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2019年07月28日
1 文化奏でる時間を共有
 熊野芸術文化セミナーに73人  (新宮市 )

 「2019熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催、軽井沢ルヴァン美術館提携)の開講式が27日、新宮市役所別館であった。中学生から90代までの73人の参加者は2日間、軽井沢ルヴァン美術館や熊野美術協会、文化学院卒業生講師らの下、「版画を石膏(せっこう)に刷ってみよう」をテーマに作品作りに挑戦していく。

 「生活を芸術として」という生涯を送った、文化学院創立者であり名誉市民の西村伊作(1884~1963年)。創立当時の文化学院の建物を再現し設立したルヴァン美術館と提携して開催されており、今年で18回目となる。

 開講式で同セミナー実行委員長の清水雅昭さんは「台風で心配していたが多くの人にご参加いただいた。周りの人と助け合って相談しながら、講師の人にも気軽に声を掛けて。2日間楽しんでください」とあいさつ。福本良英・市文化振興課長が「2日間という限られた期間ではあるが、日々の生活に『文化奏でる潤いの時間』が流れ、すてきな出会いとにぎやかな交流がありますよう期待しています」と田岡実千年市長のあいさつを代読した。

 第1回から講師を務めているルヴァン美術館評議員の上野秀一さん(元・文化学院総合芸術学科常勤講師)がスライドを使って版画を石膏に刷る方法を説明し、自身の生徒らの作品を紹介。「気持ちよく見てもらう、また見たいと思ってもらえる作品を目指してほしい。難しく考えないで楽に考えた方がいい作品になるのでは」と呼び掛けた。参加者らは真剣に聞き入り、想像力を膨らましていた。

 初めて参加した紀宝町の太田講平さん(40)は「水彩画を始めようと思って水彩画セットを買ったばかりの初心者です。今回、清水さんのフェイスブックを見て参加を申し込みました。出来上がりが楽しみ」と話していた。

(2019年7月28日付紙面より)

想像力を膨らまし制作に取り掛かる参加者ら=27日、新宮市役所別館
2019年07月28日
2 万博までに串本太地開通を
 高速道建設促進協が総会  (那智勝浦町 )

 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子代表)は26日、那智勝浦町役場で本年度の総会を開き、全6議案を承認した。昨年度新規事業化の「一般国道42号串本太地道路」が2025年大阪万博までに開通するよう8月8日(木)と9日(金)、国土交通省や地元選出国会議員に要望する。

 同協議会は町の民間団体や観光、漁業、防災など関係24団体で組織。近畿自動車道紀勢線の那智勝浦延伸整備を当局に促すことが目的で、2014年に結成した。

 総会で小阪代表は「悲願であった336㌔の紀伊半島一周高速道路が全線事業化となり、未整備区間のミッシングリンクではなくなった。皆さまの協力や陳情に向かう地元選出の国会議員、知事のおかげです。今後の目的は大阪万博までに太地串本間を開通していただき、一直線に大阪まで走れること。そのために全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。

 来賓の堀順一郎町長は「ミッシングリンクが解消されて事業化となったのは皆さま方のたゆまぬ要望活動の結果」と評価。県選出の国会議員や和歌山・三重の両県知事に対し、事業化の礼に向かったことに触れ「早く開通するためには地元の用地買収を進めていかなくてはならないと叱咤激励を受けた。皆さまには地元の用地買収などにご協力いただきたい。大阪万博に間に合うことを最高の目標と考え、要望活動を進めていきたい」と述べた。

 本年度の事業計画は▽国など関係機関への要望▽会員相互や関係団体との連絡調整▽ボランティア活動への参加―など。収支予算は歳出歳入ともに55万2190円を計上した。そのほか「平成30年度に新規事業化となった『一般国道42号串本太地道路』の早期工事着手」「令和2年度予算に道路関係予算の必要額を確保すること」「紀伊半島一周高速道路の早期完成を目指し整備を確実に進めること」などを記した決議案を承認した。

