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2017年08月27日
1 練習の無事を祈る
 八幡神社例大祭に向け修祓式  (三輪崎郷土芸能保存会 )

 新宮市の三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は25日、同市三輪崎の八幡神社例大祭で奉納する県無形民俗文化財の鯨踊り、獅子神楽の練習を始めた。初日は同市の三輪崎青年会館で練習の無事を祈り「修祓(しゅばつ)式」が営まれ、熊野速玉大社神職のもと古式にのっとった神事で無事を祈った。例大祭は9月15日(金)に本殿大前ノ儀、16日(土)に宵宮、17日(日)に神輿渡御(みこしとぎょ)に伴う奉納行事が営まれる。

 保存会は20代から80代までの幅広い年齢層で構成されている。天狗(てんぐ)=稚児=を務めるのは屋敷朋希君(5)。「天狗は難しそう。大きく上手に踊りたい」と話していた。会員らは例大祭に向け、日曜日を除く毎晩同会館で練習を重ねる。

 濱口会長は「暑い中、大変だと思うが練習、例大祭本番、関連行事と続くので、暑さを乗り切り頑張ってもらいたい」とあいさつ。11月25日(土)に日本青年館(東京都)で開催される「全国民俗芸能大会」に出場する全国4団体の一つに選ばれ、61年ぶりに参加することに触れ「そこに向けても頑張りたいが、われわれの本番は例大祭。まずは地元の皆さんに喜んでもらえる鯨踊りと獅子舞を披露したい」と力を込めた。89歳となる最長老の尾﨑匡司さんの現役参加を「うれしく誇りに思う」と述べた。

 漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願う例大祭は、三輪崎漁港付近にあった本宮に神様が年に1度里帰りする祭り。神輿渡御に伴い恵比寿(えびす)、大黒天、二十四孝(にじゅうしこう)の山車渡行、郷土芸能、舞踏などの奉納行事が繰り広げられる。

(2017年8月27日付紙面より)

獅子神楽を練習する三輪崎郷土芸能保存会の皆さん=25日夜、新宮市の三輪崎青年会館
天狗を務める屋敷朋希君
2017年08月27日
2 尾﨑酒造、プラチナ賞を受賞
 フランスのコンクールで  

 新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗代表取締役社長)は同社の「純米酒太平洋」を、6月26日にフランス・パリで開かれたフランスで初の日本酒コンクール(品評会)「蔵マスター」純米部門に出品、プラチナ賞に輝いた。

 このコンクールは、フランス人によるフランス人のための日本酒のコンクール。フランスの歴史的食文化であるマリアージュと呼ばれる食と飲み物の食べ合わせを日本酒と食という観点からみて、体験をする場としての重要性を持たせ、フランス市場における日本酒をアピールする場を提供していくもの。

 審査員はフランス各地のソムリエ、レストラン関係者、ホテル・料理学校関係者など32人を中心に構成された。全員が事前に日本酒の概要と利き酒・評価方法のレクチャーを受けた上で、ワイン専門家として総出品酒数550点(純米大吟醸部門266点、純米部門284点)を審査し、点数の高い上位33%が賞を受賞。両部門からプラチナ賞58点、金賞123点が選ばれた。

 尾﨑社長は「熊野地方産のコシヒカリと熊野川の伏流水で造られ、地元の皆さんに親しんでもらっている地酒『太平洋』が、和食と同じく食の無形文化遺産に登録されているフランス料理とも合うということをワインのプロたちによって金賞より上のプラチナ賞というかたちで評価され、本当にありがたく思う」と受賞を喜んだ。森本紘造製造部長は「造る側にとって今回の受賞は、太平洋は外国の人にも合うことが証明されたということでもあり、うれしく思うと同時に今後の自信になる」と話した。

 プラチナ賞を受賞した「純米酒太平洋」は、7月に行われた「全国燗酒コンテスト2017」でも金賞を受けている。

(2017年8月27日付紙面より)

プラチナ賞を獲得した「純米酒太平洋」を持つ尾﨑征朗代表取締役社長(右)と森本紘造製造部長=21日、新宮市船町の尾﨑酒造
2017年08月27日
3 定期演奏会へ向け練習に熱
 10月22日、体育文化会館  (那智勝浦吹奏楽団 )

 那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は10月22日(日)午後6時30分から、那智勝浦町体育文化会館で第22回定期演奏会を開く。演奏会を2カ月後に控え、練習に熱が入ってきた。大江団長は「文化の秋、『勝吹』は高尚かつ芸のあるところが魅力。皆さんに演奏会を楽しんでもらうため、練習に取り組んでいます。定期演奏会へぜひご来場を」と意気込んでいる。

 同吹奏楽団は那智中学校吹奏楽部OBらをメンバーに1994年に発足。熊野地方各地のイベントでの出演や、小学校や各地域を訪問して演奏会などを開催し、地域文化の向上に貢献している。定期演奏会は22回目。和歌山県文化振興事業補助事業として開催。

 第一部は格調高く「梁塵秘抄~熊野古道の幻想~」で開幕。熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三札所草創1300年を記念しての演奏。指揮の大江伸二さんは「記念の年。お祝いの雰囲気を盛り上げたい」と話す。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のテーマ曲の後、今回のテーマ「昭和は遠くなりにけり」のヒットパレードと続く。昭和と平成のヒット曲を対比しながら紹介していくというユニークな企画。老いも若きも楽しめる演奏を展開する。「芸」のステージのテーマは「那智勝浦吹奏劇団『今昔~南紀勝浦旅ものがたり』」。那智勝浦町の観光振興を願いながら町の今昔を紹介する。

 入場料は500円。中学生以下は300円。9月1日(金)からチケット発売。販売は文具センターツツ井(新宮市)、湊化粧品店(那智勝浦町)。問い合わせは同吹奏楽団事務局(電話0735・52・3795)。

(2017年8月27日付紙面より)

