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2022年11月30日
1 みんなの元気でまちを元気に
 色とりどりの大絵馬完成  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で26日、大絵馬作りが行われた。町内の子どもたち31人が参加。太地町在住で日本画家の土長けいさんが講師を務める中、子どもたちは好きな絵の具を用いて来年の干支(えと)「卯(う)」の絵馬を完成させた。

 同神社における大絵馬作りは昨年に引き続き2回目。神社本庁の過疎地域活性化推進施策を受けており、今年は「町の平和と繁栄を願って子どもたちで大絵馬を描こう」をテーマに開催された。

 大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。参加者が多かったことや、昨今のコロナ情勢を考慮し、子どもたちは「青」「赤」「黄」の3班に分かれて作業を実施。また、時間の短縮を図るため、ステンシル(型押し)の手法に挑戦した。順番を待つ班は小さな絵馬に好きな絵や目標を描いた。

 鮮やかな青系統のグラデーションをバックに子どもたちは、それぞれ好きな絵の具を選び、スポンジを使って同神社例大祭を象徴するササや干支のウサギを表現した。土長さんが仕上げを行い、カラフルに彩られた来年の絵馬が出来上がり。子どもたちは拍手で完成を祝った。

 土長さんは「モチーフ(ウサギ)は小さいがいっぱい描いてもらった。大人数だったのでできる限り密にならないように工夫しました。好きな色を使ってもらって個性あふれる絵馬に仕上がったと思います」。

 髙橋宮司は、子どもたちに「お正月には絵馬を見に来て。また来年の大絵馬作りに参加してください」と呼びかけ、「元気でにぎやかな絵馬が完成した。来年は良い年になると思います」と笑顔を浮かべた。

 大絵馬と子どもたちがそれぞれ作成した小さな絵馬は、年末あたりに境内に掲げられる予定。

(2022年11月30日付紙面より)

大絵馬作りに参加した皆さん=26日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
土長けいさん(左)に教わりながらウサギやササを描く
2022年11月30日
2 自身の限界感じ向上目指す 自動二輪車安全運転講習会 (串本LC)

 串本ライオンズクラブ(串本LC、山形五六会長)が27日、串本町古座にある旧古座川病院跡地で第6回自動二輪車安全運転講習会を開き愛好者29人が県警察本部交通部交通機動隊からじかに指導を受けて安全運転の意識を高めるなどした。

 自動二輪車の知識や技術を高めて交通事故防止を図ることを目的とし、年1回の頻度で実施。旧串本警察署の統合に伴い今回は新たに新宮警察署へ協力を求め、同隊と調整して実施日時を決め口コミで愛好者に参加を呼びかけた。

 当日は串本LC会員18人と同署交通課の課員が場内安全の確保に献身。開会に当たり山形会長と同署の山本貴彦・串本分庁舎長があいさつし、以降は同隊の隊員4人が手分けして運転前点検の紹介や▽スラローム▽ちどり▽連続カーブ▽急制動―といった練習コースで指導を注ぐなどした。

 各練習コースは公道を走る中ではほぼ経験できない内容ぞろいで、その無理のない練習を通して自身の運転の限界がどこにあるかを実感し、万が一その限界に直面しても対処できる向上を図るのが狙い。今回は急制動以外の各練習後にそれら内容が連続するロングコースを組み、向上を確かめる機会も取り入れた。

 全体を指揮した同隊第一小隊第三分隊の西村将平分隊長は「一生懸命に練習し考えていただけたことで、今後は交差点などで自身の動き方が変わっているのを感じられると思う」と話し、その成果を生かして危険を解消しより安全な運転を楽しみ他の愛好者にも教え広めることを期待。この講習会を計画する中軸で愛好者の一人として参加もした串本LCの小森正剛・第一副会長は帰路でさっそく成果を実行するよう促して締めくくった。

(2022年11月30日付紙面より)

運行前点検の内容を紹介する西村将平分隊長ら県警交通機動隊の隊員=27日、串本町古座
ロングコースで練習の成果を確かめる愛好者
2022年11月30日
3 技術向上目指し有事に備え
 火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )

 新宮市消防団(中谷健兒団長)と市消防本部(垣内一男消防長)は27日、同市佐野の新宮港緑地で新宮地区総合訓練を実施した。熊野川町を除く、市内7分団団員と団本部91人、消防本部職員16人が参加。放水や礼式などの各訓練に取り組んだ。

 訓練は消防団員が主体で実災害に即した訓練を行うことによる、団員の技術の向上と知識の習得を目的に毎年実施している。消防職員の訓練時の安全管理意識の向上を図る狙いもある。

 今年は秋の全国火災予防運動(9~15日)期間中の13日に行う予定だったが、天候不順のため延期に。なお、熊野川地区では延期日の20日も天候に恵まれなかったため、訓練は中止となった。

 訓練開始に先立ち、田岡実千年市長が日頃の活動に感謝を伝え「地震発生時には津波や火災などにより多くの住民から助けを求められる事態になる。特に消火活動は消防団の皆さまの力がなければ対応できない」。

 「皆さま方の存在は地域住民にとって大変心強く、寄せられる期待はますます大きくなっている」とあいさつ。

 中谷団長は「市民の安心・安全のために対応力向上のため、訓練を重ねていきたい。自分で納得のできる訓練になるように」と呼びかけた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で春の総合訓練は中止となっており、約1年ぶりとなった今回の訓練では、発生が危惧される南海トラフ地震に対応するため、可搬式ポンプからポンプ車への中継送水・放水訓練を展開。機関運用や無線交信要領の習得に努めるとともに、団員間の連携強化を図った。

 訓練礼式は、消防活動に必要な、厳正な規律と迅速かつ的確で秩序ある団体行動を身に付け、消防精神の錬成を図ることを目的に実施。団員らが職員から指導やアドバイスを受け、真剣な表情で訓練に取り組んでいた。

 閉式に当たって、垣内消防長が「大きな地震が発生するといろいろな所で同時に火災が発生する。各分団が各担当地域で消火活動を行うことを考えておかないといけない。普段から地震発生を想定し、しっかりと訓練をしておく必要がある」と講評。

 「準備のための訓練を、全体の目標として取り組んでいきたい」とさらなる協力を呼びかけた。

(2022年11月30日付紙面より)

放水訓練に取り組む消防団員ら=27日、新宮市佐野の新宮港緑地
礼式訓練で団結力強化を図った
2022年11月30日
4 「交通死ゼロ」を願って
 世界道路交通犠牲者の日  (新宮市 )

 11月の第3日曜日は「世界道路交通犠牲者の日」。紀南交通事故被害者の会の中岡貴恵さんとその支援者、新宮警察署、第一生命株式会社和歌山支社新宮営業オフィスの社員らがこの国際デーに合わせて26日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で安全運転と交通死ゼロを呼びかける啓発活動を実施した。

 犠牲者を追悼し、遺族の救済や交通犯罪予防の取り組みの重要性を啓発する国際デーで、2005年の国連総会決議で定められた。日本では、TAV交通死被害者の会(大阪府)が「黄色い風車」を統一アイテムとした運動を展開している。

 当地方で活動の中心となっている中岡さんは、2018年12月14日に紀宝町鵜殿の六反田交差点付近の県道で発生した交通事故で、母親の中尾叔子さん=当時(85)=を亡くした。家族と共に事故現場を訪れた中岡さんは、白い花と黄色い風車を手向け「犠牲者を悼み、二度と事故が起こらないよう願う心は世界共通。ハンドルを握る責任と命との重さを感じ、ドライバーの方々には安全運転を心がけてほしい」。孫の間部遙斗君(10)も「事故をなくすため、ちゃんと信号を守ってほしい」と思いを語った。

 啓発活動では、買い物客たちに黄色い風車や12月11日(日)に同市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催される「新宮ハートフルコンサート~交通事故防止の願いを込めて~」のチラシなどを手渡した。

 新宮警察署によれば、2022年に管内で発生した交通事故(11月25日現在)は、死亡事故3件、人身事故64件、物損事故約1250件。啓発に協力した第一生命の林田祥道オフィス長は「情報を頂き、地域の方々への呼びかけに協力させていただいた。私たち社員一同も、改めて日々の仕事で安全運転を心がけていきたい」と話していた。

