男女共同参画実現に向け街頭啓発 (新宮市 )
「男女共同参画週間」(23~29日)に合わせ、和歌山県職員、人権擁護委員、法務局職員らが21日、新宮市のイオン新宮店、串本町のAコープ紀南VASEOの2カ所で街頭啓発を実施した。チラシやメモ帳、ウエットティッシュなどの啓発グッズ計600組を買い物客たちに配布した。
男女共同参画社会基本法は平成11年6月23日に施行された。基本理念は▽男女の人権の尊重▽社会における制度・慣行についての配慮▽政策等の立案および決定への共同参画▽家庭生活における活動と他の活動の両立▽国際的協調―の五つ。
同週間は基本理念に対する国民の理解を深め、男女共同参画社会の実現に向けたさまざまな取り組みが行われる機運を醸成しようと平成13年から内閣府など主唱、地方公共団体など協力のもと実施されている。令和元年度のキャッチコピーは「男女共同参『学』」「知る 学ぶ 考える 私の人生 私がつくる」。
新宮市橋本のイオン新宮店では、県職員、市職員、新宮人権擁護委員、法務局職員、ウィメンスタディズ熊野の村上惠美子代表ら約10人が啓発活動に参加。男女共同参画を呼び掛けるタスキを身に着け、買い物客らに物資を配布した。村上代表は「男女共同参画という言葉になじみがない人も多いですが、啓発活動を通じて知っていただければ。身近なところから、お互いが一人の人間として尊重し合える社会になればと思います。」と話していた。
和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”では相談受付専用ダイヤル(電話073・435・5246)を開設しており、「お気軽にご相談ください」と呼び掛けている。受け付けは火~土曜日の午前9時から午後8時、日曜日は午前9時から午後4時30まで。
(2019年6月22日付紙面より)
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下里小がウミガメ放流会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)は20日、同町の玉の浦海水浴場でウミガメの放流会を開いた。参加した4~6年生51人が10カ月間生活を共にしたアカウミガメ4匹を見送った。
同小が取り組む海洋教育の一環。例年5年生が同町太田川河口の砂州(通称・大浜海岸)で産卵したアカウミガメの卵を保護し、ふ化した子ガメを3週間から1カ月ほど飼育した後、放流してきた。昨年からはふ化した76匹のうち6匹を選び、10カ月間飼育する取り組みを始めた。子ガメの生存率を上げること、海洋教育の研究を深めることが目的。
今回放流したウミガメは、昨年8月24日に同小のふ化場でかえったもので、ふ化直後の甲長は4㌢、体重は20㌘だった。飼育する中で2匹が死んでしまったが、残り4匹は甲長18㌢、体重1・3㌔まで成長した。
放流会では飼育に協力してきた玉の浦リップルズクラブ(掛橋郁雄代表)の湊久和さんが「ウミガメたちはまだ子どもで泳ぐ力も弱いですが、これから海流に乗ってアメリカの方に行く。20年、30年たって日本の海岸に戻って来ることを願っています」とあいさつ。続いてウミガメを世話してきた6年生12人が「餌を食べてくれてうれしかった」「水替えや餌やりは大変だったが、安全に大きくなってくれてよかった」「さみしいけど一生に一度の思い出になった」など一人一人思いを語った。
ウミガメはかごから出されるとゆっくりと海へ向かい、児童らは「頑張れ頑張れ」と声援を送りながら、泳いでいく子ガメを追い掛けた。息継ぎをする姿が見えると、思わず「かわいい」と笑顔がこぼれた。
今年も5年生がウミガメの飼育に取り組む予定。大浜海岸で産卵が確認されれば、児童らが採卵に赴く。田中そらさん(5年)は「大変そうだけど、早くやってみたい」と話していた。
(2019年6月22日付紙面より)
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将来の負担増を見越して (串本古座高校地域協議会 )
串本古座高校地域協議会(会長・田嶋勝正串本町長)が19日、来年度以降の全国公募による県外からの入学者に対する補助金を住居費のみとすることを決めた。すでに入学し補助金を受けている生徒については、卒業まで従来の補助を保証するとしている。
