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2019年05月30日
1 和歌山、三重で事業進む
 近畿自動車道紀勢線説明会  

 紀伊半島の海沿いを一周する高速道路「近畿自動車道紀勢線」の事業説明会が28日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。和歌山県側は国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の堤英彰所長、三重県側は同省中部地方整備局紀勢国道事務所の桑昌司所長が説明した。

 田岡実千年新宮市長、西田健紀宝町長、大畑覚御浜町長、河上敢二熊野市長、山口賢二北山村長をはじめ各市町村の関係者、議会議長らが出席した。

 開会に当たり、開催地を代表して西田町長が「紀宝熊野道路、熊野道路が新規事業化された。事業が進むよう協力し、一日も早く完成することを願っている」とあいさつした。

 堤所長は救急医療や地域の活性化、観光客の増加といった道路効果を挙げ「魅力ある地域づくりを進めることで通過ではなく、入り込み客増加につながる」。和歌山県側で進む各事業の状況を伝えた。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、熊野川河口大橋を含み紀宝町神内に至る延長2・4㌔の新宮紀宝道路につながる。本年度は測量、地質調査、道路設計に取り組む。

 新宮紀宝道路については「現在、3基の橋の設置工事を実施しており、秋以降に着手する三重県側下部工事のための契約手続きも進めている」と述べた。

 事業中のすさみ串本道路は西牟婁郡すさみ町江住から東牟婁郡串本町サンゴ台までの延長19・2㌔。本年度は調査設計、用地調査・取得、改良・橋・トンネル工事を進める。

 昨年度新規事業化した串本太地道路は、那智勝浦町八尺鏡野から串本町鬮野川に至る延長18・4㌔。現在事業中のすさみ串本道路、開通済の那智勝浦新宮道路と接続する。

 北山村と熊野市を通る奥瀞道路(Ⅲ期)は昨年11月に起工式を行い、本年度は橋・トンネル工事などを推進する。

 三重県側について桑所長は、本年度事業化した紀宝熊野道路に関し「紀宝町神内から熊野市久生屋町までの延長15・6㌔で、神内の紀宝インターチェンジ(IC)=仮称=から新宮紀宝道路、久生屋町の熊野IC(仮称)から熊野道路にそれぞれつながる。御浜ICの位置が正式確定した後、ルートなどを説明する」と述べた。

 熊野道路は熊野市久生屋町から同市大泊町までの延長6・7㌔。本年度は用地買収、詳細設計、埋蔵文化財調査などを経て大泊ICの橋から工事着手する。

 尾鷲市内の熊野尾鷲道路(Ⅱ期)は順調にトンネル工事が進んでいることを報告した。

(2019年5月30日付紙面より)

紀勢線の事業進捗を説明する=28日、紀宝町のまなびの郷
2019年05月30日
2 いよいよ30日開幕
 第21回ツール・ド・熊野  

 熊野地方を舞台に国内外の強豪17チームが集い熱戦を繰り広げる、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「ツール・ド・熊野」が、いよいよ30日に開幕する。NPO法人SPORTS PRODUCE熊野(角口賀敏理事長)が主催。

 レースは全4ステージで行われ、30日に新宮市内でのプロローグ(0・7㌔)個人タイムトライアルで開幕。

 翌31日(金)は、第1ステージ「赤木川清流コース」(100・4㌔)で、レース前には、新宮市役所からパレード壮行も実施される。6月1日(土)の第2ステージは、熊野市や御浜町などが舞台で、大会の山場となる「熊野山岳コース」(109・3㌔)。2日(日)の最終第3ステージは、捕鯨の歴史が色濃く残る太地町が舞台の「太地半島周回コース」(104・3㌔)となっている。

 レースの模様は地元ケーブルテレビ局で生中継される他、インターネット(https://cycling-ch.tv)で生配信される。その他のツール・ド・熊野に関する情報は、大会ホームページ(https://tourdekumano.jp/)を参照。

(2019年5月30日付紙面より)

昨年の大会の様子
2019年05月30日
3 健康づくり定着目指し
 熊野古道をウオーキング  (那智勝浦町 )

 宇久井ニュータウン東・西熟年クラブ(峰武久、角本聖洋会長)は28日、那智勝浦町狗子ノ川の熊野古道「小狗子峠」などを歩く「健康ウオーキング」を実施した。参加した会員30人は会話や景色を楽しみながら約5㌔の道のりを歩いた。

 健康ウオーキングは、和歌山県老人クラブ連合会などが実施主体となり、定期的なウオーキングを通して健康づくりの定着を目指している。新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村の各市町村老連で各1地区(計6地区)をモデル地区として指定し、最低月2回の活動を行う。高齢者向け体力測定の紹介やウオーキングの正しい知識を学習し、活動PRなどに取り組む。実施期間は本年4月から来年2月末まで。

 この日は同町宇久井のコミュニティーセンター和を出発した。小狗子峠の入り口では、会員で熊野那智ガイドの会に所属する宇保英生さんが熊野古道や小狗子峠について説明した。途中、雨も降り出したが一行は約90分かけて狗子ノ川とニュータウンの境目までたどり着いた。

 峰会長は「皆さんが健康を維持していくためにウオーキングを習慣にしていただけたら。1人でも多くの方々に参加していただきたい。今後も活動を継続していく」と述べ、「雨も降ってきたが皆さんのご協力があったから最後まで来ることができた」と話した。

 次回の開催は6月25日(火)を予定している。

(2019年5月30日付紙面より)

小狗子峠を歩く
2019年05月30日
4 時代見据え方針決める
 H&Rで本年度総代会  (串本町商工会 )

