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2022年11月29日
1 他分団との連携確認
 消防団が合同放水訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防団(下地将仁団長)の合同放水訓練が27日、那智勝浦町天満の町消防・防災センターであった。町内8分団から44人が参加、他分団との連携による放水の手順を確認したほか、無線による正確な情報伝達も訓練した。

 同センターは、4月に運用を開始。同町消防団8分団の合同の訓練は、同センターでは初となる。せっかくの合同訓練であることから、実際に火災発生で連携を取ることもある、1・7分団と2・3分団、4・5分団、6・8分団で合同班を組んで、訓練を実施した。

 放水訓練は、消火ホースを250㍍伸ばし、水源から7㍍高い場所で放水を行うというものだった。距離が長く高低差もあるため、ポンプ車から水を送り、中間地点に可搬ポンプを設置して水圧低下を防ぎ、無線で指示を送って目的の場所で放水した。各要所では同町の消防職員が指導した。団員らは、協力して懸命に取り組み、迅速な放水を目指していた。

 無線による情報伝達訓練は、四つの火災現場写真のうちの一つを見て、無線で正確に情報を伝えるというものだった。同センター内の3部屋に分かれ、1部屋目の団員が写真を見て「木造平屋の火災で、裏は山、左は空き地、右は建物あり」などと連絡。

 2部屋目の団員がこれをメモし、3部屋目へ無線で伝達。3部屋目の団員はこれを聞いてメモを取り、最終的に四つの写真のうちどの火災かを当てた。団員らは正確で簡潔な情報伝達と、メモを取りながらの無線連絡に苦労していた。

 下地団長は「今回の訓練で、他の分団としっかりと連携を取れるようになれば。また、技術の向上のため、他の分団ではどういうことをしているかをしっかりと見て、良いところは取り入れて、今後の活動に生かしてもらえれば」と語った。

(2022年11月29日付紙面より)

他分団と連携を取り放水訓練を行った=27日、那智勝浦町天満の町消防・防災センター
2022年11月29日
2 視界制限想定し技術発揮
 串本漁港で夜間潜水訓練  (串本町消防本部潜水隊 )

 串本町消防本部潜水隊(岩谷大輔隊長、隊員11人)が25日、串本漁港北詰めで夜間潜水訓練に取り組んだ。

 この訓練は月に1、2回の頻度で日中に取り組んでいる潜水訓練の成果を夜間に当てはめて実践し、身に付けている技術の発揮や隊員としての士気をいっそう強める目的で年1回実施。今回は内規の定めから1年延長で隊に残り後進の指揮を取り続ける岩谷隊長(41)からの引き継ぎも意識し11人一丸で臨んだ。

 訓練項目はスノーケリングによる泳法と垂直潜降、スキューバダイビングによる潜降や浮上と水中での環状検索や横隊検索など。岩谷隊長は陸上から全体指揮を取り、他10人は訓練海域内へ入り日没で夕闇が徐々に深まる中で順次各項目を実践した。

 同隊は現状、実働における夜間潜水はしないこととしている。にもかかわらず夜間潜水訓練に取り組む狙いは、暗さや濁りなど視界が極端に制限された水中環境に直面しても互いの位置関係を把握し連携して対応する力を高める点にあるという。岩谷隊長は自分のように年齢制限で抜ける隊員もいれば新たに入る隊員もいることで隊の規模が一定に保たれている点を見据え、この訓練で経験の浅い隊員が深い隊員に少しでも追い付き隊全体として対応力が高まる成果を願いながら適時指導を注いだ。

(2022年11月29日付紙面より)

視界制限下での対応力向上のため夜間潜水訓練に取り組む潜水隊員=25日、串本漁港
2022年11月29日
3 夜のまち、華やかに彩る
 3年ぶり、タウンガーデンで点灯式  (新宮市 )

 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で27日夜、「クリスマスイルミネーション点灯式2022」が開催された。3年ぶりとなった点灯式には市内外から多くの人が訪れ、イルミネーションの華やかな光やステージイベント、飲食・体験ブースなどを楽しんだ。

 同点灯式実行委員会(沓澤敦委員長)が主催。同所の花壇を管理する花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)会員の高齢化などの理由から、以前より設置作業に協力していた有志らがイルミネーション設置作業を引き継いで今年で6年目。点灯式は15回目で、有志らが引き継いで4回目の開催となった。

 点灯式は、サンタクロースに扮(ふん)した大山山学道・立石光正行者らによるほら貝で幕開け。開催に当たり、沓澤委員長は「3年ぶりの点灯式。この3年間は健康について見つめ直すことが多かったと思う。健康は体の健康に目を向けがちだが、心の健康も大事。今夜は元気をいっぱい放出して楽しい思い出を家に持ち帰って」とあいさつ。

 会場全員のカウントダウンに合わせて、市立丹鶴幼稚園の植松禅君と下瑚乃羽ちゃんが「魔法のステッキ」を一振り。会場はイルミネーションの華やかな明かりで包まれた。

 来賓の田岡実千年市長は実行委員や平田代表ら「タウンガーデン」会員の日頃の協力を伝え「3年ぶりに点灯式が開催でき、多くの市民の皆さんに楽しんでいただけることをうれしく思います」と話した。

 同幼稚園児らによるダンスに続き▽F.S.P.A▽HAL CREW▽シャンシャン▽FAL(県立新翔高校バンド)▽あっちゃん’sバンド▽theのの&あづ▽ピアニッシモ&コスモス▽AniAni Hula Studio―らが歌やダンスなどで会場を盛り上げた。

 新翔高校の生徒が考案した「マグロカツサンド」をはじめとする飲食の販売やクリスマス縁日などのブースも並び、多くの人が列を作っていた。

 会場内にはツリーも設置され、来場者らはそれぞれに願い事を書き込んだ用紙をツリーに飾り付けた。用紙は翌日に護摩だきを行った。

 式の最後には豪華景品が当たる菓子まきもあり、会場は終始多くの人の笑顔であふれていた。イルミネーションは来年1月7日(土)までを予定している。

(2022年11月29日付紙面より)

毎年恒例、イルミネーションが点灯開始=27日夜、新宮市の「タウンガーデン」
ステージを盛り上げる丹鶴幼稚園の園児ら
2022年11月29日
4 患者や家族との関わり考える
 初の「地域医療シンポジウム」  (紀宝町 )

 紀宝町地域医療シンポジウム2022―共に学ぶ、優しい街の未来へ―が26日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷で開催された。医療や行政関係者、住民ら約120人が訪れ、がん患者や家族との関わりを考えた。

