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2020年04月26日
1 「基準は全町民に行き届くか」 コロナ対策を三軒町長が説明 (太地町)

 太地町は24日、町公民館で町が取り組む新型コロナウイルス感染症対策についての記者会見を開いた。町民1人当たりマスク60枚の配布や、米5㌔の支給が実施される施策について三軒一高町長ら町幹部が詳細を説明した。

 同町は7日に同町新型コロナウイルス対策本部(本部長・三軒町長)を立ち上げ、これまで5回の会議を重ねてきた。21日には休校中の太地こども園、太地小・中学校の子どもたちへの弁当の無償配達が開始された。

 今回は町民1人当たりにマスクを60枚配布するとともに、緊急経済対策として町民(3005人、21日現在)1人当たりに米5㌔の支給が決まっている。米の支給は2回に分けて行われ、1回目に全世帯に5㌔ずつ届けられる。続いて2回目の支給は1世帯の残り人数分を配布する(1人暮らしなら1回目で終了。2人暮らしなら1回目に加え、2回目にもう1人分届けられる)。

 当日は町職員や町社会福祉協議会の職員が協力し配布を行う。また、町議会議員もボランティアで参加するという。

 三軒町長は「基準は全町民に行き届くこと。議会からも緊急事態なのでスピード良く進めてほしいと理解を得ている。こういった混乱がある時こそ町の出番。全町民の安心のために取り組みたい」と述べた。

 配布を米にした理由については「体温計などいろいろな案も出たが、全町民に行き届かなくてはいけない。家にいてほしいという願いもあり、議論を重ねた結果、米になった」と説明した。

 なお、今後も同様の対策は実施していく予定だとし、マスクについてはさらに50枚の配布を検討しており、前述の分を併せて1人当たり合計110枚の配布が行えるように進めているという。

(2020年4月26日付紙面より)

新型コロナウイルス対策について記者会見を開いた太地町=24日、太地町公民館
2020年04月26日
2 広報きほうが全国1位
 広報コンクール町村の部で  (紀宝町 )

 紀宝町が昨年発行した「広報きほう12月号」が日本広報協会主催の令和2年全国広報コンクール広報紙部門(町村の部)で全国1位となる特選(総務大臣賞)に輝いた。

 全国コンクールの入選は11回目で、特選に輝いた12月号では「性の多様性」をテーマに、その現状や当事者・支援者の思いなど13㌻にわたり特集を組んだ。

 特集ページでは性的マイノリティーを取り上げ、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの各単語の頭文字を組み合わせたLGBTや支援団体などを紹介した。

 広報広聴係の愛野裕基さんと、田中健太郎さんが昨年8月から3カ月半かけて取り組んだ。愛野さんは「予想以上に評価を受けて驚きました。性の多様性について意識が広がればと思い取り上げました。年に1回の大型特集を目標に日々、取材活動に励んでいます。今後も町の話題を広く広報していきたい」と話していた。

(2020年4月26日付紙面より)

全国1位に輝いた「広報きほう12月号」と愛野裕基さん
2020年04月26日
3 クロマグロまた禁漁に
 採捕再開22日後に停止  (勝浦地方卸売市場 )

 3月末までの採捕停止期間を終えたばかりの「はえ縄船によるクロマグロ漁」が、6月30日までの上限枠230・9㌧(都道府県別知事管理漁業を除く)の80%に達したため早くも採捕停止となった。(一社)全国近海かつお・まぐろ漁業協会(全近協)が21日に協会所属船や関係者に通達した。

 規制は資源の減少が危ぶまれている太平洋クロマグロの管理のため国が定めた漁獲可能量制度(TAC法)によるもので農林水産大臣管理の同魚種大型魚(30㌔以上、エラハラ抜き26・1㌔以上)が対象。