(2022年11月30日付紙面より)

黄色い風車を手渡す支援者ら=26日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
事故現場に花と黄色い風車手向ける
2022年11月30日
5 嶽の森山に登頂し大地体感  古座川町で秋のジオツアー  (南紀熊野ジオパーク )
2022年11月30日
6 日頃の活動の成果披露  明神小中合同学習発表会  (古座川町 )
2022年11月30日
7 エネルギーの未来考えよう 下里中学校で出前授業 (那智勝浦町)
2022年11月30日
8 卒業した高校生に質問  受験控え経験談聞く  (城南中学校 )
2022年11月30日
9 歌と演奏で盛り上がる  藍田真一さんがライブ  (太地町地域福祉センター梛 )
2022年11月30日
10 児童考案ゲームに挑戦  チャレンジランキング  (三輪崎小学校 )
2022年11月30日
11 感謝と決意を報告  山本大喜選手が表敬訪問  (新宮市 )
2022年11月30日
12 熊野学をより深く  パネル展ギャラリートーク  
2022年11月30日
13 親子でにぎやか運動会  ママサークルさくらんぼ  (紀宝町 )
2022年11月30日
14 大里親水公園花壇にビオラも  花作りの会が春の花の苗植える  (紀宝町 )
2022年11月30日
15 5者連携、地域活性化目指す  食品ロス削減、特産品PRで協定  (御浜町 )
2022年11月30日
16 伝統の味、守り続けて  なれずしの仕込み始まる  (紀宝町浅里 )
2022年11月29日
17 他分団との連携確認
 消防団が合同放水訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防団(下地将仁団長)の合同放水訓練が27日、那智勝浦町天満の町消防・防災センターであった。町内8分団から44人が参加、他分団との連携による放水の手順を確認したほか、無線による正確な情報伝達も訓練した。

 同センターは、4月に運用を開始。同町消防団8分団の合同の訓練は、同センターでは初となる。せっかくの合同訓練であることから、実際に火災発生で連携を取ることもある、1・7分団と2・3分団、4・5分団、6・8分団で合同班を組んで、訓練を実施した。

 放水訓練は、消火ホースを250㍍伸ばし、水源から7㍍高い場所で放水を行うというものだった。距離が長く高低差もあるため、ポンプ車から水を送り、中間地点に可搬ポンプを設置して水圧低下を防ぎ、無線で指示を送って目的の場所で放水した。各要所では同町の消防職員が指導した。団員らは、協力して懸命に取り組み、迅速な放水を目指していた。

 無線による情報伝達訓練は、四つの火災現場写真のうちの一つを見て、無線で正確に情報を伝えるというものだった。同センター内の3部屋に分かれ、1部屋目の団員が写真を見て「木造平屋の火災で、裏は山、左は空き地、右は建物あり」などと連絡。

 2部屋目の団員がこれをメモし、3部屋目へ無線で伝達。3部屋目の団員はこれを聞いてメモを取り、最終的に四つの写真のうちどの火災かを当てた。団員らは正確で簡潔な情報伝達と、メモを取りながらの無線連絡に苦労していた。

 下地団長は「今回の訓練で、他の分団としっかりと連携を取れるようになれば。また、技術の向上のため、他の分団ではどういうことをしているかをしっかりと見て、良いところは取り入れて、今後の活動に生かしてもらえれば」と語った。

(2022年11月29日付紙面より)

他分団と連携を取り放水訓練を行った=27日、那智勝浦町天満の町消防・防災センター
2022年11月29日
18 視界制限想定し技術発揮
 串本漁港で夜間潜水訓練  (串本町消防本部潜水隊 )

 串本町消防本部潜水隊(岩谷大輔隊長、隊員11人)が25日、串本漁港北詰めで夜間潜水訓練に取り組んだ。

 この訓練は月に1、2回の頻度で日中に取り組んでいる潜水訓練の成果を夜間に当てはめて実践し、身に付けている技術の発揮や隊員としての士気をいっそう強める目的で年1回実施。今回は内規の定めから1年延長で隊に残り後進の指揮を取り続ける岩谷隊長(41)からの引き継ぎも意識し11人一丸で臨んだ。

 訓練項目はスノーケリングによる泳法と垂直潜降、スキューバダイビングによる潜降や浮上と水中での環状検索や横隊検索など。岩谷隊長は陸上から全体指揮を取り、他10人は訓練海域内へ入り日没で夕闇が徐々に深まる中で順次各項目を実践した。

 同隊は現状、実働における夜間潜水はしないこととしている。にもかかわらず夜間潜水訓練に取り組む狙いは、暗さや濁りなど視界が極端に制限された水中環境に直面しても互いの位置関係を把握し連携して対応する力を高める点にあるという。岩谷隊長は自分のように年齢制限で抜ける隊員もいれば新たに入る隊員もいることで隊の規模が一定に保たれている点を見据え、この訓練で経験の浅い隊員が深い隊員に少しでも追い付き隊全体として対応力が高まる成果を願いながら適時指導を注いだ。

(2022年11月29日付紙面より)

視界制限下での対応力向上のため夜間潜水訓練に取り組む潜水隊員=25日、串本漁港
2022年11月29日
19 夜のまち、華やかに彩る
 3年ぶり、タウンガーデンで点灯式  (新宮市 )

 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で27日夜、「クリスマスイルミネーション点灯式2022」が開催された。3年ぶりとなった点灯式には市内外から多くの人が訪れ、イルミネーションの華やかな光やステージイベント、飲食・体験ブースなどを楽しんだ。

 同点灯式実行委員会(沓澤敦委員長)が主催。同所の花壇を管理する花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)会員の高齢化などの理由から、以前より設置作業に協力していた有志らがイルミネーション設置作業を引き継いで今年で6年目。点灯式は15回目で、有志らが引き継いで4回目の開催となった。

 点灯式は、サンタクロースに扮(ふん)した大山山学道・立石光正行者らによるほら貝で幕開け。開催に当たり、沓澤委員長は「3年ぶりの点灯式。この3年間は健康について見つめ直すことが多かったと思う。健康は体の健康に目を向けがちだが、心の健康も大事。今夜は元気をいっぱい放出して楽しい思い出を家に持ち帰って」とあいさつ。

 会場全員のカウントダウンに合わせて、市立丹鶴幼稚園の植松禅君と下瑚乃羽ちゃんが「魔法のステッキ」を一振り。会場はイルミネーションの華やかな明かりで包まれた。

 来賓の田岡実千年市長は実行委員や平田代表ら「タウンガーデン」会員の日頃の協力を伝え「3年ぶりに点灯式が開催でき、多くの市民の皆さんに楽しんでいただけることをうれしく思います」と話した。

 同幼稚園児らによるダンスに続き▽F.S.P.A▽HAL CREW▽シャンシャン▽FAL(県立新翔高校バンド)▽あっちゃん’sバンド▽theのの&あづ▽ピアニッシモ&コスモス▽AniAni Hula Studio―らが歌やダンスなどで会場を盛り上げた。

 新翔高校の生徒が考案した「マグロカツサンド」をはじめとする飲食の販売やクリスマス縁日などのブースも並び、多くの人が列を作っていた。

 会場内にはツリーも設置され、来場者らはそれぞれに願い事を書き込んだ用紙をツリーに飾り付けた。用紙は翌日に護摩だきを行った。

 式の最後には豪華景品が当たる菓子まきもあり、会場は終始多くの人の笑顔であふれていた。イルミネーションは来年1月7日(土)までを予定している。

(2022年11月29日付紙面より)

毎年恒例、イルミネーションが点灯開始=27日夜、新宮市の「タウンガーデン」
ステージを盛り上げる丹鶴幼稚園の園児ら
2022年11月29日
20 患者や家族との関わり考える
 初の「地域医療シンポジウム」  (紀宝町 )

 紀宝町地域医療シンポジウム2022―共に学ぶ、優しい街の未来へ―が26日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷で開催された。医療や行政関係者、住民ら約120人が訪れ、がん患者や家族との関わりを考えた。