定期演奏会を前に回数を増やし、練習に取り組むメンバーら=20日、新宮市福祉センター
2017年08月27日
4 グランプリは坪内裕樹さん  TOUR・de・熊野フォトコンテスト①  
2017年08月27日
5 自分の知る世界広がった 北山村、中学生が海外研修から帰国 
2017年08月27日
6 新しい鳥居が完成 新宮市、三輪崎八幡神社で竣工式 
2017年08月27日
7 絵画や花が並ぶ  30日まで、熊野美術協会スパセン展  (スーパーセンターオークワ南紀店 )
2017年08月27日
8 道の駅周辺を清掃 新宮市、クリーン大作戦に50人 
2017年08月27日
9 家族連れらでにぎわう 新宮市三輪崎で「地蔵盆」 
2017年08月27日
10 お悔やみ情報
  
2017年08月15日
11 夜の熊野川を彩る
 新宮花火大会に5万人  

 熊野徐福万燈祭(第55回新宮花火大会)が13日夜、新宮市の熊野速玉大社下の熊野川河川敷であった。打ち上げ花火約5000発、仕掛け花火約20基が夜の熊野川を彩り、約5万人(主催者発表)の観客を魅了した。

 新宮仏教会による初精霊供養、流し燈籠などの後、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、山口泰郎・新宮徐福協会代表理事、関康之・新宮商工会議所会頭、屋敷満雄・市議会議長の5人が導火線に点火し、仕掛け花火スターマインが夜空に一斉に打ち上がった。

 熊野川河川敷には約150㍍にわたって夜店が並び、子どもらでにぎわった。

(2017年8月15日付紙面より)

水上スターマイン=13日夜、新宮市
大勢の人でにぎわう夜店=同
2017年08月15日
12 夜空に大輪咲き乱れる
 那智勝浦町花火大会  

 那智勝浦町花火大会(大会長・寺本眞一町長)が12日夜、那智湾で開かれた。この日は盆の連休と重なったこともあり、約4万5000人(主催者発表)の観客が夜空に咲く約5000発の花火を楽しんだ。

 町民の手作りを大会の基本理念に、同大会実行委員会(大江清一委員長)が中心となって開催しており、今年で11回目。プログラムは、海の章、追善供養、山の章、フィナーレの4部構成で、締めには音楽に合わせて大玉花火を連発した。

 会場周辺には開催前から人だかりができ、浴衣姿の来場者も見られた。色とりどりの花火が打ち上がると、「どん」という音とともに衝撃波が伝わり、歓声が上がった。

 初めて那智勝浦の花火大会を見たという京都府京都市から来た伊藤大輔さん(32)、久美さん(30)夫妻とその子どもの蒼輔君(2)、花ちゃん(0)は「曲に合わせて花火が打ち上がっていたのが印象的。最高の花火で、京都から来たかいがありました」と喜んでいた。

(2017年8月15日付紙面より)

肩を寄せて花火を眺める来場者=12日、那智勝浦町の那智湾
2017年08月15日
13 まちのすべてを情報発信
 古座川商店プロジェクト  (古座川町 )

 古座川町のあらゆるものを発信する「古座川商店」を立ち上げるプロジェクトがこのほど、クラウドファンディングの開始を機に公に動き出した。まちの情報発信力強化を目指す試みで、年内の同商店開設を目指して発起人3人が挑戦している。

 町内にある全ての人や物産や事柄を情報発信し、多くの人々に古座川を伝えてファンを作り、究極的には移住推進を図ることまで視野に入れたプロジェクト。発起人はもりとよ商店を営む出身者・森武志さん(41)、農園を営む出身者・松林秀哲さん(42)、デザイン会社を営むIターン者・岩倉昂史さん(23)の3人で、日頃の商売で培った感覚で顧客と地域の架け橋になる仕掛けを思い描いている。

 「古座川商店」は、メディアとショップの2機能を兼ね備えた運営形態。メディアとしては地域の日常や生活の知恵を紹介し、住民が観光客の興味をくんで地域情報を伝えるような温かみのある情報発信の仕組みを、物産販売では既存の物産品にとどまらずテナガエビや高齢者仕込みの漬け物、町民同士で分け合っている旬の味覚やアウトドアレジャー体験など、町内で得られるあらゆるものを商品として並べる仕組みを見据えている。

 これら仕組みをまずはネットショップとして実現し、将来的には実店舗も構えて生み出したファンが町域を訪ねる筋道づけを目指している。

 発起人代表の森さんが数年前に同プロジェクトの発端となる構想を持つようになり、同級生の松林さんやプランニングに秀でた岩倉さんと意気投合したことで「古座川商店」プロジェクトへと発展。内容周知を兼ねてクラウドファンディング(アドレスhttps://camp-fire.jp/projects/view/37281)による資金調達を試みるに至った。

 調達期限は10月24日(火)。町域ならではの各種リターンを設定して不特定多数からの支援を求めていて、究極は空き家1軒のリターン(99万8000円、リフォーム必須)も掲げている。

 構想加速の引き金は、インターネット上における同町のアピールの弱さに対する3人の共感。「現状は町外に優しくない」と評価した3人は、商売人視点で相手への優しさと運営を支える収益性を意識してこのプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングは資金調達というよりも、事前にファンを作りその信頼や期待を力にして一緒に挑戦したいという思いで試みているという。

 構想を公に打って出る段階に入り、森さんは「物より人に光を当て、古座川町に住む誰もが前を向いて生活する仕組みにしていきたい。そのことが町の価値を高め、生きがいや移住を増やす町の価値の高まりにつながると思う」と同プロジェクトに込める思いを語った。

(2017年8月15日付紙面より)

古座川商店プロジェクトに取り組む(左から)岩倉昂史さん、森武志さん、松林秀哲さん=11日、古座川町高池
2017年08月15日
14 学校給食米の収穫始まる
 1年分約15㌧の納入目指す  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、会員21人)の学校給食米収穫が12日から始まった。本年度は1年分約15㌧納入を目指し、会員一丸で収穫に励むという。

 同組合は平成21年度から、学校給食における地産地消推進に協力し、町内産コシヒカリの納入に取り組んでいる。前年度は全町規模の学校給食が本格化し、年間需要は約4倍(約4㌧→約15㌧)に急増。さすがに即応は難しく、まずは2~3学期分の約11㌧の納入を目指した。

