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2022年12月30日
1 しめ縄作りやのぼり設置
 下里神社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で29日、初詣や歳旦祭に向けた迎春準備があった。神社役員や総代ら8人が鳥居のしめ縄の作成や張り替え、のぼりの設置などに取り組んだ。

 これまでに傷んだ奉納旗20本を交換し、昨日から68本を設置。数日前から植地登喜雄総代長が剪定(せんてい)や清掃に汗を流した。

 この日、総代らはのぼりを4カ所に設置。サラシで長さ2㍍、直径6㌢のしめ縄や護国神社や本殿用のしめ縄などを協力して作成した。鳥居や境内の樹齢400年と推定されるクスノキなど、11カ所に真新しいしめ縄を張り替えた。

 同神社によると、おととし、昨年同様に感染症対策で、ぜんざいやお神酒の振る舞いも取りやめるという。参拝の際は、手指消毒やマスク着用を呼びかけている。

 山本宮司は「総代の皆さま全員が参加して作業に取り組んでくれていることは本当にありがたい」と感謝。

 新年に向けては「戦争はつらい。早く平和になってほしい。コロナ禍の早期終息を願っているが、難しい。いかに共存していくかが重要。1日の歳旦祭には招待客もお呼びする。対策をしながら、平常時に近づけていきたい。三が日は多くの方々にご参拝いただければ幸いです」と語った。

 なお、初詣は1月1日(日・祝)午前0時に山本宮司の太鼓とともに開門。歳旦祭は同日午前9時から同神社本殿で執り行う。

(2022年12月30日付紙面より)

のぼりを設置し迎春準備=29日、那智勝浦町の下里神社
しめ縄作りに汗を流した
2022年12月30日
2 住民の平穏な年越し願い
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民らが安心して新年を迎えることができるようにと、新宮市消防本部(垣内一男消防長)と同市消防団(中谷健兒団長)は28日から消防年末警戒に当たっている。

 火を使用する機会の多い年末の火災予防啓発と警戒を行うことにより地域住民の防火意識の高揚を図ることを目的に、この時期に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区の巡視や防火広報に取り組む。

 同日夜にあった市消防本部における出陣式には、熊野川町除く市内七つの消防団から47人が出席した。

 整列した団員らを前に、田岡実千年市長は日頃の活動に対し感謝を述べ「火災が発生しやすい時季の警戒啓発活動は大変意義深いこと」。

 榎本鉄也市議会議長は「新型コロナウイルス感染症もまん延しているが健康にご留意いただき任務に当たって」。濱口太史県議は「市民の安心安全のためにご尽力を」と激励。

 田原正士・新宮警察署長は「火災はもちろんのこと、地域住民の安心安全につながる。住民や帰省する皆さんが安心して新年を迎えられる活動は意義のあること」と協力に感謝を伝えた。

 式後、団員らは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中担当地域へ出発。30日までの3日間、午後8時から11時まで市内を巡視し、地域住民の防火意識の高揚を図る。なお、市内では今年に入って12件の火災が発生している(28日現在)。

 那智勝浦町消防団では29、30日の2日間にわたり年末特別警戒を実施する。

(2022年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ新宮市消防本部を出発した=28日夜、新宮市消防本部
2022年12月30日
3 官公庁で仕事納め
 6日間の休業に入る  

 官公庁は28日、仕事納めだった。仕事納め式では各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる飛躍に期待の言葉をかけた。ほとんどの官公庁は1月3日(火)まで6日間の休業となっている。

 太地町では町公民館で仕事納め式が行われ、宇佐川彰男教育長や各課長、職員ら約40人が出席した。

 漁野洋伸副町長は「お疲れさまでした。今年一年間は新型コロナウイルス対策などに職員一丸となって頑張っていただき、ありがとうございました。年末年始は感染症対策と、町職員として節度のある行動を心がけてほしい。来年はソフト事業を中心に政策を推進していくので、来年に備えてください」。

 三軒一高町長は「一年間ご苦労さまでした。疲れを取ってゆっくりと休んでください」と感謝の言葉を述べた。

 働き方改革や年休取得推進の観点などから、すでに仕事納め式を実施していない那智勝浦町に加え、新宮市も本年度より廃止となった。

(2022年12月30日付紙面より)