 地域医療と地域包括システムを充実させようと町は10月、町立相野谷診療所に紀宝町地域医療研修センター「KITCHEN(キッチン)」(センター長=森本真之助・相野谷診療所長)を開設。住民への学びや健康普及活動を基本方針の一つに掲げており、一般向けに初めてシンポジウムを開催した。

 一般社団法人がんサポートナース代表の片岡幸子さんによる特別講演「小学生から知ってほしい、がんと命の物語」と、医師看護師による質問&トークセッション「聞いてみよう、がんのこと」を企画した。

 講演では看護師になった理由や、緩和ケア病棟で働いた日々、思い出深い患者家族とのエピソード、2019年に同法人を立ち上げた経緯を振り返った上で、患者や家族が大切にしていることを自らも大切にしながらケアしていると紹介。「がん患者の最後の苦痛は孤独といわれるが、生きている間に(家族や周りの人に)やれることがたくさんある」とし、患者と話したり、スキンシップをとったり、主治医と良い関係を築いたりすることが大切と伝えた。

 「100%死ぬ」ために「あなたが大切にしているものを家族は知っていますか」と問いかけ、「自分が大切にしていることを誰かに伝えておいて。そして、困ったときに相談できる人をつくっておいてほしい」と呼びかけた。

 あいさつした森本センター長は、同センター開設の経緯や、今後、年に1~2回程度シンポジウムを開きたいことを伝え「人を育てるという機能を持たせた地域医療研修センター。この場に皆さんが集まってくれたことに感謝し、実りある時間にしたい」と話した。

 トークセッションでは森本センター長とくまのなる在宅診療所(井田)医師の濱口政也・副センター長、片岡さん、同法人の緩和ケア認定看護師・佐藤絹代さんが登壇し、来場者の質問に答えたほか、看護師・医師と患者との関わり、医療現場について語り合った。オープニングでは同町の和太鼓グループ「熊野水軍太鼓」が演奏した。

(2022年11月29日付紙面より)

約120人が来場し、耳を傾けた=26日、紀宝町鵜殿の町生涯学習センターまなびの郷
特別講演をした看護師の片岡幸子さん
2022年11月29日
5 喫茶アリスが優勝 第184回職場対抗ボウリング大会 
2022年11月29日
6 3選手が近畿大会へ
 県レスリング新人大会で活躍  (新宮高校 )
2022年11月29日
7 KKN、歓喜の優勝
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2022年11月29日
8 企業版ふるさと納税で応援  東武トップツアーズが町へ  (串本町 )
2022年11月29日
9 学校と地域が一体で楽しむ  スナッグゴルフ&焼き芋会  (三尾川小 )
2022年11月29日
10 作品展やジェンダー講座  60周年迎える新日本婦人の会  (新宮市 )
2022年11月29日
11 1位に野中誠一さん  写連紀南支部11月例会  
2022年11月29日
12 ヒロアカ×赤い羽根共同募金  限定クリアファイル贈呈  (新宮市 )
2022年11月29日
13 再来呼びかけ手を振る  客船の見送りイベント  (新宮市 )
2022年11月29日
14 児童生徒の入賞者表彰 人権・同和の啓発作品 (那智勝浦町)
2022年11月29日
15 32ホールでプレー楽しむ  グラウンドゴルフ持ち寄り大会  (紀宝町 )
2022年11月29日
16 元気よく劇や合唱披露  井田小で学習発表会  (紀宝町 )
2022年11月29日
17 児童、園児が屋上へ逃げる  保育所と合同避難訓練  (相野谷小 )
2022年11月29日
18 自然の景観を次の世代に  七里御浜で「クリーン作戦」  (御浜町 )
2022年11月29日
19 新知事に岸本周平氏  新人同士の戦い制す  (和歌山県知事選 )
2022年11月29日
20 お悔やみ情報
  
2022年11月19日
21 税教育貢献などたたえ
 納税表彰式で表彰状や感謝状  (新宮税務署 )

 新宮税務署(河野武署長)、公益社団法人新宮納税協会(横手章郎会長)、新宮納税貯蓄組合連合会(森川起安会長)は17日、新宮市井の沢の新宮商工会議所で「令和4年度納税表彰式」を開いた。管内で国税の申告と納税、租税教育などに貢献した個人や団体に対して、河野署長、横手会長、森川会長が表彰状や感謝状を手渡した。

 国税の申告と納税および租税教育などに関して、功績顕著な団体または個人、法人を顕彰することにより、広く納税思想の高揚などに資することを目的に、「税を考える週間」(11月11~17日)の行事の一環として税務署と関係民間団体の共催で行われている。

 新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった表彰式では、河野署長が開式のあいさつ。税務行政への理解と尽力に対して感謝を示し「今後も納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現するという使命を果たし、納税者の皆さまからの理解と信頼を得るため、納税環境の整備や適正・公平な税務行政の推進に向けたさまざまな施策に一層取り組んでいく」。

 来年10月に導入されるインボイス制度について「制度の円滑な実施に向けて、引き続き事業者の方々に制度の理解や準備が進むよう、あらゆる機会を捉えて周知・広報に努めたい」と述べた。

 公務で欠席の田岡実千年市長に代わり、稗田明総務部長が「皆さま方の日頃の租税教育の推進による納税意識の高まりは、市の安定した財政確保と市民が夢と希望を持ち、安心して暮らし続けるまちづくりにつながる。今後も納税制度の普及、地域社会の発展のためにご尽力を」とあいさつを代読。

 受賞者を代表して西哉素史さんが「今後も組織の拡大や活発な事業活動の積極的な推進に協力し、正しい申告と期限内納税の励行に努め、他の模範となるようにと努力を重ねていく」と誓いを新たにした。

 続いて「中学生の『税についての作文』」(国税庁、全国納税貯蓄連合会主催、応募編数46万918編)で国税庁長官賞を受賞した森本健星さん(太地中3)と「税に関する高校生の作文」(国税庁主催、応募編数14万8050編)で和歌山県知事賞に選ばれた𠮷良佳子さん(近大新宮高1)が作文を力強く朗読。なお、和歌山県は、「中学生の『税についての作文』」において全生徒に占める応募割合で、22年連続で全国1位を達成している。

(2022年11月19日付紙面より)

式典に出席した皆さん=17日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2022年11月19日
22 避難所運営など挑戦
 全校生徒が防災学習  (緑丘中学校 )

 新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長)は17日、学年ごとで別内容の防災学習を行った。全校生徒228人が学び、有事に備えた。