この補助金は、同校が魅力化プロジェクトに基づいて取り組む入学者の全国公募を後押しするために導入した制度。県外から学生寮がない同校へ進学する生徒を対象にし、生活負担を軽減するため▽住居費▽食費▽交通費(帰省時)▽宿泊費(受験時)―の4系統で補助をしている。
導入以降、同校の全国公募枠が定員の5%から10%に引き上げられ、最大で年間36人(12人×3学年)分1584万円(1人当たり最大44万円)を要する状況も見込まれるようになった。原資を按分負担することに不安を感じた串本町と古座川町は来年度以降の在り方を見定めるため今月4日、同協議会の正副会長として県の宮﨑泉教育長と話し合う機会を持ったが原資の按分負担に県教委が加わる考えが感じられず同枠の見直しにも即応しないとの見解を得るにとどまった。
現状で9人が全国公募により在席しているがその数が同校の努力により将来的に増えれば喜ばしい反面、同協議会の負担も増す厳しい状況ともなるため、現体制の一期生が卒業するタイミングで補助の系統を住居費のみに縮小し当面の様子を見る判断を同協議会の委員に求めるに至った。
この日は判断を間もなく始まる来年度の全国公募に間に合わせるため、串本町役場古座分庁舎で第2回会合を実施。補助金支給要項の改定案を協議し、委員からはこの制度は全国公募で来てほしいという地域の思いそのものだとして慎重な判断を求める声もあったが賛成多数で承認した。
(2019年6月22日付紙面より)
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円通寺で初の法話会 (紀宝町 )
曹洞宗特派布教師による法話会が19日、紀宝町平尾井の普門山円通寺(山田耕治住職)で催された。本堂には約70人の善男善女が集まり、中野尚之老師の法話に耳を傾けた。
中野老師は埼玉県川口市にある正覚寺の住職を務める傍ら、末期がんの病人が安らかな最期を迎えられるようお世話する「仏教者ビハーラの会」の会長や、修業僧の指導教化をする本山役寮などを務めている。1997年にはがんで家族を亡くした人の遺族会を立ち上げるなど心に寄り添う活動を続けながら、特派布教師として、全国各地で布教活動を展開している。
地元僧侶が鳴らす鐘を合図に入場した中野老師は開口一番、「座禅は苦行ではなく『安楽の法門』である」と開祖・道元禅師の教えを紹介。素直に息を吸い、ゆったりと吐く呼吸法と姿勢を指導して全員が椅子に座ったままの座禅を体験した。
「一行三昧(いちぎょうざんまい)」という教えにも触れた。「無心で一つの行いに、自分を忘れるほど打ち込む。この時は、生きながら仏になってはいないか。道元禅師が求めたのもこれではないか」「共に我慢してくれた仲間も一行三昧だ」と一つになる喜びを語った。さらに「相承(そうじょう)」という教えについて「大事な物を守り、受け継ぐこと。質を高め、心をしっかり保つことになる」などと述べ、幸せを確実なものにするために信心を深めるよう結んだ。
円通寺で法話会が開かれるのは初めて。山田住職の提案に、寺総代の皆さんが応えて実現した。住職は「仏の心とは、慈悲をしてもそれが慈悲と知らぬとき。老師が末期がんの人に向かい合う時は、無心であったと思う」とあいさつし、法話が無私の善行に寄与するよう期待した。役員の一人、川内治さんは「寺を守ろう、きれいにしようとするのも仏の心と気付いた。良い話だった」と感動を口にした。
(2019年6月22日付紙面より)
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紀南バドミントン選手権
もみじ会6月月例杯
ガールズサッカーフェスティバル (和歌山県サッカー協会 )
和歌山県空手道選手権大会 (拳武館新宮 )
第25回柔整師杯県下柔道大会 (紀宝柔道会 )
県高校総体空手道競技の部 (近畿大学附属新宮高校 )
那智勝浦町の南紀くろしお商工会女性部(大林幸子部長、部員101人)は18日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で東川智昭局長を表敬訪問した。
女性部は本会事業の推進と商工業に携わる女性としての経営知識、教養を深め、商工業の総合的な開発を図り、社会福祉を増進することを目的に設置されている。この日訪れたのは大林部長、辻本圭子、中村美紀子両副部長の3人。同会の向井正樹事務局長と井藤嘉彦事務局次長も同行した。