仕事納め式で職員の労をねぎらった=28日、太地町公民館
2022年12月30日
4 ウミウサギガイなど紹介
 水族館で正月展示始まる  (串本海中公園センター )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)のAゾーントピックス水槽で28日、正月展示が始まった。来年1月15日(日)までの実施で、来年のえとにちなみウミウサギガイなどを紹介している。

 串本の海の旬の話題を伝える趣旨で期間限定展示をしている同水槽だが年に2期、クリスマス前と正月前後は旬の話題から離れ同館飼育スタッフの創意工夫で風物詩にちなんだ展示をしている。

 今回の正月展示のテーマは「海兎」。展示の主役として抜てきしたウミウサギガイは紀伊半島以南の暖かい海で見られるタカラガイの仲間で、純白で光沢のある貝殻が白ウサギを連想させることからその名が付いている。

 海中でその貝殻はとても目立つ色彩で普段は黒地に白い斑点模様が伴う外套膜で貝殻を覆って周囲と同化し、餌のサンゴがある比較的浅い海域に生息している。串本の海でも多々観察でき星空を連想させる外套(がいとう)膜で覆われた姿も美しいとダイビング客の間で人気がある生き物の一種だが、詳細な生態が分からず海以外での飼育は難しいそう。担当する中村公一さんは「頑張って飼育するので、この機会にウミウサギガイの姿を海へ潜ることなく見届けてもらえれば」と期間中の鑑賞を呼びかけている。

 水槽内には中村さんが手作りしたオブジェ「海中神社」を今年も飾り付け。佐久間夢実さんと共に紅白模様が印象的なハナミノカサゴやアカシマシラヒゲエビなど7種類22匹をそろえて展示を始めた。内容は生き物の状態により変わることがあるのであらかじめ了承してほしいという。

 同センターは正月三が日も通常通り営業するという。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2022年12月30日付紙面より)

主役のウミウサギガイ=28日、串本海中公園センター水族館
2022年12月30日
5 街路樹脇にツワブキ  那智勝浦町北浜  
2022年12月30日
6 姿勢美人や美ウオーク目指す  SOLEILが運動教室  (那智勝浦町 )
2022年12月30日
7 活躍誓い全力尽くす  中日・野中天翔投手が表敬訪問  (太地町 )
2022年12月30日
8 1月1日、装い新たに開館 約2年間の修理事業終え (熊野速玉大社「神宝館」)
2022年12月30日
9 夜回りで「火の用心」  各婦人防火クラブが啓発  (新宮市 )
2022年12月30日
10 吐生の滝をすがすがしく  守護役や有志ら保全奉仕  (串本町 )
2022年12月30日
11 植松洵子さん最高賞獲得 グラウンドゴルフ「認定コース大会〈冬〉」 (串本町)
2022年12月30日
12 ポスター掲出し告知始める  1月の本州最南端の火祭り  (南紀串本観光協会 )
2022年12月30日
13 中高のユニット17組が挑む  串本文化セで紀南アンコン  (紀南地区吹奏楽連盟 )
2022年12月30日
14 サイクルツーリズム推進へ  第2回自転車活用セミナー  
2022年12月30日
15 安全な取り扱い学ぶ  動物追払い用花火の講習会  (御浜町 )
2022年12月30日
16 68人が熱戦繰り広げる  くまのスポフェス・テニス大会  
2022年12月30日
17 5歳児が友達に年賀状送る  御船郵便局のポストに  (成川保育所 )
2022年12月30日
18 「二十歳を祝う会」などに改め  「成人式」から名称変更、正月に開催  (熊野・南郡 )
2022年12月30日
19 新年の準備着々と  熊野市で新春花火大会も  
2022年12月30日
20 弁当や生活必需品を配布  「新春おたのしみ会」中止に伴い  (新宮市社協 )
2022年12月30日
21 一年間の感謝込めて  中央児童館で大掃除  (新宮市 )
2022年12月28日
22 すがすがしい一年願い
 那智の滝で大しめ縄張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で27日、世界遺産である那智の滝で恒例の大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で神職たち5人が足元に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職らが表参道約2㌔の道のりを運んだ。滝の流れに足をつけた神職らは声をかけ合いながら無事にしめ縄を設置した。