 地域医療と地域包括システムを充実させようと町は10月、町立相野谷診療所に紀宝町地域医療研修センター「KITCHEN(キッチン)」(センター長=森本真之助・相野谷診療所長)を開設。住民への学びや健康普及活動を基本方針の一つに掲げており、一般向けに初めてシンポジウムを開催した。

 一般社団法人がんサポートナース代表の片岡幸子さんによる特別講演「小学生から知ってほしい、がんと命の物語」と、医師看護師による質問&トークセッション「聞いてみよう、がんのこと」を企画した。

 講演では看護師になった理由や、緩和ケア病棟で働いた日々、思い出深い患者家族とのエピソード、2019年に同法人を立ち上げた経緯を振り返った上で、患者や家族が大切にしていることを自らも大切にしながらケアしていると紹介。「がん患者の最後の苦痛は孤独といわれるが、生きている間に(家族や周りの人に)やれることがたくさんある」とし、患者と話したり、スキンシップをとったり、主治医と良い関係を築いたりすることが大切と伝えた。

 「100%死ぬ」ために「あなたが大切にしているものを家族は知っていますか」と問いかけ、「自分が大切にしていることを誰かに伝えておいて。そして、困ったときに相談できる人をつくっておいてほしい」と呼びかけた。

 あいさつした森本センター長は、同センター開設の経緯や、今後、年に1~2回程度シンポジウムを開きたいことを伝え「人を育てるという機能を持たせた地域医療研修センター。この場に皆さんが集まってくれたことに感謝し、実りある時間にしたい」と話した。

 トークセッションでは森本センター長とくまのなる在宅診療所(井田)医師の濱口政也・副センター長、片岡さん、同法人の緩和ケア認定看護師・佐藤絹代さんが登壇し、来場者の質問に答えたほか、看護師・医師と患者との関わり、医療現場について語り合った。オープニングでは同町の和太鼓グループ「熊野水軍太鼓」が演奏した。

(2022年11月29日付紙面より)

約120人が来場し、耳を傾けた=26日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷
特別講演をした看護師の片岡幸子さん
2022年11月29日
21 喫茶アリスが優勝 第184回職場対抗ボウリング大会 
2022年11月29日
22 3選手が近畿大会へ
 県レスリング新人大会で活躍  (新宮高校 )
2022年11月29日
23 KKN、歓喜の優勝
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2022年11月29日
24 企業版ふるさと納税で応援  東武トップツアーズが町へ  (串本町 )
2022年11月29日
25 学校と地域が一体で楽しむ  スナッグゴルフ&焼き芋会  (三尾川小 )
2022年11月29日
26 作品展やジェンダー講座  60周年迎える新日本婦人の会  (新宮市 )
2022年11月29日
27 1位に野中誠一さん  写連紀南支部11月例会  
2022年11月29日
28 ヒロアカ×赤い羽根共同募金  限定クリアファイル贈呈  (新宮市 )
2022年11月29日
29 再来呼びかけ手を振る  客船の見送りイベント  (新宮市 )
2022年11月29日
30 児童生徒の入賞者表彰 人権・同和の啓発作品 (那智勝浦町)
2022年11月29日
31 32ホールでプレー楽しむ  グラウンドゴルフ持ち寄り大会  (紀宝町 )
2022年11月29日
32 元気よく劇や合唱披露  井田小で学習発表会  (紀宝町 )
2022年11月29日
33 児童、園児が屋上へ逃げる  保育所と合同避難訓練  (相野谷小 )
2022年11月29日
34 自然の景観を次の世代に  七里御浜で「クリーン作戦」  (御浜町 )
2022年11月29日
35 新知事に岸本周平氏  新人同士の戦い制す  (和歌山県知事選 )
2022年11月29日
36 お悔やみ情報
  
2022年11月27日
37 上位入賞区を表彰
 新宮の速玉祭・早船競漕  (熊野速玉大社 )

 熊野速玉大社(上野顯宮司)で25日、例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」の御船祭(みふねまつり)・早船競漕(きょうそう)で入賞した出船区への表彰式が行われた。上り優勝を飾った王子区ほか、上り・下りの3位入賞区に賞状などが贈られた。

 3年ぶりの実施となった今年の早船競漕。コロナ禍で練習機会が少ない中、9隻の早船が勢いよくスタートし、上札場(かみふだば)を目指す約1・6㌔のコースで競い合った。上りでは、王子区が15分50秒のタイムで競漕を制した。

 上り①王子②阿須賀③丹鶴、下り①堤防②阿須賀③春日―が表彰を受けた。神職によるおはらいに続いて、王子区を代表して参列した山﨑聡光さんが玉串を奉てん。下地昌宏審判長から、上り表彰では各地区に賞状、盾、賞金が、下り表彰では1位に賞状と盾、2、3位に賞状が贈られた。

 各出船区への賞状、盾、賞金は、株式会社R.LinkCorporationの椋野玲史代表取締役会長から、御船祭を後世に伝え、繁栄させてほしいとの願いを込めて贈られた助成金によるもの。同社は例大祭斎行に当たり、御船祭の舞台となる上札場~下札場(しもふだば)、渡御ルート、御旅所周辺の整地にも協力した。

 賞状を受け取った山﨑さんは「純粋にうれしく思う。コロナ禍だが、やるからには勝ちたいという気持ちがあった。ベテラン勢が多く、連携が取れていたと思う。来年も優勝を目指したい」。

 下地審判長は競漕参加者をねぎらい「昨年から早船の修理などに協力いただいた」と関係者らに感謝。「来年もよろしくお願いします」と呼びかけていた。

 例大祭の様子はドキュメンタリー映像として特設サイト「まつりと 日本のまつり探検プロジェクト」にて配信予定。QRコードを読み取るかhttps://matsurito.jp/jump/jump1にアクセスを。

(2022年11月27日付紙面より)

王子区を代表し、山﨑聡光さん(右)が賞状を受け取った=25日、新宮市の熊野速玉大社
特設サイト「まつりと 日本のまつり探検プロジェクト」のQRコード
2022年11月27日
38 アンケート基に意見交換
 中学校統合場所など協議  (新宮市 )

 新宮市役所別館で25日夜、「緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会」(板谷貴史・城南中育友会長)の第2回会議が開かれた。市から委嘱を受けた学校・教育関係者ら13人の委員が出席。保護者アンケートなどを基に意見交換を行った。

 2007年、学校や幼稚園などの適正規模と配置などについて審議するために設置された市教育環境整備計画審議会は、多感な中学生の教育の充実や指導が難しくなることから、両校の2校を残すことを答申した。

 そんな中、08年に市総合計画において、10年後には両校とも適正規模から外れることが予想されるとして、統合をしていく方針が出された。方針を受け、中学校統合について再度検討が行われたが、当時は統合により適正規模を大きく上回ることが予想されることから統合は見送りに。適正規模から外れる10年後をめどに再度検討することとなっていた。

 現在の両校の生徒数は、緑丘中学校228人、城南中学校152人の計380人。千穂・丹鶴小学校、蓬莱・王子小学校が統合された小学校再編が完了した2013年度当時の489人と比較して109人(22・3%)減少している。学級数も緑丘中は8、城南中は6となっており、両校とも法律上の基準「12~18学級」、和歌山県基準の「9~18学級」の適正学級数を下回っている。

 開催に当たり、速水盛康教育長が関係者らの協力に感謝を伝え「皆さまの意見や質問を伺いながら今後のスケジュール案作成につなげていければ」とあいさつした。

 9月7日に開催された第1回委員会での委員らの提言を受け、市では9~10月にかけて緑丘・城南中学校、神倉・王子ヶ浜小学校の保護者らに対しアンケートを実施。配布対象世帯数778世帯中、86・88%に当たる676世帯から回収した。

 質問内容は、望ましいと思う学級数や統合により期待される面・心配される面、新しい学校づくりに向けて必要な取り組みなど。統合する場合、統合後の中学校に適している場所に関しては現緑丘中は321世帯、現城南中が57世帯、「どちらでもよい」が19世帯などとなった。

 統合に反対する意見としては▽問題を抱えている子どもが増えているのに統合する必要はない▽生徒同士で何かあったときに先生の目が届きにくくなるのでは―などがあった。

 当局からアンケートに対する説明を受け、委員らは「保護者が何も分からない状況でアンケートを取っている。市の方針を説明していないから反対意見も出てくるのでは」「反対の人の不安を払拭していく必要があるのでは」「ある程度のたたき台を」などと意見。