大林部長は5月に行われた総会で商工会の施策・事業に協力し地域振興、盲導犬育成の積極的な参加などの議案が承認されたことを報告。同町の観光についても触れ、「かつては遠洋漁業が盛んで活気があった。商店街も深夜まで開いており、多くの観光客などでにぎわっていた様子を思うと今の町は少しさみしいです。皆さんと協力し、少しでもにぎわいを取り戻せるよう頑張ろうと思っています。町の素晴らしさや宝を見つけて活性化につなげていきたい」と決意を語った。
東川局長は「観光や振興を強化して地域を活性化させなければいけない。皆さんと一緒に連携し、より良くしていければ」と話した。
(2019年6月20日付紙面より)
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仲之町商店街で飾り付け (新宮市 )
新宮市の仲之町商店街振興組合(福田一郎理事長)は19日、市内の幼稚園、保育園児が制作した七夕飾りをアーケードに飾り付けた。
商店街の季節を彩る催しとして30年以上続けられている。王子、丹鶴の2幼稚園と、三輪崎、マリア、はまゆう、正明、新木、たづはら、白梅の7保育園が協力しており、各園の園児が制作した。大きさは縦約2㍍、横約4㍍。七夕にちなんだものをはじめ、似顔絵や絵本のキャラクターなど色とりどりの作品が並んだ。
設置作業には約10人が参加し、リフトなどを使って取り付けた。七夕の7月7日(日)まで飾る予定で、福田理事長は「園の見学や、土日には親子で見に来てくれます。歩いてもらうことで商店街がにぎわってくれれば」と話していた。
(2019年6月20日付紙面より)
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串本中と連携しコンサート (串本古座高校 )
県立串本古座高校(左近晴久校長、生徒266人)の第1体育館で18日、同校と串本町立串本中学校(濱崎和司校長、生徒117人)の両生徒運営によるコンサート「子供たちの輝くメロディー~ヴァイオリンとともに~」があり、両生徒教職員ら約400人がプロの演奏の鑑賞や共演に親しんだ。
このコンサートは、同高校地域協議会(田嶋勝正会長)が誘発した中高連携の一機会。「中学生に同高校を身近に感じてもらう」という狙いに賛同してくれたバイオリニストの荒井雅至さんとピアニストの小宮康裕さんを招く段取りをし、今回は同高校と隣接する串本中に連携のきっかけを提供した。
これを受けて両校は、生徒同士が連携し主体的に運営するコンサートを構想し、両生徒会と荒井さんが実現に必要な事柄を話し合い、コンサート名の立案や看板製作、プログラム編成や司会進行などを役割分担して準備。共演内容の事前練習や直前のリハーサルもこなして本番の運営に臨んだ。
同高校吹奏楽部部長の浅野瑠花さん(3年)が歓迎のあいさつ、串本中の濵中瑛太郎君(3年)がプロ2人の紹介をして開演。同高校の仁木愛里さん(1年)と串本中の岡村文音さんと谷口琉綺さん(共に3年)が司会進行を担当し、荒木さんらは序盤にバイオリンやピアノの著名曲、中盤に映画音楽などを演奏し、終盤は各校のリクエストに応えて串本中は校歌斉唱、同高校は吹奏楽部との合同演奏、荒井さんが作詞・作曲した楽曲『みどりのひかりの中で』の全員合唱などで音楽による一体感も共有した。
約90分のコンサートを経て、両生徒を代表し串本中生徒会の芝真珠会長(3年)が「私たちも12月の合唱コンクールで今日の演奏に負けないぐらいすてきなハーモニーを奏でたい」と述べ、貴重な機会を届けてくれたことに感謝して締めくくった。
自分たちが企画したコンサートでプロの演奏を目の当たりにした芝会長は「2人とも指の動きが早くてすごいと思ったし、そうして奏でる音楽がとてもきれいで、今までで一番いい演奏会だった」と率直な印象をコメント。
浅野部長は「動きの細やかさも印象的だったけれど、音の表現がとてもしっかりしていて正直すごい演奏としか言えない。これから始める地域のイベントやコンクールに向けた活動に動きと音をリンクさせる練習を組み込めたら良いかもと思った」と語った。
(2019年6月20日付紙面より)
