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2023年02月04日
1 県内初の親子ワーケーション
 太田小で児童受け入れ  (那智勝浦町 )

 和歌山県内初となる「親子ワーケーション」が現在、那智勝浦町で実施されている。1月29日~2月7日(火)に株式会社ガイアックス(東京都、上田祐司代表執行役社長)の社員らとその子ども計22人が同町に滞在。2、3の両日には、ワーケーションに同行中の児童2人を町立太田小学校(上地巳奈子校長、児童19人)へ受け入れ、交流学習が行われた。

 ワーケーションとは、「ワーク(労働)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、テレワークを活用して観光地やリゾート地など非日常の土地で仕事を行うこと。企業には労働者の生産性や心の健康を高めるメリットがあり、地域にとっては新たな旅行機会の創出や都市部との関係人口増加につなげるチャンスとなる。

 ガイアックスはソーシャルメディアサービス事業などを展開する企業で、リモートワーク普及に伴い、通勤圏外の地方や海外在住のメンバーが37%まで増加。一方、定期的にワーケーションを通じた交流機会を設けることで、部署・年次を横断した関係づくりや事業推進を目指している。

 今回は単身者だけでなく、子育て中のメンバーも交流へ参加してもらおうとプログラムを企画。那智勝浦観光機構も協力しており、観光庁の「ワーケーション推進事業」の企業と地域によるモデル実証事業にも採択されている。

 社員らは株式会社シェアウィングが展開する「OTERA STAY(お寺ステイ)」のサービスを利用し、2泊3日~6泊7日の日程で「Temple Hotel大泰寺」に滞在。居住地もライフスタイルもさまざまなメンバーが集まり、業務時間外の余暇活動として観光や田舎料理教室、ビーチクリーニングなどに参加する。

 太田小には、普段は奈良県橿原市で暮らす木村奈摘実さん(6年)、茉菜さん(1年)姉妹が通学。奈摘実さんは「太田は海も近いし自然がいっぱいで、すてきな所だと思う。クラスの子と好きなユーチューバーの話をして、みんな優しいし、面白い」と話していた。

 上地校長は「2日間だけですが、全校児童が2人増え、子ども達もとても喜んでいる。初日から給食もたくさん食べ、一緒に走り回っている姿を見て安心した」と話していた。

(2023年2月4日付紙面より)

大泰寺の一室で業務に励む社員ら=3日、那智勝浦町のTemple Hotel大泰寺
クラスメートに教わって紙版画に挑戦する木村茉菜さん(右)=同日、那智勝浦町立太田小学校
2023年02月04日
2 厳かに「お綱掛け神事」
 花の窟神社で春季例大祭  (熊野市 )

 熊野市有馬町の花の窟(いわや)神社(山川均宮司)で2日、春季例大祭が斎行され、県無形民俗文化財に指定されている「お綱掛け神事」が行われた。

 日本書紀にも記され、日本最古の神社と伝えられている花の窟神社。イザナミノミコトとカグツチノミコトを祭り、毎年2月2日と10月2日に例大祭が営まれている。

 この日は、地元をはじめ県内外から多くの人が参拝。五穀豊穣(ほうじょう)を祈願し、熊野灘に面した高さ45㍍のご神体の巨岩にかかる約170㍍の大綱を張り替える伝統のお綱掛け神事が始まった。

 白装束姿の氏子らが巨岩に登り、季節の花々や扇子などを結び付けた日本一長いといわれる大綱の端を頂上に固定。参拝者が大綱を七里御浜海岸の波打ち際まで引き、境内の南隅にある支柱に結び付けた。

 この後、境内で山川宮司が祝詞を奏上。有馬小学校5年の前東子さんと岡田結奈さんが浦安の舞、西美有さん、細川果純さん、光山智彩さんが豊栄の舞を奉納した。

 農作物の収穫に感謝し、五穀豊穣を祈願するお綱掛け神事は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年10月から中止が続いていたが、昨秋から復活した。

(2023年2月4日付紙面より)

県無形民俗文化財に指定されている「お綱掛け神事」=2日、熊野市有馬町
2023年02月04日
3 きのくに教育賞を受賞
 高池小の寒川智美教諭  (古座川町 )

 令和4年度きのくに教育賞の贈呈式が先月25日にあり、本紙関係で古座川町立高池小学校の寒川智美教諭(48)が受賞者の一人としてその誉れを受けた。

 この賞は、県内の学校教育振興のため特に優れた実践をし成果を上げていると認められる教職員などをたたえる制度。実践は各市町村の教育委員会もしくは学校長の推薦により把握し、審査を経て年1回の頻度で県教育委員会が贈呈を重ねている。