 速水教育長は「アンケートでは統合に対して『やや期待できる』といった意見が多く、望ましい学級数については3学級とする声が多かった。適正規模化を進めていくべきと裏付けられたのでは」。

 統合後の場所を現緑丘中とする案で年度内にスケジュール案を作成していくとし「皆さんの不安を軽減できるように努めたい」などと理解を求めた。

(2022年11月27日付紙面より)

中学校の統合に向け、意見交換した=25日夜、新宮市役所別館
2022年11月27日
39 熊野川河口大橋を見学
 工事方法や内部の様子  (橋を架ける会 )

 熊野川河口に橋を架ける会(会長=田岡実千年新宮市長)は25日、国土交通省と工事業者の協力の下、「新宮紀宝道路の現場見学会」として、熊野川河口大橋を見学した。会員や新宮市と紀宝町の職員など、約60人が参加。概要説明を受けた後、橋の上部や内部を見学した。

 一般国道42号新宮紀宝道路は、紀宝町神内から新宮市あけぼのに至る、延長2・4㌔、幅員12㍍の自動車専用道路。熊野川河口大橋はその一部で、熊野川をまたぐ橋長821㍍の橋となる。熊野川河口大橋は新宮市側と三重県側の両方から工事が行われており、すでに橋脚は全て設置され、道路となる上部が両側から延びてきている。

 見学に先立ち、国交省紀南河川国道事務所の渡邉泰伴所長があいさつ。「(熊野川河口大橋は)もう少しで橋桁がつながるところ。今日は橋の工法や、橋桁の中を見てもらえる。令和6年秋の完成に向けて頑張りたい」と語った。

 田岡会長もあいさつ。「熊野川河口に橋を架ける会は、平成16年に組織。民間の方もおり、熱心に年何回か要望活動をしていただいたおかげで、このように夢の架け橋ができつつある。民間の方々の尽力のおかげで実現したと思う。これまで活動、ありがとうございます。見学会が有意義になることを祈る」と話した。

 国交省の職員が改めて、工事の概要を説明。橋の上部はとりあえず来年の1月か2月にはつながること、その後も工事は続き、完成は2024年秋を目指していることなどが伝えられた。

 この後、見学に出発。橋の上部を歩いて感触を確かめた。国交省や工事業者より「(新宮市の)最大津波高想定は14㍍だが、この橋の上は20㍍以上」などが紹介された。橋の内部にも入り、内部を貫通して引っ張るケーブルでコンクリートの重さを支えていることも解説を受けた。

 新宮市蓬莱から訪れた、民間会員の70代男性は「素晴らしいし、すごい。橋の幅広さにびっくりしたし、中のケーブルも初めて見た。橋を造るのは大変と感じた。完成を期待したい」と話した。

(2022年11月27日付紙面より)

見学に先立ちあいさつをする田岡実千年会長=25日、新宮市あけぼのの熊野川河口大橋の工事現場
2022年11月27日
40 災害備蓄食品など配布
 千穂第一地区福祉委員会  (新宮市 )

 新宮市の千穂第一地区福祉委員会(玉置裕委員長)は25日、区内に暮らす65歳以上の住民を対象に、同市の神倉老人憩いの家で災害備蓄食品など100袋を配布した。

 同委員会は住民同士の交流を目的に、サロンやホウ酸団子作り、神倉小学校への雑巾寄贈などの活動に取り組んでいる。例年は「ふれあいいきいき交流会」で住民が集う場を設けているが、新型コロナウイルスの再拡大を受け、物品の配布に切り替えた。

 福祉委員たちは検温や手指消毒などの感染症対策を取りつつ、訪れた住人たちに乾パンやインスタント雑炊、水、カイロ、防災ブック、サロンの案内などを入れた袋を手渡していった。

 会場では「お久しぶり」「元気やった?」と近況報告をする姿も見られ、平田利子さん(88)は「回覧を見て、近所の方3人と一緒に来た。普段から備蓄はしているが、それに加えようと思う」と語った。

 玉置委員長は「今年こそ交流会を開きたいと思っており、残念ではあるが、少しでも生活や防災に役立ててほしい」と話していた。

(2022年11月27日付紙面より)

福祉委員たちが袋を手渡す=25日、新宮市の神倉老人憩いの家
配布した災害備蓄食品
2022年11月27日
41 一枚岩の紅葉進む  古座川町  
2022年11月27日
42 来年こそ従来通りに  廣津野神社で例大祭  (新宮市 )
2022年11月27日
43 有効的な活用目指し  職員らがドローン講習  (新宮市 )
2022年11月27日
44 発心門王子~三軒茶屋を案内  三里小5、6年生が語り部  (田辺市本宮町 )
2022年11月27日
45 奉納行事や催しにぎわう  11年目の熊野姫まつり  (那智勝浦町 )
2022年11月27日
46 愛好者92人が釣果を競う  第11回串本エギング大会  (南紀串本観光協会 )
2022年11月27日
47 認知症への接し方教わる  串本中2年生が講座受講  (串本町 )
2022年11月27日
48 ワイナイナさん迎え教わる  串本町チームの選手候補ら  (ジュニア駅伝 )
2022年11月27日
49 税の大切さを分かち合う  税作文表彰式〈串本会場〉  (新宮納貯組合連・新宮税務署 )
2022年11月27日
50 紀勢自動車道の建設促進を  国交省などへ要望  
2022年11月27日
51 雨の中、交流イベント満喫  恒例の黒潮海童まつり  (熊野市 )
2022年11月27日
52 安心社会へ新たな挑戦  連合紀南地協が定期大会  
2022年11月27日
53 子どもの感性伝わる1400点  紀南児童生徒図画習字作品展  
2022年11月27日
54 芳香蒸留水で香り楽しむ  福田さん招いてハーブ蒸留体験  (紀宝町立図書館 )
2022年11月27日
55 6年生が心を一つに  鵜殿小で音楽発表会  (紀宝町 )
2022年11月27日
56 瀧谷泰さんが総合優勝  紀州愛蘭会の寒蘭展  (新宮市 )
2022年11月27日
57 住民がトンネル見学  奥瀞道路の工事現場  (北山村 )
2022年11月27日
58 自分のベストを尽くす  ジュニア駅伝チームが練習開始  (那智勝浦町 )
2022年11月27日
59 県民の審判やいかに  27日、いよいよ投開票  (和歌山県知事選 )
2022年11月25日
60 みんなに感動与えて
 新嘗祭とサッカー必勝祈願祭  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で23日、「新嘗祭(にいなめさい)」と、同日夜に2022サッカーワールドカップカタール大会で初戦を迎える日本代表チームの必勝祈願祭を営んだ。自然の恵みに感謝するとともに、日本代表選手らの健闘を願った。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年に取れた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。神前に穀物などがささげられ、上野宮司が祝詞を奏上。巫女(みこ)たちが「浦安の舞」を奉納した。

 必勝祈願祭には、地元のサッカー愛好家や新宮サッカースポーツ少年団の子どもたちも参列した。

 なお、先月27日には、(公財)日本サッカー協会の田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、宮本恒靖理事らが同大社を訪れ、チームの健闘を祈願。同協会では、日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里である熊野において、2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。

 神事に参列した子どもたちは「今日の相手(ドイツ)はかなり強いけど全力で頑張ってほしい。ヤタガラスが見守ってくれると思います」と笑顔。

 上野宮司は「新嘗祭では全国からお供えいただいた新穀をお供えさせていただき、天恵に感謝しました」。

 ワールドカップに関して「スポーツを通して世界が一つになり感動を分け合うのは素晴らしいこと。世界平和を願う祭典に参加できる日本を誇らしく思う。ヤタガラスの力を頂き、けがのないように頑張って感動する試合を見せてほしい」と思いを語った。

 なお、同日に行われたドイツ戦において、日本代表はドイツ代表に2―1で勝利。27日(日)にコスタリカ、12月1日(木)にスペインと対戦する。

(2022年11月25日付紙面より)