 年2回の張り替えの様子を見物できたことを喜び、写真撮影を行う参拝客らの姿も見られた。

 男成宮司は「今日はすす払いを行い、しめ縄の張り替えも済み、新年を迎える準備が整った。今年はコロナ禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻もあり、厳しい社会情勢だった。来年こそはコロナ終息や紛争の終結する年になれば。すがすがしい一年になることを祈っています」と語った。

 同大社では新型コロナウイルス対策に取り組み、年末年始の参拝客を迎えるとしている。

 なお、那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。

(2022年12月28日付紙面より)

神職たちが大しめ縄を張り替える=27日、那智勝浦町那智山
2022年12月28日
23 寒風の中、海霧が幻想的に
 串本町田原  

 串本町田原の荒船海岸では冬の風物詩、海霧が発生している=写真(20日撮影)

 霧は12月に入って、続く寒さでほぼ連日のように出ている。この日の串本の日の出は午前6時56分ごろだったが、水平線に雲があり、すこし遅れて顔を出した朝日に照らされて黄金色の海霧が浮かび上がった。

 海霧は海面から発生する湿気を含んだ水蒸気が低温によって冷やされて蒸気霧となる現象で、気嵐(けあらし)といわれる。

 シーズンはこれから本番を迎え、1月末ぐらいまで続く。

(2022年12月28日付紙面より)


2022年12月28日
24 人工衛星投入の流れ説明 射点や指令棟紹介交え (スペースポート紀伊)

 来年2月末ごろのロケット「カイロス」初号機打ち上げを目指すスペースワン株式会社=東京都港区=がこのほど、準備の大詰めを迎えている射場「スペースポート紀伊」を報道公開した。同社は、事業の背景と概要を説明し総合指令棟と射点一帯の外観を紹介した。

 射点には「カイロス」より一回り大きい高さ約20㍍の移動式射点組立足場があり、隣接するロケット整備棟からパーツを運び込んで射点上に組み上げる。打ち上げ時に立ち入り禁止となる「カイロス」の半径1㌔圏外となる場所に管制室があり、遠隔操作で「カイロス」を打ち上げて人工衛星を軌道投入するまでを一括監視する。

 「カイロス」のロケットシステムは宇宙へ到達するための1段目と第一宇宙速度(地球の引力と人工衛星の遠心力がつりあい地球に落下しない最低速度、秒速約8㌔)までの加速を担う2、3段目からなり、さらに軌道修正用液体エンジン(スラスター)を駆使し適切に軌道投入をする。とりわけ多くのニーズが見込まれる高度500㌔の太陽同期軌道(打ち上げる方向は南方)に投入する場合、「カイロス」は150㌔の打ち上げ能力を発揮する。

 これら技術の集大成により同社が目指す事業コンセプトは▽信頼性▽即応性(契約から1年、衛星受領から4日で打ち上げ)▽柔軟性▽低コスト―の4本柱。他の射点の手法を参考にし、遅くとも打ち上げの1カ月半前までにその日時を公表し、直前の気象条件などを見て日時を調整する形を取るという。

 2020年代半ばには年間20回の打ち上げ頻度を目指していて、その光景と音響が日常となる射場周辺地域に向け同社の川井孝之部長は「初号機を成功し、そして定期的に打ち上げられるようになること、できることで地域の皆さんと一緒に頑張っていくことが貢献になると思っている。宇宙産業が拡大する中、宇宙へ出ていくためにはその手段が必要。われわれのロケットにより世界中の宇宙産業が多くなり、また入りやすくするような貢献もしていければ」と語った。

(2022年12月28日付紙面より)

射点そばにあるロケット整備棟
打ち上げから人工衛星の軌道投入までを監視する管制室
射場やロケット「カイロス」の概要を説明する川井孝之部長
2022年12月28日
25 「赤い羽根」絵はがきを審査
 市内小学生から120点の力作  (新宮市 )

