JUNTOSメンバーが農業体験 (那智勝浦町 )
那智勝浦町長井にある太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さん所有の田んぼで22日、新宮・東牟婁地方を拠点に活動する中学生クラブチーム「JUNTOS(ジュントス)フットボールクラブ」の2年生17人が田植えに取り組んだ。生徒らは晴天の下、楽しみながら農業体験に汗を流していた。
農業体験は、同クラブの⻆利則さんが、知人の村上さんに協力を求めて昨年から始まった。現在はクラブの取り組みとして、2年生で田植えと稲刈りの体験が実施されることとなっている。
この日は、田植え前に村上さんが田園風景の中で講義を実施。農業繁忙期に、学校を休んで農業を手伝うという学校教育法の農繁休暇に触れて農業の大切さを説いた。
さらにサッカーなどのスポーツに焦点を当て、チームワークについても解説。その源流・原点には狩猟や採集があるとし、獲物を捕らえるためには、仲間同士の協力が必要であったと述べた。
また、多くの大会入賞者を輩出するなど、長年取り組んできたけん玉の指導を挙げ「けん玉で養えるコンセントレーション(集中力)、コンフィデンス(自信)、コントロール(調整力)は農業やサッカーにとっても重要。どれが欠けてもいけない」と話した。
その後、生徒らは田んぼに入り、手で苗を植える昔ながらの田植えに取り組んだ。続いて、筋引きにも挑戦。各作業の際も、互いに声をかけ合いながら、和気あいあいとした姿が見られた。
同クラブのクラブマネジャーの向井健人さんは「普段食べているお米は、生産者の方々が作ってくれていることを理解してもらえたら。体験を通して、心の成長を育んでほしい。必ずサッカーにも生きてくる」。
大堀陽向さん(城南中2)は「講義はとてもためになった。田植えも楽しく、良い経験になりました。プレー中の集中やチームワークにも役立つと思います」と語った。
村上さんは「チームワークには、仲間に対しての優しさと思いやりが必要になる。三つのCとともに、今後のサッカーや生活に生かしてもらえたら」と語った。
(2023年4月28日付紙面より)
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「マグロのぼり」掲揚 (熊野那智大社 )
5月5日の「こどもの日」に先立ち、熊野那智大社(男成洋三宮司)境内では、マグロを模したこいのぼり「マグロのぼり」が青空の下、風を受けて元気よく泳いでいる=写真。
「マグロのぼり」は、生マグロの水揚げ日本一を誇る同町のPRにと、南紀くろしお商工会が同大社に奉納したもの。青色と赤色のマグロはそれぞれ約4㍍。
同大社によると、21日に設置し、5月7日(日)まで掲揚されるという。27日は晴天の下、優雅に泳ぐマグロのぼりの様子を撮影する観光客の姿が見られた。
滋賀県から家族で訪れた50代女性は「那智勝浦町ならではのこいのぼりがかわいらしい。旅の記念になりました」と笑顔で話していた。
井戸大輔禰宜(ねぎ)は「海外から多くの観光客が見えられている。5類移行も含め、新型コロナウイルスも収まりつつある感じもある。観光客の方はもちろん、地元の皆さまもゴールデンウイークにご参拝の際は、ぜひマグロのぼりを見ていただけたら」と話していた。
(2023年4月28日付紙面より)
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ふるさと資料館前で6月3日に (紀宝町 )
小学生が描いたホタル灯ろう作品を展示する紀宝町の「ほたる灯ろう展」が4年ぶりに復活する。例年同様、町ふるさと資料館前広場を会場に、6月3日(土)午後6時30分から開催することが決まった。
ホタルの飛び交う美しい町になることを願い「ほたるを守る会」(蔵本一範会長)が主催。新型コロナウイルスの影響で3年間中止になっていたが、今年は26日の総会で再開が決定した。
今年もほたる夢太鼓の演奏で開幕し、優秀作品表彰式、ホタル学習、○×クイズの後、灯ろうに明かりをともす。
町内全小学校に灯ろうのイラスト作成を依頼しており、蔵本会長は「保護活動は続けてきたが、ようやくイベントが再開できるようになった。灯ろう作品を出品してくれる小学生の思いを大切にしたい。当日は、ぜひご来場ください」と話している。