(2019年7月28日付紙面より)

一般国道42号串本太地道路の早期整備や開通に向け意識を高めた=26日、那智勝浦町役場
小阪三喜子代表
2019年07月28日
3 全国出場報告し健闘誓う 新宮黒潮BBCが市長を表敬 

 8月10日(土)に滋賀県で開幕する「全日本少年軟式野球クラブチーム選抜大会」(通称・びわこカップ)に和歌山・滋賀県代表として出場する新宮黒潮ベースボールクラブ(中本勝久代表兼監督、選手23人)が7月26日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に全国大会への出場を報告するとともに、健闘を誓った。

 中本代表兼監督が予選の結果と全国大会の日程を報告すると、田岡市長が「全国の舞台で『新宮』という名を皆さんのおかげで出していただくことが、少しでも多くの方に新宮市を知っていただける機会にもなる。市長として本当にうれしく思う」と祝福。

 「日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちで一生懸命頑張れば、素晴らしい試合になると思う。頑張ってください」とエールを送った。

 選手を代表し、清水康生主将が「全国大会でも優勝目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と健闘を誓った。

(2019年7月28日付紙面より)

新宮黒潮ベースボールクラブの皆さんと田岡実千年市長=26日、新宮市役所
2019年07月28日
4 15年以上町福祉の発展に尽力  海野久夫・前社協会長に感謝状  (太地町 )
2019年07月28日
5 歴史文化の継承、発信を  熊野新宮ミュージアムが設立総会  (新宮市 )
2019年07月28日
6 連携図り魅力の発信を  新宮港クルーズ振興広域協議会が総会  
2019年07月28日
7 有馬クが地元対決を制す  第12回学童軟式野球大会  (くまのBBF )
2019年07月28日
8 漂着物アートに挑戦  井田小で「夏休みを楽しもう」  (紀宝町 )
2019年07月28日
9 夏休みの宿題に活用を  特設コーナーに課題図書  (鵜殿図書館 )
2019年07月28日
10 各種交付事務などに活用を  町内17カ所に移動支所  (紀宝町 )
2019年07月28日
11 ルピナス納涼祭にぎわう   
2019年07月28日
12 甘く無添加のジャムに  色川小児童がブルーベリー園で  (那智勝浦町 )
2019年07月28日
13 お悔やみ情報
  
2019年07月21日
14 期間中の安全と活気を祈願
 那智勝浦海水浴場が海開き  

 那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で20日、海開きを迎え、同海水浴場で安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。町や消防、警察、観光関係団体ら約20人が参列。熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。期間は8月25日(日)まで。

 矢熊会長は「ビーチは町の宝の一つ。町と協力し、特性を生かして魅力を発信していきたい」とあいさつ。堀順一郎町長は海開き前に実施したクリーン作戦への感謝を述べ、「このビーチは県内有数の海水浴場。夏をきっかけとし、季節問わずに地域外の方々に来ていただける仕組みづくりが必要になる。シーズン中は安心安全を心掛け、事故がないように協会の方々にご協力をお願いします」と話した。

 神事の後は地元の子どもたちが「冷たい」「楽しい。もっと泳ぎたい」など海ではしゃいで遊ぶ場面も。続いて、小学生を対象とした海開きイベント「ビーチフラッグでお菓子をGetしよう!」が開かれた。多くの児童が参加し、催しは盛り上がった。

 同海水浴場では期間中、8月11日(日・祝)に同町花火大会、12日(月・振休)に真夏のメリークリスマスが開催されるほか、昨年も好評だった水上遊具「ウオーターパーク」が9日(金)~18日(日)に設置される。問い合わせは那智勝浦町観光協会(電話0735・52・5311)。

(2019年7月21日付紙面より)

期間中の安全と活気を祈念した=20日、那智勝浦町の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)
地元の子どもたちが海に飛び込み遊んだ
2019年07月21日
15 関わり通して学び深める
 ボランティアスクール開講  (みくまの支援学校 )