 串本町商工会(須賀節夫会長、会員674人)が26日、同町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ(H&R)和歌山串本で本年度通常総代会を開き、事業関連諸議案の審議に加えて優良従業員や功労役員を対象にした県商工会連合会会長表彰伝達や懇親会も交えて今後に弾みをつけた。

 同町域の商工業者らが結成する総合経済団体としてイニシアチブを発揮する同商工会。各種会員事業の支援に加え、会下組織の青年部や女性部、串本リリースタンプ会が消費者との距離を縮める地域貢献の取り組みを活発に展開し、その総和により地域商圏の活性化を推し進めている。

 会員規模が大きく、事業関連諸議案の審議は例年会員が代表選出する総代の判断に基づいて実施。今回は開会時点で総代31人が出席し、委任状提出27人を加えて規約に定める過半数条件を満たし総代会が成立した。

 開会に当たり須賀会長は▽会員増減の推移(前年度は長らくのマイナス推移から一転しプラス3人の実績)▽県内でも特に活発な小規模事業者持続化補助金の申請と採択現況▽経営指導員異動に伴う事務局体制の変化―などを報告。併せてキャッシュレス決済などこれからの時代の変化に対応できる人材に会長職を引き継いで取り組みに弾みをつけたい考えも掲げ、人材の推薦を求めてあいさつとした。

 来賓を代表して田嶋勝正町長は、ロケット発射場進出など好調な環境変化に対し商工会や観光協会を軸にしていかに知恵を絞るかが肝要だとし、この波に乗り遅れないよう共に取り組むことを呼び掛けた。佐藤武治議員はロケット射場が10年間でもたらす経済効果の達成は会員の力にもかかっていることを示唆し、そのために微力だが一生懸命努めることを誓いつつ、それぞれ祝辞を述べた。町議会の結城力議長、町当局の清野武志副町長と南和夫産業課長、日本政策金融公庫田辺支店の須藤健文支店長、紀陽銀行串本支店の坂本充寿支店長も同席して総代会の始終を見届けた。

 以降は堀周雄さんを議長に立てて前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。事業計画では、喫緊の消費税率引き上げと軽減税率制度導入や今後の事業承継への支援、キャッシュレス化や東京オリンピック、大阪万博といった大きな景気拡大要素の商圏への引き込みなどを会員への伴奏型支援と共に進めることを具体的な取り組み事項と共に基本方針として決めた。

 総代会冒頭では県商工会連合会会長表彰の伝達もあり、功労役員として苫谷伸一郎さん(トマタニ電器店)、優良従業員として桑山崇明さん(株式会社人見建設)と尾﨑友昭さん(おざきのひもの)が須賀会長から誉れを受けた。

(2019年5月30日付紙面より)

開会に当たりあいさつする須賀節夫会長=26日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
2019年05月30日
5 地域一体で競技楽しむ  高田連合運動会  (新宮市 )
2019年05月30日
6 下原幸三さんが代表理事に  自動車車体整備協同組合が総会  (和歌山県 )
2019年05月30日
7 玉置之一会長留任決まる  宇久井海と森の自然塾運営協が総会開く  (那智勝浦町 )
2019年05月30日
8 地域に活力取り戻す  南紀くろしお商工会が総代会  
2019年05月30日
9 「お茶をどうぞ」  丹鶴幼稚園でお茶ごっこ  (新宮市 )
2019年05月30日
10 食テーマに事業サポート  新商品開発プロデュース事業  (新宮信用金庫 )
2019年05月30日
11 スモークツリーの花  新宮市のタウンガーデンで  
2019年05月30日
12 避難路2本使って実践  大地震想定し防災訓練  (串本古座高校 )
2019年05月30日
13 地に足をつけた展開意識  いろり館で通常総会開く  (古座川町商工会 )
2019年05月30日
14 発表会の内容を通し練習  6月2日に文化セで本番  (串本コーロびおれった )
2019年05月30日
15 虫歯にならないように  飯盛保で歯磨き指導  (紀宝町 )
2019年05月30日
16 優秀団員として全国表彰  紀宝町出身・塩野真大君  (全日本剣道連盟 )
2019年05月30日
17 海の生き物と触れ合う  みくまの支援学校で「巡回水族館」  (新宮市 )
2019年05月25日
18 市民に向け理解求める
 建設に先立ち市民説明会  (新宮市文化複合施設 )

 新宮市教育委員会文化振興課は23日夜、市文化複合施設建設工事の今月下旬の着手に先立ち、市役所別館で市、設計業者による市民説明会を開いた。約70人の市民が参加する中、施設概要などについて説明があった。

 説明会に先立ち、田岡実千年市長が「皆さんにご心配を掛けいろいろな意見を頂く中、紆余(うよ)曲折しながら当初予定地の丹鶴小学校跡地西側1棟案で決定した。どのような施設になるのかを中心に説明させていただきたい」とあいさつした。

 当局は、市文化複合施設は市街地再生を目的としていると説明。外観は所々に熊野材を使用し、周りと調和の取れた色彩計画としている。

 文化ホールは可動席を利用してさまざまな会場づくりができるとし、熊野学機能に関しては熊野学の情報発信の拠点として、熊野学ファンが集まる空間をつくっていくとした。

 図書館には子ども、大人それぞれのゾーンがあり、授乳室や子ども用トイレを配備する。低い本棚を設置することで見通しの良い空間にしていくと説明した。床面積、開架図書ともに現図書館の1・7倍の規模となる。

 財源や事業費などの説明もあったほか、2021(令和3)年2月の完成を見越しているが、図書館の引越しや運用トレーニングなどのために夏頃のオープンになると伝えた。

 質疑応答では、財源やランニングコスト、可動席などについての質問や「このタイミングで説明会をするのは遅すぎる」といった意見もあった。

 「引っ越しにかかる図書館の閉館期間はどれくらいか」の質問には「他の地方の前例を参考に3、4カ月を見込んでいる。できる限り短くする工夫をしていきたい」と回答した。

 「新施設にはメジャーな人も呼べるように努力してほしい」「ランニングコストをカバーできるような壮大な計画を」などの意見もあり、当局は「市民に参画してもらい委員会を立ち上げるなどして自主事業を実施していきたい」と述べた。

