新宮LCが案内板寄贈 (新宮市 )
新宮ライオンズクラブ(新宮LC、山本俊英会長)はこのほど、新宮市橋本の水野家墓所に総合案内板1基と墓標案内標柱16基を寄贈した。28日に同所で寄贈式があり、新宮LC会員、前田賢一議長をはじめとする市議会議員、元新宮領主水野家顕彰会の松本吉殖会長らが参加する中、山本会長が田岡実千年市長に目録を手渡した。田岡市長は「国の史跡である水野家墓所の歴史的景観に調和したデザイン。墓所の価値をより理解できるものであると心から感謝します」と謝辞を述べた。
今年は元新宮領主の水野家が同市に入部して400年の節目に当たる。これを記念して、国指定史跡である水野家墓所に案内板と墓標標柱を整備し、将来にわたって市の歴史と文化の継承、発展を図ることを目的に、市が新宮LCに協力を求めていた。
水野家は1619(元和5)年、徳川家康の母方のいとこに当たる初代城主・水野重仲が、徳川頼宣が紀州に入国するのに従って付家老として新宮領を与えられ、徳川家の紀州支配を補佐。幕末まで10代にわたり当地方の林産物を中心とした経済基盤をもとに領内を支配した。
寄贈式では、山本会長が「ご縁があって寄贈できたことはありがたいこと。会員一同喜んでいます」とあいさつ。「献血奉仕活動の際には多くの市民、市職員の方々に協力をいただいている。これからもいろいろな面で協力をさせていただければ」。
田岡市長は「先人から受け取った400年というバトンの重さを感じつつ、歴史・文化に彩られた新宮の魅力を広く発信し、将来のまちの発展につなげていきたい」と決意を新たにした。
同所には重仲が死去した1621(元和7)年に、この地を墓所と定め分骨を納めたと記録がある。その後、1928(昭和3)年まで順次墓標が立てられた。2002(平成14)年に水野家から市に寄贈され、「水野家累世之霊塔」部分を除いて国史跡として指定を受け、文化財として管理している。
(2019年6月29日付紙面より)
新宮市健人大学に120人
新宮市健人大学(市教育委員会など主催)の6月講座が27日、市役所別館であった。山口整形外科の山口道夫院長が「年齢に負けない動ける体づくり入門」をテーマに講話。約120人が聴講し、筋力を上げる簡単な運動を実践した。
山口院長は、運動器の障害のために移動機能の低下を来たした状態である「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」について説明。進行すると日常生活に支障を来たし、寝たきりになるリスクが高まると述べた。
ロコモの三大原因として変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症、骨粗しょう症を挙げ、加齢に加えて重労働・スポーツ・けが、運動不足・生活習慣や食生活の乱れなどが原因の肥満が関節や脊椎、骨に負荷をかけることによってロコモが進行するとメカニズムを解説した。
運動や日常動作がさらに減ることによって、ロコモが進行し悪循環を招くとし、▽片脚立ちで靴下が履けない▽家の中でつまずいたり滑ったりする▽階段を上がるのに手すりが必要▽家のやや重い仕事が困難▽2㌔程度の買い物をして持ち帰るのが困難▽15分くらい続けて歩くことができない▽横断歩道を青信号で渡りきれない―の一つでも当てはまるとロコモの心配があると話した。
骨粗しょう症について「加齢によって腸管からのカルシウムを吸収する力が衰えること、骨の新陳代謝のバランスが崩れること」と原因を解説。背中や腰が痛くなる、背中が丸くなる、身長が縮む、骨折しやすいなどの症状を挙げ、カルシウムと吸収を助けるビタミンDが不足しないよう、バランスの良い食事を心掛けるよう求めた。
理学療法士の田中雅也さんが筋肉伸ばしやもも上げ、スクワットなど、ロコモを予防するストレッチ・柔軟体操などを紹介。参加者らは指導の下、日常生活でできる簡単な運動を実践した。山口院長は「年齢に負けない体づくりで特に大事なのは歩けること。自分のペースで合計30分を週に2、3回から始めてみて」と呼び掛けた。
同大学は市内在住の60歳以上を対象に、生涯を通じて学び続けられる場を設け見識を深めてもらう目的で、年間10回程度の講座を実施している。本年度は現在331人が参加しており、随時参加者の受け付けも行っている。