 新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(植野博之校長)で20日、同校主催のボランティアスクールの開講式があった。障害のある子どもたちが地域で豊かに育っていくために理解をより深めてもらおうと毎年夏に開いている。8月7日(水)まで、5回にわたり講座や児童生徒との交流を予定している。

 今年は高校生ら15人の申し込みがあり、この日は10人が参加した。植野校長は「児童生徒の自立を社会参加を目指して、少しでもできる力を育てることが当校の目標。積極的に関わって学んでください」とあいさつ。

 「世の中にはいろいろな子ども、さまざまな人がいるが、相手を理解し多様性を認め合い、その人の良いところを見つけることが大事。ボランティアスクールを有意義なものに」と呼び掛けた。

 参加者らの自己紹介ではそれぞれが「兄が(同校に)お世話になっていた」「昨年も参加したが受けられなかった講座があった。前回接した子たちに会いたいと思った」「夏休みに何かに挑戦したいと思った」などと参加のきっかけを話した。

 第1回の講座では、中学部主事の福山喜一郎教諭が「みくまの支援学校と障害のある子どもの理解」をテーマに話した。同校では個人の障害に合わせた「自立活動」の授業を展開しているなどと説明。スライドショーを使った授業風景の紹介もあった。

 「障害」には「心身機能の障害」と「社会的障壁(バリア)」があると述べ、「二つが互いに影響し合い『障害』がつくり出される。多数派の人に合わせて社会がつくられている結果、少数派の人は不便さを抱えている。しかし、生活のしづらさは環境の整備と周りの人の理解や協力で減らすことができる」などと話した。講座終了後、参加者らは校内施設を見学し学びと理解を深めた。

(2019年7月21日付紙面より)

10人が参加した第1回講座の様子=20日、新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校
2019年07月21日
16 10年間で30%減目指す
 自殺対策計画を策定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町はこのほど、自殺対策を推進するための「那智勝浦町自殺対策計画~笑顔のまち那智勝浦を目指して~」を策定した。日本は自殺死亡率が主要先進国と比較し高いことから国、和歌山県は先進国の水準を目指しており、同町でも同様に10年間で30%以上減少させることを目標に定めた。

 日本の自殺者数は1998年に急増し、以降14年連続で3万人を超える状態が続いた。2006年に自殺対策基本法が制定され、わずかに減少傾向となったが、国際的に見ても日本の自殺死亡率が高かった。そのため、国が16年4月に自殺対策基本法の改正により「誰もが自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指し、自殺対策のより一層の推進と具体的・実行的な計画の必要性が明記されたことを受け、同町でも計画の策定に至った。

 同町の自殺死亡者数は09~17年までで45人。11年には大幅に減少し、15年までは横ばい傾向だったが、16、17年と増加。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、最も自殺者が多かった10年には45・1で17年が37・6となった。全国、和歌山県でも減少傾向となった。

 性別では14~17年では15年を除き、男性より女性のほうが自殺死亡率は高い。年代別では30、50代以上の自殺死亡率が全国や県と比較すると高い。60代以上は特に高くなっている。19歳以下の年代の自殺死亡者はいない。

 職業別では無職者(主婦、失業者および年金・雇用保険等生活者以外の無職者)が40%と最も高くなっており、学生・生徒等および失業者にはいない状況となっている。

 同町では「笑顔のまち那智勝浦を目指して」を基本理念として、▽啓発・教育の充実▽精神保健医療サービスの充実▽相談体制の充実▽人材の育成▽地域におけるネットワークの強化▽職場環境の整備・充実▽自殺リスクの高い要因への取組―などを具体的な施策として総合的に展開するという。

 榎本直子福祉課長は「町民の皆さまが笑顔で暮らしていけるように計画を進めていきたい」と述べ、同町自殺対策委員の委員長を務める矢熊義人副町長は「昨年、和歌山県は自殺率がワースト1位だった。本町でも策定した自殺対策計画の基本理念を基に本腰を入れて取り組んでいかないといけない」と語った。

