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2017年02月24日
1 城跡いかした街づくりを 文化複合施設特別委で意見 (新宮市議会)

 新宮市議会の文化複合施設建設に係る遺構発掘調査および都市再構築戦略事業調査特別委員会(上田勝之委員長、12人)が22日、新宮市井の沢のセンタービルであった。委員たちから市民会館と旧丹鶴小学校の解体が終了した建設予定地から見える新宮城跡の景観を街づくりに生かしてほしいとの声があがった。

 濵田雅美副委員長は、船町から見える新宮城跡大手門付近の風景に感動したと述べ、「一度建物を建ててしまうと半世紀は今見える風景が隠れてしまう。先のことを考えるともったいない」と指摘。田岡実千年市長は同じ声を多くの市民から聴いていると述べ、市民会館跡地のスペースはそのまま残ると説明した。

 濵田副委員長は、ホールと図書館の建設は必須とした上で、今の景観を残すために熊野川寄りの丹鶴体育館を解体し、跡地にホールを建設できないかと質問。楠本秀一教育長は「非常に難しいと思う」。田岡市長は「体育館はいろいろな方が使っていて、地域のコミュニティーの場としても使われているので、解体しないと決めています」と回答した。

■客席数でコスト比較



 市は今のところホールの席数を1000席にするとしているが、委員からの要望に応え、「大概算」と前置きした上で、費用の比較表を示した。800席にすると本体工事費が1億2000万円、年間ランニングコスト400万円、600席にすると本体工事費が1億7000万円、ランニングコストが500万円の減額となっている。

 並河哲次委員はランニングコストなどを抑えてソフト面にお金を使った方がよいと述べ、「1000席では施設の維持だけで四苦八苦の状況。800席の方が現実的」と指摘。田岡市長は「文化のまちとして、文化の拠点としてこのホールで有意義な活動をしていただくためにも必要な経費」と説明した。

 大石元則委員は「1000席にする根拠は」と質問。田岡市長は「質の高い興業をするときは600、800席では開催できないということで現状の席は確保したい」と回答。辻本宏委員は「人口が減る中、800席が精いっぱいだと思う。質の高い興業が年間どれだけできるのか」と疑問を投げ掛けた。

(2017年2月24日付紙面より)

旧丹鶴小学校と市民会館の解体が終わった文化複合施設建設予定地。左上に見えるのが新宮城跡=22日、新宮市下本町
2017年02月24日
2 理解や手助けの必要性
 光洋中でみくまの支援学校の講話  (新宮市 )

 新宮市立光洋中学校(田中信幸校長)で22日、1年生61人を対象にした出前授業があった。県立みくまの支援学校から福山喜一郎教諭が来校し、「みんなの理解や手助けで障がいのある人が生活しやすくなる」と呼び掛けた。

 福山教諭は校内の施設について、幅の広い廊下は車いすも通りやすく、転倒時のけがを軽減するため木製の床、教室の表示はひらがなやイラストを交えているなどの工夫を説明。中学部の学校生活を映像で紹介した。

 障がいについて「体や脳が傷つき、生活をするために必要な力が弱くなったり、元に戻らなくなった状態」と話した。分かっている原因はほんの一部で、ほとんどが不明だと述べた。

 相手の言っていることや気持ちが分かりづらかったり、自分の考えや気持ちを言い表すことが苦手など、障がいのある人が生活の中で困っていることを挙げ、ゆっくりと分かりやすく身ぶりを交えて話し掛けたり、聞く際は急がせずに言葉が出てくるのを待ってほしいなどと対応の例を話した。

 光洋中は2年生が毎年みくまの支援学校と交流学習をしている。

(2017年2月24日付紙面より)

福山喜一郎教諭から話を聞く生徒ら=22日、新宮市立光洋中学校
2017年02月24日
3 音楽に笑顔あふれる
 ゆうゆうクラブ女性部の講演会  (新宮市 )