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髙見医師(紀南病院)が公開講座で (紀宝町 )
市民公開講座~病気を知ろう~が16日、紀宝町の生涯学習センターまなびの郷であった。西久保公映医師(西久保内科クリニック=御浜町)が司会し、髙見勇一郎医師(紀南病院リウマチ科=同)が薬のリスクやリウマチについて語った。主催はアステラス製薬㈱。紀南医師会が後援した。
最初のテーマはサプリメントの広告や、食物添加剤、薬剤、添加物などの副作用を取り上げた週刊誌の記事。内容について因果関係を推定するが疫学的には意味のないものが多いと説明し、薬の副作用はメリットとデメリットを比較するよう提言した。コンドロイチンやグルコサミンについては効果があるとした論文もあるが、多くの研究によれば膝や股の痛み軽減には寄与しないとされている。
リウマチ患者が風邪をひく、あるいはいつもと違う痛みを感じた場合は重大な疾患が隠れているかもしれず、早めの受診を勧め、「リウマチは遺伝するか?」の疑問には「遺伝するのは20人に1人ぐらい。心配するレベルではない」と説明した。質疑応答もあり、会場から治療薬や自分の症状について質問が相次いだ。リウマチを患っているという熊野市の男性は「百姓をしている。78歳になったが、まだ頑張らねば」と講演に参加した理由を語った。
(2019年6月20日付紙面より)
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第70回紀南中学校バレーボール大会
6月定例会が開会 (新宮市議会 )
新宮市議会(前田賢一議長、15人)の6月定例会が11日、開会した。会期は27日(木)までの17日間。改選後初となる定例会で、一般会計補正予算など6議案を審議する。一般質問は18日(火)から21日(金)までの4日間を予定している。
一般会計補正予算は、「個別予防接種事業」に520万円を追加。地方譲与税の一つである森林環境譲与税を財源とし、長期森林管理方針の作成および森林所有者への意向調査のために1004万2000円を補正。併せて「森林環境譲与税基金」を設置し、1608万4000円の積み立てを行う。補正後の予算総額は178億6589万8000円となる。
市森林環境譲与税基金条例の制定や、市重度心身障害児者医療費の支給に関する条例、高田保育所の新高田会館への移転に伴う保育所条例、市火災予防条例の一部改正なども審議する。
冒頭で田岡実千年市長が「今年は当市にとって節目となる年。先日の新宮港開港40周年記念式典も盛大に執り行うことができた。多くの議員にも参加いただき、素晴らしい催しとなった」と感謝を示した。11月に予定している水野家入部400年を祝う式典では、ドイツから水野家直系の子孫であるモニカ・水野・ベロイターさんを招く予定であることなどを伝えた。
当局から、新宮港埠頭株式会社や公益財団法人佐藤春夫記念会などの業務報告があり、徐福公園の運営状況について「昨年度の来園者数は2万7667人で前年比1313人の減少。売店売り上げにおいても前年度と比べると減少し、収益的にも厳しい状況が続いている」と報告。竹内弥生議員は「観光客は増えているのに徐福公園の来園者だけが減っている」と指摘した。当局は台湾観光客の減少が来園者数に反映されていると説明し「売店に関しては新規の商品の開発も検討している。今後具体的なアイデアを出していきたい」と回答した。
一般財団法人熊野川町ふれあい公社の業務報告では、上田勝之議員が「川舟の船頭の確保、育成は急務」と述べ、屋敷満雄議員は「渇水によるキャンセル客を減らすため電源開発と協議をするべき」などと提言した。
(2019年6月12日付紙面より)
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紀南フィルムがまち歩き撮影会 (那智勝浦町 )
南紀地方とカメラが好きな人たちで構成される「紀南フィルム」のメンバーら11人は9日、那智勝浦町で「Have a nice PHOTO! まち歩き撮影会」を実施した。同町朝日の「ハナイ」に集合したメンバーらは写真家の鈴木さや香さんの講習を受けた後、勝浦漁港などを巡り、思い思いの写真を撮った。