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例年実施している活動の一つとして23日、町内3地区7カ所にホタルの保護啓発を呼びかける看板を設置した。
会員が3グループに分かれて、ホタルが生息する井田川、神内川、相野川の各地区に掲げた。看板には「ホタルは自然環境のバロメーター」と記し、5~6月中旬までホタル保護のため草を残していることを伝えた。
町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息しており、毎年、ホタルが飛ぶ5月1日から6月中旬まで、「ほたる生息パトロール」に取り組んでいる。
(2023年4月28日付紙面より)
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町教委設置のカメラ捉える (古座川町 )
古座川町直見(ぬくみ)にある大谷湿田の監視カメラがこのほど、コウノトリ2羽の飛来を捉えた。
このカメラは、町教育委員会教育課が野生動物などの侵入状況を把握するため2月~4月に設置。シカやカラス、タヌキとみられる動物などと共に見慣れない大型の鳥の姿もあり、映像から読み取れる情報を基に調べた末、コウノトリとみてほぼ間違いないと判断した。
飛来したのは3月20日正午前後。監視カメラはハッチョウトンボの幼生が生息する水域を中心に設置していたため何時間ほど同湿田に滞在していたかは分からないが、同日日中に3回、何かをついばみながら歩き回る様子を捉えていた。
洞内宏文課長によると、4月半ばまでに撮影した映像データを回収して内容を確かめたところ、コウノトリの姿が含まれていて驚いたという。映像から足環の個体識別情報までは読み取れなかったが、他方で22日に那智勝浦町中里でコウノトリ2羽の目撃事例があり同じ個体ではないかというところで結論が落ち着いている。
コウノトリは体長1㍍超の渡り鳥で、国内の野生種は1971年に絶滅したと判断され、以降に国内で目撃されているのは再度野生種を宿すために放たれている個体が大半。識別のために頑丈な足環が左右2個ずつ付いているのが特徴で、四つとも付いていない個体が現れたら求めて止まない自然繁殖で生まれた野生種か、国外から飛来したと考えられる。
(2023年4月28日付紙面より)
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那智勝浦ゴルフ倶楽部
奥熊野いだ天ウルトラマラソン
妙法山阿弥陀寺で御影供 (那智勝浦町 )
那智勝浦町南平野にある妙法山阿弥陀(あみだ)寺(谷宏之住職)で20、21の両日、弘法大師御尊像を前に、大師の命日をしのぶ法要「御影供(みえく)」があった。コロナ禍で数年間は一般参拝を中止していたが、今年は4年ぶりに通常通りに斎行された。
弘法大師は真言宗の開祖・空海(774~835年)の別称で、同寺は空海が開山した寺院の一つに数えられており、平安初期に開創された。
女人禁制のない仏域として、女性の信心を広く集めたことから「女人高野」とも呼ばれ、「御影供」と生誕日の法要「青葉祭」が年中行事とされている。
20日夜は、室町時代の1509(永正6)年に建立された大師堂(県文化財)で、弘法大師御開帳護摩供が営まれた。
町内外から多くの参拝者が集まり、約10㍍の長い大数珠「百万遍数珠」2本を参拝者が輪になって繰りながら般若心経を唱えた。
三重県大紀町から家族と共に訪れた石倉里美さんは「コロナ禍前は毎年、お参りに来ていた。祖父母の供養をしてもらっている。こちらに来ると心が落ち着きます」と笑顔で話した。
谷住職は「全ての宗教において、共通するのは祈り。人には必ず死が訪れる。それまでに日々、自分ができることや生きることをしっかりとやる。後はそれぞれの宗教や信じるものに任せるが、その際に祈りが必要。その時、人は強くなる。自分の方法で構わないので、功徳や供養になるように祈ってほしい」と語った。
21日は、本堂で熊野地方の風習「お髪上げ」(納骨・納髪)や先祖代々の総供養も行われた。
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■大師堂や大師尊像
大師堂は、創建当初からの姿を残している。国の重要文化財指定に向けて老朽化していた屋根の葺(ふ)き替えを終え2020年に、第一期の補修工事が完了している。
また、御尊像は檜(ひのき)材寄木造(よせぎづくり)。このほどの解体修理で1451(宝徳3)年に完成し、京都高辻に住む大仏師・大進法橋と小仏師太夫法橋によって彫られたということが分かった。