 新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)女性部(石原千里部長)は21日、同市福祉センターで健康づくり講演会を開いた。『楽しい音楽療法』をテーマに約90人が和歌山音楽療法研究所の多田佳世子理事長、宮井愛子さん、旭美好子さんらと歌いながら体を動かし楽しいひとときを過ごした。

 予防医学の観点からさまざまな楽器を使い「歌う」「演奏する」「聴く」の3要素を生かして脳の活性化と老化防止を図る目的。懐かしい童謡などを歌うことで記憶を呼び覚ます力が付けられ、簡単な体操を交えることで脳を活性化させる狙いもある。

 多田理事長は自身と新宮との縁を紹介。軽快なトークに乗せ、美しい歌声を響かせた。参加者らはピアノ伴奏に合わせ誰もが知っている童謡や懐かしの曲を歌った。手の運動を交え、ハンドベル、鳴子、太鼓から木製のしゃもじなどさまざまな楽器や音に触れながら笑顔あふれるにぎやかな時間を過ごした。

 参加者の新屋幸子さんは「楽しかったです。癒やされました。短い時間でしたが楽しかった」。多田理事長は「音楽療法はこのように大人数でするものではありません。しかし、一人暮らしの高齢者は出無精で孤立しがち。この場に来て、音楽療法を通じ、声を出して笑ってほしいと思っています。笑うことは生きるために大事です」と話していた。

 石原部長は開会にあたり「(音楽療法は)脳の活性化や老化防止、健康長寿に効果的で私たち高齢者にとって大事なこと」とあいさつ。女性部の活動でのアイデアや提案を呼び掛けた。

(2017年2月24日付紙面より)

太鼓や鈴、鳴子の音が響いた=21日、新宮市福祉センター
大勢の会員らが参加した
2017年02月24日
4 古座川町にガス器具寄贈
 杉尾ガス店も発動機託す  (県エルピーガス協会 )

 和歌山県エルピーガス協会南紀支部(苔原信夫支部長)が22日、古座川町にガスコンロ4台とガス炊飯器1台を寄贈した。併せて串本町西向にある杉尾プロパンガス店(杉尾廣店長)が出力0・9kVAのガス発電機1台を託し、そろって「町の防災力向上に役立ててほしい」と申し出た。

 同支部は災害時に避難場所となる集会所など公共施設のガス器具を安全な状態に保ちたいという思いで6年前、寄贈に取り組み始めた。以降も管内各市町村に順次最新の器具を託していて、今回で各市町村一巡の節目になるという。

 今回贈ったガス器具はいずれもプロパンガス用で、コンロは市販のガステーブルタイプ、炊飯器は炊き出しを想定した2升炊きタイプ。発電機は親子2代61年にわたって地域の皆さまのお世話になっていることへのご恩返しとして託したという。

 この日は古座川町役場本庁で贈呈式があり、苔原支部長と杉尾店長がそれぞれ、寄贈目録を出張で不在の町長に代わり仲本耕士副町長に手渡した。仲本副町長は「紀伊半島大水害では600軒ほどが水につかり生活に困難をきたした。来る大地震はそれ以上の影響が考えられ、日頃からどういう備えが必要かを研究してはいるが、行政だけでは無理な事柄もある。皆さん方のお力を頂きながら協力の体制をつかんでいきたいと思うので今後ともよろしくお願いします」と述べ、寄贈に感謝した。

 今回で管内各市町村を一巡したが、同支部は限られた予算内での取り組みであるが故にまだまだ支援し足りない領域があるとし、今後も引き続きできる支援を続けていきたいと話していた。

(2017年2月24日付紙面より)