「紀南フィルム」は、昨年度に熊野灘捕鯨文化継承協議会が、日本遺産「鯨とともに生きる」の対象エリア情報発信のため実施したフォトライター養成事業を契機に結成。撮影会は無料写真雑誌「Have a nice PHOTO!」を発行する株式会社シー・エム・エスと、大手機器メーカー「キヤノン」とのコラボ企画として開催した。
鈴木さんは「自分の気持ちを知るためにも、好きという感覚を探ることが大切。同じ被写体でも寄ったり引いたりすると違って見える」などと撮影のポイントを説明。「良い天気でも雨でも曇りでも、その時の条件を受け入れて心動く部分を探して。もっとこうであったら、ではなく今の景色を丁寧に見てみましょう」などと呼び掛けた。作品のタイトルにも言及し、「自分の気持ちを具体的に正直に表すことが大事」などとアドバイスをした。
講習後、メンバーらは「町の表情」をテーマに町内を撮影してまわった。港町の風景や漁業に関わる仕事、人にスポットを当て、写真を通して地域の魅力を発見した。
(2019年6月12日付紙面より)
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古民家「稲村亭」「園部邸」 (串本町 )
串本町串本にある古民家「稲村亭」「園部邸」が7月1日(月)、古民家コンセプトホテル「NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道」として開業する。建物を管理する株式会社一樹の蔭(博多敏希代表取締役)にとっては初の再生活用事例。建物を運用する株式会社subLime(花光雅丸代表取締役)と両輪でともす明かりが今後いっそうの増棟の弾みになれば、と期待しながら創業に備えている。
所有者から古民家の譲渡を受けた同町は活用を模索する中で紀陽銀行が推奨する篠山市の手法に注目し、その仕掛け人の一般社団法人ノオトを含めた3者で街並みの保存継承と観光振興を目的とした地域活性化包括連携協定を締結。株式会社NOTE(藤原岳史代表取締役)と同町地域おこし協力隊の博多敏希さんが共同出資して一樹の蔭を設立し、同町から両古民家の土地の有償貸与と建物の無償譲渡を受けた。
以降は民力で運用する事業者を探してsubLimeと出会い、同ホテルの具体化を目指すことになった。2018年春に「稲村亭」、秋に「園部邸」と順次古民家再生が始まり、当初予定の2月末ごろから4カ月ずれこむ形となったが両古民家そろってオープンするめどが付いた。
先だって今月10日、subLimeのセッティングで経緯に関係する諸氏が稲村亭に集まり両古民家の再生後を内覧。田嶋勝正町長、紀陽銀行の日野和彦常務執行役員、南紀串本観光協会の島野利之会長、稲村亭の元所有者・神田家を代表して神田直樹さん、藤原代表取締役、subLimeの松岡庸一郎執行役員らがそれぞれ思いを掲げた。
それらを受け今後の事業展開に臨む博多代表取締役(35)は、具体化に至るまでの歩みと多くの支えを振り返り「6月に地域おこし協力隊(の任期)が終わるが、最後にこうして事業が出来上がったのをうれしく思う。一樹の蔭は一本の木陰に雨宿りする人の出会いも運命という意味で、神田さんも言われたが1本の流木から150年の時を経てたくさんの人が集まる場所に生まれ変わるのは素晴らしいことだ。これはまだ第1期。これからもまだまだ人の出会いを生んでいく事業にしていこうと思う」と応えた。
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再生後の「稲村亭」は客室1室と地産地消レストラン「紀州原始焼みなも―minamo―」があり、飢饉(ききん)救済の返礼で仕立てたという由緒がある奥座敷二間はほぼそのままの形でレストスペースになっている。「園部邸」は客室2室と古民家カフェ「こより―coyori―」を内包。オープン時点でレストランはディナーで、カフェは午後1時~4時に宿泊客以外も利用でき、古民家を受け皿にした人々の交流の場として振興を目指すとしている。
このオープンを足掛かりにして一樹の蔭とsubLimeは増棟の挑戦をさらに進め、喫緊では2020年までに客室10棟15室の実現を目指すとしている。
同ホテルのコンセプトなど詳細は公式ホームページ(https://nipponia-kushimoto.jp)を参照。
(2019年6月12日付紙面より)