みんなで日本代表の健闘を祈願=23日、新宮市の熊野速玉大社
新嘗祭では自然の恵みに感謝した
2022年11月25日
61 恵みに感謝し豊作願う
 熊野那智大社で新嘗祭・献穀講祭  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。

 同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら18人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 祭りでは男成宮司が祝詞を奏上し、正装した2人の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の大江清一さんらが玉串をささげた。

 大江さんは「近年は異常気象が続いており、農家にとっては不安がある。本日は来年の豊作を祈願するとともに、皆さまが安心して暮らせるように、新型コロナウイルス終息も祈りました」と話していた。

(2022年11月25日付紙面より)

来年の豊作や新型コロナウイルス終息などを祈願した=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
巫女が浦安の舞を奉納した
2022年11月25日
62 新宮駅に絵馬を寄贈 月に祈るウサギを描く (熊野本宮大社)

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は21日、新宮市徐福のJR新宮駅(坂本純一駅長)を訪れ、九鬼宮司が来年のえと「癸卯(みずのとう)」を描いた絵馬を寄贈した。坂本駅長は「毎年頂き、ありがたい」と感謝を述べた。

 新宮駅は毎年、熊野三山の各大社から絵馬の寄贈を受け、ホームに飾っている。来年の「癸卯」の絵馬を届けたのは熊野本宮大社が一番早かった。新宮駅に届けた絵馬は五角形となっており、大きさは周囲の木枠を除いた画面の最大部で横が103㌢、縦が80㌢となっている。

 熊野本宮大社は新宮駅のほか、いずれもJRで紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅などにも絵馬を寄贈している。各駅のある市町のイメージで背景の色を変えており、新宮駅は「海・山・川」などの自然をイメージした緑だった。月を仰いで祈るウサギが描かれ、「祈」「安全」「平和」「コロナ終息」などの文字も揮毫されている。

 九鬼宮司は「串本町でロケットの打ち上げが予定されていることから、月は宇宙と熊野がつながるイメージで描いた。新宮駅に来られる方の安全、新型コロナの終息、世界の平和などをウサギが祈っているイメージ。来られる方を笑顔でお迎えし、熊野の良さを発信していただければ。絵馬が熊野三山をイメージされるきっかけになり、それぞれに足を運んでいただければ幸い」と語った。

 坂本駅長は「このような素晴らしい絵馬を頂き、ありがたい。新宮駅を訪れる人に見ていただき、当地方を回っていただいて、これまでコロナ禍で辛抱してきたところもあると思うので、今後は皆さんが飛躍していただけるような年になればと思う。絵馬を見て、熊野三山や熊野古道に足を運んでいただければ」と述べた。

(2022年11月25日付紙面より)

坂本純一駅長(左)に絵馬を寄贈する九鬼家隆宮司=21日、新宮市徐福のJR新宮駅
2022年11月25日
63 大輪が夜空と水面彩る
 多くの来場者が花火楽しむ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は22日夜、同町の勝浦湾・渡の島で「海の章」と題し、関西初となる新色「エメラルドグリーン」の花火を打ち上げ、同町の秋の夜空に大輪を咲かせた。合計2000発が打ち上げられ、多くの見物人から拍手や歓声が上がった。

 3年連続で中止となった那智勝浦町花火大会に代わるイベントとして町独自で計画。花火大会の実施を望む町民の声を受け、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるとともに、町の活性化につなげることが目的だという。

 イベントでは15分間の花火を2度に分けて披露するもので、初回の13日には「山の章」と題し、紅葉と那智の滝しぶきの競演を表現した花火が打ち上げられた。

 2回目は20日に実施予定だったが、天候不良でこの日に延期となった。町職員らは見物場所付近に待機し、来場者の安全確認や交通誘導に努めていた。

 午後8時、美しい光の大輪が夜空と勝浦湾の水面(みなも)を彩った。その光景を見物したり、写真や動画に収めようとする来場者の姿が多く見られた。終了の際は大きな拍手が送られた。

 この日、家族と共に見物に訪れていた同町湯川に住む清水弘治さんは「間近で見ることができ、迫力があった。とてもきれいだった。温泉街で花火が3年間ないのは寂しい。少しずつでも、コロナ禍以前の日常に戻ってくれればうれしい」と話していた。

(2022年11月25日付紙面より)

大輪が町の夜空と勝浦湾の水面を彩った=22日夜、那智勝浦町の渡の島
2022年11月25日
64 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部11月例会  
2022年11月25日
65 友好関係の深化図る  室根・熊野交流の会が訪問  (新宮市 )
2022年11月25日
66 マイナンバーや学校統合など議論  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委 )
2022年11月25日
67 163点の力作展示  県美術展覧会、ジュニア美術展覧会  (新宮市 )
2022年11月25日
68 熊野・自然との共生  「丹鶴ホール」で熊野学パネル展  (新宮市 )
2022年11月25日
69 税を理解し支え合う心を  山﨑千晴さんが租税教育推進協議会会長賞受賞  (三輪崎小 )
2022年11月25日
70 演奏やダンスで表現  成川小で音楽発表会  (紀宝町 )
2022年11月25日
71 詳細な計画ルート示す  「紀宝熊野道路」説明会で  (国交省 )
2022年11月25日
72 厳かに神事執り行う  烏止野神社、神内神社で例大祭  (紀宝町 )
2022年11月25日
73 管内流域へ4万粒分散放流  七川漁協アマゴ発眼卵  (古座川町 )
2022年11月25日
74 税の習字入賞4人を表彰  会長みずから橋杭小訪ね  (新東租税教育推進協 )
2022年11月25日
75 児童生徒ら表現の魅力体験  明神中体育館でアートWS  (WACSS )
2022年11月25日
76 秋はお芋づくしだね!  太地こども園で焼き芋  (太地町 )
2022年11月25日
77 親子ドッジボール楽しむ  神倉小3年生学年行事  (新宮市 )
2022年11月25日
78 今度は自分が読み聞かせ 下里中で練習スタート (那智勝浦町)
2022年11月25日
79 お悔やみ情報
  
2022年11月20日
80 飛躍と繁栄の1年に
 来年のえと「卯」の色紙  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「癸卯(みずのとう)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に日本がますます栄えるようにと「弥栄(いやさか)」の文字を書き添えている。今月中に1300枚を完成させる予定。

 色紙には仲むつまじい親子のウサギと色鮮やかな初日を配した那智の滝が描かれている。原画は8月ごろに完成した。

 同社によると、癸卯は恵みの雨によって草木が生い茂り、地面を覆う状態を示す。ウサギは勢いよく飛び跳ね、多産で成長が早く、繁栄の象徴であるとともに、新たな年が飛躍と繁栄の1年となるよう願いが込められているという。

 18日は同大社斎館で、男成宮司が色紙に文字を書き入れ、巫女(みこ)が社印を押して仕上げた。

 男成宮司は「コロナも3年目。感染はいまだ終息せず、国内でも厳しい状況。新しい1年は災害や感染もなく、皆さまが健康で幸せであることを祈り、描きました」と語った。

 社頭での授与は19日から行い、発送は11月下旬からを予定。1枚2000円。送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき(〒649―5301那智勝浦町那智山1、熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、または同大社ホームページで受け付けている。

(2022年11月20日付紙面より)

人々の幸せなどを祈願しながら作業が進められた=18日、那智勝浦町の熊野那智大社斎館

2022年11月20日
81 「ためらわないで!189(いちはやく)」
 各所でオレンジリボン運動  (新宮市 )

 児童虐待防止を訴える街頭啓発「オレンジリボン運動」が19日、新宮市内で行われた。新宮市子育て支援センターやわかやま子育てサポートネットワーク、主任児童委員など市子育て支援ネットワーク参加機関の11人が、市内大型スーパー2店舗で児童虐待早期発見を訴えるチラシや啓発グッズを買い物客らに配布した。

 厚生労働省では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、家庭や学校、地域などの社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、児童虐待防止のための広報・啓発活動などの取り組みを実施している。

 オレンジリボン運動は2004年に栃木県で児童2人が虐待を受け、命を落とした事件をきっかけに、翌年、同県の団体「カンガルーOYAMA」が児童虐待防止を目指して始まった。NPO法人児童虐待防止全国ネットワークなどの協力を得て活動を全国に広めている。