寄贈したガス器具(発電機以外)とともに県エルピーガス協会南紀支部の皆さんら=22日、古座川町役場
2017年02月24日
5 全日制平均倍率0・99倍  県立高校入試出願状況を発表  (和歌山県教委 )
2017年02月24日
6 子どもの心に寄り添う 新宮市民生児童委が研修会 
2017年02月24日
7 春の観光シーズン前に 新宮市観光ガイドの会が大浜海岸清掃 
2017年02月24日
8 東牟婁地方学校版画展審査会入賞者  
2017年02月24日
9 親子で話し合う状況促す 古座川町、情報セキュリティー講演会 
2017年02月24日
10 特製タオルプレゼントなど  串しゃぶ御膳3周年キャンペーン  (串本マグロ料理推進協 )
2017年02月24日
11 音楽法話で人生観高める  古座小で親子教育講演会  (串本町 )
2017年02月24日
12 三役給与減など30議案 新宮市、28日開会の3月議会に提出 
2017年02月24日
13 お悔やみ情報
  
2017年02月21日
14 雪まつりに子らの歓声
 商工祭に3万2300人  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場周辺で19日、第22回商工祭「南の国の雪まつり」(実行委員長=森川起安・南紀くろしお商工会会長)があった。晴天に恵まれ、約3万2300人(主催者発表)が来場した。人、物、地域との「ふれあい」をテーマにしたイベント。太地町の姉妹都市、長野県白馬村から約100㌧の雪を会場に運び、子どもたちが雪遊びを楽しんだ。

 雪山周辺には露店街、特設ステージ前にはフリーマーケット、JR紀伊勝浦駅方向には地元の物産を販売する「熊野朝市」が出店した。那智勝浦町の姉妹都市長野県の上松町に加え、同じ「勝浦」の名前が縁で連携する「全国勝浦ネットワーク」の徳島県勝浦町と千葉県勝浦市も参加し、物産を販売した。

 特設ステージではダンスチームなどによる踊りの披露や大道芸のパフォーマンスがあり、午後は商工会青年部の名物企画「南の国の早押しクイズ」に大勢の小学生らが参加した。イベントのフィナーレ「お菓子な餅まき」では、みくまの農業協同組合提供のもち米300㌔で作った餅がまかれた。

 森川実行委員長は「子どもたちが遊ぶ姿を見て開催して良かったという思いが湧いた。安全、安心のイベントとしてシャトルバスの運行も定着してきている。続けていきたい」と話した。

 大感謝祭抽選会の当選番号は次の通り決まった。引き換えは3月17日(金)まで那智勝浦町商工会館まで平日受け付ける。

▽ドリーム賞(1本、5万円共通商品券)

11458

(2017年2月21日付紙面より)

ミニ雪山で遊ぶ子どもたち=19日、那智勝浦町築地
大勢の観客を前に演奏を披露する那智中学校吹奏楽部
2017年02月21日
15 津荷の高台に念願の新園舎
 「通園らっこ」完成を祝う  (串本町 )

 串本町津荷、緑の雇用担い手住宅そばにこのほど完成した児童発達支援事業所「通園らっこ」(細野桂子管理者)新園舎の竣工(しゅんこう)式が18日にあり、念願の高台移転を果たして関係者一同気持ち新たに期待に応える努力をすると掲げるなどして祝った。

 この施設は那智勝浦町に拠点を置く社会福祉法人いなほ福祉会(掛橋郁雄理事長)が運営。同施設「通園くじら」=那智勝浦町勝浦=に串本町から1人の園児が通い始めた機に串本町や古座川町域での施設の必要性を感じ始め、ニーズを持つ両親らの切望もあって平成27年4月、串本町西向にある旧西向保育所で暫定開所した。

 旧園舎は将来の発生が予測される大地震の津波浸水域にあるため、開所直後から高台移転を第一目標にして模索。串本町津荷シウケにある町有地(海抜72㍍)の無償貸与を受け、さらに国や同町と古座川町の支援を受けて今年1月末に念願の新園舎が完成した。

 敷地面積1800平方㍍、建物は木造平屋建てで延べ床面積341平方㍍。園庭やプールなどが付帯した構造で、総事業費は約1億円。速やかに移転作業を進め、今月6日から運用を始めている。