 生徒自身に防災を学んでもらい、さらに地域の防災リーダーとなってもらうことを目的に実施した。1年生が防災マップ作り、2年生が非常用持ち出し袋の中身、3年生が避難所運営を学んだ。

 3年生92人は、体育館に集合。5人程度の班に分かれ、避難所運営の図上訓練を行った。教室や体育館など、学校の間取りが記された図を使用し、避難者に見立てたカードを振り分けていくもの。配慮が必要な避難者も多く、さらに各室の収容可能人数にも限りがあり、生徒には運営者として適切な配置が求められた。

 前提条件は▽大地震発生▽現在時刻は午後4時から午後11時の間▽雨が強くなってきている▽気温は7度、夜中に0度に▽電気、ガス、水道は使用できない―など。さらに「生徒の個人情報もあるため、職員室は使用しない」「避難生活が続く中で学校再開もあり得るので、できるだけ教室は空けておく」なども加えられた。

 避難者カードは世帯ごとにまとめた状態で裏に番号が記され、裏返した状態で各班に配られていた。教員の番号読み上げで、その世帯が避難してきたものと見なした。人数は世帯ごとに違い、当然1人もおり、旅行中の外国人もいた。▽子どもがパニック状態▽乳児連れ▽酒臭い人がいる▽ぜんそく持ち▽インフルエンザ感染―などの世帯もあった。

 じっくり考える間もなく、カードの避難者は次々と訪れた。加えて▽テレビ▽おむつとミルク▽給水タンク―などの支援物資も届き、その配置も求められた。生徒らは「その世帯はこっちに」「乳児連れは同じ部屋に」などと、急いで相談し、懸命に振り分けを行っていた。

 大堀夢叶(ゆめと)さん(15)は「夜泣きする子がいるなど、配慮が必要な人がいると振り分けが難しかった。実際に(災害が)起こって(避難所運営を)やることになったら戸惑うと思うが、みんなで協力して案を出して頑張りたい」と話した。

(2022年11月19日付紙面より)

避難者の振り分けを話し合う生徒ら=17日、新宮市立緑丘中学校
2022年11月19日
23 子どもたちとプレー楽しむ 市野々小で交流GG大会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)と市野々公民館分館(古田桂造分館長)は17日、同校グラウンドで交流グラウンドゴルフ大会を開催した。5、6年生12人と地域住民17人が参加し、楽しい時間を過ごした。

 毎年恒例の大会で、子どもたちと地域住民の仲を深めようと実施。8ホールを2周し、計16ホールでスコアを競った。

 児童は体育などで2回練習をして大会に臨んだが、あと少しでホールポストに入らないボールに「悔しい~!」「あとちょっとなのに」と一喜一憂。一方、毎週練習を重ねている地域住民たちからはホールインワンも飛び出し、児童から「すごい」「僕もホールインワンがいい」と声が上がった。試合後には、それぞれに賞品が手渡された。

 猪飼彩月さん(5年)は「自分のスコアはあんまり良くなかったけれど、楽しかった。地域の皆さんも、6年生も上手だった」と語った。

 閉会式で中西校長が「地域の皆さんが学校に来てくださること。子どもたちにとって、こんなにいい学びはない。今後も楽しい学校生活になるよう、力を貸していただきたい」とあいさつ。

 古田分館長は「地域で会ったらぜひ声をかけてください。来年は市野々光峰会とのGG大会も計画しているので、また楽しみましょう」と呼びかけていた。

(2022年11月19日付紙面より)

児童と地域住民が一緒にプレー=17日、那智勝浦町立市野々小学校
大会に参加した皆さん
2022年11月19日
24 清水建設江東BS初来訪
 総合運動公園でキャンプ  (串本町 )

 社会人ラグビーチーム「清水建設江東ブルーシャークス」(佐藤和美代表理事)が18日、串本町総合運動公園でキャンプを始めた。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」建設の縁で実現した初来訪で、期間は20日(日)までの3日間。校区内に同射場がある串本町立田原小学校(山路和彦校長、児童14人)と交流して地域への競技普及を図りつつ、短期集中で向上に打ち込んだ。

 東京都江東区に拠点を置く同チーム。今年から始まったジャパンラグビーリーグワンDivision3で2位となり、Division2のスカイアクティブズ広島との入れ替え戦で2連勝して昇格を果たすなど勢いを見せている。

 今回のキャンプは、2年前に同射場建設がきっかけで同公園の紹介を受けていた佐藤代表理事が、今年の着任を機にキャンプ先として推奨したことで実現。同チームにとっては新型コロナウイルスの情勢もあり3年ぶりの実施だそうで、都合がついた選手とスタッフ82人と基本フルメンバーで参加しているという。

 開始に先だって同町側からの歓迎セレモニーがあり、代表して熱烈なラグビーファンでもある平井治司副町長が初来訪を歓迎。佐藤代表理事、キャプテンの高橋広大選手、バイスキャプテンの松戸治樹選手と臼井礼二朗選手にボトルドウオーター「串本の水」や紀南農業協同組合のブランドミカン「天」の差し入れを託し、同チームはサイン入りジャージを託し代表して佐藤代表理事は「代表理事となっていの一番に串本でキャンプができないかとスタッフに伝え、年度内に合宿を実現できた。こちらで最終調整をして新しいステージでの戦いに臨み、来季はDivision1に上がりファンもついてくるようなチームとなって串本町へも少しでも貢献できるようにと考えている」と謝辞を述べて感謝した。

 選手全員が社員で練習時間が限られる同チーム。セレモニー後はさっそく練習を始め、併せて選手の一部が田原小児童に競技体験の機会を提供する地域貢献にも取り組んだ。

(2022年11月19日付紙面より)