(2019年6月29日付紙面より)
H&R串本で本年度総会 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)が28日、串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本で本年度総会を開いた。役員改選があり、全員留任とする役員会案を承認。手ぶらで釣り体験の導入やガイド部会の活動増強、古民家活用協議会との共同によるマップ制作など、時代に即した新規の取り組みも意識しながら本年度の方向性を決めた。
同協会は、旧串本町観光協会や旧古座観光協会など4団体を統合した一般社団法人として昨年3月に設立。4月にJR串本駅と同古座駅の2カ所に事務所を開き、橋杭海水浴場の3シーズン活用など旧団体各種事業の継承展開に努めている。
同日現在の会員規模は234個人団体。総会は出席40人、委任121人で成立し、都合欠席の島野会長に代わり室宣行副会長は最近の目覚ましい町勢をさらに加速する頑張りを誓って協力を求めつつあいさつした。
来賓の田嶋勝正町長は宿泊客数の増加傾向や新たなホテル進出の展望、ロケット発射場の進ちょくなど最新の話題を伝え「フォローの風をいかに上昇気流に押し上げるかが課題。いろいろなものが動き出すこの気流に協会も町も乗り遅れないよう頑張りたいので一層の尽力を願いたい」と祝辞。町議会の結城力議長や県議会の佐藤武治議員も祝辞を寄せ、役場産業課の南和夫課長も列席して総会の実施を祝った。
続く議事では前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し原案通り承認。事業報告で継承後の各種事業の状況を確かめ、事業計画では前述の新規取り組みを含めた内容を確かめた。役員改選は任期2年だが、役員会は初年度が1カ月弱しかなかった点を踏まえて全員留任とする案を提出した。
(2019年6月29日付紙面より)
讃寿会の会員15人が訪問 (鵜殿小 )
紀宝町の鵜殿老人クラブ「讃寿(さんじゅ)会」(牧戸光彦会長)の会員15人が27日、鵜殿小学校(前田幸利校長)を訪れ、3年生38人に昔の暮らしを紹介した。
社会科授業の一環で、地域のお年寄りとの交流の中で昔の暮らしを知り、地域を愛する心を育てることが目的。男性会員5人が昔の生活ぶりを伝え、女性会員9人は洗濯板の使い方を教えた。
男性会員は食べ物や生活、学校などの質問に対し「昔は米が少なかったので、イモなどで量を増やしていた」「電話は鵜殿で4~5軒しかなかった。持っていない人は借りて使っていた」「リヤカーはあったけど、自動車は鵜殿の医者だけが持っていた」などと答え、小学校当時の60~70年前の生活ぶりを話した。
女性会員は慣れた手つきで洗濯板の使い方を教え、児童たちは靴下やタオルなどを手洗いした。
当時の男の子はおけを担いで水をくみ、女の子は洗濯が日課だったという。参加した女性会員は「60年ほど前は友達や家族と毎日、川で洗濯することが当たり前だった」と話していた。
(2019年6月29日付紙面より)
那智勝浦町の南紀くろしお商工会女性部(大林幸子部長、部員101人)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で東川智昭局長を表敬訪問した。
女性部は本会事業の推進と商工業に携わる女性としての経営知識、教養を深め、商工業の総合的な開発を図り、社会福祉を増進することを目的に設置されている。この日訪れたのは大林部長、辻本圭子、中村美紀子両副部長の3人。同会の向井正樹事務局長と井藤嘉彦事務局次長も同行した。
大林部長は5月に行われた総会で商工会の施策・事業に協力し地域振興、盲導犬育成の積極的な参加などの議案が承認されたことを報告。同町の観光についても触れ、「かつては遠洋漁業が盛んで活気があった。商店街も深夜まで開いており、多くの観光客などでにぎわっていた様子を思うと今の町は少しさみしいです。皆さんと協力し、少しでもにぎわいを取り戻せるよう頑張ろうと思っています。町の素晴らしさや宝を見つけて活性化につなげていきたい」と決意を語った。