同寺では、重文指定に向けて今後も工事を進めていくとしている。
(2023年4月26日付紙面より)
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宇久井海と森の自然塾 (那智勝浦町 )
那智勝浦町宇久井半島の自然保全活動を続ける「宇久井海と森の自然塾運営協議会」(湊谷幸三会長)は23日、3年ぶりに地玉(じごく)の浜の清掃活動を実施した。会員ら42人が汗を流した。
「地玉の浜」は吉野熊野国立公園の特別地域に指定されている宇久井半島の一部で、約3億年前に形成された石英の粒「オルソコーツァイト」や地層の褶曲(しゅうきょく)、火成岩の岩壁などが観察できるスポット。新型コロナウイルス感染拡大により2020年3月以降清掃を実施できておらず、3年ぶりの開催となった。
以前はペットボトルや空き缶、漁具といった漂着ごみが目立っていた同海岸だが、近年では海洋プラスチックごみ問題への認知の広がりから、地元住民や中学生、観光客らによる自主的な清掃の輪が広がり、きれいな状態が保たれている。
この日もプラスチックごみはほとんどなく、清掃は流木の処理が主となった。会員たちは大きな流木をチェーンソーなどで運びやすい大きさに分けて処分。比較的小さなものは町指定ごみ袋で回収した。
作業には同塾の会員でもある堀順一郎町長や瀧本雄之副町長も参加。休暇村南紀勝浦の職員や地域のボランティアも応援に駆け付けた。
湊谷会長は「普段から清掃をしてくださる方がおり、浜は非常にきれいな状態。6月にも芝生の草取りを計画しており、また皆で活動できたら」と話していた。
(2023年4月26日付紙面より)
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橋杭ビーチオープンフェス (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会が23日、串本町くじ野川にある橋杭園地でイベント「橋杭ビーチオープンフェスタ」を実施し目下力を入れている同ビーチの春~秋3季活用の魅力をアピールした。
7~8月の海水浴場設置以外にもっと活用できないかという思いが高じ、2017年度から本格展開している同活用。現在は4~10月をシーズンとしてフリーマーケットや釣り大会などを積極誘致し、同協会自体は事業委託先のビーチハウス・ラパンを軸にしたシーズン中の飲食と各種マリンアクティビティーの提供を通してアウトドアレジャー拠点としての活発化を図っている。
そのイメージをシーズンインに合わせて印象づける企画が同フェスタ。17年3月にシーズン直前のプレイベントとして初実施して以降、当日の天候や新型コロナウイルスの情勢で中止が続いたため、ほぼ6年ぶりの実施となった。
今回は感染症予防の観点で密を誘いやすいステージを中止とし、体験企画とフリーマーケットで内容を構成した。体験は小学生限定の特別メニューを追加し全4種で組んだが、当日は雨こそ降らなかったもの風が強く▽BIG SUP▽特別メニュー「ふわっと体験パラグライダー」―は中止。▽シーカヤック▽特別メニュー「モデルロケット製作・打ち上げ」―は実施した。フリーマーケットも天候に伴うキャンセルがあり規模縮小となったが、適時来場者の注目と利用を集めた。
同ハウスは水曜日と11~3月、過度の荒天日を除き午前9時~午後5時に営業している。各種マリンアクティビティーは▽シーカヤック▽フィッシングカヤック▽SUP▽BIG SUP―をレンタル提供していて、一部はツアー利用(指導者同行)の相談にも応じている。詳細は同ハウスの公式ホームページを参照。3季活用の問い合わせは南紀串本観光協会(電話0735・62・3171)まで。
(2023年4月26日付紙面より)
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JR新宮駅でキャンペーン
通学中の列車内や駅構内など、公共の場でのモラルとマナーの向上を呼びかける「きのくに・さわやかマナーアップキャンペーン」が25日朝、JR新宮駅で実施された。高校生や警察関係者ら約20人が、通学で電車を利用する高校生らに啓発グッズを配布した。