 那智勝浦町の和歌山県漁業協同組合連合会(JF県漁連)勝浦市場が受け取った通達書によると22日までに漁獲したクロマグロは規制の対象外となっており、現在操業中の船が持つクロマグロは23日までに漁獲本数の報告がなされる。これらの船が国内各地の港に揚げる数量により残り20%の枠の消費を見ていく。同市場では規制前のクロマグロの水揚げは5月頭ごろまでと見込んでいる。

 勝浦地方卸売市場では24日早朝、3隻の船から253㌔の大物を含め26本のクロマグロが揚がった。宮崎県の船頭、第18漁雄丸の青木信裕さん、第1海伸丸の児玉博さんは採捕停止の知らせを受け、予定していた操業を切り上げて入港したという。

 2人は「コロナの影響と漁獲規制のダブルパンチだ。禁止になった後クロマグロが食いついたら、はさみで切らないといけない。食料やお金を海に捨てるようなもの。それが嫌でたまらんから急いで縄を上げた」と声をそろえながらも「1カ月ほどゆっくり休んでまた頑張る」と希望を持ち帰港の途に就いた。

 勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長は「国が決めたことには従うしかないが、資源は回復してきているはず。あと少しの辛抱だと思っています」と話していた。

(2020年4月26日付紙面より)

船倉から次々に揚がるクロマグロ=24日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2020年04月26日
4 公園の利用を制限  新宮市  
2020年04月26日
5 生活に関する相談窓口  新宮市  
2020年04月26日
6 参拝時間など短縮 熊野本宮大社 
2020年04月26日
7 沿岸漁業経営守るため  JCFUが国などへ要請  
2020年04月26日
8 ペットへの一般的な衛生管理を  人へのコロナ感染事例はなし  (環境省、厚労省 )
2020年04月26日
9 オンツツジの咲く長井坂  新緑と花の癒やしの道  
2020年04月26日
10 花は心の癒やし  小山みすずさん宅の「オデマリ」満開  (新宮市 )
2020年04月26日
11 児童館はできないの?  なちかつ子どもいきいきプロジェクト  (那智勝浦町 )
2020年04月26日
12 ホタル保護を呼び掛ける  ほたるを守る会が啓発看板  (紀宝町 )
2020年04月26日
13 お悔やみ情報
  
2020年04月25日
14 飲食店に給付金など 28日臨時議会で上程 (新宮市新型コロナウイルス感染症対策本部)

 新宮市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・田岡実千年市長)は24日、市役所別館大会議室で記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症対策に係る市独自の支援政策などに関して説明をした。支援策に係る補正予算については28日(火)の臨時議会で上程する。

 市が打ち出す支援策は▽「新宮市飲食店経営持続化支援金」の給付▽水道料金の免除▽帰省自粛学生応援事業―など。国の特別定額給付金事業(仮称)などを含め、補正予算総額は29億9536万8000円。

 また、25日(土)から5月31日(日)までの期間、出勤に伴う職員間の接触機会を減らし、市役所業務の継続性を確保するため、土・日曜日も開庁し交代制勤務を実施する。平日の窓口の混雑の緩和を図り、来庁者の感染リスクを低下させる。対象職場は市役所本庁、三輪崎支所、高田支所、熊野川行政局、保健センター、水道事業所。

 会見に当たり、田岡市長は「幸いにも市では現在、感染者は発生していないが、不要不急な外出自粛要請を行う中、市民生活や地域経済は大きな打撃を受けている」とあいさつし、支援策の内容を説明。国の給付金についても「できるだけ早く市民の皆さんにお渡しできるように作業を進める」と報告した。

  □     □

 市が提案する支援策は次の通り。

■「新宮市飲食店経営持続化支援金」の給付

 売り上げの減少など大きな影響を受けている市内飲食店の支援のため、定額10万円を給付(持ち帰り、宅配専門店除く)。

■水道料金の免除

 市内の全使用者の5月請求分(4月検針分)の水道料金(基本料金および使用料金)を全額免除。

■帰省自粛学生応援事業

 市出身の学生に対して、帰省の自粛を求める代わりに地場産の米5㌔やレトルト食品、市長メッセージなどを「仕送り」して生活を支援する。

(2020年4月25日付紙面より)

