熊野川などで水位上昇 (紀南河川国道事務所 )
新宮市や紀宝町の新宮川水系で17日から18日にかけて水位が上昇し、市田川や相野谷川において17日、水防団待機水位に達した。新宮市の熊野速玉大社裏の熊野川河川敷では堤防近くまで水が迫り、近隣住民は「大雨も降ってないのになんで」と不安げな表情を浮かべていた。
河川を管理する国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所では、市田川(下田観測所)、熊野川(成川観測所)、相野谷川(高岡観測所)の3カ所に「避難目安の水位ライン」を設置。同事務所ホームページで24時間ネット配信しており、洪水時にはスマートフォンなどで避難目安を確認することが可能となっている。
17日から18日にかけては市田川と相野谷川の基準観測所でそれぞれ白色の水防団待機水位を突破。熊野川の成川地点でも同水位に達する勢いで川の水が河口側より上昇。散歩のためによく熊野川河川敷を訪れる近隣住民は「散歩に来たけど水が来ていて、無理だと思って引き返してきた。海から水が逆流しているのでは」と困惑。市田川流域でも不安げな顔で川をのぞき込む住民らの姿があった。
同事務所は水位が上昇した理由として「先週中ごろから発生した大潮と、時期を同じくして太平洋側を通過した台風1号の影響では」と見解。台風の影響で波が押し寄せたが、雨が降らなかったことから河口に砂がたまり、河川の水をせき止めている状況にあるという。
雨が降れば自然に水が流れる道ができるとのことだが、同事務所では人工的に筋を入れ、砂州が開口しやすいように処理する段取りを計画しており「川の監視は常にしている。地域の方々には不安を感じさせてしまっているが安心してほしい」と話している。
(2022年4月20日付紙面より)
高田川などに稚アユ放流 (熊野川漁業協同組合 )
アユ釣りシーズンを前に熊野川漁業協同組合(大嶋邦嗣組合長)は18、19の両日、管内流域に稚アユ計1500㌔を放流した。
18日には四村川350㌔、赤木川上流250㌔、同川下流200㌔、19日は大塔川350㌔、三越川100㌔、本宮と敷屋で各50㌔を放流。新宮市の高田川では、同組合高田川地区の岡根良安さんら8人が体長7~10㌢の稚アユ150㌔を丁寧に放していった。
岡根さんは「天候にも恵まれ、無事に放流を終えることができて安心しています。稚魚のサイズも思っていた以上に良かったので、これから大きく成長してくれるのが楽しみ。新型コロナウイルスも油断できない状況にあるため、アユ釣りが解禁になった際には感染対策をしっかりと施していただき、楽しんでもらえれば」と話していた。
(2022年4月20日付紙面より)
更生保護女性会古座分会 (串本町 )
串本町更生保護女性会古座分会(川名千代美会長、会員29人)が18日に町民文化センターで本年度総会を開き、会計の精算方針を決めるなどして解散の節目をつけた。
同分会は2000年5月に旧・古座地区更生保護婦人会として発足。03年に旧・古座町更生保護女性会となり、05年の自治体合併後は同分会として活動を続けてきた。
解散は川名会長以降の後任が見いだせない状況やそれを踏まえて今年1月に実施した会員対象アンケートで過半数が脱退の意向を示した状況を受け、役員会で判断。前年度末で県更生保護女性連盟を脱退し、新型コロナウイルスの情勢で年度をまたぐ形となったが本年度総会を最終の活動として開くこととした。
当日は会員18人が出席。御歌・綱領・県連盟歌を静聴して更生保護女性の精神を振り返った後、川名会長は解散のいきさつを報告し「会員同士が気心の知れた仲で、無理をしないで楽しみながらをモットーにボランティア活動を目指してきたいい団体。会長として解散だけは回避したかったが、できなかった。解散後も今までの更女の活動で培ってきたことを生かし、適度なおせっかいおばさんとして自分にできることを地域の中で生かしてほしい」と思いを伝えた。
来賓として田嶋勝正町長、潮﨑伸彦教育長、牟婁保護司会の生熊和道会長、町福祉課の高岡茂樹副課長が出席し、田嶋町長は「地域にとっても行政にとってもさみしく残念。22年間の尽力にお礼申し上げ、これからも(それぞれの立場で)地域の安全安心のために尽力いただきたい」と願い、旧古座町域の展望を伝えて最後まで会員であり続ける状況を添えた。
潮﨑教育長も同様に町内の青少年の現況を伝え添えて協力を求め、生熊会長は同保護司会が同分会とともに積んだ研修の思い出を振り返り「罪を憎んで人を憎まず」の精神を今後も生かすことを願うなどした。
東嘉容副会長を議長に立てて前年度の事業報告案や決算案を承認し、アンケート結果を確認。会計の残額精算については川名会長から串本分会へ入会する10人で決めてほしいと提案があり、それを承認した。
(2022年4月20日付紙面より)
まなびの郷で「バルーン展」 (紀宝町 )