 今年の標語は「『もしかして?』ためらわないで!189(いちはやく)」。厚生労働省では、自身が出産や子育てに悩んだとき、虐待かもと思った際には児童相談所虐待対応ダイヤル(電話189)へ連絡するよう呼びかけている。連絡は匿名で行うことが可能。

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった街頭啓発では、関係者らが買い物客にチラシとポケットティッシュを配布し、活動趣旨への理解を呼びかけた。

 市子育て推進課の嶋田香苗さんは「子どもたちが笑顔で過ごせるように、地域で子育てできる環境をつくっていきたい。お父さん、お母さんのさまざまな悩みが悲しいことにつながっていくケースもある。人ごとではなく、みんなで子どもを守る視点を持っていただければ」と話している。

(2022年11月20日付紙面より)

買い物客らに児童虐待の早期発見などを呼びかけた=19日、新宮市橋本のイオン新宮店
2022年11月20日
82 大輪、秋の夜空埋め尽くす
 伝統花火存続のための打上花火  (熊野市 )

 3週連続花火のフィナーレを飾る「伝統花火存続のための打上花火」が18日、熊野市の鬼ヶ城を舞台に繰り広げられた。熊野大花火大会の鬼ヶ城大仕掛けをほうふつとさせる彩色千輪や地爆花火が多くの見物客を魅了した。

 新型コロナウイルスの影響で2020年から中止となっている熊野大花火大会の伝統存続と花火事業者を支援しようと、熊野市観光協会(中平孝之会長)が主催。8月から9月末にかけて寄付金を募ったところ、目標の1500万円を大きく上回る協力があった。

 300年以上の歴史と伝統を誇る熊野大花火は、海上と鬼ヶ城を舞台に、鬼ヶ城大仕掛けや三尺玉海上自爆など全国屈指の花火大会として知られている。

 この日は打ち上げ花火で幕開け。彩色千輪は漆黒の秋の夜空を一瞬のうちに極彩色の世界へと変えた。最後を飾った地爆花火は、岩場から花火が扇状に開いた瞬間、光、音の衝撃が七里御浜の砂利浜を震撼(しんかん)させた。

 日本一の呼び声も高い爆風とごう音が体中に響き渡り、浜に集まった見物客から拍手と歓声が上がった。

(2022年11月20日付紙面より)

熊野の夜空を染める彩色千輪=18日、熊野市木本町
ごう音が響く名物の地爆花火
2022年11月20日
83 自転車活用し観光資源巡る
 モニターツアーに首都圏から10人  (新宮市 )

 新宮市は17~19日の3日間、市内でEバイク(電動アシスト自転車)を使用したモニターツアーを実施した。首都圏から10人が参加。熊野古道・大雲取越や熊野速玉大社、新宮城跡などを自転車で巡り、市内の観光資源を満喫した。

 自転車観光の推進を目指し「市自転車活用推進事業」を進めている同市。今年2月、信金中央金庫が実施する地域創生支援スキーム「SCBふるさと応援団(企業版ふるさと納税)」において、新宮信金の推薦により2021年度の寄付対象事業に同市を選定。同事業への活用にと1000万円を寄付した。

 寄付金を元に、市では2カ年にわたって事業を展開。本年度はBESV(ベスビー)社製10台、ブリヂストン社製4台の計14台のEバイクを導入した。

 行われたツアーは、観光庁の補助事業「看板商品創出事業」として実施。市では大手旅行会社を活用して市内のサイクリングルートの策定および旅行プラン造成を行っており、先日には台湾からの旅行客を対象に実施したという。今回は大都市圏から一般ユーザーを募集。モニターツアーはこれが最後で、市では今後、一般向けの貸し出しを行うとともに、ツアープランの策定などを展開していく。なお、週明けから、市観光協会において貸し出しを開始する予定としている。

 古道歩きや滝巡りなどのトレッキングや「瀞峡めぐり」も交えて開催。秋の好天の下、参加者らは市内の史跡や自然を楽しんだ。千葉県から参加した、自転車愛好家の藤田洋治さんは「(高田の)桑ノ木の滝が見応えがあって良かった。新宮市は太平洋岸自転車道の拠点の一つなので、また訪れると思います」と話していた。

(2022年11月20日付紙面より)

Eバイクで市内各所を巡った=19日、神倉神社前
2022年11月20日
84 らんちゅうが日本一に  那智勝浦町の濱田英明さん  
2022年11月20日
85 取り組み方針などに意見  警察署協議会定例会議  (新宮署 )
2022年11月20日
86 ドタバタこどもイベント 近大新宮吹奏楽部の演奏会も (新宮市)
2022年11月20日
87 紅葉楽しみ清掃に汗流す  たばこ商業協同組合紀南支部  (古座川町 )
2022年11月20日
88 児童が地域の偉人学ぶ  学校運営会が全面協力  (神倉小学校 )
2022年11月20日
89 児童生徒ら音楽や屋台を楽しむ  美熊野福祉会が色川小中で  (那智勝浦町 )
2022年11月20日
90 タイへ5.9㌧を輸出  富裕層に人気「三重南紀みかん」  (JA伊勢 )
2022年11月20日
91 秋空の下、元気いっぱいに  うどの幼稚園が遠足へ  
2022年11月20日
92 合奏や演劇、歌など成果を披露  保護者招き「神内小のつどい」  
2022年11月20日
93 お悔やみ情報
  
2022年11月12日
94 川端咲月さんが特別審査員賞
 第10回ジュニア料理選手権  (太地中学校 )

 太地町立太地中学校の川端咲月さん(3年)が考案した「超梅ぇ~‼梅タルタルソースのマグロカツのバーガー」が、第10回ジュニア料理選手権のオリジナルレシピ部門中学生の部で、全国1万6721件の応募の中から特別審査員賞に輝いた。

 「がんばる人のチカラになるごはん」をテーマとするコンテストで、株式会社オレンジページと味の素株式会社が主催。健康やフードロス削減など、料理を作る際の工夫や思いも審査対象になる。

 「テーマを見た時、いつも仕事を頑張る母の顔が浮かんだ」という川端さん。考案したバーガーは、ニンジンとカボチャを練り込んだ優しい甘さのバンズに、厚切りのマグロカツと特製の梅タルタルソース、アボカドやトマトなどの野菜を挟んだもの。タンパク質やミネラルが豊富な地元の食材を使い、栄養・ボリューム満点ながらさっぱりと食べられるよう工夫した。

 一番こだわったのは梅タルタルソースで、紀州南高梅を使用し、大葉や風味調味料を加えることで、どんな揚げ物にも合う逸品に仕上げたという。

 オンラインで開催された「最終審査会&表彰式」では、料理研究家の藤野嘉子さんが「誰の心も胃袋もわしづかみするバーガー。一つずつの食材が完成されているからこそ、すごくおいしいものになる。道の駅などで商品化したら絶対売れる」と絶賛した。

 川端さんは受賞を受け「初めての『私の味』を作ることができてとてもうれしかった。母からは『好きな食材がたくさん入っていて、食べたら力が出る』と言ってもらえた。これからも料理を通じて自分の可能性を広げたい」と話していた。

 川端さんの料理は、来年1月2日号の「オレンジページ」誌面とウェブサイト「オレンジページnet」で掲載される予定だ。

(2022年11月12日付紙面より)

最終審査会に参加した川端咲月さん=太地町立太地中学校

2022年11月12日
95 私の地元応援募金を寄付
 包括連携協定結ぶ串本町へ  (明治安田生命 )

 明治安田生命保険相互会社和歌山支社(松尾洋支社長)が10日、串本町へ「私の地元応援募金」を寄付した。

 この募金は、同社が地域貢献事業「地元の元気プロジェクト」の一環で社内実施。全国の支社や営業所などが提案する自治体や団体を対象にし社員が居住や出身などゆかりがある地域を指定し募金する流れで集めていて、寄付するに当たっては社員の思いに応えて会社も拠出を上乗せしている。

 同社和歌山支社と同町は昨年8月に包括連携協定を締結。以降、同社の地域貢献事業「みんなの健活プロジェクト」の一環で健康診断など同町の健康増進関係行事に野菜摂取量や血管年齢の測定機会を届けて支援をしている。喫緊では3日に道の駅くしもと橋杭岩で町産業課と協働し健康増進イベントも実施。町内外から176人(うち町民90人)の利用を集めたところでもある。