 本年度は新たに4人を組合員として迎え21人体制で学校給食米の生産を始めた。新たに再興した休耕地はないが、組合員増強により耕作面積が3・5㌶増え、同組合全体で約22㌶まで拡大し、この体制で年間需要をまかなうことを目指している状況だ。

 この日は組合員の坂本渡さん(64)が同町高富にある町営住宅そばの水田を稲刈り。収穫した米の全量を学校給食米に充てるそうで、「『子どもたちがおいしいと言ってくれている』と学校給食センターも喜んでいる。今年も2学期最初の給食から新米を味わってもらえるよう頑張りたい」と意気込んで、約30㌃分を同日中に収穫した。

 今年は全体的に豊作傾向だそうで、同組合は約1カ月がかりで収穫の適期を迎えた水田から順次稲刈りを進める。収穫期を迎えて山下組合長(67)は「組合として目指しているのは、年々増える耕作放棄地を少しでも減らしながら安心安全でおいしい学校給食米を届けること。まずは一昨年までのように、年間の必要量を組合でまかなえるよう努めたい」と話した。

(2017年8月15日付紙面より)

学校給食米納入に向け収穫に励む坂本渡さんと見守る山下敏文組合長=12日、串本町高富
2017年08月15日
15 48人が合格
 日本水泳連盟主催泳力検定  
2017年08月15日
16 平和への感謝を胸に
 新宮と向陽が第3回定期戦を開催  
2017年08月15日
17 杉浦政次さん個人表彰 那智勝浦町、天満ラジオ体操の会 
2017年08月15日
18 徐福の遺徳しのぶ  供養式典に50人参列  (新宮市 )
2017年08月15日
19 「架け橋になれるよう」 サ市訪問の中学生が新宮市長らと懇談 
2017年08月15日
20 肌荒れや老化予防に期待  熊野産クロモジの有効成分で特許取得  
2017年08月15日
21 学習の成果を発揮  ECC教室合同発表会  
2017年08月15日
22 見て!泳げたよ  くしもとこども園プール参観  
2017年08月15日
23 故郷への誇り胸に 本宮町、新成人を祝う会に22人 
2017年08月15日
24 お悔やみ情報
  
2017年08月12日
25 町の情報発信拠点に
 道の駅たいじオープン  (太地町森浦 )

 太地町森浦で建設が進められていた「道の駅たいじ」が完成し、11日正午にオープンした。古式捕鯨発祥の地である太地町の玄関口として、クジラとともに歩んできた地域の歴史・文化情報を発信し、町の「森浦湾くじらの海計画」と連携した体験型の環境学習にも利用していく。

 道の駅たいじは直轄一体型道の駅として、県内31番目の道の駅として登録された。施設面積は5168平方㍍で、駐車場57台(大型車5、小型車50、身障者用2)を整備。トイレは「日本一きれいなトイレ」をコンセプトに落ち着いた色調を採用。ゆとりある共用スペースを設け、女性用には「パウダーコーナー」を設けている。子ども用、多目的トイレもある。電気自動車(EV)充電器や公衆無線LAN、町内循環バスの停留所も備える。コンシェルジュ(案内係)が常駐し、観光案内や地域の歴史文化の情報を発信する。

 駅長は太地町漁協参事の貝良文さんが務める。駅内には地域産品を販売する直販エリアがあり、地域から個人団体あわせて70人が農水産物や加工品などを出品する。

 クジラや地元で捕れた魚が食べられるレストランがあり、初日はクジラスタミナ丼とマグロ丼がおよそ半額の500円(税込み)で出された。12日から通常メニューが始まり、20日からイルカや地元の魚介類を使った料理も提供する。貝駅長は「直販コーナーでは、ぜひ新鮮なものをお買い求めいただきたい」と呼び掛けている。

 式典で三軒一高町長は「町の玄関口に位置するこの施設は、町の食・観光の大きな起爆剤になると確信している」と完成とオープンを喜んだ。

 太地町民芸保存会によるくじら太鼓が披露され、二階俊博自由民主党幹事長らが出席してテープカットが行われた。

(2017年8月12日付紙面より)

「道の駅たいじ」のテープカットをする関係者ら=11日、太地町森浦
11日正午にオープンした「道の駅たいじ」
2017年08月12日
26 力作168点を審査 新宮市観光フォトコン  

 新宮市観光フォトコンテストの審査会が10日、新宮市福祉センターであった。6人の審査員が県内外の42人から応募があった作品168点を厳正に審査した。最優秀賞などの入賞者は今月下旬に発表する。

 新宮市観光カレンダー製作実行委員会が主催の今年6回目の事業。入賞作品は最優秀賞1点、優秀賞4点、入賞10点、特別賞10点程度で、観光カレンダーやパンフレットなどで活用する。カレンダーは10月中の完成を目指している。

 今年のコンテストのテーマは「歴史と文化のまち、しんぐう」。神倉神社、熊野川、新宮城跡、新宮花火大会、御燈祭り、熊野川、王子ヶ浜などを撮影した写真が出品された。

 審査員を務めたのは実行委員会委員長の森本祐司・市観光協会専務理事、田岡実千年市長、丹羽生・市観光協会長、市展審査員の児嶋毅さんと杉本光朗さん、新宮市商工観光課の勢古口千賀子企画員。テーブルに並んだ応募作品の中で自分が気に入った作品に付箋を付けていった。

 審査委員長を務めた児嶋さんは「どれもレベルが高く、甲乙付け難い。選ぶのが大変です」と話していた。

(2017年8月12日付紙面より)

入選作品を選ぶ審査員たち=10日、新宮市福祉センター
2017年08月12日
27 意識高めて交通事故防止
 交通課ら特別活動始める  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)は10日、夏季特別交通事故防止活動を始めた。この日は出発式を経て、道の駅くしもと橋杭岩で街頭啓発を実施。津田署長は「観光に来て事故を起こしては楽しい思い出も台無しになる。取り締まりを強化するのはそうならないよう緊張感を持ってもらうため。皆さまの安全運転で事故を少しでも減らせるよう努めたい」としている。

