自転車道年度内に再舗装 (和歌山県 )
「サイクリング王国わかやま」をPRする和歌山県が整備を進め、2019(令和元)年7月に供用開始となった太地新宮自転車道線。完成後間もない同サイクリングロードでは亀裂や段差が生じており、町民や利用者からは不安の声が上がっている。
県は、県内800㌔を超えるサイクリングの道しるべ「ブルーライン」を引き、観光や健康づくりの促進に向け、利便性や安全性を備えたサイクリングロードの整備を進めてきた。
1989(平成元)年から工事に着工していた太地新宮自転車道線は、98(平成10)年に一時休止となったが、2017(平成29)年から旧グリーンピア南紀周辺コース(那智勝浦町寄りの744㍍)の整備を再開し、19年7月に供用開始に至った。
問題とされている現場は、大浦トンネル手前の約80㍍間。舗装された道に大小の亀裂が入っているほか、沈んでいる箇所もあり、雨水などを排水するU字溝との間に段差や隙間が生じている。
利用者や町民からは「歩く人もいる。多額の費用もかかっているため適正な管理をしてほしい」「地震や大雨の際に危険ではないか」「このような状況では他府県から自転車で訪れた人たちに恥ずかしい」などの意見が本紙に寄せられた。
東牟婁振興局新宮建設部によると、軟らかな粘性土層が盛土などの荷重を受けることで、土と土の間の水が排水され体積が減少して起きる「圧密沈下」が原因だという。施工時に約11㍍の盛土をした箇所と地山の境目部分で圧密沈下が発生し、ひび割れなどに至ったと見解を示した。
供用開始後、数カ月で亀裂が生じており、同建設部では大きな危険はないとしながらも、液状のアスファルトによる補修作業を実施。大きな亀裂や沈下箇所にはカラーコーンを設置して自転車利用者や歩行者が進入しないように対策を施した。
本年度中に亀裂箇所などの約80㍍区間のアスファルト部分を撤去し、再度舗装を行うとしており、工期は1週間程度を見込んでいるという。
同建設部では自転車利用者や歩行者が安全に利用できるようにしっかりと施工作業に努めると話している。
(2021年1月23日付紙面より)
那智中学校で防災学習
那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長、生徒149人)で19日、1年生49人を対象とした防災学習があった。和歌山大学紀伊半島価値共創基幹Kii―Plus災害科学・レジリエンス共創センターの今西武客員教授が講義し、被災の厳しさや災害に備えることの重要性を伝えた。
和歌山県教育委員会の学校安全総合支援事業の一環。那智勝浦町は同事業のモデル地域となっており、町内の小中学校ではそれぞれの地理環境を反映して地震や津波、土砂災害などさまざまな防災学習が行われている。
生徒たちは最初に、2011年の東日本大震災発生当時の報道写真を集めた「3・11メッセージ」を視聴。がれきの山と化した町や津波に流された遺体を確認して泣き崩れる家族、避難所での生活の様子を知り、涙を見せる姿もあった。続いて、明日災害が起きることを想定し、今日一日どのような行動を取るのかを考えた
今西教授は「災害時は上下水道、電気、ガス、道路、情報などのライフラインが使えなくなる。那智勝浦町内で使われているプロパンガスが漏れた場合、低い場所にたまって爆発を起こす可能性もある」と話し、「病気や事故により、本人の努力では生きられない人もいる。一方で災害は、事前に備えておけば、自分や大切な家族、愛する人たちの命を守ることができる。皆さんの将来の夢をかなえるためにも、災害から生き延びなければ」と語り掛けた。
谷川優衣さんは「地震や津波でたくさんの人が亡くなったり、行方不明になったりして苦しい思いをする中、みんなで助け合って元の生活に戻そうとしている姿が印象に残った。明日災害が起きるとしたら、今日中に家族と避難所の確認や、避難後にできることを話し合うと思う」と話していた。
(2021年1月23日付紙面より)
古座中がロケットWS参加 (古座川町 )
古座川町立古座中学校(濵地久夫校長、生徒80人)が21日、串本町のロケット事業に関するワークショップ(WS)に参加して2021年度以降の打ち上げに向け基本情報を教わる機会を持った。
