(2017年5月12日付紙面より)
スポ少予選バレーボール