 図書館を別の場所にとの意見に対して、向井雅男副市長は「土地の優位性、複合であるという優位性を加味し、結果的に丹鶴小学校跡に文化の拠点を持ってくると決まった」と説明し、理解を求めた。

 速水盛康教育長は「次世代に向け、本当に市民にとって良かったと実感してもらえるように検討を重ねていきたい」と述べ閉会のあいさつとした。

 説明会は全4回を予定しており、27日(月)午後6時30分から熊野川総合開発センター、28日(火)午後6時30分から新高田会館、29日(水)午後7時から佐野会館で開く。

(2019年5月25日付紙面より)

約70人の市民が参加した説明会=23日夜、新宮市役所別館
2019年05月25日
19 思いと支援の輪のせて
 新しい川舟の進水式営む  (川舟製作プロジェクト )

 紀宝町北桧杖の熊野川河川敷で24日、新しい川舟の進水式が営まれた。新宮市の熊野川町ふれあい公社が川舟製作の資金を募る「クラウドファンディング」の支援を受けて完成したもの。森本博也・熊野川川舟センター長や田岡実千年市長らがお神酒によりお清めをし、運航の安全を祈願した。

 インターネット経由で資金を集める「クラウドファンディング」では、定員14人の木船1隻の製作と船外機1台の購入に充てるため、目標金額を200万円と定め、昨年12月3日から今年1月31日まで支援を求めていた。

 支援総額は目標金額を22%超える244万2000円(支援者数142人)となり、集まった資金で熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾 川舟工房」の谷上嘉一さんに川舟製作を依頼していた。製作期間は約2カ月。

 開式に当たり、森本センター長が支援者や関係者らに感謝を述べ「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史ある『川の熊野詣で』を、これからも守り続け、後世に伝えていくため努力を重ねていく」とあいさつ。田岡市長が「クラウドファンディングで多くの共感が得られたのは、なにより船頭さんや語り部さんをはじめ、事業を支えているスタッフの皆さんの『思い』や『頑張り』が伝わったから」と祝辞を述べた。

 進水式では古式にのっとり、サカキで舟を飾り、舳先(へさき)をお神酒で清めた後、船頭の津呂進さんと打越保さんが舟に乗り込みサオをさして右回りに舟を3度回した。

 谷上さんは「安全安心に乗っていただけるような舟づくりを目指している。進水式を終えてまずは一安心。運航される日が楽しみです」と話していた。

 新しい川舟は現在、運航に係る必要な手続きを進めており、6月下旬の実用を目指している。

(2019年5月25日付紙面より)

お神酒で舟を清める田岡実千年市長(手前)と関係者ら=24日、紀宝町の熊野川河川敷
舟に乗り込んだ船頭らが右回りに舟を回転させた
2019年05月25日
20 羽毛製品で地域福祉貢献
 UMOUプロジェクト  (紀宝町社協 )

 紀宝町社会福祉協議会は本年度から、「UMOU(うもう)プロジェクト」の取り組みを始めた。古くなり使わなくなった羽毛製品の提供を求めている。

 プロジェクトは、使わなくなった羽毛製品を回収し、羽毛をリサイクルすることで羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。紀宝町では、その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あきや汚れがある不要な製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会で持ち込みを受け付けており、「衣替え時期の今が確認のチャンスです。不要になった羽毛製品で募金活動しませんか」と呼び掛けている。

 問い合わせは、同協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2019年5月25日付紙面より)

紀宝町社会福祉協議会に持ち込まれた羽毛製品=23日、同町福祉センター
2019年05月25日
21 恒例ウオーク下見と草刈り
 なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のボランティア団体「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)は22日、同町湯川などで人気の催し「新春ウオーク」の下見と同町内の夏山(なっさ)トンネル周辺のガードレール沿いの草刈りを実施した。

 守る会は年に1回、町内の魅力を再発見しながら歩く新春ウオークを開催しており、毎回、多くの参加者が集まる。その催しのために、ルートの発見や確認に取り組んでおり、この日は会員9人が湯川と二河を歩いた。

 その後、夏山トンネル周辺で草刈りや清掃に汗を流した。守る会によると、同所のガードレール付近には投棄されたごみが多く、草が生い茂っているとごみ自体が目立たたないことから、さらに投棄が増加してしまうという。それを含め、ごみが川や海に流れ出てしまうと生態系にも悪影響を及ぼしてしまうことから、景観と環境の保護のため定期的にクリーン作戦を実施している。

 会員の一人は「今回は大きな袋に入ったごみがいくつも見つかった。行政に対処してもらうことにした」と述べ、下見については「この町には使われなくなった古い街道も多い。知る人がいなくなったり、全く通れない状態のままも残念」と話した。

(2019年5月25日付紙面より)