 竣工式には関係者ら約90人が出席し、掛橋理事長は法人設立から新施設開所までの経緯を伝え、「感無量。子どもたちが生き生きと楽しく生活されることを願うとともに、皆さまの期待に沿うよう職員一丸でいっそうの努力をする」と述べて一同に感謝。来賓を代表して田嶋勝正串本町長や西前啓市古座川町長らが祝辞を寄せ、保護者がリレートークで万感の心中を掲げ、園児15人が元気いっぱいの歌の発表で新園舎の出発に弾みをつけた。

 細野管理者は「串本町から通園くじらに1人の男の子が駆け込んできた時に『彼だけやないはずや』と思い、町の保健師さんや先輩のお母さん方、串本町や古座川町の町長さんとも話して通園らっこが開所した。新園舎は皆さんの思いが集まってできた器。命を吹き込むのは通う子どもと親と職員だ」と経緯を振り返り、今後の理解と支援を求めた。この日は古座青年会(玉川純次会長)も駆け付け、獅子舞の屋固めで祝った。

(2017年2月21日付紙面より)

古座青年会による獅子舞の屋固めで「通園らっこ」新園舎の門出を祝う=18日、串本町津荷
「感無量」と新園舎完成の喜びを掲げた掛橋郁雄理事長
2017年02月21日
16 串本町8位入賞
 市町村新記録で  (ジュニア駅伝 )

 第16回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会が19日、和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場をスタートし、県庁前をゴールとする10区間21・1㌔のコースを舞台に開催され、串本町チームが市町村新記録(第9回大会以降の記録による)を17秒更新する1時間12分45秒のタイムで初入賞を果たした。

 この日の和歌山市内は天候に恵まれ、序盤から区間新記録が続出した。優勝の海南市、2位の和歌山市、3位の田辺市の3チームが大会新を更新するなど高速決着のレースとなった。

 レース終了後、県民文化会館で行われた表彰式では、串本町に8位入賞の賞杯とメダル、市町村新記録賞が授与された。

(2017年2月21日付紙面より)

2017年02月21日
17 共同作業通じ交流
 児童ら植樹で自然の大切さ学ぶ  (新宮警察署 )

 子どもたちに木や森林を大切にする気持ちを育んでもらおうと、新宮警察署少年補導員連絡会(柳本利文会長)と同署(谷本克也署長)は18日、新宮市熊野川町赤木の山林で植樹行事を実施した。少年野球やバレーボールチームに所属する児童や保護者らなどが参加し、約100人がヤマザクラやアカガシ、イロハモミジなど6種類の苗木120本を植えた。

 青少年健全育成の一環として2008年から始まり8年目。12年は紀伊半島大水害の影響で中止している。植樹後にはバーベキューで交流を深めた。

 活動に際し柳本会長は少年補導員の活動を紹介し「共同作業を用いて植樹をしてもらい、大人、他チームとの交流を肌で感じてもらう目的がある。触れ合いの気持ちを持って楽しんでもらえれば。自然のありがたみや豊かさを感じる学びの行事として活用して」。谷本署長は「健やかに地域とともに育ってもらおうという目的。楽しんで。皆さんの名前が残り、木が育っていくことは楽しみだと思います」とあいさつした。

 山林を所有する公益財団法人熊野林業の泉諸人専務理事が作業の流れを説明し、子どもたちは手作りの名札を作った。あらかじめ付けてもらっていた目印をくわなどで掘っていき、苗木を入れて土をかぶせ、名札を付けた。

 参加は2回目の山下知翔君(9)は「穴を掘るのが楽しかった」。田村翔大君(10)は「植えるのが楽しかった」と話していた。

(2017年2月21日付紙面より)