チームを代表して歓迎への感謝と意気込みを示す佐藤和美代表理事=18日、串本町総合運動公園
選手と一緒にラグビーを体験する田原小の児童
2022年11月19日
25 新宮弓友会が優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年11月19日
26 東牟婁地方中学校新人大会②
 卓球・バスケットボール  
2022年11月19日
27 団体、個人で全国や近畿へ
 県高校弓道新人大会  (新翔高・新宮高 )
2022年11月19日
28 3年に1度の開花  新宮市でツメレンゲ  
2022年11月19日
29 あでやかな日舞に拍手  「第16回友千恵会」  (新宮市 )
2022年11月19日
30 ガイド参加し危機管理見直す  「神秘ウオーク」のマニュアル作成  (那智勝浦観光機構 )
2022年11月19日
31 3グループ112点を展示  蓬莱体育館で合同写真展  (新宮市 )
2022年11月19日
32 中西五三さんが最優秀賞  新宮愛蘭会の展示会  (新宮市 )
2022年11月19日
33 感染症予防などを考える  串本支部会員が独自研修  (県美容業生活衛生同業組合 )
2022年11月19日
34 啓発物資配って意識喚起図る  女性への暴力なくすため啓発  (串本町 )
2022年11月19日
35 町内6組が競い目津優勝 サンゴ台で3杯ゲートボール大会 (串本町)
2022年11月19日
36 避難所運営に若い力を  防災ワークショップで考える  (紀南高 )
2022年11月19日
37 青森産リンゴ、ニンニク大人気  100回記念「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2022年11月19日
38 休み時間中に避難訓練  一人一人が考えながら  (鵜殿小 )
2022年11月19日
39 任期の3年間振り返る  来月1日に一斉改選へ  (紀宝町民児協 )
2022年11月19日
40 3年ぶりに歌声響く  小中学生の郡市音楽会  
2022年11月19日
41 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第55回】カルタ作りで食育を!  

 先日、新宮市で講演をさせていただきました。開催に当たりご協力いただきました関係者の皆さま、そしてお越しいただきました皆さまに心より御礼申し上げます。思っていたよりも、たくさんの方にお越しいただき、とてもうれしかったです。久しぶりに新宮駅周辺に行き、同級生や恩師にも再会し、タイムスリップしたような気持ちになりました。地元でこんな機会を頂けてとても幸せでした。

 さて、今回はカルタ作りのお話をしようと思います。未就学児のお子さまをお持ちの方にはとってもお勧めの食育です。食育というよりは、教育かもしれません。私は娘が年中さんくらいの頃に、カルタ作りをやりました。作り方はとてもシンプルです。「あ」から「ん」まで読み札を一緒に考えます。この時に、季節の花や野菜を入れるようにしました。例えば「つくしは春にニョキッとはえる」とか「なつにはビワを食べましょう」とか、簡単なものです。そして、絵札に絵を描かせます。どんなに下手でも大丈夫。色も一緒に塗りました。

 1日に2~3枚くらいずつ作っていったので、50枚作るのにはとても時間がかかったのですが、これがとても良かったのです! カルタを作って良かったことを三つご紹介します。

 まず一つ目は、平仮名を覚えること。自分で作ったカルタは何度も何度も遊ぶので、読み札もすらすら読めるようになり、平仮名を完全に覚えてくれました。お勉強感覚ではなく覚えてくれたのはとても良かったと思いました。

 「あ」から「ん」まで五十音あるのもとてもいいと思います。これは手作りじゃなくてもそうかもしれませんが、市販のカルタとは遊ぶ頻度が全然違うので、繰り返し何度も遊ぶことで、読み手もやりたいという思いが芽生え、一生懸命読んだ結果だと思います。

 二つ目は、何度も繰り返し遊ぶことで、季節の野菜や花、果物をたくさん覚えること。意図的にそういう読み札を入れたというのもありますが、これはとても効果的でした。食卓に出した時も、「これは秋の野菜だね~」などと話して、カルタに入れた野菜や果物はよく食べるようになりました。カルタ作りをするなら、ぜひ取り入れてほしいと思います。

 三つ目は、とてもいい思い出になるということ。作ってすぐは何度も遊ぶのですが、しばらくすると飽きてしまいます。でも、大切に取っておくと、子どもが大きくなった今も、とてもいい思い出の品になっています。絵のタッチや、本人が考えた読み札は、今見るとかわいくて思わず笑ってしまいます。私は当時思い付きで始めたので、薄っぺらいコピー用紙みたいなもので作ってしまいましたが、無地のカルタもネットで簡単に手に入るので、これから作る皆さんはぜひ厚紙などしっかりしたもので作ってみてください。何度も遊ぶので、すぐに破れたりボロボロになってしまうのです。

 小さなお子さんがいるご家庭にはお勧めです! お正月に向けてぜひ挑戦してみてください!

(2022年11月19日付紙面より)

2022年11月18日
42 官報告示経て国史跡へ 記念シンポジウムや企画展も (新宮下本町遺跡)

 新宮市下本町の「新宮下本町遺跡」が10日、官報告示を経て正式に国史跡に新規指定された。市内では2003年に新宮城跡附水野家墓所が指定を受けて以降、19年ぶりの指定となった。

 国指定史跡は、文化財保護法または文化財保護条例によって歴史上、学術上価値の高いものとして指定された遺跡。「新宮下本町遺跡」は6月、文化審議会文化財分科会の審議・議決を経て、文部科学大臣に新規指定するよう答申がされていた。

 このたび指定された「新宮下本町遺跡」は、15年以降の市教育委員会による発掘調査によって確認された、12世紀後葉から16世紀中ごろにかけての港湾に深く関係すると考えられる遺跡。

 14世紀末ごろから15世紀にかけて最盛期を迎え、熊野川に面した自然堤防の斜面地を石垣に用いて段状に造成した面から地下式倉庫群や鍛冶遺構が検出されるとともに、それに直交して石段を伴う通路が設けられている。また、この時期には出土遺物から交易範囲の拡大が想定されるなど、港湾都市として機能したことが分かる。

 中世以降、太平洋航路の重要な拠点であった新宮における港湾や海を介した交流の実態を知る上で重要なだけでなく、中世の海上交通と宗教勢力との関係、平安時代末ごろ以降から全国へ信仰が拡大する熊野三山の経済基盤などについて考える上でも重要なものとされる。

 指定を受け、市では今後、実際に文化財を総合的に保存・活用するために必要とされる「保存活用計画」を策定し、保存と活用に向けた整備を実施していく予定としている。

 また、指定を記念して、市と市教育委員会は12月17日(土)午後1時から同市下本町の「丹鶴ホール」で、シンポジウム「新宮下本町遺跡~中世の港町新宮の実像に迫る~」を開催する。来年2月25日(土)からは、市立歴史民俗資料館で国史跡指定記念企画展「中世新宮の町と海上交通」を開催する予定。

(2022年11月18日付紙面より)

「新宮下本町遺跡」が国史跡に指定された=新宮市下本町の「丹鶴ホール」
「丹鶴ホール」2階「熊野サロン」に展示されている遺跡出土品
遺跡の遠景(新宮市提供)
2022年11月18日
43 那智川の渓流保全工整備を
 堀町長が砂防部長に要望  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、同町の那智川上流遊砂地の下流付近の渓流保全工整備について、国土交通省水管理・国土保全局の三上幸三砂防部長を訪問し、要望活動を行った。