新宮市新型コロナウイルス感染症対策本部記者会見の様子=24日、新宮市役所別館
2020年04月25日
15 三つの密に注意して
 まちなか商品券の引き換えについて  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルス感染症に関連する緊急経済対策として那智勝浦町は22日より「那智勝浦まちなか商品券」の引き換えはがきの郵送を開始した。引き換えは27日(月)から5月29日(金)まで町内郵便局で行われる。同町では引き換え時の混雑配慮や「三つの密」を避けるための対策を呼び掛けている。

 商品券は収入の減った町民と小規模事業者への支援が目的。同町では緊急事態宣言が発出されていることや、引き換え時には郵便局に多くの町民が集まってしまうのではいかとの不安の声も寄せられていることに触れ、「生活が苦しい方には一刻も早くお届けしたいと考えている。5月末まで期間があるため、引き換えを急がない方は郵便局が混雑しないよう配慮をお願いいたします」と呼び掛けている。

 対策としては▽引き換え場所を町内11カ所(紀伊勝浦、那智勝浦朝日、那智天満、那智勝浦港、那智宇久井、那智山、那智井関、色川、太田、下里、那智浦神)の各郵便局に分散▽郵便局に安全を確保する取り組みを依頼▽引き換えに行く人の誕生月での振り分け(奇数月生まれは奇数の日、偶数月生まれは偶数の日に引き換え)―などを挙げている。

 同町は「町としても感染予防対策を行っているため、町民の皆さまにもマスク着用やせきエチケットの徹底、発熱など体調不良の際は引き換えを控えるようお願いいたします。引き続き、手洗いなどの感染予防の取り組みをお願いいたします」と話している。

 問い合わせは那智勝浦町役場総務課(電話0735・52・4811)、観光企画課(電話0735・52・2130)まで。

(2020年4月25日付紙面より)

2020年04月25日
16 約束通り道中3カ所へ設置
 高池小前6年生制作の看板  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の前年度6年生11人が卒業記念で制作したクマノザクラ道案内看板3基が23日、道の駅虫喰岩からクマノザクラのタイプ木を目指す道中に設置された。

 この看板は、同町観光協会(須川陽介会長)と連携したふるさと学習「クマノザクラ学習」の一環で1月下旬からデザインを練り、2月下旬から制作を開始。組み上げの段階に差し掛かった3月2日に新型コロナウイルスに伴う臨時休業が始まり、未完成で終わらせたくないと考え11人から残りの作業を引き受けた大畑校長が仕上げた。設置するまでには至らず、大畑校長は卒業時に11人と「必ず設置する」と約束をして仕上がった看板を預かっていた。

 他方、同協会は制作時に想定した設置場所3カ所の地権者と交渉を進め、諸事情で年度をまたぐ形となったが一通り協力を得ることができこの日の設置に至った。

 作業には同協会の須川会長と事務局職員2人、同校の大畑校長ら教職員3人、役場地域振興課職員1人が参加。タイプ木基準で手前約700㍍、約420㍍、約280㍍の県道沿いに見やすい高さを意識して打ち込んだ。

 看板の素材には、同校児童が6年来使う学習机の使用済み天板(65㌢×45・5㌢)を活用。描かれている内容は▽クマノザクラまで あと700m▽よっていってよ クマノザクラ この先420m▽いらっしゃいませ 楽しんでね★ あと少し280m―の3種類で、縦辺両端に長さ1・8㍍の支柱、横辺両端に装飾木を組み付けた形になっている。

 11人との約束を果たした大畑校長は「遅くなってしまったが、約束した通りに設置できて良かった。11人には来シーズン、この看板が役立つところを見て達成感を感じてほしい」とコメント。

 須川会長は「今日こうして子どもたちが作った看板を設置できたことは、本協会の『未来につなぐ』という点も含めてうれしく思うところ。今後も子どもたちと一緒に取り組みを続けていきたい」と語った。