(2019年7月21日付紙面より)

策定された那智勝浦町自殺対策計画
2019年07月21日
17 歌や演奏を楽しむ  熊野川町でふれあい音楽会  (新宮市 )
2019年07月21日
18 停電情報アプリで通知  関西電力株式会社  
2019年07月21日
19 新議長に東信介議員  「大浦浄苑」一部事務組合臨時会  
2019年07月21日
20 ジオパークの魅力満載  宇久井ビジターでフォトコン入賞作品展  (那智勝浦町 )
2019年07月21日
21 ブルーム派遣の期待胸に  中学生6人が三軒町長訪問  (太地町 )
2019年07月21日
22 1位に西美晴さん  写連新宮支部7月例会  
2019年07月21日
23 サロンカーなにわ・紀州路を行く  那智勝浦町湯川  
2019年07月21日
24 子ども集まり七夕笹送り  住民らが交流深める  (那智勝浦町 )
2019年07月21日
25 自立心育み一体感強める  マリア保でお泊まり保育  (新宮市 )
2019年07月21日
26 木本は逆転で3回戦へ  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月21日
27 1学期最後の思い出に  デイキャンプで交流深める  (相野谷中 )
2019年07月21日
28 元気と笑顔あふれる  うどの幼と井田保で夕涼み会  
2019年07月21日
29 21日、いよいよ投開票  17日間の舌戦に幕  (参院選 )
2019年07月21日
30 お悔やみ情報
  
2019年07月12日
31 住みよい社会のために
 わかやま夏の交通安全運動  (新宮市 )

 和歌山県、交通事故をなくする県民運動推進協議会など主催の「わかやま夏の交通安全運動」が11日から始まった。20日(土)まで▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽横断歩道における歩行者優先の徹底―を重点とし、県民に注意を呼び掛ける。

 夏季の行楽などによる交通量の増加、暑さからくる疲れや気の緩みなどによる夏特有の交通事故が多発する時期を捉え、交通ルールの遵守(じゅんしゅ)と正しい交通マナーの実践を習慣づけることにより、交通事故の防止を図ることを目的に、各地で啓発活動などが展開された。

 新宮市橋本のイオン新宮店で行われた決起集会では、新宮警察署、市交通事故をなくする市民運動推進協議会、市交通指導員会協議会などの関係団体から約50人が参加。上田勝之市議、松浦友範交通課長、田中肇・県交通安全協会新宮支部長、清岡幸子・新宮市交通指導員協議会長も加わり、買い物客らに物資を配布し、交通安全を呼び掛けた。

 決起集会で田岡実千年新宮市長は、「交通事故のない安心安全な社会を目指す、そういう思いが少しでも伝わるような啓発活動になれば」。松浦交通課長は、管内の人身事故件数は半減していると日頃の活動に感謝を示し、「これからのレジャーシーズンに向け、遠方からの観光客増加に伴い事故の増加が見込まれる。さらに暑くなると過労気味のドライバーが増え、居眠り運転など大きな事故が懸念される。夏場の事故防止に対する広報、啓発をはじめ、住みよい社会づくりのためにより一層の協力を」と呼び掛けた。

(2019年7月12日付紙面より)

啓発物資を配り交通安全を呼び掛けた=11日、新宮市橋本のイオン新宮店
2019年07月12日
32 がん撲滅の夢を託して
 光洋中で「生命の駅伝」募金贈呈式  (新宮市 )

 第25回「生命の駅伝」募金贈呈式が10日、新宮市立光洋中学校(宮本雅史校長)の体育館であった。生徒会長の海野夏葵さん(3年)が、学校で集めた1万1464円を和歌山県立医科大学の村田晋一教授に手渡した。

 がんと闘う人を励まし、研究を支援する目的で行われている募金活動で、主催は「生命の駅伝の会」(本部・三重県松阪市、太田正隆会長)。今回の募金は、三重、和歌山の両県合わせて329万322円だった。