 2011年9月の紀伊半島大水害によって、甚大な被害が発生した同町。復旧のため、国の緊急対策工事により、砂防えん堤が8支流で15基、完成している。

 要望書には現在、工事着手している那智川上流遊砂地の下流にある二ノ瀬橋付近において万一、上流から土石流が発生した場合、土石流とともに流下する流木が橋脚を閉塞(へいそく)し、被害を拡大するおそれがあると記した。

 さらには、流域の治水安全度向上および、近隣住民の安全・安心確保のため、当該箇所における渓流保全工整備を要望した。

 堀町長は「流域の治水安全度は確実に向上していることを実感している。渓流保全工整備については、かかる状況をご賢察いただき、各段の配慮がなされますようお願い申し上げます」と訴えた。

 この日は堀町長に加え、町建設課の楠本定課長も同行した。

(2022年11月18日付紙面より)

堀順一郎町長(左)が国土交通省水管理・国土保全局の三上幸三砂防部長を訪問し要望活動を行った(那智勝浦町提供)
2022年11月18日
44 「甲子園出場が目標」
 榎本君、全国大会3位を報告  (矢渕中 )

 「第20回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」で3位に輝いた三重選抜(U―15 MIE SELECT)のメンバー、榎本健志君(紀宝町立矢渕中学校3年)が16日、同町役場を訪れ、西章教育長に入賞を報告した。

 榎本君は、東紀州選抜の主将で出場した県選抜大会で優勝、三重選抜にも選ばれ、東海大会決勝戦で逆転のきっかけとなる安打を放ち優勝に貢献した。

 全国大会は全国各地区を勝ち抜いた10チームが出場し、10月29日に開幕。東海地区代表の三重選抜は初戦で関東代表に勝利、準決勝で優勝した近畿代表に敗れたが3位入賞を果たした。

 三重、東海、全国の各大会で全試合、捕手で出場した榎本君。報告会では全国大会を振り返り「自分にとって初めての全国大会で、レベルの高い選手が集まり、一緒にプレーできたことはとても貴重な経験になりました。これからは高校野球で甲子園に出場することが目標」と語った。

 西教育長は「全国の舞台で、捕手で全試合出場したことは自信になったと思う」とたたえ「夢を持って一日一日を過ごすことが大事。甲子園に出場して矢渕中に甲子園の土を持ち帰ってほしい。夢を追いかけてこれからも頑張って」と激励した。

(2022年11月18日付紙面より)

全国3位を報告した榎本健志君(左から2人目)=16日、紀宝町役場
2022年11月18日
45 平和を祈り鐘鳴らす
 ロシア非難で県内一斉  (新宮ユネスコ協会 )

 ユネスコ設立77周年となる16日の正午、和歌山県内の9ユネスコ協会は、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、平和を祈って鐘を打つ「平和の鐘」を行った。新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)も新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)に10人が集まり、祈りを込めて鐘を鳴らした。

 新宮ユネスコ協会はもともと毎年、世界平和記念日・第1次世界大戦停戦の日である11月11日に、新宮市内の寺院で年ごとに場所を変えながら、平和の鐘を行っていた。しかしロシアのウクライナ侵攻を受けて京都ユネスコ協会が、京都市がウクライナのキーウ市の姉妹都市であることから、3月26日に「平和の鐘」を行うことを決定。これに合わせて新宮ユネスコ協会も、同日に行っていた。

 今回は他の県内協会の意向に合わせ、ユネスコ設立の日に時期をずらした。宗応寺に集まった会員らは順次、山門の上にある鐘つき堂に上がり、1人ずつ鐘を鳴らした。鐘を鳴らした後にその場で手を合わせ、一心に祈る姿も見られた。石原住職は「(ウクライナ侵攻が)一刻も早く終わってほしい」と語った。

 中谷会長は、ユネスコ憲章にある理念「心の中に平和の砦(とりで)を」に言及。「今回の侵攻はロシア大統領のゆがんだ、誤った考えにより引き起こされたことが明確で、一片の正当性もない」と非難した。

 戦争を起こさないためにつくったはずの国際連合の、常任理事国のロシアが侵攻に踏み切ったことを「暴挙であり、戦後社会の理念を踏みにじる行為」と強調。「憤まんやるかたなく、世界の誰もが(止めることができない)無力さを感じている。鐘を鳴らすことで、平和への思いや願いを届けたい」と述べた。

(2022年11月18日付紙面より)

平和を祈って鐘を鳴らす中谷剛会長=16日、新宮市千穂の宗応寺
2022年11月18日
46 新宮SSSが準優勝
 県小学4年生サッカー大会  
2022年11月18日
47 JUNTOSスカイが制す
 新宮JC杯中学新人サッカー大会  
2022年11月18日
48 清姫絵巻の塀見て楽しんで  田辺市中辺路町・一願寺  
2022年11月18日
49 「換気」の重要性を学ぶ  組合員らが公衆衛生講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2022年11月18日
50 率先避難者として命救って  1年生が防災スクール  (新宮高校 )
2022年11月18日
51 文化祭で発表や展示  緑丘中学校と光洋中学校  (新宮市 )
2022年11月18日
52 大イチョウの葉色づく  能城山本の泉蔵寺で  (新宮市熊野川町 )
2022年11月18日
53 今日の給食は「お魚」!  県産の農水産物を提供  (太地小学校 )
2022年11月18日
54 昨年の悔しさを胸に  ジュニア駅伝チームが本番に向け練習  (新宮市 )
2022年11月18日
55 全国花のまちコンで奨励賞  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2022年11月18日
56 発災3日後の避難所を想定し  紀南地域救急医療対策協が訓練  (紀宝町 )
2022年11月18日
57 防火パレードで意識促す  消防団と消防署が合同で  (古座川町 )
2022年11月18日
58 身近な海と人の関わり学ぶ  出雲小を迎えて「海の教室」  (勝浦海事事務所 )
2022年11月18日
59 会員124人がプレーに臨む 青少年の家で親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町老連)
2022年11月18日
60 中高の町代表2人決まる  第5回ビブリオバトル大会  (串本町 )
2022年11月12日
61 川端咲月さんが特別審査員賞
 第10回ジュニア料理選手権  (太地中学校 )

 太地町立太地中学校の川端咲月さん(3年)が考案した「超梅ぇ~‼梅タルタルソースのマグロカツのバーガー」が、第10回ジュニア料理選手権のオリジナルレシピ部門中学生の部で、全国1万6721件の応募の中から特別審査員賞に輝いた。