このWSは、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の一環で町民を対象にして実施。古座中はその枠外にあるが、旧組合立の名残で古座地区在住の生徒が通っているため、共に通う古座川町在住の生徒も含めて参加する機会を届けた。
講師は南紀串本観光協会付けで養成を受けた仲江孝丸さんが担当。同校は5時間目に2、3年生、6時間目に1年生と教職員全員が参加し、5時間目は後口幸宏君(3年)が代表してあいさつを述べて歓迎した。
仲江さんは串本町田原で建設が進む小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を運用するスペースワン株式会社は、21年度中に初打ち上げ、将来的に年20基の打ち上げを目指していると説明。ロケットは全長18㍍あり、高度500㌔まで飛んで人工衛星を軌道に乗せる時には東京―大阪間を約1分で移動できる速度に達する。他方、人工衛星には衛星放送など通信、気象観測など撮影とさまざまな役割があり、今は重量100㌔前後でも機能を果たせるほどに進歩。これをロケットで上げたい時に上げたい場所へ運ぶのが同社のビジネスだとした。
ロケット事業はその様子を見学する以外にロケット産業や取り巻く産業への従事、打ち上げ時の来町者のもてなしやインターネットを使ったアピールなど、さまざまな関わり方ができることも紹介。説明の合間にクイズや実験、他地域での打ち上げ時の動画や最前線で活躍する人らのビデオメッセージなども交えて興味を誘い、ロケット事業を自分事とするための頑張ろうコールで締めくくった。
工学系の進路に関心があるという浅利大雅君(3年)は「動画やクイズなどもあり、興味を持って学ぶことができた。スペースポート紀伊でロケットを発射する時は、今日学んだことを思い出しながら観察したい」と話し、進路の一選択肢としても興味を示しつつ打ち上げへの期待を強めていた。
(2021年1月23日付紙面より)
丹鶴幼稚園で消防訓練 (新宮市 )
新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長)で21日、職員室からの出火を想定した自衛消防訓練があった。市消防本部協力の下、教職員たちは園児56人を素早く園庭に避難させた。
「令和2年版消防白書」によれば、元年中は全国で3万7683件の火災が発生。空気が乾燥し、ストーブやこたつなどの火気を使用する機会が多い冬季~春季の出火は、全体の59・5%を占めている。
火災を知らせる放送がかかると、園児たちは口元を押さえ、火元から離れた出入り口から園庭に出た。教職員は園児の誘導、消防本部への通報、消火器による一次消火、取り残された園児がいないかの確認をし、出火元のドアを閉めて避難した。
消防士は園児たちが3分で避難できたことを褒め、▽押さない▽走らない▽しゃべらない▽戻らない―の頭文字を取った「おはしも」の約束を確認。教職員に向け「連携が取れていて良かった。通報する電話が出火元から近い場合は、携帯電話の使用も視野に入れて。一次消火の際は火元に近づきすぎないよう注意を」と講評した。
訓練後には消防士による防火服着装や、火災現場で有毒な煙やガスを吸わないよう着ける「空気呼吸器」の説明があった。初めて消防車に乗った園児たちは歓声を上げ、消防士を質問攻めにしていた。
(2021年1月23日付紙面より)
ヒカンザクラが危機に (那智勝浦町 )
早咲きで知られるJR那智駅前のヒカンザクラ(緋寒桜)が枯れ始めている。この地方で一番早く、1月初旬から咲き始め、併設する道の駅を訪れる人を和ませてきたこのヒカンザクラが危機的な状態になっている。
那智駅周辺にはホームなどに数本のヒカンザクラがあるが、枯れ始めているのは駅前広場中心にある、シンボルとしてすっかり定着しているサクラ。例年ならメジロやミツバチが訪れて大変にぎやかになり、カメラやスマートフォンで撮影するカメラマンや観光客の姿が多く見られる。