下見と草刈りに取り組んだなちかつ古道を守る会の皆さん=22日、那智勝浦町二河(提供写真)
2019年05月25日
22 塚大地君、新高男子Aが優勝
 新宮弓友会主催月例射会  
2019年05月25日
23 2大会で入賞出す
 空手道・拳武館新宮道場  
2019年05月25日
24 大西さん、新谷君が代表に
 都道府県対抗少年剣道優勝大会選考会  (三輪崎剣道クラブ )
2019年05月25日
25 川口さん、桜井さん優勝 紀南東ブロック交歓大会 (県グラウンドゴルフ協会)
2019年05月25日
26 西川で今年初の真夏日  熱中症に注意  
2019年05月25日
27 新宮東牟婁関連4人  和歌山県知事表彰  
2019年05月25日
28 各委員会の委員決まる  改選後初の臨時議会で  (新宮市議会 )
2019年05月25日
29 基準法改正など確認  県建築士会新宮支部が総会  
2019年05月25日
30 オオヤマレンゲ美しく  丹鶴山東仙寺で咲く  
2019年05月25日
31 総会で役員改選など  那智勝浦町母子寡婦福祉会  
2019年05月25日
32 各施設集い盛大に発表会  つくしんぼ歌謡祭  (新宮・東牟婁郡 )
2019年05月25日
33 185人が熊野へ  豪華客船ぱしふぃっくびいなす  (新宮市 )
2019年05月25日
34 グラウンドに声援響く  光洋中で体育祭  (新宮市 )
2019年05月25日
35 ライブを楽しみ歴史を学ぶ  南瑠霞さんがイベント  (串本町 )
2019年05月25日
36 食用バラの開花が始まる  株式会社あがらとの本社で  (古座川町 )
2019年05月25日
37 ごみを拾い古座川下る  クリーンアップ大作戦実施  (南紀串本観光協会 )
2019年05月25日
38 初夏の日差しの下で熱戦  高池小が春季運動会挙行  (古座川町 )
2019年05月25日
39 熊野の神々に愛を誓う  原大樹さんが花の窟で結婚奉告式  
2019年05月25日
40 交通ルールの順守呼び掛け  交通事故死ゼロを目指す日  
2019年05月25日
41 災害時医療救護を学ぶ  高校生や介護職員ら31人  (紀南病院 )
2019年05月25日
42 ごみ拾いしながら登校  全校児童が朝の通学路で  (井田小 )
2019年05月25日
43 お悔やみ情報
  
2019年05月17日
44 子どもの人権SOS
 全国の学校でミニレター常設始まる  

 法務省は、学校におけるいじめや体罰、家庭内での虐待など、子どもたちが抱える問題に応える活動として、全国の小、中学校に「子どもの人権SOSミニレター」の常設に向けた取り組みを進めている。新宮・東牟婁郡では小学校は6月中旬ごろから、中学校では7月以降に法務省職員が各学校を訪問し、学校側の許可を得た上でミニレターを設置する予定になっている。

 ミニレターは法務省と地方法務局、人権擁護委員で組織する全国人権擁護委員連合会が、子どもの悩みや困りごとの相談に応える活動として2006年から実施している。これまでは10~11月と、12月の人権週間などに配布されていたが、1月に千葉県で起きた女児虐待事件をきっかけに全国的に常設する運びとなった。

 便せんと封筒が一体になっており、相談内容を書き切手を貼らずにポストに投函(とうかん)すると最寄りの法務局などに届く仕組み。送られてきたミニレターは法務局職員や人権擁護委員が読み、手紙か電話の希望する方法で返事をする。事案によっては子どもと面談を行ったり、学校など関係機関と連携を図ったりしながら問題解決に向けて取り組んでいる。

 昨年度、県内で寄せられたミニレターを介しての相談件数は▽和歌山市30▽橋本市3▽田辺市14▽御坊市6▽新宮市4―の計57件だった。和歌山地方法務局新宮支局によれば、ミニレターの相談を通して重大な事件が発覚したケースは現在のところないが、全国的にはいじめや虐待、学校の教員による不適切指導など、調査を必要とする事案も相談されている。ミニレターの常設によって、子どもの人権問題の発掘と解消に向けた効果が期待される。

(2019年5月17日付紙面より)

子どもの人権SOSミニレター(写真は小学生用)
2019年05月17日
45 補正予算など36議案上程
 那智勝浦町議会が開会  

 那智勝浦町議会(中岩和子議長、12人)定例会が15日、開会した。専決処分などの報告11、補正予算2、条例の制定と一部改正5、賠償額の決定1、人事16、発議1の計36件が上程された。会期は22日(水)までの8日間。一般質問は20日(月)、21日(火)を予定している。

 任期満了を迎える同町議会議員選挙が6月18日(火)告示、同月23日(日)に投開票されるため、5月の開会となった。

 諸報告で堀順一郎町長はゴールデンウイーク中の入込状況が好調だったとし、職員が1人態勢のため、混雑が懸念されていたJR紀伊勝浦駅も駅員の増員対策により、混乱混雑はなかったと話した。3月議会で予算が承認された消防・防災センター建設では基本設計と実施設計の事業者が決定したことを報告。「過去から得た知見を教訓とし、災害に強いまちづくりを進め、令和の時代の那智勝浦町を築くべく、決意を新たに取り組んでまいる所存であります」と語った。

 提出された議案は▽那智勝浦町税条例等の一部を改正する条例▽平成30年度一般会計補正予算▽令和元年度一般会計補正予算▽損害賠償の額決定について▽農業委員会委員の任命―など。

 当局は平成30年度一般会計補正予算について、事業費の確定などから減額補正となり、歳入歳出それぞれ5億835万7000円減の91億9440万5000円と説明。令和元年度の一般会計補正予算では、10月に新路線(宇久井線、勝浦線)の運行開始が予定される町営バス関連予算やプレミアム付き商品券給付事業などを盛り込み、歳入歳出それぞれ1億5793万3000円を追加し、予算総額81億8973万3000円とした。

 議員発議の那智勝浦町議会委員会条例の一部を改正する条例では「総務常任」、「厚生常任」、「経済常任」「建設常任」の四つの委員会を「総務経済常任委員会」と「教育厚生常任委員会」に合併、縮小し、町議員選挙後の7月から開始とするもの。この日、全ての議案は承認、可決された。