東川局長は「観光や振興を強化して地域を活性化させなければいけない。皆さんと一緒に連携し、より良くしていければ」と話した。
(2019年6月20日付紙面より)
仲之町商店街で飾り付け (新宮市 )
新宮市の仲之町商店街振興組合(福田一郎理事長)は19日、市内の幼稚園、保育園児が制作した七夕飾りをアーケードに飾り付けた。
商店街の季節を彩る催しとして30年以上続けられている。王子、丹鶴の2幼稚園と、三輪崎、マリア、はまゆう、正明、新木、たづはら、白梅の7保育園が協力しており、各園の園児が制作した。大きさは縦約2㍍、横約4㍍。七夕にちなんだものをはじめ、似顔絵や絵本のキャラクターなど色とりどりの作品が並んだ。
設置作業には約10人が参加し、リフトなどを使って取り付けた。七夕の7月7日(日)まで飾る予定で、福田理事長は「園の見学や、土日には親子で見に来てくれます。歩いてもらうことで商店街がにぎわってくれれば」と話していた。
(2019年6月20日付紙面より)
串本中と連携しコンサート (串本古座高校 )
県立串本古座高校(左近晴久校長、生徒266人)の第1体育館で18日、同校と串本町立串本中学校(濱崎和司校長、生徒117人)の両生徒運営によるコンサート「子供たちの輝くメロディー~ヴァイオリンとともに~」があり、両生徒教職員ら約400人がプロの演奏の鑑賞や共演に親しんだ。
このコンサートは、同高校地域協議会(田嶋勝正会長)が誘発した中高連携の一機会。「中学生に同高校を身近に感じてもらう」という狙いに賛同してくれたバイオリニストの荒井雅至さんとピアニストの小宮康裕さんを招く段取りをし、今回は同高校と隣接する串本中に連携のきっかけを提供した。
これを受けて両校は、生徒同士が連携し主体的に運営するコンサートを構想し、両生徒会と荒井さんが実現に必要な事柄を話し合い、コンサート名の立案や看板製作、プログラム編成や司会進行などを役割分担して準備。共演内容の事前練習や直前のリハーサルもこなして本番の運営に臨んだ。
同高校吹奏楽部部長の浅野瑠花さん(3年)が歓迎のあいさつ、串本中の濵中瑛太郎君(3年)がプロ2人の紹介をして開演。同高校の仁木愛里さん(1年)と串本中の岡村文音さんと谷口琉綺さん(共に3年)が司会進行を担当し、荒木さんらは序盤にバイオリンやピアノの著名曲、中盤に映画音楽などを演奏し、終盤は各校のリクエストに応えて串本中は校歌斉唱、同高校は吹奏楽部との合同演奏、荒井さんが作詞・作曲した楽曲『みどりのひかりの中で』の全員合唱などで音楽による一体感も共有した。
約90分のコンサートを経て、両生徒を代表し串本中生徒会の芝真珠会長(3年)が「私たちも12月の合唱コンクールで今日の演奏に負けないぐらいすてきなハーモニーを奏でたい」と述べ、貴重な機会を届けてくれたことに感謝して締めくくった。
自分たちが企画したコンサートでプロの演奏を目の当たりにした芝会長は「2人とも指の動きが早くてすごいと思ったし、そうして奏でる音楽がとてもきれいで、今までで一番いい演奏会だった」と率直な印象をコメント。
浅野部長は「動きの細やかさも印象的だったけれど、音の表現がとてもしっかりしていて正直すごい演奏としか言えない。これから始める地域のイベントやコンクールに向けた活動に動きと音をリンクさせる練習を組み込めたら良いかもと思った」と語った。
(2019年6月20日付紙面より)
髙見医師(紀南病院)が公開講座で (紀宝町 )
市民公開講座~病気を知ろう~が16日、紀宝町の生涯学習センターまなびの郷であった。西久保公映医師(西久保内科クリニック=御浜町)が司会し、髙見勇一郎医師(紀南病院リウマチ科=同)が薬のリスクやリウマチについて語った。主催はアステラス製薬㈱。紀南医師会が後援した。
最初のテーマはサプリメントの広告や、食物添加剤、薬剤、添加物などの副作用を取り上げた週刊誌の記事。内容について因果関係を推定するが疫学的には意味のないものが多いと説明し、薬の副作用はメリットとデメリットを比較するよう提言した。コンドロイチンやグルコサミンについては効果があるとした論文もあるが、多くの研究によれば膝や股の痛み軽減には寄与しないとされている。