学生が駅など公共の場所で座り込む、大声で騒ぐなどのマナー違反行為が横行して社会問題となった2003年から、春と秋の年2回実施している。この日は新宮高校生徒会の生徒ら7人と教職員が活動に参加。新宮警察署、少年補導員、少年相談センター職員、地域安全推進員らと共に、電車内における携帯電話の迷惑使用やごみのポイ捨てなど、迷惑行為の禁止やマナーの向上を呼びかけた。
生徒会長の磯﨑咲良さん(3年)は「活動に参加するのは初めて。自身も通学で電車を利用しているが、新入生や一般の方が入りづらいと思うので入り口付近に立たないようにしている。みんなでマナーを守って気持ちよく電車を利用することができれば」。
生活安全刑事課の中濱智厚警部補は「座り込みや携帯電話の迷惑使用など、マナー違反について再認識してほしい。高校生が参加してくれることによって、呼びかけがより身近なものになると思う。高齢者などには席を譲ってあげてください」と呼びかけていた。
(2023年4月26日付紙面より)
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ホップリーグ3部東牟婁大会
京都橘大訪問し熱意伝える (那智勝浦町 )
「那智勝浦町に京都から多くの学生が来て、にぎやかになれば。『学生版蟻の熊野詣』の実現に向けて取り組んでいく」と同町の熊野カフェオーナー・畑中卓也さんは語る。その主旨に賛同した町内の飲食、宿泊、菓子、観光船などの事業者ら12人が集い4日、同町と「大学のふるさと」として地域連携協定を結ぶ京都市の京都橘大学(以後、橘大)を訪問した。一行は橘大を見学し交流を深めるとともに、自身らの構想や熱意を伝えた。
自立・共生・臨床の知を教学理念に掲げ、多様な学部・学科を設置する橘大は、2001年に文化政策学部を開設した。
当時、町職員だった畑中さんは、同学部開設の新聞広告に胸を打たれたという。町の観光に生かすべく、個人的に交流を図り、橘大にも訪問を重ねた。その努力や関係者の協力の結果、町と大学が協定を締結。町に学生を迎え、多くの催しにも取り組んできた。
退職後も橘大との関係を絶やさないように努めてきた畑中さんはその集大成を「学生版蟻の熊野詣」だと話す。院政期の熊野御幸をきっかけに、多く人々が熊野の地を訪れた「蟻の熊野詣」になぞらえたもので実現には、学生をもてなす民間の協力が必須だと訴える。
橘大の学生が学生証を提示すれば、町内の各店舗で、割引が受けられる仕組みを整備するとした。それにより、学生が歴史や文化、人に触れ、町のファンになることで将来再び、来町してもらえる「未来の観光」につなげることが目的だ。
参加者はJR紀伊勝浦駅に集合し、京都を目指した。到着後は、橘大学術事務部学術振興課の宮前重徳課長や中村圭吾さんが一行を迎えた。宮前課長は「那智勝浦町さまとご縁を頂き、20年近い。感染症も緩和へと進むため、さまざまな連携ができるはず。学生が訪れた際は、優しく迎えていただけたら幸いです」とあいさつした。
畑中さんは「連携を密にし、互いが良い方向に進むことができれば。多くの学生に来てほしい」とし、「学生版蟻の熊野詣」への思いも伝えた。
その後、中村さんの案内で校内の各施設を見学。現在は7000人の学生が在籍するが、新学科の設置に伴い、学生数が約1万人に上ることなども説明された。
訪問後、畑中さんは「親切で丁寧な対応に、誠意を感じた。ありがたい。熊野にはポテンシャルがあり、研究材料も豊富。教職員の方にとっても価値ある町にしていくことが大事。学生に足を運んでいただき、町に触れてほしい。家族ができた後にも、来町してもらうことで交流は代々と続く。最終的にはその輪を京都中の大学に広げたい」と語った。
今後は、受け入れ態勢構築のために専用のマップを作成するとした。マップの表では連携協定や「学生版蟻の熊野詣」の趣旨を説明。裏には、町の地図と協力事業者の店舗や情報を番号順に掲載する予定だ。完成後は町内各所に置き、学生を迎える。
(2023年4月22日付紙面より)
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福祉委員に8地区314人を委嘱 (新宮市社会福祉協議会 )
新宮市社会福祉協議会(濵前泰弘会長)は20日、市福祉センターで福祉委員委嘱式を開いた。濵前会長が地区の代表者らに委嘱状を手渡し、協力を求めた。
福祉委員は高齢者や障害者など福祉問題を抱えている人たちに福祉情報を提供し、問題の解決を図っていくボランティア。福祉問題の発見や福祉情報の伝達、関係性づくりなどを通して福祉のまちづくりを推進する。任期は2年。