木の苗を植えていく参加者ら=18日、新宮市熊野川町
2017年02月21日
18 地元勢が活躍
 第21回黒潮親善卓球大会  
2017年02月21日
19 串本少女バレーが優勝
 県下小学生新人大会東牟婁予選  
2017年02月21日
20 地域振興の担い手認定  県が農業・林業・漁業士  
2017年02月21日
21 農業の基本から学ぶ  JAみくまの 体験塾開講  (新宮市 )
2017年02月21日
22 自分や地域の魅力生かして  新宮信用金庫で女性創業セミナー  
2017年02月21日
23 後期入試を実施  近大新宮  
2017年02月21日
24 紅白の花が見頃に  益子敏男さん宅のしだれ梅  (新宮市 )
2017年02月21日
25 太田産の米900㌔  熊野那智大社に奉納  
2017年02月21日
26 応援ありがとうの思い込め 紀宝町役場、高見澤選手のユニホーム展示 
2017年02月21日
27 化石の複製手作り 新宮市少年少女発明クラブ 
2017年02月21日
28 箸は人となり表す  千葉美夏さんがマナー講話  (新宮青年会議所 )
2017年02月21日
29 統計通して和歌山を知る  串本中で県政おはなし講座  (県調査統計課 )
2017年02月21日
30 お悔やみ情報
  
2017年02月12日
31 「瀞ホテル」県文化財に
 次の目標は旅館として復活  

 三重、奈良、和歌山の三県にまたがる景勝地、「瀞峡」の絶壁に建つ十津川村神下の「瀞ホテル本館」がこのほど、県指定文化財になった。4代目経営者の東達也さん(35)=新宮市在住=は「文化財にすることは一つの目標でしたのでとてもうれしいです。しっかりと保存していき、将来的には旅館として復活させることができれば」と話している。

 瀞ホテル本館は木造2階建て、一部3階建て、一部地階付。建築面積は167・1平方㍍。1917(大正6)年に達也さんの曽祖父がもともとあった建物を改修し、北山川のいかだ師の宿場「あずまや」として創業。その後、「招仙閣(しょうせんかく)」と改名。昭和に入ってから、周辺地域が吉野熊野国立公園に指定され、「瀞ホテル」に再改名した。

 2011年9月の紀伊半島大水害で被災し、風呂と台所が入っていた別棟(本館下)が流失したため、宿泊ができなくなっている。現在は本館を改修して台所を設置し、食堂・喫茶店として営業している。

 古くから瀞峡観光に貢献し、今では景色の一部となっている瀞ホテル。今年は創業100周年を記念したイベントを企画している。東さんは「まずは風呂を復活させて、泊まれるようにしたいです。あせらずに取り組んでいきたい」と話した。

 冬の営業は土、日曜日の午前11時30分から。4月からは水、木曜日以外は午前11時30分から営業している。

(2017年2月12日付紙面より)

奈良県指定文化財になった「瀞ホテル」
窓から絶景が楽しめる
2017年02月12日
32 ネパール小学校に図書室
 チャリティーコンサート寄付金で  (新宮市 )

 新宮市神倉のカトリック新宮教会で昨年7月に開催された「第2回ネパール地震チャリティーコンサート」の寄付金でネパールの小学校に図書室が設置されることになった。演奏したバイオリニストの中島慎子(なかじま・ちかこ)さんは「遠いネパールの小学校で、子どもたちが1冊の本を読んだことから新しい夢を広げることもあるかもしれません」と感謝している。

 図書室が設置されるのは、パルパ県ガルダ郡サルブラージュ村のビジェイ小学校(生徒65人)。現地で支援活動を続けている「OKバジ」こと垣見一雅(かきみ・かずまさ)さんが間に入り、寄付金を渡した。

 同小学校は、12年前に日本が支援して4教室の建物を建設。図書室として活用できる部屋があったことから、寄付金は本や棚、テーブルなどの購入費に充てた。

 垣見さんは中島さん宛てに書いた手紙の中で「どうぞ、この図書館を皆さんのお力でこのあたりのモデルLibraryにしてください。資金援助はもちろんありがたいのですが、知恵、アイデアを貸してください。第一歩を踏み出すことが皆さんのご協力ででき、子どもたちだけでなく村人たちも大喜びです。図書が入りましたら見に行き、ご報告いたしますので、しばらくお待ちください。ご協力ありがとうございました」と述べている。