 県警交通事故抑止総合対策「ユニバーサル・セーフティ・パッケージ2017」の一環。行楽繁忙期に懸念される交通事故の増加をドライバーらの意識で抑止する試みで、同署は今回「みなSUMMERの力を合わせて交通事故をなくしましょう!」を独自スローガンとして掲げ、啓発や指導取り締まりの強化といった手法で同活動の推進を図るとしている。

 出発式では、東谷潤交通課長ら交通課と地域課の課員15人が津田署長に同活動に従事することを報告。県警配備の大型白バイ「GL1500」を先頭に警察車両を運用し管内の警らにあたった。

 啓発には串本町役場や県交通安全協会串本支部の職員も協力。今回は▽子どもと高齢者の交通事故防止▽飲酒運転根絶▽駐車場での事故防止―に重点を置き、街頭犯罪や特殊詐欺被害の防止を呼び掛ける資材も含めて啓発物資を配るなどした。啓発効果を高めるため、大型白バイとともに県警マスコットキャラクター「きしゅう君」も登場し、往来する家族らの注目集めに貢献した。

 日頃の重点項目にない駐車場での事故防止は、前向き(前進)駐車ではなくバック駐車を促すことで、後進で車を出す時の事故発生を防ぐのが狙い。同署は当面、前向き駐車する車両に指導票「セーフティー・みちびきカード」を配り、バック駐車を心掛けるよう求めるとしている。

 東谷交通課長によると、同署管内では8月に交通事故件数が少ない月の倍になる傾向にあるそう。行楽繁忙に伴う交通量の増加に加え、夏バテや長時間移動に伴う疲れなど事故を誘発する要因が多い月でもあり「だからこそ一件でも事故を減らしたいという思いを持って同活動に臨む」と話した。

(2017年8月12日付紙面より)

大型白バイなどで関心を引き安全運転への関心を促す署員ら=10日、道の駅くしもと橋杭岩
2017年08月12日
28 親子でLED工作楽しむ
 県電気工事工業組合新宮支部  

 「電気使用安全月間」(毎年8月)中の9日、和歌山県電気工事工業組合新宮支部(勝山康文支部長、52社)は新宮市五新の自動車会館でLEDランプを作る「LED親子工作教室」を開き、小学生24人と保護者らが参加した。

 同支部では長年にわたり、学校、保育園、幼稚園などの施設の電気設備の点検や電気器具の清掃を進めてきた。今年は、協議を重ねた結果、電気に関して興味を持ってもらうことなどを目的に、関係各所の協力を得て、工作教室を開催することになった。

 勝山支部長のあいさつの後、講師のパナソニック社(エコソリューションズ社)のキャリア教育コーディネーターの布谷秀嗣さんが、LEDは日本語にすると「発光ダイオード」といい、信号機、自動車のライト、スポーツ施設の大型ビジョンなどで使用されていることや白熱電球との比較などを説明した。

 工作は、土台作り、LED選び、本体作り、飾り付け、和紙張りと五つの行程に分けて行われた。工程ごとに丁寧な説明を受け、親子で協力しながら作業し、完成後はできた作品を持って記念撮影した。

 祖母と参加した三輪崎小学校6年の阪本英士君(11)は「夏休みの工作にと参加しました。作業も簡単で、楽しかったです」と話した。

(2017年8月12日付紙面より)

色合いを確認しながら飾り付ける=9日、新宮市五新の自動車会館
2017年08月12日
29 熊野川河道掘削の効果  台風5号1・5㍍水位低下  
2017年08月12日
30 新鮮な海産物が人気  三輪崎漁港、朝市にぎわう  
2017年08月12日
31 香波書道教室9人が特別賞を受賞 第52回高野山競書大会 
2017年08月12日
32 カヌーなどで自然学ぶ  土と水と緑の学校の子どもら  (新宮市 )
2017年08月12日
33 イオン杯少年野球写真展  20日まで、イオン新宮店  
2017年08月12日
34 アンパンマンこどもくらぶ  JAみくまのが会員募集  
2017年08月12日
35 遊びと絵本「うみねこ」 新宮市、海賊公園敷地内にオープン 
2017年08月12日
36 夏のひとときにぎわう  12日まで、川湯たのしい縁日  (本宮町 )
2017年08月12日
37 計14時間の自習こなす 串本古座高校、1年生対象に学習合宿 
2017年08月12日
38 町産材料で小物入れ作り 古座川町公民館シカ皮クラフト教室 
2017年08月12日
39 豪雨防災の再構築目指す  東牟婁氾濫減災協が発足  
2017年08月12日
40 治療体系を解説し検診促す くしもと町立病院、大腸がん治療院内公開講座 
2017年08月12日
41 お悔やみ情報
  
2017年08月05日
42 古代にタイムスリップ
 児童31人が勾玉を作る  (新宮市 )

 新宮市立歴史民俗資料館(中谷利夫館長)は市教育委員会と共催で3日、同館横の阿須賀会館で夏休みイベント「勾玉(まがたま)をつくろう~古代にタイムスリップ~」を開催した。熊野学研究委員会委員で那智勝浦町立宇久井小学校教頭の坊信次さんが講師を務め、児童31人が勾玉作りに挑戦した。

 縄文、弥生、古墳時代を通して発見されている勾玉は、丸みをおび、曲がった形状をしている装飾品で、古代人は魔よけのお守りなどとして用いてきた。材質は石、土、翡翠(ひすい)、瑪瑙(めのう)、水晶など。

 児童たちは「ろう石」をサンドペーパーややすりで削り、磨いて色を付け、首飾りに仕上げた。浅山陽心君(10)=王子ヶ浜小4年=は「曲がった部分を削るのが難しかったけど、滑らかに磨くのが楽しかった」とうれしそうに話していた。

 同資料館の夏休みイベントは今年で8回目。これまでに縄文土器や埴輪(はにわ)作りなども行っている。勾玉作りは今回で5回目だった。中谷館長は「子どもたちは最初のうちは苦戦しているようでしたが、すごく熱心に作っていました。夏休み恒例の人気イベントになっていますので、続けていきたい」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