数年前から勢いがなくなり、枯れた部分を剪定(せんてい)などしてきたが、樹勢は弱るばかり。勝浦側(西側)の幹は現在花が咲いているが、同所農産物直売所側(東側)の幹はほとんど枯れた状態になっている。
管理する那智勝浦町農林水産課では、東牟婁振興局林務課に相談し現在対策を整えている。東側の幹に関しては、落下などの危険性があるため切除することも検討しており、西側の幹は、2月に寒肥をするための準備を進めているという。
また、県の林業試験所の助言で、生きている幹から出た枝を数本採取して山桜を台木に接ぎ木をして育てており、枯れてしまったときのために備えている。
町担当者は「地域のシンボルである大切なサクラなので、なんとか復活させられるように努力したい」と話している。
(2021年1月22日付紙面より)
工業系高校6校をつなぎ (和歌山県 )
和歌山県内6校の工業系高校をオンラインでつないで20日、第37回工業教育研究発表大会が開かれた。新宮市の県立新翔高校(東啓史校長、生徒326人)でも建設技術系列の2年生6人が参加し、映像を通じて県内の工業高校生による研究成果発表に耳を傾けた。
和歌山県高等学校教育研究会工業部会(西村文宏部会長)とわかやま産業を支える人づくりネットワーク会議による恒例の大会。和歌山工業高校を発表会場とし、紀北工業高校、箕島高校、紀央館高校、田辺工業高校、新翔高校、県内企業をつないで約1000人が参加した。オンラインでの開催は今回が初めて。
西村部会長は「新型コロナウイルスによる臨時休校や就活日程の変更など厳しい環境の中で、工業を生かして研究を行い、一定の成果を出してくれて非常にうれしい。そこまで導いてくださった教職員や関係機関の方々に感謝いたします」とあいさつ。
作文部門では、4人が3年間の高校生活について発表。実習やコンテスト出場を通じた技術の習得、危険物取扱者や機械加工技能士といった国家資格の取得、部活動の経験を通じた自らの成長を語った。
Webプレゼン大会では「水準測量を用いた校舎各階の標高測定と津波防災への活用について」「紀の国わかやま総文、および文化祭2021のカウントダウンボードの製作」「ミストシャワーの製作」など社会貢献を見据えた個性豊かな発表がなされ、審査委員による質疑も行われていた。
(2021年1月22日付紙面より)
ころころ教室第2期始まる (串本町 )
串本町地域包括支援センター主催の介護予防教室「ころころ教室」の第2期が20日、町立体育館を拠点にして始まった。今期は寒さやコロナ禍が増す中での事前募集となったが、9人が2期生として受講登録。期間中は継続参加を希望する1期生と共に健康づくりに欠かせない知識を学び、家庭における実践の定着を目指す。
国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した「在宅高齢者運動指導支援員雇用促進事業」の一環で昨年9月から始まった同教室。外出自粛などで過ごす機会が増えている家庭内での健康づくりを促して介護予防を図ることを目的とし、そのために欠かせない運動、栄養、口腔(こうくう)の各知識を一連のものとして伝える内容で帯開講している。
1期当たりの開講数は9回。昨年9~12月に第1期を実施し、14人が受講登録をして取り組んだ。第2期もコロナ禍の情勢を鑑みて定員を先着15人に抑え、同日から3月31日(水)までの間で2月の3日(水)と24日(水)を除いた水曜午後定例で全9回帯開講することを広報くしもとで告知。1期生による誘いの協力も得ながら、2期生を募集した。
第2期は、継続受講を希望する1期生が2期生のサポート役を兼ねて自由参加。初回は2期生9人と1期生5人が出席し、同センターを代表して保健師の中まどかさんがこの教室の趣旨や目指すところ、理学療法士や保健師、栄養士など専門職が運営を支えていることなどを伝えて歓迎した。
以降は同支援員の理学療法士・原井祐弥さんが推奨する準備体操や転倒の不安解消を意識しながらの運動指導をし、体力テストや体成分分析装置「InBody」による測定を実施した。
この教室は受講前に感染症予防対策として手指消毒と検温をし、併せて血圧の確認を実施。前述した測定は期間終盤にも再度行い、それら結果の変化を見て受講の成果を実感し家庭での健康づくりの意欲を高める材料とする仕組みも取り入れている。