 受賞者は幼稚園(幼保連携型認定こども園を含む)、小学校、中学校、高校・特別支援学校の部門別で審査選考していて、本年度は全体で10人、うち小学校の部は3人が選ばれている。

 寒川教諭の実践は、児童を引きつけるきめ細やかな工夫と複式学級経験で培った児童主体の授業展開で確かな学力の定着に尽力し、聴く力や発信する力を高める研究にも努力。その集大成で児童の意欲を引き出す手腕には他の教員からも定評があり、東牟婁地方へき地複式教育研究会における発表を通して校内にとどまらず広く地方全体の模範となり教員の授業力向上に貢献しているといった内容で、同町教育委員会が同賞の学習指導分野の成果に当たるとして推薦し受賞に至った。

 寒川教諭は同日実施の贈呈式出席のため会場へ向かったものの、雪の影響で断念。この賞の価値を重んじる同町教委は1日に中央公民館内で伝達の場を設け、高池小の大畑眞校長立ち会いの下で中道悟教育長から賞状を手渡した。寒川教諭は「私がもらってもいいのかなという思いですが、賞を頂けたことを励みにしていっそうレベルアップしていきたいと気が引き締まりました」と心境を語り、自分一人ではなく自分に応えてくれた子どもたちと一緒に頂いた賞だと受け止めて自宅に掲げ、これからの日々の励みにしたいと喜んだ。

  □     □

県南部では4人が受賞



 県南部では寒川教諭のほか、田辺市域で2人、上富田町域で1人が同賞を受賞。田辺市域では別の1人が上位評価の「きのくに教育の匠」に選ばれている。

 県教委義務教育課は近日中に本年度受賞者を公式ホームページで紹介する予定。町教委教育課によると本年度の同賞受賞者は全員、県教委の推薦により文部科学大臣優秀教職員表彰の被表彰者にも選ばれているという。

(2023年2月4日付紙面より)

きのくに教育賞の賞状を手にした寒川智美教諭(右)ら=1日、古座川町中央公民館
2023年02月04日
4 健康や家内安全など祈る
 東仙寺で節分星祭  (新宮市 )

 新宮市新宮の丹鶴山東仙寺(鶴田隆寛住職)で3日、「節分星祭」が営まれた。厄年の男女が訪れる中、鶴田住職がご本尊・弘法大師の前で護摩供養を行い、信者たちの身体健康や家内安全などを祈った。

 同寺は「東海白寿三十三観音霊場」の一番札所。星祭は、人がそれぞれ生まれた年によって持っている「本命星」の巡りが悪い人たちの災いが少しでも和らぐようにと祈る祭りで「星供養」とも呼ばれている。午後5時からは地域住民らが境内に掘られた穴で正月のしめ縄や松飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われる。

 市内から訪れた参列者は「毎年、足を運んでいます。家族の健康と家内安全を願いました。近年、猛威を振っている新型コロナウイルスの感染状況も不安でならないため、一日も早い収束も祈りました」。

 鶴田住職は「諸説ありますが、節分は立春に移る前夜とされています。参列者の皆さんやその家族の悪い星を少しでも弱め、平和に過ごせるきっかけになってくれれば」と話していた。

(2023年2月4日付紙面より)

ご本尊の前で護摩供養を行う鶴田隆寛住職=3日、新宮市の丹鶴山東仙寺
2023年02月04日
5 下校中に地震が起きたら  下里小育友会が避難訓練  (那智勝浦町 )
2023年02月04日
6 厄災除き福運を招く  光明宝院で星まつり  (那智勝浦町 )
2023年02月04日
7 プロの演奏に触れ音楽に親しむ  山口ちなみさんがアウトリーチ事業  (新宮市 )
2023年02月04日
8 その通販サイト、本物?  偽サイトに注意を  (国民生活センターが呼びかけ )
2023年02月04日
9 本宮祭を通常規模で 多数が切望、方針4日 (熊野本宮よみがえり委員会)
2023年02月04日
10 「春、夏の大会も頑張って」  ミートショップたなかが野球部に  (木本高校 )
2023年02月04日
11 テロを許さない社会に向け  3年ぶり、紀宝地区パートナーシップ定例会  
2023年02月04日
12 邪気払う風習教わり鬼追い  こども園などで節分の行事  (串本町・古座川町 )
2023年02月04日
13 実社会に触れ在り方考える  1年生51人が職場体験で①  (串本古座高校 )
2023年02月04日
14 お悔やみ情報
  