 寄付に当たって同支社市場開発担当の西棟真由美課長と新宮営業所の小堂和彦所長が田嶋勝正町長に面会。小堂所長から寄付目録、田嶋町長は同支社宛ての感謝状を贈り合い、それぞれに寄付の成立を喜んだ。

 小堂所長によると、この寄付に使途の指定はなく同町に活用を一任するそう。続く懇談で小堂所長は喫緊の健康増進イベントや締結以降の連携状況を振り返って報告し、西棟課長は来年2月18日(土)に和歌山城下で開く方向で調整しているウオーキングイベント会場への出店参加を提案。田嶋町長はロケット「カイロス」初号機打ち上げ予定に近いタイミングとなる点で意欲を示し、ボトルドウオーター「串本の水」など関係商材を携えてぜひ参加したいと申し出るなどした。

(2022年11月12日付紙面より)

寄付目録と感謝状を贈り交わした小堂和彦所長(右)と田嶋勝正町長=10日、串本町役場本庁舎
今後の新規連携を提案する西棟真由美課長(右)ら
2022年11月12日
96 特殊詐欺被害、未然に防止
 増田さんに署長感謝状  (紀宝警察署 )

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、紀宝警察署の福田利章署長は10日、ローソン紀宝町飯盛店の店員、増田彩乃さん(30)に署長感謝状を贈った。

 増田さんは7日午後2時ごろ、来店した70代男性が3万円分の電子マネーカードを購入しようとした際、高額であることや不慣れな様子に気付き「お孫さんにですか?」などと声をかけた。男性が「パソコン修理のため」と言ったため、詐欺を疑い「警察に相談した方がいいですよ」と伝え、紀宝署に連絡した。

 男性のパソコン画面に同日昼ごろ「ウイルスに感染した。サポートセンターに電話を」と表示されたため、指定の番号に電話をかけたところ、外国人風の男から「3万円で3年間保障する。グーグルプレイカードで支払いを」と指示があった。その後、同店を訪れ、電子マネーを購入しようとした。

 贈呈式は署長室で行われ、感謝状を手渡した福田署長は「ぎりぎりのところで止めていただきありがたい」と感謝した。増田さんは「3万円で高額だったため、目的を聞いたところおかしいと思った。詐欺に遭う前に止めることができてよかった」と話していた。

 同店では2例目の感謝状で、河本尚志店長は「高額の電子マネーを購入される高齢者の方には声かけするなどして気を付けている」と語った。

 同署管内では今年に入り、今回同様、電子マネーを悪用した特殊詐欺が2件発生しており「コンビニで電子マネーを買って、カード番号で支払って」という詐欺に注意するよう呼びかけている。

(2022年11月12日付紙面より)

署長感謝状を受け取った増田彩乃さん=10日、紀宝警察署
2022年11月12日
97 交通安全優良学校に
 活動評価され感謝状  (新翔高校 )

 新宮市佐野の和歌山県立新翔高校(藤田勝範校長)は、和歌山県警察と県交通安全協会による交通安全優良学校に選ばれ、9日に感謝状の贈呈を受けた。生徒が新宮署から委嘱を受けて行う「自転車マナーアップ推進リーダー」の活動が評価された。藤田校長は「これを励みに今後も取り組みたい」と話した。

 新翔高校では2015年度より、同活動を実施。委嘱を受けたリーダーが他の生徒に、自転車の交通ルールを守るよう呼びかけるほか、警察や地域団体と共に、交通安全の街頭啓発を行ったりしている。これらの活動が評価され、初めて優良学校に選ばれた。学校で選ばれたのは新翔高校と、岩出市の根来小学校の2校のみだった。表彰式は和歌山市で行われた。

 藤田校長は「高校生が頑張ってくれるので頼もしい。活動を通して、地域の方々も生徒ら自身も交通安全の意識を高め、結果として自分の命もみんなの命も大事にすることにつながっていると思う。活動で周囲を引っ張ってくれるのが、うれしく頼もしい」と語った。

 なお、今回の感謝状の贈呈は、県警本部と県交通安全協会の「交通安全功労者・優良運転者等表彰」の一つとして行われた。両者は、交通安全に功労のあった個人・団体を毎年、表彰している。

(2022年11月12日付紙面より)

感謝状を持つ藤田勝範校長=10日、新宮市佐野の和歌山県立新翔高校
2022年11月12日
98 漁野さん(男性)、新家さん(女性)が優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  ( )
2022年11月12日
99 さらなる高みを目指し
 JUNTOSが関西大会へ  (県クラブユースサッカー選手権秋季大会 )
2022年11月12日
100 自分だけの「書」に挑戦  太田小学校で己書体験  (那智勝浦町 )
2022年11月12日
101 健全育成に協力願う  知事メッセージを伝達  (那智勝浦町 )
2022年11月12日
102 新宮城「魅力は石垣にあり」  「教育講演会」で小渕伸二さん  (和歌山県教友会 )
2022年11月12日
103 8事業所で職場体験  宇久井中学校2年生  (那智勝浦町 )
2022年11月12日
104 税金の役割や大切さ学ぶ  神倉小で租税教室  (新宮市 )
2022年11月12日
105 和歌山県の移民の歴史  巡回パネル展、新宮市でスタート  
2022年11月12日
106 町民Gで向上に打ち込む  ジュニア駅伝選手候補ら  (串本町 )
2022年11月12日
107 町立5校で音楽の良さ共有  3年ぶりに町内連合音楽会  (古座川町 )
2022年11月12日
108 「伝えたい思いが大切」  聴覚障害や手話学ぶ  (相野谷小 )
2022年11月12日
109 3年ぶりに寿野球大会  4県から24チーム集結  (熊野市 )
2022年11月12日
110 地域で子育て助け合おう  ファミサポ講習会で学ぶ  (紀宝町 )
2022年11月12日
111 秋晴れの下、収穫祝う  じゃばらの里の収穫祭2022  (北山村 )
2022年11月12日
112 お悔やみ情報
  
2022年11月06日
113 南海トラフ巨大地震想定し
 町内統一地震・津波避難訓練  (那智勝浦町 )

 内閣府と那智勝浦町は5日、南海トラフ巨大地震を想定した「那智勝浦町内統一地震・津波避難訓練」を実施した。町内25地区の住民らが津波から身を守るために近くの高台に避難するとともに、改めて防災への意識を高めた。

 和歌山県が2014年に発表した同町の被害想定の死者数は、南海トラフで1万1700人、三連動地震で5200人。「最も重要なことは、地域住民が災害発生時に避難行動を起こすこと」との考えの下、今回は内閣府と共催で訓練を実施した。各区の自主防災組織をはじめ、新宮警察署や和歌山大学も協力した。

 訓練は、町内で最大震度6弱を観測する地震が発生し、直後に「大津波警報」が発令され、10分以内に津波第1波が到達し、最大8㍍の津波が襲来するという想定で実施した。午前9時に日本語・英語で地震発生を知らせる放送が鳴ると、自主防災組織のメンバーらの声かけで町民が避難を開始。災害対策本部への避難状況の伝達や町職員への安否確認メール配信も行われた。

 町立勝浦小学校では、元自衛官で役場防災対策室の柴田通仁さんによる防災講話と非常用持ち出し袋の解説などもあり、各区の住民らが耳を傾けた。勝浦小学校の5年生44人は防災コマーシャルとしてダンス「こわがりヒーロー」を披露し「3学期の防災学習発表を見に来て」と呼びかけた。終了後には、物資配給訓練として乾パンとエマージェンシーボトルの配布も行われた。

 勝浦6区(築地区)の坂井與己区長は「勝浦区の参加者は234人と、区民の15%ほど。今後の課題として取り組んでいきたい」。堀順一郎町長は避難タワーなどの設置で津波避難困難地域の解消に努めていることに言及し「ハード面の整備だけでなく、外国人観光客などのことも想定して今後もさまざまな訓練を実施していきたい。町民の皆さまには、改めて日々の備えの見直しをお願いしたい」と呼びかけていた。

(2022年11月6日付紙面より)