リウマチ患者が風邪をひく、あるいはいつもと違う痛みを感じた場合は重大な疾患が隠れているかもしれず、早めの受診を勧め、「リウマチは遺伝するか?」の疑問には「遺伝するのは20人に1人ぐらい。心配するレベルではない」と説明した。質疑応答もあり、会場から治療薬や自分の症状について質問が相次いだ。リウマチを患っているという熊野市の男性は「百姓をしている。78歳になったが、まだ頑張らねば」と講演に参加した理由を語った。
(2019年6月20日付紙面より)
第70回紀南中学校バレーボール大会
6月定例会が開会 (新宮市議会 )
新宮市議会(前田賢一議長、15人)の6月定例会が11日、開会した。会期は27日(木)までの17日間。改選後初となる定例会で、一般会計補正予算など6議案を審議する。一般質問は18日(火)から21日(金)までの4日間を予定している。
一般会計補正予算は、「個別予防接種事業」に520万円を追加。地方譲与税の一つである森林環境譲与税を財源とし、長期森林管理方針の作成および森林所有者への意向調査のために1004万2000円を補正。併せて「森林環境譲与税基金」を設置し、1608万4000円の積み立てを行う。補正後の予算総額は178億6589万8000円となる。
市森林環境譲与税基金条例の制定や、市重度心身障害児者医療費の支給に関する条例、高田保育所の新高田会館への移転に伴う保育所条例、市火災予防条例の一部改正なども審議する。
冒頭で田岡実千年市長が「今年は当市にとって節目となる年。先日の新宮港開港40周年記念式典も盛大に執り行うことができた。多くの議員にも参加いただき、素晴らしい催しとなった」と感謝を示した。11月に予定している水野家入部400年を祝う式典では、ドイツから水野家直系の子孫であるモニカ・水野・ベロイターさんを招く予定であることなどを伝えた。
当局から、新宮港埠頭株式会社や公益財団法人佐藤春夫記念会などの業務報告があり、徐福公園の運営状況について「昨年度の来園者数は2万7667人で前年比1313人の減少。売店売り上げにおいても前年度と比べると減少し、収益的にも厳しい状況が続いている」と報告。竹内弥生議員は「観光客は増えているのに徐福公園の来園者だけが減っている」と指摘した。当局は台湾観光客の減少が来園者数に反映されていると説明し「売店に関しては新規の商品の開発も検討している。今後具体的なアイデアを出していきたい」と回答した。
一般財団法人熊野川町ふれあい公社の業務報告では、上田勝之議員が「川舟の船頭の確保、育成は急務」と述べ、屋敷満雄議員は「渇水によるキャンセル客を減らすため電源開発と協議をするべき」などと提言した。
(2019年6月12日付紙面より)
紀南フィルムがまち歩き撮影会 (那智勝浦町 )
南紀地方とカメラが好きな人たちで構成される「紀南フィルム」のメンバーら11人は9日、那智勝浦町で「Have a nice PHOTO! まち歩き撮影会」を実施した。同町朝日の「ハナイ」に集合したメンバーらは写真家の鈴木さや香さんの講習を受けた後、勝浦漁港などを巡り、思い思いの写真を撮った。
「紀南フィルム」は、昨年度に熊野灘捕鯨文化継承協議会が、日本遺産「鯨とともに生きる」の対象エリア情報発信のため実施したフォトライター養成事業を契機に結成。撮影会は無料写真雑誌「Have a nice PHOTO!」を発行する株式会社シー・エム・エスと、大手機器メーカー「キヤノン」とのコラボ企画として開催した。
鈴木さんは「自分の気持ちを知るためにも、好きという感覚を探ることが大切。同じ被写体でも寄ったり引いたりすると違って見える」などと撮影のポイントを説明。「良い天気でも雨でも曇りでも、その時の条件を受け入れて心動く部分を探して。もっとこうであったら、ではなく今の景色を丁寧に見てみましょう」などと呼び掛けた。作品のタイトルにも言及し、「自分の気持ちを具体的に正直に表すことが大事」などとアドバイスをした。
講習後、メンバーらは「町の表情」をテーマに町内を撮影してまわった。港町の風景や漁業に関わる仕事、人にスポットを当て、写真を通して地域の魅力を発見した。
(2019年6月12日付紙面より)
古民家「稲村亭」「園部邸」 (串本町 )