5月5日の「こどもの日」を前に、紀宝町生涯学習センターまなびの郷にこいのぼりが登場した。施設内のエントランスでは「こいのぼりバルーン展」が始まり、119匹のかわいいこいのぼりが訪れた人たちを楽しませている。
正面玄関のポールでは、10匹のこいのぼりが春風に吹かれ、気持ち良さそうに泳いでいる。いずれも同5日(木・祝)までで、開館時間は午前9時~午後9時。
MANABI☆ボランチ(千葉寛訓代表)が取り組んだ。バルーン展は、地域との触れ合いイベントとして初開催。うどの幼稚園と鵜殿保育所に依頼し、全園児がこいのぼりバルーンに色を塗り、カラフルな作品を完成させた。
MANABI☆ボランチは、町民の生涯学習の推進、子どもの居場所づくりをはじめ、ボランティアイベントなど各種事業を展開しており、新型コロナウイルスの影響で活動が制限されてきたが、昨年は「ハロウィン仮装フォトコンテスト」を開催した。
来年度以降もバルーン展を継続する予定で、他の保育所にも協力を依頼するという。
屋外のこいのぼりは、通学や散歩などで近くを通る子どもたちに、こいのぼりを見てもらおうと、昨年に続いて飾った。
まなびの郷は高台にあり、鵜殿運動場を利用する子どもや高齢者らも眺めていた。MANABI☆ボランチのスタッフは「近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください」と呼びかけている。
(2022年4月20日付紙面より)
2022年度スクラッチ杯 (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
県中学校サッカー選手権大会 (東牟婁予選 )
県クラブユースU―15サッカー選手権
新宮LCがサクラを寄贈 (新宮市 )
新宮ライオンズクラブ(新宮LC、金嶋正人会長)の会員ら33人は9日、新宮市の黒潮公園で清掃奉仕を展開した。また、新宮LC認証60周年を記念し、同所にオオシマザクラ60本を植樹。新宮市に寄贈した。金嶋会長が田岡実千年市長に目録を贈呈した。
本年度(2021年7月1日~22年6月30日)、認証60周年を迎えた新宮LC。節目を迎えるに当たり記念式典などを盛大に執り行う予定としていたが、いまだ猛威を振るう新型コロナウイルス感染症情勢を受け、実施は困難な状況に。
そんな中、コロナ禍にあっても比較的行いやすい清掃活動とサクラの植樹および寄贈をもって、60周年に対する機運を高めるとともに、地域に対する感謝を示す機会とした。新宮LCは、紀伊半島大水害(11年)の復興を祈念し、翌12年にも同所にヤマザクラの植樹を行っている。
目録を受け取った田岡市長は、さまざまな事業を通したまちづくりへの協力に感謝を示し「近い将来、この場所が市民の皆さんが花見に訪れる場所になれば」と期待を寄せた。
金嶋会長は「新宮LCは60年前、チャーターメンバー2人から始まった。その時自分は5歳。歴史の重みを感じずにはいられない。これまでさまざまな奉仕事業をしてきた。今後も70年、80年と歴史を積み重ね、後世に引き継いでいってほしい」と話していた。
清掃活動には、田岡市長ほか市職員3人も参加。それぞれ火箸とごみ袋を手に、約2時間にわたり敷地内の美化活動に汗を流した。
(2022年4月12日付紙面より)
河内橋北詰で早朝街頭啓発 (古座川町 )
古座川町宇津木、河内橋北詰の交差点一帯で8日に春の全国交通安全運動の早朝街頭啓発があり、通行する運転者に安全運転が呼びかけられた。
同町交通指導員会(松下健生会長)を軸にした行事で、毎年春秋の同運動に合わせて実施している。当日は同会とその事務局を持つ町役場、警察署等再編に伴い新たに新宮警察署から20人が啓発員として参加。代表して同署交通課の嶝口知宏課長が啓発の重点や再編後の同署の姿勢を伝え、初動に弾みをつけた。
この交差点は丁字構造で、啓発員は3組に分かれ通行する運転手全員に声がかけられる形で布陣。同課の課員が安全な停車を図り、他の啓発員が物資を渡し親しく声をかけて適切運転を求めた。
啓発を経て西前啓市町長は、道幅が狭い役場から下流約300㍍までの区間が近々ゾーン30(最高速度30㌔区域)になることを事前報告しつつ、「今後は新宮署の指導を頂きながら交通事故ゼロを目指して頑張る」とし引き続きの交通安全確保への協力を啓発員に要請。松下会長は「お年寄りと子どもを交通事故から守れるよう、それぞれの持ち場において今後とも頑張りたい。古座川町はこれからも信号がなくても大丈夫なよう、横断歩道は歩行者に譲る点を重点的に癖づけることを目指していきたい」とコメントした。
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今期の運動期間は6日から15日(金)までの10日間で、県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が掲げる運動の重点は▽子どもをはじめとする歩行者の安全確保▽歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上▽自転車の交通ルール順守の徹底と安全確保▽高齢者の交通事故防止―の4点。