(2019年5月17日付紙面より)

那智勝浦町議会定例会が開会した=15日、那智勝浦町役場議場
2019年05月17日
46 新園舎の完成祝う
 天満保育園で竣工式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の日本基督教団紀南教会の天満保育園(小宮一文園長)の新園舎で16日、竣工(しゅんこう)式が営まれた。堀順一郎町長や県、町の関係者、工事業者、保護者や紀南教会員ら約30人が新しい園舎の完成を祝った。

 同園は1935年、当時の町長の要請を受け、教会伝道所に開設。現在で83年となる。

 新園舎は、鉄骨造り一部2階建てと、災害時に園児や近隣住民が避難できるシリンダーシェルターの2棟。シリンダーシェルターは海抜13㍍で、屋上までは園児や高齢者に配慮したスロープが設置されている。今年の3月に完成した。

 竣工式は教会の式に従い、祈祷や賛美歌の斉唱などの礼拝も営まれた。小宮園長は「多くの方々の祈りと努力が実を結んだ。安全な建物の完成に全てが動員されたこと、皆さまの働きに心から感謝いたします」とあいさつ。堀町長が祝辞を述べ、松隈智子副園長は完成までの経緯に感謝し、「戦争、台風や津波、紀伊半島大水害での被害を乗り越えたが安全な園舎を切望していました。未来に向けより一層の保育内容の充実に励みます」と力を込めた。

 出席した越水良子さん(81)は「主人はここの2期生で、子ども3人に孫が2人、今は4歳のひ孫がお世話になっています。立派な園舎ができて本当に安心しています」と喜んでいた。

(2019年5月17日付紙面より)

竣工式で小宮一文園長(右)と賛美歌を歌う出席者ら=16日、那智勝浦町天満
災害時に避難できるシリンダーシェルター
2019年05月17日
47 総会で3団体に感謝状 新加入「かわりない会」を紹介 (きぼらんせ)

 紀宝町ボランティア・市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)は14日、町福祉センターで本年度総会を開催。所属する3団体を表彰し、事業計画などを決めた。

 同センターは2007(平成19)年5月に設立。当初は54団体1360人が所属したが、本年度は89団体と個人合わせて3854人に増加した。

 総会には登録団体の代表や来賓ら110人が出席。神園委員長が「今後もきぼらんせの活動を盛んにしたい」とあいさつした。

 10年以上同センターに登録し、地域福祉の進展に貢献した町災害ボランティアコーディネーター連絡会(久原章作代表)、傾聴ボランティア「クローバーの会」(森新一代表)、神内生き活き協議会(矢熊敏男代表)に感謝状を贈呈した。

 来賓の西田健町長が祝辞を述べた後、昨年度の事業を報告、本年度の事業計画案などを承認し、役員を選任した。

 本年度は▽個人ボランティア登録の啓発と運営▽若い世代、シニア世代、男性がボランティア活動に参加できる環境づくり―を重点項目に定め、交流会や研修会などを実施する。

 総会終了後は、新規登録団体の「かわりない会」(牧戸光彦代表)を紹介し、井上高志さんがギターの弾き語りを披露した。同会は毎週月曜日、鵜殿老人憩いの家「讃寿荘(さんじゅそう)」で住民が中心となった通所サービスに取り組んでいる。

(2019年5月17日付紙面より)

地域福祉の進展に貢献した3団体に感謝状を贈呈=14日、紀宝町福祉センター
神園敏昭運営委員長
2019年05月17日
48 フォトブックなどを作成  新宮市魅力発信女子部  
2019年05月17日
49 一人一人が積極的に  近大新宮がボランティア活動  (新宮市 )
2019年05月17日
50 ゆかし潟で「お話し会」 西俊行宮司が講話 (那智勝浦町)
2019年05月17日
51 「大きなイチゴ見つけた」  わかば保で園外保育  (那智勝浦町 )
2019年05月17日
52 ドは「読書のド」  那智勝浦町立図書館でお話会  
2019年05月17日
53 「アクシデントも面白い」  第3回男性料理教室  (新宮市 )
2019年05月17日
54 谷口暁理君が銅メダルに  ジュニア転向初の国際大会で活躍  (アジアジュニアカデット&U―21空手道選手権 )
2019年05月17日
55 親子でリトミック  あったカフェ「はぴはぴday」  (串本町 )
2019年05月17日
56 串本―大島間海域で仮泊  航海練習船「青雲丸」  (串本町 )
2019年05月17日
57 望楼の芝で楽しむ  串本小と出雲小が遠足  (串本町 )
2019年05月17日
58 自動車税は納期内に  オークワ串本店で啓発活動  (串本町 )
2019年05月17日
59 総合運動公園で公式戦  和歌山FB対06ブルズ  (関西独立リーグ )
2019年05月17日
60 シートベルト着用の徹底を  北越コーポ紀州工場を指定  
2019年05月17日
61 ドッジボールで白熱  1年生を迎える会  (神内小 )
2019年05月17日
62 がん検診受診呼び掛ける  健康づくり地域推進員が啓発  (新宮市 )
2019年05月12日
63 春の交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など  

 正しい交通ルールの順守とマナーの実践を呼び掛ける「春の全国交通安全運動」が11日、始まった。20日(月)までの10日間、「子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止」「自転車の安全利用の推進」「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」「飲酒運転の根絶」を重点に全国で活動が行われるほか、和歌山県では「横断歩道における歩行者優先の徹底」を地域重点として取り組んでいく。

■新宮市



 新宮市では、市交通指導員協議会、交通安全母の会、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年市長)、交通事故をなくする県民運動東牟婁地区推進協議会(会長・東川智昭東牟婁振興局長)など関係者約100人が同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会を開いた。