勾玉を磨く児童たち=3日、新宮市の阿須賀会館
2017年08月05日
43 地域住民と交流の輪
 湯ごりの郷で納涼盆踊り  (那智勝浦町 )

 社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)の地域密着型バーデンライフケアセンター「湯ごりの郷」は1日、那智勝浦町湯川の同センターで夏祭り納涼盆踊り大会を開いた。利用者と地域住民らが参加した。

 盆踊り大会は同法人が目的とする「地域に密着した施設」を目指して、2008年4月の設立以来続けられている。第1回目は先代理事長の初盆に開き、今年で10回目になる。

 この日は、突発的な強い雨に見舞われ開催が危ぶまれたが、雨が弱まるのを待ち、約30分遅れで無事開催された。露店では焼きそばやたこ焼きなどが振る舞われた。やぐらの周囲では盆踊りをはじめ、浜ノ宮櫂(かい)踊り保存会やフラダンスサークル・ハプナ、施設職員らが踊り、来場者を楽しませた。お楽しみ抽選会もあり、景品にかき氷器や蚊取り器、扇風機などが用意された。

 切士理事長は「湯ごりの郷は地域密着の施設。皆さまがいかに笑顔で過ごせるか、利用者の尊厳などを考えています。亡くなった人や施設でみとった人を思いながら踊り、盆踊りの楽しい時間を過ごしてほしい」と話した。来賓に植地篤延副町長が出席し、出張中の寺本眞一町長のメッセージを代読した。

(2017年8月5日付紙面より)

盆踊りを楽しむ来場者ら=1日、那智勝浦町湯川の「湯ごりの郷」
露店前もにぎわいを見せた
2017年08月05日
44 戦争体験聞き平和考える
 田仲康慧さん招き学習会  (潮岬小 )

 串本町立潮岬小学校(濵正和校長、児童159人)は4日、登校日を利用して平和学習会を開いた。4~6年生は潮岬第2老人クラブ田仲康慧会長(81)の戦争体験を聞き、平和のありがたさを考える機会を持った。

 田仲さんは1937(昭和12)年1月3日、日本の統治下にあったサイパン島で生まれた。父は同島でサトウキビ畑を営む責任者。後に第2次世界大戦が始まり小学3年生だった44年6月にアメリカが同島へ侵攻。以降艦砲射撃や機銃掃射など戦禍の日々を強いられた。父は死を選んで家を飛び出し行方不明になったが、田仲さんは母や妹2人と共にアメリカ兵に見つかり捕虜となった。

 収容所の生活に耐えきれず5歳と3歳だった妹はにわかに衰弱して亡くなったが、田仲さんは母と2人で終戦まで生き延び串本へ帰還。以降は無線技術士となって活躍し、退職後も地域の役職を請け負うなど活発な人生を送っている。

 体験談を始める前に田仲さんは、1945(昭和20)年に広島や長崎へ投下された原子爆弾の怖さを紹介。その爆弾を積み込んだ飛行機が飛び立った島で自分は生まれたと伝え、目の当たりにした戦禍の光景や体験を語り伝えた。

 「同じ時期、この潮岬も機銃掃射を受けていた。80歳以上のおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてほしい」とも呼び掛け。最後にその一人としてこの日まで生き抜いてきた自分を振り返り「自分の考えをしっかりと持ってやりたいことをとことんやってほしい。目的を持って頑張ってほしい」と期待を児童に託した。

 1~3年生は映画鑑賞などを通して戦争がどういうものかを教わり、そうではない今の平和な時代のありがたさをみんなで考えた。

(2017年8月5日付紙面より)

戦争体験を児童に語り伝える田仲康慧会長=4日、串本町立潮岬小学校
2017年08月05日
45 川の参詣道復活を
 葦舟で本宮から新宮へ  

 「川の参詣道」の復活を願い、田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原横の熊野川から4日午前、葦舟(あしぶね)が出発した。翌5日の午後に34㌔下流の新宮市、熊野速玉大社下権現河原に到着する予定だ。

 多くのダムと山の荒廃によって流れが細くなってしまった熊野川を、かつてのような水量豊かな川に戻し、「川の参詣道」を復活させようと熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)が2010年から実施している。今回8回目で、本宮―新宮間を通して下るのは今回が初めて。

 葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。紀宝町産の葦を1万本使用している。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導で1日かけて作った。

 葦舟は約20人が2日間、交代しながら漕(こ)ぐ。高栖代表は「とにかく安全第一です」と話していた。

(2017年8月5日付紙面より)

雨の中、出発する葦舟=4日、田辺市本宮町
2017年08月05日
46 48チームが熱戦
 全日本小学生男子ソフトボール大会  (降雨コールドで八幡ドリームス(兵庫)優勝 )
2017年08月05日
47 国体本大会への出場目指す
 県代表に地元ゆかりの3選手が選出  
2017年08月05日
48 松實陸斗君の初優勝など 新宮ジュニアレスリングクラブ、全国少年少女といなべ市大会で活躍 
2017年08月05日
49 4社寺巡拝スタンプラリー  草創創建記念し和歌山県  
2017年08月05日
50 台風5号 6日、九州に接近の恐れ   
2017年08月05日
51 「平和の未来」テーマに  新宮LCが絵画教室  
2017年08月05日
52 業績や事業を報告  株式会社キナンが近況説明会  (新宮市 )
2017年08月05日
53 押し花作品並ぶ 阿田和郵便局、7日には無料体験も 
2017年08月05日
54 温かい気持ち育む 北山村で小学生のボランティア体験 
2017年08月05日
55 日本人墓地修繕の後押しを  トレス市代表団が遺族会と懇談  (串本町 )
2017年08月05日
56 あったカフェと交流  潮岬幼稚園でゲーム楽しむ  (串本町 )
2017年08月05日
57 潤野で待望の花盛り迎える 古座川町、ひまわり畑プロジェクト 
2017年08月05日
58 販売前に串本町へ届ける  トルコ産ビール試飲提供  
2017年08月05日
59 お悔やみ情報
  