 「がんばる人のチカラになるごはん」をテーマとするコンテストで、株式会社オレンジページと味の素株式会社が主催。健康やフードロス削減など、料理を作る際の工夫や思いも審査対象になる。

 「テーマを見た時、いつも仕事を頑張る母の顔が浮かんだ」という川端さん。考案したバーガーは、ニンジンとカボチャを練り込んだ優しい甘さのバンズに、厚切りのマグロカツと特製の梅タルタルソース、アボカドやトマトなどの野菜を挟んだもの。タンパク質やミネラルが豊富な地元の食材を使い、栄養・ボリューム満点ながらさっぱりと食べられるよう工夫した。

 一番こだわったのは梅タルタルソースで、紀州南高梅を使用し、大葉や風味調味料を加えることで、どんな揚げ物にも合う逸品に仕上げたという。

 オンラインで開催された「最終審査会&表彰式」では、料理研究家の藤野嘉子さんが「誰の心も胃袋もわしづかみするバーガー。一つずつの食材が完成されているからこそ、すごくおいしいものになる。道の駅などで商品化したら絶対売れる」と絶賛した。

 川端さんは受賞を受け「初めての『私の味』を作ることができてとてもうれしかった。母からは『好きな食材がたくさん入っていて、食べたら力が出る』と言ってもらえた。これからも料理を通じて自分の可能性を広げたい」と話していた。

 川端さんの料理は、来年1月2日号の「オレンジページ」誌面とウェブサイト「オレンジページnet」で掲載される予定だ。

(2022年11月12日付紙面より)

最終審査会に参加した川端咲月さん=太地町立太地中学校

2022年11月12日
62 私の地元応援募金を寄付
 包括連携協定結ぶ串本町へ  (明治安田生命 )

 明治安田生命保険相互会社和歌山支社(松尾洋支社長)が10日、串本町へ「私の地元応援募金」を寄付した。

 この募金は、同社が地域貢献事業「地元の元気プロジェクト」の一環で社内実施。全国の支社や営業所などが提案する自治体や団体を対象にし社員が居住や出身などゆかりがある地域を指定し募金する流れで集めていて、寄付するに当たっては社員の思いに応えて会社も拠出を上乗せしている。

 同社和歌山支社と同町は昨年8月に包括連携協定を締結。以降、同社の地域貢献事業「みんなの健活プロジェクト」の一環で健康診断など同町の健康増進関係行事に野菜摂取量や血管年齢の測定機会を届けて支援をしている。喫緊では3日に道の駅くしもと橋杭岩で町産業課と協働し健康増進イベントも実施。町内外から176人(うち町民90人)の利用を集めたところでもある。

 寄付に当たって同支社市場開発担当の西棟真由美課長と新宮営業所の小堂和彦所長が田嶋勝正町長に面会。小堂所長から寄付目録、田嶋町長は同支社宛ての感謝状を贈り合い、それぞれに寄付の成立を喜んだ。

 小堂所長によると、この寄付に使途の指定はなく同町に活用を一任するそう。続く懇談で小堂所長は喫緊の健康増進イベントや締結以降の連携状況を振り返って報告し、西棟課長は来年2月18日(土)に和歌山城下で開く方向で調整しているウオーキングイベント会場への出店参加を提案。田嶋町長はロケット「カイロス」初号機打ち上げ予定に近いタイミングとなる点で意欲を示し、ボトルドウオーター「串本の水」など関係商材を携えてぜひ参加したいと申し出るなどした。

(2022年11月12日付紙面より)

寄付目録と感謝状を贈り交わした小堂和彦所長(右)と田嶋勝正町長=10日、串本町役場本庁舎
今後の新規連携を提案する西棟真由美課長(右)ら
2022年11月12日
63 特殊詐欺被害、未然に防止
 増田さんに署長感謝状  (紀宝警察署 )

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、紀宝警察署の福田利章署長は10日、ローソン紀宝町飯盛店の店員、増田彩乃さん(30)に署長感謝状を贈った。

 増田さんは7日午後2時ごろ、来店した70代男性が3万円分の電子マネーカードを購入しようとした際、高額であることや不慣れな様子に気付き「お孫さんにですか?」などと声をかけた。男性が「パソコン修理のため」と言ったため、詐欺を疑い「警察に相談した方がいいですよ」と伝え、紀宝署に連絡した。

 男性のパソコン画面に同日昼ごろ「ウイルスに感染した。サポートセンターに電話を」と表示されたため、指定の番号に電話をかけたところ、外国人風の男から「3万円で3年間保障する。グーグルプレイカードで支払いを」と指示があった。その後、同店を訪れ、電子マネーを購入しようとした。

 贈呈式は署長室で行われ、感謝状を手渡した福田署長は「ぎりぎりのところで止めていただきありがたい」と感謝した。増田さんは「3万円で高額だったため、目的を聞いたところおかしいと思った。詐欺に遭う前に止めることができてよかった」と話していた。

 同店では2例目の感謝状で、河本尚志店長は「高額の電子マネーを購入される高齢者の方には声かけするなどして気を付けている」と語った。

 同署管内では今年に入り、今回同様、電子マネーを悪用した特殊詐欺が2件発生しており「コンビニで電子マネーを買って、カード番号で支払って」という詐欺に注意するよう呼びかけている。

(2022年11月12日付紙面より)

署長感謝状を受け取った増田彩乃さん=10日、紀宝警察署
2022年11月12日
64 交通安全優良学校に
 活動評価され感謝状  (新翔高校 )

 新宮市佐野の和歌山県立新翔高校(藤田勝範校長)は、和歌山県警察と県交通安全協会による交通安全優良学校に選ばれ、9日に感謝状の贈呈を受けた。生徒が新宮署から委嘱を受けて行う「自転車マナーアップ推進リーダー」の活動が評価された。藤田校長は「これを励みに今後も取り組みたい」と話した。

 新翔高校では2015年度より、同活動を実施。委嘱を受けたリーダーが他の生徒に、自転車の交通ルールを守るよう呼びかけるほか、警察や地域団体と共に、交通安全の街頭啓発を行ったりしている。これらの活動が評価され、初めて優良学校に選ばれた。学校で選ばれたのは新翔高校と、岩出市の根来小学校の2校のみだった。表彰式は和歌山市で行われた。