 新宮市野田の市福祉センターで20日、令和4年度赤い羽根絵はがきコンクール審査会があった。市共同募金委員会長の田岡実千年市長と社会福祉法人和歌山県共同募金会の髙瀨一郎常務理事、市社会福祉協議会の濵前泰弘会長らが審査員を務め、市内小学校の児童から寄せられた作品を審査。県共同募金会会長賞などに8作品を選んだ。

 誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」としての取り組みが展開されている「赤い羽根共同募金」。

 10月からの運動期間に合わせ、市では市内の子どもたちに街頭募金への協力を呼びかけ運動を展開しているが、昨今の新型コロナウイルス感染状況を鑑み、募金活動は縮小傾向に。コンクールは「活動が制限される中でも子どもたちに広く運動および活動の趣旨を伝えることができれば」との思いから、市共同募金委員会の主催で昨年初めて開催。市社協職員らが市内各小学校で「赤い羽根共同募金」の授業を実施しつつ、児童らにコンクール参加への呼びかけを行っていた。

 2回目となる今回は、市内5小学校から120点の作品が寄せられた。審査会では最終審査に残った83枚から田岡市長らが▽県共同募金会会長賞(1点)▽市共同募金委員会会長賞(同)▽市社会福祉協議会賞(同)▽審査員特別賞(5点)―を選定。「絵だけではなく優しい言葉が入っている」「言葉も良く、絵も遠近感もある」「福祉の精神をよく理解していると思う」などと講評した。

 審査を終え、髙瀨常務理事は、福祉への意識高揚を図る市と市社協の取り組みに感謝。田岡市長は「力作が多く、選ぶのに苦労した」と話していた。

 応募作品は1月10日(予定)からの約1カ月間、市福祉センターで展示予定。入賞作品は市社協広報紙「Assist(アシスト)」2月号に掲載する。なお、表彰式の開催は未定となっている。

(2022年12月28日付紙面より)

作品を審査する審査員ら=20日、新宮市福祉センター
2022年12月28日
26 魚立祥大さん、新宮高Aが優勝
 新宮弓友会納射会  
2022年12月28日
27 野地木材工業が優勝 第185回職場対抗ボウリング大会 
2022年12月28日
28 150人が熱戦展開
 新宮ロータリー杯ジュニアバド大会  
2022年12月28日
29 蓬莱フレンズが制す
 ケンドリック旗争奪少年野球大会  (串本RC )
2022年12月28日
30 記述式問題などに課題  小学校学習到達度調査  (和歌山県 )
2022年12月28日
31 見守り兼ねてマスクなど配布  新宮市の広角地区で  
2022年12月28日
32 交流通して悩みなど共有  凸凹デコボコ親の会  (新宮市 )
2022年12月28日
33 あでやかな日本舞踊を堪能  新宮市で「第7回友華会」  
2022年12月28日
34 地域照らす巨大竹あかり  定光山大泰寺で点灯式  (那智勝浦町 )
2022年12月28日
35 楽しげな童謡に手拍子  親子でコンサート鑑賞  (紀宝町 )
2022年12月28日
36 模擬投票で関心高める  紀南高で県選管出前講座  
2022年12月28日
37 要介護認定などを報告  紀南介護保険広域連合が定例会  
2022年12月28日
38 指文字で自己紹介目標に  小学生の初級手話教室  (紀宝町 )
2022年12月28日
39 レンタサイクル本格稼働  料金見直し、新宮市内3カ所で貸し出し  
2022年12月28日
40 お悔やみ情報
  
2022年12月16日
41 総合「力」持って進む年に 九鬼宮司が新年に向け一文字揮毫 (熊野本宮大社)

 「個々の力だけでなく、チーム力や総合力を持って、粘り強く力強く、皆さまと共に進んでいく年に」。田辺市本宮町の熊野本宮大社本殿で15日、恒例の一文字揮毫(きごう)があり、白装束にたすき姿の九鬼家隆宮司が渾身(こんしん)の「力」を書いた。