2017年08月04日
60 那智勝浦の魅力再発見
 京都橘大がプロジェクト  

 那智勝浦町と「大学ふるさと」協定を結ぶ京都橘(たちばな)大学(京都市山科区)の学生36人と教員5人が2日、「熊野再発見プロジェクト2017」で来町した。2泊3日の日程で地域の観光資源を研究する。

 このプロジェクトは2014年10月に町と大学で行われた観光・まちづくりに関するミーティングを契機に、15年6月に発足した。大学の地域連携事業の一環として観光資源を研究し、地域の再生に協力するのが目的。都市文化資源論の受講生を中心に関心ある学生が参加しており、学生と地域住民が交流しながら新しい地域の姿を見つける狙いもある。

 今年で3回目になるが、来年度は橘大地域連携センター長で再発見プロジェクトを指揮する木下達文教授が別のプロジェクトに取り組むため、休止となり、再来年度に再開する予定。

 初日は、学生らが那智山青岸渡寺と熊野那智大社を見学。ホテル浦島では歓迎会が催され、町から関係者18人が出席して学生たちを迎えた。

 町観光産業課の在仲靖二課長は「明日からの体験でぜひ頑張って町の魅力を再発見していただけたら」とあいさつ。町観光協会の花井啓州会長が乾杯の音頭を取った。各テーブルで町関係者と学生が歓談を交わした。

 3回目の参加になる現代ビジネス学部都市環境デザイン学科の松尾和斗さん(3年)は「1回の期間が短いので回数を重ねて町の全貌を見たい。今回はお土産のパッケージデザインを研究し、新しい商品開発も提言できたら。太地町にも目を向け、那智勝浦町と地域の関わりも見たい」と話した。

 3日は学生が班ごとにテーマを決めてフィールドワークに取り組み、関係各所への聞き込みや観光地を調査する。4日は体育文化会館でフィールドワーク報告会を開き、調査に基づいた報告や提案をする。

(2017年8月4日付紙面より)

那智勝浦町観光協会花井啓州会長が歓迎のあいさつ=2日、那智勝浦町のホテル浦島
那智の滝前で記念撮影する学生ら(京都橘大学提供)
2017年08月04日
61 体験講座で意識高める
 新宮高校でオープンスクール  (新宮市 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)のオープンスクールが3日、同校であった。新宮・東牟婁地方を中心に17校から279人が参加し、体験講座を受講。進学への意識を高めた。

 同校の学習内容や学校生活を体験し、理解を深め、中学校での進路指導に役立ててもらおうと中学3年生を対象に毎年実施している。畑校長は「オープンスクールで雰囲気を感じてもらえれば。進路選択は自分で情報を集めることが大切。有効に活用して」とあいさつ。

 進学、就職などの進路に向けた指導も充実しており、安心して入学してきてほしいと呼び掛け「最大のうりは豊かな環境。県内でも敷地面積は1、2を争う。学習や部活の環境も整っており、個人活動にも十分な余裕がある」と紹介した。

 高校1年生が校訓「質実剛健」の意味や授業、行事、クラブ活動など高校生活を説明。自身の所属する部活や学校生活で良いと思うことを挙げた。その後、中学生らは8教科12科目の体験講座の中から自分が事前に申し込んでいた内容を受講し、高校の授業の雰囲気などにじかに触れていた。

(2017年8月4日付紙面より)

生物の授業を受ける参加者ら=3日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月04日
62 167人が13講座参加
 新翔高校で教育体験学習  (新宮市 )

 中学生対象の新宮市佐野の県立新翔高校(永石和校長)の生徒教育体験学習が2日、同校であった。新宮東牟婁地方と三重県内の11中学校から167人と保護者13人、引率教員18人が参加。講座やクラブ体験で進路への考えを深めた。

 総合学科への理解と進路に関する目的意識の高揚、学習意欲の育成を図る目的で毎年実施している。全体会で國見一郎教頭は同校が今年創立100周年を迎えることや総合学科の特徴などを交えてあいさつ。

 生徒会による学校説明では丸亀弘稀会長、安井貫乃副会長が特色ある系列や科目、クラブ活動、学校行事をスライドで紹介した。その後、中学生らは13講座の中から事前に申し込んでいた内容を受け、高校の学習を体験した。

 建設実習には同校建設技術部の生徒らが協力した。担当教諭から授業の特徴や川原家、資機材の説明などを聞き、測量や建設車両の運転の実習に挑戦した。

 森口斗輝君(15)は「パワーショベルが運転できると聞いて参加しました。体が車両と一体化しているようで思うように運転できました。川原家のことが学べました」。

 十河りく君(14)は「面白そうだと思い参加しました。初めて乗り、どう動かすかがよく分かりました。震動が来て面白かった。工業科ではどのようなことをしているかが学べました」と話していた。

(2017年8月4日付紙面より)

建設技術の体験講座の様子=2日、新宮市佐野の県立新翔高校
2017年08月04日
63 友好の深化目指して来町
 トレス市の副市長ら一行  (串本町 )

 串本町の友好都市、オーストラリア・トレス市のイェン・ロバン副市長ら一行が2日、両市町友好の深化を目指して来町した。7日(月)午前まで滞在する計画で、到着後すぐに田嶋勝正町長を表敬訪問し、記念品を交換するなどして親交を深め合った。

 同市はオーストラリア北東部に位置する、明治期以降約7000人の日本人が白蝶貝採取事業などに従事するため渡航した海域「トレス海峡」の7島とヨーク岬の2地域を統括する行政区。渡航者の約8割は和歌山県出身者で、ダイバーとして従事し現地で命を落とした約700人のうち、162人が同町の出身者だったとされている。

 両市町の友好都市関係は、串本町出身者をはじめとする日本人渡航者がもたらした技術で市域発展の礎を築いた先人の絆を起点にして新たな友好を築きたいというトレス市からの申し出により、平成23年12月7日の友好都市宣言合意文書調印によって成立。現在6年目の半ばを迎えている。