 毎年協力している同校の宮本校長は「今回は募金という形で、がん撲滅の夢を託してくれたと思っています。近い将来、その夢が実現できることを祈っています」とあいさつ。

 田岡実千年市長は「患者さんに勇気を与える取り組みだと考えていますので、これからも取り組みがますます発展することを願っています」。東牟婁振興局の久保田清之健康福祉部長が「生命の駅伝の取り組みが、多くのがん患者やその家族の方々に勇気や希望を与えること、また今回集められた募金が、がん研究の一部となるよう祈念したい」と今後に期待を寄せた。

 募金を受け取った村田教授は、小さなことの積み重ねが大きなことにつながるとし「皆さんもこれから、中学、高校、大学、社会へと進むと思いますが、日頃のちょっとした驚きや感動、そういったところから、幸せが見つかる気がします。皆さんのこれからの活躍と、頂いた寄付が大きく融合していく世の中になればと願っています」と感謝した。

 同駅伝実行委員会の上村眞由委員長はがんに関わる人のことを考えることが社会人にとって重要なことだとし「皆さんも、生命の駅伝を通して、そういう人たちのことを考えてくれながら、社会に進む準備をしてくれている。素晴らしい社会人になるだろうなと期待しています」と呼び掛けた。

(2019年7月12日付紙面より)

生徒会長の海野夏葵さん(右)から村田晋一教授に募金が手渡された=10日、新宮市立光洋中学校
募金活動に中心となって取り組んだ生徒会の皆さん
2019年07月12日
33 字を書いて気持ち伝えて
 「教育かもめ」作成し寄贈  (トヨタレンタリース和歌山串本駅前店 )

 和歌山トヨタ自動車株式会社のグループ会社・株式会社トヨタレンタリース和歌山の串本駅前店(坂井崇副店長)が10日、串本町と古座川町の学校に通う小学生~高校生1225人分6125枚のはがき「教育かもめ」を両町の教育委員会に寄贈した。

 「教育かもめ」は、手紙を書く楽しみや喜びを経験し豊かな人生の一助とする気持ちを高めるきっかけとして学校教育の現場に寄贈する夏のお便り郵便はがき(通称・かもめ~る)。日本郵便株式会社の手紙文化振興の一施策で、各郵便局が管内企業の協賛を得て作成している。

 今回は串本郵便局(構浩局長)管内にある同店が協賛する形で実現。背景には3年ほど前に和歌山トヨタ自動車株式会社の小川至弘会長が当時の同局局長から同施策の紹介を受けた経緯があり、その趣旨に共感した小川会長の思いにより「教育年賀」と対で3年来寄贈を重ねる状況にある。

 この日は同局と受け手の教育委員会の段取りにより贈呈式を実施した。和歌山トヨタ自動車株式会社の保養所があることで縁が深い古座川町では、中央公民館を会場にし同町立高池小学校(大畑眞校長)の1、2年生が出席。代表して5人が小川会長から同店名と教育委員会名が入った「教育かもめ」を受け取り、立花優仁君(2年)が感謝を述べた。同店がある串本町では同町立串本小学校(濵正和校長)を会場にし、児童を代表して1、2年生が小川会長を出迎えて寄贈を受けた。

 古座川町の会場で小川会長は「皆さんに渡したのは暑中見舞いのはがき。手書きで『お元気ですか?』と書いて出したら相手は喜ぶし、お返しに『かわいらしいな』と言ってもらえたら自分もうれしい。そのような人と人のつながりを生むために、字を書いて相手に気持ちを伝えるのが手紙だ」と諭して賛成を誘い、このはがきを使った頑張りを期待。併せて両会場とも紙芝居を上演しお菓子を配るなどして、意欲のもとになる元気も引き出した。

 贈呈式には西前啓市町長と中道悟教育長、田嶋勝正町長も来賓として同席。両町長は小川会長への感謝を述べ、子どもたちにしっかりと役立てるよう呼び掛けるなどした。寄贈した「教育かもめ」は教育委員会から学校へ届けて趣旨に沿う活用をしてもらうという。