 新年への願いを込め九鬼宮司が書き始めて15年目を迎える。今年は主祭神である家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(素戔嗚尊〈すさのおのみこと〉)を祭る証誠殿前で行われた。

 縦横約3㍍の白い布を前に精神統一を図った九鬼宮司は、長さ1・3㍍の大筆で一気に書き上げた。「令和五年癸卯(みずのとう)」と記し、最後に朱印を押すと、見守っていた参拝者らから大きな拍手が起こった。

 前日に字を決定したという九鬼宮司は「日本を閉塞(へいそく)感が覆い、新型コロナウイルス感染症も押し問答が続く中、ワールドカップで見た『チームの力』は多くの世代の人々に元気と力を与えてくれた。来年は世界遺産登録20周年の年でもあり、飲食業や観光業など地域が一体となり、地域力を持って進んでいきたい。癸卯はさまざまな準備が完了し、新たに動き出す年を意味する。参詣者の皆さまが力を受け取り、気持ちを新たにそれぞれの目標を達成されることを願っている」と祈念した。

 大阪府から参拝した津田あゆこさんは「ちょうど仕事でチーム力を持って取り組んでいこうというタイミングだったこともあり、非常に感動した。背中を押され、勇気をもらった気持ち」と話す。

 書は年内に神門前に掲げる。同大社では大しめ縄と大絵馬のかけ替えや干支(えと)色紙などの縁起物制作といった迎春準備が着々と進んでおり、年内の「幸先詣(さいさきもうで)」で訪れた参拝者らへの授与も始まっているという。

(2022年12月16日付紙面より)

「力」の字を一気に書き上げた九鬼家隆宮司=15日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2022年12月16日
42 商材やロゴ活用など紹介中
 ロケット土産商談会始まる  (串本町 )

 串本町西向にある旧役場古座分庁舎で14日、「ロケット土産展示商談会(お土産品展示・受注・相談会)」が始まった。16日までの実施で、午前10時~午後4時に随時来場を受け付ける。

 この商談会は、串本町商工会と南紀串本観光協会主催、南紀くろしお商工会と那智勝浦観光機構後援。民間ロケット射場「スペースポート紀伊」からの打ち上げに向け開発や販売が進む商材やその足掛かりとなっている串本町や那智勝浦町のロケットロゴなどとの接点をつくる場として、串本ライセンス管理事務局(株式会社USPジャパン内)が主管となり計画した。

 今回は28社計56点の出展があり、ロケットロゴをあしらった菓子類の土産物からご当地グッズ、ロケットにちなんで開発した独自商材などがそろう。土産物関係の事業者やそのバイヤーが同事務局のスタッフや開発者の説明を受け、受注可能な商材については商談も進んでいるという。初日終盤には串本町議会の議員団9人も会場を視察。同事務局の新津研一さん(株式会社USPジャパン代表取締役)から現在の商材体制について説明を受け、「こんなに商品がそろっているとは知らなかった」と目を見張りながら一品一品を確かめるなどした。

 ロケットロゴを活用するなどして打ち上げの見物客との接点を自らつかみにかかる気持ちを高め、その裾野をさらに広げることがこの商談会実施の狙い。どのように開発を進めればよいかといった相談にも応じていて、きっかけとなるロケット「カイロス」の紹介や那智勝浦町側の公式見学場からの眺望に似たロケット「イプシロン」打ち上げの動画上映もして意欲を後押ししている。

 この商談会は参加無料。問い合わせは同事務局(電話0735・70・1352)まで。

(2022年12月16日付紙面より)

開発や販売が進むロケット関係商材の説明を受ける串本町議会議員ら=14日、串本町古座
2022年12月16日
43 80歳で居合道六段に合格
 平野英之さん「6年後の七段目標」  

 真剣を一振り。空気を切り裂く鋭い刃鳴りが辺りを包む。「振り方が悪いと音が出ない」、80歳にして居合道六段に合格した平野英之さん=御浜町阿田和=はそう話す。

 足立区民体育館(東京都)で11月27日、全日本剣道連盟居合道部が主催する居合道の昇段審査に挑んだ。約230人が受験し、合格率37%ほどの狭き門を突破して三重県で唯一の合格者となった。