 この日は道案内看板と併せ、11人が同協会主催の桜フェア開会行事に自主参加して取り組んだクマノザクラ卒業記念植樹用の看板も設置された。

(2020年4月25日付紙面より)

高池小前年度6年生制作の看板を設置する作業参加者=23日、古座川町池野山
2020年04月25日
17 「飛雪米」の田植え作業
 飛雪の滝百姓塾がブランド化  (紀宝町浅里 )

 「にほんの里100選」に数えられる紀宝町浅里で23日、町のブランド米「飛雪米」の田植えがあった。農事組合法人飛雪の滝百姓塾(木下起査央・代表理事)の会員が80㌃の田んぼに飛雪米の「結びの神」を植えた。

 百姓塾は2005(平成17)年に任意団体として誕生。11(平成23)年9月の紀伊半島大水害で甚大な被害を受けたが、翌年には農地の復旧に努め、15(平成27)年に法人化した。

 設立当初は耕作面積37㌃からスタート。年々、耕作放棄地を耕し、今では120㌃の水田を管理。昨年は約3・3㌧を収穫した。また、国や県の補助金を活用して環境美化や獣害対策にも取り組んでいる。

 結びの神は県農業研究所が12年かけて開発した品種。同地区では結びの神とコシヒカリを生産し、「飛雪米」としてブランド化した。熊野川と山々に囲まれ、豊かな水と土地で育った飛雪米は、ふっくらした食感が特徴だという。

 例年、名古屋市の岡谷鋼機の社員や「おもしろ大学」のメンバーなどを招き田植え体験を行っているが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止した。

 8月中~下旬に稲刈りを予定しており、木下代表理事は「新型コロナの終息を願い、夏には稲刈りを体験してもらいたい。多くの人においしい飛雪米を食べてほしい」と話していた。

(2020年4月25日付紙面より)

ブランド米「飛雪米」の田植えを行う=23日、紀宝町浅里
2020年04月25日
18 町民にマスクを配布  太地町  
2020年04月25日
19 GW中の県外往来自粛について  堀順一郎町長が呼び掛け  (那智勝浦町 )
2020年04月25日
20 「シニアエクササイズ」を放送 ZTVで25日から 
2020年04月25日
21 道路の快適利用のために  県職員が恒例の清掃活動  (那智勝浦町・新宮市 )
2020年04月25日
22 弘法大師の命日法要  妙法山阿弥陀寺で御影供  (那智勝浦町 )
2020年04月25日
23 町民にマスクを無償配布  5月3日に引き換え実施  (串本町 )
2020年04月25日
24 釣りやキャンプの自粛を  熊野市  
2020年04月25日
25 医師不足改善に期待  医師宿舎16戸を建築  (紀南病院 )
2020年04月25日
26 九分咲きで満開間近  奥地謙一さん宅の牡丹桜  (那智勝浦町 )
2020年04月21日
27 大切な人の命守るため
 高校生が休校求めネットで署名活動  (新宮・東牟婁 )

 新型コロナウイルス感染症の拡大で、和歌山県が東牟婁地域の県立学校4校を除く県立学校に対し臨時休業措置を要請したことに対し、要請対象となっていない新宮高校の生徒が感染拡大防止のために4校(新宮・新翔・串本古座・みくまの)の休校を求め、署名活動を展開している。活動はキャンペーンサイト「Change.org」で実施されており、20日午前11時現在で477人の賛同を集めている。

 県教育委員会は16日、国の緊急事態宣言全国拡大措置を受け、県立4校を除く県立学校に5月6日(水・振休)までの休業措置を要請。新宮・東牟婁に関しては感染者が確認されていないことから、その対象外となっている。

 発信者の新宮高校3年の女子生徒は同サイトで「授業を再開している学校の中には特別支援学校も含まれており、医療的ケアを必要とする子どもたちもいる。医療体制が脆弱なため、感染者が一人でも出ると、瞬く間に医療崩壊につながる危険性がある」などと警鐘を鳴らしている。