串本町串本にある古民家「稲村亭」「園部邸」が7月1日(月)、古民家コンセプトホテル「NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道」として開業する。建物を管理する株式会社一樹の蔭(博多敏希代表取締役)にとっては初の再生活用事例。建物を運用する株式会社subLime(花光雅丸代表取締役)と両輪でともす明かりが今後いっそうの増棟の弾みになれば、と期待しながら創業に備えている。
所有者から古民家の譲渡を受けた同町は活用を模索する中で紀陽銀行が推奨する篠山市の手法に注目し、その仕掛け人の一般社団法人ノオトを含めた3者で街並みの保存継承と観光振興を目的とした地域活性化包括連携協定を締結。株式会社NOTE(藤原岳史代表取締役)と同町地域おこし協力隊の博多敏希さんが共同出資して一樹の蔭を設立し、同町から両古民家の土地の有償貸与と建物の無償譲渡を受けた。
以降は民力で運用する事業者を探してsubLimeと出会い、同ホテルの具体化を目指すことになった。2018年春に「稲村亭」、秋に「園部邸」と順次古民家再生が始まり、当初予定の2月末ごろから4カ月ずれこむ形となったが両古民家そろってオープンするめどが付いた。
先だって今月10日、subLimeのセッティングで経緯に関係する諸氏が稲村亭に集まり両古民家の再生後を内覧。田嶋勝正町長、紀陽銀行の日野和彦常務執行役員、南紀串本観光協会の島野利之会長、稲村亭の元所有者・神田家を代表して神田直樹さん、藤原代表取締役、subLimeの松岡庸一郎執行役員らがそれぞれ思いを掲げた。
それらを受け今後の事業展開に臨む博多代表取締役(35)は、具体化に至るまでの歩みと多くの支えを振り返り「6月に地域おこし協力隊(の任期)が終わるが、最後にこうして事業が出来上がったのをうれしく思う。一樹の蔭は一本の木陰に雨宿りする人の出会いも運命という意味で、神田さんも言われたが1本の流木から150年の時を経てたくさんの人が集まる場所に生まれ変わるのは素晴らしいことだ。これはまだ第1期。これからもまだまだ人の出会いを生んでいく事業にしていこうと思う」と応えた。
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再生後の「稲村亭」は客室1室と地産地消レストラン「紀州原始焼みなも―minamo―」があり、飢饉(ききん)救済の返礼で仕立てたという由緒がある奥座敷二間はほぼそのままの形でレストスペースになっている。「園部邸」は客室2室と古民家カフェ「こより―coyori―」を内包。オープン時点でレストランはディナーで、カフェは午後1時~4時に宿泊客以外も利用でき、古民家を受け皿にした人々の交流の場として振興を目指すとしている。
このオープンを足掛かりにして一樹の蔭とsubLimeは増棟の挑戦をさらに進め、喫緊では2020年までに客室10棟15室の実現を目指すとしている。
同ホテルのコンセプトなど詳細は公式ホームページ(https://nipponia-kushimoto.jp)を参照。
(2019年6月12日付紙面より)
「警戒レベル」運用始まる (和歌山県 )
水害や土砂災害の防災情報を5段階に分け、避難情報を分かりやすく伝える「警戒レベル」の運用が10日から和歌山県内で始まった。
「警戒レベル」は今年3月の国の「避難勧告等に関するガイドライン」改定に伴い導入された。レベル3を「高齢者等避難」、4で「全員避難」とするなど避難のタイミングを明確化。5は「災害発生情報」として命を守る最善の行動を促す。
昨年7月の西日本豪雨ではさまざまな災害情報が発信されていたものの、多様かつ難解で住民が活用できないでいた。このことを踏まえ、情報の意味を直感的に理解できるようにし、住民などの避難行動を支援する目的がある。
洪水、土砂災害、高潮、内水氾濫などに用いる。津波はレベル区分になじまないため対象外とする。
避難勧告の発令権は各市町村にある。基準は従来と変わらず、伝達を行う際にレベルを示し、防災無線やメールなどで住民らに知らせる。自治体によってはシステムの改修が必要なこともあり、改修を終えてから導入する所もあるという。
(2019年6月12日付紙面より)
バドミントン講習会
C級学童軟式野球東牟婁支部大会
女子団体戦でインハイ出場決める (県高校総体弓道競技の部 )