濵前会長は、日頃の活動に感謝を述べ「私が思う福祉委員は、地域の住民の方にとって最も身近な地域のアンテナのような存在。いろいろな関係者や専門職の方などと連携しながら、そして近隣の住民の方と一緒になって生活や福祉の課題、困り事などの解決に向けて取り組んでいただきたい」と協力を呼びかけ。
「市社会福祉協議会としても皆さんと一緒に新宮市の福祉の向上を目指して取り組んでいきたい」と誓いを新たにした。
委嘱式後には研修もあり、見守り協力委員DVD「地域見守り協力員制度について」を視聴。県内における高齢者の見守りを巡る状況や地域見守り協力員の内容と取り組み、具体的な見守り事例などについて学びを深めた。
□ □
委嘱状を受け取った各地区の人数は次の通り。
▽丹鶴28人
▽千穂第一47人
▽千穂第二31人
▽蓬莱31人
▽王子49人
▽三佐木・蜂伏22人
▽高田32人
▽熊野川74人
(2023年4月22日付紙面より)
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那智勝浦町2校に寄贈 (県調査士協会 )
(公社)和歌山県公共嘱託登記土地家屋調査士協会(吉田秀幸理事長)から那智勝浦町の2カ所へ、屋上ヘリサイン併設型登記基準点の寄贈があり、その寄贈式が20日、那智勝浦町役場であった。吉田理事長が堀順一郎町長に目録を手渡し、救助や物資輸送に役立ててもらえるよう呼びかけた。
屋上ヘリサインとは、災害などの際にヘリコプターが上空から目的地を確認できるよう、屋上に施設名を表示したもの。登記基準点は緯度、経度、標高などを示す印で、通常は地上に設置されるが、屋上ヘリサイン併設型では下部右端に描かれている。
同協会は、公益事業の一環として、和歌山県の各所で寄贈を実施。那智勝浦町でも、宇久井中と那智中の屋上に設置した。緑地に黄文字で校名が描かれ、夜間に光る。両方とも縦は4㍍、横は宇久井中が16㍍、那智中が12㍍。基準点は直径約20㌢。両校は津波災害時の町の指定避難所でもある。
寄贈式には吉田理事長のほか、同協会の常任理事、理事、新宮支所長も同席した。吉田理事長は「ヘリのパイロットは地図を渡され飛ぶよう言われるそうだが、(災害で)見た目が変わり、土地勘もなかったりする。目印としてヘリサインは有効」と説明。堀町長は「(大規模な)地震津波で浸水した際は、おそらく国道もなかなか通行できず、ヘリによる物資輸送は助かるかと。有意義なサインをありがとうございます」と感謝を伝えた。
同町から同協会に対する、感謝状の贈呈もあった。
(2023年4月22日付紙面より)
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こいやロケットののぼり (潮岬青少年の家 )
串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家が20日、こいのぼりやロケットのぼりを掲げ始めた。5月7日(日)まで、気象状態を見てその日の実施の有無を判断するそう。掲揚中は随時観賞しこどもの日(5月5日)に向けて気持ちを高めてもらえればという。
青少年の健全育成を主目的として運営されている同家。こいのぼりの掲揚はこどもの日前後に期間を設定して例年実施していて、最近は地元のロケット「カイロス」打ち上げに向けた応援として3年前に使い古したシーツを再利用して手作りしたロケットのぼりも一緒に掲げている。
今年も本館前ロータリー上に親ひもを張り、こいのぼり4本(うち吹き流し1本)とロケットのぼり3本を横一線で掲げている。もっとも大きいこいのぼり〈黒色の真鯉(まごい)〉は長さ約8㍍。掲揚を担当する職員・長谷洋さんは「この大きさのこいのぼりはもう、まちなかでもなかなか見られないと思う」と自負し、その迫力を間近に感じながら子どもの元気な成長を願ってもらえればと期間中の観賞を呼びかけている。
同家は期間中の6日(土)に連休中の一家だんらんを応援する主催事業「孫(こども)とグラウンド・ゴルフを楽しもう」を実施するとし、現在子どもと祖父母または親のペアでの参加希望を受け付け中(参加費は1ペア1000円)。その参加者にも見届けてもらえるよう、子どもの日をまたいでの期間設定をしている。