2023年02月03日
15 下小児童と守る会が道普請
 熊野古道歩き交流深める  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の4年生12人は1月31日、「なちかつ古道を守る会」(地庵晋司会長)の協力の下、身近にある世界遺産の熊野古道「清水峠」を歩き、道普請を行った。児童は歴史を学びながら古道や自然に触れ、清水峠入り口付近のぬかるんだ道に石を置くなどして整備に汗を流した。

 同校によると、今回の古道歩きと道普請は総合的な学習の一環で地域の歴史や文化、生活を学ぶことが目的だという。今回で3回目。

 児童は同会の太田耕二さんから昔の下里地区の様子や世界遺産、熊野古道などを事前に学んでおり、1月中旬には太田さんと共に清水峠を下見している。

 JR紀伊浦神駅に集合した児童は同会が準備していた石をリュックに詰め、出発。太田さんやメンバーの案内の下、交流を深めながら元気いっぱいに古道を歩いた。

 児童は清水峠の入り口付近に到着後、石を丁寧に敷き詰めた。さらにはメンバーや町職員、同校の職員と共に、古道歩きに障害物となる周辺の倒木や枯れ草、石などを片付け、道普請に取り組んだ。

 西麻陽さんは「この場所に熊野古道があることは知らなかった。道普請は楽しいし、道もきれいになってうれしい。いろいろ勉強になった。また来たいです」と笑顔で語った。

 作業を終えた児童にマスクやあめ、ミカンをプレゼントした太田さんは「おかげさまできれいになり、歩きやすくなった。これからも歴史や世界遺産に興味を持って、熊野古道も歩いてもらえたら。その際にごみなどを見つけたら、拾ってもらえるとうれしいです」と呼びかけた。

 地庵会長は「作業を通して、道具の名前や使い方も知ってもらうことも大切。子どもたちの頑張りのおかげで景色も明るくなって良かった」と話していた。

(2023年2月3日付紙面より)

道普請に汗を流した児童ら=1月31日、那智勝浦町の清水峠
下里小学校の児童や「なちかつ古道を守る会」の皆さん
2023年02月03日
16 これからも地域盛り上げたい
 新翔高校が交通安全優良学校に  

 新宮市佐野の和歌山県立新翔高校(藤田勝範校長)はこのほど、第63回交通安全国民運動中央大会で、「交通安全優良学校」に選ばれた。先月18日、東京都新宿区の新宿区立新宿文化センターで開催された同大会本会議において表彰を受けた。

 (一財)全日本交通安全協会、警察庁が主催(内閣府、文部科学省、国土交通省後援)する同大会。交通安全優良学校は、交通安全教育活動を積極的に推進し、児童、生徒の交通安全教育と交通事故防止に顕著な功績があった学校に対し贈られるもので、今回は全国で45学校が表彰を受けた。なお、同校は昨年11月、和歌山県警察と県交通安全協会による「交通安全優良学校」にも選出されている。

 同校では、2015年度より「自転車マナーアップ推進リーダー」活動を実施。委嘱を受けたリーダーが、他の生徒に自転車の交通ルールを守るよう呼びかけたり、警察や地域団体と共に交通安全の街頭啓発を行ったりするなどして、交通事故防止に向けた取り組みを展開している。

 昨年12月には、リーダーとして委嘱を受けている同校ブラスバンド部が新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催された「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」で演奏を披露。交通事故防止や命の大切さを訴えた。

 今回の表彰はそういった一連の活動を評価されたもので、県内での受賞は同校のみだった。

 このたびの結果を受け、藤田校長は「警察やJA、地域のご協力の下、自転車マナーアップ推進リーダーの活動や自転車安全教室の実施など、地道な活動が評価いただけたものと思っている。いろいろな人と一緒に協働していただけた賞。地域の中にあって、一緒に交通安全を啓発していくことはすてきなこと。今後も交通安全だけではなく、さまざまな分野で地域を盛り上げるために、積極的に活動していければ」と喜びを語った。

(2023年2月3日付紙面より)

表彰状を手に喜びを語る藤田勝範校長=1日、県立新翔高校
2023年02月03日
17 沖縄の思いに触れ思想培う
 文化セで令和4年度人権講演会  (串本町人権委員会 )

 串本町人権委員会(西野政和会長)が1月31日夜、文化センターで令和4年度人権講演会を開き、約230人(同委員会事務局発表)が沖縄の思いの一端に触れて思想を培う機会を得た。

 この講演会は町、町議会、町教育委員会、町PTA連絡協議会、町教育研究会、町職員労働組合後援。同委員会が年間を通して取り組む啓発活動の一つとして開いていて、本年度は▽沖縄戦40周年記念映画「戦場(いくさば)ぬ童(わらび)」上映▽まーちゃんバンドトーク&ライブ―の二部構成で内容を準備し当日の来場を呼びかけた。