 田岡会長は滋賀県大津市で園児2人が死亡した事故について触れ「改めて交通事故の悲惨さを全国の皆さんが感じているのでは。今日の啓発が思いの伝わるような活動になれば」とあいさつ。東川会長は「事故のない安心安全なまちづくりは私たちの目標。活動により事故が一件でも少なくなるよう協力を」と呼び掛けた。

 昨年の県内における交通事故死者数36人中、歩行者が15人で、うち9人が道路を横断中に車両と衝突して亡くなっている。髙砂(たかす)浩之・新宮警察署長は、「交通弱者軽視の風潮の表れではないか」と危惧し「全国的に交通弱者が犠牲になる痛ましい事故が起きている。県は徹底して歩行者優先に取り組んでいく」と決意を新たにしていた。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では体育文化会館で交通安全大会が開かれ、松浦友範・新宮警察署交通課長、堀順一郎町長、東川智昭・東牟婁振興局長、塩﨑一男・同町交通指導員協議会長らが出席。集まった住民ら約100人は安全運転や事故防止への意識を高めた。

 堀町長が「イギリスでは横断歩道に歩行者がいるときは必ず車が止まるが和歌山県内は一旦停止率が低い。本町には海外からの観光客が多いので、交通ルールを守るためにも、皆さまのご協力をお願いします」とあいさつし、東川局長が県内で多発する飲酒運転事故の対策として県が4月から施行している「飲酒運転の根絶に関する条例」などを説明した。

 続いて、松浦交通課長は近年の交通事故情勢について触れ、昨年、同町で発生した人身・物損事故は302件であると報告。「誰が事故の当事者になるかわからない」と述べ、居眠り運転や車間距離には注意してほしいとし、免許証の返納制度について解説した。

 交通安全講話会では特別ゲストの「わんだーらんど」が、あおり運転の危険性やドライブレコーダーの装着の重要性を述べ、笑いを交えながら交通安全を訴えた。

(2019年5月12日付紙面より)

買い物客に啓発グッズを配布した=11日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
わんだーらんどが笑いを交えながら交通安全について講話した=11日、那智勝浦町体育文化会館
2019年05月12日
64 大泰寺で花祭り
 重文の本尊の開帳も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の大泰寺(西山十海住職)で13日(月)まで、花祭りが営まれている。花祭りは、旧暦4月8日の釈迦(しゃか)の誕生を祝う法会。本堂にしつらえた花御堂(はなみどう)の中央に釈迦立像を安置し、誕生の際に甘露が降った故事に倣って立像に甘茶をかける。

 近隣住民や町内から多くの人が訪れ、花御堂に飾る花を持ち寄った参拝者らが小さな釈迦像に手を合わせた。本堂では甘茶の振る舞いもあった。

 8の付く日は薬師如来の縁日であることから、同寺の花祭りでは毎年薬師堂を解放し、国の重要文化財である阿弥陀如来坐像(伝薬師如来坐像)を開帳している。

 西山住職は「仏教の教えというものは、日々の暮らしに役立つものです。宗教に関係なく、興味を持つきっかけになればと思います」と話していた。

 本尊の如来像の開帳は、年3回と決まっており、花祭りのほかには1月8日、13日のみとなっている。

(2019年5月12日付紙面より)

花を添え、甘茶をかける参拝者=11日、那智勝浦町下和田
2019年05月12日
65 ゲームや演劇で盛り上がる
 放課後児童ク「きほっこ」が交流会  

 紀宝町社会福祉協議会が運営する放課後児童クラブ「きほっこ」は10日、町福祉センターで年に1回の交流会を開いた。スタッフや保護者同士の交流を目的に、約60人の親子とスタッフ8人、ボランティア3人が参加した。

 きほっこには町内五つの小学校から1~5年生57人が通う。放課後から午後6時まで同センターに集まり、宿題や友だち同士で遊ぶなどして過ごしている。

 長期休暇中は午前8時30分から午後6時まで預かり、年に3回、園外保育を実施。昨年はランチバイキングや鳥羽水族館などに出向いた。

 交流会ではスタッフが自己紹介し、「鬼のせんたくもの」「お菓子取りゲーム」「椅子取りゲーム」を楽しんだ。

 鬼のせんたくものは、2人1組で大きなズボンをはき、洗濯物を干したり、取り込んだりするゲーム。青チーム、赤チームで対戦した。

 おやつタイムの後は、エレクトーンの演奏に合わせて子どもとスタッフが演劇「大きなカブ」を披露。白鳥やギャルが登場するなどオリジナルの物語に会場内から大きな笑いが起こっていた。

(2019年5月12日付紙面より)

白熱した「鬼のせんたくもの」=10日、紀宝町福祉センター
演劇を披露する子どもとスタッフ
2019年05月12日
66 古武術通じ日本文化学ぶ
 神倉小で不二流体術が演武披露  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(松本広明校長)で10日、古武術の不二流体術による演武披露があった。6年生99人を対象にした護身術の指導もあり、児童は第3代宗家の大嶋竜太郎さん、同市出身で新宮道場の責任者を務める山本盛夫さん、湯島浩一さんに教わりながら自分の身を守る方法を学んだ。

 同校の打越丈容教諭が同道場に通っており、日本文化や自身が稽古をしている古武術を伝えたいとの思いから企画。今年で3回目の実施となった。

 不二流体術は審判のいない、ルール不在の中で行われる古武術で、慎重さと大胆さを兼ね備える必要がある。児童は目の前で繰り広げられる演武に歓声を上げるなどして見入っていた。

 肩を使った受け身の取り方、手首をつかまれたときや後ろから抱きつかれたときの振りほどき方などを教わり体験。「向きが違う」「力の入れ方がむずかしい」などと確認しながら楽しく学んだ。

