ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:30件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年04月12日
1 新生活をスタート
 小中学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市立の5小学校と5中学校で11日、入学式があった。新入学の児童189人、生徒191人が、期待と不安を胸に新生活をスタートさせた。

  □     □

■神倉小学校



 神倉小学校(藪中秀樹校長)は、新入学は70人だった。藪中校長は式辞で「今日から小学校生活が始まる。もし学校で分からないことがあったら、(上級生の)お兄さん、お姉さんに何でも聞いて。いろいろ聞いて、早く神倉小学校に慣れて」と述べた。「笑顔で元気にあいさつを」「友達と仲良くしよう」「自分でできることは自分でしよう」の三つを呼びかけ、締めくくった。

 児童会代表の6年生3人が、歓迎の言葉を述べた。「分からないことや困ったことは、先生やお兄さん、お姉さんに聞いて。楽しく頑張りましょう」と伝えた。

  □     □

■緑丘中学校



 緑丘中学校(宮本雅史校長)には、83人が新入学した。宮本校長は式辞で「中学校の3年間の頑張りが、将来を支える基盤となる」と呼びかけた。

「良い習慣を身に付けて」「仲間を大切に」「目標に向かい頑張って」の三つを伝えた。「皆さんの今後の活躍を祈念する」と結んだ。

 新入学生を代表し、松田大知さんがあいさつした。「私たちの胸は希望で満ちあふれているが、一方で不安も感じている。不安を喜びと楽しさに変えていきたい。私たちは、自分の力を存分に発揮し、仲間と協力し、先輩方が築いてきた伝統と校風を引き継いでいく。勉学に励み、学校行事やクラブ活動にも精いっぱい取り組む」と力を込めた。

  □     □

■各校の内訳

 各校の新入学児童・生徒の内訳は、小学校が▽神倉70人▽王子ヶ浜49人▽三輪崎63人▽高田2人▽熊野川5人。中学校が▽緑丘83人▽城南48人▽光洋54人▽高田1人▽熊野川5人―だった。

(2023年4月12日付紙面より)

入学式に臨む新入学児童ら=11日、新宮市立神倉小学校
来場者の拍手に包まれ新入学生徒が入場=同日、新宮市立緑丘中学校
2023年04月12日
2 古い石段探して整備
 井田神社元宮への参道  (紀宝町 )

 紀宝町井田にある井田神社の元宮への参道を地元の人たちが整備している。元宮を見学するツアーが9日にあり、掘り起こされた昔の石段をたどりながら巨岩の元にたたずむ宮の跡と思われる場所を歩いた。

 参道整備は井田の田中純代さんと上平忠行さんが、今は山中にある地域の名所をよみがえらせようと3年ほど前から取り組み始めた。井田公民館の萩野進也館長や蔵本一範さんらの協力を受けながら埋もれた石段を探し、再び通れるように掘ったり、ロープを張ったり、丸太で階段状の登り口を作ったりして整えた。

 地元の人に「山田」と呼ばれる町道山田線沿いの登り口から数分登った場所に巨岩があり、そばに宮があったと考えられるという。井田神社境内にある町教育委員会設置の看板には「大昔はここから1600㍍北西の山の中にあった上の森(さる倉の氏神)のお宮と現在の場所にあった下の森の二つに分かれていたが、明治のはじめ他の小さな宮とともに合併して祭りました」とある。

 この日は2019年度を最後にコロナ禍のため中止にされていた井田公民館主催の「ファミリーウオーク」が開かれ、子どもから大人まで14人が東紀州10名山の大烏帽子山(標高362㍍)に登り、元宮に立ち寄った。

 解説した萩野さんは「集落が下に移っていったのに合わせ、神社も移されたのだろう。下り場は少し高い土地にありながら下り場というが、この元宮から見て下の方にあるので、そう呼ばれるようになった」と紹介した。

 町道を挟んで下方に参道は続いていたとみられ、田中さんは「次はそちらの道も整備したい。多くの人に関心を持ってもらえれば」と話していた。

 塩野真宮司は「(看板にある)上の森というのが元宮のことだろう。昔は巨岩信仰があった。『大昔』とあるように記述が残っていないので確かなことは分からないが、かなり古くに祭られたものではないか」と話していた。

(2023年4月12日付紙面より)