 六段は五段合格から5年後以降に受験資格が与えられ、12の形のうち、六つを審査直前に言い渡される。「6月に審査があったが、手術のため断念した。10㌔ほど痩せて大変だった」と振り返る。

 木本高校時代は剣道に青春をささげ、故奥川金十郎範士から学んだ。居合道は知り合いに誘われて62歳で出会った。

 現在は、紀南剣道連盟居合道部に所属。阿田和公民館で週2回、居合道と向き合っている。メンバーは熊野市、御浜町の40~80代4人で、全員が有段者。審査に向けて9月から毎週2回、津市や四日市市まで出向いて稽古に励んできた。

 「稽古から真剣を用いている。居合道は仮想の敵と戦うもので人格、人間性が問われる武道。人間形成の基本」

 その一振りから、これまでの鍛錬が伝わる。「七段は6年間の修行が必要で、86歳で審査を受けることが目標。同年代の励みになると思う」と笑顔も見せた。

(2022年12月16日付紙面より)

狭き門を突破し80歳で六段に合格した平野英之さん
2022年12月16日
44 「障害」って何だろう?
 3年生39人が人権学習  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)で12日、人権学習があった。3年生39人が耳の聞こえない人々の日常生活や「障害」の捉え方について学んだ。

 新宮市聴覚障害者協会の須川陽一会長が来校し、社会福祉法人美熊野福祉会の大代聖子さんの通訳を交えて講話。須川会長は最初に「皆さんも大きくなってから事故で耳が聞こえなくなったり、耳が不自由な人と出会ったりするかもしれない。『自分には関係ない』ではなく、みんな同じ人間で、自分も関係あることと思って聞いてほしい」と呼びかけ、和歌山ろう学校での経験や自身の思いを語った。

 日常生活について▽電車が遅延したときに車内放送では理由が分からない▽宅配便の不在票に電話番号しか書かれていない▽防災無線が聞こえない―などさまざまな困難がある一方、聴覚障害者でも医師や看護師、薬剤師の資格が取れるようになるなど社会の変化が進んでいる現状を述べた。

 大代さんは障害の捉え方について「個人の身体機能に障害があると捉える『医療モデル』から、障害は社会の仕組みの不備によるという『社会モデル』の考え方に変わってきている。耳が聞こえなくても、手話通訳などの合理的配慮があれば、聞こえる人と同じ生活が送れる」と語った。

 打越一羽さんは「学童クラブで体の不自由な方と接したことがあるけれど、障害があっても関係なく生活できる社会になってきていると思う。ドラマ『silent(サイレント)』の影響もあり、手話に興味を持っていたので、南紀手話サークル虹に行ってみたい」と話していた。

(2022年12月16日付紙面より)

「こんにちは」の手話を練習=12日、新宮市の近畿大学附属新宮中学校
2022年12月16日
45 潮岬こども園クリスマス展  潮岬郵便局で21日まで実施  (串本町 )
2022年12月16日
46 管内2店へ部長表彰授与  生活・食品衛生優秀施設  (新宮保健所串本支所 )
2022年12月16日
47 オンライン診療を導入  年末年始にかけて県民に呼びかけ  (和歌山県 )
2022年12月16日
48 取り組みや進捗状況問う  新宮市議会一般質問②  
2022年12月16日
49 職員定年延長を可決  段階的に65歳まで  (太地町議会 )
2022年12月16日
50 プレー通して交流図る  GGCほほえみが第1回大会  (新宮市 )
2022年12月16日
51 恒例のサンタ人形が登場  那智勝浦町「エスト」  
2022年12月16日
52 ふるさとをもっと大好きに  特選児童にカレンダー贈る  (那智勝浦RC )
2022年12月16日
53 平尾井薬師の歴史を学ぶ  4年生11人が社会科見学  (相野谷小 )
2022年12月16日
54 空き家タイムライン構築を  紀宝町議会一般質問②  
2022年12月16日
55 「ゆっくり考える癖をつけて」  消費者トラブル講演会  (紀宝町 )
2022年12月16日
56 お悔やみ情報