ロケットのぼりは真鯉、緋鯉(ひごい)、子鯉を模して大中小があり、もっとも大きいものは長さ6㍍。生地が厚く重さがあるが、相応に風がそよぐとこいのぼりと並んで青空を背景にしてたなびく様子が見られる。問い合わせは同家(電話0735・62・6045)まで。
(2023年4月22日付紙面より)
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小中学校で入学式 (新宮市 )
新宮市立の5小学校と5中学校で11日、入学式があった。新入学の児童189人、生徒191人が、期待と不安を胸に新生活をスタートさせた。
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神倉小学校(藪中秀樹校長)は、新入学は70人だった。藪中校長は式辞で「今日から小学校生活が始まる。もし学校で分からないことがあったら、(上級生の)お兄さん、お姉さんに何でも聞いて。いろいろ聞いて、早く神倉小学校に慣れて」と述べた。「笑顔で元気にあいさつを」「友達と仲良くしよう」「自分でできることは自分でしよう」の三つを呼びかけ、締めくくった。
児童会代表の6年生3人が、歓迎の言葉を述べた。「分からないことや困ったことは、先生やお兄さん、お姉さんに聞いて。楽しく頑張りましょう」と伝えた。
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緑丘中学校(宮本雅史校長)には、83人が新入学した。宮本校長は式辞で「中学校の3年間の頑張りが、将来を支える基盤となる」と呼びかけた。
「良い習慣を身に付けて」「仲間を大切に」「目標に向かい頑張って」の三つを伝えた。「皆さんの今後の活躍を祈念する」と結んだ。
新入学生を代表し、松田大知さんがあいさつした。「私たちの胸は希望で満ちあふれているが、一方で不安も感じている。不安を喜びと楽しさに変えていきたい。私たちは、自分の力を存分に発揮し、仲間と協力し、先輩方が築いてきた伝統と校風を引き継いでいく。勉学に励み、学校行事やクラブ活動にも精いっぱい取り組む」と力を込めた。
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■各校の内訳
各校の新入学児童・生徒の内訳は、小学校が▽神倉70人▽王子ヶ浜49人▽三輪崎63人▽高田2人▽熊野川5人。中学校が▽緑丘83人▽城南48人▽光洋54人▽高田1人▽熊野川5人―だった。
(2023年4月12日付紙面より)
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井田神社元宮への参道 (紀宝町 )
紀宝町井田にある井田神社の元宮への参道を地元の人たちが整備している。元宮を見学するツアーが9日にあり、掘り起こされた昔の石段をたどりながら巨岩の元にたたずむ宮の跡と思われる場所を歩いた。
参道整備は井田の田中純代さんと上平忠行さんが、今は山中にある地域の名所をよみがえらせようと3年ほど前から取り組み始めた。井田公民館の萩野進也館長や蔵本一範さんらの協力を受けながら埋もれた石段を探し、再び通れるように掘ったり、ロープを張ったり、丸太で階段状の登り口を作ったりして整えた。
地元の人に「山田」と呼ばれる町道山田線沿いの登り口から数分登った場所に巨岩があり、そばに宮があったと考えられるという。井田神社境内にある町教育委員会設置の看板には「大昔はここから1600㍍北西の山の中にあった上の森(さる倉の氏神)のお宮と現在の場所にあった下の森の二つに分かれていたが、明治のはじめ他の小さな宮とともに合併して祭りました」とある。
この日は2019年度を最後にコロナ禍のため中止にされていた井田公民館主催の「ファミリーウオーク」が開かれ、子どもから大人まで14人が東紀州10名山の大烏帽子山(標高362㍍)に登り、元宮に立ち寄った。
解説した萩野さんは「集落が下に移っていったのに合わせ、神社も移されたのだろう。下り場は少し高い土地にありながら下り場というが、この元宮から見て下の方にあるので、そう呼ばれるようになった」と紹介した。
町道を挟んで下方に参道は続いていたとみられ、田中さんは「次はそちらの道も整備したい。多くの人に関心を持ってもらえれば」と話していた。
塩野真宮司は「(看板にある)上の森というのが元宮のことだろう。昔は巨岩信仰があった。『大昔』とあるように記述が残っていないので確かなことは分からないが、かなり古くに祭られたものではないか」と話していた。