 開会に当たり西野会長は昨年の沖縄本土復帰50周年を意識した内容だとし、太平洋戦争における沖縄戦で軍人ではない住民が直面した状況の筋道を説明して鑑賞を求めた。映画は1985年制作の作品で、記録映像と住民の実直な訴えを交えて太平洋戦争から本土復帰後までの沖縄の実態を伝える内容。その理解を持って西表島出身の三線アーティスト・南(ぱい)ぬ風人(かじぴとぅ)まーちゃんうーぽーさんを講師として迎え、率いるまーちゃんバンドを交え「歌って踊って平和をつかめ」を合言葉にして繰り広げるトーク&ライブを鑑賞して込められたメッセージを受け止めた。

 まーちゃんうーぽーさんは手にする三線が600年前の琉球王国時代に中国から伝わり独自の発展を遂げたように、周囲と仲良く生きていくところが沖縄の素晴らしさだとアピール。祭りを介してその教えを受け継ぐ長老に感銘を覚え、その裾野を世界へ広げるのが自分だとして、情熱豊かに伝えたい思いを語りと歌でつづった。この講演会の趣旨もくみ、顔も合わせず簡単に戦争をしてしまう状況を憂いて「二度と戦争を起こさないため、誰もが笑顔で仲良くする世界を作りたい」「みんなが希望を持てる世界を作るのは私たち」とメッセージを寄せ、そのために伝え広めている沖縄の素晴らしさが生かされる今後を願うなどした。

 閉会に当たり猪村和己副会長は「自然や命、平和に対する思いが心に響いた」とたたえて講師登壇に感謝し、平和と人権は表裏一体とする捉え方を掲げるなどして締めくくった。

(2023年2月3日付紙面より)

歌と語りで思いを伝えるまーちゃんバンド=1月31日、串本町文化センター
沖縄からのメッセージを受け止める来場者
2023年02月03日
18 詐欺防止共有、啓発に生かす
 高齢者地域見守り隊が定例会  (紀宝町 )

 紀宝町の高齢者地域見守り隊(伊藤俊介代表)は1日、町役場大会議室で本年度の第3回定例会を開催。隊員ら約20人が参加し、今後の活動内容や詐欺被害の状況などを確認した。

 見守り隊は2012年9月に発足。現在24人が所属し、月1回の街頭啓発活動などを通して、高齢者の特殊詐欺被害防止を呼びかけている。

 今回は本年度最後の定例会で、伊藤代表が「コロナの影響で本年度も活動を自粛したこともあったが、これからも自分のペースで参加してほしい。特殊詐欺が多く発生しており、皆さんの意見を活動の参考にしたい」とあいさつした。

 成人年齢の引き下げによる若者の詐欺被害、各地で相次ぐ広域強盗事件など、全国的に消費者問題が大きく取り上げられており、紀宝警察署管内では今月、御浜町の20代女性が現金5万円をだまし取られる詐欺が発生した。

 参加者は四つのグループで、特殊詐欺の手口などを話し合い「スマホを使ったSNS(交流サイト)による詐欺は若者の被害が多いのでは」「ATM、コンビニに誘導する詐欺もまだある。頭に入れておくべき」「電話による詐欺の手口も新しくなっている。これから気を付けないといけない」「自宅の鍵をかける習慣を付けたほうがいい」と発表。全員で情報共有した。

 来年度も街頭啓発や寸劇による啓発活動を継続し、スキルアップ研修会、消費者問題講演会などにも取り組むという。

(2023年2月3日付紙面より)

特殊詐欺の手口などを話し合う=1日、紀宝町役場
2023年02月03日
19 1月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2023年02月03日
20 王子サッカー教室が頂点に
 新宮信金経営者塾100人会「紀蹴カップ」  
2023年02月03日
21 在宅医療やみとり考える  医療ゼミ×あいくる  (近大新宮 )
2023年02月03日
22 古道歩き控え事前学習  紀伊山地の霊場と参詣道  (新宮高校 )
2023年02月03日
23 遊びの時間楽しむ作品  喫茶きよもんで紅節書院新春展  (那智勝浦町 )
2023年02月03日
24 寒さに負けないぞ!  全校児童でランニング  (井田小 )
2023年02月03日
25 初の団体戦でプレー 紀宝SCがグラウンドゴルフ大会 
2023年02月03日
26 児童考案ゲーム楽しむ  チャレンジランキング  (熊野川小学校 )
2023年02月03日
27 お悔やみ情報