(2019年7月12日付紙面より)

「教育かもめ」を受け取る高池小の1、2年生=10日、古座川町中央公民館
児童に「教育かもめ」を贈る小川至弘会長(右)=10日、串本町立串本小学校
2019年07月12日
34 「扇神輿」を張り替え
 14日の例大祭に向け  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で11日、「那智の扇祭り」=14日(日)=を前に扇神輿(おうぎみこし)張替奉告祭が営まれた。熊野十二所権現の神霊を移す扇神輿は高さ約6㍍、幅約1㍍の細長い形で「那智の大滝」を表しており、毎年張り替えられる。

 午前8時から神事が営まれた後、白装束の氏子ら28人が斉館に集まり、男成宮司の見守る中、伝統の製法で作業に取り掛かった。扇の長さが神輿を張る寸法の基本になっていることや扇を神輿に止める縫い糸の長さも決まっていることなど、作り方のほとんどが口伝によるため先輩が後輩に手順を指導しながら作り上げた。

 扇神輿は細長い枠に赤い緞子(どんす)を365本の竹くぎで留め、32本の日の丸が描かれた扇や8面の白銅鏡、細工が施されたへり松と呼ばれる板などが飾られる。神輿1体は1カ月を意味し、12体で1年を、32本の扇は1カ月の30日と、残る2本が月の満ち欠けを、365本の竹くぎは1年の日数を表している。8面の白銅鏡は「神威八紘(はっこう)」(あまねく広く輝かすの意味)と伝わる。

(2019年7月12日付紙面より)

古くから伝わる手法で「扇神輿」を張り替える氏子=11日、那智勝浦町那智山
2019年07月12日
35 バレーホリックが優勝 紀南バレーボール連盟社会人大会 
2019年07月12日
36 橋本さん、井上さんが優勝 荒天で1コート短縮 (那智勝浦町体協グラウンドゴルフ夏季大会)
2019年07月12日
37 中山悠吏君、2大会連続V
 四日市、いなべ両市での大会に出場  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2019年07月12日
38 会長に児嶋隆也さん  新宮ロータリークラブ新役員  
2019年07月12日
39 国立公園内をきれいに  休暇村南紀勝浦会が清掃奉仕  (那智勝浦町 )
2019年07月12日
40 平見一雄さんが厚労大臣表彰 各組合が功労者表彰受賞者を発表 
2019年07月12日
41 日本の伝統文化に親しむ  光洋中1年生が着装とマナー学ぶ  (新宮市 )
2019年07月12日
42 館内に温かい音色響く  旧チャップマン邸でオープニングコンサート  (新宮市 )
2019年07月12日
43 新しい連携の形を模索  高田小・中で教員兼務  (新宮市 )
2019年07月12日
44 角がないナメクジ?  目津の畑で見つかる  (串本町 )
2019年07月12日
45 地域住民と交流  高池保育所の夏祭り  (古座川町 )
2019年07月12日
46 「和をつなげよう」  上野山こども園が夕涼み会  (串本町 )
2019年07月12日
47 6月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2019年07月12日
48 射場と振興の接点考える  観光関係者対象に勉強会  (南紀串本観光協会 )
2019年07月12日
49 小雨決行で250人が挑む  認定コース第4回記念大会  (潮岬青少年の家 )
2019年07月12日
50 例年より遅い初産卵を観察  優占種スギノキミドリイシ  (串本海中公園 )
2019年07月12日
51 同級生らの応援も得て開館  私立図書館「かんりん文庫」  (串本町 )
2019年07月12日
52 思春期教育など推進を  紀南地域母子保健医療推進協が実務委員会  
2019年07月12日
53 横断歩道は左右の確認を  1、2年生対象の交通安全教室  (鵜殿小 )
2019年07月12日
54 防災情報共有システムを紹介  タブレットで状況確認可能に  
2019年07月12日
55 町の課題解決に向け議論  鈴木英敬知事と1対1対談  (紀宝町 )