この日はオークワ串本店前でも地域交通安全活動推進委員と同署による横断歩道の歩行者優先の指導を含めた街頭啓発があり、同委員が横断歩道周辺でメッセージボードをかざし視覚的に順守してほしい事項を運転者へアピールするなどした。
(2022年4月12日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で10日、新茶祭が営まれた。大社裏の茶園で同大社敬神婦人会役員らが摘み取った特産品「音無茶(おとなしちゃ)」の新芽を神前に供え、自然の恵みに感謝するとともに産業の発展を祈った。
音無茶は、平安時代に熊野を訪れた殿上人が植えたのが始まりといわれている。名前は大社近くを流れる音無川にちなんで付けられた。昭和30~40年代に栽培面積を増やし、現在は町内で40戸ほどが約5㌶で栽培している。黄金色でまろやかな味わいが特徴だ。
昨年は3軒の農家が生葉約500㌔、緑茶加工後約100㌔、委託加工農家9軒が生葉約300㌔、緑茶加工後約60㌔を出荷。なお、令和3年をもって茶工場操業は終了している。
この日は敬神婦人会の5人が、祓戸(はらいど)王子近くの茶園約10㌃で新芽を摘み取った。大社では毎年、収穫した一番茶を皇室に献上しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で昨年に引き続き取りやめとなった。
生産農家の倉谷夏美さんは「暖かくて霜の被害もなかった。順調な収穫ができそう」と笑顔。本格的な茶摘みは今月下旬から5月上旬ごろを予定しているという。
神事を終え、九鬼宮司は「日本の平穏の中でお祭りができることに感謝。改めて祭りを通してコロナ収束を願い、そして世界の平和を祈ることは、蘇(よみがえ)りの場所が本来やるべき一つの姿とも思っている」。
13日(水)から始まる例大祭「本宮祭」に対し「滞りなく、また、少しでも笑顔に会える場面を皆さま方と共有することができれば」と関係者らに協力を呼び掛けた。
(2022年4月12日付紙面より)
那智山青岸渡寺で開山祭 (那智勝浦町 )
西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で10日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人(らぎょうしょうにん)をしのび、髙木住職や智英副住職らが読経し茶が供えられた。また、例年設けられる茶席は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年、おととしと同様に中止となった。
開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。
献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は茶道表千家流音無会(筑紫充代代表)の桝田ゆうさんが献炭と献茶を務めた。
法要後、筑紫代表は「ロシアによるウクライナ侵攻が行われている。早く平和になっていただきたい。そしてコロナが早く終息することを願っています」。
髙木住職は「筑紫さま社中によって、裸形上人の遺徳をしのび、献茶を執り行っていただいた。観音様の思いやりや優しさ、慈しみの心を知って、知らしめていただきたい。現在、ウクライナ情勢やコロナ禍と厳しい世相となっている。世の中の平和と安寧、安穏をご祈念いたしました」と語った。
(2022年4月12日付紙面より)
くじらの博物館で供養祭 (太地町 )
太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)で2日、飼育中に死亡した鯨類や魚類などの冥福と飼育動物の長生きを祈る供養祭が営まれた。同館敷地内にある供養碑前で順心寺の関雄峰住職が読経を行い、職員36人が静かに手を合わせた。
供養祭は同館が開館した1969年4月2日の記念日に合わせ、43年前から毎年行っている。
同館には現在、鯨類がコビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウ、カズハゴンドウ、バンドウイルカ、カマイルカ、シワハイルカ、マダライルカ、スジイルカの9種37頭おり、ナンヨウツバメウオなどの魚類51種181匹、ミズクラゲなど無脊椎動物24種345匹を飼育展示している。
同館によると、令和3年度は気候が安定していたため、動物にも大きな変化がなく飼育ができたという。また、県内の教育旅行の増加から来館者数が令和元年度と同等になるなど、回復の兆しが表れているとした。
1日から副館長に就任した同館学芸員の中江環さんは「15年間、博物館に勤めてきた。今後は副館長として新たな気持ちで動物たちや展示物、来館者の皆さまと向き合い、より良い博物館にできるように精進していきたいです」と話した。