 藤田校長は「高校生が頑張ってくれるので頼もしい。活動を通して、地域の方々も生徒ら自身も交通安全の意識を高め、結果として自分の命もみんなの命も大事にすることにつながっていると思う。活動で周囲を引っ張ってくれるのが、うれしく頼もしい」と語った。

 なお、今回の感謝状の贈呈は、県警本部と県交通安全協会の「交通安全功労者・優良運転者等表彰」の一つとして行われた。両者は、交通安全に功労のあった個人・団体を毎年、表彰している。

(2022年11月12日付紙面より)

感謝状を持つ藤田勝範校長=10日、新宮市佐野の和歌山県立新翔高校
2022年11月12日
65 漁野さん(男性)、新家さん(女性)が優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  ( )
2022年11月12日
66 さらなる高みを目指し
 JUNTOSが関西大会へ  (県クラブユースサッカー選手権秋季大会 )
2022年11月12日
67 自分だけの「書」に挑戦  太田小学校で己書体験  (那智勝浦町 )
2022年11月12日
68 健全育成に協力願う  知事メッセージを伝達  (那智勝浦町 )
2022年11月12日
69 新宮城「魅力は石垣にあり」  「教育講演会」で小渕伸二さん  (和歌山県教友会 )
2022年11月12日
70 8事業所で職場体験  宇久井中学校2年生  (那智勝浦町 )
2022年11月12日
71 税金の役割や大切さ学ぶ  神倉小で租税教室  (新宮市 )
2022年11月12日
72 和歌山県の移民の歴史  巡回パネル展、新宮市でスタート  
2022年11月12日
73 町民Gで向上に打ち込む  ジュニア駅伝選手候補ら  (串本町 )
2022年11月12日
74 町立5校で音楽の良さ共有  3年ぶりに町内連合音楽会  (古座川町 )
2022年11月12日
75 「伝えたい思いが大切」  聴覚障害や手話学ぶ  (相野谷小 )
2022年11月12日
76 3年ぶりに寿野球大会  4県から24チーム集結  (熊野市 )
2022年11月12日
77 地域で子育て助け合おう  ファミサポ講習会で学ぶ  (紀宝町 )
2022年11月12日
78 秋晴れの下、収穫祝う  じゃばらの里の収穫祭2022  (北山村 )
2022年11月12日
79 お悔やみ情報
  
2022年11月09日
80 生物多様性の未来を研究
 瀧本岳准教授が講演会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で7日、同校第44回卒業生で東京大学大学院農学生命科学研究科の瀧本岳准教授(理学博士)による講演会「感染症と生物多様性~人と自然の共存に数学を役立てる~」が開かれ、全校生徒561人が耳を傾けた。

 瀧本准教授は新宮市出身で、新宮高校から京都大学理学部へ進学。現在は、生物多様性の創出や維持を主軸に、数理モデルやコンピューターシミュレーションを用い、複雑な生物群集のダイナミクスを解明する研究をしている。6日に開催された新宮高校同窓会(西哉素史会長)の総会で講演機会があり、生徒向けの講話が実現した。

 瀧本准教授は「大学時代、アラスカの旅行中に見た森の風景が熊野に似ており、なぜそのようなことが起こるのかを研究できたらと思った」と語り、数学や進化生物学、生態学を横断する自身の研究を紹介。「コスタリカでは2000年代にカエルツボカビ症の流行でカエルが減少し、ボウフラを食べるオタマジャクシが減ったことでマラリアが流行した。インフルエンザ、ライム病、ニパウイルス感染症、デング熱など人間の感染症の約6割が動物由来の『人獣共通感染症』。病原体の宿主やその上位捕食者の多様性が、人間の病気の感染リスク変動に深く関わっている」と述べ、感染症の短期的な流行過程を数理モデルで表す方法を説明した。

 人間活動の影響にも言及し「森が都市化すると上位捕食者となる野生動物が減少し、人獣共通感染症を媒介するネズミやコウモリが繁栄する。一方で、森林保護区を作ることで逆に感染を広げてしまう例もある」と感染リスク変動の複雑性について語った。

 最後に「私たちの生活は自然の恩恵に依存しており、自然と折り合いを付けていくためにはその仕組みを解明することが不可欠。高校時代、数学は物理などの分野に使うものと思っていたが、さまざまな分野や現実社会の生活に役立てることができる」と結んだ。

(2022年11月9日付紙面より)

瀧本岳准教授(理学博士)が講話=7日、新宮市の県立新宮高校
2022年11月09日
81 多様性への理解深める
 レインボーフェスタにぎわう  (那智勝浦町 )

 レインボーフェスタ那智勝浦実行委員会は6日、那智勝浦町のブルービーチ那智で2回目となる「RAINBOWFESTA NACHIKATSUURA in ブルービーチ那智」を開催した。多様性を分かち合う場として開かれ、多くの来場者でにぎわった。

 レインボーフェスタは性的少数者やLGBTQについて理解を広めるとともに、一人一人が持つ「性の多様性」を祝福し、分かち合う場として、全国各地で実施されている。

 県内では6年前から和歌山市で開催されているが熊野地域では昨年、初めて同町で開催した。

 来場者は色とりどりのリストバンドを装着して入場。地元商店などの豊富な飲食や販売、ワークショップなどのブースも盛況だった。ステージイベントではNPO法人「チーム紀伊水道」副理事長の津村雅稔さんが手話通訳し、紙芝居やバンド演奏、手話パフォーマンス、ダンス、トークショー、キナンレーシングチームの選手紹介などで盛り上がった。

 昨年同様、子どもたちが白い旗に6色の色でペイントするレインボーフラッグや、同町での「パートナーシップ制度」「ファミリーシップ制度」の導入に向けた署名活動もあった。

 女性として生まれ、自らの性について悩み、性別適合手術を経て戸籍を男性に変更した京都市の大久保暁(あきら)さんと妻の希望(のぞみ)さんも会場を訪れた。

 暁さんは「フェスタは当事者や関係者が多い。ここは地域を巻き込んでいて、啓発的な特別感がないところが良い。この町からの発信は大きなことにつながるはず」。

 希望さんは「多くの方々が来場し、通常のイベントのようににぎわっていることが素晴らしい」と話していた。

 スタッフとして参加した町立那智中学校3年の小賀柚那さんと潮﨑莉桜さんは署名活動に協力。小賀さんは「自分らしさを表現できる場所がたくさんできれば良いなと思います」、潮﨑さんは「同様のイベントが増えて、LGBTQへの理解が深まればうれしい」と話した。