 城あんさん(11)は「護身術の体験は初めて。普段は合気道をしているけど、細かな違いがたくさんあった。もしものときに役立つと思うのでよかった」。山本さんは「護身術などを通じて日本人が本来持っている伝統的で素晴らしい体の使い方を学んでくれれば」。

 大嶋さんは「子どもたちの楽しそうな姿が見られました。興味を持ち続けることが大事。もしものときには対抗するのではなく逃げて助けを求めるために護身術を身に付けてもらえれば」と話していた。

(2019年5月12日付紙面より)

大嶋竜太郎さんから学ぶ児童=10日、新宮市立神倉小学校
2019年05月12日
67 校舎に新茶の香り  色川中学校で茶摘み  (那智勝浦町 )
2019年05月12日
68 久保康夫さん、折戸富子さんら受賞  総務省行政相談委員表彰  
2019年05月12日
69 緑豊かなまち目指し  和歌山県職員らが街頭募金  (新宮市 )
2019年05月12日
70 子どもたちに本贈る  児童福祉週間で施設訪問  (東牟婁振興局 )
2019年05月12日
71 「甘くておいしい」  南大居保がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )
2019年05月12日
72 海を渡った祖母の絵  長い交流の中で  (太地町 )
2019年05月12日
73 明るく元気な地域に  「鯉のぼり祭り」にぎわう  (熊野川町 )
2019年05月12日
74 公園でお弁当を楽しむ  お気に入りの絵本も選び  (うどの幼 )
2019年05月12日
75 交通安全の輪を広めて  紀宝、熊野両警察署が出発式  
2019年05月12日
76 葉っぱをもみもみ  天満保でお茶作り体験  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
77 新たな時代「令和」寿ぐ 熊野三山で改元祭など 

 新天皇陛下が即位され、新たな時代「令和」が始まった1日、熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社では即位と改元を寿(ことほ)ぎ、奉告祭や揮毫(きごう)などが営まれた。

平和な時代へ願いささげる 熊野速玉大社



 新宮市新宮の熊野速玉大社で営まれた「践祚(せんそ)改元奉告祭」では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、みこたちが世界平和を願う「神なぎの舞」を優雅に奉納。上野宮司に続き、参列者たちが玉串を供えた。

 神事後、上野宮司は「新緑薫る時に新しい時代を麗しく迎えることができました」とあいさつ。11月に執り行われる、天皇の即位の礼の後初めて行われる新嘗祭(にいなめさい)である大嘗祭(だいじょうさい)に触れ「御代替(みよが)わりのたびに行われてきた。日本人が大切にする節目というものは、確認し魂を引き継ぐこと」と説明。

 「清らかに真心を込めて見守る皇室をいただいていることはわが国にとって幸せなこと」と述べ、令和の名の下に、平成に引き続き平和な時代であるよう願いを込めた。

  □     □

希望込めて「令和」揮毫 熊野本宮大社



 田辺市本宮町の熊野本宮大社本殿前では、九鬼家隆宮司が新元号「令和」を揮毫した。多くの参拝者が見守る中、新時代への希望を込めて力強く筆を走らせた。

 昨年12月21日には、御創建二千五十年奉祝式年大祭の締めくくりとなる終了奉告祭で、新年への願いを込め「刻」の一文字を書いた。

 白装束に身を包んだ九鬼宮司は両手で大筆を持ち、縦2・9㍍、横2・1㍍の白い布に「令和」と一気に書き上げた。迫力のある筆運びを見つめた参拝者からは大きな拍手が湧き起こった。

 最後に朱印を押して書を仕上げた九鬼宮司は、「平成の30年間はさまざまな災害があり、今なお復興に向かって歩んでいる。令和の時代は穏やかで平和で素晴らしい時代であってほしい。和歌山の和でもあり、大きな力押しの元号になってほしい」と話した。

 揮毫した「令和」の文字は瑞鳳殿正面に掲げる。

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践祚改元奉告祭営む 熊野那智大社



 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では践祚(即位)改元奉告祭が営まれた。大社責任役員や那智の扇祭り保存会、町観光協会の関係者らが参列。小雨の降る中、大型連休の中日ともあって境内は大勢の参拝客でにぎわった。

 祭典で男成宮司が祝詞を奏上し、2人のみこが浦安の舞を奉納した。神事の後、宇久井青年会(柴原寛会長)が「天狗之舞」「扇之舞」「終之舞」を披露。紀宝町の熊野水軍太鼓保存会(廣里稔暢代表)は太鼓の演奏を奉納した。

 霧の立ち込める幽玄な雰囲気の境内では、即位奉祝の記帳や新元号が記される御朱印を求めて、参拝客が列をなした。お神酒、紅白の餅、梅ジュースの振る舞いもあった。

 この日の午後からは、本殿内庭の一般参入も許可された。参拝者らは順におはらいを受けた後、間近に見る本殿に恭しく手を合わせた。日没から午後9時までは、那智の滝をライトアップする。

(2019年5月2日付紙面より)

平和な時代への願いを込めて玉串をささげる上野顯宮司=1日、新宮市の熊野速玉大社
新元号「令和」を書き上げる九鬼家隆宮司=1日、田辺市の熊野本宮大社
改元の日に大勢の参拝客でにぎわう境内=1日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年05月02日
78 旧校舎を流木で再現
 下里の清水啓自さん  (那智勝浦町 )

 明治43年の建築当時は県内で最も大きい校舎といわれた下里小学校旧校舎。惜しまれつつ昭和63年に取り壊された建物の50分の1スケールの模型が完成した。那智勝浦町下里在住の大工・清水啓自さん(75)が、スギなどの流木を材料に制作した。