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「警戒レベル」運用始まる (和歌山県 )
水害や土砂災害の防災情報を5段階に分け、避難情報を分かりやすく伝える「警戒レベル」の運用が10日から和歌山県内で始まった。
「警戒レベル」は今年3月の国の「避難勧告等に関するガイドライン」改定に伴い導入された。レベル3を「高齢者等避難」、4で「全員避難」とするなど避難のタイミングを明確化。5は「災害発生情報」として命を守る最善の行動を促す。
昨年7月の西日本豪雨ではさまざまな災害情報が発信されていたものの、多様かつ難解で住民が活用できないでいた。このことを踏まえ、情報の意味を直感的に理解できるようにし、住民などの避難行動を支援する目的がある。
洪水、土砂災害、高潮、内水氾濫などに用いる。津波はレベル区分になじまないため対象外とする。
避難勧告の発令権は各市町村にある。基準は従来と変わらず、伝達を行う際にレベルを示し、防災無線やメールなどで住民らに知らせる。自治体によってはシステムの改修が必要なこともあり、改修を終えてから導入する所もあるという。
(2019年6月12日付紙面より)
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バドミントン講習会
C級学童軟式野球東牟婁支部大会
女子団体戦でインハイ出場決める (県高校総体弓道競技の部 )
進捗状況報告や意見交換 (熊野川治水対策協 )
第17回「熊野川の総合的な治水対策協議会」が7日、新宮市役所別館で開催され、近畿地方整備局や紀南河川国道事務所、和歌山、三重、奈良県など関係機関が取り組み状況を報告し、意見交換を行った。
同協議会は、平成23年9月の台風12号に伴う熊野川流域の未曽有の被害が発生したことを受け、熊野川流域で総合的な治水対策を推進するため、河川管理者、ダム管理者、沿川市町村により平成24年7月に設立した。
開会に当たり、近畿地方整備局の山本佳也・河川調査官が「昨年も災害が多く発生し、熊野川でも大きな被害が出ている。特に台風20号では日足地区に甚大な被害があり、まだまだ治水作業を進めていかなければならない。密に連携し、情報や進捗(しんちょく)状況を共有し、モニタリングを図ることは当協議会の重要な役割」とあいさつし協力を呼び掛けた。
近畿地方整備局からは3月25日に設立した「日足地区等フォローアップ部会」についての報告があった。同部会は日足地区などの対策を早期に完了させるため、国、和歌山、三重県が連携を図りながら事業進捗の確認や情報共有などのフォローアップを年1回の頻度で実施していくもの。浸水被害の軽減と解消のため、日足地区の宅地かさ上げ作業、田長地区と和気地区の河道掘削作業を実施しているとし、今後のスケジュールなどについて報告した。
紀南河川国道事務所は相野谷川の浸水被害の軽減を図るため、「緊急対策特定区間」の重点的河道掘削実施などを報告。砂州掘削事業効果についての説明もあった。
田岡実千年新宮市長は「河川整備基本方針の見直しについては、本年度内の社会資本整備審議会河川分科会の小委員会での審議を目指すとあるが、大水害から8年がたち、住民は毎年不安な台風シーズンを迎えている。一日も早い方針決定を」と強く要望。西田健紀宝町長が「河川整備基本方針については明確にいつと示していただきたい。早く基本方針を定め、それに続く整備計画を立ててほしい」と求めた。
(2019年6月9日付紙面より)
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小渕伸二さんが講話 (新宮市婦連 )
新宮市婦人団体連絡協議会(仲富美子会長)は7日、市人権教育センターで研修会を開いた。23人が参加する中、田辺市の小学生のふるさと学習講師で新宮城復元対策委員の小渕伸二さんが「新宮城について」を題目に講話した。
研修会に先立ち、仲会長が「市民のシンボルとも言える新宮城について講話していただけることはこの上ない幸せ」とあいさつ。来賓の平見仁郎教育部長が教育行政に対する理解と協力に感謝を述べた。
小渕さんは新宮城の歴史や築城の経緯などについて説明。関ヶ原の戦い後、紀伊国に入国した浅野幸長の重臣だった浅野忠吉が慶長6(1601)年に新宮城縄張工事に着手し、一国一城令で一時は廃城になるも、一揆など周辺の不安定な状況を鑑み再築城が許可された。元和5(19)年に新宮城主となった水野重仲が築城工事を継続した。