 フェスタの代表として企画・運営を行ったのは、自身がトランスジェンダー(性自認と身体的な性が一致していない当事者)である丸山都さんだ。

 丸山さんは「僕一人では開催できない。関わってくれた皆さまに感謝しています。LGBTQへの理解は進んできたが、テレビの世界だと思っている方も多い。多様性はみんなのもの。共有できる場として、今後も続けていきたい」と語った。

 最後はレインボー餅ほりで締めくくった。

(2022年11月9日付紙面より)

2回目となるレインボーフェスタが開催された=6日、那智勝浦町のブルービーチ那智周辺
盛り上がったステージイベント
「パートナーシップ制度」「ファミリーシップ制度」の導入に向けた署名活動も実施された
丸山都さん
2022年11月09日
82 昨年に続き本州最南端で励む
 花園近鉄ライナーズの選手ら  (串本町 )

 社会人ラグビーチーム「花園近鉄ライナーズ」が7日、串本町サンゴ台にある総合運動公園などでキャンプを始めた。昨年に続き2回目の来訪で、12日(土)までの6日間滞在し、練習やチームビルディング、県の中学生や高校生の選手を対象にしたクリニックなどで地域貢献もするという。

 大阪府東大阪市にある日本初の専用競技場「花園ラグビー場」を拠点にして活動する1929年創部の同チーム。今年新たに開幕した国内最高峰の舞台・ジャパンラグビーリーグワンDivision2で優勝し、来年は昇格しDivision1の一角として挑むなど勢いのある活躍をしている。

 宿泊拠点と練習場所がごく近い点で同公園をキャンプ先としていて、今年は所属選手53人(練習生を含む)が参加。練習開始に合わせて田嶋勝正町長や町教育委員会教育課の潮﨑伸彦教育長と濵地弘貴教育次長、宿泊拠点・ホテル&リゾーツ和歌山串本の久保幸彦総支配人や同公園を管理する町B&G海洋センターの林亨所長らが駆け付け、代表として田嶋町長は「串本ではひと昔前まで経験者がなくルールもいまひとつわからない時代があったが、最近はテレビでも見かけるようになりファンが増えてきたという感じがする。そのような中、伝統のあるチームに本州最南端の地でキャンプしていただけることをうれしく思う。けがなくトレーニングを積み、これからの公式戦で素晴らしい成績を残してほしい」と述べ、花束と差し入れのボトルドウオーター「串本の水」や紀南農業協同組合のブランドミカン「天」を贈呈。選手を代表してチームジャージを町へ託した野中翔平さんは「昨年はオンオフともにたくさんサポートしていただき、自分たちも活躍する事ができた。次のシーズンが終わり目標を達成したときにこのキャンプがあったからだと言えるような1週間にしたい」と応えて、引き続きの支持を求めた。

 前述したクリニックは最終日の12日に実施予定。中日の9日にチームビルディングとして町内飲食店巡りをし、それ以外の時間は練習に打ち込んで来年のリーグへ向け弾みをつけるという。

(2022年11月9日付紙面より)

多目的グラウンドで練習に打ち込む花園近鉄ライナーズの選手ら=7日、串本町サンゴ台
地元の歓迎と激励に応える野中翔平選手
2022年11月09日
83 救急医療功労者に伝達
 米良孝志さんに表彰状  (和歌山県 )

 和歌山県はこのほど、令和4年度「救急医療功労者に対する知事表彰」の受賞者11個人、1団体を発表した。本紙エリアでは個人の部で医療法人米良医院(新宮市池田)の米良孝志さん(66)が受賞。7日には表彰状の伝達が行われ、県福祉保健部健康局の石田定副課長らが同医院を訪問し、米良さんに感謝を伝えた。

 救急医療対策の推進など、救急医療の確保に貢献し、その功績が特に顕著である個人や団体を表彰することにより、救急医療対策の一層の充実や強化を図る目的で1994年度から実施している。

 なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、例年実施している表彰式は行わず県職員が各医療機関を訪問。表彰状の伝達をもって功労をたたえる運びとなった。

 2002年から約20年にわたり新宮市医師会役員を務める米良さん。17年からは同会長を担っている。このたびの表彰は、新型コロナウイルス対応において、医療従事者向けワクチン接種事業を実施し、並行して新宮市主導の住民に対する集団接種の医師や看護師の派遣体制の整備を行い、地域の感染拡大防止に尽力し、また市内医療機関と中核病院である市立医療センターとの医療連携に貢献したことが認められたもの。

 表彰状を受け取った米良さんは「コロナ禍における休日診療体制の構築などを医師会メンバーたちとやってきた。それを認めていただいたものと思っている。しかし、コロナはまだ終わりではない。表彰を受け、休日の医療体制をつくるなどの課題に対して、責任も感じています」と話していた。

(2022年11月9日付紙面より)

米良孝志さん(左)が石田定副課長から表彰状の伝達を受けた=7日、新宮市の米良医院
2022年11月09日
84 手縫いの雑巾役立てて  蓬莱地区福祉委員が蓬莱保に寄贈  (新宮市 )
2022年11月09日
85 さらなるレベルアップを  近畿大、大商大卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
86 きもの着装やいけばな披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2022年11月09日
87 災害時に使えるポリ袋調理  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
88 自分の年金は自分で管理  新翔高校で日本年金機構  
2022年11月09日
89 会員同士の経験や知識を共有  ホテル浦島で経営研究集会  (和歌山県中小企業家同友会 )
2022年11月09日
90 サネカズラの実  浮島の森で真っ赤に色づく  (新宮市 )
2022年11月09日
91 自由にのびのび創作活動  子どもアトリエスタート  (那智勝浦町 )
2022年11月09日
92 顔を合わせて楽しい時間  高田ふれあい交流会  (新宮市 )
2022年11月09日
93 慣習やグルメでにぎわう  ハロウィンIN橋杭ビーチ  (南紀串本観光協会 )
2022年11月09日
94 野菜好きのきっかけ得る  西向小の4、5年生  (串本町 )
2022年11月09日
95 戦没者を思い決意新たに  古座地区遺族会が慰霊祭  (串本町 )
2022年11月09日
96 「ハッピーハロウィーン!」  5歳児がお菓子のお届け  (紀宝町 )
2022年11月09日
97 ナメコの生産工場を見学  3年生が社会科授業の一環で  (神内小 )
2022年11月09日
98 ボートのアジア大会へ  熊野市出身の上林さくら選手  
2022年11月09日
99 副団長として防火活動に尽力  赤井席夫さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2022年11月09日
100 お悔やみ情報