 模型を作り始めたのは今年の正月明けごろで、3月20日に完成した。古い写真を集めて作られた旧校舎のスライド映像を見て制作意欲が湧いたという。校門や校庭なども当時のままに作ろうと、校庭にはシーソーなどの遊具や藤棚を配置。教室の数などは、写真や映像で確認した。コの字型の校舎の一角には、佐藤春夫が作詩した校歌も飾られている。

 大工歴60年の清水さんが新宮の「おいさま」(=棟りょう)に弟子入りしたのは昭和34年。新宮城跡では二の丸旅館を建築中で「ちょうど内装工事が始まっていました。伊勢湾台風の時は、現場で雨戸を押さえて建物を守りました」と懐かしそうに話し、「自分の腕というより、道具がきっちりあるからできるんです」と謙遜する。

 清水さんの自宅は、サーフィンのポイントとして有名な下里天満海岸の近くにある。同海岸の太田川河口付近には、大木が流れ着くことが多いため、こうした流木を材料に木工品の制作を思いついたという。最初は初盆で使う灯籠をヒントに花立てを作り、希望があれば地区住民に提供していた。

 「海岸で見つけた流木を60㌢くらいにカットして運ぶのですが、とにかく重い。学校は皆さん懐かしがってくれるのでうれしいですね。(工程を)見に来てくれた人たちと、当時を思い出しながら作りました」と話していた。

(2019年5月2日付紙面より)

制作過程を話す清水啓自さん=那智勝浦町
校舎の屋根以外は、流木を使い作られた
2019年05月02日
79 雨はやんだが太陽見えず
 令和元年の初日の出観望  (串本町 )

 串本町潮岬にある望楼の芝で1日早朝、ツアー客ら約400人が令和元年の初日の出観望を試みた。前日来の雨はやんだものの、曇天で観望はかなわず。日の出時刻の午前5時9分を過ぎても太陽が姿を見せる気配のない空模様を残念がりながらの散会となった。

 試みたのは阪急交通社のツアー企画「潮岬から見る新時代の初日の出と熊野三山詣夜行日帰り」の参加者ら約300人、現在有料期間中の望楼の芝キャンプ場の利用者数十人など。

 ツアーの来訪に合わせ、潮岬観光タワー(タワー・売店・無料休憩所「エルトゥールル館」)も午前4時すぎから早朝営業を開始。集まった人々は同タワー上や望楼の芝の丘、クレ崎を見下ろす展望所などで日の出の瞬間を待った。

 4時30分には雨がやんだが東の空は折り重なるように雲が満ち、「せめて切れ目から日が差さないか」という期待の声もあったが同時刻を過ぎてもその状況は訪れない結果となった。

 大阪府と福岡県からツアーを利用して訪れた男女(共に26)は「初日の出が見られなかったのは残念だが、たまたまこうなっただけだと軽く受け止めておきたい。令和の日本は今まで以上に(国際化して)いろいろな国と接することになると思う。その先で平和な時代になればと思う」と話し、次の目的地・熊野速玉大社へと移動した。

 同町産業課によると、この日は道の駅くしもと橋杭岩でも観望を試みる人波があったが、臨時駐車場所へ誘導するほどには至らなかったという。

(2019年5月2日付紙面より)

望楼の芝から令和元年の初日の出観望を試みる人々=1日、串本町潮岬
2019年05月02日
80 「令和の桜」の記念碑 サクラの名所大里親水公園に (紀宝町)

 大里桜愛好会(松場貞治会長)は平成最後の「昭和の日」となった4月29日、紀宝町大里の大里親水公園に「令和の桜」の記念碑を建てた。

 3月30日に実施した「平成最後そして新しい時代を迎える 桜の植樹会」でサクラを植えた場所に設置した。

 親水公園には、昭和50年と平成30年にそれぞれ「昭和の桜」、「平成の桜」が植樹され、サクラの名所として知られている。

 松場会長は「新たな時代の幕開けとなるこの時にサクラの植樹ができ、非常に感慨深い気持ちです。平和で豊かな平成の時代に感謝し、新しい時代への希望を胸に植樹することができて良かった」と話していた。

(2019年5月2日付紙面より)

「令和の桜」の記念碑を建てる=4月29日、紀宝町大里の大里親水公園
2019年05月02日
81 下西君、弓友会Cが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2019年05月02日
82 山田・市野組が優勝
 天長西日本ソフトテニス大会  (黒潮クラブ )
2019年05月02日
83 神倉が逆転勝利で優勝
 県学童選手権大会東牟婁支部大会  
2019年05月02日
84 地域での支え合いを  更生保護女性会が総会  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
85 ボタニカルボトルづくり  東花園が体験型イベント  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
86 「まぐろのぼり」泳ぐ  体育文化会館や商工会館  (那智勝浦町 )
2019年05月02日
87 健康と成長祈る  王子幼稚園で「こどもの日のつどい」  (新宮市 )
2019年05月02日
88 紀南支部の講師生徒出品  ホテル&リゾーツ串本で合同作品展  (紀の国押し花会 )
2019年05月02日
89 写真展で改元の節目を飾る  潮岬青少年の家所長・山口和紀さん  (串本町 )
2019年05月02日
90 「接待の手土産」で特選に  ㈱岩谷の「紀州梅真鯛梅」  (串本町 )
2019年05月02日
91 1㌶の水田に「香り米」  三尾川地内で田植え体験  (古座川町 )
2019年05月02日
92 春の遠足で楽しい思い出  グリーンピア南紀へ  (成川小 )
2019年05月02日
93 もうみんなお友達  井田保育所で歓迎会  (紀宝町 )
2019年05月02日
94 貴祢谷神社で春の例大祭 矢渕中グラウンドで餅まき (紀宝町鵜殿)
2019年05月02日
95 お悔やみ情報