 来町したのはロバン副市長と妻のアリス・ロバン夫人、ガブリエル・バニ市議会議員と同市企業・地域振興部のアンドリュー・ブラウン部長、日本人渡航者子孫の芝崎ロンダさんの5人。ボンダ・マローン新市長就任の報告と現地視察が目的だという。

 田嶋勝正町長の歓迎を受けたロバン副市長は同島の日本人墓地や盆フェスタ、人口規模や産業の現況を話題にして懇談を重ねる中で、市域で日本人ダイバーの歴史を今以上に伝えるためにこの6日間で友好をより深めたいという思いも打ち明けた。田嶋町長は時季折々の交流とともに普段付き合いを重ねることが友好を長く続ける手段になると応え、両市町経由で互いの物産を販売し合うことを提案するなどした。ブラウン部長は同墓地保存について日本国政府や日本財団に資金援助を求めていることを報告し、田嶋町長は同町も後者と縁があり、協力を申し入れるとした。

 懇談後は同町から記念楯、同市から成人や友好の象徴としての意味合いを持つ装飾品「ダーリィ」を贈り合い、今回の来町交流の証とした。

 一行は翌3日、同町潮岬にある潮風の休憩所を訪ねて関係資料を視察し、隣接する顕彰碑に献花。木曜島遺族会(坂井敏生会長)との懇談に臨んだ。以降は町内近隣の現地視察が主な行程で、串本まつり串本節踊りや花火大会、巡視船体験航海への参加や両市町間の会食交流も含まれている。

(2017年8月4日付紙面より)

来町の証とともにイェン・ロバン副市長(左から3人目)ら=2日、串本町役場
2017年08月04日
64 仲さん、和泉さんが優勝 那智勝浦町体育協会グラウンドゴルフ夏季大会 
2017年08月04日
65 新宮高校弓道部・佐野さん2位、野中さん8位 近畿高校弓道大会 
2017年08月04日
66 台風5号、北北西へゆっくり進む   
2017年08月04日
67 絵画で爽やかな夏に 喫茶きよもんで前田稔夫さん風景画展 
2017年08月04日
68 「県内経済は、持ち直している」  和歌山財務事務所の7月判断  
2017年08月04日
69 花火ムード高まる  JR熊野市駅に二尺玉  
2017年08月04日
70 手話で自分の名前紹介 新宮市、くろしお児童館で小学生対象の教室 
2017年08月04日
71 地域で楽しい夏のひととき 新宮市千穂分館、蓬莱分館で夏祭り 
2017年08月04日
72 健康維持の知恵を教わる 串本町、明生学級介護予防講座受講 
2017年08月04日
73 家族だんらんの機会提供 串本町で第5回夢ケーキ体験サロン 
2017年08月04日
74 児童生徒ら木工に挑戦 串本町西向でベンチづくり教室 
2017年08月04日
75 新宮・勝浦港も追加  海上保安庁の津波防災情報図  
2017年08月02日
76 率先避難者になって
 防災列車「鉃學」を体験  (串本古座高 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の1年生107人が7月31日、JRきのくに線の串本―新宮間で鉄道防災教育・地域学習列車「鉃學」に乗車した。緊急停車した列車からの避難を体験するとともに地域の歴史や南紀熊野ジオパークを学んだ。

 「鉃學」は和歌山大学クロスカル教育機構生涯学習部門西川一弘研究室がJR西日本の協力で実施している取り組みで、今回3回目。鉄道からの津波避難協力者を拡大することなどが目的で、将来的には修学旅行やツアー商品化を目指している。

 訓練は列車が走行中に震度7の地震が発生したと想定。緊急地震速報を受け、市内で緊急停車した車両から生徒たちは飛び降り、車掌らの誘導で約200㍍先の高台まで走って逃げた。

 生徒たちは緊急停車するまでの間、鉄道会社初の緊急用降車台を見学したほか、避難はしごの使い方を学習。案内に従って九龍島(くろしま)などのジオサイトを車内から見学した。

 訓練を終え、西川准教授(38)は「電車をよく利用する高校生たちに率先避難者になってもらうことが一番の狙い。いかに生徒たちに解説を聞いてもらいやすくするかが課題です」。

 浅野瑠花さん(15)は「はしごの使い方がためになりました。たまに電車を活用するので、いざいう時に役に立てば」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

車両から降りて高台へ避難する生徒たち=7月31日、新宮市
2017年08月02日
77 のぼりやポスターで周知
 8月16日の柱松本番に向け  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は7月30日、「佐野柱松」の周知のためののぼり旗立てとポスター貼りをした。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。

 30日の活動には会員約20人が参加。協力してのぼり旗を用意し旗3班、ポスター2班に分かれて地域内を回った。

 職場の上司に誘われて今年入会した森岡久貴さん(19)は「とにかく頑張りたい」。加藤誠人さん(36)は「地域内に勤めており、今までこういうことに参加したことがなく手伝いたいと入会しました。初めて柱松を見たのは小学生の頃で、25年間通して開催していることがすごいと感じています。運営サイドの勉強もさせていただき、末永く続くよう頑張りたい」。上本大輔さん(31)は「誘われて、少しでも地域の役に立てればと参加しました。最後の打ち上げもすごく盛り上がっているという印象。子どもが2人いるので、子どもが楽しんでくれるよう、佐野区に人が来てくれるよう頑張っていきたい」と話していた。

(2017年8月2日付紙面より)

用意したのぼりを積み、出発=7月30日、新宮市佐野の黒潮公園
2017年08月02日
78 一連の歴史一筋にして示す
 福竜丸建造70年展始まる  (串本町 )

 串本町役場古座分庁舎1階ロビーで1日、「第5福竜丸=第7事代丸建造70年歴史展」が始まった。期間は6日(日)までで、開場時間は午前8時30分~午後5時、入場無料。5日(土)と6日はイベントも計画されている。