 通学電車は3密の状態であり、教室は感染予防対策が十分になされておらず、また、万が一生徒の中に無症状の感染者がいた場合、地域全体に感染が広がり、高齢化率の高い当地域において重症化する人があふれ、医療崩壊につながる恐れがあるとも意見。

 「私たちは大切な人の命を守りたいです」と結び、5月6日までの休校を求めている。署名は21(火)正午に締め切り、同日夕方に県教育庁紀南教育事務所会に提出する予定だ。

  □     □

■休校求めストライキも



 茨城県では「教育崩壊を防ぐ」として、10市町に限定して県立高校に臨時休校を求めたことに対し、対象となっていない日立市の県立高校生徒有志らが、全県立高の休校や学習支援を求め、8日から10日にかけて登校せずにストライキを展開。反発を受け、同県の大井川和彦知事は方針転換。13日に県内全ての県立高校を5月6日まで休校にすると発表した。

(2020年4月21日付紙面より)

20日午前11時現在で477人の署名が集まっている
2020年04月21日
28 地道な手入れを得て開花
 滝の拝そばの藤棚見頃  (古座川町 )

 古座川町小川、滝の拝のそばにある藤棚が花の時期を迎えている。一本仕立てとしては町内屈指の大きさで、手入れする川端善行さん(69)によると24日(金)ごろが見頃のピークになりそうだという。

 この藤棚は古座川支流小川の右岸、集落中ほどの川沿いにある。継ぎ足し感がある棚は長さ約30㍍、幅約15㍍、高さ約2㍍で仕立てられ、枝はその全体に張って花房をつけている。

 川端さんは自然の花を愛好する中でこの藤棚を知ったが、最近になって手入れが追いつかない状況をもったいないと感じ、持ち主にボランティアでの協力を申し出た。植えられているのは山から持ち帰ったノダフジだそうで、推定樹齢は約70年。一時期手入れが追いつかなかったことで花の天敵・フジツボミタマバエがついてしまい、今時期は寄生したつぼみを摘んで取り除く手間を重ねている。

 「薬を使えば楽だろうが、ここは滝の拝のすぐそばだから」。寄生したつぼみは変形して花らしく咲くことなく落ちるそうで、放置して来年の寄生につなげることなく、寄生していないつぼみは残すなどの考え方で自宅がある串本町串本から通い、地道に手間をかけているという。

 寄生がほとんどない花房は19日現在で3割程度が咲いた状態。フジの花には大型のクマバチや小型のニホンミツバチがよく集まるが、危害を加えなければ蜜集めに夢中になる温厚な花蜂なので刺激をせずに観賞することが望ましい。

(2020年4月21日付紙面より)

広く張った枝先で咲く花=19日、古座川町小川
2020年04月21日
29 紀宝町役場で分散勤務
 新型コロナ感染防止対策  

 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として紀宝町は20日から、職員が別の建物で業務に当たる分散勤務を開始した。役場庁舎に隣接する防災拠点施設5階の防災研修室とフロアにワークスペースを設け、各課の職員約20人が業務に取り組んでいる。

 庁舎内の正規職員80人のうち、理事と課長を除く各課2人程度を同施設に移した。期間は6月19日(金)までの約2カ月で、2週間のローテーションで職員を入れ替える。

 同施設1階にタイムレコーダーを設置し、エレベーターを使用せず階段を使うなど密接を避ける工夫もした。

 本庁舎では窓口に飛沫感染防止のビニールカーテンを設置。職員はマスク着用、アルコール消毒、検温など健康管理マニュアルに沿った感染防止対策を取っている。

 また、町では新型コロナに対応した事前行動計画(タイムライン)を策定しており、担当課長は「現在、県内や近隣県で感染者が確認されたステージ3だが、引き続き、町内での発生に備えて対策を継続していく」と話している。

(2020年4月21日付紙面より)