寛永10(33)年に完成してからも改修工事は続き、現在の新宮城が完成したのは寛文9(69)年3代重上(しげたか)の時代だった。新宮城は平成15(2003)年に城郭跡と水野家墓地が国史跡指定を受け、平成29(17)年には続日本100名城に選出されている。小渕さんは「全国的に見てもコンパクトで、当時の新しい技術を使って造られた城は珍しい」と述べた。
スライドを使って古地図などの資料を基に新宮城の作りや石垣などについて解説した小渕さんは、見どころを「総石垣の城、水ノ手曲輪、独立した出丸」と紹介。「石垣は野面積み、打込み接ぎ、切込接ぎの基本3種類が見られる。中でも切込接ぎは完成度が高い。石組みの種類が多くて珍しい」とした。水ノ手曲輪は全国的にも船着き場などが城跡に残るのは珍しいと話した。
「お城を考えるきっかけになってくれたら」と新宮城の石垣の現状についても解説。台風被害や、森林として放置された結果、樹木根などの影響で崩落、崩壊した石垣の画像を紹介し「故郷の誇りである美しい新宮城の石垣をみんなで守っていけたら」と話していた。
(2019年6月9日付紙面より)
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勝浦小1年生が稚魚放流 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は4日、那智湾に面した「海のホテル一の滝」近くの砂浜でヒラメ稚魚の放流会を開いた。町立勝浦小学校(山下真司校長)の1年生38人も協力し、約1000匹を海に放した。
栽培漁業の拡大を図るため、同町が紀州勝浦漁業協同組合に委託し毎年実施している。本年度は那智湾と浦神湾に計6万匹を放流する予定。
放流した稚魚は、串本町の県南部栽培漁業センターで2月14日にふ化し、同漁協が体長10㌢前後まで中間育成したもの。放流後しばらくは水深20㍍より浅い砂浜域で生活し、成魚になると水深200㍍までの岩礁域に移動する。2年で40㌢程度に成長し、3年ほどで産卵を行うという。
この日は、勝浦小学校の体験学習も兼ねており、児童たちは県職員からヒラメの生態について学んだ後、ペットボトルで作った容器に入れた稚魚を観察し、放流した。トンビに狙われる稚魚を心配そうに見つめる姿も見られた。最後は全員で「ヒラメさん大きくなってね」と声を掛け、ヒラメを見送っていた。
(2019年6月9日付紙面より)
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熊野川河口に橋を架ける会総会
熊野川河口に橋を架ける会(会長・田岡実千年新宮市長)は3日、新宮市役所別館で令和元年度総会を開いた。約40人が出席し、関係機関への要望活動を盛り込んだ本年度事業計画など5議案を承認した。役員改選では会長の田岡市長をはじめ、副会長の西田健紀宝町長らを再任した。
田岡市長は「工事については、目に見える形で進んでいる。3月には紀伊半島一周高速道路の事業化が決まり、地方創生の道と言っても過言ではないこの道路が、一日でも早く完成するように頑張っていきたい」と協力を呼び掛けた。
同会は、地域の産業発展、住民生活の向上、国道の渋滞解消、災害時の救援道路の確保などを目的に河口大橋の建設を促進するため関係機関への要望活動や情報収集などを実施している。新宮市、紀宝町、海岸道路の建設を促進する会、架橋虹の会、熊野川河口大橋建設促進議員連盟、新宮商工会議所、新宮市観光協会、新宮木材協同組合、新宮港振興会で構成している。
本年度は▽国、和歌山県、三重県など関係機関への要望▽各種道路整備関連イベントや大会への参加、協力▽道路整備関連予算の情報収集▽他の関連道路事業の情報収集および調査―の事業を展開していく。事務局からは、事業状況などについての報告があった。
顧問の濱口太史県議は「形として見えてきたのは行政、民間合わせて声を一つにして県や国に熱望し一つ一つ前に進んできた結果であり、前から活動されている皆さんや、会ができた当時から力を尽くしてくれた方々のおかげ。一日でも早くつぼみにして、開通という花を咲かせるために今後も一丸となって頑張っていきたい」。