 第五福竜丸は1954(昭和29)年3月、マーシャル諸島ビキニ環礁で行われた水爆実験に伴う放射性降下物(通称・死の灰)を浴びて被曝した遠洋マグロ漁船。その前身は1947(昭和22)年3月に現在の串本町中湊の字中洲にあった古座造船所から進水したカツオ漁船第7事代(ことしろ)丸で、今年は建造70年にあたる。

 その節目に合わせて計画した今回の展示は、建造の地「字中洲」や古座造船所の歴史、第五福竜丸被曝当時の汚染マグロ被害や核兵器廃絶の世界情勢を、写真や図面、解説パネルやジオラマで伝える内容。ジオラマは同実行委員会の手作りで、現在は自然回帰している字中洲が建造当時どのような状態(今より若干中湊寄り)にあり、どのように活用されていたかを見て取れる形に仕上がっている。

 関連のイベントとして5日午前10時、午後1時、午後3時の3回、映画「放射線を浴びたX年後」を上映。6日午後1時30分から、第五福竜丸記念館の市田真理学芸員を迎えて講演「第5福竜丸の航海はつづく」や福竜丸建造の語り部・姫鹿尾菜(ひめひじき)さんとの対談が行われる。いずれも入場無料。

 同展を主に監修した仲江孝丸実行委員(59)によると、字中洲の成立から今年7月7日の国連核兵器禁止条約制定に向けた交渉会議による同条約採択までの経緯を一筋の流れとしてまとめたそうで、「核兵器そのものはあかんと誰しも言うが、一方では核の傘といい正当化する動きもある。福竜丸建造の地で暮らす者としては、核兵器の愚かさや廃止の展望を伝えて一緒に考えてほしいという思い。建造70年を機に字中洲の成立から核兵器禁止条約まで一連の歴史を一筋にして示し、過去の誤った認識の是正も含めて皆さんに伝えていきたい」とコメント。その思いの象徴として、同展冊子「語り継ごう 第5福竜丸=第7事代丸建造70年の歴史」500部を作成し、関係各所への配布後の残部400部を来場者にも配り託す。

 問い合わせは同実行委員会事務局(電話0735・62・0006、役場教育課内)まで。

(2017年8月2日付紙面より)

ジオラマなど展示資料と共に仲江孝丸実行委員=7月31日、串本町役場古座分庁舎
2017年08月02日
79 水彩鉛筆絵画に挑戦
 熊野芸術文化セミナーに71人  

 「2017熊野芸術文化セミナー~伊作の心にふれる、創る~」(新宮市など主催)が7月29、30の両日、同市高田の高田グリーンランドであった。文化学院や熊野美術協会講師の下、今年は「色彩構成にドローイングを体験しよう」をテーマに水彩鉛筆絵画に挑戦した。

 日本の近代建築と自由主義教育の先駆者で名誉市民の西村伊作(1884~1963年)が創設した文化学院(東京都)と提携して毎年開催されているセミナーで、今年16回目。今回は新宮市を中心に遠くは名古屋市などから10代から80代までの参加があった。

 参加者たちは小さく長方形に切った和紙に色を付け、裏返してパネルに並べ、水を染み込ませた筆で色を写した。その上から思い思いの絵を描いて仕上げ、額装も作った。

 2回目の参加の佐藤真由美さん(31)=新宮市佐野=は「思い通りに色が付かず、ゴールがどんどん変わりましたが、知らない世界に迷い込んだようで楽しかったです」。

 第1回から講師を務めている文化学院総合芸術学科常勤講師の上野秀一さん(61)は「参加者の期待に応えようと毎年違うものに挑戦していますが、参加者が減らないことに驚いています。新宮の人は自分なりにどんどん制作を進めていく人が多く、芸術に向いていると思います」。

 同セミナー実行委員長の清水雅昭さん(61)は「独特な表現を体感してもらうことが目的でしたので、狙い通りになりました。参加者の6~7割がリピーター。芸術を通して参加者同士のつながりができるのもこのセミナーの良いところです」と話していた。

 開講式で田岡実千年市長は「リピーターが多く、新宮市の文化行事として、なくてはならない行事になっています」とあいさつした。

(2017年8月2日付紙面より)

水彩鉛筆絵画を制作する参加者たち=7月30日、新宮市高田
2017年08月02日
80 10部門で入賞と活躍
 平野杯空友会国際親善交流空手道大会  
2017年08月02日
81 第1回優勝は仲・田中組 中山杯争奪納涼大会 
2017年08月02日
82 運営に役立てて 新中会が佐藤春夫記念館に寄付 
2017年08月02日
83 中西克氏さんに委嘱状  新宮市民生委員児童委員  
2017年08月02日
84 警察への理解深める  城南中生徒招きミニ警察署協議会  (新宮市 )
2017年08月02日
85 空き地を無料駐車場に  熊野市紀和町の丸山千枚田  
2017年08月02日
86 画用紙いっぱいに夏の思い出 新宮市、木ノ川会館で絵画教室 
2017年08月02日
87 楽器演奏やコーラス楽しむ 那智勝浦町立温泉病院で納涼祭 
2017年08月02日
88 手作りうちわで盆踊り  宇久井保育所で夕涼み会  (那智勝浦町 )
2017年08月02日
89 車いすの操作を学ぶ  みくまの支援学校ボランティアスクール  (新宮市 )
2017年08月02日
90 音楽劇に夢中 新宮市、中央児童館が夏休みこども劇場 
2017年08月02日
91 まぐトル君も一緒に踊る  潮岬幼稚園で「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
92 「恋ダンス」で盛り上がる  くしもとこども園「なつまつり」  (串本町 )
2017年08月02日
93 潮岬の顕彰碑一帯を美化  木曜島遺族会の会員奉仕  (串本町 )
2017年08月02日
94 夜店に舞台、花火で納涼  第9回にしき園夏まつり  (串本町 )
2017年08月02日
95 特選に富宅祐亮さん  写連紀南支部県本部顧問審査7月優秀作品  
2017年08月02日
96 歩行者天国大にぎわい  タンカクフライデナイト  (丹鶴商店街振興組合 )
2017年08月02日
97 フウランの花  新宮市高田で  
2017年08月02日
98 お悔やみ情報