掘り起こされた石段=9日、紀宝町井田
元宮への登り口で萩野進也館長が解説=同日、紀宝町井田
2023年04月12日
3 誕生を祝う「花まつり」
 釈迦立像に甘茶かけ  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長=山﨑元文松巌院住職)は8日午前、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で、釈迦(しゃか)の誕生を祝う降誕会(こうたんえ・ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職、13人が参加。読経した後、釈迦立像に甘茶をかけた。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ)(2月15日)、成道会(じょうどうえ)(12月8日)とともに三大法会の一つとして重んじられている。ルンビニーの花園で釈迦が生まれ、天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたとされていることにちなみ、花まつりでは花御堂(はなみどう)の釈迦立像に甘茶をかける。

 法要の後に山﨑会長は「花まつりは、仏教の教えを見直す節目の行事としてやっている。続けていくことに意味があると思う。各寺で行われているので、これを機にちょっとでも(教えが)伝われば」と話した。

 なお、かつて法要後に実施していた市内老人ホームへの慰問は、コロナ禍の影響で中止となった。また、同日午後には市福祉センターで、平和祈念祭法要が営まれた。これに関しても山﨑会長は「ウクライナのこともある。祈念祭が平和をもう一度考える機会になれば」と語った。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12カ寺、14人で構成している。

(2023年4月12日付紙面より)

釈迦立像に甘茶をかけ誕生を祝った=8日、新宮市千穂の宗応寺
新宮仏教会の皆さん
2023年04月12日
4 町社協サロンの良さ宿して
 下部で集いの場がオープン  (古座川町 )

 古座川町高池、下部地内にある町複合センターに10日、集いの場「陽だまり」がオープンした。高齢者層など町民のよりどころとして開かれている町社会福祉協議会の巡回型サロン「ふれ愛カフェ♡よりみち」の良さを宿した場で、平日の午前10時~午後4時30分に随時利用できる。

 前年度に同センター1階全面をリニューアルして設置。構造上外せる壁を取り払って開放感を宿しつつ▽茶話▽学習▽軽運動―の各フロアを設け、相談室も備えて外出交流するきっかけの提供を目指している。

 巡回型サロンと同様の活動を基本にして運営を開始。今後は常設の利点を生かしたアイデアも取り入れて充実していきたいという。初日には内覧会を兼ねてオープニング企画があり、先着100人限定で粗品(おみくじ付きの箸やジュース〈柚香ちゃん〉など)を配布。午前と午後の2回○×クイズを開いて手作りの小物入れなどの景品を進呈するなどして活動の一端を紹介するなどした。

 この日は町社協の会長でもある西前啓市町長や町健康福祉課の巽寿久課長ら職員も駆け付け、町民の反響をじかに確認。午前中は約50人が利用し、西前町長は「高齢化が進む中だが、本町は幸いにして達者に在宅する方々が多い。達者だからこそできる地域交流をこの場所で楽しんでくれれば」など今後の反響を期待した。

 同課はこの集いの場を町いきいき健康ポイント事業の付与対象に位置付け、週ごとに利用1回に限り1ポイントを進呈するとしている。この場所は巡回型サロンを担当する町社協見守り員の久保由美子さんと下地恵美さんの拠点でもあり、当面は補助としてシルバー人材1人を起用しつつ「陽だまり」の運営に専念。安定したところで見守り員1人とシルバー人材1人で「陽だまり」を支え、1人が他の職員の応援を得て若干頻度は下がるが巡回型サロンの再開を目指すという。

 見守り員の久保さんは「優しく温かさのある場にしていきたいと願い、『陽だまり』と名付けました。ここへ来れば必ず誰かが居て、話し相手が得られるのがこの場所の良いところ。みんなでほっこりとする場所にしていきたいので、気軽に来ていただければ」とオープンに当たっての思いを語った。

 土、日、祝日は休み。問い合わせは「陽だまり」(電話0735・67・7345)まで。

(2023年4月12日付紙面より)