閉会に当たり、副会長の西田町長は「新しい時代の幕開けとともに、地域の扉をしっかりと開く熊野川河口大橋の早期完成のために、協力を図りながら取り組んでいきたい」と思いを込めた。
(2019年6月5日付紙面より)
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北山村下尾井のおくとろ公園で2日、第1回北山三村フェスタが開催された。同フェスタ実行委員会主催。北山村、下北山村、上北山村の特産品市や各種体験、読み聞かせやステージなどがあり、大勢でにぎわった。
北山三村が村や県域を越えて連携するきっかけにと企画した催し。「三村でイベントをすれば、楽しさが三倍になる」ことを感じられるようなものにしたいという思いから初めて開いた。
特産品や野菜が並ぶ市、フリーマーケット、飲食店による出店の他、筏の展示、ラフティングやカヌーでのダム湖遊覧や木工体験などがあり、来場者らは思い思いに買い物や体験を楽しんだ。
子ども専用ブースでは絵本や紙芝居の読み聞かせに親子連れらが集まった。雑談ブースには村の過去の写真が展示され、トークショーなどもあった。地元バンドの演奏や太鼓などのステージに、来場者らは拍手を送った。
実行委員長の葛城健也・北山村観光協会長は「この地域を盛り上げようと行う企画。今日は皆さま見て聞いて食べて一日楽しんでください」とあいさつし、協力に感謝した。
(2019年6月5日付紙面より)
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見守り隊が演劇で啓発 (子安サロン )
紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は3日、同町神内の神内会館で行われた子安サロンで「消費者被害防止啓発寸劇」を初披露した。
同隊は2011年度に発足し、設立当時から寸劇に取り組んでいる。新作は「オリンピック詐欺編」と題し、チケットに関する詐欺を取り上げた。
演劇は、オリンピック協会を名乗る団体から町内在住の75歳女性、紀宝町子さんに「オリンピック開会式の優先チケットが当選したので購入しませんか」との電話があった場面から始まった。
町子さんは電話で断ったが、数日後、チケット販売業者から「高額でオリンピックチケットを買い取っている」との電話があった。その後、再度電話のあった同協会からチケットを買い、代金20万円を振り込んだ。
いずれの団体も同じ詐欺グループで、町子さんの元にチケットが届くことはなくだまされたことに気が付いた。誰かに相談すれがよかったと後悔したという内容。
演劇後、町社会福祉協議会の職員は町内で発生した詐欺の事例を挙げ、「この電話、怪しいかも」と思ったら警察、町地域包括支援センター、消費者ホットライン(118番)に相談するよう呼び掛けた。
小田原代表は「啓発劇は今後も町内各地のサロンで披露していきます。オリンピックのチケット発売がもうすぐ始まるので、詐欺に気を付けてほしい」と話していた。
(2019年6月5日付紙面より)
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宇久井小4年、昔ながらの手順で (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井小学校(山本健策校長)の4年生15人が3日、同町の宇久井ビジターセンター園地内でオオムギの脱穀作業を体験した。
「宇久井海と森の自然塾運営協議会」の支援で毎年実施している同校独自の恒例授業。ムギは昨年11月に種をまき、5月9日に刈り取った。脱穀は雨のために今日まで延期された。同協議会の畑づくりスタッフの泉紀二さんらが見守る中、児童たちは足踏み脱穀機で脱穀したムギを木づちでたたき、ふるいにかけてごみを取り除いた。
昔ながらの作業は児童らに新鮮な感動を与えたようで、石橋琴音さんは「暑かったけど楽しかった」と笑顔で話した。
(2019年6月5日付紙面より)
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少林寺拳法紀南熊野少年少女拳士大会 (南紀熊野スポーツ少年団 )
県高校総体レスリング
県高校総体サッカー競技
三重県中学生柔道体重別選手権大会 (矢渕中 )