(2021年1月22日付紙面より)
木の川認定こども園 (新宮市 )
新宮市木ノ川の幼保連携型認定こども園「木の川認定こども園」(丸本知加子園長)で20日、新宮市消防本部(越水薫消防長)と合同で、火災を想定した自衛消防訓練を実施した。0~5歳までの園児48人は職員の誘導に従い、駆け足で施設上にある白龍山宝珠寺(西昭嘉住職)へ避難した。
同園によると、消防と共に園児も参加しての取り組みは初だという。訓練は調理員の休憩室から出火した想定で行われた。避難を促す放送直後には職員が連携して園児を屋外へ安全に避難させた。
同寺境内では消防隊員が職員に対して消火器の種類や使用方法を説明。水消火器による実践訓練では「先生頑張って」と職員を応援する園児の姿も見られた。
その後、園児は同園駐車場で防火服の紹介を受け装備を約40秒で整えるもようを見学。子ども用の防火服に着替えたり、消防車両に乗車するなどさまざまな体験を通し、火災予防を学んだ。
市消防本部の中西淳消防係長は「熱心に取り組んでいただき感謝しています。子どもの頃から火災予防に触れることは重要。職員の皆さまには火災予防の大切さを広めてもらえたら。園児の皆さんには将来、消防士になりたいという夢を持っていただけたらうれしい」と話した。
丸本園長は「指導いただきました内容を職員で話し合い、毎月の訓練に生かしていきたいです」と語った。
訓練後、園児は隊員に対して元気いっぱい「ありがとうございました」と感謝を伝えた。
(2021年1月22日付紙面より)
児童が初の麦踏み体験 (太地学童保育所 )
「朝、種を蒔(ま)け、夜にも手を休めるな。実を結ぶのはあれかこれかそれとも両方なのか、分からないのだから」(旧約聖書のコヘレトの言葉11章6節から引用)―。
新型コロナウイルスの感染が拡大する現代においてメッセージ性の強いコヘレトの言葉が注目されているという。この言葉に感銘を受けたと語る新宮市在住で太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さん。太地学童保育所を利用する児童14人と共に5日、那智勝浦町長井の2㌃の田んぼで麦踏み体験を行った。児童は初めての麦踏みを全力で楽しんだ。
麦踏みはコロナ禍の中、自然に触れることで子どもたちが抱えるストレスや閉塞(へいそく)感を除き、互いに絆を深め合ってもらうことを目的に計画された。
村上さんによると、麦踏みをすることで麦が倒れることを防ぎ、新芽が伸びて株分かれする「分げつ」が起きるほか、根の張りなどが良くなるという。説明を受けた児童は両足でカニ歩きをするように元気いっぱい麦を踏んでいった。
昭和30年代には同地域にも農業の繁忙期には学校が休みとなる農繁休暇があったと述べる村上さんは「昔の人々は地域と密着しており、日本が農業を大切にしていたのが分かる」と推測。
今回の体験については「野菜などを例に挙げると、スーパーで売られている姿しか知らない子どもが多い。種をまき、収穫するまでの期間やそこに喜びがあることを理解する『長いものさし』を持ってほしい。コロナ禍で先が見えない中だからこそ、将来を展望するための『種まき』の重要性に気付いていただけたら」と語った。
麦踏みの様子を絵日記にする児童がいるほど盛況で、参加した太地小学校3年生の塩﨑心温(こはる)さんは「麦を踏むと枯れてしまうのではと心配した。踏むことで元気に育つと知ってびっくりした。楽しかった」と語った。
なお、麦は6月に刈り取って製粉し、できた小麦粉でうどん作りを行う予定だという。
(2021年1月8日付紙面より)
ぱしふぃっくびいなす入港
新宮港に6日、おととし8月から約1年5カ月ぶりに日本クルーズ客船株式会社のクルーズ客船「ぱしふぃっく びいなす」(総トン数2万6594㌧、全長183・4㍍)が入港した。熊野の地に降り立った乗客らは、それぞれ観光バスやタクシーに乗車し、熊野三山などの観光を楽しんだ。
クルーズ名は「新春 伊勢四日市・南紀新宮クルーズ」で行程は横浜―四日市―新宮―横浜。乗客は74人。「GoToトラベル」の一時停止によりキャンセルが相次いだという。