高台のグラウンドへ急ぐ児童と地域住民=5日、那智勝浦町立勝浦小学校
非常用持ち出し袋について学ぶ
2022年11月06日
114 「わんぱく時代」の地から 春夫生誕130年記念し講演など (新宮市)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で2日、(公財)佐藤春夫記念会と市教育委員会が主催する「講演・談話・公演『わんぱく時代』の地から」があった。約80人が来場し、佐藤春夫の友人・東熈市(ひがし・きいち)氏の令孫で歌手の東哲一郎さんによる公演や東京大学准教授の河野龍也さんの講演、春夫遺族の髙橋百百子さんと河野さんの談話などを通して、春夫の遺徳をしのんだ。

 市名誉市民・佐藤春夫(1892~1964年)の生誕から今年で130年を迎える節目に合わせ、同施設オープニングイヤー事業として位置付けて開催の運びとなった。なお、市立春夫記念館では2023年2月12日(日)まで、実践女子大学との包括連携協定に基づき、同大学の協力を得ながら企画展「『わんぱく時代』の地から―知られざる佐藤春夫の軌跡―」を開催している。

 同記念館の辻本雄一館長が司会を務め、速水盛康教育長が開会のあいさつ。東さんが「春夫詩を歌う」をテーマに「海邊の戀」や「秋の夜」「秋刀魚(さんま)の歌」など、春夫の六つの詩に曲を付けて歌声を披露。岩戸崇さんのキーボード演奏に乗せ、ボサノヴァやジャズ、ラテン調などにアレンジし新しい詩の楽しみ方を実践した。

 河野さんは「春夫文学の今後」と題して講話。新宮を舞台に、自我の形成史を描いた自伝的小説「わんぱく時代」(1957~58年にかけて朝日新聞で連載)のあらすじを紹介し、現在春夫記念館の企画展で実物が展示されている、少年時代の日記の内容に言及。「当時の日記には文豪としての片鱗が見えない。文学への起源に当たる時期の日記だが、医者を目指してほしいといった父親の目を気にしてか、文学に触れておらず残念」などと話した。

 当時の絵地図から「わんぱく時代」の地政学にも触れ、春夫は当時の新宮と熊野地の関係性や土地のイメージを小説に反映していると解説。「町方と地方の伝統的な対立感情を背景にしている。地域の境界に当たる『戸坂』(登坂)の住人である主人公は両地域のパイプ役を担っている」などと説明した。

 弱者救済に目覚め、「大逆事件」の犠牲となった転校生の「崎山栄」の人生から「主人公が『こう生きれば良かった』と、もう一人の自分として彼の姿が造形されているのでは」。「危険なところを巧みに回避して生きながらえてきた、罪悪感をもった老詩人が『こういう人生じゃない人生もあったかもしれない』と思いつつ想像力をはせ、少年時代を再現した悲しみの詩」と同小説を読み解いた。

 最後には、辻本館長と河野さんが、春夫のおい・竹田龍児と、谷崎潤一郎と千代(後に春夫と結婚)との間に生まれた鮎子の娘である髙橋さんに対して、春夫との思い出などを質問。髙橋さんは文学界から多くの人が駆け付けた春夫の誕生日会について「ごちそうがいっぱいあってにぎやかで楽しかったと記憶している。そうそうたる方がいらしている感覚はなかった」。

 春夫と谷崎との関係性については「お互いに意地っ張りだった」と振り返った。

(2022年11月6日付紙面より)

東哲一郎さんによる公演「春夫詩を歌う」=2日、新宮市の「丹鶴ホール」
辻本雄一館長(左)と河野龍也さん
髙橋百百子さん
2022年11月06日
115 実証終え車両2台が走行
 自動運転サービス本格始動  (太地町 )

 町営バスが通行できない対象地区で自動運転サービスの実証実験を実施してきた太地町は1日、車両を1台増やし、本格運用を開始した。車両が2台となったことで、運行間隔がこれまでの45分に1回から約20分に1回に、便数が9便から倍の18便となった。運賃は変わらず無料で、実証実験より利便性が大きく向上した。

 同町の10月末現在の高齢化率は45・1%で、総人口2903人のうち、高齢者が1308人を占めている。今回の自動運転の導入は高齢者の移動手段確保が主な目的だが、誰もが乗車できる。

 同町は、国が行う自動運転やドローンなどの未来技術を活用し、地方創生を目指す未来技術社会実装事業に昨年採択された。

 国の「デジタル田園都市国家構想推進交付金」を車両購入に用いた。今年6月から対象区間に電磁誘導線と、車両制御などに必要なタグを埋め込む工事を実施してきた。

 対象は暖海、水ノ浦、寄子路、新屋敷、小東、大東の6地区で、区間は3・2㌔(県道1・2㌔、町道2㌔)。車両はヤマハ発動機株式会社のスローモビリティ「AR05」。乗客は4人で、安全確認や手動運転時に操作する運転補助者1人が乗車する。タクシーのように手を上げて乗るフリー乗降制。

 同町によると、実証実験時の利用者数は494人。1日平均で9人が利用し、運行率は89・8%となった。役場やスーパー、病院などでの利用が多かったという。利用者満足度の平均は10点満点中、9点以上だった。

 複数回利用者もおり、外出頻度の増加につながったとし、自動運転サービスの継続を求める声もあったとしている。その一方で行き先やルートについてサービス拡充を求める声や乗り心地に対する満足度は若干低かったとアンケート結果を示した。

 主な変更点は前述の運行に加え、午前の出発時間が8時発から8時22分発に、午後の最終便が午後4時15分発から5時20分発となった。

 総務課の和田正希さんは実証実験に関わった近隣住民や和歌山県、新宮警察署、国土交通省、利用者に感謝を述べ「運行していく中で皆さまの声をお聞きし、問題の改善に努めていきたい」。

 来年度はエリア拡大も検討しているとし「補助金なども視野に入れ、準備を進めていく。町内外問わず、利用は無料。乗車がまだの方もぜひ気軽にご利用いただきたいです」と話していた。

(2022年11月6日付紙面より)

実証実験を終え、2台体制で本格始動となった自動運転サービス(写真は2号車)=2日、太地町役場付近
2022年11月06日
116 3週連続花火、幕開け
 七里御浜で11、18日も  (熊野市 )

 熊野市木本町の七里御浜海岸で4日、市による「花火のまち熊野観光PR花火」があり、熊野の秋の夜空を光の大輪が彩った。11日(金)にはPR花火第2弾、18日(金)には市観光協会による「伝統花火存続のための打ち上げ花火」が繰り広げられる。時間はいずれも午後6時30分から。

 例年、10万人以上が訪れ、300年以上の伝統と歴史を誇る「熊野大花火大会」が、新型コロナウイルスの影響で3年連続の中止となり、「花火のまち熊野」のイメージが薄れつつあることから、来年の再開に向け、観光客にあらためてアピールするのが狙い。

 この日、七里御浜海岸には多くの市民らが集まり、次々と打ち上がる花火を見上げた。秋の夜空を彩る光のショーは約15分続き、人々を魅了した。

 11、18日が荒天の場合、PR花火第2弾は12月2日(金)、伝統花火存続のための打ち上げ花火は11月19日(土)に延期となる。

(2022年11月6日付紙面より)

大輪の花火が打ち上がる=4日、熊野市木本町
2022年11月06日
117 参詣道補修の土の運搬  神倉神社奉賛会が協力求む  (新宮市 )
2022年11月06日
118 進路選択の大切さ学ぶ  新宮高校で職業探求講座  
2022年11月06日
119 冥福祈り、白菊ささげる  宇久井護国神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2022年11月06日
120 紀宝町の遺跡を紹介  東紀州の出土品パネル展  (まなびの郷 )
2022年11月06日
121 戦没者を追悼、平和の尊さ継承  遺族会が3年ぶりに慰霊祭  (紀宝町 )
2022年11月06日
122 73人が参加しプレー楽しむ 町老連女性部親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2022年11月06日
123 教育長にメッセージを伝達  子供・若者育成支援活動隊  (串本町 )
2022年11月06日
124 力作が一堂に「新宮市展」  2日にわたり「丹鶴ホール」で  
2022年11月06日
125 お悔やみ情報