複合センター1階でオープンした集いの場「陽だまり」=10日、古座川町高池
2023年04月12日
5 イペー、黄色く鮮やかに  ブラジルの国花咲き誇る  (御浜町 )
2023年04月12日
6 甘茶で釈迦の誕生祝う  東正寺、色とりどりの花御堂  (紀宝町 )
2023年04月12日
7 新しい学びの場へ  木本、紀南高校で入学式  
2023年04月12日
8 勉学への決意新たに  新宮高校定時制で入学式  
2023年04月12日
9 誇り胸に一歩踏み出す  新翔高校に97人入学  (新宮市 )
2023年04月12日
10 「みんなの幸せのために頑張って」  美熊野福祉会で入社式  (新宮市 )
2023年04月12日
11 道路脇にタンポポ咲く  アスファルトの隙間から  
2023年04月12日
12 例大祭に向けリハーサル 大斎原で地元小中学生ら (田辺市本宮町)
2023年04月12日
13 戦没者の冥福を祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2023年04月12日
14 期待や歓迎受けて第一歩  町立小中学校入学式挙行  (古座川町 )
2023年04月12日
15 4年ぶり例年通り執行  大島の浅間神社で例祭  (串本町 )
2023年04月12日
16 新入生20人を迎える  太地小学校で入学式  (太地町 )
2023年04月12日
17 お悔やみ情報
  
2023年04月06日
18 仮称1号トンネルが貫通
 国道168号相賀高田工区  (新宮市 )

 現在、開通に向けて工事が進む、新宮市相賀の国道168号相賀高田工区の「仮称1号トンネル」が4日、貫通した。発注者の和歌山県職員や市職員らが立ち会い、貫通の瞬間を見守った。

 同工区は、五條新宮道路の一部区間として計画されている延長4・8㌔の路線で▽新宮市への通勤通学など、沿線住民の日常生活における移動を支援▽落石やのり面崩壊、冠水などによる通行止めを回避し、第一次緊急輸送道路の機能を強化▽二次救急医療機関(市立医療センター)へのアクセス向上▽世界遺産などの観光拠点を結ぶ周遊ルートの信頼性向上―を目的として計画されている。

 「仮称1号トンネル」は同工区の内、相賀地内における延長979㍍のトンネルで、西松・合同・城南特定建設工事共同企業体(岡竜・新宮相賀トンネル出張所長)が道路改築工事を請け負っている。

 2021年12月に安全祈願祭を執り行い、22年1月12日から掘削を開始し、晴れて貫通の日を迎えた。工期は11月30日までを予定している。なお、同工区のうち、相賀から白見の滝に至るまでの「仮称2号トンネル」でも現在、完成に向けて工事が行われている。

 トンネル貫通に当たり、東牟婁振興局新宮建設部工務課の堀直樹さんは「近畿自動車道紀勢線と一体となって進めている、医療や地域発展のために欠かせない大事な幹線道路の一つ。開通を待ち望んでいる方々も多い。貫通は一つの区切り。今後も早期に道として供用できるよう努めていきたい」。

 岡所長は「協力業者や地元の方々にご尽力いただき、無事に貫通の日を迎えることができた」と感謝。「引き続き、安全第一で最後まで頑張って工事を進めていきたい。今後ともご指導いただければ」と話していた。

(2023年4月6日付紙面より)

「仮称1号トンネル」の貫通を祝った=4日、新宮市相賀
お神酒で清め、安全を祈願した

2023年04月06日
19 先人たちの歴史まとめる
 大越さんが地域おこし協力隊に着任  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場で3日、地域おこし協力隊の着任式があった。群馬県高崎市在住で上智大学3年の大越光太郎さん(21)が着任し、堀順一郎町長から委嘱状を受けた。

 地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などに移住して、地場産品PRなどの地域おこし支援や農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図るもの。

 町では2011年1月から採用を開始。先月31日現在では、13人が卒隊し、7人が町内に定住している。また、現役の協力隊メンバーは大越さんを除き3人。

 大越さんは色川地区を担当し▽移住交流事業の支援▽地域の情報収集、広報活動▽地域団体の活動サポート▽地域課題の整理や、対策の検討―などに取り組む。

 現役大学生の大越さんは、総合グローバル学部を専攻。学びを進める中で、グローバル化の問題などに直面したという。

 その際に、逆に位置する「里の暮らし」に興味を持ち、色川地域の存在を知る。その後、協力隊に申し込み、着任に至った。同町熊瀬川に住み、色川地域で活動に従事する。任期は今月1日から来年3月31日まで。

 大学を休学し任務に就く大越さんは「他の里がある地域は廃れてしまったり、現代の形に変わってしまっているが、色川には本物の里が残っている。文化も地形も想像以上に広くて大きい。皆さんが温かくて優しい。歓迎していただき、うれしい」。

 活動については「先人たちが残してきた歴史や生活の積み重ね、思いなどを一つにまとめて、後世に継承していきたい。任期後は復学などもあるが、最終的には色川に戻ってきたいと考えている」と語った。