3月末をもって館長職を勇退した林克紀さんに代わり、1日から同館を支える重責を担う稲森さんは「54年間、博物館を支えてきた林元館長がご勇退され、大きな節目を迎えた。それでもクジラたちはここで生き、暮らしている。供養祭は動物たちの命の重さと向き合う貴重な時間。動物たちが豊かにより長く生きていけるように、取り組んでいくことがわれわれの務めです」と気持ちを新たにした。
(2022年4月3日付紙面より)
新宮市老連 教室開講式 (278人が受講へ )
新宮市老人クラブ連合会(市老連・上廣正幸会長)の主催による、生きがいと創造の事業教室開講式が1日、新宮市野田の福祉センターであった。36人が出席し本年度の活動に向けて気持ちを新たにした。
同事業は、1979(昭和54)年に市が市老連に委託して以来、意欲や目標を持ちながら継続的に活動することによって、高齢者が元気を維持することを目標に続けられている。本年度は278人が、書道、生け花、陶芸、民踊など、合計15教室で学んでいく。
開講式では、上廣会長があいさつ。新型コロナウイルスの感染状況に言及した上で、「このまま収まってくれれば、今まで通り(活動)できるので、何とかうまくいけば」と願った。
本年度の教室について「みんなと好きな習い物に熱中することは、健康の上でも大事。今年も頑張っていただきたい」と激励した。
来賓として、田岡実千年市長が祝辞。新型コロナの感染状況に言及した上で、「終息に向けてワクチン接種を早く進め、市民にも対策をしてもらい、経済を落ち込まないように対策を行いたい」と語った。
教室については「生きがいを持ってはつらつと暮らし、充実した日々を送ってほしいと願っている。教室で生きがいをつくり、培ったことを地域で生かしていただければ」と呼び掛けた。
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本年度の教室と受講生徒数は次の通り。かっこ内は講師名。敬称略。
■生きがい教室
▽書道(鈴木江邨)18人▽生花(萱野賛曈)15人▽陶芸8人▽卓球33人▽社交ダンス(瀬古玲子)21人▽コーラス(宇都宮恵美)16人▽民踊(川畑恵美)55人▽囲碁・将棋31人▽大正琴(上地美智子)5人▽ソフトテニス21人▽フォークダンス25人▽押花(岡本洋子)4人
■はつらつ教室
▽フラ(松本則子)14人▽民踊(大谷裕子・上田昭子)8人▽進化絵(はたみちこ)4人
(2022年4月3日付紙面より)
春休みプログラムで (那智勝浦町 )
那智勝浦町太田地域の子どもたちを対象とした「春休みプログラム」が3月30日に開かれた。小学生ら15人が参加し、町立太田小学校の体育館で、地域活性化起業人・島田匡平さんによる運動教室を楽しんだ。
「子どもたちにいろいろな体験をして長期休暇を過ごしてほしい」「地域の大人と関わる機会をつくり、『地域で子育て』を目指したい」との思いから、保護者主催で昨年の夏休みに始まった取り組み。今回は、島田さんが社会人向けに開く運動教室「ルネサンスプログラム」に参加した保護者からリクエストがあり、講師に招いた。
子どもたちは島田さんと一緒に、ゲームやスマートフォン操作で固まりがちな肩周りの筋肉をほぐす体操や体幹トレーニングに挑戦。保護者から「学校の体育ではしないような動きを子どもたちに体験させたい」との声があったことから、ボクシングやムエタイなどの格闘技の動きを取り入れたリズム運動でも汗を流した。
この日はパン食い競争やチラシを使った吹き矢の工作もあり、子どもたちは春休みの一日を満喫。仲地一桜さんは「前におじいちゃんおばあちゃんの家で一緒に吹き矢を作ったことがある。パン食い競争では粒あんとチョコのパンが取れて、楽しかった」と話していた。
(2022年4月3日付紙面より)
役場玄関そばで15日まで (串本町 )
串本町役場1階玄関そばで現在、出雲安全マップ=写真=が展示されている。期間は15日(金)までで、平日の午前8時30分~午後5時15分に随時鑑賞できる。
このマップは、町立出雲小学校の前年度の3年生(現4年生)6人が社会科の一環で総合的な学習の時間も使いながら作成。昨年12月に防犯、交通、災害の各視点で危険を感じる校区内の場所12カ所を徒歩で訪ね、当時の串本警察署に質問しながら調べた成果を3学期に手分けして書き込むなどして仕上げた。
6人の取り組みに感心した同署は、質問に答える時に地域へも紹介することを提案。児童も納得して学習発表後にそうすることを希望したため、同署と同町の調整により先月28日からこの展示が始まるに至った。
展示に当たっては「学校だけでなく地域全体の安全を願う子どもたち6人の想(おも)いがこめられたもの」と紹介。同署は同町との調整を進める折、6人の歩んだ筋道は出雲小校区だけでなく他の小学校区でも意義のあることだとし、展示を通して取り組みの裾野が広まることを今後に期待していた。
(2022年4月3日付紙面より)