同船は新型コロナウイルス感染予防と拡大防止対策として▽乗客数を定員(620人)の約半数(300人)とする▽乗船前のスクリーニングを実施▽マルチ空調システムで常に新鮮な空気を取り入れる▽レストランなど座席数・定員を減らす▽全員でマスク着用、体調不良の人は船医の診察を受ける▽寄港地でも船内同様の感染予防に努める▽乗組員の定期的な感染検査と予防教育・訓練に努める▽感染者が確認された場合はクルーズを中止し速やかに下船港へ向かう―の「びいなす安全八策」を講じた上で再開に至った。
入港に当たり、同船は「クルーズ再開と寄港にあたり『持ち込ませない・うつさない・広げない』ために船内では『びいなす安全八策』を実施するとともに、寄港地でもツアーバス座席数の制限や、乗車時の検温・マスク着用など、クルーズ旅行全体の感染対策を徹底する」とコメントを寄せていた。
感染防止対策のため入港セレモニーは実施されなかったが、平安衣装姿の女性や雅楽演奏が乗客らを出迎えた。
夕方の出港時には、田岡実千年市長が「蘇(よみがえ)りの地 熊野」への来訪に感謝を述べ「当面の間は感染症対策を実施した上でのお迎えとはなりますが、梛(なぎ)の木見送り隊をはじめ、地域を挙げて歓迎させていただきたいと思いますので、また熊野・新宮へお越しを」と乗客らに呼び掛けた。
太鼓演奏などによる見送りイベントは実施されなかったが、梛の木見送り隊や駆け付けた地域住民らが「さいなら おおきによ また来てよ」と見送り。船上からは「また来るよ」の声が響いた。
(2021年1月8日付紙面より)
からだスッキリ教室 (紀宝町 )
音楽に合わせたストレッチ・筋力アップエクササイズを楽しむ「からだスッキリ教室」が6日、紀宝町福祉センターで始まった。
日頃の運動不足を解消してもらうことを目的に、町みらい健康課が実施し今年で6年目。新型コロナウイルス感染症防止の観点から、ソーシャルディスタンスを保てるよう、マットの上でできるストレッチや筋力アップエクササイズを中心に行うこととした。
20日(水)までに3回の教室を開き、1時間の運動に取り組む。11人が参加し、初回は体組成測定器で体重、筋肉量などを測定した。
講師はスポーツインストラクターの田畑麻子さん。10年前から各地で指導しており、これまでの経験を生かしたオリジナルストレッチを教えた。
会場にはリラックスできる音楽が流れ、参加者は呼吸を意識しつつ、1時間かけて全身をゆっくりほぐしていった。田畑さんは「体を温めながら全身を使って楽しみましょう」などとアドバイスした。
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■参加者募集中
みらい健康課では、27日(水)、2月3日(水)、10日(水)に開催する同教室の受講生を募集している。いずれも午前10時30分から11時30分までで、場所は同福祉センター。
運動しやすい服装で参加し、飲み物、タオル、ヨガマット(なければバスタオル)を持参する。
対象は町内在住の20歳以上で、申し込みは同課(電話0735・33・0355)まで。
(2021年1月8日付紙面より)
新木保育園で正月遊び (新宮市 )
「お正月にはたこ揚げて こまをまわして遊びましょう」。新宮市名誉市民の東くめ(1877~1969年)の唱歌「お正月」に歌われる正月遊び。空高く舞い上がるたこには子どもたちの健康と成長の願いが込められ、こま回しは「物事が円滑に回る」「お金が回る」に通ずることから縁起が良いとされている。
同市の保育所型認定こども園「新木保育園」(斎藤広志園長、園児88人)でも毎朝、園児たちがこま回しの練習に励み、「エイヤ!」「すごい! 私もやりたい」と元気な声が響いている。
7日には5歳児21人がこまやけん玉、かるた、すごろく、お手玉などの日本の遊びをした。こま回しではなかなか成功しないものの、ひもの巻き方を教わり、何度も挑戦する中で上達を見せた。
3歳児23人は画用紙を使ってウシ型のたこ作りにチャレンジ。この日は天候にも恵まれ、園庭を一生懸命走って初めてのたこ揚げを楽しんでいた。
(2021年1月8日付紙面より)