 堀町長は「これまで培った経験や知識をこの地域で生かしていただき、地域や町の活性化にご協力いただければ幸いです」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

地域おこし協力隊に着任した大越光太郎さん(左)=3日、那智勝浦町役場
2023年04月06日
20 代表参列で信仰をつなぐ
 中湊稲荷神社の祭典営む  (串本町 )

 串本町中湊にある稲荷神社の祭典が2日に営まれた。新型コロナウイルスの情勢で十分な準備ができず、今年も式典のみ実施。来年こそ再興と申し合わせつつ、区内で代表を立てて信仰を今後へとつないだ。

 正法寺後背の山腹に鎮座するこの神社は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を主祭神とし、古く商圏として発展した中湊に開運をもたらす神として今も中湊区(生熊和道区長)から信仰を得ている。

 祭典は4月3日に近い日曜日を期日にして営んでいて近年まで青年会「英進社」による子どもみこしや奉賛行事(出店と餅まき)を伴っていたが、2019年を最終とし20年以降は新型コロナウイルスの情勢で式典のみ行う形が続いている。今年も準備を始めるタイミングで感染拡大第8波の情勢があり、来賓を交えず区内代表者と厄よけ・寿祝いの参列者だけで式典を営むことを判断。当日雨天の予報が出ていたため、中湊コミュニティーセンター2階に祭壇を組んで遥拝する形で式典に臨んだ。

 式典には神社総代、同区、正法寺総代、青年会、婦人会、生き生きスクール中湊、厄よけ寿祝いの各代表者17人が参列。神事は古座神社の石田保宮司が執り行い、神保圭志神社総代以下順次玉串をささげるなどして主祭神への礼を尽くした。

 式典に先立って生熊区長は「4年来この場所(同センター)で祭りをしているが、本来の形がないとやっぱりさみしい。来年こそは何とかしたいと思うので、その時は協力をよろしくお願いしたい。厄年や寿祝いの皆さんは今年一年、丈夫に頑張ってほしい」とあいさつをして、参列一同の思いを束ねた。

(2023年4月6日付紙面より)

稲荷神社を遥拝する形で式典に臨む一同=2日、串本町中湊の中湊コミュニティーセンター
2023年04月06日
21 遊ぶ児童の歓声響く
 王子で学童保育始まる  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)の横、旧王子幼稚園の建物で新たに、「王子放課後児童クラブ」が始まっている。王子ヶ浜小学校の1~6年生の児童36人でスタート。楽しげに遊ぶ児童の声が響いている。

 王子放課後児童クラブ父母会(小川政夫会長)が、市の委託を受けて運営している。王子ヶ浜小の校区にはこれまで学童保育の施設がなく、児童らは、井の沢放課後児童クラブ(通称:たんぽぽクラブ)に送迎支援を受けて通っていた。王子ヶ浜小学校の保護者から、校区内に施設が欲しいとの声を受けて、新宮市が旧王子幼稚園の建物を再整備した。スタッフは、他の学童保育の施設での経験者が務める。

 4日には、施設のスタッフに加え、学生ボランティアが見守る中で、児童らが歓声を上げて遊んでいた。清水明美主任は「集団での遊びの中で、温かい人間関係の土台をつくる場所にしたいとの思いがあり、児童にはその力を培っていってほしいと願っています」と話した。

(2023年4月6日付紙面より)

楽しげに遊ぶ児童ら=4日、新宮市の王子放課後児童クラブ
2023年04月06日
22 1位に小阪留美さん  写連新宮支部3月例会  
2023年04月06日
23 孔島周辺で清掃奉仕  新宮LC20人が取り組む  (新宮市 )
2023年04月06日
24 力一つに書道パフォーマンス  第13回恵苑書院展  (新宮市 )
2023年04月06日
25 「大逆事件」は普遍的なテーマ  バーバラ・ハートリーさん  
2023年04月06日
26 新たに3品仕上がる  打ち上げPRグッズ  (串本町 )
2023年04月06日
27 花盛りで存在感際立つ  高富のトルコのお守り  (串本町 )
2023年04月06日
28 学校での性暴力対応冊子  全ての教職員に配布  (三重県 )
2023年04月06日
29 歯磨きで感染を防ごう  小中学生にパンフレット配布  (紀宝町 )
2023年04月06日
30 剣道は人を成長させてくれる  紀宝町出身、木和田大起・教士7段  (カナダ代表コーチ )