(2023年4月12日付紙面より)
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釈迦立像に甘茶かけ (新宮仏教会 )
新宮仏教会(会長=山﨑元文松巌院住職)は8日午前、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で、釈迦(しゃか)の誕生を祝う降誕会(こうたんえ・ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職、13人が参加。読経した後、釈迦立像に甘茶をかけた。
「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ)(2月15日)、成道会(じょうどうえ)(12月8日)とともに三大法会の一つとして重んじられている。ルンビニーの花園で釈迦が生まれ、天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたとされていることにちなみ、花まつりでは花御堂(はなみどう)の釈迦立像に甘茶をかける。
法要の後に山﨑会長は「花まつりは、仏教の教えを見直す節目の行事としてやっている。続けていくことに意味があると思う。各寺で行われているので、これを機にちょっとでも(教えが)伝われば」と話した。
なお、かつて法要後に実施していた市内老人ホームへの慰問は、コロナ禍の影響で中止となった。また、同日午後には市福祉センターで、平和祈念祭法要が営まれた。これに関しても山﨑会長は「ウクライナのこともある。祈念祭が平和をもう一度考える機会になれば」と語った。
同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12カ寺、14人で構成している。
(2023年4月12日付紙面より)
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下部で集いの場がオープン (古座川町 )
古座川町高池、下部地内にある町複合センターに10日、集いの場「陽だまり」がオープンした。高齢者層など町民のよりどころとして開かれている町社会福祉協議会の巡回型サロン「ふれ愛カフェ♡よりみち」の良さを宿した場で、平日の午前10時~午後4時30分に随時利用できる。
前年度に同センター1階全面をリニューアルして設置。構造上外せる壁を取り払って開放感を宿しつつ▽茶話▽学習▽軽運動―の各フロアを設け、相談室も備えて外出交流するきっかけの提供を目指している。
巡回型サロンと同様の活動を基本にして運営を開始。今後は常設の利点を生かしたアイデアも取り入れて充実していきたいという。初日には内覧会を兼ねてオープニング企画があり、先着100人限定で粗品(おみくじ付きの箸やジュース〈柚香ちゃん〉など)を配布。午前と午後の2回○×クイズを開いて手作りの小物入れなどの景品を進呈するなどして活動の一端を紹介するなどした。
この日は町社協の会長でもある西前啓市町長や町健康福祉課の巽寿久課長ら職員も駆け付け、町民の反響をじかに確認。午前中は約50人が利用し、西前町長は「高齢化が進む中だが、本町は幸いにして達者に在宅する方々が多い。達者だからこそできる地域交流をこの場所で楽しんでくれれば」など今後の反響を期待した。
同課はこの集いの場を町いきいき健康ポイント事業の付与対象に位置付け、週ごとに利用1回に限り1ポイントを進呈するとしている。この場所は巡回型サロンを担当する町社協見守り員の久保由美子さんと下地恵美さんの拠点でもあり、当面は補助としてシルバー人材1人を起用しつつ「陽だまり」の運営に専念。安定したところで見守り員1人とシルバー人材1人で「陽だまり」を支え、1人が他の職員の応援を得て若干頻度は下がるが巡回型サロンの再開を目指すという。
見守り員の久保さんは「優しく温かさのある場にしていきたいと願い、『陽だまり』と名付けました。ここへ来れば必ず誰かが居て、話し相手が得られるのがこの場所の良いところ。みんなでほっこりとする場所にしていきたいので、気軽に来ていただければ」とオープンに当たっての思いを語った。
土、日、祝日は休み。問い合わせは「陽だまり」(電話0735・67・7345)まで。
(2023年4月12日付紙面より)
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