紀宝町役場で分散勤務始まる=20日、紀宝町防災拠点施設
2020年04月21日
30 安全と大漁祈る
 目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の目覚山水底(めさめやまみそこ)神社で19日、海上安全と大漁を祈願して明神祭が営まれた。

 同社は弘安9(1286)年鎮座と伝えられ、白蛇がご神体。文覚上人が帰依し、霊験あらたかとも伝えられる。元来、宇久井区や新宮市三輪崎の漁業関係者から厚い信仰を集めていた。

 1990(平成2)年の9月から10月、相次いで紀伊半島に上陸した台風で社殿が全壊し、92(平成4)年4月に再建された。95(平成7)年からは、宇久井区が祭事を執り行い4月の大潮の時期、日曜に催されるのが習わしとなっている。

 神前には、中路進宇久井総区長や漁業関係者らが参列。熊野那智大社から出仕の神職が神事を進め、宇久井青年会(柴原寬会長)が獅子舞を奉納した。

 玉串をささげた中路総区長は「一刻も早い新型コロナウイルス感染の終息を祈った」と話していた。

(2020年4月21日付紙面より)

宇久井青年会が神前で獅子舞を奉納した=19日、那智勝浦町宇久井
神事の後、参列者がそろい記念撮影
2020年04月21日
31 河内祭のジオラマを移設  南紀熊野ジオセンターへ  (串本町 )
2020年04月21日
32 国道沿いを「ミカン並木」に  3種類60本の苗木を植樹  (御浜町 )
2020年04月21日
33 新型コロナでチェーンメール  デマ拡散に注意  
2020年04月21日
34 村民1人にマスク10枚配布  北山村が新型コロナ対策  
2020年04月21日
35 事業者に消毒液配布  新宮市  
2020年04月21日
36 「商店街も頑張っている」  新型コロナに負けず営業継続  (那智勝浦町 )
2020年04月21日
37 「仏心の中を歩む」  横田南嶺老師が本出版  
2020年04月21日
38 県産30種の魅力をPR  日本酒マッピング図  (和歌山県 )
2020年04月21日
39 フレイル(虚弱)の進行を予防しよう  自宅でできる運動で筋肉維持を  (新宮市保健センター )
2020年04月21日
40 いつの時代も食は大切  みつの地域活性化協議会・南本安信さん  
2020年04月21日
41 レンゲソウが花盛り  那智勝浦町長井  
2020年04月21日
42 お悔やみ情報
  
2020年04月12日
43 コロナの終息や世界平和願い
 熊野速玉大社でコカリナ奉納  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で10日、コカリナ奉納演奏があった。コカリナの第一人者・黒坂黒太郎さんと同市出身の歌手・矢口周美(かねみ)さん夫妻が新型コロナウイルス感染症で混乱する世界の安寧などを祈り、コカリナや歌、オートハープの優しい音色を境内に響かせた。

 コカリナはハンガリーの民族楽器を改良したもの。1995年に黒坂さんが日本に紹介し、黒坂さんと日本の木工家によって改良が加えられ、現在のコカリナが誕生した。黒坂さんはコカリナ奏者として国内外でコンサートを実施する傍ら、東日本大震災や紀伊半島大水害の支援コンサートを展開するなど、被災地支援にも積極的に取り組んでいる。

 夫妻は、この日、同市で開催される聖火リレー出発式典で演奏する予定だったが、オリンピックの延期に伴い式典も中止に。しかし「感染を防ぐために祈りをささげたい」との思いから、このたびの奉納に至った。

 黒坂さんは「来年はきっと事態も収束し、素晴らしいオリンピックが開催できるよう願っています」と思いを込め、国立競技場建設のために伐採された神宮の森の木で作ったコカリナなどで6曲を奉納した。聖火リレー出発式典で演奏する予定だった「世界中の友達に平和を」では、矢口さんが手話を交えて歌唱。美しい歌声が社殿に響いた。