 父が新宮で育ったという中島さんは「できれば何十年後。垣見さんや私たちがいなくなった後にも、ネパールの小学校でこの図書室プロジェクトが立派に続いているような、しっかりした活動に育てていきたいです。日本各地、もしくは海外であっても、このようなネパール支援のチャリティーコンサートを企画してみたい、もしくは会場は提供できます、などの提案は大歓迎でお待ち申し上げます」と話している。

(2017年2月12日付紙面より)

ビジェイ小学校の父兄会会長に小切手を手渡す垣見一雅さん(右)
中島慎子さん
2017年02月12日
33 「大切に使います」
 漁協に感謝の花贈る  (宇久井保育所 )

 那智勝浦町立宇久井保育所(八木隆子所長)の5歳児25人が10日、宇久井漁業協同組合(亀井睦弘組合長)を訪問し、寄付のお礼を伝えた。

 組合では代々地域との関係を築いてきている。今回の寄付も「日頃お世話になっている地域に貢献したい」という組合員の総意から行われ、昨年6月に小太鼓とバチ、鍵盤ハーモニカ8台、知育玩具を同園に贈った。

 園児たちは「みんなで大切に使います」と感謝を述べると、手紙と牛乳パックで作ったペン立て、保育所で育てた花をプレゼントした。

 亀井組合長(71)は照れながらもお礼を述べ、「風邪をひかないよう気をつけて。みんなで楽しく遊んで」と話した。

(2017年2月12日付紙面より)

子どもたちからお礼の品を受け取る亀井睦弘組合長=10日、那智勝浦町宇久井漁業協同組合
2017年02月12日
34 国の繁栄など祈る
 神倉神社で紀元祭  

 「建国記念の日」の11日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で「紀元祭」が営まれた。同大社役員や神倉神社奉賛会役員、飛竜山神州院の平見順孝住職らが参列し、国の繁栄などを祈った。

 2月11日は1872(明治5)年に初代天皇とされる神武天皇が即位した日として「紀元節」となっていた。第2次世界大戦後に廃止され、1966(昭和41)年の祝日法改正で「建国記念の日」として復活した。

 この日の神事では、祝詞奏上に続いて、みこが「浦安の舞」を奉納。鈴払いの儀の後、参列者たちが神前に玉串を供え、「雲にそびゆる高千穂の」で始まる『紀元節』の歌を斉唱した。

 同神社には皇室の祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)と建国の功臣・高倉下命(たかくらじのみこと)が祭られている。『神武天皇紀』(日本書紀)には、紀元前3年6月に狭野(さの)を越えて「熊野神邑(くまのみわのむら)に到り、旦(すなわち)天磐盾(あまのいわたて)に登りて」と記されており、この天磐盾が神倉山と言われている。

(2017年2月12日付紙面より)

鈴払いの儀=11日、新宮市の神倉神社
2017年02月12日
35 まちかどぶらり 483 庭の果樹に歴史感じて -千穂から神倉へ- 
2017年02月12日
36 1月度企業倒産状況  和歌山県  
2017年02月12日
37 災害時の協定を締結  新宮市と福祉用具協会  
2017年02月12日
38 ヘルスケア事業の参考に  度会町が海賊公園と紀の風視察  (新宮市 )
2017年02月12日
39 気持ち良いおもてなし  南紀ホテル組合などが接遇研修  (新宮市 )
2017年02月12日
40 1位に佐藤芳幸さん  熊野ネイチャーフォトクラブ2月例会  
2017年02月12日
41 相撲で楽しく交流 下里中学校と保育所 (那智勝浦町)
2017年02月12日
42 熊野川、市野々に寄贈  創価学会が小学校に優良図書  
2017年02月12日
43 「滝ガール」熊野に  坂﨑絢子さんが魅力語る  (那智勝浦町 )
2017年02月12日
44 海上で「浮島現象」  新宮市三輪崎  
2017年02月12日
45 ヒイラギナンテン  新宮城跡で  
2017年02月12日
46 お悔やみ情報