 奉納を終え、矢口さんは「熊野の再生の神様の力が必要だと感じた。貧富も関係なく、世界中の人が同じように恐怖を感じている。生きている人や神様、総動員で力を結集して乗り越えていかなければならない」。

 上野宮司は「コロナウイルスの影響で重苦しい気を吹き飛ばすようなすがすがしく素晴らしい演奏でした」と感謝を述べ、「この木でコカリナを作ってください」と境内のナギの木から切り分けた枝を贈った。

(2020年4月12日付紙面より)

境内に美しい音色と歌声を響かせる黒坂黒太郎さん(左)と矢口周美さん=10日、熊野速玉大社
奉納前に正式参拝をした
2020年04月12日
44 独自の「感染拡大阻止緊急宣言」
 新型コロナウイルス対策  (三重県 )

 三重県は10日、県独自の新型コロナウイルス「感染拡大阻止緊急宣言」を出した。9日時点で、感染経路が不明な事例は確認されていないものの、これまで15人の感染が確認された。感染が拡大する近隣の愛知県、岐阜県と連携を強化し、取り組みを進める。

 県民の「命と健康」を最優先に考え、感染者数を抑えるとともに医療提供体制の確保と社会機能の維持を両立させることが狙い。「感染防止対策を徹底いただくとともに、感染はひとごとではなく、明日には自身や大切な家族にも起こり得る事態であるということを認識いただき、個人への偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗(ひぼう)中傷などは絶対に行わないよう、ご協力をお願いいたします」と呼び掛けている。

 県では「オール三重」で次の対策に取り組む。

▽医療機関への通院や通勤など生活の維持に必要な場合を除き、生活・文化圏が重複する愛知県、岐阜県と「緊急事態宣言」が発出されている7都府県への移動の自粛。

▽広域の移動の多い県立学校、県立特別支援学校の臨時休業の早期検討。

▽入院医療提供体制の充実や軽症者の受け入れ検討、医療従事者の確保、施設設備の整備など医療提供体制の整備推進。

▽県としての追加的な対策を速やかに検討、実施。

(2020年4月12日付紙面より)

2020年04月12日
45 区画整備し利便性向上
 障害者用駐車場供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は9日、役場庁舎玄関前と付近駐車場に3台分の障害者用の駐車スペースを整備し、供用を開始した。

 障害者が役場を利用する際の利便性向上などを目的に、4日から駐車場内の区画整備を実施。役場横には元々、障害者用スペースが2台分あったが狭かったこともあり、和歌山県が定める基準に合わせて整備した。

 また、付近駐車場も3台分の駐車スペースを障害者用駐車場の2台分に整えた。整備作業は8日に終わり、9日から供用が開始された。

 同町では「障害者の方の駐車場の幅を広げ、駐車台数を増やしたので利便性の向上ができたと思います。役場に来られた際はぜひご利用ください」と話している。

(2020年4月12日付紙面より)

新たに整備された障害者用駐車場=8日、那智勝浦町役場
役場玄関前駐車場の整備作業時の様子
2020年04月12日
46 チーム一丸となって
 新宮サッカースポーツ少年団団長・津呂建二さん  
2020年04月12日
47 週明けから教育活動再開  新宮・東牟婁  
2020年04月12日
48 国公立大学に33人が合格  令和元年度の進路状況  (新宮高校 )
2020年04月12日
49 あいさつ・健康・勉強を大切に  北山村立小・中で入学式  
2020年04月12日
50 新1年生が学校生活スタート  太地町立小・中で入学式  
2020年04月12日
51 本紙エリアで6人が受章  第34回危険業務従事者叙勲  
2020年04月12日
52 紀南高校人事異動   
2020年04月12日
53 地震・津波への対応学ぶ  どんなときでも避難できるよう  (うどの幼稚園 )
2020年04月12日
54 移動式オービスで取り締まり  安全運転の意識向上を  (紀宝署 )
2020年04月12日
55 オンツツジが花の盛り  新宮市・浮島の森  
2020年04月12日
56 お悔やみ情報